JP3450964B2 - ガスバーナの一次空気制限板の配設部の構造 - Google Patents

ガスバーナの一次空気制限板の配設部の構造

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JP3450964B2 JP15858196A JP15858196A JP3450964B2 JP 3450964 B2 JP3450964 B2 JP 3450964B2 JP 15858196 A JP15858196 A JP 15858196A JP 15858196 A JP15858196 A JP 15858196A JP 3450964 B2 JP3450964 B2 JP 3450964B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガスバーナの一
次空気口の面積を所定に設定して適正な一次空気量を確
保する為に設けられる一次空気制限板の配設部の構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】テーブルコンロ等に組み込まれるガスバ
ーナの一次空気口の面積が、混合管の上流端の開口部を
部分的に閉塞する一次空気制限板の大きさによって設定
される形式のガスバーナが知られており、このもので
は、大きさの異なる一次空気制限板を選択的に適用する
ことによって一次空気量がガス種に応じて種々設定でき
る。
【0003】図6は、一次空気制限板の配設部近傍の一
般的な構造を示した分解斜視図である。ガスバーナの混
合管(10)の上流端開口部(10a) には一対の制限板受け(1
2)(12)が対向突出しており、該制限板受け(12)(12)に
は、中央部に透孔(21)を具備する円板状の一次空気制限
板(2) が重ねられるように成っている。
【0004】このものでは、ガスノズル(32)をコイルバ
ネ(31)を介して一次空気制限板(2)の透孔(21)に挿入す
ると共に、混合管(10)の上流端開口部(10a) に対向突出
する制限板受け(12)(12)に一次空気制限板(2) を対接さ
せ、更に、一次空気制限板(2) とガスノズル(32)のノズ
ル取付部(320) 間にコイルバネ(31)を介装状態にする
と、図7に示すように、混合管(10)の上流端開口部(10
a) が部分的に一次空気制限板(2) で閉塞され、これに
より、ガスの完全燃焼に適した面積の一次空気口(11)が
形成される。そして、ガスの種類に応じて異なる大きさ
の一次空気制限板(2) を選択適用すると、ガスの種類に
応じて一次空気口の面積を予め適正に設定しておくこと
ができる。
【0005】一方、補助バーナと、これのバーナヘッド
外周を包囲する環状のバーナヘッドを具備する主バーナ
とから成る所謂親子バーナが知られている。この親子バ
ーナ全体の小型化の要請に応える為には、前記主バーナ
と補助バーナの夫々の混合管を可能な限り接近させる必
要があるが、これら両混合管を接近させると、一次空気
制限板(2) を円形にすることができず、該一次空気制限
板(2) の取付け姿勢によって、一次空気量が変化してし
まう。即ち、図8,図9に示す親子バーナの如く、主バ
ーナ(4) の混合管(40)のスロート部(42)から上流に向け
て拡大するテーパー筒(43)の側面を窪ませて形成した凹
溝(47)内に補助バーナ(5) の混合管(50)を走行させるこ
とにより、主バーナ(4) と補助バーナ(5) の混合管(40)
(50)を接近させると、親子バーナ全体の小型化を図るこ
とができる。ところが、かかる形式の親子バーナに於い
て、ガスの完全燃焼を担保し得る大きさの既述円板状の
一次空気制限板(2) を使用すると、その周縁が補助バー
ナ(5) の混合管(50)に当接することがあるから、かかる
当接を回避する為に、一次空気制限板(2) の周縁部に切
欠(23)を形成する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9の
ように一次空気制限板(2) の周縁部に切欠(23)を形成す
ると、このガスバーナを組み込んだテーブルコンロ等の
製品流通段階等に於いて一次空気制限板(2) の配設部に
振動等の外力が作用してこれが回動すると、前記切欠(2
3)が混合管(40)の上流端開口部(40a) に移動して斜線で
示す空気増加域(24)が生じる。従って、上記形式の一次
空気制限板(2) を使用するものでは、一次空気口(11)の
大きさの安定性が担保できないと言う問題があった。
【0007】尚、上記問題点は、補助バーナ(5) を具備
する形式のものを例に採って説明したが、図9に於いて
補助バーナ(5) を取り除いた形式のものであっても、一
次空気制限板(2) の回動に伴って一次空気口(41)の大き
さが変化するから上記と同様の問題がある。補助バーナ
(5) を具備しないにも関わらず、ガスバーナの混合管の
外周下部を水平にして該混合管を扁平化するのは、この
ガスバーナを組み込むテーブルコンロ等の器具を扁平化
するのに有意義だからである。
【0008】本願はかかる点に鑑みてなされたもので、
『ガスバーナに於ける混合管の横長楕円形の上流端開口
部と重なり合い且つ前記楕円形とほぼ相似形に形成され
た略楕円状の一次空気制限板を具備し、前記上流端開口
部に重なった状態で前記一次空気制限板が該一次空気制
限板の表面に対する垂線を中心として回動したときに
は、これに伴って前記重なり部の面積が変化する形式の
ガスバーナの一次空気制限板の配設部の構造』であっ
て、製品流通段階等に於いて一次空気制限板の配設部に
不測の外力が作用した場合でも一次空気口(41)が面積変
化しないようにすることをその課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為
に、請求項1の発明は、『前記一次空気制限板の長径方
向の両外側に、前記上流端開口部との非重なり部が形成
される構成とし、前記一次空気制限板の表面に対する垂
線を中心として該一次空気制限板が回転するのを防止す
る回り止め手段を具備させた』ことを特徴としたもので
ある。上記手段によれば、ガスバーナの混合管の上流端
開口部と一次空気制限板の相対的な回転が回り止め手段
で阻止されるから、前記一次空気制限板の配設部に不測
の外力が作用しても該一次空気制限板が回ることがな
い。尚、本発明では、一次空気制限板の長径方向の両外
側に形成された前記非重なり部からガスバーナの混合管
に一次空気が流入する。
【0010】請求項2の発明のように、『前記回り止め
手段は、前記ガスバーナに於ける前記混合管の上流端に
形成された被係合部と、前記一次空気制限板の外周縁に
設けられ且つ前記被係合部に係合する係合部から構成』
にすることができる。又、請求項3の発明のように一次
空気制限板を非円形とし、且つ、『前記回り止め手段
は、前記混合管の上流端外周近傍に位置し且つ前記ガス
バーナとは別に設けられた補助バーナ用のガス供給部材
と、該ガス供給部材の構成壁に係合し且つ一次空気制限
板の外周に設けられた係合部』とすることができる。
【0011】請求項4の発明のように一次空気制限板を
非円形とし、且つ、『前記回り止め手段は、前記ガスバ
ーナに於ける前記混合管の上流端外周に該混合管と同方
向に走行する態様で形成され且つ前記ガスバーナとは別
に設けられた補助バーナ用のガス供給部材が入り込む態
様に設けられた凹溝と、前記一次空気制限板の外周に設
けられ且つ前記凹溝に係合する係合爪から構成された』
ものとすることができる。この発明によれば、ガスバー
ナとこれにガス供給するガス供給部材を混合管の上流端
外周の凹溝に入り込ませることによってこれらをコンパ
クトに集合させたガス器具に於いて、一次空気制限板の
係合爪が混合管の上流端外周の凹溝に係合するから、こ
れの回り止めが図れる。
【0012】上記請求項4の発明に於いて、『前記一次
空気制限板は円板の外周に切欠を具備する形状を有し、
前記混合管の上流端外周に形成された前記凹溝に入り込
んでいる前記ガス供給部材側に前記切欠が位置するよう
に前記一次空気制限板の配設姿勢が設定され、更に、前
記切欠がこれに対応する前記ガス供給部材の構成壁に接
近している』ように構成した請求項5の発明では、前記
ガス供給部材の構成壁が前記切欠に接近するように該ガ
ス供給部材と一次空気制限板の位置関係が設定されてい
る。従って、上記のようにガスバーナの混合管とガス供
給部材をコンパクトに集合させる場合に、一次空気制限
板の外周に形成された切欠が、前記ガス供給部材の前記
混合管への接近を許容する為の空間として機能する。即
ち、ガス供給部材が前記一次空気制限板の配設に対して
邪魔になるのを、前記切欠で回避できるのである。
【0013】請求項6の発明は、『前記回り止め手段
は、前記ガスバーナに於ける前記混合管の上流端外周に
該混合管と同方向に走行する態様で形成された凹溝内に
入り込んだ態様で配設された補助バーナ用のガス供給部
材と、該ガス供給部材の構成壁に係合し且つ一次空気制
限板の外周に設けられた係合部とから構成された』もの
である。このものでは、ガスバーナとこれガス供給する
ガス供給部材を混合管の上流端外周の凹溝に入め込むこ
とによってこれらをコンパクトに集合させたガス器具に
於いて、一次空気制限板の外周の係合部がその近傍に配
設された補助バーナ用のガス供給部材に係合するから、
これの回り止めが図れる。
【0014】請求項6の発明に於いて、『前記一次空気
制限板は、円板の外周に前記係合部として機能する切欠
が設けられた形状を有し、前記切欠は、前記一次空気制
限板が適正姿勢から回動し始めた回動初期に前記ガス供
給部材の構成壁に当接して前記一次空気制限板の回動を
阻止する』構成とした請求項7の発明では、請求項5の
発明と同様に、ガス供給部材が前記一次空気制限板の配
設に対して邪魔になるのを、前記切欠で回避することが
できる。
【0015】
【発明の効果】請求項1〜請求項7の発明では、一次空
気制限板の配設部に不測の外力が作用してもこれが回ら
ないから、該一次空気制限板と混合管の上端開口部の非
重なり部たる一次空気口の面積変化が防止できる。又、
請求項4〜請求項7の発明では、ガスバーナと補助バー
ナ用のガス供給部材等をコンパクトに集合させたガス器
具に於いて、一次空気制限板の回り止めが図れる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、上記発明の実施の形態を説
明する。図1は主バーナ(4) と補助バーナ(5) を具備す
る親子バーナの一部切欠の側面図であり、同図の想像線
で示したケーシング(7) はテーブルコンロのケーシング
を示している。又、図1〜図3は請求項1,請求項2,
請求項4及び請求項5の発明に対応する実施の形態を示
している。
【0017】主バーナ(4) の混合管(40)のスロート部(4
2)からガスの流れ方向の上流側に向けて拡大するテーパ
ー筒(43)の上流端開口端部(40a) の外周形状は、図2,
図3に示すように、円の一部を直線的に切り落とした形
状となっている。そして、該切り落としによって形成さ
れた水平部(48)には、該水平部(48)を一部窪ませて形成
し且つテーパー筒(43)の中心線と同方向に走行する凹溝
(47)(請求項2の発明の発明特定事項たる被係合部に対
応する)が設けられている。又、上記凹溝(47)は、後述
するコック部(6) の下流端円筒部(66)の中心軸や補助バ
ナ(5) の混合管(50)の中心軸と同方向に走行する態様で
形成されている。
【0018】前記凹溝(47)には補助バーナ(5) の混合管
(50)とこれにガス供給するコック部(6) の下流端円筒部
(66)(請求項4及び請求項5の発明の発明特定事項たる
ガス供給部材に対応する)が部分的に侵入した状態にな
っており、これにより、主バーナ(4) と補助バーナ(5)
を接近させてバーナ全体の小型化を図っている。中央部
に透孔(21)が穿設された一次空気制限板(2) は、円板の
外周部を一部直線的に切除して形成した切欠(29)を具備
する輪郭形状を有し、前記切除部には係合爪(26)(請求
項2の発明の発明特定事項たる係合部に対応する)が屈
曲形成されている。
【0019】そして、前記一次空気制限板(2) を主バー
ナ(4) に取付けるときには、主バーナ(4) を構成する混
合管(40)上流端のテーパー筒部(43)の上流端開口部(40
a) に形成された制限板受け(45)(45)に一次空気制限板
(2) を重ね合わせると共に、該一次空気制限板(2) の周
縁部に屈曲形成した係合爪(26)を、上記主バーナ(4) の
上流部のテーパー筒(43)の外周に形成された凹溝(47)に
挿入してその周縁部に係合させる。すると、該係合によ
って一次空気制限板(2) が主バーナ(4) に対して回り止
め状態に対接せしめられる。従って、この実施の形態で
は、混合管(40)の上流端の外周に形成された凹溝(47)と
これに係合する前記一次空気制限板(2) の係合爪(26)と
の組み合わせが請求項1の発明の発明特定事項たる回り
止め手段に対応している。
【0020】次に、図1に示すように、テーブルコンロ
のケーシング(7) 内に配設されたコック部(6) のノズル
取付部(320) に連設されているガスノズル(32)を一次空
気制限板(2) の透孔(21)に挿入状態にすると共に、ノズ
ル取付部(320) と一次空気制限板(2) の間にコイルバネ
(31)を介装状態にすると、一次空気制限板(2) から屈曲
させた係合爪(26)が混合管(40)の上流端のテーパー筒(4
3)外周に形成された凹溝(47)に係合して一次空気制限板
(2) が回り止め状態に安定せしめられ、これにより、主
バーナ(4) の混合管(40)の上流端開口部(40a) と一次空
気制限板(2) の外周の間に形成される一次空気口(11)の
大きさが一定に保たれる。
【0021】又、コック部(6) に連設された補助バーナ
(5) 用のガスノズル(54)を補助バーナ(5) に於ける混合
管(50)の上流端に挿入すると、主バーナ(4) 及び補助バ
ーナ(5) とコック部(6) が接続された状態になる。この
場合、一次空気制限板(2) の周縁に切欠(29)が形成され
ているから、ガス供給部材たる前記コック部(6) の下流
端円筒部(66)が前記一次空気制限板(2) の取り付けの邪
魔になるのを、前記切欠(29)部で回避することができ
る。
【0022】尚、上記実施の形態では、混合管(40)の上
流端開口部(40a) の部外周に形成された凹溝(47)に係合
させる係合爪(26)を一次空気制限板(2) に屈曲形成した
が、図3の想像線で示すように、前記混合管(40)の上流
端開口部(40a) からその中心に向けて突出する制限板受
け(45)の基端部に両側から係合する係合爪(29)(29)を一
次空気制限板(2) に屈曲形成し、これにより該一次空気
制限板(2) を回り止め状態に固定しても良い。この場合
は前記制限板受け(45)とこれに係合する係合爪(29)(29)
が請求項2の発明の発明特定事項たる被係合部と係合部
に各別に対応すると共に、これらの組み合わせが請求項
1の発明の発明特定事項として記載の回り止め手段に対
応する。
【0023】又、上記実施の形態では、主バーナ(4) の
上流端のテーパー筒部(43)の外周に水平部(48)を形成し
ているが、図3の想像線で示すように、テーパー筒部(4
3)の外周輪郭と成る円が円弧状の凹溝(47)と直接に繋が
るようにして前記水平部(48)が存在しないようにしても
良い。図4は一次空気制限板(2) の回り止め手段の他の
例を示す図であって、主バーナ(4) の混合管(40)の上流
端開口部(40a) 近傍の正面図である。又図4は、請求項
1,請求項3,請求項6及び請求項7の発明の発明に対
応する実施の形態を示している。
【0024】このものでは、一次空気制限板(2) の外周
に円弧状凹部(28)(請求項2,請求項6に記載の係合部
及び、請求項7に記載の切欠に対応している)が形成さ
れており、該円弧状凹部(28)を、図1に示される補助バ
ーナ(5) の混合管(50)にガス供給する為のコック部(6)
の下流端円筒部(66)(請求項3,請求項6及び請求項7
に記載のガス供給部材に対応する)に対する逃げ部(一
次空気制限板(2) を取付ける場合に前記下流端円筒部(6
6)が邪魔になるのを回避する部分)とすると共に、前記
円弧状凹部(28)を前記下流端円筒部(66)に外嵌係合させ
ることによって一次空気制限板(2) の回り止めを図った
ものである。このものでは、前述した実施の形態の一次
空気制限板(2) に於ける係合爪(26)を設けていないか
ら、金属板を所定形状に打ち抜く打ち抜き作業をするだ
けで一次空気制限板(2) が完成し、該一次空気制限板
(2) が簡単に製作できる利点がある。
【0025】尚、図4のものでは、一次空気制限板(2)
の円弧状凹部(28)をコック部(6) の下流端円筒部(66)に
係合させているが、補助バーナ(5) の混合管(50)の上流
端を更に上流側に延長して、該混合管(50)に前記円弧状
凹部(28)を係合させてもよい。又、前記混合管(50)の上
流端とコック部(6) の下流端円筒部(66)との間隔を大き
く設定し、該間隔部に露出するノズル(54)の外周壁に対
して前記円弧状凹部(28)が係合する様にしてもよい。こ
れらの場合、上記円弧状凹部(28)が係合する混合管(50)
やノズル(54)、更にはコック部(6) の下流端円筒部(66)
が請求項3,請求項6,請求項7の発明の発明特定事項
として記載のガス供給部材に対応することとなる。
【0026】又、上記実施の形態では、円弧状凹部(28)
をコック部(6) の下流端円筒部(66)や補助バーナ(5) の
混合管(50)や更にノズル(54)に対する逃げ部とすると共
に、これらに係合させるようにした。これに対し、上記
円弧状凹部(28)に代えて直線状の切欠を形成し、該切欠
がコック部(6) の下流端円筒部(66)や補助バーナ(5)や
混合管(50)や更にノズル(54)に対する逃げ部とすると共
に、これらに当接して一次空気制限板(2) の回り止め機
能を発揮するようにしてもよい。
【0027】尚、上記実施の形態では一次空気制限板
(2) の中心に形成された透孔(21)には、ガスノズル(32)
を挿通させたが、コック部(6) のノズル取付部(320) の
下流端から円筒部を突出させると共に、該円筒部を前記
透孔(21)に挿通させ、主バーナ(4) のテーパー筒(43)内
に突出した前記円筒部の先端にガスノズル(32)を接続し
てもよい。又、上記ノズル取付部(320) とガスノズル(3
2)の間に所定長さの連結管を介装し、該連結管が前記透
孔(21)に挿通状態となるようにしてもよい。このよう
に、一次空気制限板(2) の透孔(21)は前記ガスノズル(3
2)以外の物が挿通されるものであってもよい。
【0028】又、上記各実施の形態では、適正姿勢に取
り付けられた一次空気制限板(2) の外周部に所定の大き
さの一次空気口(11)が形成される場合を例示的に説明し
たが、ガス種によっては適正姿勢に取り付けられた一次
空気制限板(2) によって主バーナ(4) の上流端開口部(4
0a) が完全に閉塞される形式の器具の場合も適用でき
る。前記一次空気制限板(2) が適正姿勢から回動した場
合に主バーナ(4) の上流端開口部(40a) が切欠(29)や円
弧状凹部(28)によって開放状態となるのを防止する必要
があるからである。
【0029】図5は、請求項1及び請求項2の発明に対
応する実施の形態を示している。このものは、補助バー
ナを具備しない形式のガスバーナ(8) の混合管(80)の上
流端開口部(80a) を一次空気制限(2) で部分的に閉塞し
たもので、混合管(80)の端面輪郭形状は同図に示すよに
横長の楕円状に形成されている。そして、図示しないガ
スノズルやその他のガス供給管(既述コック部のノズル
取付け部の下流端から突出させた円筒部等)を挿通させ
る為の透孔(21)を具備する一次空気制限板(2)は、前記
楕円と相似形の楕円の長径側両端部を平行に切り落とし
た形状を有し、その外周下縁部には、同図の紙面に対し
て裏側に向けて屈曲する係合爪(86)が設けられている。
そして、該係合爪(86)は、混合管(80)の外周縁部に形成
された係合凹部(87)に係合されており、これにより、一
次空気制限板(2) が混合管(80)の上流端開口部(80a) に
対して回動するのを防ぎ、一次空気口(81)の面積が変化
するのを防止している。このものでは、混合管(80)を横
長の楕円形に形成してこれの扁平化を図ることにより、
このガスバーナ(8) を組み込むテーブルコンロ等の器具
が前記楕円の短径方向に扁平化できて、器具の薄型化に
貢献できる利点がある。尚、この実施の形態では、混合
管(80)外周の係合凹部(87)と一次空気制限板(2) の係合
爪(86)が、請求項2の発明の発明特定事項として記載の
被係合部と係合部に夫々対応していると共に、これらの
組み合わせが、請求項1の発明の発明特定事項として記
載の回り止め手段に対応する。
【0030】尚、図5の形式のガスバーナに於いて、混
合管(80)の外周の係合凹部(87)及びこれに係合する一次
空気制限板(2) の係合爪(86)を設けないで、同図の想像
線で示すように、一次空気制限板(2) の左右側辺部に、
混合管(80)の上流端開口部(80a) 内に向けて屈曲された
係合片(28a) (28b) を設け、該係合片(28a) (28b) が前
記混合管(80)の上流端開口部(80a) の内縁に係合して一
次空気制限板(2) の回り止め機能を果たすよにしても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態の一部切欠の側面図
【図2】図1に於ける一次空気制限板(2) の配設部の分
解斜視図
【図3】一次空気制限板(2) の配設部の拡大図
【図4】一次空気制限板(2) の回り止め手段の他の具体
例を示す図
【図5】補助バーナ(5) を具備しないガスバーナに本発
明を実施した場合の要部拡大図
【図6】従来の一次空気制限板(2) の取付け部を示す分
解斜視図
【図7】従来の一次空気制限板(2) の取付け部を示す正
面図
【図8】従来の一次空気制限板(2) の取付け構造を親子
バーナに適用した場合の一部切欠の側面図
【図9】図8の一次空気制限板(2) が回転した場合に(4
1)が増加することを説明する図
【符号の説明】
(4) ・・・主バーナ (5) ・・・補助バーナ (6) ・・・コック部 (11)・・・一次空気制限板 (21)・・・透孔 (32)・・・ガスノズル (40a) ・・・上流端開口部
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−46241(JP,U) 実開 平6−40621(JP,U) 実開 昭56−28549(JP,U) 実開 昭53−115440(JP,U) 実開 昭49−67233(JP,U) 特公 昭5−1240(JP,B1) 実公 昭54−40307(JP,Y1) 実公 昭38−8166(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23D 14/06 F23D 14/60 - 14/64 F23D 17/00 - 23/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスバーナに於ける混合管の横長楕円形
    の上流端開口部と重なり合い且つ前記楕円形とほぼ相似
    形に形成された略楕円状の一次空気制限板を具備し、 前記上流端開口部に重なった状態で前記一次空気制限板
    が該一次空気制限板の表面に対する垂線を中心として回
    動したときには、これに伴って前記重なり部の面積が変
    化する形式のガスバーナの一次空気制限板の配設部の構
    造であって、 前記一次空気制限板の長径方向の両外側に、前記上流端
    開口部との非重なり部が形成される構成とし、 前記一次空気制限板の表面に対する垂線を中心として該
    一次空気制限板が回転するのを防止する回り止め手段を
    具備させた、ガスバーナの一次空気制限板の配設部の構
    造。
  2. 【請求項2】 前記回り止め手段は、前記ガスバーナに
    於ける前記混合管の上流端に形成された被係合部と、前
    記一次空気制限板の外周縁に設けられ且つ前記被係合部
    に係合する係合部から構成された、請求項1のガスバー
    ナの一次空気制限板の配設部の構造。
  3. 【請求項3】 ガスバーナに於ける混合管の上流端開口
    部と重なり合う非円形の一次空気制限板を具備し、前記
    上流端開口部に重なった状態で前記一次空気制限板が該
    一次空気制限板の表面に対する垂線を中心として回動し
    たときには、これに伴って前記重なり部の面積が変化す
    る形式のガスバーナの一次空気制限板の配設部の構造で
    あって、 前記一次空気制限板の表面に対する垂線を中心として該
    一次空気制限板が回転するのを防止する回り止め手段を
    具備させ、 前記回り止め手段は、前記混合管の上流端外周近傍に位
    置し且つ前記ガスバーナとは別に設けられた補助バーナ
    用のガス供給部材と、該ガス供給部材の構成壁に係合し
    且つ一次空気制限板の外周に設けられた係合部とから構
    成された、ガスバーナの一次空気制限板の配設部の構
    造。
  4. 【請求項4】 ガスバーナに於ける混合管の上流端開口
    部と重なり合う非円形の一次空気制限板を具備し、前記
    上流端開口部に重なった状態で前記一次空気制限板が該
    一次空気制限板の表面に対する垂線を中心として回動し
    たときには、これに伴って前記重なり部の面積が変化す
    る形式のガスバーナの一次空気制限板の配設部の構造で
    あって、 前記一次空気制限板の表面に対する垂線を中心として該
    一次空気制限板が回転するのを防止する回り止め手段を
    具備させ、 前記回り止め手段は、前記ガスバーナに於ける前記混合
    管の上流端外周に該混合管と同方向に走行する態様で形
    成され且つ前記ガスバーナとは別に設けられた補助バー
    ナ用のガス供給部材が入り込む態様に設けられた凹溝
    と、前記一次空気制限板の外周に設けられ且つ前記凹溝
    に係合する係合爪から構成された、ガスバーナの一次空
    気制限板の配設部の構造。
  5. 【請求項5】 前記一次空気制限板は円板の外周に切欠
    を具備する形状を有し、 前記混合管の上流端外周に形成された前記凹溝に入り込
    んでいる前記ガス供給部材側に前記切欠が位置するよう
    に前記一次空気制限板の配設姿勢が設定され、 更に、前記切欠がこれに対応する前記ガス供給部材の構
    成壁に接近している、請求項4のガスバーナの一次空気
    制限板の配設部の構造。
  6. 【請求項6】 ガスバーナに於ける混合管の上流端開口
    部と重なり合う非円形の一次空気制限板を具備し、前記
    上流端開口部に重なった状態で前記一次空気制限板が該
    一次空気制限板の表面に対する垂線を中心として回動し
    たときには、これに伴って前記重なり部の面積が変化す
    る形式のガスバーナの一次空気制限板の配設部の構造で
    あって、 前記一次空気制限板の表面に対する垂線を中心として該
    一次空気制限板が回転するのを防止する回り止め手段を
    具備させ、 前記回り止め手段は、前記ガスバーナに於ける前記混合
    管の上流端外周に該混合管と同方向に走行する態様で形
    成された凹溝内に入り込んだ態様で配設された補助バー
    ナ用のガス供給部材と、該ガス供給部材の構成壁に係合
    し且つ一次空気制限板の外周に設けられた係合部とから
    構成された、ガスバーナの一次空気制限板の配設部の構
    造。
  7. 【請求項7】 前記一次空気制限板は、円板の外周に前
    記係合部として機能する切欠が設けられた形状を有し、 前記切欠は、前記一次空気制限板が適正姿勢から回動し
    始めた回動初期に前記ガス供給部材の構成壁に当接して
    前記一次空気制限板の回動を阻止する、請求項6のガス
    バーナの一次空気制限板の配設部の構造。
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