JPH07147793A - ブラシレスモータの駆動装置 - Google Patents

ブラシレスモータの駆動装置

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JPH07147793A
JPH07147793A JP5292999A JP29299993A JPH07147793A JP H07147793 A JPH07147793 A JP H07147793A JP 5292999 A JP5292999 A JP 5292999A JP 29299993 A JP29299993 A JP 29299993A JP H07147793 A JPH07147793 A JP H07147793A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブラシレスモータをPWM制御する場合に、
固定子巻線の端子電圧と基準電圧との比較によって位置
検出信号を確実に得るようにする。 【構成】 振動回路3の出力端子18乃至20の端子電
圧UV乃至WVを分圧抵抗24乃至29からなる分圧回
路23によって検出し、比較手段37によって、その検
出電圧と基準電圧発生回路33からの基準電圧VRとを
比較することに基づき信号を得、この信号をラッチ回路
47にラッチさせる。このラッチ回路47のラッチ動作
のタイミングはPWM信号PSのオンからオフへの立下
り時点に設定する。そして、主制御回路48は、ラッチ
回路47からの信号に基づいて位置検出信号を得、これ
とPWM信号PSとに基づいて駆動回路3のトランジス
タ6乃至11をオン,オフさせる通電タイミング信号を
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定子巻線の端子電圧
に基づいて位置検出信号を得るようにしたブラシレスモ
ータの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、冷蔵庫或いはエアコンディショ
ナのコンプレッサの駆動モータとしては、コンプレッサ
の能力可変が必要とされる用途の場合、回転速度制御の
容易さから、ブラシレスモータが採用されるようになっ
ており、特に、引出し線数が少ない等の特徴から、固定
子巻線と永久磁石形の回転子との相対的位置をホール素
子等の位置センサを用いずに固定子巻線に誘起される誘
起電圧を利用して検出する位置センサレス方式のものが
採用されるようになってきている。
【0003】而して、この種の従来のブラシレスモータ
の駆動装置を図6乃至図9に従って説明する。先ず、図
6に従って、全体の構成について述べる。直流電源1の
正及び負端子は、その負端子側に電流検出用抵抗2を介
して、駆動回路3の入力端子4及び5に夫々接続されて
いる。尚、直流電源1の負端子はアースされている。
【0004】出力手段たる駆動回路3は、入力端子4,
5間に半導体スイッチング素子たるNPN形のトランジ
スタ6乃至8及び9乃至11を3相ブリッジ接続して構
成されている。尚、トランジスタ6乃至11には並列に
フリーホイールダイオード12乃至17が夫々接続され
ている。そして、トランジスタ6及び9の共通接続点は
出力端子18に接続され、トランジスタ7及び10の共
通接続点は出力端子19に接続され、トランジスタ8及
び11の共通接続点は出力端子20に接続されている。
【0005】ブラシレスモータ21はU,V及びW相の
固定子巻線22U,22V及び22Wを有する固定子2
2と、永久磁石形の回転子(図示せず)とを備えてい
る。そして、固定子巻線22U,22V及び22Wの一
端子は共通に接続され、各他端子は駆動回路3の出力端
子18,19及び20に夫々接続されている。
【0006】検出手段たる分圧回路23は、分圧抵抗2
4乃至29からなっており、固定子巻線22U,22V
及び22Wの各一端子,即ち、駆動回路3の出力端子1
8,19及び20とアースとの間に、分圧抵抗24と2
5との直列回路,分圧抵抗26と27との直列回路及び
分圧抵抗28と29との直列回路を接続して構成されて
いる。そして、その分圧抵抗24と25,分圧抵抗26
と27及び分圧抵抗28と29との各共通接続点を検出
端子30,31及び32としている。
【0007】基準電圧発生手段たる基準電圧発生回路3
3は分圧用の抵抗34及び35を備えており、これらは
直流電源1の正端子と負端子との間に接続されている。
そして、これらの抵抗34及び35の共通接続点を基準
端子36としている。
【0008】尚、分圧回路23の分圧抵抗24,26及
び28と分圧抵抗25,27及び29との抵抗値比はK
対2(但し、Kは自然数)に設定され、基準電圧発生回
路33の抵抗34と35との抵抗値比は(K+1)対1
に設定されている。
【0009】比較手段37は3個の比較器38,39及
び40から構成され、夫々の非反転入力端子(+)は分
圧回路23の検出端子30,31及び32に接続され、
夫々の反転入力端子(−)は基準電圧発生回路33の基
準端子36に共通に接続されている。
【0010】制御装置41は、マイクロコンピュータ及
びその周辺回路から構成されており、説明の便宜上、機
能別のブロック線図で示すと、主制御回路42,電圧指
令発生回路43,パルス幅変調(PWM)信号発生回路
44及びイネーブル信号発生回路45からなっている。
そして、主制御回路42において、3つの入力ポートは
比較器38,39及び40の各出力端子に接続され、他
の2つの入力ポートはPWM信号発生回路44及びイネ
ーブル信号発生回路45の各出力端子に接続され、6つ
の出力ポートはトランジスタ6,7,8,9,10及び
11のベースにベースドライブ回路を介して接続され、
他の1つの出力ポートは電圧指令信号発生回路43の入
力端子に接続されている。
【0011】更に、電圧指令信号発生回路43におい
て、他の入力端子には速度指令信号SVが与えられるよ
うになっており、出力端子はPWM信号発生回路44の
入力端子に接続されている。そして、PWM信号発生回
路44の他の出力端子はイネーブル信号発生回路45の
入力端子に接続されている。
【0012】次に、上記従来の構成の作用について、図
7乃至図9をも参照しながら説明する。ブラシレスモー
タ21の回転中においては、固定子巻線22U,22V
及び22Wの端子電圧UV,VV及びWVは分圧回路2
3により分圧されて検出電圧UVa,VVa及びWVa
として検出され、これらが比較器38,39及び40の
非反転入力端子(+)に入力される。又、直流電源1の
電源電圧Eは基準電圧発生回路33により分圧されて基
準電圧VRとして出力され、これが比較器38乃至40
の反転入力端子(−)に入力される。
【0013】比較器38,39及び40は、これらの検
出電圧UVa,VVa及びWVaと基準電圧VRとを比
較して固定子巻線22U,22V及び22Wに誘起され
る誘起電圧のゼロクロス点を検出する。
【0014】ここで、端子電圧UVを代表して位置検出
信号の検出原理について述べる。即ち、比較器38は、
図7(a)で示すように、端子電圧UVと基準電圧VR
(=E/2)とのクロス点を検出することにより、即
ち、固定子巻線22Uに誘起される誘起電圧のゼロクロ
ス点を検出することにより、図7(b)に示すように、
位相信号DSUを得る。そして、主制御回路42は、こ
の位相信号DSUから電気角30度に相当する時間を演
算してその分だけ位相信号DSUを移相し、以て、図7
(c)で示すように、位置検出信号PSUを得る。主制
御回路42は、他の端子電圧VV及びWVについても同
様の処理を行なって2つの位置検出信号を得る。
【0015】そして、主制御回路42は、これらの3つ
の位置検出信号を論理変換して6つの通電タイミング信
号たるベース信号を得、これらを駆動回路3のトランジ
スタ6乃至11のベースに与えて、順次トランジスタ6
乃至11をオン,オフさせ、以て、固定子巻線22U,
22V及び22Wに通電して回転子を回転させるように
なる。
【0016】ところで、制御装置41は、実際の運転に
際しては、速度指令信号SVに基づいて出力調整を行な
うべくパルス幅変調(PWM)制御を行なうようになっ
ている。具体的には、主制御回路42は、演算により得
られた位置検出信号を基にブラシレスモータ21の実際
の回転速度を示す速度検出信号DVを検出して、これを
電圧指令信号発生回路43に与える。そして、電圧指令
信号発生回路43は、速度指令信号SVと速度検出信号
DVとを比較して両者の差が零となるようなPWMのデ
ューティ信号をPWM信号発生回路44に与える。
【0017】PWM信号発生回路44は、電圧指令信号
発生回路43から与えられるデューティ信号に応じたデ
ューティのPWM信号を出力して主制御回路42に与え
るようになり、主制御回路42は、例えば、駆動回路3
の正側のトランジスタ6,7及び8に与えられるベース
信号をPWM信号により変調するので、例えば、端子電
圧UVも図8(a)で示すようにパルス状の電圧とな
り、これと基準電圧VRとの比較により得られる位相信
号DSUも図8(b)にDSU´で示すようにパルス状
になる。従って、このような図8(b)で示す位相信号
DSUから図7(c)で示すように位置検出信号PSU
を得ることはできない。他の端子電圧VV及びWVにつ
いても同様である。
【0018】そこで、従来では、イネーブル信号発生回
路45において、図8(c)に示すように、PWM信号
(パルス信号)に同期してイネーブル信号SEを発生さ
せ、このイネーブル信号SEの発生時のみ例えば端子電
圧UVと基準電圧VRとの比較を許可する構成としてお
り、従って、図8(d)で示すように、図7(b)と同
様の連続した位相信号DSUを得ることができる。他の
端子電圧VV及びWVについても同様である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成では、PW
Mのキャリア周波数(PWM信号の周波数)を高くする
と、パルス状になる端子電圧UV(VV,WV)のオン
期間及びオフ期間もともに短くなり、位相信号DSU´
のパルス幅も短くなる。このため、イネーブル信号SE
の発生時のみ位相信号DSU´のパルスの有無を判定す
る主制御回路42としては、高速度の判定処理が要求さ
れることになって、短い時間での判定により誘起電圧の
ゼロクロス点を検出することは困難になり、従って、位
置検出信号の検出は困難になる。
【0020】又、従来の構成では、端子電圧UV,VV
及びWVは、立上り直後に振動を発生する。これは、固
定子巻線22U,22V及び22Wのインダクタンスと
駆動回路3を構成するトランジスタのエミッタ,コレク
タ間の浮遊静電容量とに基因することは知られている。
このように、例えば、図9(a)に示すように、端子電
圧UVが振動したとすると、比較器38は、図9(b)
に示すように、基準電圧VRに達しない端子電圧UV´
に対しても位相信号DSU´を出力するようになる。従
って、主制御回路42は、図9(c)に示すイネーブル
信号SEが与えられることによって、図9(d)に示す
ように、位相信号DSUを作ることになり、本来、図9
(d)に破線で示すように作られる位相信号DSUが時
間Tzだけ大幅にずれたものとなり、これに基づいて得
られる位置検出信号も大幅にずれたものとなる。
【0021】このような従来構成の如く、高周波のパル
ス幅変調により位置検出信号の検出が困難になったり、
或いは、端子電圧の振動により位置検出信号の検出が大
幅にずれた場合には、ブラシレスモータ21が駆動しな
かったり、或いは、ブラシレスモータ21が振動する不
具合があった。
【0022】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、パルス幅変調が高周波で行なわれた場
合、或いは、固定子巻線の端子電圧に振動が発生した場
合であっても、正確な位置検出信号を得ることができる
ブラシレスモータの駆動装置を提供するにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明のブラシレスモー
タの駆動装置は、ブラシレスモータの複数相の固定子巻
線の端子電圧を検出する検出手段と、基準電圧を発生す
る基準電圧発生手段と、この基準電圧発生手段からの基
準電圧と前記検出手段からの端子電圧との比較により信
号を出力する比較手段と、この比較手段からの信号をラ
ッチするラッチ手段と、このラッチ手段からの信号によ
り位置検出信号を得てこの位置検出信号と出力調整用の
パルス幅変調信号とに基づいて通電タイミング信号を出
力する制御手段と、この制御手段からの通電タイミング
信号に基づいて前記固定子巻線に通電する出力手段とを
具備し、前記ラッチ手段を、前記パルス幅変調信号がオ
ンからオフに変化するタイミングでラッチ動作するよう
に構成するところに特徴を有する(請求項1)。
【0024】この場合、ラッチ手段を、パルス幅変調信
号がオンからオフに変化したときから所定時間遅れたタ
イミングでラッチ動作するように構成すると更によい
(請求項2)。
【0025】又、前記所定時間を、前記パルス幅変調信
号がオンからオフに変化したときから前記端子電圧がオ
ンからオフに変化するときまでの範囲に設定することが
できる(請求項3)。
【0026】そして、ラッチ手段を、Dフリップフロッ
プで構成することが好ましい(請求項4)。
【0027】
【作用】請求項1記載のブラシレスモータの駆動装置に
よれば、ラッチ手段は、比較手段からの信号をパルス幅
変調信号のオンからオフへの立下りのタイミングでラッ
チするので、パルス幅変調が高周波で行なわれた場合で
も、これに容易に応答して位置検出信号を得ることがで
き、又、固定子巻線の端子電圧に振動が発生した場合で
も、その振動に影響されずに位置検出信号を得ることが
できる。
【0028】請求項2記載のブラシレスモータの駆動装
置によれば、ラッチ手段は、比較手段からの信号をパル
ス幅変調信号のオンからオフへの立下り時点よりも所定
時間(好ましくは、パルス幅変調信号がオンからオフに
変化したときから前記端子電圧がオンからオフに変化す
るまでの範囲に設定する。〜請求項3)遅れたタイミン
グでラッチするので、パルス幅変調が高周波で行なわれ
た場合でも、固定子巻線の端子電圧の振動の影響を全く
受けずに位置検出信号を得ることができる。
【0029】請求項4記載のブラシレスモータの駆動装
置によれば、ラッチ手段は、Dフリップフロップで構成
されているので、構成が簡単で、確実な動作が期待でき
るようになる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例につき、図1乃
至図3を参照して説明するに、この実施例では図6乃至
図9に示す従来例と同一部分には同一符号を付して説明
を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0031】即ち、図1において、制御装置46は、制
御装置41と同様に、電圧指令信号発生回路43及びP
WM信号発生回路44を備えているとともに、ラッチ手
段たるラッチ回路47,制御手段としての主制御回路4
8及びラッチタイミング信号発生回路49を備えてい
る。
【0032】ラッチ回路47は、図2に示すように、3
個のDフリップフロップ47U,47V及び47Wから
構成されている。そして、Dフリップフロップ47U,
47V及び47Wにおいて、夫々のデータ端子Dは比較
器38,39及び40の出力端子に接続され、夫々の出
力端子Qは主制御回路48の3つの入力ポートに接続さ
れ、夫々のクロック端子CKはラッチタイミング信号発
生回路49の出力端子に共通に接続されている。
【0033】又、主制御回路48において、他の1つの
入力ポートはPWM信号発生回路44の出力端子に接続
され、6つの出力ポートはトランジスタ6,7,8,
9,10及び11のベースにベースドライブ回路を介し
て接続され、他の1つの出力ポートは電圧指令信号発生
回路43の入力端子に接続されている。そして、ラッチ
タイミング信号発生回路49の入力端子はPWM信号発
生回路44の他の出力端子に接続されている。
【0034】次に、本実施例の作用につき、図3をも参
照しながら説明する。制御装置46は、従来の制御装置
41と同様に速度指令信号SVに基づいて出力調整を行
なうべくパルス幅変調(PWM)制御を行なう。即ち、
具体的には、主制御回路48は、後述するように、演算
により得られた位置検出信号を基にブラシレスモータ2
1の実際の回転速度を示す速度検出信号DVを検出し
て、これを電圧指令信号発生回路43に与える。そし
て、電圧指令信号発生回路43は、速度指令信号SVと
速度検出信号DVとを比較して両者の差が零となるよう
なPWMのデューティ信号をPWM信号発生回路44に
与える。
【0035】PWM信号発生回路44は、電圧指令発生
回路43から与えられるデューティ信号に応じたデュー
ティのPWM信号を出力して主制御回路48に与えるよ
うになり、主制御回路48は、例えば、駆動回路3の正
側のトランジスタ6,7及び8に与えられるベース信号
をPWM信号Psにより変調するので、例えば、端子電
圧UVも図3(a)で示すようにパルス状の電圧とな
り、これと基準電圧VRとの比較により得られる位相信
号DSUも図3(b)にDSU´で示すようにパルス状
になる。
【0036】この場合、端子電圧UVは、図3(a)で
示すように、その立上り直後において振動を発生する。
そして、図3(c)で示すように、PWM信号PSのオ
フからオンへの立上り及びオンからオフへの立下りに対
して端子電圧UVの立上り及び立下りは遅れ時間Ton
及びToffを有し、又、端子電圧UVの立上り時点か
らPWM信号PSの立下り時点までの時間Teは端子電
圧UVの振動時間Tsよりも大(Te>Ts)になって
いる。
【0037】而して、ラッチタイミング信号発生回路4
9は、図3(d)で示すように、PWM信号PSのオン
からオフへの立下りのタイミングでラッチタイミング信
号LSを出力するようになっており、ラッチ回路47の
Dフリップフロップ47U,47V及び47Wはラッチ
タイミング信号LSがクロック端子CKに与えられた時
点で比較器38,39及び40からの信号をラッチす
る。
【0038】従って、今、図3(a)で示すような端子
電圧UV´の振動電圧によって図3(b)で示すように
比較器38からの位相信号DSU´がハイに変化したと
しても、ラッチ回路47のDフリップフロップ47Uが
ラッチタイミング信号LSをクロック端子CKに受けた
ときには、比較器38からの位相信号DSU´はロウに
なっており、これにより、Dフリップフロップ47U
は、図3(e)に示すように、位相信号DSUとしてハ
イを出力することはない。
【0039】その後、端子電圧UVが基準レベルVR以
上になると、Dフリップフロップ47Uは、ラッチタイ
ミング信号LSが与えられたときには比較器38からの
位相信号DSU´がハイになっているので、位相信号D
SU´としてハイを出力する。これによって、図3
(e)に示すように連続した位相信号DSUを出力する
ようになる。そして、主制御回路48は、この位相信号
DSUから電気角30度に相当する時間を演算してその
分だけ位相信号DSUを移相し、以て、図7(c)と同
様の位置検出信号PSUを得る。主制御回路48は、他
の端子電圧VV及びWVについても同様の処理を行なっ
て2つの位置検出信号を得る。
【0040】そして、主制御回路48は、これらの3つ
の位置検出信号を論理変換して6つの通電タイミング信
号たるベース信号を得、これらを駆動回路3のトランジ
スタ6乃至11に代えて、順次トランジスタ6乃至11
をオン,オフさせ、以て、固定子巻線22U,22V及
び22Wに通電して回転子を回転させる。
【0041】このように、本実施例においては、ラッチ
回路47は、比較手段37からの位相信号をPWM信号
PSのオンからオフへの立下りのタイミングで出力され
るラッチタイミング信号LSに基づいてラッチして連続
した位相信号を得、これを主制御回路48に与えるよう
にした。従って、主制御回路48は、PWM制御が高周
波で行なわれた場合でも、これに確実に応答して位置検
出信号を得ることができる。
【0042】又、通常は、固定子巻線(例えばUV)の
振動電圧の時間Tsは端子電圧の立上り時点からPWM
信号PSの立下りまでの時間Teよりも小であるので、
固定子巻線の端子電圧の振動の影響を受けることなく位
置検出信号を得ることができる。この場合、ラッチ回路
47からの位相信号(例えばDSV)の立上りは、端子
電圧(例えばUV)の立上り時点よりも僅かに遅れる
が、この検出ずれは従来に比し極めて小であるので、主
制御回路48は確実に位置検出信号を得ることができ
る。
【0043】そして、このように、主制御回路48によ
って、PWM制御が高周波で行なわれた場合、及び、固
定子巻線の端子電圧が振動した場合のいずれにおいて
も、確実な位置検出信号が得られることによって、ブラ
シレスモータ21を確実に駆動することができるととも
に、ブラシレスモータ21に振動を生じさせることもな
い。
【0044】更に、ラッチ回路47を3個のDフリップ
フロップ47U乃至47Wで構成したので、構成が簡単
で、確実なラッチ動作が期待できる。
【0045】図4及び図5は本発明の第2の実施例であ
り、前記第1の実施例と同一部分には同一符号を付して
示し、以下、異なる部分についてのみ説明する。即ち、
図4において、制御装置50は、ラッチタイミング信号
発生回路49の代わりにラッチタイミング信号発生回路
51を備えている。このラッチタイミング信号51は、
図5(d)で示すように、PWM信号PSのオンからオ
フへの立下り時点よりも所定時間Tαだけ遅れた時点で
ラッチタイミング信号LSを出力するようになってい
る。但し、所定時間Tαは遅れ時間Toffよりも小
(Tα<Toff)に設定されている。尚、図5
(a),(b)及び(c)は図3(a),(b)及び
(c)に相当する。
【0046】従って、この第2の実施例では、図5
(e)に示すように、ラッチ回路47(例えばDフリッ
プフロップ47U)は、第1の実施例よりも所定時間T
αだけ遅れて位相信号(例えばDSU)を出力するよう
になる。
【0047】このような、第2の実施例によれば、PW
M信号PSがオンからオフへ立下る時点よりも実際に固
定子巻線の端子電圧(例えばUV)が立下る時点まで遅
れ時間Toffがあるので、この遅れ時間Toffを考
慮してラッチ回路47のラッチタイミングを実際の端子
電圧の立下り時点直前となるようにしたものであり、こ
れによって、PWM制御が高周波で行なわれても端子電
圧の振動の影響を全く受けることなく一層確実に位置検
出信号を得ることができるようになる。
【0048】尚、本発明は上記し且つ図面に示す実施例
にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲
内で適宜変形して実施し得ることは勿論である。
【0049】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通りであるの
で、次のような効果を奏する。請求項1記載のブラシレ
スモータの駆動装置によれば、ラッチ手段を、固定子巻
線の端子電圧と基準電圧とを比較する比較手段からの信
号をパルス幅変調信号のオンからオフへの立下りのタイ
ミングでラッチする構成としたので、パルス幅変調が高
周波で行なわれた場合でもこれに容易に応答して位置検
出信号を得ることができ、又、固定子巻線の端子電圧に
振動が発生した場合でも、その振動に影響されずに確実
に位置検出信号を得ることができ、従って、ブラシレス
モータを確実に駆動することができるとともに、ブラシ
レスモータに振動を生じさせることもない。
【0050】請求項2及び3記載のブラシレスモータの
駆動装置によれば、ラッチ手段を、比較手段からの信号
をパルス幅変調信号のオンからオフへの立下り時点より
も所定時間遅れたタイミングでラッチする構成としたの
で、パルス幅変調が高周波で行なわれた場合でも、固定
子巻線の端子電圧の振動の影響を全く受けずに位置検出
信号を得ることができる。
【0051】請求項4記載のブラシレスモータの駆動装
置によれば、ラッチ手段を、Dフリップフロップで構成
するようにしたので、構成が極めて簡単で、確実な動作
が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気的構成図
【図2】ラッチ回路の構成図
【図3】各部の波形図
【図4】本発明の第2の実施例を示す電気的構成図
【図5】各部の波形図
【図6】従来例を示す電気的構成図
【図7】位置検出信号を得るための原理説明図
【図8】各部の波形図
【図9】各部の拡大波形図
【符号の説明】
図面中、3は駆動回路(出力手段)、21はブラシレス
モータ、22は固定子、22U乃至22Wは固定子巻
線、23は分圧回路(検出手段)、33は基準電圧発生
回路(基準電圧発生手段)、37は比較手段、38乃至
40は比較器、43は電圧指令信号発生回路、44はP
WM信号発生回路、46は制御装置、47はラッチ回路
(ラッチ手段)、47U乃至47WはDフリップフロッ
プ、48は主制御回路(制御手段)、49はラッチタイ
ミング信号発生回路、50は制御装置、51はラッチタ
イミング信号発生回路を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシレスモータの複数相の固定子巻線
    の端子電圧を検出する検出手段と、 基準電圧を発生する基準電圧発生手段と、 この基準電圧発生手段からの基準電圧と前記検出手段か
    らの端子電圧との比較により信号を出力する比較手段
    と、 この比較手段からの信号をラッチするラッチ手段と、 このラッチ手段からの信号により位置検出信号を得てこ
    の位置検出信号と出力調整用のパルス幅変調信号とに基
    づいて通電タイミング信号を出力する制御手段と、 この制御手段からの通電タイミング信号に基づいて前記
    固定子巻線に通電する出力手段とを具備し、 前記ラッチ手段は、前記パルス幅変調信号がオンからオ
    フに変化するタイミングでラッチ動作するように構成さ
    れていることを特徴とするブラシレスモータの駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 ブラシレスモータの複数相の固定子巻線
    の端子電圧を検出する検出手段と、 基準電圧を発生する基準電圧発生手段と、 この基準電圧発生手段からの基準電圧と前記検出手段か
    らの端子電圧との比較により信号を出力する比較手段
    と、 この比較手段からの信号をラッチするラッチ手段と、 このラッチ手段からの信号により位置検出信号を得てこ
    の位置検出信号と出力調整用のパルス幅変調信号とに基
    づいて通電タイミング信号を出力する制御手段と、 この制御手段からの通電タイミング信号に基づいて前記
    固定子巻線に通電する出力手段とを具備し、 前記ラッチ手段は、前記パルス幅変調信号がオンからオ
    フに変化したときから所定時間遅れたタイミングでラッ
    チ動作するように構成されていることを特徴とするブラ
    シレスモータの駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記所定時間は、前記パルス幅変調信号
    がオンからオフに変化したときから前記端子電圧がオン
    からオフに変化するときまでの範囲で設定したことを特
    徴とする請求項2記載のブラシレスモータの駆動装置。
  4. 【請求項4】 ラッチ手段は、Dフリップフロップで構
    成されていることを特徴とする請求項1,2又は3記載
    のブラシレスモータの駆動装置。
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