JPH10225661A - 傾斜型無動力篩 - Google Patents
傾斜型無動力篩Info
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- JPH10225661A JPH10225661A JP4713897A JP4713897A JPH10225661A JP H10225661 A JPH10225661 A JP H10225661A JP 4713897 A JP4713897 A JP 4713897A JP 4713897 A JP4713897 A JP 4713897A JP H10225661 A JPH10225661 A JP H10225661A
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- Japan
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- sieve
- chute
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- steel
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 モーター等の動力を駆動源とする振動付与装
置を全く必要としない、目詰り防止機能を備えた篩の提
供。 【解決手段】 支持枠に鋼材を一定の間隔を隔てて平行
に配置して構成した篩面と、該支持枠上部に斜面分級作
用が得られる長さのシュートを有する篩であって、前記
各鋼材の間隔および上面角度は被処理物の粒度分布およ
び分級範囲に応じて設定され、かつ前記シュート上での
斜面分級作用により被処理物の細粒が優先的に篩目より
落下する構造となす。
置を全く必要としない、目詰り防止機能を備えた篩の提
供。 【解決手段】 支持枠に鋼材を一定の間隔を隔てて平行
に配置して構成した篩面と、該支持枠上部に斜面分級作
用が得られる長さのシュートを有する篩であって、前記
各鋼材の間隔および上面角度は被処理物の粒度分布およ
び分級範囲に応じて設定され、かつ前記シュート上での
斜面分級作用により被処理物の細粒が優先的に篩目より
落下する構造となす。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は分級範囲の調整が
可能で、かつ目詰りが生じにくい傾斜型無動力篩に関す
る。
可能で、かつ目詰りが生じにくい傾斜型無動力篩に関す
る。
【0002】
【従来の技術】被処理物の粒子をある範囲内の大きさに
分級するのに用いる篩には各種あり、いずれも分級範囲
に合せて篩目の大きさを調整する方式となったものであ
る。このため、特に小さい範囲(1〜5mm程度)で分
級すると、篩目に被処理物が詰り、分級効率を著しく悪
化させるという問題があった。そこで、かかる対策とし
て、例えば特開昭51−70562号公報には、篩本体
の棒材を上下に動かすことにより目詰りを解消する振動
篩が開示されている。また、特公昭59−23872号
公報には、長手方向の網を構成するバーを所要の網目ピ
ッチで並設し、この網と複数の横つなぎ部材とで構成し
た振動スクリーンが開示されており、さらに実開昭55
−111575号公報には、弾性支持された篩枠の傾斜
角度を調整可能となした振動型篩が開示されている。
分級するのに用いる篩には各種あり、いずれも分級範囲
に合せて篩目の大きさを調整する方式となったものであ
る。このため、特に小さい範囲(1〜5mm程度)で分
級すると、篩目に被処理物が詰り、分級効率を著しく悪
化させるという問題があった。そこで、かかる対策とし
て、例えば特開昭51−70562号公報には、篩本体
の棒材を上下に動かすことにより目詰りを解消する振動
篩が開示されている。また、特公昭59−23872号
公報には、長手方向の網を構成するバーを所要の網目ピ
ッチで並設し、この網と複数の横つなぎ部材とで構成し
た振動スクリーンが開示されており、さらに実開昭55
−111575号公報には、弾性支持された篩枠の傾斜
角度を調整可能となした振動型篩が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、目詰り
を防止する手段として振動を付与する方式を採用した前
記の篩には、以下に示す問題点があった。すなわち、篩
本体の棒材を上下に動かすことにより目詰りを解消する
振動篩(特開昭51−70562号公報)の場合は、振
動を付与する手段として人手もしくは動力が必要であ
り、人手を利用する場合は運転員がわざわざ現場に出向
かなければならず、時間的ロスが大きい上に多大な労力
を必要とするため好ましくなく、またモーター等の動力
を駆動源とする振動付与装置(バイブレーター等)によ
る場合は、設備費の増大を余儀なくされる上に定期的な
メンテナンスが必要であるため経費が高くつく欠点があ
り、さらに振動付与装置の故障が発生した場合にはその
故障を発見し停機するまでに目詰りが発生し分級効率の
悪化を余儀なくされるという問題がある。また、多数の
バーと横つなぎ部材で構成した振動スクリーン(特公昭
59−23872号公報)は、目詰りし難い構造になっ
ているが、構成部材を多く必要とするためコスト的に高
くつくという難点がある。さらに、傾斜角度を調整可能
となした振動型篩(実開昭55−111575号公報)
の場合は、モーター等の動力を駆動源とする振動付与装
置(バイブレーター等)を必要とするため、前記と同様
設備費の増大等経費が高くつく上、故障が生じた場合に
迅速に対応できないため分級効率の悪化を余儀なくされ
るという問題がある。
を防止する手段として振動を付与する方式を採用した前
記の篩には、以下に示す問題点があった。すなわち、篩
本体の棒材を上下に動かすことにより目詰りを解消する
振動篩(特開昭51−70562号公報)の場合は、振
動を付与する手段として人手もしくは動力が必要であ
り、人手を利用する場合は運転員がわざわざ現場に出向
かなければならず、時間的ロスが大きい上に多大な労力
を必要とするため好ましくなく、またモーター等の動力
を駆動源とする振動付与装置(バイブレーター等)によ
る場合は、設備費の増大を余儀なくされる上に定期的な
メンテナンスが必要であるため経費が高くつく欠点があ
り、さらに振動付与装置の故障が発生した場合にはその
故障を発見し停機するまでに目詰りが発生し分級効率の
悪化を余儀なくされるという問題がある。また、多数の
バーと横つなぎ部材で構成した振動スクリーン(特公昭
59−23872号公報)は、目詰りし難い構造になっ
ているが、構成部材を多く必要とするためコスト的に高
くつくという難点がある。さらに、傾斜角度を調整可能
となした振動型篩(実開昭55−111575号公報)
の場合は、モーター等の動力を駆動源とする振動付与装
置(バイブレーター等)を必要とするため、前記と同様
設備費の増大等経費が高くつく上、故障が生じた場合に
迅速に対応できないため分級効率の悪化を余儀なくされ
るという問題がある。
【0004】この発明は、上記した従来技術の問題点を
解決するためになされたもので、人手やモーター等の動
力を駆動源とする振動付与装置(バイブレーター等)を
全く必要としない、目詰り防止機能を備えた傾斜型無動
力篩を提供しようとするものである。
解決するためになされたもので、人手やモーター等の動
力を駆動源とする振動付与装置(バイブレーター等)を
全く必要としない、目詰り防止機能を備えた傾斜型無動
力篩を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る傾斜型無
動力篩は、支持枠に鋼材を一定の間隔を隔てて平行に配
置して構成した篩面と、該支持枠上部に斜面分級作用が
得られる長さのシュートを有する傾斜型篩であって、前
記各鋼材の間隔および上面角度は被処理物の粒度分布お
よび分級範囲に応じて設定され、かつ前記シュート上で
の斜面分級作用により被処理物の細粒が優先的に篩目よ
り落下する構造となしたことを特徴とするものである。
動力篩は、支持枠に鋼材を一定の間隔を隔てて平行に配
置して構成した篩面と、該支持枠上部に斜面分級作用が
得られる長さのシュートを有する傾斜型篩であって、前
記各鋼材の間隔および上面角度は被処理物の粒度分布お
よび分級範囲に応じて設定され、かつ前記シュート上で
の斜面分級作用により被処理物の細粒が優先的に篩目よ
り落下する構造となしたことを特徴とするものである。
【0006】この発明における鋼材は、特に限定するも
のではないが、山形鋼や、断面が三角形状の鋼材あるい
は平鋼等を用いることができる。この発明ではこのよう
な鋼材を用いて篩面を構成するが、この篩面を構成する
鋼材は、すべて上面を同一角度となして一定の間隔に配
設される。この場合、支持枠に平行に配置する鋼材の間
隔および上面の角度と、シュート長さは被処理物の粒度
分布および分級範囲に合せて設定する。この鋼材の間隔
および上面の角度と、シュート長さは、実験装置を使っ
て被処理物毎に最適な値を求めて設定する。
のではないが、山形鋼や、断面が三角形状の鋼材あるい
は平鋼等を用いることができる。この発明ではこのよう
な鋼材を用いて篩面を構成するが、この篩面を構成する
鋼材は、すべて上面を同一角度となして一定の間隔に配
設される。この場合、支持枠に平行に配置する鋼材の間
隔および上面の角度と、シュート長さは被処理物の粒度
分布および分級範囲に合せて設定する。この鋼材の間隔
および上面の角度と、シュート長さは、実験装置を使っ
て被処理物毎に最適な値を求めて設定する。
【0007】この発明の篩は傾斜させて使用するので、
鋼材と鋼材の間隔すなわち見掛上の鋼材の間隔を広くし
ても実際の篩目は小さくなるため、鋼材と鋼材の間隔
(篩目)を広く設定することができる。また、篩面の上
部に設けたシュート上で斜面分級作用が得られるので、
一定間隔に配置された鋼材で構成された篩面上では、被
処理物の細粒が篩目より優先的に落下することになる。
したがって、見掛上の鋼材の間隔が広くても篩目より小
さいサイズの細粒を分級することができるとともに、篩
目が大きくなった分目詰りし難くなる。
鋼材と鋼材の間隔すなわち見掛上の鋼材の間隔を広くし
ても実際の篩目は小さくなるため、鋼材と鋼材の間隔
(篩目)を広く設定することができる。また、篩面の上
部に設けたシュート上で斜面分級作用が得られるので、
一定間隔に配置された鋼材で構成された篩面上では、被
処理物の細粒が篩目より優先的に落下することになる。
したがって、見掛上の鋼材の間隔が広くても篩目より小
さいサイズの細粒を分級することができるとともに、篩
目が大きくなった分目詰りし難くなる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1はこの発明に係る傾斜型無動
力篩の構成例を示す平面図、図2は図1のA−A線上の
縦断側面図、図3は同上の無動力篩の使用状態における
篩面角度、鋼材の上面角度および篩幅等を示す縦断側面
図、図4は同上の無動力篩のシュートの斜面分級作用を
示す縦断側面図、図5は同上の傾斜型無動力篩の篩目の
他の構成例を示すもので、(A)は断面三角形状の鋼材
による篩目の一部を示す縦断側面図、(B)は平鋼材に
よる篩目の一部を示す縦断側面図であり、1は傾斜型無
動力篩、2は支持枠、3は鋼材、4はシュート、5は大
粒コークス、6は中粒コークス、7は細粒コークスであ
る。
力篩の構成例を示す平面図、図2は図1のA−A線上の
縦断側面図、図3は同上の無動力篩の使用状態における
篩面角度、鋼材の上面角度および篩幅等を示す縦断側面
図、図4は同上の無動力篩のシュートの斜面分級作用を
示す縦断側面図、図5は同上の傾斜型無動力篩の篩目の
他の構成例を示すもので、(A)は断面三角形状の鋼材
による篩目の一部を示す縦断側面図、(B)は平鋼材に
よる篩目の一部を示す縦断側面図であり、1は傾斜型無
動力篩、2は支持枠、3は鋼材、4はシュート、5は大
粒コークス、6は中粒コークス、7は細粒コークスであ
る。
【0009】すなわち、この発明に係る傾斜型無動力篩
1は、図1および図2に示すごとく、両側一対の長尺の
支持部材1−1と上下一対の短尺の支持部材1−2とで
構成した支持枠に、例えば山形鋼からなる鋼材3を複数
本一定の間隔を隔てて前記支持部材1−1に平行に配設
して篩面を構成し、かつ該篩面の上部に斜面分級作用を
得るための所定長さのシュート4を取付けて構成したも
のである。
1は、図1および図2に示すごとく、両側一対の長尺の
支持部材1−1と上下一対の短尺の支持部材1−2とで
構成した支持枠に、例えば山形鋼からなる鋼材3を複数
本一定の間隔を隔てて前記支持部材1−1に平行に配設
して篩面を構成し、かつ該篩面の上部に斜面分級作用を
得るための所定長さのシュート4を取付けて構成したも
のである。
【0010】ここで、山形鋼からなる鋼材3の上面角度
θ1と間隔、およびシュート4の長さは、予め実験装置
を使って被処理物であるコークスの篩下粒度が適正にな
るよう、また篩面に目詰まりが生じないように調節して
求めた値に基づいて設定する。図3において、θ0は篩
面角度(篩設置角度)、W1は鋼材間隔(見掛けの篩
幅)、W2は実際の篩幅である。
θ1と間隔、およびシュート4の長さは、予め実験装置
を使って被処理物であるコークスの篩下粒度が適正にな
るよう、また篩面に目詰まりが生じないように調節して
求めた値に基づいて設定する。図3において、θ0は篩
面角度(篩設置角度)、W1は鋼材間隔(見掛けの篩
幅)、W2は実際の篩幅である。
【0011】上記構成の傾斜型無動力篩1によれば、図
4に示すごとく、シュート4上では当該シュートの斜面
分級作用により最下層に細粒コークス7が、中層に中粒
コークス6が、最上層に大粒コークス5が形成されるの
で、細粒コークス7はシュート面との摩擦抵抗により中
粒コークス6および大粒コークス5より落下速度が小さ
くなるので、シュート4から篩面に達したとき篩目より
容易に落下し、中粒コークス6および大粒コークス5
は、落下速度が大きいため篩面上を転動落下する。した
がって、見掛上の鋼材の間隔W1が広くても篩目より小
さいサイズの細粒コークス5を分級することができると
ともに、篩目が大きくなった分目詰りし難くなる。
4に示すごとく、シュート4上では当該シュートの斜面
分級作用により最下層に細粒コークス7が、中層に中粒
コークス6が、最上層に大粒コークス5が形成されるの
で、細粒コークス7はシュート面との摩擦抵抗により中
粒コークス6および大粒コークス5より落下速度が小さ
くなるので、シュート4から篩面に達したとき篩目より
容易に落下し、中粒コークス6および大粒コークス5
は、落下速度が大きいため篩面上を転動落下する。した
がって、見掛上の鋼材の間隔W1が広くても篩目より小
さいサイズの細粒コークス5を分級することができると
ともに、篩目が大きくなった分目詰りし難くなる。
【0012】なお、この発明の傾斜型無動力篩の篩目の
他の構成例としては、図5に示すごとく、図1〜図4に
示す山形鋼からなる鋼材3で構成した篩目以外に、図5
(A)に示す断面三角形状の鋼材3−1で構成した篩目
や、図(B)に示す平鋼材3−2で構成した篩目を用い
ることもできる。
他の構成例としては、図5に示すごとく、図1〜図4に
示す山形鋼からなる鋼材3で構成した篩目以外に、図5
(A)に示す断面三角形状の鋼材3−1で構成した篩目
や、図(B)に示す平鋼材3−2で構成した篩目を用い
ることもできる。
【0013】
【実施例】この発明に係る傾斜型無動力篩の効果を、山
形鋼からなる鋼材3で篩目を構成した実験装置を使用し
てテストした結果を以下に示す。実験装置は、篩面を構
成する鋼材3の両端部を支持枠に回動自在に軸支し、か
つ各支軸に取付けたスプロケットおよび該スプロケット
に掛けたチェーンからなる連動機構にて上面角度θ1を
可変となすとともに、スプロケットの位置を可変となし
て鋼材間隔W1も自由に変えられる構造となし、さらに
シュート4を支持枠に出入れ可能に取付けてシュート面
長さを調節できるように構成したものである。
形鋼からなる鋼材3で篩目を構成した実験装置を使用し
てテストした結果を以下に示す。実験装置は、篩面を構
成する鋼材3の両端部を支持枠に回動自在に軸支し、か
つ各支軸に取付けたスプロケットおよび該スプロケット
に掛けたチェーンからなる連動機構にて上面角度θ1を
可変となすとともに、スプロケットの位置を可変となし
て鋼材間隔W1も自由に変えられる構造となし、さらに
シュート4を支持枠に出入れ可能に取付けてシュート面
長さを調節できるように構成したものである。
【0014】上記実験装置により、鋼材間隔W1を30
mmに設定し、被処理物に表1に示す粒度分布を有する
粉コークスを用い、篩面角度θ0を種々変化させて表2
に示す条件でテストを行った結果を図6に示す。図6の
結果より、粉コークスの安息角は38°であるが、本テ
スト結果では38°以上で粉コークスの流れが良くなっ
ていることがわかる。したがって、篩面角度θ0が安息
角+5°以上であれば被処理物が滞りなく流れることが
明らかである。
mmに設定し、被処理物に表1に示す粒度分布を有する
粉コークスを用い、篩面角度θ0を種々変化させて表2
に示す条件でテストを行った結果を図6に示す。図6の
結果より、粉コークスの安息角は38°であるが、本テ
スト結果では38°以上で粉コークスの流れが良くなっ
ていることがわかる。したがって、篩面角度θ0が安息
角+5°以上であれば被処理物が滞りなく流れることが
明らかである。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】次に、表3に示す条件にてシュート長さを
変化させた場合のテスト結果を図7に示す。図7に示す
結果より明らかなごとく、シュート長さを大きくするほ
ど斜面分級作用により篩下粒径は小さくなることがわか
る。
変化させた場合のテスト結果を図7に示す。図7に示す
結果より明らかなごとく、シュート長さを大きくするほ
ど斜面分級作用により篩下粒径は小さくなることがわか
る。
【0018】
【表3】
【0019】さらに、表4に示す条件にて鋼材の上面角
度θ1を変化させた場合のテスト結果を図8に示す。図
8に示す結果より明らかなごとく、鋼材の上面角度θ1
が10〜15°の場合、篩下粒径が最も小さくなること
がわかる。
度θ1を変化させた場合のテスト結果を図8に示す。図
8に示す結果より明らかなごとく、鋼材の上面角度θ1
が10〜15°の場合、篩下粒径が最も小さくなること
がわかる。
【0020】
【表4】
【0021】上記の各テスト結果より、この発明に係る
無動力篩は、篩下の粒度が適性になるよう、篩面角度θ
0、シュート長さおよび鋼材の上面角度θ1を各種被処
理物に応じて設定する。その場合、篩面角度θ0は被処
理物が滞りなく流れるよう当該被処理物の安息角+5°
以上が好ましく、上限は40°程度で十分である。ま
た、シュート4の長さは十分な斜面分級作用が得られる
よう設定する。さらに、鋼材の上面角度θ1は特に限定
するものではないが、10〜15°程度が最も効率よく
大きな塊の引掛りを防止できることも判明した。なお、
上記テスト結果は、山形鋼からなる鋼材3で篩目を構成
した実験装置を使用した場合であるが、図5に示す他の
鋼材を用いて篩目を構成しても同様の効果が得られるこ
とはいうまでもない。
無動力篩は、篩下の粒度が適性になるよう、篩面角度θ
0、シュート長さおよび鋼材の上面角度θ1を各種被処
理物に応じて設定する。その場合、篩面角度θ0は被処
理物が滞りなく流れるよう当該被処理物の安息角+5°
以上が好ましく、上限は40°程度で十分である。ま
た、シュート4の長さは十分な斜面分級作用が得られる
よう設定する。さらに、鋼材の上面角度θ1は特に限定
するものではないが、10〜15°程度が最も効率よく
大きな塊の引掛りを防止できることも判明した。なお、
上記テスト結果は、山形鋼からなる鋼材3で篩目を構成
した実験装置を使用した場合であるが、図5に示す他の
鋼材を用いて篩目を構成しても同様の効果が得られるこ
とはいうまでもない。
【0022】
【発明の効果】以上説明したごとく、この発明の傾斜型
無動力篩によれば、鋼材と鋼材の間隔すなわち見掛上の
鋼材の間隔を広くしても実際の篩目は小さくなるため、
鋼材と鋼材の間隔(篩目)を広く設定することができ、
また、篩面の上部に設けたシュート上で斜面分級作用が
得られるので、一定間隔に配置された鋼材で構成された
篩面上では、被処理物の細粒が篩目より優先的に落下す
ることになり、見掛上の鋼材の間隔が広くても篩目より
小さいサイズの細粒を分級することができるのみなら
ず、篩目が大きくなった分目詰りし難くなるので無動力
にて篩面での目詰まりを防止することができる。したが
って、この発明の傾斜型無動力篩を使用することによ
り、篩を新設する際の振動装置(バイブレーター等)の
設備費、駆動モーターの電力費、メンテナンス費用、詰
まりが発生した場合の人件費等を節減でき、多大な経済
的効果が得られる。
無動力篩によれば、鋼材と鋼材の間隔すなわち見掛上の
鋼材の間隔を広くしても実際の篩目は小さくなるため、
鋼材と鋼材の間隔(篩目)を広く設定することができ、
また、篩面の上部に設けたシュート上で斜面分級作用が
得られるので、一定間隔に配置された鋼材で構成された
篩面上では、被処理物の細粒が篩目より優先的に落下す
ることになり、見掛上の鋼材の間隔が広くても篩目より
小さいサイズの細粒を分級することができるのみなら
ず、篩目が大きくなった分目詰りし難くなるので無動力
にて篩面での目詰まりを防止することができる。したが
って、この発明の傾斜型無動力篩を使用することによ
り、篩を新設する際の振動装置(バイブレーター等)の
設備費、駆動モーターの電力費、メンテナンス費用、詰
まりが発生した場合の人件費等を節減でき、多大な経済
的効果が得られる。
【図1】この発明に係る傾斜型無動力篩の構成例を示す
平面図である。
平面図である。
【図2】図1のA−A線上の縦断側面図である。
【図3】同上の無動力篩の使用状態における篩面角度、
鋼材の上面角度および篩幅等を示す一部拡大縦断側面図
である。
鋼材の上面角度および篩幅等を示す一部拡大縦断側面図
である。
【図4】同上の無動力篩のシュートの斜面分級作用を示
す一部縦断側面図である。
す一部縦断側面図である。
【図5】同上の傾斜型無動力篩の篩目の他の構成例を示
すもので、(A)は断面三角形状の鋼材による篩目の一
部を示す縦断側面図、(B)は平鋼材による篩目の一部
を示す縦断側面図である。
すもので、(A)は断面三角形状の鋼材による篩目の一
部を示す縦断側面図、(B)は平鋼材による篩目の一部
を示す縦断側面図である。
【図6】この発明の実施例における篩面角度θ0を種々
変化させた場合の結果を示す図である。
変化させた場合の結果を示す図である。
【図7】同じくこの発明の実施例におけるシュート長さ
を変化させた場合のテスト結果を示す図である。
を変化させた場合のテスト結果を示す図である。
【図8】同じくこの発明の実施例における鋼材の上面角
度θ1を変化させた場合のテスト結果を示す図である。
度θ1を変化させた場合のテスト結果を示す図である。
1 傾斜型無動力篩 2 支持枠 3 鋼材 4 シュート 5 大粒コークス 6 中粒コークス 7 細粒コークス
Claims (1)
- 【請求項1】 支持枠に鋼材を一定の間隔を隔てて平行
に配置して構成した篩面と、前記支持枠上部に斜面分級
作用が得られる長さのシュートを有する傾斜型篩であっ
て、前記各鋼材はその上面角度を被処理物の粒度分布お
よび分級範囲に応じて設定され、かつ前記シュート上で
の斜面分級作用により被処理物の細粒が優先的に篩目よ
り落下する構造となしたことを特徴とする傾斜型無動力
篩。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4713897A JPH10225661A (ja) | 1997-02-14 | 1997-02-14 | 傾斜型無動力篩 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4713897A JPH10225661A (ja) | 1997-02-14 | 1997-02-14 | 傾斜型無動力篩 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10225661A true JPH10225661A (ja) | 1998-08-25 |
Family
ID=12766762
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4713897A Pending JPH10225661A (ja) | 1997-02-14 | 1997-02-14 | 傾斜型無動力篩 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10225661A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100899910B1 (ko) * | 2001-01-30 | 2009-05-28 | 지에스아이 루모닉스 코포레이션 | 레이저 기계 가공시 초점 제어를 위한 방법 및 장치 |
GB2461726A (en) * | 2008-07-10 | 2010-01-13 | United Wire Ltd | Sifting Screen |
JP2017039969A (ja) * | 2015-08-19 | 2017-02-23 | Jfeスチール株式会社 | 高炉への原料装入方法 |
-
1997
- 1997-02-14 JP JP4713897A patent/JPH10225661A/ja active Pending
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