JPH10227051A - 自動水栓 - Google Patents

自動水栓

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JPH10227051A
JPH10227051A JP2944997A JP2944997A JPH10227051A JP H10227051 A JPH10227051 A JP H10227051A JP 2944997 A JP2944997 A JP 2944997A JP 2944997 A JP2944997 A JP 2944997A JP H10227051 A JPH10227051 A JP H10227051A
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JP
Japan
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time
valve
water
opening
set time
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JP2944997A
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English (en)
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Tatsumi Hamanaka
龍美 濱中
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用を止めるときの無駄な水の消費がないよ
うな止水の制御を実行して節水と使い勝手の両面で好適
に利用できるようにした自動水栓を提供する。 【解決手段】 使用者の手等を感知する感知手段による
感知信号に基づいて出力を発生する制御手段からの出力
を受けて駆動される電動開閉弁を備え、この電動開閉弁
の下流に接続した水栓本体とを備えた自動水栓におい
て、感知手段からの感知信号によって電動開閉弁を開弁
した後、この開弁状態を第1の設定時間継続して保持し
た後閉弁し、第1の設定時間の経過後において第2の設
定時間の内に感知信号がないときには電動開閉弁をその
まま閉弁状態に保持し、第2の設定時間の内に感知信号
が含まれているときには閉弁時刻から第2の設定時間を
経過したとき再び開弁させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば使用者の
手を感知の有無によって吐水と止水とを自動的に操作で
きるようにした自動水栓に係り、特に使用を止めようと
するときの無駄な吐水を無くして節水効果を向上させた
自動水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】洗面化粧台の洗面器やキッチンのシンク
周り等に備える自動水栓として、洗面器またはキャビネ
ットのカウンターから立ち上げた水栓本体に人の手を感
知するセンサを備え、このセンサによって人の手の有無
を感知して電磁弁を開閉させるものがある。この自動水
栓は、給水源側と水栓本体との間に開閉用電磁弁を備え
たもので、センサからの信号によってソレノイドを駆動
して流路の開閉を制御するというものである。
【0003】このような自動水栓では、手を水栓本体の
前にかざすようにするとセンサがこれを感知してその信
号をコントローラに入力し、これによって開閉用電磁弁
が開いて給水が開始される。そして、手を水栓本体から
離すとセンサによる感知がなくなり同様にその信号がコ
ントローラに入力された後に開閉用電磁弁が閉じて止水
される。
【0004】図8は従来の自動水栓における手の感知と
開閉用電磁弁の動作及び吐水期間のタイムチャートであ
る。
【0005】このタイムチャートに示すように、センサ
が手を感知すると同時に開閉用電磁弁はコントローラか
らの信号によって開弁して給水を開始し、手の感知が無
くなるとこれから少し遅れて開閉用電磁弁が閉弁して止
水する。すなわち、給水の開始は手の感知とほぼ同時に
実行されるのに対して、人が使用を止めたときにはこの
時刻よりも遅れて止水されるような吐水パターンとなっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように実際の使用
終了の時刻よりも止水が遅れてしまうのは、止水時のウ
ォーターハンマー発生の予防のために開閉用電磁弁の閉
弁速度を緩やかに設定していることに起因する。すなわ
ち、止水操作のときに弁の閉弁速度が速いと弁よりも上
流側の管路でのウォーターハンマーの発生があるので、
手を感知しなくなった時点でのセンサからの信号の入力
に対して、開閉用電磁弁を閉じる信号の出力を遅らせる
ような制御としている。
【0007】このように人が使用を止めるときには、実
際の使用終了の後も継続して1〜2秒程度の間給水され
ることになり、この給水によって水が無駄に消費されて
しまう。
【0008】また、ウォーターハンマー発生の予防だけ
でなく、開閉用電磁弁の耐久性の確保のためコントロー
ラにもオフディレイを設けるようにし、手の感知が実際
に無くなってからも一定時間遅れて開閉用電磁弁に閉信
号を出力するような制御としていることも、水の無駄な
消費を招く結果となっている。
【0009】一方、このような水の無駄な消費をなくす
対策として、たとえば最初に手をセンサで感知した時刻
を基準として一定時間経過すると人の手の感知の有無に
関係なく止水させる制御としたものもある。このような
制御であれば、たとえば1回の使用のために必要な標準
的な給水時間が特定できるような設備であれば、この給
水時間に合わせて止水させるようにすれば、水の無駄な
消費は或る程度は防止される。
【0010】しかしながら、洗面や食器洗い等のように
使用時間が画一的に特定できないような設備が殆どなの
で、このように給水時間に制限を設けるような制御とし
てしまうと、長い時間使うときには使用中に給水が何回
も中断されてしまい、自動水栓とはいっても却って使い
勝手が悪くなる。
【0011】本発明において解決すべき課題は、使用を
止めるときの無駄な水の消費がないような止水の制御を
実行して節水と使い勝手の両面で好適に利用できるよう
にした自動水栓を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、使用者の手等
を感知する感知手段と、この感知手段による感知信号に
基づいて出力を発生する制御手段と、この制御手段から
の出力を受けて駆動される開閉弁と、この開閉弁の下流
に接続した水栓本体とを備えた自動水栓であって、感知
手段からの感知信号によって開閉弁を開弁した後、この
開弁状態を第1の設定時間継続して保持した後閉弁し、
第1の設定時間の経過後において第2の設定時間の内に
感知信号がないときには開閉弁をそのまま閉弁状態に保
持し、第2の設定時間の内に感知信号が含まれていると
きには閉弁時刻から第2の設定時間を経過したとき再び
開弁させる系としてなることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明においては、第1の設定時
間及び/または第2の設定時間をそれぞれ制御手段によ
って調整可能としたり、第1の設定時間を新規の吐水に
先行した複数回の吐水時の第1の設定時間の平均値とし
て演算したり、第1の設定時間を感知手段による感知レ
ベルの変化量に基づいて変更可能としたりする構成とす
ることができる。
【0014】また、水栓本体までの流路に流量検出手段
を備え、検出した流量値に基づいて開閉弁の閉弁後の第
2の設定時間を変更可能としたものとしてもよい。
【0015】
【実施例】図1は本発明の自動水栓をその流路系統及び
コントローラとともに示す概略図である。
【0016】図において、たとえば洗面器のカウンター
上に固定される自動水栓の水栓本体1にはその吐水口1
aと同じ向きの正面側にセンサ窓1bを開放し、このセ
ンサ窓1bに臨ませて光学式のセンサ2を収納してい
る。このセンサ2は、従来の自動水栓において既に知ら
れているように、水栓本体1の前に人が手をかざしたと
きにはこれを検知するとともに、人の手が無いときには
非検知の信号を出力するようにしたものである。
【0017】水栓本体1への給水路は、建屋の給水配管
に連結した止水栓3に直結した開閉用電磁弁4とこれに
下端を接続するとともに上端を水栓本体1の吐水口1a
に連通接続した供給管5とによって構成され、この供給
管5の中途には流量検知ユニット6を備えている。そし
て、センサ2による人の手の感知信号及び流量検知ユニ
ット6による供給流量の検知信号が入力されるコントロ
ーラ7を設け、このコントローラ7によって開閉用電磁
弁4の開閉を制御する系を備える。
【0018】開閉用電磁弁4はラッチングソレノイド式
の開閉バルブであって、コントローラ7からの開の信号
入力によって弁体を開弁し、閉の信号によって閉弁動作
させる電磁弁機構を持つ。そして、弁体の開度は常に一
定に保持され止水栓3からの給水圧が一定のときには、
一定の流量の給水を水栓本体1に供給することができ
る。
【0019】なお、吐水口1aからの吐水流量を調整で
きるようにするため、図示のように水栓本体1の上端に
回転操作式の流量調整用の摘み1cを設けておき、この
摘み1cを吐水口1aまでの流路に組み込んだ弁体に連
接し、この弁体による流路の絞り度を変更できるように
してもよい。
【0020】流量検知ユニット6は、供給管5を通過す
る給水の流量を測定可能な流量センサ6aを備えたもの
であり、単位時間当たりの流量または積算流量を演算し
てコントローラ7に入力可能である。このような流量セ
ンサ6aとしては、たとえば、電磁流量計、羽根車のパ
ルス測定方法、圧力による流量変換方式等が利用でき
る。
【0021】コントローラ7は、手感知用のセンサ2か
らの信号及び流量検知ユニット6からの流量検知信号を
受けて開閉用電磁弁4の開閉動作を制御するが、後述す
る4系統の演算系を持つものとして構成したものであ
る。そして、コントローラ7の外部には、開閉用電磁弁
4を開く信号を出した後の定常開弁時間Tを設定するた
めの開弁時間設定ダイヤル7a、及び開閉用電磁弁4を
閉じる信号を出した後に再びセンサ2による手感知があ
るかどうかの最大待ち時間幅tを設定するための待ち時
間設定ダイヤル7bを設ける。これらの開弁時間設定ダ
イヤル7a及び待ち時間設定ダイヤル7bはいずれもデ
ジタルスイッチ式としたものであり、秒単位でそれぞれ
の時間を設定してコントローラ7の演算系に入力可能で
ある。
【0022】図2は開弁時間設定ダイヤル7a及び待ち
時間設定ダイヤル7bを含むコントローラ7による開閉
用電磁弁4に対する制御のブロック図、図3の(a)及
び−はそれぞれパターンが異なるタイムチャートであ
る。
【0023】図3の(a)に示すように、センサ2によ
る手感知の信号が出力されると同時に、コントローラ7
によって開閉用電磁弁4が駆動されて開弁し(この開弁
のときを時刻0とする)、吐水口1aから吐水が開始さ
れる。そして、開閉用電磁弁4が開いてから閉弁するま
での時間Tをコントローラ7の開弁時間設定ダイヤル7
aによって予め設定しておくと、この時間Tを経過する
と開閉用電磁弁4は自動的に閉弁する。このとき、同図
の(a)に示すように、閉弁後においても依然としてセ
ンサ2による手の感知が継続されていても、吐水口1a
からの水は絞られていき、止水の態勢へと移行してい
く。
【0024】ここで、開弁時点の時刻から時間Tが経過
した後に、もし待ち時間設定ダイヤル7bによって設定
した待ち時間tを経過しない時点でセンサ2による手の
感知がなくなったとき、すなわち時間Tの経過後であっ
て時間tが経過しない時刻で手の感知信号がなくなった
ときには、開閉用電磁弁4はその開弁時刻を基準として
設定された時間Tの間のみでの吐水が行われる。
【0025】このような開閉用電磁弁4の制御によっ
て、予め設定した開弁時間Tをたとえば簡単に水で手を
洗うような場合に必要な時間に設定しておけば、人がそ
の使用を終える直前から止水の態勢に入ることができ、
図3の(a)の吐水のパターンに示すように、手の感知
がなくなる時点でほぼ止水状態に移行させることができ
る。したがって、従来の自動水栓のように手の感知がな
くなった時点で弁を閉じるように操作する場合に比べる
と、使用完了を予測するような形態で止水させることが
でき、これによって止水時の無駄な吐水の量を減らすこ
とができる。
【0026】一方、手洗いを長い時間するときには、図
3の(b)に示すように、時刻0の時点で開閉用電磁弁
4が同時に開弁し、時刻Tになると手感知が継続されて
いるのにも拘わらず、コントローラ7によって閉弁信号
が開閉用電磁弁4に送られてこれが時刻Tで閉弁する。
そして、この時刻Tの後に時間tが経過した時点でセン
サ2による手の感知があれば、手洗いが継続されている
と判断して再び開閉用電磁弁4に開弁信号を送り、時刻
(T+t)で開閉用電磁弁4は再び開弁して吐水口1a
からの吐水が行われる。
【0027】このような時刻T〜時刻(T+t)の期間
では開閉用電磁弁4は一時的に閉弁するが、従来構造に
おいても説明したようにウォーターハンマーを防止する
ために一般的な電磁弁では弁の緩閉止が行われるので、
図3の(b)の吐水のパターンで示すように閉弁時点で
急激に流量が減ることはなく、使用流量が少し絞られて
から時刻(T+t)で再び定常流量に復帰する。したが
って、使用中に一時的に開閉用電磁弁4が閉じてしまっ
ても、吐水口1aからの給水が完全に止まってしまうこ
とはなく、使い勝手に影響を及ぼすことはない。
【0028】更に、時刻(T+t)で再び開弁した後に
更に時間Tが経過したときには、同様に開閉用電磁弁4
が閉弁され、そして図示のパターンのようにこの閉弁時
刻(T+t+T)を過ぎてから時間t内で人の手の感知
がなくなっていれば、同図(a)のパターンと同様にそ
のまま止水される。
【0029】以上のように、使用する標準的な時間幅に
対応するように開閉用電磁弁4の開弁時間Tを予め設定
しておき、この開弁時間Tよりも最大待ち時間tを経過
しない前に手の感知がなければそのまま止水させること
ができる。また、開弁時間Tを過ぎて最大待ち時間tを
経過しても手の感知があれば再び初期状態に戻す操作を
繰り返すことで、長い時間使用するときにも時間t幅の
間でのみ吐水流量が少し減るだけでその使い勝手に支障
を与えることはない。
【0030】ここで、図3に示したような吐水のパター
ンにおいて、たとえば洗面器で手をすすぐだけであれば
使用時間は30秒程度であり、石鹸を使ったりする場合
はこれよりも長い時間を必要とする。また、キッチンに
おいても野菜洗いから食器洗い等の各種の作業が含まれ
るので、それぞれの作業に必要な使用時間は様々に変わ
る。したがって、開閉用電磁弁4を初期操作したときの
開弁時間Tの時間幅を自在に変更できるようにしたほう
が好ましいことは明らかで、このための操作は開弁時間
設定ダイヤル7aを回すことで行うようにすればよい。
【0031】また、最大待ち時間tについては、この時
間tが余り短すぎると、開閉用電磁弁4が閉弁途中で開
弁側に駆動が変更されるので、開閉用電磁弁4に対する
負荷が大きくなり、その耐久性に影響する。このため最
大待ち時間tについても、用途に応じて変えることが有
効であり、開弁時間Tの設定と同様にように待ち時間設
定ダイヤル7bを回すことでこの最大待ち時間tを変え
られるようにすることが好ましい。
【0032】したがって、図2のブロック図に示すよう
に、開弁時間設定ダイヤル7a及び待ち時間設定ダイヤ
ル7bによって、開弁時間T及び最大待ち時間tを調整
して開閉用電磁弁4の開弁及び閉弁の時刻を設定すれ
ば、各用途に応じた吐水のパターンを得ることができ
る。
【0033】また、洗面器に取り付けて主として手洗い
や洗顔等でしか使用しないような場合では、最も短い使
用時間を経験的に知ることができるので、この最短時間
に相当するように開弁時間Tを予め設定しておけば、図
3で示したタイムチャートのような使い勝手が可能であ
る。
【0034】一方、たとえば手洗い専用としてしか使わ
ないような設備であれば、その開弁時間Tを使う度に変
更しなくても、図3の(a)及び(b)のパターンを繰
り返すことによって適切な使い勝手が得られる。ところ
が、手洗い専用であっても、条件によっては短くしたり
長くしたりしたほうが節水が図られることもあるので、
使用しようとする前の複数回での使用における開弁時間
Tの平均値に基づいてこの開弁時間Tを設定するように
すれば、様々な使い勝手により一層好適に対応できるも
のとなる。
【0035】図4はこのような使用する前の複数回の開
弁時間Tの実績値の平均を演算した結果を開弁時間Tと
して与えるためのブロック図である。このブロック図で
は、センサ2からコントローラ7に入力された信号をT
値演算処理のための制御回路に入力し、この制御回路に
よって次に使用するときの開弁時間Tを前回までの複数
回(N回)のTの実績値の平均値として算出する。そし
て、この算出結果に基づいて自動的に開弁時間Tを設定
することによって、次に使用するときの開弁時間Tを設
定し、更にその次に使用するときには同様に複数回の実
績値に基づいた平均値によって開弁時間Tを設定すれば
よい。
【0036】たとえば、使用を開始するときに開弁時間
Tが手洗い用に設定されていて洗顔をするには時間が不
足するような場合、先の複数回をN=3としておけば、
洗顔するときの最初の1回目では開弁時間Tが手洗い用
の時間として図3のパターンを繰り返すが、次の2回め
では、手洗い用の時間幅が2回と洗顔用の時間幅が1回
の合計3回の時間幅の平均値となり、手洗い用の時間幅
よりも少し長く設定される。そして、3回目では手洗い
用の時間幅が1回と洗顔用の時間幅が2回の平均となっ
て開弁時間Tは更に長くなり、4回目以降ではこれに先
立つ3回の洗顔用の開弁時間Tの平均すなわちこの値T
に等しい洗顔のための時間幅に自動的に設定される。
【0037】また、光学式のセンサ2による手の感知は
手の動きやその位置よって感度が変化する。したがっ
て、この感度の変化を利用することによって手洗いか洗
顔か等を判別するような回路をコントローラ7に備えて
おけば、先の使用に際してのその前の3回の平均値とし
て開弁時間Tを算出するときと同様にこの開弁時間Tを
自動的に設定することができる。
【0038】図5はこのようなセンサ2の感度の変化に
よって開弁時間Tを自動的に設定変更するためのブロッ
ク図であり、センサ2からの信号を受けてこれを処理し
た後にセンサ2の受光レベルを分析し、この分析結果を
比較処理の回路に入力する系を備えている。そして、比
較処理の回路に対しては受光レベルによって予めどのよ
うな条件に対応しているかのデータを格納したレベル別
開弁時間用のテーブルを準備しておき、このテーブルに
格納されたデータと比較することによって受光レベルの
変化がどのような開弁時間Tの変化となるかを演算し
て、その結果を開閉用電磁弁4に入力する。
【0039】たとえばキッチンのシンク周りに水栓本体
1を設置したときに食器洗いをする場合では、洗った食
器を両手で持って水切り棚等に置く作業が含まれるの
で、水栓本体1の手前に手をかざしているときそうでは
ないときが繰り返される。そして、食器洗いの途中で食
卓から食器をシンクに運ぶために水栓本体1の手前から
使用者自身が離れたりすることがある。このため、セン
サ2は人の手の感知,非感知だけでなく感知量が弱い等
のパターンを繰り返すことになる。
【0040】したがって、たとえば感知に基づいて開弁
時間Tに対して、感知量が弱いような条件すなわち洗っ
た食器を水切り棚に移すときに手の感知が無くなってい
くような状況では、この開弁時間よりも短い開弁時間と
なるようにテーブルからのデータに基づいて設定を変更
するようにすれば、開弁時間の短縮によって実際には食
器洗いしていない期間での吐水量を小さくすることがで
きる。
【0041】図6は流量検知ユニット6の流量センサ6
aによる流量検知に基づいて最大待ち時間tの値を自動
的に変更できるようにしたブロック図である。
【0042】使用を終えた後にセンサ2による手の感知
がなくなると、このセンサ2からの信号によって開閉用
電磁弁4を閉とする信号がこの開閉用電磁弁4に出力さ
れる。その一方で、流量センサ6aは常に給水量を検出
しているので、開閉用電磁弁4に対する閉弁信号と同時
に止水までの時間測定のための制御回路を利用すること
によって、止水までの時間を測定する。すなわち、閉弁
信号の入力によってその時刻が特定されると同時にその
時刻での単位時間当たりの給水量が流量センサ6aによ
って検知できるので、実際に止水できるまでの時間を演
算することによって最大待ち時間tを決定することがで
きる。
【0043】このように流量を検知するものでは、給水
圧が施工現場で様々に変化するような場合でも、流量を
基準とした最大待ち時間tの自動設定によって不用意な
止水が防止できる。すなわち、最大待ち時間tを大きく
してしまうと図3の例から明らかなように止水しやす
く、また最大待ち時間tの設定値が短いと開閉用電磁弁
4に対する負荷やウォーターハンマー等の発生を伴い耐
久性の面で問題となる。したがって、開閉用電磁弁4を
閉弁する信号が出力された時点から以後の流量を流量セ
ンサ6aによって検出していくことで、閉弁時にウォー
ターハンマー等が生じないような臨界流量に合わせて開
閉用電磁弁4が速やかに閉弁するような時間幅として最
大待ち時間tを自動的に設定することができ、ウォータ
ーハンマー等による耐久性の問題が解消される。
【0044】
【発明の効果】本発明では、使用を完了する前の時点で
開閉用電磁弁を閉じるように操作したり、この閉じた操
作の後にも手が感知されている場合には一時的な止水の
後に再吐水に復帰する吐水のパターンとすることができ
るので、従来の自動水栓と比較すると使用終了時に水が
無駄に吐水されてしまうことがなく、節水効果が大幅に
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自動水栓をその流路系統及びコント
ローラとともに示す概略図である。
【図2】 開弁時間設定ダイヤル及び待ち時間設定ダイ
ヤルによる時間設定の系を持つブロック図である。
【図3】 センサによる手感知から非感知までの開閉用
電磁弁及び吐水の状況を示すタイムチャートであって、
同図の(a)は手感知の消滅の前に開閉用電磁弁が先行
して閉弁するパターンを示し、同図の(b)は2回目の
開閉用電磁弁の閉弁後に止水するパターンを示す。
【図4】 図3の(a)及び(b)のパターンを実行さ
せるためのフローチャートである。
【図5】 開閉用電磁弁の開弁時間をその使用前の過去
の複数の実績値の平均値によって算出する系のブロック
図である。
【図6】 開閉用電磁弁の開弁時間をセンサによる手感
知の状況によって自動変更可能としたブロック図であ
る。
【図7】 最大待ち時間を流量センサによる流量検知に
基づいて算出する系を持つブロック図である。
【図8】 従来の自動水栓における手感知に対する開閉
用電磁弁の動作及び吐水のパターンを示すタイムチャー
トである。
【符号の説明】
1 :水栓本体 1a:吐水口 2 :センサ 3 :止水栓 4 :開閉用電磁弁 5 :供給管 6 :流量検知ユニット 6a:流量センサ 7 :コントローラ 7a:開弁時間設定ダイヤル 7b:待ち時間設定ダイヤル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者の手等を感知する感知手段と、こ
    の感知手段による感知信号に基づいて出力を発生する制
    御手段と、この制御手段からの出力を受けて駆動される
    開閉弁と、この開閉弁の下流に接続した水栓本体とを備
    えた自動水栓であって、感知手段からの感知信号によっ
    て開閉弁を開弁した後、この開弁状態を第1の設定時間
    継続して保持した後閉弁し、第1の設定時間の経過後に
    おいて第2の設定時間の内に感知信号がないときには開
    閉弁をそのまま閉弁状態に保持し、第2の設定時間の内
    に感知信号が含まれているときには閉弁時刻から第2の
    設定時間を経過したとき再び開弁させる系としてなる自
    動水栓。
  2. 【請求項2】 第1の設定時間及び/または第2の設定
    時間をそれぞれ制御手段によって調整可能としてなる請
    求項1記載の自動水栓。
  3. 【請求項3】 第1の設定時間を新規の吐水に先行した
    複数回の吐水時の第1の設定時間の平均値として演算す
    る系を含む請求項2記載の自動水栓。
  4. 【請求項4】 第1の設定時間を感知手段による感知レ
    ベルの変化量に基づいて変更可能としてなる請求項2記
    載の自動水栓。
  5. 【請求項5】 水栓本体までの流路に流量検出手段を備
    え、検出した流量値に基づいて開閉弁の閉弁後の第2の
    設定時間を変更可能としてなる請求項2記載の自動水
    栓。
JP2944997A 1997-02-13 1997-02-13 自動水栓 Pending JPH10227051A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001164618A (ja) * 1999-12-10 2001-06-19 Denso Corp 自動水栓

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001164618A (ja) * 1999-12-10 2001-06-19 Denso Corp 自動水栓

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