JPH1022842A - Fm送信機 - Google Patents

Fm送信機

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JPH1022842A
JPH1022842A JP19000296A JP19000296A JPH1022842A JP H1022842 A JPH1022842 A JP H1022842A JP 19000296 A JP19000296 A JP 19000296A JP 19000296 A JP19000296 A JP 19000296A JP H1022842 A JPH1022842 A JP H1022842A
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JP
Japan
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signals
supplied
signal
antennas
antenna
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JP19000296A
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English (en)
Inventor
Noboru Nakagawa
昇 中川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FM送信機の指向性を改善する。 【解決手段】 オーディオ信号を所定のキャリア周波数
のFM信号に変換するFM変調回路14Lと、FM信号
が供給される出力アンプ18とが設けられる。この出力
アンプ18からのFM信号が供給される第1および第2
の送信アンテナ19A、19Bと、送信アンテナ19
A、19Bのうちの少なくとも一方の送信アンテナに供
給されるFM信号を断続するスイッチング素子Q41とが
設けられる。送信アンテナ19A、19Bは、それらの
輻射感度の低下する方向が互いに異なる方向となるよう
に設けられる。スイッチング素子Q41が、可聴周波数よ
りも高い周波数で、オーディオ信号の最高周波数の2倍
以上の周波数のパルスによりスイッチングされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はFM送信機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ヘッドホン式のステレオカセットプレー
ヤ、すなわち、いわゆるヘッドホンステレオとして、そ
のカセットプレーヤとヘッドホンとの間をワイヤレス方
式にしたものが考えられている。
【0003】図9は、そのようなワイヤレス方式のカセ
ットプレーヤの一例の外観を示す斜視図で、符号1はカ
セットプレーヤ、符号6はそのヘッドホン用の専用受信
機である。
【0004】そして、カセットプレーヤ1において、再
生時、テープカセット(図示せず)から左および右チャ
ンネルのステレオオーディオ信号L、Rが再生され、こ
の信号L、Rが所定のキャリア周波数のFM信号SL、
SRに変換され、この信号SL、SRが受信機6へと送信
される。
【0005】そして、受信機6においては、カセットプ
レーヤ1からのFM信号SL、SRが受信されると、この
信号SL、SRから音声信号L、Rが復調され、この信号
L、Rが、ヘッドホンコード71を通じてヘッドホン7
の左右の音響ユニット7L、7Rにそれぞれ供給され
る。
【0006】なお、この場合、受信機6をカセットプレ
ーヤ1から離して使用できる距離は、電波法などを考慮
して、1.5m程度とされている。
【0007】図10および図11は、上述したワイヤレ
ス式のカセットプレーヤ1および受信機6の信号系の一
例を示す。そして、プレーヤ1において、符号2はカセ
ットの磁気テープ、符号10はオーディオ信号回路、符
号20はテープ走行機構、符号31はシステムコントロ
ール用のマイクロコンピュータを示す。
【0008】この場合、テープ走行機構20は、図示は
しないが、キャプスタン、ピンチローラ、キャプスタン
モータ、プランジャなどを有し、プランジャによりレバ
ーなどをトリガし、そのトリガ結果およびキャプスタン
モータの回転力を利用してプレーヤ1のメカニカルな状
態を、停止モード、再生モードなどに制御あるいは保持
するものである。
【0009】そして、操作キー32のうちの再生キーを
押すと、マイクロコンピュータ31によりオーディオ信
号回路10に動作電圧が供給されてその動作が可能とさ
れる。また、マイクロコンピュータ31により走行機構
20が制御されてプレーヤ1のメカニカルな動作モード
が再生モードとされてテープ2が定速走行させられ、再
生ヘッド11L、11Rによりテープ2から左および右
チャンネルのオーディオ信号L、Rが再生される。な
お、このオーディオ信号L、Rの最高周波数は15kHz程
度である。
【0010】そして、この再生されたオーディオ信号
L、Rが、再生イコライザアンプ12L、12Rおよび
プリエンファシス回路13L、13Rを通じてFM変調
回路14L、14Rに供給され、FM信号SLT、SRTに
変換される。
【0011】この場合、FM信号SLT、SRTのキャリア
周波数fLT、fRTは、例えば、 fLT=11.29MHz fRT=11.75MHz とされる。
【0012】そして、このFM信号SLT、SRTが、ミキ
サ回路15に供給されるとともに、発振回路16におい
て、安定な所定の周波数f16、例えば、 f16=249.75MHz の発振信号S16が形成され、この信号S16がミキサ回路
15に供給される。
【0013】こうして、ミキサ回路15において、FM
信号SLT、SRTが加算されるとともに、その加算信号が
信号S16により周波数変換され、この結果、FM信号S
LT、SRTは、キャリア周波数fL、fRが、 fL=f16−fLT =238.46MHz fR=f16−fRT =238.0MHz のFM信号SL、SRに周波数変換される。
【0014】そして、このFM信号SL、SRが、バンド
パスフィルタ17および出力アンプ18を通じて送信ア
ンテナ19に供給され、受信機6へと送信される。
【0015】一方、受信機6において、符号60はFM
信号SL、SRの受信回路を示す。そして、プレーヤ1か
ら送信されてきたFM信号SL、SRが、ヘッドホン7の
ヘッドホンコード71により受信され、この受信された
FM信号SL、SRが、バンドパスフィルタ61および高
周波アンプ62を通じてミキサ回路63に供給されると
ともに、局部発振回路64からミキサ回路63に局部発
振信号S64が供給される。
【0016】なお、この場合、信号S64の周波数f64
は、例えば、 f64=248.7MHz とされる。
【0017】こうして、FM信号SL、SRは、ミキサ回
路63において、信号S64により、周波数fLI、fRI
が、例えば、 fLI=fL−f64 =10.24MHz fRI=fR−f64 =10.7MHz の中間周波信号SLI、SRIに周波数変換される。
【0018】そして、この中間周波信号SLI、SRIが、
フィルタおよびリミッタアンプを有する中間周波回路6
5L、65Rを通じてFM復調回路66L、66Rに供
給されてオーディオ信号L、Rが復調される。そして、
この信号L、Rが、ディエンファシス回路67L、67
R→出力アンプ68L、68R→高周波チョークコイル
69L、69Rの信号ラインを通じて音響ユニット7
L、7Rのホット側に供給される。また、このとき、音
響ユニット7L、7Rのコールド側が高周波チョークコ
イル69Gを通じて接地に接続されている。
【0019】したがって、プレーヤ1で再生されたオー
ディオ信号L、Rを、ヘッドホン7により聴くことがで
きる。
【0020】そして、その場合、受信機6を、名刺の半
分以下の大きさとすることができる。また、カセットを
聴くとき、カセットプレーヤ1はカバンやバッグなどに
入れておき、受信機6を上着の胸ポケットなどに入れて
使用することができるので、例えば通勤途中の電車の中
で、あるいは歩きながらカセットを聴くような場合、ヘ
ッドホン7のコード71がじゃまになることがない。
【0021】また、カセットプレーヤ1から受信機6に
送信されるFM信号SL、SRのキャリア周波数fL、fR
が、例えばfL=238.46MHz、fR=238.0MHzと一般の
FM放送やテレビ放送で使用している周波数帯76MHz〜
222MHzよりも高いので、放送電波や都市での電波障害
からの影響を受けにくい。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カセットプ
レーヤ1から受信機6に送信されるFM信号SL、SRの
キャリア周波数fL、fRは約240MHzであるから、その
1/4波長は約31cmとなる。しかし、送信アンテナ19
として、そのような波長に対応した長さのモノポールア
ンテナをカセットプレーヤ1に設けることは無理であ
る。
【0023】そこで、実際のカセットプレーヤ1におい
ては、例えば図12Aに示すように、アンテナ19は線
材をコイル状に巻回したヘリカルアンテナとされてい
る。なお、このヘリカルアンテナ19の大きさは、例え
ば3mm(直径)×40mm(長さ)である。つまり、このよ
うにすれば、アンテナ19をプレーヤ1に収納できると
ともに、FM信号SL、SRを適切に送信することができ
る。
【0024】ところが、一般にヘリカルアンテナは指向
性を有するものであり、図12Aのヘリカルアンテナ1
9も指向性を有する。そして、アンテナ19の大きさお
よびFM信号SL、SRのキャリア周波数fL、fRが、上
記のような値の場合、アンテナ19の指向性は図Bに
曲線Aで示すようになり、アンテナ19の軸心と直交す
る方向が最大感度となる。
【0025】そして、アンテナ19がこのような指向性
を有すると、輻射感度の最小な方向、すなわち、アンテ
ナ19の軸心の方向に受信機6がある場合には、受信機
6はアンテナ19からのFM信号SL、SRを十分なレベ
ルで受信することができず、最悪の場合には、ヘッドホ
ン7に供給されるオーディオ信号L、Rが途切れてしま
う。
【0026】そこで、例えば図13Aに示すように、ア
ンテナ19に対して、これと同様のアンテナ19Bを直
交して設けることが考えられている。つまり、このよう
にすれば、アンテナ19Bの指向性は図13Aに曲線B
で示すようになり、アンテナ19の軸心方向における輻
射感度の低下がアンテナ19Bの輻射感度により補わ
れ、アンテナ19の軸心方向でも必要な輻射感度が得ら
れることになる。
【0027】ところが、この場合には、アンテナ19の
輻射感度(曲線A)と、アンテナ19Bの輻射感度(曲
線B)との合成の輻射感度が、図13Bに破線で示すよ
うな特性となり、アンテナ19の軸心方向の輻射感度の
低下が解消されても、あらたに輻射感度の低下する方向
を生じることになり、輻射感度の低下する方向の解消に
はなっていない。
【0028】この発明は、以上のような点にかんがみ、
どの方向においても十分な輻射感度を得ることができる
ようにするものである。
【0029】
【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、オーディオ信号を所定のキャリア周波数のFM
信号に変換するFM変調回路と、上記FM信号が供給さ
れる出力アンプと、この出力アンプからのFM信号が供
給される第1および第2の送信アンテナと、上記第1お
よび第2の送信アンテナのうちの少なくとも一方の送信
アンテナに供給される上記FM信号を断続するスイッチ
ング素子とを有し、上記第1および第2の送信アンテナ
は、それらの輻射感度の低下する方向が互いに異なる方
向となるように設けられ、上記スイッチング素子が、可
聴周波数よりも高い周波数で、上記オーディオ信号の最
高周波数の2倍以上の周波数のパルスによりスイッチン
グされるようにしたFM送信機とするものである。
【0030】したがって、一方の送信アンテナの輻射感
度の低下が他方の送信アンテナの輻射感度により補わ
れ、総合の輻射感度はほぼ無指向性となる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1において、プレーヤ1は、出
力アンプ18を除いて上述のように構成される。また、
出力アンプ18には、2つの出力用トランジスタQ81、
Q82が設けられる。そして、これらトランジスタQ81、
Q82はベース接地とされ、バンドパスフィルタ17から
のFM信号SL、SRが、高周波トランスM81を通じてそ
れらのエミッタに供給されるとともに、そのコレクタに
共振回路T81、T82がそれぞれ接続される。
【0032】さらに、共振回路T81に第1および第2の
ヘリカルアンテナ19A、19Bが接続される。この場
合、ヘリカルアンテナ19A、19Bの大きさは、図1
2Aにより説明したように、例えば3mm(直径)×40mm
(長さ)とされる。また、例えば図2に示すように、ア
ンテナ19Aと、アンテナ19Bとは、それらの軸心の
方向が互いに直交するように設けられる。
【0033】このため、例えば、長方形のプリント配線
基板101が用意され、これにオーディオ信号回路1
0、特にその高周波信号部分が設けられる。また、基板
101には、スルーホール102〜105が形成される
とともに、例えばスルーホール102、104が、共振
回路T81、T82に接続される。
【0034】そして、アンテナ19A、19Bがコイル
ばねにより構成され、その両端がスルーホール102、
103および104、105に引っかけられる。なお、
基板101は、例えば、カセットプレーヤ1のカセット
収納部の蓋の内側に設けられる。
【0035】さらに、共振回路T81、T82と接地との間
に、スイッチング用のトランジスタQ41、Q42のコレク
タ・エミッタ間が接続されるとともに、これらトランジ
スタQ41、Q42に、可聴周波数よりも高い周波数で、か
つ、オーディオ信号L、Rの最高周波数の2倍以上の周
波数のパルスP41、P42が供給される。
【0036】ここで、一般に、プレーヤ1のマイクロコ
ンピュータ31の処理内容はあまり複雑ではなく、処理
速度もそれほどの速さを要求されていない。また、いわ
ゆるデジタル時計の原発振周波数は32.768kHzとされて
いるが、その発振用の水晶発振子は量産され、ローコス
トである。これらの理由により、プレーヤ1において
は、マイクロコンピュータ31のクロック周波数は32.7
68kHzとされている。
【0037】そこで、このマイクロコンピュータ31か
らクロックPCKが取り出され、このクロックPCKがバッ
ファアンプ41に供給されて例えば図3A、Bに示すよ
うに、互いに逆相のパルスP41、P42が形成され、これ
らパルスP41、P42がトランジスタQ41、Q42のベース
に供給される。
【0038】このような構成によれば、パルスP41によ
りトランジスタQ41がオン・オフされる。そして、トラ
ンジスタQ41がオフのときには、トランジスタQ81から
のFM信号SL、SRが、共振回路T41を通じてアンテナ
19Aに供給されるが、トランジスタQ41がオンのとき
には、トランジスタQ81のコレクタはトランジスタQ41
を通じて接地されるので、FM信号SL、SRはアンテナ
19Aに供給されない。
【0039】したがって、図3Cに示すように、アンテ
ナ19Aには、Q41=“L”の期間のみ、FM信号S
L、SRが供給される。また、同様の理由により、図3D
に示すように、アンテナ19Bには、Q42=“L”の期
間のみ、FM信号SL、SRが供給される。つまり、アン
テナ19Aとアンテナ19Bとには、FM信号SL、SR
が、パルスPCKの周期τで交互に供給される。
【0040】また、この場合、アンテナ19A、19B
は互いに直交して配置されているので、アンテナ19
A、19Bの指向性は図4に曲線A、Bで示すように、
互いに直交することになる。
【0041】したがって、アンテナ19A、19Bに対
する角位置θを、図4に示すように定めると、θ=0の
方向においては、アンテナ19Bから送信されるFM信
号SL、SRを周期τで間欠的に受信できることになる。
また、θ=90°の方向においては、アンテナ19Aから
送信されるFM信号SL、SRを周期τで間欠的に受信で
きることになる。
【0042】さらに、θ=45°の方向においては、アン
テナ19Bから送信されるFM信号SL、SRと、アンテ
ナ19Aから送信されるFM信号SL、SRとを、等しい
レベルで、かつ、周期τで交互に受信できることにな
る。そして、他の角位置θ=θxにおいては、アンテナ
19Bから送信されるFM信号SL、SRと、アンテナ1
9Aから送信されるFM信号SL、SRとを、その角位置
θxに対応したレベルで、かつ、周期τで交互に受信で
きることになる。
【0043】したがって、プレーヤ1に対して受信機6
がどのような位置にあってもFM信号SL、SRを十分な
レベルで受信することができ、ヘッドホン7に供給され
るオーディオ信号L、Rの途切れることがない。
【0044】なお、この場合、例えばθ=0の方向にお
いては、FM信号SL、SRが周期τで間欠的に受信さ
れ、したがって、受信機6においては、オーディオ信号
L、Rが周期τで断続的に得られることになる。しか
し、周期τの逆数の周波数は、クロックPCKの周波数3
2.768kHzであるから、すなわち、可聴周波数よりも高
い周波数で、オーディオ信号L、Rの最高周波数の2倍
以上の周波数であるから、オーディオ信号L、Rが周期
τで断続されていても、問題はない。
【0045】こうして、このプレーヤ1においては、ア
ンテナ19A、19Bが指向性を有していても、等価的
に無指向性とすることができ、したがって、受信機6が
どのような位置にあってもFM信号SL、SRを十分なレ
ベルで受信することができ、結果としてヘッドホン7に
供給されるオーディオ信号L、Rの途切れることがな
い。
【0046】上述においては、FM信号SL、SRを、ア
ンテナ19Aと19Bとに交互に供給した場合である
が、図5に示すプレーヤ1においては、その供給を簡略
化した場合である。
【0047】すなわち、出力アンプ18が、トランジス
タQ81、Q82などを有して構成されるが、共振回路T81
にはスイッチング素子(図1におけるトランジスタQ8
1)は接続されない。そして、アンプ41からのパルス
P42がスイッチング用のトランジスタQ42のベースに供
給される。
【0048】さらに、このプレーヤ1においては、共振
回路T81、T82のコイルが、プリント配線基板により構
成されるとともに、アンテナ19A、19Bを兼ねてい
る場合である。すなわち、例えば図6に示すように、羽
子板状のフレキシブル絶縁基板811に対して、プリン
トパターン812が全体として長方形に形成されるとと
もに、このプリントパターン812が頂点付近で切断さ
れ、その切断点がランド813、814とされている。
こうして、パターン812により、共振回路T81の共振
コイルL81および1ターンのループアンテナ19Aが構
成される。
【0049】さらに、ランド813とランド814との
間に、コンデンサC81が接続されて共振回路T81が構成
される。なお、コンデンサC81の値は、例えば7pFで
ある。また、プリントパターン812の形成する長方形
の大きさは、例えば10mm×40mmである。
【0050】そして、ランド813、814のうち、プ
リントパターン812の長辺側に形成されたランド81
3に、引き出し線用のプリントパターン816が接続さ
れ、その末端が接地に接続される。また、プリントパタ
ーン812のうち、ランド813の形成されている長辺
の所定の位置に、引き出し線用のプリントパターン81
5が接続され、その末端がトランジスタQ81のコレクタ
に接続される。
【0051】さらに、図示はしないが、共振回路T82お
よびアンテナ19Bが、共振回路T81およびアンテナ1
9Aと同様に構成される。そして、アンテナ19Aとア
ンテナ19Bとが、それらの指向軸の方向が互いに直交
するように、プレーヤ1に設けられる。
【0052】このような構成によれば、FM信号SL、
SRが、アンテナ19Aから連続して送信されるととも
に、アンテナ19BからパルスP42の周期τで断続的に
送信される。そして、このとき、アンテナ19Aと19
Bとでは、それらの指向軸の方向が互いに直交している
ので、図4に示すように、θ=0の方向においては、ア
ンテナ19Bから送信されるFM信号SL、SRを周期τ
で間欠的に受信できることになる。また、θ=90°の方
向においては、アンテナ19Aから送信されるFM信号
SL、SRを連続的に受信できることになる。
【0053】さらに、θ=45°の方向においては、P42
=“L”の期間は、アンテナ19Bから送信されるFM
信号SL、SRと、アンテナ19Aから送信されるFM信
号SL、SRとが同時に存在するので、アンテナ19Aか
らの信号SL、SRと、アンテナ19Bからの信号SL、
SRとがキャンセルしあうことになり、どちらアンテナ
からのFM信号SL、SRも受信できない。しかし、P42
=“H”の期間には、アンテナ19BからはFM信号S
L、SRが送信されないので、アンテナ19AからのFM
信号SL、SRを受信できることになる。
【0054】そして、他の角位置θ=θxにおいても、
P42=“L”の期間は、アンテナ19Bから送信される
FM信号SL、SRと、アンテナ19Aから送信されるF
M信号SL、SRとが、その角位置θxに対応したレベル
に弱めあうが、P42=“H”の期間には、アンテナ19
BからはFM信号SL、SRが送信されないので、アンテ
ナ19AからのFM信号SL、SRを受信できることにな
る。
【0055】したがって、図5のプレーヤ1において
も、アンテナ19A、19Bが指向性を有していても、
等価的に無指向性とすることができる。したがって、受
信機6がどのような位置にあってもFM信号SL、SRを
十分なレベルで受信することができ、ヘッドホン7に供
給されるオーディオ信号L、Rの途切れることがない。
【0056】そして、このプレーヤ1の場合には、スイ
ッチング用のトランジスタQ81を省略することができる
とともに、アンプ41を簡略化することができる。
【0057】図7は、図5のプレーヤ1における指向性
の測定結果を示す。そして、実線はこの発明を適用した
場合の指向性であり、破線はこの発明を適用しない場合
(アンテナ19B、トランジスタQ82などを設けない場
合)の指向性である。なお、プレーヤ1と測定アンテナ
との距離は2mである。
【0058】そして、この測定結果からも明らかなよう
に、この発明を適用しない場合(破線図示)には、輻射
感度が大幅に低下する方向があるが、この発明を適用し
た場合(実線図示)には、ほぼ無指向性となり、輻射感
度の低下する方向がなくなる。
【0059】また、図8は、プレーヤ1の姿勢差による
輻射感度の変化の測定結果を示し、実線はこの発明を適
用した場合、破線はこの発明を適用しない場合である。
そして、直線Yは、図7の輻射感度の最大値および最小
値の範囲、すなわち、プレーヤ1のY軸を中心として方
向(角位置)を変化させたときに、輻射感度の変化する
範囲を示す。同様に、直線X、Zは、プレーヤ1のX軸
およびZ軸を中心として方向(角位置)を変化させたと
きに、輻射感度の変化する範囲を示す。
【0060】そして、この測定結果によれば、この発明
を適用しない場合(破線図示)には、輻射感度の最大値
および最小値が−66dBmおよび−97dBmであり、その変化
範囲が31dBmであるのに対し、この発明を適用した場合
(実線図示)には、最大値および最小値が−67dBmおよ
び−80dBmであり、その変化範囲が13dBmである。つま
り、輻射感度の変化範囲が18dBmも小さくなっていると
ともに、輻射感度の低下が少なくなっている。
【0061】したがって、プレーヤ1と受信機6との位
置関係がどのような状態になっても、受信機6がFM信
号SL、SRを受信するときの受信レベルの変化範囲が小
さくなるとともに、受信レベルが大幅に低下することが
なくなる。
【0062】なお、上述においては、この発明をヘッド
ホン式のステレオカセットプレーヤ1に適用した場合で
あるが、記録媒体としてCD、MD、DAT、DCCな
どを使用するワイヤレス式オーディオ機器やワイヤレス
マイクロフォンにも、この発明を適用することができ
る。
【0063】また、上述においては、アンテナ19A、
19Bを互いに直交するように設けたが、オーディオ機
器に内蔵するとき、アンテナ19A、19Bの輻射感度
の低下する方向が、互いに異なる方向ちおなるように設
ければよい。
【0064】さらに、図1のプレーヤ1においては、2
つのアンテナ19A、19BにFM信号を時分割式に供
給したが、2つのアンテナ19A、19Bでも指向性を
改善できないような場合には、3つ以上アンテナを設け
て時分割式にFM信号を供給することもできる。また、
その場合、図5のプレーヤ1のように、どれか1つのア
ンテナにはFM信号を連続して供給することもできる。
【0065】
【発明の効果】この発明によれば、送信アンテナに指向
性があっても、等価的にほぼ無指向性とすることがで
き、したがって、受信機との位置関係がどんな状態であ
ってもFM信号を十分なレベルで受信することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一形態を示す接続図である。
【図2】この発明の一形態の一部を示す正面図である。
【図3】この発明を説明するための波形図である。
【図4】この発明を説明するための図である。
【図5】この発明の他の形態を示す接続図である。
【図6】この発明の他の形態の一部を示す正面図であ
る。
【図7】この発明の効果を示す測定結果の特性図であ
る。
【図8】この発明の効果を示す測定結果の特性図であ
る。
【図9】この発明を説明するための斜視図である。
【図10】この発明を説明するための系統図である。
【図11】この発明を説明するための系統図である。
【図12】この発明を説明するための図である。
【図13】この発明を説明するための図である。
【符号の説明】
1…カセットプレーヤ、2…磁気テープ、6…受信機、
7…ヘッドホン、10…オーディオ信号回路、11L、
11R…再生ヘッド、12L、12R…再生イコライザ
アンプ、13L、13R…プリエンファシス回路、14
L、14R…FM変調回路、15…ミキサ回路、16…
発振回路、17…バンドパスフィルタ、18…出力アン
プ、19A、19B…送信アンテナ、20…テープ走行
機構、31…マイクロコンピュータ、41…バッファア
ンプ、Q41、Q42…スイッチング用トランジスタ、Q8
1、Q82…出力用トランジスタ、T81、T82…共振回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オーディオ信号を所定のキャリア周波数の
    FM信号に変換するFM変調回路と、 上記FM信号が供給される出力アンプと、 この出力アンプからのFM信号が供給される第1および
    第2の送信アンテナと、 上記第1および第2の送信アンテナのうちの少なくとも
    一方の送信アンテナに供給される上記FM信号を断続す
    るスイッチング素子とを有し、 上記第1および第2の送信アンテナは、それらの輻射感
    度の低下する方向が互いに異なる方向となるように設け
    られ、 上記スイッチング素子が、可聴周波数よりも高い周波数
    で、上記オーディオ信号の最高周波数の2倍以上の周波
    数のパルスによりスイッチングされるようにしたFM送
    信機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のFM送信機において、 上記第1および第2の送信アンテナのうちの他方の送信
    アンテナに供給される上記FM信号を断続する別のスイ
    ッチング素子が設けられ、 上記スイッチング素子と上記別のスイッチング素子と
    が、上記パルスの周期で交互にオン・オフ制御されるよ
    うにしたFM送信機。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のFM送信機において、 上記第1および第2の送信アンテナのうちの他方の送信
    アンテナに供給される上記FM信号は連続して供給され
    るようにしたFM送信機。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3に記載のFM送信機に
    おいて、 システムコントロール用のマイクロコンピュータを有
    し、 このマイクロコンピュータのクロックから上記パルスが
    形成されるようにしたFM送信機。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求項4に記載のFM送信機に
    おいて、 上記第1および第2のアンテナが、互いに直交するよう
    に設けられたヘリカルアンテナであるようにしたFM送
    信機。
  6. 【請求項6】請求項1〜請求項4に記載のFM送信機に
    おいて、 上記第1および第2のアンテナが、互いに直交するよう
    に設けられたループアンテナであるようにしたFM送信
    機。
  7. 【請求項7】請求項1〜請求項6に記載のFM送信機に
    おいて、 ワイヤレス式オーディオ機器に設けられ、 上記オーディオ信号が上記ワイヤレス式オーディオ機器
    により再生されたオーディオ信号であるようにしたFM
    送信機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009028214A1 (ja) * 2007-08-30 2009-03-05 Olympus Medical Systems Corp. カプセル型医療装置
JP2009056048A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Olympus Medical Systems Corp カプセル型医療装置

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