JPH10222934A - データ記録装置、データ記録方法、データ再生装置、データ再生方法、データ記録再生装置、データ記録再生方法、及びディスク状記録媒体 - Google Patents

データ記録装置、データ記録方法、データ再生装置、データ再生方法、データ記録再生装置、データ記録再生方法、及びディスク状記録媒体

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JPH10222934A
JPH10222934A JP3137597A JP3137597A JPH10222934A JP H10222934 A JPH10222934 A JP H10222934A JP 3137597 A JP3137597 A JP 3137597A JP 3137597 A JP3137597 A JP 3137597A JP H10222934 A JPH10222934 A JP H10222934A
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Masanari Miyata
勝成 宮田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数チャンネルのデータを記録可能としたう
えで、できるだけデータ転送レートの低下が防止される
ようにする。 【解決手段】 ディスクDを論理アドレス方向に沿って
ブロックBr1〜Br4に分割する。記録データはAチ
ャンネル〜Dチャンネルの同一時刻のフィールド画像に
よりデータグループDGを形成し、最外周あるいは最内
周のブロック以外のブロックにおいては、ヘッドの移動
方向を反転することなくデータの書込みを実行する。デ
ータの再生動作も記録時のアドレッシングパターンに準
ずるようにする。これにより、シーク時のヘッドの最大
移動量を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複数チャン
ネルのデータをランダムアクセスが可能なディスク状記
録媒体に対応して記録/再生することのできるデータ記
録装置、データ記録方法、データ記録再生装置、データ
記録再生方法、及び複数チャンネルの時系列データが記
録されるディスク状記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在促進されているディスク状記録媒体
の大容量化を背景として、例えば、これまでのVTR
(Video Tape Recorder)に代えて、ハードディスクなど
をはじめとするディスク状記録媒体に対して映像信号デ
ータ(及びこれに付随する音声信号データ)等の時系列
データを記録し、また、ディスク状記録媒体に記録され
た映像/音声信号データを再生することのできる記録再
生装置が考えられている。このようなディスク状記録媒
体に対応して映像/音声等を記録再生可能な記録再生装
置の場合には、ランダムアクセスが可能であるため、所
望の映像情報に迅速にアクセスして再生を行うことがで
きるほか、各種編集作業も容易にできることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そして、上記のような
記録再生装置をより有用なものとするために、機能とし
て、複数チャンネルの映像信号データについて、例えば
時分割するなどして同時記録が可能なように構成すると
いったことは当然考えられる。ただし、この際には、例
えば、後の再生時において所望のデータを迅速にサーチ
して抽出できるような記録形式がとられることが好まし
い。また、1つのディスク状記録媒体に対して映像信号
データ等の記録を行う一方で、これと同時に既にディス
ク状記録媒体に記録されている映像信号データを再生し
て表示出力するといったような機能が与えられれば、こ
れまでは2台の記録再生装置が必要となるところが、1
台で済むことになる。更には、上記のような記録再生を
同時に行うような場合にも、特殊再生機能として倍速再
生などが行われるようにすることが好ましい。
【0004】また、映像信号や音声信号などの時系列デ
ータを同時記録再生するときのようにリアルタイム性が
求められる場合には、前述したシーク時間の増大に伴う
ハードディスクの記録/再生のデータ転送に必要な時間
の増大が問題となる。また、記録周波数を可変してディ
スクの外周に向かうほど1つのトラックに多くのデータ
量が記録されるようにした、いわゆるZCAV方式を採
用している場合等においては、内周と外周とのデータ転
送速度の相違に伴うデータ転送レートの低下は大きな問
題となるため、データ転送レートが低下しないようにす
ることが要求されることにもなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した
課題を解決するために、複数チャンネルのデータをディ
スク状記録媒体に記録するデータ記録装置として、ディ
スク状記録媒体の記録領域について論理アドレス方向に
分割して複数の記録ブロックを設定するブロック設定手
段と、複数チャンネルのデータを時分割した所定のデー
タ単位を所定の規則に従って連結することによりデータ
グループ単位を形成するデータグループ単位形成手段
と、順次隣接する記録ブロックに対してデータグループ
単位による記録を行うと共に、最外周あるいは最内周の
記録ブロック以外の記録ブロックにおいてはヘッドの物
理的移動方向が反転しないようにアドレス指定を行うこ
とのできる記録制御手段とを備えて構成することとし
た。
【0006】また、複数チャンネルの時系列データをデ
ィスク状記録媒体に記録するデータ記録方法として、デ
ィスク状記録媒体の記録領域について論理アドレス方向
に分割して複数の記録ブロックを設定するブロック設定
手順と、複数チャンネルのを時分割した所定のデータ単
位を所定の規則に従って連結することによりデータグル
ープ単位を形成するデータグループ単位形成手順と、順
次隣接する上記記録ブロックに対して上記データグルー
プ単位による記録を行うと共に、最外周あるいは最内周
の記録ブロック以外の記録ブロックにおいてはヘッドの
物理的移動方向が反転しないようにアドレス指定を行う
ことのできる記録手順とを実行するように構成すること
とした。
【0007】また、当該ディスク状記録媒体の記録領域
について論理アドレス方向に分割するようにして複数の
記録ブロックが設定されていると共に、この複数の記録
ブロックに対して、複数チャンネルのデータを時分割し
た所定のデータ単位を所定規則に従って連結することに
より形成したデータグループ単位による記録が行われて
いるディスク状記録媒体に対応して再生を行うデータ再
生装置として、順次隣接する記録ブロックから、所要の
データグループ単位、あるいはデータグループ単位を形
成する所要のデータ単位ごとに再生を行うようにされて
いると共に、最外周あるいは最内周の記録ブロック以外
の記録ブロックにおいてはヘッドの物理的移動方向が反
転しないようにアドレス指定を行うことのできる再生制
御手段を備えて構成することとした。
【0008】また当該ディスク状記録媒体の記録領域に
ついて論理アドレス方向に分割するようにして複数の記
録ブロックが設定されていると共に、この複数の記録ブ
ロックに対して、複数チャンネルの時系列データを形成
する所定のデータ単位を所定規則に従って連結すること
により形成されたデータグループ単位による記録が行わ
れているディスク状記録媒体に対応して再生を行うデー
タ再生方法として、順次隣接する記録ブロックから、所
要のデータグループ単位、あるいはデータグループ単位
を形成する所定のデータ単位ごとに再生を行うようにさ
れていると共に、最外周あるいは最内周の記録ブロック
以外の記録ブロックにおいてはヘッドの物理的移動方向
が反転しないようにアドレス指定を行って再生を行うよ
うに構成することとした。
【0009】また、複数チャンネルのデータをディスク
状記録媒体に記録すると共に、このディスク状記録媒体
に記録された複数チャンネルのデータを再生するデータ
記録再生装置として、ディスク状記録媒体の記録領域に
ついて論理アドレス方向に分割して複数の記録ブロック
を設定するブロック設定手段と、複数チャンネルのデー
タを時分割した所定のデータ単位を所定の規則に従って
連結することによりデータグループ単位を形成するデー
タグループ単位形成手段と、順次隣接する記録ブロック
に対して、必要な場合には、データグループ単位による
記録及び所要のデータグループ単位又はデータグループ
単位を形成する所要のデータ単位による再生を行うこと
ができると共に、最外周あるいは最内周の記録ブロック
以外の記録ブロックにおいてはヘッドの物理的移動方向
が反転しないようにアドレス指定を行う記録再生制御手
段を備えて構成することとした。
【0010】また、複数チャンネルのデータをディスク
状記録媒体に記録すると共に、このディスク状記録媒体
に記録された複数チャンネルのデータを再生するデータ
記録再生方法として、ディスク状記録媒体の記録領域に
ついて論理アドレス方向に分割して複数の記録ブロック
を設定するブロック設定手順と、複数チャンネルのデー
タを時分割した所定のデータ単位を所定の規則に従って
連結することによりデータグループ単位を形成するデー
タグループ単位形成手順と、順次隣接する記録ブロック
に対して、必要な場合には、データグループ単位による
記録及び所要の上記データグループ単位又はデータグル
ープ単位を形成する所要のデータ単位による再生を行う
ようにすると共に、最外周あるいは最内周の記録ブロッ
ク以外の記録ブロックにおいてはヘッドの物理的移動方
向が反転しないようにアドレス指定を行う記録再生制御
手順とを実行するように構成することとした。
【0011】更に、複数チャンネルのデータが記録され
るディスク状記録媒体として、このディスク状記録媒体
の記録領域について論理アドレス方向に分割して複数の
記録ブロックが設定されていると共に、各記録ブロック
に対して複数チャンネルのデータを時分割した所定のデ
ータ単位を所定規則に従って連結することにより形成さ
れるデータグループ単位による記録が行われているディ
スク状記録媒体とした。
【0012】上記構成によれば、例えば、データをディ
スク状記録媒体に記録する際に、データを連続的な論理
アドレスに順次記録していくのではなく、論理アドレス
方向に分割した複数の記録ブロックに対して、離散的に
記録されていくことになるが、これにより、最大シーク
時間を小さくしてデータ転送速度の最小値を大きくする
ことができる。また、外周と内周のデータ転送レートの
相違などにより平均的データ転送レートが低下すること
を防止することができる。
【0013】また、上記複数チャンネルのデータを時分
割した所定のデータ単位を所定の規則に従って連結する
ことによりデータグループ単位を形成するようにして、
このデータグループ単位により記録ブロックごとに記録
するようにしたことで、複数チャンネルのデータ記録が
容易に可能となると共に、例えば再生時のアクセスもデ
ータグループ単位で行うことが可能となり、所要のデー
タのシークが容易に行われることにもなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。なお、以降の説明は次の順序で行うことと
する。 <1.第1の実施の形態> (1−a.記録再生装置の構成) (1−b.記録フォーマット) (1−c.通常再生動作) (1−d.同時記録/再生動作) (1−e.同時記録/2倍速再生動作) (1−f.同時記録/3倍速再生動作) (1−g.同時記録/4倍速再生動作) (1−h.1/4間引き同時記録/再生動作) <2.第2の実施の形態> (2−a.記録フォーマット) (2−b.再生時のデータの流れ) (2−c.同時記録/再生動作) (2−d.同時記録/2倍速再生動作) (2−e.同時記録/3倍速再生動作) (2−f.同時記録/4倍速再生動作) (2−g.同時記録/再生動作:各チャンネルごとに任
意のフィールドの再生) (2−h.1/4間引き同時記録/再生動作)
【0015】<1.第1の実施の形態> (1−a.記録再生装置の構成)図1を参照して、第1
の実施の形態としての記録再生装置の一構成例について
説明する。本発明としては、任意の複数チャンネルのデ
ータについて記録/再生を行うことが可能であるが、以
降説明する本実施の形態としては、4チャンネルのデー
タの記録/再生について場合について説明することとす
る。なお、本実施の形態では、当該記録再生装置により
記録/再生されるべきビデオ信号に音声信号が含まれて
いるものとして扱う。
【0016】先ず、図1に示す記録再生装置における記
録回路系について説明する。図1の記録回路系において
は、アンテナ1にて放送波が受信される。アンテナ1に
て受信された放送波は、Aチャンネル〜Dチャンネルの
記録回路系に分岐して供給される。例えば、Aチャンネ
ルの記録回路系は、チューナ(A)2、ビデオ信号処理
回路3、A/Dコンバータ4、ビデオ信号圧縮器5、メ
モリ6を備えて構成されている。チューナ(A)2は、
アンテナ1にて受信された放送波について所要のチャン
ネル(放送周波数)を選局し、選局されたチャンネルの
ビデオ信号を出力する。ビデオ信号処理回路3では、チ
ューナ(A)2から供給されたビデオ信号についてAG
C(Automatic Gain Contorol) をはじめとする所要のビ
デオ信号処理を施してA/Dコンバータ4に出力する。
A/Dコンバータ4によりアナログ信号からデジタル信
号に変換されたビデオ信号は、ビデオ信号圧縮器5に供
給される。ビデオ信号圧縮器5では所定の圧縮方式によ
りビデオ信号について圧縮処理を施す。ここでは、ビデ
オ信号データの圧縮方式については特に限定しないが、
例えば映像信号データであれば、MPEG(Moving Pict
ure Experts Group)、MPEG2、JPEG(Joint Pho
tographic Coding Experts Group) などの圧縮方式を採
用することができる。なお、本実施の形態では例えばJ
PEGなどのフィールド画像(又はフレーム画像)単位
でデータ圧縮可能な圧縮方式を採用し、フィールド画像
単位でデータの記録/再生の処理が可能なようにされて
いるものとする。ビデオ信号圧縮器5にて圧縮されたデ
ータは、メモリ6に供給されてここで一時蓄積される。
【0017】また、Bチャンネルの記録回路系(チュー
ナ(B)7、ビデオ信号処理回路8、A/Dコンバータ
9、ビデオ信号圧縮器10、メモリ11)、Cチャンネ
ルの記録回路系(チューナ(C)12、ビデオ信号処理
回路13、A/Dコンバータ14、ビデオ信号圧縮器1
5、メモリ16)、Bチャンネルの記録回路系(チュー
ナ(C)17、ビデオ信号処理回路18、A/Dコンバ
ータ19、ビデオ信号圧縮器20、メモリ21)の各回
路構成は、上述したAチャンネルの記録回路系と同様と
なるため説明を省略する。
【0018】Aチャンネル〜Dチャンネルの記録回路系
の各メモリ6、11、16、21に蓄積されたビデオ信
号データは、後述する記録フォーマットに基づいて所要
のタイミングで読出されてディスクドライバ25に転送
される。メモリ6、11、16、21に対する書き込み
/読出し制御はバスコントローラ24が行うものとされ
る。ディスクドライバ25には、記録媒体として大容量
のデータを記録可能なディスクDが備えられており、デ
ィスクドライバ25に転送されたデータは、このディス
クDに記録される。なお、ディスクDとしては現状とし
てハードディスクなどが適当とされるが、当然のことと
してこれに限定されるものではない。
【0019】次に、再生回路系の動作について説明す
る。ディスクドライバ25のディスクDに記録されたデ
ータは、バスコントローラ24が制御を行うことによっ
てデータの読出しが行われる。ディスクドライバ25の
ディスクDから読出されたデータのうち、Aチャンネル
として記録されていたデータは、メモリ26に転送され
て蓄積される。同様にして、B〜Dチャンネルのデータ
はそれぞれメモリ28、30、32に転送されて蓄積さ
れることになる。
【0020】そして、Aチャンネルを例にとれば、上記
メモリ26に保持されたデータはビデオ信号伸長器27
に供給されて、ここで所定方式に従った伸長処理が施さ
れて表示用メモリ34に供給される。同様にして、上記
メモリ28、30、32に保持されたBチャンネル〜D
チャンネルのデータは、それぞれビデオ信号伸長器2
9、31、33に供給されてここでデータの伸長が行わ
れて、表示用メモリ34に供給される。メモリ26、2
8、30、32に対する書き込み/読出し制御はバスコ
ントローラ24を介するようにしてコントローラ23が
行うものとされる。また、表示用メモリ34に対する書
き込み/読出し制御はコントローラ23が行うものとさ
れている。
【0021】表示用メモリ34から出力されたビデオデ
ータはD/Aコンバータ35によりアナログのビデオ信
号に変換されてビデオ信号処理回路36に供給される。
ビデオ信号処理回路36では、入力されたビデオ信号に
ついてエンファシスなどを初めとする所要の信号処理を
施して、映像信号(例えばコンポジット信号)はモニタ
37に出力し、音声信号はスピーカ38に出力する。モ
ニタ37では入力された映像信号に基づいて画像表示を
行い、スピーカ38は入力された音声信号に基づいて音
声出力を行う。なお、本実施の形態ではコントローラ2
3がバスコントローラ24を介して実行するのメモリ2
6、28、30、32に対する書き込み/読出し制御及
び表示用メモリ34に対する書き込み/読出し制御によ
って、モニタ37に対して各種形態による画像表示が行
われるようにすることが可能である。例えば、Aチャン
ネル〜Dチャンネルのうち、ユーザが所望する特定の1
チャンネルの番組の画像を表示させることはもちろんの
こと、Aチャンネル〜Dチャンネルのうちユーザが任意
に選択した2チャンネル乃至4チャンネル分の番組の画
像をマルチ表示させたりすることも可能とされる。
【0022】操作部22には、例えばチャンネル切換え
キー、再生キー、変速再生用キー、特殊再生用キー、記
録(録画)キーなどをはじめとする、記録/再生等に関
する所要のキー群が各種設けられている。操作部22に
対して行われたキー操作情報はコントローラ23に伝送
される。コントローラ23はキー操作情報に応じた所要
の制御動作を実行することになる。また、コントローラ
23はバスコントローラ24を制御することによって、
再生回路系のメモリ6、10、15、20と、記録回路
系のメモリ26、28、30、32の書き込み/読出し
制御、及びディスクドライバ25に対するデータ記録/
再生制御を実行する。
【0023】なお、図1に示す本実施の形態の記録再生
装置の構成はあくまでも一例であり、これに限定される
ものではない。例えば、この図においては映像ソース
は、放送波とされているが、これは地上波、衛星放送
波、ケーブルテレビの放送信号など各種放送形態の何れ
に対応するものであっても構わない。また、外部からコ
ンポジット信号あるいはコンポーネント信号によるビデ
オ信号を入力して、ビデオ信号処理回路3、8、13、
18に供給するようにしても構わない。また、ここでは
Aチャンネル〜Dチャンネルの4チャンネルのビデオ信
号の記録/再生が可能なように構成されているが、設定
されるべきマルチチャンネル数はこれに限定されるもの
ではなく、実際の使用条件等に応じて任意に設定されれ
ばよい。
【0024】(1−b.記録フォーマット)図2を参照
して、第1の実施の形態としての記録フォーマットに付
いて説明する。図2(a)は、ディスクドライバ25に
備えられるディスクDを示しており、図2(b)は、図
2(a)のディスクにおいて□で括って示す記録領域面
の部分を拡大して模式的に示しているものである。例え
ばこのディスクDは、最外周から最内周に向かって0か
ら始まるトラック番号が付されるようにして設定されて
いる。つまり、ディスクDの論理アドレスの割り当ては
その外周から内周へと連続的に配置されている。
【0025】そして、本実施の形態においてはディスク
Dの記録領域を論理アドレス方向に沿って複数のブロッ
クに分割するが、ここでは一例として、図2(b)に示
すようにブロックBr1,Br2,Br3,Br4の4
つのブロックに分割するものとする。
【0026】また、記録用のデータは次のようにして記
録される。先ず、図1に示したメモリ6、11、16、
21にそれぞれビデオデータが1フィールド分蓄積され
ると、バスコントローラ24は例えばブロックBr1内
に対してアドレスを発生し、ここにメモリ6、11、1
6、21に保持されていたフィールド画像データをデー
タグループDGとして書き込む。これにより、例えば図
2(b)に示すように、最初にブロックBr1に対し
て、フィールド画像データA1,B1,C1,D1が記
録される、そして、本実施の形態ではこのようにして1
つのブロックに対する1回の書き込み動作により連続的
に記録される、4フィールド分の画像データをデータグ
ループDGということにする。そして本実施の形態で
は、データグループDGはAチャンネル〜Bチャンネル
の同一時刻のフィールド画像データの連結とみることが
できる。
【0027】図2(c)には、ブロックBr1に最初に
記録されるデータグループDGの構造が示されている。
この図に示すデータグループDGにおいては、その先頭
位置にフィールド画像データA1が設けられ、続いてフ
ィールド画像データB1,C1,D1が設けられて形成
されている。
【0028】なお、本明細書において、フィールド画像
データの符号は、チャンネルとして付されたアルファベ
ットと、フィールド番号により示すものとする。例えば
フィールド画像データA1,B1,C1,D1は、それ
ぞれAチャンネルの第1フィールドの画像データ、Bチ
ャンネルの第1フィールドの画像データ、Cチャンネル
の第1フィールドの画像データ、Dチャンネルの第1フ
ィールドの画像データであることを示している。また、
本明細書において、データグループDGを形成するフィ
ールド画像データを特定する場合には、例えば、図2
(c)に示すデータグループDGであれば、「データグ
ループDG(A1,B1,C1,D1)」とも表記する
ことにする。この第1の実施の形態では、データグルー
プDGはAチャンネル〜Dチャンネルの同一時刻のフィ
ールド画像データを連結して形成したものとみることが
できる。
【0029】例えば、上記図2(c)に示すデータグル
ープDGの構造となるようにして、ディスクDに記録す
るには、バスコントローラ24は、フィールド画像デー
タA1,B1,C1,D1の順となるようにメモリ6、
11、16、21からデータの読出しを行ってディスク
ドライバ25に連続的に転送する。そして、1回のアド
レス指定により、図2(b)に示すようにして、上記フ
ィールド画像データA1,B1,C1,D1の順に、ブ
ロックBr1に対して記録を行うようにする。この1フ
ィールド画像分のデータ転送(書き込み)処理は、次の
Aチャンネル〜Dチャンネルのフィールド画像のメモリ
6、11、16、21に対する書き込みが完了する以前
の段階で終了するようにされる。
【0030】続いてAチャンネル〜Dチャンネルの第2
フィールドの画像データが、それぞれメモリ6、11、
16、21に蓄積されると、バスコントローラ24は例
えばブロックBr1に隣接するブロックBr2内のアド
レスを発生し、メモリ6、11、16、21から順次A
チャンネル〜Dチャンネルの第2フィールド画像データ
(A2,B2、C2、D2)を読出して、データグルー
プDGとしてディスクに記録する。以降、バスコントロ
ーラ24は同様の制御を行って、ブロックBr3内にメ
モリ6、11、16、21から順次読出したAチャンネ
ル〜Dチャンネルの第3フィールド画像データ(A3,
B2,C3,D3)をデータグループDGとして記録
し、続いて、ブロックBr4内にメモリ6、11、1
6、21から順次読出したAチャンネル〜Dチャンネル
の第4フィールド画像データ(A4,B4,C4,D
4)をデータグループDGとして記録する。
【0031】上述のようにして、最内周のブロックBr
4までの記録が完了すると、この後はヘッドの移動方向
を反転させるようにして、ブロックBr4から順次隣接
するブロックに対して上記のようにしてデータグループ
DG単位で記録を行っていく。
【0032】つまり、図2(b)に示すように、ブロッ
クBr4内のデータグループDG(A4,B4,C4,
D4)を記録した次のアドレスに対して、データグルー
プDG(A5,B5,C5,D5)を記録し、続いて、
ブロックBr3→ブロックBr2→ブロックBr1に対
して、それぞれデータグループDG(A6,B6,C
6,D6)、データグループDG(A7,B7,C7,
D7)、データグループDG(A8,B8,C8,D
8)を記録する。そして、最外周のブロックBr1にお
いて、第8フィールド画像データからなるデータグルー
プDG(A8,B8,C8,D8)を記録した後は、こ
れに続くブロックBr1内のアドレスに対してデータグ
ループDG(A9,B9,C9,D9)を記録する。以
降は、これまで説明した記録動作に従ったアドレッシン
グにより、順次、第10フィールドの以降の画像データ
より成るデータグループDGを記録していくことにな
る。
【0033】これまで説明から分かるように、本実施の
形態においては、ディスクの記録領域を論理アドレスに
沿って複数のブロックに分割した上で、隣接するブロッ
クに順次移動するようにして、ブロックごとにデータグ
ループDG単位で記録を行うようにしている。そして、
最内周又は最外周のブロックに至った場合には、これま
でのヘッドの移動方向を反転させるようにして、順次隣
接するブロックに移動するようにして記録を行ってい
く。本実施の形態では、このような図2(b)に示すア
ドレッシングパターンが、本発明としての基本的なアド
レッシング規則に則ったものとされる。
【0034】例えば、従来のように連続したアドレスに
順次データを記録する方式では、物理的ヘッドの移動量
が最内周から最外周間の距離となり得るのに対して、上
述のような本実施の形態のアドレッシングパターンによ
り記録を行っていくことで、ヘッドの最大移動量を、ブ
ロック分割数(n)分の1(本実施の形態の例では1/
4)程度に抑えることができる。従ってシーク時間の最
大値を小さくすることができる。
【0035】(1−c.通常再生動作)図2(b)に示
すようにして記録されたデータを再生する場合には、次
のようにして行われるが、この場合も、ディスクDに対
する読出し動作は、図2(b)に示されるアドレッシン
グパターンと同様とされればよい。
【0036】つまり、バスコントローラ24は、先ずブ
ロックBr1内のデータグループDG(A1,B1,C
1,D1)の記録されたアドレスを発生させて、ディス
クドライバ25においてディスクDからのデータ読出し
を実行させ、これらフィールド画像データA1,B1,
C1,D1を、それぞれメモリ26、28、30、32
側へ転送する。この場合、データグループDG(A1,
B1,C1,D1)の読出し順は、フィールド画像デー
タA1→B1→C1→D1の順となる。また、バスコン
トローラ24はメモリ26、28、30、32に対する
書き込みタイミングを制御して、フィールド画像データ
A1はメモリ6に、フィールド画像データB1はメモリ
11に、フィールド画像データC1はメモリ16に、フ
ィールド画像データD1はメモリ21に転送して書き込
むようにする。この書き込み処理は、1フィールド期間
に相当する時間内には完了するようにする。
【0037】上記のようにしてメモリ26、28、3
0、32に格納された、Aチャンネル〜Dチャンネルの
フィールド画像データは、ビデオ信号伸長器による伸長
処理が施された後、コントローラ23による制御によ
り、所要の表示形態に適合するようにして、表示用メモ
リ34に書き込まれる。そして、表示用メモリ34に書
き込まれたビデオデータを読出して、D/Aコンバータ
35、ビデオ信号処理回路36を介して映像信号として
モニタ37に供給することにより画像表示が行われる。
また、D/Aコンバータ35、ビデオ信号処理回路36
を介して得られた音声信号をスピーカ38に出力するこ
とにより、再生データについての音声出力が行われる。
【0038】以降は、先に説明した記録時と同様のアド
レッシングにより、ディスクDから記録データの読出し
を行うと共に、これに伴って、上記した再生回路系の動
作が順次実行されることにより、最終的に、読出したデ
ータに基づいてモニタ37による画像表示、及びスピー
カ38による音声出力が行われることになる。
【0039】(1−d.同時記録/再生動作)本実施の
形態の記録再生装置では、図2にて説明したフォーマッ
トによりディスクDに既に記録されたデータを再生する
と共に、この再生動作と並行して、上記図2のフォーマ
ットに従ってデータ記録を行う、「同時記録/再生」を
行うことが可能である。
【0040】そこで次に、通常時の同時記録/再生を実
現するための動作について図3を参照して説明する。こ
の図では、第1フィールド〜第50フィールドまでのデ
ータグループDGが既に記録済とされている状態とされ
ており、再生は第1フィールドから開始し、記録は第5
1フィールドから開始する場合について示されている。
また、これより書き込まれるべきデータグループDGを
4つの□印(各□印は1チャンネル分の1フィールド画
像データを示す)の連結により示し、既に記録済とされ
てこれより再生されるべきデータグループDGを4つの
○印(各○印は1チャンネル分の1フィールド画像デー
タを示す)の連結により示している。例えば、破線の枠
内に示すデータグループDGは、第51フィールドの画
像データA51,B51,C51,D51により形成さ
れる。
【0041】本実施の形態の同時記録/再生動作を実現
するには、原則的に、図2により説明したアドレッシン
グの規則を適用するようにして、データグループDG単
位によるディスクDに対するデータ書き込み及び読出し
動作を交互に実行するようにすればよい。
【0042】図3の場合であれば、バスコントローラ2
4は先ずディスクDに対して、ブロックBr1内のデー
タグループDG(A1,B1,C1,D1)が記録され
ているアドレスを発生してデータ読出しを実行して、前
述のようにしてAチャンネル〜Dチャンネルに分離して
振り分けるようにして、メモリ26、28、30、32
に書き込む。次に、バスコントローラ24は、同じブロ
ックBr1内のアドレスを発生し、ここにメモリ6、1
1、16、21に蓄積されている第51フィールドの画
像データをディスクDに転送して、データグループDG
(A51,B51,C51,D51)として書き込む。
このような、各1回づつのディスクDに対するデータグ
ループDGの再生処理と、データグループDGの記録処
理は、1フィールド期間に相当する時間内に完了するよ
うにする。
【0043】この場合、上記データグループDG(A
1,B1,C1,D1)に続いて読出す必要があるの
は、データグループDG(A2,B2,C2,D2)で
ある。このため、バスコントローラ24は、ブロックB
r2内のデータグループDG(A2,B2,C2,D
2)が記録されているアドレスを発生してデータ読出し
を実行して、メモリ26、28、30、32に振り分け
るようにしてそれぞれ書き込む。続いて、バスコントロ
ーラ24は、ブロックBr2内におけるアドレスを発生
し、ここにメモリ6、11、16、21に保持されてい
た第52フィールドの画像データA52,B52,C5
2,D52を読出して、データグループDG(A52,
B52,C52,D52)としてディスクDへの書き込
みを行う。
【0044】続いて、本実施の形態のアドレッシングの
規則に従って、ブロックBr3において所要のアドレス
を発生させることで、第3フィールドのデータグループ
DGの読出しに続いて第53フィールドのデータグルー
プDGの書き込みを行い、ブロックBr3の内周側に隣
接するブロックBr4においても、所要のアドレスを発
生させて、第4フィールドのデータグループDGの読出
しに続いて第54フィールドのデータグループDGの書
き込みを実行する。
【0045】ところで、上記のようにしてブロック1側
から最内周のブロックBr4にヘッドが到達した後に、
続くデータの読出し/書き込み処理を、例えばこれまで
の処理と同様に読出し→書き込みの順に実行したとする
と、図3のブロックBr4において破線で示すようにし
て、ヘッドの移動方向が2回反転するようにして移動す
ることになる。これは、シーク時間の短縮という観点か
らは不利となる。
【0046】そこで本実施の形態では、このような同時
記録/再生動作時のアドレッシングの規則として、例え
ば、最内周あるいは最外周にヘッドが到達して、その移
動方向を反転して記録/再生を行う時には、ディスクD
へのデータ書き込み処理とデータ読出し処理の順を逆に
するようにされる。例えば、上記のようにしてブロック
Br4における第4フィールドのデータグループDGの
読出しと第54フィールドのデータグループDGの書き
込みが終了した後は、先ず、これに続くアドレスに対し
て、第55フィールドのデータグループDGの書き込み
を実行し、続いて第5フィールドのデータグループDG
の読出しを実行する。これにより、ブロックBr4にお
けるヘッドの移動は、実線で示すように、その移動方向
の反転動作が1回で済むこととなる。
【0047】続いては、ブロックBr3→ブロックBr
2→ブロックBr1ごとに、データ書き込み処理→デー
タ読出し処理の順で、それぞれ第56〜第58フィール
ドのデータグループDGの書き込みと、第6〜第8フィ
ールドのデータグループDGの読出しを実行する。そし
て上記動作が終了して、最外周のブロックBr1でヘッ
ドの移動方向を反転するときには、先に説明した同時記
録/再生時のアドレッシング規則に準じて、データグル
ープDGの書き込み/読出しの順をこれまでとは逆にす
る。つまり、第8フィールドのデータグループDGの読
出しの後は、そのまま続くアドレスに記録されている第
9フィールドのデータグループDGを読み出し、続いて
第58フィールドのデータグループDGの書き込み処理
を実行するようにされる。
【0048】以降は、これまで説明したアドレッシング
の規則に準ずるようにして、ブロックごとにデータグル
ープDGの読出し/書き込みをアドレッシングの規則に
従った所定順序で交互に実行する。そして、最外周及び
最内周のブロックにおいてヘッド移動方向が反転する最
には、データグループDGの読出し処理と書き込み処理
の順を逆とすることで、本実施の形態の記録再生装置に
おける同時記録/再生動作が実現されることになる。
【0049】ところで、図1に示した記録/再生装置の
構成として、例えば、ビデオ信号伸長器(27、29、
31、33)からビデオ信号処理回路36までの信号処
理に要する時間は2フィールド分に相当するものと仮定
とすると、ブロックBr1においてディスクDから読出
された第1フィールドのデータグループDGの映像及び
音声は、その2フィールド後のタイミングに出力される
ことになる。つまり、図3において「モニタ出力フィー
ルド」としてフィールド番号により示すように、ブロッ
クBr3において第3フィールドのデータグループDG
の読出しと、第53フィールドのデータグループDGの
書き込みを行っている期間において、第1フィールドの
再生画像及び再生音声がモニタ37とスピーカ38から
出力されていることになる。そして以降は、フィールド
期間(ブロックごとのデータ書き込み/読出しが実行さ
れる期間)ごとに、順次、ディスクDから再生されたフ
ィールド画像データが画像及び音声として出力されるこ
とになる。
【0050】(1−e.同時記録/2倍速再生動作)ま
た、本実施の形態においては、これまでのような複数チ
ャンネルのビデオデータの記録と並行して通常(1倍速
度)再生を行うほか、データ記録に並行して所定のm倍
速再生を行うように構成することができる。そこで先
ず、データ記録に並行して2倍速再生を行う、「同時記
録/2倍速再生動作(m=2)」について説明する。2
倍速再生を行うには、例えば第1フィールドから再生を
開始するとすると、必要とされるフィールド画像データ
のフィールド番号は、再生出力順に1→3→5→7・・
・・25→27→29→31・・・のように1フィール
ドおきとなる。
【0051】そこで、本実施の形態においては図4に示
すようなアドレッシングパターンにより、データグルー
プDGの読み出し処理とデータグループDGの書き込み
処理を交互に実行することにより、本実施の形態の同時
記録/2倍速再生動作を実現するようにされる。なお、
この図においても、第1フィールド〜第50フィールド
までのデータグループDGが既に記録済とされている状
態とされており、再生は第1フィールドから開始し、記
録は第51フィールドから開始する場合について示され
ている。また、これより書き込まれるべきデータグルー
プDGを□印により示し、既に記録済とされてこれより
再生されるべきデータグループDGを○印により示して
いる。例えば、図4において拡大して示す破線の枠内に
示すデータグループDGは、先頭からAチャンネル〜D
チャンネルの各第51フィールドの画像データが順次配
列されて形成されているものである。
【0052】この場合も、アドレッシングの規則は図3
にて説明した同時記録/(1倍速)再生動作時の場合に
準ずる。ただしこの場合には、データグループDGの読
出しとして、順次移動する各ブロックBr1〜Br4に
おいて、2倍速再生に必要とされるフィールドのデータ
グループDGのうち、最も若い番号のものから順次読出
していくようにされている。つまり、データグループD
Gの読出し順をフィールド番号によりみた場合には、図
4に示すように、1→7→3→5→13→11・・・2
1→29→27→31→25・・・の順で読出すことに
なる。この場合、例えば第3フィールドに先立って第7
フィールドが読出される場合のように、表示時のフィー
ルド出力順(1→3→5→7・・)に対して先に読みだ
されるフィールド番号のデータグループDGが存在する
ことになるが、このような先に読みだされたフィールド
番号のデータグループDGは、2倍速再生に適合するフ
ィールド順(1→3→5→7・・)がくるまで、各メモ
リ26、28、30、32に保持されているものとす
る。そして、バスコントローラ24が、メモリ26、2
8、30、32に対する読出し制御を適正タイミングで
実行することで、2倍速再生としての表示時のフィール
ド出力順に配列し直すようにして順次出力する。
【0053】また、同時記録/2倍速再生動作時には、
ビデオ信号伸長器27、29、31、33に伝送するフ
ィールド画像データのフィールド番号が、メモリ26、
28、30、32に既に蓄積されているフィールド画像
のフィールド番号を追い越すことのないように2倍速再
生を開始するタイミングを制御するようにしている。図
4に示すようにして2倍速再生を行う場合には、メモリ
26、28、30、32に保持された、適正なフィール
ド出力順とは異なって先に読みだされたフィールド番号
の画像データが足りなくならないように、3フィールド
分の期間だけ2倍速再生を開始するタイミングを遅らせ
る。これはメモリ26、28、30、32に対する読出
しタイミングを制御すればよい。
【0054】これにより、同時記録/2倍速再生動作時
には、上記3フィールド分の時間の遅延に対して、前述
したビデオ信号伸長器(27、29、31、33)から
ビデオ信号処理回路36までの信号処理に要する2フィ
ールド分の時間を加えた、5フィールド分に相当する時
間後に、ディスクDから再生したデータの表示及び音声
出力が行われることになる。従って、再生されたフィー
ルド画像の出力タイミングは、図4において「モニタ出
力フィールド」として記されたフィールド番号のように
なる。
【0055】(1−f.同時記録/3倍速再生動作)次
に、データ記録と並行して3倍速再生を行う、「同時記
録/3倍速再生動作」について図5を参照して説明す
る。この図においても、これより書き込まれるべきデー
タグループDGを□印により示し、既に記録済とされて
これより再生されるべきデータグループDGを○印によ
り示している。
【0056】3倍速再生を行うには、例えば第1フィー
ルドから再生を開始するとすると、必要となるフィール
ド画像データのフィールド番号は、再生出力順に1→4
→7→10・・・・22→25→28→31・・・のよ
うに2フィールドおきとなる。そこで、図3により説明
したアドレッシング規則を適用した上で、図5に示すよ
うなアドレッシングパターンによりデータグループDG
を記録していくと共に、再生すべきデータグループDG
を選択読出していくことにより、本実施の形態の同時記
録/3倍速再生動作を実現するようにされる。
【0057】この場合には、3倍速再生に対応するデー
タグループDGの読出し動作として、順次移動する各ブ
ロックBr1〜Br4において、3倍速再生に必要とさ
れるフィールドのデータグループDGのうち、最も若い
とされる番号のものから順次読出していくようにされて
いる。そこで図5における、データグループDGの読出
し順をフィールド番号により示すと、1→7→19→4
→13→22→10→16→25→31・・・の順で読
出されることになる。この場合も、例えば第4フィール
ドに先立って第7フィールド及び第19フィールドが読
出される場合のように、表示時のフィールド出力順(1
→3→5→7・・)に対して先に読みだされるフィール
ド番号のデータグループDGが存在することになるが、
先に読みだされたフィールド番号のデータグループDG
は、3倍速再生に適合するフィールド順(1→4→7→
10・・)がくるまで、各メモリ26、28、30、3
2に保持されているものとされる。そして、バスコント
ローラ24が、メモリ26、28、30、32に対する
読出し制御を適正タイミングで実行することで、3倍速
再生に適合するフィールド順に配列されたフィールド画
像を順次出力するようにされる。
【0058】そして、同時記録/3倍速再生動作時の場
合も同時記録/2倍速再生動作時の場合と同様に、ビデ
オ信号伸長器27、29、31、33に伝送するフィー
ルド画像データのフィールド番号が、メモリ26、2
8、30、32に既に蓄積されているフィールド画像の
フィールド番号を追い越すことのないように3倍速再生
を開始するタイミングを制御するようにしており、メモ
リ26、28、30、32に保持された、適正なフィー
ルド出力順とは異なって先に読みだされたフィールド番
号のデータグループDGが足りなくならないように、3
フィールド分の期間だけ3倍速再生を開始するタイミン
グを遅らせる。これにより、同時記録/3倍速再生動作
時においても、図5において「モニタ出力フィールド」
として示すように、実際のデータの読出しが行われたフ
ィールド期間から5フィールド後に、その読み出された
フィールド画像データの表示及び音声出力が行われるこ
とになる。
【0059】(1−g.同時記録/4倍速再生動作)次
に、データ記録と並行して4倍速再生を行う、「同時記
録/4倍速再生動作」について図6及び図7を参照して
説明する。この図においても、これより書き込まれるべ
きデータグループDGについては□印により示し、既に
記録済とされてこれより再生されるべきデータグループ
DGは○印により示している。
【0060】4倍速再生を行うには、例えば第1フィー
ルドから再生を開始するとすれば、必要となるフィール
ド画像データのフィールド番号は、再生出力順に1→5
→9→13・・・・21→25→29→33・・・のよ
うに3フィールドおきとなる。
【0061】ここで、これまで図4及び図5にて説明し
てきた同時/2倍速再生、同時/3倍速再生時と同様の
アドレッシングパターンに則って、データグループDG
の読み出し処理とデータグループDGの書き込み処理を
交互に実行したとする。この場合のアドレッシングパタ
ーンは、図6において実線でデータグループDGを連結
して示すものとなる。
【0062】例えば本実施の形態のようにディスクDに
対して4つのブロックに分割した場合、4倍速再生に必
要とされるフィールド画像データは3フィールドおきと
なることにより、これら4つのブロックのうち、2つの
ブロックに集中することになる。図6の場合では、4倍
速再生に必要とされるフィールド画像データは、ブロッ
クBr1〜Br4のうちブロックBr1,Br4に集中
し、ブロックBr2,Br3には存在しないことが分か
る。このため図6に示すように、ブロックBr1及びブ
ロックBr4では、「データグループDGの記録/再生
動作が行われるのに対して、ブロックBr2及びブロッ
クBr3では、データグループDGの書き込み処理のみ
を行って隣接するブロックに移動することになる。
【0063】仮に、上記図6のようにしてアドレッシン
グを行っていくとした場合には、同時記録/4倍速再生
の実現は不可能となる。これは、ヘッドがディスクDの
半径方向に1往復する期間内に、データグループDGの
書き込み処理は8回(8フィールド分)実行されるのに
対して、データグループDGに対する読出し処理は4回
(4フィールド分)しか実行されない結果、例えば、同
時記録/4倍速再生動作を継続しているうちに、記録す
べきフィールド画像データ(データグループDG)のフ
ィールド番号が、再生すべきフィールド画像データ(デ
ータグループDG)のフィールド番号を追い越すことに
なるからである。
【0064】そこで本実施の形態においては、これまで
のアドレッシングの規則に従ったうえで、図7に示すよ
うなアドレッシングパターンとすることにより、同時記
録/4倍速再生動作を実現するようにされる。
【0065】この図によると、最外周のブロックBr1
及び最内周のブロックBr4においては、1回のデータ
グループDGの書き込み処理に対して、2回のデータグ
ループDGの読出し処理を実行するようにされる。ここ
では最初に、第1フィールドのデータグループDGに続
いて第9フィールドのデータグループDGの読出しを実
行した後に、同じブロックBr1において第51フィー
ルドのデータグループDGの書き込みを行うようにして
いる。上記第1フィールド及び第9フィールドのデータ
グループDGは、ブロック1において4倍速再生に必要
とされるデータグループDGのうち、フィールド番号の
若い順に選択した2つのデータグループDGとなる。
【0066】続いては、ブロックBr2にヘッドを移動
して第52フィールドのデータグループDGの書き込み
のみを行い、更にブロックBr3にヘッドを移動して第
53フィールドのデータグループDGの書き込みのみを
行う。
【0067】次は、ブロックBr3からブロックBr4
に移動して、先ず、第5フィールドのデータグループD
Gの読出しに続いて第13フィールドのデータグループ
DGの読出しを実行し、続いて第54フィールドのデー
タグループDGの書き込みを実行する。つまり、最内周
のブロックBr1の場合と同様に、最外周のブロックB
r4においても、1回のデータグループDGの書き込み
処理に対して、2回のデータグループDGの読出し処理
を実行するようにされる。
【0068】ここまでが、ディスクDの内周側から外周
側へかけての片道方向のヘッド移動時のアドレッシング
とされ、ここまでアドレッシングによって、4つのデー
タグループDGの書き込み及び4つのデータグループD
Gの読出しが行われることになる。なお、上記内周側か
ら外周側へかけての片道方向のアドレッシングによるデ
ータの書き込み/読出し動作は、4フィールド期間内に
終了するようにされる。
【0069】次は、外周側から内周側へ向かってヘッド
の移動方向が反転することになる。そこで、この同時記
録/4倍速再生の場合には、上記の如き「最外周のブロ
ックBr1及び最内周のブロックBr4においては、1
回のデータグループDGの書き込み処理に対して2回の
データグループDGの読出し処理を実行し、ブロックB
r2、Br3ではデータグループDGの記録のみを行
う」という規則に従った上で、これまで説明してきた同
時記録/2倍速再生時(及び同時記録/3倍速再生時)
と同様のアドレッシングの規則を適用すればよい。つま
り、最外周又は最内周のブロックに到達してヘッドの移
動方向を反転させるときには、以降のデータグループD
Gの記録と再生処理との順序を逆にする。
【0070】この場合には、1回のデータグループDG
の記録に対して2回のデータグループDGの再生処理を
実行するため、例えば、これまでデータグループDGに
ついて[再生→再生→記録]の順で処理を行っていたの
であれば、ヘッドの移動方向が反転した時には、[記録
→再生→再生]の順となり、更にヘッドの移動方向が反
転した時に、[再生→再生→記録]の順の処理に戻るこ
とになる。
【0071】具体的に図4では、先ず最初にブロックB
r4に移動した際において[第5フィールドのデータグ
ループDGの再生→第13フィールドのデータグループ
DGの再生→第54フィールドのデータグループDGの
記録]の順で処理が行われているが、以降はヘッドの緯
度方向がブロックBr1側の外周方向に反転するため、
次の同じブロックBr4における処理としては、[第5
5フィールドのデータグループDGの記録→第21フィ
ールドのデータグループDGの再生→第29フィールド
のデータグループDGの再生]の順となっている。
【0072】以降は、これまで説明してきたアドレッシ
ングパターンを繰り返すようにして、データグループD
Gの読出し及びデータグループDGの書き込みを継続し
ていくようにされる。この結果、ヘッドがブロックBr
1〜Br4を1往復する期間内に、データグループDG
の書き込み処理が8回(8フィールド分)実行されるの
に対して、データグループDGに対する読出し処理も4
回(8フィールド分)実行されることになり、この結
果、同時記録/4倍速再生動作を継続しているうちに、
記録すべきフィールド画像データ(データグループD
G)のフィールド番号が、再生すべきフィールド画像デ
ータ(データグループDG)のフィールド番号を追い越
さないようにされる。また、ブロックBr1〜ブロック
Br4間のヘッドの片道移動方向に沿った各ブロックに
おける処理期間が1フィールド期間に相当するとすれ
ば、4フィールド期間(ブロックBr1〜ブロックBr
4間のヘッドの片道移動期間)内に、4フィールド分の
データグループDGを記録すると共に、同じ4フィール
ド分の再生用のフィールド画像データが得られることに
なる。
【0073】そして、この同時記録/4倍速再生動作時
の場合も、同時記録/2倍速再生動作時、及び同時記録
/3倍速再生動作時の場合と同様に、ビデオ信号伸長器
27、29、31、33に伝送するフィールド画像デー
タのフィールド番号が、メモリ26、28、30、32
に既に蓄積されているフィールド画像のフィールド番号
を追い越してしまって、先に読みだされたフィールド番
号のデータグループDGが足りなくならないように、こ
の場合も、3フィールド分の期間だけ4倍速再生を開始
するタイミングを遅らせる。これにより、同時記録/4
倍速再生動作時においても、図7において「モニタ出力
フィールド」として示すように、実際のデータの読出し
が行われたフィールド期間から5フィールド後に、その
読み出されたフィールド画像データの表示及び音声出力
が行われることになる。
【0074】なお、これまで同時記録/2倍速再生、同
時記録/3倍速再生、同時記録/4倍速再生について説
明したが、これまで説明してきたアドレッシング規則及
びアドレッシングパターンを準用することで、図示は省
略するが5倍速以上の同時記録/倍速再生動作も実現す
ることが可能である。
【0075】(1−h.1/4間引き同時記録/再生動
作)また、ディスクドライバ25のデータ転送速度が比
較的低速である場合や、単位あたりのデータ容量に対す
る記録時間を伸ばしたいような場合には、これまで説明
してきたように、時間的に連続するすべてのフィールド
画像データをデータグループDGとして記録するのでは
なく、フィールド画像単位で1/a(aは自然数、a≧
2)に間引くようにして抽出したうえで、これらのフィ
ールド画像データによりデータグループDGを形成して
記録するように構成することも考えられる。
【0076】図8は、フィールド画像単位で1/4(a
=4)に間引くようにして、記録と再生(通常の1倍
速)を同時に行う、1/4間引き同時記録/再生動作を
実現するためのアドレッシングを示している。この図に
おいても、第1フィールド〜第50フィールドまでのフ
ィールド画像データ(Aチャンネル〜Dチャンネルの4
チャンネル分)が、データグループDGとして既に記録
済とされている状態とされており、再生は第1フィール
ドから開始し、記録は第53フィールドから開始する場
合について示されている。また、これより書き込まれる
べきデータグループDGを□印(1フィールド画像デー
タを示す)の連結により示し、既に記録済とされてこれ
より再生されるべきデータグループDGを○印(1フィ
ールド画像データを示す)の連結により示している。
【0077】1/4間引き同時記録/再生動作で必要と
なるフィールド画像データは、例えば第1フィールドか
ら記録を開始するとすると、フィールド番号順に1→5
→9→13→17・・・37→41→45→49→53
・・・のように3フィールドおきとなる。そこで、これ
らのフィールド番号のフィールド画像よりなるデータグ
ループDGの書き込み/読出し動作を、例えば図3にて
説明したアドレッシングの規則にに準ずるようにして実
行していけばよい。
【0078】従ってこの場合には、図8に示すように、
最初の第1ブロックにおいては、先ず第1フィールドの
データグループDGを読出した後に、第53フィールド
のデータグループDGを書き込む。以降は、図3にて説
明したアドレッシングの規則に準ずるようにしてデータ
の読出し及び書き込みを行っていけばよい。ただし、こ
の場合には1/4間引き同時記録/再生であることか
ら、順次隣接するブロックに対して、第5フィールド以
降の1/4間引きにより選択されたフィールド画像デー
タにより形成したデータグループDGの読出しと、第5
7フィールド以降の1/4間引きにより選択されたフィ
ールド画像データにより形成したデータグループDGの
書き込みを実行していき、ブロックBr1(最外周)と
ブロックBr4(最内周)でヘッドの移動方向が反転す
るときには、データグループDGの読出しとデータグル
ープDGの書き込みの順序を逆にするようにして記録/
再生を行う。
【0079】また、この場合も、各ブロックにおけるデ
ータの記録及び再生処理のタイミングがフィールド期間
に対応すると共に、ビデオ信号伸長器(27、29、3
1、33)からビデオ信号処理回路36までの信号処理
に要する時間が2フィールド分に相当するもの仮定する
と、ディスクDから読出されたフィールド画像データ
(データグループDG)の映像及び音声は、「モニタ出
力フィールド」としてフィールド番号により示すよう
に、そのデータ読出し時点から2フィールド後のタイミ
ングとなる点では、図3に示した同時記録/再生(1倍
速)動作の場合と同様となる。
【0080】なお、これまでの説明においては、データ
グループDGは、図2(c)に示したように、同時刻に
おけるAチャンネル〜Dチャンネルの1フィールド画像
の連結により形成されるものとして説明したが、これは
あくまでも一例であって、例えばディスクドライバ25
のデータ転送速度に余裕があれば、図9(a)(b)に
示すようなデータグループDGの構造とすることも可能
である。図9(a)のデータグループDGは、Aチャン
ネル〜Dチャンネルそれぞれの所定の複数(n)フィー
ルド分のデータにより形成されており、この場合には、
先頭にAチャンネルの第1フィールド〜第nフィールド
までのフィールド画像データA1〜Anが配列され、続
いて、Bチャンネル、Cチャンネル、及びDチャンネル
の各第1フィールド〜第nフィールドまでの画像データ
B1〜Bn,C1〜Cn,D1〜Dnが配列されて形成
されている。
【0081】図9(b)データグループDGも、Aチャ
ンネル〜Dチャンネルそれぞれの所定の複数(n)フィ
ールド分のデータにより形成されているが、この場合に
は先頭にAチャンネル〜Dチャンネルの第1フィールド
のフィールド画像データA1,B1,C1,D1が順次
配列され、続いて、Aチャンネル〜Dチャンネルの第2
フィールドのフィールド画像データA2,B2,C2,
D2が配列されている。そして以降は、この配列パター
ンによって、所定の第nフィールドまでのフィールド画
像データAn,Bn,Cn,DnがAチャンネル〜Dチ
ャンネルの順に配列されて完結する。
【0082】<2.第2の実施の形態> (1−a.記録フォーマット)次に、本発明の第2の実
施の形態について説明する。この第2の実施の形態とし
ての記録再生装置は、先の第1の実施の形態において図
1に示した構成と同様とされればよいため、ここでは説
明を省略する。
【0083】この第2の実施の形態では、基本的なアド
レッシングの規則は、先の第1の実施の形態と同様であ
る。つまり、ディスクの記録領域を論理アドレスに沿っ
て複数のブロックに分割した上で、隣接するブロックに
順次移動するようにして、ブロックごとにデータグルー
プDG単位で記録を行う。また、最内周又は最外周のブ
ロックに至った場合には、これまでのヘッドの移動方向
を反転させるようにして、順次隣接するブロックに移動
するようにして記録を行っていくものである。
【0084】そして、この第2の実施の形態では、先
ず、ディスクDに対する記録フォーマットとして、デー
タグループDGの構造と、ディスクDに記録されるデー
タグループDGを各ブロックに対して割り当てて記録す
る際の概念が異なる。またこれに伴って、各種記録/再
生動作時のディスクに対するアドレッシングパターン
(基本的なアドレッシング規則に準ずる)や信号処理手
順等が、第1の実施の形態と異なってくるものである
が、先ず図10を参照して、ディスクDに記録されるデ
ータのフォーマットについて説明する。なお、図10に
おいて図2と同一部分については同一符号を付して説明
を省略する。
【0085】図10(a)は、ディスクドライバ25に
備えられるディスクDを示しており、図10(b)は、
図10(a)のディスクDにおいて□で括って示す記録
領域面の部分を拡大して模式的に示している。図10
(b)に示すように、本実施の形態においてもディスク
Dの記録領域を論理アドレス方向に沿って、最外周から
最内周にかけてブロックBr1,Br2,Br3,Br
4の4つのブロックに分割するものとしている。そして
本実施の形態では、以降説明するように、ブロックBr
1はAチャンネル用、ブロックBr2はBチャンネル
用、ブロックBr3はCチャンネル用、ブロックBr4
はDチャンネル用の記録領域として設定される。
【0086】ここで図10(c)に、本実施の形態にお
けるデータグループDGの構造例を示す。この図10
(c)のデータグループDGは、図10(b)に示すデ
ィスクDに対して最初に記録されることになるブロック
Br1内のデータグループDGについて示している。図
10(c)に示すデータグループDGは、先頭からAチ
ャンネルの第1フィールド〜第4フィールドのフィール
ド画像データA1,A2,A3,A4が連結するように
して形成される。即ち、第2の実施の形態としてのデー
タグループDGは、各同一チャンネルにおいて、再生時
間軸的に連続するとされる所定数のフィールド画像が複
数連結するようにして形成されるものである。即ち、所
定の再生時間長に相当するフィールド画像データ群を連
続するようにして、データグループDGを形成する。
【0087】そこで、上記図10(c)に示す構造によ
るデータグループDGを、図10(b)に示すようにし
てディスクDに記録していく過程を図11を参照して説
明する。図11(a)は垂直同期信号のタイミングによ
り、時間経過をフィールド期間により示している。この
図11(a)では、フィールド期間ごとに1から始まる
番号を付し、そのフィールド番号に従って「第1フィー
ルド期間」「第2フィールド期間」・・・・ということ
にする。図11(b)はAチャンネルのデータをフィー
ルド画像単位で示しており、図11(c)はAチャンネ
ルの各フィールド画像データがビデオ信号圧縮器5によ
り圧縮されてメモリ6に保持されるタイミングを示して
いる。図11(d)は上記メモリ6に保持されているフ
ィールド画像単位の圧縮データをディスクDに対して記
録する記録タイミングを示している。同様にして、図1
1(e)(f)(g)は、それぞれBチャンネルのフィ
ールド画像データ、ビデオ信号圧縮器10により圧縮さ
れてメモリ11に保持されるフィールド画像データ、及
び上記圧縮されたフィールド画像データの記録タイミン
グを示し、図11(h)(i)(j)は、それぞれCチ
ャンネルのフィールド画像データ、ビデオ信号圧縮器1
5により圧縮されてメモリ16に保持されるフィールド
画像データ、及び上記圧縮されたフィールド画像データ
の記録タイミングを示し、図11(k)(l)(m)
は、それぞれDチャンネルのフィールド画像データ、ビ
デオ信号圧縮器20により圧縮されてメモリ21に保持
されるフィールド画像データ、及び上記圧縮されたフィ
ールド画像データの記録タイミングを示している。
【0088】先ず、第4フィールド期間(図11
(a))を経過して第5フィールド期間に至り、図1に
示したメモリ6、11、16、21にそれぞれ圧縮され
たビデオデータが4フィールド分蓄積されると、バスコ
ントローラ24は例えばディスクDのブロックBr1内
のアドレスを発生し、先ずメモリ6に保持されているA
チャンネルの第1〜第4フィールドの画像データA1,
A2,A3,A4を順次書き込む。これにより、ブロッ
クBr1に対して、例えば図11(d)に示すタイミン
グで、最初にAチャンネルのフィールド画像データA
1,A2,A3,A4よりなるデータグループDGが記
録されることになる。
【0089】続く第6フィールド期間において、バスコ
ントローラ24は、上記ブロックBr1に隣接するブロ
ックBr2内のアドレスを発生し、メモリ11に保持さ
れているBチャンネルの第1〜第4フィールドの画像デ
ータB1,B,B3,B4をデータグループDGとし
て、図11(g)に示すタイミングで書き込む。
【0090】更に続く第7フィールド期間においては、
ブロックBr2の内周側に隣接するブロックBr3内の
アドレスに対して、メモリ16に保持されているCチャ
ンネルの第1〜第4フィールドの画像データC1,C
2,C3,C4をデータグループDGとして、図11
(j)に示すタイミングで順次書き込む。
【0091】続く第8フィールド期間内では、ブロック
Br3の内周側に隣接するブロックBr4内のアドレス
に対して、メモリ16に保持されているDチャンネルの
第1〜第4フィールドの画像データD1,D2,D3,
D4をデータグループDGとして、図11(l)に示す
タイミングで順次書き込む。これまでの過程により、図
11(a)により示される第5〜第8フィールド期間の
4フィールド期間内において、Aチャンネル〜Dチャン
ネルの各第1〜第4フィールド画像データの記録が完了
することになる。
【0092】そして、第9フィールド以降では、はじめ
に、ブロックBr4において直前に記録されたデータグ
ループDG(D1,D2,D3,D4)に続くアドレス
に対して、Dチャンネルの第5〜第8フィールドのフィ
ールド画像データをメモリ21から読出し、データグル
ープDG(D5,D6,D7,D8)として、図11
(l)に示すタイミングで順次書き込む。
【0093】上記書き込み動作が終了した後は、ブロッ
クBr4の外周側に隣接するブロックBr3のアドレス
(データグループDG(C1,C2,C3,C4)に続
くアドレス)に対して、Cチャンネルのフィールド画像
データC5〜C8をメモリから順次読出して、データグ
ループDGとして書き込む。以降は同様にして、順次内
周側に隣接するブロックBr2→ブロックBr1に対し
てアドレスを発生して、それぞれBチャンネルのフィー
ルド画像データB5,B6,B7,B8と、Aチャンネ
ルのフィールド画像データA5,A6,A7,A8をデ
ータグループDGとして書き込むようにする。
【0094】続いては、同じブロックBr1における、
上記データグループDG(A5,A6,A7,A8)に
続くアドレスに対して、Aチャンネルのフィールド画像
データA9,A10,A11,A12をメモリ6から順
次読出してデータグループDGとして書き込む。そし
て、以降はこれまで説明した信号処理及びアドレッシン
グに従ってデータグループDGの記録を行っていくよう
にされる。
【0095】上述のようなデータの流れにより記録が行
われる結果、ディスクD上においては、図10(b)の
矢印に示す順に従ったアドレッシングパターンにより、
データグループDG単位で記録が行われていくことにな
る。また、図10(b)からわかるように、本実施の形
態では、ブロックBr1においてはAチャンネルのフィ
ールド画像データが、ブロックBr2においてはBチャ
ンネルのフィールド画像データが、ブロックBr3にお
いてはCチャンネルのフィールド画像データが、ブロッ
クBr4においてはDチャンネルのフィールド画像デー
タが、それぞれ論理的に連続して記録されるようにして
管理されることになる。
【0096】(2−b.再生時のデータの流れ)次に、
上記図10及び図11にて説明するようにして記録され
たデータの再生動作について図12を参照して説明す
る。図12(a)は、図11(a)と同様に垂直同期信
号によりフィールド期間のタイミングを示している。ま
た、図12(b)(c)は、それぞれディスクDに対す
るAチャンネルのフィールド画像データの読出しタイミ
ングと、この読出しデータをメモリ26を介してビデオ
伸長器26により伸長した後の出力タイミングを示して
いる。図12(d)(e)は、それぞれBチャンネルの
フィールド画像データの読出しタイミングと、この読出
しデータの伸長後の出力タイミングを示し、図12
(f)(g)は、Cチャンネルのフィールド画像データ
の読出しタイミングと、この読出しデータの伸長後の出
力タイミングを示している。図12(h)(i)は、D
チャンネルのフィールド画像データの読出しタイミング
と、この読出しデータの伸長後の出力タイミングを示し
ている。
【0097】この場合のディスクDに記録されたデータ
に対する読出しは、図10(b)に示される記録時と同
様のアドレッシングにより行われる。バスコントローラ
24は、先ずブロックBr1におけるデータグループD
G(A1,A2,A3,A4)の記録されたアドレスを
発生することにより、図12(b)に示すように、ディ
スクDからの上記フィールド画像データA1,A2,A
3,A4の読出しを行う。なお、この際のデータグルー
プDGにおける読出し順は、フィールド画像データA1
→A2→A3→A4のデータ列の順となる。このように
して読出されたデータは、読出しデータに対応するチャ
ンネルの再生回路系のメモリに転送される。つまり、上
記フィールド画像データA1,A2,A3,A4であれ
ば、メモリ26に蓄積されることになる。
【0098】以降、バスコントローラ24は同様にし
て、ブロックBr2のデータグループDG(B1,B
2,B3,B4)→ブロックBr3のデータグループD
G(C1,C2,C3,C4)→ブロックBr4のデー
タグループDG(D1,D2,D3,D4)の読出しを
行い、それぞれ読出しデータに対応するチャンネルの再
生回路系のメモリに転送う。
【0099】図12によると、これまで述べてきた、ブ
ロックBr1〜ブロックBr4までのデータを再生して
メモリに転送する動作は、4フィールド期間に相当する
時間(4/60秒)内に完了するようにされている。
【0100】このようにして、第1フィールド期間から
第4フィールド期間の4フィールド期間(図12
(a))にわたってメモリ26、28、30、32に蓄
えられた各チャンネルのフィールド画像データは、続く
第5フィールド期間以降の4フィールド期間において、
1フィールド期間ごとにビデオ信号伸長器27、29、
31、33に転送されるものとする。これにより、第5
フィールド期間に至って、各チャンネル間の同一時刻と
されるフィールド画像データを同一タイミングで出力す
ることができる。この図では、図12(c)(e)
(g)(i)に示すように、最初に、第5フィールド期
間において、伸長されたフィールド画像データA1,B
1,C1,D1が出力され、続く第6フィールド期間に
おいて伸長されたフィールド画像データ画像A2、B
2、C2、D2が出力されることになる。以降、フィー
ルド期間ごとにフィールド画像データA3、B3、C
3、D3、フィールド画像データA4、B4、C4、D
4、・・・の順に伸長されて出力されることになる。伸
長されたこれらのデータは、例えばユーザの操作部22
の操作より指定された表示形態に適合するようにして、
所要のタイミングで表示用メモリ34に対する書き込み
/読出しが行われるように、コントローラ23が制御を
実行する。
【0101】先程説明した、ブロックBr4におけるデ
ータグループ(D1,D2,D3,D4)の再生後は、
同じブロックBr4において、データグループ(D5,
D6,D7,D8)を読出して、メモリ32に転送する
ことになる。以後、ブロックBr3→ブロックBr2→
ブロックBr1→ブロックBr1→ブロックBr2→ブ
ロックBr3という、本実施の形態の基本的なアドレッ
シングの規則に従って、順次、データグループFG単位
でフィールド画像データの読出しを行うと共に、読出し
たフィールド画像データをそのチャンネルに対応するメ
モリへの転送する処理を行なっていくようにされる。こ
のようにして、本実施の形態としての通常の再生動作が
行われる。
【0102】(2−c.同時記録/再生動作)次に、本
実施の形態において複数チャンネルのデータを記録する
と共に、既に記録されたデータを通常の1倍速で再生す
る、同時記録/再生動作について図13を参照して説明
する。ここでは、データの再生は第1フィールドから行
い、記録は第53フィールドから行う場合が示されてい
る。また、この図でも、これより書き込まれるべきデー
タグループDGを□印(1フィールド画像データを示
す)の連結により示し、既に記録済とされてこれより再
生されるべきデータグループDGを○印(1フィールド
画像データを示す)の連結により示している。
【0103】この同時記録/再生動作は、先に図3によ
り説明した第1の実施の形態の同時記録/再生と同一の
アドレッシングの規則により行われればよく、図13に
おいて実線でデータグループDGを連結して示すアドレ
ッシングパターンは、図3と同様となっている。
【0104】ただし、この場合にはデータグループDG
の構造が、時間軸的に連続するフィールド画像データが
連結されたものとされていることから、例えば最初の動
作としては、まずブロックBr1内のデータグループ
(A1,A2,A3,A4)が記録されているアドレス
を発行し、データグループDG(A1,A2,A3,A
4)を読出してメモリ26に転送する。続いて、同じブ
ロックBr1内にアドレスを発行し、メモリ6から読出
したAチャンネルのフィールド画像データA53,A5
4,A55,A56の4フィールド分のデータをデータ
グループDGとしてディスクDに書き込むことになる。
以降は、同様にして、順次各ブロックごとに所要のデー
タグループDGの読出し/書き込み、及び読出したフィ
ールド画像データをそれぞれ対応する再生回路系のメモ
リに転送するようにしていく。
【0105】図13に示す同時記録/再生時において
も、ブロックBr1〜Brの4ブロック分にわたる再生
/記録の処理は、第1の実施の形態における同時記録/
再生動作(図3参照)の場合と同様に、4フィールドの
時間内(4/60秒)に完了させることになる。この4
フィールドの間にメモリ26、28、30、32に蓄え
られたビデオデータは、次の4フィールド期間内に1フ
ィールドずつビデオ信号伸長器27、29、31、33
に伝送される。
【0106】本実施の形態の場合には、Aチャンネル〜
Dチャンネルの同一時刻のフィールド画像データがディ
スクDより読出されて、メモリ26、28、30、32
にすべて格納されるのには、図13からわかるように、
内周方向あるいは外周方向に沿った、4ブロック分のア
ドレッシングが完了する必要がある。つまり、4フィー
ルド期間を要する。そして、前述のように、本実施の形
態の記録再生装置がビデオ信号伸長器からビデオ信号処
理回路までの信号処理に要する時間が2フィールド分
(2/60秒)であるとすると、各チャンネルの第1フ
ィールドの信号はさらに4フィールド遅延された6フィ
ールド後に再生されることになる。例えば、図13に
「モニタ出力フィールド」として示すように、第3ブロ
ックにおいてデータグループDG(C5,C6,C7,
C8)の再生とデータグループDG(C57,C58,
C59,C60)の記録が行われているときに、モニタ
37とスピーカ38から各チャンネルの第1フィールド
の画像と音声の出力が行われていることになり、以降に
おいては、フィールド期間ごとに、第2フィールド、第
3フィールド、第4フィールド・・・の順に再生される
ことになる。
【0107】(2−d.同時記録/2倍速再生動作)次
に、本実施の形態において複数チャンネルの記録と同時
に2倍速再生を行なう場合として、同時記録/2倍速再
生について図14を参照して説明する。図14において
も、再生は第1フィールドから開始し、記録は第53フ
ィールド後から開始する例が示されている。また、これ
より書き込まれるべきデータグループDGを□印(1フ
ィールド画像データを示す)の連結により示し、既に記
録済とされてこれより再生されるべきデータグループD
Gを○印(1フィールド画像データを示す)の連結によ
り示している。
【0108】2倍速再生に必要なフィールド画像データ
は、先の第1の実施の形態の同時記録/2倍速再生(図
4)でも説明したように、フィールド番号として、1,
3,5,7,9・・・・と1フィールドおきとなる。こ
のため、ブロックBr1では先ずフィールド画像データ
A1,A3,A5,A7を読出してメモリ26に蓄積す
る必要がある。本実施の形態では、ディスクD上のデー
タは、図10(b)に示すように、ブロックごとに、各
チャンネルのフィールド画像データが再生時間軸に従っ
たフィールド番号順に連続して記録されている。
【0109】そこで、本実施の形態では2倍速再生に不
要なフィールド画像データも含めて、フィールド画像デ
ータA1,A2,A3,A4,A5,A6,A7までを
1度のアクセス(アドレス指定)により読出しを行うよ
うにされる。つまり、図14に示すように、データグル
ープDG(A1〜A4)をすべて読出した後、続けて、
データグループDG(A5〜A8)のうちフィールド画
像データA5,A6,A7までを読出す。この場合には
フィールド画像データA8は不要であるため、このよう
な読出し方となる。このようなブロック内のデータ読出
し方式とすることで、例えばフィールド画像データA
1,A3,A5,A7ごとに離散的にアドレス指定を4
回行なうよりもアクセス時間を短縮することができる。
そして、上記読出し処理が終了した後にAチャンネルの
第53〜第56フィールドの画像データA53,A5
4,A55,A56をデータグループDGとして、ブロ
ックBr1内に書き込むようにする。
【0110】この場合、バスコントローラ24は、例え
ばメモリ26に対する読出しデータの書き込み時に際し
ては、図15に示すように、上記のようにして読出され
たAチャンネルのフィールド画像データA1〜A8のう
ち、フィールド画像データA1,A3,A5,A7(斜
線により示す)を書き込み、不要なフィールド画像デー
タA2,A4,A6,A8は捨てるように書き込み制御
を行う。このようなメモリへの書き込み制御は、この後
読出しが行われる第9フィールド以降のデータについて
も、図15に示すようにして行われる。また、図15は
Aチャンネルを例にとって説明しているが、このような
メモリへの書き込み制御は、Aチャンネル以外の各チャ
ンネルにおいても同様にして実行される。
【0111】なお、例えばメモリ容量に余裕がある場合
には、フィールド画像データA1〜A7をすべてメモリ
26に書き込み、ビデオ信号伸長器27への読み出し時
に不要なデータを捨てるようにしてもよい。
【0112】この後は同様にして、ブロックBr2にお
いて、フィールド画像データB1〜B7までを1回のア
ドレス指定で読出し、メモリ28へフィールド画像デー
タB1,B3,B5,B7を書き込んだ後、チャンネル
Bの第53〜第56フィールドの画像データB53〜B
56までの書き込みを行う。続けて、ブロックBr3に
おいて、フィールド画像データC1〜C7までを1回の
アドレス指定で読出し、メモリ30へフィールド画像デ
ータC1,C3,C5,C7を書き込んだ後、チャンネ
ルCの第53〜第56フィールドの画像データC53〜
C56までの書き込みを行う。更に、続くブロックBr
4では、フィールド画像データD1〜D7までを1回の
アドレス指定で読出し、メモリ32へフィールド画像デ
ータD1,D3,D5,D7を書き込んだ後、チャンネ
ルDの第53〜第56フィールドの画像データD53〜
D56までの書き込みを行う。
【0113】これまでの説明から分かるように、本実施
の形態の同時記録/2倍速再生動作では、各ブロックに
アクセスするごとに、必要なフィールド番号を含むフィ
ールド画像データ群を2つデータグループDGにまたが
るようにして連続的にディスクDから読出すようにした
読出し動作と、フィールド画像データを1データグルー
プ単位により記録する記録動作が実行されるように構成
される。
【0114】この場合には、ここまでの4ブロック分の
データの読出し/書き込み処理は、4フィールドに相当
する時間内(4/60秒)に完了させる必要がある。こ
の4フィールド期間内にメモリ26,28,30,32
に蓄えられた1フィールドおきのビデオデータは、例え
ば、次の4フィールド期間内に1フィールド期間ごとに
ヒデオ信号伸長器27、29、31、33に供給され、
最終的にモニタ37とスピーカー38により2倍速再生
画像/音声として出力される。
【0115】先程のブロックBr4までの記録/再生後
は、ヘッドの移動方向が外周方向に反転することにな
る。そこで、本実施の形態の同時記録/2倍速再生動作
では、これまでの同時記録/m倍速再生時のアドレッシ
ングの規則に則って、以降のブロックごとにおけるデー
タの書き込み/読出しの順序を反転させるようにする。
つまり、先程説明したブロックBr4におけるデータグ
ループDG(D53〜D56)の記録の後は、同じブロ
ックBr4において、直前に記録されたデータグループ
DG(D53〜D56)に続くアドレスに対して、フィ
ールド画像データD57,D58,D59,D60から
なるデータグループDGを記録し、この後に、2つのデ
ータグループDGをまたぐようにして、1回のアドレス
指定によりフィールド画像データD9〜D15までの読
出しを行うことになる。
【0116】以降は、同様にしてブロックBr3→ブロ
ックBr2→ブロックBr1の順でアクセスして、各ブ
ロックにおいて、それぞれCチャンネル、Bチャンネ
ル、Aチャンネルの第57〜第60フィールド画像デー
タから成るデータグループDGの書き込み→第9〜第1
5フィールド画像データの読出し処理を実行する。
【0117】そして、上記のようにして処理が実行され
て、ブロックBr1におけるフィールド画像データA9
〜A15の読出し処理が終了した後は、ヘッドあるいは
ピックアップのシーク方向が内周方向に反転することに
なるので、再度ブロック内における読出し/書き込み処
理の順序を反転させたうえで、以降、これまでの説明に
準じたアドレッシングパターンにより記録/再生を行う
ことになる。この際に、ディスクに対する書き込み/読
出し動作に並行してメモリ26,28,30,32に対
する書き込み制御も先に説明したようにして実行するこ
とによって、必要なフィールド画像データのみをビデオ
信号伸長器に供給するようにする。
【0118】このようにして、ディスクDに対するアド
レッシングを行うと共に、メモリ26,28,30,3
2に対する書き込み制御等が行われることによって、本
発明ののアドレッシング規則に準ずるようにして、複数
チャンネルの記録/同時2倍速再生を行うことが可能と
なる。これにより、データ転送速度の低下も抑制され
る。
【0119】本実施の形態では、前述のようにAチャン
ネル〜Dチャンネルの同一時刻のフィールド画像データ
がディスクDより読出されて、メモリ26、28、3
0、32にすべて格納されるのには、内周方向あるいは
外周方向に沿った4ブロック分のアドレッシングが完了
するのに相当する4フィールド期間分の時間が必要とさ
れる。そして、この同時/2倍速再生動作時において
も、図13により同時記録/(1倍速)再生動作の場合
として説明したのと同様の理由によって、ディスクから
再生されたフィールド画像データは、そのフィールド画
像データがディスクDから読出されてから6フィールド
後に再生されることになる。例えば、図14に「モニタ
出力フィールド」として示すように、ブロックBr3に
おいてデータグループDG(C57,C58,C59,
C60)の記録と、フィールド画像データC9〜C15
の再生が行われているフィールド期間において、モニタ
37とスピーカ38から各チャンネルの第1フィールド
の画像と音声が出力されるることになり、以降は、フィ
ールド期間ごとに、第2フィールド、第3フィールド、
第4フィールド・・・の順に再生されることになる。
【0120】(2−e.同時記録/3倍速再生動作)次
に、複数チャンネルの記録と同時に3倍速再生を行なう
場合について、図16を参照して説明する。なお、この
図においても、これより記録されるべきデータグループ
DGを□印(1フィールド分の画像データを示す)の連
結で示し、これより再生されるべきデータグループDG
を○印(1フィールド分の画像データを示す)の連結で
示している。また、再生は第1フィールド画像データか
ら行い、記録は第53フィールド画像データから行うも
のとしている。
【0121】本実施の形態における同時記録/3倍速再
生動作は、先に図14により説明した本実施の形態の同
時記録/3倍速再生時のアドレッシング規則に準ずるよ
うにして、各ブロックごとに所要のフィールド画像デー
タの読出しと、データグループDG単位によるデータ記
録を実行することで実現可能になる。
【0122】3倍速再生を行なうのに必要とされるフィ
ールド画像データは、フィールド番号順に、1,4,
7,10,13・・・・のように2フィールドおきとな
る。そして、本実施の形態の同時記録/3倍速再生の場
合には、最初に、ブロックBr1において、3つのデー
タグループDGに対して連続的にトレースするようにし
て、1回のアドレス指定によってフィールド画像データ
(A1〜A4)→(A5〜A8)→(A9〜A10)を
連続的に読出すようにする。
【0123】上記のようにして読出されたフィールド画
像データA1〜A10のうち、例えば図17に示すよう
に、必要とされるフィールド画像データA1,A4,A
7,A10(斜線で示す)をメモリ26に書き込み、他
の不要なフィールド画像データは捨てるように、バスコ
ントローラ24が書き込み制御を実行する。この図17
に示すメモリへの書き込み処理は、他のチャンネルの系
統でも同様に行われ、また、第13フィールド以降のデ
ータを、後述するようにして読出した場合もこれに準じ
たメモリへの書き込み制御が行われて、必要なフィール
ド画像データのみが再生回路系のメモリに蓄積されるよ
うにする。
【0124】上記フィールド画像データA1,A4,A
7,A10のメモリ26に対する書き込み処理が終了し
た後は、同じブロックBr1においてAチャンネルの第
53〜第56フィールドまでのフィールド画像データA
53〜A56からなるデータグループDGの記録を行
う。
【0125】この後は同様にして、ブロックBr2で
は、フィールド画像データB1〜B10までを1回のア
ドレス指定で読出し、メモリ28へフィールド画像デー
タB1,B4,B7,B10を書き込んだ後、チャンネ
ルBの第53〜第56フィールドの画像データB53,
B54,B55,B56からなるデータグループDGの
書き込みを行う。次に、ブロックBr3では、フィール
ド画像データC1〜C10までを1回のアドレス指定で
読出し、メモリ30へフィールド画像データC1,C
4,C7,C10を書き込んだ後、Cチャンネルの第5
3〜第56フィールドの画像データC53,C54,C
55,C56からなるデータグループDGの書き込みを
行う。続いてブロックBr4では、フィールド画像デー
タD1〜D10までを1回のアドレス指定で読出し、メ
モリ32へフィールド画像データD1,D4,D7,D
10を書き込んだ後、チャンネルDの第53〜第56フ
ィールドの画像データD53,D54,D55,S56
からなるデータグループDGの書き込みを行う。
【0126】これまでの説明から分かるように本実施の
形態の同時記録/3倍速再生動作では、各ブロックにア
クセスするごとに、必要なフィールド番号を含むフィー
ルド画像データ群を3つのデータグループDGにまたが
るようにして連続的にディスクDから読出すようにした
読出し動作と、フィールド画像データを1データグルー
プ単位により記録する記録動作が実行されるように構成
される。
【0127】この場合、ここまでの4ブロック分のデー
タの読出し/書き込み処理は、4フィールドに相当する
時間内(4/60秒)に完了させる必要がある。この4
フィールド期間内にメモリ26,28,30,32に蓄
えられた2フィールドおきのビデオデータは、例えば、
次の4フィールド期間内に1フィールド期間ごとにビデ
オ信号伸長器27、29、31、33に供給され、最終
的にモニタ37とスピーカー38により3倍速再生画像
/音声として出力される。
【0128】先程のブロックBr4までの記録/再生後
は、ヘッドの移動方向が外周方向に反転することになる
ので、この場合も、以降のブロックごとにおけるデータ
の書き込み/読出しの順序を反転させるようにする。同
様にして、ヘッドが最外周のブロックBRr1に到達し
てヘッドの移動方向を内周側に反転させるときも、以降
のブロックごとにおけるデータの書き込み/読出しの順
序を反転させるように処理を行う。
【0129】このようにしてアドレッシングを行ってい
く結果、図16に示すようにしてデータの記録/再生が
行われることになる。この際に、ディスクに対する書き
込み/読出し動作に並行して、メモリ26,28,3
0,32に対する書き込み制御が図17にて説明したよ
うにして実行されることによって、各チャンネルの再生
回路系において、3倍速再生に必要なフィールド画像デ
ータのみがビデオ信号伸長器27,29,31,33か
ら出力されることになる。
【0130】このようにして、ディスクDに対するアド
レッシングを行うと共に、メモリ26,28,30,3
2に対する書き込み制御等が行われることによって、本
発明ののアドレッシング規則に準ずるようにして、複数
チャンネルの記録/同時2倍速再生を行うことが可能と
なる。これにより、データ転送速度もできるだけ低下し
ないようにされる。
【0131】なお、この同時/3倍速再生動作時におい
ても、例えば、図13により同時記録/(1倍速)再生
動作の場合として説明したのと同様の理由によって、デ
ィスクから再生されたフィールド画像データは、そのフ
ィールド画像データがディスクDから読出されてから6
フィールド後に再生されることになる。例えば、図15
に「モニタ出力フィールド」として示すように、ブロッ
クBr3においてデータグループDG(C57,C5
8,C59,C60)の記録と、フィールド画像データ
C9〜C15の再生が行われているフィールド期間にお
いて、モニタ37とスピーカ38から各チャンネルの第
1フィールドの画像と音声が出力され、以降は、フィー
ルド期間ごとに、第4フィールド、第7フィールド、第
10フィールド・・・の順に再生されることになる。
【0132】また、同時記録/4倍速再生以上の動作
も、これまで説明してきた同時記録/m倍速再生動作の
アドレッシングに基づいて、各ブロックごとにデータの
読出しと書き込みを交互に実行することによって実現す
ることが可能である。
【0133】(2−g.同時記録/再生動作:各チャン
ネルごとに任意のフィールドの再生)これまで説明して
きた同時記録/1倍速再生動作、及び同時記録/m倍速
再生動作では、すべてのチャンネルが第1フィールドか
ら再生される、つまり、各チャンネル間において同一時
刻のフィールドが再生されるものとして説明した。この
ような同時記録/再生動作のほかに、複数チャンネルの
データ記録と同時に、例えば、各チャンネルごとに任意
の時刻(フィールド)から再生可能なように構成するこ
とも考えられる。
【0134】そこで、このような同時記録/再生動作と
して、複数チャンネルのデータ記録と同時に、各チャン
ネルごとに任意のフィールドから1倍速再生を行う場合
について、図18を参照して説明する。なお、この図に
おいてもこれより記録されるデータグループDGを□印
(1フィールド分の画像データを示す)の連結で示し、
これより再生されるデータグループDGを○印(1フィ
ールド分の画像データを示す)の連結で示している。
【0135】この場合には、再生速度は1倍速であるこ
とから、ディスクに対するアドレッシングパターン自体
は、図13にて説明した本実施の形態の同時記録/(1
倍速)再生動作の場合と同様となるため、ここでは説明
を省略する。
【0136】この図では、Aチャンネル〜Dチャンネル
の各チャンネルにおける記録は、第53フィールドの画
像データから行うようにされている。これに対して再生
動作としては、Aチャンネルでは第1フィールドから、
Bチャンネルでは第13フィールドから、Cチャンネル
では第33フィールドから、Dチャンネルでは第5フィ
ールドからフィールド画像データの再生を開始するよう
にされている。本実施の形態では、これまで説明してき
たアドレッシング規則に則ったうえで、上記のような特
殊再生も行うことが可能である。また、図14、図16
にて説明したアドレッシングのパターンに準ずるように
すれば、複数チャンネルのデータ記録と同時に、各チャ
ンネルごとに任意のフィールドからm倍速再生を行うよ
うに構成することも可能である。
【0137】なお、各チャンネルごとにおける再生を開
始すべきフィールド(番組開始時刻)は、例えば、ユー
ザが操作部22を操作することにより指定可能なように
構成することができる。また、このような同時記録/再
生時も、これまでの各種同時記録/再生動作の場合と同
様に、ディスクから再生されたフィールド画像データ
は、そのフィールド画像データがディスクDから読出さ
れてから6フィールド後に再生されることになる。従っ
て、例えばAチャンネルのフィールド画像画像データ
は、図18において「モニタ出力フィールド」として示
すタイミングにより再生出力されることになる。この場
合には、例えばAチャンネルの第1フィールドの画像が
再生出力されているフィールド期間においては、Bチャ
ンネルの第13フィールドの画像、Cチャンネルの第3
3フィールドの画像、Dチャンネルの第5フィールドの
画像がそれぞれ再生出力されることになる。
【0138】(2−h.1/4間引き同時記録/再生動
作)また、本実施の形態においても先の第1の実施の形
態と同様に、例えばディスクドライバ25のデータ転送
速度が比較的低速であったり、一定のデータ容量に対す
る記録時間を伸ばしたいような場合には、これまで説明
してきたように、連続するすべてのフィールド画像デー
タを記録するのではなく、フィールド画像データを1/
a(aは自然数、a≧2)に間引くようにして記録する
ことが可能である。
【0139】図19は、フィールド画像単位で1/4
(a=4)に間引くようにして、記録と再生を同時に行
う、1/4間引き同時記録/再生動作を実現するための
アドレッシングを示している。なお、この図において
も、これより記録されるべきデータグループDGを□印
(1フィールド分の画像データを示す)の連結で示し、
これより再生されるべきデータグループDGを○印(1
フィールド分の画像データを示す)の連結で示してい
る。また、再生は第1フィールド画像データから行い、
記録は第49フィールド画像データから行うものとして
いる。
【0140】フィールド画像単位で1/4間引による記
録/再生を行うとした場合には、必要とされるフィール
ド画像データは、フィールド番号順に、1,5,9,1
3,17,21・・・53,57,61,65のように
3フィールドおきとなる。
【0141】そして、この場合には1/4間引されたフ
ィールド画像データを得るために、例えば記録回路系に
おいて、圧縮処理が施されたフィールド画像データをメ
モリ6、11、16、21に書き込む際に、上記した1
/4間引に必要とされるフィールド番号のフィールド画
像データのみについて書き込みあるいは読出しを行うよ
うにバスコントローラ24が制御を行う。これにより、
1/4間引されたうえで再生時間軸順に配列されたフィ
ールド画像データを各チャンネルごとに形成することが
可能となる。そして、メモリ6、11、16、21に4
フィールド分の画像データが蓄積されたら、各チャンネ
ルごとに順次これら4フィールド分の画像データをディ
スクDに転送することにより、データグループDG単位
で記録を行うようにされる。
【0142】図19では、○印は既に記録済とされてい
るフィールド画像データを示しているが、これらのフィ
ールド画像データは、上記のようにして記録されたもの
である。例えば、最初のブロックBr1においてはフィ
ールド画像データA1,A5,A9,A13からなるデ
ータグループDGが記録されており、以降は、図10に
示したアドレッシングパターンによって、ブロックBr
2→Br3→Br4→Br1・・・の順に、それぞれデ
ータグループ(B1,B5,B9,B13)→(C1,
C5,C9,C13)→(D1,D5,D9,D13)
→(D17,D21,D25,D29)・・・・が記録
されていく。このように、1/4間引き同時記録/再生
の場合には、各データグループDGは、1/4間引され
たうえで再生時間軸順に連結されたチャンネルごとの4
つのフィールド画像データにより形成されることにな
る。
【0143】この1/4間引き同時記録/再生動作は、
再生動作が1倍速であることから、そのアドレッシング
パターン自体は、図13に示した同時記録/再生時のア
ドレッシングと同様となる。最初のブロックBr1にお
いては、データグループ(A1,A5,A9,A13)
を再生するのに続いて、データグループ(A49,A5
3,A57,A63)を記録する。そして、以降におい
ては、図19において実線で各データグループDGを連
結して示すアドレッシングパターンに従って、順次各ブ
ロックにおいて所要のデータグループDGの再生/記録
を行っていくことになる。
【0144】なお、この場合にはフィールド画像データ
を1/4に間引いていることから、ブロックBr1→B
r2→Br3→Br4あるいはブロックBr4→Br3
→Br2→Br1にわたる記録/再生動作は16フィー
ルド期間に相当する時間(16/60秒)以内に納まる
ようにすればよい。
【0145】また、フィールド画像単位で1/4間引さ
れた画像を1倍速により再生する場合には、例えば4フ
ィールド期間ごとに同一の画像が出力されることにな
る。つまり、画像(及び音声)出力をフィールド番号順
に見た場合には、フィールド期間ごとに1,1,1,
1,5,5,5,5,9,9,9,9,13,13,1
3,13・・・・の順となる。
【0146】上記説明は、フィールド画像単位で1/4
間引した画像データの記録と1倍速による再生を同時に
行う場合のものであるが、フィールド画像単位で1/4
間引した画像データの記録とm倍速再生動作を同時に行
うようにすることも可能である。例えば、フィールド画
像単位で1/4間引した画像データについて同時記録/
2倍速再生動作を行うのであれば、図19に示すデータ
の記録パターンに対して、先に図14により説明したア
ドレッシングパターンを適用すればよい。つまり、図1
9において破線で連結して示すアドレッシングにより、
各ブロックごとにデータグループ単位によるデータ書き
込み及び読出しを行えばよいことになる。
【0147】そして、上記のようにしてディスクDより
読出した、1/4間引した画像データについて2倍速再
生を行うには、図20に例示するように、データグルー
プとして読出したすべてのフィールド画像データをメモ
リに蓄えて再生出力に利用する。そして、例えばフィー
ルド期間ごとに、フィールド番号順に1,1,5,5,
9,9,13,13,17,17・・・・となるように
画像出力を行うようにすれば、1/4間引した画像デー
タに基づいた2倍速再生が実現されることになる。ま
た、図19にて説明した1/4間引したフィールド画像
データの記録動作ををふまえたうえで、先に説明した図
16のアドレッシング規則を適用すれば、フィールド画
像単位で1/4間引した画像データの記録と3倍速再生
動作を同時に行うことも可能であり、また、これまでの
アドレッシング規則に準じて、アドレッシングパターン
を適宜変更することで、1/4間引した画像データの記
録と4倍速以上の再生動作を同時に実現することも可能
である。
【0148】なお、これまで説明した第2の実施の形態
は、これまで説明してきた形態に限定されるものではな
い。例えば、これまでの説明では、ディスクDに対する
ブロック分割数は4つとされていたが、これに限定され
るものではなく、例えば同時記録すべきチャンネル数に
応じて適宜変更されて構わない。更には、所定数に分割
されたブロックに対してすべてチャンネルごとのデータ
を割り当てて記録する必要は必ずしも無く、例えばディ
スクを4つのブロックに分割したうえで、2チャンネル
のデータを記録するものとし、4つのブロックのうち適
当に選択した互いに隣接する2つのブロックに対して、
各チャンネルのデータを記録することも考えられる。
【0149】また、第2の実施の形態では、各ブロック
がチャンネルごとに対応するようにされいていることか
ら、各チャンネル(ブロック)ごとに任意の倍速度で再
生するように構成することも可能であり、このような再
生動作を記録と同時に実行可能なように構成することも
可能である。
【0150】また、第2の実施の形態では図10(b)
の記録フォーマットに示すように、各チャンネルとも1
回のアクセスによる記録単位、つまり、データグループ
DGを4フィールド分の画像データにより形成するもの
としているが、データグループDGを形成するフィール
ド画像データ数はこの限りではない。
【0151】また、第1及び第2の実施例においては、
記録を同時に行わないm倍速再生のみの場合のアドレッ
シングについては図示しなかったが、各図に示した同時
記録/m倍速再生時のアドレッシングパターンにおい
て、例えば、データグループDGの記録を省略するよう
にしてアドレッシングを行うことで、m倍速再生動作を
実現することが可能である。
【0152】更に、上記各実施の形態が対応するディス
ク状記録媒体としては、現状として例えば大容量である
ハードディスクなどが適当とされるが、磁気ディスクや
光磁気ディスクなどを初めとする他の種類の記録媒体が
対応するように構成することは当然考えられるものであ
る。また、上記各実施の形態ではフィールド画像単位に
よりデータグループDGを形成するものとして説明して
いるがこれに限定されるものではなく、採用される画像
圧縮方式等に応じて、データグループDGを形成すべき
データ単位の定義は適宜変更されて構わない。例えば画
像圧縮方式としてMPEG(Moving pictureExperts Gro
up)2を採用するのであれば、一例として各TYYのG
OP(Group Of Picture)に基づいてデータグループDG
を形成するように構成することも考えられる。また、本
発明として扱うべきデータは画像データに限定されるも
のではなく、他の種類の複数チャンネルによるデータに
ついても適用が可能であり、これに応じて図1に示した
記録再生装置の構成も適宜変更されて構わない。
【0153】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、複数チャ
ンネルのデータをデータグループの構造に形成したうえ
で、これまで説明してきたようにしてブロック間に対す
るアドレッシングを行って記録/再生を行うことによ
り、複数チャンネルのデータの記録/再生を可能とした
うえで、記録/再生時におけるヘッドの最大シーク移動
量を小さくすることが可能となり、データ転送レートの
低下を防止することが可能となる。また、記録データが
ディスク上においてデータグループ単位で管理されるこ
とにより、各種特殊再生時においても、ヘッドの最大シ
ーク移動量が小さくなるように維持しながら、同時記録
/(倍速)再生などをはじめとする特殊記録/再生動作
を実現することができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としての記録/再生装置の
構成例を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態の記録フォーマットを説明す
るための説明図である。
【図3】第1の実施の形態における同時記録/(1倍
速)再生動作時のアドレッシングパターンを示す説明図
である。
【図4】第1の実施の形態における同時記録/2倍速再
生動作時のアドレッシングパターンを示す説明図であ
る。
【図5】第1の実施の形態における同時記録/3倍速再
生動作時のアドレッシングパターンを示す説明図であ
る。
【図6】第1の実施の形態において、本発明のアドレッ
シングの規則に基づいて考え得る同時記録/4倍速再生
動作時のアドレッシングパターンを示す説明図である。
【図7】第1の実施の形態における同時記録/4倍速再
生動作時のアドレッシングパターンを示す説明図であ
る。
【図8】第1の実施の形態における1/4間引による同
時記録/再生動作時のアドレッシングパターンを示す説
明図である。
【図9】第1の実施の形態としてのデータグループの他
の構造例を示す説明図である。
【図10】第2の実施の形態の記録フォーマットを説明
するための説明図である。
【図11】第2の実施の形態における記録時のデータの
流れを示す説明図である。
【図12】第2の実施の形態における再生時のデータの
流れを示す説明図である。
【図13】第2の実施の形態における同時記録/(1倍
速)再生動作時のアドレッシングパターンを示す説明図
である。
【図14】第2の実施の形態における同時記録/2倍速
再生動作時のアドレッシングパターンを示す説明図であ
る。
【図15】第2の実施の形態において、2倍速再生動作
時に必要となるフィールド画像データの抽出方法を示す
説明図である。
【図16】第2の実施の形態における同時記録/3倍速
再生動作時のアドレッシングパターンを示す説明図であ
る。
【図17】第2の実施の形態において、3倍速再生動作
時に必要となるフィールド画像データの抽出方法を示す
説明図である。
【図18】第2の実施の形態において、記録と同時に各
チャンネルを任意のフィールド画像データから再生する
場合のアドレッシングパターンを示す説明図である。
【図19】第2の実施の形態における1/4間引による
同時記録/再生動作時のアドレッシングパターンを示す
説明図である。
【図20】第2の実施の形態において、1/4間引によ
る同時記録/2倍速再生動作時に必要となるフィールド
画像データの抽出方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 アンテナ、2,7,12,17 チューナー(A)
(B)(C)(D)、3,8,13,18 ビデオ信号
処理回路、6、10、15、20 ビデオ信号圧縮器、
6,11,16,21,26,28,30,32 メモ
リ、22 操作部、23 コントローラ、24 バスコ
ントローラ、25 ディスクドライバ、27,29,3
1,33 ビデオ信号伸長器、34 表示用メモリ、3
5 D/Aコンバータ、36 ビデオ信号処理回路、3
7 モニタ、38 スピーカ、Dディスク、Br1,B
r2,Br3,Br4 ブロック、DG データグルー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】また、Bチャンネルの記録回路系(チュー
ナ(B)7、ビデオ信号処理回路8、A/Dコンバータ
9、ビデオ信号圧縮器10、メモリ11)、Cチャンネ
ルの記録回路系(チューナ(C)12、ビデオ信号処理
回路13、A/Dコンバータ14、ビデオ信号圧縮器1
5、メモリ16)、Dチャンネルの記録回路系(チュー
ナ(D)17、ビデオ信号処理回路18、A/Dコンバ
ータ19、ビデオ信号圧縮器20、メモリ21)の各回
路構成は、上述したAチャンネルの記録回路系と同様と
なるため説明を省略する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】操作部22には、例えばチャンネル切換え
キー、再生キー、変速再生用キー、特殊再生用キー、記
録(録画)キーなどをはじめとする、記録/再生等に関
する所要のキー群が各種設けられている。操作部22に
対して行われたキー操作情報はコントローラ23に伝送
される。コントローラ23はキー操作情報に応じた所要
の制御動作を実行することになる。また、コントローラ
23はバスコントローラ24を制御することによって、
記録回路系のメモリ6、111621と、再生回路
のメモリ26、28、30、32の書き込み/読出し
制御、及びディスクドライバ25に対するデータ記録/
再生制御を実行する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】続いてAチャンネル〜Dチャンネルの第2
フィールドの画像データが、それぞれメモリ6、11、
16、21に蓄積されると、バスコントローラ24は例
えばブロックBr1に隣接するブロックBr2内のアド
レスを発生し、メモリ6、11、16、21から順次A
チャンネル〜Dチャンネルの第2フィールド画像データ
(A2,B2、C2、D2)を読出して、データグルー
プDGとしてディスクに記録する。以降、バスコントロ
ーラ24は同様の制御を行って、ブロックBr3内にメ
モリ6、11、16、21から順次読出したAチャンネ
ル〜Dチャンネルの第3フィールド画像データ(A3,
B3,C3,D3)をデータグループDGとして記録
し、続いて、ブロックBr4内にメモリ6、11、1
6、21から順次読出したAチャンネル〜Dチャンネル
の第4フィールド画像データ(A4,B4,C4,D
4)をデータグループDGとして記録する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】つまり、バスコントローラ24は、先ずブ
ロックBr1内のデータグループDG(A1,B1,C
1,D1)の記録されたアドレスを発生させて、ディス
クドライバ25においてディスクDからのデータ読出し
を実行させ、これらフィールド画像データA1,B1,
C1,D1を、それぞれメモリ26、28、30、32
側へ転送する。この場合、データグループDG(A1,
B1,C1,D1)の読出し順は、フィールド画像デー
タA1→B1→C1→D1の順となる。また、バスコン
トローラ24はメモリ26、28、30、32に対する
書き込みタイミングを制御して、フィールド画像データ
A1はメモリ26に、フィールド画像データB1はメモ
リ28に、フィールド画像データC1はメモリ30に、
フィールド画像データD1はメモリ32に転送して書き
込むようにする。この書き込み処理は、1フィールド期
間に相当する時間内には完了するようにする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】続いては、ブロックBr3→ブロックBr
2→ブロックBr1ごとに、データ書き込み処理→デー
タ読出し処理の順で、それぞれ第56〜第58フィール
ドのデータグループDGの書き込みと、第6〜第8フィ
ールドのデータグループDGの読出しを実行する。そし
て上記動作が終了して、最外周のブロックBr1でヘッ
ドの移動方向を反転するときには、先に説明した同時記
録/再生時のアドレッシング規則に準じて、データグル
ープDGの書き込み/読出しの順をこれまでとは逆にす
る。つまり、第8フィールドのデータグループDGの読
出しの後は、そのまま続くアドレスに記録されている第
9フィールドのデータグループDGを読み出し、続いて
第59フィールドのデータグループDGの書き込み処理
を実行するようにされる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】仮に、上記図6のようにしてアドレッシン
グを行っていくとした場合には、同時記録/4倍速再生
の実現は不可能となる。これは、ヘッドがディスクDの
半径方向に1往復する期間内(8フィールド分の時間
内)に、データグループDGの書き込み処理は8回(8
フィールド分)実行されるのに対して、データグループ
DGに対する読出し処理は4回(4フィールド分)しか
実行されない結果、例えば、同時記録/4倍速再生動作
を継続しているうちに、伸長されてモニタに出力される
べきフィールド画像データ(データグループDG)が不
足してしまうことになるからである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】次は、ブロックBr3からブロックBr4
に移動して、先ず、第5フィールドのデータグループD
Gの読出しに続いて第13フィールドのデータグループ
DGの読出しを実行し、続いて第54フィールドのデー
タグループDGの書き込みを実行する。つまり、最外周
のブロックBr1の場合と同様に、最内周のブロックB
r4においても、1回のデータグループDGの書き込み
処理に対して、2回のデータグループDGの読出し処理
を実行するようにされる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】ここまでが、ディスクDの外周側から内周
へかけての片道方向のヘッド移動時のアドレッシング
とされ、ここまでアドレッシングによって、4つのデー
タグループDGの書き込み及び4つのデータグループD
Gの読出しが行われることになる。なお、上記外周側
内周側へかけての片道方向のアドレッシングによるデ
ータの書き込み/読出し動作は、4フィールド期間内に
終了するようにされる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】次は、内周側から外周側へ向かってヘッド
の移動方向が反転することになる。そこで、この同時記
録/4倍速再生の場合には、上記の如き「最外周のブロ
ックBr1及び最内周のブロックBr4においては、1
回のデータグループDGの書き込み処理に対して2回の
データグループDGの読出し処理を実行し、ブロックB
r2、Br3ではデータグループDGの記録のみを行
う」という規則に従った上で、これまで説明してきた同
時記録/2倍速再生時(及び同時記録/3倍速再生時)
と同様のアドレッシングの規則を適用すればよい。つま
り、最外周又は最内周のブロックに到達してヘッドの移
動方向を反転させるときには、以降のデータグループD
Gの記録と再生処理との順序を逆にする。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】具体的に図4では、先ず最初にブロックB
r4に移動した際において[第5フィールドのデータグ
ループDGの再生→第13フィールドのデータグループ
DGの再生→第54フィールドのデータグループDGの
記録]の順で処理が行われているが、以降はヘッドの
動方向がブロックBr1側の外周方向に反転するため、
次の同じブロックBr4における処理としては、[第5
5フィールドのデータグループDGの記録→第21フィ
ールドのデータグループDGの再生→第29フィールド
のデータグループDGの再生]の順となっている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】以降は、これまで説明してきたアドレッシ
ングパターンを繰り返すようにして、データグループD
Gの読出し及びデータグループDGの書き込みを継続し
ていくようにされる。この結果、ヘッドがブロックBr
1〜Br4を1往復する期間内(8フィールド分の時間
内)に、データグループDGの書き込み処理が8回(8
フィールド分)実行されるのに対して、データグループ
DGに対する読出し処理も4回(8フィールド分)実行
されることになり、この結果、同時記録/4倍速再生動
作を継続しているうちに、伸長されてモニタに出力され
るべきフィールド画像データ(データグループDG)が
不足してしまうことはなくなる。また、ブロックBr1
〜ブロックBr4間のヘッドの片道移動方向に沿った各
ブロックにおける処理期間が1フィールド期間に相当す
るとすれば、4フィールド期間(ブロックBr1〜ブロ
ックBr4間のヘッドの片道移動期間)内に、4フィー
ルド分のデータグループDGを記録すると共に、同じ4
フィールド分の再生用のフィールド画像データが得られ
ることになる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正内容】
【0091】続く第8フィールド期間内では、ブロック
Br3の内周側に隣接するブロックBr4内のアドレス
に対して、メモリ21に保持されているDチャンネルの
第1〜第4フィールドの画像データD1,D2,D3,
D4をデータグループDGとして、図11(m)に示す
タイミングで順次書き込む。これまでの過程により、図
11(a)により示される第5〜第8フィールド期間の
4フィールド期間内において、Aチャンネル〜Dチャン
ネルの各第1〜第4フィールド画像データの記録が完了
することになる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0092
【補正方法】変更
【補正内容】
【0092】そして、第9フィールド以降では、はじめ
に、ブロックBr4において直前に記録されたデータグ
ループDG(D1,D2,D3,D4)に続くアドレス
に対して、Dチャンネルの第5〜第8フィールドのフィ
ールド画像データをメモリ21から読出し、データグル
ープDG(D5,D6,D7,D8)として、図11
(m)に示すタイミングで順次書き込む。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正内容】
【0093】上記書き込み動作が終了した後は、ブロッ
クBr4の外周側に隣接するブロックBr3のアドレス
(データグループDG(C1,C2,C3,C4)に続
くアドレス)に対して、Cチャンネルのフィールド画像
データC5〜C8をメモリから順次読出して、データグ
ループDGとして書き込む。以降は同様にして、順次
周側に隣接するブロックBr2→ブロックBr1に対し
てアドレスを発生して、それぞれBチャンネルのフィー
ルド画像データB5,B6,B7,B8と、Aチャンネ
ルのフィールド画像データA5,A6,A7,A8をデ
ータグループDGとして書き込むようにする。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正内容】
【0096】(2−b.再生時のデータの流れ)次に、
上記図10及び図11にて説明するようにして記録され
たデータの再生動作について図12を参照して説明す
る。図12(a)は、図11(a)と同様に垂直同期信
号によりフィールド期間のタイミングを示している。ま
た、図12(b)(c)は、それぞれディスクDに対す
るAチャンネルのフィールド画像データの読出しタイミ
ングと、この読出しデータをメモリ26を介してビデオ
信号伸長器27により伸長した後の出力タイミングを示
している。図12(d)(e)は、それぞれBチャンネ
ルのフィールド画像データの読出しタイミングと、この
読出しデータの伸長後の出力タイミングを示し、図12
(f)(g)は、Cチャンネルのフィールド画像データ
の読出しタイミングと、この読出しデータの伸長後の出
力タイミングを示している。図12(h)(i)は、D
チャンネルのフィールド画像データの読出しタイミング
と、この読出しデータの伸長後の出力タイミングを示し
ている。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0098
【補正方法】変更
【補正内容】
【0098】以降、バスコントローラ24は同様にし
て、ブロックBr2のデータグループDG(B1,B
2,B3,B4)→ブロックBr3のデータグループD
G(C1,C2,C3,C4)→ブロックBr4のデー
タグループDG(D1,D2,D3,D4)の読出しを
行い、それぞれ読出しデータに対応するチャンネルの再
生回路系のメモリに転送される
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0101
【補正方法】変更
【補正内容】
【0101】先程説明した、ブロックBr4におけるデ
ータグループ(D1,D2,D3,D4)の再生後は、
同じブロックBr4において、データグループ(D5,
D6,D7,D8)を読出して、メモリ32に転送する
ことになる。以後、ブロックBr3→ブロックBr2→
ブロックBr1→ブロックBr1→ブロックBr2→ブ
ロックBr3という、本実施の形態の基本的なアドレッ
シングの規則に従って、順次、データグループDG単位
でフィールド画像データの読出しを行うと共に、読出し
たフィールド画像データをそのチャンネルに対応するメ
モリへの転送する処理を行なっていくようにされる。こ
のようにして、本実施の形態としての通常の再生動作が
行われる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0119
【補正方法】変更
【補正内容】
【0119】本実施の形態では、前述のようにAチャン
ネル〜Dチャンネルの同一時刻のフィールド画像データ
がディスクDより読出されて、メモリ26、28、3
0、32にすべて格納されるのには、内周方向あるいは
外周方向に沿った4ブロック分のアドレッシングが完了
するのに相当する4フィールド期間分の時間が必要とさ
れる。そして、この同時/2倍速再生動作時において
も、図13により同時記録/(1倍速)再生動作の場合
として説明したのと同様の理由によって、ディスクから
再生されたフィールド画像データは、そのフィールド画
像データがディスクDから読出されてから6フィールド
後に再生されることになる。例えば、図14に「モニタ
出力フィールド」として示すように、ブロックBr3に
おいてデータグループDG(C57,C58,C59,
C60)の記録と、フィールド画像データC9〜C15
の再生が行われているフィールド期間において、モニタ
37とスピーカ38から各チャンネルの第1フィールド
の画像と音声が出力されることになり、以降は、フィー
ルド期間ごとに、第3フィールド第5フィールド
7フィールド・・・の順に再生されることになる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0125
【補正方法】変更
【補正内容】
【0125】この後は同様にして、ブロックBr2で
は、フィールド画像データB1〜B10までを1回のア
ドレス指定で読出し、メモリ28へフィールド画像デー
タB1,B4,B7,B10を書き込んだ後、チャンネ
ルBの第53〜第56フィールドの画像データB53,
B54,B55,B56からなるデータグループDGの
書き込みを行う。次に、ブロックBr3では、フィール
ド画像データC1〜C10までを1回のアドレス指定で
読出し、メモリ30へフィールド画像データC1,C
4,C7,C10を書き込んだ後、Cチャンネルの第5
3〜第56フィールドの画像データC53,C54,C
55,C56からなるデータグループDGの書き込みを
行う。続いてブロックBr4では、フィールド画像デー
タD1〜D10までを1回のアドレス指定で読出し、メ
モリ32へフィールド画像データD1,D4,D7,D
10を書き込んだ後、チャンネルDの第53〜第56フ
ィールドの画像データD53,D54,D55,D56
からなるデータグループDGの書き込みを行う。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0128
【補正方法】変更
【補正内容】
【0128】先程のブロックBr4までの記録/再生後
は、ヘッドの移動方向が外周方向に反転することになる
ので、この場合も、以降のブロックごとにおけるデータ
の書き込み/読出しの順序を反転させるようにする。同
様にして、ヘッドが最外周のブロックBr1に到達して
ヘッドの移動方向を内周側に反転させるときも、以降の
ブロックごとにおけるデータの書き込み/読出しの順序
を反転させるように処理を行う。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0130
【補正方法】変更
【補正内容】
【0130】このようにして、ディスクDに対するアド
レッシングを行うと共に、メモリ26,28,30,3
2に対する書き込み制御等が行われることによって、
発明のアドレッシング規則に準ずるようにして、複数チ
ャンネルの記録/同時2倍速再生を行うことが可能とな
る。これにより、データ転送速度もできるだけ低下しな
いようにされる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0142
【補正方法】変更
【補正内容】
【0142】図19では、○印は既に記録済とされてい
るフィールド画像データを示しているが、これらのフィ
ールド画像データは、上記のようにして記録されたもの
である。例えば、最初のブロックBr1においてはフィ
ールド画像データA1,A5,A9,A13からなるデ
ータグループDGが記録されており、以降は、図10に
示したアドレッシングパターンによって、ブロックBr
2→Br3→Br4→Br4・・・の順に、それぞれデ
ータグループ(B1,B5,B9,B13)→(C1,
C5,C9,C13)→(D1,D5,D9,D13)
→(D17,D21,D25,D29)・・・・が記録
されていく。このように、1/4間引き同時記録/再生
の場合には、各データグループDGは、1/4間引され
たうえで再生時間軸順に連結されたチャンネルごとの4
つのフィールド画像データにより形成されることにな
る。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0143
【補正方法】変更
【補正内容】
【0143】この1/4間引き同時記録/再生動作は、
再生動作が1倍速であることから、そのアドレッシング
パターン自体は、図13に示した同時記録/再生時のア
ドレッシングと同様となる。最初のブロックBr1にお
いては、データグループ(A1,A5,A9,A13)
を再生するのに続いて、データグループ(A49,A5
3,A57,A61)を記録する。そして、以降におい
ては、図19において実線で各データグループDGを連
結して示すアドレッシングパターンに従って、順次各ブ
ロックにおいて所要のデータグループDGの再生/記録
を行っていくことになる。
【手続補正24】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正25】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正26】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正27】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数チャンネルのデータをディスク状記
    録媒体に記録するデータ記録装置であって、 ディスク状記録媒体の記録領域について論理アドレス方
    向に分割して複数の記録ブロックを設定するブロック設
    定手段と、 上記複数チャンネルのデータを時分割した所定のデータ
    単位を所定の規則に従って連結することによりデータグ
    ループ単位を形成するデータグループ単位形成手段と、 順次隣接する上記記録ブロックに対して上記データグル
    ープ単位による記録を行うと共に、最外周あるいは最内
    周の記録ブロック以外の記録ブロックにおいてはヘッド
    の物理的移動方向が反転しないようにアドレス指定を行
    うことのできる記録制御手段と、 を備えていることを特徴とするデータ記録装置。
  2. 【請求項2】 上記複数チャンネルのデータはそれぞれ
    映像信号データとされ、 上記データグループ単位形成手段は、各チャンネルの映
    像信号データを時分割して所定のデータ単位を形成する
    と共に、同一時刻とされる各チャンネルのデータ単位を
    連結することによってデータグループ単位を形成するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    データ記録装置。
  3. 【請求項3】 上記複数チャンネルのデータはそれぞれ
    映像信号データとされ、 上記データグループ単位形成手段は、各チャンネルの映
    像信号データを時分割して所定のデータ単位を形成する
    と共に、各チャンネルごとに所定の再生時間長に相当す
    るデータ単位を連結することによってデータグループ単
    位を形成するように構成されていることを特徴とする請
    求項1に記載のデータ記録装置。
  4. 【請求項4】 複数チャンネルの時系列データをディス
    ク状記録媒体に記録するデータ記録方法であって、 ディスク状記録媒体の記録領域について論理アドレス方
    向に分割して複数の記録ブロックを設定するブロック設
    定手順と、 上記複数チャンネルのを時分割した所定のデータ単位を
    所定の規則に従って連結することによりデータグループ
    単位を形成するデータグループ単位形成手順と、 順次隣接する上記記録ブロックに対して上記データグル
    ープ単位による記録を行うと共に、最外周あるいは最内
    周の記録ブロック以外の記録ブロックにおいてはヘッド
    の物理的移動方向が反転しないようにアドレス指定を行
    うことのできる記録手順と、 を実行するように構成されていることを特徴とするデー
    タ記録方法。
  5. 【請求項5】 当該ディスク状記録媒体の記録領域につ
    いて論理アドレス方向に分割するようにして複数の記録
    ブロックが設定されていると共に、この複数の記録ブロ
    ックに対して、複数チャンネルのデータを時分割した所
    定のデータ単位を所定規則に従って連結することにより
    形成したデータグループ単位による記録が行われている
    ディスク状記録媒体に対応して再生を行うデータ再生装
    置として、 順次隣接する上記記録ブロックから、所要の上記データ
    グループ単位、あるいは上記データグループ単位を形成
    する所要のデータ単位ごとに再生を行うようにされてい
    ると共に、最外周あるいは最内周の記録ブロック以外の
    記録ブロックにおいてはヘッドの物理的移動方向が反転
    しないようにアドレス指定を行うことのできる再生制御
    手段、 を備えていることを特徴とするデータ再生装置。
  6. 【請求項6】上記再生制御手段により再生された上記デ
    ータグループ単位、あるいは上記データグループ単位を
    形成する所定のデータ単位に基づいて、各チャンネルご
    との時系列データを復元して再生して出力することので
    きるチャンネルデータ再生手段、 が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のデ
    ータ再生装置。
  7. 【請求項7】 当該ディスク状記録媒体の記録領域につ
    いて論理アドレス方向に分割するようにして複数の記録
    ブロックが設定されていると共に、この複数の記録ブロ
    ックに対して、複数チャンネルの時系列データを形成す
    る所定のデータ単位を所定規則に従って連結することに
    より形成されたデータグループ単位による記録が行われ
    ているディスク状記録媒体に対応して再生を行うデータ
    再生方法として、 順次隣接する上記記録ブロックから、所要の上記データ
    グループ単位、あるいは上記データグループ単位を形成
    する所定のデータ単位ごとに再生を行うようにされてい
    ると共に、最外周あるいは最内周の記録ブロック以外の
    記録ブロックにおいてはヘッドの物理的移動方向が反転
    しないようにアドレス指定を行って再生を行うように構
    成されていることを特徴とするデータ再生方法。
  8. 【請求項8】上記ディスク状記録媒体から再生された上
    記データグループ単位、あるいは上記データグループ単
    位を形成する所定のデータ単位に基づいて、各チャンネ
    ルごとの時系列データを復元して再生出力することので
    きるチャンネルデータ再生手順、 を実行するように構成されていることを特徴とする請求
    項7に記載のデータ再生方法。
  9. 【請求項9】 複数チャンネルのデータをディスク状記
    録媒体に記録すると共に、このディスク状記録媒体に記
    録された複数チャンネルのデータを再生するデータ記録
    再生装置であって、 ディスク状記録媒体の記録領域について論理アドレス方
    向に分割して複数の記録ブロックを設定するブロック設
    定手段と、 上記複数チャンネルのデータを時分割した所定のデータ
    単位を所定の規則に従って連結することによりデータグ
    ループ単位を形成するデータグループ単位形成手段と、 順次隣接する上記記録ブロックに対して、必要な場合に
    は、上記データグループ単位による記録及び所要の上記
    データグループ単位又は上記データグループ単位を形成
    する所要のデータ単位による再生を行うことができると
    共に、最外周あるいは最内周の記録ブロック以外の記録
    ブロックにおいてはヘッドの物理的移動方向が反転しな
    いようにアドレス指定を行う記録再生制御手段と、 を備えていることを特徴とするデータ記録再生装置。
  10. 【請求項10】 複数チャンネルのデータをディスク状
    記録媒体に記録すると共に、このディスク状記録媒体に
    記録された複数チャンネルのデータを再生するデータ記
    録再生方法であって、 ディスク状記録媒体の記録領域について論理アドレス方
    向に分割して複数の記録ブロックを設定するブロック設
    定手順と、 上記複数チャンネルのデータを時分割した所定のデータ
    単位を所定の規則に従って連結することによりデータグ
    ループ単位を形成するデータグループ単位形成手順と、 順次隣接する上記記録ブロックに対して、必要な場合に
    は、上記データグループ単位による記録及び所要の上記
    データグループ単位又は上記データグループ単位を形成
    する所要のデータ単位による再生を行うようにすると共
    に、最外周あるいは最内周の記録ブロック以外の記録ブ
    ロックにおいてはヘッドの物理的移動方向が反転しない
    ようにアドレス指定を行う記録再生制御手順と、 を実行するように構成されている特徴とするデータ記録
    再生方法。
  11. 【請求項11】 複数チャンネルのデータが記録される
    ディスク状記録媒体であって、 当該ディスク状記録媒体の記録領域について論理アドレ
    ス方向に分割して複数の記録ブロックが設定されている
    と共に、各記録ブロックに対して、上記複数チャンネル
    のデータを時分割した所定のデータ単位を所定規則に従
    って連結することにより形成されるデータグループ単位
    による記録が行われている、 ことを特徴とするディスク状記録媒体。
JP3137597A 1997-01-31 1997-01-31 データ記録装置、データ記録方法、データ再生装置、データ再生方法、データ記録再生装置、データ記録再生方法、及びディスク状記録媒体 Withdrawn JPH10222934A (ja)

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