JPH10223265A - ゴム栓付き端子圧着電線、その製造方法及びその製造装置 - Google Patents

ゴム栓付き端子圧着電線、その製造方法及びその製造装置

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JPH10223265A
JPH10223265A JP1381998A JP1381998A JPH10223265A JP H10223265 A JPH10223265 A JP H10223265A JP 1381998 A JP1381998 A JP 1381998A JP 1381998 A JP1381998 A JP 1381998A JP H10223265 A JPH10223265 A JP H10223265A
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JP
Japan
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rubber plug
insulation barrel
wire
crimping
terminal
Prior art date
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Pending
Application number
JP1381998A
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English (en)
Inventor
Hikari Nabeshima
光 鍋島
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴム栓を傷付けることなく確実に固定できる
ようにする。 【解決手段】 被覆電線1にシール用のゴム栓3が嵌め
込まれ、このゴム栓3を端子金具5のインシュレーショ
ンバレル8をかしめることで抜け防止をするものにおい
て、インシュレーションバレル8はゴム栓3の外周面に
沿いながら、かつその両端部が重なり合うようにしてか
しめる。こうすることで、インシュレーションバレル8
の両端がゴム栓3の表面に食い込むような事態が回避さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム栓付き端子圧
着電線、その製造方法及びその製造装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、防水機能が要求されている箇
所で使用されるコネクタにおいては、図4に示すような
ゴム栓付きの薄肉絶縁電線30が挿入されることが多
い。すなわち、薄肉絶縁電線30における芯線31部分
との境目部分にシール用のゴム栓32を嵌合しておき、
コネクタハウジングの電線挿入孔との間のシールが図ら
れていた。
【0003】ところで、このゴム栓32はシリコンゴム
等によって筒状に成形されたものであり、電線30に嵌
め込まれた後、端子金具33によって抜け止めがなされ
る。従来の端子金具33は同図に示すように、芯線31
部分をかしめるワイヤバレル34とゴム栓32部分をか
しめるインシュレーションバレル35とを有したものと
なっている。インシュレーションバレル35は両端が切
り離されており、かしめ時においてゴム栓32の外周面
に沿うように丸められ、かつこのときに適切に付与され
る圧着力によってゴム栓32の抜け止めがなされてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような圧着の方
式であると、インシュレーションバレル35の両端は突
き合わせの状態で圧着がなされるため、圧着力が両端に
作用し、このときのエッジ作用によってゴム栓32の表
面に食い込んでしまうことがあった。このため、ゴム栓
32のかしめ部分に亀裂を生じ、切れの原因となってい
た。また、複数種の電線(ゴム栓)に対しても外径が一
定範囲のものであれば、同一の端子金具33を使用して
きたため、一様なかしめ力を得るのが困難となってい
た。つまり、径が細いものであればインシュレーション
バレル35が余り、太いものでは逆に不足することとな
って正規の圧着力が得にくい、という状況にあった。こ
うしたことが原因でゴム栓32に対する圧着力が充分で
ない場合には、電線挿入孔へ挿入する際に容易にゴム栓
32の位置ずれを生じ、着け直しをすれば作業効率を著
しく低下させる、という問題点を生じていた。
【0005】特に、かしめの相手となる部材がゴム質と
いう弾性の高い材質で形成されたものであることから、
本来的に圧着させにくく、その結果、かしめ不足を補う
余りに必要以上の圧着力を付与しやすい、という背景が
あり、このことが一層上記した問題点の発生を助長する
ものとなっていた。本発明は上記の問題点に鑑みて開発
工夫されたものであり、その目的は、ゴム栓が確実に固
定されたゴム栓付き端子圧着電線を提供するところにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、薄肉絶縁電線における薄肉絶
縁部の先端部にゴム栓が嵌め込まれ、このゴム栓が端子
金具のインシュレーションバレルによってかしめ固定さ
れたゴム栓付き端子圧着電線において、前記インシュレ
ーションバレルは前記ゴム栓の外周面に沿い、かつその
両端部が互い違いに重ね合わされた状態で前記ゴム栓の
外面に圧着されている構成としたところに特徴を有す
る。
【0007】請求項2の発明は、薄肉絶縁電線における
薄肉絶縁部の先端部にゴム栓が嵌め込まれ、このゴム栓
が端子金具のインシュレーションバレルによってかしめ
固定されたゴム栓付き端子圧着電線の製造方法であっ
て、前記インシュレーションバレルの両端部はかしめ前
には対向状に開いて設けられ、このインシュレーション
バレル内に前記ゴム栓を挿入したのち、まずインシュレ
ーションバレルの一端部をゴム栓側に屈曲し、続いて他
端部をこの一端部の外側に重なるように屈曲することに
よって、前記インシュレーションバレルを前記ゴム栓の
外周面に沿い、かつその両端部が互い違いに重ね合わさ
れるように前記ゴム栓の外面に圧着させるところに特徴
を有する。
【0008】請求項3の発明は、薄肉絶縁電線における
薄肉絶縁部の先端部にゴム栓が嵌め込まれ、このゴム栓
が端子金具のインシュレーションバレルによってかしめ
固定されたゴム栓付き端子圧着電線の製造装置であっ
て、前記インシュレーションバレルの中央部を受けるア
ンビルと、このアンビルに接近することでインシュレー
ションバレルの両端部を屈曲させて圧着するクリンパと
を備え、このクリンパには、インシュレーションバレル
の両端部をそれぞれ前記ゴム栓に巻き付くように屈曲可
能な個別の圧着面が備えられ、かつ一方の圧着面が他方
の圧着面よりも先に対応するインシュレーションバレル
の端部を屈曲させるように形成され、インシュレーショ
ンバレルの両端部を互い違いに重なりあった状態で圧着
可能となっているところに特徴を有する。
【0009】
【作用】本発明のゴム栓付き端子圧着電線は、以下のよ
うにして製造される。薄肉絶縁電線に嵌め込まれたゴム
栓が、インシュレーションバレル内に挿入される。イン
シュレーションバレルの中央部がアンビルで受けられつ
つ、クリンパがアンビル側に接近すると、まずインシュ
レーションバレルの一端部がクリンパに形成された一方
の圧着面によりゴム栓側に屈曲し、続いてインシュレー
ションバレルの他端部が他方の圧着面により上記の一端
部の外側に重なりつつ屈曲される。これによりインシュ
レーションバレルは、ゴム栓の外周面に沿い、またその
両端部がオーバーラップした状態でゴム栓に圧着し、全
体の抜け止めがなされる。
【0010】
【発明の効果】本発明の効果は次のようである。インシ
ュレーションバレルの両端部をオーバーラップさせるよ
うにしてゴム栓のかしめを行うようにしたため、従来の
ように両端の食い込みもなく、全周にわたってほぼ均一
なかしめ力を付与することができる。また、複数種の電
線径に対してもラップ量が異なるだけで、常にゴム栓の
外周に沿った一定の形状とすることができるため、複数
種の電線(ゴム栓)に対応することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は薄肉絶縁電線1の端
部を示しており、薄肉被覆電線1の端部は一定長さだけ
皮剥きされて芯線2が露出している。そして、この皮剥
きされている箇所のすぐ内側にはゴム栓3が嵌め込まれ
ている。ゴム栓3はシリコンゴムあるいはニトリルゴム
等といった材質のものが使用されて、全体として円筒状
に成形されている。ゴム栓3の後端側には適当間隔毎に
図示3条のシール縁4が、軸方向に順にフランジ状に張
り出し形成されており、前端部分は端子金具5(インシ
ュレーションバレル8)のかしめのための圧着部3aと
してある。
【0012】端子金具5は、先端部には電気的接続のた
めのコンタクト部6が、中間部には芯線2をかしめるた
めのワイヤーバレル7が配されており、このワイヤーバ
レル7は公知の圧着機によって芯線2に対するかしめ変
形がなされる。また、端子金具5の後端部には上記した
インシュレーションバレル8が配されている。インシュ
レーションバレル8はかしめられる前の形状としては、
ゴム栓3の圧着部3aを挿通した状態で左右に起立する
一対のかしめ片9a,9bを有したものとなっており、
かつ両かしめ片9a,9bは左右でほぼ同じ高さとして
ある。そして、インシュレーションバレル8は次述する
クリンパ10によってオーバーラップ圧着されてゴム栓
3の圧着部3aにかしめ固定される。
【0013】インシュレーションバレル8のかしめ方法
としては、図2のような手順にしたがって進められる。
まず、インシュレーションバレル8のかしめに先立ち、
薄肉被覆電線1にゴム栓3を挿入しておくとともに、端
子金具5のワイヤーバレル7を芯線2に対してかしめて
おく。
【0014】そして、アンビル11上にインシュレーシ
ョンバレル8部分を載置し、この状態でクリンパ10を
下降させる。このとき、クリンパ10の下面には高さの
異なる曲面を連ねた第1、第2の圧着面12、13が形
成されており、クリンパ10が下降すると、まず高さの
低い側である第1圧着面12の裾野部分に一方のかしめ
片9aの上端が他方のかしめ片9bに先行して当接す
る。すると、この側のかしめ片9aは第1圧着面12に
沿ってゴム栓3側へ屈曲変形させられるが、他方のかし
め片9bは未だ第2圧着面13に当接していない状態と
なる。さらに、クリンパ10が下降すると第2圧着面1
3に対しても非当接側であったかしめ片9bも当接し、
徐々に屈曲変形を開始する。なお、このときのクリンパ
10の下降動作に同期してアンビル11も上昇動作を行
っている。
【0015】図2(a)の状態から、さらにクリンパ1
0とアンビル11とが接近すると、一方のかしめ片9a
の先端はさらにゴム栓3の圧着部3aに向けて屈曲し、
他方のかしめ片9bはその上から重なるようにして屈曲
する(図2(b)状態)。さらに、かしめ動作が図2
(c)の状態にまで進行すると、一方のかしめ片9aは
その先端に至るまで圧着部3aの外周面に沿って圧接
し、他方のかしめ片9bはその上に所定範囲にわたって
重なり、この状態でクリンパ10・アンビル11とによ
って圧接力を受ける。
【0016】したがって、従来であれば、両かしめ片9
a,9bの端縁に、つまりエッジ部分に圧接力が作用す
るため、ゴム栓3に対する食い込みが生じることとなっ
ていたが、本例では重ね合わされることにより、かしめ
片9a,9bの両端が圧接力が作用する中心線からずれ
て位置するため、食い込みが有効に緩和され、ゴム栓3
の圧着部3aを傷つける事態が回避される。また、多様
な電線径に対してもオーバーラップ量が変化するだけ
で、ほぼ一定の緊締状況が実現されるため、安定したか
しめ力が得られる、という効果も得られる。
【0017】なお、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるべきものでなく、種々の変更例が考えられる。例え
ば、エッジ作用を抑制するために、かしめ片9a,9b
の両端縁、さらには側縁にも面取りを施してもよい。ま
た、より一層の抑制のためには、かしめ片9a,9bの
端部を外方へ折り返すようなことも考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るゴム栓付き被覆電線
の斜視図
【図2】インシュレーションバレルのかしめ動作を示す
断面図
【図3】インシュレーションバレル部分の断面図
【図4】従来のゴム栓付き被覆電線の斜視図
【図5】同インシュレーションバレル部分の断面図
【符号の説明】
1…電線 3…ゴム栓 3a…圧着部 5…端子金具 8…インシュレーションバレル 9a,9b…かしめ片 10…クリンパ 11…アンビル 12…第1圧着面 13…第2圧着面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄肉絶縁電線における薄肉絶縁部の先端
    部にゴム栓が嵌め込まれ、このゴム栓が端子金具のイン
    シュレーションバレルによってかしめ固定されたゴム栓
    付き端子圧着電線において、 前記インシュレーションバレルは前記ゴム栓の外周面に
    沿い、かつその両端部が互い違いに重ね合わされた状態
    で前記ゴム栓の外面に圧着されていることを特徴とする
    ゴム栓付き端子圧着電線。
  2. 【請求項2】 薄肉絶縁電線における薄肉絶縁部の先端
    部にゴム栓が嵌め込まれ、このゴム栓が端子金具のイン
    シュレーションバレルによってかしめ固定されたゴム栓
    付き端子圧着電線の製造方法であって、 前記インシュレーションバレルの両端部はかしめ前には
    対向状に開いて設けられ、このインシュレーションバレ
    ル内に前記ゴム栓を挿入したのち、まずインシュレーシ
    ョンバレルの一端部をゴム栓側に屈曲し、続いて他端部
    をこの一端部の外側に重なるように屈曲することによっ
    て、前記インシュレーションバレルを前記ゴム栓の外周
    面に沿い、かつその両端部が互い違いに重ね合わされる
    ように前記ゴム栓の外面に圧着させることを特徴とする
    ゴム栓付き端子圧着電線の製造方法。
  3. 【請求項3】 薄肉絶縁電線における薄肉絶縁部の先端
    部にゴム栓が嵌め込まれ、このゴム栓が端子金具のイン
    シュレーションバレルによってかしめ固定されたゴム栓
    付き端子圧着電線の製造装置であって、 前記インシュレーションバレルの中央部を受けるアンビ
    ルと、このアンビルに接近することでインシュレーショ
    ンバレルの両端部を屈曲させて圧着するクリンパとを備
    え、このクリンパには、インシュレーションバレルの両
    端部をそれぞれ前記ゴム栓に巻き付くように屈曲可能な
    個別の圧着面が備えられ、かつ一方の圧着面が他方の圧
    着面よりも先に対応するインシュレーションバレルの端
    部を屈曲させるように形成され、インシュレーションバ
    レルの両端部を互い違いに重なりあった状態で圧着可能
    となっていることを特徴とするゴム栓付き端子圧着電線
    の製造装置。
JP1381998A 1998-01-27 1998-01-27 ゴム栓付き端子圧着電線、その製造方法及びその製造装置 Pending JPH10223265A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012084472A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 Yazaki Corp 防水型圧着端子とその圧着方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012084472A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 Yazaki Corp 防水型圧着端子とその圧着方法
US9065189B2 (en) 2010-10-14 2015-06-23 Yazaki Corporation Water proof crimping terminal and crimping method of water proof crimping terminal

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