JP2000262084A - ブラシレスモータの制御装置 - Google Patents

ブラシレスモータの制御装置

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JP2000262084A
JP2000262084A JP11058229A JP5822999A JP2000262084A JP 2000262084 A JP2000262084 A JP 2000262084A JP 11058229 A JP11058229 A JP 11058229A JP 5822999 A JP5822999 A JP 5822999A JP 2000262084 A JP2000262084 A JP 2000262084A
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JP
Japan
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zero
count
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JP11058229A
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English (en)
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Noriyoshi Nagase
徳美 永瀬
Yoichi Shukuri
陽一 宿里
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 急激な回転数変化が生じたときの位相変化に
対する追従性に優れ、小型化及び低価格化を図ることが
可能なブラシレスモータの制御装置を提供することを目
的とする。 【解決手段】 複数のコミュテータ素子を有し各コミュ
テータ素子の相切り換えによりステータコイルに通電す
る電流の相切り換えを行うドライブ回路と、各ステータ
コイルの何れか一の端子電圧が基準電圧と交叉するゼロ
クロス点を検出するゼロクロス点検知部と、一定の時間
間隔のクロック信号を生成する基準信号発生部と、クロ
ック信号を計数するカウンタと、各コミュテータ素子の
相切り換えが行われた通電相切換点からその後最初に検
出されるゼロクロス点までのカウンタの計数値Nを検出
しそのゼロクロス点からカウンタが計数値Nだけ計数し
た時点に各コミュテータ素子の相切り換えを行う通電切
換部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシレスモータ
のステータコイルに誘起される誘起電圧のゼロクロス点
を検出することでロータの磁極位置を検出するブラシレ
スモータの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のブラシレスモータの制御装置とし
ては、特許2642357号公報(以下イ号公報と呼
ぶ)に開示されたものが知られている。
【0003】以下にイ号公報に開示のブラシレスモータ
の制御装置について、図面を用いて説明する。
【0004】図21はイ号公報に開示のブラシレスモー
タの制御装置の装置構成を表す図である。
【0005】図21において、101はブラシレスモー
タ、102はブラシレスモータのステータ、102u,
102v,102wは三相スター結線されたステータ1
02のステータコイル、103は永久磁石により構成さ
れステータ102の作る駆動磁界により回転するブラシ
レスモータ101のロータ、104はステータコイル1
02u,102v,102wの各端子U,V,Wに接続
されステータコイル102u,102v,102wに流
す駆動電流iu,iv,iwを生成するドライブ回路、
105〜110はステータコイル102u,102v,
102wに流す駆動電流iu,iv,iwの切り換えを
行うコミュテータ素子、111〜116はコミュテータ
素子105〜110のスイッチングにより発生するサー
ジ電圧を解放するフリーホイーリングダイオード、11
7はドライブ回路104に電圧を供給する直流電源、1
18は直流電源117の正極側と負極側とに接続された
バイパスコンデンサ、119は直流電源117の正極側
に接続された正極側母線、120は直流電源117の負
極側に接続された負極側母線、121,122は正極側
母線119と負極側母線120とに直列に接続された中
性電位生成抵抗である。
【0006】ハイサイドのコミュテータ素子105〜1
07はNPN型トランジスタが用いられ、ローサイドの
コミュテータ素子108〜110はPNP型トランジス
タが用いられる。ステータコイル102u,102v,
102wの一端子O(以下、コモン端子と呼ぶ。)は共
通に接続され、他端子U,V,W(以下、駆動端子と呼
ぶ。)はそれぞれ、駆動端子Uはコミュテータ素子10
5及び108の共通接続点OU(両素子のコレクタ側)
に接続されており、駆動端子Vはコミュテータ素子10
6及び109の共通接続点OV(両素子のコレクタ側)
に接続されており、駆動端子Wはコミュテータ素子10
7及び110の共通接続点OW(両素子のコレクタ側)
に接続されている。また、ハイサイドのコミュテータ素
子105〜107のエミッタ側は正極側母線119に接
続され、ローサイドのコミュテータ素子108〜110
のコレクタ側は負極側母線120に接続されている。中
性電位生成抵抗121と中性電位生成抵抗122との接
続点ONにおいては、ステータコイル102u,102
v,102wの端子に発生する電圧の中性点の電位(以
下、中性電位VNと呼ぶ。)を生成するように各々の抵
抗値が調節されている。
【0007】123,124及び125はコンパレータ
であり、これらの各非反転入力端子(+側端子)はステ
ータ102の端子U,V及びWに夫々接続され、各反転
入力端子(−側端子)は検出端子ONに接続されてい
る。
【0008】300は相切り換えを行うタイミングを得
るための時間計測の基準となるクロックC1を出力する
発振回路、301,302は入力されるクロックを分周
し分周されたクロックを出力する分周回路である。分周
回路301には発振回路300からクロックC1が入力
され、クロックC1を分周したクロックC2を出力する。
また、分周回路302には分周回路301からクロック
2が入力され、クロックC2を分周したクロックC3
出力する。分周回路302の分周回路301に対する分
周比は2対1に設定されている。
【0009】303は分周回路302から入力されるク
ロックC3をカウントするアップカウンタからなる第1
タイマ、304は分周回路301から入力されるクロッ
クC2をカウントするダウンカウンタからなる第2タイ
マ、305はコミュテータ素子105〜110のスイッ
チングの制御を行うマイクロコンピュータである。マイ
クロコンピュータ305はコミュテータ素子105〜1
10のベース入力端子に接続されコミュテータ素子10
5〜110のスイッチングを行うことによりステータ1
02に流す駆動電流の切り換え制御を行う。
【0010】発振回路300の出力端子は分周回路30
1の入力端子に接続されている。又、分周回路301の
出力端子はマイクロコンピユータ305のクロック入力
端子、及び、分周回路302の入力端子に接続されてい
る。そして、分周回路302の出力端子は第1タイマ3
03のクロック入力端子に接続され、分周回路301の
出力端子は第2タイマ304のクロック入力端子に接続
されている。更に、タイマ303において、クリア端子
及び制御端子はマイクロコンピュータ305の出力端子
及び入力端子に夫々接続され、複数ビット(n+1ビッ
ト)の出力端子は第2タイマ304の複数ビットの入力
端子に接続されている。
【0011】以上のように構成された従来のブラシレス
モータの制御装置について、以下その動作を説明する。
【0012】図22は駆動端子U,V,Wに現れる端子
電圧の時間変化を示す図である。
【0013】図22(a)は駆動端子Uに現れるU相の
電圧波形、図22(b)は駆動端子Vに現れるV相の電
圧波形、図22(c)は駆動端子Wに現れるW相の電圧
波形である。
【0014】図22において、201は中性点の電圧、
202は各相の電圧波形が中性点の電圧をよぎる点であ
るゼロクロス点、Aはコミュテータ素子105〜110
の何れかの切換時にステータコイル102u、102
v、102wに発生する逆起電圧によりフリーホイーリ
ングダイオード111〜116の何れかにサージ電流が
流れることにより発生するサージパルスを示す。また、
Tはゼロクロス点202の時間間隔であり、電気角で6
0度の大きさである。
【0015】まず、ゼロクロス点が検出されると、第1
タイマ303はカウントアップを始め、次のゼロクロス
点が検出された時点で、その時点のカウント値(ゼロク
ロス点時間間隔Tに相当)を第2タイマ304にプリセ
ットする。第2タイマ304は、分周回路301からの
クロックC2をカウントするので、そのカウント速度は
第1タイマ303の2倍であり、従って、第1タイマ3
03からロードされたカウント値(時間Tに相当)の1
/2のカウント値(時間T/2)をカウントダウンする
ことになる。その後、第2タイマ304がカウント値が
零となってボロア信号を出力すると、マイクロコンピュ
ータ305は、相切り換えのタイミングであると判断し
て通電相の切り換えを行う。
【0016】すなわち、従来の技術では通電相切り換え
のタイミングから90度前から30度前までのゼロクロ
ス間隔を相対的に2分の1の周期の第1タイマ303で
計測し、その第1タイマ303のデータを第2タイマ3
04に移して第2タイマ304のタイムアップのタイミ
ングを通電相切り換えのタイミングとするものである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のブラシレスモータの制御装置では、以下のような課題
を有していた。
【0018】(1)ポンプの自吸動作終了前後のよう
に、特に急激な回転数変化が生じたとき、その位相変化
に追従できず脱調を生じる。
【0019】(2)また、2つの分周回路と2つのタイ
マとを必要とし、制御装置の構成が複雑であり、小型化
及びコストダウンを図ることが難しい。
【0020】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、急激な回転数変化が生じたときの位相変化に対する
追従性に優れ脱調が生じにくく、制御装置の構成が単純
であり小型化及びコストダウンを図ることが可能なブラ
シレスモータの制御装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のブラシレスモータの制御装置は、三相結線さ
れた複数のステータコイルと、各ステータコイルの発生
する磁界により回転駆動される永久磁石のロータと、を
備えたブラシレスモータの制御装置であって、複数のコ
ミュテータ素子を有し各コミュテータ素子の相切り換え
によりステータコイルに通電する電流の相切り換えを行
うドライブ回路と、各ステータコイルの何れかの端子電
圧が基準電圧と交叉するゼロクロス点を検出するゼロク
ロス点検知部と、一定の時間間隔のクロック信号を生成
する基準信号発生部と、クロック信号を計数するカウン
タと、各コミュテータ素子の相切り換えが行われた通電
相切換点からその後最初に検出されるゼロクロス点まで
のカウンタの計数値Nを検出しそのゼロクロス点からカ
ウンタが計数値Nだけ計数した時点に各コミュテータ素
子の相切り換えを行う通電切換部と、を備えた構成より
成る。
【0022】この構成により、急激な回転数変化が生じ
たときの位相変化に対する追従性に優れ脱調が生じにく
く、制御装置の構成が単純であり小型化及びコストダウ
ンを図ることが可能なブラシレスモータの制御装置を提
供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のブラシ
レスモータの制御装置は、三相結線された複数のステー
タコイルと、各ステータコイルの発生する磁界により回
転駆動される永久磁石のロータと、を備えたブラシレス
モータの制御装置であって、複数のコミュテータ素子を
有し各コミュテータ素子の相切り換えによりステータコ
イルに通電する電流の相切り換えを行うドライブ回路
と、各ステータコイルの何れかの端子電圧が基準電圧と
交叉するゼロクロス点を検出するゼロクロス点検知部
と、一定の時間間隔のクロック信号を生成する基準信号
発生部と、クロック信号を計数するカウンタと、各コミ
ュテータ素子の相切り換えが行われた通電相切換点から
その後最初に検出されるゼロクロス点までのカウンタの
計数値Nを検出しそのゼロクロス点からカウンタが計数
値Nだけ計数した時点に各コミュテータ素子の相切り換
えを行う通電切換部と、を備えた構成としたものであ
り、この構成により、以下の作用が得られる。
【0024】(1)通電相切換えをカウンタのカウント
動作のみで確実に行うことができ、回転数によらず、常
に安定的な通電相切換えが可能になる。
【0025】(2)直前の通電相切換点と直前のゼロク
ロス点とにより通電相切換のタイミングを決定するた
め、急激な負荷変動に伴う回転数変動が生じた場合であ
っても、電気角60度以内で通電相切換えを実施でき、
回転数変化に対する相切り換えの位相の追従性が改善さ
れる。
【0026】(3)単一の計数用パルスを用いる構成で
あるため、分周回路が不要となるため、制御装置の構成
が単純であり小型化及びコストダウンを図ることが可能
となる。
【0027】(4)単一のクロックを使用するため、不
要なノイズが発生しにくく、回路構成が容易となる。
【0028】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のブラシレスモータの制御装置であって、カウンタの動
作を切り換えるカウント動作切換部を有し、カウンタ
は、カウントアップ動作モード時にはクロック信号を検
出する毎にその計数値を一定量増加させ、カウントダウ
ン動作モード時にはクロック信号を検出する毎にその計
数値を一定量減少させ、カウント動作切換部は、通電切
換点においてカウンタをカウントアップ動作モードに設
定する手段と、ゼロクロス点においてカウンタをカウン
トダウン動作モードに設定する手段と、を有し、通電切
換部は、カウンタの計数値がカウントダウン動作モード
において所定の値に到達した時点で各コミュテータ素子
の相切り換えを行う構成としたものであり、この構成に
より、請求項1の作用に加え、相切り換えのタイミング
を得るための時間計測を、発信回路と1つのカウンタと
で構成することが可能で、制御装置の構成が単純であり
小型化及びコストダウンを図ることが可能となるという
作用が得られる。
【0029】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のブラシレスモータの制御装置であって、カウント動作
切換部は、通電切換点においてカウンタの計数値をゼロ
に設定する手段を有し、通電切換部は、カウンタの計数
値がカウントダウン動作モードにおいてゼロに到達した
時点で各コミュテータ素子の相切り換えを行う構成とし
たものであり、この構成により、請求項2の作用に加
え、カウンタのゼロクリア(計数値をゼロに設定する動
作)とカウンタの動作モードの切り換えのみの簡単な処
理で構成することが可能となり、小型化及びコストダウ
ンを図ることが可能となるという作用が得られる。
【0030】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
のブラシレスモータの制御装置であって、カウンタの動
作を切り換えるカウント動作切換部を有し、カウンタ
は、クロック信号を検出する毎にその計数値を一定量増
加させ、カウント動作切換部は、カウンタの計数値を記
憶する計数値記憶部と、通電切換点においてカウンタの
計数値をゼロに設定後カウンタに計数を開始させる手段
と、ゼロクロス点においてカウンタの計数値を計数値記
憶部に記憶させた後カウンタの計数値をゼロに設定後カ
ウンタに計数を開始させる手段と、を有し、通電切換部
は、ゼロクロス点検出後に最初にカウンタの計数値が計
数値記憶部に記憶された値に一致した時点で各コミュテ
ータ素子の相切り換えを行う構成としたものであり、こ
の構成により、請求項1の作用に加え、相切り換えのタ
イミングを得るための時間計測を、発信回路と1つのカ
ウンタとで構成することが可能で、制御装置の構成が単
純であり小型化及びコストダウンを図ることが可能とな
るという作用が得られる。
【0031】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
のブラシレスモータの制御装置であって、カウンタの動
作を切り換えるカウント動作切換部を有し、カウンタ
は、クロック信号を検出する毎にその計数値を一定量増
加させ、カウント動作切換部は、カウンタの計数値を記
憶する計数値記憶部と、通電切換点においてカウンタの
計数値をゼロに設定後カウンタに計数を開始させる手段
と、ゼロクロス点においてカウンタの計数値の2倍の値
を計数値記憶部に記憶させる手段と、を有し、通電切換
部は、カウンタの計数値が計数値記憶部に記憶された値
に一致した時点で各コミュテータ素子の相切り換えを行
う構成としたものであり、この構成により、請求項1の
作用に加え、相切り換えのタイミングを得るための時間
計測を、発信回路と1つのカウンタとで構成することが
可能であり、制御装置の構成が単純であり小型化及びコ
ストダウンを図ることが可能となるという作用が得られ
る。
【0032】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
のブラシレスモータの制御装置であって、カウンタの動
作を切り換えるカウント動作切換部を有し、カウンタ
は、クロック信号を検出する毎にその計数値を一定量減
少させ、カウント動作切換部は、通電切換点においてカ
ウンタの計数値を最大値に設定後カウンタに計数を開始
させる手段と、ゼロクロス点においてカウンタの計数値
の補数をカウンタに設定後カウンタに計数を開始させる
手段と、を有し、通電切換部は、カウンタの計数値がゼ
ロとなった時点で各コミュテータ素子の相切り換えを行
う構成としたものであり、この構成により、請求項1の
作用に加え、相切り換えのタイミングを得るための時間
計測を、発信回路と1つのカウンタとで構成することが
可能で、制御装置の構成が単純であり小型化及びコスト
ダウンを図ることが可能となるという作用が得られる。
【0033】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
のブラシレスモータの制御装置であって、カウンタは、
クロック信号を検出する毎にその計数値を一定量増加さ
せるアップカウンタと、クロック信号を検出する毎にそ
の計数値を一定量減少させるダウンカウンタと、を備
え、通電切換部は、通電切換点においてアップカウンタ
の計数値を所定の値に設定後アップカウンタに計数を開
始させる手段と、ゼロクロス点においてアップカウンタ
の計数値をダウンカウンタに設定後ダウンカウンタに計
数を開始させる手段とを有し、ダウンカウンタの計数値
が所定の値に一致した時点で各コミュテータ素子の相切
り換えを行う構成としたものであり、この構成により、
請求項1の作用に加え、アップカウンタとダウンカウン
タとを用いて計数値の引き渡しを行うのでカウンタ計数
値等の演算を行うことなしに負荷変動に対応させた相切
り換えができ、制御装置の構成が単純であり小型化及び
コストダウンを図ることが可能となるという作用が得ら
れる。
【0034】以下に本発明の一実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。
【0035】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1におけるブラシレスモータの制御装置の装置構成を
表す図であり、図2は実施の形態1におけるカウント動
作切換部の機能構成を表す図である。
【0036】図1において、101はブラシレスモー
タ、102はステータ、102u,102v,102w
はステータコイル、103はロータ、104はドライブ
回路、105〜110はコミュテータ素子、iu,i
v,iwは駆動電流、111〜116はフリーホイーリ
ングダイオード、117は直流電源、118はバイパス
コンデンサ、119は正極側母線、120は負極側母
線、121,122は中性電位生成抵抗、123,12
4,125はコンパレータであり、これらは図21に示
した従来のものと同様のものであるため、同一の符号を
付して説明を省略する。
【0037】130はコミュテータ素子105〜110
のスイッチングの制御を行う演算制御部、131はコミ
ュテータ素子105〜110のベース入力端子に接続さ
れコミュテータ素子105〜110のスイッチングを行
うことによりステータ102に流す駆動電流の切り換え
制御を行う通電切換部、132はコンパレータ123〜
125の出力端子に接続されコンパレータ123〜12
5から入力される信号からロータ103の磁極位置を検
出しゼロクロス信号を出力するゼロクロス検知部、13
3はゼロクロス検知部132からのゼロクロス信号を受
けてカウント動作切換信号を出力するカウント動作切換
部、134は時間計測を行うための計数用パルスを生成
する発振回路(基準信号発生部)、135は発振回路1
34から入力される計数用パルスをカウントし時間計測
を行うカウンタである。カウント動作切換部133は、
カウントアップ動作モードに設定する手段133aと、
カウントダウン動作モードに設定する手段133bと、
相切換点でカウンタの計数をゼロにする手段133cを
有している(図2参照)。
【0038】発振回路134の発振周波数はブラシレス
モータの回転を制御するに十分であればいかなる周波数
でも構わないが、代表的には10k〜10MHzであ
る。発振回路134の出力波形はカウンタ135が計数
できるものであればいかなる波形でも構わないが、好ま
しくは矩形波信号を出力するように構成する。
【0039】カウンタ135は、発振回路134から入
力される計数用パルスをカウントし、内部に記憶してい
るカウンタ計数値を1づつ変化させるが、カウント動作
モードがカウントアップ動作モードにあるときカウンタ
計数値を1づつ増加させ、カウント動作モードがカウン
トダウン動作モードにあるときカウンタ計数値を1づつ
減少させる。これらの動作モードの切り換えは、カウン
ト動作切換部133が行う。また、カウントダウン動作
モードにあるとき、カウンタ計数値が0となると、カウ
ンタ135はオーバーフローすることになるのでキャリ
ーフラグやゼロフラグ(以下、フラグ信号と呼ぶ。)を
通電切換部131に出力する。
【0040】以上のように構成された本実施の形態のブ
ラシレスモータの制御装置において、以下その動作につ
いて説明する。
【0041】図3は実施の形態1におけるブラシレスモ
ータの制御装置の各部の信号波形を表す図である。
【0042】図3において、(a)はドライブ回路10
4からステータコイル102uへの印加電圧波形、
(b)はドライブ回路104からステータコイル102
vへの印加電圧波形、(c)はドライブ回路104から
ステータコイル102wへの印加電圧波形、(d)は駆
動端子Uに現れるU相端子電圧波形、(e)は駆動端子
Vに現れるV相端子電圧波形、(f)は駆動端子Wに現
れるW相端子電圧波形を表す。
【0043】201は各相端子電圧の中性点の電圧、2
02は前記各相の端子電圧と前記中性点電圧との比較結
果で各相の巻線に誘起される電圧のゼロクロス点、20
3は通電相切換点、Aはコミュテータ素子105〜11
0の何れかの切換時にステータコイル102u、102
v、102wに発生する逆起電圧によりフリーホイーリ
ングダイオード111〜116の何れかにサージ電流が
流れることにより発生するサージパルスを示す。
【0044】一定回転数で回転中のブラシレスモータ1
01においては、ゼロクロス点202同士の間隔及び通
電相切換点203同士の間隔はどちらも電気角で60度
で一定となり、また、ゼロクロス点202と通電相切換
点203との間隔は30度の大きさとなる。このよう
に、通電相切換点203の間隔の中央に磁極位置として
のゼロクロス点202がくることになる。すなわち、通
電相切換点203を決定するためには、ゼロクロス点2
02から電気角で30度分遅れた時刻を決定することに
相当する。
【0045】図4は図1のカウンタの動作を表すフロー
チャートである。
【0046】まず、カウンタ135は、発振回路134
から計数用パルスの立ち上がりが入力されるまでカウン
ト動作は行わない(S1)。
【0047】計数用パルスの立ち上がりが入力される
と、現在の動作モードがカウントダウン動作モードの場
合には(S2)、現在のカウンタ計数値を1だけくり下
げ(S3)、くり下げたカウンタ計数値が0でなければ
(S5)、処理を終了する(S7)。ステップS3にお
いてくり下げられたカウンタ計数値が0の場合(S
5)、フラグ信号を出力して(S6)、処理を終了する
(S7)。
【0048】ステップS2において現在の動作モードが
カウントアップ動作モードの場合には(S2)、現在の
カウンタ計数値を1だけくり上げ(S4)、処理を終了
する(次のフローへ行く)(S7)。
【0049】上記一連の動作によりカウンタは1だけア
ップカウント又はダウンカウントを行う。このフローチ
ャートは、一定周期又は他のイベントでの割り込み等で
繰り返し実行され、これによりカウンタは時間の計測を
行う。
【0050】なお、本発明に示すフローチャートは全て
実行後は次のフローへ行く(フローチャート上では「ネ
クスト」と表示)もので示しているが、これらのフロー
チャートは、一定周期又は他のイベント(例えばゼロク
ロス検出)での割り込み等で繰り返し実行されることを
意味している。
【0051】図5は図1の演算制御部の通電切り換え動
作を表すフローチャートである。
【0052】まず、ゼロクロス検知部132は、コンパ
レータ123,124,125の何れか一つの出力が変
化したか否かを検出し、変化が検出された場合(S1
1)、その変化がゼロクロス点によるものかサージパル
スによるものかを判定し(S12)、ゼロクロス点によ
るものであった場合には、カウント動作切換部133に
ゼロクロス信号を出力する(S13)。カウント動作切
換部133は、ゼロクロス信号が入力されると、カウン
トダウン動作モードに設定する手段133bにより、カ
ウンタ135にカウント動作切り換え信号を出力し、こ
れにより、カウンタ135の動作モードがカウントアッ
プ動作モードからカウントダウン動作モードへ切り換え
られる。
【0053】ステップS12において、コンパレータ1
23,124,125の何れか一つからの出力変化がサ
ージパルスによるものであると判定された場合には(S
12)、ゼロクロス検知部132はゼロクロス信号を出
力せず、上記カウンタ135の動作モードの切り換えは
行われない。サージパルスかどうかの判断の一つの方法
としては、通電切換部131による通電相切換点のタイ
ミングから一定時間の間をサージパルス発生の期間とす
る方法がある。
【0054】また、ステップS11において、ゼロクロ
ス検知部132がコンパレータ123,124,125
の何れか一つの出力の変化を検出しなかった場合には、
上記ステップS12,S13の動作は行わない。
【0055】次に、通電切換部131は、カウンタ13
5から入力されるカウンタ計数値が0のフラグ信号を検
出し、フラグ信号が検出された場合には(S14)、ド
ライブ回路104のスイッチングを行うことによりステ
ータ102に流す駆動電流iu,iv,iwの相切り換
えを行い(S15)、同じタイミングでカウント動作切
換部133のカウンタ計数値をゼロにする手段133c
によりカウンタ135のカウンタ計数値を0に設定した
後(S16)、カウントダウン動作モードに設定する手
段133bにより、カウンタ135のカウント動作モー
ドをカウントアップ動作モードに設定し(S17)、カ
ウンタ135のカウントをスタートさせ(S18)、処
理を終了する(次のフローへ行く)。
【0056】ステップS14において、フラグ信号が検
出されない場合には(S14)、上記ステップS15〜
S18の動作を行うことなく、処理を終了する(次のフ
ローへ行く)。
【0057】図6は図1の演算制御部の状態の時間変化
を表す図である。
【0058】図6において、(a)はゼロクロス点及び
通電相切換点のタイミングを表し、(b)は図1の発振
回路134が出力する計数用パルスの立ち上がりのタイ
ミングを表し、(c)はカウンタ135のカウンタ計数
値の時間変化を表し、(d)はカウンタ135のカウン
タ動作モードの切り換わるタイミングを表す。
【0059】202はゼロクロス点、203は通電相切
換点、204は計数用パルス、205はカウンタ135
のカウンタ計数値、206はカウンタ135に計数用パ
ルス204が入力されるごとにカウンタ計数値205が
加算される動作モードであるカウントアップ動作モー
ド、207はカウンタ135に計数用パルス204が入
力されるごとにカウンタ計数値205が減算される動作
モードであるカウントダウン動作モードを示す。
【0060】図6に示したのように、通電相切換点20
3でカウンタ135のカウンタ計数値はゼロクリアさ
れ、カウントアップ動作モードに設定する手段133a
の作用でカウントアップ動作モード206でカウント動
作を開始する。そして、ゼロクロス点202において、
カウント動作切換部133のカウントダウン動作モード
に設定する手段133bによってカウンタ135の動作
モードはカウントダウン動作モード207に切換えられ
る。その後、カウンタ135のカウンタ計数値がゼロに
なると、カウンタ135は通電切換部131にオーバー
フローすることになるのでフラグ信号を出力する。この
フラグ信号を受けて、通電切換部131は、ドライブ回
路104のコミュテータ素子のスイッチングを行い、結
果として、ステータ102の通電相の切換え動作を実施
する。
【0061】この結果、通電相切換えをカウンタ135
のカウント動作のみで確実に実施することができ、回転
数によらず、常に安定的な通電相切換えが可能になる。
また、前回の通電相切換点203と直前のゼロクロス点
202により通電相切換点203を決定するので、急激
な負荷変動に伴う回転数変動が生じた場合であっても、
電気角60度以内で通電相切換えを実施できるので、回
転数変化に対して非常に位相の追従性の大きいブラシレ
スモータの制御装置を実現することができる。
【0062】尚、本実施の形態において、カウンタ13
5は、ハードウエアとしてのカウンタ素子、タイマ素子
を用いるもの、ソフトウエアとしてのプログラミングを
用いるもの等、上記に示すようなカウント機能を実現で
きるものであればいかなるものでも構わない。
【0063】(実施の形態2)本実施の形態において、
ブラシレスモータの制御装置の装置構成は図1に示した
ものと同様なため、説明は省略する。
【0064】図7は実施の形態2におけるカウント動作
切換部の機能構成を表す図であり、図8は実施の形態2
のブラシレスモータの制御装置のカウンタの動作を示す
フローチャートである。
【0065】まず、カウンタ135は発振回路134か
ら入力される計数用パルスの立ち上がりが検出されるま
で実行ステップをとばし(S21)、計数用パルスの立
ち上がりが検出されると、内部に記憶されたカウンタ計
数値を1だけ増加させ(S22)、処理を終了する(次
のフローへ行く)。
【0066】本実施の形態2のカウント動作切換部13
3は、カウンタ計数値を記憶する計数値記憶部133d
と、カウンタ計数値をゼロに設定後カウンタに計数を開
始させる手段133eと、ゼロクロス点においてカウン
タ計数値を計数値記憶部に記憶させた後カウンタ計数値
をゼロに設定後カウンタの計数を開始させる手段133
fを有している点で特徴を持つものである。
【0067】すなわち、本実施の形態2においては、カ
ウンタ135は、発振回路134から計数用パルスの立
ち上がりが入力される毎に常にカウンタ計数値を1づつ
増加させる。
【0068】図9は実施の形態2のブラシレスモータの
制御装置の動作を示すフローチャートである。
【0069】まず、ゼロクロス検知部132は、コンパ
レータ123,124,125の何れか一つの出力が変
化したか否かを検出し、変化が検出された場合(S3
1)、その変化がゼロクロス点によるものかサージパル
スによるものかを判定し(S32)、ゼロクロス点によ
るものであった場合には、カウント動作切換部133に
ゼロクロス信号を出力する(S33)。カウント動作切
換部133は、ゼロクロス信号が入力されると、カウン
タ135のカウント値を取得し計数値記憶部133dの
変数N1に記憶した後(S33)、ゼロクロス点におい
てカウンタ計数値を計数値記憶部に記憶させた後カウン
タ計数値をゼロに設定後カウンタの計数を開始させる手
段133fにより、カウンタ135のカウンタ計数値を
0にリセット後(S34)、カウンタを再スタートさせ
る(S35)。
【0070】ステップS32において、コンパレータ1
23,124,125の何れか一つからの出力変化がサ
ージパルスによるものであると判定された場合には(S
32)、ゼロクロス検知部132はゼロクロス信号を出
力せず、上記ステップS33〜S35の動作は行われな
い。
【0071】また、ステップS31において、ゼロクロ
ス検知部132がコンパレータ123,124,125
の何れか一つの出力の変化を検出しなかった場合には、
上記ステップS32〜S35の動作は行われない。
【0072】次に、通電切換部131は、カウンタ13
5のカウント値を検出し、カウント値が変数N1に記憶
された値と等しくなった場合には(S36)、ドライブ
回路104のコミュテータ素子のスイッチングを行うこ
とによりステータ102に流す駆動電流iu,iv,i
wの相切り換えを行い(S37)、カウンタ計数値をゼ
ロに設定後カウンタに計数を開始させる手段133eに
よりカウンタ135のカウンタ計数値を0に設定した後
(S38)、カウンタ135のカウントをスタートさせ
(S39)、処理を終了する(次のフローへ行く)。
【0073】ステップS36において、カウント値が変
数N1に記憶された値に達していない場合には(S3
6)、上記ステップS37〜S39の動作を行うことな
く、処理を終了する(次のフローへ行く)。
【0074】図10は実施の形態2のブラシレスモータ
の制御装置の演算制御部の状態の時間変化を表す図であ
る。
【0075】図10において、(a)はゼロクロス点及
び通電相切換点のタイミングを表し、(b)は図1の発
振回路134が出力する計数用パルスの立ち上がりのタ
イミングを表し、(c)はカウンタ135のカウンタ計
数値の時間変化を表す。
【0076】202はゼロクロス点、203は通電相切
換点、204は計数用パルス、205はカウンタ135
のカウンタ計数値を示す。
【0077】図10に示したのように、通電相切換点2
03でカウンタ135のカウンタ計数値はカウンタ計数
値をゼロに設定後カウンタに計数を開始させる手段13
3eによりゼロクリアされ、カウント動作を開始する。
そして、ゼロクロス点202において、ゼロクロス点に
おいてカウンタ計数値を計数値記憶部に記憶させた後カ
ウンタ計数値をゼロに設定後カウンタの計数を開始させ
る手段133fによりカウンタ計数値は計数値記憶部1
33dの変数N1に記憶され、再びカウンタ計数値がゼ
ロクリアされた後、カウント動作を開始する。その後、
カウンタ135のカウンタ計数値が変数N1に記憶され
た値に達すると、通電切換部131は、ドライブ回路1
04のスイッチングを行い、結果として、ステータ10
2の通電相の切換え動作を実施する。
【0078】この結果、通電相切換えをカウンタ135
のカウント動作のみで確実に実施することができ、回転
数によらず、常に安定的な通電相切換えが可能になる。
また、前回の通電相切換点203と直前のゼロクロス点
202により通電相切換点203を決定するので、急激
な負荷変動に伴う回転数変動が生じた場合であっても、
電気角60度以内で通電相切換えを実施できるので、回
転数変化に対して非常に位相の追従性の大きいブラシレ
スモータの制御装置を実現することができる。
【0079】また、カウンタ135はカウントアップの
動作のみ行うように構成すればよいため、カウンタ13
5の構成が簡単化される。
【0080】尚、本実施の形態において、カウンタ13
5は、ハードウエアとしてのカウンタ素子、タイマ素子
を用いるもの、ソフトウエアとしてのプログラミングを
用いるもの等、上記に示すようなカウント機能を実現で
きるものであればいかなるものでも構わない。
【0081】(実施の形態3)本実施の形態において、
ブラシレスモータの制御装置の装置構成は図1に示した
ものと同様なため、説明は省略する。
【0082】また、本実施の形態のブラシレスモータの
制御装置のカウンタの動作は、図8で説明したものと同
様なため説明を省略する。
【0083】図11は実施の形態3におけるカウント動
作切換部の機能構成を表す図であり、図12は実施の形
態3のブラシレスモータの制御装置の動作を示すフロー
チャートである。
【0084】本実施の形態3のカウント動作切換部13
3は、カウンタ計数値を記憶する計数値記憶部133d
と、カウンタ計数値をゼロに設定後カウンタに計数を開
始させる手段133eと、ゼロクロス点においてカウン
タのカウンタ計数値の2倍の値を計数値記憶部に記憶さ
せる手段133gを有している点で特徴を持つものであ
る。
【0085】まず、ゼロクロス検知部132は、コンパ
レータ123,124,125の何れか一つの出力が変
化したか否かを検出し、変化が検出された場合(S4
0)、その変化がゼロクロス点によるものかサージパル
スによるものかを判定し(S41)、ゼロクロス点によ
るものであった場合には、カウント動作切換部133に
ゼロクロス信号を出力し、カウント動作切換部133は
ゼロクロス信号が入力されるとゼロクロス点においてカ
ウンタのカウンタ計数値の2倍の値を計数値記憶部に記
憶させる手段133gによってカウンタ135のカウン
タ計数値を読み出し(S42)、読み出したカウンタ計
数値の2倍の値を計算し計数値記憶部133dの変数N
2に記憶する(S43)。
【0086】尚、2倍の値の計算するには、2進数の場
合、桁上がり方向へ1ビットだけデータをシフトするだ
けで簡単に実行することができる。
【0087】ステップS41において、コンパレータ1
23,124,125の何れか一つからの出力変化がサ
ージパルスによるものであると判定された場合には(S
41)、ゼロクロス検知部132はゼロクロス信号を出
力せず、上記ステップS42,S43の動作は行われな
い。
【0088】また、ステップS40において、ゼロクロ
ス検知部132がコンパレータ123,124,125
の何れか一つの出力の変化を検出しなかった場合には、
上記ステップS41〜S43の動作は行われない。
【0089】次に、通電切換部131は、カウンタ13
5のカウント値を検出し、カウント値が変数N2に記憶
された値と等しくなった場合には(S44)、ドライブ
回路104のコミュテータ素子のスイッチングを行うこ
とによりステータ102に流す駆動電流iu,iv,i
wの相切り換えを行い(S45)、カウンタ計数値をゼ
ロに設定後カウンタに計数を開始させる手段133eに
よりカウンタ135のカウンタ計数値を0に設定した後
(S46)、カウンタ135のカウントを再スタートさ
せ(S47)、処理を終了する(次のフローへ行く)。
【0090】ステップS44において、カウント値が変
数N2に記憶された値に達していない場合には(S4
4)、上記ステップS45〜S47の動作を行うことな
く、処理を終了する(次のフローへ行く)。
【0091】図13は実施の形態3のブラシレスモータ
の制御装置の演算制御部の状態の時間変化を表す図であ
る。
【0092】図13において、(a)はゼロクロス点及
び通電相切換点のタイミングを表し、(b)は図1の発
振回路134が出力する計数用パルスの立ち上がりタイ
ミングを表し、(c)はカウンタ135のカウンタ計数
値の時間変化を表す。
【0093】202はゼロクロス点、203は通電相切
換点、204は計数用パルス、205はカウンタ135
のカウンタ計数値を示す。
【0094】図13に示したのように、通電相切換点2
03でカウンタ135のカウンタ計数値はゼロクリアさ
れ、カウント動作を開始する。そして、ゼロクロス点2
02において、カウンタ計数値の2倍の値は変数N2
記憶され、カウント動作は継続される。その後、カウン
タ135のカウンタ計数値が変数N2に記憶された値に
達すると、通電切換部131は、ドライブ回路104の
コミュテータ素子のスイッチングを行い、結果として、
ステータ102の通電相の切換え動作を実施する。
【0095】この結果、通電相切換えをカウンタ135
のカウント動作のみで確実に実施することができ、回転
数によらず、常に安定的な通電相切換えが可能になる。
また、前回の通電相切換点203と直前のゼロクロス点
202により通電相切換点203を決定するので、急激
な負荷変動に伴う回転数変動が生じた場合であっても、
電気角60度以内で通電相切換えを実施できるので、回
転数変化に対して非常に位相の追従性の大きいブラシレ
スモータの制御装置を実現することができる。
【0096】尚、本実施の形態において、カウンタ13
5は、ハードウエアとしてのカウンタ素子、タイマ素子
を用いるもの、ソフトウエアとしてのプログラミングを
用いるもの等、上記に示すようなカウント機能を実現で
きるものであればいかなるものでも構わない。
【0097】また、カウンタ135はカウントアップの
動作のみ行うように構成すればよいため、カウンタ13
5の構成が簡単化される。
【0098】(実施の形態4)本実施の形態において、
ブラシレスモータの制御装置の装置構成は図1に示した
ものと同様なため、説明は省略する。
【0099】図14は実施の形態4におけるカウント動
作切換部の機能構成を表す図であり、図15は実施の形
態4のブラシレスモータの制御装置のカウンタの動作を
示すフローチャートである。
【0100】本実施の形態4のカウント動作切換部13
3は、通電切換点においてカウンタの計数値を最大値に
設定後カウンタに計数を開始させる手段133hと、ゼ
ロクロス点においてカウンタの計数値の補数をカウンタ
に設定後カウンタに計数を開始させる手段133iを有
している点で特徴を持つものである。
【0101】まず、カウンタ135は発振回路134か
ら入力される計数用パルスの立ち上がりが検出されるま
でカウント動作をとばし(S50)、計数用パルスの立
ち上がりが検出されると、内部に記憶されたカウンタ計
数値を1だけ減少させる(S51)。ここで、カウンタ
計数値が0でない場合(S52)、再びこのフローが実
行されるとステップS50によって同様の動作を繰り返
すが、カウンタ計数値が0の場合(S52)、通電切換
部131にフラグ信号を出力し(S53)、処理を終了
する(次のフローへ行く)(S54)。
【0102】すなわち、本実施の形態においては、カウ
ンタ135は、発振回路134から計数用パルスが入力
される毎に常にカウンタ計数値を1づつ減少させ、カウ
ンタ計数値が0に達した時点で、通電切換部131にフ
ラグ信号を出力する。
【0103】図16は実施の形態4のブラシレスモータ
の制御装置の動作を示すフローチャートである。
【0104】まず、ゼロクロス検知部132は、コンパ
レータ123,124,125の何れか一つの出力が変
化したか否かを検出し、変化が検出された場合(S6
0)、その変化がゼロクロス点によるものかサージパル
スによるものかを判定し(S61)、ゼロクロス点によ
るものであった場合には、カウント動作切換部133に
ゼロクロス信号を出力する(S62)。カウント動作切
換部133は、ゼロクロス信号が入力されると、ゼロク
ロス点においてカウンタの計数値の補数をカウンタに設
定後カウンタに計数を開始させる手段133iによって
カウンタ135のカウント値を取得し(S62)、その
補数を計算した後(S63)、補数をカウンタ135に
プリセットし(S64)、カウンタ135のカウント動
作を再スタートさせる(S65)。
【0105】ここで、補数とは、2進数で表記された数
値において、各ビットデータが反転したものであり、元
の数とその補数とを互いに足し合わせると全ビットが1
となり、最大数値になるものである。
【0106】ステップS61において、コンパレータ1
23,124,125の何れか一つからの出力変化がサ
ージパルスによるものであると判定された場合には(S
61)、ゼロクロス検知部132はゼロクロス信号を出
力せず、上記ステップS62〜S65の動作は行われな
い。
【0107】また、ステップS60において、ゼロクロ
ス検知部132がコンパレータ123,124,125
の何れか一つの出力の変化を検出しなかった場合には、
上記ステップS61〜S65の動作は行われない。
【0108】次に、通電切換部131は、カウンタ13
5のフラグ信号を検出し、フラグ信号が検出されなかっ
た場合には(S66)、ドライブ回路104のコミュテ
ータ素子のスイッチングを行うことによりステータ10
2に流す駆動電流iu,iv,iwの相切り換えを行い
(S67)、通電切換点においてカウンタの計数値を最
大値に設定後カウンタに計数を開始させる手段133h
によってカウンタ135のカウンタ計数値を最大値に設
定した後(S68)、カウンタ135のカウントを再ス
タートさせ(S69)、処理を終了する(次のフローへ
行く)。
【0109】ここで、カウンタ計数値の最大値とは、例
えば、8ビットカウンタでは’FF’、16ビットカウ
ンタでは’FFFF’である。
【0110】ステップS66において、フラグ信号が検
出されなかった場合には(S66)、上記ステップS6
7〜S69の動作を行うことなく、処理を終了する(次
のフローへ行く)。
【0111】図17は実施の形態4のブラシレスモータ
の制御装置の演算制御部の状態の時間変化を表す図であ
る。
【0112】図17において、(a)はゼロクロス点及
び通電相切換点のタイミングを表し、(b)は図1の発
振回路134が出力する計数用パルスのタイミングを表
し、(c)はカウンタ135のカウンタ計数値の時間変
化を表す。
【0113】202はゼロクロス点、203は通電相切
換点、204は計数用パルスの立ち上がりのタイミン
グ、205はカウンタ135のカウンタ計数値を示す。
【0114】図17に示したのように、通電相切換点2
03でカウンタ135のカウンタ計数値は最大値に設定
され、カウント動作を開始する。そして、ゼロクロス点
202において、その時点でのカウンタ計数値の補数が
カウンタ135に設定された後、再びカウント動作を開
始する。その後、カウンタ135のカウンタ計数値が0
に達すると、カウンタ135は通電切換部131にフラ
グ信号を出力し、通電切換部131は、ドライブ回路1
04のスイッチングを行い、結果として、ステータ10
2の通電相の切換え動作を実施する。
【0115】この結果、通電相切換えをカウンタ135
のカウント動作のみで確実に実施することができ、回転
数によらず、常に安定的な通電相切換えが可能になる。
また、前回の通電相切換点203と直前のゼロクロス点
202により通電相切換点203を決定するので、急激
な負荷変動に伴う回転数変動が生じた場合であっても、
電気角60度以内で通電相切換えを実施できるので、回
転数変化に対して非常に位相の追従性の大きいブラシレ
スモータの制御装置を実現することができる。
【0116】また、カウンタ135はカウントダウンの
動作のみ行うように構成すればよいため、カウンタ13
5の構成が簡単化される。
【0117】尚、本実施の形態において、カウンタ13
5は、ハードウエアとしてのカウンタ素子、タイマ素子
を用いるもの、ソフトウエアとしてのプログラミングを
用いるもの等、上記に示すようなカウント機能を実現で
きるものであればいかなるものでも構わない。
【0118】(実施の形態5)図18は本発明の実施の
形態5におけるブラシレスモータの制御装置の装置構成
を表す図である。
【0119】図18において、101はブラシレスモー
タ、102はステータ、102u,102v,102w
はステータコイル、103はロータ、104はドライブ
回路、105〜110はコミュテータ素子、111〜1
16はフリーホイーリングダイオード、117は直流電
源、118はバイパスコンデンサ、119は正極側母
線、120は負極側母線、121,122は中性電位生
成抵抗、123,124,125はコンパレータ、13
0は演算制御部、131は通電切換部、132はゼロク
ロス検知部、134は発振回路、であり、これらは図1
と同様のものであるため、同一の符号を付して説明は省
略する。
【0120】135a,135bは発振回路134から
入力される計数用パルスをカウントし時間計測を行うカ
ウンタである。
【0121】本実施の形態5のカウンタは、アップカウ
ンタであるカウンタ135aとダウンカウンタであるカ
ウンタ135bとから構成される。そして、通電切換部
131は、通電切換点においてアップカウンタの計数値
を所定の値に設定後アップカウンタに計数を開始させる
手段131aと、ゼロクロス点においてアップカウンタ
の計数値をダウンカウンタに設定後ダウンカウンタに計
数を開始させる手段131bを有している。
【0122】以上のように構成された本実施の形態のブ
ラシレスモータの制御装置において、以下その動作を説
明する。
【0123】カウンタ135aは計数用パルスの立ち上
がりをカウントし、内部に記憶されたカウンタ計数値を
1づつ増加させるカウンタであり、そのカウント動作は
図8で説明したものと同様である。また、カウンタ13
5bは計数用パルスの立ち上がりをカウントし、内部に
記憶されたカウンタ計数値を1づつ減少させるカウンタ
であり、そのカウント動作は図15で説明したものと同
様である。
【0124】図19は図18の演算制御部の通電切り換
え動作を表すフローチャートである。
【0125】まず、ゼロクロス検知部132は、コンパ
レータ123,124,125の何れか一つの出力が変
化したか否かを検出し、変化が検出された場合(S7
0)、その変化がゼロクロス点によるものかサージパル
スによるものかを判定し(S71)、ゼロクロス点によ
るものであった場合には、カウンタ135aにゼロクロ
ス信号を出力する。カウンタ135aは、ゼロクロス信
号が入力されると、ゼロクロス点においてアップカウン
タの計数値をダウンカウンタに設定後ダウンカウンタに
計数を開始させる手段131bによってその時点でのカ
ウンタ計数値をカウンタ135bにプリセットして(S
72)、カウンタ135bのカウント動作をスタートさ
せる(S73)。
【0126】ステップS71において、コンパレータ1
23,124,125の何れか一つからの出力変化がサ
ージパルスによるものであると判定された場合には(S
71)、ゼロクロス検知部132はゼロクロス信号を出
力せず、ステップS72,S73の動作は行われない。
【0127】また、ステップS70において、ゼロクロ
ス検知部132がコンパレータ123,124,125
の何れか一つの出力の変化を検出しなかった場合には、
上記ステップS71〜S73の動作は行わない。
【0128】次に、通電切換部131は、カウンタ13
5bから入力されるフラグ信号を検出し、フラグ信号が
検出された場合には(S74)、ドライブ回路104の
コミュテータ素子のスイッチングを行うことによりステ
ータ102に流す駆動電流iu,iv,iwの相切り換
えを行い(S75)、通電切換点においてアップカウン
タの計数値を所定の値に設定後アップカウンタに計数を
開始させる手段131aによってカウンタ135aのカ
ウンタ計数値を0に設定した後(S76)、カウンタ1
35aのカウントをスタートさせ(S77)、再びステ
ップS70の動作に戻る。
【0129】ステップS74において、フラグ信号が検
出されない場合には(S74)、上記ステップS75〜
S77の動作を行うことなく、処理を終了する(次のフ
ローへ行く)。
【0130】図20は図18の演算制御部の状態の時間
変化を表す図である。
【0131】図20において、(a)はゼロクロス点及
び通電相切換点のタイミングを表し、(b)は図18の
発振回路134が出力する計数用パルスの立ち上がりの
タイミングを表し、(c)はカウンタ135aのカウン
タ計数値の時間変化を表し、(d)はカウンタ135b
のカウンタ計数値の時間変化を表す。
【0132】202はゼロクロス点、203は通電相切
換点、204は計数用パルス、205aはカウンタ13
5aのカウンタ計数値、205bはカウンタ135bの
カウンタ計数値を示す。
【0133】図20に示したのように、通電相切換点2
03でカウンタ135aのカウンタ計数値はゼロクリア
され、カウント動作を開始する。そして、ゼロクロス点
202において、カウンタ135bにカウンタ135a
のその時点におけるカウンタ計数値がプリセットされ、
カウンタ135bのカウント動作が開始される。その
後、カウンタ135bのカウンタ計数値がゼロになる
と、カウンタ135bは通電切換部131にオーバーフ
ローすることになるのでフラグ信号を出力する。このフ
ラグ信号を受けて、通電切換部131は、ドライブ回路
104のスイッチングを行い、結果として、ステータ1
02の通電相の切換え動作を実施する。
【0134】この結果、通電相切換えをカウンタ135
a、135bのカウント動作のみで確実に実施すること
ができ、回転数によらず、常に安定的な通電相切換えが
可能になる。また、前回の通電相切換点203と直前の
ゼロクロス点202により通電相切換点203を決定す
るので、急激な負荷変動に伴う回転数変動が生じた場合
であっても、電気角60度以内で通電相切換えを実施で
きるので、回転数変化に対して非常に位相の追従性の大
きいブラシレスモータの制御装置を実現することができ
る。
【0135】尚、本実施の形態において、カウンタ13
5は、ハードウエアとしてのカウンタ素子、タイマ素子
を用いるもの、ソフトウエアとしてのプログラミングを
用いるもの等、上記に示すようなカウント機能を実現で
きるものであればいかなるものでも構わない。
【0136】
【発明の効果】以上のように本発明のブラシレスモータ
の制御装置によれば、以下のような有利な効果が得られ
る。
【0137】請求項1に記載の発明によれば、 (1)通電相切換えをカウンタのカウント動作のみで確
実に行うことができ、回転数によらず、常に安定的な通
電相切換えが可能なブラシレスモータの制御装置を提供
することができる。
【0138】(2)急激な負荷変動に伴う回転数変動が
生じた場合であっても、電気角60度以内で通電相切換
えを実施でき、回転数変化に対する相切り換えの位相の
追従性に優れたブラシレスモータの制御装置を提供する
ことができる。
【0139】(3)単一の計数用パルスを用いる構成で
あるため、分周回路が不要となるため、制御装置の構成
が単純であり小型化及びコストダウンを図ることが可能
なブラシレスモータの制御装置を提供することができ
る。
【0140】(4)単一のクロックを使用するため、不
要なノイズが発生しにくく、回路構成が容易なブラシレ
スモータの制御装置を提供することができる。
【0141】請求項2に記載の発明によれば、相切り換
えのタイミングを得るための時間計測を、発信回路と1
つのカウンタとで構成することが可能で、制御装置の構
成が単純であり小型化及びコストダウンを図ることが可
能なブラシレスモータの制御装置を提供することができ
る。
【0142】請求項3に記載の発明によれば、カウンタ
のゼロクリア(計数値をゼロに設定する動作)とカウン
タの動作モードの切り換えのみの簡単な処理で構成する
ことが可能となり、小型化及びコストダウンを図ること
が可能なブラシレスモータの制御装置を提供することが
できる。
【0143】請求項4に記載の発明によれば、相切り換
えのタイミングを得るための時間計測を、発信回路と1
つのカウンタとで構成することが可能で、制御装置の構
成が単純であり小型化及びコストダウンを図ることが可
能なブラシレスモータの制御装置を提供することができ
る。
【0144】請求項5に記載の発明によれば、相切り換
えのタイミングを得るための時間計測を、発信回路と1
つのカウンタとで構成することが可能であり、制御装置
の構成が単純であり小型化及びコストダウンを図ること
が可能なブラシレスモータの制御装置を提供することが
できる。
【0145】請求項6に記載の発明によれば、相切り換
えのタイミングを得るための時間計測を、発信回路と1
つのカウンタとで構成することが可能で、制御装置の構
成が単純であり小型化及びコストダウンを図ることが可
能なブラシレスモータの制御装置を提供することができ
る。
【0146】請求項7に記載の発明によれば、アップカ
ウンタとダウンカウンタとを用いて計数値の引き渡しを
行うのでカウンタ計数値等の演算を行うことなしに負荷
変動に対応させた相切り換えができ、制御装置の構成が
単純であり小型化及びコストダウンを図ることが可能な
ブラシレスモータの制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるブラシレスモー
タの制御装置の装置構成を表す図
【図2】実施の形態1におけるカウント動作切換部の機
能構成を表す図
【図3】実施の形態1におけるブラシレスモータの制御
装置の各部の信号波形を表す図
【図4】図1のカウンタの動作を表すフローチャート
【図5】図1の演算制御部の通電切り換え動作を表すフ
ローチャート
【図6】図1の演算制御部の状態の時間変化を表す図
【図7】実施の形態2におけるカウント動作切換部の機
能構成を表す図
【図8】実施の形態2のブラシレスモータの制御装置の
カウンタの動作を示すフローチャート
【図9】実施の形態2のブラシレスモータの制御装置の
動作を示すフローチャート
【図10】実施の形態2のブラシレスモータの制御装置
の演算制御部の状態の時間変化を表す図
【図11】実施の形態3におけるカウント動作切換部の
機能構成を表す図
【図12】実施の形態3のブラシレスモータの制御装置
の動作を示すフローチャート
【図13】実施の形態3のブラシレスモータの制御装置
の演算制御部の状態の時間変化を表す図
【図14】実施の形態4におけるカウント動作切換部の
機能構成を表す図
【図15】実施の形態4のブラシレスモータの制御装置
のカウンタの動作を示すフローチャート
【図16】実施の形態4のブラシレスモータの制御装置
の動作を示すフローチャート
【図17】実施の形態4のブラシレスモータの制御装置
の演算制御部の状態の時間変化を表す図
【図18】本発明の実施の形態5におけるブラシレスモ
ータの制御装置の装置構成を表す図
【図19】図18の演算制御部の通電切り換え動作を表
すフローチャート
【図20】図18の演算制御部の状態の時間変化を表す
【図21】イ号公報に開示のブラシレスモータの制御装
置の装置構成を表す図
【図22】駆動端子U,V,Wに現れる端子電圧の時間
変化を示す図
【符号の説明】
101 ブラシレスモータ 102 ステータ 102u,102v,102w ステータコイル 103 ロータ 104 ドライブ回路 105,106,107,108,109,110 コ
ミュテータ素子 111,112,113,114,115,116 フ
リーホイーリングダイオード 117 直流電源 118 バイパスコンデンサ 119 正極側母線 120 負極側母線 121,122 中性電位生成抵抗 123,124,125 コンパレータ 130 演算制御部 131 通電切換部 131a 通電切換点においてアップカウンタの計数値
を所定の値に設定後アップカウンタに計数を開始させる
手段 131b ゼロクロス点においてアップカウンタの計数
値をダウンカウンタに設定後ダウンカウンタに計数を開
始させる手段 132 ゼロクロス検知部 133 カウント動作切換部 133a カウントアップ動作モードに設定する手段 133b カウントダウン動作モードに設定する手段 133c 相切換点でカウンタの計数をゼロにする手段 133d 計数値記憶部 133e カウンタ計数値をゼロに設定後カウンタに計
数を開始させる手段 133f ゼロクロス点においてカウンタ計数値を計数
値記憶部に記憶させた後カウンタ計数値をゼロに設定後
カウンタの計数を開始させる手段 133g ゼロクロス点においてカウンタのカウンタ計
数値の2倍の値を計数値記憶部に記憶させる手段 133h 通電切換点においてカウンタの計数値を最大
値に設定後カウンタに計数を開始させる手段 133i ゼロクロス点においてカウンタの計数値の補
数をカウンタに設定後カウンタに計数を開始させる手段 134 発振回路 135、135a、135b カウンタ 201 中性点の電圧 202 ゼロクロス点 203 通電相切換点 204 計数用パルスの立ち上がりのタイミング 205,205a,205b カウンタ計数値 206 カウントアップ動作モード 207 カウントダウン動作モード 300 発振回路 301,302 分周回路 303 第1タイマ 304 第2タイマ 305 マイクロコンピュータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】三相結線された複数のステータコイルと、
    前記各ステータコイルの発生する磁界により回転駆動さ
    れる永久磁石のロータと、を備えたブラシレスモータの
    制御装置であって、複数のコミュテータ素子を有し前記
    各コミュテータ素子の相切り換えにより前記ステータコ
    イルに通電する電流の相切り換えを行うドライブ回路
    と、前記各ステータコイルの何れかの端子電圧が基準電
    圧と交叉するゼロクロス点を検出するゼロクロス点検知
    部と、一定の時間間隔のクロック信号を生成する基準信
    号発生部と、前記クロック信号を計数するカウンタと、
    前記各コミュテータ素子の相切り換えが行われた通電相
    切換点からその後最初に検出される前記ゼロクロス点ま
    での前記カウンタの計数値Nを検出しその前記ゼロクロ
    ス点から前記カウンタが前記計数値Nだけ計数した時点
    に前記各コミュテータ素子の相切り換えを行う通電切換
    部と、を備えたことを特徴とするブラシレスモータの制
    御装置。
  2. 【請求項2】前記カウンタの動作を切り換えるカウント
    動作切換部を有し、前記カウンタは、カウントアップ動
    作モード時にはクロック信号を検出する毎にその計数値
    を一定量増加させ、カウントダウン動作モード時にはク
    ロック信号を検出する毎にその計数値を一定量減少さ
    せ、前記カウント動作切換部は、前記通電切換点におい
    て前記カウンタをカウントアップ動作モードに設定する
    手段と、前記ゼロクロス点において前記カウンタをカウ
    ントダウン動作モードに設定する手段と、を有し、前記
    通電切換部は、前記カウンタの計数値が前記カウントダ
    ウン動作モードにおいて所定の値に到達した時点で前記
    各コミュテータ素子の相切り換えを行うことを特徴とす
    る請求項1に記載のブラシレスモータの制御装置。
  3. 【請求項3】前記カウント動作切換部は、前記通電切換
    点において前記カウンタの計数値をゼロに設定する手段
    を有し、前記通電切換部は、前記カウンタの計数値が前
    記カウントダウン動作モードにおいてゼロに到達した時
    点で前記各コミュテータ素子の相切り換えを行うことを
    特徴とする請求項2に記載のブラシレスモータの制御装
    置。
  4. 【請求項4】前記カウンタの動作を切り換えるカウント
    動作切換部を有し、前記カウンタは、クロック信号を検
    出する毎にその計数値を一定量増加させ、前記カウント
    動作切換部は、前記カウンタの計数値を記憶する計数値
    記憶部と、前記通電切換点において前記カウンタの計数
    値をゼロに設定後前記カウンタに計数を開始させる手段
    と、前記ゼロクロス点において前記カウンタの計数値を
    前記計数値記憶部に記憶させた後前記カウンタの計数値
    をゼロに設定後前記カウンタに計数を開始させる手段
    と、を有し、前記通電切換部は、前記ゼロクロス点検出
    後に最初に前記カウンタの計数値が前記計数値記憶部に
    記憶された値に一致した時点で前記各コミュテータ素子
    の相切り換えを行うことを特徴とする請求項1に記載の
    ブラシレスモータの制御装置。
  5. 【請求項5】前記カウンタの動作を切り換えるカウント
    動作切換部を有し、前記カウンタは、クロック信号を検
    出する毎にその計数値を一定量増加させ、前記カウント
    動作切換部は、前記カウンタの計数値を記憶する計数値
    記憶部と、前記通電切換点において前記カウンタの計数
    値をゼロに設定後前記カウンタに計数を開始させる手段
    と、前記ゼロクロス点において前記カウンタの計数値の
    2倍の値を前記計数値記憶部に記憶させる手段と、を有
    し、前記通電切換部は、前記カウンタの計数値が前記計
    数値記憶部に記憶された値に一致した時点で前記各コミ
    ュテータ素子の相切り換えを行うことを特徴とする請求
    項1に記載のブラシレスモータの制御装置。
  6. 【請求項6】前記カウンタの動作を切り換えるカウント
    動作切換部を有し、前記カウンタは、クロック信号を検
    出する毎にその計数値を一定量減少させ、前記カウント
    動作切換部は、前記通電切換点において前記カウンタの
    計数値を最大値に設定後前記カウンタに計数を開始させ
    る手段と、前記ゼロクロス点において前記カウンタの計
    数値の補数を前記カウンタに設定後前記カウンタに計数
    を開始させる手段と、を有し、前記通電切換部は、前記
    カウンタの計数値がゼロとなった時点で前記各コミュテ
    ータ素子の相切り換えを行うことを特徴とする請求項1
    に記載のブラシレスモータの制御装置。
  7. 【請求項7】前記カウンタは、クロック信号を検出する
    毎にその計数値を一定量増加させるアップカウンタと、
    クロック信号を検出する毎にその計数値を一定量減少さ
    せるダウンカウンタと、を備え、前記通電切換部は、前
    記通電切換点において前記アップカウンタの計数値を所
    定の値に設定後前記アップカウンタに計数を開始させる
    手段と、前記ゼロクロス点において前記アップカウンタ
    の計数値を前記ダウンカウンタに設定後前記ダウンカウ
    ンタに計数を開始させる手段とを有し、前記ダウンカウ
    ンタの計数値が前記所定の値に一致した時点で前記各コ
    ミュテータ素子の相切り換えを行うことを特徴とする請
    求項1に記載のブラシレスモータの制御装置。
JP11058229A 1999-03-05 1999-03-05 ブラシレスモータの制御装置 Withdrawn JP2000262084A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005186187A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Fuji Heavy Ind Ltd モータの回転停止検出装置
CN100433534C (zh) * 2005-10-12 2008-11-12 圆创科技股份有限公司 不需使用遮蔽程序的无感测器马达控制电路

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