JP2002194783A - 自動水栓装置 - Google Patents

自動水栓装置

Info

Publication number
JP2002194783A
JP2002194783A JP2000393155A JP2000393155A JP2002194783A JP 2002194783 A JP2002194783 A JP 2002194783A JP 2000393155 A JP2000393155 A JP 2000393155A JP 2000393155 A JP2000393155 A JP 2000393155A JP 2002194783 A JP2002194783 A JP 2002194783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distance
detection
determination
valve
detecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000393155A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Otake
高 大竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2000393155A priority Critical patent/JP2002194783A/ja
Publication of JP2002194783A publication Critical patent/JP2002194783A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Domestic Plumbing Installations (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力を抑え、検知時に吐水させる場合の
応答性を向上できる自動水栓装置を提供する。 【解決手段】 人体あるいは物を検知する検知手段11
0からの検知信号に基づいて、吐水口141への給水流
路161の開閉を行なうバルブ120を開閉制御する制
御手段130を有する自動水栓装置において、検知手段
110を、人体あるいは物との距離を所定周期T1で検
知する距離検知手段110とし、制御手段130には、
距離検知手段110によって得られる検知距離Lが所定
距離Laよりも短くなった時に、所定周期T1が短く成
るように可変する周期可変手段(S10A)を設け、所
定距離Laよりも短くなるように設定した判定距離Ls
と検知距離Lとを比較して、バルブ120を開閉制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人や食器類などを
検知して自動で吐水、止水する自動水栓装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動水栓装置は、特公平6−96
872号公報のように、小便器に適用したものとして、
使用者を検知した時に検知部の検知周期を可変するよう
にしたものが知られている。
【0003】即ち、小便器には使用者を検知する検知部
からの検知信号に基づいて、給水部の弁へ開閉信号を送
る制御部が設けられており、検知部は所定周期で間歇的
に作動されるするようにしている。そして、使用者を検
知している時の検知周期が使用者を検知していない時の
検知周期より短くなるようにして、使用者が用を足して
いなくなった時に給水部の弁を開き吐水するようにして
いる。
【0004】これにより、応答精度を著しく低下させず
に、検知部の作動回数を減らすことができ、その分だけ
消費電力を小さくすることができる。また、検知部が使
用者を検知している時の検知周期を密にしたので、使用
者がいなくなった後すぐに給水部を駆動できるようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、手洗器
のように使用者を検知した時に吐水するものに適用した
場合、検知状態になった時点で検知周期を短くするの
で、直前の非検知状態における長い検知周期の一部が検
知状態になった後も継続して残るので、検知してから吐
水されるまでの応答性が充分に得られないことになる。
【0006】本発明の目的は、上記問題に鑑み、消費電
力を抑え、検知時に吐水させる場合の応答性を向上でき
る自動水栓装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、以下の技術的手段を採用する。
【0008】請求項1に記載の発明では、人体あるいは
物を検知する検知手段(110)からの検知信号に基づ
いて、吐水口(141)への給水流路(161)の開閉
を行なうバルブ(120)を開閉制御する制御手段(1
30)を有する自動水栓装置において、検知手段(11
0)を、人体あるいは物との距離を所定周期(T1)で
検知する距離検知手段(110)とし、制御手段(13
0)には、距離検知手段(110)によって得られる検
知距離(L)が所定距離(La)よりも短くなった時
に、所定周期(T1)が短く成るように可変する周期可
変手段(S10A)を設け、所定距離(La)よりも短
くなるように設定した判定距離(Ls)と検知距離
(L)とを比較して、バルブ(120)を開閉制御する
ようにしたことを特徴としている。
【0009】これにより、人体や物が所定距離(La)
より遠い位置では吐水、止水させる必要はなく、長い時
間として設定した所定周期(T1)で距離検知手段(1
10)を作動させるので、その作動のための消費電力を
低減できる。
【0010】加えて、所定距離(La)内に人体や物が
入った時に距離検知手段(110)の所定周期(T1)
を短くし、この短くされた検知周期で所定距離(La)
より短い判定距離(Ls)内に人体や物があると検知し
た時に吐水させるようにできるので、検知時に吐水させ
る場合の応答性を向上できる。
【0011】請求項2に記載の発明では、人体あるいは
物を検知する検知手段(110)からの検知信号に基づ
いて、吐水口(141)への給水流路(161)の開閉
を行なうバルブ(120)を開閉制御する制御手段(1
30)を有する自動水栓装置において、検知手段(11
0)を、人体あるいは物との距離を検知する距離検知手
段(110)とし、制御手段(130)には、距離検知
手段(110)によって人体あるいは物がない状態で検
知される背景距離(Lh)よりも短く成るような第1判
定距離(Ls1)を設定する第1判定距離設定手段(S
100A)を設け、距離検知手段(110)によって得
られる検知距離(L)と第1判定距離(Ls)とを比較
して、バルブ(120)を開閉制御するようにしたこと
を特徴としている。
【0012】これにより、人体あるいは物を確実に検知
して、吐水、止水を行なうことができる。即ち、従来、
一般に検知手段(110)としては光量式センサが用い
られ、例えば台所のシンクに設定された自動水栓装置に
おいては、シンクの反射率が高く、シンクからの反射光
量よりも少ない光量をもって吐水時の判定値としていた
が、これでは透明食器や黒色食器等の反射率の低い物に
対して正しく検知しないという不具合があった。
【0013】これに対して請求項2に記載の発明では、
検知手段(110)として人体あるいは物をその距離を
もって検知する距離測定式としており、第1判定距離設
定手段(S100A)により、まず第1判定距離(Ls
1)を自動設定し、得られた検知距離(L)との比較に
よってバルブ(120)を開閉させるようにするので、
人体あるいは物の反射率の影響を受けずに確実に吐水、
止水ができる。
【0014】更に、第1判定距離(Ls1)の設定に当
たっては、上記のような反射率に煩わされることなく、
検知した背景距離(Lh)をもとに容易に設定でき、ま
た、例えばシンクや洗面器の大きさに見合った適正な領
域での食器洗いや手洗い等が可能となる。
【0015】請求項3に記載の発明では、制御手段(1
30)は、検知距離(L)が第1判定距離(Ls1)よ
りも短いと判定した時に、バルブ(120)を開くよう
にしており、検知距離(L)が所定時間(Ts)以上の
間、第1判定距離(Ls1)より短いと判定する場合に
は、バルブ(120)を開く時の判定値をその時点での
検知距離(L)よりも短くなるような第2判定距離(L
s2)として設定する第2判定距離設定手段(S170
A)を有しており、検知距離(L)が第2判定距離(L
s2)より長いと判定した場合には、バルブ(120)
を閉じるようにし、その後に、検知距離(L)が第1判
定距離(Ls1)より長くなったと判定した場合には、
第1判定距離(Ls1)との比較によりバルブ(12
0)を開閉制御するようにしたことを特徴としている。
【0016】これにより、例えばシンク(150)内で
第1判定距離(Ls1)内に食器類等が不用意に長時間
放置されたような場合に、バルブ(120)を開いて吐
水する判定値を第1判定距離(Ls1)から第2判定距
離(Ls2)に自動的に変更して、止水するようにする
ので、無駄に吐水し続けることを防止できる。
【0017】そして、その後に当初の第1判定距離(L
s1)内に食器類等がないことを検知できれば、再び検
知距離(L)と第1判定距離(Ls1)との比較による
バルブ(120)の開閉制御に自動的に復帰するので、
繰返し円滑に使用できる。
【0018】尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述す
る実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもので
ある。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明における
第1実施形態を図1〜図5に示す。第1実施形態は、自
動水栓装置100を台所のシンクに適用したものであ
り、まず全体構成について、図1、図2を用いて説明す
る。
【0020】自動水栓装置100は、台所のシンク15
0の水洗140に設けられた検知手段110、バルブ1
20、制御器130等から構成されている。
【0021】水洗140には、湯水供給装置160から
の湯水が流通する給水流路161が接続されており、先
端部に吐水口141、付根部には、人体や物等の対象物
との距離を検知する検知手段としての距離測定式センサ
(以下、距離センサ)110が設けられている。
【0022】距離センサ110は、図2に示すように、
赤外発光素子111、発光側レンズ112、受光側レン
ズ113、位置検出素子114から成る周知のものであ
る。距離センサ110は、略水平方向に検知エリアを有
しており、赤外発光素子111から発光される光が、発
光側レンズ112を通り対象物によって反射され、その
光が受光側レンズ113を通して位置検出素子114に
集光される位置Xに応じて対象物との検知距離Lを捉え
るようにしたものである。
【0023】発光レンズ112と受光レンズ113との
距離をP、受光レンズ113と位置検出素子114との
距離をdとなるように設定しており、幾何学的には、検
知距離L=P×d/Xとして得られるものであるが、実
際には、位置検出素子114に集光する光の位置X1、
X2に応じてそれぞれ発生する検知信号としての電流i
1、i2を後述する制御器130に出力するようにして
いる。
【0024】制御器130は、距離センサ110を作動
させ、また上記検知信号に基づいて後述するバルブ12
0を開閉制御するものである。
【0025】内部にはアンプ131、A/D変換器13
2、演算部133が設けられており、上述したように距
離センサ110から入力された電流i1、i2をもとに
検知距離Lに相当する距離データを演算する。即ち、ア
ンプ131により電流i1、i2を増幅、電圧変換し、
A/D変換器132によりデジタル変換を行い、演算部
133で検知距離LをDATA=(i1−i2)/(i
1+i2)として求めるようにしている。
【0026】また、制御器130は図示しないタイマー
を有しており、通常は、距離センサ110を所定周期T
1(ここでは3秒としている)で作動させるようにして
いる。そして、対象物が近づいたことを検知するための
所定距離La(ここでは50cmとしている)を予め図
示しないROMに記憶させており、検知距離Lが所定距
離La以内となった時に周期可変手段(詳細後述)によ
り距離センサ110を所定周期T1に対して、それより
も短い第2周期T2(ここでは0.5秒としている)で
作動させる信号を発生させるようにしている。また、所
定距離Laよりも短く設定した判定距離Ls(ここでは
30cmとしている)を同様にROMに記憶させてお
り、検知距離Lが判定距離Ls以内となった時に後述す
るバルブ120を開く信号を発生するようにしている。
逆に、検知距離Lが判定距離Lsより大きい時は、バル
ブ120を閉じる信号を発生するようにしている。
【0027】バルブ120は、給水流路161の途中に
設けられ、上述した制御器130からの開閉信号によ
り、この給水流路161を開閉し、水栓140の吐水口
141からの吐水、止水を行なうようにしている。
【0028】そして、上記のように検知距離Lに応じ
て、距離センサ110およびバルブ120全体の制御を
行なうプログラムがROMには記憶されている。
【0029】次に、本実施形態の作動について説明す
る。距離センサ110からの検知信号により制御器13
0で得られた検知距離Lと距離センサ110を作動させ
る検知周期およびバルブ120の開閉状態を図3のタイ
ムチャートに示す。
【0030】検知距離Lが所定距離La(50cm)よ
り大きい時は、距離センサ110は、所定周期T1(3
秒)で作動されており、バルブ120は閉じられてい
る。
【0031】検知距離Lが所定距離La(50cm)以
内になると、距離センサ110の検知周期T1(3秒)
が第2周期T2(0.5秒)に可変される。(バルブ1
20は、閉じたままである)更に、検知距離Lが判定距
離Ls(30cm)以内になると、距離センサ110の
第2周期T2(0.5秒)での作動によりバルブ120
が開かれ、吐水口141から吐水され、検知距離Lが判
定距離Ls(30cm)より大きくなれば、バルブ12
0が閉じられ、吐水口141からの吐水は停止される。
【0032】そして、検知距離Lが所定距離La(50
cm)よりも大きくなれば、距離センサ110は、再
び、所定周期T1(3秒)で作動されるようになる。
【0033】上記の作動は、制御器130により制御さ
れるものであり、その制御について更に図4、図5のフ
ローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0034】この制御フローには、ステップS10Aの
周期可変手段を有しており、検知距離Lに応じて距離セ
ンサ110の検知周期を可変するようにしている。
【0035】まず、ステップS10で、検知周期T1
(3秒)を計測するタイマー1をスタートさせる。
【0036】ステップS20で、タイマー1がT1だけ
タイムアップしたかを判定し、タイムアップしたと判定
すれば、ステップS30で距離センサ110を作動さ
せ、対象物の検知を行ない、検知距離Lを検出する。
尚、ステップS20で否と判定されれば、タイムアップ
するまで計時が継続される。
【0037】ステップS40で、距離センサ110の作
動により得られた検知距離Lが所定距離Laおよび判定
距離Lsと比較され、検知距離Lが所定距離La以内と
なり且つ、判定距離Lsよりまだ大きければ、対象物は
所定距離La以内に近づいたことになるので、ステップ
50で検知周期T2(0.5秒)に短くしてタイマー2
をスタートさせる。(以上で、ステップS10Aの周期
可変手段のフローを完了する)尚、ステップS40で検
知距離Lが所定距離Laより大きければ、対象物はまだ
所定距離Laよりも遠くにあることになるので、ステッ
プS10に戻り検知の制御が繰り返される。また、検知
距離Lが作動距離Ls以内であれば、対象物はすでに作
動距離Ls以内に近づいており、吐水するために後述す
るステップS90に進むようにしている。
【0038】そして、ステップS60で、タイマー2が
T2だけタイムアップしたかを判定し、タイムアップし
たと判定すれば、ステップS70で距離センサ110を
作動させ、対象物の検知を行ない、再び検知距離Lを検
出する。尚、ステップS60で否と判定されれば、タイ
ムアップするまで計時が継続される。
【0039】ステップS80で、検知距離Lが所定距離
Laおよび判定距離Lsと比較され、検知距離Lが判定
距離Ls以内であれば、対象物が判定距離Ls以内に近
づいたことになるので、ステップS90でバルブ120
を開き吐水口141から吐水させる。尚、ステップS8
0で検知距離Lが所定距離Laより大きければ、対象物
は所定距離Laより遠くに戻ったことになるので、ステ
ップS10に戻り、検知周期をT1(3秒)に戻して上
記フローが繰り返されることになる。また、検知距離L
が所定距離La以内で作動距離Lsより大きければ、ス
テップS50に戻り引続き検知周期T2(0.5秒)で
検知の制御が繰り返し行われる。
【0040】ステップS90における吐水状態に対して
更に、ステップS100で、引続きタイマー2を検知周
期T2(0.5秒)でスタートさせる。
【0041】ステップS110で、タイマー2がT2だ
けタイムアップしたかを判定し、タイムアップしたと判
定すれば、ステップS120で距離センサ110を作動
させ、対象物の検知を行ない、再び検知距離Lを検出す
る。尚、ステップS110で否と判定されれば、タイム
アップするまで計時が継続される。
【0042】ステップS130で、検知距離Lが所定距
離Laおよび判定距離Lsと比較され、検知距離Lが判
定距離Ls以下であれば、対象物は引き続き判定距離L
s以内にあることになるので、バルブ120は開いた状
態が継続され、ステップS110に戻り検知の制御が繰
り返し行われる。しかし、検知距離Lが判定距離Lsよ
り大きく、所定距離La以下であれば、対象物は判定距
離Lsから遠ざかったことになるので、ステップS14
0に進みバルブ120を閉じ、止水させる。その後、ス
テップS50に戻り、検知周期T2(0.5秒)の状態
で対象物の距離を検出するように制御される。また、検
知距離Lが所定距離Laより大きければ、対象物は所定
距離Laより遠ざかったことになるので、ステップS1
50に進み、同様にバルブ120を閉じ、止水させ、そ
の後ステップS10Aに戻り、最初の検知周期T1(3
秒)で制御が繰り返し行なわれるようになる。
【0043】以上の構成および作動より、本実施形態の
効果について説明する。
【0044】人体や物等の対象物が所定距離Laより遠
い位置では吐水、止水させる必要はなく、長い時間とし
て設定した所定周期T1(ここでは3秒)で距離センサ
110を作動させるので、その作動のための消費電力を
低減できる。
【0045】加えて、所定距離La内に対象物が入った
時に、制御フロー中のステップS10Aで示した周期可
変手段により、距離センサ110の検知周期をT1から
T2(ここでは3秒から0.5秒)に短くし、この短く
された検知周期で所定距離Laより短い判定距離Ls内
に対象物があると検知した時に吐水させるようにできる
ので、対象物を最初に検知した時に吐水させる場合の応
答性を向上できる。
【0046】(第2実施形態)本発明における第2実施
形態を図6〜図9に示す。第2実施形態は、制御器13
0に判定距離Ls1、Ls2の自動設定機能および復帰
機能を持たせたものである。
【0047】基本構成は、上記第1実施形態と同一であ
るが、図6に示すように、距離センサ110の検知エリ
アを水平方向に対して下方に向くようにしており、シン
ク150の内周壁までの距離を、検知すべき対象物が無
い状態としての背景距離Lhとして制御器130に記憶
できるようにしている。
【0048】そして、制御器130には、背景距離Lh
に基づいて自動的に第1判定距離Ls1を設定する第1
判定距離設定手段が予めプログラムされている。
【0049】また、上記第1実施形態と同様に、対象物
が第1判定距離Ls1以内に検知された時にバルブ12
0が開かれるようにしているが、対象物を連続して検出
する時間に応じてバルブ120を開く判定値(第1判定
距離Ls1)を他の判定値(第2判定距離Ls2)とし
て設定する第2判定距離設定手段と、その後、もとの判
定値(第1判定距離Ls1)に復帰させる判定距離復帰
手段とが予めプログラムされている。
【0050】以下、上記の各種手段を含め、制御器13
0による具体的な制御について、図7〜図9のフローチ
ャートを用いて説明する。
【0051】まず、ステップS100Aの第1判定距離
設定手段により第1判定距離Ls1を自動設定するよう
にしている。
【0052】即ち、ステップS100で、距離センサ1
10を作動させ、例えば人の手や食器類のような検知す
べき対象物が無い状態でのシンク150までの最大距離
として、背景距離Lhを検知する。そして、ステップS
110で、第1判定距離Ls1を、Ls1=Lh−10
cmとして設定するようにしている。(以上で、ステッ
プS100Aの第1判定距離設定手段のフローを完了す
る)次に、ステップS120で、検知周期T1を計測す
るタイマー1をスタートさせる。ステップS130で、
タイマー1がT1だけタイムアップしたかを判定し、タ
イムアップしたと判定すれば、ステップS140で距離
センサ110を作動させ、対象物の検知を行ない、検知
距離Lを検出する。尚、ステップS130で否と判定さ
れれば、タイムアップするまで計時が継続される。
【0053】ステップS150で、距離センサ110の
作動により得られた検知距離Lと、上記ステップS11
0で得られた第1判定距離Ls1との比較がなされ、検
知距離Lが第1判定距離Ls1以内であれば、対象物が
第1判定距離Ls1以内に近づいたことになるので、ス
テップS160で、バルブ120を開き吐水口141か
ら吐水させる。尚、ステップS150で検知距離Lが第
1判定距離Ls1より大きければ、対象物はまだ第1判
定距離Ls1より遠くにあることになるので、ステップ
S120に戻り、引続き検知の制御が行なわれる。
【0054】次に、ステップS170Aの第2判定距離
設定手段により、吐水された状態で対象物を所定時間以
上検知し続けた場合には、バルブ120を開く判定値と
しての第1判定距離Ls1の他に第2判定距離Ls2を
設定するようにしている。
【0055】即ち、ステップS170で、連続して吐水
される限度時間としてT3(ここでは10分としてい
る)を計測するタイマー3をスタートさせる。そして、
ステップS180で検知周期T1を計測するタイマー1
をスタートさせる。
【0056】ステップS190で、タイマー1がT1だ
けタイムアップしたかを判定し、タイムアップしたと判
定すれば、ステップS200で距離センサ110を作動
させ、対象物の検知を行ない、検知距離Lを検出する。
尚、ステップS190で否と判定されれば、タイムアッ
プするまで計時が継続される。
【0057】ステップS210で、検知距離Lと第1判
定距離Ls1とが比較され、検知距離Lが第1判定距離
Ls1以内であれば、ステップS220に進み、タイマ
ー3がT3だけタイムアップしたかを判定し、タイムア
ップしたと判定すれば、対象物はT3時間継続して第1
判定距離Ls1より近くにあることになり、ステップS
230で、バルブ120を閉じて、吐水口141の吐水
を停止するようにしている。尚、ステップS220で否
と判定されれば、T3時間の計時が完了しておらず、ス
テップS180に戻り、検知の制御が繰り返される。
【0058】そして、ステップS240で、バルブ12
0を開く判定値を第1判定距離Ls1から第2判定距離
Ls2となるように設定する。その際、第1判定距離L
s1はデータとしては残されるが、判定値としては第2
判定距離Ls2が優先される。この第2判定距離Ls2
は、ステップS200時点での対象物の検知距離Lに対
してバルブ120が開かない判定値となるような短い距
離にしたものであり、Ls2=L−10cmとして設定
するようにしている。つまり、対象物は上記第2判定距
離Ls2よりも遠くに位置することになり、これにより
バルブ120は閉じられることになる訳である。従っ
て、制御器130には第1判定距離Ls1と第2判定距
離Ls2の2つが記憶されることになる。(以上で、ス
テップS170Aの第2判定距離設定手段のフローを完
了する)そして、後述するステップS260〜S320
の間で、当初の第1判定距離Ls1に対して第2判定距
離Ls2を優先させて止水状態が継続される。
【0059】尚、T3時間が経過する以前にステップS
210で否、即ち、検知距離Lが第1判定距離Ls1よ
り大きくなったと判定されれば、対象物は第1判定距離
Ls1より遠ざかったことになるので、ステップS25
0でバルブ120を閉じ、更に、ステップS120に戻
り、第1判定距離Ls1となる初期状態で制御されるよ
うになる。
【0060】次に、ステップS260Aの判定距離復帰
手段により、その後に対象物の検知距離Lが第1判定距
離Ls1より長くなった場合には、判定値として第2判
定距離Ls2に代えて第1判定距離Ls1に復帰するよ
うにしている。
【0061】即ち、ステップS260で、第2判定距離
Ls2を復帰させる時間としてT4(ここでは1分とし
ている)を計測するタイマー4をスタートさせる。そし
て、ステップS270で検知周期T1を計測するタイマ
ー1をスタートさせる。
【0062】ステップS280で、タイマー1がT1だ
けタイムアップしたかを判定し、タイムアップしたと判
定すれば、ステップS290で距離センサ110を作動
させ、対象物の検知を行ない、検知距離Lを検出する。
尚、ステップS280で否と判定されれば、タイムアッ
プするまで計時が継続される。
【0063】ステップS300で、検知距離Lと第2判
定距離Ls2とが比較され、検知距離Lが第2判定距離
Ls2以内に無いと判定され、ステップS310で、検
知距離Lが当初の第1判定距離Ls1以内に無いと判定
され、ステップS320でタイマー4がT4だけタイム
アップしていれば、対象物は第1判定距離Ls1よりも
遠ざかったことになるので、ステップS120に戻り、
バルブ120を開く判定値が第2判定距離Ls2から当
初の第1判定距離Ls1に復帰され、制御が繰り返され
るようにしている。(以上で、ステップS260Aの判
定距離復帰手段のフローを完了する)尚、ステップS3
00で、検知距離Lが第2判定距離Ls2以内であると
判定されれば、ステップS160に進み、バルブ120
が開かれ吐水口141から吐水されることになる。ま
た、ステップS310で検知距離Lが当初の第1判定距
離Ls1以内と判定されれば、対象物は継続して第2判
定距離Ls2と第1判定距離Ls1との間にあることに
なるので、ステップS260に戻り、止水状態が継続さ
れ、検知の制御が行なわれる。更に、ステップS320
でタイマー4がT4だけタイムアップしていなければ、
ステップS270に戻り、タイムアップされるまで繰り
返し制御されるようにしている。
【0064】以上の構成、作動より本実施形態の効果に
ついて説明する。
【0065】従来、一般に検知手段としては光量式セン
サが用いられ、例えば台所のシンクに設定された自動水
栓装置においては、シンクの反射率が高く、シンクから
の反射光量よりも少ない光量をもって吐水時の判定値と
していたが、これでは透明食器や黒色食器等の反射率の
低い物に対して正しく検知しないという不具合があっ
た。
【0066】これに対して本実施形態においては、検知
手段として対象物をその距離をもって検知する距離測定
式センサ110としており、第1判定距離設定手段(S
100A)により、まず第1判定距離Ls1を自動設定
し、得られた検知距離Lとの比較によってバルブ120
を開閉させるようにするので、対象物の反射率の影響を
受けずに確実に吐水、止水ができるようになる。
【0067】更に、第1判定距離Ls1の設定に当たっ
ては、上記のような反射率に煩わされることなく、検知
した背景距離Lhをもとに容易に設定でき、また、例え
ばシンクや洗面器の大きさに見合った適正な領域での食
器洗いや手洗い等が可能となる。
【0068】また、例えばシンク150内で第1判定距
離Ls1内に食器類等が不用意に長時間放置されたよう
な場合に、第2判定距離設定手段(S170A)によ
り、バルブ120を開いて吐水する判定値を第1判定距
離Ls1から第2判定距離Ls2に自動的に変更して、
止水するようにするので、無駄に吐水し続けることを防
止できる。
【0069】そして、その後に当初の第1判定距離Ls
1内に食器類等がないことを検知できれば、再び判定距
離復帰手段(S260A)により、検知距離Lと第1判
定距離Ls1との比較によるバルブ120の開閉制御に
自動的に復帰するので、繰返し円滑に使用できる。
【0070】(その他の実施形態)尚、上記実施形態で
は、本発明を台所のシンクに適用したものとして説明し
たが、洗面所の手洗器等にも同様に適用できる。
【0071】また、検知周期T1、T2、所定距離L
a、判定距離Ls、Ls1、Ls2、設定時間T3、T
4等は、上記実施形態中に記載の各定量値に限定される
ものではなく、使用状況に応じて設定してやれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における全体構成を示す
構成図である。
【図2】(a)は距離測定式センサの構造を示す模式
図、(b)は制御器の構造を示す模式図である。
【図3】検知距離に対するセンサの検知周期およびバル
ブの開閉状態を示すタイムチャートである。
【図4】第1実施形態における距離センサ、バルブの制
御フローを示すフローチャートである。
【図5】図4におけるフローチャートの続きである。
【図6】本発明の第2実施形態における全体構成を示す
構成図である。
【図7】第2実施形態における距離センサ、バルブの制
御フローを示すフローチャートである。
【図8】図7におけるフローチャートの続きである。
【図9】図8におけるフローチャートの続きである。
【符号の説明】
100 自動水栓装置 110 距離測定式センサ(検知手段、距離検知手段) 120 バルブ 130 制御器(制御手段) 141 吐水口 161 給水流路 S10A 周期可変手段 S100A 第1判定距離設定手段 S170A 第2判定距離設定手段 S260A 判定距離復帰手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D060 CA04 CA07 2F065 AA06 BB05 CC16 DD00 FF09 GG07 GG21 JJ02 JJ16 JJ25 LL04 NN20 QQ03 QQ23 QQ25 QQ26 QQ28 2F112 AA06 BA04 CA01 DA26 DA28 FA03 FA07 FA21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体あるいは物を検知する検知手段(1
    10)からの検知信号に基づいて、吐水口(141)へ
    の給水流路(161)の開閉を行なうバルブ(120)
    を開閉制御する制御手段(130)を有する自動水栓装
    置において、 前記検知手段(110)は、人体あるいは物との距離を
    所定周期(T1)で検知する距離検知手段(110)を
    有し、 前記制御手段(130)は、前記距離検知手段(11
    0)によって得られる検知距離(L)が所定距離(L
    a)よりも短くなった時に、前記所定周期(T1)が短
    く成るように可変する周期可変手段(S10A)を有
    し、前記所定距離(La)よりも短くなるように設定し
    た判定距離(Ls)と前記検知距離(L)とを比較し
    て、前記バルブ(120)を開閉制御するようにしたこ
    とを特徴とする自動水栓装置。
  2. 【請求項2】 人体あるいは物を検知する検知手段(1
    10)からの検知信号に基づいて、吐水口(141)へ
    の給水流路(161)の開閉を行なうバルブ(120)
    を開閉制御する制御手段(130)を有する自動水栓装
    置において、 前記検知手段(110)は、人体あるいは物との距離を
    検知する距離検知手段(110)を有し、 前記制御手段(130)は、前記距離検知手段(11
    0)によって人体あるいは物がない状態で検知される背
    景距離(Lh)よりも短くなるような第1判定距離(L
    s1)を設定する第1判定距離設定手段(S100A)
    を有し、前記距離検知手段(110)によって得られる
    検知距離(L)と前記第1判定距離(Ls1)とを比較
    して、前記バルブ(120)を開閉制御するようにした
    ことを特徴とする自動水栓装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段(130)は、前記検知距
    離(L)が前記第1判定距離(Ls1)よりも短いと判
    定した時に、前記バルブ(120)を開くようにしてお
    り、前記検知距離(L)が所定時間(Ts)以上の間、
    前記第1判定距離(Ls1)より短いと判定する場合に
    は、前記バルブ(120)を開く時の判定値をその時点
    での検知距離(L)よりも短くなるような第2判定距離
    (Ls2)として設定する第2判定距離設定手段(S1
    70A)を有し、前記検知距離(L)が前記第2判定距
    離(Ls2)より長いと判定した場合には、前記バルブ
    (120)を閉じるようにし、その後に、前記検知距離
    (L)が前記第1判定距離(Ls1)より長くなったと
    判定した場合には、前記第1判定距離(Ls1)との比
    較により前記バルブ(120)を開閉制御するようにし
    たことを特徴とする請求項2に記載の自動水栓装置。
JP2000393155A 2000-12-25 2000-12-25 自動水栓装置 Pending JP2002194783A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000393155A JP2002194783A (ja) 2000-12-25 2000-12-25 自動水栓装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000393155A JP2002194783A (ja) 2000-12-25 2000-12-25 自動水栓装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002194783A true JP2002194783A (ja) 2002-07-10

Family

ID=18859019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000393155A Pending JP2002194783A (ja) 2000-12-25 2000-12-25 自動水栓装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002194783A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013011570A (ja) * 2011-06-30 2013-01-17 Lixil Corp 検知距離設定装置及びこの検知距離設定装置を備えた自動水栓装置
CN104061358A (zh) * 2013-11-12 2014-09-24 苏州天趣信息科技有限公司 一种红外线感应自动冲水的水龙头装置
CN110531438A (zh) * 2019-09-01 2019-12-03 福州优朋电子有限公司 自适应运动物体的红外感应检测方法及其感应洁具

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63503232A (ja) * 1986-02-28 1988-11-24 リカレント ソル−ションズ リミテッド パ−トナ−シップ 自動流れ制御装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63503232A (ja) * 1986-02-28 1988-11-24 リカレント ソル−ションズ リミテッド パ−トナ−シップ 自動流れ制御装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013011570A (ja) * 2011-06-30 2013-01-17 Lixil Corp 検知距離設定装置及びこの検知距離設定装置を備えた自動水栓装置
CN104061358A (zh) * 2013-11-12 2014-09-24 苏州天趣信息科技有限公司 一种红外线感应自动冲水的水龙头装置
CN104061358B (zh) * 2013-11-12 2016-06-01 国家电网公司 一种红外线感应自动冲水的水龙头装置
CN110531438A (zh) * 2019-09-01 2019-12-03 福州优朋电子有限公司 自适应运动物体的红外感应检测方法及其感应洁具
CN110531438B (zh) * 2019-09-01 2021-07-13 福州优朋电子有限公司 自适应运动物体的红外感应检测方法及其感应洁具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003096850A (ja) 自動水栓制御装置
WO1990009491A1 (fr) Dispositif de commande d'un robinet d'eau
JP2009221795A (ja) 給水装置
JP2002194783A (ja) 自動水栓装置
JP4354735B2 (ja) 自動水栓
JP2012211485A (ja) 自動水栓
JP4288703B2 (ja) 便器洗浄装置及びトイレシステム
JP6804040B2 (ja) 給水装置
JPH06248677A (ja) 便器の自動洗浄装置
JP2002115300A (ja) 大便器洗浄装置
JP3690322B2 (ja) 自動水栓装置
JPH0483027A (ja) 自動水栓の制御方法
JP2000303535A (ja) 使用状態検出機能付き大便器
JPH06248674A (ja) 自動給水装置
JPH05263448A (ja) 各種衛生器具における自動洗浄制御装置
JP4543433B2 (ja) 水栓制御システム
KR20110064929A (ko) 소변기의 세척수 배출시스템
JP2012021352A (ja) 自動水栓
JP2806009B2 (ja) 便器の自動洗浄装置
KR200379754Y1 (ko) 전자 감지식 소변기 세척밸브의 절수시스템
JP2002180518A (ja) 便座装置
JPH0729077U (ja) 衛生器具の自動洗浄装置
KR200276191Y1 (ko) 솔레노이드 밸브를 이용한 급수밸브
JP4543556B2 (ja) 局部洗浄装置用着座検知装置
JPH01223231A (ja) 女子用トイレの洗浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070227

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20070427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091117

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100316