JP2502636B2 - ブラシレスモ―タの駆動装置 - Google Patents
ブラシレスモ―タの駆動装置Info
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- JP2502636B2 JP2502636B2 JP62294404A JP29440487A JP2502636B2 JP 2502636 B2 JP2502636 B2 JP 2502636B2 JP 62294404 A JP62294404 A JP 62294404A JP 29440487 A JP29440487 A JP 29440487A JP 2502636 B2 JP2502636 B2 JP 2502636B2
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- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02P—CONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
- H02P6/00—Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
- H02P6/14—Electronic commutators
- H02P6/16—Circuit arrangements for detecting position
- H02P6/18—Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements
- H02P6/182—Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements using back-emf in windings
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- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
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- H02P6/00—Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
- H02P6/06—Arrangements for speed regulation of a single motor wherein the motor speed is measured and compared with a given physical value so as to adjust the motor speed
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はモータの可動子の位置を検出する位置検出器
の無いブラシレスモータの駆動装置に関し、特に、特別
な速度発電機をモータに連結せずともモータの速度信号
を得ることのできるブラシレスモータの駆動装置に関す
るものである。
の無いブラシレスモータの駆動装置に関し、特に、特別
な速度発電機をモータに連結せずともモータの速度信号
を得ることのできるブラシレスモータの駆動装置に関す
るものである。
従来の技術 近年、各種機器の駆動用モータはその長寿命化、高信
頼性化あるいは形状の薄形化などのため、ブラシレスモ
ータが用いられることが多くなってきた。一般にブラシ
レスモータは可動子の位置を検出するためにホール素子
等で構成された位置検出器が必要とされてきた。
頼性化あるいは形状の薄形化などのため、ブラシレスモ
ータが用いられることが多くなってきた。一般にブラシ
レスモータは可動子の位置を検出するためにホール素子
等で構成された位置検出器が必要とされてきた。
以下図面を参照しながら、上述した従来のブラシレス
モータの駆動装置の一例について説明する。
モータの駆動装置の一例について説明する。
第7図は従来のブラシレスモータの駆動装置を示すも
のである。第7図において、駆動コイル1〜3の一端は
共通接続され、前記駆動コイル1の他端はダイオード4
のアノードとダイオード5のカソードと駆動トランジス
タ10および13のコレクタに接続され、前記駆動コイル2
の他端はダイオード6のアノードとダイオード7のカソ
ードと駆動トランジスタ11および14のコレクタに接続さ
れ、前記駆動コイル3の他端はダイオード8のアノード
とダイオード9のカソードと駆動トランジスタ12および
15のコレクタに接続されている。前記ダイオード4,6,8
のカソードおよび前記駆動トランジスタ10,11,12のエミ
ッタは正側給電線路に接続され、前記ダイオード5,7,9
のアノードおよび前記駆動トランジスタ13,14,15のエミ
ッタは接地されている。
のである。第7図において、駆動コイル1〜3の一端は
共通接続され、前記駆動コイル1の他端はダイオード4
のアノードとダイオード5のカソードと駆動トランジス
タ10および13のコレクタに接続され、前記駆動コイル2
の他端はダイオード6のアノードとダイオード7のカソ
ードと駆動トランジスタ11および14のコレクタに接続さ
れ、前記駆動コイル3の他端はダイオード8のアノード
とダイオード9のカソードと駆動トランジスタ12および
15のコレクタに接続されている。前記ダイオード4,6,8
のカソードおよび前記駆動トランジスタ10,11,12のエミ
ッタは正側給電線路に接続され、前記ダイオード5,7,9
のアノードおよび前記駆動トランジスタ13,14,15のエミ
ッタは接地されている。
さて、302,303および304はロータの回転位置を検出す
るための位置検出器であり、例えばホール素子にて構成
されロータマグネット(図示せず)の磁界作用面上に配
設されており、ロータの回転に伴って3相の電圧信号を
発生している。前記位置検出器302,303および304は並列
接続され抵抗301を介して安定化電源端子300に、抵抗30
5を介して接地されている。
るための位置検出器であり、例えばホール素子にて構成
されロータマグネット(図示せず)の磁界作用面上に配
設されており、ロータの回転に伴って3相の電圧信号を
発生している。前記位置検出器302,303および304は並列
接続され抵抗301を介して安定化電源端子300に、抵抗30
5を介して接地されている。
前記位置検出器302の差動出力はホールアンプ306の差
動入力端子にそれぞれ接続され、前記位置検出器303の
差動出力はホールアンプ307の差動入力端子にそれぞれ
接続され、前記位置検出器304の差動出力はホールアン
プ308の差動入力端子に接続されている。前記ホールア
ンプ306,307および308の出力は通電切換回路309に入力
され、前記通電切換回路309の出力は前記駆動トランジ
スタ10〜15のベースにそれぞれ入力されている。
動入力端子にそれぞれ接続され、前記位置検出器303の
差動出力はホールアンプ307の差動入力端子にそれぞれ
接続され、前記位置検出器304の差動出力はホールアン
プ308の差動入力端子に接続されている。前記ホールア
ンプ306,307および308の出力は通電切換回路309に入力
され、前記通電切換回路309の出力は前記駆動トランジ
スタ10〜15のベースにそれぞれ入力されている。
さらに、前記位置検出器302の差動出力はヒステリシ
スコンパレータ310の差動入力端子に接続され、前記ヒ
ステリシスコンパレータ310の出力は端子311に接続され
ている。
スコンパレータ310の差動入力端子に接続され、前記ヒ
ステリシスコンパレータ310の出力は端子311に接続され
ている。
以上のように構成された従来のブラシレスモータの駆
動装置について、以下その動作を説明する。
動装置について、以下その動作を説明する。
まず、ロータマグネットに対向して電気角で互いに12
0度だけ回転方向にずらせて、ホール素子よりなる3つ
の位置検出302,303および304が配設されている。前記ホ
ール素子302〜304のそれぞれの差動出力はそれぞれホー
ルアンプ306〜308の差動入力端子に印加され、前記ホー
ルアンプ306〜308の出力信号波形は第8図H1〜H3のよう
に120度位相差の3相信号となる。前記ホールアンプ306
〜308の出力信号H1〜H3は通電切換回路309により、第8
図UH,UL,VH,VL,WH,WLに論理処理され、駆動トラン
ジスタ10〜15をスイッチング動作させる。この時、スイ
ッチング動作はモータ駆動トルクが常に一方向に発生す
るよう行われ、モータが駆動されるものである。第8図
UO,VO,WOは駆動コイル1〜3のそれぞれ端子の通電波
形である。ここで、第8図HOは前記ホール素子302の差
動出力をヒステシリスコンパレータ310を介して得られ
た矩形波信号でありロータマグネットの極数とロータの
回転速度の積に比例した周波数を有し、モータの速度信
号として出力されるものである。
0度だけ回転方向にずらせて、ホール素子よりなる3つ
の位置検出302,303および304が配設されている。前記ホ
ール素子302〜304のそれぞれの差動出力はそれぞれホー
ルアンプ306〜308の差動入力端子に印加され、前記ホー
ルアンプ306〜308の出力信号波形は第8図H1〜H3のよう
に120度位相差の3相信号となる。前記ホールアンプ306
〜308の出力信号H1〜H3は通電切換回路309により、第8
図UH,UL,VH,VL,WH,WLに論理処理され、駆動トラン
ジスタ10〜15をスイッチング動作させる。この時、スイ
ッチング動作はモータ駆動トルクが常に一方向に発生す
るよう行われ、モータが駆動されるものである。第8図
UO,VO,WOは駆動コイル1〜3のそれぞれ端子の通電波
形である。ここで、第8図HOは前記ホール素子302の差
動出力をヒステシリスコンパレータ310を介して得られ
た矩形波信号でありロータマグネットの極数とロータの
回転速度の積に比例した周波数を有し、モータの速度信
号として出力されるものである。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、ロータマグネッ
トの磁束変化を位置検出器であるホール素子302で受
け、その磁束変化の周波数を速度信号とする。ところ
が、ロータマグネットは駆動トルク発生のためその極数
は一般的にそれほど多くすることはできない。したがっ
て、モータを比較的低い回転速度で速度制御する際に、
速度検出周波数が十分高くできず、高精度で応答性の速
い制御が実現できないという問題点を有していた。ま
た、速度信号を得るという観点から見るとホール素子と
いう速度検出器を必要としていた。
トの磁束変化を位置検出器であるホール素子302で受
け、その磁束変化の周波数を速度信号とする。ところ
が、ロータマグネットは駆動トルク発生のためその極数
は一般的にそれほど多くすることはできない。したがっ
て、モータを比較的低い回転速度で速度制御する際に、
速度検出周波数が十分高くできず、高精度で応答性の速
い制御が実現できないという問題点を有していた。ま
た、速度信号を得るという観点から見るとホール素子と
いう速度検出器を必要としていた。
本発明は上記問題点に鑑み、モータの可動子(ロー
タ)の位置を検出する位置検出器を必要としないブラシ
レスモータの駆動装置において、特別に速度検出のため
にホール素子を設けたり、あるいは特別に速度発電機を
モータに連結せずともモータの回転速度に対応した速度
信号を得ることのできるブラシレスモータの駆動装置を
提供するものである。
タ)の位置を検出する位置検出器を必要としないブラシ
レスモータの駆動装置において、特別に速度検出のため
にホール素子を設けたり、あるいは特別に速度発電機を
モータに連結せずともモータの回転速度に対応した速度
信号を得ることのできるブラシレスモータの駆動装置を
提供するものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明のブラシレスモー
タの駆動装置は、複数相のモータ駆動コイルと、前記駆
動コイルに設けられた複数の駆動トランジスタと、前記
駆動コイルの通電切換信号を前記駆動トランジスタへ順
次伝達する通電切換回路と、前記駆動コイルの通電休止
期間において、前記駆動コイルに発生する逆起電圧と、
前記駆動コイルの通電切換信号の位相差を検出する位相
誤差検出器と、前記位相誤差検出器の出力を増幅し電圧
制御発振器へ入力する誤差増幅器と、前記電圧制御発振
器の発振周波数を分周する分周回路と、前記分周回路の
出力を前記通電切換回路に入力すると共に、前記発振周
波数または前記分周回路の出力周波数に対応した周波数
信号をモータの速度信号として出力するという構成を備
えたものである。
タの駆動装置は、複数相のモータ駆動コイルと、前記駆
動コイルに設けられた複数の駆動トランジスタと、前記
駆動コイルの通電切換信号を前記駆動トランジスタへ順
次伝達する通電切換回路と、前記駆動コイルの通電休止
期間において、前記駆動コイルに発生する逆起電圧と、
前記駆動コイルの通電切換信号の位相差を検出する位相
誤差検出器と、前記位相誤差検出器の出力を増幅し電圧
制御発振器へ入力する誤差増幅器と、前記電圧制御発振
器の発振周波数を分周する分周回路と、前記分周回路の
出力を前記通電切換回路に入力すると共に、前記発振周
波数または前記分周回路の出力周波数に対応した周波数
信号をモータの速度信号として出力するという構成を備
えたものである。
作用 本発明は上記した構成によって、モータ駆動コイルに
発生する逆起電圧と同コイルの通電切換信号の位相差を
検出し、その検出位相差に応じて通電切換信号の周波数
および位相を制御し、ロータの位置に対して通電切換信
号が一定位相関係を保持するよう帰還ループすなわち位
相制御ループを構成しているので、従来必要であったロ
ータの位置を検出するための位置検出器が不要となる。
また、前記通電切換信号を作り出すための電圧制御発振
器あるいは前記電圧制御発振器の発振周波数を分周する
分周回路の出力周波数に対応した周波数信号をモータの
速度信号として出力することにより速度検出周波数を十
分高くすることができる。
発生する逆起電圧と同コイルの通電切換信号の位相差を
検出し、その検出位相差に応じて通電切換信号の周波数
および位相を制御し、ロータの位置に対して通電切換信
号が一定位相関係を保持するよう帰還ループすなわち位
相制御ループを構成しているので、従来必要であったロ
ータの位置を検出するための位置検出器が不要となる。
また、前記通電切換信号を作り出すための電圧制御発振
器あるいは前記電圧制御発振器の発振周波数を分周する
分周回路の出力周波数に対応した周波数信号をモータの
速度信号として出力することにより速度検出周波数を十
分高くすることができる。
実施例 以下本発明の一実施例のブラシレスモータの駆動装置
について、図面を参照しながら説明する。
について、図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明の実施例におけるブラシレスモータの
駆動装置の回路構成図である。第1図において、第7図
の従来のブラシレスモータの駆動装置と同一機能を有す
る部分は同一記号を付し、その説明を省略する。第1図
において、駆動トランジスタ10〜15の各ベースは電力増
幅器43の出力にそれぞれ接続され、前記電力増幅器43の
入力は論理回路42の出力に接続されている。ここで前記
論理回路42および前記電力増幅器43は通電切換回路44を
構成している。前記論理回路42の入力は分周回路41の出
力D1に接続され、前記分周回路41の入力は電圧制御発振
器40の出力に接続されている。前記分周回路41の他の出
力D2と前記論理回路42の出力U1,U2,V1,V2,W1,W2は
位相差検出パルス発生回路28に入力され、駆動コイル1,
2,3の一端U0,V0,W0はバッファ回路21,22,23に入力さ
れている。前記バッファ回路21,22,23の各出力UB,VB,
WBは比較器27に入力されると共に抵抗24,25,26を介して
共通接続され、この共通接続点NBは前記比較器27に入力
されている。前記比較器27の出力PDは前記位相差検出パ
ルス発生回路28の出力により制御される。ここで前記各
構成要素21〜28は位相誤差検出器20を構成し、前記出力
PDは前記位相誤差検出器20の出力となっている。前記位
相誤差検出器20の出力PDは抵抗32を介して演算増幅器31
の反転入力端子に接続され、前記演算増幅器31の反転入
力端子と、出力端子の間には抵抗33とコンデンサ34の直
列回路とコンデンサ35が挿入されている。前記演算増幅
器31の非反転入力端子は抵抗36,37により一定バイアス
電圧が印加されている。ここで前記各構成要素31〜37に
より、誤差増幅器30を構成し、前記誤差増幅器30の出力
EAOは前記電圧制御発振器40の入力に接続されている。
また、前記分周回路41の他の出力D3はトランジスタ50の
ベースに入力され、前記トランジスタ50のエミッタは接
地され、同コレクタは抵抗51を介して安定化電源線路に
接続されると共に速度信号出力端子52に接続されてい
る。
駆動装置の回路構成図である。第1図において、第7図
の従来のブラシレスモータの駆動装置と同一機能を有す
る部分は同一記号を付し、その説明を省略する。第1図
において、駆動トランジスタ10〜15の各ベースは電力増
幅器43の出力にそれぞれ接続され、前記電力増幅器43の
入力は論理回路42の出力に接続されている。ここで前記
論理回路42および前記電力増幅器43は通電切換回路44を
構成している。前記論理回路42の入力は分周回路41の出
力D1に接続され、前記分周回路41の入力は電圧制御発振
器40の出力に接続されている。前記分周回路41の他の出
力D2と前記論理回路42の出力U1,U2,V1,V2,W1,W2は
位相差検出パルス発生回路28に入力され、駆動コイル1,
2,3の一端U0,V0,W0はバッファ回路21,22,23に入力さ
れている。前記バッファ回路21,22,23の各出力UB,VB,
WBは比較器27に入力されると共に抵抗24,25,26を介して
共通接続され、この共通接続点NBは前記比較器27に入力
されている。前記比較器27の出力PDは前記位相差検出パ
ルス発生回路28の出力により制御される。ここで前記各
構成要素21〜28は位相誤差検出器20を構成し、前記出力
PDは前記位相誤差検出器20の出力となっている。前記位
相誤差検出器20の出力PDは抵抗32を介して演算増幅器31
の反転入力端子に接続され、前記演算増幅器31の反転入
力端子と、出力端子の間には抵抗33とコンデンサ34の直
列回路とコンデンサ35が挿入されている。前記演算増幅
器31の非反転入力端子は抵抗36,37により一定バイアス
電圧が印加されている。ここで前記各構成要素31〜37に
より、誤差増幅器30を構成し、前記誤差増幅器30の出力
EAOは前記電圧制御発振器40の入力に接続されている。
また、前記分周回路41の他の出力D3はトランジスタ50の
ベースに入力され、前記トランジスタ50のエミッタは接
地され、同コレクタは抵抗51を介して安定化電源線路に
接続されると共に速度信号出力端子52に接続されてい
る。
以上のように構成されたブラシレスモータの駆動装置
について、以下その動作を説明する。
について、以下その動作を説明する。
第2図は本発明の動作原理説明図であり、駆動コイル
逆起電圧と駆動コイル通電波形の位相関係を示すもので
ある。第2図(a)は前記逆起電圧(破線部)と前記通
電波形(実線部)の位相関係が最適状態にある場合であ
り、同図(b),(c)は位相角ψだけ最適状態からず
れた場合を示している。ここで第1図において、電圧制
御発振器40の出力は分周回路41,通電切換回路44,駆動ト
ランジスタ10〜15を通して駆動コイル1〜3に伝達され
ている。従って前記電圧制御発振器40の出力と前記駆動
コイル1〜3の通電波形には一定の位相関係が存在す
る。すなわち、電圧制御発振器の発振周波数および位相
を制御することにより、駆動コイル逆起電圧と駆動コイ
ル通電波形の位相差を制御することが可能となる。そこ
で、第2図(b),(c)に示したように、駆動コイル
逆起電圧と駆動コイル通電波形との間に位相角ψのずれ
を生じた場合、位相誤差ψを位相誤差検出器20および誤
差増幅器30により検出増幅し、ψが零となるよう電圧制
御発振器40の発振周波数および位相を制御する位相制御
ループを設けることにより、第2図(a)に示すような
最適通電状態を確保することが可能となる。従ってモー
タ駆動トルクを常に安定かつ効率よく発生させることが
可能となり、モータが駆動されるものである。
逆起電圧と駆動コイル通電波形の位相関係を示すもので
ある。第2図(a)は前記逆起電圧(破線部)と前記通
電波形(実線部)の位相関係が最適状態にある場合であ
り、同図(b),(c)は位相角ψだけ最適状態からず
れた場合を示している。ここで第1図において、電圧制
御発振器40の出力は分周回路41,通電切換回路44,駆動ト
ランジスタ10〜15を通して駆動コイル1〜3に伝達され
ている。従って前記電圧制御発振器40の出力と前記駆動
コイル1〜3の通電波形には一定の位相関係が存在す
る。すなわち、電圧制御発振器の発振周波数および位相
を制御することにより、駆動コイル逆起電圧と駆動コイ
ル通電波形の位相差を制御することが可能となる。そこ
で、第2図(b),(c)に示したように、駆動コイル
逆起電圧と駆動コイル通電波形との間に位相角ψのずれ
を生じた場合、位相誤差ψを位相誤差検出器20および誤
差増幅器30により検出増幅し、ψが零となるよう電圧制
御発振器40の発振周波数および位相を制御する位相制御
ループを設けることにより、第2図(a)に示すような
最適通電状態を確保することが可能となる。従ってモー
タ駆動トルクを常に安定かつ効率よく発生させることが
可能となり、モータが駆動されるものである。
位相誤差検出器20の具体的な構成としては、例えば第
3図に示したようなものが考えられる。第3図におい
て、第1図と同一機能を有する部分は同一記号を付す。
すなわち、駆動コイル1,2,3の一端U0,V0,W0はそれぞ
れバッファ回路21,22,23に入力され、前記バッファ回路
21,22,23に入力され、前記バッファ回路21,22,23の出力
UB,VB,WB,はそれぞれ抵抗24,25,26を介して共通接続
され、その共通接続点NBは比較回路100,120,140の反転
入力端子と比較回路110,130,150の非反転入力端子に接
続されている。前記バッファ回路21の出力UBは前記比較
回路100の非反転入力端子と前記比較回路110の反転入力
端子に接続され、前記バッファ回路22の出力VBは前記比
較回路120の非反転入力端子と前記比較回路130の反転入
力端子に接続され、前記バッファ回路23の出力WBは前記
比較回路140の非反転入力端子と前記比較回路150の反転
入力端子に接続されている。
3図に示したようなものが考えられる。第3図におい
て、第1図と同一機能を有する部分は同一記号を付す。
すなわち、駆動コイル1,2,3の一端U0,V0,W0はそれぞ
れバッファ回路21,22,23に入力され、前記バッファ回路
21,22,23に入力され、前記バッファ回路21,22,23の出力
UB,VB,WB,はそれぞれ抵抗24,25,26を介して共通接続
され、その共通接続点NBは比較回路100,120,140の反転
入力端子と比較回路110,130,150の非反転入力端子に接
続されている。前記バッファ回路21の出力UBは前記比較
回路100の非反転入力端子と前記比較回路110の反転入力
端子に接続され、前記バッファ回路22の出力VBは前記比
較回路120の非反転入力端子と前記比較回路130の反転入
力端子に接続され、前記バッファ回路23の出力WBは前記
比較回路140の非反転入力端子と前記比較回路150の反転
入力端子に接続されている。
前記比較回路100,110,120,130,140,150の各出力はトラ
ンジスタ101,111,121,131,141,151によるオープンコレ
クタ出力であり、前記トランジスタ101,111,121,131,14
1,151の各コレクタは共通でトランジスタ161のコレクタ
に接続され、位相誤差検出器出力PDを成している。前記
トランジスタ161のベースはトランジスタ162のベースお
よびコレクタに接続されると共にトランジスタ164のコ
レクタと定電流源として動作するトランジスタ169のコ
レクタに接続されている。前記トランジスタ162のエミ
ッタは抵抗163を介して安定化電源電圧Vregが印加さ
れ、前記トランジスタ161,164のエミッタは前記安定化
電源電圧Vregが印加されている。前記トランジスタ164
のベースは抵抗166を介して同エミッタに接地されると
共に抵抗165を介してエミッタ接地されたトランジスタ1
67のコレクタに接続されている。前記トランジスタ167
のベースは抵抗168を介して位相差検出パルス発生回路2
8の出力S0が接続されている。前記位相差検出パルス発
生回路28の他の出力S1,S2,S3,S4,,S5,S6はそれぞれ
抵抗171,173,175,177,179,181を介してエミッタ接地さ
れたトランジスタ170,172,174,176,178,180の各ベース
に接続され、前記トランジスタ170,172,174,176,178,18
0の各コレクタはそれぞれ前記トランジスタ101,111,12
1,131,141,151の各ベースに接続されている。前記位相
差検出パルス発生回路28の各入力端子は通電切換回路44
の各出力U1,U2,V1,V2,W1,W2および分周回路41の出
力D2が接続されている。
ンジスタ101,111,121,131,141,151によるオープンコレ
クタ出力であり、前記トランジスタ101,111,121,131,14
1,151の各コレクタは共通でトランジスタ161のコレクタ
に接続され、位相誤差検出器出力PDを成している。前記
トランジスタ161のベースはトランジスタ162のベースお
よびコレクタに接続されると共にトランジスタ164のコ
レクタと定電流源として動作するトランジスタ169のコ
レクタに接続されている。前記トランジスタ162のエミ
ッタは抵抗163を介して安定化電源電圧Vregが印加さ
れ、前記トランジスタ161,164のエミッタは前記安定化
電源電圧Vregが印加されている。前記トランジスタ164
のベースは抵抗166を介して同エミッタに接地されると
共に抵抗165を介してエミッタ接地されたトランジスタ1
67のコレクタに接続されている。前記トランジスタ167
のベースは抵抗168を介して位相差検出パルス発生回路2
8の出力S0が接続されている。前記位相差検出パルス発
生回路28の他の出力S1,S2,S3,S4,,S5,S6はそれぞれ
抵抗171,173,175,177,179,181を介してエミッタ接地さ
れたトランジスタ170,172,174,176,178,180の各ベース
に接続され、前記トランジスタ170,172,174,176,178,18
0の各コレクタはそれぞれ前記トランジスタ101,111,12
1,131,141,151の各ベースに接続されている。前記位相
差検出パルス発生回路28の各入力端子は通電切換回路44
の各出力U1,U2,V1,V2,W1,W2および分周回路41の出
力D2が接続されている。
以上のように構成された位相誤差比較器について、以
下その動作を説明する。
下その動作を説明する。
第4図はその動作説明図であり、駆動コイル1に関し
て、その逆起電圧と通電波形との位相誤差検出の様子を
示したものである。第1図、第3図、第4図において、
駆動コイル1は電圧制御発振器40の分周出力であるD1,
D2と同期した信号U1,U2,(つまりUH,UL)を通電指令
信号として通電されている。従ってU1,U2共に出力され
ていない期間は通電休止期間であり、この間駆動コイル
通電波形U0は逆起電圧Ueと一致している。第4図より通
電休止期間はU1がLowとなってからU2がHighとなるまで
の期間で、D1の1クロックあるいはD2の4クロックに当
たる。U2がLowとなってからU1がHighとなるまでの期間
においても同様に通電休止期間が存在するが、説明を簡
単にするため、前者の期間のみを考える。通電休止期間
において、各駆動コイルの中性点電圧N0と駆動コイル通
電波形U0を比較すると、U0と駆動コイル逆起電圧Ueとの
位相差ψが零の時、N0とU0は通電休止期間の中央すなわ
ちU1がLowとなってからD2のクロック後に一致する。ま
た、U0がUeに対して位相差ψだけ遅れた場合、N0とU0は
U1がLowとなってからD2の2クロック後以前に一致し、U
0がUeに対して位相差ψだけ進んだ場合、N0とU0はU1がL
owとなってからD2の2クロック後以後に一致する。従っ
て、U1がLowとなってからD2の2クロック後においてU0
とN0を比較することによりU0とUeの位相関係を知ること
ができる。従って位相差ψを検出する方法として、U1が
LowとなってからD2の2クロック後を基準に適当な幅を
持った位相誤差検出パルス信号S2およびS0を発生させ、
S2及びS0発生時にのみN0とU0を比較することにより、位
相差ψに応じたデューティーを有する比較器出力PDを得
ることができる。第4図ではS2およびS0はU1がLowとな
ってからD2の2クロック後を基準にD2の±1/2クロック
の期間発生し、U0がUeに対して位相角ψだけ遅れた場合
を示している。
て、その逆起電圧と通電波形との位相誤差検出の様子を
示したものである。第1図、第3図、第4図において、
駆動コイル1は電圧制御発振器40の分周出力であるD1,
D2と同期した信号U1,U2,(つまりUH,UL)を通電指令
信号として通電されている。従ってU1,U2共に出力され
ていない期間は通電休止期間であり、この間駆動コイル
通電波形U0は逆起電圧Ueと一致している。第4図より通
電休止期間はU1がLowとなってからU2がHighとなるまで
の期間で、D1の1クロックあるいはD2の4クロックに当
たる。U2がLowとなってからU1がHighとなるまでの期間
においても同様に通電休止期間が存在するが、説明を簡
単にするため、前者の期間のみを考える。通電休止期間
において、各駆動コイルの中性点電圧N0と駆動コイル通
電波形U0を比較すると、U0と駆動コイル逆起電圧Ueとの
位相差ψが零の時、N0とU0は通電休止期間の中央すなわ
ちU1がLowとなってからD2のクロック後に一致する。ま
た、U0がUeに対して位相差ψだけ遅れた場合、N0とU0は
U1がLowとなってからD2の2クロック後以前に一致し、U
0がUeに対して位相差ψだけ進んだ場合、N0とU0はU1がL
owとなってからD2の2クロック後以後に一致する。従っ
て、U1がLowとなってからD2の2クロック後においてU0
とN0を比較することによりU0とUeの位相関係を知ること
ができる。従って位相差ψを検出する方法として、U1が
LowとなってからD2の2クロック後を基準に適当な幅を
持った位相誤差検出パルス信号S2およびS0を発生させ、
S2及びS0発生時にのみN0とU0を比較することにより、位
相差ψに応じたデューティーを有する比較器出力PDを得
ることができる。第4図ではS2およびS0はU1がLowとな
ってからD2の2クロック後を基準にD2の±1/2クロック
の期間発生し、U0がUeに対して位相角ψだけ遅れた場合
を示している。
以上、駆動コイル1の通電波形U0に対して、U1がLow
となってからU2がHighとなるまでの間の通電休止期間を
利用した位相差ψの検出についてその動作原理を説明し
たが、U0に対して他の通電休止期間、すなわちU2がLow
となってからU1がHighとなるまでの期間、および他の駆
動コイル2,3の通電波形V0,W0においても同様に検出で
き、本実施例においてはこれら全てを合成することによ
り位相誤差検出器出力PDを得ている。
となってからU2がHighとなるまでの間の通電休止期間を
利用した位相差ψの検出についてその動作原理を説明し
たが、U0に対して他の通電休止期間、すなわちU2がLow
となってからU1がHighとなるまでの期間、および他の駆
動コイル2,3の通電波形V0,W0においても同様に検出で
き、本実施例においてはこれら全てを合成することによ
り位相誤差検出器出力PDを得ている。
また、バッファ回路21,22,23は利得1/2倍の反転増幅
器であり、各比較回路100,110,120,130,140,150の動作
入力電圧範囲を前記バッファ回路21,22,23の各出力UB,
VB,WBが満足するよう構成されている。
器であり、各比較回路100,110,120,130,140,150の動作
入力電圧範囲を前記バッファ回路21,22,23の各出力UB,
VB,WBが満足するよう構成されている。
第5図は、第1図における位相誤差検出器20として第
3図で示した構成を用いた場合の各部の動作波形を示す
ものであり、駆動コイル通電波形と逆起電圧の位相差が
零となるよう電圧制御発振器の発振周波数fが制御され
ている様子を示すものである。
3図で示した構成を用いた場合の各部の動作波形を示す
ものであり、駆動コイル通電波形と逆起電圧の位相差が
零となるよう電圧制御発振器の発振周波数fが制御され
ている様子を示すものである。
以上のように本実施例によれば、常に電圧制御発振器
の出力を基にモータ駆動コイルを通電し、その通電波形
と駆動コイル逆起電圧との位相差を位相誤差検出器によ
り検出し、その増幅信号により位相誤差が零となるよう
電圧制御発振器の発振周波数および位相を制御するとい
ったいわゆる位相制御ループ(PLLループ)を設けるこ
とにより、効率よくモータを駆動することができる。ま
た、位相誤差検出器は駆動コイル通電休止期間に位相誤
差検出パルスを発生し、検出パルス発生期間のみ駆動コ
イル通電波形と中性点電圧を比較することにより位相誤
差出力を得ているので、検出パルス発生タイミングを駆
動コイル通電休止直後に発生するスパイクノイズ発生期
間を避けて設定することにより、前記スパイクノイズの
影響を受けることなくすることができる。さらに、通電
休止時間において位相誤差検出を行っているため、通電
期間に発生する通電電流と駆動コイルのインピーダンス
による電圧降下やその変動による影響を受けることはな
い。
の出力を基にモータ駆動コイルを通電し、その通電波形
と駆動コイル逆起電圧との位相差を位相誤差検出器によ
り検出し、その増幅信号により位相誤差が零となるよう
電圧制御発振器の発振周波数および位相を制御するとい
ったいわゆる位相制御ループ(PLLループ)を設けるこ
とにより、効率よくモータを駆動することができる。ま
た、位相誤差検出器は駆動コイル通電休止期間に位相誤
差検出パルスを発生し、検出パルス発生期間のみ駆動コ
イル通電波形と中性点電圧を比較することにより位相誤
差出力を得ているので、検出パルス発生タイミングを駆
動コイル通電休止直後に発生するスパイクノイズ発生期
間を避けて設定することにより、前記スパイクノイズの
影響を受けることなくすることができる。さらに、通電
休止時間において位相誤差検出を行っているため、通電
期間に発生する通電電流と駆動コイルのインピーダンス
による電圧降下やその変動による影響を受けることはな
い。
さらに、本実施例においては常に電圧制御発振器の出
力を基にモータ駆動コイルを通電し、その通電波形と駆
動コイル逆起電圧との位相誤差が零となるように前記電
圧制御発振器の発振周波数および位相を制御する位相制
御ループが構成されているので、その位相制御ループが
引き込み状態にある時は前記電圧制御発振器の発振周波
数またはその分周回路の出力周波数はいずれもモータの
回転速度に対応した周波数となる。したがって、第1図
に示すように前記分周回路の出力に応じてON,OFFするト
ランジスタ50を介して速度信号出力端子52にモータの速
度信号を取り出すことができる。
力を基にモータ駆動コイルを通電し、その通電波形と駆
動コイル逆起電圧との位相誤差が零となるように前記電
圧制御発振器の発振周波数および位相を制御する位相制
御ループが構成されているので、その位相制御ループが
引き込み状態にある時は前記電圧制御発振器の発振周波
数またはその分周回路の出力周波数はいずれもモータの
回転速度に対応した周波数となる。したがって、第1図
に示すように前記分周回路の出力に応じてON,OFFするト
ランジスタ50を介して速度信号出力端子52にモータの速
度信号を取り出すことができる。
以下本発明の第2の実施例について、図面を参照しな
がら説明する。
がら説明する。
第6図は本発明の第2の実施例を示すブラシレスモー
タの駆動装置の回路構成図の主要部である。第1図の構
成と異なるのは時限回路60を設けた点であり、それ以外
は第1図に示したブラシレスモータの駆動装置と同様で
ある。
タの駆動装置の回路構成図の主要部である。第1図の構
成と異なるのは時限回路60を設けた点であり、それ以外
は第1図に示したブラシレスモータの駆動装置と同様で
ある。
前記時限回路60の構成例について説明すると、第6図
において、分周回路41の出力D3は抵抗61を介してトラン
ジスタ62のベースに接続されている。安定化電源線路Vr
egと接地間には抵抗63および64からなる分圧回路が接続
され、その分圧点Jはコレクタが接地されたトランジス
タ68のベースに接続され、同エミッタはトランジスタ66
のベースに接続されている。前記トランジスタ66とトラ
ンジスタ67はエミッタが共通接続されると共に定電流源
65を介して前記安定化電源線路Vregに接続されている。
前記トランジスタ67のベースはコレクタが接地されたト
ランジスタ69のエミッタに接続されている。前記トラン
ジスタ66および67のそれぞれのコレクタはトランジスタ
70および71のそれぞれのコレクタに接続されている。前
記トランジスタ70および71のベースは共通接続されると
共に同トランジスタ70のコレクタに接続され、また同ト
ランジスタ70および71のエミッタは共に接地されてい
る。前記安定化電源線路Vregと接地間には定電流源72と
直列にコンデンサ73が接続されている。前記定電流源72
とコンデンサ73の接続点Kは前記トランジスタ69のベー
スに接続されると共にコレクタが接地されたトランジス
タ74のエミッタに接続されている。前記トランジスタ74
のベースは前記分圧点Jに接続されている。前記トラン
ジスタ67および71のコレクタ共通接続点はトランジスタ
75のベースに接続され、前記トランジスタ75のエミッタ
は前記トランジスタ62のエミッタに共通接続されると共
に接地されている。さらに、前記トランジスタ75および
62のそれぞれのコレクタは共通接続されると共に抵抗76
を介して前記安定化電源線路Vregに接続されまたトラン
ジスタ77のベースに接続されている。前記トランジスタ
77のエミッタは接地され、同コレクタは抵抗78を介して
前記安定化電源線路Vregに接続されると共に速度信号出
力端子79に接続されている。
において、分周回路41の出力D3は抵抗61を介してトラン
ジスタ62のベースに接続されている。安定化電源線路Vr
egと接地間には抵抗63および64からなる分圧回路が接続
され、その分圧点Jはコレクタが接地されたトランジス
タ68のベースに接続され、同エミッタはトランジスタ66
のベースに接続されている。前記トランジスタ66とトラ
ンジスタ67はエミッタが共通接続されると共に定電流源
65を介して前記安定化電源線路Vregに接続されている。
前記トランジスタ67のベースはコレクタが接地されたト
ランジスタ69のエミッタに接続されている。前記トラン
ジスタ66および67のそれぞれのコレクタはトランジスタ
70および71のそれぞれのコレクタに接続されている。前
記トランジスタ70および71のベースは共通接続されると
共に同トランジスタ70のコレクタに接続され、また同ト
ランジスタ70および71のエミッタは共に接地されてい
る。前記安定化電源線路Vregと接地間には定電流源72と
直列にコンデンサ73が接続されている。前記定電流源72
とコンデンサ73の接続点Kは前記トランジスタ69のベー
スに接続されると共にコレクタが接地されたトランジス
タ74のエミッタに接続されている。前記トランジスタ74
のベースは前記分圧点Jに接続されている。前記トラン
ジスタ67および71のコレクタ共通接続点はトランジスタ
75のベースに接続され、前記トランジスタ75のエミッタ
は前記トランジスタ62のエミッタに共通接続されると共
に接地されている。さらに、前記トランジスタ75および
62のそれぞれのコレクタは共通接続されると共に抵抗76
を介して前記安定化電源線路Vregに接続されまたトラン
ジスタ77のベースに接続されている。前記トランジスタ
77のエミッタは接地され、同コレクタは抵抗78を介して
前記安定化電源線路Vregに接続されると共に速度信号出
力端子79に接続されている。
以上のように構成されたブラシレスモータの駆動装置
について、以下その動作を説明する。
について、以下その動作を説明する。
電源電圧Vccが印加されると安定化電源が動作し始め
安定化電圧Vregが発生し全体回路が動作し、モータが起
動を開始する。この時、安定化電源線路に安定化電圧Vr
egが印加されると差動トランジスタ対を構成する一方の
トランジスタ68のベースすなわち抵抗63と抵抗64の分圧
点Jには一定電圧 が発生する。
安定化電圧Vregが発生し全体回路が動作し、モータが起
動を開始する。この時、安定化電源線路に安定化電圧Vr
egが印加されると差動トランジスタ対を構成する一方の
トランジスタ68のベースすなわち抵抗63と抵抗64の分圧
点Jには一定電圧 が発生する。
ここで、R63およびR64はそれぞれ前記抵抗63および64の
抵抗値である。一方、前記差動トランジスタ対を構成す
る他方のトランジスタ69のベースすなわち接続点Kの電
圧はコンデンサ73が定電流源72の電流により充電が進む
につれて徐々に上昇していく。いま、安定化電圧Vregが
印加された後、前記コンデンサ73の充電があまり進んで
おらず点Kの電圧が点Jの電圧よりも低い間は、トラン
ジスタ67がON,一方トランジスタ66がOFFとなるので、ト
ランジスタ75がON,したがってトランジスタ77は常にOFF
状態に保たれるため速度信号出力端子79はHighのままで
ある。一定時間経過後、前記コンデンサ73への充電が進
み点Kの電圧が点Jの電圧よりも高くなると、前記トラ
ンジスタ67がOFF,一方前記トランジスタ66がONとなるの
で、前記トランジスタ75はOFFとなり、前記トランジス
タ77はトランジスタ62の状態の反転状態となる。この
時、前記トランジスタ62は分周回路41の出力D3のHigh,L
owの状態によりON,OFFし、その状態を受けて前記トラン
ジスタ77はOFF,ONするため前記速度信号出力端子79は前
記分周回路41の出力D3に対応してHigh,Low状態をくりか
えす矩形波信号が出力される。上記したように、モータ
起動開始後、所定時間経過したのち分周回路の出力周波
数に対応した周波数信号を出力する時限回路60が構成さ
れている。
抵抗値である。一方、前記差動トランジスタ対を構成す
る他方のトランジスタ69のベースすなわち接続点Kの電
圧はコンデンサ73が定電流源72の電流により充電が進む
につれて徐々に上昇していく。いま、安定化電圧Vregが
印加された後、前記コンデンサ73の充電があまり進んで
おらず点Kの電圧が点Jの電圧よりも低い間は、トラン
ジスタ67がON,一方トランジスタ66がOFFとなるので、ト
ランジスタ75がON,したがってトランジスタ77は常にOFF
状態に保たれるため速度信号出力端子79はHighのままで
ある。一定時間経過後、前記コンデンサ73への充電が進
み点Kの電圧が点Jの電圧よりも高くなると、前記トラ
ンジスタ67がOFF,一方前記トランジスタ66がONとなるの
で、前記トランジスタ75はOFFとなり、前記トランジス
タ77はトランジスタ62の状態の反転状態となる。この
時、前記トランジスタ62は分周回路41の出力D3のHigh,L
owの状態によりON,OFFし、その状態を受けて前記トラン
ジスタ77はOFF,ONするため前記速度信号出力端子79は前
記分周回路41の出力D3に対応してHigh,Low状態をくりか
えす矩形波信号が出力される。上記したように、モータ
起動開始後、所定時間経過したのち分周回路の出力周波
数に対応した周波数信号を出力する時限回路60が構成さ
れている。
以上のように時限回路60を設けることにより、モータ
の通電波形と駆動コイル逆起電圧との位相誤差を零とす
るための位相制御ループが引き込み状態となってから、
速度信号出力端子79に周波数信号を出力するようにして
いる。言いかえれば、モータ起動直後の前記位相制御ル
ープが引き込み状態に至るまでの過渡的状態においては
前記速度信号出力端子79に周波数信号を出力するのを禁
止している。そうすることにより、モータ起動開始後、
所定時間経過したのち、すなわち前記位相制御ループが
引き込み状態となってからは電圧制御発振器40の発振周
波数または分周回路41の出力周波数に対応した周波数は
モータの速度に同期するので、前記速度信号出力端子79
にモータの速度信号を取り出すことができる。
の通電波形と駆動コイル逆起電圧との位相誤差を零とす
るための位相制御ループが引き込み状態となってから、
速度信号出力端子79に周波数信号を出力するようにして
いる。言いかえれば、モータ起動直後の前記位相制御ル
ープが引き込み状態に至るまでの過渡的状態においては
前記速度信号出力端子79に周波数信号を出力するのを禁
止している。そうすることにより、モータ起動開始後、
所定時間経過したのち、すなわち前記位相制御ループが
引き込み状態となってからは電圧制御発振器40の発振周
波数または分周回路41の出力周波数に対応した周波数は
モータの速度に同期するので、前記速度信号出力端子79
にモータの速度信号を取り出すことができる。
なお、第1図および第6図の実施例においては分周回
路の出力を基にモータ速度信号を形成したが、電圧制御
発振器の発振周波数そのものを速度信号とするように構
成してもよい。
路の出力を基にモータ速度信号を形成したが、電圧制御
発振器の発振周波数そのものを速度信号とするように構
成してもよい。
発明の効果 以上のように本発明は、電圧制御発振器の出力を基に
モータ駆動コイルを通電し、その通電波形と前記モータ
駆動コイルの逆起電圧との位相差を通電休止期間におい
て位相誤差検出器により検出し、その検出位相誤差信号
を誤差増幅器により増幅した後、前記電圧制御発振器に
入力し、その出力を制御する位相制御ループを構成し、
さらに、前記電圧制御発振器の発振周波数または前記電
圧制御発振器の発振周波数を分周する分周回路の出力周
波数に対応した周波数信号を速度信号として出力する構
成にすることにより、速度検出のために特別にホール素
子等の速度検出器を設けたりあるいは特別に速度発電機
をモータに連結せずともモータの速度検出が可能とな
る。また、前記電圧制御発振器またはその分周回路より
周波数信号を得ているので速度検出周波数を十分高くで
きるため、速度制御する場合に高精度で応答性の速い制
御が可能となる。
モータ駆動コイルを通電し、その通電波形と前記モータ
駆動コイルの逆起電圧との位相差を通電休止期間におい
て位相誤差検出器により検出し、その検出位相誤差信号
を誤差増幅器により増幅した後、前記電圧制御発振器に
入力し、その出力を制御する位相制御ループを構成し、
さらに、前記電圧制御発振器の発振周波数または前記電
圧制御発振器の発振周波数を分周する分周回路の出力周
波数に対応した周波数信号を速度信号として出力する構
成にすることにより、速度検出のために特別にホール素
子等の速度検出器を設けたりあるいは特別に速度発電機
をモータに連結せずともモータの速度検出が可能とな
る。また、前記電圧制御発振器またはその分周回路より
周波数信号を得ているので速度検出周波数を十分高くで
きるため、速度制御する場合に高精度で応答性の速い制
御が可能となる。
第1図は本発明の第1の実施例におけるブラシレスモー
タの駆動装置の回路構成図、第2図は第1図の動作原理
説明図、第3図は位相誤差検出器の具体的回路構成図、
第4図は第3図の動作説明図、第5図は本発明の実施例
における動作波形図、第6図は本発明の第2の実施例に
おけるブラシレスモータの駆動装置の回路構成図、第7
図は従来のブラシレスモータの駆動装置の回路構成図、
第8図は第7図の動作説明図である。 1〜3……モータ駆動コイル、10〜15……駆動トランジ
スタ、20……位相誤差検出器、30……誤差増幅器、40…
…電圧制御発振器、41……分周回路、44……通電切換回
路、60……時限回路。
タの駆動装置の回路構成図、第2図は第1図の動作原理
説明図、第3図は位相誤差検出器の具体的回路構成図、
第4図は第3図の動作説明図、第5図は本発明の実施例
における動作波形図、第6図は本発明の第2の実施例に
おけるブラシレスモータの駆動装置の回路構成図、第7
図は従来のブラシレスモータの駆動装置の回路構成図、
第8図は第7図の動作説明図である。 1〜3……モータ駆動コイル、10〜15……駆動トランジ
スタ、20……位相誤差検出器、30……誤差増幅器、40…
…電圧制御発振器、41……分周回路、44……通電切換回
路、60……時限回路。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−27222(JP,A) 特開 昭52−12412(JP,A) 特開 昭52−80414(JP,A) 特開 昭54−72413(JP,A) 特開 昭56−49689(JP,A) 特開 昭60−234494(JP,A) 特開 昭61−170292(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】複数相のモータ駆動コイルと、前記駆動コ
イルに設けられた複数の駆動トランジスタと、前記駆動
コイルの通電切換信号を前記駆動トランジスタへ順次伝
達する通電切換回路と、前記駆動コイルの通電休止期間
において前記駆動コイルに発生する逆起電圧と前記駆動
コイルの通電切換信号の位相差を検出する位相誤差検出
器と、前記位相誤差検出器の出力を増幅し電圧制御発振
器へ入力する誤差増幅器と、前記電圧制御発振器の発振
周波数を分周する分周回路と、前記分周回路の出力を前
記通電切換回路に入力すると共に、前記発振周波数また
は前記分周回路の出力周波数に対応した周波数信号をモ
ータの速度信号として出力してなるブラシレスモータの
駆動装置。 - 【請求項2】モータ起動時において、モータ起動開始後
所定時間経過したのち、電圧制御発振器の発振周波数ま
たは分周回路の出力周波数に対応した周波数信号をモー
タの速度信号として出力する時限回路を備えた特許請求
の範囲第1項記載のブラシレスモータの駆動装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62294404A JP2502636B2 (ja) | 1987-11-20 | 1987-11-20 | ブラシレスモ―タの駆動装置 |
DE3891000A DE3891000C2 (ja) | 1987-11-20 | 1988-11-18 | |
US07/391,609 US5122715A (en) | 1987-11-20 | 1988-11-18 | Drive device for a brushless motor |
DE19883891000 DE3891000T1 (de) | 1987-11-20 | 1988-11-18 | Treiberschaltung fuer einen buerstenlosen motor |
PCT/JP1988/001169 WO1989005061A1 (en) | 1987-11-20 | 1988-11-18 | Device for driving brushless motor |
GB8916545A GB2220535B (en) | 1987-11-20 | 1988-11-18 | Control system for a brushless motor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62294404A JP2502636B2 (ja) | 1987-11-20 | 1987-11-20 | ブラシレスモ―タの駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH01136584A JPH01136584A (ja) | 1989-05-29 |
JP2502636B2 true JP2502636B2 (ja) | 1996-05-29 |
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ID=17807300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2502636B2 (ja) |
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-
1987
- 1987-11-20 JP JP62294404A patent/JP2502636B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH01136584A (ja) | 1989-05-29 |
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