JP4433459B2 - 水栓の取付構造及び調整部材 - Google Patents

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Description

本発明は、水栓の取付構造及び調整部材に関する。
水栓の中には、延出部を有すると共に、この延出部を取付部の挿入孔に挿入しつつ、設置されるものがある。例えば、台部(取付部の一具体例)に取り付けられる「シングルレバー式の水栓」の中には、下方に向かって取付用ボルトを延出したものがある。この「シングルレバー式の水栓」では取付用ボルトを台部の挿入孔に挿入しつつ、挿通孔を備える座金を台部の裏面側に配置すると共に、挿通孔に取付用ボルトの突端側を挿通する。更に、取付用ボルトの突端側に取付用ナットを締め込み、水栓と座金とによって台部を挟持すると、水栓が台部に固定される(特許文献1の図1等を参照)。
特開平11−200437号公報
この種の水栓には以下のような問題がある。例えば、この種の水栓が既に取り付けられた取付部において、水栓を新たなものに交換したい場合がある。ところが、この取付部では、挿入孔が水栓によって隠蔽された状態にあり、既設の水栓を取付部から取り外さないと、挿入孔のサイズを確認できないのが実情である。そして、既設の水栓を実際に取り外して露呈した挿入孔のサイズが、施工者にとって予想外なことがある。
この挿入孔が予想外に小型である場合には、「既設の水栓を新たな水栓に交換する作業(以下、「交換作業」という。)」の作業上の手間が多くなる。つまり、この種の水栓の中には、取付用ナットの延出方向と同方向に、他の延出部(例えば、給湯用の配管、給水用の配管、シャワー吐水用の配管等)等を延出させているものがある。また、延出部の数が1つであっても、そのサイズ(外縁寸法等が大きい場合もある。
そして、新たに施工を予定する水栓が複数の延出部を備えたり、サイズの大きな延出部を備える場合において、既設の「挿入孔」のサイズが小型であると、台部に後加工を施し、挿入孔を拡大することが必要となり、前記「交換作業」の手間が多くなるからである。尚、近年、水栓のユーザー自身が(専門の施工業者によらず)、「交換作業」を行うことがあるが、通常、ユーザーにとっては、前記「台部の後加工」は困難な作業である。よって、挿入孔が予想外に小型である場合には、ユーザー自身によって、交換作業を行うことが実質的に不可能な場合もある。
一方、複数の延出部を備える水栓や、サイズの大きな延出部を備える水栓にも対応するため、挿入孔を「余裕を持った大きさ」に形成することも考えられる。ところが、この場合には、取り付けられる水栓と、挿入孔との間に「大きな位置ズレ(芯ずれ)」を生じ易くなる。そして、この「大きな位置ずれ(芯ずれ)」を生ずると、例えば、挿入孔の一部が外観として露呈し、取付部の美観を低下させたり、水栓の取付安定性を損う等の問題を生ずることになる。このため、挿入孔を「余裕を持った大きさ」に形成する場合にも、「大きな位置ずれ(芯ずれ)」を生じないように、水栓の取付作業を慎重に行うことが必要となり、結局、水栓の施工上の手間(交換作業)を少なくすることはできない。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、延出部を備える水栓を取付部に取り付ける際の手間を少なくするための「水栓の取付構造」と、このような「水栓の取付構造」を得るための「調整部材」を提供すること目的とする。
請求項1の発明の水栓の取付構造(以下、「取付構造」という。)は、延出部を有する水栓を、所定の取付部に取り付けるための水栓の取付構造であって、
前記取付部は、前記水栓が取り付けられる際に所定のクリアランスを維持した状態で前記延出部を挿入させる挿入孔を備えると共に、
前記延出部の外面部に前記クリアランスの値を調節するための調整部材を装着することを特徴とする。
請求項1の発明によると、挿入孔が所定のクリアランスを備えるため、挿入孔に後加工を施すまでもなく、水栓を取付部に取り付けることができる。しかも、延出部の外面部(外周部)に、クリアランスを調節するための調整部材を装着する。つまり、例えば、挿入孔が予想外に大型であったり、延出部のサイズが小さいために、クリアランスが大きくなる場合でも、調整部材によってクリアランスを調節できる。
このため、水栓の取付作業を気軽に行っても、水栓と挿入孔との間に大きな「位置ズレ(芯ずれ)」を生ずることはない。従って、請求項1の発明によると、延出部を備える水栓を取付部に取り付ける際の手間が少なくなる。
尚、各請求項の発明において、クリアランスが小さい場合には、調整部材を使用しない状態にて水栓の取付作業を行ってもよい。また、各請求項の発明は、前記交換作業(所定の取付部において、既設の水栓を新たな水栓に交換する作業)を実施する場合の他に、所定の取付部において、水栓を新規に取り付ける場合にも好適に適用できる。
各請求項の発明において、「延出部の外面部に〜調整部材を装着する」態様としては、例えば、「延出部の外周部(外縁部)」を略周回する状態に装着する態様や、「延出部の外周部(外縁部)」を略半周回する状態等に装着する態様等を例示できる。更に具体的な態様を述べると、(1)調整部材をリング形状に構成し、調整部材が延出部の外周(外縁部)を略周回する状態とされる態様や、(2)調整部材を開口部やスリット部を備える形状(Cリング形状等)に形成し、調整部材が延出部の外周(外縁部)を抱着する状態(抱え込む状態)とされる態様、(3)調整部材を略コの字状、略U字状若しくはV字状等に構成し、調整部材が延出部の外周(外縁部)を挟着する状態とされる態様、等を例示できる。
各請求項の発明の「取付部」としては、台部(デッキ部)の他に、壁部等を例示できる。また、延出部の数は単数であっても、複数であってもよい。また、延出部の数が複数である場合に、調整部材は1つの延出部のみに固定されても、複数の延出部(全延出部であっても、全延出部から選ばれる所定数の延出部であってもよい。)に固定されてもよい。更に、「調整部材」の形状は種々選択でき、例えば、「リング状」、「枠状」、「コの字状」、「U字状」、「V字状」等を例示できる。特に、「リング状」等のように、「延出部の外周部(外縁部)」を略周回可能な形状とすると、以下のような利点がある。つまり、略リング状の調整部材を延出部に装着すると、延出部の外縁部が、延出部の軸心を中心に略円形に拡大する。よって、水栓を取付部に取り付ける際に、延出部の軸心が種々の方向に偏心しても好適に対処できる。
「調整部材」は、金属、樹脂(硬質樹脂等)等の剛性の高い素材で構成されるものであってもよいが、ゴムや樹脂発泡体等のように、剛性が低い素材で構成してもよい。また、「調整部材」は、水栓の取付作業の後に、劣化したり、破壊されるもの(例えば、生分解樹脂製、紙製等)等であってもよい。
請求項2の取付構造は、請求項1に記載の取付構造において、
前記調整部材は前記クリアランスの値が所定値を超えるときに、前記延出部の外面部に装着されることを特徴とする。
請求項2の発明では、クリアランスの値が所定値以下の場合(つまり、クリアランスが小さい場合)には、調整部材を使用せずに水栓の取付作業を行い、クリアランスの値が所定値を超える場合(つまり、クリアランスが大きい場合)には調整部材を使用した状態で水栓の取付作業を行うことを意図している。
請求項3の取付構造は、請求項1又は請求項2に記載の取付構造において、
外縁寸法が異なる複数種類の調整部材の中から、前記クリアランスの値に応じて、前記延出部の外面部に装着される調整部材を選択することを特徴とする。
請求項3の発明は、クリアランスの値に応じて、使用する調整部材のサイズを変更することを意図している。つまり、クリアランスの増減に応じて、調整部材のサイズを増減することを意図している。尚、請求項3の発明に従って、使用する調整部材のサイズを変更すると同時に、請求項2の発明に従って、調整部材の使用の可否を選択してもよい。つまり、クリアランスの値が最も小さい範囲では、調整部材を使用しない。そして、クリアランスの値が所定値を超えると、調整部材を使用するが、クリアランスの値の大小に応じて、使用する調整部材のサイズを選択することとしてもよい。
請求項4の取付構造は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の取付構造において、
前記水栓は前記取付部の一面側に取り付けられ、前記延出部は前記挿入孔に対して、前記取付部の一面側から他面側に挿入される取付用ボルトであると共に、
挿通孔を備える取付座形成部材を、前記取付部の他面側に配置し、
前記取付用ボルトを突端側から前記取付座形成部材の挿通孔に挿通すると共に、前記取付用ボルトのうちで、前記挿通孔を挿通した部位に取付用ナットを締め込み、前記水栓と前記取付座形成部材とによって前記取付部を挟持することで、前記水栓が取付部に固定されることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3の取付構造の具体的な態様を示すものである。ここで、「取付座形成部材」とは、取付部の他面側において、取付用ナットの取付座を形成するための部材である。例えば、挿入孔の外周寸法(外縁寸法)よりも、大きな外周寸法(外縁寸法)を備え、取付部の他面において、挿入孔の周縁に位置する部位に当接可能な部材を例示できる。より具体的には、座金(金属製に限らず、ゴム、樹脂等の金属以外を素材で構成されてもよい。)を例示できる。尚、取付部の一面と、他面は適宜選択できる。例えば、取付部の表面及び裏面のうちの一方を「取付部の一面」とすることができ、取付部の表面及び裏面のうちの他方を「取付部の他面」とすることができる。
請求項5の取付構造は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の取付構造において、
前記調整部材は、外径が前記挿入孔の内径よりも小さくされると共に、
拡開して内径を拡大しつつ、前記延出部の外面部に装着される略Cリング形状とされることを特徴とする。
請求項5の発明では、調整部材を拡開可能な略Cリング形状に構成するため、延出部に装着することが容易である。しかも、拡開(特に、弾性拡開が好ましい。)しつつ、延出部に装着されるため、一旦、装着された後は、延出部から脱落し難い。尚、「調整部材の外径が挿入孔の内径よりも小さいケース」は、挿入孔が円形孔である場合を意図している。
請求項6の取付構造は、請求項1乃至請求項の何れかに記載の取付構造において、
前記調整部材は、略環状に構成されると共に前記挿入孔の内径よりも小さな外径を備えた本体部と、
本体部の内側から突出すると共に前記延出部の外面部に固定される固定部と、を備えることを特徴とする。
請求項6の発明は、例えば、水栓が複数の延出部を備える場合等を意図している。かかる場合に、調整部材で全延出部を抱囲できれば、全延出部の全周囲でクリアランスを調整できるため、取付構造の施工をより円滑に行うことができる。全延出部の周方向に沿った全域で、延出部と挿入孔とのクリアランスを小さくできるからである。
ところで、請求項1〜5の発明には、単一の調整部材を全ての延出部に固定する態様や、個々の延出部毎に別個の調整部材を装着する態様も含まれるが、これらの態様には更に改良の余地がある。つまり、前者の態様によると、単一の調整部材の固定部位を全延出部を固定する作業が必要となり、後者の態様によると、個々の調整部材を個々の延出部に装着する作業が必要となる。また、前者の態様では、複数の延出部の延出間隔と、調整部材における「各延出部に対応する固定部位」の配置間隔と、が一致することが必要となり、調整部材を高精度に作成することが必要であるからである。
一方、請求項6の発明の調整部材では、全ての延出部を抱囲する部分(つまり、本体部)と、装着対象となる延出部に固定される部分(固定部)とを別に設ける(通常、固定部は本体部の内側に、一体的に配置される。)。つまり、固定部を用いて、調整部材を所定の延出部(全延出部とならなければ、1つでも、複数でもよい。)のみに固定するため、調整部材を徒に高精度に作製する必要がないと共に、調整部材の装着作業を円滑に行うことができる。しかも、本体部で全ての延出部を抱囲するため、取付構造の施工をより円滑に行うことができる。
尚、請求項6の発明の調整部材は、水栓が複数の延出部を備える場合に限らず、水栓が単一の延出部を備える場合にも有効である。蓋し、単一の延出部であっても、水栓の取付面(取付部に直接、若しくは、シール部材等を介して間接的に当接する面であって、例えば、底面や背面等を例示できる)において偏心した位置から延出していれば、請求項6の発明の調整部材が効果的である。つまり、固定部を偏心した位置の延出部に装着しつつも、水栓の取付面における「広範な部位」に本体部を配置することができる。このため、この「広範な部位」において、クリアランスを調節できるからである。
請求項7の取付構造は、請求項6に記載の取付構造において、
前記本体部にはスリット状若しくは開口部状の開放部を備え、該本体部は該開放部を拡開して内径を拡大させることを特徴とする。
請求項7の発明によると、本体部に開放部を備えるため、本体部によって、延出部を抱囲する作業を円滑に行うことができる。
請求項8の取付構造は、請求項1乃至請求項7の何れかに記載の取付構造において、
前記水栓は、前記延出部と略同一の方向に、少なくとも1つの配管を延出させることを特徴とする。
請求項8の発明では、「装着対象となる延出部以外の延出部」の具体例を示している。この「配管」としては、水栓に給湯を行うための「給湯用の配管」、水栓に給水を行うための「給水用の配管」、及び、所定の吐水手段(例えば、シャワー吐水手段)に湯や水を供給するための「供給用の配管」等から選択される1つ以上の配管を例示できる。
請求項9の調整部材は、
延出部を有する水栓を、所定の取付部に取り付ける際に使用される調整部材であって、
前記取付部は、前記水栓が取り付けられる際に所定のクリアランスを維持した状態で前記延出部を挿入させる挿入孔を備えると共に、
前記延出部の外面部に装着されることで、前記クリアランスの値を調節することを特徴とする。
請求項9の調整部材は、請求項1の取付構造を構成する調整部材である。そして、請求項9の発明によると、請求項1の発明と同様な効果が得られる。尚、請求項9の調整部材は、請求項2〜請求項8のうちの何れか取付構造を構成する調整部材であってもよい。
以上のように、本各発明によると、延出部を備える水栓を取付部に取り付ける際の手間を少なくできる。
次に、本各発明に係わる「取付構造」の最良の形態を図面に従って詳細に説明する。
本最良の形態では、図1〜10を用いて、3通りの取付構造A、B、Cについて説明する。つまり、所定の態様の調整部材50を備える取付構造A(以下、「実施例1」という。)と、他の態様の調整部材60を備える取付構造B(以下、「実施例2」という。)と、調整部材を備えない取付構造C(以下、「比較例」という。)について説明する。
本最良の形態では、実施例1の構成を説明した後に、実施例2及び比較例の構成にうちで、実施例1の構成と相違する点について説明する。
(1)実施例1の構成
実施例1の取付構造Aは、図1〜図3に示すように、座金40と取付用ナット48と、調整部材50等を用いつつ、シングルレバー式の水栓30を台部(デッキ部)10に取り付けて構成されるものである。
台部(デッキ部)10は、取付部の一具体例を示しおり、表面部11と裏面部12とを貫通する状態に挿入孔13を備えている。そして、台部10の下方の部位は、配管(後述する給湯用の配管35、給水用の配管36)が配設されるスペースとされている。
水栓30は、上下方向に長尺状に構成された水栓本体31と、水栓本体31の下端部31a側を除く部位に装着された外装体32と、を備えている。また、水栓本体31の上端部側には、摺動弁カートリッジ(図示を省略)が内蔵されている。尚、摺動弁カートリッジには、固定ディスクと可動ディスクとが内蔵されている。そして、本水栓30の操作部を構成する「レバー(図示を省略)」に傾動操作や回動操作を施すと、このレバーに連係された揺動軸34が揺動したり、回動する。そして、この揺動軸34の揺動や回動に伴って可動ディスクが固定ディスク上を前後、左右等に摺動する構造となっている。
「水栓本体31の下端部31a側の部分」の外周には、フランジ部33を形成するためのリング形状部材33aが装着されている。尚、本実施例では、リング形状部材33aを「水栓本体31の下端部31a寄りの部分」に着脱可能とする。このため、リング形状部材33aの外径を選択することで、水栓30の下端部(底部)の外径を変更可能となっている。但し、フランジ部33を、水栓本体31の下端側部分31aから一体的に突出させてもよい。
水栓30の下端面(底面)30bからは、下方に向かって3つの延出部を延出させている。つまり、取付用ボルト38と、給湯用の配管35と、給水用の配管36とを水栓30の下方に向かって延出させている。尚、本実施例では、水栓30の下端面(底面)30bが、水栓30の取付部10に対する取付面を構成する。
座金40は、取付座形成部材の一具体例を示すものであり、図2に示すように、略馬蹄形の平面形状を備える。また、この座金40は、略半円形の平面形状を備える座金本体41と、座金本体41の両端から略円弧状に突出する一対の突出部43、43とを備える。
このうち、座金本体41は、上方に開口する略容器形状を備えると共に、底部41aに、前述の「取付用ボルト38」を挿通(通過)させるための挿通孔41bを備える。また、一対の突出部43、43は、その上面を座金本体41の上面と略面一とする。また、両突出部43、43の間には、前述の給湯用の配管35と、給水用の配管36とを通過させるための通過空間43aを構成している。
調節部材50は、図3(a)に示すように、樹脂(例えば、PP等)の一体成形品を用いて構成されると共に略Cリング形状を備える。つまり、調節部材50は略円板形状とされると共に、中心部に表裏を貫通する状態の装着孔51を備えている。そして、この装着孔51の内径は、取付用ボルト38の外径よりも僅かに小さくされている。
また、調節部材50は、半径方向に沿ってスリット52を備えている。そして、調節部材50はスリット52の幅を拡大するように拡開され、装着孔51の内径を拡大しつつ、取付用ボルト38に装着される。また、取付用ボルト38において調節部材50が装着される部位(以下、「被装着部位」という。)38aは、少なくともその一部が、水栓30の取付時に挿入孔13に進入することが必要である。この点に関し、実施例1及び実施例2では、調節部材50、60の上端面が水栓30の下端面(底面)30bに当接し、調節部材50、60の上半部が挿入孔13よりも上方に位置しているが、調節部材50、60の下半部は挿入孔13に進入している(図1及び図4参照)。
実施例1においては、図3(b)に示すように、調節部材50を装着することにより、全延出部(つまり、取付用ボルト38と、給湯用の配管35と、給水用の配管36)に外接する仮想円(挿入孔13内に形成されるもの)Mの外周が拡大される。つまり、調節部材50を装着した後の「全延出部(つまり、取付用ボルト38と、給湯用の配管35と、給水用の配管36)に外接する仮想円M1」は、「調節部材50を装着する前の仮想円M」よりも拡大される。このため、「全延出部(つまり、取付用ボルト38と、給湯用の配管35と、給水用の配管36)の挿入孔13の内壁面14対するクリアランス」は、調節部材50を装着することによって調整(小さく)される。
実施例1の取付構造Aは、例えば、以下のように施工される。即ち、取付用ボルト38の被装着部位38aに調節部材50を装着すると共に、フランジ部33と台部10の表面部11との間にシール部材(リング状のパッキン)16を介在させる。そして、取付用ボルト38と給湯用の配管35と給水用の配管36とを挿入孔13に挿入する(上方から下方)。このとき、水栓30の挿入孔13に対する偏心量が所定量以上となると、給湯用の配管35の外周面と、給水用の配管36の外周面と、調節部材50の外周面とのうちの1つ、若しくは、2つが、挿入孔13の内壁面14に当接する。
次いで、台部10の下方で座金40が組み込まれる。つまり、取付用ボルト40のうちで台部10の下方に到達した部位を、挿通孔41bに挿通させ、給湯用の配管35と給水用の配管36のうちで台部10の下方に到達した部位を通過空間43aを通じて座金40の下方に到達させる。この状態で、座金40の上面を台部の裏面部12に当接させる。更に、取付用ボルト40のうちで、座金40の下方に到達した部位に取付用ナット48を締め込むと、水栓30の下端面(底面)30bと、座金40とで台部10が挟持される。これにより、実施例1に係る取付構造Aを完成する。
(2)実施例2の構成
実施例2の取付構造Bは、図4に示すように、調節部材60の構成が異なる他は、実施例1の取付構造Aと同様である。この実施例2に係る調節部材60は、樹脂(例えば、PP等)の一体成形品を用いて構成されると共に、図5に示すように、略環状(リング状)に構成された本体部61と、本体部61の内壁面から本体部61の中心方向に突出する固定部62とを備えている。
このうち、本体部61は、挿入孔13の内径よりも小さな外径を備えている。また、固定部62は、前述の実施例1の調節部材50と略同様な構成を備えている。即ち、固定部62も略Cリング形状を備え、中心部に表裏を貫通する状態の装着孔62aを備えている。そして、この装着孔62aの内径は、取付用ボルト38の外径よりも僅かに小さくされている。更に、この固定部62において、本体部61の中心部に近接する位置にはスリット62bが形成されている。このスリット62bも固定部62の半径方向に沿って設けられている。
この調節部材60においても、その固定部62がスリット52の幅を拡大するように拡開される。これにより、装着孔62の内径を拡大しつつ、固定部62が取付用ボルト38の被装着部位38aに装着される。そして、この調節部材60を取付構造Bに組み込むと、本体部61が、取付用ボルト38と共に、給湯用の配管35と給水用の配管36を包囲する状態となる。
実施例2においては、図5(b)に示すように、調節部材60が装着されることによって、全延出部(つまり、取付用ボルト38と、給湯用の配管35と、給水用の配管36)に外接する仮想円Mの外周が、本体部61の外周にまで拡大される。
実施例2の取付構造Bにおいては、本体部61に給湯用の配管35と給水用の配管36とを挿入し、固定部62を取付用ボルト38の被装着部位38aに装着することで、調節部材60は取付用ボルト38に装着される。そして、フランジ部33と台部10の表面部11との間にシール部材(リング状のパッキン)16を介在させる。そして、取付用ボルト38と給湯用の配管35と給水用の配管36とを挿入孔13に挿入する(上方から下方)。このとき、水栓30の挿入孔13に対する偏心量が所定量以上となると、本体部61の外周面のうちの何れかの部位が挿入孔13の内壁面14に当接する。尚、以後の施工上の作業((座金40の組み付け、取付用ナット48等)は実施例1と同様である。
(3)比較例の構成
比較例の取付構造Cは、図6に示すように、調整部材50、60を用いない点を除き、実施例1の取付構造Aや実施例2の取付構造Cと同様である。
(4)各取付構造の使用例
次に、各取付構造A〜Cの使用例を図7〜図10を用いて説明する。例えば、図7(a)及び(b)に示すように、既設の水栓を取り外して露呈した挿入孔13の内径が、比較的小さい場合(以下、「具体例1」といい、例えば、内径が16.5mm〜19.5mmの場合)には、比較例の取付構造Cを利用する。即ち、全延出部(取付用ボルト38と、給湯用の配管35と、給水用の配管36)と、挿入孔13の内壁面14との間のクリアランス{図7(a)のDを参照}が比較的小さい場合には、調整部材50、60を用いずに、新たな水栓30を台部10に取り付ける。
この場合、図7(a)に示すように、延出部(取付用ボルト38と、給湯用の配管35と、給水用の配管36)と、挿入孔13との位置合わせを十分に行うことが望ましいが、元々、クリアランス(D)が小さいため、位置合わせが十分でなくても、大きな不具合を生ずることはない。つまり、水栓30の取付位置が、挿入孔13に対して、例えば、最大限偏心し、幾つか延出部(2つ若しくは1つ)が、内壁面14に当接する状態となっても、元々、クリアランス(D)が小さいため、偏心量はそれ程、大きくならない。このため、挿入孔13が水栓30の下方からはみ出外観として露呈することはない。尚、図7〜10において、挿入孔13の外縁部を破線(L1)で表示し、水栓30の下端面(底面)30bの外縁部を実線(D1)で示している。
図8(b)に示すように、既設の水栓を取り外して露呈した挿入孔13の内径が、前述の具体例1よりも大きくなった場合(以下、「具体例2」といい、例えば、内径が19.5mm〜21.0mmの場合)には、実施例1の取付構造Aを用いる。つまり、全延出部と、挿入孔13の内壁面14との間のクリアランス{図7(a)のDを参照}が具体例1よりも大きくなった場合には、調整部材50を用いつつ、新たな水栓30を台部10に取りつける。尚、具体例2の場合に取付構造Cを利用すると、図8(a)に示すように、挿入孔13が外観として露呈する可能性がある。このため、水栓30の施工を、慎重を期して行うことが必要となり、水栓30の施工性が低下する。
これに対して、図8(b)に示すように、調整部材50を用いると、クリアランス(D)を調整部材50の半径の分だけ、小さくすること(調整すること)ができる。この具体例2においても、図9(a)に示すように、水栓30と挿入孔13との位置合わせを不十分であっても、調整部材50によってクリアランス(D)を調整する(小さくする)。このため、位置合わせが不十分で、水栓30の取付位置が、例えば最大限偏心し、調整部材50の外周面が、内壁面14に当接する状態となっても、大きな不具合を生ずることはない。つまり、挿入孔13が水栓30の下方からはみ出外観として露呈することはない。
図9(b)、図10(a)及び(b)に示すように、既設の水栓を取り外して露呈した挿入孔13の内径が、前述の具体例2よりも更に大きくなった場合(以下、「具体例3」といい、例えば、内径が21.0mm〜23.5mmの場合)には、実施例2の取付構造Bを用いる。つまり、全延出部と、挿入孔13の内壁面14との間のクリアランス(D)が具体例2よりも更に大きくなった場合には、調整部材60を用いつつ、新たな水栓30を台部10に取り付ける。尚、具体例3の場合に取付構造Aを利用すると、図9(b)に示すように、挿入孔13が外観として露呈する可能性がある。このため、水栓30の施工を、慎重を期して行うことが必要となり、水栓30の施工性が低下する。
これに対して、図10(a)に示すように、調整部材60を用いると、クリアランス(D)が、調整部材60(本体部61)の外縁寸法を基準とするものに改められる。つまり、クリアランス(D)を小さくすること(調整すること)ができる。この具体例3においても、図10(b)に示すように、水栓30と挿入孔13との位置合わせを不十分であっても、調整部材60によってクリアランス(F)を調整する(小さくする)。このため、水栓30の取付位置が、例えば、最大限偏心し、調整部材60の外周面が、内壁面14に当接する状態となっても、大きな不具合を生ずることはない。
以上のように、本最良の形態によると、延出部と、挿入孔13との間のクリアランスに応じて、3つの取付構造A〜Cを使い分けることができる。
(5)本最良の形態の効果
本最良の形態では、挿入孔13が所定のクリアランスを備えるため、挿入孔13に後加工を施すまでもなく、水栓30を台部10に取り付けることができる。しかも、延出部(取付用ボルト38)の外面部(外周部)に、クリアランスを調節するための調整部材50,60を装着可能とする。
つまり、クリアランスが小さい場合には調整部材50,60を使用しない状態にて、水栓30の取付作業を気軽に行っても、水栓30と挿入孔13との間に大きな「位置ズレ」を生ずることはない。一方、クリアランスが大きい場合には、そのクリアランスの大きさに応じて2種類の調整部材50,60を選択使用すれば、水栓30の取付作業を気軽に行っても、水栓30と挿入孔13との間に大きな「位置ズレ」を生ずることはない。従って、本最良の形態によると、延出部を備える水栓30を台部10に取り付ける際の手間が少なくなる。
尚、本各発明の範囲は前記各実施例に示す具体的な態様に限定されず、本各発明の範囲内で種々の変形例を例示できる。
即ち、本最良の形態で示すように、水栓30が複数の延出部を備える場合には、複数の延出部(全体でも、一部でもよい。)に調整部材を装着(固定)してもよい。また、水栓30が複数の延出部を備える場合、個々の延出部(全ての延出部でも、一部の延出部でもよい。)に、調整部材(調整部材50のようなもの)を装着してもよい。
更に、水栓の製造メーカにおいては、所定の水栓を出荷する際に、1種類若しくは複数種類の調整部材を、水栓と共に梱包してもよい。この場合、水栓の施工現場(取付部)において、調整部材を使用するか否かの選択や、使用する調整部材の選択を行うことができる。また、本最良の形態では、デッキタイプ(台付きタイプ)の水栓への適用例を述べたが、各請求項の発明は壁付きタイプ等の他のタイプの水栓にも適用できる。
また、本実施例では、調整部材60の本体部61が開放部を備えない「略リング形状」となる場合を例示したが、本体部61に開放部を設け、本体部61を拡開可能とすることで、調整部材60の取付構造Bへの組み付けをより円滑に行うことを可能としてもよい。例えば、略スリット状の開放部{図5(a)の破線61aで示すスリット状の開放部}や、略開口部状の開放部{図5(a)の破線61bで示す開口端と、破線61cで示す開口端との間に形成される開口部状の開放部}を形成してもよい。
本発明は、例えば、水栓の製造、販売、施工、加工等を行う分野で利用可能である。
実施例1の取付構造を一部を破断して示す側面図である。 実施例1、実施例2及び比較例において、座金等を説明するための斜視図である。 (a)は実施例1の調整部材を示す平面図であり、(b)は実施例1の調整部材の装着状態を示す説明図である。 実施例2の取付構造を一部を破断して示す側面図である。 (a)は実施例2の調整部材を示す平面図であり、(b)は実施例2の調整部材の装着状態を示す説明図である。 比較例の取付構造を一部を破断して示す側面図である。 (a)及び(b)は取付構造の概略的横断面図である。 (a)及び(b)は取付構造の概略的横断面図である。 (a)及び(b)は取付構造の概略的横断面図である。 (a)及び(b)は取付構造の概略的横断面図である。
符号の説明
A、B、C;取付構造、
10;取付部(台部)、
13;挿入孔、
30;水栓、
38;取付用ボルト(延出部)、
40;座金(取付座形成部材)、
50,60;調整部材。

Claims (9)

  1. 延出部を有する水栓を、所定の取付部に取り付けるための水栓の取付構造であって、
    前記取付部は、前記水栓が取り付けられる際に所定のクリアランスを維持した状態で前記延出部を挿入させる挿入孔を備えると共に、
    前記延出部の外面部に前記クリアランスの値を調節するための調整部材を装着することを特徴とする水栓の取付構造。
  2. 前記調整部材は前記クリアランスの値が所定値を超えるときに、前記延出部の外面部に装着されることを特徴とする請求項1に記載の水栓の取付構造。
  3. 外縁寸法が異なる複数種類の調整部材の中から、前記クリアランスの値に応じて、前記延出部の外面部に装着される調整部材を選択することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の水栓の取付構造。
  4. 前記水栓は前記取付部の一面側に取り付けられ、前記延出部は前記挿入孔に対して、前記取付部の一面側から他面側に挿入される取付用ボルトであると共に、
    挿通孔を備える取付座形成部材を、前記取付部の他面側に配置し、
    前記取付用ボルトを突端側から前記取付座形成部材の挿通孔に挿通すると共に、前記取付用ボルトのうちで、前記挿通孔を挿通した部位に取付用ナットを締め込み、前記水栓と前記取付座形成部材とによって前記取付部を挟持することで、前記水栓が取付部に固定されることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の水栓の取付構造。
  5. 前記調整部材は、外径が前記挿入孔の内径よりも小さくされると共に、
    拡開して内径を拡大しつつ、前記延出部の外面部に装着される略Cリング形状とされることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の水栓の取付構造。
  6. 前記調整部材は、
    略環状に構成されると共に前記挿入孔の内径よりも小さな外径を備えた本体部と、
    本体部の内側から突出すると共に前記延出部の外面部に固定される固定部と、を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れかに記載の水栓の取付構造。
  7. 前記本体部にはスリット状若しくは開口部状の開放部を備え、該本体部は該開放部を拡開して内径を拡大させることを特徴とする請求項6に記載の水栓の取付構造。
  8. 前記水栓は、前記延出部と略同一の方向に、少なくとも1つの配管を延出させることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の水栓の取付構造。
  9. 延出部を有する水栓を、所定の取付部に取り付ける際に使用される調整部材であって、
    前記取付部は、前記水栓が取り付けられる際に所定のクリアランスを維持した状態で前記延出部を挿入させる挿入孔を備えると共に、
    前記延出部の外面部に装着されることで、前記クリアランスの値を調節することを特徴とする調整部材。
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