JPH10223070A - 超電導テープ材の製造方法 - Google Patents

超電導テープ材の製造方法

Info

Publication number
JPH10223070A
JPH10223070A JP9037068A JP3706897A JPH10223070A JP H10223070 A JPH10223070 A JP H10223070A JP 9037068 A JP9037068 A JP 9037068A JP 3706897 A JP3706897 A JP 3706897A JP H10223070 A JPH10223070 A JP H10223070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
superconducting
partial pressure
oxygen partial
melting
tape material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9037068A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3089294B2 (ja
Inventor
Ryoji Funahashi
良次 舟橋
Ichiro Matsubara
一郎 松原
Kazuo Ueno
和夫 上野
Hiroshi Ishikawa
博 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agency of Industrial Science and Technology filed Critical Agency of Industrial Science and Technology
Priority to JP09037068A priority Critical patent/JP3089294B2/ja
Priority to US09/003,460 priority patent/US5999833A/en
Publication of JPH10223070A publication Critical patent/JPH10223070A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3089294B2 publication Critical patent/JP3089294B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N60/00Superconducting devices
    • H10N60/01Manufacture or treatment
    • H10N60/0268Manufacture or treatment of devices comprising copper oxide
    • H10N60/0801Manufacture or treatment of filaments or composite wires
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10S428/922Static electricity metal bleed-off metallic stock
    • Y10S428/9265Special properties
    • Y10S428/93Electric superconducting
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S505/00Superconductor technology: apparatus, material, process
    • Y10S505/70High TC, above 30 k, superconducting device, article, or structured stock
    • Y10S505/704Wire, fiber, or cable

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】部分溶融法によるBi-2223超電導体線材乃至テ
ープ材の実用的な製造方法を提供することを主な目的と
する。 【解決手段】1.Bi、Pb、Sr、Ca、CuおよびOからなる
超電導前駆体粉末層を銀シート間に配置したサンドウィ
ッチ構造体を830〜850℃、0〜5%の酸素分圧下で加熱
し、粉末のみを溶融させ、Bi2Sr2CaCu2O8(Bi-2212)構
造を有する結晶粒を成長させた後、溶融温度と同温度で
且つ酸素分圧を高めた状態で焼成することを特徴とす
る、Bi2Sr2Ca2Cu3O10(Bi-2223)構造を有する酸化物超
電導テープ材の製造方法。 2.結晶化過程での酸素分圧を溶融過程での酸素分圧よ
りも7%以上高める上記項1に記載の酸化物超電導テープ
材の製造方法。 3.上記項1または2に記載の方法により得られ、77K
において104A/cm2以上の臨界電流密度を有する酸化物超
電導テープ材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Bi-2223構造を有
する超電導テープ材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の酸化物超電導体に関する研究の進
展には、基礎・応用の両分野において、目覚ましいもの
がある。基礎分野においては、新組成超電導体の発見、
新合成法の開発、超電導発現機構の解明などについての
発表などが相次いでいる。また、応用分野においても、
電気・電子材料から医療分野での応用まで、その研究分
野は広がっており、様々な分野から酸化物超電導材料の
開発、機能性向上への期待が高まりつつある。
【0003】現在、超電導材料として広く利用されてい
るものは、ニオブ・チタン合金などの非酸化物超電導材
料であり、このような超電導材料を用いて15テスラを超
える超電導磁石が作製されている。しかしながら、この
ような超電導体の臨界温度は低く、冷却のためには液体
ヘリウムが必要となり、冷却コストが高くなる。
【0004】一方、酸化物超電導物質には、液体窒素以
上の臨界温度を有するものがあり、これを用いることが
できれば、冷却コストは大幅に軽減される。そのため、
酸化物超電導物質を利用する電力貯蔵、電力輸送、強磁
場発生などについての研究開発が活発に行われている。
この様な分野での応用を可能とするためには、酸化物超
電導体物質を線材化或いはテープ材化する必要がある。
【0005】Bi系超電導体の1つであるBi-2212超電導
体に関しては、部分溶融法により、液体ヘリウム中で非
常に高い臨界電流密度を有するテープ材が作製されてい
る。この方法は、原料粉末を溶融した後、徐冷により再
結晶化を行う方法である。しかしながら、Bi-2212超電
導体の臨界温度は80〜90Kであり、液体窒素温度との温
度差が小さいので、Bi-2212超電導体テープ材を液体窒
素温度で使用することは、困難である。
【0006】そこで、臨界温度が110Kと高いBi-2223超
電導体の線材化が注目されている。しかしながら、現在
のところ、部分溶融法によるBi-2223超電導体線材は得
られるにいたっておらず、Bi-2223超電導体線材は、殆
ど固相焼結法により得られている。Bi-2223超電導体線
材は、多結晶体であるため、粒界での超電導結合の強
さ、結晶粒径などが直接臨界電流密度に影響する。すな
わち、粒界での結合が強く、粒径が大きいほど臨界電流
密度が高くなる。しかしながら、固相焼結法により作製
される超電導線材の超電導結合の強さおよび結晶粒径に
は限界があり、その結果、臨界電流密度の改善も制限さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、部
分溶融法によるBi-2223超電導体線材乃至テープ材の実
用的な製造方法を提供することを主な目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の様な
技術の現状に鑑みて種々研究を重ねてきた。その結果、
Bi、Pb、Sr、Ca、CuおよびOからなる前駆体粉末を銀シ
ート間に配置したサンドウィッチ構造体の粉末のみを溶
融し、特定の温度且つ酸素分圧の制御下に良好に粒成長
し且つ高配向されたBi-2212構造を有する粉末を得た
後、特定の条件下に焼成する場合には、77Kにおいて104
A/cm2を超える臨界電流密度を有するBi-2223超電導体線
材乃至テープ材が得られることを見出し、本発明を完成
するにいたった。
【0009】即ち、本発明は、下記のBi-2223超電導テ
ープ材の製造方法および超電導テープを提供するもので
ある: 1.Bi、Pb、Sr、Ca、CuおよびOからなる超電導前駆体
粉末層を銀シート間に配置したサンドウィッチ構造体を
830〜850℃、0〜5%の酸素分圧下で加熱し、粉末のみを
溶融させ、Bi2Sr2CaCu2O8(Bi-2212)構造を有する結晶
粒を成長させた後、溶融温度と同温度で且つ酸素分圧を
高めた状態で焼成することを特徴とする、Bi2Sr2Ca2Cu3
O10(Bi-2223)構造を有する酸化物超電導テープ材の製
造方法。
【0010】2.結晶化過程での酸素分圧を溶融過程で
の酸素分圧よりも7%以上高める上記項1に記載の酸化物
超電導テープ材の製造方法。
【0011】3.上記項1または2の方法により得ら
れ、77Kにおいて104A/cm2以上の臨界電流密度を有する
酸化物超電導テープ。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明によれば、非常に高い水準
から低い水準までの広い範囲で超電導特性を制御でき、
種々の分野での実用化に当たって必要とされる超電導特
性を有する酸化物超電導テープ材を容易に得ることがで
きる。
【0013】本発明による超電導テープの製造方法は、
酸化物超電導体の融点が酸素分圧の増加と共に上昇する
という性質を利用したものである。すなわち、酸化物超
電導体粉体を一定温度で溶融させた後、同温度に保持し
つつ酸素分圧を制御する(酸素分圧を高める)ことによ
り、酸化物超電導体粉体の部分溶融によるその結晶化を
行う製造方法である。
【0014】以下に、本発明で超電導テープ材の製造に
使用する超電導原料粉末の製造方法、本発明による超電
導テープ材の製造方法、得られた超電導テープ材などに
ついて詳細に説明する。
【0015】I.超電導前駆体粉末の製造方法 本発明の超電導テープ材の製造に際し原料として使用す
る超電導前駆体粉末は、原子組成比をBi=1.00としたと
き、Pb=0〜0.2、Sr=0.9〜1.1、Ca=0.9〜1.1、Cu=1.3〜
1.7となるように原料物質を混合し、焼成した後、粉砕
することにより得られる。この超電導粉末の製造方法自
体は、公知である。
【0016】原料物質の原子組成比は、Bi-2223構造を
有する超電導結晶が単相で生成するものであれば良く、
上記の範囲内であれば、特に限定されるものではない。
また、焼成温度と時間についても、Bi-2223構造の超電
導結晶が単相で得られれば良く、特に限定されないが、
通常800〜850℃程度で10〜180時間程度であり、例え
ば、800℃程度で8時間程度焼成した後、843℃程度で120
時間程度焼成する。この超電導前駆体粉末製造のための
原料物質は、焼成により酸化物を形成し得るものであれ
ば、特に限定されず、金属単体、酸化物、各種化合物
(炭酸塩など)が使用できる。また上記の原子を二種以
上を含む化合物を使用してもよい。原料物質の焼成手段
は、特に限定されず、電気加熱炉、ガス加熱炉などの任
意の手段を採用し得る。
【0017】II.超電導テープ材の製造方法 次いで、上記の方法で得られたBi-2223構造の超電導前
駆体粉末を有機溶媒中に懸濁させ、銀シート基材上に塗
布し、予備的に乾燥させた後、他の銀シートを超電導粉
末上に載せ、超電導前駆体粉末層が均一厚さとなる様加
圧して、前駆体成形体を得る。このとき用いる有機溶媒
は、超電導前駆体粉末と反応しないものであれば、特に
限定されず、具体的には、エチルアルコール、α-テル
ピネオール、トルエン、ヘキサンなどが例示される。こ
れら有機溶媒は、2種以上を混合して使用しても良く、
1例としてエチルアルコールとα-テルピネオールの体
積比1:1の混合液を挙げることができる。
【0018】基材として用いる銀シートの長さ、幅、厚
さおよび形状は、特に限定されないので、任意の大きさ
と形状とを有する超電導テープ材が製造可能である。ま
た、超電導体が一層のみではなく、複数の超電導体層が
銀シートを介して積層された銀-超電導体交互積層サン
ドウィッチ構造となるように、n層(n≧2)の銀シー
トと(n−1)層の超電導前駆体粉末とを交互に積層し
ても良い。図1には、n=2およびn=5の銀-超電導
体交互積層サンドウィッチ構造を有する超電導テープ材
を併せて示す。
【0019】次いで、上記の銀-超電導体前駆成型体を3
00〜500℃で1〜5時間加熱して、有機溶媒を完全に除去
する。次いで、830〜850℃程度において相対的に低い酸
素分圧下(0〜5%)で5〜60分間超電導前駆体粉末を溶融
させた後、溶融時と同じ温度で雰囲気をより高い酸素分
圧(7〜20%)に変換し、300〜600時間加熱保持(焼成)
して、良好に粒成長し且つ高配向化したBi-2223構造の
超電導結晶粒を生成させる。加熱溶融時および加熱保持
時の炉内気圧は、限定されないが、加圧或いは減圧する
必要はなく、1気圧で良い。炉内雰囲気は、炉内気圧を
所定値(例えば、1気圧)に保つため、酸素と他の気体
の混合雰囲気とする。酸素以外の気体としては、超電導
体および銀シートと反応しないものであれば、限定され
ず、任意の気体(窒素、希ガスなど)を使用できる。1
例として、前駆成形体を500℃で3時間空気中で加熱して
有機溶媒を完全に除去した後、843℃、酸素分圧0%(窒
素分圧100%)で5分間溶融し、次いで酸素分圧7%(窒素
分圧93%)に雰囲気を変換し、843℃で300時間保持す
る。
【0020】加熱手段は、特に限定されず、電気加熱
炉、ガス加熱炉などの任意の加熱機器によることができ
る。
【0021】III.超電導テープ材 本発明により得られる超電導テープ材の一例(後述の実
施例1で得られたもの)の走査型電子顕微鏡(SEM)写真
を図2に示す。図2から、本発明により得られるBi-222
3構造を有する超電導結晶の粒径は、30〜40μmと良く粒
成長していることが明らかであり、結晶粒としても高度
に配向していることも明らかである。
【0022】高度の配向化は、実施例1で得られた超電
導テープ材のX線回折パターンを示すチャートからも明
らかである(図3参照)。図3において、強度の強い回
折ピークは、Bi-2223構造によるものであり、Bi-2223結
晶粒の体積分率は80%以上である。また、2223構造の(0
0n)面によるピークが特に強く観察される。このこと
は、超電導結晶粒のC-軸がテープ面に垂直に配向してい
ることを示している。
【0023】図4は、実施例12で得られた超電導テー
プ材のX線回折パターンを示すチャートである。実施例
12における条件は、結晶化時間を300時間から100時間
に変えた以外は実施例1と同様である。強度の強いピー
クは、Bi-2212構造の(00n)面による回折ピークであ
り、Bi-2212結晶粒のC-軸がテープ面に垂直に配向して
いることを示している。
【0024】Bi-2223結晶粒は、前駆体粉末の融液から
は直接析出せず、最初にBi-2212結晶が析出する。その
後、さらに熱処理を行うことにより、Bi-2212結晶粒がB
i-2223結晶粒へと変換する。すなわち、本発明で得られ
たテープ材の大きな粒径と高配向化の原因は、Bi-2223
結晶粒の前駆物質であるBi-2212結晶粒が部分溶融状態
から最初に析出し、次いで粒成長と高配向化とが次第に
進行し、その後の焼成により、結晶粒経と高配向状態と
を保ったままBi-2223結晶粒へと変換したためである。
この変換過程においては、固相であるBi-2212結晶粒中
をCaおよびCuイオンが拡散する必要があり、そのために
は、長時間適当な温度を維持しなくてはならない。
【0025】部分溶融した後、徐冷により結晶化を行う
従来の部分溶融法では、Bi-2212構造からBi-2223構造へ
の変換が完了する以前に焼成温度がCaおよびCuイオンの
拡散に適当な温度を下回ってしまうので、不純物のない
Bi-2223超電導テープ材を製造することができない。し
かるに、本発明による方法においては、全熱処理過程を
一定温度で行うので、Bi-2212構造からBi-2223構造への
変換に適当な温度を長時間維持でき、その結果、高い臨
界電流密度を有するBi-2223超電導テープ材を製造する
ことが可能となった。
【0026】実施例1で得られた本発明超電導テープ材
につき、直流四端子法で測定した電気抵抗と絶対温度と
の関係を図5に示す。このテープ材の電気抵抗がゼロに
なる温度は、110.5Kであり、また77Kにおける臨界電流
密度は、1.2×104A/cm2にも達した。
【0027】
【発明の効果】本発明方法によれば、Bi、Pb、Sr、Ca、
CuおよびOからなる超電導前駆体粉末を部分溶融した
後、温度を一定とし且つ酸素分圧を制御しつつ結晶化を
行うことにより、Bi-2223構造からなり、高い臨界電流
密度を有する超電導テープを得ることができる。
【0028】本発明方法による超電導テープ材は、溶融
法により製造されるので、超電導結晶粒の粒径が大き
く、また良く配向している。さらに、結晶粒界の超電導
結合も強いので、77Kでも104A/cm2以上という高い臨界
電流密度値を示す。
【0029】本発明による超電導テープ材は、加圧成形
段階で必要な形状に成形した後、焼成を行うことができ
るので、電力輸送用材料、電力貯蔵用材料、超電導マグ
ネット用コイル線材、磁気シールド材などの高温超電導
材料として有用である。
【0030】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころをより一層明確にする。
【0031】実施例1 Bi=1.00として、Pb=0.2、Sr=1.1、Ca=1.1、Cu=1.7とな
るように出発原料を十分に混合した後、アルミナ坩堝に
入れ、電気炉中で800℃で8時間焼成し、粉砕し、加圧成
形した後、843℃で120時間焼成した。次いで、得られた
焼結体を十分に粉砕してBi2Sr2Ca2Cu3O10構造を有する
超電導前駆体粉末を調製した。
【0032】次いで、この超電導前駆体粉末をエチルア
ルコールとα-テルピネオールの体積比1:1の混合溶媒中
に懸濁させ、充分に混合し、長さ20mm、幅2.0mm、厚さ1
50μmの銀シート上に塗布した後、混合溶媒を乾燥さ
せ、さらに同じ大きさの銀シートを超電導粉末層上に載
せ、加圧して、前駆成型体を得た。
【0033】次いで、得られた前駆成型体を500℃で3時
間加熱して、有機溶媒を完全に除去し、続いて、843
℃、酸素分圧0%(窒素分圧100%)で5分間加熱して超電
導前駆体を溶融させた後、同温度で雰囲気を酸素分圧7%
(窒素分圧93%)に変換し、300時間焼成した。
【0034】得られた超電導テープ材は、長さ20mm、幅
1.5mm、超電導体層が1層のテープ全体の厚さは300μm
であった。
【0035】なお、本実施例および以下の実施例におい
て用いた超電導体の製造原料は、下記の通りである。
【0036】Bi源:酸化ビスマス(Bi2O3) Pb源:酸化鉛(PbO) Sr源:炭酸ストロンチウム(SrCO3) Ca源:炭酸カルシウム(CaCO3) Cu源:酸化銅(CuO) 実施例2〜12 表1に示す様に超電導前駆体粉末組成、焼成温度(原料
溶融温度および前駆体粉末結晶化温度)、溶融時酸素分
圧と時間および結晶化時酸素分圧と時間のいずれかを変
えた以外は実施例1の手法に準じて、本発明による超電
導テープ材を製造した。得られたテープ材の臨界電流密
度を表1に示す。表1には、参考のため実施例1につい
ての条件および結果を併せて示す。
【0037】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法により製造される超電導テープ材の
構造(超電導体層1層および4層)を示す斜面図であ
る。
【図2】実施例1で得られた超電導テープ材の結晶構造
を示す走査型電子顕微鏡(SEM)写真である。
【図3】実施例1で得られた超電導テープ材のテープ面
のX線回折パターンを示すチャートである。
【図4】実施例12で得られた超電導テープ材のテープ
面のX線回折パターンを示すチャートである。
【図5】実施例1で得られた超電導テープ材の電気抵抗
率の温度依存性を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 博 大阪府池田市緑丘1丁目8番31号 工業技 術院大阪工業技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Bi、Pb、Sr、Ca、CuおよびOからなる超電
    導前駆体粉末層を銀シート間に配置したサンドウィッチ
    構造体を830〜850℃、0〜5%の酸素分圧下で加熱し、粉
    末のみを溶融させ、Bi2Sr2CaCu2O8(Bi-2212)構造を有
    する結晶粒を成長させた後、溶融温度と同温度で且つ酸
    素分圧を高めた状態で焼成することを特徴とする、Bi2S
    r2Ca2Cu3O10(Bi-2223)構造を有する酸化物超電導テー
    プ材の製造方法。
  2. 【請求項2】結晶化過程での酸素分圧を溶融過程での酸
    素分圧よりも7%以上高める請求項1に記載の酸化物超電
    導テープ材の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2の方法により得られ、77
    Kにおいて104A/cm2以上の臨界電流密度を有する酸化物
    超電導テープ。
JP09037068A 1997-02-04 1997-02-04 超電導テープ材の製造方法 Expired - Lifetime JP3089294B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09037068A JP3089294B2 (ja) 1997-02-04 1997-02-04 超電導テープ材の製造方法
US09/003,460 US5999833A (en) 1997-02-04 1998-01-06 Method for production of superconducting oxide tape and superconducting oxide tape produced thereby

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09037068A JP3089294B2 (ja) 1997-02-04 1997-02-04 超電導テープ材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10223070A true JPH10223070A (ja) 1998-08-21
JP3089294B2 JP3089294B2 (ja) 2000-09-18

Family

ID=12487242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09037068A Expired - Lifetime JP3089294B2 (ja) 1997-02-04 1997-02-04 超電導テープ材の製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5999833A (ja)
JP (1) JP3089294B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6600939B1 (en) 1998-03-18 2003-07-29 Metal Manufactures Limited Superconducting tapes
JP2004158448A (ja) * 2002-10-23 2004-06-03 Nexans Superconductors Gmbh Rebco被覆コンダクタエレメントを備えた超伝導ケーブルコンダクタ
US6819948B2 (en) 1998-03-18 2004-11-16 Metal Manufacturers Limited Superconducting tapes
US6842634B2 (en) 1998-03-18 2005-01-11 Metal Manufacturers Limited Integrated tape
US6916991B2 (en) 1998-03-18 2005-07-12 Metal Manufacturing Limited Superconducting tapes
JP2007242526A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Sumitomo Electric Ind Ltd 超電導線材
JP2007335102A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Sumitomo Electric Ind Ltd 酸化物超電導線材の製造方法および超電導機器

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3489525B2 (ja) 2000-02-22 2004-01-19 住友電気工業株式会社 超電導線材およびその製造方法
RU2207641C2 (ru) * 2000-08-07 2003-06-27 Государственный научный центр Российской Федерации Всероссийский научно-исследовательский институт неорганических материалов им. акад. А.А. Бочвара Способ получения плоского сверхпроводника
CN101923923A (zh) * 2010-09-14 2010-12-22 重庆大学 片层状结构的铋系高温超导带材及制备方法
WO2014058852A1 (en) * 2012-10-08 2014-04-17 North Carolina State University Formation of bismuth strontium calcium copper oxide superconductors
JP5937026B2 (ja) * 2013-02-15 2016-06-22 住友重機械工業株式会社 超電導磁気シールド装置
CN105047810B (zh) * 2015-08-28 2017-08-11 清华大学 铋系高温超导材料的制备方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5354921A (en) * 1989-03-23 1994-10-11 Agency Of Industrial Science & Technology Single crystalline fibrous superconductive composition and process for preparing the same
US5242896A (en) * 1990-03-07 1993-09-07 Agency For Industrial Science And Technology Superconductor crystal and process for preparing the same
US5661114A (en) * 1993-04-01 1997-08-26 American Superconductor Corporation Process of annealing BSCCO-2223 superconductors
JP2920497B2 (ja) * 1996-06-14 1999-07-19 工業技術院長 超電導テープ材の製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6600939B1 (en) 1998-03-18 2003-07-29 Metal Manufactures Limited Superconducting tapes
US6819948B2 (en) 1998-03-18 2004-11-16 Metal Manufacturers Limited Superconducting tapes
US6842634B2 (en) 1998-03-18 2005-01-11 Metal Manufacturers Limited Integrated tape
US6845255B2 (en) 1998-03-18 2005-01-18 Metal Manufacturers Limited Superconducting tapes
US6916991B2 (en) 1998-03-18 2005-07-12 Metal Manufacturing Limited Superconducting tapes
JP2004158448A (ja) * 2002-10-23 2004-06-03 Nexans Superconductors Gmbh Rebco被覆コンダクタエレメントを備えた超伝導ケーブルコンダクタ
JP2007242526A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Sumitomo Electric Ind Ltd 超電導線材
JP2007335102A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Sumitomo Electric Ind Ltd 酸化物超電導線材の製造方法および超電導機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3089294B2 (ja) 2000-09-18
US5999833A (en) 1999-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2002055435A1 (fr) Compose intermetallique supraconducteur, alliage supraconducteur et leurs procedes de preparation
JP3089294B2 (ja) 超電導テープ材の製造方法
WO1991019029A1 (en) Oxide superconductor and production thereof
CN88100501A (zh) 氧化物超导体
JPH09306256A (ja) バルク酸化物超電導体ならびにその線材及び板の作製方法
JP2571789B2 (ja) 超電導材料及びその製造方法
KR970005158B1 (ko) 복합 산화물 초전도박막 또는 선재와 그 제작방법
JP3120110B2 (ja) 酸化物超電導テープ材とその製造方法
JPH0780710B2 (ja) 酸化物高温超電導体の製造法
JP2920497B2 (ja) 超電導テープ材の製造方法
JP2603688B2 (ja) 超電導材料の改質方法
JP3854364B2 (ja) REBa2Cu3Ox系超電導体の製造方法
JP2817170B2 (ja) 超電導材料の製造方法
JP2590370B2 (ja) 超電導材料およびその製造方法
JPH0745357B2 (ja) 超電導繊維状単結晶およびその製造方法
JP2544761B2 (ja) 超電導薄膜の作製方法
JP2761727B2 (ja) 酸化物超電導体の製法
JP2971504B2 (ja) Bi基酸化物超電導体の製造方法
JP2567416B2 (ja) 超電導薄膜の作製方法
JP2821568B2 (ja) 超電導ウィスカー複合体の製造方法
JP2525842B2 (ja) 超電導線材とその製造方法
JPH0388716A (ja) 酸化物系超電導薄膜の製造方法
JPS63242960A (ja) 超電導体およびその製造方法
JPH0829938B2 (ja) 複合酸化物超電導薄膜とその作製方法
JPH01278449A (ja) 酸化物超電導体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term