JPH10229689A - モータ - Google Patents
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- JPH10229689A JPH10229689A JP9031595A JP3159597A JPH10229689A JP H10229689 A JPH10229689 A JP H10229689A JP 9031595 A JP9031595 A JP 9031595A JP 3159597 A JP3159597 A JP 3159597A JP H10229689 A JPH10229689 A JP H10229689A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 滑らかに変化する両方向の駆動電流をコイル
に供給する、集積回路化に適した構成のモータを提供す
る。 【解決手段】 複数相のコイルと、NMOS型スイッチ
ングトランジスタのPWM動作により正極出力端子側の
電位を可変出力する電圧変換器52と、第1,2のパワ
ー増幅器11〜13,15〜17と、第1の制御電流信
号と第2の制御電流信号を作り出す制御作成器30と、
複数相の切換信号を出力する切換作成器34と、滑らか
に変化する第1,2の分配電流信号を出力する第1,2
の分配器37,38と、第1,2の分配電流信号を電流
増幅して第1,2のパワー増幅器に供給する第1,2の
電流増幅器41〜43,45〜47と、第1または2の
NMOS型パワートランジスタの動作電圧に応動してN
MOS型スイッチングトランジスタのPWM動作を制御
する動作制御器51を含んで構成する。
に供給する、集積回路化に適した構成のモータを提供す
る。 【解決手段】 複数相のコイルと、NMOS型スイッチ
ングトランジスタのPWM動作により正極出力端子側の
電位を可変出力する電圧変換器52と、第1,2のパワ
ー増幅器11〜13,15〜17と、第1の制御電流信
号と第2の制御電流信号を作り出す制御作成器30と、
複数相の切換信号を出力する切換作成器34と、滑らか
に変化する第1,2の分配電流信号を出力する第1,2
の分配器37,38と、第1,2の分配電流信号を電流
増幅して第1,2のパワー増幅器に供給する第1,2の
電流増幅器41〜43,45〜47と、第1または2の
NMOS型パワートランジスタの動作電圧に応動してN
MOS型スイッチングトランジスタのPWM動作を制御
する動作制御器51を含んで構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数相のコイル負
荷に供給する両方向の電流を複数個のトランジスタによ
り電子的に滑らかに切り換えて供給するモータに関する
ものである。
荷に供給する両方向の電流を複数個のトランジスタによ
り電子的に滑らかに切り換えて供給するモータに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、OA機器やAV機器の駆動用モー
タとして、複数個のトランジスタにより電子的に電流路
を切り換えるモータが広く使用されている。米国特許
4,494,053号明細書には、このようなモータの
例として、PNP型パワートランジスタとNPN型パワ
ートランジスタを用いてコイルへの電流路を切り換える
モータが記載されている。
タとして、複数個のトランジスタにより電子的に電流路
を切り換えるモータが広く使用されている。米国特許
4,494,053号明細書には、このようなモータの
例として、PNP型パワートランジスタとNPN型パワ
ートランジスタを用いてコイルへの電流路を切り換える
モータが記載されている。
【0003】図12に従来のモータを示し、その動作に
ついて簡単に説明する。ロータ2011は永久磁石によ
る界磁部を有し、ロータ2011の回転に応動して、位
置検出器2041は2組の3相の電圧信号K1,K2,
K3とK4,K5,K6を発生する。第1の分配器20
42は電圧信号K1,K2,K3に応動した3相の下側
通電制御信号L1,L2,L3を作りだし、下側のNP
N型パワートランジスタ2021,2022,2023
のベースに供給し、NPN型パワートランジスタ202
1,2022,2023の通電を制御する。第2の分配
器2043は電圧信号K4,K5,K6に応動した3相
の上側通電制御信号M1,M2,M3を作りだし、上側
のPNP型パワートランジスタ2025,2026,2
027のベースに供給し、PNP型パワートランジスタ
2025,2026,2027の通電を制御する。これ
により、3相のコイル2012,2013,2014へ
の電流路を開閉制御する。
ついて簡単に説明する。ロータ2011は永久磁石によ
る界磁部を有し、ロータ2011の回転に応動して、位
置検出器2041は2組の3相の電圧信号K1,K2,
K3とK4,K5,K6を発生する。第1の分配器20
42は電圧信号K1,K2,K3に応動した3相の下側
通電制御信号L1,L2,L3を作りだし、下側のNP
N型パワートランジスタ2021,2022,2023
のベースに供給し、NPN型パワートランジスタ202
1,2022,2023の通電を制御する。第2の分配
器2043は電圧信号K4,K5,K6に応動した3相
の上側通電制御信号M1,M2,M3を作りだし、上側
のPNP型パワートランジスタ2025,2026,2
027のベースに供給し、PNP型パワートランジスタ
2025,2026,2027の通電を制御する。これ
により、3相のコイル2012,2013,2014へ
の電流路を開閉制御する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では、コストが高く、コストダウンが大きな
問題になっていた。コストダウンのためには、モータの
トランジスタや抵抗類を1チップの集積回路(IC)に
まとめることが有効であるが、PNP型パワートランジ
スタを形成するためには大きなチップ面積が必要にな
り、コスト増加を招く大きな要因になっていた。また、
集積回路化した場合の寄生容量の影響が大きく、PNP
型パワートランジスタを高速動作させることが難しかっ
た。さらに、PNP型パワートランジスタを集積回路化
するためには、製造プロセスにおけるマスク枚数が多く
なり、製造コストがさらに高くなる。
従来の構成では、コストが高く、コストダウンが大きな
問題になっていた。コストダウンのためには、モータの
トランジスタや抵抗類を1チップの集積回路(IC)に
まとめることが有効であるが、PNP型パワートランジ
スタを形成するためには大きなチップ面積が必要にな
り、コスト増加を招く大きな要因になっていた。また、
集積回路化した場合の寄生容量の影響が大きく、PNP
型パワートランジスタを高速動作させることが難しかっ
た。さらに、PNP型パワートランジスタを集積回路化
するためには、製造プロセスにおけるマスク枚数が多く
なり、製造コストがさらに高くなる。
【0005】また、従来の構成では、パワートランジス
タの発熱が大きく、集積回路化が難しかった。NPN型
パワートランジスタ2021,2022,2023およ
びPNP型パワートランジスタ2025,2026,2
027は、そのエミッタ−コレクタ間の電圧をアナログ
的に制御し、コイル2012,2013,2014に必
要な振幅の駆動電圧を供給している。そのため、各パワ
ートランジスタの残留電圧が大きく、残留電圧とコイル
への駆動電流の積によって大きな電力損失・発熱が生じ
ていた。特に、モータコイルへの駆動電流が大きいの
で、発熱も著しく大きくなっていた。そのため、これら
のパワートランジスタを1チップの集積回路上に形成し
た場合には、パワートランジスタの発熱による熱破壊を
生じ、実用化できなかった。発熱対策のために放熱板を
使用することも考えられるが、それでも十分な放熱性能
が得られないため、これらのパワートランジスタを集積
回路化して使用することは、極めて難しかった。また、
放熱板を設けることは、コスト増加の要因になる。
タの発熱が大きく、集積回路化が難しかった。NPN型
パワートランジスタ2021,2022,2023およ
びPNP型パワートランジスタ2025,2026,2
027は、そのエミッタ−コレクタ間の電圧をアナログ
的に制御し、コイル2012,2013,2014に必
要な振幅の駆動電圧を供給している。そのため、各パワ
ートランジスタの残留電圧が大きく、残留電圧とコイル
への駆動電流の積によって大きな電力損失・発熱が生じ
ていた。特に、モータコイルへの駆動電流が大きいの
で、発熱も著しく大きくなっていた。そのため、これら
のパワートランジスタを1チップの集積回路上に形成し
た場合には、パワートランジスタの発熱による熱破壊を
生じ、実用化できなかった。発熱対策のために放熱板を
使用することも考えられるが、それでも十分な放熱性能
が得られないため、これらのパワートランジスタを集積
回路化して使用することは、極めて難しかった。また、
放熱板を設けることは、コスト増加の要因になる。
【0006】さらに、従来の構成では、通電状態となる
NPN型パワートランジスタおよびPNP型パワートラ
ンジスタを急峻に切り換えることにより、コイル201
2,2013,2014への電流路を切り換えていた。
そのため、電流路の変化時点においてコイルインダクタ
ンスによるスパイク電圧が生じ、駆動電流の脈動の原因
になっていた。これにより、発生駆動力が脈動し、ロー
タ2011は円滑に回転することができなかった。
NPN型パワートランジスタおよびPNP型パワートラ
ンジスタを急峻に切り換えることにより、コイル201
2,2013,2014への電流路を切り換えていた。
そのため、電流路の変化時点においてコイルインダクタ
ンスによるスパイク電圧が生じ、駆動電流の脈動の原因
になっていた。これにより、発生駆動力が脈動し、ロー
タ2011は円滑に回転することができなかった。
【0007】本発明の目的は、上記の問題点を解決し、
コイルへの両方向の駆動電流をアナログ的に滑らかに切
り換えて制御する、集積回路化に適した構成のモータを
提供することにある。
コイルへの両方向の駆動電流をアナログ的に滑らかに切
り換えて制御する、集積回路化に適した構成のモータを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のモータでは、固
定体上に配設され、移動体に対して複数相の交番磁束を
発生する複数相のコイルと、直流電源の供給する直流電
圧を電力供給源として、高周波スイッチング動作を行う
NMOS型スイッチングトランジスタの電流流入端子側
を前記直流電源の正極端子側に接続し、前記NMOS型
スイッチングトランジスタの電流流出端子側と前記直流
電源の負極端子側の間にフライホイールダイオードを接
続し、前記NMOS型スイッチングトランジスタの電流
流出端子側と正極出力端子側の間に整流用インダクタを
含むフィルタ回路を接続し、前記直流電源の負極端子側
を負極出力端子側とし、前記正極出力端子側の電位を可
変することにより前記直流電源の直流電圧値よりも低い
直流電圧値を前記正極出力端子側と前記負極出力端子側
の間に作り出す電圧変換手段と、前記電圧変換手段の負
極出力端子側に各電流流出端子側を接続され、各電流流
入端子側を前記コイルの各電力供給端子に接続された第
1のNMOS型パワートランジスタをそれぞれ含み、通
電制御端子側への入力電流を増幅して出力するQ個(Q
は2以上の整数)の第1のパワー増幅手段と、前記電圧
変換手段の正極出力端子側に各電流流入端子側を接続さ
れ、各電流流出端子側を前記コイルの各電力供給端子に
接続された第2のNMOS型パワートランジスタをそれ
ぞれ含み、通電制御端子側への入力電流を増幅して出力
するQ個の第2のパワー増幅手段と、指令信号に応動し
た電流を前記コイルに供給するために、第1の制御電流
信号と第2の制御電流信号を作り出す制御作成手段と、
複数相の切換信号を出力する切換作成手段と、前記切換
作成手段の出力信号に応動して前記第1の制御電流信号
を分配し、滑らかに変化するQ相の第1の分配電流信号
を出力する第1の分配手段と、前記第1の分配電流信号
を所定の電流増幅してQ相の第1の増幅電流信号を得
て、前記Q個の第1のパワー増幅手段の各通電制御端子
側に各第1の増幅電流信号を供給するQ個の第1の電流
増幅手段と、前記切換作成手段の出力信号に応動して前
記第2の制御電流信号を分配し、滑らかに変化するQ相
の第2の分配電流信号を出力する第2の分配手段と、前
記第2の分配電流信号を所定の電流増幅してQ相の第2
の増幅電流信号を得て、前記Q個の第2のパワー増幅手
段の各通電制御端子側に各第2の増幅電流信号を供給す
るQ個の第2の電流増幅手段と、前記第1のNMOS型
パワートランジスタもしくは前記第2のNMOS型パワ
ートランジスタの動作電圧に応動して前記NMOS型ス
イッチングトランジスタのスイッチング動作を制御し、
前記電圧変換手段の正極出力端子側の電位を可変制御す
る動作制御手段を具備して構成している。
定体上に配設され、移動体に対して複数相の交番磁束を
発生する複数相のコイルと、直流電源の供給する直流電
圧を電力供給源として、高周波スイッチング動作を行う
NMOS型スイッチングトランジスタの電流流入端子側
を前記直流電源の正極端子側に接続し、前記NMOS型
スイッチングトランジスタの電流流出端子側と前記直流
電源の負極端子側の間にフライホイールダイオードを接
続し、前記NMOS型スイッチングトランジスタの電流
流出端子側と正極出力端子側の間に整流用インダクタを
含むフィルタ回路を接続し、前記直流電源の負極端子側
を負極出力端子側とし、前記正極出力端子側の電位を可
変することにより前記直流電源の直流電圧値よりも低い
直流電圧値を前記正極出力端子側と前記負極出力端子側
の間に作り出す電圧変換手段と、前記電圧変換手段の負
極出力端子側に各電流流出端子側を接続され、各電流流
入端子側を前記コイルの各電力供給端子に接続された第
1のNMOS型パワートランジスタをそれぞれ含み、通
電制御端子側への入力電流を増幅して出力するQ個(Q
は2以上の整数)の第1のパワー増幅手段と、前記電圧
変換手段の正極出力端子側に各電流流入端子側を接続さ
れ、各電流流出端子側を前記コイルの各電力供給端子に
接続された第2のNMOS型パワートランジスタをそれ
ぞれ含み、通電制御端子側への入力電流を増幅して出力
するQ個の第2のパワー増幅手段と、指令信号に応動し
た電流を前記コイルに供給するために、第1の制御電流
信号と第2の制御電流信号を作り出す制御作成手段と、
複数相の切換信号を出力する切換作成手段と、前記切換
作成手段の出力信号に応動して前記第1の制御電流信号
を分配し、滑らかに変化するQ相の第1の分配電流信号
を出力する第1の分配手段と、前記第1の分配電流信号
を所定の電流増幅してQ相の第1の増幅電流信号を得
て、前記Q個の第1のパワー増幅手段の各通電制御端子
側に各第1の増幅電流信号を供給するQ個の第1の電流
増幅手段と、前記切換作成手段の出力信号に応動して前
記第2の制御電流信号を分配し、滑らかに変化するQ相
の第2の分配電流信号を出力する第2の分配手段と、前
記第2の分配電流信号を所定の電流増幅してQ相の第2
の増幅電流信号を得て、前記Q個の第2のパワー増幅手
段の各通電制御端子側に各第2の増幅電流信号を供給す
るQ個の第2の電流増幅手段と、前記第1のNMOS型
パワートランジスタもしくは前記第2のNMOS型パワ
ートランジスタの動作電圧に応動して前記NMOS型ス
イッチングトランジスタのスイッチング動作を制御し、
前記電圧変換手段の正極出力端子側の電位を可変制御す
る動作制御手段を具備して構成している。
【0009】このように構成することにより、NMOS
型スイッチングトランジスタやNMOS型パワートラン
ジスタのように集積回路化に適した製造コストの安いパ
ワー素子を使用して構成し、1チップのシリコン基板上
に低コストに集積化することを可能にした。また、第1
のパワー増幅器のNMOS型パワートランジスタの電力
損失が小さく、第2のパワー増幅器のNMOS型パワー
トランジスタの電力損失が小さく、さらに、電圧変換に
伴うNMOS型スイッチングトランジスタの電力損失が
小さい。従って、これらのパワー素子を集積回路化して
も、その発熱が著しく小さく、集積回路の熱破壊は生じ
ない。
型スイッチングトランジスタやNMOS型パワートラン
ジスタのように集積回路化に適した製造コストの安いパ
ワー素子を使用して構成し、1チップのシリコン基板上
に低コストに集積化することを可能にした。また、第1
のパワー増幅器のNMOS型パワートランジスタの電力
損失が小さく、第2のパワー増幅器のNMOS型パワー
トランジスタの電力損失が小さく、さらに、電圧変換に
伴うNMOS型スイッチングトランジスタの電力損失が
小さい。従って、これらのパワー素子を集積回路化して
も、その発熱が著しく小さく、集積回路の熱破壊は生じ
ない。
【0010】さらに、第1のパワー増幅器の第1のNM
OS型パワートランジスタと第2のパワー増幅器の第2
のNMOS型パワートランジスタにより、滑らかに変化
する両方向の駆動電流を各電力供給端子からコイルに供
給しているので、駆動電流の脈動は生じない。これによ
り、脈動の少ない駆動力を発生する高性能なモータを実
現できる。
OS型パワートランジスタと第2のパワー増幅器の第2
のNMOS型パワートランジスタにより、滑らかに変化
する両方向の駆動電流を各電力供給端子からコイルに供
給しているので、駆動電流の脈動は生じない。これによ
り、脈動の少ない駆動力を発生する高性能なモータを実
現できる。
【0011】また、本発明の簡素化した構成のモータで
は、固定体上に配設され、移動体に対して複数相の交番
磁束を発生する複数相のコイルと、直流電圧を供給する
電圧供給手段と、前記電圧供給手段の負極出力端子側に
各電流流出端子側を接続され、各電流流入端子側を前記
コイルの各電力供給端子に接続された第1のNMOS型
パワートランジスタを含んだNMOS型トランジスタに
よるカレントミラー回路をそれぞれ有し、前記カレント
ミラー回路の通電制御端子側への入力電流を増幅して出
力するQ個(Qは2以上の整数)の第1のパワー増幅手
段と、前記電圧供給手段の正極出力端子側に各電流流入
端子側を接続され、各電流流出端子側を前記コイルの各
電力供給端子に接続された第2のNMOS型パワートラ
ンジスタを含んだNMOS型トランジスタによるカレン
トミラー回路をそれぞれ有し、前記カレントミラー回路
の通電制御端子側への入力電流を増幅して出力するQ個
の第2のパワー増幅手段と、指令信号に応動した電流を
前記コイルに供給するために、第1の制御電流信号と第
2の制御電流信号を作り出す制御作成手段と、複数相の
切換信号を出力する切換作成手段と、前記切換作成手段
の出力信号に応動して前記第1の制御電流信号を分配
し、滑らかに変化するQ相の第1の分配電流信号を出力
する第1の分配手段と、前記第1の分配電流信号を所定
の電流増幅してQ相の第1の増幅電流信号を得て、前記
Q個の第1のパワー増幅手段の各カレントミラー回路の
通電制御端子側に各第1の増幅電流信号を供給するQ個
の第1の電流増幅手段と、前記切換作成手段の出力信号
に応動して前記第2の制御電流信号を分配し、滑らかに
変化するQ相の第2の分配電流信号を出力する第2の分
配手段と、前記第2の分配電流信号を所定の電流増幅し
てQ相の第2の増幅電流信号を得て、前記Q個の第2の
パワー増幅手段の各カレントミラー回路の通電制御端子
側に各第2の増幅電流信号を供給するQ個の第2の電流
増幅手段を具備し、前記コイルに両方向の駆動電流を供
給するようにしている。
は、固定体上に配設され、移動体に対して複数相の交番
磁束を発生する複数相のコイルと、直流電圧を供給する
電圧供給手段と、前記電圧供給手段の負極出力端子側に
各電流流出端子側を接続され、各電流流入端子側を前記
コイルの各電力供給端子に接続された第1のNMOS型
パワートランジスタを含んだNMOS型トランジスタに
よるカレントミラー回路をそれぞれ有し、前記カレント
ミラー回路の通電制御端子側への入力電流を増幅して出
力するQ個(Qは2以上の整数)の第1のパワー増幅手
段と、前記電圧供給手段の正極出力端子側に各電流流入
端子側を接続され、各電流流出端子側を前記コイルの各
電力供給端子に接続された第2のNMOS型パワートラ
ンジスタを含んだNMOS型トランジスタによるカレン
トミラー回路をそれぞれ有し、前記カレントミラー回路
の通電制御端子側への入力電流を増幅して出力するQ個
の第2のパワー増幅手段と、指令信号に応動した電流を
前記コイルに供給するために、第1の制御電流信号と第
2の制御電流信号を作り出す制御作成手段と、複数相の
切換信号を出力する切換作成手段と、前記切換作成手段
の出力信号に応動して前記第1の制御電流信号を分配
し、滑らかに変化するQ相の第1の分配電流信号を出力
する第1の分配手段と、前記第1の分配電流信号を所定
の電流増幅してQ相の第1の増幅電流信号を得て、前記
Q個の第1のパワー増幅手段の各カレントミラー回路の
通電制御端子側に各第1の増幅電流信号を供給するQ個
の第1の電流増幅手段と、前記切換作成手段の出力信号
に応動して前記第2の制御電流信号を分配し、滑らかに
変化するQ相の第2の分配電流信号を出力する第2の分
配手段と、前記第2の分配電流信号を所定の電流増幅し
てQ相の第2の増幅電流信号を得て、前記Q個の第2の
パワー増幅手段の各カレントミラー回路の通電制御端子
側に各第2の増幅電流信号を供給するQ個の第2の電流
増幅手段を具備し、前記コイルに両方向の駆動電流を供
給するようにしている。
【0012】このように構成することにより、NMOS
型パワートランジスタを用いたカレントミラー回路のよ
うに集積回路化に適した製造コストの安いパワー素子を
使用して構成し、1チップのシリコン基板上に低コスト
に集積化することを可能にした。特に、二重拡散Nチャ
ンネルMOS型FETトランジスタを使用することが可
能になり、チップ面積は大幅に小さくなる。
型パワートランジスタを用いたカレントミラー回路のよ
うに集積回路化に適した製造コストの安いパワー素子を
使用して構成し、1チップのシリコン基板上に低コスト
に集積化することを可能にした。特に、二重拡散Nチャ
ンネルMOS型FETトランジスタを使用することが可
能になり、チップ面積は大幅に小さくなる。
【0013】さらに、第1のNMOS型パワートランジ
スタを含んだカレントミラー回路を有する第1のパワー
増幅器と第2のNMOS型パワートランジスタを含んだ
カレントミラー回路を有する第2のパワー増幅器によ
り、滑らかに変化する両方向の駆動電流を各電力供給端
子からコイルに高精度に供給しているので、駆動電流の
脈動は生じない。これにより、脈動の少ない駆動力を発
生する高性能なモータを実現できる。
スタを含んだカレントミラー回路を有する第1のパワー
増幅器と第2のNMOS型パワートランジスタを含んだ
カレントミラー回路を有する第2のパワー増幅器によ
り、滑らかに変化する両方向の駆動電流を各電力供給端
子からコイルに高精度に供給しているので、駆動電流の
脈動は生じない。これにより、脈動の少ない駆動力を発
生する高性能なモータを実現できる。
【0014】これらおよびその他の構成や動作について
は、実施の形態の説明において詳細に説明する。
は、実施の形態の説明において詳細に説明する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
て、図面を参照しながら説明する。
【0016】(実施の形態1)図1から図7に本発明の
実施の形態1のモータを示す。図1に全体構成を示す。
移動体1は、たとえば、永久磁石の発生磁束により複数
極の界磁磁束を発生する界磁部を取り付けられたロータ
である。3相コイル2,3,4は、固定体であるステー
タに配設され、移動体1との相対関係に関して、電気的
に所定角度(電気的に120度相当)ずらされて配置さ
れている。3相コイル2,3,4は3相の駆動電流I
1,I2,I3により3相の交番磁束を発生し、移動体
1との相互作用によって駆動力を発生し、移動体1に駆
動力を与える。
実施の形態1のモータを示す。図1に全体構成を示す。
移動体1は、たとえば、永久磁石の発生磁束により複数
極の界磁磁束を発生する界磁部を取り付けられたロータ
である。3相コイル2,3,4は、固定体であるステー
タに配設され、移動体1との相対関係に関して、電気的
に所定角度(電気的に120度相当)ずらされて配置さ
れている。3相コイル2,3,4は3相の駆動電流I
1,I2,I3により3相の交番磁束を発生し、移動体
1との相互作用によって駆動力を発生し、移動体1に駆
動力を与える。
【0017】電圧変換器52は、200kHz程度の高
周波スイッチング動作を行うNMOS型スイッチングト
ランジスタ61(NチャンネルMOS構造のFETトラ
ンジスタ)を有している。NMOS型スイッチングトラ
ンジスタ61の電流流入端子側は直流電源50の正極端
子側(+)に接続され、NMOS型スイッチングトラン
ジスタ61の電流流出端子側と直流電源50の負極端子
側(−)の間にフライホイールダイオード62が接続さ
れ、NMOS型スイッチングトランジスタ61の電流流
出端子側と電圧変換器52の正極出力端子側(P)の間
に整流用インダクタ63と整流用コンデンサ64からな
るフィルタ回路が接続されている。整流用コンデンサ6
4は電圧変換器52の正極出力端子側と直流電源50の
負極端子側の間に接続されている。直流電源50の負極
端子側を電圧変換器52の負極出力端子側(M)とな
し、NMOS型スイッチングトランジスタ61を高周波
PWM動作(パルス幅変調動作)することにより、正極
出力端子側の電位Vmを可変制御する。これにより、直
流電源50から供給される直流電圧Vccを電力供給源
として、直流電圧Vccよりも低い直流電圧値Vmを作
り出している。ここで、直流電源50の負極端子をアー
ス電位(0V)としている。
周波スイッチング動作を行うNMOS型スイッチングト
ランジスタ61(NチャンネルMOS構造のFETトラ
ンジスタ)を有している。NMOS型スイッチングトラ
ンジスタ61の電流流入端子側は直流電源50の正極端
子側(+)に接続され、NMOS型スイッチングトラン
ジスタ61の電流流出端子側と直流電源50の負極端子
側(−)の間にフライホイールダイオード62が接続さ
れ、NMOS型スイッチングトランジスタ61の電流流
出端子側と電圧変換器52の正極出力端子側(P)の間
に整流用インダクタ63と整流用コンデンサ64からな
るフィルタ回路が接続されている。整流用コンデンサ6
4は電圧変換器52の正極出力端子側と直流電源50の
負極端子側の間に接続されている。直流電源50の負極
端子側を電圧変換器52の負極出力端子側(M)とな
し、NMOS型スイッチングトランジスタ61を高周波
PWM動作(パルス幅変調動作)することにより、正極
出力端子側の電位Vmを可変制御する。これにより、直
流電源50から供給される直流電圧Vccを電力供給源
として、直流電圧Vccよりも低い直流電圧値Vmを作
り出している。ここで、直流電源50の負極端子をアー
ス電位(0V)としている。
【0018】電圧変換器52の負極出力端子側には、3
個の第1のパワー増幅器11,12,13の電流流出端
子側が共通接続されている。第1のパワー増幅器11は
第1のNMOS型パワートランジスタ81とNMOS型
トランジスタ91によるカレントミラー回路によって構
成され、カレントミラー回路の通電制御端子側に入力さ
れた第1の電流増幅器41の出力電流F1を所定の増幅
して出力する。ここでは、NMOS型パワートランジス
タ81のセルサイズをNMOS型トランジスタ91のセ
ルサイズの100倍にして、およそ101倍の電流増幅
率を得ている。同様に、第1のパワー増幅器12は第1
のNMOS型パワートランジスタ82とNMOS型トラ
ンジスタ92によるカレントミラー回路によって構成さ
れ、カレントミラー回路の通電制御端子側に入力された
第1の電流増幅器42の出力電流F2を所定の増幅して
出力する(101倍の電流増幅率)。同様に、第1のパ
ワー増幅器13は第1のNMOS型パワートランジスタ
83とNMOS型トランジスタ93によるカレントミラ
ー回路によって構成され、カレントミラー回路の通電制
御端子側に入力された第1の電流増幅器43の出力電流
F3を所定の増幅して出力する(101倍の電流増幅
率)。
個の第1のパワー増幅器11,12,13の電流流出端
子側が共通接続されている。第1のパワー増幅器11は
第1のNMOS型パワートランジスタ81とNMOS型
トランジスタ91によるカレントミラー回路によって構
成され、カレントミラー回路の通電制御端子側に入力さ
れた第1の電流増幅器41の出力電流F1を所定の増幅
して出力する。ここでは、NMOS型パワートランジス
タ81のセルサイズをNMOS型トランジスタ91のセ
ルサイズの100倍にして、およそ101倍の電流増幅
率を得ている。同様に、第1のパワー増幅器12は第1
のNMOS型パワートランジスタ82とNMOS型トラ
ンジスタ92によるカレントミラー回路によって構成さ
れ、カレントミラー回路の通電制御端子側に入力された
第1の電流増幅器42の出力電流F2を所定の増幅して
出力する(101倍の電流増幅率)。同様に、第1のパ
ワー増幅器13は第1のNMOS型パワートランジスタ
83とNMOS型トランジスタ93によるカレントミラ
ー回路によって構成され、カレントミラー回路の通電制
御端子側に入力された第1の電流増幅器43の出力電流
F3を所定の増幅して出力する(101倍の電流増幅
率)。
【0019】第1のNMOS型パワートランジスタ8
1,82,83の各電流流出端子側は電圧変換器52の
負極出力端子側に共通接続され、各電流流入端子側をコ
イル2,3,4の各電力供給端子に接続されている。こ
れにより、第1のパワー増幅器11,12,13はそれ
ぞれ各通電制御端子側への入力電流を増幅した電流をコ
イル2,3,4の各電力供給端子に出力し、それぞれコ
イル2,3,4への駆動電流I1,I2,I3の負極側
電流を供給している。
1,82,83の各電流流出端子側は電圧変換器52の
負極出力端子側に共通接続され、各電流流入端子側をコ
イル2,3,4の各電力供給端子に接続されている。こ
れにより、第1のパワー増幅器11,12,13はそれ
ぞれ各通電制御端子側への入力電流を増幅した電流をコ
イル2,3,4の各電力供給端子に出力し、それぞれコ
イル2,3,4への駆動電流I1,I2,I3の負極側
電流を供給している。
【0020】電圧変換器52の正極出力端子側には、電
流検出用の抵抗31を介して、3個の第2のパワー増幅
器15,16,17の電流流入端子側が共通接続されて
いる。第2のパワー増幅器15は第2のNMOS型パワ
ートランジスタ85とNMOS型トランジスタ95によ
るカレントミラー回路によって構成され、カレントミラ
ー回路の通電制御端子側に入力された第2の電流増幅器
45の出力電流H1を所定の増幅して出力する。ここで
は、NMOS型パワートランジスタ85のセルサイズを
NMOS型トランジスタ95のセルサイズの100倍に
して、およそ101倍の電流増幅率を得ている。同様
に、第2のパワー増幅器16は第2のNMOS型パワー
トランジスタ86とNMOS型トランジスタ96による
第2のカレントミラー回路によって構成され、カレント
ミラー回路の通電制御端子側に入力された第2の電流増
幅器46の出力電流H2を所定の増幅して出力する(1
01倍の電流増幅率)。同様に、第2のパワー増幅器1
7は第2のNMOS型パワートランジスタ87とNMO
S型トランジスタ97によるカレントミラー回路によっ
て構成され、カレントミラー回路の通電制御端子側に入
力された第2の電流増幅器47の出力電流H3を所定の
増幅して出力する(101倍の電流増幅率)。
流検出用の抵抗31を介して、3個の第2のパワー増幅
器15,16,17の電流流入端子側が共通接続されて
いる。第2のパワー増幅器15は第2のNMOS型パワ
ートランジスタ85とNMOS型トランジスタ95によ
るカレントミラー回路によって構成され、カレントミラ
ー回路の通電制御端子側に入力された第2の電流増幅器
45の出力電流H1を所定の増幅して出力する。ここで
は、NMOS型パワートランジスタ85のセルサイズを
NMOS型トランジスタ95のセルサイズの100倍に
して、およそ101倍の電流増幅率を得ている。同様
に、第2のパワー増幅器16は第2のNMOS型パワー
トランジスタ86とNMOS型トランジスタ96による
第2のカレントミラー回路によって構成され、カレント
ミラー回路の通電制御端子側に入力された第2の電流増
幅器46の出力電流H2を所定の増幅して出力する(1
01倍の電流増幅率)。同様に、第2のパワー増幅器1
7は第2のNMOS型パワートランジスタ87とNMO
S型トランジスタ97によるカレントミラー回路によっ
て構成され、カレントミラー回路の通電制御端子側に入
力された第2の電流増幅器47の出力電流H3を所定の
増幅して出力する(101倍の電流増幅率)。
【0021】第2のNMOS型パワートランジスタ8
5,86,87の各電流流入端子側は抵抗31を介して
電圧変換器52の正極出力端子側に共通接続され、各電
流流出端子側をコイル2,3,4の各電力供給端子に接
続されている。これにより、第2のパワー増幅器15,
16,17はそれぞれ各通電制御端子側への入力電流を
増幅した電流をコイル2,3,4の各電力供給端子に出
力し、それぞれコイル2,3,4への駆動電流I1,I
2,I3の正極側電流を供給している。
5,86,87の各電流流入端子側は抵抗31を介して
電圧変換器52の正極出力端子側に共通接続され、各電
流流出端子側をコイル2,3,4の各電力供給端子に接
続されている。これにより、第2のパワー増幅器15,
16,17はそれぞれ各通電制御端子側への入力電流を
増幅した電流をコイル2,3,4の各電力供給端子に出
力し、それぞれコイル2,3,4への駆動電流I1,I
2,I3の正極側電流を供給している。
【0022】制御作成器30は、電流検出用の抵抗31
とレベル変換回路32からなる電流検出部および比較増
幅部33によって構成されている。駆動電流I1,I
2,I3の正極側電流の合成値に相当するコイルへの合
成供給電流Ivは、電流検出用の抵抗31の電圧降下と
して検出され、レベル変換回路32は合成供給電流Iv
に応動した電流検出信号Bvを出力する。比較増幅部3
3は、指令信号Acと電流検出信号Bvを比較し、両者
の差に応動した第1の制御電流信号C1と第2の制御電
流信号C2を出力する。
とレベル変換回路32からなる電流検出部および比較増
幅部33によって構成されている。駆動電流I1,I
2,I3の正極側電流の合成値に相当するコイルへの合
成供給電流Ivは、電流検出用の抵抗31の電圧降下と
して検出され、レベル変換回路32は合成供給電流Iv
に応動した電流検出信号Bvを出力する。比較増幅部3
3は、指令信号Acと電流検出信号Bvを比較し、両者
の差に応動した第1の制御電流信号C1と第2の制御電
流信号C2を出力する。
【0023】図3に制御作成器30の具体的な構成を示
す。レベル変換回路32は、電圧電流変換回路151と
抵抗152を含んで構成されている。電圧電流変換回路
151は合成供給電流Ivによる電流検出用の抵抗31
の電圧降下に比例した電流を出力し、その出力電流は抵
抗152に流れ、直流電源50の負極端子側(−)を基
準とする電流検出信号Bvを出力する。
す。レベル変換回路32は、電圧電流変換回路151と
抵抗152を含んで構成されている。電圧電流変換回路
151は合成供給電流Ivによる電流検出用の抵抗31
の電圧降下に比例した電流を出力し、その出力電流は抵
抗152に流れ、直流電源50の負極端子側(−)を基
準とする電流検出信号Bvを出力する。
【0024】比較増幅部33の差動増幅回路161は、
指令信号Acと電流検出信号Bvの差電圧を増幅し、出
力電圧Cgを得る。トランジスタ171,172と抵抗
173,174は、出力電圧Cgに比例した2つの電流
信号を作りだす。トランジスタ171のコレクタ電流
は、トランジスタ181,182のカレントミラー回路
を介して第1の制御電流信号C1として出力される。一
方、トランジスタ172のコレクタ電流は第2の制御電
流信号C2として出力される。ここで、トランジスタ1
71,172と抵抗173,174を所定の設計値にす
ることにより、第1の制御電流信号C1に対して第2の
制御電流信号C2を多くなるようにしている(ここで
は、C2をC1の2倍の値にしている)。なお、コンデ
ンサ162は差動増幅回路161に設けられたローパス
フィルタである。
指令信号Acと電流検出信号Bvの差電圧を増幅し、出
力電圧Cgを得る。トランジスタ171,172と抵抗
173,174は、出力電圧Cgに比例した2つの電流
信号を作りだす。トランジスタ171のコレクタ電流
は、トランジスタ181,182のカレントミラー回路
を介して第1の制御電流信号C1として出力される。一
方、トランジスタ172のコレクタ電流は第2の制御電
流信号C2として出力される。ここで、トランジスタ1
71,172と抵抗173,174を所定の設計値にす
ることにより、第1の制御電流信号C1に対して第2の
制御電流信号C2を多くなるようにしている(ここで
は、C2をC1の2倍の値にしている)。なお、コンデ
ンサ162は差動増幅回路161に設けられたローパス
フィルタである。
【0025】図1の切換作成器34は、3相コイルに3
相電流を流すために、滑らかに変化する3相の切換電流
信号D1,D2,D3を出力する。図2に切換作成器3
4の具体的な構成を示す。この例では、切換作成器34
は位置検出部100と切換信号部101によって構成さ
れている。
相電流を流すために、滑らかに変化する3相の切換電流
信号D1,D2,D3を出力する。図2に切換作成器3
4の具体的な構成を示す。この例では、切換作成器34
は位置検出部100と切換信号部101によって構成さ
れている。
【0026】位置検出部100は、移動体1の発生磁束
を検知する磁電変換素子(例えばホール素子)からなる
位置検出素子111,112を含んで構成されている。
位置検出素子111,112は、所定の位相差(電気的
に120゜の位相差)を有し、移動体1の移動に伴って
滑らかな正弦波状に変化する2相の位置検出信号Ja1
とJb1、および、Ja2とJb2を出力する。ここ
で、Ja1とJa2は逆相の関係にあり(電気的に18
0゜の位相差)、Jb1とJb2は逆相の関係にある。
なお、逆相の信号は新たな相数に数えない。位置検出信
号Ja2とJb2は抵抗113,114により合成され
て3相目の位置検出信号Jc1を作りだし、位置検出信
号Ja1とJb1は抵抗115,116により合成され
て3相目の位置検出信号Jc2を作りだす。これによ
り、位置検出部100は所定の位相差(電気的に120
゜の位相差)を有する3相の位置検出信号Ja1,Jb
1,Jc1およびJa1,Jb2,Jc2を得ている。
を検知する磁電変換素子(例えばホール素子)からなる
位置検出素子111,112を含んで構成されている。
位置検出素子111,112は、所定の位相差(電気的
に120゜の位相差)を有し、移動体1の移動に伴って
滑らかな正弦波状に変化する2相の位置検出信号Ja1
とJb1、および、Ja2とJb2を出力する。ここ
で、Ja1とJa2は逆相の関係にあり(電気的に18
0゜の位相差)、Jb1とJb2は逆相の関係にある。
なお、逆相の信号は新たな相数に数えない。位置検出信
号Ja2とJb2は抵抗113,114により合成され
て3相目の位置検出信号Jc1を作りだし、位置検出信
号Ja1とJb1は抵抗115,116により合成され
て3相目の位置検出信号Jc2を作りだす。これによ
り、位置検出部100は所定の位相差(電気的に120
゜の位相差)を有する3相の位置検出信号Ja1,Jb
1,Jc1およびJa1,Jb2,Jc2を得ている。
【0027】切換信号部101は、3相の位置検出信号
に応動して滑らかに変化する正弦波状の切換電流信号D
1,D2,D3を作りだす。図2において、定電流源1
21,126,131,136,141,146は同一
値の定電流を供給する。トランジスタ122と123
は、1相目の位置検出信号Ja1とJa2の差電圧に応
動して定電流源121の電流をコレクタ側に分流する。
トランジスタ123のコレクタ電流は、トランジスタ1
24,125のカレントミラー回路によって2倍に増幅
され、トランジスタ125のコレクタより出力される。
トランジスタ125のコレクタ電流は、定電流源126
の電流値と比較され、両者の差電流が1相目の切換電流
信号D1として出力される。従って、切換電流信号D1
は、位置検出信号Ja1に応動して滑らかに変化し、電
気角で180゜区間は電流が流出し(正極性の電流)、
次の180゜区間は電流が流入する(負極性の電流)。
同様に、切換電流信号D2は、位置検出信号Jb1に応
動して滑らかに変化し、電気角で180゜区間は電流が
流出し(正極性の電流)、次の180゜区間は電流が流
入する(負極性の電流)。同様に、切換電流信号D3
は、位置検出信号Jc1に応動して滑らかに変化し、電
気角で180゜区間は電流が流出し(正極性の電流)、
次の180゜区間は電流が流入する(負極性の電流)。
これにより、切換電流信号D1,D2,D3は所定の位
相差を有する正弦波状の3相の電流信号になる。
に応動して滑らかに変化する正弦波状の切換電流信号D
1,D2,D3を作りだす。図2において、定電流源1
21,126,131,136,141,146は同一
値の定電流を供給する。トランジスタ122と123
は、1相目の位置検出信号Ja1とJa2の差電圧に応
動して定電流源121の電流をコレクタ側に分流する。
トランジスタ123のコレクタ電流は、トランジスタ1
24,125のカレントミラー回路によって2倍に増幅
され、トランジスタ125のコレクタより出力される。
トランジスタ125のコレクタ電流は、定電流源126
の電流値と比較され、両者の差電流が1相目の切換電流
信号D1として出力される。従って、切換電流信号D1
は、位置検出信号Ja1に応動して滑らかに変化し、電
気角で180゜区間は電流が流出し(正極性の電流)、
次の180゜区間は電流が流入する(負極性の電流)。
同様に、切換電流信号D2は、位置検出信号Jb1に応
動して滑らかに変化し、電気角で180゜区間は電流が
流出し(正極性の電流)、次の180゜区間は電流が流
入する(負極性の電流)。同様に、切換電流信号D3
は、位置検出信号Jc1に応動して滑らかに変化し、電
気角で180゜区間は電流が流出し(正極性の電流)、
次の180゜区間は電流が流入する(負極性の電流)。
これにより、切換電流信号D1,D2,D3は所定の位
相差を有する正弦波状の3相の電流信号になる。
【0028】図1の分配作成器36は、第1の分配部3
7と第2の分配部38を含んで構成されている。第1の
分配部37は、切換作成器34の3相の切換電流信号D
1,D2,D3に応動して制御作成器30の第1の制御
電流信号C1を分配し、滑らかに変化する3相の第1の
分配電流信号E1,E2,E3を作り出す。第2の分配
部38は、切換作成器34の3相の切換電流信号D1,
D2,D3に応動して制御作成器30の第2の制御電流
信号C2を分配し、滑らかに変化する3相の第2の分配
電流信号G1,G2,G3を作り出す。
7と第2の分配部38を含んで構成されている。第1の
分配部37は、切換作成器34の3相の切換電流信号D
1,D2,D3に応動して制御作成器30の第1の制御
電流信号C1を分配し、滑らかに変化する3相の第1の
分配電流信号E1,E2,E3を作り出す。第2の分配
部38は、切換作成器34の3相の切換電流信号D1,
D2,D3に応動して制御作成器30の第2の制御電流
信号C2を分配し、滑らかに変化する3相の第2の分配
電流信号G1,G2,G3を作り出す。
【0029】図4に分配作成器36の具体的な構成を示
す。第1の分配部37は、切換作成器34の3相の切換
電流信号D1,D2,D3が供給される各電流流入流出
端子側に一端が接続され、他端を共通接続された3個の
第1のダイオード201,202,203と、各電流流
入流出端子側に各通電制御端子側が接続され、共通接続
された電流信号入力端子側に制御作成器30の第1の制
御電流信号C1が入力され、電流信号出力端子側から3
相の第1の分配電流信号E1,E2,E3を出力する3
個の第1の分配トランジスタ205,206,207に
よって構成されている。第2の分配部38は、切換作成
器34の3相の切換電流信号D1,D2,D3が供給さ
れる各電流流入流出端子側に一端が接続され、他端を共
通接続された3個の第2のダイオード211,212,
213と、各電流流入流出端子側に各通電制御端子側が
接続され、共通接続された電流信号入力端子側に制御作
成器30の第2の制御電流信号C2が入力され、電流信
号出力端子側から3相の第2の分配電流信号G1,G
2,G3を出力する3個の第2の分配トランジスタ21
5,216,217によって構成されている。基準電圧
源220,トランジスタ221,222は、電圧供給部
を構成し、第1のダイオード201,202,203の
共通接続端に第1の直流電圧を供給し、第2のダイオー
ド211,212,213の共通接続端に第2の直流電
圧を供給している。これにより、切換電流信号D1が負
極側電流の時に第1のダイオード201に電流を通電し
(第2のダイオード211には電流が流れない)、正極
側電流の時に第2のダイオード211に電流を通電する
(第1のダイオード201には電流が流れない)。すな
わち、切換電流信号D1の極性に応じて第1のダイオー
ド201と第2のダイオード211に相補的に電流を供
給する。すなわち、第1のダイオード201と第2のダ
イオード211に同時に電流が流れることはなく、か
つ、切換は切れ目なく滑らかに行われる。同様に、切換
電流信号D2が負極側電流の時に第1のダイオード20
2に電流を通電し、正極側電流の時に第2のダイオード
212に電流を通電する。切換電流信号D3が負極側電
流の時に第1のダイオード203に電流を通電し、正極
側電流の時に第2のダイオード213に電流を通電す
る。
す。第1の分配部37は、切換作成器34の3相の切換
電流信号D1,D2,D3が供給される各電流流入流出
端子側に一端が接続され、他端を共通接続された3個の
第1のダイオード201,202,203と、各電流流
入流出端子側に各通電制御端子側が接続され、共通接続
された電流信号入力端子側に制御作成器30の第1の制
御電流信号C1が入力され、電流信号出力端子側から3
相の第1の分配電流信号E1,E2,E3を出力する3
個の第1の分配トランジスタ205,206,207に
よって構成されている。第2の分配部38は、切換作成
器34の3相の切換電流信号D1,D2,D3が供給さ
れる各電流流入流出端子側に一端が接続され、他端を共
通接続された3個の第2のダイオード211,212,
213と、各電流流入流出端子側に各通電制御端子側が
接続され、共通接続された電流信号入力端子側に制御作
成器30の第2の制御電流信号C2が入力され、電流信
号出力端子側から3相の第2の分配電流信号G1,G
2,G3を出力する3個の第2の分配トランジスタ21
5,216,217によって構成されている。基準電圧
源220,トランジスタ221,222は、電圧供給部
を構成し、第1のダイオード201,202,203の
共通接続端に第1の直流電圧を供給し、第2のダイオー
ド211,212,213の共通接続端に第2の直流電
圧を供給している。これにより、切換電流信号D1が負
極側電流の時に第1のダイオード201に電流を通電し
(第2のダイオード211には電流が流れない)、正極
側電流の時に第2のダイオード211に電流を通電する
(第1のダイオード201には電流が流れない)。すな
わち、切換電流信号D1の極性に応じて第1のダイオー
ド201と第2のダイオード211に相補的に電流を供
給する。すなわち、第1のダイオード201と第2のダ
イオード211に同時に電流が流れることはなく、か
つ、切換は切れ目なく滑らかに行われる。同様に、切換
電流信号D2が負極側電流の時に第1のダイオード20
2に電流を通電し、正極側電流の時に第2のダイオード
212に電流を通電する。切換電流信号D3が負極側電
流の時に第1のダイオード203に電流を通電し、正極
側電流の時に第2のダイオード213に電流を通電す
る。
【0030】第1の分配部37の第1の分配トランジス
タ205,206,207は、第1のダイオード20
1,202,203に流れる3相電流に応動して、第1
の制御電流信号C1をそれぞれのコレクタ側に分配し、
3相の第1の分配電流信号E1,E2,E3を作り出
す。従って、3相の第1の分配電流信号E1,E2,E
3は3相の切換電流信号D1,D2,D3の負極側電流
に応動して滑らかに変化し、分配電流信号E1,E2,
E3の合成値は第1の制御電流信号C1に等しくなる。
同様に、第2の分配部38の第2の分配トランジスタ2
15,216,217は、第2のダイオード211,2
12,213に流れる3相電流に応動して、第2の制御
電流信号C2をそれぞれのコレクタ側に分配し、3相の
第2の分配電流信号G1,G2,G3を作り出す。従っ
て、3相の第2の分配電流信号G1,G2,G3は3相
の切換電流信号D1,D2,D3の正極側電流に応動し
て滑らかに変化し、分配電流信号G1,G2,G3の合
成値は第2の制御電流信号C2に等しくなる。
タ205,206,207は、第1のダイオード20
1,202,203に流れる3相電流に応動して、第1
の制御電流信号C1をそれぞれのコレクタ側に分配し、
3相の第1の分配電流信号E1,E2,E3を作り出
す。従って、3相の第1の分配電流信号E1,E2,E
3は3相の切換電流信号D1,D2,D3の負極側電流
に応動して滑らかに変化し、分配電流信号E1,E2,
E3の合成値は第1の制御電流信号C1に等しくなる。
同様に、第2の分配部38の第2の分配トランジスタ2
15,216,217は、第2のダイオード211,2
12,213に流れる3相電流に応動して、第2の制御
電流信号C2をそれぞれのコレクタ側に分配し、3相の
第2の分配電流信号G1,G2,G3を作り出す。従っ
て、3相の第2の分配電流信号G1,G2,G3は3相
の切換電流信号D1,D2,D3の正極側電流に応動し
て滑らかに変化し、分配電流信号G1,G2,G3の合
成値は第2の制御電流信号C2に等しくなる。
【0031】これにより、分配作成器36は、3相の切
換電流信号D1,D2,D3に応動して3相の第1の分
配電流信号E1,E2,E3および3相の第2の分配電
流信号G1,G2,G3を作りだす。第1の分配電流信
号E1,E2,E3はそれぞれ電気的に120゜の位相
差を有し、第2の分配電流信号G1,G2,G3はそれ
ぞれ電気的に120゜の位相差を有している。また、第
1の分配電流信号E1と第2の分配電流信号G1は電気
的に180゜の位相差を持ちながら相補的に滑らかに変
化する(E1とG1は必ず一方が零になる)。同様に、
第1の分配電流信号E2と第2の分配電流信号G2は電
気的に180゜の位相差を持ちながら相補的に滑らかに
変化する(E2とG2は必ず一方が零になる)。同様
に、第1の分配電流信号E3と第2の分配電流信号G3
は電気的に180゜の位相差を持ちながら相補的に滑ら
かに変化する(E3とG3は必ず一方が零になる)。
換電流信号D1,D2,D3に応動して3相の第1の分
配電流信号E1,E2,E3および3相の第2の分配電
流信号G1,G2,G3を作りだす。第1の分配電流信
号E1,E2,E3はそれぞれ電気的に120゜の位相
差を有し、第2の分配電流信号G1,G2,G3はそれ
ぞれ電気的に120゜の位相差を有している。また、第
1の分配電流信号E1と第2の分配電流信号G1は電気
的に180゜の位相差を持ちながら相補的に滑らかに変
化する(E1とG1は必ず一方が零になる)。同様に、
第1の分配電流信号E2と第2の分配電流信号G2は電
気的に180゜の位相差を持ちながら相補的に滑らかに
変化する(E2とG2は必ず一方が零になる)。同様
に、第1の分配電流信号E3と第2の分配電流信号G3
は電気的に180゜の位相差を持ちながら相補的に滑ら
かに変化する(E3とG3は必ず一方が零になる)。
【0032】図1の分配作成器36の第1の分配電流信
号E1,E2,E3は、それぞれ第1の電流増幅器4
1,42,43に入力される。第1の電流増幅器41,
42,43は、それぞれ第1の分配電流信号E1,E
2,E3を所定倍の電流増幅して第1の増幅電流信号F
1,F2,F3を作りだし、第1のパワー増幅器11,
12,13の各通電制御端子側に供給する。第1のNM
OS型パワートランジスタ81,82,83をそれぞれ
含んで構成された第1のパワー増幅器11,12,13
は、3相の第1の増幅電流信号F1,F2,F3をそれ
ぞれ電流増幅し、各電流流入端子側よりコイル2,3,
4に駆動電流I1,I2,I3の負極側電流を供給す
る。第1のNMOS型パワートランジスタ81,82,
83の電流流出端子側は共通接続され、電圧変換器52
の負極出力端子側(M)に接続されている。
号E1,E2,E3は、それぞれ第1の電流増幅器4
1,42,43に入力される。第1の電流増幅器41,
42,43は、それぞれ第1の分配電流信号E1,E
2,E3を所定倍の電流増幅して第1の増幅電流信号F
1,F2,F3を作りだし、第1のパワー増幅器11,
12,13の各通電制御端子側に供給する。第1のNM
OS型パワートランジスタ81,82,83をそれぞれ
含んで構成された第1のパワー増幅器11,12,13
は、3相の第1の増幅電流信号F1,F2,F3をそれ
ぞれ電流増幅し、各電流流入端子側よりコイル2,3,
4に駆動電流I1,I2,I3の負極側電流を供給す
る。第1のNMOS型パワートランジスタ81,82,
83の電流流出端子側は共通接続され、電圧変換器52
の負極出力端子側(M)に接続されている。
【0033】図5に第1の電流増幅器41,42,43
の具体的な構成を示す。第1の電流増幅器41は、トラ
ンジスタ233,234と抵抗235,236によるカ
レントミラー回路により構成されている。トランジスタ
233と234のエミッタ面積比を50倍、抵抗236
と235の抵抗比を50倍にして、カレントミラー回路
は電流増幅率で51倍の所定の増幅を行うようにしてい
る。同様に、第1の電流増幅器42は、トランジスタ2
43,244と抵抗245,246によるカレントミラ
ー回路によって構成され、電流増幅率で51倍の所定の
増幅を行うようにしている。同様に、第1の電流増幅器
43は、トランジスタ253,254と抵抗255,2
56によるカレントミラー回路によって構成され、電流
増幅率で51倍の所定の増幅を行うようにしている。こ
れにより、第1の電流増幅器41,42,43は、3相
の第1の分配電流信号E1,E2,E3をそれぞれ51
倍の増幅し、3相の第1の増幅電流信号F1,F2,F
3を作りだし、第1のパワー増幅器11,12,13の
各通電制御端子側に供給する。
の具体的な構成を示す。第1の電流増幅器41は、トラ
ンジスタ233,234と抵抗235,236によるカ
レントミラー回路により構成されている。トランジスタ
233と234のエミッタ面積比を50倍、抵抗236
と235の抵抗比を50倍にして、カレントミラー回路
は電流増幅率で51倍の所定の増幅を行うようにしてい
る。同様に、第1の電流増幅器42は、トランジスタ2
43,244と抵抗245,246によるカレントミラ
ー回路によって構成され、電流増幅率で51倍の所定の
増幅を行うようにしている。同様に、第1の電流増幅器
43は、トランジスタ253,254と抵抗255,2
56によるカレントミラー回路によって構成され、電流
増幅率で51倍の所定の増幅を行うようにしている。こ
れにより、第1の電流増幅器41,42,43は、3相
の第1の分配電流信号E1,E2,E3をそれぞれ51
倍の増幅し、3相の第1の増幅電流信号F1,F2,F
3を作りだし、第1のパワー増幅器11,12,13の
各通電制御端子側に供給する。
【0034】図1の分配作成器36の第2の分配電流信
号G1,G2,G3は、それぞれ第2の電流増幅器4
5,46,47に入力される。第2の電流増幅器45,
46,47は、それぞれ第2の分配電流信号G1,G
2,G3を所定倍の電流増幅して第2の増幅電流信号H
1,H2,H3を作りだし、第2のパワー増幅器15,
16,17の各通電制御端子側に供給する。第2のNM
OS型パワートランジスタ85,86,87をそれぞれ
含んで構成された第2のパワー増幅器15,16,17
は、3相の第2の増幅電流信号H1,H2,H3をそれ
ぞれ電流増幅し、各電流流入端子側よりコイル2,3,
4に駆動電流I1,I2,I3の正極側電流を供給す
る。第2のNMOS型パワートランジスタ85,86,
87の電流流入端子側は共通接続され、抵抗31を介し
て電圧変換器52の正極出力端子側(P)に接続されて
いる。
号G1,G2,G3は、それぞれ第2の電流増幅器4
5,46,47に入力される。第2の電流増幅器45,
46,47は、それぞれ第2の分配電流信号G1,G
2,G3を所定倍の電流増幅して第2の増幅電流信号H
1,H2,H3を作りだし、第2のパワー増幅器15,
16,17の各通電制御端子側に供給する。第2のNM
OS型パワートランジスタ85,86,87をそれぞれ
含んで構成された第2のパワー増幅器15,16,17
は、3相の第2の増幅電流信号H1,H2,H3をそれ
ぞれ電流増幅し、各電流流入端子側よりコイル2,3,
4に駆動電流I1,I2,I3の正極側電流を供給す
る。第2のNMOS型パワートランジスタ85,86,
87の電流流入端子側は共通接続され、抵抗31を介し
て電圧変換器52の正極出力端子側(P)に接続されて
いる。
【0035】図6に第2の電流増幅器45,46,47
の具体的な構成を示す。第2の電流増幅器45は、トラ
ンジスタ261,262と抵抗263,264によるカ
レントミラー回路により構成されている。トランジスタ
261と262のエミッタ面積比を50倍、抵抗264
と263の抵抗比を50倍にして、第2の電流増幅器4
5は電流増幅率で50倍の所定の増幅を行うようにして
いる。同様に、第2の電流増幅器46は、トランジスタ
271,272と抵抗273,274によるカレントミ
ラー回路によって構成され、電流増幅率で50倍の所定
の増幅を行うようにしている。同様に、第2の電流増幅
器47は、トランジスタ281,282と抵抗283,
284によるカレントミラー回路によって構成され、電
流増幅率で50倍の所定の増幅を行うようにしている。
これにより、第2の電流増幅器45,46,47は、3
相の第2の分配電流信号G1,G2,G3をそれぞれ5
0倍の増幅し、3相の第2の増幅電流信号H1,H2,
H3を作りだし、第2のパワー増幅器15,16,17
の各通電制御端子側に供給する。また、第2の電流増幅
器45,46,47の各カレントミラー回路は、出力用
のPNP型トランジスタ262,272,282の電流
流入端子側を直流電源50の正極端子側に接続され、こ
の出力用トランジスタ262,272,282を介して
それぞれ第2のパワー増幅器15,16,17に電流を
供給している。これにより、第2の電流増幅器45,4
6,47における電圧降下を小さくし、第2のパワー増
幅器15,16,17の第2のNMOS型パワートラン
ジスタ85,86,87を十分に通電制御するようにし
ている。
の具体的な構成を示す。第2の電流増幅器45は、トラ
ンジスタ261,262と抵抗263,264によるカ
レントミラー回路により構成されている。トランジスタ
261と262のエミッタ面積比を50倍、抵抗264
と263の抵抗比を50倍にして、第2の電流増幅器4
5は電流増幅率で50倍の所定の増幅を行うようにして
いる。同様に、第2の電流増幅器46は、トランジスタ
271,272と抵抗273,274によるカレントミ
ラー回路によって構成され、電流増幅率で50倍の所定
の増幅を行うようにしている。同様に、第2の電流増幅
器47は、トランジスタ281,282と抵抗283,
284によるカレントミラー回路によって構成され、電
流増幅率で50倍の所定の増幅を行うようにしている。
これにより、第2の電流増幅器45,46,47は、3
相の第2の分配電流信号G1,G2,G3をそれぞれ5
0倍の増幅し、3相の第2の増幅電流信号H1,H2,
H3を作りだし、第2のパワー増幅器15,16,17
の各通電制御端子側に供給する。また、第2の電流増幅
器45,46,47の各カレントミラー回路は、出力用
のPNP型トランジスタ262,272,282の電流
流入端子側を直流電源50の正極端子側に接続され、こ
の出力用トランジスタ262,272,282を介して
それぞれ第2のパワー増幅器15,16,17に電流を
供給している。これにより、第2の電流増幅器45,4
6,47における電圧降下を小さくし、第2のパワー増
幅器15,16,17の第2のNMOS型パワートラン
ジスタ85,86,87を十分に通電制御するようにし
ている。
【0036】図1の動作制御器51は、第1のNMOS
型パワートランジスタ81,82,83の電流流入端子
側と電流流出端子側の間の3相の動作電圧を検出し、最
小な動作電圧値に応動した動作検出信号Vdを出力す
る。電圧変換器52は、PWM部65において動作制御
器51の動作検出信号Vdに応動したパルス幅を有する
所定の高周波のPWM信号Sw(パルス幅変調信号)を
作り、NMOS型スイッチングトランジスタ61を高周
波スイッチング動作させる(NMOS型スイッチングト
ランジスタ61が常時オン状態になる場合も含んでい
る)。すなわち、動作制御器51の動作検出信号Vdに
応動して電圧変換器52のNMOS型スイッチングトラ
ンジスタ61のPWMスイッチング動作が制御される。
電圧変換器52は、直流電源50の直流電圧Vccを電
力供給源として、NMOS型スイッチングトランジスタ
61のPWMスイッチング動作に応動して正極出力端子
側の電位Vmを可変制御し、変換直流電圧Vmを作り出
す。また、高電圧出力器53は、高周波パルス信号に応
動して昇圧用コンデンサに充電・蓄積させることによ
り、直流電源50の正極端子側電位Vccよりも高い高
電位点電位Vuを作り出す。高電圧出力器53の高電位
点電位Vuは電圧変換器52に供給され、NMOS型ス
イッチングトランジスタ61の通電制御端子側(ゲート
端子)をアース電位から高電位Vuまでスイングさせ、
NMOS型スイッチングトランジスタ61を完全にオン
・オフ動作させるのに使用される。
型パワートランジスタ81,82,83の電流流入端子
側と電流流出端子側の間の3相の動作電圧を検出し、最
小な動作電圧値に応動した動作検出信号Vdを出力す
る。電圧変換器52は、PWM部65において動作制御
器51の動作検出信号Vdに応動したパルス幅を有する
所定の高周波のPWM信号Sw(パルス幅変調信号)を
作り、NMOS型スイッチングトランジスタ61を高周
波スイッチング動作させる(NMOS型スイッチングト
ランジスタ61が常時オン状態になる場合も含んでい
る)。すなわち、動作制御器51の動作検出信号Vdに
応動して電圧変換器52のNMOS型スイッチングトラ
ンジスタ61のPWMスイッチング動作が制御される。
電圧変換器52は、直流電源50の直流電圧Vccを電
力供給源として、NMOS型スイッチングトランジスタ
61のPWMスイッチング動作に応動して正極出力端子
側の電位Vmを可変制御し、変換直流電圧Vmを作り出
す。また、高電圧出力器53は、高周波パルス信号に応
動して昇圧用コンデンサに充電・蓄積させることによ
り、直流電源50の正極端子側電位Vccよりも高い高
電位点電位Vuを作り出す。高電圧出力器53の高電位
点電位Vuは電圧変換器52に供給され、NMOS型ス
イッチングトランジスタ61の通電制御端子側(ゲート
端子)をアース電位から高電位Vuまでスイングさせ、
NMOS型スイッチングトランジスタ61を完全にオン
・オフ動作させるのに使用される。
【0037】図7に動作制御器51と電圧変換器52と
高電圧出力器53の具体的な構成を示す。高電圧出力器
53は、100kHz程度の高周波パルス信号Paを出
力するパルス発生回路321と、第1の昇圧用コンデン
サ311と、第2の昇圧用コンデンサ312と、ダイオ
ード325〜328からなる第1の電圧制限回路を含ん
で構成されている。パルス発生回路321のパルス信号
Paに応動してインバータ回路322がディジタル的に
変化する。インバータ回路322が”L”(直流電源5
0の負極端子側電位)の時にダイオード323を介して
第1の昇圧用コンデンサ311が充電される。インバー
タ回路322が”H”(直流電源50の正極端子側電
位)に変わると、第1の昇圧用コンデンサ311に蓄積
された電荷は、ダイオード324を介して第2の昇圧用
コンデンサ312に移され、第2の昇圧用コンデンサ3
12を充電・蓄積する。その結果、第2の昇圧用コンデ
ンサ312の端子には、直流電源50の正極端子側電位
Vccよりも高電位になる高電位点電位Vuが出力され
る。高電位点電位Vuは電圧変換器52のPWM部65
に供給されている。
高電圧出力器53の具体的な構成を示す。高電圧出力器
53は、100kHz程度の高周波パルス信号Paを出
力するパルス発生回路321と、第1の昇圧用コンデン
サ311と、第2の昇圧用コンデンサ312と、ダイオ
ード325〜328からなる第1の電圧制限回路を含ん
で構成されている。パルス発生回路321のパルス信号
Paに応動してインバータ回路322がディジタル的に
変化する。インバータ回路322が”L”(直流電源5
0の負極端子側電位)の時にダイオード323を介して
第1の昇圧用コンデンサ311が充電される。インバー
タ回路322が”H”(直流電源50の正極端子側電
位)に変わると、第1の昇圧用コンデンサ311に蓄積
された電荷は、ダイオード324を介して第2の昇圧用
コンデンサ312に移され、第2の昇圧用コンデンサ3
12を充電・蓄積する。その結果、第2の昇圧用コンデ
ンサ312の端子には、直流電源50の正極端子側電位
Vccよりも高電位になる高電位点電位Vuが出力され
る。高電位点電位Vuは電圧変換器52のPWM部65
に供給されている。
【0038】また、第2の昇圧用コンデンサ312の容
量は第1の昇圧用コンデンサ311の容量の5倍以上に
されているが、充電を続けると、高電位点の電圧Vuが
非常に高くなり、集積回路化されたトランジスタやダイ
オードの耐圧破壊を起こしてしまうことが分かった。そ
こで、高電位点電圧Vuが所定値以上にならないよう
に、ダイオード325〜328による第1の電圧制限回
路で制限し、第2の昇圧用コンデンサ312への過剰な
電荷の充電を妨げ、不要な電荷を直流電源50の正極端
子側に流すようにした。
量は第1の昇圧用コンデンサ311の容量の5倍以上に
されているが、充電を続けると、高電位点の電圧Vuが
非常に高くなり、集積回路化されたトランジスタやダイ
オードの耐圧破壊を起こしてしまうことが分かった。そ
こで、高電位点電圧Vuが所定値以上にならないよう
に、ダイオード325〜328による第1の電圧制限回
路で制限し、第2の昇圧用コンデンサ312への過剰な
電荷の充電を妨げ、不要な電荷を直流電源50の正極端
子側に流すようにした。
【0039】図7の動作制御器51は、第1のNMOS
型パワートランジスタ81,82,83の電流流入端子
側に生じる3相の電位Va,Vb,Vcで最小の電位値
をダイオード292,293,294と定電流源291
によって検出し、検出電圧信号Waを作り出す。一方、
第1のパワー増幅器11,12,13の共通接続端子側
の電位Vfをダイオード297と定電流源295と抵抗
296によって検出し、共通接続端子側電位Vfよりも
所定値高い基準側電圧信号Wbを抵抗296の端子に作
り出す。検出電圧信号Waと基準側電圧信号Wbを差動
増幅回路298によって比較する。これにより、3個の
第1のNMOS型パワートランジスタの電流流入端子側
と電流流出端子側の間の通電時の動作電圧と所定の基準
電圧を比較することになる。差動増幅回路298は、そ
の差電圧を増幅して動作検出信号Vdを出力する。な
お、コンデンサ299は差動増幅回路298においてロ
ーパスフィルタを形成している。
型パワートランジスタ81,82,83の電流流入端子
側に生じる3相の電位Va,Vb,Vcで最小の電位値
をダイオード292,293,294と定電流源291
によって検出し、検出電圧信号Waを作り出す。一方、
第1のパワー増幅器11,12,13の共通接続端子側
の電位Vfをダイオード297と定電流源295と抵抗
296によって検出し、共通接続端子側電位Vfよりも
所定値高い基準側電圧信号Wbを抵抗296の端子に作
り出す。検出電圧信号Waと基準側電圧信号Wbを差動
増幅回路298によって比較する。これにより、3個の
第1のNMOS型パワートランジスタの電流流入端子側
と電流流出端子側の間の通電時の動作電圧と所定の基準
電圧を比較することになる。差動増幅回路298は、そ
の差電圧を増幅して動作検出信号Vdを出力する。な
お、コンデンサ299は差動増幅回路298においてロ
ーパスフィルタを形成している。
【0040】電圧変換器52のPWM部65は、三角波
発生回路301と比較回路302を含んで構成されてい
る。比較回路302は、三角波発生回路301の三角波
信号Vhと動作制御器51の動作検出信号Vdを比較
し、動作検出信号Vdに応動してMOS型トランジスタ
303をオン・オフ動作させ、PWM信号Swを作り出
す。トランジスタ305,360のカレントミラー回路
の電流流入端子側は、高電圧出力器53の高電位点Vu
に接続され、定電流源304の電流値に対応した電流を
トランジスタ303に供給する。これにより、PWM信
号Swはアース電位(0V)から高電位点電位Vuの間
でパルス幅変調動作を行うパルス信号になる。PWM部
65のPWM信号SwはNMOS型スイッチングトラン
ジスタ61の通電制御端子側に供給され、PWM信号S
wに応動してNMOS型スイッチングトランジスタ61
はオン・オフ動作する。NMOS型スイッチングトラン
ジスタ61は電流流入端子側を直流電源50の正極端子
側に接続され、その電流流出端子側と直流電源50の負
極端子側の間にフライホイールダイオード62が接続さ
れ、NMOS型スイッチングトランジスタ61の電流流
出端子側と電圧変換器52の正極出力端子側の間に整流
用インダクタ63と整流用コンデンサ64からなるフィ
ルタ回路が接続されている。そのため、NMOS型スイ
ッチングトランジスタ61を高周波スイッチング動作を
行わせることにより、正極出力端子側の電位Vmを可変
制御できる。すなわち、直流電源50の直流電圧を電力
供給源として、動作検出信号Vdに応動したNMOS型
スイッチングトランジスタ61のPWMスイッチング動
作により、正極出力端子側の電位Vmを可変制御し、変
換直流電圧Vmを第1のパワー増幅器11,12,13
と第2のパワー増幅器15,16,17に供給する。こ
れにより、第1のNMOS型パワートランジスタ81,
82,83の通電時の動作電圧は、所定の小さな値に制
御される。なお、トランジスタ303をオフにすること
により、NMOS型スイッチングトランジスタ61を常
時オン状態で動作させる場合もあり、電圧変換器52の
電圧可変範囲はかなり広い。
発生回路301と比較回路302を含んで構成されてい
る。比較回路302は、三角波発生回路301の三角波
信号Vhと動作制御器51の動作検出信号Vdを比較
し、動作検出信号Vdに応動してMOS型トランジスタ
303をオン・オフ動作させ、PWM信号Swを作り出
す。トランジスタ305,360のカレントミラー回路
の電流流入端子側は、高電圧出力器53の高電位点Vu
に接続され、定電流源304の電流値に対応した電流を
トランジスタ303に供給する。これにより、PWM信
号Swはアース電位(0V)から高電位点電位Vuの間
でパルス幅変調動作を行うパルス信号になる。PWM部
65のPWM信号SwはNMOS型スイッチングトラン
ジスタ61の通電制御端子側に供給され、PWM信号S
wに応動してNMOS型スイッチングトランジスタ61
はオン・オフ動作する。NMOS型スイッチングトラン
ジスタ61は電流流入端子側を直流電源50の正極端子
側に接続され、その電流流出端子側と直流電源50の負
極端子側の間にフライホイールダイオード62が接続さ
れ、NMOS型スイッチングトランジスタ61の電流流
出端子側と電圧変換器52の正極出力端子側の間に整流
用インダクタ63と整流用コンデンサ64からなるフィ
ルタ回路が接続されている。そのため、NMOS型スイ
ッチングトランジスタ61を高周波スイッチング動作を
行わせることにより、正極出力端子側の電位Vmを可変
制御できる。すなわち、直流電源50の直流電圧を電力
供給源として、動作検出信号Vdに応動したNMOS型
スイッチングトランジスタ61のPWMスイッチング動
作により、正極出力端子側の電位Vmを可変制御し、変
換直流電圧Vmを第1のパワー増幅器11,12,13
と第2のパワー増幅器15,16,17に供給する。こ
れにより、第1のNMOS型パワートランジスタ81,
82,83の通電時の動作電圧は、所定の小さな値に制
御される。なお、トランジスタ303をオフにすること
により、NMOS型スイッチングトランジスタ61を常
時オン状態で動作させる場合もあり、電圧変換器52の
電圧可変範囲はかなり広い。
【0041】次に、図1のモータの全体的な動作につい
て、簡単に説明する。切換作成器34は、滑らかに変化
する3相の切換電流信号D1,D2,D3を作りだし、
分配作成器36に供給する。分配作成器36の第1の分
配器37は、制御作成器30の第1の制御電流信号C1
を3相の切換電流信号D1,D2,D3に応動して分配
し、3相の第1の分配電流信号E1,E2,E3を出力
する。第1の電流増幅器41,42,43は、それぞれ
第1の分配電流信号E1,E2,E3を所定倍の電流増
幅し、第1の増幅電流信号F1,F2,F3を出力し、
第1のパワー増幅器11,12,13の各通電制御端子
側に供給する。第1のパワー増幅器11,12,13の
第1のNMOS型パワートランジスタ81,82,83
は、それぞれ第1の増幅電流信号F1,F2,F3を電
流増幅し、3相のコイル2,3,4に駆動電流I1,I
2,I3の負極側電流を供給する。
て、簡単に説明する。切換作成器34は、滑らかに変化
する3相の切換電流信号D1,D2,D3を作りだし、
分配作成器36に供給する。分配作成器36の第1の分
配器37は、制御作成器30の第1の制御電流信号C1
を3相の切換電流信号D1,D2,D3に応動して分配
し、3相の第1の分配電流信号E1,E2,E3を出力
する。第1の電流増幅器41,42,43は、それぞれ
第1の分配電流信号E1,E2,E3を所定倍の電流増
幅し、第1の増幅電流信号F1,F2,F3を出力し、
第1のパワー増幅器11,12,13の各通電制御端子
側に供給する。第1のパワー増幅器11,12,13の
第1のNMOS型パワートランジスタ81,82,83
は、それぞれ第1の増幅電流信号F1,F2,F3を電
流増幅し、3相のコイル2,3,4に駆動電流I1,I
2,I3の負極側電流を供給する。
【0042】一方、分配作成器36の第2の分配器38
は、制御作成器30の第2の制御電流信号C2を3相の
切換電流信号D1,D2,D3に応動して分配し、3相
の第2の分配電流信号G1,G2,G3を出力する。第
2の電流増幅器45,46,47は、それぞれ第2の分
配電流信号G1,G2,G3を所定倍の電流増幅し、第
2の増幅電流信号H1,H2,H3を出力し、第2のパ
ワー増幅器15,16,17の各通電制御端子側に供給
する。第2のパワー増幅器15,16,17の第2のN
MOS型パワートランジスタ85,86,87は、それ
ぞれ第2の増幅電流信号H1,H2,H3を電流増幅
し、3相のコイル2,3,4に駆動電流I1,I2,I
3の正極側電流を供給する。
は、制御作成器30の第2の制御電流信号C2を3相の
切換電流信号D1,D2,D3に応動して分配し、3相
の第2の分配電流信号G1,G2,G3を出力する。第
2の電流増幅器45,46,47は、それぞれ第2の分
配電流信号G1,G2,G3を所定倍の電流増幅し、第
2の増幅電流信号H1,H2,H3を出力し、第2のパ
ワー増幅器15,16,17の各通電制御端子側に供給
する。第2のパワー増幅器15,16,17の第2のN
MOS型パワートランジスタ85,86,87は、それ
ぞれ第2の増幅電流信号H1,H2,H3を電流増幅
し、3相のコイル2,3,4に駆動電流I1,I2,I
3の正極側電流を供給する。
【0043】制御作成器30の電流検出用の抵抗31
は、駆動電流I1,I2,I3の正極側電流の合成値で
ある合成供給電流Ivを検出し、レベル変換回路32を
介して合成供給電流Ivに応動した電流検出信号Bvを
作りだす。比較増幅部33は、指令信号Acと電流検出
信号Bvを比較し、その比較結果に応動した第1の制御
電流信号C1と第2の制御電流信号C2を出力する。第
1の制御電流信号C1と第2の制御電流信号C2は比例
関係にある(ここでは、C2の絶対値はC1の絶対値の
2倍の大きさになっている)。その結果、制御作成器3
0と第1の分配器37と第1の電流増幅器41,42,
43と第1のパワー増幅器11,12,13によって、
合成供給電流Ivを指令信号Acに応動した所定値にす
る帰還ループが構成され、コイル2,3,4への供給電
流が制御される。また、制御作成器30と第2の分配器
38と第2の電流増幅器45,46,47と第2のパワ
ー増幅器15,16,17は、第2の電流増幅器45,
46,47や第2のパワー増幅器15,16,17を部
分的に飽和動作させながら(正確には第2の電流増幅器
45,46,47の出力トランジスタが飽和動作す
る)、滑らかに変化する駆動電流I1,I2,I3の正
極側電流をコイル2,3,4に供給している。このと
き、電流検出信号Bvからみた第1のパワー増幅器の出
力電流までの伝達利得(比較増幅部33と第1の分配器
37と第1の電流増幅器41,42,43と第1のパワ
ー増幅器11,12,13のフォーワード利得)に較べ
て、電流検出信号Bvからみた第2のパワー増幅器の出
力電流までの伝達利得(比較増幅部33と第2の分配器
38と第2の電流増幅器45,46,47と第2のパワ
ー増幅器15,16,17のフォーワード利得)を大き
くし、全体の回路動作の安定化をはかっている。すなわ
ち、第2の電流増幅器や第2のパワー増幅器を部分的に
確実に飽和動作させて、第1のパワー増幅器内の第1の
NMOS型パワートランジスタによりコイルへの供給電
流を制御することを可能にした。このとき、第2の電流
増幅器45,46,47と第2のパワー増幅器15,1
6,17を飽和動作させているので、第2のパワー増幅
器15,16,17の第2のNMOS型パワートランジ
スタ85,86,87における電力損失・発熱は小さく
なる。
は、駆動電流I1,I2,I3の正極側電流の合成値で
ある合成供給電流Ivを検出し、レベル変換回路32を
介して合成供給電流Ivに応動した電流検出信号Bvを
作りだす。比較増幅部33は、指令信号Acと電流検出
信号Bvを比較し、その比較結果に応動した第1の制御
電流信号C1と第2の制御電流信号C2を出力する。第
1の制御電流信号C1と第2の制御電流信号C2は比例
関係にある(ここでは、C2の絶対値はC1の絶対値の
2倍の大きさになっている)。その結果、制御作成器3
0と第1の分配器37と第1の電流増幅器41,42,
43と第1のパワー増幅器11,12,13によって、
合成供給電流Ivを指令信号Acに応動した所定値にす
る帰還ループが構成され、コイル2,3,4への供給電
流が制御される。また、制御作成器30と第2の分配器
38と第2の電流増幅器45,46,47と第2のパワ
ー増幅器15,16,17は、第2の電流増幅器45,
46,47や第2のパワー増幅器15,16,17を部
分的に飽和動作させながら(正確には第2の電流増幅器
45,46,47の出力トランジスタが飽和動作す
る)、滑らかに変化する駆動電流I1,I2,I3の正
極側電流をコイル2,3,4に供給している。このと
き、電流検出信号Bvからみた第1のパワー増幅器の出
力電流までの伝達利得(比較増幅部33と第1の分配器
37と第1の電流増幅器41,42,43と第1のパワ
ー増幅器11,12,13のフォーワード利得)に較べ
て、電流検出信号Bvからみた第2のパワー増幅器の出
力電流までの伝達利得(比較増幅部33と第2の分配器
38と第2の電流増幅器45,46,47と第2のパワ
ー増幅器15,16,17のフォーワード利得)を大き
くし、全体の回路動作の安定化をはかっている。すなわ
ち、第2の電流増幅器や第2のパワー増幅器を部分的に
確実に飽和動作させて、第1のパワー増幅器内の第1の
NMOS型パワートランジスタによりコイルへの供給電
流を制御することを可能にした。このとき、第2の電流
増幅器45,46,47と第2のパワー増幅器15,1
6,17を飽和動作させているので、第2のパワー増幅
器15,16,17の第2のNMOS型パワートランジ
スタ85,86,87における電力損失・発熱は小さく
なる。
【0044】対応する相の第1の分配電流信号E1と第
2の分配電流信号G1は、180゜の位相差をもって相
補的に流れるので、第1の増幅電流信号F1と第2の増
幅電流信号H1は相補的な電流になり、第1のパワー増
幅器11の第1のNMOS型パワートランジスタ81と
第2のパワー増幅器15の第2のNMOS型パワートラ
ンジスタ85も相補的に動作する。従って、滑らかに連
続的に変化する両方向の駆動電流I1がコイル2に供給
される。同様に、第1の分配電流信号E2と第2の分配
電流信号G2が180゜の位相差をもって相補的に流れ
るので、第1の増幅電流信号F2と第2の増幅電流信号
H2は相補的な電流になり、第1のパワー増幅器12の
第1のNMOS型パワートランジスタ82と第2のパワ
ー増幅器16の第2のNMOS型パワートランジスタ8
6も相補的に動作する。従って、滑らかに連続的に変化
する両方向の駆動電流I2がコイル3に供給される。同
様に、第1の分配電流信号E3と第2の分配電流信号G
3が180゜の位相差をもって相補的に流れるので、第
1の増幅電流信号F3と第2の増幅電流信号H3は相補
的な電流になり、第1のパワー増幅器13の第1のNM
OS型パワートランジスタ83と第2のパワー増幅器1
7の第2のNMOS型パワートランジスタ87も相補的
に動作する。従って、滑らかに連続的に変化する両方向
の駆動電流I3がコイル4に供給される。このように、
同一相の第1のNMOS型パワートランジスタと第2の
NMOS型パワートランジスタが同時に通電状態になる
ことがない。すなわち、第1のNMOS型パワートラン
ジスタと第2のNMOS型パワートランジスタの間の短
絡電流が発生しない。その結果、パワートランジスタの
過剰な発熱や破壊が生じなくなり、集積回路化しても破
壊や異常現象は生じない。さらに、滑らかに変化する連
続的な駆動電流が供給されるので、モータの発生駆動力
の脈動は著しく小さくなる。
2の分配電流信号G1は、180゜の位相差をもって相
補的に流れるので、第1の増幅電流信号F1と第2の増
幅電流信号H1は相補的な電流になり、第1のパワー増
幅器11の第1のNMOS型パワートランジスタ81と
第2のパワー増幅器15の第2のNMOS型パワートラ
ンジスタ85も相補的に動作する。従って、滑らかに連
続的に変化する両方向の駆動電流I1がコイル2に供給
される。同様に、第1の分配電流信号E2と第2の分配
電流信号G2が180゜の位相差をもって相補的に流れ
るので、第1の増幅電流信号F2と第2の増幅電流信号
H2は相補的な電流になり、第1のパワー増幅器12の
第1のNMOS型パワートランジスタ82と第2のパワ
ー増幅器16の第2のNMOS型パワートランジスタ8
6も相補的に動作する。従って、滑らかに連続的に変化
する両方向の駆動電流I2がコイル3に供給される。同
様に、第1の分配電流信号E3と第2の分配電流信号G
3が180゜の位相差をもって相補的に流れるので、第
1の増幅電流信号F3と第2の増幅電流信号H3は相補
的な電流になり、第1のパワー増幅器13の第1のNM
OS型パワートランジスタ83と第2のパワー増幅器1
7の第2のNMOS型パワートランジスタ87も相補的
に動作する。従って、滑らかに連続的に変化する両方向
の駆動電流I3がコイル4に供給される。このように、
同一相の第1のNMOS型パワートランジスタと第2の
NMOS型パワートランジスタが同時に通電状態になる
ことがない。すなわち、第1のNMOS型パワートラン
ジスタと第2のNMOS型パワートランジスタの間の短
絡電流が発生しない。その結果、パワートランジスタの
過剰な発熱や破壊が生じなくなり、集積回路化しても破
壊や異常現象は生じない。さらに、滑らかに変化する連
続的な駆動電流が供給されるので、モータの発生駆動力
の脈動は著しく小さくなる。
【0045】電圧変換器52は、NMOS型スイッチン
グトランジスタ61を高周波PWM動作させ、正極出力
端子側(P)の電位Vmを可変制御する。動作制御器5
1は通電時の第1のNMOS型パワートランジスタ8
1,82,83の3相の動作電圧の内で最小動作電圧を
検出し、動作制御器51の出力信号Vdに応動して電圧
変換器52の正極出力端子側電位Vmが可変制御され
る。これにより、第1のパワー増幅器11,12,13
の第1のNMOS型パワートランジスタ81,82,8
3の通電時の動作電圧は所定の小さな値に制御される。
その結果、第1のパワー増幅器11,12,13の第1
のNMOS型パワートランジスタにおける電力損失・発
熱は小さくなる。また、PWM動作するNMOS型スイ
ッチングトランジスタ61と整流用インダクタ63を用
いて電圧変換しているので、電圧変換器52における電
力損失は小さい。特に、高電圧出力器53によって直流
電源50の正極端子側電位Vccよりも高くなる高電位
点Vuを作り、0VからVuの間でPWM変化するPW
M信号SwをNMOS型スイッチングトランジスタ61
の通電制御端子側に加えているので、NMOS型スイッ
チングトランジスタ61は完全にオン・オフ動作し、そ
の発熱は著しく小さくなっている。従って、NMOS型
スイッチングトランジスタ61の発熱も極めて小さくな
る。
グトランジスタ61を高周波PWM動作させ、正極出力
端子側(P)の電位Vmを可変制御する。動作制御器5
1は通電時の第1のNMOS型パワートランジスタ8
1,82,83の3相の動作電圧の内で最小動作電圧を
検出し、動作制御器51の出力信号Vdに応動して電圧
変換器52の正極出力端子側電位Vmが可変制御され
る。これにより、第1のパワー増幅器11,12,13
の第1のNMOS型パワートランジスタ81,82,8
3の通電時の動作電圧は所定の小さな値に制御される。
その結果、第1のパワー増幅器11,12,13の第1
のNMOS型パワートランジスタにおける電力損失・発
熱は小さくなる。また、PWM動作するNMOS型スイ
ッチングトランジスタ61と整流用インダクタ63を用
いて電圧変換しているので、電圧変換器52における電
力損失は小さい。特に、高電圧出力器53によって直流
電源50の正極端子側電位Vccよりも高くなる高電位
点Vuを作り、0VからVuの間でPWM変化するPW
M信号SwをNMOS型スイッチングトランジスタ61
の通電制御端子側に加えているので、NMOS型スイッ
チングトランジスタ61は完全にオン・オフ動作し、そ
の発熱は著しく小さくなっている。従って、NMOS型
スイッチングトランジスタ61の発熱も極めて小さくな
る。
【0046】本実施の形態では、集積回路化に好適のモ
ータ構成になっている。パワー素子としてNMOS型ス
イッチングトランジスタとNMOS型パワートランジス
タを使用して構成している。NチャンネルMOS構造の
FETトランジスタは、製造コストも安く、小さなチッ
プ上に集積回路化することが可能である。特に、最近の
検討により、NMOS型スイッチングトランジスタとN
MOS型パワートランジスタを低コストに同一チップ上
に集積回路化して実現できる目処がたってきた。これら
の素子は、PNP型パワートランジスタもしくはPMO
S型スイッチングトランジスタを使用する場合に比較し
て、製造プロセスにおけるマスク枚数が少なく、かつ、
必要なチップ面積も小さいので、低コストに集積回路化
できる。また、制御作成器30,切換作成器34,分配
作成器36,3個の第1の電流増幅器41,42,4
3,3個の第2の電流増幅器45,46,47,動作制
御器51,電圧変換器52,高電圧出力器53のトラン
ジスタやダイオードや抵抗を、上記のNMOS型パワー
トランジスタと同一のチップ上に集積化することも容易
にできる。また、第1のNMOS型パワートランジスタ
や第2のNMOS型パワートランジスタやNMOS型ス
イッチングトランジスタとして二重拡散NチャンネルM
OS構造のFETトランジスタを使用するならば、チッ
プサイズが小さく、集積回路化に向いている。
ータ構成になっている。パワー素子としてNMOS型ス
イッチングトランジスタとNMOS型パワートランジス
タを使用して構成している。NチャンネルMOS構造の
FETトランジスタは、製造コストも安く、小さなチッ
プ上に集積回路化することが可能である。特に、最近の
検討により、NMOS型スイッチングトランジスタとN
MOS型パワートランジスタを低コストに同一チップ上
に集積回路化して実現できる目処がたってきた。これら
の素子は、PNP型パワートランジスタもしくはPMO
S型スイッチングトランジスタを使用する場合に比較し
て、製造プロセスにおけるマスク枚数が少なく、かつ、
必要なチップ面積も小さいので、低コストに集積回路化
できる。また、制御作成器30,切換作成器34,分配
作成器36,3個の第1の電流増幅器41,42,4
3,3個の第2の電流増幅器45,46,47,動作制
御器51,電圧変換器52,高電圧出力器53のトラン
ジスタやダイオードや抵抗を、上記のNMOS型パワー
トランジスタと同一のチップ上に集積化することも容易
にできる。また、第1のNMOS型パワートランジスタ
や第2のNMOS型パワートランジスタやNMOS型ス
イッチングトランジスタとして二重拡散NチャンネルM
OS構造のFETトランジスタを使用するならば、チッ
プサイズが小さく、集積回路化に向いている。
【0047】また、各パワー素子における発熱を極めて
小さくし、集積回路化に適した構成にしている。第2の
パワー増幅器15,16,17の第2のNMOS型パワ
ートランジスタ85,86,87は、第2の電流増幅器
45,46,47の出力用トランジスタの動作を含めて
考えると、通電時に飽和動作しているので、第2のNM
OS型パワートランジスタ85,86,87における電
力損失は非常に小さい。また、電流検出用の抵抗31に
おける電圧降下は、第2のNMOS型パワートランジス
タ85,86,87の電力損失をさらに小さくしてい
る。第1のパワー増幅器11,12,13の第1のNM
OS型パワートランジスタ81,82,83の通電時の
動作電圧は、動作制御器51と電圧変換器52によって
所定の小さな電圧値に制御されている。従って、第1の
NMOS型パワートランジスタ81,82,83の電力
損失は非常に小さい。電圧変換器52は、NMOS型ス
イッチングトランジスタ61を200kHz程度で高周
波PWM動作をさせて電圧変換をしているので、電圧変
換に伴う電力損失も非常に小さい。さらに、NMOS型
スイッチングトランジスタ61はその通電制御端子(ゲ
ート端子)の電圧スイングによりPWM動作をするの
で、通電制御端子側への電流供給は極めて少なく、電力
損失はほとんど生じない(NPN型トランジスタではベ
ース電流による電力損失が生じる)。また、NMOS型
スイッチングトランジスタ61の通電制御端子側に加え
るPWM信号Swを0VからVuの間でスイングさせて
いるので、NMOS型スイッチングトランジスタ61は
完全にオン・オフ動作する。従って、第1のNMOS型
パワートランジスタや第2のNMOS型パワートランジ
スタやNMOS型スイッチングトランジスタにおける電
力損失・発熱が極めて小さく、これらを1チップに集積
回路化することが可能になる。また、放熱板等の発熱対
策は不要になる。
小さくし、集積回路化に適した構成にしている。第2の
パワー増幅器15,16,17の第2のNMOS型パワ
ートランジスタ85,86,87は、第2の電流増幅器
45,46,47の出力用トランジスタの動作を含めて
考えると、通電時に飽和動作しているので、第2のNM
OS型パワートランジスタ85,86,87における電
力損失は非常に小さい。また、電流検出用の抵抗31に
おける電圧降下は、第2のNMOS型パワートランジス
タ85,86,87の電力損失をさらに小さくしてい
る。第1のパワー増幅器11,12,13の第1のNM
OS型パワートランジスタ81,82,83の通電時の
動作電圧は、動作制御器51と電圧変換器52によって
所定の小さな電圧値に制御されている。従って、第1の
NMOS型パワートランジスタ81,82,83の電力
損失は非常に小さい。電圧変換器52は、NMOS型ス
イッチングトランジスタ61を200kHz程度で高周
波PWM動作をさせて電圧変換をしているので、電圧変
換に伴う電力損失も非常に小さい。さらに、NMOS型
スイッチングトランジスタ61はその通電制御端子(ゲ
ート端子)の電圧スイングによりPWM動作をするの
で、通電制御端子側への電流供給は極めて少なく、電力
損失はほとんど生じない(NPN型トランジスタではベ
ース電流による電力損失が生じる)。また、NMOS型
スイッチングトランジスタ61の通電制御端子側に加え
るPWM信号Swを0VからVuの間でスイングさせて
いるので、NMOS型スイッチングトランジスタ61は
完全にオン・オフ動作する。従って、第1のNMOS型
パワートランジスタや第2のNMOS型パワートランジ
スタやNMOS型スイッチングトランジスタにおける電
力損失・発熱が極めて小さく、これらを1チップに集積
回路化することが可能になる。また、放熱板等の発熱対
策は不要になる。
【0048】また、NMOS型スイッチングトランジス
タ61は、NPN型トランジスタに比較して高周波のス
イッチング動作が可能であり、PWM周波数を高くする
ことにより、整流用インダクタ63や整流用コンデンサ
64を小形・小容量にすることが可能である。
タ61は、NPN型トランジスタに比較して高周波のス
イッチング動作が可能であり、PWM周波数を高くする
ことにより、整流用インダクタ63や整流用コンデンサ
64を小形・小容量にすることが可能である。
【0049】また、高電圧出力器53の出力電位Vuが
Vccよりも所定値以上大きくならないように制限する
第1の電圧制限回路を設けているので、図1の構成のト
ランジスタやダイオードや抵抗を1チップの集積回路化
した場合に、耐圧破壊が生じなくなる。
Vccよりも所定値以上大きくならないように制限する
第1の電圧制限回路を設けているので、図1の構成のト
ランジスタやダイオードや抵抗を1チップの集積回路化
した場合に、耐圧破壊が生じなくなる。
【0050】なお、本実施の形態では、第2のパワー増
幅器15,16,17の第2のNMOS型パワートラン
ジスタ85,86,87を低動作電圧の飽和動作させ、
第1のパワー増幅器11,12,13の第1のNMOS
型パワートランジスタ81,82,83の動作電圧に応
動して電圧変換器52のNMOS型スイッチングトラン
ジスタ61をPWM動作させるようにしたが、このよう
な構成に限定されるものではない。たとえば、第1のパ
ワー増幅器11,12,13の第1のNMOS型パワー
トランジスタ81,82,83を低動作電圧の飽和動作
させ、第2のパワー増幅器15,16,17の第2のN
MOS型パワートランジスタ85,86,87の動作電
圧を動作制御器によって検出し、第2のNMOS型パワ
ートランジスタ85,86,87の動作電圧に応動して
電圧変換器のNMOS型スイッチングトランジスタをP
WM動作させてもよい。
幅器15,16,17の第2のNMOS型パワートラン
ジスタ85,86,87を低動作電圧の飽和動作させ、
第1のパワー増幅器11,12,13の第1のNMOS
型パワートランジスタ81,82,83の動作電圧に応
動して電圧変換器52のNMOS型スイッチングトラン
ジスタ61をPWM動作させるようにしたが、このよう
な構成に限定されるものではない。たとえば、第1のパ
ワー増幅器11,12,13の第1のNMOS型パワー
トランジスタ81,82,83を低動作電圧の飽和動作
させ、第2のパワー増幅器15,16,17の第2のN
MOS型パワートランジスタ85,86,87の動作電
圧を動作制御器によって検出し、第2のNMOS型パワ
ートランジスタ85,86,87の動作電圧に応動して
電圧変換器のNMOS型スイッチングトランジスタをP
WM動作させてもよい。
【0051】すなわち、電流検出信号Bvからみた第2
のパワー増幅器の出力電流までの伝達利得(比較増幅部
と第2の分配器と第2の電流増幅器と第2のパワー増幅
器のフォーワード利得)に較べて、電流検出信号Bvか
らみた第1のパワー増幅器の出力電流までの伝達利得
(比較増幅部と第1の分配器と第1の電流増幅器と第1
のパワー増幅器のフォーワード利得)を大きくし、第1
のパワー増幅器の第1のNMOS型パワートランジスタ
を部分的に飽和動作させる。制御作成器と第2の分配器
と第2の電流増幅器と第2のパワー増幅器によって、合
成供給電流Ivを指令信号Acに応動した所定値にする
帰還ループを構成し、コイルへの供給電流を制御する。
動作制御器は通電時の第2のNMOS型パワートランジ
スタの3相の動作電圧の内で最小動作電圧を検出し、動
作制御器の出力信号Vdに応動して電圧変換器のNMO
S型スイッチングトランジスタのPWM動作を制御す
る。これにより、第2のパワー増幅器の第2のNMOS
型パワートランジスタの通電時の動作電圧は所定の小さ
な値に制御される。その結果、飽和動作する第1のパワ
ー増幅器の第1のNMOS型パワートランジスタにおけ
る発熱は小さく、所定の小さな動作電圧になる第2のパ
ワー増幅器の第2のNMOS型パワートランジスタにお
ける発熱は小さく、さらに、PWM動作する電圧変換器
のNMOS型スイッチングトランジスタの発熱も小さ
い。
のパワー増幅器の出力電流までの伝達利得(比較増幅部
と第2の分配器と第2の電流増幅器と第2のパワー増幅
器のフォーワード利得)に較べて、電流検出信号Bvか
らみた第1のパワー増幅器の出力電流までの伝達利得
(比較増幅部と第1の分配器と第1の電流増幅器と第1
のパワー増幅器のフォーワード利得)を大きくし、第1
のパワー増幅器の第1のNMOS型パワートランジスタ
を部分的に飽和動作させる。制御作成器と第2の分配器
と第2の電流増幅器と第2のパワー増幅器によって、合
成供給電流Ivを指令信号Acに応動した所定値にする
帰還ループを構成し、コイルへの供給電流を制御する。
動作制御器は通電時の第2のNMOS型パワートランジ
スタの3相の動作電圧の内で最小動作電圧を検出し、動
作制御器の出力信号Vdに応動して電圧変換器のNMO
S型スイッチングトランジスタのPWM動作を制御す
る。これにより、第2のパワー増幅器の第2のNMOS
型パワートランジスタの通電時の動作電圧は所定の小さ
な値に制御される。その結果、飽和動作する第1のパワ
ー増幅器の第1のNMOS型パワートランジスタにおけ
る発熱は小さく、所定の小さな動作電圧になる第2のパ
ワー増幅器の第2のNMOS型パワートランジスタにお
ける発熱は小さく、さらに、PWM動作する電圧変換器
のNMOS型スイッチングトランジスタの発熱も小さ
い。
【0052】また、本実施の形態では、制御作成器30
は合成供給電流Ivに応動した電流検出信号Bvを得る
電流検出部(抵抗31とレベル変換回路32)と、電流
検出信号Bvと指令信号Acを比較して比較結果に応動
した第1の制御電流信号C1と第2の制御電流信号C2
を出力する比較増幅部33を含んで構成している。第1
の制御電流信号C1に応動した第1の分配電流信号E
1,E2,E3を用いて第1のパワー増幅器11,1
2,13の第1のNMOS型パワートランジスタ81,
82,83の通電を制御し、第2の制御電流信号C2に
応動した第2の分配電流信号G1,G2,G3を用いて
第2のパワー増幅器15,16,17の第2のNMOS
型パワートランジスタ85,86,87の通電を制御す
る。これにより、指令信号Acに応動した正確な駆動電
流をコイル2,3,4に供給することができる。このと
き、電流路の切換はアナログ的に滑らかに行っているの
で、駆動電流I1,I2,I3は滑らかに変化し、電流
路の切り換わりに伴う駆動電流の脈動や駆動力の脈動は
生じない。
は合成供給電流Ivに応動した電流検出信号Bvを得る
電流検出部(抵抗31とレベル変換回路32)と、電流
検出信号Bvと指令信号Acを比較して比較結果に応動
した第1の制御電流信号C1と第2の制御電流信号C2
を出力する比較増幅部33を含んで構成している。第1
の制御電流信号C1に応動した第1の分配電流信号E
1,E2,E3を用いて第1のパワー増幅器11,1
2,13の第1のNMOS型パワートランジスタ81,
82,83の通電を制御し、第2の制御電流信号C2に
応動した第2の分配電流信号G1,G2,G3を用いて
第2のパワー増幅器15,16,17の第2のNMOS
型パワートランジスタ85,86,87の通電を制御す
る。これにより、指令信号Acに応動した正確な駆動電
流をコイル2,3,4に供給することができる。このと
き、電流路の切換はアナログ的に滑らかに行っているの
で、駆動電流I1,I2,I3は滑らかに変化し、電流
路の切り換わりに伴う駆動電流の脈動や駆動力の脈動は
生じない。
【0053】また、本実施の形態では、第1の電流増幅
器41,42,43を同一形式の第1のカレントミラー
回路によって構成し、第2の電流増幅器45,46,4
7を同一形式の第2のカレントミラー回路によって構成
し、第2のカレントミラー回路の出力用トランジスタ2
62,272,282の電流流入端子側を直流電源50
の正極端子側に接続した。これにより、電圧変換器52
の正極出力端子側の電位Vmが変化してVccに近づい
ても、第2の電流増幅器や第2のNMOS型パワートラ
ンジスタは安定な動作を行い、滑らかに変化するアナロ
グ的な駆動電流をコイルに供給できる。
器41,42,43を同一形式の第1のカレントミラー
回路によって構成し、第2の電流増幅器45,46,4
7を同一形式の第2のカレントミラー回路によって構成
し、第2のカレントミラー回路の出力用トランジスタ2
62,272,282の電流流入端子側を直流電源50
の正極端子側に接続した。これにより、電圧変換器52
の正極出力端子側の電位Vmが変化してVccに近づい
ても、第2の電流増幅器や第2のNMOS型パワートラ
ンジスタは安定な動作を行い、滑らかに変化するアナロ
グ的な駆動電流をコイルに供給できる。
【0054】また、本実施の形態では、各第1のパワー
増幅器11,12,13を第1のNMOS型パワートラ
ンジスタを含んだNMOS型トランジスタによるカレン
トミラー回路によって構成しているので、第1のパワー
増幅器11,12,13の電流増幅率のバラツキは極め
て小さくなる。各第2のパワー増幅器15,16,17
を第2のNMOS型パワートランジスタを含んだNMO
S型トランジスタによるカレントミラー回路によって構
成しているので、第2のパワー増幅器15,16,17
の電流増幅率のバラツキは極めて小さくなる。従って、
電流路の切換を安定に滑らかにすることができる。さら
に、制御作成器30の第1の制御電流信号C1と第2の
制御電流信号C2を比例して変化させることにより、第
1のNMOS型パワートランジスタもしくは第2のNM
OS型パワートランジスタの一方を確実に低動作電圧の
飽和動作させ、第1のNMOS型パワートランジスタも
しくは第2のNMOS型パワートランジスタの他方によ
ってコイルへの合成供給電流Ivを指令信号Acに応動
して高精度に制御することができる。また、高精度の電
流制御を行う第1のNMOS型パワートランジスタもし
くは第2のNMOS型パワートランジスタの動作電圧に
応動してNMOS型スイッチングトランジスタのスイッ
チング動作を制御することにより、電流制御を乱すこと
なく、電流制御を行っているNMOS型パワートランジ
スタの動作電圧を活性動作する所定の小さな値に高精度
に制御できる。
増幅器11,12,13を第1のNMOS型パワートラ
ンジスタを含んだNMOS型トランジスタによるカレン
トミラー回路によって構成しているので、第1のパワー
増幅器11,12,13の電流増幅率のバラツキは極め
て小さくなる。各第2のパワー増幅器15,16,17
を第2のNMOS型パワートランジスタを含んだNMO
S型トランジスタによるカレントミラー回路によって構
成しているので、第2のパワー増幅器15,16,17
の電流増幅率のバラツキは極めて小さくなる。従って、
電流路の切換を安定に滑らかにすることができる。さら
に、制御作成器30の第1の制御電流信号C1と第2の
制御電流信号C2を比例して変化させることにより、第
1のNMOS型パワートランジスタもしくは第2のNM
OS型パワートランジスタの一方を確実に低動作電圧の
飽和動作させ、第1のNMOS型パワートランジスタも
しくは第2のNMOS型パワートランジスタの他方によ
ってコイルへの合成供給電流Ivを指令信号Acに応動
して高精度に制御することができる。また、高精度の電
流制御を行う第1のNMOS型パワートランジスタもし
くは第2のNMOS型パワートランジスタの動作電圧に
応動してNMOS型スイッチングトランジスタのスイッ
チング動作を制御することにより、電流制御を乱すこと
なく、電流制御を行っているNMOS型パワートランジ
スタの動作電圧を活性動作する所定の小さな値に高精度
に制御できる。
【0055】さらに、本実施の形態では、分配作成器3
6を工夫し、切換作成器34の滑らかに変化する3相の
切換電流信号D1,D2,D3が流入流出する各電流流
入流出端子側に一端が接続され、他端を共通接続された
3個の第1のダイオード回路と、各電流流入流出端子側
に各通電制御端子側が接続され、共通接続された電流信
号入力端子側に第1の制御電流信号C1が入力され、電
流信号出力端子側から3相の第1の分配電流信号E1,
E2,E3を出力する第1の分配トランジスタ回路と、
各電流流入流出端子側に一端が接続され、他端を共通接
続された3個の第2のダイオード回路と、各電流流入流
出端子側に各通電制御端子側が接続され、共通接続され
た電流信号入力端子側に第2の制御電流信号C2が入力
され、電流信号出力端子側から3相の第2の分配電流信
号G1,G2,G3を出力する第2の分配トランジスタ
回路を含んで構成するようにしている。これにより、第
1の分配電流信号と第2の分配電流信号が180゜の位
相差を有し、相補的に滑らかに切りかわるように変化
し、かつ、同一相の第1の分配電流信号と第2の分配電
流信号の一方は必ず零になる。すなわち、確実に相補的
に動作する。さらに、第1の分配電流信号E1,E2,
E3を電流増幅して第1のパワー増幅器の第1のパワー
トランジスタの通電を制御し、第2の分配電流信号G
1,G2,G3を電流増幅して第2のパワー増幅器の第
2のパワートランジスタの通電を制御しているので、第
1のパワートランジスタと第2のパワートランジスタに
よる電流路の開閉は確実に相補的に行われ、かつ、電流
の値も滑らかに連続的に変化する。これにより、同一相
の第1のパワートランジスタと第2のパワートランジス
タが同時に通電状態になることが生じない。その結果、
直流電源50の短絡電流が発生しないので、集積回路化
した場合にIC内のパワートランジスタの電流破壊や熱
破壊は生じない。さらに、滑らかに変化する3相の駆動
電流を3相コイルに供給できるので、駆動力の脈動も著
しく小さくなる。
6を工夫し、切換作成器34の滑らかに変化する3相の
切換電流信号D1,D2,D3が流入流出する各電流流
入流出端子側に一端が接続され、他端を共通接続された
3個の第1のダイオード回路と、各電流流入流出端子側
に各通電制御端子側が接続され、共通接続された電流信
号入力端子側に第1の制御電流信号C1が入力され、電
流信号出力端子側から3相の第1の分配電流信号E1,
E2,E3を出力する第1の分配トランジスタ回路と、
各電流流入流出端子側に一端が接続され、他端を共通接
続された3個の第2のダイオード回路と、各電流流入流
出端子側に各通電制御端子側が接続され、共通接続され
た電流信号入力端子側に第2の制御電流信号C2が入力
され、電流信号出力端子側から3相の第2の分配電流信
号G1,G2,G3を出力する第2の分配トランジスタ
回路を含んで構成するようにしている。これにより、第
1の分配電流信号と第2の分配電流信号が180゜の位
相差を有し、相補的に滑らかに切りかわるように変化
し、かつ、同一相の第1の分配電流信号と第2の分配電
流信号の一方は必ず零になる。すなわち、確実に相補的
に動作する。さらに、第1の分配電流信号E1,E2,
E3を電流増幅して第1のパワー増幅器の第1のパワー
トランジスタの通電を制御し、第2の分配電流信号G
1,G2,G3を電流増幅して第2のパワー増幅器の第
2のパワートランジスタの通電を制御しているので、第
1のパワートランジスタと第2のパワートランジスタに
よる電流路の開閉は確実に相補的に行われ、かつ、電流
の値も滑らかに連続的に変化する。これにより、同一相
の第1のパワートランジスタと第2のパワートランジス
タが同時に通電状態になることが生じない。その結果、
直流電源50の短絡電流が発生しないので、集積回路化
した場合にIC内のパワートランジスタの電流破壊や熱
破壊は生じない。さらに、滑らかに変化する3相の駆動
電流を3相コイルに供給できるので、駆動力の脈動も著
しく小さくなる。
【0056】また、本実施の形態では、第1のパワー増
幅器11,12,13と第2のパワー増幅器15,1
6,17と制御作成器30と切換作成器34と分配作成
器36(第1の分配器37と第2の分配器38)と第1
の電流増幅器41,42,43と第2の電流増幅器4
5,46,47と動作制御器51と電圧変換器52と高
電圧出力器53によって、3相の負荷(コイル2,3,
4)への駆動電流を供給する駆動回路を形成している。
幅器11,12,13と第2のパワー増幅器15,1
6,17と制御作成器30と切換作成器34と分配作成
器36(第1の分配器37と第2の分配器38)と第1
の電流増幅器41,42,43と第2の電流増幅器4
5,46,47と動作制御器51と電圧変換器52と高
電圧出力器53によって、3相の負荷(コイル2,3,
4)への駆動電流を供給する駆動回路を形成している。
【0057】また、直流電源50と電圧変換器52と動
作制御器51は、電圧変換器52の正極出力端子側と負
極出力端子側の間に所要の直流電圧Vmを供給する電圧
供給回路を形成している。
作制御器51は、電圧変換器52の正極出力端子側と負
極出力端子側の間に所要の直流電圧Vmを供給する電圧
供給回路を形成している。
【0058】なお、前述の本実施の形態の切換作成器3
4は、磁電変換素子を使用した位置検出部100を含ん
で構成した。しかし、そのような素子を用いることな
く、たとえば、移動体1の速度に比例してコイル2,
3,4に生じる逆起電力を検出し、この逆起電力から切
換信号D1,D2,D3を作り出しても良い。
4は、磁電変換素子を使用した位置検出部100を含ん
で構成した。しかし、そのような素子を用いることな
く、たとえば、移動体1の速度に比例してコイル2,
3,4に生じる逆起電力を検出し、この逆起電力から切
換信号D1,D2,D3を作り出しても良い。
【0059】また、第1の分配器37の第1の分配電流
信号E1,E2,E3および第2の分配器38の第2の
分配電流信号G1,G2,G3は時間的に傾斜を持って
切り換わっていればよい。これにより、駆動電流I1,
I2,I3も時間的に傾斜を持って滑らかに電流路を切
り換えていく。さらに、駆動電流の極性が変化する時に
連続的に電流値を変化させることが好ましいが、同一相
の第1の分配電流信号と第2の分配電流信号が同時に零
になる期間があり、その相の駆動電流を零にする時間が
存在してもかまわない。
信号E1,E2,E3および第2の分配器38の第2の
分配電流信号G1,G2,G3は時間的に傾斜を持って
切り換わっていればよい。これにより、駆動電流I1,
I2,I3も時間的に傾斜を持って滑らかに電流路を切
り換えていく。さらに、駆動電流の極性が変化する時に
連続的に電流値を変化させることが好ましいが、同一相
の第1の分配電流信号と第2の分配電流信号が同時に零
になる期間があり、その相の駆動電流を零にする時間が
存在してもかまわない。
【0060】(実施の形態2)図8から図9に本発明の
実施の形態2のモータの構成を示す。図8に全体構成を
示す。本実施の形態2では、第1のNMOS型パワート
ランジスタによる合成供給電流Ivを検出する制御作成
器400を使用するようにした。また、直流電源50の
正極端子側電位Vccよりも高い高電位点電位Vuを作
り出す高電圧出力器410を設け、高電圧出力器410
の高電位点電位Vuから第2の電流増幅器45,46,
47にも電流を供給するようにした。その他の構成にお
いて、前述の実施の形態1と同様なものには同一の番号
を付し、詳細な説明を省略する。
実施の形態2のモータの構成を示す。図8に全体構成を
示す。本実施の形態2では、第1のNMOS型パワート
ランジスタによる合成供給電流Ivを検出する制御作成
器400を使用するようにした。また、直流電源50の
正極端子側電位Vccよりも高い高電位点電位Vuを作
り出す高電圧出力器410を設け、高電圧出力器410
の高電位点電位Vuから第2の電流増幅器45,46,
47にも電流を供給するようにした。その他の構成にお
いて、前述の実施の形態1と同様なものには同一の番号
を付し、詳細な説明を省略する。
【0061】図8の制御作成器400は電流検出用の抵
抗401と比較増幅部33を含んで構成されている。電
流検出用の抵抗401には、第1のパワー増幅器11,
12,13の第1のNMOS型パワートランジスタ8
1,82,83の共通接続端子側からコイルに供給され
る合成供給電流Ivが流れ、合成供給電流Ivに比例し
た電圧降下が発生する。この電圧降下は電流検出信号B
vとして、比較増幅部33に入力される。比較増幅部3
3は、電流検出信号Bvと指令信号Acを比較し、比較
結果に応動した第1の制御電流信号C1と第2の制御電
流信号C2が出力される。比較増幅部33の具体的な構
成は、前述の図3に示した構成と同様であり、詳細な説
明を省略する。
抗401と比較増幅部33を含んで構成されている。電
流検出用の抵抗401には、第1のパワー増幅器11,
12,13の第1のNMOS型パワートランジスタ8
1,82,83の共通接続端子側からコイルに供給され
る合成供給電流Ivが流れ、合成供給電流Ivに比例し
た電圧降下が発生する。この電圧降下は電流検出信号B
vとして、比較増幅部33に入力される。比較増幅部3
3は、電流検出信号Bvと指令信号Acを比較し、比較
結果に応動した第1の制御電流信号C1と第2の制御電
流信号C2が出力される。比較増幅部33の具体的な構
成は、前述の図3に示した構成と同様であり、詳細な説
明を省略する。
【0062】図8の高電圧出力器410は高周波パルス
信号に応動して昇圧用コンデンサに充電・蓄積させるこ
とにより、直流電源50の正極端子側電位Vccよりも
高い高電位点電位Vuを作り出す。高電圧出力器410
の高電位点Vuは、電圧変換器52のPWM部65に供
給され、NMOS型スイッチングトランジスタ61のP
WM信号Swを作り出すための高電位点を与える。ま
た、高電圧出力器410の高電位点Vuは、第2の電流
増幅器45,46,47の電流流入端子側に供給され
る。第2の電流増幅器45,46,47は、第2の分配
電流信号G1,G2,G3を所定倍の電流増幅して第2
の増幅電流信号H1,H2,H3を作りだし、高電圧出
力器410によって作り出された高電位点Vuから第2
のNMOS型パワートランジスタ85,86,87を含
む第2のパワー増幅器15,16,17の各通電制御端
子側に第2の増幅電流信号H1,H2,H3を供給す
る。これにより、第2の電流増幅器45,46,47の
出力用トランジスタの飽和を防ぎ、第2のNMOS型パ
ワートランジスタ85,86,87を部分的に飽和動作
させる。第2のNMOS型パワートランジスタ85,8
6,87は、それぞれ第2の増幅電流信号H1,H2,
H3を電流増幅し、各電流流出端子側よりコイル2,
3,4に3相の駆動電流I1,I2,I3の正極側電流
を供給する。これにより、第2のNMOS型パワートラ
ンジスタ85,86,87での電力損失・発熱は極めて
小さくなる。
信号に応動して昇圧用コンデンサに充電・蓄積させるこ
とにより、直流電源50の正極端子側電位Vccよりも
高い高電位点電位Vuを作り出す。高電圧出力器410
の高電位点Vuは、電圧変換器52のPWM部65に供
給され、NMOS型スイッチングトランジスタ61のP
WM信号Swを作り出すための高電位点を与える。ま
た、高電圧出力器410の高電位点Vuは、第2の電流
増幅器45,46,47の電流流入端子側に供給され
る。第2の電流増幅器45,46,47は、第2の分配
電流信号G1,G2,G3を所定倍の電流増幅して第2
の増幅電流信号H1,H2,H3を作りだし、高電圧出
力器410によって作り出された高電位点Vuから第2
のNMOS型パワートランジスタ85,86,87を含
む第2のパワー増幅器15,16,17の各通電制御端
子側に第2の増幅電流信号H1,H2,H3を供給す
る。これにより、第2の電流増幅器45,46,47の
出力用トランジスタの飽和を防ぎ、第2のNMOS型パ
ワートランジスタ85,86,87を部分的に飽和動作
させる。第2のNMOS型パワートランジスタ85,8
6,87は、それぞれ第2の増幅電流信号H1,H2,
H3を電流増幅し、各電流流出端子側よりコイル2,
3,4に3相の駆動電流I1,I2,I3の正極側電流
を供給する。これにより、第2のNMOS型パワートラ
ンジスタ85,86,87での電力損失・発熱は極めて
小さくなる。
【0063】図9に高電圧出力器410の具体的な構成
を示す。高電圧出力器410は、100kHz程度の高
周波パルス信号Paを出力するパルス発生回路421
と、第1の昇圧用コンデンサ411と、第2の昇圧用コ
ンデンサ412と、ダイオード425〜428からなる
第1の電圧制限回路と、ダイオード429からなる第2
の電圧制限回路を含んで構成されている。パルス発生回
路421のパルス信号Paに応動してインバータ回路4
22がディジタル的に変化する。インバータ回路422
が”L”(直流電源50の負極端子側電位)の時にダイ
オード423を介して第1の昇圧用コンデンサ411が
充電される。インバータ回路422が”H”(直流電源
50の正極端子側電位)に変わると、第1の昇圧用コン
デンサ411に蓄積された電荷は、ダイオード424を
介して第2の昇圧用コンデンサ412に移され、第2の
昇圧用コンデンサ412を充電・蓄積する。その結果、
第2の昇圧用コンデンサ412の端子には、直流電源5
0の正極端子側電位Vccよりも高電位になる高電位点
電位Vuが出力される。高電位点電位Vuは第2の電流
増幅器45,46,47に接続されている。
を示す。高電圧出力器410は、100kHz程度の高
周波パルス信号Paを出力するパルス発生回路421
と、第1の昇圧用コンデンサ411と、第2の昇圧用コ
ンデンサ412と、ダイオード425〜428からなる
第1の電圧制限回路と、ダイオード429からなる第2
の電圧制限回路を含んで構成されている。パルス発生回
路421のパルス信号Paに応動してインバータ回路4
22がディジタル的に変化する。インバータ回路422
が”L”(直流電源50の負極端子側電位)の時にダイ
オード423を介して第1の昇圧用コンデンサ411が
充電される。インバータ回路422が”H”(直流電源
50の正極端子側電位)に変わると、第1の昇圧用コン
デンサ411に蓄積された電荷は、ダイオード424を
介して第2の昇圧用コンデンサ412に移され、第2の
昇圧用コンデンサ412を充電・蓄積する。その結果、
第2の昇圧用コンデンサ412の端子には、直流電源5
0の正極端子側電位Vccよりも高電位になる高電位点
電位Vuが出力される。高電位点電位Vuは第2の電流
増幅器45,46,47に接続されている。
【0064】また、第2の昇圧用コンデンサ412の容
量は第1の昇圧用コンデンサ411の容量の5倍以上に
されているが、充電を続けると、高電位点の電圧Vuが
非常に高くなり、集積回路化されたトランジスタやダイ
オードの耐圧破壊を起こしてしまうことが分かった。そ
こで、高電位点電圧Vuが所定値以上にならないよう
に、ダイオード425〜428による第1の電圧制限回
路で制限し、第2の昇圧用コンデンサ412への過剰な
電荷の充電を妨げ、不要な電荷を直流電源50の正極端
子側に流すようにした。
量は第1の昇圧用コンデンサ411の容量の5倍以上に
されているが、充電を続けると、高電位点の電圧Vuが
非常に高くなり、集積回路化されたトランジスタやダイ
オードの耐圧破壊を起こしてしまうことが分かった。そ
こで、高電位点電圧Vuが所定値以上にならないよう
に、ダイオード425〜428による第1の電圧制限回
路で制限し、第2の昇圧用コンデンサ412への過剰な
電荷の充電を妨げ、不要な電荷を直流電源50の正極端
子側に流すようにした。
【0065】また、第2の増幅電流信号H1,H2,H
3は第2の昇圧用コンデンサ412の電荷を放電させる
ように作用する。起動時などの大電流動作時に第2の増
幅電流信号の値が大きくなり、第2の昇圧用コンデンサ
412の充電・蓄積電荷が不足し、高電圧出力器410
の出力電圧点の電位Vuが著しく低下する場合もある。
そのため、電圧変換器52を含めた回路動作が一時的に
不安定になり、起動動作が著しく阻害される恐れがあ
る。そこで、ダイオード429による第2の電圧制限回
路を設けて、高電圧出力器410の高電位点電圧Vuが
直流電源50の正極端子側電位Vccより大幅に小さく
ならないように制限した。保護用に設けた第2の電圧制
限回路が動作すると、ダイオード429を介して第2の
電流増幅器45,46,47に電流を供給するので、高
電圧出力器410の出力電圧Vuはダイオード順方向電
圧程度の低下にとどまり、モータは安定に起動して短時
間に安定な制御状態になり、電流レベルはすみやかに小
さくなる。その結果、第2の電圧制限回路は通常制御時
には動作しない。
3は第2の昇圧用コンデンサ412の電荷を放電させる
ように作用する。起動時などの大電流動作時に第2の増
幅電流信号の値が大きくなり、第2の昇圧用コンデンサ
412の充電・蓄積電荷が不足し、高電圧出力器410
の出力電圧点の電位Vuが著しく低下する場合もある。
そのため、電圧変換器52を含めた回路動作が一時的に
不安定になり、起動動作が著しく阻害される恐れがあ
る。そこで、ダイオード429による第2の電圧制限回
路を設けて、高電圧出力器410の高電位点電圧Vuが
直流電源50の正極端子側電位Vccより大幅に小さく
ならないように制限した。保護用に設けた第2の電圧制
限回路が動作すると、ダイオード429を介して第2の
電流増幅器45,46,47に電流を供給するので、高
電圧出力器410の出力電圧Vuはダイオード順方向電
圧程度の低下にとどまり、モータは安定に起動して短時
間に安定な制御状態になり、電流レベルはすみやかに小
さくなる。その結果、第2の電圧制限回路は通常制御時
には動作しない。
【0066】その他の構成及び動作は、前述の実施の形
態1と同様であり、詳細な説明を省略する。
態1と同様であり、詳細な説明を省略する。
【0067】本実施の形態では、高電圧出力器410に
よって直流電源50の正極端子側電位Vccよりも所定
値高い高電位点Vuを作りだし、第2の電流増幅器4
5,46,47を構成するカレントミラー回路の出力用
PNP型トランジスタ262,272,282の電流流
入端子側をこの高電位点Vuに接続しているので、第2
のパワー増幅器15,16,17の第2のNMOS型パ
ワートランジスタ85,86,87をそれぞれの通電時
点において確実に飽和状態にできる(オン電圧を0.1
V程度まで小さくできる)。これにより、第2のNMO
S型パワートランジスタ85,86,87における発熱
が小さくなり、集積回路化に適した構成になっている。
さらに、コイル2,3,4に供給できる駆動電圧の最大
値が大きくなり、電源電圧Vccの有効利用範囲が広く
なる。これにより、高速までの回転駆動が可能になる。
特に、直流電源50の電圧値Vccが小さいときに、電
圧の有効利用範囲が著しく改善され、その効果が大き
い。
よって直流電源50の正極端子側電位Vccよりも所定
値高い高電位点Vuを作りだし、第2の電流増幅器4
5,46,47を構成するカレントミラー回路の出力用
PNP型トランジスタ262,272,282の電流流
入端子側をこの高電位点Vuに接続しているので、第2
のパワー増幅器15,16,17の第2のNMOS型パ
ワートランジスタ85,86,87をそれぞれの通電時
点において確実に飽和状態にできる(オン電圧を0.1
V程度まで小さくできる)。これにより、第2のNMO
S型パワートランジスタ85,86,87における発熱
が小さくなり、集積回路化に適した構成になっている。
さらに、コイル2,3,4に供給できる駆動電圧の最大
値が大きくなり、電源電圧Vccの有効利用範囲が広く
なる。これにより、高速までの回転駆動が可能になる。
特に、直流電源50の電圧値Vccが小さいときに、電
圧の有効利用範囲が著しく改善され、その効果が大き
い。
【0068】また、高電圧出力器410の出力電位Vu
がVccよりも所定値以上大きくならないように制限す
る第1の電圧制限回路を設けているので、図8の構成の
トランジスタやダイオードや抵抗を1チップの集積回路
化した場合に、耐圧破壊が生じなくなる。さらに、高電
圧出力器410の出力電位VuがVccよりも所定値以
上小さくならないように制限する第2の電圧制限回路を
設けているので、モータ起動時などの大電流供給時でも
高電圧出力器410の出力電位Vuが直流電源50の正
極端子側電位Vcc近くにとどまり、コイル2,3,4
に十分大きな起動電流が供給できる。これにより、高電
圧出力器410内において使用する第1の昇圧用コンデ
ンサや第2の昇圧用コンデンサの容量を小さくすること
も可能である。
がVccよりも所定値以上大きくならないように制限す
る第1の電圧制限回路を設けているので、図8の構成の
トランジスタやダイオードや抵抗を1チップの集積回路
化した場合に、耐圧破壊が生じなくなる。さらに、高電
圧出力器410の出力電位VuがVccよりも所定値以
上小さくならないように制限する第2の電圧制限回路を
設けているので、モータ起動時などの大電流供給時でも
高電圧出力器410の出力電位Vuが直流電源50の正
極端子側電位Vcc近くにとどまり、コイル2,3,4
に十分大きな起動電流が供給できる。これにより、高電
圧出力器410内において使用する第1の昇圧用コンデ
ンサや第2の昇圧用コンデンサの容量を小さくすること
も可能である。
【0069】その他、本実施の形態においても、前述の
実施の形態1で得られた各種の利点がある。
実施の形態1で得られた各種の利点がある。
【0070】また、本実施の形態では、第1のパワー増
幅器11,12,13と第2のパワー増幅器15,1
6,17と制御作成器400と切換作成器34と分配作
成器36(第1の分配器37と第2の分配器38)と第
1の電流増幅器41,42,43と第2の電流増幅器4
5,46,47と動作制御器51と電圧変換器52と高
電圧出力器410によって、3相の負荷(コイル2,
3,4)への駆動電流を供給する駆動回路を形成してい
る。
幅器11,12,13と第2のパワー増幅器15,1
6,17と制御作成器400と切換作成器34と分配作
成器36(第1の分配器37と第2の分配器38)と第
1の電流増幅器41,42,43と第2の電流増幅器4
5,46,47と動作制御器51と電圧変換器52と高
電圧出力器410によって、3相の負荷(コイル2,
3,4)への駆動電流を供給する駆動回路を形成してい
る。
【0071】(実施の形態3)図10と図11に本発明
の実施の形態3のモータを示す。図10に全体構成を示
す。本実施の形態3では、前述の実施の形態2の高電圧
出力器の変形例を示す。その他の構成において、前述の
実施の形態1や実施の形態2と同様なものには同一の番
号を付し、詳細な説明を省略する。
の実施の形態3のモータを示す。図10に全体構成を示
す。本実施の形態3では、前述の実施の形態2の高電圧
出力器の変形例を示す。その他の構成において、前述の
実施の形態1や実施の形態2と同様なものには同一の番
号を付し、詳細な説明を省略する。
【0072】図10の高電圧出力器450は、昇圧用イ
ンダクタと昇圧用コンデンサを含んで構成され、直流電
源50の正極端子電位Vccよりも高い高電位点電位V
uを作りだし、電圧変換器52と第2の電流増幅器4
5,46,47に供給している。
ンダクタと昇圧用コンデンサを含んで構成され、直流電
源50の正極端子電位Vccよりも高い高電位点電位V
uを作りだし、電圧変換器52と第2の電流増幅器4
5,46,47に供給している。
【0073】図11に高電圧出力器450の具体的な構
成を示す。高電圧出力器450は、100kHz程度の
高周波パルス信号Paを出力するパルス発生回路461
と、昇圧用インダクタ451と、昇圧用コンデンサ45
2と、ダイオード475〜478からなる第1の電圧制
限回路と、ダイオード479からなる第2の電圧制限回
路を含んで構成されている。パルス発生回路461のパ
ルス信号Paに応動してインバータ回路462,46
5,466がディジタル的に変化する。パルス信号Pa
が”L”の時にトランジスタ464と468がオンとな
り、トランジスタ464,468を介して昇圧用インダ
クタ451に電流が流れ、昇圧用インダクタ451に磁
気エネルギーを充電する。パルス信号Paが”H”に変
わるとトランジスタ464,468がオフになり、昇圧
用インダクタ451に蓄積された磁気エネルギーによ
り、ダイオード470と471を介して直流電源50の
負極端子側から昇圧用インダクタ451を通って昇圧用
コンデンサ452に電流を流す充電路が形成され、昇圧
用コンデンサ452を充電して電荷を蓄積する。その結
果、昇圧用コンデンサ452の端子には、直流電源50
の正極端子側電位Vccよりも高電位になる高電位点電
位Vuが出力される。
成を示す。高電圧出力器450は、100kHz程度の
高周波パルス信号Paを出力するパルス発生回路461
と、昇圧用インダクタ451と、昇圧用コンデンサ45
2と、ダイオード475〜478からなる第1の電圧制
限回路と、ダイオード479からなる第2の電圧制限回
路を含んで構成されている。パルス発生回路461のパ
ルス信号Paに応動してインバータ回路462,46
5,466がディジタル的に変化する。パルス信号Pa
が”L”の時にトランジスタ464と468がオンとな
り、トランジスタ464,468を介して昇圧用インダ
クタ451に電流が流れ、昇圧用インダクタ451に磁
気エネルギーを充電する。パルス信号Paが”H”に変
わるとトランジスタ464,468がオフになり、昇圧
用インダクタ451に蓄積された磁気エネルギーによ
り、ダイオード470と471を介して直流電源50の
負極端子側から昇圧用インダクタ451を通って昇圧用
コンデンサ452に電流を流す充電路が形成され、昇圧
用コンデンサ452を充電して電荷を蓄積する。その結
果、昇圧用コンデンサ452の端子には、直流電源50
の正極端子側電位Vccよりも高電位になる高電位点電
位Vuが出力される。
【0074】また、昇圧用コンデンサ452への充電を
続けると、高電位点の電圧Vuが非常に高くなり、集積
回路化されたトランジスタやダイオードの耐圧破壊を引
き起こす。ダイオード475〜478による第1の電圧
制限回路は、高電位点電圧Vuが所定値以上にならない
ように制限し、昇圧用コンデンサ452への過剰な電荷
を直流電源50の正極端子側に流す。
続けると、高電位点の電圧Vuが非常に高くなり、集積
回路化されたトランジスタやダイオードの耐圧破壊を引
き起こす。ダイオード475〜478による第1の電圧
制限回路は、高電位点電圧Vuが所定値以上にならない
ように制限し、昇圧用コンデンサ452への過剰な電荷
を直流電源50の正極端子側に流す。
【0075】また、ダイオード479による第2の電圧
制限回路は、高電圧出力器450の高電位点電圧Vuが
直流電源50の正極端子側電位Vccより大幅に小さく
ならないように制限した。保護用に設けた第2の電圧制
限回路が動作すると、ダイオード479を介して第2の
電流増幅器45,46,47に電流を供給するので、高
電圧出力器450の出力電圧Vuはダイオード順方向電
圧程度の低下にとどまり、モータは安定に起動して短時
間に安定な制御状態になり、電流レベルはすみやかに小
さくなる。その結果、第2の電圧制限回路は通常制御時
には動作しない。
制限回路は、高電圧出力器450の高電位点電圧Vuが
直流電源50の正極端子側電位Vccより大幅に小さく
ならないように制限した。保護用に設けた第2の電圧制
限回路が動作すると、ダイオード479を介して第2の
電流増幅器45,46,47に電流を供給するので、高
電圧出力器450の出力電圧Vuはダイオード順方向電
圧程度の低下にとどまり、モータは安定に起動して短時
間に安定な制御状態になり、電流レベルはすみやかに小
さくなる。その結果、第2の電圧制限回路は通常制御時
には動作しない。
【0076】その他の構成及び動作は、前述の実施の形
態1もしくは実施の形態2と同様であり、詳細な説明を
省略する。
態1もしくは実施の形態2と同様であり、詳細な説明を
省略する。
【0077】本実施の形態では、昇圧用インダクタ45
1に蓄積された磁気エネルギーを利用し、ダイオード4
70と471を介して直流電源50の負極端子側から昇
圧用インダクタ451を通って昇圧用コンデンサ452
への充電路を形成させることにより、昇圧用電力の回生
を行っている。通常制御状態において第1の電圧制限回
路が動作する場合が多いが、このような場合であって
も、昇圧用インダクタ451の磁気エネルギーは直流電
源50の正極端子側に回生されるので、高電圧出力器4
50における無駄な電力損失が著しく少なくなる。これ
により、高電圧出力器450の電力損失・発熱が小さく
なり、集積回路化が容易になる。
1に蓄積された磁気エネルギーを利用し、ダイオード4
70と471を介して直流電源50の負極端子側から昇
圧用インダクタ451を通って昇圧用コンデンサ452
への充電路を形成させることにより、昇圧用電力の回生
を行っている。通常制御状態において第1の電圧制限回
路が動作する場合が多いが、このような場合であって
も、昇圧用インダクタ451の磁気エネルギーは直流電
源50の正極端子側に回生されるので、高電圧出力器4
50における無駄な電力損失が著しく少なくなる。これ
により、高電圧出力器450の電力損失・発熱が小さく
なり、集積回路化が容易になる。
【0078】さらに、本実施の形態でも、前述の実施の
形態と同様な各種の利点を得ることができる。
形態と同様な各種の利点を得ることができる。
【0079】また、本実施の形態では、第1のパワー増
幅器11,12,13と第2のパワー増幅器15,1
6,17と制御作成器400と切換作成器34と分配作
成器36(第1の分配器37と第2の分配器38)と第
1の電流増幅器41,42,43と第2の電流増幅器4
5,46,47と動作制御器51と電圧変換器52と高
電圧出力器450によって、3相の負荷(コイル2,
3,4)への駆動電流を供給する駆動回路を形成してい
る。
幅器11,12,13と第2のパワー増幅器15,1
6,17と制御作成器400と切換作成器34と分配作
成器36(第1の分配器37と第2の分配器38)と第
1の電流増幅器41,42,43と第2の電流増幅器4
5,46,47と動作制御器51と電圧変換器52と高
電圧出力器450によって、3相の負荷(コイル2,
3,4)への駆動電流を供給する駆動回路を形成してい
る。
【0080】なお、前述の各実施の形態の具体的な構成
については、各種の変形が可能である。たとえば、各相
のコイルは複数個のコイルを直列もしくは並列に接続し
て構成しても良い。3相コイルはスター結線に限らず、
デルタ結線であってもよい。また、3相に限らず、一般
に、多相のモータが構成できる。
については、各種の変形が可能である。たとえば、各相
のコイルは複数個のコイルを直列もしくは並列に接続し
て構成しても良い。3相コイルはスター結線に限らず、
デルタ結線であってもよい。また、3相に限らず、一般
に、多相のモータが構成できる。
【0081】また、移動体は回転移動に限らず、直進移
動しても良い。移動体の磁極数も2極に限定されるもの
ではない。切換作成器の構成は、2個の位置検出素子を
用いるものに限定されない。
動しても良い。移動体の磁極数も2極に限定されるもの
ではない。切換作成器の構成は、2個の位置検出素子を
用いるものに限定されない。
【0082】さらに、第1のパワー増幅器や第2のパワ
ー増幅器のNMOS型パワートランジスタを用いたカレ
ントミラー回路は、線形増幅動作をさせた方が脈動の少
ない駆動電流をコイルに供給でき好ましいが、そのよう
な場合に限定されるものではない。また、分配作成器や
制御作成器や切換作成器や第1の電流増幅器や第2の電
流増幅器や動作制御器や電圧変換器や高電圧出力器にお
けるトランジスタやダイオードを、適時、FETトラン
ジスタ(電界効果トランジスタ)を用いて構成するよう
にしても良い。
ー増幅器のNMOS型パワートランジスタを用いたカレ
ントミラー回路は、線形増幅動作をさせた方が脈動の少
ない駆動電流をコイルに供給でき好ましいが、そのよう
な場合に限定されるものではない。また、分配作成器や
制御作成器や切換作成器や第1の電流増幅器や第2の電
流増幅器や動作制御器や電圧変換器や高電圧出力器にお
けるトランジスタやダイオードを、適時、FETトラン
ジスタ(電界効果トランジスタ)を用いて構成するよう
にしても良い。
【0083】また、切換作成器は磁電変換素子を使用し
た位置検出部を含んで構成したが、そのような場合に限
らず、たとえば、コイルに生じる逆起電力を利用して切
換信号を作り出しても良い。
た位置検出部を含んで構成したが、そのような場合に限
らず、たとえば、コイルに生じる逆起電力を利用して切
換信号を作り出しても良い。
【0084】また、第1の分配器の第1の分配電流信号
もしくは第2の分配器の第2の分配電流信号は時間的に
傾斜を持って切り換わっていればよく、その構成は前述
の実施の形態に限定されない。たとえば、同一相の第1
の分配電流信号と第2の分配電流信号が同時に零になる
期間があり、その相の駆動電流を零にする時間が存在し
てもかまわない。
もしくは第2の分配器の第2の分配電流信号は時間的に
傾斜を持って切り換わっていればよく、その構成は前述
の実施の形態に限定されない。たとえば、同一相の第1
の分配電流信号と第2の分配電流信号が同時に零になる
期間があり、その相の駆動電流を零にする時間が存在し
てもかまわない。
【0085】さらに、第1のパワー増幅器の第1のNM
OS型パワートランジスタもしくは第2のパワー増幅器
の第2のNMOS型パワートランジスタの内、いずれか
一方を低動作電圧の飽和動作させることにより発熱を極
めて小さくした。しかし、本発明はそのような場合に限
定されない。
OS型パワートランジスタもしくは第2のパワー増幅器
の第2のNMOS型パワートランジスタの内、いずれか
一方を低動作電圧の飽和動作させることにより発熱を極
めて小さくした。しかし、本発明はそのような場合に限
定されない。
【0086】その他、本発明の主旨を変えずして種々の
変形が可能であり、本発明に含まれることはいうまでも
ない。
変形が可能であり、本発明に含まれることはいうまでも
ない。
【0087】
【発明の効果】本発明のモータでは、集積回路化に適し
たNMOS型スイッチングトランジスタやNMOS型パ
ワートランジスタをパワー素子として使用し、チップサ
イズが小さく、製造コストが安いので、1チップのシリ
コン基板上に低コストに集積化して実現できる。また、
第1のパワー増幅器のNMOS型パワートランジスタの
電力損失が小さく、第2のパワー増幅器のNMOS型パ
ワートランジスタの電力損失が小さく、さらに、電圧変
換に伴うNMOS型スイッチングトランジスタの電力損
失が小さい。従って、これらのパワー素子から発生する
発熱が極めて小さく、発熱による熱破壊の恐れがないの
で、これらのパワー素子を容易に集積回路化できる。さ
らに、NMOS型パワートランジスタを用いた第1のパ
ワー増幅器と第2のパワー増幅器により、滑らかに変化
する両方向の駆動電流を各電力供給端子からコイルに供
給しているので、駆動力の脈動が極めて少なくなり、滑
らかに動作するモータを実現できる。
たNMOS型スイッチングトランジスタやNMOS型パ
ワートランジスタをパワー素子として使用し、チップサ
イズが小さく、製造コストが安いので、1チップのシリ
コン基板上に低コストに集積化して実現できる。また、
第1のパワー増幅器のNMOS型パワートランジスタの
電力損失が小さく、第2のパワー増幅器のNMOS型パ
ワートランジスタの電力損失が小さく、さらに、電圧変
換に伴うNMOS型スイッチングトランジスタの電力損
失が小さい。従って、これらのパワー素子から発生する
発熱が極めて小さく、発熱による熱破壊の恐れがないの
で、これらのパワー素子を容易に集積回路化できる。さ
らに、NMOS型パワートランジスタを用いた第1のパ
ワー増幅器と第2のパワー増幅器により、滑らかに変化
する両方向の駆動電流を各電力供給端子からコイルに供
給しているので、駆動力の脈動が極めて少なくなり、滑
らかに動作するモータを実現できる。
【図1】本発明の実施の形態1における全体構成を示す
図
図
【図2】実施の形態1における切換作成器34の回路図
【図3】実施の形態1における制御作成器30の回路図
【図4】実施の形態1における分配作成器36の回路図
【図5】実施の形態1における第1の電流増幅器41,
42,43の回路図
42,43の回路図
【図6】実施の形態1における第2の電流増幅器45,
46,47の回路図
46,47の回路図
【図7】実施の形態1における動作制御器51と電圧変
換器52と高電圧出力器53の回路図
換器52と高電圧出力器53の回路図
【図8】本発明の実施の形態2における全体構成を示す
図
図
【図9】実施の形態2における高電圧出力器410の回
路図
路図
【図10】本発明の実施の形態3における全体構成を示
す図
す図
【図11】実施の形態3における高電圧出力器450の
回路図
回路図
【図12】従来のモータの構成を示す図
1 移動体 2,3,4 コイル 11,12,13 第1のパワー増幅器 15,16,17 第2のパワー増幅器 81,82,83 第1のNMOS型パワートランジス
タ 85,86,87 第2のNMOS型パワートランジス
タ 30,400 制御作成器 34 切換作成器 36 分配作成器 37 第1の分配部 38 第2の分配部 41,42,43 第1の電流増幅器 45,46,47 第2の電流増幅器 50 直流電源 51 動作制御器 52 電圧変換器 61 NMOS型スイッチングトランジスタ 62 フライホイールダイオード 63 整流用インダクタ 53,410,450 高電圧出力器
タ 85,86,87 第2のNMOS型パワートランジス
タ 30,400 制御作成器 34 切換作成器 36 分配作成器 37 第1の分配部 38 第2の分配部 41,42,43 第1の電流増幅器 45,46,47 第2の電流増幅器 50 直流電源 51 動作制御器 52 電圧変換器 61 NMOS型スイッチングトランジスタ 62 フライホイールダイオード 63 整流用インダクタ 53,410,450 高電圧出力器
Claims (19)
- 【請求項1】固定体上に配設され、移動体に対して複数
相の交番磁束を発生する複数相のコイルと、直流電源の
供給する直流電圧を電力供給源として、高周波スイッチ
ング動作を行うNMOS型スイッチングトランジスタの
電流流入端子側を前記直流電源の正極端子側に接続し、
前記NMOS型スイッチングトランジスタの電流流出端
子側と前記直流電源の負極端子側の間にフライホイール
ダイオードを接続し、前記NMOS型スイッチングトラ
ンジスタの電流流出端子側と正極出力端子側の間に整流
用インダクタを含むフィルタ回路を接続し、前記直流電
源の負極端子側を負極出力端子側とし、前記正極出力端
子側の電位を可変することにより前記直流電源の直流電
圧値よりも低い直流電圧値を前記正極出力端子側と前記
負極出力端子側の間に作り出す電圧変換手段と、前記電
圧変換手段の負極出力端子側に各電流流出端子側を接続
され、各電流流入端子側を前記コイルの各電力供給端子
に接続された第1のNMOS型パワートランジスタをそ
れぞれ含み、通電制御端子側への入力電流を増幅して出
力するQ個(Qは2以上の整数)の第1のパワー増幅手
段と、前記電圧変換手段の正極出力端子側に各電流流入
端子側を接続され、各電流流出端子側を前記コイルの各
電力供給端子に接続された第2のNMOS型パワートラ
ンジスタをそれぞれ含み、通電制御端子側への入力電流
を増幅して出力するQ個の第2のパワー増幅手段と、指
令信号に応動した電流を前記コイルに供給するために、
第1の制御電流信号と第2の制御電流信号を作り出す制
御作成手段と、複数相の切換信号を出力する切換作成手
段と、前記切換作成手段の出力信号に応動して前記第1
の制御電流信号を分配し、滑らかに変化するQ相の第1
の分配電流信号を出力する第1の分配手段と、前記第1
の分配電流信号を所定の電流増幅してQ相の第1の増幅
電流信号を得て、前記Q個の第1のパワー増幅手段の各
通電制御端子側に各第1の増幅電流信号を供給するQ個
の第1の電流増幅手段と、前記切換作成手段の出力信号
に応動して前記第2の制御電流信号を分配し、滑らかに
変化するQ相の第2の分配電流信号を出力する第2の分
配手段と、前記第2の分配電流信号を所定の電流増幅し
てQ相の第2の増幅電流信号を得て、前記Q個の第2の
パワー増幅手段の各通電制御端子側に各第2の増幅電流
信号を供給するQ個の第2の電流増幅手段と、前記第1
のNMOS型パワートランジスタもしくは前記第2のN
MOS型パワートランジスタの動作電圧に応動して前記
NMOS型スイッチングトランジスタのスイッチング動
作を制御し、前記電圧変換手段の正極出力端子側の電位
を可変制御する動作制御手段を具備するモータ。 - 【請求項2】Q個の第1の電流増幅手段はそれぞれ所定
倍の電流増幅を行う同一形式の第1のカレントミラー回
路によって構成され、Q個の第2の電流増幅手段はそれ
ぞれ所定倍の電流増幅を行う同一形式の第2のカレント
ミラー回路によって構成され、前記第2の電流増幅手段
を構成する前記第2のカレントミラー回路の出力用トラ
ンジスタの電流流入端子側を直流電源の正極端子側に接
続した請求項1に記載のモータ。 - 【請求項3】制御作成手段は、コイルへの合成供給電流
に応動した電流検出信号を得る電流検出手段と、前記電
流検出手段の出力信号と指令信号を比較して、該比較結
果に応動した第1の制御電流信号と第2の制御電流信号
を出力する比較増幅手段を含んで構成された請求項1ま
たは請求項2のいずれかに記載のモータ。 - 【請求項4】第1の分配手段および第2の分配手段は、
切換作成手段のQ相の切換電流信号の各電流流入流出端
子側に一端が接続され、他端を共通接続されたQ個の第
1のダイオード手段と、前記各電流流入流出端子側に各
通電制御端子側が接続され、共通接続された電流信号入
力端子側に前記第1の制御電流信号が入力され、電流信
号出力端子側からQ相の第1の分配電流信号を出力する
Q個の第1の分配トランジスタ手段と、前記切換作成手
段の各電流流入流出端子側に一端が接続され、他端を共
通接続されたQ個の第2のダイオード手段と、前記各電
流流入流出端子側に各通電制御端子側が接続され、共通
接続された電流信号入力端子側に前記第2の制御電流信
号が入力され、電流信号出力端子側からQ相の第2の分
配電流信号を出力するQ個の第2の分配トランジスタ手
段とを含んで構成された請求項1から請求項3のいずれ
かに記載のモータ。 - 【請求項5】少なくともNMOS型スイッチングトラン
ジスタとQ個の第1のNMOS型パワートランジスタと
Q個の第2のNMOS型パワートランジスタを同一チッ
プ上に形成した集積回路手段を含んで構成された請求項
1から請求項4のいずれかに記載のモータ。 - 【請求項6】固定体上に配設され、移動体に対して複数
相の交番磁束を発生する複数相のコイルと、直流電源の
供給する直流電圧を電力供給源として、高周波スイッチ
ング動作を行うNMOS型スイッチングトランジスタの
電流流入端子側を前記直流電源の正極端子側に接続し、
前記NMOS型スイッチングトランジスタの電流流出端
子側と前記直流電源の負極正極端子側の間にフライホイ
ールダイオードを接続し、前記NMOS型スイッチング
トランジスタの電流流出端子側と正極出力端子側の間に
整流用インダクタを含むフィルタ回路を接続し、前記直
流電源の負極端子側を負極出力端子側とし、前記正極出
力端子側の電位を可変することにより前記直流電源の直
流電圧値よりも低い直流電圧値を前記正極出力端子側と
前記負極出力端子側の間に作り出す電圧変換手段と、前
記電圧変換手段の負極出力端子側に各電流流出端子側を
接続され、各電流流入端子側を前記コイルの各電力供給
端子に接続された第1のNMOS型パワートランジスタ
をそれぞれ含み、通電制御端子側への入力電流を増幅し
て出力するQ個(Qは2以上の整数)の第1のパワー増
幅手段と、前記電圧変換手段の正極出力端子側に各電流
流入端子側を接続され、各電流流出端子側を前記コイル
の各電力供給端子に接続された第2のNMOS型パワー
トランジスタをそれぞれ含み、通電制御端子側への入力
電流を増幅して出力するQ個の第2のパワー増幅手段
と、高周波パルス信号に応動して昇圧用コンデンサに充
電・蓄積させ、前記直流電源の正極端子側電位よりも高
電位点になる直流電圧を出力する高電圧出力手段と、指
令信号に応動した電流を前記コイルに供給するために、
第1の制御電流信号と第2の制御電流信号を作り出す制
御作成手段と、複数相の切換信号を出力する切換作成手
段と、前記切換作成手段の出力信号に応動して前記第1
の制御電流信号を分配し、滑らかに変化するQ相の第1
の分配電流信号を出力する第1の分配手段と、前記第1
の分配電流信号を所定の電流増幅してQ相の第1の増幅
電流信号を得て、前記Q個の第1のパワー増幅手段の各
通電制御端子側に各第1の増幅電流信号を供給するQ個
の第1の電流増幅手段と、前記切換作成手段の出力信号
に応動して前記第2の制御電流信号を分配し、滑らかに
変化するQ相の第2の分配電流信号を出力する第2の分
配手段と、前記第2の分配電流信号を所定の電流増幅し
てQ相の第2の増幅電流信号を得て、前記高電圧出力手
段の高電位点から前記Q個の第2のパワー増幅手段の各
通電制御端子側に各第2の増幅電流信号を供給するQ個
の第2の電流増幅手段と、前記第1のNMOS型パワー
トランジスタもしくは前記第2のNMOS型パワートラ
ンジスタの動作電圧に応動して前記NMOS型スイッチ
ングトランジスタのスイッチング動作を制御し、前記電
圧変換手段の正極出力端子側の電位を可変制御する動作
制御手段を具備するモータ。 - 【請求項7】高電圧出力手段は、高周波パルス信号に応
動して所定期間充電される第1の昇圧用コンデンサと、
前記第1の昇圧用コンデンサの充電電荷を移送・蓄積す
る第2の昇圧用コンデンサと、前記第2の昇圧用コンデ
ンサの端子に発生する高電位点の電位が直流電源の正極
端子側電位より所定値以上に大きくならないように制限
する第1の電圧制限手段を有する請求項6に記載のモー
タ。 - 【請求項8】Q個の第1の電流増幅手段はそれぞれ所定
倍の電流増幅を行う同一形式の第1のカレントミラー回
路によって構成され、Q個の第2の電流増幅手段はそれ
ぞれ所定倍の電流増幅を行う同一形式の第2のカレント
ミラー回路によって構成され、前記第2の電流増幅手段
を構成する前記第2のカレントミラー回路の出力用トラ
ンジスタの電流流入端子側を前記高電圧出力手段の高電
位点に接続した請求項6または請求項7のいずれかに記
載のモータ。 - 【請求項9】固定体上に配設され、移動体に対して複数
相の交番磁束を発生する複数相のコイルと、直流電源の
供給する直流電圧を電力供給源として、高周波スイッチ
ング動作を行うNMOS型スイッチングトランジスタの
電流流入端子側を前記直流電源の正極端子側に接続し、
前記NMOS型スイッチングトランジスタの電流流出端
子側と前記直流電源の負極端子側の間にフライホイール
ダイオードを接続し、前記NMOS型スイッチングトラ
ンジスタの電流流出端子側と正極出力端子側の間に整流
用インダクタを含むフィルタ回路を接続し、前記直流電
源の負極端子側を負極出力端子側とし、前記正極出力端
子側の電位を可変することにより前記直流電源の直流電
圧値よりも低い直流電圧値を前記正極出力端子側と前記
負極出力端子側の間に作り出す電圧変換手段と、前記電
圧変換手段の負極出力端子側に各電流流出端子側を接続
され、各電流流入端子側を前記コイルの各電力供給端子
に接続された第1のNMOS型パワートランジスタをそ
れぞれ含み、通電制御端子側への入力電流を増幅して出
力するQ個(Qは2以上の整数)の第1のパワー増幅手
段と、前記電圧変換手段の正極出力端子側に各電流流入
端子側を接続され、各電流流出端子側を前記コイルの各
電力供給端子に接続された第2のNMOS型パワートラ
ンジスタをそれぞれ含み、通電制御端子側への入力電流
を増幅して出力するQ個の第2のパワー増幅手段と、高
周波パルス信号に応動して昇圧用インダクタにエネルギ
ーを充電・蓄積させた後に昇圧用コンデンサに放電さ
せ、前記昇圧用コンデンサの端子に前記直流電源の正極
端子側電位よりも高電位点になる直流電圧を出力する高
電圧出力手段と、指令信号に応動した電流を前記コイル
に供給するために、第1の制御電流信号と第2の制御電
流信号を作り出す制御作成手段と、複数相の切換信号を
出力する切換作成手段と、前記切換作成手段の出力信号
に応動して前記第1の制御電流信号を分配し、滑らかに
変化するQ相の第1の分配電流信号を出力する第1の分
配手段と、前記第1の分配電流信号を所定の電流増幅し
てQ相の第1の増幅電流信号を得て、前記Q個の第1の
パワー増幅手段の各通電制御端子側に各第1の増幅電流
信号を供給するQ個の第1の電流増幅手段と、前記切換
作成手段の出力信号に応動して前記第2の制御電流信号
を分配し、滑らかに変化するQ相の第2の分配電流信号
を出力する第2の分配手段と、前記第2の分配電流信号
を所定の電流増幅してQ相の第2の増幅電流信号を得
て、前記高電圧出力手段の高電位点から前記Q個の第2
のパワー増幅手段の各通電制御端子側に各第2の増幅電
流信号を供給するQ個の第2の電流増幅手段と、前記第
1のNMOS型パワートランジスタもしくは前記第2の
NMOS型パワートランジスタの動作電圧に応動して前
記NMOS型スイッチングトランジスタのスイッチング
動作を制御し、前記電圧変換手段の正極出力端子側の電
位を可変制御する動作制御手段を具備するモータ。 - 【請求項10】高電圧出力手段は、高周波パルス信号に
応動して所定期間エネルギーを充電される昇圧用インダ
クタと、前記昇圧用インダクタのエネルギーを放電させ
て移送・蓄積する昇圧用コンデンサと、前記昇圧用コン
デンサの端子に発生する高電位点の電位が直流電源の正
極端子側電位より所定値以上に大きくならないように制
限する第1の電圧制限手段を有する請求項9に記載のモ
ータ。 - 【請求項11】高電圧出力手段は、高周波パルス信号に
応動して所定期間エネルギーを充電される昇圧用インダ
クタと、前記昇圧用インダクタのエネルギーを放電させ
て移送・蓄積する昇圧用コンデンサと、前記昇圧用コン
デンサの充電路として直流電源の負極端子側から前記昇
圧用インダクタを通して充電電流を流す充電路形成手段
を有する請求項9または請求項10のいずれかに記載の
モータ。 - 【請求項12】Q個の第1の電流増幅手段はそれぞれ所
定倍の電流増幅を行う同一形式の第1のカレントミラー
回路によって構成され、Q個の第2の電流増幅手段はそ
れぞれ所定倍の電流増幅を行う同一形式の第2のカレン
トミラー回路によって構成され、前記第2の電流増幅手
段を構成する前記第2のカレントミラー回路の出力用ト
ランジスタの電流流入端子側を前記高電圧出力手段の高
電位点に接続した請求項9から請求項11のいずれかに
記載のモータ。 - 【請求項13】直流電源の供給する直流電圧を電力供給
源として、高周波スイッチング動作を行うNMOS型ス
イッチングトランジスタの電流流入端子側を前記直流電
源の正極端子側に接続し、前記NMOS型スイッチング
トランジスタの電流流出端子側と前記直流電源の負極端
子側の間にフライホイールダイオードを接続し、前記N
MOS型スイッチングトランジスタの電流流出端子側と
正極出力端子側の間に整流用インダクタを含むフィルタ
回路を接続し、前記直流電源の負極端子側を負極出力端
子側とし、前記正極出力端子側の電位を可変することに
より前記直流電源の直流電圧値よりも低い直流電圧値を
前記正極出力端子側と前記負極出力端子側の間に作り出
す電圧変換手段と、前記電圧変換手段の負極出力端子側
に各電流流出端子側を接続され、各電流流入端子側を複
数相の負荷への各電力供給端子に接続された第1のNM
OS型パワートランジスタをそれぞれ含み、通電制御端
子側への入力電流を増幅して出力するQ個(Qは2以上
の整数)の第1のパワー増幅手段と、前記電圧変換手段
の正極出力端子側に各電流流入端子側を接続され、各電
流流出端子側を前記複数相の負荷への各電力供給端子に
接続された第2のNMOS型パワートランジスタをそれ
ぞれ含み、通電制御端子側への入力電流を増幅して出力
するQ個の第2のパワー増幅手段と、指令信号に応動し
た電流を前記負荷に供給するために、第1の制御電流信
号と第2の制御電流信号を作り出す制御作成手段と、複
数相の切換信号を出力する切換作成手段と、前記切換作
成手段の出力信号に応動して前記第1の制御電流信号を
分配し、滑らかに変化するQ相の第1の分配電流信号を
出力する第1の分配手段と、前記第1の分配電流信号を
所定の電流増幅してQ相の第1の増幅電流信号を得て、
前記Q個の第1のパワー増幅手段の各通電制御端子側に
各第1の増幅電流信号を供給するQ個の第1の電流増幅
手段と、前記切換作成手段の出力信号に応動して前記第
2の制御電流信号を分配し、滑らかに変化するQ相の第
2の分配電流信号を出力する第2の分配手段と、前記第
2の分配電流信号を所定の電流増幅してQ相の第2の増
幅電流信号を得て、前記Q個の第2のパワー増幅手段の
各通電制御端子側に各第2の増幅電流信号を供給するQ
個の第2の電流増幅手段と、前記第1のNMOS型パワ
ートランジスタもしくは前記第2のNMOS型パワート
ランジスタの動作電圧に応動して前記NMOS型スイッ
チングトランジスタのスイッチング動作を制御し、前記
電圧変換手段の正極出力端子側の電位を可変制御する動
作制御手段を具備する駆動回路を含んで構成されたモー
タ。 - 【請求項14】制御作成手段は、複数相の負荷への合成
供給電流に応動した電流検出信号を得る電流検出手段
と、前記電流検出手段の出力信号と指令信号を比較し
て、該比較結果に応動した第1の制御電流信号と第2の
制御電流信号を出力する比較増幅手段を含んで構成され
た請求項13に記載の駆動回路を含んで構成されたモー
タ。 - 【請求項15】第1の分配手段および第2の分配手段
は、切換作成手段のQ相の切換電流信号の各電流流入流
出端子側に一端が接続され、他端を共通接続されたQ個
の第1のダイオード手段と、前記各電流流入流出端子側
に各通電制御端子側が接続され、共通接続された電流信
号入力端子側に前記第1の制御電流信号が入力され、電
流信号出力端子側からQ相の第1の分配電流信号を出力
するQ個の第1の分配トランジスタ手段と、前記切換作
成手段の各電流流入流出端子側に一端が接続され、他端
を共通接続されたQ個の第2のダイオード手段と、前記
各電流流入流出端子側に各通電制御端子側が接続され、
共通接続された電流信号入力端子側に前記第2の制御電
流信号が入力され、電流信号出力端子側からQ相の第2
の分配電流信号を出力するQ個の第2の分配トランジス
タ手段とを含んで構成された請求項13または請求項1
4のいずれかに記載の駆動回路を含んで構成されたモー
タ。 - 【請求項16】少なくともNMOS型スイッチングトラ
ンジスタとQ個の第1のNMOS型パワートランジスタ
とQ個の第2のNMOS型パワートランジスタを同一チ
ップ上に形成した集積回路手段を含んで構成された請求
項13から請求項15のいずれかに記載の駆動回路を含
んで構成されたモータ。 - 【請求項17】固定体上に配設され、移動体に対して複
数相の交番磁束を発生する複数相のコイルと、直流電圧
を供給する電圧供給手段と、前記電圧供給手段の負極出
力端子側に各電流流出端子側を接続され、各電流流入端
子側を前記コイルの各電力供給端子に接続された第1の
NMOS型パワートランジスタを含んだNMOS型トラ
ンジスタによるカレントミラー回路をそれぞれ有し、前
記カレントミラー回路の通電制御端子側への入力電流を
増幅して出力するQ個(Qは2以上の整数)の第1のパ
ワー増幅手段と、前記電圧供給手段の正極出力端子側に
各電流流入端子側を接続され、各電流流出端子側を前記
コイルの各電力供給端子に接続された第2のNMOS型
パワートランジスタを含んだNMOS型トランジスタに
よるカレントミラー回路をそれぞれ有し、前記カレント
ミラー回路の通電制御端子側への入力電流を増幅して出
力するQ個の第2のパワー増幅手段と、指令信号に応動
した電流を前記コイルに供給するために、第1の制御電
流信号と第2の制御電流信号を作り出す制御作成手段
と、複数相の切換信号を出力する切換作成手段と、前記
切換作成手段の出力信号に応動して前記第1の制御電流
信号を分配し、滑らかに変化するQ相の第1の分配電流
信号を出力する第1の分配手段と、前記第1の分配電流
信号を所定の電流増幅してQ相の第1の増幅電流信号を
得て、前記Q個の第1のパワー増幅手段の各カレントミ
ラー回路の通電制御端子側に各第1の増幅電流信号を供
給するQ個の第1の電流増幅手段と、前記切換作成手段
の出力信号に応動して前記第2の制御電流信号を分配
し、滑らかに変化するQ相の第2の分配電流信号を出力
する第2の分配手段と、前記第2の分配電流信号を所定
の電流増幅してQ相の第2の増幅電流信号を得て、前記
Q個の第2のパワー増幅手段の各カレントミラー回路の
通電制御端子側に各第2の増幅電流信号を供給するQ個
の第2の電流増幅手段を具備し、前記コイルに両方向の
駆動電流を供給するモータ。 - 【請求項18】直流電圧を供給する電圧供給手段と、前
記電圧供給手段の負極出力端子側に各電流流出端子側を
接続され、各電流流入端子側を複数相の負荷への各電力
供給端子に接続された第1のNMOS型パワートランジ
スタを含んだNMOS型トランジスタによるカレントミ
ラー回路をそれぞれ有し、前記カレントミラー回路の通
電制御端子側への入力電流を増幅して出力するQ個(Q
は2以上の整数)の第1のパワー増幅手段と、前記電圧
供給手段の正極出力端子側に各電流流入端子側を接続さ
れ、各電流流出端子側を前記複数相の負荷への各電力供
給端子に接続された第2のNMOS型パワートランジス
タを含んだNMOS型トランジスタによるカレントミラ
ー回路をそれぞれ有し、前記カレントミラー回路の通電
制御端子側への入力電流を増幅して出力するQ個の第2
のパワー増幅手段と、指令信号に応動した電流を前記コ
イルに供給するために、第1の制御電流信号と第2の制
御電流信号を作り出す制御作成手段と、複数相の切換信
号を出力する切換作成手段と、前記切換作成手段の出力
信号に応動して前記第1の制御電流信号を分配し、滑ら
かに変化するQ相の第1の分配電流信号を出力する第1
の分配手段と、前記第1の分配電流信号を所定の電流増
幅してQ相の第1の増幅電流信号を得て、前記Q個の第
1のパワー増幅手段の各カレントミラー回路の通電制御
端子側に各第1の増幅電流信号を供給するQ個の第1の
電流増幅手段と、前記切換作成手段の出力信号に応動し
て前記第2の制御電流信号を分配し、滑らかに変化する
Q相の第2の分配電流信号を出力する第2の分配手段
と、前記第2の分配電流信号を所定の電流増幅してQ相
の第2の増幅電流信号を得て、前記Q個の第2のパワー
増幅手段の各カレントミラー回路の通電制御端子側に各
第2の増幅電流信号を供給するQ個の第2の電流増幅手
段を具備し、前記複数相の負荷に両方向の駆動電流を供
給する駆動回路を含んで構成されたモータ。 - 【請求項19】固定体上に配設され、移動体に対して複
数相の交番磁束を発生する複数相のコイルと、直流電源
の供給する直流電圧を電力供給源として、高周波スイッ
チング動作を行うNMOS型スイッチングトランジスタ
の電流流入端子側を前記直流電源の正極端子側に接続
し、前記NMOS型スイッチングトランジスタの電流流
出端子側と前記直流電源の負極端子側の間にフライホイ
ールダイオードを接続し、前記NMOS型スイッチング
トランジスタの電流流出端子側と正極出力端子側の間に
整流用インダクタを含むフィルタ回路を接続し、前記直
流電源の負極端子側を負極出力端子側とし、前記正極出
力端子側の電位を可変することにより前記直流電源の直
流電圧値よりも低い直流電圧値を前記正極出力端子側と
前記負極出力端子側の間に作り出す電圧変換手段と、前
記電圧変換手段の負極出力端子側に各電流流出端子側を
接続され、各電流流入端子側を前記コイルの各電力供給
端子に接続された第1のパワートランジスタをそれぞれ
含み、通電制御端子側への入力電流を増幅して出力する
Q個(Qは2以上の整数)の第1のパワー増幅手段と、
前記電圧変換手段の正極出力端子側に各電流流入端子側
を接続され、各電流流出端子側を前記コイルの各電力供
給端子に接続された第2のパワートランジスタをそれぞ
れ含み、通電制御端子側への入力電流を増幅して出力す
るQ個の第2のパワー増幅手段と、指令信号に応動した
電流を前記コイルに供給するために、第1の制御電流信
号と第2の制御電流信号を作り出す制御作成手段と、複
数相の切換信号を出力する切換作成手段と、前記切換作
成手段の出力信号に応動して前記第1の制御電流信号を
分配し、滑らかに変化するQ相の第1の分配電流信号を
出力する第1の分配手段と、前記第1の分配電流信号を
所定の電流増幅してQ相の第1の増幅電流信号を得て、
前記Q個の第1のパワー増幅手段の各通電制御端子側に
各第1の増幅電流信号を供給するQ個の第1の電流増幅
手段と、前記切換作成手段の出力信号に応動して前記第
2の制御電流信号を分配し、滑らかに変化するQ相の第
2の分配電流信号を出力する第2の分配手段と、前記第
2の分配電流信号を所定の電流増幅してQ相の第2の増
幅電流信号を得て、前記Q個の第2のパワー増幅手段の
各通電制御端子側に各第2の増幅電流信号を供給するQ
個の第2の電流増幅手段と、前記第1のパワートランジ
スタもしくは前記第2のパワートランジスタの動作電圧
に応動して前記NMOS型スイッチングトランジスタの
スイッチング動作を制御し、前記電圧変換手段の正極出
力端子側の電位を可変制御する動作制御手段を具備し、
前記制御作成手段は、前記第1の制御電流信号と前記第
2の制御電流信号を比例させて変化させ、前記第1のパ
ワートランジスタもしくは前記第2のパワートランジス
タのいずれか一方を飽和動作させ、かつ、前記第1のパ
ワートランジスタもしくは前記第2のパワートランジス
タの他方により前記コイルへの合成供給電流を前記指令
信号に応動して制御したモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9031595A JPH10229689A (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9031595A JPH10229689A (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10229689A true JPH10229689A (ja) | 1998-08-25 |
Family
ID=12335559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9031595A Pending JPH10229689A (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10229689A (ja) |
-
1997
- 1997-02-17 JP JP9031595A patent/JPH10229689A/ja active Pending
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