JPH10227350A - 回転体取付構造 - Google Patents

回転体取付構造

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JPH10227350A
JPH10227350A JP3167897A JP3167897A JPH10227350A JP H10227350 A JPH10227350 A JP H10227350A JP 3167897 A JP3167897 A JP 3167897A JP 3167897 A JP3167897 A JP 3167897A JP H10227350 A JPH10227350 A JP H10227350A
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rotating body
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Asao Fujimori
麻夫 藤森
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KYOEI SEISAKUSHO
Kyoei Manufacturing Co Ltd
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KYOEI SEISAKUSHO
Kyoei Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャフトと回転体の十分な締結力を有すると
共に部品間の位置精度を高度に保ち、組立性、メンテナ
ンス性に優れ、量産に適した回転体取付構造を提供す
る。 【解決手段】 回転体取付位置に位置決め段差壁4を形
成すると共に該位置決め段差壁4に連続する第1テーパ
ー面5が形成されたシャフト1に、周面に複数の割り込
み7が形成されると共に外周に第2テーパー面9が形成
されたブッシュ2を縮径させつつ嵌め込んで前記位置決
め段差壁4に開口端面を突き当てて軸方向に位置決め
し、内周に第3テーパー面10が形成されると共に外周
にギヤ歯3aが形成されたギヤ3を、前記ブッシュ2の
外周に形成された第2テーパー面9に第3テーパー面1
0を摺接させながら圧入して、前記ブッシュ2を縮径方
向に変形させて前記シャフト1の第1テーパー面5に押
圧させて該シャフト1を締付けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャフトの軸方向
所定位置に駆動伝達される回転体を位置決めして取付固
定された回転体取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、ファクシミリ、プリンタ
ー等のOA機器には、紙送り機構等のシート搬送装置が
装備されている。上記シート搬送装置には、搬送ローラ
対が装備されており、該搬送ローラ対のうち駆動側のロ
ーラは駆動源となるモータよりギヤ列やプーリ等の駆動
伝達機構を介して駆動力を伝達されて回転駆動される。
上記駆動伝達機構は、一般にシャフトの軸方向所定位置
にギヤ、プーリなどの回転体を嵌め込まれて軸方向に位
置決め固定されて、前記ギヤに噛み合う伝達ギヤ或いは
前記プーリに掛け渡されたタイミングベルトなどの駆動
伝達手段により駆動伝達されて回転駆動される。
【0003】上記駆動伝達機構における回転体取付構造
の一例としてシャフトとギヤの取付構造について図9〜
図12を参照して説明する。図9はシャフト51にギヤ
52をノックピン(或いは割りピン)53を用いて取付
固定された構造を示す。上記ギヤ52のボス部54及び
対応するシャフト51には内周面が連続するテーパー面
状になるように貫通穴55を個別に穴加工して形成され
ている。上記シャフト51とギヤ52の貫通穴55どう
しを合わせるようにシャフト51にギヤ52を嵌め込ん
で組合せを行い、ノックピン(或いは割りピン)53を
上記貫通孔55に打ち込んで挿通させることで両者を固
定していた。
【0004】図10はシャフト51にギヤ52をキー5
6を用いて取付固定された構造を示す。上記シャフト5
1の外周面及び対応するギヤ52の内周面にはキー溝が
それぞれ彫り込み形成され、該キー溝の巾や長さに合わ
せてキー56が切削して形成される。そして、上記シャ
フト51のキー溝にキー56を嵌め込んだ後、ギヤ52
をシャフト51に嵌め込んで双方のキー溝にキー56が
組み込まれるようにして両者を固定していた。
【0005】図11はシャフト51にギヤ52をナット
57を用いて取付固定された構造を示す。上記シャフト
51の軸端近傍のギヤ取付位置には小径のギヤ取付部5
8が形成されており、その軸端側の一部には棒ねじ59
が形成されている。この棒ねじ59の軸端側よりギヤ5
2をギヤ取付部58に嵌め込み、座金60を介してナッ
ト57を螺合してギヤ52の側面を軸方向に締付け固定
していた。
【0006】図12(a)はシャフト51にギヤ52を
止めねじ61を用いて取付固定された構造を示す。上記
シャフト51のギヤ取付位置には断面D形状にカットさ
れたDカット部62が形成されており(図12(b)参
照)、該Dカット部62に対応するギヤ52のボス部5
4にはねじ穴63がそれぞれ形成されている。上記シャ
フト51にギヤ52をそのボス部54がDカット部62
に対向する取付位置まで嵌め込んで、ねじ穴63より止
めねじ61を螺入させて先端をDカット部62に押圧さ
せることでギヤ52をシャフト51に締付け固定してい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
9に示すノックピン(或いは割りピン)53を用いた取
付構造においては、シャフト51とギヤ52の貫通穴5
5どうしの加工精度のばらつきにより位置精度が不安定
となるため、貫通穴55の軸方向の位置合わせが困難で
ある。このため、上記貫通穴55を互いに再度削り直し
たりする必要があり、これに応じてノックピン53の径
も変化するため切削するか、或いは取り替える必要性が
生ずる場合もあった。また、図10に示すキー56を用
いた取付構造においては、シャフト51とギヤ52の固
定性は良いが、シャフト51及びギヤ52に形成された
キー溝とキー56との組み付け時の調整を伴う。即ち、
キー溝の溝巾に応じてキー56を加工し直す必要があ
り、再調整が必要なため組立性やメンテナンス性が低
く、量産に適さないものであった。また、図11に示す
ナット58を用いた取付構造においては、ギヤ52の固
定力が弱いためガタが生じ易く、ナット58の緩みが発
生するおそれがあり、耐久性に課題があった。また、図
12に示す止めねじ61を用いた取付構造においては、
ギヤ52の軸方向の位置合わせがし難く、シャフト51
を断面D形状にカットするためシャフト51の剛性が弱
まり、シャフト51とボス部54の同芯度や外周に振れ
が生じ易く、また止めねじ61に緩みが発生するおそれ
があった。
【0008】上記いずれの場合にも、ギヤ52を交換す
る場合には、部品間の位置精度を出すため再加工や再調
整が必要であり、メンテナンス性に不具合を有してお
り、組立の自動化、量産化にも不向きであり、またシャ
フト51とギヤ52の間に十分な固定力が得られない場
合もあった。
【0009】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、シャフトと回転体の十分な締結力を有すると共に
部品間の位置精度を高度に保ち、組立性、メンテナンス
性に優れ、量産に適した回転体取付構造を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、シャフトの軸方
向所定位置に駆動伝達される回転体を位置決めして取付
固定された回転体取付構造において、回転体取付位置に
位置決め段差壁を形成すると共に該位置決め段差壁に連
続する第1テーパー面が形成された前記シャフトに、周
面に複数の割り込みが形成されると共に外周に第2テー
パー面が形成されたブッシュを縮径させつつ嵌め込んで
前記位置決め段差壁に開口端面を突き当てて軸方向に位
置決めし、内周に第3テーパー面が形成されると共に外
周に駆動伝達部が形成された回転体を、前記ブッシュの
外周に形成された第2テーパー面に第3テーパー面を摺
接させながら圧入して、前記ブッシュを縮径方向に変形
させて前記シャフトの第1テーパー面に押圧させて該シ
ャフトを締付けてなることを特徴とする。
【0011】また、前記ブッシュの周面に形成された複
数の割り込みのうち、1か所は該ブッシュを周方向に分
割するスリットに形成されていることが望ましい。ま
た、前記シャフトの第1テーパー面の水平方向に対する
傾斜角をα、前記ブッシュの第2テーパー面の水平方向
に対する傾斜角をβ、前記回転体の第3テーパー面の水
平方向に対する傾斜角をγとすると、β=α+γとなる
ように各テーパー面の傾斜角が設定されていることが望
ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の態様
を添付図面に基づいて詳細に説明する。本実施の態様
は、回転体取付構造の一例として、主としてプリンター
等のOA機器において紙送り機構などの一部に用いられ
るシャフトとギヤの取付構造を用いて説明する。図1、
図2は回転体取付構造の組立構成を示す一部破断説明
図、図3はシャフトの部分破断説明図、図4はブッシュ
の断面図、図5(a)(b)は図4のブッシュの右側面
図及び斜視図、図6はギヤの断面図、図7はシャフト中
間部にギヤを取り付けた状態を示す説明図、図8はシャ
フトの軸端にギヤを取り付けた状態を示す説明図であ
る。
【0013】先ず、回転体取付構造の全体構成について
図1を参照して説明する。図1において、1はシャフト
であり、駆動伝達のための回転体が取り付けられるほ
か、図示しない搬送ローラ等の部品が取り付けられてい
る。2はブッシュであり上記シャフト1の軸方向所定位
置に嵌め込まれてシャフト1を締付ける。3は回転体の
一例としてのギヤであり、上記ブッシュ2の外周に圧入
されて取り付けられている。上記回転体としては、ギヤ
の他にプーリやコロなどであっても良い。また、上記シ
ャフト1、ブッシュ2及びギヤ3の材質は、スチール等
の金属材や、樹脂等のプラスチック材やこれらを組み合
わせた複合材など様々な材質のものが適用可能である。
【0014】上記回転体取付構造の各部の構成につい
て、図3〜図6を参照してより具体的に説明する。先
ず、図3を参照してシャフト1の構成について説明す
る。図3において、シャフト1の軸方向に所定位置(軸
端部、中央部など)に設けられた回転体取付位置には、
シャフト径が小さく形成された位置決め段差壁4が形成
されている。また、この位置決め段差壁4に連続する第
1テーパー面5が形成されている。この第1テーパー面
5は、例えばシャフト1を治具に保持させておき、シャ
フト1の外径を基準として切削加工して形成される。上
記位置決め段差壁4の段差寸法は任意であるが、例えば
0.1〜0.2mm程度に形成される。また、上記第1
テーパー面5の水平方向に対する傾斜角をαとすると例
えばα≒1.5°程度に設定される。この傾斜角αの値
は、回転体の軸方向の長さ(厚さ)により変化する。
【0015】次に、図4及び図5を参照してブッシュ2
の構成について説明する。図5に示すように、ブッシュ
2は円筒状をしており、圧入方向先端側の開口端にはフ
ランジ部6が形成されている。また、上記ブッシュ2の
周面には複数の割り込み7が形成されており、上記複数
の割り込み7のうち、1か所は該ブッシュ2を周方向に
分割するスリット8に形成されている。この割り込み7
が形成されることにより、ブッシュ2を径方向に弾性変
形させることが可能となる。本実施例ではブッシュ2は
4つ割りに形成されているが、必ずしもこの形態に限定
されるものではない。また、図4に示すように、上記ブ
ッシュ2の外周には第2テーパー面9が形成されてお
り、上記フランジ部6より徐々に小径となるような傾き
が形成されている。上記第2テーパー面9の水平方向に
対する傾斜角をβとすると、例えばβ≒3.5°程度に
設定される。この傾斜角βは、上記シャフト1の第1テ
ーパー面5の傾斜角αに依存して決められる。また、図
3及び図4に示すように、上記ブッシュ2の内径dは、
シャフト1の外径dとほぼ一致するように形成されてい
るが、上述した割り込み7及びスリット8が形成されて
いるため、上記ブッシュ2はシャフト1に対して軸方向
にスムースに嵌め込むことができる。上記第2テーパー
面9は、例えばブッシュ2を治具に保持させておき、ブ
ッシュ2の内径を基準として切削加工して形成される。
【0016】上記ブッシュ2は、割り込み7及びスリッ
ト8が形成された第2テーパー面9を把持しながら図3
に示すシャフト1の右側よりフランジ部6側を先頭にし
て嵌め込まれる。このとき、上記ブッシュ2がシャフト
1の第1テーパー面5に対向する回転体取付位置までス
ライドすると、上記割り込み7及びスリット8によりブ
ッシュ2が若干縮径方向に変形して、上記該フランジ部
6側の開口端面が位置決め段差壁4に突き当たることに
より軸方向に位置決めされる。尚、上記フランジ部6は
必ずしも設けなくともよく、この場合にもブッシュ2は
開口端面が上記位置決め段差壁4に突き当たって位置決
めされる。
【0017】次に、図6を参照してギヤ3の構成につい
て説明する。図6に示すように、回転体としてのギヤ3
の内周には第3テーパー面10が形成されており、その
外周には駆動伝達部としてのギヤ歯3aが形成されてお
り、図示しない伝達ギヤと噛み合う。上記第3テーパー
面10は、ギヤ3の圧入方向先頭側が大径となるような
傾きを有しており、水平方向に対する傾斜角をγとする
と、例えばγ≒2°程度に設定される。上記第3テーパ
ー面10は、例えばギヤ3を治具に保持させておき、ギ
ヤ3の外径を基準として切削加工して形成される。ま
た、上記傾斜角γは、前記シャフト1の第1テーパー面
5の傾斜角αに依存して決められる。即ち、上記第1、
第2、第3テーパ面5、9、10の傾斜角α、β、γと
の間には、β=α+γとなるように各テーパー面の傾斜
角が設定されている。例えば、上記シャフト1の第1テ
ーパー面5の傾斜角αを決定し、ギヤ3の第3テーパー
面10の傾斜角γを決定すると、上記ブッシュ3の第2
テーパー面9の傾斜角βは上記関係より一義的に決定さ
れる。上記傾斜角α、β、γのうちいずれか2つが決ま
れば残りの1の値が自動的に決定される。尚、上記傾斜
角γの値は、余り大きく設定するとブッシュ2の反発に
より緩みが生じ易くなり、余り小さすぎるとブッシュ2
のシャフト1に対する締付け力が弱まることから適度、
例えば2°程度に設定されることが望ましい。また、図
4及び図6に示すように、上記ギヤ3の第3テーパ面1
0が形成された圧入方向手前側の最小内径Dは、ブッシ
ュ2の第2テーパー面9が形成された最小外径Dとほぼ
一致するように形成されており、上記ギヤ3はブッシュ
2に対して軸方向にスムースに嵌め込むことができる。
【0018】次に、上述のように構成された回転体取付
構造の組立構成について図1及び図2を参照して説明す
る。先ず、図1において、部品どうしの組合せを行う。
即ち、ギヤ3の圧入するため基準面Aを有する治具にシ
ャフト1を保持させた状態で、ブッシュ2の外周を把持
して軸方向に嵌め込むと、周囲に割り込み7及びスリッ
ト8が形成されているためシャフト1側に若干弾性変形
可能な状態で嵌め込まれる。そして、上記ブッシュ2
は、第1テーパー面5に到達すると、シャフト1が徐々
に小径となるのに連れて若干縮径しつつ嵌め込まれるた
め、フランジ部6が形成された開口端面が位置決め段差
壁4に突き当たって回転体取付位置に位置決めされる。
次いで、上記ブッシュ2の外周に形成された第2テーパ
ー面9の小径側より、ギヤ3を内周に形成された第3テ
ーパー面10の大径側より嵌め込み、上記第2テーパー
面9に第3テーパー面10を摺接させながら圧入して組
合せが行われる。このとき、図1に示すように、第2テ
ーパー面9の傾斜角βは、第3テーパー面10の傾斜角
γより傾きが大きいため、両者間には若干の隙間Gが生
じている。また上記ブッシュ2の縮径に伴う反力により
その内周と第1テーパー面5との間にも隙間Hが生じて
いる。尚、以上の組み合わせ工程は作業者が順次組み合
わせても良いが、シャフト1を圧入治具に固定した状態
で機械装置によりブッシュ2、ギヤ3を順次組み合わせ
て自動化することも可能である。
【0019】次に、図2に示すように、ギヤ3を矢印P
方向に押圧することでギヤ3の第3テーパー面10が第
2テーパー面9を矢印F方向に押圧してギヤ3とブッシ
ュ2が位置決め固定される。また、割り込み7が形成さ
れたブッシュ2は、シャフト1の第1テーパー面5に密
着するように矢印f方向に押圧されてシャフト1とブッ
シュ2が位置決め固定される。このとき、上記ブッシュ
2がシャフト1の第1テーパー面5上に縮径方向に変形
させられるため、第2テーパー面9の傾斜角βがαだけ
減少するが、前述した関係よりγ=β−αとなるようギ
ヤ3の内周に形成された第3テーパー面10の傾斜角γ
が設定されているので、第2テーパー面9と第3テーパ
ー面10とは密着して固定される。また、上記ブッシュ
2の縮径方向の変形による反力は、スリット8により効
果的に逃がすことが可能であり、ギヤ3とブッシュ2と
の間に緩みが生ずることはない。尚、ギヤ3の基準面A
からの距離は、第2テーパー面9と第3テーパ面10の
圧接による締付け保持力、即ち、傾斜角α、β、γの設
定を変えることにより任意に設定可能である。
【0020】上記回転体取付構造の応用例について説明
すると、図7に示すように、シャフト1の中間部にギヤ
3を取り付けても良く、また図8に示すように、シャフ
ト1の軸端にギヤ3を取り付けることも可能である。い
ずれの場合にも、シャフト1の軸方向に対して部品を組
み合わせてギヤ3を圧入するだけで組立できるので、組
立性が良く、製造コストを低減できる。
【0021】上記構成によれば、シャフト1に位置決め
段差壁4を形成し、割り込み7やスリット8が形成され
縮径方向に変形可能なブッシュ2を用いたことにより、
上記シャフト1に対するギヤ3の軸方向の位置決めが容
易かつ高精度に行える。また、シャフト1、ブッシュ2
及びギヤ3にそれぞれ設けた第1、第2、第3テーパー
面5、9、10どうしの傾斜角α、β、γ間にβ=α+
γとなるよう設定することにより部品間の位置精度を高
度に保持しながらブッシュ2の弾性力を利用して十分な
締結力を得ることができる。また、上記ブッシュ2がシ
ャフト1に対して縮径方向に弾性変形して位置決め固定
されるので、シャフト1の外周の振れの影響を受け難
く、無駄の少ない高精度な駆動伝達を行うことが可能と
なる。また、部品点数が少なく、シャフト1に対してブ
ッシュ2及びギヤ3を軸方向に組み合わせて圧入するだ
けで組立可能であるので、組立性に優れている。また、
部品交換時に部品間の位置精度を出すため再加工や再調
整が不要であるため、メンテナンス性にも優れている。
しかも組立工程の自動化が容易であるので量産に適し、
汎用性にも優れた回転体取付構造を提供することができ
る。
【0022】以上、本発明の好適な実施の態様について
述べてきたが、本発明は上記実施の態様に限定されるも
のではなく、回転体としてはギヤの他にプーリーやコロ
等駆動伝達されて回転する他の回転体に適用することも
可能である等、発明の精神を逸脱しない範囲内でさらに
多くの改変を施し得るのはもちろんのことである。
【0023】
【発明の効果】本発明は前述したように、回転体取付位
置に位置決め段差壁を形成すると共に該位置決め段差壁
に連続する第1テーパー面が形成された前記シャフト
に、周面に複数の割り込みが形成されると共に外周に第
2テーパー面が形成されたブッシュを縮径させつつ嵌め
込んで前記位置決め段差壁に開口端面を突き当てて軸方
向に位置決めし、内周に第3テーパー面が形成されると
共に外周に駆動伝達部が形成された回転体を、前記ブッ
シュの外周に形成された第2テーパー面に第3テーパー
面を摺接させながら圧入したので、シャフトに対する回
転体の軸方向の位置決めが容易かつ高精度に行える。ま
た、前記ブッシュを縮径方向に変形させて前記シャフト
の第1テーパー面に押圧させて該シャフトを締め付ける
ようにしたので、前記ブッシュの弾性力を利用して十分
な締結力を得ることができる。特にシャフト、ブッシュ
及び回転体にそれぞれ形成した第1、第2、第3テーパ
ー面どうしの傾斜角α、β、γ間に、β=α+γとなる
ように各テーパー面の傾斜角が設定されることにより、
部品間の位置精度を高度に保持しながらブッシュの弾性
力を利用して十分な締付け保持力を得ることができる。
また、上記ブッシュがシャフトに対して縮径方向に弾性
変形して位置決め固定されるので、シャフトの外周の振
れの影響を受け難く、無駄の少ない高精度な駆動伝達を
行うことが可能となる。また、部品点数が少なく、シャ
フトに対してブッシュ及び回転体を軸方向に組み合わせ
て圧入するだけで組立可能であるので、組立性に優れて
いる。また、部品交換時に部品間の位置精度を出すため
再加工や再調整が不要であるため、メンテナンス性にも
優れている。しかも組立工程の自動化が容易であるので
量産に適し、汎用性にも優れた回転体取付構造を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転体取付構造の組立構成を示す一部破断説明
図である。
【図2】回転体取付構造の組立構成を示す一部破断説明
図である。
【図3】シャフトの部分破断説明図である。
【図4】ブッシュの断面図である。
【図5】図4のブッシュの右側面図及び斜視図である。
【図6】ギヤの断面図である。
【図7】シャフト中間部にギヤを取り付けた状態を示す
説明図である。
【図8】シャフトの軸端にギヤを取り付けた状態を示す
説明図である。
【図9】従来のノックピンを用いた回転体取付構造の説
明図である。
【図10】従来のキーを用いた回転体取付構造の説明図
である。
【図11】従来のナットを用いた回転体取付構造の説明
図である。
【図12】従来の止めねじを用いた回転体取付構造の説
明図である。
【符号の説明】
1 シャフト 2 ブッシュ 3 ギヤ 3a キヤ歯 4 位置決め段差壁 5 第1テーパー面 6 フランジ部 7 割り込み 8 スリット 9 第2テーパー面 10 第3テーパー面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトの軸方向所定位置に駆動伝達さ
    れる回転体を位置決めして取付固定された回転体取付構
    造において、 回転体取付位置に位置決め段差壁を形成すると共に該位
    置決め段差壁に連続する第1テーパー面が形成された前
    記シャフトに、周面に複数の割り込みが形成されると共
    に外周に第2テーパー面が形成されたブッシュを縮径さ
    せつつ嵌め込んで前記位置決め段差壁に開口端面を突き
    当てて軸方向に位置決めし、内周に第3テーパー面が形
    成されると共に外周に駆動伝達部が形成された回転体
    を、前記ブッシュの外周に形成された第2テーパー面に
    第3テーパー面を摺接させながら圧入して、前記ブッシ
    ュを縮径方向に変形させて前記シャフトの第1テーパー
    面に押圧させて該シャフトを締付けてなることを特徴と
    する回転体取付構造。
  2. 【請求項2】 前記ブッシュの周面に形成された複数の
    割り込みのうち、1か所は該ブッシュを周方向に分割す
    るスリットに形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の回転体取付構造。
  3. 【請求項3】 前記シャフトの第1テーパー面の水平方
    向に対する傾斜角をα、前記ブッシュの第2テーパー面
    の水平方向に対する傾斜角をβ、前記回転体の第3テー
    パー面の水平方向に対する傾斜角をγとすると、β=α
    +γとなるように各テーパー面の傾斜角が設定されてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回転体
    取付構造。
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