JPH10225055A - 減速機付き小型モータ - Google Patents

減速機付き小型モータ

Info

Publication number
JPH10225055A
JPH10225055A JP3305197A JP3305197A JPH10225055A JP H10225055 A JPH10225055 A JP H10225055A JP 3305197 A JP3305197 A JP 3305197A JP 3305197 A JP3305197 A JP 3305197A JP H10225055 A JPH10225055 A JP H10225055A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
case
brush
speed reducer
small
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3305197A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Nakabashi
宏明 中橋
Hideki Itaya
英樹 板谷
Kazuyuki Yamamoto
和幸 山本
Junya Kurata
純也 鞍田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mabuchi Motor Co Ltd
Original Assignee
Mabuchi Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mabuchi Motor Co Ltd filed Critical Mabuchi Motor Co Ltd
Priority to JP3305197A priority Critical patent/JPH10225055A/ja
Publication of JPH10225055A publication Critical patent/JPH10225055A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
  • Gear Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ騒音を低減させることができ、また、
モータの部品点数を削減し且つ製造工程を簡略化するこ
とができる減速機付き小型モータが求められていた。 【解決手段】 減速機付き小型モータにおいて、ゴム製
のシール部材27は、このシール部材からモータ内部の
方向に一体的に突出形成された突出片80を備えてお
り、弾性を有する突出片80を、蓋部材61の内部に配
設されて振動するブラシアーム56に圧接させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小型モータに係り、
特に、自動車のパワーウィンド,電動サンルーフ及びワ
イパなど自動車用電装機器(以下、電装機器と記載)等
に使用される減速機付き小型モータに関する。
【0002】
【従来の技術】減速機付き小型モータ(以下、モータと
記載)は、前記電装機器などに従来から広く使用されて
おり、モータ騒音の低減,モータ部品点数の削減,及び
製造工程の簡略化等が求められている。
【0003】実開昭61−114953号公報,特公平
3−34554号公報,特開平6−38449号公報,
特開平6−269145号公報及び実公平6−4995
6号公報などにモータが開示されている。モータにおい
ては、モータ部のモータケースが減速機部のギヤケース
に取付けられてモータ部のモータ軸を回転させ、その出
力を減速機部を介して出力して電装機器などを駆動す
る。
【0004】モータ部においては、モータケースに磁石
を取付け、モータケースの内部で回転子を回転自在に支
持している。回転子は電機子と整流子を有しており、こ
の整流子とモータケースに取付けられたブラシとが摺動
係合している。ところが、この摺動によりモータ騒音が
発生する。前記各公報には騒音対策についての技術は開
示されていないが、モータ騒音を低減させるために従来
からいろいろな工夫がなされてきた。
【0005】図14は、モータ騒音の低減対策を行った
従来の減速機付き小型モータにおけるモータ部の蓋部材
側の内部構造図である。図示するモータにおいて、蓋部
材1を有するモータケースはシール材2を介してギヤケ
ースに取付けられてモータ内部が密封されている。整流
子3に摺動係合するブラシ4はブラシアーム5により保
持されている。
【0006】モータ回転時に整流子3とブラシ4とが摺
動すると、ブラシ4及びこれを保持しているブラシアー
ム5が振動することにより、好ましくない耳障りな金属
音が発生する。また、モータの内部空間で音の反響や共
振が起こって、モータ騒音が増幅されることもある。モ
ータ回転の高速化や軽量化等により、モータ回転時の摺
動音や振動音などに起因するモータ騒音がさらに大きく
なる傾向にある。
【0007】近年は、電装機器の低騒音化,静粛化が特
に望まれているので、この騒音対策が問題になってい
る。そこで従来は、この騒音対策の一つとして、振動抑
制用のゴム片(図示せず)等をブラシアーム5の外周面
のみに貼り付けるか、又は、図示するようなほぼL字形
のゴム片6を、ブラシアーム5の外周面から蓋部材1の
内周面に掛け渡して貼り付けることにより、ブラシアー
ム5の振動をある程度吸収するようにしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブラシ
アーム5の外周面のみにゴム片(図示せず)を貼り付け
た場合には、ゴム片が蓋部材1に対して位置決め固定さ
れていないので、モータ騒音はそれほど低減しなかっ
た。
【0009】一方、図示するようなゴム片6を使用した
場合には、ゴム片6の一部分が蓋部材1側に貼り付けら
れて位置決め保持されているので、モータ騒音はある程
度低減する。ところが、ゴム片6は、ブラシアーム5を
整流子3の方向に押付けていないか又は押付けていたと
してもその付勢力が小さいので、ブラシアーム5の振動
を十分に抑制することは困難であった。また、シール材
2とゴム片6とが別部品なのでモータ部品点数が多くな
っていた。例えば、1台のモータについて、1個のシー
ル材2と2個のゴム片6とが必要であった。
【0010】さらに、接着剤又は両面接着シート等を用
いて、ゴム片6をブラシアーム5と蓋部材1等に貼り付
ける作業が必要であり、製造工程が複雑化していた。特
に、接着剤等の付いた小さなゴム片6を狭いスペースに
差し込んで貼り付ける作業は煩雑で作業性が悪かった。
しかも、接着力のばらつきがあったりゴム片6の位置ず
れが生じると組立作業にばらつきが生じるので、製造工
程を十分に管理する必要があった。
【0011】また、このモータが自動車に搭載された場
合に、長時間の経時変化や周囲温度が高温になったりす
ることにより、接着剤等は次第に劣化する。その結果、
接着力が弱くなってゴム片6が離脱すると、モータ騒音
が増加するとともにモータのトラブルの原因にもなる。
【0012】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、モータ騒音を大幅に低減させることがで
き、また、モータ部品点数を削減し且つ製造工程を簡略
化することができる減速機付き小型モータを提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の減速機付き小型モータは、モータ部のモー
タケースに設けられたモータケース側取付け部が、減速
機部のギヤケースに設けられたギヤケース側取付け部に
シール部材を介して取付けられてモータ内部が密封さ
れ、前記モータ部のモータ軸の出力を前記減速機部を介
して出力する減速機付き小型モータであって、弾性体か
らなる前記シール部材は、このシール部材から前記モー
タ内部の方向に一体的に突出形成された突出片を備えて
おり、弾性を有する前記突出片を、前記モータケース及
び前記ギヤケースのいずれか一方の内部に配設されて振
動する振動発生部材に圧接させた。
【0014】具体的態様として、前記モータ部は、前記
モータケースの内周面に取付けられた磁石と、この磁石
に対向し、前記モータケースの内部に設けられて回転自
在に支持されるとともに、電機子及び整流子を有する回
転子とを備え、前記振動発生部材は、前記整流子に摺動
係合するブラシを保持するブラシアームであり、弾性変
形する前記突出片は、その基部が前記モータケース及び
前記ギヤケースのいずれか一方に位置決め保持されて圧
接部で前記ブラシアームを前記整流子の方向に押付ける
のが好ましい。
【0015】好ましくは、前記突出片の前記基部にくび
れ部を形成し、前記モータケース及び前記ギヤケースの
いずれか一方の側板に被係合部を貫通形成し、前記突出
片の前記くびれ部を前記被係合部に係止させて前記基部
を位置決め保持している。
【0016】これとは別の実施態様として、前記突出片
の前記基部に一体的に形成された凸部を、前記モータケ
ース及び前記ギヤケースのいずれか一方に形成された被
係合部に挿入することにより、前記基部を位置決め保持
してもよい。
【0017】なお、前記モータケース及び前記ギヤケー
スのいずれか一方に一体的に形成された凸部を、前記突
出片の前記基部に形成された被係合部に挿入することに
より、前記基部を位置決め保持してもよい。
【0018】好ましい態様として、前記ブラシアームに
圧接して弾性変形する前記突出片の前記圧接部の外周を
円弧状及び尖った形状のいずれか一方の形状に形成して
いる。また、前記突出片の前記圧接部には中空部を貫通
形成している。
【0019】前記回転子の中心軸線が第1の方向(例え
ば、前後方向)を向き、一対の前記ブラシアームが前記
中心軸線を対称軸とするほぼ点対称の位置に配設されて
いる場合に、前記中心軸線に直交して第2の方向(例え
ば、上下方向)を向く中心線に対して複数の前記突出片
をほぼ左右対称の位置に配置して、前記シール部材が
表,裏のいずれの場合でも一つの前記突出片を一つの前
記ブラシアームに圧接させるのが好ましい。
【0020】一つの好適な具体的態様に係る減速機付き
小型モータは、モータ部のモータケースに設けられたモ
ータケース側取付け部が、減速機部のギヤケースに設け
られたギヤケース側取付け部にシール部材を介して取付
けられてモータ内部が密封され、前記モータ部のモータ
軸の出力を前記減速機部を介して出力する減速機付き小
型モータであって、前記モータ部は、前記モータケース
の内周面に取付けられた磁石と、この磁石に対向し前記
モータケースの内部に設けられて回転自在に支持される
とともに、電機子及び整流子を有する回転子と、前記整
流子に摺動係合するブラシを保持して前記モータケース
の内部に取付けられたブラシアームとを備え、ゴムによ
り無端環状に形成された前記シール部材は、このシール
部材から前記モータ内部の方向に一体的に突出形成され
て前記ブラシアームに圧接する突出片を備えており、こ
の突出片は、その基部が前記モータケースに位置決め保
持され、中空部を有して弾性変形する圧接部で前記ブラ
シアームを前記整流子の方向に押付けている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
の一例を、図1乃至図13を参照して説明する。図1は
パワーウィンドの概略構成を示す説明図、図2は本発明
に係る減速機付き小型モータの正面図、図3は前記モー
タの内部構造を示す正面断面図、図4は前記モータの概
略組立斜視図である。図5は、前記モータのモータケー
スを構成する蓋部材に第1の実施形態に係るシール部材
を取付けた図で、図2のV−V線方向から見た状態を示
すモータ部の蓋部材側の内部構造図、図6は前記シール
部材を蓋部材に取付ける状態を示す概略組立斜視図であ
る。
【0022】減速機付き小型モータは、例えば、自動車
の窓ガラスを自動的に開閉するパワーウィンド,車体の
天井部に取付けられる電動サンルーフ,フロントウィン
ドやリアウィンドに取付けられるワイパなど自動車用電
装機器(電装機器)を駆動するアクチュエータや、電装
機器以外の各種機器を駆動するアクチュエータ等に使用
される。
【0023】図1では、減速機付き小型モータ(モー
タ)11をパワーウィンド10に使用した場合を示して
いる。図1に示すように、パワーウィンド10におい
て、モータ11に駆動されてワイヤケーブル12が移動
すると、ワイヤケーブル12に係止されている窓ガラス
13が矢印Bに示すように昇降動作するようになってい
る。自動車のバッテリー14から供給される駆動用電流
は、制御回路15によりオン,オフ制御及び正,逆回転
用の切替え制御がなされて、給電線16を介してモータ
11に供給される。モータ11は、前記電流により正,
逆方向に回転してパワーウィンド10を駆動する。
【0024】パワーウィンド10に使用されるモータ1
1に要求される主な機能としては、例えば下記の項目が
挙げられる。 (1)モータ騒音が低く静粛であること。 (2)雨天での運転時や洗車時等にモータ11に水がか
かることがあるので、防水性が十分であること。 本発明では、防水性(前記機能(2))を確保しなが
ら、主としてモータ騒音の改善(前記機能(1))を図
り、更に、モータ部品点数の削減と製造工程の簡略化を
図っている。
【0025】図2乃至図4に示すように、モータ11
は、モータ部20とモータ部20に取付けられた減速機
部21とを備えている。モータ部20のモータケース2
2に設けられたモータケース側取付け部であるフランジ
部23が、減速機部21のギヤケース24に設けられた
ギヤケース側取付け部25の端面26に、シール部材2
7を介して取付けられている。即ち、フランジ部23と
ギヤケース側取付け部25との間にはシール部材27が
介装されて取付けボルト30により締め付け固定されて
おり、これにより、モータ内部28には水が入りにくい
構造になっている。
【0026】モータ部20のモータ軸29の出力は減速
機部21を介して出力される。モータ軸29の先端部
は、軸受31によりギヤケース24に回転自在に軸支さ
れており、モータ軸29にはウォーム32が取付けられ
ている。ギヤケース24の内部には、ウォーム32に噛
合するウォームホイール33が回転自在に設けられ、ウ
ォームホイール33の中心部には緩衝材(図示せず)等
を介して出力軸が取付けられている。
【0027】モータ部20は、モータケース22の内周
面50に取付けられた磁石51と、回転子54とブラシ
アーム56とを備えている。回転子54は、モータケー
ス22の内部に設けられて磁石51に対向し、モータケ
ース22に回転自在に支持されている。回転子54は、
回転中心となる中心軸線Cの方向に延びるモータ軸29
と、モータ軸29にそれぞれ取付けられた電機子52と
整流子53とを備えている。
【0028】電機子52は、モータ軸29に取付けられ
たコア64に電機子巻線65がコイル状に巻回されて構
成されている。電機子巻線65は、整流子53に電気的
に接続されている。コア64は、磁石51の内周面に対
して所定のギャップを介してその内方に配置されてい
る。モータ軸29は、モータケース22に設けられた軸
受57,58により回転自在に支持されている。モータ
ケース22は、堅牢な構造を有する有底中空筒状のハウ
ジング59と、ハウジング59の開口部60に嵌合して
取付けられ且つギヤケース24の収納部35に装着され
る蓋部材61とを備えている。
【0029】ハウジング59は鋼など金属材料によって
形成され、蓋部材61は例えば樹脂材料又はその他の絶
縁材料により一体的に形成されている。ハウジング59
は、プレス成型などにより全体が一体的に形成されてお
り、フランジ部23もハウジング59に一体化してい
る。軸受57,58は、モータケース22の両端部にそ
れぞれ設けられている。一方の軸受57はハウジング5
9に、他方の軸受58は蓋部材61に、それぞれ取付け
られている。
【0030】モータケース22には、軸線C方向と平行
な面を形成する一対の第1のフラット部62が互いに平
行に形成されている。これと同様に、ギヤケース24に
も、軸線C方向と平行な面を形成し且つ第1のフラット
部62と平行な一対の第2のフラット部63が互いに平
行に形成されている。これにより、モータ11の全体を
薄型化している。ハウジング59の円筒状部は第1のフ
ラット部62と一体化しており、一対の磁石51は、円
筒状部の内周面50に固着されて対向配置されている。
磁石51は、例えばハードフェライトのような磁性材料
によってアークセグメント状に形成されている。
【0031】図3乃至図5に示すように、蓋部材61に
は、カーボンなど導体の材料により形成された複数組
(例えば、二組)のブラシ55が、整流子53に摺動係
合して駆動用電流を流すように設けられている。ブラシ
55を保持するブラシアーム56は、モータケース22
の内部に取付けられている。即ち、ブラシアーム56の
一端部56aは、取付け鋲66など固定部材により蓋部
材61の内部に締結固定されている。
【0032】ところで、モータケース又はギヤケースの
内部に配設されて振動し、この振動によりモータ騒音を
発生する振動発生部材としては、ブラシやブラシアーム
などいくつかのモータ部品がある。本実施形態では、主
要な振動発生源となるブラシアーム56を振動発生部材
とし、このブラシアーム56の振動を抑制してモータ騒
音を低減させるようにしている。
【0033】蓋部材61には、各ブラシアーム56にそ
れぞれ電気的に接続された複数(例えば、一対)のモー
タ側端子67が取付けられている。一対のモータ側端子
67は、互いに平行に且つ蓋部材61から外方に突出し
て配置されており、給電線16(図1)に電気的に接続
可能になっている。モータ側端子67は、第1,第2の
フラット部62,63と平行な方向に配置されている。
一対のモータ側端子67は、一対のブラシアーム56に
それぞれ電気的に接続されている。
【0034】図4及び図5に示すように、弾性体からな
るシール部材27は、シール部材27からモータ内部2
8の方向に一体的に突出形成された突出片80を備えて
いる。弾性を有する突出片80はブラシアーム56に圧
接されている。弾性を有するシール部材27は、天然ゴ
ムや合成ゴムなどゴム,又は合成樹脂等により無端環状
に一体的に形成されている。
【0035】突出片80は、ブラシアーム56の数と同
数(この場合には、二個)設けられており、ブラシアー
ム56に圧接しても押し戻されないように、基部81側
を位置決め保持して、圧接部82側でブラシアーム56
を整流子53の方向に押付けている。ブラシアーム56
に圧接して弾性変形する圧接部82の外周は、ほぼ円弧
状に膨らんだ形状になっており、圧接部82には、ほぼ
円形状の中空部83が同心状に貫通形成されている。
【0036】突出片80の基部81には、くびれ部84
が形成されている。蓋部材61の側板85には、被係合
部としての断面矩形状又は円形状の貫通孔86が、突出
片80の取付け位置に対応させて貫通形成されている。
そして、突出片80を貫通孔86に装着して、くびれ部
84を貫通孔86の内縁部で係止させることにより、基
部81を蓋部材61に位置決め保持している。なお、ブ
ラシアームがギヤケースに取付けられるタイプの小型モ
ータの場合には、前記被係合部をギヤケースに形成し
て、突出片のくびれ部をこの被係合部で係止することに
なる。
【0037】シール部材27を蓋部材61に装着する時
には、突出片80の圧接部82を、押し潰して変形させ
ながら蓋部材61の側板85の外方から貫通孔86内に
差し込んで、蓋部材61の内部に押し入れる。これによ
り、突出片80のくびれ部84が貫通孔86の内縁部に
係止されて、基部81が側板85にしっかりと位置決め
保持される。その結果、基部81は動かなくなるので、
圧接部82は弾性変形してブラシアーム56の外周面に
圧接する。こうして、ブラシアーム56は、突出片80
の弾性力により常時整流子53側に押付けられる。
【0038】突出片80に中空部83を形成したので、
ブラシアーム56からの反力により突出片80が弾性変
形して中空部83が変形することによりスプリング効果
が発揮される。即ち、モータ11の使用時間が経過する
に従ってブラシ55の摩耗が進行することにより、ブラ
シアーム56の位置が整流子53側に次第に移動して
も、突出片80は常にほぼ一定の押圧力でブラシアーム
56を押付ける。これにより、ブラシアーム56は、突
出片80により常にほぼ一定の適正な付勢力で押さえら
れて、ブラシアーム56の振動が常時効果的に抑制され
る。
【0039】ブラシアーム56の固定された一端部56
a側の支点P1 とブラシ55側の作用点P2 のほぼ中間
の位置P3 では、ブラシアーム56の振動の振幅が大き
く、振動のエネルギが最も大きくなる傾向がある。この
ような場合には、突出片80でブラシアーム56の前記
中間位置P3 の外周面を押付けるのが、ブラシアーム5
6の振動を抑制するうえで最も効果的である。そこで、
本実施形態では、振動しているブラシアーム56の振幅
の大きい前記中間位置P3 を突出片80で押付けるよう
にしたので、ブラシアーム56の振動が十分に抑制され
てモータ騒音が低減する。
【0040】かかる構成のモータ11を有するパワーウ
ィンド10において、制御回路15からの制御信号によ
りバッテリー14から給電線16を介して供給された駆
動用電流を、モータ側端子67,ブラシアーム56,ブ
ラシ55,整流子53を介して電機子巻線65に流す。
すると、一対の磁石51によって形成されている磁界中
に存在する回転子54に回転力が付与されて、回転子5
4は正,逆方向に回転運動をする。
【0041】こうして、モータ部20を駆動してモータ
軸29を回転させると、その駆動トルクはウォーム32
に伝達され、次いでウォーム32からウォームホイール
33,緩衝材等及び出力軸の順に伝わって、出力軸が回
転する。これにより、パワーウィンド10のワイヤケー
ブル12が移動して、窓ガラス13が自動的に開閉動作
を行う。
【0042】図14に示すような従来技術では、ゴム片
6でブラシアーム5を押付けることは可能ではあるが、
その付勢力は小さいので十分な防振効果を発揮すること
は難しい。これに対して、モータ11によれば、突出片
80の基部81を動かないようにしっかりと位置決めし
た状態で、圧接部82がブラシアーム56に圧接してい
る。したがって、常に適正な付勢力でブラシアーム56
を押付けることができることになり、十分大きな防振効
果が発揮される。
【0043】下記の表1は、本発明者の行ったモータ騒
音の測定結果を示している。表1において、モータ番号
1乃至5では、最初、突出片80のないシール部材をモ
ータに取付けてモータ騒音を測定し、その後、突出片8
0を有するシール部材27に交換して測定した。モータ
番号6乃至10では、最初から突出片80を有するシー
ル部材27をモータに取付けて測定した。また、時計回
り方向(CW)に回転させた場合と、反時計回り方向
(CCW)に回転させた場合とを比較した。
【0044】
【表1】
【0045】表1から分かるように、突出片80を取付
けることにより、モータ騒音の平均値(Xav)が、時計
回り方向の回転では67.0デシベル〔dB〕から58.
7〔dB〕に、反時計回り方向の回転では71.6〔d
B〕から63.4〔dB〕に、それぞれ低減することが
確認できた。
【0046】さらに、本発明者は、突出片80がなくて
ブラシアームが押付けられない場合と、突出片80を設
けてブラシアーム56を押付けた場合の、モータ駆動電
流の変化について実験した。実験条件は下記の通りであ
り、その実験結果を表2に示す。 ・印加電圧:約12V ・負荷 :無負荷状態 ・回転数 :約7,500〔min-1
【0047】
【表2】
【0048】モータに負荷をかけた場合には、モータに
流れる駆動電流が大きくなって、突出片80の有無に基
づく電流の差異が分かりにくくなるので、前記電流の差
異が最も表れ易いようにモータを無負荷状態で回転させ
た。表2に示すように、突出片80を設けても設けなく
とも、モータ駆動電流は変化しないことが実験結果から
明らかになった。したがって、突出片80を設けること
によるモータ駆動電流への悪影響はないことが確認でき
た。
【0049】シール部材27をゴムにより無端環状に形
成したので、モータケース22のフランジ部23とギヤ
ケース側取付け部25の端面26との間はシール部材2
7により十分に密封されることになり、モータ11の防
水性は確保される。蓋部材61とシール部材27とをそ
れぞれ高精度に製作すれば、シール部材27を蓋部材6
1に装着した場合に、突出片80のくびれ部84が貫通
孔86に係止されるので、シール部材27と突出片80
の位置が常に一定の場所に位置決めされる。その結果、
モータ組立のばらつきがなくなる。
【0050】防水性の機能とブラシアーム56の振動を
低減させる機能とを、一つのモータ部品即ちシール部材
27で満足させることができる。また、圧接部82は、
外周が円弧状で且つ中空部83を有しているので、ブラ
シアーム56に接触して押圧する場所がほぼ一定にな
り、ブラシ55の摩耗の進行によるブラシアーム56の
位置の変位にも容易に追従できる。
【0051】図7乃至図10は、第1の実施形態の第1
乃至第4の変形例をそれぞれ示す蓋部材側の内部構造図
で図5相当図である。図7に示すシール部材27aに
は、突出片80aが一体的に形成されている。この突出
片80aは、中空部83(図5)が形成されていない点
以外は前記突出片80と同一の構成を有している。この
突出片80aでは、中空部がなく圧接部82aでブラシ
アーム56を押付ける力が大きくなりがちなので、シー
ル部材27aは、比較的小さな弾力性を有する弾性体に
より形成するのが好ましい。
【0052】図8に示すシール部材27bでは、このシ
ール部材27bに一体的に形成された突出片80bの圧
接部82bの外周が尖った形状に形成されている。この
圧接部82bの外周形状が尖っている点と中空部が形成
されていない点とを除いては、前記シール部材27とほ
ぼ同じ構成である。圧接部82bを尖らせることによ
り、突出片80bを貫通孔86にスムーズに差し込むこ
とができるので、シール部材27bを取付ける際の作業
性がよくなる。
【0053】図9に示すシール部材27cでは、このシ
ール部材27cに一体的に形成された突出片80cの圧
接部82cの外周の形状は前記圧接部82bとほぼ同一
であるが、この圧接部82cには中空部83cが貫通形
成されている。これにより、前記中空部83を形成した
場合と同じ効果を発揮する。また、中空部83cがある
ので、突出片80cを貫通孔86に差し込む時に、圧接
部82cが押しつぶされて変形しやすくなり、突出片8
0cの装着がさらに容易になり好ましい。
【0054】図10に示すシール部材27dでは、突出
片80dの圧接部82dが、ブラシアームの外周面に沿
って折曲された形状になっている。この場合には、圧接
部82dが膨らんでおらず、くびれ部も形成されていな
いので、基部81dを位置決め保持する必要がある。基
部81dを位置決め保持する手段としては、後述する図
12又は図13に示すような位置決めの構成にするのが
好ましい。
【0055】例えば基部81dで、凸部87をシール部
材27dに一体的に形成し、この凸部87を、蓋部材6
1に形成された凹部に挿入することにより、基部81d
を蓋部材61に位置決め保持させればよい。これによ
り、圧接部82dは、押し戻されることなくブラシアー
ム56に圧接することになる。
【0056】図11は、本発明の第2の実施形態におけ
る蓋部材側の内部構造図で図5相当図である。図11に
示すように、回転子54の中心軸線Cが第1の方向(例
えば、前後方向)を向き、一対のブラシアーム56が、
軸線Cを対称軸とするほぼ点対称の位置に配設されてい
る。
【0057】この場合に、複数(ここでは、合計四個)
の突出片80が、前記軸線Cに直交して第2の方向(例
えば、上下方向)を向く中心線C1 に対してほぼ左右対
称の位置に二個ずつ配置されている。シール部材27e
に一体的に形成された突出片80は、図5に示す突出片
80とほぼ同一の形状を有している。また、隣合った突
出片80同士は互いに向き合った対称の形状になってい
る。
【0058】このようにすれば、シール部材27eを中
心線C1 まわりに左右に裏返しても取付け可能になる。
即ち、このシール部材27eが表,裏のいずれの場合で
あっても、シール部材27eを蓋部材61に装着すれ
ば、常に一つの突出片80が一つのブラシアーム56に
圧接する。これにより、シール部材27eを蓋部材61
に装着する際に表,裏の確認が不要になって、組立作業
がさらに容易になり取付けミスもなくなる。
【0059】なお、図7,図8,図9,図11にそれぞ
れ示す突出片80a,80b,80c,80の基部81
にはくびれ部84が形成され、このくびれ部84が側板
85の被係合部(貫通孔86)に係止されているので、
第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0060】図12は、第3の実施形態におけるシール
部材を蓋部材に取付ける状態を示す概略組立斜視図で図
6相当図、図13は、その変形例を示す図で図6相当図
である。図12に示すシール部材27fでは、このシー
ル部材27fに一体的に突出形成された突出片80fに
は、くびれ部を設けていない。その代わりに、突出片8
0fの基部81に、凸部88を軸線Cと平行に一体的に
突出形成している。
【0061】そして、スリット部89の下部には、凸部
88を挿入するための被係合部としての貫通孔91が、
蓋部材61fの縁部92に形成されている。また、蓋部
材61fには、軸線Cと平行に一対のスリット部89が
形成されている。このスリット部89の下部には、蓋部
材61fの内部に連通する貫通孔90が形成されてい
る。
【0062】矢印Dに示すように、シール部材27fを
軸線C方向に移動させて蓋部材61fに装着すれば、突
出片80fはスリット部89に沿って案内されながら下
降し、凸部88が貫通孔91に挿入する。そして、突出
片80fの圧接部82fが、貫通孔90を通って蓋部材
61fの内部に突出する。この時、凸部88が貫通孔9
1に係合しているので、突出片80fの基部81は蓋部
材61fに位置決め保持される。したがって、突出片8
0fは、押し戻されることなくブラシアームに圧接す
る。
【0063】これとは逆に、モータケース(又は、ギヤ
ケース)に一体的に形成された凸部を、突出片の基部に
形成された被係合部に挿入することにより、基部を位置
決め保持するようにしてもよい。例えば図13に示すよ
うに、蓋部材61gの縁部92gには、凸部93が軸線
Cと平行に一体的に突出形成されている。凸部93が位
置する場所に、スリット部94が軸線Cと平行に形成さ
れている。さらに、蓋部材61gには、スリット部94
から蓋部材61gの内方に連通する貫通孔95が形成さ
れている。一方、シール部材27gには、突出片80g
が一体的に突出形成されている。突出片80gの基部に
は、凸部93が係合する被係合部としての貫通孔96が
形成されている。
【0064】したがって、シール部材27gを、矢印D
に示すように動かして蓋部材61gに装着すれば、突出
片80gは、スリット部94に沿って案内されながら下
降し、貫通孔95から蓋部材61gの内部に突出する。
この時、凸部93が貫通孔96に係合するので、突出片
80gの基部が位置決め保持されて、突出片80gの圧
接部82gは、押し戻されることなくブラシアームに圧
接する。
【0065】図12及び図13に示す実施形態では、蓋
部材61f,61gにスリット部89,94をそれぞれ
形成したので、突出片を、蓋部材の貫通孔などから無理
やり押し込まなくてもスリット部89,94に沿ってス
ムーズに装着することができる。なお、図7乃至図13
に示すシール部材を用いれば、図5に示すシール部材2
7の場合と同様な作用効果を奏する。
【0066】パワーウィンド用のモータには特に厳しい
防水性が要求されるので、モータ部と減速機部とを接合
させる部分は、ゴム製のシール材など弾力性のある材料
で密封する必要がある。一方、モータ騒音を低減させる
手段の一つとして、従来は、ゴム片など弾力性のある振
動抑制部材をブラシアームに貼り付けることがあった。
【0067】そこで、本発明では、防水性と振動抑制と
いうそれぞれ別の目的を持つゴム系のシール材と振動抑
制部材とを、ゴムなど弾力性のある材料により形成され
た一つのモータ部品であるシール部材で兼用した。即
ち、シール部材に突出片を一体的に形成し、突出片をブ
ラシアームに強制的に押付けて、ブラシアームの振動を
抑制した。その結果、モータ11の防水性を確保しなが
らモータ騒音を低減させることができる。
【0068】従来、1台のモータについて、例えば図1
4に示すように合計3個のモータ部品(即ち、1個のシ
ール材2及び2個のゴム片6)が必要であった。これに
対して、本発明では、1個のモータ部品(即ち、シール
部材)のみで済むことになる。したがって、モータ部品
点数が削減され、また、製造工程が簡略化されてコスト
ダウンを実現できる。
【0069】本発明では、接着剤や両面接着シート等を
用いないので、振動抑制部材をブラシアーム等に貼り付
ける従来の接着工程が不要になり、モータの製造工程が
さらに簡略化される。即ち、蓋部材にシール部材を取付
ける工程は従来と同様に必要であるが、シール部材を取
付ければ、ブラシアームを押付ける突出片も必然的に取
付けが完了することになり、組立作業が容易になる。上
述のように、突出片はシール部材に一体化しており、ま
た接着剤等を使用しないので、接着剤等の劣化による振
動抑制部材の剥離の恐れはない。
【0070】なお、前記各実施例では、ブラシアームを
モータケースの内部に設けたタイプのモータについて説
明したが、ブラシアームがギヤケースの内部に取付けら
れるタイプのモータであってもよい。また、突出片の圧
接部に形成される中空部の形状としては、上述の円形状
又は三角形のほか、多角形でも異形状でもよい。なお、
突出片の基部には基部近傍の場所も含まれる。
【0071】本発明は、ブラシアームなど振動発生部材
がモータ内部で振動する減速機付き小型モータであれ
ば、上述の直流モータ以外の他の形式の小型モータにも
適用できる。なお、各図中同一符号は同一又は相当部分
を示す。
【0072】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、モ
ータ騒音を低減させることができ、また、モータの部品
点数を削減し且つ製造工程を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パワーウィンドの概略構成を示す説明図であ
る。
【図2】図2乃至図13は本発明の実施形態の一例を示
す図で、図2は減速機付き小型モータの正面図である。
【図3】前記モータの内部構造を示す正面断面図であ
る。
【図4】前記モータの概略組立斜視図である。
【図5】前記モータの蓋部材に第1の実施形態に係るシ
ール部材を取付けた図で、図2のV−V線方向から見た
状態を示すモータ部の蓋部材側の内部構造図である。
【図6】前記シール部材を蓋部材に取付ける状態を示す
概略組立斜視図である。
【図7】第1の実施形態の第1の変形例を示す蓋部材側
の内部構造図である。
【図8】第2の変形例を示す蓋部材側の内部構造図であ
る。
【図9】第3の変形例を示す蓋部材側の内部構造図であ
る。
【図10】第4の変形例を示す蓋部材側の内部構造図で
ある。
【図11】第2の実施形態における蓋部材側の内部構造
図である。
【図12】第3の実施形態に係るシール部材を蓋部材に
取付ける状態を示す概略組立斜視図である。
【図13】第3の実施形態の変形例を示す概略組立斜視
図である。
【図14】従来の減速機付き小型モータにおけるモータ
部の蓋部材側の内部構造図である。
【符号の説明】
11 減速機付き小型モータ 20 モータ部 21 減速機部 22 モータケース 23 フランジ部(モータケース側取付け部) 24 ギヤケース 25 ギヤケース側取付け部 27,27a乃至27g シール部材 28 モータ内部 29 モータ軸 50 内周面 51 磁石 52 電機子 53 整流子 54 回転子 55 ブラシ 56 ブラシアーム(振動発生部材) 80,80a乃至80d,80f,80g 突出片 81,81d 基部 82,82a乃至82d,82f,82g 圧接部 83,83c 中空部 84 くびれ部 85 側板 86 貫通孔(被係合部) 87,88 凸部 91 貫通孔(被係合部) 93 凸部 96 貫通孔(被係合部) C 中心軸線 C1 中心線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鞍田 純也 千葉県松戸市松飛台430番地 マブチモー ター株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ部(20)のモータケース(2
    2)に設けられたモータケース側取付け部(23)が、
    減速機部(21)のギヤケース(24)に設けられたギ
    ヤケース側取付け部(25)にシール部材(27,27
    a乃至27g)を介して取付けられてモータ内部(2
    8)が密封され、前記モータ部のモータ軸(29)の出
    力を前記減速機部を介して出力する減速機付き小型モー
    タであって、 弾性体からなる前記シール部材は、このシール部材から
    前記モータ内部の方向に一体的に突出形成された突出片
    (80,80a乃至80d,80f,80g)を備えて
    おり、 弾性を有する前記突出片を、前記モータケース及び前記
    ギヤケースのいずれか一方の内部に配設されて振動する
    振動発生部材に圧接させたことを特徴とする減速機付き
    小型モータ。
  2. 【請求項2】 前記モータ部は、前記モータケースの内
    周面(50)に取付けられた磁石(51)と、この磁石
    に対向し、前記モータケースの内部に設けられて回転自
    在に支持されるとともに、電機子(52)及び整流子
    (53)を有する回転子(54)とを備え、 前記振動発生部材は、前記整流子に摺動係合するブラシ
    (55)を保持するブラシアーム(56)であり、 弾性変形する前記突出片は、その基部(81,81d)
    が前記モータケース及び前記ギヤケースのいずれか一方
    に位置決め保持されて圧接部(82,82a乃至82
    d,82f,82g)で前記ブラシアームを前記整流子
    の方向に押付けることを特徴とする請求項1に記載の減
    速機付き小型モータ。
  3. 【請求項3】 前記突出片の前記基部にくびれ部(8
    4)を形成し、前記モータケース及び前記ギヤケースの
    いずれか一方の側板(85)に被係合部(86)を貫通
    形成し、前記突出片の前記くびれ部を前記被係合部に係
    止させて前記基部を位置決め保持することを特徴とする
    請求項2に記載の減速機付き小型モータ。
  4. 【請求項4】 前記突出片(80d,80f)の前記基
    部(81d,81)に一体的に形成された凸部(87,
    88)を、前記モータケース及び前記ギヤケースのいず
    れか一方に形成された被係合部(91)に挿入すること
    により、前記基部を位置決め保持することを特徴とする
    請求項2に記載の減速機付き小型モータ。
  5. 【請求項5】 前記モータケース及び前記ギヤケースの
    いずれか一方に一体的に形成された凸部(93)を、前
    記突出片(80g)の前記基部に形成された被係合部
    (96)に挿入することにより、前記基部を位置決め保
    持することを特徴とする請求項2に記載の減速機付き小
    型モータ。
  6. 【請求項6】 前記ブラシアームに圧接して弾性変形す
    る前記突出片の前記圧接部の外周を円弧状及び尖った形
    状のいずれか一方の形状に形成したことを特徴とする請
    求項2乃至5のいずれかの項に記載の減速機付き小型モ
    ータ。
  7. 【請求項7】 前記突出片の前記圧接部には中空部(8
    3,83c)を貫通形成したことを特徴とする請求項2
    乃至6のいずれかの項に記載の減速機付き小型モータ。
  8. 【請求項8】 前記回転子の中心軸線(C)が第1の方
    向を向き、一対の前記ブラシアームが前記中心軸線
    (C)を対称軸とするほぼ点対称の位置に配設されてい
    る場合に、 前記中心軸線(C)に直交して第2の方向を向く中心線
    (C1 )に対して複数の前記突出片(80)をほぼ左右
    対称の位置に配置して、前記シール部材(27e)が
    表,裏のいずれの場合でも一つの前記突出片を一つの前
    記ブラシアームに圧接させたことを特徴とする請求項2
    乃至7のいずれかの項に記載の減速機付き小型モータ。
  9. 【請求項9】 モータ部のモータケースに設けられたモ
    ータケース側取付け部が、減速機部のギヤケースに設け
    られたギヤケース側取付け部にシール部材を介して取付
    けられてモータ内部が密封され、前記モータ部のモータ
    軸の出力を前記減速機部を介して出力する減速機付き小
    型モータであって、 前記モータ部は、前記モータケースの内周面に取付けら
    れた磁石と、この磁石に対向し前記モータケースの内部
    に設けられて回転自在に支持されるとともに、電機子及
    び整流子を有する回転子と、前記整流子に摺動係合する
    ブラシを保持して前記モータケースの内部に取付けられ
    たブラシアームとを備え、 ゴムにより無端環状に形成された前記シール部材は、こ
    のシール部材から前記モータ内部の方向に一体的に突出
    形成されて前記ブラシアームに圧接する突出片を備えて
    おり、 この突出片は、その基部が前記モータケースに位置決め
    保持され、中空部を有して弾性変形する圧接部で前記ブ
    ラシアームを前記整流子の方向に押付けることを特徴と
    する減速機付き小型モータ。
JP3305197A 1997-01-31 1997-01-31 減速機付き小型モータ Pending JPH10225055A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3305197A JPH10225055A (ja) 1997-01-31 1997-01-31 減速機付き小型モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3305197A JPH10225055A (ja) 1997-01-31 1997-01-31 減速機付き小型モータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10225055A true JPH10225055A (ja) 1998-08-21

Family

ID=12375980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3305197A Pending JPH10225055A (ja) 1997-01-31 1997-01-31 減速機付き小型モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10225055A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002218698A (ja) * 2001-01-22 2002-08-02 Asmo Co Ltd モータ
JP2003536352A (ja) * 2000-06-08 2003-12-02 アービンメリトール ライト ビークル システムズ−フランス カーボンブラシ用ブラシホルダ
JP2009100593A (ja) * 2007-10-18 2009-05-07 Asmo Co Ltd ブラシホルダ
CN101986477A (zh) * 2010-11-25 2011-03-16 无锡华天电气科技有限公司 一种直流电机电刷结构
KR101041597B1 (ko) 2008-04-25 2011-06-15 아스모 가부시키가이샤 모터 및 그의 제조 방법
JP2015122880A (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 カヤバ工業株式会社 モータ及びバスバーユニット
CN105356663A (zh) * 2015-12-15 2016-02-24 贵阳万江航空机电有限公司 一种前雨刮电机
JP2018038233A (ja) * 2016-09-02 2018-03-08 ミネベアミツミ株式会社 モータ
JP2018038232A (ja) * 2016-09-02 2018-03-08 ミネベアミツミ株式会社 モータ

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003536352A (ja) * 2000-06-08 2003-12-02 アービンメリトール ライト ビークル システムズ−フランス カーボンブラシ用ブラシホルダ
JP2002218698A (ja) * 2001-01-22 2002-08-02 Asmo Co Ltd モータ
JP2009100593A (ja) * 2007-10-18 2009-05-07 Asmo Co Ltd ブラシホルダ
KR101041597B1 (ko) 2008-04-25 2011-06-15 아스모 가부시키가이샤 모터 및 그의 제조 방법
CN101986477A (zh) * 2010-11-25 2011-03-16 无锡华天电气科技有限公司 一种直流电机电刷结构
JP2015122880A (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 カヤバ工業株式会社 モータ及びバスバーユニット
CN105356663A (zh) * 2015-12-15 2016-02-24 贵阳万江航空机电有限公司 一种前雨刮电机
CN105356663B (zh) * 2015-12-15 2017-11-24 贵阳万江航空机电有限公司 一种前雨刮电机
JP2018038233A (ja) * 2016-09-02 2018-03-08 ミネベアミツミ株式会社 モータ
JP2018038232A (ja) * 2016-09-02 2018-03-08 ミネベアミツミ株式会社 モータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1202436B1 (en) Miniature electric motor with reduced noise emission
KR100909104B1 (ko) 모터, 모터의 제어회로부재 및 모터의 제조방법
US20060244321A1 (en) Motor and brush holder thereof
JPWO2006008964A1 (ja) 回転電機のマグネット固定構造
JP2000324766A (ja) 整流子モータ
JPH10225055A (ja) 減速機付き小型モータ
US7626293B2 (en) Motor having control circuit member
JP6640586B2 (ja) ブラシレスモータ
JPWO2012046380A1 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3652509B2 (ja) モータのセンサマグネット装置
JP5188930B2 (ja) 電動モータ
JP4823173B2 (ja) ブラシホルダ
JP2008029196A (ja) パワーシート用モータ
US8106551B2 (en) Direct drive motor for vehicle wiper system
JP2002354739A (ja) 車載用モータの取付構造
JP2001016817A (ja) 直流電動機及びその製造方法
JPS58144552A (ja) 小型電動機
JP4417803B2 (ja) モータ
JP3670000B2 (ja) 玩具用モータの取付構造
KR900007224Y1 (ko) 소형 모터
JP2007228680A (ja) モータ
JP2007006646A (ja) 減速機構付モータ
CN118282078A (zh) 励磁总成和电机、悬架系统和车辆
JPH0626050Y2 (ja) 自動車電装品用小型モータのホルダベース取付構造
JP2009148087A (ja) 減速機構付き電動モータ