JPH10154751A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH10154751A
JPH10154751A JP31476296A JP31476296A JPH10154751A JP H10154751 A JPH10154751 A JP H10154751A JP 31476296 A JP31476296 A JP 31476296A JP 31476296 A JP31476296 A JP 31476296A JP H10154751 A JPH10154751 A JP H10154751A
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JP
Japan
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film
semiconductor device
element isolation
semiconductor
isolation region
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JP31476296A
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English (en)
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Takaaki Uketa
高明 受田
Chiaki Kudo
千秋 工藤
Toshiki Yabu
俊樹 薮
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子分離領域内の配線−基板間容量の低減
し、又は容量内の蓄積電荷量を低減することにより、動
作速度の高い半導体装置を提供する。 【解決手段】 P型シリコン基板1の上に、素子が配置
される活性領域6と、これを囲む素子分離領域7とが設
けられ、素子分離領域7は、溝部8とダミーの半導体部
9とにより構成されている。基板上には層間絶縁膜12
が堆積され、その上には配線13が設けられている。半
導体部9内には、素子へのイオン注入と同時に形成され
た不純物拡散層21が形成され、不純物拡散層21とシ
リコン基板1との間にPN接合部22が形成されてい
る。配線−基板間容量のうち半導体部9を通る領域の容
量成分は、層間絶縁膜12の容量に不純物拡散層21の
容量が直列に付加されたものとなり、層間絶縁膜のみに
よる容量よりも小さくなるので、全配線−基板間容量が
低減し、半導体装置の動作速度が速くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレンチ分離構造
を有する半導体装置に係り、特に配線−基板間容量の低
減対策に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高密度化・微細化に
伴い、半導体装置内の各素子間を分離絶縁するための素
子分離を形成する技術として、現在最も一般的に用いら
れているLOCOSの代わりに、半導体基板に溝を形成
し、この溝に絶縁性材料を埋め込んで素子分離とするト
レンチ分離技術の導入が試みられている。
【0003】このトレンチ分離技術においては、半導体
基板及び絶縁材料が埋め込まれた溝部の表面を均一に平
坦化することが重要であるので、近年、面内均一性に優
れパターン依存性の無い平坦化技術として化学機械研磨
法(CMP法)の導入が試みられている。さらに、CM
P法による平坦化を行う工程では、平坦化される領域の
面積などに依存して研磨特性が変化するいわゆるパター
ン依存性による不具合を回避するために、溝部の面積が
広くなるような場合には、素子分離領域に予めダミーの
島状の半導体部を設けることが提案されている。つま
り、溝部を複数の細い溝に分割して各溝間に半導体基板
表面を露出させて活性領域としては機能しないダミーの
半導体部を設けるのである。
【0004】図10は、従来提案されている島状のダミ
ーの半導体部を有するトレンチ分離型半導体装置の一例
を示す。
【0005】図10に示すように、P型シリコン基板1
の活性領域6には、ゲート酸化膜2と、多結晶シリコン
膜からなるゲート電極4と、不純物が導入されたソース
・ドレイン5とが形成されている。また、活性領域6を
取り囲む素子分離領域7には、酸化珪素膜が埋め込まれ
た複数の溝部8が形成されており、各溝部8の間には、
溝部3の上面と同じ上面位置を有する半導体部9が設け
られている。なお、素子分離領域7内の溝部8にも素子
のゲート酸化膜2及びゲート電極4と同時に形成された
多結晶シリコン配線10が設けられている。また、基板
の全面上には層間絶縁膜12が堆積されていて、この層
間絶縁膜12の上にメタル配線13が設けられている。
【0006】すなわち、例えば図11(b)に示すよう
な広い溝部を形成すると、溝部に酸化珪素膜を埋め込ん
だ後、CMP法により基板全体を平坦化する際に、パタ
ーン依存性のため溝部に埋め込まれた酸化珪素膜が凹状
に研磨されて平坦度が悪化する等の不具合が生じる。図
10に示すような素子分離構造は、斯かるパターン依存
性に起因する不具合を防止するべく提案されているもの
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10に示
す半導体装置を形成する際に、活性領域6内のゲート電
極4やソース・ドレイン5等には燐,硼素などの不純物
イオンが注入される。しかし、活性領域6以外の領域で
は、マスクの合わせズレを考慮して素子分離領域まで若
干拡大して導入されることはあっても、原則として不純
物イオンの注入は行われない。したがって、各溝部8間
のダミーの半導体部9には不純物イオンは注入されな
い。
【0008】ここで、図10に示すような細分割された
溝部8及びダミーの半導体部9とを有するトレンチ分離
型半導体装置と、広い分離絶縁膜例えばLOCOS膜を
有する半導体装置とにおける配線−基板間容量について
説明する。図11(a)は、一例としてダミーの半導体
部9を有する素子分離領域7の配線−基板間容量を説明
するための断面図である。また、図11(b)は、ダミ
ーの半導体部を設けていないLOCOS分離膜100を
有する半導体装置の配線−基板間容量を説明するための
断面図である。ただし、図11(a),(b)とも、ソ
ース・ドレイン注入時に素子分離領域7には不純物イオ
ンが注入されておらず、かつ素子分離領域7全体の面積
は等しいと仮定する。
【0009】図11(a)に示す半導体装置において
は、全配線−基板間容量Catは容量Ca1とCa2の総和
として表される。つまり、下記式(1) Cat= ΣCa1 + ΣCa2 (1) により表される。ところで、配線−基板間の単位面積当
たりの容量は、両者間に存在する部材が均質な材料によ
り構成されている場合には、配線−基板間の距離に反比
例し、距離が短いほど容量は大きくなる。そのため、図
11(a)に示す寸法Da2と図11(b)に示す寸法D
btが等しい場合、図11(b)に示す半導体装置におけ
る配線−基板間の全容量をCbtとすると、 Cat > Cbt (2) なる関係が成立する。つまり、図11(a)に示す構造
における配線−基板間の容量Catは、図11(b)に示
す構造における配線基板間の容量Cbtよりも大きくなっ
てしまう。
【0010】このように、素子分離領域にダミーの半導
体部からなる島状パターンを形成すると、面内均一性の
よい平坦化を行うことができるという利点はあるもの
の、反面、配線−基板間容量が増大し、その結果、半導
体装置の動作速度が低下するおそれがあった。
【0011】本発明は係る点に着目してなされたもので
あり、一般的に、平行平板キャパシターにおいて、電極
面積が等しければ電極間距離が長いほどキャパシターの
容量は小さくなるという原理、或いは同じキャパシター
容量でも電極間電圧が低ければ蓄積電荷量は少ないとい
う物理現象に着目して創案したものである。
【0012】すなわち、本発明の第1の目的は、溝部と
ダミーの半導体部とからなる素子分離領域を備えたトレ
ンチ分離型半導体装置において、素子分離領域内におけ
る配線−基板間容量を低減しうる手段を講ずることによ
り、動作速度の向上を図ることにある。
【0013】本発明の第2の目的は、溝部とダミーの半
導体部とからなる素子分離領域を備えたトレンチ分離型
半導体装置において、素子分離領域内における配線−基
板間に存在する容量に蓄積される電荷量を低減しうる手
段を講ずることにより、動作速度の向上を図ることにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明では、請求項1〜2に記載されている
第1の半導体装置に関する手段と、請求項3〜8記載さ
れている第2の半導体装置に関する手段と、請求項9に
記載されている第3の半導体装置に関する手段とを講じ
ている。
【0015】本発明の第1の半導体装置は、請求項1に
記載されているように、半導体基板上に形成され素子が
配置される活性領域と、上記活性領域を取り囲む素子分
離領域と、上記素子分離領域に形成され絶縁性材料が埋
め込まれた複数の溝部と、上記素子分離領域の上記各溝
部の間に介在する半導体部と、上記活性領域及び素子分
離領域に亘る領域上に形成された層間絶縁膜と、上記層
間絶縁膜の上に形成された配線とを備えているととも
に、上記配線下方の上記半導体部に形成された少なくと
も1つのPN接合部を備えている。
【0016】これにより、配線−基板間容量のうち素子
分離領域の半導体部を通る領域における容量成分は、層
間絶縁膜による容量に対して、半導体部のうちPN接合
部の上方の部分の容量を直列で付加したものになり、層
間絶縁膜のみによる容量よりも小さくなる。したがっ
て、半導体装置全体の配線−基板間容量も低減し、半導
体装置の動作速度が向上することになる。
【0017】請求項2に記載されているように、請求項
1において、上記PN接合部を上記半導体部に複数個設
けることができる。
【0018】これにより、さらに配線−基板間容量のい
っそうの低減が可能になるので、動作速度もさらに速く
なる。
【0019】本発明の第2の半導体装置は、請求項3に
記載されているように、半導体基板上に形成され素子が
配置される活性領域と、上記活性領域を取り囲む素子分
離領域と、上記素子分離領域に形成され絶縁性材料が埋
め込まれた複数の溝部と、上記素子分離領域の上記各溝
部の間に介在する半導体部と、上記活性領域及び素子分
離領域に亘る領域上に形成された層間絶縁膜と、上記層
間絶縁膜の上に形成された配線とを備えているととも
に、上記素子分離領域のうち少なくとも上記半導体部と
上記層間絶縁膜の間に介設された誘電体膜を備えてい
る。
【0020】これにより、配線−基板間容量のうち素子
分離領域の半導体部を通る領域における容量成分は、層
間絶縁膜の容量に対して誘電体膜の容量が直列に付加さ
れた容量となるので、全体としての配線−基板間容量を
低減することができる。したがって、半導体装置の動作
速度が向上する。
【0021】請求項4に記載されているように、請求項
3において、上記誘電体膜として、上記半導体部及び溝
部と上記層間絶縁膜との間に介在する下敷き絶縁膜を設
けることができる。
【0022】これにより、請求項3の作用効果を有効に
得ることができる。
【0023】請求項5に記載されているように、請求項
4において、上記素子に、半導体基板上に形成されたゲ
ート電極と、上記ゲート電極の両側面上に形成された絶
縁性材料からなるサイドウォールとを設け、上記下敷き
絶縁膜を上記素子のサイドウォールと共通の膜から形成
することができる。
【0024】この下敷き絶縁膜は、請求項6に記載され
ているように、積層膜により構成することができる。
【0025】請求項5又は6により、いわゆるLDD構
造のMOSFETを形成するために必要となるサイドウ
ォールを利用して、配線−基板間容量を低減するための
下敷き絶縁膜を形成することができるので、製造コスト
の増大を回避しながら、請求項3の作用効果を得ること
ができる。
【0026】請求項7に記載されているように、請求項
3において、上記誘電体膜として、上記半導体部の上に
形成され上記溝部と同じ上面位置を有する埋め込み絶縁
膜を設けることができる。
【0027】これによっても、請求項3の作用効果を有
効に得ることができる。
【0028】請求項8に記載されているように、請求項
3,4,5,6又は7において、上記誘電体膜を、酸化
珪素膜及び窒化珪素膜のうち少なくともいずれか一方に
より構成することが好ましい。
【0029】本発明の第3の半導体装置は、請求項9に
記載されているように、半導体基板上に形成され素子が
配置される活性領域と、上記活性領域を取り囲む素子分
離領域と、上記素子分離領域に形成され絶縁性材料が埋
め込まれた複数の溝部と、上記素子分離領域の上記各溝
部の間に介在する半導体部と、上記活性領域及び素子分
離領域に亘る領域上に形成された層間絶縁膜と、上記層
間絶膜の上に形成された配線とを備えているとともに、
上記素子分離領域のうち少なくとも1つの上記半導体部
の奥方に形成された埋め込み絶縁膜を備えている。
【0030】これにより、素子分離領域全体の配線−基
板間容量を低減することが可能となり、動作速度を大幅
に低減することが可能となる。
【0031】上記第2の目的を達成するために、本発明
では、請求項10〜17に記載されている第4の半導体
装置に関する手段を講じている。
【0032】本発明の第4の半導体装置は、請求項10
に記載されているように、半導体基板上に形成され素子
が配置される活性領域と、上記活性領域を取り囲む素子
分離領域と、上記素子分離領域に形成され絶縁性材料が
埋め込まれた複数の溝部と、上記素子分離領域の上記各
溝部の間に介在する半導体部と、上記活性領域及び素子
分離領域に亘る領域上に形成された層間絶縁膜と、上記
層間絶膜の上に形成された配線とを備えているととも
に、少なくとも上記半導体部と上記層間絶縁膜の間に介
在する抵抗体膜を備えている。
【0033】これにより、半導体装置の抵抗体膜を通る
部分において、配線−基板間容量は小さくならなくて
も、抵抗体膜における電圧降下により、配線−基板間容
量に蓄積される電荷量が低減する。したがって、電荷の
充放電に要する時間が短くなり、半導体装置の動作速度
が速くなる。
【0034】請求項11に記載されているように、請求
項10において、上記抵抗体膜として、上記半導体部と
溝部とに亘る領域の上に形成された下敷き抵抗体膜を設
けることができる。
【0035】これにより、半導体基板上に形成される抵
抗性を有する各種の膜を利用して、請求項10の作用効
果を得ることが可能になる。
【0036】請求項12に記載されているように、請求
項11において、上記半導体基板上に形成され高抵抗膜
を有する抵抗素子をさらに備え、上記下敷き抵抗体膜
を、上記抵抗素子の高抵抗膜と同じ膜から形成すること
ができる。
【0037】これにより、抵抗素子に用いられる高抵抗
膜と同じ抵抗を有する下敷き抵抗体膜によって、請求項
10の電圧降下作用が顕著に得られる。
【0038】請求項13に記載されているように、請求
項11において、上記素子に半導体基板上に形成された
導電膜からなるゲート電極を設け、上記抵抗体膜を上記
ゲート電極と共通の膜から形成することができる。
【0039】請求項14に記載されているように、請求
項11において、上記素子に半導体基板上に形成された
第1の導電膜と該第1の導電膜の上に堆積された第2の
導電膜により構成されるゲート電極を設け、上記ゲート
電極の第1の導電膜の上面と上記溝部の上面とをほぼ同
じ高さ位置になるようにしておき、上記抵抗体膜のうち
上記半導体部の上方にある領域を上記ゲート電極の上記
第1及び第2の導電膜と共通の2つの膜から形成し、上
記抵抗体膜のうち上記溝部の上方にある領域を上記ゲー
ト電極の上記第1の導電膜と共通の膜から形成すること
ができる。
【0040】請求項13又は14により、別途抵抗体膜
を形成するための工程が不要となるので、製造コストの
増大を回避しつつ、請求項10の作用効果を得ることが
できる。
【0041】請求項15に記載されているように、請求
項10において、上記抵抗体膜として、上記半導体部の
上に形成され上記溝部とほぼ同じ上面位置を有する埋め
込み抵抗体部を設けることができる。
【0042】請求項16に記載されているように、請求
項15において、上記埋め込み抵抗体部を、酸素原子及
び窒素原子のうちいずれか一方を含んだシリコン膜によ
り構成することができる。
【0043】請求項15又は16によっても、請求項1
0の作用効果を有効に得ることができる。
【0044】請求項17に記載されているように、請求
項10,11,12,13,14又は15において、上
記抵抗体膜を、多結晶シリコン膜及び非晶質シリコン膜
のうち少なくともいずれか一方により構成することがで
きる。
【0045】これにより、ゲート電極や抵抗素子を構成
するために使用される多結晶シリコン膜や非晶質シリコ
ン膜を利用して抵抗体膜を形成できるので、製造コスト
の増大を回避しながら、請求項10の作用効果を得るこ
とができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0047】(第1の実施形態)図1(a)は、第1の
実施形態にかかる半導体装置の断面図である。
【0048】同図に示すように、P型シリコン基板1の
活性領域6には、ゲート酸化膜2と、多結晶シリコン膜
からなるゲート電極4と、ソース・ドレイン5とにより
構成されるMOSFETとして機能する素子が設けられ
ている。また、各素子を電気的に分離するための素子分
離領域7には、絶縁性材料である酸化珪素膜が埋め込ま
れた複数の溝部8と、各溝部8の間に設けられ活性領域
としては機能しないダミーの半導体部9が存在する。ま
た、素子分離領域7の1つの溝部8の上には、ゲート絶
縁膜2及びゲート電極4と同時に形成された多結晶シリ
コン配線10が存在している。さらに基板の全面上に堆
積された酸化珪素膜からなる層間絶縁膜12と、層間絶
縁膜12の上に形成されたメタル配線13とを備えてい
る。
【0049】ここで、素子分離領域7中の半導体部9に
は、シリコン基板1と逆導電型の不純物であるN型不純
物が導入された不純物拡散層21が設けられており、こ
の不純物拡散層21とシリコン基板1との間にPN接合
部22が形成されている。このPN接合部22は溝部1
4の上面と底面との間にある。
【0050】図1(b)は、本実施形態に係る半導体装
置の素子分離領域7における配線−基板間容量を説明す
るための断面図である。同図に示すように、本実施形態
に係る半導体装置の配線−基板間容量には、図11
(a)に示す従来の半導体装置における配線−基板間容
量と同様に、容量Ca1と容量Ca2の成分が存在する。さ
らに、本実施形態では、半導体部9内にPN接合部22
が形成されるため、新たな容量Cj1が容量Ca1に対して
直列に付加される。よって、全配線−基板間容量Cjt
は、下記式(3) Cjt = Σ{( Ca1×Cj1)/(Ca1+Cj1)} +ΣCa2 (3) により表され、式(1)で表わされる全容量Catより小
さくなる。すなわち、下記式(4) Cjt < Cat (4) が成り立つ。
【0051】したがって、本実施形態の半導体装置によ
ると、素子分離領域7内のダミーの半導体部9内にPN
接合部22が存在するために、配線−基板間容量を低減
することが可能になり、半導体装置の動作速度の向上を
図ることができる。
【0052】また、本実施形態のごとく、活性領域にM
OSFETを設ける場合、半導体部9のPN接合部22
は、ソース・ドレイン5を形成する際の不純物イオンの
注入によって容易に形成できるので、製造コストの増大
を招くこともない。
【0053】なお、本実施形態ではP型シリコン基板を
用いた場合を述べたが、N型シリコン基板を用いる場合
は、溝部の間の半導体部の上部にP型の不純物を導入す
ることで、N型シリコン基板との間にPN接合部が形成
されるので、本実施形態と同様の効果が得られることは
いうまでもない。
【0054】(第2の実施形態)図2は、第2の実施形
態にかかる半導体装置の断面図である。
【0055】同図に示すように、P型シリコン基板1の
活性領域6には、ゲート酸化膜2と、多結晶シリコン膜
からなるゲート電極4と、ソース・ドレイン5とにより
構成されるMOSFETとして機能する素子が設けられ
ている。また、各素子を電気的に分離するための素子分
離領域7には、絶縁性材料である酸化珪素膜が埋め込ま
れた複数の溝部8と、各溝部8の間に設けられ活性領域
としては機能しないダミーの半導体部9が存在する。ま
た、素子分離領域7の1つの溝部8の上には、ゲート絶
縁膜2及びゲート電極4と同時に形成された多結晶シリ
コン配線10が存在している。さらに基板の全面上に堆
積された酸化珪素膜からなる層間絶縁膜12と、層間絶
縁膜12の上に形成されたメタル配線13とを備えてい
る。
【0056】ここで、素子分離領域7中のダミーの半導
体部9にはシリコン基板1内の不純物と逆導電型の不純
物であるN型不純物が導入された不純物拡散層31が形
成されており、この不純物拡散層31とシリコン基板1
との間に、PN接合部32が形成されている。このPN
接合部32は、溝部8の底面より下方にある。
【0057】上記実施形態の素子分離領域7における配
線−基板間容量は、下記式(5) Cjt = Σ{(Ca1×Cj1)/(Ca1+Cj1)} +Σ{(Ca2×Ck1)/(Ca2+Ck1) (5) により表され、式(1)で表わされる全容量Catより小
さくなる。ただし、Ck1は溝部8の底面とPN接合部3
2との間の容量である。すなわち、上記第1の実施形態
と同様に、下記式(6) Cjt < Cat (6) が成立する。
【0058】したがって、本実施形態の半導体装置にお
いても、上記第1の実施形態と同様に、素子分離領域7
内のダミーの半導体部9にPN接合部32が存在するた
め配線−基板間容量を低減することが可能になり、半導
体装置の動作速度の向上を図ることができる。特に、本
実施形態では、半導体部9を通る領域だけでなく溝部を
通る領域をも含めた素子分離領域全体を通る領域におけ
る配線−基板間容量を低減することができるので、動作
速度の向上効果は大きい。
【0059】本実施形態のようなPN接合部32は、M
OSFETのソース・ドレインの形成の際における不純
物イオンの注入によっては形成が困難であるが、そのか
わりに、不純物濃度や注入深さを任意に調整できるの
で、容量の低減効果を高めることができる。
【0060】なお、本実施形態ではP型シリコン基板を
用いた場合を述べたが、N型シリコン基板を用いてもよ
く、その場合には、半導体部内にはP型の不純物を導入
して不純物拡散層を形成することによって、PN接合部
を設けることができ、本実施形態と同様の効果が得られ
る。
【0061】(第3の実施形態)図3は、第3の実施形
態にかかる半導体装置の断面図である。
【0062】同図に示すように、P型シリコン基板1の
活性領域6には、ゲート酸化膜2と、多結晶シリコン膜
からなるゲート電極4と、ソース・ドレイン5とにより
構成されるMOSFETとして機能する素子が設けられ
ている。また、各素子を電気的に分離するための素子分
離領域7には、絶縁性材料である酸化珪素膜が埋め込ま
れた複数の溝部8と、各溝部8の間に設けられ活性領域
としては機能しないダミーの半導体部9が存在する。ま
た、素子分離領域7の1つの溝部8の上には、ゲート絶
縁膜2及びゲート電極4と同時に形成された多結晶シリ
コン配線10が存在している。さらに基板の全面上に堆
積された酸化珪素膜からなる層間絶縁膜12と、層間絶
縁膜12の上に形成されたメタル配線13とを備えてい
る。
【0063】ここで、素子分離領域7中のダミーの半導
体部9内には、シリコン基板表面から順に、P型不純物
拡散層41と、N型不純物拡散層42とが存在してい
る。すなわち、P型不純物拡散層41とN型不純物拡散
層42との間に第1PN接合部43が形成され、N型不
純物拡散層42とP型シリコン基板1の間に第2PN接
合部44が形成されている。 なお、第1,第2PN接
合部43,44は、いずれも溝部8の上面と底面の間に
ある。
【0064】ここで、本実施形態に係る半導体装置の全
配線−基板間容量Cjtは、P型不純物層41の接合容量
をCj1、 N型不純物層42の接合容量をCj2とすると、
下記式(7) Cjt = Σ{1/[(1/Ca1)+(1/Cj1)+(1/Cj2)]} + ΣCa2 (7) により表され、上述の第1の実施形態の半導体装置にお
ける式(1)で表わされる全容量Catより小さくなる。
すなわち、下記式(8) Cjt < Cat (8) が成立する。
【0065】本実施形態では、素子分離領域7内のダミ
ーの半導体部9に複数のPN接合部43,44を設けた
ので、半導体装置の配線−基板間容量のうち半導体部9
を通る領域における容量成分が、層間絶縁膜の容量に対
してP型不純物拡散層41及びN型不純物拡散層42の
容量を直列に接続してなる容量で表される。したがっ
て、半導体装置の配線−基板間容量を上記第1の実施形
態よりもさらに低減することが可能となり、半導体装置
の動作速度の向上を図ることができる。
【0066】なお、本実施形態では2層の不純物拡散層
により2つのPN接合部43,44を形成した例を述べ
たが、3層以上の不純物拡散層により3つ以上のPN接
合部を形成した場合も同様に表わせる。例えば、ダミー
活性領域9にm個のPN接合部が形成され、さらに溝部
8の直下にn個のPN接合部が形成されているとする
と、全配線−基板間容量Cjtは、下記式(9) Cjt = Σ{1/[(1/Ca1)+Σ(1/Cjm)]} +Σ{1/[(1/Ca2)+Σ(1/Cjn)]} (9) で表され、式(1)で表わされる全容量Catより小さく
なる。すなわち、下記式(10) Cjt < Cat (10) が成立する。
【0067】このような構造の場合には、素子分離領域
7の半導体部だけでなく溝部を通る領域の容量成分が小
さくなるので、配線−基板間容量を大幅に低減すること
が可能になる。
【0068】(第4の実施形態)図4は、第4の実施形
態にかかる半導体装置の断面図である。
【0069】同図に示すように、P型シリコン基板1の
活性領域6には、ゲート酸化膜2と、多結晶シリコン膜
からなるゲート電極4と、ソース・ドレイン5とにより
構成されるMOSFETとして機能する素子が設けられ
ている。また、各素子を電気的に分離するための素子分
離領域7には、絶縁性材料である酸化珪素膜が埋め込ま
れた複数の溝部8と、各溝部8の間に設けられ活性領域
としては機能しないダミーの半導体部9が存在する。ま
た、素子分離領域7の1つの溝部8の上には、ゲート絶
縁膜2及びゲート絶縁膜2及びゲート電極4と同時に形
成された多結晶シリコン配線10が存在している。ま
た、上記素子分離領域7内の半導体部9及び溝部8に跨
って、ゲート電極4と同時に形成された多結晶シリコン
膜からなるダミーゲート51が存在している。さらに、
ダミーゲート51,多結晶シリコン配線10及びシリコ
ン基板表面(活性領域を除く)に亘る領域の上には、酸
化珪素膜52と、多結晶シリコン膜からなる高抵抗膜5
3とが積層して形成されている。ダミーゲート51は、
ゲート電極4及び多結晶シリコン配線10と共通の第1
層目の多結晶シリコン膜をパターニングして形成されて
おり、ゲート電極4及び多結晶シリコン配線10とは一
定の間隔を隔てて形成されている。ここで、高抵抗膜5
3を構成する多結晶シリコン膜は、ゲート電極4等を構
成する第1層目の多結晶シリコン膜よりも高いシート抵
抗を有しており、不純物濃度は1×1020cm-3以下で
ある。なお、ダミーゲート51のシート抵抗も、活性領
域への不純物注入時に素子分離領域をレジスト膜等で覆
っておくことにより、高抵抗に保つことができる。
【0070】本実施形態の半導体装置においては、配線
−基板間の容量ではなく配線−高抵抗膜間の容量を考慮
すればよい。その場合、高抵抗膜53を構成する多結晶
シリコン膜の抵抗が高いために、高抵抗膜53の上端と
シリコン基板1の表面との間で電圧降下が起こる。した
がって、層間絶縁膜12自体の容量は変わらないが、層
間絶縁膜の両端に印加される電圧が低い。層間絶縁膜1
2の両側に蓄えられる電荷量は電圧に比例して減少する
ので、配線−高抵抗膜間における電荷の充放電に要する
時間が短くなり、半導体装置の動作速度が向上する。
【0071】本実施形態における高抵抗膜53は、例え
ば抵抗素子の高抵抗膜やローカル配線と共通の膜からパ
ターニングすることにより容易かつ安価に形成すること
ができる。また、ダミーゲート51の代わりに、半導体
基板上のいずれかにMIMキャパシタを形成する際に使
用する上層膜,容量絶縁膜及び下層膜を構成する3つの
膜から上記高抵抗膜53,酸化珪素膜52及びダミーゲ
ート51に相当する膜を形成することも可能である。
【0072】さらに、上記ダミーゲート51及び高抵抗
膜53のうちいずれか一方と酸化珪素膜52とがなくて
も、電荷の充放電に要する時間の低減による半導体装置
の動作速度の向上を図ることは可能である。
【0073】なお、ここでは素子分離領域7上に高抵抗
膜53を構成する多結晶シリコン膜と酸化珪素膜52と
の積層膜が存在する場合を述べたが、多結晶シリコン膜
の代わりに非晶質シリコン膜や窒化珪素膜を用いた場合
でも同様の効果がある。特に、酸化珪素膜などの絶縁膜
を用いれば、全容量も低減でき、半導体装置の動作速度
をいっそう向上できる。
【0074】(第5の実施形態)図5は、第5の実施形
態にかかる半導体装置の断面図である。
【0075】同図に示すように、P型シリコン基板1の
活性領域6には、ゲート酸化膜2と、多結晶シリコン膜
からなるゲート電極4と、ソース・ドレイン5とにより
構成されるMOSFETとして機能する素子が設けられ
ている。また、各素子を電気的に分離するための素子分
離領域7には、絶縁性材料である酸化珪素膜が埋め込ま
れた複数の溝部8と、各溝部8の間に設けられ活性領域
としては機能しないダミーの半導体部9が存在する。ま
た、素子分離領域7の1つの溝部8の上には、ゲート電
極4と同時に形成された多結晶シリコン配線10が存在
している。
【0076】ここで、本実施形態では、ゲート電極4が
第1の導電膜からなる下層部4aと、第2の導電膜から
なる上層部4bとにより構成されている。そして、素子
分離領域7には、ゲート電極4の下層部4aと同じ第1
の導電膜により構成される下層部51aと、ゲート電極
4の上層部4bと同じ第2の導電膜により構成される上
層部51bとからなるダミーゲート51が設けられてい
る。このダミーゲート51の下層部51aの上面は溝部
8の上面と同じ高さ位置を有し、この下層部51aと溝
部8とが平坦化されている。また、多結晶シリコン配線
10は、ゲート電極4の上層部4bを構成する第2の導
電膜のみにより構成されている。ダミーゲート51は、
ゲート電極4及び多結晶シリコン配線10とは一定の間
隔を隔てて形成されており、ラインアンドスペースの関
係によってフォトリソグラフィー工程におけるパターニ
ング精度を高くするようになされている。そして、基板
の全面上に堆積された酸化珪素膜からなる層間絶縁膜1
2と、層間絶縁膜12の上に形成されたメタル配線13
とを備えている。
【0077】そして、基板の全面上に堆積された酸化珪
素膜からなる層間絶縁膜12と、層間絶縁膜12の上に
形成されたメタル配線13とを備えている。
【0078】本実施形態においても、上記第4の実施形
態と同様に、層間絶縁膜の両端に蓄積される電荷量の低
減による動作速度の向上を図ることができる。なお、本
実施形態のような構造を有する半導体装置においては、
ゲート電極4のうち上層部4bはシリサイドなど低抵抗
の膜で構成されることが多いが、その場合にも、配線−
基板間の電圧は上層部4bと下層部4aとに直列に印加
されるので電圧降下による電荷量の低減作用、ひいては
半導体装置の動作速度の向上効果を有効に発揮すること
ができる。
【0079】本実施形態では、上記第4の実施形態のよ
うな高抵抗膜を設けていないが、ダミーゲートの上方に
絶縁膜を挟んで高抵抗膜を設けてもよいことはいうまで
もない。
【0080】(第6の実施形態)図6は、第6の実施形
態にかかる半導体装置の断面図である。
【0081】同図に示すように、P型シリコン基板1の
活性領域6には、ゲート酸化膜2と、多結晶シリコン膜
からなるゲート電極4と、ソース・ドレイン5とにより
構成されるMOSFETとして機能する素子が設けられ
ている。また、各素子を電気的に分離するための素子分
離領域7には、絶縁性材料である酸化珪素膜が埋め込ま
れた複数の溝部8と、各溝部8の間に設けられ活性領域
としては機能しないダミーの半導体部9が存在する。ま
た、素子分離領域7の1つの溝部8の上には、ゲート絶
縁膜2及びゲート電極4と同時に形成された多結晶シリ
コン配線10が存在している。さらに基板の全面上に堆
積された酸化珪素膜からなる層間絶縁膜12と、層間絶
縁膜12の上に形成されたメタル配線13とを備えてい
る。
【0082】ここで、素子分離領域7内のダミーの半導
体部9の上方かつ層間絶縁膜12の下方には、酸化珪素
膜からなる埋め込み絶縁膜61が溝部8に囲まれるよう
に形成されている。この埋め込み絶縁膜61の上面は溝
部8の上面と同じ高さ位置にあり、埋め込み絶縁膜61
の下端は溝部8の上面と底面との間の高さ位置にある。
【0083】本実施形態の半導体装置においては、ダミ
ーの半導体部9が掘り下げられ、酸化珪素膜で埋め込ま
れた埋め込み絶縁膜61が形成されているので、図10
に示す従来の半導体装置に比べ、配線−基板間距離が長
い。配線−基板間容量は距離に反比例して小さくなるの
で、本実施形態の半導体装置の配線−基板間容量は従来
の半導体装置における配線−基板間容量よりも低減さ
れ、半導体装置の動作速度の向上を図ることができる。
【0084】なお、本実施形態においては、ダミー活性
領域に酸化珪素膜が埋め込まれた例について説明した
が、酸化珪素膜の代わりに窒化珪素膜などの絶縁膜を用
いても同様の効果が得られる。
【0085】(第7の実施形態)図7は第7の実施形態
にかかる半導体装置の断面図である。
【0086】同図に示すように、P型シリコン基板1の
活性領域6には、ゲート酸化膜2と、多結晶シリコン膜
からなるゲート電極4と、ソース・ドレイン5とにより
構成されるMOSFETとして機能する素子が設けられ
ている。また、各素子を電気的に分離するための素子分
離領域7には、絶縁性材料である酸化珪素膜が埋め込ま
れた複数の溝部8と、各溝部8の間に設けられ活性領域
としては機能しないダミーの半導体部9が存在する。ま
た、素子分離領域7の1つの溝部8の上には、ゲート絶
縁膜2及びゲート電極4と同時に形成された多結晶シリ
コン配線10が存在している。さらに基板の全面上に堆
積された酸化珪素膜からなる層間絶縁膜12と、層間絶
縁膜12の上に形成されたメタル配線13とを備えてい
る。
【0087】ここで、素子分離領域7内のダミーの半導
体部9の上部には酸素原子がイオン注入などによって導
入され、高抵抗のシリコン層からなる高抵抗体部71が
形成されている。この高抵抗体部71の下端の高さ位置
は、溝部8の上面と底面との間にあるが、溝部8の底面
よりも下方に位置していてもよい。
【0088】本実施形態に係る半導体装置においては、
ダミーの半導体部9のシリコン基板にイオン注入などに
より酸素原子が導入され高抵抗のシリコン層からなる高
抵抗体部71が形成されているために、配線−基板間に
電圧が印加された場合に高抵抗体部71において電圧降
下が生じる。したがって、配線−半導体部9間の電位差
が小さくなり、配線−半導体部9間の層間絶縁膜12自
体の容量は、図10に示す従来の半導体装置における層
間絶縁膜12の容量と変わらないが、蓄積電荷量は電圧
に比例して減少する。したがって、容量に対する電荷の
充放電に要する時間が短くなり、半導体装置の動作速度
が向上する。
【0089】なお、本実施形態においては、ダミーの半
導体部9に導入された不純物が酸素原子の例について説
明したが、窒素原子を導入しても同様の効果が得られ
る。
【0090】(第8の実施形態)図8は、第8の実施形
態にかかる半導体装置の断面図である。
【0091】同図に示すように、P型シリコン基板1の
活性領域6には、ゲート酸化膜2と、多結晶シリコン膜
からなるゲート電極4と、ゲート電極4の側面上に形成
された酸化珪素膜からなるサイドウォール3と、ソース
・ドレイン5とにより構成されるMOSFETとして機
能する素子が設けられている。また、各素子を電気的に
分離するための素子分離領域7には、絶縁性材料である
酸化珪素膜が埋め込まれた複数の溝部8と、各溝部8の
間に設けられ活性領域としては機能しないダミーの半導
体部9が存在する。また、素子分離領域7の1つの溝部
8の上には、ゲート絶縁膜2及びゲート電極4と同時に
形成された多結晶シリコン配線10が存在している。さ
らに基板の全面上に堆積された酸化珪素膜からなる層間
絶縁膜12と、層間絶縁膜12の上に形成されたメタル
配線13とを備えている。
【0092】ここで、素子分離領域7内のダミーの半導
体部9及び溝部8に跨って、ゲート電極4の側面上のサ
イドウォールと同時に形成された酸化珪素膜からなる下
敷き絶縁膜81が形成されている。なお、この下敷き絶
縁膜81は、多結晶シリコン配線10全体を覆うように
形成されている。
【0093】本実施形態の半導体装置によると、素子分
離領域7の上には酸化珪素膜からなる下敷き絶縁膜81
が存在しているので、図10に示す従来の半導体装置に
比べ、配線−基板間距離が長い。配線−基板間容量は距
離に反比例して小さくなるために、本実施形態の半導体
装置では配線−基板間容量が低減され、よって、動作速
度の向上を図ることができる。
【0094】なお、本実施形態においては、下敷き絶縁
膜81を酸化珪素膜により構成した例について説明した
が、窒化珪素膜などの絶縁膜を用いても同様の効果が得
られる。
【0095】また、本実施形態においては下敷き膜が単
層膜である場合について説明したが、下敷き絶縁膜は単
層膜である必要はなく、積層膜であってもよい。例え
ば、サイドウォールがゲート電極の側面から基板上に跨
るL字状の部分とその上のくさび状の部分とからなるも
のであったり、ゲート上保護膜とサイドウォールとを設
けた場合などには、下敷き絶縁膜も積層膜となる。かか
る場合にも本実施形態と同様の効果を発揮しうることは
いうまでもない。
【0096】(第9の実施形態)図9(a)は、第9の
実施形態にかかる半導体装置の断面図である。
【0097】同図に示すように、P型シリコン基板1の
活性領域6には、ゲート酸化膜2と、多結晶シリコン膜
からなるゲート電極4と、ソース・ドレイン5とにより
構成されるMOSFETとして機能する素子が設けられ
ている。また、各素子を電気的に分離するための素子分
離領域7には、絶縁性材料である酸化珪素膜が埋め込ま
れた複数の溝部8と、各溝部8の間に設けられ活性領域
としては機能しないダミーの半導体部9が存在する。ま
た、素子分離領域7の1つの溝部8の上には、ゲート絶
縁膜2及びゲート電極4と同時に形成された多結晶シリ
コン配線10が存在している。さらに、基板の全面上に
堆積された酸化珪素膜からなる層間絶縁膜12と、層間
絶縁膜12の上に形成されたメタル配線13とを備えて
いる。
【0098】ここで、上記ダミーの半導体部9及び溝部
8の下方には、酸化珪素膜からなる埋め込み絶縁膜91
が溝部8の下端に接して形成されている。その結果、半
導体部9の側面は溝部8に、半導体部9の底面は埋め込
み絶縁膜91に接している。
【0099】図9(b)は、本実施形態に係る半導体装
置の配線−基板間容量を説明するための断面図である。
本実施形態に係る半導体装置によると、シリコン基板下
に酸化珪素膜からなる埋め込み絶縁膜91を形成してい
るので、容量Cijは、図1(b)に示す容量Cj1の2分
の1以下になる(T. Nishimura and Y. Inoue: Proceed
ings of VLSI TECHNOLOGY WORKSHOP ON "WHAT IS THE F
UTURE OF SOI?" (1995) p.123)。
【0100】したがって、半導体装置の全配線−基板間
容量Cijtは、下記式(11) Cijt =Σ{( Ca1×Cij)/(Ca1+Cij)}+ΣCa2 (11) で表され、式(3)で表わされる全容量Cjtより小さく
なる。すなわち、下記式(12) Cijt < Cjt (12) が成立する。よって、上述の式(4)の関係より Cijt < Cat となり、本実施形態に係る半導体装置の配線−基板間容
量が小さくなるので、半導体装置の動作速度が向上す
る。
【0101】なお、上記各実施形態では、活性領域6内
に配置される素子としてMOSFETを設けたが、本発
明はかかる実施形態に限定されるものではなく、素子に
はバイポーラトランジスタ,ダイオード等のMOSFE
T以外の能動素子や、キャパシタ等の受動素子も含まれ
るものとする。
【0102】
【発明の効果】請求項1〜2によると、絶縁性材料が埋
め込まれた溝部と、それ自身としては活性領域として機
能しないダミーの半導体部とからなる素子分離領域を有
し、基板全体上に層間絶縁膜を介して配線を設けてなる
半導体装置において、ダミーの半導体部にPN接合を設
けたので、配線−基板間容量のうち半導体部を通る領域
の容量成分を低減することができ、よって、半導体装置
全体の配線−基板間容量の低減により半導体装置の動作
速度の向上を図ることができる。
【0103】請求項3〜8によると、絶縁性材料が埋め
込まれた溝部と、それ自身としては活性領域として機能
しないダミーの半導体部とからなる素子分離領域を有
し、基板全体上に層間絶縁膜を介して配線を設けてなる
半導体装置において、素子分離領域のうち少なくともダ
ミーの半導体部と層間絶縁膜との間に誘電体膜を設けた
ので、配線−基板間容量のうち少なくとも半導体部を通
る領域の容量成分を低減することができ、よって、半導
体装置全体の配線−基板間容量の低減により半導体装置
の動作速度の向上を図ることができる。
【0104】請求項9によると、絶縁性材料が埋め込ま
れた溝部と、それ自身としては活性領域として機能しな
いダミーの半導体部とからなる素子分離領域を有し、基
板全体上に層間絶縁膜を介して配線を設けてなる半導体
装置において、ダミーの半導体部の側面と底面を絶縁膜
で囲むようにしたので、配線−基板間容量のうち素子分
離領域を通る領域における容量成分を低減することがで
き、よって、半導体装置の動作速度の向上を図ることが
できる。
【0105】請求項10〜17によると、絶縁性材料が
埋め込まれた溝部と、それ自身としては活性領域として
機能しないダミーの半導体部とからなる素子分離領域を
有し、基板全体上に層間絶縁膜を介して配線を設けてな
る半導体装置において、素子分離領域のうち少なくとも
ダミーの半導体部と層間絶縁膜との間に抵抗体膜を設け
たので、配線−基板間における電圧の印加に対する層間
絶縁膜にかかる電位差の低下を利用して、蓄積電荷量を
少なくすることができ、よって、電荷の充放電に要する
時間の短縮により半導体装置の動作速度の向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体部に浅いPN接合部を形成した第1の実
施形態に係る半導体装置の断面図である。
【図2】半導体部に深いPN接合部を形成した第2の実
施形態に係る半導体装置の断面図である。
【図3】半導体部に2つのPN接合部を形成した第3の
実施形態に係る半導体装置の断面図である。
【図4】半導体部の上に高抵抗体膜を設けた第4の実施
形態に係る半導体装置の断面図である。
【図5】積層ゲートを設けた第5の実施形態に係る半導
体装置の断面図である。
【図6】半導体部の上に埋め込み絶縁膜を設けた第6の
実施形態に係る半導体装置の断面図である。
【図7】半導体部の上部を高抵抗体部とした第7の実施
形態に係る半導体装置の断面図である。
【図8】層間絶縁膜の下方に下敷き絶縁膜を設けた第8
の実施形態に係る半導体装置の断面図である。
【図9】素子分離領域の全体に亘る埋め込み絶縁膜を設
けた第9の実施形態に係る半導体装置の断面図である。
【図10】従来の半導体装置の断面図である。
【図11】従来のトレンチ分離型半導体装置とLOCO
S分離型半導体装置とにおける配線−基板間容量を説明
するための断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 ゲート酸化膜 3 サイドウォール 4 ゲート電極 5 ソース・ドレイン 6 活性領域 7 素子分離領域 8 溝部 9 半導体部 13 メタル配線 14 溝 21,31 不純物拡散層 22,32 PN接合部 41 P型不純物拡散層 42 N型不純物拡散層 43 第1PN接合部 44 第2PN接合部 51 ダミーゲート 52 酸化珪素膜 53 高抵抗膜 61 埋め込み絶縁膜 71 高抵抗体部 81 下敷き絶縁膜 91 埋め込み絶縁膜

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成され素子が配置され
    る活性領域と、 上記活性領域を取り囲む素子分離領域と、 上記素子分離領域に形成され絶縁性材料が埋め込まれた
    複数の溝部と、 上記素子分離領域の上記各溝部の間に介在する半導体部
    と、 上記活性領域及び素子分離領域に亘る領域上に形成され
    た層間絶縁膜と、 上記層間絶縁膜の上に形成された配線とを備えていると
    ともに、 上記配線下方の上記半導体部に形成された少なくとも1
    つのPN接合部を備えていることを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 上記PN接合部は、上記半導体部に複数個形成されてい
    ることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に形成され素子が配置され
    る活性領域と、 上記活性領域を取り囲む素子分離領域と、 上記素子分離領域に形成され絶縁性材料が埋め込まれた
    複数の溝部と、 上記素子分離領域の上記各溝部の間に介在する半導体部
    と、 上記活性領域及び素子分離領域に亘る領域上に形成され
    た層間絶縁膜と、 上記層間絶縁膜の上に形成された配線とを備えていると
    ともに、 上記素子分離領域のうち少なくとも上記半導体部と上記
    層間絶縁膜との間に介設された誘電体膜を備えているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体装置において、 上記誘電体膜は、上記半導体部及び溝部と上記層間絶縁
    膜の間に介在する下敷き絶縁膜であることを特徴とする
    半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体装置において、 上記素子は、半導体基板上に形成されたゲート電極と、
    上記ゲート電極の両側面上に形成された絶縁性材料から
    なるサイドウォールとを有しており、 上記下敷き絶縁膜は、上記素子のサイドウォールと共通
    の膜から形成されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体装置において、 上記下敷き絶縁膜は、積層膜により構成されていること
    を特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の半導体装置において、 上記誘電体膜は、上記半導体部の上に形成され上記溝部
    と同じ上面位置を有する埋め込み絶縁膜であることを特
    徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項3,4,5,6又は7記載の半導
    体装置において、 上記誘電体膜は、酸化珪素膜及び窒化珪素膜のうち少な
    くともいずれか一方により構成されていることを特徴と
    する半導体装置。
  9. 【請求項9】 半導体基板上に形成され素子が配置され
    る活性領域と、 上記活性領域を取り囲む素子分離領域と、 上記素子分離領域に形成され絶縁性材料が埋め込まれた
    複数の溝部と、 上記素子分離領域の上記各溝部の間に介在する半導体部
    と、 上記活性領域及び素子分離領域に亘る領域上に形成され
    た層間絶縁膜と、 上記層間絶膜の上に形成された配線とを備えているとと
    もに、 上記素子分離領域のうち少なくとも1つの上記半導体部
    の奥方に形成された埋め込み絶縁膜を備えていることを
    特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 半導体基板上に形成され素子が配置さ
    れる活性領域と、 上記活性領域を取り囲む素子分離領域と、 上記素子分離領域に形成され絶縁性材料が埋め込まれた
    複数の溝部と、 上記素子分離領域の上記各溝部の間に介在する半導体部
    と、 上記活性領域及び素子分離領域に亘る領域上に形成され
    た層間絶縁膜と、 上記層間絶膜の上に形成された配線とを備えているとと
    もに、 上記素子分離領域のうち少なくとも上記半導体部と上記
    層間絶縁膜との間に形成された抵抗体膜を備えているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の半導体装置におい
    て、 上記抵抗体膜は、上記半導体部と溝部とに亘る領域の上
    に形成された下敷き抵抗体膜であることを特徴とする半
    導体装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の半導体装置におい
    て、 上記半導体基板上に形成され高抵抗膜を有する抵抗素子
    をさらに備え、 上記下敷き抵抗体膜は、上記抵抗素子の高抵抗膜と同じ
    膜から形成されていることを特徴とする半導体装置。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の半導体装置におい
    て、 上記素子は、半導体基板上に形成された導電膜からなる
    ゲート電極を有しており、 上記抵抗体膜は、上記ゲート電極と共通の膜から形成さ
    れていることを特徴とする半導体装置。
  14. 【請求項14】 請求項11記載の半導体装置におい
    て、 上記素子は、半導体基板上に形成された第1の導電膜と
    該第1の導電膜の上に堆積された第2の導電膜により構
    成されるゲート電極を有しており、 上記ゲート電極の第1の導電膜の上面と上記溝部の上面
    とがほぼ同じ高さ位置にあり、 上記抵抗体膜のうち上記半導体部の上方にある領域は、
    上記ゲート電極の上記第1及び第2の導電膜と共通の2
    つの膜から形成されており、 上記抵抗体膜のうち上記溝部の上方にある領域は、上記
    ゲート電極の上記第1の導電膜と共通の膜から形成され
    ていることを特徴とする半導体装置。
  15. 【請求項15】 請求項10記載の半導体装置におい
    て、 上記抵抗体膜は、上記半導体部の上に形成され上記溝部
    とほぼ同じ上面位置を有する埋め込み抵抗体部であるこ
    とを特徴とする半導体装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の半導体装置におい
    て、 上記埋め込み抵抗体部は、酸素原子及び窒素原子のうち
    いずれか一方を含んだシリコン膜により構成されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  17. 【請求項17】 請求項10,11,12,13,14
    又は15記載の半導体装置において、 上記抵抗体膜は、多結晶シリコン膜及び非晶質シリコン
    膜のうち少なくともいずれか一方により構成されている
    ことを特徴とする半導体装置。
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