JPH10227444A - ガスバーナの空気調節装置及びその組立方法 - Google Patents

ガスバーナの空気調節装置及びその組立方法

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JPH10227444A
JPH10227444A JP3041197A JP3041197A JPH10227444A JP H10227444 A JPH10227444 A JP H10227444A JP 3041197 A JP3041197 A JP 3041197A JP 3041197 A JP3041197 A JP 3041197A JP H10227444 A JPH10227444 A JP H10227444A
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JP
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opening
damper
gas
lid
air conditioner
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JP3041197A
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Tetsuo Tatematsu
徹雄 立松
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Rinnai Corp
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Rinnai Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスバーナのガス種を変更するときに容易に
その変更ができるガスバーナの空気調節装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 ダンパ2の突出部12を図中において反
時計方向に回したときは、第1の開口7が全開になる。
逆に、ダンパ2を図中において時計方向に回したとき
は、第2の開口8の部分のみが開放される。この第2の
開口8の面積は、ガス種が「6B,6C,7C」の第1
グループ用、「5C」のみの第2グループ用、「6A」
のみの第3グループ用、「5A,5B,5AN」の第4
グループ用、及び「4A,4B,4C」の第5グループ
用にそれぞれ設定されている。また、ダンパ2の表面に
第2の開口8が対応するガス種の刻印14が設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、ガスバーナの一
次空気の吸入量の調節を行う装置及びその組立方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のガスバーナの空気調節装置は、図
7に示すように、バーナの混合管51の空気導入側の開
口部に、開口52を備えた蓋体53が設けられており、
この蓋体53の前面に開口52と略同一形状の開口54
を備えたダンパ55が回動自在に取り付けられている。
この開口52及び54は、ガスの燃焼に必要な一次空気
をバーナに取り込むために設けられており、その開口面
積は、複数種類あるガス種のいずれのガス種にも対応で
きるように、最も一次空気を必要とするガスに合わせて
形成されている。そして、ダンパ55を回動して開口5
2の開度を変化させることにより、様々なガス種に合わ
せた一次空気を供給するようにしている。具体的にはダ
ンパ55に各ガス種用の目盛り56が設けられており、
その目盛りを蓋体53の開口52の端部57に合わせる
ことにより空気量を調節している。
【0003】このような従来のガスバーナの空気調節装
置は、ガスバーナの生産時に、使用するガス種にあわせ
て開口52の開度を設定する必要がある。この場合、該
当するガス種用の目盛り56にあわせてダンパ55を回
動させて開口52の開度を調節しなければならない。と
ころが、このような調節は、生産時にダンパ55の目盛
り56を確認しながら調節しなければならないため面倒
である。また、このような調節を行っていたのでは、作
業者が錯誤により開度の調節を誤ることもあり、一次空
気が多すぎる場合はバーナの炎がリフトし、少なすぎる
とバーナの炎にイエローが出て燃焼不良が起こるという
不都合が生じることもある。従って、開度調節を行う作
業者は、目盛り56を見ながら正確にダンパ55を回動
させて行わなければならず、作業が面倒で作業時間もか
かるという不都合があった。
【0004】ところで、近年においては都市ガスに用い
られるガス種は13Aが主流となっており、将来的には
全国的に13Aで統一されることになっている。この1
3Aは、他のガス種に比べて最も高カロリーであり、多
くの一次空気を消費する。そのため、蓋体53及びダン
パ55に設ける開口52及び54は、13Aを基準とし
て開口面積を定める必要がある。
【0005】一方、13Aとは異なるガス種は、13A
よりもカロリーが低く、燃焼に必要な一次空気の量が少
ないので、これらのガス種用に開口52の開口面積を狭
くする必要がある。特に、燃焼に必要な一次空気が13
Aよりも極端に少ない場合には、ダンパ55の回動によ
る開口52の開度はほとんど全閉に近くなるが、この場
合ダンパ55の回動角度がほんの少し変わっただけで
も、ガスの燃焼に必要な空気に対する実際の一次空気量
の割合が大きく変動するため、微妙な調節ができずにば
らつきが生じてしまうという不都合があった。そこで、
ガス種に合わせて外周が異なる制限板58を複数用意
し、使用するガス種に応じてダンパ55の表面に制限板
58を設けることで対応していた。このように、制限板
58を設けることでガス種に合わせて制限板58の外周
と開口52の内周との間隙を狭め、開口52の円周方向
での調節可能な幅を広くして、一次空気の微妙な調節が
できるようにしていた。
【0006】しかしながら、この制限板58は、ガス種
によってその大きさが異なるので、生産時にはガス種ご
とに制限板58を選んでダンパに取り付ける必要があ
る。また、制限板58は、蓋体53やダンパ55に予め
取り付けておくことができないため、バーナの混合管5
1をノズル59に取り付ける際に、スプリング60でダ
ンパに付勢してノズル59とダンパ55との間で保持す
るようにしている。従って、制限板58を必要とするガ
ス種の場合は、部品点数が多くなり、組付けの工数も増
えるという不都合があった。
【0007】一方、実公昭52−27380号公報に
は、ガス流通路のガス入り口側端部外周面に現在使用中
のガス種に対応した一次空気孔を形成し、この一次空気
孔の開度を調節するダンパを取付け、該ダンパに低カロ
リーガス用の空気孔を設けたものが開示されている。そ
して、低カロリーガスを使用するときは、このダンパを
回動させて低カロリーガス用空気孔が一次空気孔に臨む
ようにし、低カロリーガス用の一次空気の調節を容易に
している。
【0008】しかしながら、このような空気調節装置で
は、低カロリーガスの場合は一次空気の調節が容易であ
るが、その他のガス種に対応させるためにはダンパを回
動させて一次空気孔の開口面積を調節する必要があるた
め、依然として調節が面倒であり、作業者の錯誤により
燃焼不良が発生するおそれがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ガスバーナ
の空気調節装置及びその組立方法の改良を目的とし、さ
らに詳しくは前記不都合を解消するために、製品の製造
時にガスバーナで使用するガス種の設定が容易で錯誤が
生じることのないガスバーナの空気調節装置及びその組
立方法を提供することを目的とする。また、製品の製造
時や設置済みのガスバーナのガス種を変更するときに容
易にその変更ができるガスバーナの空気調節装置及びそ
の組立方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のガスバーナの空気調節装置は、ガス種13
A用の一次空気を供給するために必要な開口面積を有す
る第1の開口を備えバーナの混合管の空気導入側の開口
部に配設される蓋体と、前記蓋体に回動自在に設けられ
前記第1の開口を開閉するダンパとからなるダンパ部を
備え、前記ダンパで前記第1の開口を閉じたときに開口
し、13Aとは異なる複数のガス種の内の1つのガス種
用の一次空気を供給するために必要な開口面積を有する
第2の開口を前記ダンパ部に設けて13Aとは異なるガ
ス種に対応した複数種のダンパ部を形成し、使用するガ
ス種に応じて選択的に前記ダンパ部を前記バーナの混合
管に配設してなるものであることを特徴とする。また、
前記第2の開口は、前記蓋体に設けられていてもよく、
或いは前記ダンパに設けられていてもよい。
【0011】本発明のガスバーナの空気調節装置によれ
ば、使用するガスが今後の主流である13Aのときは、
前記ダンパを全開にすることにより前記第1の開口が全
開となるので、ガス種が13A用の一次空気供給量の調
節ができる。一方、使用するガスが13Aとは異なる他
のガス種であるときは、前記ダンパを全閉とすることに
より前記第1の開口が全閉となり前記第2の開口が全開
となるので、当該ガス種用の一次空気供給量の調節がで
きる。従って、従来のようにダンパに設けられた目盛り
によってその開度を調節する必要がないため、ガス種の
設定や切り換えの作業が容易となる。さらに、作業者の
錯誤により空気量の調節を誤ることがない。
【0012】また、本発明のガスバーナの空気調節装置
によれば、13Aよりもカロリーの低い他のガス種を用
いる場合であっても、一次空気の調節のために制限板を
用いる必要がないため、従来の空気調節装置に比べて部
品点数が減少し、材料コストの低減を図ることができ
る。また、空気調節装置の組付け時に制限板をスプリン
グを用いてダンパに付勢させる必要がないので、組付け
作業が容易になり、製造時の工数の低減が図られる。
【0013】また、前記ダンパ部を使用するガス種に応
じて複数形成することにより、あるガス種に対応するガ
スバーナを製造するときに、例えば日単位や週単位等で
準備するダンパ部を定めておけば、ガス種の設定や切り
換えの作業が容易となり、作業者の錯誤により空気量の
調節を誤ることがない。
【0014】前記ダンパ部の表面に前記第2の開口に対
応したガス種の表示をしたときは、前記ダンパ部がどの
ガス種用のものか一目でわかるため、製造ライン等にお
いて組み付け作業が容易となる。また、既に設置してあ
るガスバーナのガス種を13Aとは異なるガス種用に変
更するときにも、当該ダンパ部が変更するガス種に対応
するものであるか一目で確認することができる。
【0015】前記第2の開口と前記ガス種の表示とを前
記蓋体又は前記ダンパのいずれか一方に設けたときは、
第2の開口とガス種の表示とを同時に加工することがで
きる。従って、加工時間を短くすることができ、第2の
開口に対応するガス種とガス種の表示とが不一致となる
ことがない。
【0016】ところで、13A以外のガス種について
は、カロリーが高い順に「6B,6C,7C,5C,6
A,5A,5B,5AN,4A,4B,4C」の11種
類があることが知られている。すなわち、前記第2の開
口は13Aとは異なるガス種用の一次空気を導入するた
めのものであるため、原則としてこの11種類にそれぞ
れ対応するように設けることになる。
【0017】しかし、出願人は種々の実験の結果、前記
11種類のガス種は、燃焼に必要な一次空気の量が略同
じグループに分けられることを知見した。そのグループ
とは、「6B,6C,7C」の第1グループ、「5C」
のみの第2グループ、「6A」のみの第3グループ、
「5A,5B,5AN」の第4グループ、及び「4A,
4B,4C」の第5グループの5つのグループである。
【0018】そこで、本願発明のガスバーナの空気調節
装置は、前記第2の開口の開口面積が、燃焼に必要な一
次空気の量が略同一の複数のガス種ごとにグループ化し
て定めた面積であることを特徴としている。これによれ
ば、前記第2の開口の開口面積を前記5つのグループに
分けることができるので、5種類のダンパ部を用意すれ
ば足りる。従って、11種類のダンパ部を予め準備して
おく場合に比べて大幅に部品の種類を減少させることが
できるので、コストの削減を図ることができる。
【0019】次に、本発明の空気調節装置の組立方法
は、ガス種13A用の一次空気を供給するために必要な
開口面積を有する第1の開口を備えた蓋体と、該蓋体に
前記第1の開口を開閉するダンパを回動自在に係合して
ダンパ部を形成するダンパ部組立工程と、前記ダンパ部
をバーナの混合管に組み付ける際に、ガスバーナで使用
するガス種に応じて前記ダンパ部に13Aとは異なる1
つのガス種用の一次空気を供給するために必要な開口面
積を有する第2の開口を形成する第2の開口加工工程と
からなることを特徴とする。
【0020】本発明の空気調節装置の組立方法によれ
ば、使用するガス種に応じて第2の開口を形成する第2
の開口加工工程を備えており、バーナの混合管の空気導
入側の開口部に前記ダンパ部を組み付ける際に前記第2
の開口を加工するので、13A以外のガス種ごとに第2
の開口を設けた前記ダンパ部を予め準備しておく必要が
ない。従って、部品点数を少なくすることができ、コス
トの削減を図ることができる。
【0021】前記第2の開口加工工程において、前記ダ
ンパ部に前記第2の開口に対応するガス種の表示を行う
ときは、第2の開口の加工とガス種の表示とを同時に行
うことができるので、加工時間を短くすることができ、
第2の開口に対応するガス種とガス種の表示とが不一致
となることがない。また、第2の開口を加工したとき
に、当該第2の開口がどのガス種に対応したものかを確
認することができるので、例えば、第2の開口を加工す
るプレス型等がその日に製造するべきダンパ部に適合し
ているかが容易に確認できる。
【0022】前記ダンパ部組立工程において前記蓋体の
表面側に前記ダンパを係合し、前記第2の開口加工工程
において前記蓋体の表面が露出するように前記ダンパを
位置決めした状態で前記蓋体の表面に該蓋体の表面側か
ら前記ガス種の表示を刻設し、前記蓋体の露出した表面
に該蓋体の表面側から前記第2の開口を加工することが
好ましい。通常、ガス種の表示を刻印して設ける際や第
2の開口をドリルや簡易プレス等で加工する際にはその
裏面に突出部やバリ等が生じるが、前記蓋体の表面側、
すなわち前記蓋体と前記ダンパとが摺動する面から前記
蓋体に前記加工を行うので、バリ等は蓋体とダンパの摺
動面には生じない。従って、バリ等を修正する加工をし
なくても当該バリ等がダンパの回動を妨げることがない
ので、ダンパを円滑に回動させることができる。
【0023】これは、前記ダンパ部組立工程において前
記蓋体の表面側に前記ダンパの裏面を対向させて係合
し、前記第2の開口加工工程において前記蓋体の第1の
開口部分から露出した前記ダンパの裏面側から該ダンパ
の表面に前記ガス種の表示を刻設し、前記蓋体の第1の
開口部分から露出した前記ダンパの裏面に該ダンパの裏
面側から前記第2の開口を加工したときも同様である。
【0024】また、前記第2の開口の開口面積を、燃焼
に必要な一次空気の量が略同一の複数のガス種ごとにグ
ループ化して定めた面積とすることにより、前記第2の
開口加工工程において、前記第2の開口を加工する際
に、加工の種類を減少させることができるので工数及び
設備コストの低減を図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の一例を図面に
基づいて説明する。図1は本発明のガスバーナの空気調
節装置の実施形態の一例を示す説明図、図2はダンパの
開閉時の開口状態を示す説明図、図3はノズルを装着し
た状態を示す説明的断面図である。
【0026】本発明の実施形態の一例であるガスバーナ
の空気調節装置は、図1に示すように、蓋体1とダンパ
2とから形成されるダンパ部3からなり、このダンパ部
3は、バーナの混合管4の空気導入側の開口部に配設さ
れている。また、図3に示すように、ダンパ部3がガス
バーナに組み付けられた状態では、ダンパ部3のノズル
挿入孔5にガスを供給するためのノズル6が挿入されて
いる。
【0027】蓋体1は、図3に示すように、薄板状の金
属板をプレス成形してバーナの混合管4の空気導入側の
開口部に嵌合するよう形成されている。また、図1に示
すように、ガスの燃焼のために必要な一次空気を導入す
るための第1の開口7及び第2の開口8が設けられてい
る。また、バーナの混合管4にノズル6からガスを供給
するためのノズル挿入孔9が設けられている。第1の開
口7は、ガス種が13Aのときに必要な一次空気を導入
するために必要な開口面積を備えている。また、第1の
開口7の形状は、ダンパ2の回動により全開又は全閉と
なるように略扇形となっており、ノズル挿入孔9をはさ
んで左右対称に形成されている。
【0028】ダンパ2は、図1に示すように、薄板状の
金属板で形成されており、蓋体1に設けられている第1
の開口7と略同一の形状に形成された開口10と、蓋体
1に設けられているノズル挿入孔9よりも若干小径で蓋
体1側に突出するよう形成されたノズル挿入孔11が設
けられている。また、ダンパ2の外周部にはダンパ2を
回動させるための突出部12が設けられており、開口1
0の端部にはダンパ2の回動を制限するストッパ13が
蓋体1側に突出するように形成されている。
【0029】この蓋体1とダンパ2は、一体に係合され
てダンパ部3を形成し、バーナの混合管4の空気導入側
の開口部に配設される。このダンパ部は、図3に示すよ
うに、ダンパ2のノズル挿入孔11の突出部分を蓋体1
側のノズル挿入孔9に挿入して突出させ、該突出部分を
プレスして蓋体1とダンパ2とを係合させてダンパ2が
回動自在になるように形成している。
【0030】そして、図2(a)に示すように、ダンパ
2の突出部12を図中において反時計方向に回して、ス
トッパ13が蓋体1の第1の開口7の下端部に当たるま
で回転させたときには、蓋体1の第1の開口7とダンパ
2の開口10が重なり、ダンパ2が全開になる。尚、図
2におけるハッチング部分は開口部分を示している。第
1の開口7及び10は、ガス種が13Aであるときに、
その燃焼に必要な一次空気を供給するように開口面積が
形成されている。このとき、蓋体1に設けられた第2の
開口8は、ダンパ2の開口10以外の箇所と重なるた
め、閉じられた状態となっている。
【0031】逆に、図2(b)に示すように、ダンパ2
の突出部12を図中において時計方向に回して、ストッ
パ13が蓋体1の第1の開口7の上端部に当たるまで回
転させたときには、蓋体1の第1の開口7とダンパ2の
開口10以外の箇所が重なりダンパ2が全閉になる。こ
のとき、蓋体1に設けられた第2の開口8はダンパ2の
開口10と重なるため、第2の開口8の部分のみが開放
される。
【0032】この第2の開口8の面積は、必要一次空気
量が近似するガス種に応じて5種類設けられている。具
体的にはガス種が「6B,6C,7C」の第1グループ
用、「5C」のみの第2グループ用、「6A」のみの第
3グループ用、「5A,5B,5AN」の第4グループ
用、及び「4A,4B,4C」の第5グループ用にそれ
ぞれ開口面積が設定されている。従って、ダンパ部3も
各グループごとに5種類あり、図1に示すように、蓋体
1の表面に第2の開口8が対応するガス種の刻印14が
設けられている。すなわち、この刻印14は第2の開口
8と共に蓋体1に設けられている。このように、第2の
開口8に対応するガス種の刻印14が蓋体1の表面に設
けられているので、ガスバーナを製造するときに対応す
るガス種を確認できるため、作業者が誤ったガス種のダ
ンパ部を組み付けることがない。
【0033】本実施形態のガスバーナの空気調節装置を
用いたガス器具を製造する製造ラインにおいては、日に
よって異なるガス種のガス器具を製造する場合がある。
例えば、ある日に製造するのは第1のグループのガス種
のガス器具であるときは、第1のグループ用のダンパ部
を製造ラインに準備しておく。また、次の日は第2のグ
ループのガス種のガス器具であるときは、第2のグルー
プ用のダンパ部を製造ラインに準備しておく。このよう
にすることにより、従来のように製造時にいちいちダン
パに設けられた目盛りに合わせてダンパを回動させる必
要がなくなるので、作業が容易になる。また、蓋体1の
表面には、13A以外のガス種の刻印14がなされてい
るため、対応するガス種を間違えることがない。また、
13Aと他のガス種の切り換えは、ダンパ2を全開にす
るか全閉にするかの2者選択で行うことができるので、
作業者がダンパの開度調節を誤ることがなくなり、バー
ナの燃焼不良が生じない。
【0034】尚、本実施形態においては、第2の開口8
及びガス種の表示14を蓋体1に設けているが、これに
限らずダンパ2側に設けてもよい。
【0035】次に、本発明のガスバーナの空気調節装置
の組立方法の実施形態の一例について説明する。図4は
本実施形態におけるガスバーナの空気調節装置の組立方
法を示す工程図、図5は本実施形態におけるガスバーナ
の空気調節装置の構成部品を示す説明図、図6はダンパ
部のバリや突出部の状態を示す説明的断面図である。
【0036】まず、蓋体加工工程21において、薄板状
の金属板をプレスにて絞り加工を行って有底の筒状体に
形成し、図5(a)に示すように、第1の開口22及び
ノズル挿入孔23を型抜きして蓋体24を加工する。
【0037】また、これと別工程で、ダンパ加工工程2
5において、薄板状の金属板をプレスにてノズル挿入孔
26を絞り出し、ダンパ27を回動させる突出部28を
形成し、同時に開口29を型抜きし、ストッパ30を折
り曲げてダンパ27を形成する。
【0038】次に加工された蓋体24とダンパ27とを
ダンパ部組立工程31にて組付け、ダンパ部32を形成
する。具体的には、蓋体24とダンパ27とを重ねて蓋
体のノズル挿入孔23にダンパのノズル挿入孔26の突
出部を挿入し、プレスでこの突出部を折り曲げて蓋体2
4とダンパ27を回動自在に組み付ける。このような加
工により形成したいわゆる半製品のダンパ部は全ガス種
に共通のものであるので、日々のガス種ごとの生産スケ
ジュールに関係なく量産することができる。すなわち、
月単位や半年単位毎の生産スケジュールに応じて量産す
ることができるので、生産コストを低減させることがで
きる。
【0039】次に、第2の開口加工工程33に移る。こ
の第2の開口加工工程33においては、まず、図5
(b)に示すように、ダンパ27を回動させて第1の開
口22を全閉にし、ダンパ27の開口29に臨む蓋体2
4の表面を露出させる。尚、ダンパ部組立工程で第1の
開口22を全閉状態にして蓋体24とダンパ27とを組
み立てれば、この工程は不要である。その後、図5
(c)に示すように、図示しない治具によりダンパ部3
2を固定してドリル34にて第2の開口35を加工す
る。このとき、ドリル34は、第2の開口35の5種類
のガス種のグループごとに5種類用意されている。ま
た、同時に使用するガス種の名称又はグループ名の刻印
36をパンチ39で加工する。
【0040】ドリル34やパンチ39で蓋体24に加工
した際には、図6に示すように、その裏面にバリ40が
生じたり刻印36の裏面に突出部41が生じるが、この
第2の開口加工工程33においては、第2の開口35及
び刻印36の加工を蓋体24の表面、すなわちダンパ2
7との摺動面から行っているので、バリ40や突出部4
1は蓋体24の裏面に生じることになる。従って、パリ
40等を除去する加工を行わなくても蓋体24とダンパ
27との摺動面は平面に保たれるため、ダンパ27の回
動を円滑に行うことができる。
【0041】ガス器具の製造時においては、例えば、日
によって異なるガス種のガス器具を製造する場合、ある
日に製造するのは第1のグループ用のガス種を使用する
ガス器具であるときは、第1のグループ用のドリル34
を製造ラインの工作機械に準備しておく。また、次の日
は第2のグループ用のガス種を使用するガス器具である
ときは、第2のグループ用のドリル34を製造ラインの
工作機械に準備しておく。
【0042】また、第2の開口加工工程33とは別途に
バーナ組立工程37にてバーナの混合管が形成される。
【0043】ダンパ部配設工程38において、別途加工
されたバーナの混合管の空気導入側の開口部に加工が終
了したダンパ部を配設する。このとき、当該ガスバーナ
が13A用であるときは、ダンパ27を回動して第1の
開口22を全開にする。また、使用するガス種が13A
以外のガス種であれば、ダンパ27を回動して第1の開
口を全閉とし、第2の開口35を開放する。その後は、
他の通常のガス器具と同様に、各部品を組み付けてガス
器具を組み立てる。
【0044】本実施形態のガスバーナの空気調節装置の
組立方法によれば、上述のようにダンパ部32をバーナ
の混合管に配設する際に第2の開口35を加工するた
め、13A以外の複数のガス種のグループに応じて予め
ダンパ部をそれぞれ準備する必要がない。従って、第2
の開口35が設けられていない1種類のダンパ部をのみ
を準備しておけばよいので、在庫管理も容易となり、コ
ストの低減を図ることができる。
【0045】尚、本実施形態では、蓋体24に第2の開
口35及びガス種の刻印36とを加工したが、ダンパ2
7側に加工してもよい。この際、第2の開口35と刻印
36の加工は、ダンパ27の裏面、すなわち蓋体24と
の摺動面のから行い、ダンパ27の表面にガス種の表示
がなされるようにする。このように加工することによ
り、加工時に生じるバリ等が蓋体24とダンパ27との
摺動面に生じないので、ダンパ27の回動を円滑に行う
ことができる。
【0046】また、本実施形態では、蓋体24の後面部
に第1の開口22と第2の開口35を設けているが、こ
れに限らず蓋体24の側面部に第1の開口22等を設
け、ダンパ27を当該蓋体24の側面部を覆うように形
成しても良い。
【0047】本実施形態では、ドリル34を使用して第
2の開口35を加工しているが、これに限らず第2の開
口を簡易プレスにより型抜き加工してもよい。このよう
に簡易プレスにより加工するときは、第2の開口35を
加工する工具と刻印36を加工するパンチ39とを一体
型として第2の開口35を刻印36を同時に加工するこ
とができるので、加工時間の短縮が出来、更に第2の開
口35に対応するガス種と刻印36の表示とが不一致に
なることがない。
【0048】また、第2の開口35を必要一次空気が近
似するグループ毎に形成しているが、勿論各ガス種ごと
に形成しても良い。
【0049】本実施形態では、ガス種の表示は刻印によ
り行っているが、これに限らずインクジェットプリンタ
等で印刷してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスバーナの空気調節装置の実施形態
の一例を示す説明図。
【図2】ダンパの開閉時の開口状態を示す説明図。
【図3】ノズルを装着した状態を示す説明的断面図。
【図4】ガスバーナの空気調節装置の組立方法を示す工
程図。
【図5】本実施形態におけるガスバーナの空気調節装置
の構成部品を示す説明図。
【図6】ダンパ部のバリや突出部の状態を示す説明的断
面図。
【図7】従来のガスバーナの空気調節装置の一例を示す
説明図。
【符号の説明】
1…蓋体、2…ダンパ、3…ダンパ部、4…バーナの混
合管、7,22…第1の開口、8,35…第2の開口、
14,36…ガス種の刻印。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス種13A用の一次空気を供給するため
    に必要な開口面積を有する第1の開口を備えバーナの混
    合管の空気導入側の開口部に配設される蓋体と、前記蓋
    体に回動自在に設けられ前記第1の開口を開閉するダン
    パとからなるダンパ部を備え、前記ダンパで前記第1の
    開口を閉じたときに開口し、13Aとは異なる複数のガ
    ス種の内の1つのガス種用の一次空気を供給するために
    必要な開口面積を有する第2の開口を前記ダンパ部に設
    けて13Aとは異なるガス種に対応した複数種のダンパ
    部を形成し、使用するガス種に応じて選択的に前記ダン
    パ部を前記バーナの混合管に配設してなるものであるこ
    とを特徴とするガスバーナの空気調節装置。
  2. 【請求項2】前記第2の開口が前記蓋体に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のガスバーナの空気
    調節装置。
  3. 【請求項3】前記第2の開口が前記ダンパに設けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載のガスバーナの空
    気調節装置。
  4. 【請求項4】前記ダンパ部の表面に前記第2の開口に対
    応したガス種の表示をしたことを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれか1項に記載のガスバーナの空気調節装
    置。
  5. 【請求項5】前記第2の開口と前記ガス種の表示とを前
    記蓋体又は前記ダンパのいずれか一方に設けたことを特
    徴とする請求項4に記載のガスバーナの空気調節装置。
  6. 【請求項6】前記第2の開口の開口面積が、燃焼に必要
    な一次空気の量が略同一の複数のガス種ごとにグループ
    化して定めた面積であることを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれか1項に記載のガスバーナの空気調節装置。
  7. 【請求項7】ガス種13A用の一次空気を供給するため
    に必要な開口面積を有する第1の開口を備えた蓋体と、
    該蓋体に前記第1の開口を開閉するダンパを回動自在に
    係合してダンパ部を形成するダンパ部組立工程と、 前記ダンパ部をバーナの混合管に組み付ける際に、ガス
    バーナで使用するガス種に応じて前記ダンパ部に13A
    とは異なる1つのガス種用の一次空気を供給するために
    必要な開口面積を有する第2の開口を形成する第2の開
    口加工工程とからなることを特徴とするガスバーナの空
    気調節装置の組立方法。
  8. 【請求項8】前記第2の開口加工工程において、前記第
    2の開口に対応するガス種の表示を行うことを特徴とす
    る請求項7に記載のガスバーナの空気調節装置の組立方
    法。
  9. 【請求項9】前記ダンパ部組立工程において前記蓋体の
    表面側に前記ダンパを係合し、前記第2の開口加工工程
    において前記蓋体の表面が露出するように前記ダンパを
    位置決めした状態で前記蓋体の表面に該蓋体の表面側か
    ら前記ガス種の表示を刻設し、前記蓋体の露出した表面
    に該蓋体の表面側から前記第2の開口を加工することを
    特徴とする請求項8に記載のガスバーナの空気調節装置
    の組立方法。
  10. 【請求項10】前記ダンパ部組立工程において前記蓋体
    の表面側に前記ダンパの裏面を対向させて係合し、前記
    第2の開口加工工程において前記蓋体の第1の開口部分
    から露出した前記ダンパの裏面側から該ダンパの表面に
    前記ガス種の表示を刻設し、前記蓋体の第1の開口部分
    から露出した前記ダンパの裏面に該ダンパの裏面側から
    前記第2の開口を加工することを特徴とする請求項8に
    記載のガスバーナの空気調節装置の組立方法。
  11. 【請求項11】前記第2の開口の開口面積が、燃焼に必
    要な一次空気の量が略同一の複数のガス種ごとにグルー
    プ化して定めた面積であることを特徴とする請求項7乃
    至10のいずれか1項に記載のガスバーナの空気調節装
    置の組立方法。
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