JPH10229697A - 定電流駆動回路、並びにこの定電流駆動回路を用いた正弦波電流出力回路およびモータ駆動回路 - Google Patents

定電流駆動回路、並びにこの定電流駆動回路を用いた正弦波電流出力回路およびモータ駆動回路

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JPH10229697A
JPH10229697A JP3211497A JP3211497A JPH10229697A JP H10229697 A JPH10229697 A JP H10229697A JP 3211497 A JP3211497 A JP 3211497A JP 3211497 A JP3211497 A JP 3211497A JP H10229697 A JPH10229697 A JP H10229697A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの円滑な回転を促し、振動または騒音
を解消できる。 【解決手段】 基準用電圧作成回路10が可変抵抗器R
V により正弦波周期の調整を行うアナログ正弦波の発振
回路OSC1の出力を全波整流器D2で全波整流して生
成出力する基準用電圧VREFaと、正弦波発振回路OSC
3をコンデンサCOSC により制御して生成出力する電流
チョッピング用基準電圧VCHO とを合成器4で合成した
基準電圧VREF1を定電流駆動回路20が生成出力し定電
流出力回路30へ供給している。定電流出力回路30の
出力は正弦波電流出力回路の出力であり、モータの励磁
コイルに連続的な正弦波による定電流を供給し、励磁電
流の正弦波からステップ状の波形を解消している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正弦波による基準
電圧作成用の基準用電圧VREFaに、電流チョッピング用
発振回路の出力電圧VCHO を合成して正弦波による基準
電圧VREF1を生成する定電流駆動回路、並びにこの定電
流駆動回路を用いた正弦波電流出力回路およびモータ駆
動回路に関し、特に、負荷電流として連続する全波整流
正弦波電流を得ることができる定電流駆動電圧を出力で
きる定電流駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の定電流駆動回路では、図
7(A)に示されるように、疑似正弦波による基準用電
圧VREFcを生成し出力する疑似正弦波基準用電圧作成回
路90と、コンデンサCOSC を有し電流チョッピング用
電圧VCHO を生成し出力するOSC(発振回路)3と、
これら出力された基準用電圧VREFcおよび電流チョッピ
ング用電圧VCHO を合成して基準電圧VREF9を生成し出
力する合成器4とが備えられている。
【0003】この疑似正弦波基準用電圧作成回路90で
は、基準電圧源VREFc(peak)を接続したDAC(デジタ
ル/アナログ・コンバータ)91が疑似正弦波の基準用
電圧VREFcを生成し出力する。
【0004】図7(A)は、従来の定電流駆動回路の出
力である疑似正弦波による基準電圧VREF9を用いて定電
流出力回路を駆動し、モータの励磁コイルに定電流を供
給することによりモータを駆動するモータ駆動回路の一
例を示す疑似正弦波電流出力回路である。
【0005】疑似正弦波電流出力回路に含まれる上記定
電流出力回路は、基準電圧VREF9を用いて疑似正弦波電
流を生成出力する回路であり、電流検出用コンパレータ
(以後、COMPと略称する)5、H型ブリッジ駆動回
路(以後、Hドライバと略称する)6、スイッチ(以
後、SWと略称する)7、H型に接続されブリッジ部に
負荷Lを有する4個のスイッチ素子Q1 〜Q4 、および
フィードバック抵抗RSにより構成されている。
【0006】COMP5では、非反転入力(+)端子に
上記定電流駆動回路の出力である基準電圧VREF9、また
反転入力(−)端子にはスイッチング素子Q1 〜Q4 を
介してモータの励磁コイルである負荷Lを流れる負荷電
流IM によりフィードバック抵抗RS 両端でのドロップ
電圧VDP、それぞれが入力される。
【0007】COMP5の出力はSW7を介してスイッ
チング素子Q1 /Q2 のゲート端子に接続され、COM
P5の出力がローレベルの際にはオフ状態、またハイレ
ベルの際にはオン状態それぞれに、Hドライバ6により
制御される。従って、COMP5に入力する基準電圧V
REF9とドロップ電圧VDPとが等しくなるように負帰還が
かかる。
【0008】すなわち、負荷Lにおける電流方向はHド
ライバ6の外部から入力される入力信号により設定で
き、A相が励磁される場合にはスイッチング素子Q2 /
Q3 をオフ状態、スイッチング素子Q4 をオン状態、か
つスイッチング素子Q1 をPWM(Pulse Width Modula
tion)制御することによりA相の励磁電流を定電流化す
る。
【0009】ここで、DAC91の動作について図7
(A)に図7(B)を併せ参照して説明する。
【0010】DAC91の出力は、入力信号により基準
電圧源VREFc(peak)の分割電圧が出力される。例えば、
4ビット入力のDAC91の場合、1相あたり接地に対
する基準電圧源VREFc(peak)が16(=24 )ステップ
の電圧に分割され、存在することになる。従って、2相
モータの場合では32ステップ、また4相モータの場合
では64ステップの基準電圧VREF9が作成されることに
なる。
【0011】図7(B)は、4ビット入力のDAC91
を用いた4相ステッピングモータの疑似正弦波電流出力
回路における負荷電流IM の電流波形の一例を示すタイ
ムチャートである。4相ステッピングモータでは、各相
間の電流位相差は90度であり前述のように、1相あた
り16ステップの基準状態があるため、ローター1周分
(=360度)では64段階の位相差を電気的に作成す
ることができる。
【0012】このような疑似正弦波電流出力回路は、一
般にマイクロステップ駆動回路と呼ばれて従来、モータ
駆動回路として多用されてきた。
【0013】しかし、駆動されるモータではローターが
ステップ角に応じて回転するので、特にステップ角が大
きい場合、ローターの1周におけるステップ数が少くな
るため断続的な回転を生じ、回転する際の振動が免れな
い。
【0014】この問題点を解決する技術が、例えば、特
開平6−253597号公報に記載されている。
【0015】このモータ駆動回路は、外部から入力され
るクロック信号に同期して順次反転する複数の2値信号
を上記クロック信号に基づいて生成し、この生成された
2値信号の反転タイミングに応じたタイミングで、ステ
ッピングモータの励磁コイルに励磁電流を供給する入力
信号のレベルを、正弦波の所定時間間隔における複数の
値に順次可変設定する際、この入力信号のレベルを一の
値から他の値に緩やかに可変される波形に整形してい
る。
【0016】この構成により、ステッピングモータの励
磁コイルに励磁電流を供給する入力信号のレベルが緩や
かに可変するので、レベルがステップ的な変化の疑似正
弦波で駆動される場合と比較して、ステッピングモータ
の不要な振動と騒音とが低減されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の定電流
駆動回路では、モータを駆動するレベルがステップ的に
変化しているのでモータの振動と騒音とが免れないとい
う問題点がある。
【0018】また、上記公開公報に記載されたモータ駆
動回路においてもなお、ローターの1周におけるステッ
プ数が少くなる場合では、モータの円滑な回転を阻害し
騒音が残るという面で問題点がある。
【0019】本発明の課題は、上記問題点を解決して、
モータの円滑な回転を促し、振動または騒音を解消でき
る定電流駆動回路もしくは正弦波電流出力回路、または
これらの回路を用いたモータ駆動回路を提供することで
ある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明による定電流駆動
回路は、正弦波による基準電圧作成用の基準用電圧VRE
Faに、電流チョッピング用発振回路の出力電圧VCHO を
合成して正弦波による基準電圧VREF1を生成する定電流
駆動回路において、可変抵抗器および可変コンデンサの
少くとも一方により正弦波周期の調整を行うアナログ正
弦波の発振回路とこの出力する正弦波電圧を全波整流し
出力する全波整流器とにより正弦波による基準電圧作成
用の前記基準用電圧VREFaを作成出力する正弦波基準用
電圧作成回路を備えて、基準電圧のステップ状正弦波を
連続するアナログ上正弦波に変えている。
【0021】また、上記定電流駆動回路の具体的な構成
の一つは、可変抵抗器および可変コンデンサの少くとも
一方により正弦波周期の調整を行うアナログ正弦波の発
振回路の出力を全波整流して基準用電圧VREFaを生成し
出力する基準用電圧作成手段と、正弦波発振回路をコン
デンサにより制御して電流チョッピング用基準電圧VCH
O を生成し出力する電流チョッピング用基準電圧作成手
段と、前記基準用電圧VREFaおよび電流チョッピング用
基準電圧VCHO を合成して定電流駆動のため供給する基
準電圧VREF1を生成し出力する合成器とを備えている。
【0022】また、本発明による正弦波電流出力回路
は、上記定電流駆動回路が出力する基準電圧VREF1と出
力される負荷電流およびフィードバック抵抗により生じ
るドロップ電圧とをコンパレータに入力し常に等しくす
るよう2組のスイッチング回路を制御して前記基準電圧
VREF1の正弦波に同期した全波整流正弦波電流を得る定
電流出力手段を備えている。
【0023】また、本発明によるモータ駆動回路は、上
記正弦波電流出力回路から出力される正弦波による負荷
電流により前記基準電圧VREF1を得る手段と、この得ら
れた基準電圧VREF1のピーク電圧より若干低い基準電圧
VREF2と、前記基準電圧VREF1および基準電圧VREF2を
入力して前記基準電圧VREF1のピーク電圧発生時点にパ
ルスを出力し、前記負荷電流により駆動されるモータの
回転計測に提供している。
【0024】また、上記モータ駆動回路の具体的な構成
の一つは、上記正弦波電流出力回路から出力される正弦
波である負荷電流により前記基準電圧VREF1を得る手段
と、モータの回転を停止した際にこの時点で得られた基
準電圧を保持するサンプルアンドホールド回路と、請求
項1、2または請求項3に記載の定電流駆動回路から得
られる基準用電圧VREFaおよびこの基準用電圧VREFaの
最高/最低電圧に基づいて一周期360度を90度毎に
分割した4相の状態を識別し、モータの回転を停止した
際にこの状態情報を保持する手段と、前記モータ駆動用
電流の方向を検出し、モータの回転を停止した際にこの
方向情報を保持する手段と、モータ駆動の再要求の際に
保持された前記状態情報および方向情報を出力し、これ
ら情報と一致する条件の元で前記サンプルアンドホール
ド回路に保持された基準電圧に達した際に正弦波の前記
基準電圧VREF1により負荷電流の発生を開始するよう前
記定電流出力手段を駆動する手段とを備えて、モータの
回転を停止した位置から円滑に再開している。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0026】図1は本発明の実施の一形態を示す回路図
であり、ステッピングモータを駆動するための正弦波電
流IM を出力する正弦波電流出力回路の一実施例を示し
ている。すなわち、この正弦波電流出力回路には、本発
明による定電流を駆動するための正弦波による基準電圧
VREF1を生成する定電流駆動回路20と基準電圧VREF1
を入力して正弦波による定電流出力回路30とが含まれ
ている。
【0027】図1に示された定電流駆動回路20では、
正弦波による基準用電圧VREFaを作成し出力する正弦波
基準用電圧作成回路10と、コンデンサCOSC を有し電
流チョッピング用電圧VCHO を生成し出力するOSC
(発振回路)3と、これら出力された基準用電圧VREFa
および電流チョッピング用電圧VCHO を合成して正弦波
による基準電圧VREF1を生成し出力する合成器4とが備
えられている。
【0028】正弦波基準用電圧作成回路10が、本発明
の構成部分であり、可変抵抗器RVを接続し発振周波数
を変化させて正弦波による基準電圧を生成し出力するO
SC(正弦波発振器)1と、この出力を全波整流して基
準となる正弦波による基準用電圧VREFaを出力する全波
整流器(以後、Dと略称する)2とを備えるものとす
る。
【0029】一方、定電流出力回路30には、従来と同
様、電流検出用コンパレータ(以後、COMPと略称す
る)5、H型ブリッジ駆動回路(以後、Hドライバと略
称する)6、励磁相切替スイッチ(以後、SWと略称す
る)7、負荷LをH型ブリッジ回路に構成する4個のス
イッチ素子であるMOS(Metal Oxide Semiconductor)
FET(Field Effect Transistor)Q1 〜Q4 、および
フィードバック抵抗RS を備えている。
【0030】COMP5では、非反転入力(+)端子に
定電流駆動回路20の出力である基準電圧VREF1、また
反転入力(−)端子にはMOSFETQ1 〜Q4 を介し
てH型ブリッジ回路の負荷Lを流れる負荷電流IM によ
りフィードバック抵抗RS 両端に生じるドロップ電圧V
DP、それぞれが入力される。
【0031】COMP5の出力は、SW7を介してMO
SFETQ1 /Q2 それぞれのゲートに接続され、Hド
ライバ6がSW7を制御することにより、ローレベルの
際にはオフ状態、またハイレベルの際にはオン状態それ
ぞれに制御される。
【0032】定電流出力回路30の出力段は、H型ブリ
ッジ回路構成であり、出力用電圧VM とフィードバック
抵抗RS を介した接地GNDとの間をMOSFETQ1
/Q3 、およびMOSFETQ2 /Q4 それぞれが直列
に接続され、この直列接続それぞれの中点は負荷Lの一
端および他端それぞれを接続している。負荷Lはモータ
駆動回路の場合にはモータの励磁コイルである。
【0033】また、Hドライバ6は、SW7およびMO
SFETQ3 /Q4 それぞれのゲートに接続し、受ける
外部入力信号により負荷Lに出力する正弦波による負荷
電流IM を制御している。
【0034】また、A相が励磁される場合にはMOSF
ETQ2 /Q3 をオフ状態、またMOSFETQ4 をオ
ン状態にすることによりMOSFETQ1 がPWM制御
となる。一方、Aバー相を励磁する場合では、MOSF
ETQ1 /Q4 をオフ状態、またMOSFETQ3 をオ
ン状態にすることによりMOSFETQ2 がPWM制御
となる。
【0035】すなわち、負荷Lにおける電流方向はHド
ライバ6の外部から入力される入力信号により設定でき
る。この結果、負荷Lがモータの励磁コイルの場合、ス
イッチング制御によりモータの回転方向を制御できる。
【0036】また、MOSFETQ3 /Q4 のソースに
はフィードバック抵抗RS が接続され、負荷Lを流れる
負荷電流IM とフィードバック抵抗RS とによって生じ
るドロップ電圧VDPがCOMP5の反転入力端子に接続
されている。従って、COMP5に入力する正弦波によ
る基準電圧VREF1とドロップ電圧VDPとが常に等しくな
るように負帰還がかかり、MOSFETQ1 /Q2 がス
イッチングされることにより基準電圧VREF1に同期した
全波整流正弦波による負荷電流IM の発生が実現でき
る。
【0037】図2は図1におけるフィードバック抵抗R
S に流れる負荷電流IM の動作波形の一例を示す。この
負荷電流IM は上述のようにアナログ的な変化である正
弦波による基準電圧VREF1に基づいた連続的な正弦波を
描く電流値VREF1/RS となる。
【0038】次に、図3は、図1における正弦波電圧作
成回路10に適用できる一具体例を示す周知の回路図で
ある。
【0039】図3に示されるように、正弦波基準用電圧
作成回路では、出力する正弦波の周波数fは、帰還回路
を形成する出力制御の抵抗値R1 ,R2 およびコンデン
サの容量値C1 により、抵抗値R1 ,R2 の積の平方根
と容量値C1 と数値“2π”との積の逆数で表され、抵
抗値または容量値の変化による設定が可能である。
【0040】このように、通常の正弦波基準用電圧作成
回路では出力制御のために構成される抵抗およびコンデ
ンサの少くとも一方を可変にすることにより出力する正
弦波の周波数を変化させることができる。従って、この
回路を使用したモータ駆動回路では、モータの回転速度
を任意に設定することができる。
【0041】次に、図4を参照し、本発明による正弦波
電流出力回路の応用例であり、かつモータ駆動回路にお
ける実施例について説明する。
【0042】図4(A)は、モータ回転数を計数するた
め、基準電圧がピークの際、トリガー信号を発生させる
回路を本発明による正弦波電流出力回路に追加した例を
示した回路図である。
【0043】図示されるように、本発明による全波整流
正弦波電流出力回路41とこの出力回路である抵抗RS
により正弦波による基準電圧VREF1に、固定値である比
較用基準電圧VREF2およびピーク電圧検出用コンパレー
タ(COMP)42が追加されている。
【0044】また、図4(B)は、基準電圧VREF1およ
び出力パルスそれぞれの動作波形の一例を示すタイムチ
ャートである。
【0045】図4において、COMP42は、正弦波に
よる基準電圧VREF1を非反転入力端子、また比較用基準
電圧VREF2を反転入力端子それぞれに入力して比較し、
基準電圧VREF1が比較用基準電圧VREF2より大きい範囲
で出力をハイレベルとする。また、全波整流正弦波電流
出力回路41の出力回路がH型ブリッジ回路の場合には
180度進む毎に出力パルスを発生することが可能にな
る。
【0046】この出力パルスは基準電圧VREF1のピーク
状態を検出するので、図示されるように、比較用基準電
圧VREF2には基準電圧VREF1のピーク電圧に近く若干低
い電圧が設定され、幅の狭い出力パルスがトリガー信号
として確実に生成される。
【0047】本発明による正弦波電流出力回路は全波整
流正弦波電流出力回路41であり、出力される正弦波に
ステップ角が存在しないので、トリガー信号の幅および
周期を正確に生成することができる。
【0048】次に、図5を参照し、モータの回転開始の
際に、回転停止位置から回転動作を開始させるモータ駆
動回路の一実施例について説明する。なお、図6は、図
5における主要部での波形の一例を示すタイムチャート
である。
【0049】図5では図1に示される回路に、モータの
回転を停止する際の正弦波による基準電圧VREF1を再生
するサンプルアンドホールド(以後、SAHと略称す
る)回路50、ダイオード(D)51およびコンパレー
タ(COMP)52、並びに、モータ回転停止の際の位
相角および電流方向の認識のためのコンパレータ(CO
MP)61〜63、ラッチ回路(LAT)64〜66、
および排他的・否定的論理和(EX−NOR)ゲート6
7,68、更に、H型ブリッジ回路を制御するHドライ
バ6に出力を帰還するためのEX−NORゲート69お
よび論理積(AND)ゲート71,72を追加して備え
ている。
【0050】モータは、生成される正弦波による基準電
圧VREF1が2周期進むと、図2に示されるように位相角
が360度変化して一回転する。モータ駆動信号(ON
/OFF)がオンからオフに変化した際にモータは回転
を停止する。回転停止の後、モータをローターの同一位
置から再起動するためには、停止した際の正弦波基準電
圧VREF1、ローター位相角、および電流方向を記憶して
おく必要がある。
【0051】SAH回路50はダイオード(D)53、
抵抗(R)54、およびコンデンサ(CS)55の直列回
路により、フィードバック抵抗RS のドロップ電圧VDP
(=VREF1)を受けて、CS 55に充電させることによ
り記憶させる。
【0052】記憶された電圧VSAMPは、モータ駆動のO
N信号により回転電圧設定用コンパレータ(COMP)
52の反転入力端子に入力され、COMP52の非反転
入力端子には全波整流正弦波の基準用電圧VREFaがD5
1を介して入力される。COMP52は、記憶された電
圧VSAMPと基準用正弦波電圧VREFaとを比較し一致を出
力する。
【0053】一方、COMP61では、反転(−)入力
端子に基準用電圧VREFa、また非反転(+)入力端子に
低電位VL それぞれを入力し、出力をLAT64のスタ
ート(S)端子に接続する。他方、COMP62では非
反転(+)入力端子に基準用電圧VREFa、また反転
(−)入力端子に高電位VH それぞれを入力し出力をL
AT64のリセット(R)端子に接続する。従って、図
6に示されるように、LAT64の出力(Q)端子から
0度から90度まで、および180度から270度まで
のクロックパルスCLK1 が出力される。
【0054】また、COMP63では、負荷Lの両端そ
れぞれを二つの入力端子に接続し、A相およびAバー相
いずれか一方に対応する、0度から180度まで、18
0度から360度までを識別するクロックパルスCLK2
が出力される。
【0055】LAT65,66では、それぞれのD端子
にクロックパルスCLK1 ,CLK2 を入力し、CK 端子に
モータ起動のOFF信号を受けた際、図6のA点では、
その状態を保持し、ON信号を受けた際に保持している
状態を出力する。クロックパルスCLK1 ,CLK2 の組合
わせにより、0度から360度までの間を90度毎に四
等分したどの状態かが識別できるので、LAT65,6
6それぞれの保持情報によりOFF信号を受けた際の位
相状態および電流方向が判定できる。
【0056】次に、モータ起動のON信号を受けた際、
図6のB点で、EX−NORゲート67ではLAT65
のQ端子から出力される保持情報とクロックパルスCLK
1 とを入力して一致をANDゲート71へ出力する。ま
た、EX−NORゲート67でも同様にLAT66のQ
端子から出力される保持情報とクロックパルスCLK2と
を入力して一致をANDゲート71へ出力する。
【0057】ANDゲート71は、クロックパルスCLK
1 ,CLK2 それぞれで、保持情報と一致した状態を出力
する。図6ではクロックパルスCLK1 ,CLK2 両者がハ
イレベルの区間、0度から90度までの間に出力があ
る。
【0058】一方、EX−NORゲート69では、クロ
ックパルスCLK1 とCOMP52の出力とを入力するこ
とにより、全波整流正弦波の上昇時/下降時いずれの状
態で記憶保持されているかが認識される。
【0059】また、ANDゲート72は、4相の一つを
決定するANDゲート71の出力とEX−NORゲート
69の出力との論理積を取って出力しHドライバ6へ帰
還するので、モータの停止位置である保持電圧に一致し
たC点でモータの回転再駆動が可能になる。
【0060】上記説明では定電流駆動回路および定電流
出力回路を図示して説明したが、回路構成は上記機能を
満たす限り自由であり、上記説明が本発明を限定するも
のではない。また、モータ駆動回路に限定するものでも
ない。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果がある。
【0062】第1の効果は、モータの駆動に際して、円
滑な回転を促し、振動または騒音を解消できることであ
る。
【0063】その理由は、D/Aコンバータから作成す
る疑似正弦波による基準用電圧に代わり、全波整流正弦
波による基準用電圧を用い、ステップ状の正弦波から円
滑に連続したアナログ状正弦波に形成した定電流を出力
することにより、モータの振動の原因である励磁電流に
流れる電流の変化量を円滑化したからである。
【0064】第2の効果は、正弦波の基準用電圧の作成
回路が簡素化されたことである。
【0065】その理由は、外部入力端子、分圧抵抗、出
力スイッチ等を必要とするD/Aコンバータの代わりに
単純なアナログの正弦波発振器を用いて、定電流出力回
路の駆動電圧を作成しているからである。
【0066】第3の効果は、正弦波出力の周波数設定が
容易であり、モータの回転速度調整が容易になることで
ある。
【0067】その理由は、アナログの正弦波発振器を用
いることにより、例えば、一つの可変抵抗器により容易
に周波数設定ができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す回路構成図であ
る。
【図2】図1におけるA相/Aバー相による一周の電流
波形の一例を示すタイムチャートである。
【図3】図1に適用できる正弦波基準用電圧作成の一例
を示す回路構成図である。
【図4】図1の一応用例を示す回路構成図(A)および
波形図(B)である。
【図5】図1の図4とは別の一応用例を示す回路構成図
である。
【図6】図5の回路構成における主要部の一波形例を示
すタイムチャートである。
【図7】従来の一例を示す回路構成図(A)および波形
図(B)である。
【符号の説明】
1、3 OSC(発振器) 2 全波整流ダイオード 4 合成器 5、42、52、61〜63 コンパレータ 6 Hドライバ 7、56 SW(スイッチ) 10 正弦波基準用電圧作成回路 20 定電流駆動回路 30 定電流出力回路 41 全波整流正弦波電流出力回路 50 SAH(サンプルアンドホールド)回路 64〜66 LAT(ラッチ回路) 67〜69 EX−NOR(排他的・否定的論理和)
ゲート 71、72 AND(論理積)ゲート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正弦波による基準電圧作成用の基準用電
    圧VREFaに、電流チョッピング用発振回路の出力電圧V
    CHO を合成して正弦波による基準電圧VREF1を生成する
    定電流駆動回路において、アナログ正弦波の発振回路と
    この出力する正弦波電圧を全波整流し出力する全波整流
    器とにより正弦波による基準電圧作成用の前記基準用電
    圧VREFaを作成出力する正弦波基準用電圧作成回路を備
    えることを特徴とする定電流駆動回路。
  2. 【請求項2】 正弦波による基準電圧作成用の基準用電
    圧VREFaに、電流チョッピング用発振回路の出力電圧V
    CHO を合成して正弦波による基準電圧VREF1を生成する
    定電流駆動回路において、可変抵抗器および可変コンデ
    ンサの少くとも一方により正弦波周期の調整を行うアナ
    ログ正弦波の発振回路とこの出力する正弦波電圧を全波
    整流し出力する全波整流器とにより正弦波による基準電
    圧作成用の前記基準用電圧VREFaを作成出力する正弦波
    基準用電圧作成回路を備えることを特徴とする定電流駆
    動回路。
  3. 【請求項3】 可変抵抗器および可変コンデンサの少く
    とも一方により正弦波周期の調整を行うアナログ正弦波
    の発振回路の出力を全波整流して基準用電圧VREFaを生
    成し出力する基準用電圧作成手段と、正弦波発振回路を
    コンデンサにより制御して電流チョッピング用基準電圧
    VCHO を生成し出力する電流チョッピング用基準電圧作
    成手段と、前記基準用電圧VREFaおよび電流チョッピン
    グ用基準電圧VCHO を合成して定電流駆動のため供給す
    る基準電圧VREF1を生成し出力する合成器とを備えるこ
    とを特徴とする定電流駆動回路。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または請求項3に記載の定
    電流駆動回路が出力する基準電圧VREF1と出力される負
    荷電流およびフィードバック抵抗により生じるドロップ
    電圧とをコンパレータに入力し常に等しくするよう2組
    のスイッチング回路を制御して前記基準電圧VREF1の正
    弦波に同期した全波整流正弦波電流を得る定電流出力手
    段を備えることを特徴とする正弦波電流出力回路。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の正弦波電流出力回路か
    ら出力される正弦波による負荷電流により前記基準電圧
    VREF1を得る手段と、この得られた基準電圧VREF1のピ
    ーク電圧より若干低い基準電圧VREF2と、前記基準電圧
    VREF1および基準電圧VREF2を入力して前記基準電圧V
    REF1のピーク電圧発生時点にパルスを出力し、前記負荷
    電流により駆動されるモータの回転計測に提供すること
    を特徴とするモータ駆動回路。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の正弦波電流出力回路か
    ら出力される正弦波である負荷電流により前記基準電圧
    VREF1を得る手段と、モータの回転を停止した際にこの
    時点で得られた基準電圧を保持するサンプルアンドホー
    ルド回路と、請求項1、2または請求項3に記載の定電
    流駆動回路から得られる基準用電圧VREFaおよびこの基
    準用電圧VREFaの最高/最低電圧に基づいて一周期36
    0度を90度毎に分割した4相の状態を識別し、モータ
    の回転を停止した際にこの状態情報を保持する手段と、
    前記モータ駆動用電流の方向を検出し、モータの回転を
    停止した際にこの方向情報を保持する手段と、モータ駆
    動の再要求の際に保持された前記状態情報および方向情
    報を出力し、これら情報と一致する条件の元で前記サン
    プルアンドホールド回路に保持された基準電圧に達した
    際に正弦波の前記基準電圧VREF1により負荷電流の発生
    を開始するよう前記定電流出力手段を駆動する手段とを
    備えることを特徴とするモータ駆動回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020143871A (ja) * 2019-03-08 2020-09-10 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 空気調和機

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