JPH102226A - 多気筒エンジンの排気装置 - Google Patents

多気筒エンジンの排気装置

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Publication number
JPH102226A
JPH102226A JP8175868A JP17586896A JPH102226A JP H102226 A JPH102226 A JP H102226A JP 8175868 A JP8175868 A JP 8175868A JP 17586896 A JP17586896 A JP 17586896A JP H102226 A JPH102226 A JP H102226A
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JP
Japan
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exhaust
exhaust pipe
cylinder
pipes
pipe
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Application number
JP8175868A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kawakubo
毅 川久保
Jiro Watase
治朗 渡瀬
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH102226A publication Critical patent/JPH102226A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Characterised By The Charging Evacuation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの各回転速度において、それぞれ排
気の圧力波が有効に利用されることにより、いずれの回
転速度でも排気脈動効果が十分に得られるようにし、か
つ、これが簡単な構成で得られるようにする。 【解決手段】 排気管3,21の各中途部の内部を互い
に連通させる連通管7を複数設ける。これら各連通管7
の内部をそれぞれ開閉自在に閉じる制御弁9を設ける。
上記エンジン1がある回転速度にあるときに、ある気筒
2の先の排気行程により生じた排気17の圧力波が、こ
の気筒2に対応する上記排気管3,21の断面積の急拡
大部で反射して、この排気管3,21の気筒2側の一端
部3aが後続の排気行程で開かれるときにこの一端部3
aに到達するよう、上記急拡大部を設定すべき位置が、
上記排気管3,21の長手方向でみて隣り合う両連通管
7,7のほぼ中央部にあるとき、上記両連通管7,7の
両制御弁9,9を共に開弁動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各一端部がこれに
対応する各気筒の燃焼室に連通し、各他端部が大気に連
通する複数の排気管を備えた多気筒エンジンであって、
各気筒が排気脈動効果を十分に得られるようにした多気
筒エンジンの排気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多気筒エンジンは、通常、各一端部がこ
れに対応する各気筒の燃焼室に連通し、各他端部が大気
に連通する複数の排気管を備えている。上記排気管の内
部が排気通路とされ、この排気通路の上記一端部である
上記燃焼室への開口部が排気開口部とされている。
【0003】そして、ある気筒における爆発行程後の排
気行程では、この気筒に対応する排気管の一端部、つま
り、上記排気開口部が開かれて、上記爆発行程後の燃焼
ガスが、排気として上記燃焼室から排気通路を通り大気
に排出されるようになっている。
【0004】ところで、上記排気が上記燃焼室から排気
開口部を通って排出されるとき、排気の圧力波である正
圧波が生じて、これが、一旦、上記排気通路内をその下
流側に向って音速で進み、これが同上排気通路の断面積
が急拡大している部分(以下、これを「急拡大部」とい
う)にまで達すると、ここで反射され、符号を変えて負
圧波となり、上記排気開口部に向って音速で戻ることと
なる。
【0005】上記の場合、ある気筒において、先の排気
行程に基づき上記「急拡大部」での反射により生じた負
圧波が、これに続く後続の排気行程で、上記排気開口部
が開かれるときに、この排気開口部に到達するようにす
れば、燃焼室内の燃焼ガスは上記燃焼室内から上記負圧
波によって吸い出され、このため、吸入効率が間接的に
向上させられてエンジン性能の向上が得られることとな
る。この効果は、排気の圧力波の利用により生じたもの
であって、排気脈動効果といわれている。
【0006】そこで、上記排気脈動効果を得るために、
従来、実開平4‐93725号公報で示されるよう、構
成されたものがある。
【0007】これによれば、各一端部がこれに対応する
各気筒の燃焼室に連通し、各他端部が大気に連通する複
数の排気管が備えられている。これら排気管の各中途部
の内部を互いに連通させる連通管が同上各排気管の上流
側から下流側に向って複数設けられ、これら各連通管の
内部をそれぞれ開閉自在に閉じる制御弁が設けられてい
る。そして、エンジンの回転速度に応じて、上記制御弁
のうち少なくとも一つの制御弁が開弁動作させられるよ
うになっている。より具体的には、エンジンの回転速度
が遅くなるに従い(もしくは速くなるに従い)、上記制
御弁のうち下流側(もしくは上流側)の制御弁が開弁動
作させられるようになっている。
【0008】即ち、制御弁が開弁動作させられている連
通管と、排気管との結合部が前記「急拡大部」に相当
し、エンジンの回転速度が遅くなるに従って(もしくは
速くなるに従って)、上記「急拡大部」が排気管の一端
部から離れる(もしくは近づく)こととされている。
【0009】これによれば、エンジンの回転速度が遅け
れば(もしくは速ければ)、ある気筒における先の排気
行程から、後続の排気行程になるまでの期間が長くかか
る(もしくは短くなる)点に着目し、先の排気行程で生
じた負圧波が、後続の排気行程で開かれた排気管の排気
開口部にまで戻るまでの時間が遅くなるよう(もしくは
速くなるよう)にし、もって、この排気開口部にタイミ
ングよく負圧波が到達することとされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の技術では、次の如き問題がある。
【0011】即ち、ある気筒において、先の排気行程に
基づき、上記「急拡大部」での反射により生じた負圧波
を、後続の排気行程で開かれる排気開口部にタイミング
よく到達させるために上記「急拡大部」を設定すべき位
置が、排気管の長手方向でみて、例えば、隣り合う両連
通管のほぼ中央部であるとき、従来では、これら両連通
管のうちいずれか一方の連通管の制御弁が開弁動作させ
られるようになっている。
【0012】しかし、これでは、負圧波が排気開口部に
達するタイミングは、少し早くなり過ぎ、もしくは、遅
くなり過ぎて、排気脈動効果が十分には得られないとい
う問題がある。
【0013】そこで、上記連通管を制御弁と共に排気管
の長手方向でみて、より多く設けることが考えられる。
このようにすれば、「急拡大部」を設けるべき位置に、
いずれかの連通管がより接近することとなって、負圧波
をよりタイミングよく、排気開口部に到達させることが
できることとなる。
【0014】しかし、このようにすると、連通管と制御
弁の数が多くなって、排気装置の構成が複雑になるとい
う問題がある。
【0015】一方、公害防止の点に鑑み、排気を浄化す
るために触媒を設けることが従来より行われているが、
単に触媒を設けると、ここで、排気の圧力波が反射し
て、排気脈動効果の向上が阻害されるおそれがある。
【0016】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、エンジンの各回転速度において、それぞ
れ排気の圧力波が有効に利用されることにより、いずれ
の回転速度でも排気脈動効果が十分に得られるようにす
ることを課題とする。
【0017】また、上記した課題の達成が簡単な構成で
得られるようにすることを課題とする。
【0018】更に、排気を浄化する触媒を設ける場合
に、この触媒が、上記した排気脈動効果の向上を阻害し
ないようにすることを課題とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明の多気筒エンジンの排気装置は、次の如くであ
る。
【0020】請求項1の発明は、各一端部3aがこれに
対応する各気筒2の燃焼室2aに連通し、各他端部3b
が大気に連通する複数の排気管3,21を備え、これら
排気管3,21の各中途部の内部を互いに連通させる連
通管7を同上各排気管3,21の上流側から下流側に向
って複数設け、これら各連通管7の内部をそれぞれ開閉
自在に閉じる制御弁9を設け、エンジン1の回転速度に
応じて、上記制御弁9のうち少なくとも一つの制御弁9
を開弁動作させるようにした場合において、上記エンジ
ン1がある回転速度にあるときに、ある気筒2の先の排
気行程により生じた排気17の圧力波が、この気筒2に
対応する上記排気管3,21の断面積の急拡大部で反射
して、この排気管3,21の一端部3aが後続の排気行
程で開かれるときにこの一端部3aに到達するよう、上
記急拡大部を設定すべき位置が、上記排気管3,21の
長手方向でみて隣り合う両連通管7,7のほぼ中央部に
あるとき、上記両連通管7,7の両制御弁9,9を共に
開弁動作させるようにしたものである。
【0021】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記各排気管3,21毎にそれぞれ排気浄化触媒2
2,22を設けたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0023】(第1の実施の形態)
【0024】図1〜3は、第1の実施の形態を示してい
る。
【0025】図において、符号1は、4サイクルの多気
筒エンジン(内燃機関)で、複数(四つ)の第1〜4気
筒2(A〜D)を備えている。
【0026】上記エンジン1は、上記各気筒2(A〜
D)から一方向に向ってほぼ平行にそれぞれ延出する複
数(四本)の第1〜4排気管3(A〜D)を備え、これ
ら各排気管3の内部が排気通路4となっている。上記各
排気管3の各一端部3aは上記各気筒2の燃焼室2aに
連通し、各他端部3bは互いに集合した後、共通のサイ
レンサー5を通して大気に連通させられている。上記各
排気管3の上記一端部3aにおける排気通路4の上記燃
焼室2aへの開口部が排気開口部とされている。以下、
この排気開口部と一端部3aとは同義語として使用す
る。
【0027】上記排気管3の各中途部の内部である排気
通路4を互いに連通させる連通管7が、上記各排気管3
の上流側から下流側に向って複数(四本)設けられてい
る。これら連通管7は第1〜4連通管7(A〜D)であ
って、各排気管3の長手方向でみて、互いにほぼ等間隔
に設けられている。これら各連通管7の内部は、上記各
排気管3の排気通路4と互いに連通する他の排気通路8
となっている。
【0028】上記各連通管7の他の排気通路8をそれぞ
れ開閉自在に閉じるバタフライ弁形式の制御弁9が設け
られている。この場合、各排気管3の長手方向でみて、
同じところに位置する複数の制御弁9は共通のアクチュ
エータ10によって、同時に閉弁、もしくは開弁動作
(図2中仮想線)させられるようになっている。
【0029】上記エンジン1のクランク軸の回転速度を
検出する速度検出センサー12が設けられている。この
速度検出センサー12の検出信号を入力して、上記アク
チュエータ10を駆動させ、これにより、上記各制御弁
9を開、閉弁動作させる電子的な制御装置13が設けら
れている。
【0030】各図中実線で示すように、上記各制御弁9
をそれぞれ閉弁動作させて各連通管7の他の排気通路8
を閉じたとき、上記各排気管3の排気通路4は互いに独
立した通路となる。
【0031】上記各排気管3の長手方向でみて、いずれ
かの制御弁9群を開弁動作させると、この開弁動作させ
られた制御弁9群を内有する第1〜4連通管7(A〜
D)と、各排気管3とで構成される第1〜4結合部16
(A〜D)は、各排気管3の排気通路4の断面積が急拡
大する部分となり、これが「急拡大部」に相当する。
【0032】上記各排気管3の長手方向でみて、これら
排気管3の一端部3aを基準位置とし、この基準位置か
ら第1〜4結合部16(A〜D)までの寸法が、L1
4とされている。
【0033】上記の場合、第1〜4気筒2(A〜D)
は、互いに位相差をもって運転される。
【0034】そして、ある一つの気筒2(A)の運転状
態をみれば、その爆発行程後の排気行程では、上記一端
部3aが動弁機構により開かれて、上記爆発行程におけ
る混合気の燃焼後の燃焼ガスが、排気17として上記燃
焼室2aから第1連通管7(A)の排気通路8と、サイ
レンサー5とを通って大気に排出される。
【0035】上記の場合、排気17が上記燃焼室2aか
ら第1排気管3(A)の一端部3aを通って排出される
とき、排気17の圧力波である正圧波が生じて、これ
が、一旦、上記排気通路4内をその下流側に向って音速
で進む。この正圧波が、図2中仮想線で示すように、制
御弁9が開弁動作させられて、第1排気管3(A)の排
気通路4の断面積が急拡大されている「急拡大部」に達
すると、ここで反射され、符号を変えて負圧波となり、
上記一端部3aに向って音速で戻ることとなる。
【0036】上記エンジン1の回転速度に応じて、上記
制御弁9群のうち少なくとも一つの制御弁9群が開弁動
作させられるようになっている。より具体的には、上記
速度検出センサー12で検出されたエンジン1の回転速
度が遅くなるに従い(もしくは速くなるに従い)、この
検出信号を入力した制御装置13が、上記制御弁9群の
うち、下流側(もしくは上流側)の制御弁9群を開弁動
作させることとされている。
【0037】即ち、エンジン1の回転速度が遅くなるに
従って(もしくは速くなるに従って)、上記「急拡大
部」が排気管3の一端部3aから離れる(もしくは近づ
く)こととされている。
【0038】これによれば、ある気筒2(A)におい
て、エンジン1の回転速度が遅ければ(もしくは速けれ
ば)、先の排気行程から、後続の排気行程になるまでの
期間が長くかかる(もしくは短くなる)点に着目し、先
の排気行程で生じた負圧波が、後続の排気行程で開かれ
た排気管3の一端部3aにまで戻るまでの時間が遅くな
るよう(もしくは速くなるよう)にし、もって、この一
端部3aにタイミングよく負圧波が到達することとされ
ている。
【0039】上記の場合、先の排気行程に基づき上記
「急拡大部」での反射により生じた負圧波を、その後続
の排気行程で開かれる排気管3の一端部3aにタイミン
グよく到達させるために「急拡大部」を設定すべき位置
が、いずれかの結合部16(A〜D)の近傍にあると
き、この近傍の結合部16における連通管7の制御弁9
を開弁動作させる。
【0040】すると、上記排気管3と連通管7との結合
部16が「急拡大部」となり、この「急拡大部」で反射
して生じた負圧波は、後続の排気行程で開かれる排気管
3の一端部3aにタイミングよく到達する。
【0041】よって、上記したある気筒2(A)の燃焼
室2a内の燃焼ガスが、この燃焼室2a内から上記負圧
波によって効果的に吸い出され、排気脈動効果が効果的
に得られることとなる(図3中、L14 の実線図
示)。
【0042】また、上記した「急拡大部」を設定すべき
位置が、排気管3の長手方向でみて、隣り合う両連通管
7,7のほぼ中央部(つまり、(L1 +L2 )/2、も
しくは(L2 +L3 )/2の近傍)にあるときには、両
連通管7,7の両制御弁9,9が共に開弁動作させられ
るようになっており、これにより、二つの「急拡大部」
が生じることとなる。
【0043】上記した各作用を、表にまとめれば、次の
如くである。
【0044】なお、表中、L1 等は、「急拡大部」を設
定すべき位置を示している。また、×印は制御弁9が閉
弁動作していることを示し、○印は同上制御弁9が開弁
動作していることを示し、△印は同上制御弁9が閉、も
しくは開弁動作のいずれかをしていることを示してい
る。
【0045】
【表1】
【0046】上記したように、「急拡大部」を設定すべ
き位置が両連通管7,7のほぼ中央になったとき、これ
ら両連通管7,7の両制御弁9,9が共に開かれ、この
ため、排気管3と、両連通管7,7との各結合部16,
16がそれぞれ「急拡大部」となり、これら各「急拡大
部」でそれぞれ反射して生じた二つの負圧波が、後続の
排気行程で開かれる排気管3の一端部3aに対し、最適
なタイミングの前後に次々と到達することとなる。
【0047】よって、これによれば、上記「急拡大部」
が単一である場合に比べて、エンジン1の燃焼室2a内
の燃焼ガスが、この燃焼室2a内から上記二つの負圧波
により効果的に吸い出され、このため、十分な排気脈動
効果が得られることとなる(図3中、(L1 +L2 )/
2と(L2 +L3 )/2の破線図示)。
【0048】なお、上記各気筒2からの排気17が各排
気管3を流れるとき、これら各排気17は互いに干渉し
ないこととされている。
【0049】(第2の実施の形態)
【0050】図4は、第2の実施の形態を示している。
【0051】これによれば、第1の実施の形態における
第1、第4排気管3(A,D)は、各連通管7で互いに
連通させられている各下流側の部分が一体化されて、第
1の共通の排気管21(A)とされ、また、第1の実施
の形態における第2、第3排気管3(B,C)は、各連
通管7で互いに連通させられている各下流側の部分が一
体化されて、第2の共通の排気管21(B)とされてい
る。
【0052】また、上記した共通の排気管21の下流端
には、それぞれに互いに独立した排気浄化触媒22が設
けられている。この排気浄化触媒22内も排気通路とな
っており、排気17がこの排気浄化触媒22内を通過す
るとき、化学吸着されて、浄化されるようになってい
る。
【0053】上記の場合、共通の排気管21と、この排
気管21に連設される排気浄化触媒22との各排気通路
の断面積は互いにほぼ等しくされており、この排気浄化
触媒22を設けたところで、排気17の圧力波は反射し
ないこととされている。
【0054】上記両排気管21,21の上流端同士と、
下流端同士の少なくともいずれか一方を互いに連通させ
る他の連通管23が設けられ、この連通管23内の排気
17の酸素量を検出するO2 センサー24が設けられて
いる。
【0055】このO2 センサー24の検出信号を前記制
御装置13が入力して、混合気の空燃比(A/F)が調
整されるようになっている。
【0056】他の構成や作用は、前記第1の実施の形態
と同様であるため、図面に共通の符号を付してその説明
を省略する。
【0057】以下の各図は、第3、第4の実施の形態を
示している。これら各実施の形態の構成や作用は、前記
第2の実施の形態と同様であるため図面に共通の符号を
付してその説明を省略する。
【0058】(第3の実施の形態)
【0059】図5は、第3の実施の形態を示している。
【0060】これによれば、排気浄化触媒22は各排気
管21の上流端に連設されている。
【0061】このため、上記各排気浄化触媒22とO2
センサー24は、各気筒2の近くに位置しているため、
その燃焼温度で、より高温とされる。
【0062】よって、上記排気浄化触媒22とO2 セン
サー24は、その特性上、排気17を効果的に浄化し、
排気17中の酸素量をより正確に検出する。
【0063】(第4の実施の形態)
【0064】図6、7は、第4の実施の形態を示してい
る。
【0065】これによれば、各排気浄化触媒22とO2
センサー24は各排気管21の長手方向の中途部に位置
させられている。
【0066】上記各排気浄化触媒22は互いに結合され
てコンパクトに構成されている。
【0067】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0068】請求項1の発明は、各一端部がこれに対応
する各気筒の燃焼室に連通し、各他端部が大気に連通す
る複数の排気管を備え、これら排気管の各中途部の内部
を互いに連通させる連通管を同上各排気管の上流側から
下流側に向って複数設け、これら各連通管の内部をそれ
ぞれ開閉自在に閉じる制御弁を設け、エンジンの回転速
度に応じて、上記制御弁のうち少なくとも一つの制御弁
を開弁動作させるようにした多気筒エンジンの排気装置
において、上記エンジンがある回転速度にあるときに、
ある気筒の先の排気行程により生じた排気の圧力波が、
この気筒に対応する排気管の断面積の急拡大部で反射し
て、この排気管の一端部が後続の排気行程で開かれると
きにこの一端部に到達するよう、上記急拡大部を設定す
べき位置が、上記排気管の長手方向でみて隣り合う両連
通管のほぼ中央部にあるとき、上記両連通管の両制御弁
を共に開弁動作させるようにしてある。
【0069】このため、急拡大部を設定すべき位置が両
連通管のほぼ中央になったとき、上記したように、これ
ら両連通管の両制御弁が共に開かれる。すると、排気管
と、両連通管との各結合部がそれぞれ急拡大部となり、
これら各急拡大部でそれぞれ反射して生じた二つの負圧
波が、後続の排気行程で開かれる排気管の一端部に対
し、最適なタイミングの前後に次々と到達することとな
る。
【0070】よって、これによれば、上記急拡大部が単
一である場合に比べて、エンジンの燃焼室内の燃焼ガス
が、この燃焼室内から上記二つの負圧波により効果的に
吸い出され、このため、十分な排気脈動効果が得られる
こととなる。
【0071】即ち、エンジンの各回転速度において、そ
れぞれ排気の圧力波が有効に利用されることにより、い
ずれの回転速度でも排気脈動効果が十分に得られること
となる。
【0072】また、上記したように、排気脈動効果が十
分に得られるという効果は両連通管における両制御弁を
共に開弁動作させることにより達成されたのであって、
連通管や制御弁の数を増やして達成されるものではな
い。
【0073】よって、上記効果の達成は、部品点数の増
加を伴わないことから、簡単な構成で得られることとな
る。
【0074】請求項2の発明は、上記各排気管毎にそれ
ぞれ排気浄化触媒を設けてあり、次の効果がある。
【0075】即ち、仮に、各排気管に対し共通の排気浄
化触媒を設けたとすると、排気管と、この排気管に連設
される排気浄化触媒との間で、各排気通路の断面積が急
変しがちとなり、つまり、急拡大部が生じることとなっ
て、ここで、圧力波が反射するおそれを生じる。
【0076】そこで、上記したように、上記各排気管毎
にそれぞれ排気浄化触媒を設けたのであり、このため、
各排気管と、この排気管に連設される排気浄化触媒との
各排気通路の断面積は互いにほぼ等しくできることか
ら、上記排気浄化触媒を設けたところにおいて、排気の
圧力波が反射することは防止される。
【0077】よって、排気の圧力波は、開弁動作してい
る連通管と、排気管との結合部だけで反射することか
ら、排気脈動効果の向上が、上記排気浄化触媒を設ける
ことにより阻害されるということは防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態で、エンジンの全体平面線図
である。
【図2】第1の実施の形態で、図1の部分拡大断面図で
ある。
【図3】第1の実施の形態で、エンジンの回転数とエン
ジントルク(出力)の関係を示すグラフ図である。
【図4】第2の実施の形態で、図1に相当する図であ
る。
【図5】第3の実施の形態で、図1に相当する図であ
る。
【図6】第4の実施の形態で、図1に相当する図であ
る。
【図7】第4の実施の形態で、図6の7‐7線矢視断面
図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 気筒 2a 燃焼室 3 排気管 3a 一端部 3b 他端部 4 排気通路 5 サイレンサー 7 連通管 8 排気通路 9 制御弁 12 速度検出センサー 13 制御装置 16 結合部 17 排気 21 排気管 22 排気浄化触媒

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各一端部がこれに対応する各気筒の燃焼
    室に連通し、各他端部が大気に連通する複数の排気管を
    備え、これら排気管の各中途部の内部を互いに連通させ
    る連通管を同上各排気管の上流側から下流側に向って複
    数設け、これら各連通管の内部をそれぞれ開閉自在に閉
    じる制御弁を設け、エンジンの回転速度に応じて、上記
    制御弁のうち少なくとも一つの制御弁を開弁動作させる
    ようにした多気筒エンジンの排気装置において、 上記エンジンがある回転速度にあるときに、ある気筒の
    先の排気行程により生じた排気の圧力波が、この気筒に
    対応する排気管の断面積の急拡大部で反射して、この排
    気管の一端部が後続の排気行程で開かれるときにこの一
    端部に到達するよう、上記急拡大部を設定すべき位置
    が、上記排気管の長手方向でみて隣り合う両連通管のほ
    ぼ中央部にあるとき、上記両連通管の両制御弁を共に開
    弁動作させるようにした多気筒エンジンの排気装置。
  2. 【請求項2】 上記各排気管毎にそれぞれ排気浄化触媒
    を設けた請求項1に記載の多気筒エンジンの排気装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006233780A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Kawasaki Heavy Ind Ltd 内燃機関の排気装置
JP4589146B2 (ja) * 2005-02-22 2010-12-01 川崎重工業株式会社 内燃機関の排気装置

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