JPH10225150A - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置

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Publication number
JPH10225150A
JPH10225150A JP9026427A JP2642797A JPH10225150A JP H10225150 A JPH10225150 A JP H10225150A JP 9026427 A JP9026427 A JP 9026427A JP 2642797 A JP2642797 A JP 2642797A JP H10225150 A JPH10225150 A JP H10225150A
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JP
Japan
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stage
friction member
drive
driving
moving
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JP9026427A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Yoshida
龍一 吉田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストロークが長く、かつ、駆動方向と被駆動
部材の移動の案内方向との平行度が十分でなくても駆動
が可能な駆動装置を提供する。 【解決手段】 ベース12の上方にリニアベアリング1
4によりステージ30を移動可能に支持する。一対の案
内摩擦部材16,17を、支持ばね18によってテージ
30の移動方向と平行に弾力的に支持し、その間に、質
量の大きい移動体24に圧電素子22と質量の小さい駆
動軸27とが直列に結合されてなる移動ユニット20を
配置し、移動体24をステージ本体30aの裏面に固定
し、駆動軸27の球形状の本体部27aと案内摩擦部材
16,17の対向する平面16z,17zとを摩擦結合
する。圧電素子22を所定パターンで伸縮させて移動体
24とステージ30とを駆動するときに、ステージ30
の案内方向と駆動方向とがずれても、案内移動部材1
6,17は駆動軸27の振れに追従する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動装置に関し、
詳しくは、圧電素子を用いて移動体を駆動する駆動装置
に関し、例えば、XY駆動テーブル、カメラの撮影レン
ズや走査型トンネル電子顕微鏡のプローブの駆動装置に
好適な駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ステッピングモータの代わりに圧
電リニアアクチュエータを用いて、サブμmオーダの高
分解能を達成した駆動装置が提案されている。
【0003】たとえば、図1(I)の分解斜視図および
(II)の組立斜視図に要部示した駆動装置110は、不
図示のベースに固定する固定部材124と、圧電素子1
22と、固定部材124に摺動可能に支持された駆動軸
126と、不図示の被駆動部材、たとえば部品を載置す
るステージ等に結合される駆動ユニット128とを備え
る。圧電素子122は、電気機械変換素子の一種であっ
て、電圧の印加によって長さが変化する。圧電素子12
2は、その伸縮方向の一方の端面122aが固定部材1
24に固着結合され、その伸縮方向の他方の端面122
bには駆動軸126の一方の軸端面126aが固着結合
されている。駆動軸126には、駆動ユニット128が
摩擦係合するようになっている。この駆動装置110
は、圧電素子122に、たとえばノコギリ波状の周期的
なパルス電圧を加え、駆動軸126を軸方向に往復振動
させ、駆動ユニット128を駆動軸126に沿って所定
方向に動かすことができるようになっている。
【0004】ところで、このような駆動装置110で
は、被駆動部材の移動範囲、すなわち駆動ユニット12
8のストロークを長くしようと思えば、駆動軸126を
長くする必要がある。しかし、駆動軸126を長くする
と駆動軸126の質量が増し、圧電素子122の応答性
が落ち、高周波での駆動ができなくなり、結果として被
駆動部材の移動速度の低下を招くことになる。したがっ
て、この駆動装置110は、被駆動部材の速度を維持し
たままストロークを長くすることは困難であった。
【0005】また、圧電素子の変位そのものを使ったス
テージも提案されている。しかし、このようなステージ
は、変位量があまりとれなかった。
【0006】一方、駆動装置として自走式圧電リニアア
クチュエータ、すなわち図2の模式図に示したインパク
ト式アクチュエータを用いて、非常に高分解能でストロ
ークの長い駆動装置100が提案されている。
【0007】すなわち、この駆動装置100は、図2
(A)〜(C)に示したように、不図示の被駆動部材、
たとえばステージ等が結合された移動体106の一方の
端面106aに、圧電素子102の伸縮方向の一方の端
面102aが固着結合され、圧電素子102の伸縮方向
の他方の端面102bには、慣性体104が固着結合さ
れいる。そして、動かそうとする主体である移動体10
6は、支持面108上に載置され、移動体106の底面
106aが支持面108に摩擦接触して、摩擦力が発生
するようになっている。この駆動装置100は、たとえ
ば図2(D)に示したノコギリ波状の周期的なパルス電
圧80を圧電素子102に加え、圧電素子102が緩や
かに伸びて、図2(A)の状態から図2(B)の状態に慣
性体104が動き、次に圧電素子102が急速に縮み、
慣性体104の衝撃で、図2(B)の状態から図2
(C)の状態に移動体106が動くようにして、移動体
106に結合した被駆動部材を移動する。この駆動装置
100は、移動体106が支持面108上を移動するの
で、支持面108を長くすれば、原理上は、ストローク
をいくらでも長くすることができる。
【0008】しかし、この駆動装置100は、移動体1
06と被駆動部材とを別個独立に案内するように構成さ
れている。したがって、移動体106の駆動方向と、被
駆動部材の移動の案内方向との平行度が十分でないと、
被駆動部材を駆動できないという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明が
解決しようとする技術的課題は、ストロークが長く、か
つ、駆動方向と被駆動部材の移動の案内方向との平行度
が十分でなくても駆動が可能な駆動装置を提供すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、本発明は以下の構成の駆動装置を提供する。
【0011】駆動装置は、ベースと、このベースに対し
て移動するステージと、駆動パルス発生手段に接続され
て伸縮する電気機械変換素子を含み、この電気機械変換
素子の伸縮によって上記ステージを上記ベースに対して
移動させる駆動ユニットとを備える。上記駆動ユニット
は、上記ステージに固着結合された移動体と、その伸縮
方向が上記ステージの移動方向に一致するように配置さ
れ、その伸縮方向の一端が上記移動体に固着結合された
電気機械変換素子と、該電気機械変換素子の伸縮方向の
他端に固着結合され、上記移動体より質量が小さい駆動
摩擦部材とを有する。駆動装置は、案内摩擦部材と、案
内手段とを備える。上記案内摩擦手段は、上記ベースに
支持され、上記ステージの移動方向に対して直角方向の
上記駆動ユニットの上記駆動摩擦部材の変位に追従して
移動して、上記駆動摩擦部材に摩擦結合する。上記案内
手段は、上記ステージをその移動方向に案内する。
【0012】上記構成において、駆動ユニットは、駆動
パルス発生手段によって適宜のパターンで電気機械変換
素子が伸縮することによって、摩擦結合している案内摩
擦面に沿って間欠的に移動する。たとえば、一例を挙げ
ると、電気機械変換素子が一方向にゆっくりと伸びる
と、駆動摩擦部材と案内摩擦部材とは摩擦結合している
ので、駆動摩擦部材は案内摩擦部材に対して静止した状
態を保ち、移動体が電気機械変換素子の伸び方向に移動
し、したがって、移動体が固着結合されたステージは、
同じ方向に駆動される。一方、電気機械変換素子が逆方
向に急激に縮むと、移動体の質量は駆動摩擦部材の質量
よりも小さく、したがって、ステージおよび移動体は慣
性力によって静止し、駆動摩擦部材が案内摩擦部材に対
して滑り、移動する。これによって、電気機械変換素子
は、ステージを駆動することなく、元の長さになり、再
びステージを駆動することが可能な状態となる。
【0013】上記構成において、移動ユニットは案内摩
擦部材に沿って移動するので、案内摩擦部材を長くすれ
ば、ストロークを長くすることができる。駆動ユニット
は、案内摩擦部材の長さに関係なく、同じように駆動す
るので、ストロークを長くしても、ステージの移動速度
が低下することはない。
【0014】上記構成においては、ステージは、案内手
段により、その移動方向が案内される。一方、駆動ユニ
ットは、案内摩擦部材に沿って、すなわち案内摩擦部材
の案内方向に、移動する。そして、ステージの案内方向
と移動ユニットの移動方向との平行度が十分ではないと
き、移動ユニットの移動体はステージに固着結合されて
いるので、移動ユニットの駆動摩擦部材は、ステージの
案内方向に対して直角方向に変位するが、案内摩擦部材
は、この変位に追従して移動する。したがって、駆動摩
擦部材と案内摩擦部材との摩擦結合状態は保たれ、駆動
摩擦部材は案内摩擦部材に沿って駆動される。
【0015】以上のように、上記構成の駆動装置は、ス
トロークが長く、かつ、駆動方向と被駆動部材の案内方
向との平行度が十分でなくても駆動が可能である。
【0016】好ましくは、上記駆動ユニットの上記駆動
摩擦部材と、上記案内摩擦部材とは、点接触または線接
触により、摩擦結合する。
【0017】上記構成において、駆動摩擦部材の移動方
向と被駆動部材の移動案内方向とが平行からずれたとき
に、被駆動部材は、案内摩擦部材との接触部分から抵抗
を受けることになる。この抵抗力は、被駆動部材と案内
摩擦部材と点接触または線接触するときには接触面積が
小さくなるので、小さくなる。
【0018】したがって、駆動摩擦部材の移動方向と被
駆動部材の移動案内方向とが平行からずれることによっ
て受ける悪影響を、できるだけ小さくすることができ
る。
【0019】好ましくは、上記案内摩擦部材は、上記ス
テージの移動方向に直角な方向に変位可能に支持された
少なくとも2部材からなり、該2部材は、上記駆動ユニ
ットの上記駆動摩擦部材を挟持して、上記駆動摩擦部材
との間に摩擦力を発生させる。
【0020】上記構成によれば、駆動摩擦部材の移動方
向とステージの案内方向とが平行からずれたときには、
案内摩擦部材がステージの移動方向に対して直角方向に
移動する。
【0021】したがって、簡単な構成で、案内摩擦部材
は、ステージの移動方向に対して直角方向の駆動摩擦部
材の変位に追従して移動して、駆動摩擦部材に摩擦結合
する。
【0022】好ましくは、上記駆動ユニットの上記駆動
摩擦部材は、球形状の本体部と、この本体部の中心軸に
沿って両側に突設された一対の軸部とからなる。上記移
動体は、上記駆動摩擦部材の上記一対の軸部を、上記電
気機械変換素子の伸縮方向に移動可能に支持する。上記
案内摩擦部材は、上記駆動ユニットの上記駆動部材の上
記本体部に接触する平面を有する。
【0023】上記構成において、球形状の駆動摩擦部材
の本体部は、駆動案内部材の平面に、駆動摩擦部材の中
心軸に関して対称な2点で点接触する。したがって、駆
動摩擦部材には、電気機械変換素子との固着を剥がそう
とする有害なモーメントが作用しない。また、駆動摩擦
部材は、移動体によって移動方向が案内され、横ぶれが
防止される。したがって、高速駆動が可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る駆動装置の各
実施形態について、図3〜図5を参照しながら説明す
る。
【0025】まず、第1実施形態について、図3の分解
斜視図および図4の正面図を参照しなら説明する。
【0026】第1実施形態の駆動装置10は、概略的に
は、ベース12の上方にリニアベアリング14によりス
テージ30を移動可能に支持し、ベース12とステージ
30との間に、駆動ユニット20と案内摩擦部材16,
17等からなる駆動機構を設け、この駆動機構によって
ステージ30を駆動するように、構成されている。
【0027】すなわち、ベース12の上面12aには一
対のリニアベアリング14の第1部材14aが互いに平
行に固定され、一対のリニアベアリング14の第2部材
14bはステージ本体30aの裏面の取り付け部30
b,30cに取り付けられ、ステージ30は、ベース1
2に対して直線移動できるように支持されている。
【0028】ベース12とステージ30との間には、ス
テージ30を駆動する駆動機構が設けられている。すな
わち、ステージ本体30aの裏面30sには駆動ユニッ
ト20が固定され、この駆動ユニット20の駆動軸27
を挟持する一対の案内摩擦部材16,17がベース12
の上面12aに設けられている。詳しくは、一対の案内
摩擦部材16,17は、ベース12の上面12aに固定
された支持ばね18によって、ベース12とステージ3
0との間の空間内に浮いた状態で、一対のリニアベアリ
ング14と平行に支持されている。つまり、一対の案内
摩擦部材16,17は、その互いに対向する平面16
z,17zが一対のリニアベアリング14と平行に延在
するようになっている。
【0029】駆動ユニット20は、圧電素子22と、移
動体24と、駆動軸27とから構成される。圧電素子2
2は、電気機械変換素子の一種であって、複数の圧電基
板を積層してなり、電圧を印加すると長さが変化する応
答性の優れた素子である。駆動軸24は、駆動摩擦部材
である。移動体24には、ステンレス鋼を、駆動軸27
には、密度が低く、剛性が高く、摺動性の良い材料であ
るカーボンファイバーを用いているので、駆動軸27
は、移動体24の質量より小さい。
【0030】移動体24は、大略柱状の形状を有し、そ
の中央には上面20x側から切り欠かれた第1凹部25
aを有し、一方の端部24c側には上面20x側から切
り欠かれた第2凹部25bを有する。移動体24の両端
部24a,24cには、ステージ30をねじ32を用い
て取り付けるためのねじ穴24s,24tがそれぞれ形
成されている。
【0031】第1凹部25aには、圧電素子22の伸縮
方向が移動体24の長手方向と一致する状態で、圧電素
子22が収納され、圧電素子22の伸縮方向の一方の端
面が、第2凹部25bとは反対側の移動体24の立面2
4kに接着固定されている。
【0032】第2凹部25bには、駆動軸27が収納さ
れる。駆動軸27は、球形状の本体部27aと、その中
心軸に沿って両側に突出した一対の軸部27b,27c
とからなる。第2凹部25bの両側、すなわち移動体2
4の中間壁部24bと一方の端部24cとには、長手方
向に貫通穴が形成され、駆動軸27の軸部27b,27
cがそれぞれ挿入され、駆動軸27が軸方向に摺動可能
に軸支されるようになっている。駆動軸27の一方の軸
部27bの軸端面は、圧電素子22の伸縮方向の他方の
端面に接着固定されている。駆動軸27の本体部27a
は、その直径が移動体24の幅より大きい。そのため、
駆動軸27の本体部27の外周面27sは、移動体24
の両側の側面24zから外側にはみ出すようになってい
る。
【0033】駆動ユニット20は、図4に示すように、
移動体24がねじ32を用いてステージ30の裏面30
sに固定され、一対の案内摩擦部材16,17の対向す
る平面16z,17zの間に配置され、駆動軸27の本
体部27aが案内摩擦部材16,17に挟み込まれて摩
擦結合するようになっている。挟み込む力は、一対の案
内摩擦部材16,17を支持する支持ばね18のばね力
によって与えられる。支持ばね18は、案内摩擦部材1
6,17の長手方向、すなわち駆動ユニット20の移動
方向には剛性が高く、移動方向に垂直な方向には緩い弾
性を持っている。
【0034】上記のように構成された駆動装置10は、
圧電素子22に適宜な波形のパルス電圧を印加すること
によって、駆動ユニット20を案内摩擦部材16,17
に対して移動させ、それによってステージ30を移動さ
せる。
【0035】すなわち、たとえば図2(D)に示したノ
コギリ波状のパルス電圧80を圧電素子22に印加した
場合には、符号80aで示すように、パルス電圧80が
緩やかに立ち上がりるときには、圧電素子22が緩やか
に伸び、駆動ユニット20の駆動軸27と案内摩擦部材
16,17とは滑ることなく接触した状態を保ち、移動
体24およびステージ30が圧電素子22の伸び方向、
すなわち図3において矢印40で示す方向に移動され
る。
【0036】次に、符号80bで示すように、パルス電
圧80が急に立ち下がるときには、圧電素子22は急激
に縮み、駆動軸27に比べて質量がはるかに大きい移動
体24およびステージ30は慣性力により案内摩擦部材
16、17に対して静止した状態を保ち、質量が小さい
駆動軸27が案内摩擦部材16,17に対して滑り、駆
動軸27が圧電素子22の縮み方向、すなわち図3にお
いて矢印40で示す方向に移動する。
【0037】このように移動体24およびステージ30
と駆動軸27との矢印40方向の移動を交互に繰り返す
ことによって、駆動ユニット20およびステージ30を
矢印40で示す方向、すなわち駆動軸27から圧電素子
22に向かう方向に間欠的に移動することができる。
【0038】一方、上記とは逆向きのパルス電圧、すな
わち急激な立ち上がりと緩やかな立ち下りとからなる波
形のパルス電圧を圧電素子22に印加すれば、上記とは
逆に、圧電素子22が急激に伸びるときに、駆動軸27
は案内摩擦部材16,17に対して滑り、図3において
矢印41で示す方向に移動する一方、圧電素子22がゆ
っくり縮むときに、移動体24およびステージ30は、
図3において矢印41で示す方向に移動する。したがっ
て、駆動ユニット20およびステージ30を、図3にお
いて矢印41で示す方向、すなわち圧電素子22から駆
動軸27に向かう方向に間欠的に移動させることができ
る。
【0039】なお、パルス電圧の周波数を上げていく
と、駆動軸27が常に滑る状態へ変遷していくが、その
場合でも摩擦による力積(動摩擦力×滑り時問)の方向
による違いにより、駆動ユニット20およびステージ3
0を所定の方向に駆動することができる。すなわち、駆
動軸27の一方向への滑り量L1がそれと反対方向への
滑り量L2より大きければ、駆動軸27は、結果的に一
方向に(L1−L2)だけ滑ることになる。
【0040】また、印加するパルス電圧の波形はノコギ
リ波状に限らず、たとえば全波整流波状等の適宜の波形
とすることができる。
【0041】このように、駆動軸27は、案内摩擦部材
16,17に摩擦結合した状態で案内摩擦部材16,1
7に沿って移動するので、案内摩擦部材16,17を長
くすれば駆動装置10のストロークを長くすることがで
きる。この駆動装置10は、このようにストロークを長
くしても、同じ駆動ユニット20を用いて同じようにし
てステージ30を駆動することができるので、インパク
ト式アクチュエータを用いた従来の駆動装置とは異な
り、駆動速度の低下等の悪影響を生じない。
【0042】ところで、駆動ユニット20の移動体24
はステージ30に固定され、ステージ30はリニアベア
リング14によって移動方向が案内されているので、駆
動軸27は、ステージ30の案内方向に移動する。案内
摩擦部材16,17は、支持ばね18によって支持され
ていて、ステージ30の案内方向に対して直角方向、す
なわち図3において矢印42で示す方向に弾力的に移動
可能である。そのため、駆動軸27が摩擦結合する案内
摩擦部材16,17の対向する平面16z,17zの向
きがステージ30の案内方向から多少ずれても、駆動軸
27の位置に合うように、案内摩擦部材16,17が移
動して、駆動軸27と案内摩擦部材16,17とは一定
の摩擦結合状態を保つ。
【0043】したがって、上記構成の駆動装置10は、
ストロークが長く、駆動軸27の駆動方向とステージ3
0の案内方向との平行度が十分でなくてもステージ30
の駆動が可能である。
【0044】さらに、駆動軸27の球形状の本体部27
aは案内摩擦部材16,17の対向する平面16z,1
7zに軸対称な2点で点接触するので、支持ばね18で
支持された案内摩擦部材16,17の対向する平面16
z,17zが駆動ユニット20の駆動方向40,41に
直角な面内で回転しても、すなわち図4において左また
は右に傾いても、駆動軸27を上方または下方に押さえ
込む力はほとんど発生しない。したがって、駆動軸27
には、圧電素子22との接着を剥がす有害なモーメント
は作用しないので、圧電素子22で発生した力を有効に
利用することができる。
【0045】また、駆動軸27の質量は移動体24およ
びステージ30の質量よりはるかに小さく、駆動軸27
を高周波数で駆動することが可能となる。また、駆動軸
28には摺動性の良い材料を用いているので、駆動速度
の安定性も高くなる。さらに、駆勤軸27は、移動体2
4の中間壁24bおよび一方の端部24cの貫通穴によ
ってガイドされていて、高周波駆動時に横ぶれが少なく
なるので、高周波での速度安定性が高くなる。
【0046】次に、駆動軸27’が案内摩擦部材16,
17に線接触するようにした第2実施形態について、図
5の斜視図を参照しながら説明する。
【0047】第2実施形態は、駆動ユニット20’の駆
動軸27’の本体部27a’を、球形状ではなく、円筒
形状にした点のみが第1実施形態と異なる。すなわち、
駆動軸27’は、本体部27’の円筒中心軸に沿って両
側に軸部27b,27cを有する。そして、駆動軸2
7’の本体部27a’は、案内摩擦部材16,17と線
接触して摩擦結合する。このとき、支持ばね18で支持
された案内摩擦部材16,17の対向する平面16z,
17zが、駆動ユニット20’の駆動方向40,41に
直角な面内で回転しても、第1実施形態と同様に、駆動
軸27’を上方または下方に押さえ込む力はほとんど発
生しないので、駆動軸27’は安定して高速に駆動され
る。
【0048】以上説明したように、第1および第2実施
形態の駆動装置は、ストロークが長く、かつ、駆動方向
と被駆動部材の移動の案内方向との平行度が十分でなく
ても、高速駆動が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の圧電リニアアクチュエータを用いた駆
動装置の要部斜視図である。
【図2】 従来のインパクト式アクチュエータを用いた
駆動装置の説明図である。
【図3】 本発明の第1実施形態の駆動装置の斜視図で
ある。
【図4】 図3の駆動装置の正面図である。
【図5】 本発明の第2実施形態の駆動装置の駆動ユニ
ットの斜視図である。
【符号の説明】
10 駆動装置 12 ベース 14 リニアベアリング 14a 第1部材 14b 第2部材 16 案内摩擦部材 16z 平面 17 案内摩擦部材 17z 平面 18 支持ばね 20,20’ 駆動ユニット 20x 上面 22 圧電素子(電気機械変換素子) 24 移動体 24a 端部 24b 中間壁部 24c 端部 24s,24t ねじ穴 25a,25b 凹部 27,27’ 駆動軸(駆動摩擦部材) 27a,27a’ 本体部 27b,27c 軸部 30 ステージ 30a ステージ本体 30b,30c ベアリング取り付け部 30s 裏面 32 ねじ 40,41 駆動方向 42 直角方向

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースと、 該ベースに対して移動するステージと、 駆動パルス発生手段に接続されて伸縮する電気機械変換
    素子を含み、該電気機械変換素子の伸縮によって上記ス
    テージを上記ベースに対して移動させる駆動ユニットと
    を備える駆動装置において、 上記駆動ユニットは、上記ステージに固着結合された移
    動体と、その伸縮方向が上記ステージの移動方向に一致
    するように配置され、その伸縮方向の一端が上記移動体
    に固着結合された電気機械変換素子と、該電気機械変換
    素子の伸縮方向の他端に固着結合され、上記移動体より
    質量が小さい駆動摩擦部材とを有し、 上記ベースに支持され、上記ステージの移動方向に対し
    て直角方向の上記駆動ユニットの上記駆動摩擦部材の変
    位に追従して移動して、上記駆動摩擦部材に摩擦結合す
    る案内摩擦部材と、 上記ステージをその移動方向に案内する案内手段とを備
    えたことを特徴とする、駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記駆動ユニットの上記駆動摩擦部材
    と、上記案内摩擦部材とは、点接触または線接触によ
    り、摩擦結合することを特徴とする、請求項1記載の駆
    動装置。
  3. 【請求項3】 上記案内摩擦部材は、上記ステージの移
    動方向に直角な方向に変位可能に支持された少なくとも
    2部材からなり、該2部材は、上記駆動ユニットの上記
    駆動摩擦部材を挟持して、上記駆動摩擦部材との間に摩
    擦力を発生させることを特徴とする、請求項2記載の駆
    動装置。
  4. 【請求項4】 上記駆動ユニットの上記駆動摩擦部材
    は、球形状の本体部と、該本体部の中心軸に沿って両側
    に突設された一対の軸部とからなり、 上記移動体は、上記駆動摩擦部材の上記一対の軸部を、
    上記電気機械変換素子の伸縮方向に移動可能に支持し、 上記案内摩擦部材は、上記駆動ユニットの上記駆動部材
    の上記本体部に接触する平面を有することをを特徴とす
    る、請求項3記載の駆動装置。
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