JPH1022766A - 弾性表面波素子 - Google Patents

弾性表面波素子

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JPH1022766A
JPH1022766A JP17893296A JP17893296A JPH1022766A JP H1022766 A JPH1022766 A JP H1022766A JP 17893296 A JP17893296 A JP 17893296A JP 17893296 A JP17893296 A JP 17893296A JP H1022766 A JPH1022766 A JP H1022766A
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JP
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acoustic wave
surface acoustic
comb
wave device
intensity
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JP17893296A
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Inventor
Yasuhiro Ota
康博 太田
Akitsuna Yuhara
章綱 湯原
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】Al合金からなる櫛形電極の耐電力の再現・向
上を図り、更なる弾性表面波素子の長寿命化を図る。 【解決手段】Al合金薄膜よりなる櫛形電極を二次イオ
ン質量分析を行った際、表面より100Å以上の深さ
で、(12C~の強度/27Al~の強度)×100の値を1
00以下にし、(16O~の強度/27Al~の強度)×10
0の値を2500以下にする。弾性表面波素子をパッケ
ージする際に封入する封入ガスの圧力を一気圧よりも高
い圧力とする。ボンディングパッド、及び櫛形電極とボ
ンディングパッドとを接続する配線の少なくとも一方の
熱伝導率をAlの熱伝導率よりも高くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は弾性表面波素子に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、弾性表面波素子は、小形高性能な
バンドパスフィルタ及び共振子として応用範囲が拡大
し、動作周波数も数百MHzから数GHzと高周波化す
ると同時に高出力化が要求されるようになってきてい
る。また、高出力化を図るために、内部損失の低減及び
高耐電力を持つ新しい構造が要求されるようになってき
ている。高周波化を図るためには、使用するすだれ状櫛
形電極のピッチを狭くすると同時に電極幅も狭くする必
要が有り、中心周波数1GHzの時には電極幅は約1μ
mとなる。このような微細電極を用いた弾性表面波素子
の信頼性面での問題は、動作時に、弾性表面波によって
生ずる基板表面の歪みが、表面上に形成された電極膜に
内部応力を発生させ、その応力が電極膜に作用すること
により、経過時間と共に電極材料原子が結晶粒界等を通
路として移動し、電極に空隙(ボイド)、突起(ヒロッ
ク)を発生させ、特性の劣化及び電極破壊が発生する金
属疲労がある。この問題に対処するため、従来から、櫛
形電極として、Alを主成分としCu,Ti,Ni,M
g,Pd等を添加すると同時に結晶粒径を最適化した多
結晶膜を使用する方法、特定基板ではあるが高配向Al
膜を使用する方法、が行なわれている。また、ボンディ
ングパッド、及び櫛形電極とボンディングパッドとを接
続する配線は約1μm厚のAlにて形成され、特開平2
−48811号公報に記載のようにボンディングパッド
部にのみ下地としてTiを蒸着しAlと圧電基板との密
着性強化を行う場合もある。一方、弾性表面波素子をパ
ッケージに気密封じする際において、封入ガスは一般的
に大気圧の窒素ガスを使用し、また、特開昭63−11
4407号公報に記載のように大気圧の窒素ガスより質
量の軽い稀ガスである大気圧のヘリウムガスを使用する
場合がある。
【0003】しかし、従来の弾性表面波素子の櫛形電極
材料では、Al合金の種々の組成に関して発明されては
いるが、実際にその組成にて作成しても耐電力の再現・
向上が得られない問題があり、また、動作時に櫛形電極
にて発生する発熱昇温を抑制する為のボンディングパッ
ド、ボンディングパッドと櫛形電極との配線、封入ガス
に関しては考慮されていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、Al合金か
らなる櫛形電極の耐電力の再現・向上を図ること、動作
時に櫛形電極にて発生する発熱昇温を抑制すること、及
び動作終了時において櫛形電極の温度を早期に降温する
ことにより、更なる弾性表面波素子の長寿命化を図るこ
とを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明では、Al合金薄膜よりなる多結晶体の櫛形
電極を、Cs正イオンを一次イオンとし、前記電極の深
さ方向に対して二次イオン質量分析による元素の相対的
二次イオン強度の測定を行った際、表面より100Å以
上の深さで、12C~の強度と27Al~の強度との%比率、
即ち(12C~の強度/27Al~の強度)×100の値を1
00以下であるようにし、炭素(C)の含有量の低減を
図った。(12C~の強度/27Al~の強度)×100の値
は100以下が好ましく、50以下が更に好ましい。こ
の値が100より大きい場合には前記電極の耐電力が急
激に劣化する。また、16O~の強度と27Al~の強度との
%比率、即ち(16O~の強度/27Al~の強度)×100
の値を2500以下であるようにし、酸素の含有量の低
減を図った。(16O~の強度/27Al~の強度)×100
の値は2500以下好ましく、1000以下が更に好ま
しい。この値が2500より大きい場合には前記電極の
耐電力が急激に劣化する。即ち、前記電極に含まれる不
純物である炭素と酸素の量が耐電力に多大な影響をもつ
ことを発明者は見出した。前記電極を構成するAl合金
薄膜は、発明者が以前発明したところの、膜厚方向の平
均組成AlxMyなる合金(Alをx重量%、金属Mを
y重量%含む合金)で表せ、金属MはTi,Pd,N
b,Sc,Ni,Mg,Ge,Si,Co,Zn,L
i,Ta,Au,Ag,Pt,Cr,Hf,Zr,C
d,W,V,Cuの中から選ばれた少なくとも一つの金
属を表し、かつ、0<y≦20,x+y=100なる条
件を満たすこととした。
【0006】弾性表面波素子の耐電力を向上させる手段
は、動作時及び非動作時の櫛形電極の温度を抑制するこ
とが必要である。その為、ボンディングパッド、及び前
記櫛型電極とボンディングパッドとを接続する配線の少
なくとも一方の熱伝導率をAlの熱伝導率よりも高くし
た。この様にすることにより、前記櫛形電極部で発生し
た熱量は、早期に前記配線および前記ボンディングパッ
ドに伝達されることになり、前記櫛形電極部の温度上昇
が抑制されることになる。具体的には、前記ボンディン
グパッド及び前記配線を構成する層の少なくとも一層が
Cu,Ag,Auの少なくとも一つから構成することが
有効である。更に、前記電極の温度上昇を抑制するため
に、弾性表面波素子をパッケージに気密封じする際で、
封入ガスの圧力を従来使用していた大気圧よりも高くす
ることが有効である。これにより、多くの気体分子が熱
をパッケージに伝達し、前記電極の温度上昇を抑制する
ことになる。封入ガスは、熱伝導率の高いガスが好まし
く、ヘリウムガス、ネオンガス、窒素ガス、アルゴンガ
スの少なくとも一つであることをが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて更に
詳細に説明する。
【0008】(実施例1)本実施例では、Al-0.6w
t%Tiからなる櫛形電極指を用いた弾性表面波素子
で、電極指が含有する不純物である炭素の量により素子
の耐電力が変化することを示し、二次イオン質量分析に
より含有炭素量の上限を規定する。図1は、二次イオン
質量分析による、3種類(A,B,C)のAl-0.6w
t%Ti膜を表面から深さ方向へ測定した(12C~強度
27Al~強度)×100を示す特性図である。一次イ
オンはCs正イオンを用い、一次イオンエネルギ17.
5keV,一次イオン電流値50nA,一次イオンビー
ム径60μmで分析を行った。(12C~強度/27Al~強
度)×100の値(以下、炭素強度比とする)が大きい
程炭素含有量が多いことを示している。3種類のAl-
0.6wt%Ti膜は、スパッタリング法により形成
し、成膜時の初期真空度を変化させることによりLiT
aO3圧電基板上に成膜した。表面から約100Åまで
は、大気中での汚染により炭素量が多くなっている。
【0009】3種類のAl-0.6wt%Ti膜(A,
B,C)を櫛形電極指とし弾性表面波素子を作製し、大
気圧の窒素ガスを封入したカン封じを行った後、耐電力
試験にて比較評価した。図2は、周囲温度120℃にお
ける、故障時間と出力パワーの関係を示した特性図であ
る。また、図3は、周囲温度120℃及び出力パワー
1.0Wにおける故障時間と炭素強度比の関係を示した
特性図である。強度比が低いほど、即ち炭素含有量が少
ないほど、耐電力が向上していることを示している。本
耐電力試験では1000時間以上の故障時間を保持する
ことが実用上必要となる為、(12C~強度/27Al~強
度)×100の値は100以下にする必要があることが
分かる。
【0010】図4は本実施例の耐電力試験に用いた素子
構造を示す平面図、図5は図4におけるA−A’線に沿
った断面図、図6は、図4におけるB−B’線に沿った
断面図である。圧電基板1はSHモードの疑似表面波を
伝搬する36°回転Y軸切断X軸伝搬のLiTaO3
ら成るものである。電極構成は、入力電極2、出力電極
3が交互に配置されており、入出力電極の個数は、入力
電極2は2個、出力電極3は3個の多電極型構造となっ
ている。入力電極2及び出力電極3は、それぞれ、パッ
ド7、配線8及び櫛形電極指(Al-0.6wt%Ti
膜)4から構成され、図5の断面図に示すように、櫛形
電極指4の電極幅Wと櫛形電極指4のない部分(スペー
ス部)の幅は等しくなっている。入出力電極2,3の間
には接地用電極5が形成されている。更に、圧電基板1
表面は、入出力電極2,3及び接地用電極5と電気的に
絶縁された浮き電極6で覆った構造としている。また、
図5及び図6の断面図に示すように、浮き電極6、接地
用電極5、パッド7、配線8は、ぞれぞれ、Al膜9及
びAl-0.6wt%Ti膜10から構成されている。
尚、この多電極型弾性表面波素子の中心周波数は880
MHzで、入出力電極2,3の櫛形電極指の電極幅W、
スペース幅は共に1.2μm,接地用電極5の幅は5μ
mである。初めに、浮き電極6、接地用電極5、パッド
7及び配線8は、DCマグネトロンスパッタリング法に
てAl膜を約0.9μm成膜し、その後フォトリソグラ
フィー技術及びエッチングにてパターニングを行う。そ
の後、Al-0.6wt%Ti膜をDCマグネトロンスパ
ッタリング法にて膜厚0.1μm成膜し、フォトリソグ
ラフィー技術及びエッチングにてパターニングを行い、
弾性表面波素子は完成する。故障時間は、共振周波数が
試験開始時点から±50kHz変化するまでに要した時
間とした。
【0011】(実施例2)本実施例では、Al-0.6w
t%Tiからなる櫛形電極指を用いた弾性表面波素子
で、電極指が含有する不純物である酸素(O)の量によ
り素子の耐電力が変化することを示し、二次イオン質量
分析により含有酸素量の上限を規定する。図7は、二次
イオン質量分析による、3種類(D,E,F)のAl-
0.6wt%Ti膜を表面から深さ方向へ測定した(16
O~強度/27Al~強度)×100を示す特性図である。
分析手法は実施例1と同様に行った。(16O~強度/27
Al~強度)×100の値(以下、酸素強度比とする)
が大きい程酸素含有量が多いことを示している。3種類
のAl-0.6wt%Ti膜は、スパッタリング法により
形成し、成膜時の初期真空度は同一であるがスパッタA
rガスの酸素含有量を変化させることによりLiTaO
3圧電基板上に成膜した。表面から約100Åまでは、
大気中での汚染により酸素量が多くなっている。
【0012】3種類のAl-0.6wt%Ti膜(D,
E,F)を櫛形電極指とし弾性表面波素子を作製し、大
気圧の窒素ガスを封入したカン封じを行った後、耐電力
試験にて比較評価した。図8は、周囲温度120℃にお
ける、故障時間と出力パワーの関係を示した特性図であ
る。また、図9は、周囲温度120℃及び出力パワー
1.0Wにおける故障時間と酸素強度比の関係を示した
特性図である。強度比が低いほど、即ち酸素含有量が少
ないほど、耐電力が向上していることを示している。本
耐電力試験では1000時間以上の故障時間を保持する
ことが実用上必要となる為、(16O~強度/27Al~強
度)×100の値は2500以下にする必要があること
が分かる。本実施例にて用いた弾性表面波素子の構成
は、実施例1と同様である。
【0013】(実施例3)本実施例では、(12C~強度
27Al~強度)×100の値を80に、(16O~強度/
27Al~強度)×100の値を2000になるように成
膜条件を設定し櫛形電極を形成し、櫛形電極材料でのA
lへの添加元素と寿命との関係を示し、添加元素を規定
する。本実施例にて使用した弾性表面波素子の構造は実
施例1と同様であり、櫛形電極指の電極膜材料のみが異
なっている。また、寿命の評価は、周囲温度120℃、
出力パワー1.0Wでの故障時間を、Al膜に対する寿
命倍率にて行った。表1に、櫛形電極指の電極膜材料と
Al膜に対する寿命倍率の関係を示す。
【0014】
【表1】
【0015】寿命の向上には、Ti,Pd,Nb,S
c,Ni,Mg,Ge,Si,Co,Zn,Li,T
a,Au,Ag,Pt,Cr,Hf,Zr,Cd,W,
V,Cuの少なくとも一元素をAlに添加することが有
効であることが、表1の試料番号1〜25のデータから
分かる。表1の試料番号26〜28は、添加元素として
Sb,In,Snは有効でないことを参考までに示した
ものである。添加元素の添加量として、20wt%より
も多い場合には比抵抗が高くなり、素子としての内部損
失が大きく実用不適の為、20wt%以下にすることが
必要であった。
【0016】(実施例4)本実施例は、ボンディングパ
ッド、及び櫛形電極とボンディングパッドとを接続する
配線の熱伝導率をAlの熱伝導率よりも高くすることが
耐電力向上に有効であることを示す。本実施例の弾性表
面波素子の構成は実施例1と同様であるが、ボンディン
グパッド及び配線の材料構成が異なる。表2に本実施例
のボンディングパッド及び配線の材料構成と寿命の関係
を示す。
【0017】
【表2】
【0018】寿命の評価は、周囲温度120℃、出力パ
ワー1.0Wでの故障時間を、実施例1に対する寿命倍
率にて行った。表2の試料番号1は、0.9μm厚の厚
付けを行わず、櫛形電極指と同一のAl-0.6wt%T
i(0.1μm厚)のみをボンディングパッド及び配線
としている。表2の試料番号2は、Auと圧電基板との
密着性の向上を図るため、Auと圧電基板との間にCr
(0.005μm厚)を形成している。表2より、ボン
ディングパッド及び配線の下層をAlからCr/Au,
Cu,Agにすることにより寿命倍率が向上しているこ
とが分かる。Al,Au,Cu,Agの室温における熱
伝導率(W/m・k)は、それぞれ、238,294,
394,420であり、ボンディングパッド及び配線の
熱伝導率の向上が耐電力の向上に有効であることが分か
る。Al,Au,Cu,Agの室温における定圧比熱
(J/mol・deg)は、それぞれ、24.5,2
5.4,24.5,25.5とほぼ同一であるため、櫛
形電極指にて発生した熱を早期にボンディングパッド及
び配線へ伝達し、櫛形電極指の昇温を抑制しているため
と考えられる。
【0019】(実施例5)本実施例では、弾性表面波素
子をパッケージに気密封じする際に、封入ガスの圧力を
大気圧より高くすることが耐電力の向上に有効であるこ
とを示す。本実施例に使用する弾性表面波素子の構成及
び材料は実施例1と同様である。(12C~強度/27Al~
強度)×100の値を100に、(16O~強度/27Al~
強度)×100の値を2500にしてある。図10に、
封入ガスをHe,Ne,N2,Arとした際の、周囲温
度120℃,出力パワー1.0Wにおける故障時間と封
入圧力との関係を示している。封入圧力を高めることに
より耐電力は向上し、Ar<N2<Ne<Heの順に耐
電力は向上していることが分かる。封入圧力を高めるこ
とにより櫛形電極部にて発生した熱が早期にパッケージ
へ伝達され、また、熱伝導率の高いガスを封入ガスとす
ることにより櫛形電極部にて発生した熱が早期にパッケ
ージへ伝達され、櫛形電極指の昇温を抑制しているため
と考えられる。尚、He,Ne,N2,Arの熱伝導率
(×102W/m・k)は、それぞれ、14.15,4.
65,2.43,1.58である。
【0020】以上、本実施例では、単層膜からなる櫛形
電極について示したが、二層からなる多層膜でも有効で
ある。また、櫛形電極の膜厚は本実施例では0.1μm
としたが、さらに厚くとも薄くとも差し支えない。ボン
ディングパッド及び配線の材料および層構成は、本実施
例では同一として示したが、異なっていても構わない。
圧電性基板は、本実施例のLiTaO3に限定するもの
ではなく、水晶、LiNbO3,Li247,ZnO,
AlN,ダイヤモンド等でも構わず、また、エピタキシ
ャル層を用いた多層基板でも構わない。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、高周波動作および高出
力動作時で、弾性表面波素子の長寿命化が図られる。従
って、本発明による弾性表面波素子は、比較的高いパワ
ーの入力を必要とする移動体通信用のアンテナ分波器と
して好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】二次イオン質量分析による3種類(A,B,
C)のAl-0.6wt%Ti膜を表面から深さ方向へ測
定した(12C~強度/27Al~強度)×100を示す特性
図。
【図2】本発明の一実施例の弾性表面波素子で、周囲温
度120℃における故障時間と出力パワーとの特性図。
【図3】本発明の一実施例の弾性表面波素子で、周囲温
度120℃及び出力パワー1.0Wにおける故障時間と
12C~強度/27Al~強度)×100との特性図。
【図4】本発明一実施例の弾性表面波素子の平面図。
【図5】図4におけるA−A’線に沿った断面図。
【図6】図4におけるB−B’線に沿った断面図。
【図7】二次イオン質量分析による、3種類(D,E,
F)のAl-0.6wt%Ti膜を表面から深さ方向へ測
定した(16O~強度/27Al~強度)×100を示す特性
図。
【図8】本発明の一実施例の弾性表面波素子で、周囲温
度120℃における故障時間と出力パワーとの特性図。
【図9】本発明一実施例の弾性表面波素子で、周囲温度
120℃及び出力パワー1.0Wにおける故障時間と(
16O~強度/27Al~強度)×100との特性図。
【図10】本発明の一実施例の弾性表面波素子で、周囲
温度120℃及び出力パワー1.0Wにおける故障時間
と封入ガスの封入圧力との特性図。
【符号の説明】
1…圧電基板、 2…入力電極、 3…出力電極、 4…櫛形電極指、 5…接地用電極、 6…浮き電極、 7…ボンディングパッド、 8…配線、 9…浮き電極およびボンディングパッドの下層、 10…浮き電極およびボンディングパッドの上層。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電性基板上にAl合金薄膜よりなる多結
    晶体の櫛形電極を形成した弾性表面波素子において、C
    s正イオンを一次イオンとし、前記櫛形電極の深さ方向
    に対して二次イオン質量分析による元素の相対的二次イ
    オン強度の測定を行った際、表面より100Å以上の深
    さで、12C~の強度と27Al~の強度との%比率、即ち(
    12C~の強度/27Al~の強度)×100の値が100以
    下であることを特徴とする弾性表面波素子。
  2. 【請求項2】圧電性基板上にAl合金薄膜よりなる多結
    晶体の櫛形電極を形成した弾性表面波素子において、C
    s正イオンを一次イオンとし、前記櫛形電極の深さ方向
    に対して二次イオン質量分析による元素の相対的二次イ
    オン強度の測定を行った際、表面より100Å以上の深
    さで、16O~の強度と27Al~の強度との%比率、即ち(
    16O~の強度/27Al~の強度)×100の値が2500
    以下であることを特徴とする弾性表面波素子。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記櫛形電極
    を構成するAl合金薄膜の膜厚方向の平均組成が、Al
    をx重量%、金属Mをy重量%含む合金で表したとき、
    金属MはTi,Pd,Nb,Sc,Ni,Mg,Ge,
    Si,Co,Zn,Li,Ta,Au,Ag,Pt,C
    r,Hf,Zr,Cd,W,V,Cuの中から選ばれた
    少なくとも一つの金属を表し、かつ、0<y≦20,x
    +y=100なる条件を満たす弾性表面波素子。
  4. 【請求項4】圧電性基板、Al合金櫛形電極、ボンディ
    ングパッド、及び前記櫛形電極とボンディングパッドと
    を接続する配線からなる弾性表面波素子において、前記
    ボンディングパッド及び前記配線の少なくとも一方の熱
    伝導率をAlの熱伝導率よりも高くしたことを特徴とす
    る弾性表面波素子。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の前記ボンディングパッ
    ド、及び前記櫛形電極と前記ボンディングパッドとを接
    続する配線で、前記ボンディングパッド及び前記配線を
    構成する層の少なくとも一層がCu,Ag,Auの少な
    くとも一つから構成されている弾性表面波素子。
  6. 【請求項6】弾性表面波素子をパッケージに気密封じす
    る際に、封入ガスの圧力を大気圧よりも高くしたことを
    特徴とする弾性表面波素子。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の前記封入ガスは、ヘリウ
    ムガス、ネオンガス、窒素ガス、アルゴンガスの少なく
    とも一つである弾性表面波素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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