JP2002202171A - ガスメータ - Google Patents

ガスメータ

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JP2002202171A JP2000399572A JP2000399572A JP2002202171A JP 2002202171 A JP2002202171 A JP 2002202171A JP 2000399572 A JP2000399572 A JP 2000399572A JP 2000399572 A JP2000399572 A JP 2000399572A JP 2002202171 A JP2002202171 A JP 2002202171A
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忠幸 南
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滋 田川
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Toru Hiroyama
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二郎 水越
Fujio Hori
富士雄 堀
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Nobuhiro Nakamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流路切替装置における圧力損失を低減し、も
って小型化を実現することのできるガスメータを提供す
る。 【解決手段】 ガスメータ1は、ガスの流量を測定して
積算する。ガスメータ1には、流路切替装置10を設け
る。流路切替装置10は、ガスが流れる複数の流路1
2,14と、複数の流路12,14のうち少なくとも一
つの流路12を開閉するバルブ装置15とを備える。バ
ルブ装置15は、流路12側に設けたバルブシート16
と、そのバルブシート16に対し相対的に摺動して開閉
作用をなすロータリーバルブ20とを備える。ロータリ
ーバルブ20は、その軸回り方向の所定角度範囲内の往
復運動によって開閉する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスの流量を測定
して積算するガスメータに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスの流量を測定して積算するガスメー
タには、流路切替装置を設けたものがある。そこで、従
来例1及び従来例2について説明する。従来例1を図1
8及び図19により説明する。図18は流路切替装置の
電磁弁の開状態を示す模式図、図19は同じく電磁弁の
閉状態を示す模式図である。流路切替装置110のバル
ブケーシング111には、ガスが流れるガス流路106
が形成されている。ガス流路106には、電磁弁115
(後述する)が配置される主流路112と、その電磁弁
115をバイパスする副流路114とが形成されてい
る。この場合、副流路114の流路断面積は、主流路1
12の流路断面積よりも小さい。
【0003】また、前記主流路112には、その主流路
112を開閉するための電磁弁115が配設されてい
る。電磁弁115は、前記主流路112側に設けた弁座
116と、その弁座116に対し相対的に開離(図18
参照)又は当接(図19参照)することによって開閉作
用をなす弁体120とを備えている。
【0004】上記したガスメータの流路切替装置におい
て、図18に示すように、電磁弁115により弁体12
0が開かれると、ガス流路106の上流側(ガス供給側
が相当する)から流れてくるガス(図18中、太線矢印
参照)が主として主流路112を通って下流側(ガス需
要側が相当する)へ流れる。このとき、ガスは副流路1
14を通ることもできる。また、図19に示すように、
電磁弁115により弁体120が閉じられると、ガス流
路106の上流側から流れてくるガス(図19中、太線
矢印参照)が、副流路114のみを通って下流側へ流れ
る。
【0005】したがって、電磁弁115の開状態(図1
8参照)ではその閉状態に比べ多い量(大流量という)
のガスが供給され、また逆に、電磁弁115の閉状態
(図19参照)では開状態(図18参照)に比べ少ない
量に制限された小流量のガスが供給される。すなわち、
ガス需要側のガス使用量に応じて、電磁弁115により
電磁弁115を開閉することによって適切な流量のガス
を供給することができる。
【0006】次に、従来例2を図20により説明する。
従来例2は特開2000−241219号公報により開
示されたガスメータであって、図20はガスメータの概
略図である。小流量のときは、双方向遮断弁205が開
いて、他の双方向遮断弁206,207が閉じている。
ガスは、流入口212からガスメータ201へ入り、双
方向遮断弁205と超音波流量計202を流れて流出口
214から出る。そして、小流量より大きい流量では、
双方向遮断弁205,206が開いて、超音波流量計2
02,203にガスが流れる。さらに、それ以上の流量
では、双方向遮断弁207も開いて、3つの超音波流量
計202,203,204にガスが流れる。
【0007】したがって、双方向遮断弁205,20
6,207を開閉することによって適切な流量のガスを
供給することができる。なお、制御部217は、ガス使
用量を演算表示し、異常流量時に全ての双方向遮断弁2
05,206,207を閉じる。また、前記双方向遮断
弁205,206,207は、弁体の開方向と閉方向の
動作を1個のソレノイドで行なう電動式のバルブ装置に
なっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来例1に用
いられている電磁弁115(図18及び図19参照)、
あるいは、従来例2に用いられている双方向遮断弁20
5,206,207(図20参照)では、ガスの流れ方
向が2回以上曲がるために圧力損失が大きいという問題
があった。また、この問題を回避するためには、例えば
従来例1においては、弁体120(図18及び図19参
照)が相対的に開離又は当接する弁座116の内径を必
要以上の大きさにしなければならない。このため、ガス
メータを小型化することが困難になっている。また従来
例2も、従来例1と同様にガスメータの小型化が困難で
ある。
【0009】本発明は上記した問題点を解決するために
なされたものであって、本発明が解決しようとする課題
は、流路切替装置における圧力損失を低減し、もって小
型化を実現することのできるガスメータを提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題は、特許請求の
範囲の欄に記載された構成を要旨とするガスメータによ
り解決することができる。すなわち、請求項1に記載さ
れたガスメータによると、ガスの流量を測定して積算す
るものであって、流路切替装置のガスが流れる複数の流
路のうち少なくとも一つの流路がバルブ装置によって開
閉されることによって適切な流量のガスを供給すること
ができる。また、流路切替装置のバルブ装置は、バルブ
シートに対しバルブが相対的に摺動して開閉作用をなす
ものであるから、ガスの流れ方向がほとんど変化されな
いので、流路切替装置における圧力損失を低減すること
ができ、もってガスメータを小型化することができる。
【0011】また、請求項2に記載されたガスメータに
よると、バルブ装置のバルブが軸回り方向の所定角度範
囲内の往復運動によって開閉するロータリーバルブであ
る。したがって、小さいストロークすなわち回転角度で
もってロータリーバルブを開閉することができる。
【0012】また、請求項3に記載されたガスメータに
よると、バルブ装置に備えた位置検出手段により、バル
ブの開位置及び/又は閉位置を検出することができる。
【0013】また、請求項4に記載されたガスメータに
よると、バルブ装置に備えた差圧検出手段により、バル
ブ装置の上流側におけるガス圧力とその下流側における
ガス圧力との差圧を検出することができる。
【0014】また、請求項5に記載されたガスメータに
よると、バルブ装置に備えた位置決め手段により、バル
ブを開位置及び/又は閉位置に位置決めすることができ
る。
【0015】また、請求項6に記載された流路切替装置
によると、流体が流れる複数の流路のうち少なくとも一
つの流路がバルブ装置によって開閉されることによって
適切な流量の流体を供給することができる。また、バル
ブ装置は、バルブシートに対しバルブが相対的に摺動し
て開閉作用をなすものであるから、ガスの流れ方向がほ
とんど変化されないので、流路切替装置における圧力損
失を低減することができ、もって流路切替装置を小型化
することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]本発明の実施の
形態1を説明する。ガスメータの斜視図を示した図1に
おいて、ガスメータ1のメータ本体1aの上面には、ガ
ス流入口3を形成する入口金2と、ガス流出口5を形成
する出口金4とが設けられている。なお、入口金2には
ガス供給側の配管(図示省略)が接続されるとともに、
出口金4にはガス需要側の配管(図示省略)が接続され
る。
【0017】前記メータ本体1aの内部には、前記ガス
流入口3及び前記ガス流出口5に連通するほぼU字状の
ガス流路6が形成されている。したがって、ガス供給側
の配管(図示省略)から流れてくるガス(図1中、白抜
き矢印参照)は、ガス流入口3からガス流路6を通って
ガス流出口5よりガス需要側の配管(図示省略)へ流れ
る。なおガス流路6は、入口側の縦形流路部(符号、6
aを付す)と横形流路部(符号、6bを付す)と出口側
の縦形流路部(符号、6cを付す)とを有している。
【0018】前記ガス流路6の入口側の縦形流路部6a
には、遮断弁ユニット7が組込まれている。遮断弁ユニ
ット7は、異常発生時においてガス流路6を閉じる遮断
弁7a、及び、遮断弁7aを手動で開状態に復帰させる
ための復帰部材7b等から構成されている。なお、遮断
弁ユニット7については、周知のものであるからその説
明を省略する。
【0019】前記ガス流路6の横形流路部6bには、整
流部材8が組込まれている。整流部材8は、例えば断面
ハニカム状をなしており、ガスの流れを整流する機能を
有する。
【0020】前記整流部材8の下流における横形流路部
6bには、対向状をなす一対の超音波センサ9a,9b
が配置されている。各超音波センサ9a,9bは、横形
流路部6bの軸線に対して所定角度で傾斜する直線上に
位置されている。各超音波センサ9a,9bは、超音波
を相互に発信及び受信し、その受信信号を大流量計測回
路9(図8及び図9参照)に入力する。なお、大流量計
測回路9は、各超音波センサ9a,9bからの発信信号
と受信信号とから超音波の到達時間を計測演算し、それ
に基づいて横形流路部6bを流れるガスの流量及びその
積算流量を演算する。
【0021】前記ガス流路6の出口側の縦形流路部6c
には、流路切替装置10が組込まれている。以下、流路
切替装置10について図2〜図7に基づいて詳述する。
図2は流路切替装置10のバルブ装置15の開状態を示
す断面図、図3は同じくバルブ装置15の開状態を示す
平面図、図4は同じくバルブ装置15の閉状態を示す断
面図、図5は同じくバルブ装置15の閉状態を示す平面
図である。
【0022】図2に示すように、流路切替装置10のバ
ルブケーシング11の中空部により主流路12が形成さ
れている。その主流路12は、前記ガス流路6における
出口側の縦形流路部6c(図1参照)のほぼ中央部分に
相当している。なお、バルブケーシング11の内周面に
は、その内径を所定長さ(高さ)に亘って小さくするこ
とによって上部段付面11a及び下部段付面11bが形
成されている。
【0023】図2に示すように、前記バルブケーシング
11内にはバルブ装置15(後述する)が設けられる。
また、バルブケーシング11には、その外側に配管され
るバイパス管13の両端部が接続されている。バイパス
管13によって、前記主流路12に連通しかつバルブ装
置15をバイパスする副流路14が形成されている。本
実施の形態の場合、副流路14の流路断面積は、主流路
12の流路断面積よりも小さい。
【0024】前記バルブ装置15は、大略、バルブシー
ト16とロータリーバルブ20と電動式のバルブ駆動モ
ーター28とにより構成されている。以下、バルブシー
ト16、ロータリーバルブ20、バルブ駆動モーター2
8を順に詳述する。
【0025】まず、バルブシート16から述べる。バル
ブシート16は、図6に平面図で示すように、ほぼ円環
状のシート外輪部16aと、シート外輪部16aの軸心
部に形成されたほぼ円筒状(図2参照)のシート内筒部
16bと、シート外輪部16aとシート内筒部16bと
の間に径方向に架設された適数本(図6では6本を示
す)のほぼ三角形状のシート閉口板部16cとを有して
いる。シート閉口板部16cは、周方向にほぼ等間隔
(図6では60°間隔)で形成されている。バルブシー
ト16の周方向に隣合うシート閉口板部16cの間に
は、ほぼ三角形状のシート開口部17が形成されてい
る。なお、バルブシート16の上面において、シート外
輪部16aの内周縁、シート内筒部16bの外周縁及び
シート閉口板部16cの両側縁には、シール縁16dが
突出されている(図2参照)。
【0026】上記バルブシート16のシート外輪部16
aは、図2に示すように、前記バルブケーシング11の
下部段付面11bに対し適数本(例えば4本)のシート
止めねじ19によって締付けられて固定されている。な
お、バルブシート16のシート外輪部16aとバルブケ
ーシング11の下部段付面11bとの間には、その間を
シールするパッキン(符号省略)が介在されている。
【0027】次に、ロータリーバルブ20を述べる。ロ
ータリーバルブ20は、図7に平面図で示すように、ほ
ぼ円環状のバルブ外輪部20aと、バルブ外輪部20a
の軸心部に形成されたほぼ円筒状(図2参照)のバルブ
内筒部20bと、バルブ外輪部20aとバルブ内筒部2
0bとの間に径方向に架設された適数本(図6では6本
を示す)のバルブ閉口板部20cとを有している。バル
ブ内筒部20bは、前記バルブシート16のシート内筒
部16b(図2参照)よりも大きい外径で形成されてい
る。バルブ閉口板部20cは、前記バルブシート16の
シート閉口板部16c(図6参照)とほぼ整合可能に形
成されている。ロータリーバルブ20の周方向に隣合う
バルブ閉口板部20cの間には、前記バルブシート16
のシート開口部17(図6参照)とほぼ整合可能なバル
ブ開口部21が形成されている。また、バルブ外輪部2
0a及びバルブ内筒部20bは、バルブ閉口板部20c
の上面より上方に突出している(図4参照)。
【0028】上記ロータリーバルブ20は、図2に示す
ように、前記バルブシート16の上面に対し、バルブシ
ャフト24(後述する)を介して、軸回り方向に相対的
に摺動可能に配置されている。したがって、ロータリー
バルブ20は、その軸回り方向の所定角度(本実施の形
態の場合、30°)の範囲内の往復運動すなわち回転に
よって、バルブシート16に対し相対的に摺動して開閉
作用をなす。すなわち、ロータリーバルブ20のバルブ
開口部21がバルブシート16のシート開口部17と合
致することにより開状態となり(図2及び図3参照)、
また、ロータリーバルブ20のバルブ閉口板部20cが
バルブシート16のシート開口部17と合致することに
より閉状態となる(図4及び図5参照)。図4に示すよ
うに、ロータリーバルブ20のバルブ内筒部20bに
は、適数本のバルブピン23がその頭部を露出した状態
でかつ周方向に等間隔で取付けられている。なお、ロー
タリーバルブ20は本明細書でいう「バルブ装置15の
バルブ」に相当する。
【0029】前記バルブシャフト24は、図2に示すよ
うに、前記ロータリーバルブ20の軸心部に配置され
る。バルブシャフト24は、ほぼ円板状の取付板部24
aと、その取付板部24aの下面に同心状に突出する支
軸部24bと、取付板部24aの上面に同心状に突出す
るほぼ円筒状の係合筒部24dとを有している。
【0030】図4に示すように、取付板部24aの外周
部には、前記ロータリーバルブ20のバルブピン23に
対応する孔(符号省略)が形成されている。また、支軸
部24bの下端部には、弾性変形いわゆる撓み変形可能
な適数本の係合片24cが形成されている。また、係合
筒部24d内には、コイルばねからなるバルブ押えばね
(符号省略)が嵌合されている。また、係合筒部24d
の底面の軸心部には、センターピン26がその頭部を露
出した状態で取付けられている。
【0031】図4に示すように、前記バルブシャフト2
4の支軸部24bは、前記バルブシート16のシート内
筒部16b内に挿入されることにより、その支軸部24
bの複数本の係合片24cがバルブシート16のシート
内筒部16bの下縁部に対し弾性変形を利用して係合し
ている。この状態で、図4に示すように、前記バルブシ
ャフト24の取付板部24aの孔は、前記ロータリーバ
ルブ20におけるバルブ内筒部20bのバルブピン23
に嵌合されている。このようにして、バルブシャフト2
4の軸回りの回転力がロータリーバルブ20に伝達可能
とされている。なお、ロータリーバルブ20のバルブ内
筒部20bには、そのバルブ内筒部20bとバルブシャ
フト24との間をシールするパッキン(符号省略)が組
込まれている。
【0032】次に、バルブ駆動モーター28を説明す
る。図2及び図3に示すように、バルブ駆動モーター2
8は、バルブケーシング11に対してモーターケーシン
グ30によって支持されている。そのバルブ駆動モータ
ー28は、例えばステッピングモータからなる。
【0033】前記モーターケーシング30は、図3に示
すように、ほぼ円環状の外輪部30aと、その外輪部3
0aの軸心部に形成されたほぼ有底円筒状(図2参照)
のモーター収容部30bと、外輪部30aとモーター収
容部30bとの間に径方向に架設された適数本(図3で
は4本を示す)のほぼ棒状の支持部30cとを有してい
る。なお、モーターケーシング30の周方向に隣合う支
持部30cの間は、主流路12(図2参照)を貫通する
開口部(符号省略)となっている。
【0034】図2に示すように、前記モーターケーシン
グ30のモーター収容部30bに、前記バルブ駆動モー
ター28が収容されている。バルブ駆動モーター28の
モーター軸28aは、モーター収容部30bの底板部に
形成された孔(符号省略)を通して下方に突出されてい
る。バルブ駆動モーター28は、モーター収容部30b
の底板部にモーター止めねじ32によって締付けられて
固定されている(図2及び図3参照)。なお、モーター
収容部30bの底板部には、その底板部とモーター軸2
8aとの間をシールするパッキン(符号省略)が組込ま
れている。
【0035】図2に示すように、前記モーターケーシン
グ30のモーター収容部30bの底面に突出する前記モ
ーター軸28aには、クラッチ部材33が取付けられて
いる。詳しくは、モーター軸28aをクラッチ部材33
の軸孔(符号省略)に挿入した状態で、そのクラッチ部
材33の径方向にねじ合わせた止めねじ(符号省略)が
モーター軸28aに締付けられている。
【0036】そして、図2に示すように、前記モーター
ケーシング30の外輪部30aは、前記バルブケーシン
グ11の上部段付面11aに適数本(図3では4本を示
す)のケーシング止めねじ35によって締付けられて固
定されている。これにともない、前記クラッチ部材33
が前記バルブシャフト24の係合筒部24dに対し動力
伝達可能に係合される。また、前記バルブシャフト24
の軸孔(符号省略)に、バルブシャフト24のセンター
ピン26が挿入される。また、クラッチ部材33は、前
記バルブ押えばね(符号省略)の上半部に嵌合しそのば
ねを押圧している。バルブ押えばね(符号省略)は、そ
の弾性を利用して、クラッチ部材33とバルブシャフト
24との間の相対的ながた付きを抑制する。
【0037】引き続いて、上記流路切替装置10の作動
について説明する。いま、図2に示すように、バルブ装
置15におけるロータリーバルブ20のバルブ開口部2
1がバルブシート16のシート開口部17に対し合致し
ている開状態にあるものとする(図3参照)。この開状
態では、シート開口部17及びバルブ開口部21を介し
て主流路12が連通される。このため、図1に示すよう
に、ガス流入口3に流入してガス流路6の上流側(ガス
供給側が相当する)から流れてくるガス(図1中、白抜
き矢印参照)が主として主流路12を通って下流側(ガ
ス需要側が相当する)へ流れる(図2中、白抜き矢印参
照)。このとき、ガスは副流路14を通ることもでき
る。なお、流路切替装置10のバルブ装置15の開状態
が図8に模式図で示されている。
【0038】前記開状態において、バルブ装置15のバ
ルブ駆動モーター28によりロータリーバルブ20が3
0°回転されると、図4に示すように、ロータリーバル
ブ20のバルブ閉口板部20cがバルブシート16のシ
ート開口部17に合致して閉状態になる(図5参照)。
この閉状態では、シート開口部17及びバルブ開口部2
1がバルブ閉口板部20c又はシート閉口板部16cに
よって閉止されることにより主流路12が遮断される。
このため、図1に示すように、ガス流入口3に流入して
ガス流路6の上流側から流れてくるガス(図1中、白抜
き矢印参照)が、主流路12に流れず、副流路14のみ
を通って下流側へ流れる(図4中、白抜き矢印参照)。
なお、流路切替装置10のバルブ装置15の閉状態が図
9に模式図で示されている。
【0039】したがって、バルブ装置15の開状態(図
8参照)では閉状態(図9参照)に比べ多い量(大流量
という)のガスを供給し、また逆に、バルブ装置15の
閉状態(図9参照)では開状態(図8参照)に比べ少な
い量に制限された小流量のガスを供給することができ
る。すなわち、ガス需要側のガス使用量に応じて、流路
切替装置10により主流路12を開閉することによっ
て、適切な流量のガスを供給することができる。
【0040】なお、図1に示すように、前記流路切替装
置10の副流路14には、前記超音波センサ9a,9b
と同様に、対向状をなす一対の超音波センサ37a,3
7bが配置されている。各超音波センサ37a,37b
は、副流路14の軸線に対して所定角度で傾斜する直線
上に位置されている。各超音波センサ37a,37b
は、超音波を相互に発信及び受信し、その受信信号を小
流量計測回路37(図8及び図9参照)に入力する。な
お、小流量計測回路37は、各超音波センサ37a,3
7bからの発信信号と受信信号とから超音波の到達時間
を計測演算し、それに基づいて副流路14を流れるガス
の流量及びその積算流量を演算する。
【0041】なお図示は省略するが、上記ガスメータ1
はマイクロコンピュータを備えている。マイクロコンピ
ュータは、前記超音波センサ9a,9b及び37a,3
7bからの超音波信号から演算されたガス流量に基づい
て、前記バルブ駆動モーター28の駆動を制御したり、
両流量計測ユニット9,37からの流量信号に基づいて
表示器等に積算流量を表示したり、ガス流路6に異常流
量のガスが流れた場合には遮断弁ユニット7の遮断弁7
a(図1参照)を閉じたりする。
【0042】上記したガスメータ1(図1参照)による
と、ガスの流量を測定して積算するものであって、流路
切替装置10(図8及び図9参照)のガスが流れる主流
路12及び副流路14のうち主流路12が電動式のバル
ブ装置15によって開閉されることによって適切な流量
のガスを供給することができる。また、流路切替装置1
0のバルブ装置15は、バルブシート16に対しロータ
リーバルブ20が相対的に摺動して開閉作用をなすもの
であるから、流路切替装置10における圧力損失を低減
することができ、もってガスメータ1を小型化すること
ができる。
【0043】また、バルブ装置15のロータリーバルブ
20が軸回り方向の所定角度範囲内の往復運動によって
開閉するものである(図2〜図4参照)。したがって、
小さいストロークすなわち回転角度でもってロータリー
バルブ20を開閉することができる。
【0044】また、バルブ装置15が電動式でありなが
ら、ガス流路(主流路12)を開閉するための消費電力
を低減することができる。この点について詳述すると、
例えば、従来例1で述べたような電磁弁115(図18
及び図19参照)では、圧力損失を許容値以下にするた
めに弁座116の内径に応じた大きな弁ストロークが必
要で、弁ストロークの大きさにしたがって弁体120の
駆動すなわちガス流路の開閉に要する消費電力が大きく
なる。とくに、大流量を必要とするガスメータに内蔵す
る電磁弁の場合には消費電力が大きいという問題があっ
た。しかしながら、本実施の形態における電動式のバル
ブ装置15によると、前にも述べたように圧力損失が低
減されるため、圧力損失を許容値以下にするために弁ス
トロークを増大する必要がなくなる。したがって、ガス
流路(主流路12)を開閉するための消費電力を低減す
ることができる。
【0045】[実施の形態2]本発明の実施の形態2を
説明する。図10に流路切替装置10の斜視図が示され
ている。なお、実施の形態2は、実施の形態1の一部を
変更したものであるからその変更部分について詳述し、
実施の形態1と同一構成部位には同一符号を付して重複
する説明は省略する。すなわち、実施の形態2は、実施
の形態1のガスメータ1における流路切替装置10のみ
を単独で製品化したものである。したがって、図10に
示すように、バルブケーシング11の下面にガス流入口
3を形成する入口金2が設けられ、同バルブケーシング
11の上面にガス流出口5を形成する出口金4が設けら
れている。
【0046】実施の形態2の流路切替装置10による
と、ガスが流れる主流路12及び副流路14のうち主流
路12が電動式のバルブ装置15によって開閉されるこ
とによって適切な流量のガスを供給することができる。
また、バルブ装置15は、バルブシート16に対しロー
タリーバルブ20が相対的に摺動して開閉作用をなすも
のであるから、ガスの流れ方向がほとんど変化されない
ので、流路切替装置10における圧力損失を低減するこ
とができ、もって流路切替装置10を小型化することが
できる。なお、上記流路切替装置10には、ガスの他、
種々の流体を流すことが可能である。
【0047】[実施の形態3]本発明の実施の形態3を
説明する。図11にバルブ装置の開状態の平面図、図1
2は同じく閉状態の平面図が示されている。なお、図1
1及び図12において、バルブ駆動モーター28を含む
モーターケーシング30(図3及び図5参照)が省略さ
れている。また、実施の形態3は、実施の形態1の一部
を変更したものであるからその変更部分について詳述
し、重複する説明は省略する。
【0048】バルブ装置15のバルブケーシング11に
は、例えばリードスイッチからなる位置検出センサ40
が取付けられている。また、ロータリーバルブ20に
は、例えば磁石からなる検出子42が取付けられてい
る。図11に示すように、バルブ装置15の開状態で
は、位置検出センサ40に検出子42が接近することに
より、位置検出センサ40によって検出子42が検出さ
れる。これによって、ロータリーバルブ20の開位置を
検出することができる。また、図12に示すように、ロ
ータリーバルブ20が開位置から閉じられると、位置検
出センサ40に対して検出子42が離れるため、位置検
出センサ40は検出子42を検出できない。
【0049】ガスメータ1(図1参照)のマイクロコン
ピュータは、位置検出センサ40からの検出信号に基づ
いて、ロータリーバルブ20の開位置が位置ずれしてい
ることを判定したとき、すなわちロータリーバルブ20
が開位置になるときでも位置検出センサ40が検出子4
2を検出できないときには、バルブ駆動モーター28
(図2参照)を駆動し、前記位置ずれを補正する。な
お、位置検出センサ40と検出子42とにより、本明細
書でいう「位置検出手段」が構成されている。
【0050】実施の形態3のバルブ装置15によると、
位置検出センサ40と検出子42とによる位置検出手段
により、ロータリーバルブ20の開位置を検出すること
ができる。したがって、位置検出センサ40と検出子4
2とによる位置検出手段を利用して、ロータリーバルブ
20の開位置の位置ずれを補正することができる。ま
た、位置検出センサ40と検出子42とによる位置検出
手段を利用して、バルブ装置15の故障をチェックする
ことができる。
【0051】なお、検出子42は、位置検出センサ40
によりロータリーバルブ20の閉位置を検出する位置に
配置しても良い。このように構成すると、位置検出セン
サ40と検出子42とによる位置検出手段により、ロー
タリーバルブ20の閉位置を検出することができ、前記
位置検出手段を利用して、ロータリーバルブ20の閉位
置の位置ずれを補正したり、バルブ装置15の故障をチ
ェックしたりすることができる。
【0052】[実施の形態4]本発明の実施の形態4を
説明する。図13はバルブ装置の開状態の平面図、図1
4は同じく閉状態の平面図が示されている。なお、図1
3及び図14において、バルブ駆動モーター28を含む
モーターケーシング30(図3及び図5参照)は、図1
1及び図12と同様、省略されている。また、実施の形
態4は、実施の形態3の一部を変更したものであるから
その変更部分について詳述し、重複する説明は省略す
る。
【0053】バルブ装置15のバルブケーシング11に
は、前記位置検出センサ(開位置検出センサという)4
0に加え、もう一つ同様の位置検出センサ(閉位置検出
センサという)44が取付けられている。図13に示す
ように、バルブ装置15の開状態では、位置検出センサ
40に検出子42が接近することにより、位置検出セン
サ40によって検出子42が検出される。これによっ
て、ロータリーバルブ20の開位置を検出することがで
きる。また、図14に示すように、ロータリーバルブ2
0が開位置から閉じられると、閉位置検出センサ44に
検出子42が接近することにより、閉位置検出センサ4
4によって検出子42が検出される。これによって、ロ
ータリーバルブ20の閉位置を検出することができる。
【0054】ガスメータ1(図1参照)のマイクロコン
ピュータは、開位置検出センサ40及び閉位置検出セン
サ44からの検出信号に基づいて、ロータリーバルブ2
0の開位置及び閉位置が位置ずれしていることを判定し
たとき、すなわちロータリーバルブ20が開位置(又は
閉位置)になるときでも開位置検出センサ40(又は閉
位置検出センサ44)が検出子42を検出できないとき
には、バルブ駆動モーター28(図2参照)を駆動し、
前記位置ずれを補正する。なお、開位置検出センサ40
及び閉位置検出センサ44と検出子42とにより、本明
細書でいう「位置検出手段」が構成されている。
【0055】実施の形態4のバルブ装置15によると、
開位置検出センサ40及び閉位置検出センサ44と検出
子42とによる位置検出手段により、ロータリーバルブ
20の開位置及び閉位置を検出することができる。した
がって、開位置検出センサ40及び閉位置検出センサ4
4と検出子42とによる位置検出手段を利用して、ロー
タリーバルブ20の開位置及び閉位置の位置ずれを補正
することができる。また、開位置検出センサ40及び閉
位置検出センサ44と検出子42とによる位置検出手段
を利用して、バルブ装置15の故障をチェックすること
ができる。
【0056】[実施の形態5]本発明の実施の形態5を
説明する。図15にバルブ装置の閉状態の断面図が示さ
れている。なお、実施の形態5は、実施の形態1の一部
を変更したものであるからその変更部分について詳述
し、重複する説明は省略する。バルブ装置15のバルブ
ケーシング11には、その外側に配管される連通管46
の両端部が接続されている。連通管46によって、前記
主流路12に連通しかつバルブ装置15をバイパスする
連通路47が形成されている。連通管46には、バルブ
装置15の上流側におけるガス圧力と下流側におけるガ
ス圧力との差圧を検出する差圧計48が組込まれてい
る。なお、連通路47の流路断面積は、副流路14の流
路断面積よりも小さい。
【0057】ガスメータ1(図1参照)のマイクロコン
ピュータは、差圧計48からの差圧信号に基づいて、ガ
ス圧力の差圧が適正か否かを判断することにより、バル
ブ装置15が故障したか否かをチェックする。すなわ
ち、マイクロコンピュータは、ガス圧力の差圧が適正範
囲から外れたときにバルブ装置15を故障したものと判
断する。なお、差圧計48により、本明細書でいう「差
圧検出手段」が構成されている。
【0058】実施の形態5のバルブ装置15によると、
差圧計48により、バルブ装置15の上流側におけるガ
ス圧力とその下流側におけるガス圧力との差圧を検出す
ることができる。したがって、差圧計48を利用して、
バルブ装置15の故障をチェックすることができる。
【0059】[実施の形態6]本発明の実施の形態6を
説明する。図16にバルブ装置の開状態の平面図が示さ
れている。なお、実施の形態6は、実施の形態1の一部
を変更したものであるからその変更部分について詳述
し、重複する説明は省略する。バルブ装置15のバルブ
ケーシング11には、開ストッパ50と閉ストッパ52
が設けられている。一方、ロータリーバルブ20には、
開ストッパ50と閉ストッパ52との間を移動可能な当
接片54が設けられている。
【0060】バルブ装置15の開状態では、開ストッパ
50に当接片54が当接することにより、ロータリーバ
ルブ20が開位置に位置決めされる。また、バルブ装置
15の閉状態では、閉ストッパ52に当接片54が当接
することにより(図16中、二点鎖線54参照)、ロー
タリーバルブ20が閉位置に位置決めされる。なお、開
ストッパ50及び閉ストッパ52と当接片54とによ
り、本明細書でいう「バルブを開位置及び閉位置に位置
決めする位置決め手段」が構成されている。
【0061】実施の形態6のバルブ装置15によると、
開ストッパ50及び閉ストッパ52と当接片54とによ
る位置決め手段により、ロータリーバルブ20の開位置
と閉位置を位置決めすることができる。なお、位置決め
手段は、ロータリーバルブ20を開位置又は閉位置の一
方のみで位置決めするものとしてもよい。
【0062】[実施の形態7]本発明の実施の形態7を
説明する。図17にバルブ駆動モーターとクラッチ部材
の斜視図が示されている。なお、実施の形態7は、実施
の形態1の一部を変更したものであるからその変更部分
について詳述し、重複する説明は省略する。クラッチ部
材33に対面するバルブ駆動モーター28の下面には、
ストッパ突起55が突出されている。ストッパ突起55
は、バルブ駆動モーター28と同心状をなす円弧状をな
している。ストッパ突起55は、所定角度θ1(例え
ば、150°)で形成されている。
【0063】また、バルブ駆動モーター28に対面する
クラッチ部材33の上面には、ほぼ半月状の凹所57が
形成されることにより、段付状をなす閉ストッパ面58
と開ストッパ面59とが形成されている。閉ストッパ面
58と開ストッパ面59とは、所定角度θ2(例えば、
180°)をなしている。前記バルブ駆動モーター28
のストッパ突起55は、クラッチ部材33の凹所57に
対し所定の角度範囲(θ2−θ1)で相対的に回動可能
に係合される。
【0064】バルブ装置15の開状態(図2及び図3参
照)では、ストッパ突起55に開ストッパ面59が当接
することにより、ロータリーバルブ20が開位置に位置
決めされる。また、バルブ装置15の閉状態(図4及び
図5参照)では、ストッパ突起55に閉ストッパ面58
が当接することにより、ロータリーバルブ20が閉位置
に位置決めされる。なお、ストッパ突起55と閉ストッ
パ面58及び開ストッパ面59とにより、本明細書でい
う「バルブを開位置及び閉位置に位置決めする位置決め
手段」が構成されている。
【0065】実施の形態7によると、ストッパ突起55
と閉ストッパ面58及び開ストッパ面59とによる位置
決め手段により、ロータリーバルブ20の開位置と閉位
置を位置決めすることができる。なお、実施の形態7の
位置決め手段も、実施の形態6と同様に、ロータリーバ
ルブ20を開位置又は閉位置の一方のみで位置決めする
ものとしてもよい。
【0066】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
が可能である。例えば、上記実施の形態の流路切替装置
10では、主流路12と副流路14との2つの流路を備
えるものを例示したが、3つ以上の流路を備えるもので
も良い。また、上記実施の形態の流路切替装置10で
は、主流路12と副流路14との2つの流路うち主流路
12を開閉する電動式のバルブ装置15を備えたが、副
流路14に電動式のバルブ装置15を備えることもでき
る。また、バルブ装置15は、電動式に限定されるもの
ではなく、例えばガス圧力を利用して開閉する圧力式や
手動により開閉する手動式とすることができる。また、
上記実施の形態では、バルブ駆動モーター28によりロ
ータリーバルブ20を開閉したが、手動によってロータ
リーバルブ20を開閉することもできる。また、超音波
センサ9a,9b、37a,37bに代え、当該流路
6,14のガス圧力を検出する圧力センサを用いてもよ
い。
【0067】また、本発明は、上記実施の形態で示した
ような超音波式のガスメータ1に代え、膜式、フルイデ
ィック式、フローセンサ式、タービン式、渦式等のガス
メータ1にも適用することができる。また、ガスメータ
1の流路切替装置10のバルブ装置15において、バル
ブシート16に対し相対的に摺動して開閉作用をなすバ
ルブであれば、ロータリーバルブ20に代えて、直線方
向に往復運動するスライドバルブや、ほぼ扇形板状をし
た扇形バルブを用いることができる。また、ロータリー
バルブ20の回転角度は30°に限定されず、各種の条
件によって自由に決めることができる。
【0068】また、ガスメータ1の流路切替装置10の
バルブ装置15において、ロータリーバルブ20を開閉
させる駆動手段としては、ステッピングモータの他、D
Cモータ等のバルブ駆動モーター28や、ロータリーソ
レノイド等を用いることができる。また、ロータリーバ
ルブ20、スライドバルブ等のバルブは、ガス圧を利用
して開閉することもできる。
【0069】また、バルブ装置15の上流側におけるガ
ス流量を検出する流量計と、その下流側におけるガス流
量を検出する流量計との検出信号に基づいて、ガスメー
タ1のマイクロコンピュータで流量差を検出し、その流
量差の検出によってバルブ装置15の故障をチェックす
ることができる。
【0070】また、ガスメータ1の流路切替装置10の
流通過程において、バルブの位置がずれないように、開
位置及び/又は閉位置を位置決めする機械的なロック手
段を設けるとよい。
【0071】また、ガスメータ1の使用開始時、ガスメ
ータ1の遮断弁ユニット7の遮断時、その復帰後には、
バルブ位置が原点に復帰するように構成することができ
る。また、バルブ位置が所定位置から変化したとき等の
異常時には、バルブ位置が原点に復帰するように構成す
ることができる。
【0072】また、ガスメータ1の流路切替装置10の
バルブ装置15におけるバルブが閉状態(全閉状態とも
いう)、開状態(全開状態ともいう)又は作動中に故障
したときには、表示通報するように構成することができ
る。また、その状態が改善されないときには、ガス供給
を遮断、表示又は通報するように構成することができ
る。
【0073】また、ガスメータ1の流路切替装置10の
バルブ装置15におけるバルブが全閉状態で故障した場
合には、別設したバイパス流路を開く、あるいはバルブ
がガス圧で開くように構成すると、ガスの供給不足を生
じなくて済む。また、バルブが全閉状態で故障した場合
には、例えば、プッシュボタン、非常ボタン、ソレノイ
ド等の手動操作あるいは自動的に、バルブを強制的に全
開状態、又は所定量開くように構成しても、ガスの供給
不足を生じなくて済む。
【0074】また、ガスメータ1の流路切替装置10の
バルブ装置15におけるバルブが全開状態で故障した場
合には、例えば、プッシュボタン、非常ボタン、ソレノ
イド等の手動操作あるいは自動的に、バルブを強制的に
全閉状態、又は所定量閉じるように構成することができ
る。
【0075】また、上記実施の形態において、ガスメー
タ1の流路切替装置10のバルブ装置15において、ロ
ータリーバルブ20の重負荷時には、そのロータリーバ
ルブ20を上方へ移動すると同時に回転駆動する構成に
すると、ロータリーバルブ20とバルブシート16との
間に対する異物に噛み込みや、粘着によるロックを防止
することができる。
【0076】また、ロータリーバルブ20の回転開始及
び終了直前には、必要回転トルクが大きく、回転中は小
さくても良いので、バルブ駆動モーター28の回転周期
を可変にして、更に消費電力を低減することができる。
【0077】
【発明の効果】本発明のガスメータによれば、流路切替
装置のバルブ装置がバルブシートに対しバルブが相対的
に摺動して開閉するため、ガスの流れ方向がほとんど変
化されないので、流路切替装置における圧力損失を低減
することができ、もってガスメータの小型化を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るガスメータを示す斜視図で
ある。
【図2】ガスメータの流路切替装置のバルブ装置の開状
態を示す断面図である。
【図3】同じくバルブ装置の開状態を示す平面図であ
る。
【図4】同じくバルブ装置の閉状態を示す断面図であ
る。
【図5】同じくバルブ装置の閉状態を示す平面図であ
る。
【図6】バルブシートの平面図である。
【図7】ロータリーバルブの平面図である。
【図8】ガスメータの流路切替装置のバルブ装置の開状
態を示す模式図である。
【図9】同じくバルブ装置の閉状態を示す模式図であ
る。
【図10】実施の形態2に係る流路切替装置を示す斜視
図である。
【図11】実施の形態3に係るバルブ装置の開状態を示
す平面図である。
【図12】同じくバルブ装置の閉状態を示す平面図であ
る。
【図13】実施の形態4に係るバルブ装置の変更例を開
状態で示す平面図である。
【図14】同じくバルブ装置の変更例を閉状態で示す平
面図である。
【図15】実施の形態5に係るバルブ装置の閉状態を示
す断面図である。
【図16】実施の形態6に係るバルブ装置の開状態を示
す平面図である。
【図17】実施の形態7に係るバルブ駆動モーターとク
ラッチ部材を示す斜視図である。
【図18】従来例1に係るガスメータの流路切替装置の
電磁弁の開状態を示す模式図である。
【図19】同じく電磁弁の閉状態を示す模式図である。
【図20】従来例2に係るガスメータを示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 ガスメータ 10 流路切替装置 12 主流路 14 副流路 15 バルブ装置 16 バルブシート 20 ロータリーバルブ(バルブ) 28 バルブ駆動モーター 40 位置検出センサ(開位置検出センサ) 42 検出子 44 位置検出センサ(閉位置検出センサ) 48 差圧計 50 開ストッパ 52 閉ストッパ 54 当接片 55 ストッパ突起 58 閉ストッパ面 59 開ストッパ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 博 大阪府大阪市平野町4−1−2 大阪瓦斯 株式会社内 (72)発明者 岩川 恵 大阪府大阪市平野町4−1−2 大阪瓦斯 株式会社内 (72)発明者 南 忠幸 大阪府大阪市平野町4−1−2 大阪瓦斯 株式会社内 (72)発明者 田川 滋 大阪府大阪市平野町4−1−2 大阪瓦斯 株式会社内 (72)発明者 木村 幸雄 愛知県東海市新宝町507−2 東邦瓦斯株 式会社総合研究所内 (72)発明者 廣山 徹 愛知県東海市新宝町507−2 東邦瓦斯株 式会社総合研究所内 (72)発明者 水越 二郎 富山県新湊市本江2795番地 東洋ガスメー ター株式会社内 (72)発明者 堀 富士雄 富山県新湊市本江2795番地 東洋ガスメー ター株式会社内 (72)発明者 森井 信好 富山県新湊市本江2795番地 東洋ガスメー ター株式会社内 (72)発明者 中村 暢宏 富山県新湊市本江2795番地 東洋ガスメー ター株式会社内 Fターム(参考) 2F030 CA04 CC13 CE25

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスの流量を測定して積算するガスメー
    タであって、 ガスが流れる複数の流路と、前記複数の流路のうち少な
    くとも一つの流路を開閉するバルブ装置とを備える流路
    切替装置を設け、 前記バルブ装置は、前記流路側に設けたバルブシート
    と、そのバルブシートに対し相対的に摺動して開閉作用
    をなすバルブとを備えることを特徴とするガスメータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のガスメータであって、 前記バルブ装置のバルブがその軸回り方向の所定角度範
    囲内の往復運動によって開閉するロータリーバルブであ
    ることを特徴とするガスメータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のガスメータであ
    って、 前記バルブ装置のバルブの開位置及び/又は閉位置を検
    出する位置検出手段を備えたことを特徴とするガスメー
    タ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のガスメ
    ータであって、 前記バルブ装置には、そのバルブ装置の上流側における
    ガス圧力とその下流側におけるガス圧力との差圧を検出
    する差圧検出手段を備えたことを特徴とするガスメー
    タ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のガスメ
    ータであって、 前記バルブ装置には、バルブを開位置及び/又は閉位置
    に位置決めする位置決め手段を備えたことを特徴とする
    ガスメータ。
  6. 【請求項6】 流体が流れる複数の流路と、前記複数の
    流路のうち少なくとも一つの流路を開閉するバルブ装置
    とを備える流路切替装置であって、 前記バルブ装置は、前記流路側に設けたバルブシート
    と、そのバルブシートに対し相対的に摺動して開閉作用
    をなすバルブとを備えることを特徴とする流路切替装
    置。
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