JPH10223750A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH10223750A
JPH10223750A JP2384497A JP2384497A JPH10223750A JP H10223750 A JPH10223750 A JP H10223750A JP 2384497 A JP2384497 A JP 2384497A JP 2384497 A JP2384497 A JP 2384497A JP H10223750 A JPH10223750 A JP H10223750A
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JP
Japan
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groove
forming
substrate
region
buried
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JP2384497A
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English (en)
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Takaaki Ukeda
高明 受田
Chiaki Kudo
千秋 工藤
Toshiki Yabu
俊樹 薮
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子分離領域内の配線−基板間容量が小さ
い、又は容量内の蓄積電荷量が小さくて動作速度の高い
半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 P型シリコン基板1上に、酸化珪素膜が
埋め込まれた埋め込み溝部8a〜8cを形成して、素子
分離領域7内に凸状のダミーの活性領域となる半導体部
9を形成する工程と、ゲート電極4や多結晶シリコン配
線10を形成する工程と、砒素イオン25の注入により
活性領域6にはソース・ドレイン5を、半導体部9内に
は不純物拡散層31をそれぞれ形成する工程と、基板上
に層間絶縁膜12及びメタル配線13を形成する工程と
を備えている。半導体部9内において、不純物拡散層2
1とシリコン基板1との間にPN接合部32が形成され
るので、層間絶縁膜12の容量にPN接合部32の容量
が直列に付加され、全配線−基板間容量が低減し、半導
体装置の動作速度が速くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレンチ分離構造
を有する半導体装置に係り、特に配線−基板間容量の低
減対策に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高密度化・微細化に
伴い、半導体装置内の各素子間を分離絶縁するための素
子分離を形成する技術として、現在最も一般的に用いら
れているLOCOSの代わりに、半導体基板に溝を形成
し、この溝に絶縁性材料を埋め込んで素子分離とするト
レンチ分離技術の導入が試みられている。
【0003】このトレンチ分離技術においては、半導体
基板及び絶縁材料が埋め込まれた埋め込み溝部の表面を
均一に平坦化することが重要であるので、近年、面内均
一性に優れパターン依存性の無い平坦化技術として化学
機械研磨法(CMP法)の導入が試みられている。さら
に、CMP法による平坦化を行う工程では、平坦化され
る領域の面積などに依存して研磨特性が変化するいわゆ
るパターン依存性による不具合を回避するために、埋め
込み溝部の面積が広くなるような場合には、素子分離領
域に予めダミーの島状の半導体部を設けることが提案さ
れている。つまり、埋め込み溝部を複数の細い溝に分割
して各溝間に半導体基板表面を露出させて活性領域とし
ては機能しないダミーの半導体部を設けるのである。
【0004】図12(a)〜(g)に従来のトレンチ分
離を用いたNMOSトランジスタを有する半導体装置の
製造方法の一例を示す。
【0005】図12(a)に示す工程では、P型シリコ
ン基板1に、厚さ10nmの薄い酸化珪素膜21と窒化
珪素膜22を順次形成する。
【0006】図12(b)に示す工程では、シリコン基
板1に所定幅の複数の溝14を形成する。ただし、これ
らの溝14には、素子が形成される活性領域6を取り囲
むように形成された溝14aと、この溝によって活性領
域と区画される素子分離領域7に形成される仕上がりの
平坦性のパターン依存性を解消するための溝14bと、
多結晶シリコン配線を形成するための溝14cとがあ
る。そして、素子分離領域7内にも、上記溝14によっ
て囲まれる1つ以上の凸部となる半導体部9が形成され
ている。この半導体部9は、活性領域としては機能しな
いダミーの活性領域ともいうべきものである。
【0007】図12(c)に示す工程では、基板の全面
上に酸化珪素膜23を堆積し、溝14を酸化珪素膜で埋
め込む。
【0008】図12(d)に示す工程では、CMP法を
用いて酸化珪素膜23を研磨する。続いて、窒化珪素膜
22と酸化珪素膜21を除去し、表面が平坦で酸化珪素
膜で埋め込まれた複数の埋め込み溝部8を形成する。こ
の埋め込み溝部8のうち埋め込み溝部8aが素子分離と
して機能するものであり、埋め込み溝部8bはダミーの
半導体部9を形成するものであり、埋め込み溝部8cが
多結晶シリコン配線とシリコン基板とを絶縁する機能を
有するものである。
【0009】図12(e)に示す工程では、周知の技術
を用いてゲート酸化膜2と、側面上にサイドウォール2
4を有するゲート電極4と、多結晶シリコン配線10と
を形成する。ゲート電極4と多結晶シリコン配線10は
同時に形成される。
【0010】図12(f)に示す工程では、PMOSF
ET領域及び素子分離領域を覆うレジストマスクRemを
用いて、NMOSFET領域の活性領域6に砒素イオン
25を注入し、ソース・ドレイン5を形成する。これま
での工程によって、NMOSFETが形成される。
【0011】その後、図12(g)に示す工程では、酸
化珪素膜を堆積して層間絶縁膜12を形成し、さらにそ
の上にメタル配線13を形成する。
【0012】図13(a)は、上述の工程で得られた半
導体装置の素子分離領域7を拡大して示す断面図であ
る。
【0013】すなわち、例えば図13(b)に示すよう
な広い埋め込み溝部を形成すると、埋め込み溝部に酸化
珪素膜を埋め込んだ後、CMP法により基板全体を平坦
化する際に、パターン依存性のため埋め込み溝部に埋め
込まれた酸化珪素膜が凹状に研磨されて平坦度が悪化す
る等の不具合が生じる。図12(a)〜(g)に示すよ
うな半導体装置の製造方法は、斯かるパターン依存性に
起因する不具合を防止するべく提案されているものであ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図12
(f)に示す工程において、活性領域6内のゲート電極
4やソース・ドレイン5等には砒素イオン,燐,硼素な
どの不純物イオンが注入される。しかし、活性領域6以
外の領域では、マスクの合わせズレを考慮して素子分離
領域まで若干拡大して導入されることはあっても、原則
として不純物イオンの注入は行われない。したがって、
各埋め込み溝部8間のダミーの半導体部9には不純物イ
オンは注入されない。
【0015】ここで、図13(a)に示すような細分割
された埋め込み溝部8及びダミーの半導体部9とを有す
るトレンチ分離型半導体装置と、図13(b)に示すよ
うなダミーの半導体部のない広い分離絶縁膜例えばLO
COS膜100を有する半導体装置とにおける配線−基
板間容量について説明する。ただし、図13(a),
(b)に示すいずれの構造においても、ソース・ドレイ
ン注入時に素子分離領域7には不純物イオンが注入され
ておらず、かつ素子分離領域7全体の面積は等しいと仮
定する。
【0016】図13(a)に示す半導体装置において
は、全配線−基板間容量Catは容量Ca1とCa2の総和
として表される。つまり、下記式(1) Cat= ΣCa1 + ΣCa2 (1) により表される。ところで、配線−基板間の単位面積当
たりの容量は、両者間に存在する部材が均質な材料によ
り構成されている場合には、配線−基板間の距離に反比
例し、距離が短いほど容量は大きくなる。そのため、図
13(a)に示す寸法Da2と図13(b)に示す寸法D
btが等しい場合、図13(b)に示す半導体装置におけ
る配線−基板間の全容量をCbtとすると、 Cat > Cbt (2) なる関係が成立する。つまり、図13(a)に示す構造
における配線−基板間の容量Catは、図13(b)に示
す構造における配線基板間の容量Cbtよりも大きくなっ
てしまう。
【0017】このように、素子分離領域にダミーの半導
体部からなる凸状パターンを形成すると、面内均一性の
よい平坦化を行うことができるという利点はあるもの
の、反面、配線−基板間容量が増大し、その結果、半導
体装置の動作速度が低下するおそれがあった。
【0018】本発明は係る点に着目してなされたもので
あり、一般的に、平行平板キャパシターにおいて、電極
面積が等しければ電極間距離が長いほどキャパシターの
容量は小さくなるという原理、或いは同じキャパシター
容量でも電極間電圧が低ければ蓄積電荷量は少ないとい
う物理現象に着目して創案したものである。
【0019】すなわち、本発明の第1の目的は、埋め込
み溝部とダミーの半導体部とからなる素子分離領域を備
えたトレンチ分離型半導体装置において、素子分離領域
内における配線−基板間容量を低減しうる手段を講ずる
ことにより、動作速度の向上を図ることにある。
【0020】本発明の第2の目的は、埋め込み溝部とダ
ミーの半導体部とからなる素子分離領域を備えたトレン
チ分離型半導体装置において、素子分離領域内における
配線−基板間に存在する容量に蓄積される電荷量を低減
しうる手段を講ずることにより、動作速度の向上を図る
ことにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明では、請求項1,2に記載されている
第1の半導体装置の製造方法に関する手段と、請求項1
0〜13に記載されている第4の半導体装置の製造方法
に関する手段と、請求項14〜16に記載されている第
5の半導体装置の製造方法に関する手段と、請求項17
に記載されている第6の半導体装置の製造方法に関する
手段と、請求項18に記載されている第7の半導体装置
の製造方法に関する手段と、請求項19に記載されてい
る第8の半導体装置の製造方法に関する手段とを講じて
いる。
【0022】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明では、請求項3〜6に記載されている第2の半導
体装置の製造方法に関する手段と、請求項7〜9に記載
されている第3の半導体装置の製造方法に関する手段と
を講じている。
【0023】本発明の第1の半導体装置の製造方法は、
請求項1に記載されているように、第1導電型の基板領
域を有する半導体基板に、上記基板領域を活性領域と素
子分離領域とに区画する第1の溝と、上記素子分離領域
を複数のダミーの半導体部に分割する第2の溝とを形成
する第1の工程と、上記第1及び第2の溝に絶縁性材料
を埋め込んで第1の埋め込み溝部と第2の埋め込み溝部
とをそれぞれ形成する第2の工程と、上記活性領域上に
素子を形成する第3の工程と、上記素子分離領域の上記
ダミーの半導体部に第2導電型不純物を導入して、上記
ダミーの半導体部に少なくとも1つのPN接合部を形成
する第4の工程と、基板の全面上に層間絶縁膜を形成す
る第5の工程と、上記層間絶縁膜の上に配線を形成する
第6の工程とを備えている。
【0024】この方法により、PN接合部を有するダミ
ーの半導体部を備えた半導体装置が形成される。そし
て、配線−基板間容量のうち素子分離領域の半導体部を
通る領域における容量成分は、層間絶縁膜による容量に
対して、半導体部のうちPN接合部の上方の部分の容量
を直列で付加したものになり、層間絶縁膜のみによる容
量よりも小さくなる。したがって、半導体装置全体の配
線−基板間容量も小さくなり、動作速度の高い半導体装
置が形成される。
【0025】請求項2に記載されているように、請求項
1において、上記第3の工程及び上記第4の工程では、
上記活性領域上に上記素子としてのFETのゲート電極
を形成した後、上記活性領域及び上記ダミーの半導体部
に第2導電型不純物を導入することにより、上記活性領
域には上記FETのソース・ドレインを形成する一方、
上記ダミーの半導体部には1つの上記PN接合部を形成
することができる。
【0026】この方法により、一般的なFETの形成の
ための製造工程を利用して、ダミーの半導体部における
PN接合部を形成するための工程を別途設けることな
く、動作速度の高い半導体装置を形成することができ
る。
【0027】本発明の第2の半導体装置の製造方法は、
請求項3に記載されているように、基板領域を有する半
導体基板に、上記基板領域を活性領域と素子分離領域と
に区画する第1の溝と、上記素子分離領域を複数のダミ
ーの半導体部に分割する第2の溝とを形成する第1の工
程と、上記第1及び第2の溝に絶縁性材料を埋め込んで
第1の埋め込み溝部と第2の埋め込み溝部とをそれぞれ
形成する第2の工程と、上記活性領域に素子を形成する
第3の工程と、上記素子分離領域の上記ダミーの半導体
部の上に抵抗体膜を形成する第4の工程と、基板の全面
上に層間絶縁膜を形成する第5の工程と、上記層間絶縁
膜の上に配線を形成する第6の工程とを備えている。
【0028】この方法により、素子分離領域において層
間絶縁膜とダミーの半導体部との間に抵抗体膜を備えた
半導体装置が形成される。そして、半導体装置の抵抗体
膜を通る部分において、配線−基板間容量は小さくなら
なくても、抵抗体膜における電圧降下により、配線−基
板間容量に蓄積される電荷量が低減する。したがって、
電荷の充放電に要する時間の短い、つまり動作速度の高
い半導体装置が形成される。
【0029】請求項4に記載されているように、請求項
3において、上記第4の工程では、上記抵抗体膜を多結
晶シリコン及び非晶質シリコンのうち少なくともいずれ
か一方を含む膜により構成することができる。
【0030】請求項5に記載されているように、請求項
3において、上記第4の工程では、上記抵抗体膜を少な
くとも絶縁膜を挟んだ2つ以上の導体膜からなる積層膜
により構成することができる。
【0031】請求項6に記載されているように、請求項
3又は4において、上記第4の工程では、上記抵抗体膜
に1×1020atoms・cm-3以下の濃度の不純物を導入
することが好ましい。
【0032】本発明の第3の半導体装置の製造方法は、
請求項7に記載されているように、基板領域を有する半
導体基板に、上記基板領域を活性領域と素子分離領域と
に区画する第1の溝と、上記素子分離領域を複数のダミ
ーの半導体部に分割する第2の溝とを形成する第1の工
程と、上記第1及び第2の溝に絶縁性材料を埋め込んで
第1の埋め込み溝部と第2の埋め込み溝部とをそれぞれ
形成する第2の工程と、上記活性領域に素子を形成する
第3の工程と、上記ダミーの半導体部の上部にイオン注
入を行って上記半導体部の上部に高抵抗層を形成する第
4の工程と、基板の全面上に層間絶縁膜を形成する第5
の工程と、上記層間絶縁膜の上に配線を形成する第6の
工程とを備えている。
【0033】これにより、素子分離領域において層間絶
縁膜とダミーの半導体部との間に高抵抗層を備えた半導
体装置が形成される。そして、請求項3と同じ作用によ
り、配線−基板間に半導体装置の高抵抗層を通る部分に
おいて、高抵抗層における電圧降下により、配線−基板
間容量に蓄積される電荷量が低減する。したがって、電
荷の充放電に要する時間の短い、つまり動作速度の高い
半導体装置を得ることができる。
【0034】請求項8に記載されているように、請求項
7において、上記第4の工程では、少なくとも酸化原子
を含むイオンを注入して上記高抵抗層を形成することが
できる。
【0035】請求項9に記載されているように、請求項
7において、上記第4の工程では、少なくとも窒化原子
を含むイオンを注入して上記高抵抗層を形成することが
できる。
【0036】本発明の第4の半導体装置の製造方法は、
請求項10に記載されているように、基板領域を有する
半導体基板に、上記基板領域を活性領域と素子分離領域
とに区画する第1の溝と、上記素子分離領域を複数のダ
ミーの半導体部に分割する第2の溝とを形成する第1の
工程と、上記第1及び第2の溝に絶縁性材料を埋め込ん
で第1の埋め込み溝部と第2の埋め込み溝部とをそれぞ
れ形成する第2の工程と、上記活性領域に素子を形成す
る第3の工程と、上記素子分離領域の上記ダミーの半導
体部の上に下敷き絶縁膜を形成する第4の工程と、基板
の全面上に層間絶縁膜を形成する第5の工程と、上記層
間絶縁膜の上に配線を形成する第6の工程とを備えてい
る。
【0037】この方法により、素子分離領域において層
間絶縁膜の下方に下敷き絶縁膜を備えた半導体装置が形
成される。したがって、配線−基板間容量のうち素子分
離領域の半導体部を通る領域における容量成分は、層間
絶縁膜の容量に対して下敷き絶縁膜の容量が直列に付加
された容量となるので、全体としての配線−基板間容量
が小さくなる。すなわち、動作速度の高い半導体装置を
得ることができる。
【0038】請求項11に記載されているように、請求
項10において、上記第3の工程及び上記第4の工程で
は、上記活性領域上に上記素子となるFETのゲート電
極を形成した後、基板上に誘電体膜を堆積して、上記素
子分離領域上を覆うマスクを用いてこの誘電体膜の異方
性エッチングを行うことにより、上記ゲート電極の側面
上にはサイドウォールを、上記ダミーの半導体部の上に
は上記下敷き絶縁膜をそれぞれ残すことができる。
【0039】この方法により、ゲート電極の側面上にサ
イドウォールを備えたFETの一般的な製造工程を利用
しながら、下敷き絶縁膜を形成するための工程を別途設
けることなく、動作速度の高い半導体装置を形成するこ
とができる。
【0040】請求項12に記載されているように、請求
項10又は11において、上記第4の工程では、少なく
とも酸化珪素を含む誘電体膜により上記下敷き絶縁膜を
形成することができる。
【0041】請求項13に記載されているように、請求
項10又は11において、上記第4の工程では、少なく
とも窒化珪素を含む誘電体膜により上記下敷き絶縁膜を
形成することができる。
【0042】本発明の第5の半導体装置の製造方法は、
請求項14に記載されているように、基板領域を有する
半導体基板に、上記基板領域を活性領域と素子分離領域
とに区画する第1の溝と、上記素子分離領域を複数のダ
ミーの半導体部に分割する第2の溝とを形成する第1の
工程と、上記第1及び第2の溝に絶縁性材料を埋め込ん
で第1の埋め込み溝部と第2の埋め込み溝部とをそれぞ
れ形成する第2の工程と、上記活性領域に素子を形成す
る第3の工程と、上記ダミーの半導体部をエッチングに
より除去して第3の溝を形成し、上記第3の溝内に絶縁
性材料を埋め込んで上記第1及び第2の埋め込み溝部と
共通の上面位置を有する埋め込み絶縁膜を形成する第4
の工程と、基板の全面上に層間絶縁膜を形成する第5の
工程と、上記層間絶縁膜の上に配線を形成する第6の工
程とを備えている。
【0043】この方法により、素子分離領域において層
間絶縁膜とダミーの半導体部との間に埋め込み絶縁膜を
備えた半導体装置が形成される。したがって、配線−基
板間容量のうち素子分離領域の半導体部を通る領域にお
ける容量成分は、層間絶縁膜の容量に対して埋め込み絶
縁膜の容量が直列に付加された容量となるので、全体と
しての配線−基板間容量が小さくなる。すなわち、動作
速度の高い半導体装置を得ることができる。
【0044】請求項15に記載されているように、請求
項14において、上記第4の工程では、少なくとも酸化
珪素を含む誘電体膜により上記埋め込み絶縁膜を形成す
ることができる。
【0045】請求項16に記載されているように、請求
項14において、上記第4の工程では、少なくとも窒化
珪素を含む誘電体膜により上記埋め込み絶縁膜を形成す
ることができる。
【0046】本発明の第6の半導体装置の製造方法は、
請求項17に記載されているように、基板領域を有する
半導体基板に、上記基板領域を活性領域と素子分離領域
とに区画する第1の溝と、上記素子分離領域を複数のダ
ミーの半導体部に分割する第2の溝とを形成する第1の
工程と、上記第1及び第2の溝に絶縁性材料を埋め込ん
で第1の埋め込み溝部と第2の埋め込み溝部とをそれぞ
れ形成する第2の工程と、上記活性領域に素子を形成す
る第3の工程と、上記ダミーの半導体部の内部に酸素イ
オンの注入を行って上記半導体部の奥方に埋め込み絶縁
膜を形成する第4の工程と、基板の全面上に層間絶縁膜
を形成する第5の工程と、上記層間絶縁膜の上に配線を
形成する第6の工程とを備えている。
【0047】本発明の第7の半導体装置の製造方法は、
請求項18に記載されているように、基板領域を有する
半導体基板に、上記基板領域を活性領域と素子分離領域
とに区画する第1の溝と、上記素子分離領域を複数の半
導体部に分割する第2の溝とを形成する第1の工程と、
上記第1及び第2の溝に絶縁性材料を埋め込んで第1の
埋め込み溝部と第2の埋め込み溝部とをそれぞれ形成す
る第2の工程と、上記半導体部をエッチングにより除去
して第3の溝を形成し、上記第3の溝内に絶縁性材料を
埋め込んで上記第1及び第2の埋め込み溝部よりも低い
上面位置を有する埋め込み絶縁膜を形成する第3の工程
と、上記活性領域をマスク部材で覆った状態で上記埋め
込み絶縁膜の上に半導体膜を成長させてダミーの半導体
部を形成する第4の工程と、上記活性領域の上に素子を
形成する第5の工程と、基板の全面上に層間絶縁膜を形
成する第6の工程と、上記層間絶縁膜の上に配線を形成
する第7の工程とを備えている。
【0048】本発明の第8の半導体装置の製造方法は、
請求項19に記載されているように、基板領域を有する
半導体基板に、上記基板領域のうち素子分離領域全体に
亘る第1の溝を形成し、上記基板領域のうち活性領域を
残す第1の工程と、上記第1の溝に絶縁性材料を埋め込
んで上記素子形成領域と共通の上面位置を有する埋め込
み絶縁膜を形成する第2の工程と、上記活性領域及び上
記埋め込み絶縁膜の上に半導体膜を成長させる第3の工
程と、半導体基板基板に、上記半導体膜及び上記基板領
域を活性領域と素子分離領域とに区画する第2の溝と、
上記素子分離領域の半導体膜を複数のダミーの半導体部
に分割する第3の溝とを形成する第4の工程と、上記第
1及び第2の溝に絶縁性材料を埋め込んで第1の埋め込
み溝部と第2の埋め込み溝部とをそれぞれ形成する第5
の工程と、上記活性領域上の上記半導体膜の上に素子を
形成する第6の工程と、基板の全面上に層間絶縁膜を形
成する第7の工程と、上記層間絶縁膜の上に配線を形成
する第8の工程とを備えている。
【0049】請求項17,18又は19により、素子分
離領域においてダミーの半導体部の奥方に埋め込み絶縁
膜を備えた半導体装置が得られる。したがって、請求項
14と同様の作用が得られ、動作速度の高い半導体装置
が得られる。
【0050】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図1(a)〜(g)は、第1の実施
形態にかかるNMOSFETを有する半導体装置の製造
工程における構造を示す断面図である。
【0051】図1(a)に示す工程では、P型シリコン
基板1の上に、厚さ10nmの薄い酸化珪素膜21と窒
化珪素膜22とを順次形成する。
【0052】図1(b)に示す工程では、シリコン基板
1に所定幅の複数の溝14を形成する。ただし、これら
の溝14には、素子が形成される活性領域6を取り囲む
ように形成された溝14aと、この溝によって活性領域
と区画される素子分離領域7に形成される仕上がりの平
坦性のパターン依存性を解消するための溝14bと、多
結晶シリコン配線を形成するための溝14cとがある。
そして、素子分離領域7内にも、上記溝14によって囲
まれる1つ以上の凸部となる半導体部9が形成されてい
る。この半導体部9は、活性領域としては機能しないダ
ミーの活性領域ともいうべきものである。さらに、後の
工程で形成される多結晶シリコン配線10の直下にも溝
を形成する。
【0053】図1(c)に示す工程では、基板の全面上
に酸化珪素膜23を堆積し、各溝14を酸化珪素膜で埋
め込む。
【0054】図1(d)に示す工程では、CMP法を用
いて酸化珪素膜23を研磨する。続いて、窒化珪素膜2
2と酸化珪素膜21を除去し、表面が平坦で酸化珪素膜
が埋め込まれた埋め込み溝部8を形成する。この埋め込
み溝部8のうち埋め込み溝部8aが素子分離として機能
するものであり、埋め込み溝部8bはダミーの半導体部
9を形成するものであり、埋め込み溝部8cが多結晶シ
リコン配線とシリコン基板とを絶縁する機能を有するも
のである。
【0055】図1(e)に示す工程では、周知の技術を
用いてゲート酸化膜2と、側面上にサイドウォール24
を有するゲート電極4と、多結晶シリコン配線10とを
形成する。ゲート電極4と多結晶シリコン配線10とは
同一の半導体マスクを用いて同時に形成することが可能
である。
【0056】図1(f)に示す工程では、活性領域6だ
けでなく素子分離領域7全体にも砒素イオン25を注入
する。この工程により、活性領域6にはソース・ドレイ
ン5を有するNMOSFETが形成される。一方、素子
分離領域7のダミーの半導体部6内には、N型不純物拡
散層31が形成され、このN型不純物拡散層31とP型
シリコン基板1との間にPN接合部32が形成されてい
る。このPN接合部32は埋め込み溝部8の上面と底面
との間にある。この点が本実施形態の特徴部分である。
【0057】図1(g)に示す工程では、酸化珪素膜を
堆積して層間絶縁膜12を形成し、さらにその上にメタ
ル配線13を形成する。
【0058】図2は、本実施形態に係る半導体装置の素
子分離領域7における配線−基板間容量を説明するため
の断面図である。同図に示すように、本実施形態に係る
半導体装置の配線−基板間容量には、図13(a)に示
す従来の半導体装置における配線−基板間容量と同様
に、容量Ca1と容量Ca2の成分が存在する。さらに、本
実施形態では、半導体部9内にPN接合部32が形成さ
れるため、新たな容量Cj1が容量Ca1に対して直列に付
加される。よって、全配線−基板間容量Cjtは、下記式
(3) Cjt = Σ{( Ca1×Cj1)/(Ca1+Cj1)} +ΣCa2 (3) により表され、式(1)で表わされる全容量Catより小
さくなる。すなわち、下記式(4) Cjt < Cat (4) が成り立つ。
【0059】したがって、本実施形態の半導体装置によ
ると、素子分離領域7内のダミーの半導体部9内にPN
接合部32が存在するために、配線−基板間容量を低減
することが可能になり、半導体装置の動作速度の向上を
図ることができる。
【0060】また、本実施形態のごとく、活性領域にM
OSFETを設ける場合、半導体部9のPN接合部32
は、ソース・ドレイン5を形成する際の不純物イオンの
注入によって容易に形成できるので、製造コストの増大
を招くこともない。
【0061】なお、本実施形態ではP型シリコン基板を
用いた場合を述べたが、N型シリコン基板を用いる場合
は、埋め込み溝部の間の半導体部の上部にP型の不純物
を導入することで、N型シリコン基板との間にPN接合
部が形成されるので、本実施形態と同様の効果が得られ
ることはいうまでもない。
【0062】本実施形態では、素子分離領域7内のダミ
ーの半導体部9におけるPN接合部32の形成をソース
・ドレイン5の形成と同時に行っているが、ダミーの半
導体部内にPN接合部の形成が可能であれば、半導体装
置の製造工程中のどの段階で行っても構わない。
【0063】また、本実施形態ではPN接合部が1層構
造で存在する場合を述べたが、2層以上の場合も同様に
表わせ、半導体部9にPN接合部がm層構造を、さらに
埋め込み溝部8a,8b,8c直下にn層構造をなして
いるとすると、全配線−基板間容量Cjtは、下記式
(5) Cjt = Σ{1/[(1/Ca1)+Σ(1/Cjm)]} +Σ{1/[(1/Ca2)+Σ(1/Cjn)]} (5) により表され、式(1)で表わされる全容量Catより小
さくなる。ただし、Ck1は埋め込み溝部の底面とPN接
合部との間の容量である。すなわち、上記第1の実施形
態と同様に、下記式(6) Cjt < Cat (6) が成立する。
【0064】すなわち、素子分離領域7内の半導体部9
に少なくとも1つのPN接合部が存在することにより、
各容量が直列に接続されるため配線−基板間容量を低減
することが可能になり、半導体装置の速度向上に寄与す
る。
【0065】(第2の実施形態)図3(a)〜(h)
は、第2の実施形態にかかるNMOSFETを有する半
導体装置の製造工程における構造を示す断面図であ
る。。
【0066】図3(a)に示す工程では、P型シリコン
基板1上に、厚さ10nmの薄い酸化珪素膜21と窒化
珪素膜22とを順次形成する。
【0067】図3(b)に示す工程では、シリコン基板
1に所定幅の複数の溝14を形成する。ただし、これら
の溝14には、素子が形成される活性領域6を取り囲む
ように形成された溝14aと、この溝によって活性領域
と区画される素子分離領域7に形成される仕上がりの平
坦性のパターン依存性を解消するための溝14bと、多
結晶シリコン配線を形成するための溝14cとがある。
そして、素子分離領域7内にも、上記溝14によって囲
まれる1つ以上の凸部となる半導体部9が形成されてい
る。この半導体部9は、活性領域としては機能しないダ
ミーの活性領域ともいうべきものである。さらに、後の
工程で形成される多結晶シリコン配線10の直下にも溝
を形成する。
【0068】図3(c)に示す工程では、基板の全面上
に酸化珪素膜23を堆積し、溝14を酸化珪素膜で埋め
込む。
【0069】図3(d)に示す工程では、CMP法を用
いて酸化珪素膜23を研磨する。続いて、窒化珪素膜2
2と酸化珪素膜21を除去し、表面が平坦で酸化珪素膜
で埋め込まれた複数の埋め込み溝部8を形成する。この
埋め込み溝部8のうち埋め込み溝部8aが素子分離とし
て機能するものであり、埋め込み溝部8bはダミーの半
導体部9を形成するものであり、埋め込み溝部8cが多
結晶シリコン配線とシリコン基板とを絶縁する機能を有
するものである。
【0070】図3(e)に示す工程では、周知の技術を
用いて、ゲート酸化膜2と、側面上にサイドウォール2
4を有するゲート電極4と、多結晶シリコン配線10を
形成する。そして、このゲート電極4及び多結晶シリコ
ン配線10と共に、ゲート電極4および多結晶シリコン
配線10とは一定の距離をおいて離れ、かつお互いに交
差もしくは接することはないダミーゲート51を形成す
る。ゲート電極4、多結晶シリコン配線10及びダミー
ゲート51は同一の半導体マスクで同時に形成すること
が可能である。ここで、ダミーゲート51は、配線とし
て使われるゲート電極や多結晶シリコン配線10よりシ
ート抵抗が高く、不純物濃度は1×1020atoms・cm
-3以下になるようイオン注入法などで不純物濃度が調整
されている。
【0071】図3(f)に示す工程では、素子分離領域
7の上方に、酸化珪素膜52と、多結晶シリコンからな
る高抵抗膜53を形成する。ここで高抵抗膜53は、配
線として使われるゲート電極4や多結晶シリコン配線1
0よりシート抵抗が高く、不純物濃度は1×1020atom
s・cm-3以下になるようイオン注入法などで不純物濃
度が調整されている。なお、酸化珪素膜52、高抵抗膜
53は、MIMキャパシタや抵抗体を設けるために形成
される。
【0072】図3(g)に示す工程では、少なくとも素
子分離領域7を覆うレジストマスク55を形成し、活性
領域6に砒素イオン25を注入して、ソース・ドレイン
5を有するNMOSを形成する。このとき、素子分離領
域7には砒素イオンの注入は行わない。
【0073】図3(h)に示す工程では、酸化珪素膜を
堆積して層間絶縁膜12を形成し、さらにその上にメタ
ル配線13を形成する。
【0074】本実施形態の製造方法によって形成される
半導体装置においては、配線−基板間の容量ではなく配
線−高抵抗膜間の容量を考慮すればよい。その場合、高
抵抗膜53を構成する多結晶シリコン膜の抵抗が高いた
めに、高抵抗膜53の上端とシリコン基板1の表面との
間で電圧降下が起こる。したがって、層間絶縁膜12自
体の容量は変わらないが、層間絶縁膜の両端に印加され
る電圧が低い。層間絶縁膜12の両側に蓄えられる電荷
量は電圧に比例して減少するので、配線−高抵抗膜間に
おける電荷の充放電に要する時間が短くなり、半導体装
置の動作速度が向上する。
【0075】本実施形態における高抵抗膜53は、例え
ば抵抗素子の高抵抗膜やローカル配線と共通の膜からパ
ターニングすることにより容易かつ安価に形成すること
ができる。また、ダミーゲート51の代わりに、半導体
基板上のいずれかにMIMキャパシタを形成する際に使
用する上層膜,容量絶縁膜及び下層膜を構成する3つの
膜から上記高抵抗膜53,酸化珪素膜52及びダミーゲ
ート51に相当する膜を形成することも可能である。
【0076】さらに、上記ダミーゲート51及び高抵抗
膜53のうちいずれか一方と酸化珪素膜52とを形成し
なくても、電荷の充放電に要する時間の低減による半導
体装置の動作速度の向上を図ることは可能である。
【0077】なお、ここでは素子分離領域7上に高抵抗
膜53を構成する多結晶シリコン膜と酸化珪素膜52と
の積層膜が存在する場合を述べたが、多結晶シリコン膜
の代わりに非晶質シリコン膜を用いた場合でも同様の効
果がある。
【0078】(第3の実施形態)図4は第3の実施形態
にかかるNMOSFETを有する半導体装置の製造工程
における構造を示す断面図である。
【0079】図4(a)に示す工程では、P型シリコン
基板1の上に、厚さ10nmの薄い酸化珪素膜21と窒
化珪素膜22とを順次形成する。
【0080】図4(b)に示す工程では、シリコン基板
1に所定幅の複数の溝14を形成する。ただし、これら
の溝14には、素子が形成される活性領域6を取り囲む
ように形成された溝14aと、この溝によって活性領域
と区画される素子分離領域7に形成される仕上がりの平
坦性のパターン依存性を解消するための溝14bと、多
結晶シリコン配線を形成するための溝14cとがある。
そして、素子分離領域7内にも、上記溝14によって囲
まれる1つ以上の凸部となる半導体部9が形成されてい
る。この半導体部9は、活性領域としては機能しないダ
ミーの活性領域ともいうべきものである。さらに、後の
工程で形成される多結晶シリコン配線10の直下にも溝
を形成する。
【0081】図4(c)に示す工程では、基板の全面上
に酸化珪素膜23を堆積し、溝14を酸化珪素膜で埋め
込む。
【0082】図4(d)に示す工程では、CMP法を用
いて酸化珪素膜23を研磨する。続いて、窒化珪素膜2
2と酸化珪素膜21を除去し、表面が平坦で酸化珪素膜
が埋め込まれた埋め込み溝部8を形成する。この埋め込
み溝部8のうち埋め込み溝部8aが素子分離として機能
するものであり、埋め込み溝部8bはダミーの半導体部
9を形成するものであり、埋め込み溝部8cが多結晶シ
リコン配線とシリコン基板とを絶縁する機能を有するも
のである。
【0083】図4(e)に示す工程では、素子分離領域
7中の半導体部9をドライエッチングにより除去し、溝
62を形成する。
【0084】図4(f)に示す工程では、溝62に酸化
珪素膜を埋め込んで埋め込み絶縁膜61を形成する。
【0085】図4(g)に示す工程では、周知の技術を
用いてゲート酸化膜2と、側面上にサイドウォール24
を有するゲート電極4と、多結晶シリコン配線10とを
形成する。ゲート電極4と多結晶シリコン配線10とは
同一の半導体マスクを用いて同時に形成することが可能
である。
【0086】図4(h)に示す工程では、上方から砒素
イオン25を注入し、活性領域6にソース・ドレイン5
を有するNMOSFETを形成する。このとき素子分離
領域7に、砒素イオン25が注入されるが、不具合は生
じない。もっとも、PMOSFET形成領域を覆うレジ
ストマスクを使用する場合には、このレジストマスクに
より素子分離領域7を覆っておいてもよい。
【0087】図4(i)に示す工程では、酸化珪素膜を
堆積して層間絶縁膜12を形成し、さらにその上にメタ
ル配線13を形成する。
【0088】本実施形態の製造方法によって形成される
半導体装置においては、素子分離領域7内のダミーの半
導体部9の上方かつ層間絶縁膜12の下方には、酸化珪
素膜からなる埋め込み絶縁膜61が埋め込み溝部8に囲
まれるように形成されている。この埋め込み絶縁膜61
の上面は埋め込み溝部8の上面と同じ高さ位置にあり、
埋め込み絶縁膜61の下端は埋め込み溝部8の上面と底
面との間の高さ位置にある。
【0089】したがって、本実施形態の半導体装置にお
いては、ダミーの半導体部9が掘り下げられ、酸化珪素
膜で埋め込まれた埋め込み絶縁膜61が形成されている
ので、図13(a)に示す従来の半導体装置に比べ、配
線−基板間距離が長い。配線−基板間容量は距離に反比
例して小さくなるので、本実施形態の半導体装置の配線
−基板間容量は従来の半導体装置における配線−基板間
容量よりも低減され、半導体装置の動作速度の向上を図
ることができる。
【0090】なお、本実施形態においては、半導体部に
酸化珪素膜が埋め込まれた例について説明したが、窒化
珪素膜などの絶縁膜を用いても同様の効果が得られる。
【0091】さらに、本実施形態においては、ゲート電
極形成前に半導体部9の掘り下げと酸化珪素膜の埋め込
みを行っているが、本発明の半導体装置の製造方法はか
かる実施形態に限定されるものではない。すなわち、半
導体部9の掘り下げ工程と酸化珪素膜の埋め込み工程と
をゲート電極の形成後、あるいは、トレンチ分離の形成
前に行っても、本実施形態と同様の効果がある。
【0092】(第4の実施形態)図5(a)〜(h)
は、第4の実施形態にかかるNMOSFETを有する半
導体装置の製造工程における構造を示す断面図である。
【0093】図5(a)に示す工程では、P型シリコン
基板1の上に、厚さ10nmの薄い酸化珪素膜21と窒
化珪素膜22とを順次形成する。
【0094】図5(b)に示す工程では、シリコン基板
1に所定幅の複数の溝14を形成する。ただし、これら
の溝14には、素子が形成される活性領域6を取り囲む
ように形成された溝14aと、この溝によって活性領域
と区画される素子分離領域7に形成される仕上がりの平
坦性のパターン依存性を解消するための溝14bと、多
結晶シリコン配線を形成するための溝14cとがある。
そして、素子分離領域7内にも、上記溝14によって囲
まれる1つ以上の凸部となる半導体部9が形成されてい
る。この半導体部9は、活性領域としては機能しないダ
ミーの活性領域ともいうべきものである。さらに、後の
工程で形成される多結晶シリコン配線10の直下にも溝
を形成する。
【0095】図5(c)に示す工程では、基板の全面上
に酸化珪素膜23を堆積し、溝14を酸化珪素膜で埋め
込む。
【0096】図5(d)に示す工程では、CMP法を用
いて酸化珪素膜23を研磨する。続いて、窒化珪素膜2
2と酸化珪素膜21を除去し、表面が平坦で酸化珪素膜
が埋め込まれた埋め込み溝部8を形成する。この埋め込
み溝部8のうち埋め込み溝部8aが素子分離として機能
するものであり、埋め込み溝部8bはダミーの半導体部
9を形成するものであり、埋め込み溝部8cが多結晶シ
リコン配線とシリコン基板とを絶縁する機能を有するも
のである。
【0097】図5(e)に示す工程では、活性領域6を
覆うレジストマスク73を形成した後、素子分離領域7
のみに酸素イオン72の注入を行い、素子分離領域7の
半導体部9内に酸素原子が不純物として導入された高抵
抗層71をシリコン基板の最表面に形成する。
【0098】図5(f)に示す工程では、周知の技術を
用いてゲート酸化膜2と、側面上にサイドウォール24
を有するゲート電極4と、多結晶シリコン配線10とを
形成する。ゲート電極4と多結晶シリコン配線10とは
同一の半導体マスクを用いて同時に形成することが可能
である。
【0099】図5(g)に示す工程では、基板の上方か
ら砒素イオンの注入を行い、活性領域6に、ソース・ド
レイン5を有するNMOSFETを形成する。このと
き、素子分離領域7にも砒素イオン25が注入される
が、不具合は生じない。もっとも、PMOSFET形成
領域を覆うレジストマスクを使用する場合には、このレ
ジストマスクにより素子分離領域7を覆っておいてもよ
い。
【0100】図5(h)に示す工程では、層間絶縁膜と
して酸化珪素膜12を形成し、メタル配線13を形成す
る。
【0101】本実施形態の製造方法によって形成される
半導体装置の特徴は、素子分離領域7内のダミーの半導
体部9の上部に酸素原子がイオン注入などによって導入
され、高抵抗のシリコン層からなる高抵抗層71が形成
されている点である。この高抵抗層71の下端の高さ位
置は、埋め込み溝部8の上面と底面との間にあるが、埋
め込み溝部8の底面よりも下方に位置していてもよい。
【0102】本実施形態に係る半導体装置においては、
ダミーの半導体部9のシリコン基板にイオン注入などに
より酸素原子が導入され高抵抗のシリコン層からなる高
抵抗層71が形成されているために、配線−基板間に電
圧が印加された場合に高抵抗層71において電圧降下が
生じる。したがって、配線−半導体部9間の電位差が小
さくなり、配線−半導体部9間の層間絶縁膜12自体の
容量は、図13(a)に示す従来の半導体装置における
層間絶縁膜12の容量と変わらないが、蓄積電荷量は電
圧に比例して減少する。したがって、容量に対する電荷
の充放電に要する時間が短くなり、半導体装置の動作速
度が向上する。
【0103】なお、本実施形態においては、ダミーの半
導体部9に導入された不純物が酸素原子の例について説
明したが、窒素原子を導入しても同様の効果が得られ
る。
【0104】なお、本実施形態においては、半導体部9
に導入された不純物が酸素原子の例について説明した
が、窒素原子を導入しても同様の効果が得られる。
【0105】さらに、本実施形態においては、ゲート電
極の形成前に高抵抗層の形成を行っているが、半導体部
への酸素原子の導入が可能であれば半導体装置の製造工
程のどの段階で行っても構わない。
【0106】(第5の実施形態)図6(a)〜(i)
は、第5の実施形態にかかるNMOSFETを有する半
導体装置の製造工程における構造を示す断面図である。
【0107】図6(a)に示す工程では、P型シリコン
基板1の上に、厚さ10nmの薄い酸化珪素膜21と窒
化珪素膜22とを順次形成する。
【0108】図6(b)に示す工程では、シリコン基板
1に所定幅の複数の溝14を形成する。ただし、これら
の溝14には、素子が形成される活性領域6を取り囲む
ように形成された溝14aと、この溝によって活性領域
と区画される素子分離領域7に形成される仕上がりの平
坦性のパターン依存性を解消するための溝14bと、多
結晶シリコン配線を形成するための溝14cとがある。
そして、素子分離領域7内にも、上記溝14によって囲
まれる1つ以上の凸部となる半導体部9が形成されてい
る。この半導体部9は、活性領域としては機能しないダ
ミーの活性領域ともいうべきものである。さらに、後の
工程で形成される多結晶シリコン配線10の直下にも溝
を形成する。
【0109】図6(c)に示す工程では、基板の全面上
に酸化珪素膜23を堆積し、溝14を酸化珪素膜で埋め
込む。
【0110】図6(d)に示す工程では、CMP法を用
いて酸化珪素膜23を研磨する。続いて、窒化珪素膜2
2と酸化珪素膜21を除去し、表面が平坦で酸化珪素膜
が埋め込まれた埋め込み溝部8を形成する。この埋め込
み溝部8のうち埋め込み溝部8aが素子分離として機能
するものであり、埋め込み溝部8bはダミーの半導体部
9を形成するものであり、埋め込み溝部8cが多結晶シ
リコン配線とシリコン基板とを絶縁する機能を有するも
のである。
【0111】図6(e)に示す工程では、周知の技術を
用いてゲート酸化膜2と、多結晶シリコンからなるゲー
ト電極4と、多結晶シリコン配線10とを形成する。ゲ
ート電極4と多結晶シリコン配線10とは同一の半導体
マスクを用いて同時に形成することが可能である。
【0112】図6(f)に示す工程では、酸化珪素膜8
2を基板全面に堆積し、酸化珪素膜82の上に、素子分
離領域7を覆うレジストマスク84を形成する。
【0113】図6(g)に示す工程では、レジストマス
ク84を用いた異方性ドライエッチングにより酸化珪素
膜82の一部を選択的に除去し、素子分離領域7の上方
に下敷き絶縁膜81を形成するとともに、ゲート電極4
の側面上にサイドウォール24を形成する。ただし、多
結晶シリコン配線10は周囲を下敷き絶縁膜81で覆わ
れている。
【0114】図6(h)に示す工程では、上方から砒素
イオン25の注入を行い、活性領域6に、ソース・ドレ
イン5を有するNMOSFETを形成する。このとき素
子分離領域7にも砒素イオン25が注入されるが不具合
は生じない。もっとも、PMOSFET形成領域を覆う
レジストマスクを使用する場合には、このレジストマス
クにより素子分離領域7を覆っておいてもよい。
【0115】図6(i)に示す工程では、酸化珪素膜を
堆積して層間絶縁膜12を形成し、さらにその上にメタ
ル配線13を形成する。
【0116】本実施形態の製造方法によって形成された
半導体装置においては、素子分離領域7内のダミーの半
導体部9及び埋め込み溝部8に跨って、ゲート電極4の
側面上のサイドウォール24と同時に形成された酸化珪
素膜からなる下敷き絶縁膜81が形成されている点が特
徴である。この下敷き絶縁膜81は、多結晶シリコン配
線10全体を覆うように形成されている。
【0117】本実施形態の半導体装置によると、素子分
離領域7の上には酸化珪素膜からなる下敷き絶縁膜81
が存在しているので、図13(a)に示す従来の半導体
装置に比べ、配線−基板間距離が長い。配線−基板間容
量は距離に反比例して小さくなるために、本実施形態の
半導体装置では配線−基板間容量が低減され、よって、
動作速度の向上を図ることができる。
【0118】なお、本実施形態においては、下敷き絶縁
膜81を酸化珪素膜により構成した例について説明した
が、窒化珪素膜などの絶縁膜を用いても同様の効果が得
られる。
【0119】また、本実施形態においては下敷き絶縁膜
が単層膜である場合について説明したが、下敷き絶縁膜
は単層膜である必要はなく、積層膜であってもよい。例
えば、サイドウォールがゲート電極の側面から基板上に
跨るL字状の部分とその上のくさび状の部分とからなる
ものであったり、ゲート上保護膜とサイドウォールとを
設けた場合などには、下敷き絶縁膜も積層膜となる。か
かる場合にも本実施形態と同様の効果を発揮しうること
はいうまでもない。
【0120】(第6の実施形態)図7(a)〜(h)
は、第6の実施形態にかかるNMOSFETを有する半
導体装置の製造工程における構造を示す断面図である。
【0121】図7(a)に示す工程では、P型シリコン
基板1の上に、厚さ10nmの薄い酸化珪素膜21と窒
化珪素膜22とを順次形成する。
【0122】図7(b)に示す工程では、シリコン基板
1に所定幅の複数の溝14を形成する。ただし、これら
の溝14には、素子が形成される活性領域6を取り囲む
ように形成された溝14aと、この溝によって活性領域
と区画される素子分離領域7に形成される仕上がりの平
坦性のパターン依存性を解消するための溝14bと、多
結晶シリコン配線を形成するための溝14cとがある。
そして、素子分離領域7内にも、上記溝14によって囲
まれる1つ以上の凸部となる半導体部9が形成されてい
る。この半導体部9は、活性領域としては機能しないダ
ミーの活性領域ともいうべきものである。さらに、後の
工程で形成される多結晶シリコン配線10の直下にも溝
を形成する。
【0123】図7(c)に示す工程では、基板の全面上
に酸化珪素膜23を堆積し、溝14を酸化珪素膜で埋め
込む。
【0124】図7(d)に示す工程では、CMP法を用
いて酸化珪素膜23を研磨する。続いて、窒化珪素膜2
2と酸化珪素膜21を除去し、表面が平坦で酸化珪素膜
が埋め込まれた埋め込み溝部8を形成する。この埋め込
み溝部8のうち埋め込み溝部8aが素子分離として機能
するものであり、埋め込み溝部8bはダミーの半導体部
9を形成するものであり、埋め込み溝部8cが多結晶シ
リコン配線とシリコン基板とを絶縁する機能を有するも
のである。
【0125】図7(e)に示す工程では、活性領域6を
覆うレジストマスク92を形成し、素子分離領域7のみ
に酸素イオン93の注入を行い、酸素原子が不純物とし
て導入された埋め込み絶縁膜91を形成する。この埋め
込み絶縁膜91によって、素子分離領域7において、シ
リコン基板1と半導体部9とが絶縁される。このとき、
埋め込み絶縁膜91は、各埋め込み溝部8a〜8cと側
面で接続され、半導体部9はフローティング状態になる
ように酸素イオン注入時のエネルギーを設定する。
【0126】図7(f)に示す工程では、周知の技術を
用いてゲート酸化膜2と、側面上にサイドウォール24
を有するゲート電極4と、多結晶シリコン配線10とを
形成する。ゲート電極4と多結晶シリコン配線10とは
同一の半導体マスクを用いて同時に形成することが可能
である。
【0127】図7(g)に示す工程では、素子分離領域
7を覆うレジストマスク95を形成した後、活性領域6
に砒素イオン25の注入を行い、ソース・ドレイン5を
有するNMOSFETを形成する。このとき素子分離領
域7には注入は行わない。
【0128】図7(h)に示す工程では、酸化珪素膜を
堆積して層間絶縁膜12を形成し、さらにその上にメタ
ル配線13を形成する。
【0129】本実施形態の製造方法によって形成される
半導体装置において、上記ダミーの半導体部9及び埋め
込み溝部8の下方には、酸化珪素膜からなる埋め込み絶
縁膜91が埋め込み溝部8の下端に接して形成されてい
る。その結果、半導体部9の側面は埋め込み溝部8に、
半導体部9の底面は埋め込み絶縁膜91に接している。
【0130】図8は、本実施形態に係る半導体装置の配
線−基板間容量を説明するための断面図である。本実施
形態に係る半導体装置によると、シリコン基板下に酸化
珪素膜からなる埋め込み絶縁膜91を形成しているの
で、容量Cijは、図2に示す容量Cj1の2分の1以下に
なる(T. Nishimura and Y. Inoue: Proceedings of VL
SI TECHNOLOGY WORKSHOP ON "WHAT IS THE FUTURE OF S
OI?" (1995) p.123)。
【0131】したがって、半導体装置の全配線−基板間
容量Cijtは、下記式(7) Cijt =Σ{( Ca1×Cij)/(Ca1+Cij)}+ΣCa2 (7) で表され、式(3)で表わされる全容量Cjtより小さく
なる。すなわち、下記式(8) Cijt < Cjt (8) が成立する。よって、上述の式(4)の関係より Cijt < Cat となり、本実施形態に係る半導体装置の配線−基板間容
量が小さくなるので、半導体装置の動作速度が向上す
る。
【0132】なお、本実施形態においては、ゲート電極
の形成前に酸素イオンの注入を行って埋め込み絶縁膜を
形成しているが、半導体部への酸素原子の導入が可能で
あれば半導体装置の製造工程中のどの段階で行っても構
わない。
【0133】(第7の実施形態)図9(a)〜(i)
は、第7の実施形態にかかるNMOSFETを有する半
導体装置の製造工程における構造を示す断面図である。
【0134】図9(a)に示す工程では、P型シリコン
基板1の上に、厚さ10nmの薄い酸化珪素膜21と窒
化珪素膜22とを順次形成する。
【0135】図9(b)に示す工程では、シリコン基板
1に所定幅の複数の溝14を形成する。ただし、これら
の溝14には、素子が形成される活性領域6を取り囲む
ように形成された溝14aと、この溝によって活性領域
と区画される素子分離領域7に形成される仕上がりの平
坦性のパターン依存性を解消するための溝14bと、多
結晶シリコン配線を形成するための溝14cとがある。
そして、素子分離領域7内にも、上記溝14によって囲
まれる1つ以上の凸部となる半導体部9が形成されてい
る。さらに、後の工程で形成される多結晶シリコン配線
10の直下にも溝を形成する。
【0136】図9(c)に示す工程では、基板の全面上
に酸化珪素膜23を堆積し、溝14を酸化珪素膜で埋め
込む。
【0137】図9(d)に示す工程では、CMP法を用
いて酸化珪素膜23を研磨する。続いて、活性領域6上
以外の窒化珪素膜22と酸化珪素膜21を除去し、表面
が平坦で酸化珪素膜が埋め込まれた埋め込み溝部8を形
成する。この埋め込み溝部8のうち埋め込み溝部8aが
素子分離として機能するものであり、埋め込み溝部8b
はダミーの半導体部9を形成するものであり、埋め込み
溝部8cが多結晶シリコン配線とシリコン基板とを絶縁
する機能を有するものである。
【0138】図9(e)に示す工程では、素子分離領域
7中の半導体部9をドライエッチングにより除去し、溝
96を形成する。
【0139】図9(f)に示す工程では、溝96内に酸
化珪素膜を堆積して埋め込み絶縁膜91を形成し、さら
にその上にシリコン膜を堆積してダミーの活性領域とな
る半導体部97を形成する。ここで、埋め込み絶縁膜9
1は、埋め込み溝部8a〜8cと接している。
【0140】図9(g)に示す工程では、周知の技術を
用いてゲート酸化膜2と、側面上にサイドウォール24
を有するゲート電極4と、多結晶シリコン配線10とを
形成する。ゲート電極4と多結晶シリコン配線10とは
同一の半導体マスクを用いて同時に形成することが可能
である。
【0141】図9(h)に示す工程では、素子分離領域
7を覆うレジストマスク98を形成し、活性領域6に砒
素イオン25を注入して、ソース・ドレイン5を有する
NMOSFETを形成する。このとき素子分離領域7に
は注入は行わないが、注入してもかまわない。
【0142】図9(i)に示す工程では、酸化珪素膜を
堆積して層間絶縁膜12を形成し、さらにその上にメタ
ル配線13を形成する。
【0143】本実施形態の製造方法によっても、第6の
実施形態に係る半導体装置と同じ構造が得られ、第6の
実施形態で説明したように、配線−基板間容量が小さ
く、動作速度の高い半導体装置を形成することができ
る。
【0144】なお、本実施形態においては、ゲート電極
の形成前に、溝96への酸化珪素膜とシリコン膜の成長
とを行っているが、溝96への埋め込み,成長が可能で
あれば半導体装置の製造工程中のどの段階で行っても構
わない。
【0145】(第8の実施形態)図10(a)〜(f)
及び図11(a)〜(d)は、いずれも第8の実施形態
にかかるNMOSFETを有する半導体装置の製造工程
における構造を示す断面図である。
【0146】図10(a)に示す工程では、 P型シリ
コン基板1の素子分離領域形成領域に溝102を形成す
る。
【0147】図10(b)に示す工程では、溝102に
酸化珪素膜を埋め込んで埋め込み絶縁膜101を形成
し、基板の表面全体を平坦化する。
【0148】図10(c)に示す工程では、基板の全面
上にシリコン膜103をエピタキシャル成長させる。こ
のとき、活性領域6には単結晶シリコンの上に単結晶シ
リコンが成長するので、結晶性のよい半導体領域が形成
されるが、素子分離領域7には酸化珪素膜の上にあまり
結晶性のよくないシリコン膜が形成される。しかし、素
子分離領域7のシリコン膜は、活性領域としては機能し
ないので、半導体装置の特性に悪影響を与えることはな
い。
【0149】図10(d)に示す工程では、シリコン膜
103の上に、厚さ10nmの薄い酸化珪素膜21と窒
化珪素膜22とを順次形成する。
【0150】図10(e)に示す工程では、基板に所定
幅の複数の溝14を形成する。ただし、これらの溝14
には、素子が形成される活性領域6を取り囲むように形
成された溝14aと、この溝によって活性領域と区画さ
れる素子分離領域7に形成される仕上がりの平坦性のパ
ターン依存性を解消するための溝14bと、多結晶シリ
コン配線を形成するための溝14cとがある。そして、
素子分離領域7内にも、上記溝14によって囲まれる1
つ以上の凸部となる半導体部103aが形成されてい
る。この半導体部103aは、活性領域としては機能し
ないダミーの活性領域ともいうべきものである。さら
に、後の工程で形成される多結晶シリコン配線10の直
下にも溝を形成する。ここで、溝14を形成する際、溝
14内に埋め込み絶縁膜101の表面が露出するまでエ
ッチングを行う。
【0151】図10(f)に示す工程では、基板の全面
上に酸化珪素膜23を堆積し、溝14を酸化珪素膜で埋
め込む。
【0152】図11(a)に示す工程では、CMP法を
用いて酸化珪素膜23を研磨する。続いて、窒化珪素膜
22と酸化珪素膜21を除去し、表面が平坦で酸化珪素
膜で埋め込まれた複数の埋め込み溝部8を形成する。こ
の埋め込み溝部8のうち埋め込み溝部8aが素子分離と
して機能するものであり、埋め込み溝部8bはダミーの
半導体部9を形成するものであり、埋め込み溝部8cが
多結晶シリコン配線とシリコン基板とを絶縁する機能を
有するものである。
【0153】図11(b)に示す工程では、周知の技術
を用いてゲート酸化膜2と、側面上にサイドウォール2
4を有するゲート電極4と、多結晶シリコン配線10と
を形成する。ゲート電極4と多結晶シリコン配線10は
同時に形成される。
【0154】図11(c)に示す工程では、素子分離領
域7を覆うレジストマスク104を用いて、活性領域6
に砒素イオン25を注入し、ソース・ドレイン5を形成
する。これまでの工程によって、NMOSFETが形成
される。このとき素子分離領域7には砒素イオン25の
注入は行わないが、砒素イオンの注入を行ってもかまわ
ない。
【0155】図11(d)に示す工程では、酸化珪素膜
を堆積して層間絶縁膜12を形成し、さらにその上にメ
タル配線13を形成する。
【0156】本実施形態の製造方法によっても、第6の
実施形態に係る半導体装置と同じ構造が得られ、第6の
実施形態で説明したように、配線−基板間容量が小さ
く、動作速度の高い半導体装置を形成することができ
る。
【0157】なお、本実施形態においては、微細なゲー
ト電極4を形成するために、シリコン基板1に溝102
を形成し酸化珪素膜を埋め込んだ。しかし、ゲート電極
の形成に際して半導体基板の平坦性の影響が小さい場合
は、溝を形成せず、直接素子分離領域上に酸化珪素膜を
形成しても構わない。
【0158】(各実施形態の変形形態)以上、本発明に
おける8通りの実施形態を説明したが、各実施形態の組
合せによる変形形態がある。
【0159】一例として第1の実施形態を第2〜第8の
実施形態組み合わせて使えば、いっそうの配線−基板間
容量の低減と、容量に対する電荷の充放電の時間短縮と
を同時に行うことが可能となり、各実施形態単独の場合
よりさらに半導体装置の速度が向上する。
【0160】このように、本発明においては、各実施形
態単独で効果があるだけでなく、それぞれを組み合わせ
て行うことでより大きな効果を実現できる。
【0161】
【発明の効果】請求項1又は2によると、半導体装置の
製造方法として、素子分離領域内に活性領域としては機
能しないダミーの半導体部にPN接合部を形成するよう
にしたので、PN接合部の容量の直列付加により配線−
基板間容量が低減し、よって、動作速度の高い、高性能
の半導体装置を製造することができる。
【0162】請求項2,3,4,5又は6によると、半
導体装置の製造方法として、素子分離領域のダミーの半
導体部の上に抵抗体膜を形成するようにしたので、層間
絶縁膜にかかる電位差が低下して容量への蓄積電荷量が
少なくなり、よって、動作速度の高い、高性能の半導体
装置を製造することができる。
【0163】請求項7,8又は9によると、半導体装置
の製造方法として、素子分離領域内のダミーの半導体部
の上部にイオンを注入してダミーの半導体部を高抵抗層
に変えるようにしたので、層間絶縁膜にかかる電位差が
低下して容量への蓄積電荷量が少なくなり、よって、動
作速度の高い、高性能の半導体装置を製造することがで
きる。
【0164】請求項10,11,12又は13による
と、半導体装置の製造方法として、素子分離領域内のダ
ミーの半導体部の上に下敷き絶縁膜を形成するようにし
たので、配線−基板間の距離が長くなることによって配
線−基板間容量が低減し、よって、動作速度の高い、高
性能の半導体装置を製造することができる。
【0165】請求項14,15又は16によると、半導
体装置の製造方法として、素子分離領域内のダミーの半
導体部の上に埋め込み絶縁膜を形成するようにしたの
で、配線−基板領域間の距離が長くなることによって配
線−基板間容量が低減し、よって、動作速度の高い、高
性能の半導体装置を製造することができる。
【0166】請求項17によると、半導体装置の製造方
法として、素子分離領域内のダミーの半導体部の内部に
酸素イオンを注入して埋め込み絶縁膜を形成するように
したので、埋め込み絶縁膜の容量の直列付加により配線
−基板間容量が低減し、よって、動作速度の高い、高性
能の半導体装置を製造することができる。
【0167】請求項18によると、半導体装置の製造方
法として、素子分離領域内の半導体部をいったん除去し
た後絶縁性材料を埋め込んで埋め込み絶縁膜を形成し、
埋め込み絶縁膜の上に半導体膜を成長させて、ダミーの
半導体部を形成するようにしたので、埋め込み絶縁膜の
容量の直列付加により配線−基板間容量が低減し、よっ
て、動作速度の高い、高性能の半導体装置を製造するこ
とができる。
【0168】請求項19によると、半導体装置の製造方
法として、素子分離領域全体に亘る溝を形成してから溝
内に絶縁性材料を埋め込んで埋め込み絶縁膜を形成した
後、埋め込み絶縁膜の上に半導体膜を成長させて、ダミ
ーの半導体部を形成するようにしたので、埋め込み絶縁
膜の容量の直列付加により配線−基板間容量が低減し、
よって、動作速度の高い、高性能の半導体装置を製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るNMOSFETを有する
半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図2】第1の実施形態に係る半導体装置の配線−基板
間容量を説明するために素子分離領域を拡大して示す断
面図である。
【図3】第2の実施形態に係るNMOSFETを有する
半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図4】第3の実施形態に係るNMOSFETを有する
半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図5】第4の実施形態に係るNMOSFETを有する
半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図6】第5の実施形態に係るNMOSFETを有する
半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図7】第6の実施形態に係るNMOSFETを有する
半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図8】第6の実施形態に係る半導体装置の配線−基板
間容量を説明するために素子分離領域を拡大して示す断
面図である。
【図9】第7の実施形態に係るNMOSFETを有する
半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図10】第8の実施形態に係るNMOSFETを有す
る半導体装置の前半の製造工程を示す断面図である。
【図11】第8の実施形態に係るNMOSFETを有す
る半導体装置の後半の製造工程を示す断面図である。
【図12】従来の発明のNMOSFETを有する半導体
装置の製造工程を示す断面図である。
【図13】従来の半導体装置の配線−基板間容量を説明
するために素子分離領域を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 ゲート酸化膜 4 ゲート電極 5 ソース・ドレイン 6 活性領域 7 素子分離領域 8 埋め込み溝部 9 半導体部 10 多結晶シリコン配線 13 メタル配線 14 溝 21 酸化珪素膜 22 窒化珪素膜 23 酸化珪素膜 24 サイドウォール 25 砒素イオン 31 N型不純物拡散層 32 PN接合部 51 ダミーゲート 52 酸化珪素膜 53 高抵抗膜 61 埋め込み絶縁膜 62 溝 71 高抵抗層 72 酸素イオン 81 下敷き絶縁膜 82 酸化珪素膜 84 レジストマスク 91 埋め込み絶縁膜 92 レジストマスク 93 酸素イオン 95 レジストマスク 96 溝 97 半導体部 98 レジストマスク 101 埋め込み絶縁膜 102 溝 103 シリコン膜 103a 半導体部 104 レジストマスク

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の基板領域を有する半導体基
    板に、上記基板領域を活性領域と素子分離領域とに区画
    する第1の溝と、上記素子分離領域を複数のダミーの半
    導体部に分割する第2の溝とを形成する第1の工程と、 上記第1及び第2の溝に絶縁性材料を埋め込んで第1の
    埋め込み溝部と第2の埋め込み溝部とをそれぞれ形成す
    る第2の工程と、 上記活性領域上に素子を形成する第3の工程と、 上記素子分離領域の上記ダミーの半導体部に第2導電型
    不純物を導入して、上記ダミーの半導体部に少なくとも
    1つのPN接合部を形成する第4の工程と、 基板の全面上に層間絶縁膜を形成する第5の工程と、 上記層間絶縁膜の上に配線を形成する第6の工程とを備
    えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記第3の工程及び上記第4の工程では、上記活性領域
    上に上記素子としてのFETのゲート電極を形成した
    後、上記活性領域及び上記ダミーの半導体部に第2導電
    型不純物を導入することにより、上記活性領域には上記
    FETのソース・ドレインを形成する一方、上記ダミー
    の半導体部には1つの上記PN接合部を形成することを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 基板領域を有する半導体基板に、上記基
    板領域を活性領域と素子分離領域とに区画する第1の溝
    と、上記素子分離領域を複数のダミーの半導体部に分割
    する第2の溝とを形成する第1の工程と、 上記第1及び第2の溝に絶縁性材料を埋め込んで第1の
    埋め込み溝部と第2の埋め込み溝部とをそれぞれ形成す
    る第2の工程と、 上記活性領域に素子を形成する第3の工程と、 上記素子分離領域の上記ダミーの半導体部の上に抵抗体
    膜を形成する第4の工程と、 基板の全面上に層間絶縁膜を形成する第5の工程と、 上記層間絶縁膜の上に配線を形成する第6の工程とを備
    えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記第4の工程では、上記抵抗体膜を多結晶シリコン及
    び非晶質シリコンのうち少なくともいずれか一方を含む
    膜により構成することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記第4の工程では、上記抵抗体膜を少なくとも絶縁膜
    を挟んだ2つ以上の導体膜からなる積層膜により構成す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3又は4記載の半導体装置の製造
    方法において、 上記第4の工程では、上記抵抗体膜に1×1020atoms
    ・cm-3以下の濃度の不純物を導入することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 基板領域を有する半導体基板に、上記基
    板領域を活性領域と素子分離領域とに区画する第1の溝
    と、上記素子分離領域を複数のダミーの半導体部に分割
    する第2の溝とを形成する第1の工程と、 上記第1及び第2の溝に絶縁性材料を埋め込んで第1の
    埋め込み溝部と第2の埋め込み溝部とをそれぞれ形成す
    る第2の工程と、 上記活性領域に素子を形成する第3の工程と、 上記ダミーの半導体部の上部にイオン注入を行って上記
    半導体部の上部に高抵抗層を形成する第4の工程と、 基板の全面上に層間絶縁膜を形成する第5の工程と、 上記層間絶縁膜の上に配線を形成する第6の工程とを備
    えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記第4の工程では、少なくとも酸化原子を含むイオン
    を注入して上記高抵抗層を形成することを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記第4の工程では、少なくとも窒化原子を含むイオン
    を注入して上記高抵抗層を形成することを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 基板領域を有する半導体基板に、上記
    基板領域を活性領域と素子分離領域とに区画する第1の
    溝と、上記素子分離領域を複数のダミーの半導体部に分
    割する第2の溝とを形成する第1の工程と、 上記第1及び第2の溝に絶縁性材料を埋め込んで第1の
    埋め込み溝部と第2の埋め込み溝部とをそれぞれ形成す
    る第2の工程と、 上記活性領域に素子を形成する第3の工程と、 上記素子分離領域の上記ダミーの半導体部の上に下敷き
    絶縁膜を形成する第4の工程と、 基板の全面上に層間絶縁膜を形成する第5の工程と、 上記層間絶縁膜の上に配線を形成する第6の工程とを備
    えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の半導体装置の製造方
    法において、 上記第3の工程及び上記第4の工程では、上記活性領域
    上に上記素子となるFETのゲート電極を形成した後、
    基板上に誘電体膜を堆積して、上記素子分離領域上を覆
    うマスクを用いてこの誘電体膜の異方性エッチングを行
    うことにより、上記ゲート電極の側面上にはサイドウォ
    ールを、上記ダミーの半導体部の上には上記下敷き絶縁
    膜をそれぞれ残すことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11記載の半導体装置
    の製造方法において、 上記第4の工程では、少なくとも酸化珪素を含む誘電体
    膜により上記下敷き絶縁膜を形成することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項10又は11記載の半導体装置
    の製造方法において、 上記第4の工程では、少なくとも窒化珪素を含む誘電体
    膜により上記下敷き絶縁膜を形成することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 基板領域を有する半導体基板に、上記
    基板領域を活性領域と素子分離領域とに区画する第1の
    溝と、上記素子分離領域を複数のダミーの半導体部に分
    割する第2の溝とを形成する第1の工程と、 上記第1及び第2の溝に絶縁性材料を埋め込んで第1の
    埋め込み溝部と第2の埋め込み溝部とをそれぞれ形成す
    る第2の工程と、 上記活性領域に素子を形成する第3の工程と、 上記ダミーの半導体部をエッチングにより除去して第3
    の溝を形成し、上記第3の溝内に絶縁性材料を埋め込ん
    で上記第1及び第2の埋め込み溝部と共通の上面位置を
    有する埋め込み絶縁膜を形成する第4の工程と、 基板の全面上に層間絶縁膜を形成する第5の工程と、 上記層間絶縁膜の上に配線を形成する第6の工程とを備
    えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の半導体装置の製造方
    法において、 上記第4の工程では、少なくとも酸化珪素を含む誘電体
    膜により上記埋め込み絶縁膜を形成することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の半導体装置の製造方
    法において、 上記第4の工程では、少なくとも窒化珪素を含む誘電体
    膜により上記埋め込み絶縁膜を形成することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 基板領域を有する半導体基板に、上記
    基板領域を活性領域と素子分離領域とに区画する第1の
    溝と、上記素子分離領域を複数のダミーの半導体部に分
    割する第2の溝とを形成する第1の工程と、 上記第1及び第2の溝に絶縁性材料を埋め込んで第1の
    埋め込み溝部と第2の埋め込み溝部とをそれぞれ形成す
    る第2の工程と、 上記活性領域に素子を形成する第3の工程と、 上記ダミーの半導体部の内部に酸素イオンの注入を行っ
    て上記半導体部の奥方に埋め込み絶縁膜を形成する第4
    の工程と、 基板の全面上に層間絶縁膜を形成する第5の工程と、 上記層間絶縁膜の上に配線を形成する第6の工程とを備
    えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 基板領域を有する半導体基板に、上記
    基板領域を活性領域と素子分離領域とに区画する第1の
    溝と、上記素子分離領域を複数の半導体部に分割する第
    2の溝とを形成する第1の工程と、 上記第1及び第2の溝に絶縁性材料を埋め込んで第1の
    埋め込み溝部と第2の埋め込み溝部とをそれぞれ形成す
    る第2の工程と、 上記半導体部をエッチングにより除去して第3の溝を形
    成し、上記第3の溝内に絶縁性材料を埋め込んで上記第
    1及び第2の埋め込み溝部よりも低い上面位置を有する
    埋め込み絶縁膜を形成する第3の工程と、 上記活性領域をマスク部材で覆った状態で上記埋め込み
    絶縁膜の上に半導体膜を成長させてダミーの半導体部を
    形成する第4の工程と、 上記活性領域の上に素子を形成する第5の工程と、 基板の全面上に層間絶縁膜を形成する第6の工程と、 上記層間絶縁膜の上に配線を形成する第7の工程とを備
    えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 基板領域を有する半導体基板に、上記
    基板領域のうち素子分離領域全体に亘る第1の溝を形成
    し、上記基板領域のうち活性領域を残す第1の工程と、 上記第1の溝に絶縁性材料を埋め込んで上記素子形成領
    域と共通の上面位置を有する埋め込み絶縁膜を形成する
    第2の工程と、 上記活性領域及び上記埋め込み絶縁膜の上に半導体膜を
    成長させる第3の工程と、 半導体基板基板に、上記半導体膜及び上記基板領域を活
    性領域と素子分離領域とに区画する第2の溝と、上記素
    子分離領域の半導体膜を複数のダミーの半導体部に分割
    する第3の溝とを形成する第4の工程と、 上記第1及び第2の溝に絶縁性材料を埋め込んで第1の
    埋め込み溝部と第2の埋め込み溝部とをそれぞれ形成す
    る第5の工程と、 上記活性領域上の上記半導体膜の上に素子を形成する第
    6の工程と、 基板の全面上に層間絶縁膜を形成する第7の工程と、 上記層間絶縁膜の上に配線を形成する第8の工程とを備
    えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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