JPH10223195A - 新規な電池 - Google Patents

新規な電池

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JPH10223195A
JPH10223195A JP9020380A JP2038097A JPH10223195A JP H10223195 A JPH10223195 A JP H10223195A JP 9020380 A JP9020380 A JP 9020380A JP 2038097 A JP2038097 A JP 2038097A JP H10223195 A JPH10223195 A JP H10223195A
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JP
Japan
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active material
electrode active
positive electrode
particle size
separator
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Withdrawn
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JP9020380A
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Inventor
Shunsuke Oki
俊介 大木
Masaya Yamashita
昌哉 山下
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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  • Secondary Cells (AREA)
  • Cell Separators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄くかつ均一なセパレーターを作製し、同一
体積での電池容量が大幅に向上した電池の提供する。 【解決手段】 バインダを含む絶縁性物質粒子の集合体
を電池用セパレーターとして用いた電池であって、絶縁
性物質粒子が50%粒子径累積重量での粒子径が0.1
〜3μm、90%粒子径累積重量での粒子径が1〜10
μmという粒子径分布を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、従来よりも安価で
高性能なセパレーターを具備した新規な電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型軽量化、多機能
化、コードレス化の要求に伴い、高性能電池の開発が積
極的に進められている。その電池は、使い切りタイプの
一次電池と、充電により繰り返し使用が可能な二次電池
に分けることができる。前者の例としては、マンガン電
池,アルカリマンガン電池等が挙げられ、改良を加えら
れながら広範囲に普及している。後者の例としては、鉛
蓄電池,ニッケル−カドミウム電池,ニッケル−水素電
池等が挙げられるが、最近では特に非水系電解液を用い
るリチウムイオン二次電池が、高電圧,高容量,高出力
でありながら重量が軽いという特徴を持っていることに
より、大きな市場を築きつつある。
【0003】このようなリチウムイオン二次電池では、
一般に、金属箔の両面に正極活物質が被着された一枚の
正極板、二枚のセパレーター、および金属箔の両面に負
極活物質が被着された一枚の負極板を、正極板,セパレ
ーター,負極板,セパレーターの順に重ね、且つ、負極
板が外側となるようにして渦巻き状に巻くことにより単
位電池層が多数捲回された電極板積層体を作製し、非水
系電解液と共に円筒状の金属缶内に収納している。
【0004】前記セパレーターとしては、ポリエチレン
およびポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂製微多
孔膜が用いられている。その製造は、例えば、特開平3
−105851号公報に記載されているように、ポリオ
レフィン系樹脂組成物を含む溶融物をシート状に押出し
成形し、ポリオレフィン系樹脂以外の物質を抽出除去し
た後、そのシートを延伸するという方法で行われてい
る。
【0005】上記のような製造方法をとっていることに
より、前記セパレーターは電池構成部材中で比較的価格
が高いものとなっている。また電極板積層体の作製時に
機械的強度が必要となるため、セパレーターの厚さをあ
る程度以上薄くすることが難しい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、前述のリ
チウムイオン二次電池のように、正極,セパレーター,
負極からなる単位電池層が多数積層または捲回されてい
るタイプの電池では、セパレーターの使用面積が大きい
ため、セパレーターの価格が電池製造コストを高くして
いる。また、セパレーターの厚さをある程度以上薄くで
きないことによって、同一体積の電池缶に収納可能な単
位電池層の長さが制限されるため、同一体積での電池容
量の向上には限界がある。
【0007】そこで、本出願人は、絶縁性物質粒子をバ
インダーとともに分散媒に分散して分散液化し、これを
電極上に塗布そして乾燥することによって、絶縁性物質
粒子の集合体を電極上に固定してセパレーターとして機
能させるようにした。前記セパレーターでは、絶縁性物
質粒子間の隙間が空孔となり、その空孔中に含まれる物
質中をイオンが伝導するとともに、絶縁性物質粒子の存
在によって正極活物質層と負極活物質層とを電気的に短
絡させない。また、絶縁性物質粒子間の隙間はセパレー
ター内において三次元的に連続しているため、主に二次
元方向に隙間が連続している従来のセパレーターに比べ
て、イオンが伝導しやすい。
【0008】上記で用いる絶縁性物質粒子において、粒
子径は非常に重要であり、例えば大きすぎたり、大きす
ぎるものが含まれていたりすると、薄くかつ均一に塗布
できず不適切なセパレーターが形成されてしまう。ま
た、小さすぎたりすると、粒子が空中に舞いやすくなっ
て製造上の困難が生じたり、塗布には不適切な性状のス
ラリーができてしまう。
【0009】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題とするものであって、セパレーターの使用面積
が大きくても価格を低く抑えることができ、且つ同一体
積での電池容量の向上が大幅に期待できる新規な電池を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、正極活物質層を含む正極と、負極活物質
層を含む負極と、バインダーを含む絶縁性物質粒子の集
合体からなるセパレーターとを有する電池であって、前
記セパレータが該正極活物質層及び負極活物質層よりな
る群から選ばれる少なくとも1つの活物質層表面に一体
化されており、前記絶縁性物質粒子は50%粒子径累積
重量での粒子径が0.1〜3μm、90%粒子径累積重
量での粒子径が1〜10μmという粒子径分布を有する
ことを特徴とする電池を提供するものである。
【0011】また本発明の絶縁性物質粒子径分布のより
好ましい範囲は、50%粒子径累積重量での粒子径が
0.3〜2μm、90%粒子径累積重量での粒子径が2
〜7μmであり、更に好ましくは、50%粒子径累積重
量での粒子径が0.5〜1μm、90%粒子径累積重量
での粒子径が3〜6μmである。本発明で“50%粒子
径累積重量での粒子径”とは、細かい方の粒子から重量
を順次加算していき、その加算重量が全体の50%重量
になったときの粒子径を指すものとする。“90%粒子
径累積重量での粒子径”も同様な表現方法である。この
ような測定はレーザー回折法,遠心沈降光透過法,X線
透過法(セディグラフ),電子顕微鏡写真法等によって
行うことができる。
【0012】上記絶縁性物質粒子としては、無機物の粒
子であっても有機物の粒子であってもよいが、耐熱性の
面から無機物が好ましい。無機物の例としては、酸化物
〔例えば、Li2O,BeO,B23,Na2O,Mg
O,Al23,SiO2,P25,CaO,Cr23
Fe23,ZnO,ZrO2及びTiO2等〕、ゼオライ
ト〔M2/n・O・Al23・xSiO2・yH 2O(式
中、MはNa,K,Ca及びBa等の金属原子、nは金
属陽イオンMn+の電荷に相当する数、x及びyはSi
2及びH2Oのモル数であり2≦x≦10,2≦y≦
7)〕、窒化物〔例えば、BN,AlN,Si34及び
Ba32等〕、炭化ケイ素(SiC)、ジルコン(Zr
SiO4)、炭酸塩〔例えば、MgCO3及びCaCO3
等〕、硫酸塩〔例えば、CaSO4及びBaSO4等〕及
びこれらの複合体〔例えば磁器の一種であるステアタイ
ト(MgO・SiO2),フォルステライト(2MgO
・SiO2)及びコージェライト(2MgO・2Al2
3・5SiO2)〕が挙げられる。
【0013】有機物の例としては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリル酸
メチル、ポリアクリル酸エステル、フッ素樹脂(例え
ば、ポリテトラフルオロエチレン及びポリフッ化ビニリ
デン等)、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンオキ
サイド樹脂、ケイ素樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、
メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエーテル樹脂
(例えば、ポリエチレンオキサイド及ポリプロピレンオ
キサイド等)、エポキシ樹脂、アセタール樹脂、AS樹
脂及びABS樹脂等の樹脂が挙げられる。
【0014】セパレータの厚みは、特に限定されない
が、1μm〜100μmであることが好ましく、10μ
m〜50μmであることがより好ましい。また絶縁性物
質粒子の集合体が粒子同士を結合するバインダが含まれ
ていることが好ましい。バインダーの例としては、ラテ
ックス(例えば、スチレン−ブタジエン共重合体ラテッ
クス及びアクリロニトリル−ブタジエン共重合体ラテッ
クス)、セルロース誘導体(例えば、カルボキシメチル
セルロースのナトリウム塩)、フッ素ゴム(例えば、フ
ッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとテトラフ
ルオロエチレンとの共重合体)やフッ素樹脂(例えば、
ポリフッ化ビニリデン及びポリテトラフルオロエチレ
ン)が挙げられ、フッ素系のものが好ましい。
【0015】バインダーの量に関しては、バインダーの
絶縁性物質粒子に対する体積比が、1/500〜5/3
になる量を用いることが好ましく、1/500〜1/2
になる量を用いることがより好ましく、1/500〜1
/5になる量を用いることが更に好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態としては、非水
系電解液を二次電池が挙げられ、前述したように、特に
リチウムイオン二次電池が挙げられる。リチウムイオン
二次電池の負極活物質としては、例えば、電気化学的に
リチウムイオンをインターカレート、ディインターカレ
ートし得る炭素質材料(コークス,グラファイト,非晶
質カーボン等)、非晶質の無機物材料(SnO・SiO
2等)、が挙げられる。
【0017】正極活物質としては、例えば、層状構造を
有し電気化学的にリチウムイオンがインターカレート、
ディインターカレートし得るLixCoO2(0<x≦
1.1)、LixNiO2(0<x≦1.1)、Lix
yCo(1-y)2(0<x≦1.1,0<y<1)、及
びLixMny4(0<x≦1.5,1.66<y≦
2)等のリチウム複合金属酸化物等が挙げられる。
【0018】また、非水系電解液としては、特に限定さ
れないが、例えば、LiPF6、LiBF4、LiClO
4、LiAsF6、CF3SO3Li等の電解質を有機溶媒
に溶解した有機電解液を使用することができる。有機電
解液中の電解質濃度は0.1〜2.5mol/lである
ことが好ましい。使用される有機溶媒としては、高イオ
ン伝導率を達成するために、高誘電率溶媒(プロピレン
カーボネート,エチレンカーボネート,γ−ブチロラク
トン,ジメチルスルホキシド等)と低粘度溶媒(ジメチ
ルカーボネート,ジエチルカーボネート,メチルエチル
カーボネート,1,2−ジメトキシエタン,1,2−ジ
エトキシエタン,テトラヒドロフラン等)との混合溶媒
が一般的であるが、必ずしもこれらに限定されるもので
はない。
【0019】そして、リチウムイオン二次電池のセパレ
ーターとしては、ポリエチレンおよびポリプロピレン等
のポリオレフィン系樹脂製微多孔膜が用いられている
が、これらの代わりに前記した本発明におけるセパレー
ターを用いることができる。前記したように、セパレー
ターとして機能する絶縁性物質粒子の集合体を形成する
ために、例えば集電体箔上に正極活物質層を公知の方法
で形成して正極を得、正極活物質の表面に絶縁性物質粒
子集合体層を一体化して形成することによってセパレー
タを得ることができる。
【0020】具体的には、絶縁性物質粒子で正極活物質
層表面を均一に覆った後、ロールプレスで圧着させた
り、絶縁性物質粒子とバインダーとの混合物とを分散媒
に分散した分散液を調製し、正極活物質層表面に均一に
塗布した後、乾燥させたりする。用いる分散媒としては
絶縁性物質粒子を溶解せず、バインダーを溶解し、適度
な温度で加熱することにより溶解するものであれば特に
限定されず、例えば、酢酸エチル、エチレングリコール
モノエチルエーテル(2−エトキシエタノール)、1−
メチル−2−ピロリドン(NMP)、N,N−ジメチル
ホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DM
SO)、テトラヒドロフラン(THF)及び水等を用い
ることができる。また、加熱による分散媒の除去は、絶
縁性物質粒子が変形、又は融解しない程度の温度、時間
で行えば良く、一般には、50〜200℃で5〜30分
間行う。また、分散液中の固形分(絶縁性物質粒子)濃
度は特に限定されないが、40〜60重量%の範囲であ
ることが好ましい。
【0021】絶縁性物質粒子として金属酸化物や樹脂の
粒子を用いることにより、従来のリチウムイオン二次電
池で使用されていたポリエチレン製微多孔膜と比較して
極端に安価に作製されるため、電池の価格を低く抑える
ことができる。この効果は、この実施形態のリチウムイ
オン二次電池のように、セパレーターの使用面積が特に
大きい場合に高いものとなる。さらに本発明のような粒
子径分布の絶縁性物質粒子を用いることにより、薄くか
つ均一にセパレーターを作製できるため、同一体積での
容量向上が大幅に期待できる電池を製造することができ
る。
【0022】なお、本発明の電池は、捲回型、積層型、
多数積層型、九十九折り型などいずれの構造にも対応す
ることができ、特に捲回型の構造のものに好ましく用い
られる。以下、本発明の実施形態について、実施例を挙
げてさらに説明するが、本発明はこれらによって何ら限
定されるものではない。
【0023】
【実施例1】まず、リチウムイオン二次電池用の電極と
して以下のものを用意した。正極としては、LiCoO
2を正極活物質、リン片状グラファイトおよびアセチレ
ンブラックをフィラー、フッ素ゴムをバインダーとし、
LiCoO2:リン片状グラファイト:アセチレンブラ
ック:フッ素ゴム=100:2.5:2.5:1.96
の重量比で酢酸エチルとエチルセロソルブの体積比1:
3の混合溶媒中で混合してペーストとし、厚さ15μm
のアルミニウム箔(集電体箔)上に塗布後乾燥して、プ
レスを施して厚さ87μmの正極活物質層を形成したも
のを用意した。負極としては、メソフェーズピッチカー
ボンファイバーグラファイトおよびリン片状グラファイ
トを負極活物質、カルボキシメチルセルロースを分散
剤、ラテックスをバインダーとし、メソフェーズカーボ
ンファイバーグラファイト:リン片状グラファイト:カ
ルボキシメチルセルロース:ラテックス=90:10:
1.4:1.8の重量比で精製水中で混合してペースト
とし、厚さ12μmの銅箔(集電体箔)上に塗布後乾燥
し、プレスを施して厚さ81μmの負極活物質層を形成
したものを用意した。
【0024】次に、絶縁性物質粒子としては以下の粒子
径分布を持つAl23を用意した。 50%粒子径累積重量での粒子径:0.7μm 90%粒子径累積重量での粒子径:4.0μm 上記のAl23粉体とポリフッ化ビニリデン(PVD
F)粉体を重量比100:5で粉体状態のまま混合し、
それに1−メチル−2−ピロリドン(NMP)を加えて
さらに混合し、分散液を得た。この分散液をドクターブ
レードを用いて前記電極上に塗布後、120℃のオーブ
ン中で15分間乾燥して、電極上にAl23粒子集合体
層を固定することを試みた。
【0025】その結果、電極上に厚み12μmのAl2
3粒子集合体層を形成できた。この電極を使用して、
電解液としてエチレンカーボネート(EC)とジエチル
カーボネート(DEC)の体積比1:1の混合溶媒にL
iPF6を1.0mol/l溶解させたものを使用し、
直径17mm,高さ5cmの円筒型リチウムイオン二次
電池を試作したところ放電容量840mAhを有し、従
来のリチウムイオン二次電池で使用されていた25μm
厚みのポリエチレン製微多孔膜を使用したときの放電容
量780mAhを上回った。これは、本発明において、
セパレーター厚みが薄くなった分、電極活物質をより多
く電池缶内に収容できるようになったためである。すな
わち、同一体積での電池容量の向上という目的を達成で
きた。
【0026】
【実施例2】絶縁性物質粒子としては以下の粒子径分布
を持つAl23を用意した。 50%粒子径累積重量での粒子径:0.1μm 90%粒子径累積重量での粒子径:1.0μm 実施例1と同様な検討を行ったところ、、電極上に厚み
12μmのAl23粒子集合体層を形成でき、放電容量
840mAhのリチウムイオン二次電池が作製できた。
すなわち、同一体積での電池容量の向上という目的を達
成できた。
【0027】
【実施例3】絶縁性物質粒子としては以下の粒子径分布
を持つAl23を用意した。 50%粒子径累積重量での粒子径:3.0μm 90%粒子径累積重量での粒子径:10.0μm 実施例1と同様な検討を行ったところ、、電極上に厚み
21μmのAl23粒子集合体層を形成でき、放電容量
795mAhのリチウムイオン二次電池が作製できた。
すなわち、同一体積での電池容量の向上という目的を達
成できた。
【0028】
【比較例1】絶縁性物質粒子として以下の粒子径分布を
持つAl23を用いた以外は、実施例1と同様の方法で
実験を行った。 50%粒子径累積重量での粒子径:5.0μm 90%粒子径累積重量での粒子径:15.0μm この結果、均一な厚みのAl23粒子集合体層を得るに
は50μm以上の厚みにする必要があり、薄いセパレー
ターを形成するという目的には不適切であった。
【0029】
【比較例2】絶縁性物質粒子として以下の粒子径分布を
持つAl23を用いた以外は、実施例1と同様の方法で
実験を行った。 50%粒子径累積重量での粒子径:2.0μm 90%粒子径累積重量での粒子径:13.0μm この結果、均一な厚みのAl23粒子集合体層を得るに
は50μm以上の厚みにする必要があり、薄いセパレー
ターを形成するという目的には不適切であった。
【0030】
【比較例3】絶縁性物質粒子として以下の粒子径分布を
持つAl23を用いた以外は、実施例1と同様の方法で
実験を行った。 50%粒子径累積重量での粒子径:0.01μm 90%粒子径累積重量での粒子径:0.02μm この結果、分散液が塗布しづらく、さらに乾燥時にひび
割れが生じ、Al23粒子集合体層を形成できなかっ
た。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
薄くかつ均一にセパレーターを作製できるため、同一体
積での容量向上が大幅に期待できる電池を製造すること
ができる。さらに、従来のリチウムイオン二次電池で使
用されていたポリエチレン製微多孔膜と比較して極端に
安価に作製されるため、電池の価格を低く抑えることが
できる。この効果は、リチウムイオン二次電池のよう
に、セパレーターの使用面積が特に大きい場合に高いも
のとなる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極活物質層を含む正極と、負極活物質
    層を含む負極と、バインダーを含む絶縁性物質粒子の集
    合体からなるセパレーターとを有する電池であって、前
    記セパレータが該正極活物質層及び負極活物質層よりな
    る群から選ばれる少なくとも1つの活物質層表面に一体
    化されており、前記絶縁性物質粒子は50%粒子径累積
    重量での粒子径が0.1〜3μm、90%粒子径累積重
    量での粒子径が1〜10μmという粒子径分布を有する
    ことを特徴とする電池。
JP9020380A 1997-02-03 1997-02-03 新規な電池 Withdrawn JPH10223195A (ja)

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