JPH10222531A - データ出力システム - Google Patents

データ出力システム

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JPH10222531A
JPH10222531A JP3435497A JP3435497A JPH10222531A JP H10222531 A JPH10222531 A JP H10222531A JP 3435497 A JP3435497 A JP 3435497A JP 3435497 A JP3435497 A JP 3435497A JP H10222531 A JPH10222531 A JP H10222531A
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博仁 柴田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが或る時点で注意を向けている中心デ
ータに対して関連性がある周辺データを、絶妙なタイミ
ングで表出させるタシッドビューイングによるデータ出
力システムを提供する。 【解決手段】 中心データ1と当該中心データに依存し
て選択された周辺データ2〜8とを出力手段27から出
力させるデータ出力システムにおいて、データベース2
5が保持する複数のデータの内からユーザが注目するデ
ータをデータ指示手段28により中心データとして選択
し、この中心データを中心データ表出手段29が出力手
段27から出力させる。また、データベース25が保持
する複数のデータの内から周辺データ決定手段30が中
心データに対する関連度に基づいて周辺データを選択
し、この周辺データの表出タイミングを中心データの属
性、中心データの過去における表出履歴、ユーザの属性
等に基づいて、タイミング決定手段32が決定し、周辺
データ表出手段33がこの表出タイミングで出力手段2
7から周辺データを出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザとデータ群
との新しい対話の仕方としてタシットビューイングとい
う新規な手法を実現し、ユーザが或る時点で注意を向け
ているデータ(中心データ)に対して背景等として関連
性があるデータ(周辺データ)を、絶妙なタイミングで
表出させてユーザに提供するデータ出力システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】まず、タシットビューイングという新規
な手法についてその概念を説明するため、本発明の背景
を説明する。従来、多数のデータを保持した情報システ
ムからユーザがデータ(情報)を取出して見るという方
法には、大別して次の4種類があった。
【0003】1つ目の方法としては、リトリーバルと称
せされる見方であり、ユーザが特定の意図を持って情報
を取出して眺める眺め方である。情報を検索した場合、
通常においては、次の瞬間にはそれが所望の情報であっ
たかどうかをユーザは確認する筈である。もし望んでい
るものでなかったり不本意なものであった場合には、さ
らに検索が続行されることになる。キーワード検索によ
る情報の取出しがこれにあたり、我々が普段ものを探し
て発見する過程、例えば、「あの資料はたしかこのキャ
ビネットにあったはずだが」と探してゆくそのやりかた
も、基本的にはこの範疇にはいる。このリトリーバルの
特徴は、特定の意図や目的を持ってなされるというとこ
ろにある。
【0004】2つ目の方法としては、ブラウジングと称
せされる見方であり、ユーザが特定または明確な意図を
持たずに、あるいは意図や目的が弱いまたは不明瞭な状
態で、あれこれと情報を次々と取出して眺める眺め方で
ある。”Smalltalk”のシステムブラウザや、インター
ネットのブラウザを介して、情報を探しまわるのがこれ
にあたり、また、本屋であれこれと背表紙を眺めてまわ
るのもこの範疇である。このブラウジングによれば、リ
トリーバルよりは情報を捜し出すための網をかける範囲
が広くなる。
【0005】3つ目の方法としては、オーバービューイ
ングと称せされる見方であり、個々の情報の内容以前
に、全体または或る部分に含まれる情報群の情報間関係
や構造を眺める眺め方である。S.K.Carol, G.G.Roberts
on, and J.D.Mackinlay:"The Information Visualizer,
An Information Workspace", Proc. ACM CHI '91や”*
CemeDot”(造語:特開平7−121565号公報参
照)のユーザインタフェース(UI)を介して、情報群の
全体傾向を把握する手法がこれにあたり、高い丘の上か
ら街全体を見渡す、地図を使って町内の地勢を確認す
る、ドキュメントの目次を見て全体の構成を把握するな
どがこの範疇である。
【0006】4つ目の方法としては、アクセストビュー
イング(造語)と称せされる見方であり、人間側の主体
性の有無にかかわらず情報が向こうからやってきてそれ
を眺める場合の眺め方である。電子メールやニュースが
これにあたり、ダイレクトメール、回覧、電話、そして
ラジオの聞き流し、テレビの見流しも、情報が勝手にや
ってくる例である。街を歩いていて目に飛び込んでくる
ネオンや看板、聞えてくる宣伝、電車の窓から眺めてい
て次々に変わってゆく風景、こういったものも、目や耳
さえ機能させていて、こういったものがやってくる原因
さえ作ってやれば、あとは自動的にやってくる情報であ
る。上述した3つの眺め方には、実は人間側の主体性が
前提とされている。人間側がその意志をもって行動しな
い限り情報は目の前に現れない。アクセストビューイン
グは、その逆であり、むしろ量的にはこちらの方が圧倒
的に多い。
【0007】我々が情報システムを介して情報を眺める
やり方は、目下の所、上記の4つで尽くされている。し
かしながら、日常生活の場における我々と情報の関係を
みると、上記のものでは捉えられない、まったく異なる
関係がある。それは、或る情報を注視している時のその
情報の背景情報が、注視が終了又は中断されたときに眼
前に立ち現れるという現象、および、その逆、すなわち
色々の情報が見えている状態で、ある特定の情報に注視
したとたんに、その情報の周囲の情報が見えなくなって
背景に去ってしまうという現象である。このような現象
は、あまりに基本的なことであるために、日常、意識さ
れる事は少ないであろう。なお、サルトルの「風景(=
現象)を前に、或るものに着目すると、それ意外のもの
が背景となる」という考え方、また、桂愛景の「外部存
在を対象として定立しても、それ意外の対象もそれとな
く意識している非定立的意識」という概念、さらに、ポ
ラニーによるタシットノウィング「ことばにできるより
多くを知っているその多くの部分」なる概念は、この現
象を説明している。
【0008】ここで、本発明者は、この現象を人間と情
報システムが提示する情報群との間で積極的に活用し
て、注視と解放に介入して支援し、或る場合には情報処
理の効率化(文書作成において書かなければならない項
目、あるいは、書くとさらに効果を増す項目で忘れてい
るものはないかを知らせたり、電話でついでに片付けた
方がよい案件があるかどうかをかを確認させたり、な
ど)、別の場合には思考の弾性化(行き詰まりを打開す
る刺激的な情報を提示したり、あるいは、気晴らしを促
進したりする、など)を支援することは出来ないだろう
かと思考した。また、これまでコンピュータは、人間が
注視したいという情報を様々に提供してきたが、そのと
きその背景がどうなっているかについてはあまり関知し
ていなかった。人間の実社会では固定的である背景を、
コンピュータはダイナミックに制御できる。この能力を
生かせば、コンピュータ上の仮想世界で、注目情報と背
景情報をダイナミックに制御する機構を組込んで、人間
の情報の眺め方について新たな可能性を切り開くことは
できないだろうかと思考した。
【0009】本発明者は、以上の新しい情報の眺め方
を、人間が注視する「中心」情報と、その関連(これは
さまざまな観点からの様々な関連であり、これを制御で
きるのがコンピュータである)の「周辺」情報との間の
関係のあり方に基づいて検討し、本件発明をなした。こ
の新しい眺め方を、先の4つに続く5つ目の眺め方とし
て、タシットビューイングと名付け、以下に説明する。
【0010】タシットビューイングは、今非常に集中し
て注目しているものがあるときはそれだけが見えてい
て、集中の度合いが薄れるに連れて注目点の背景や周囲
にあるものも目にはいるようになる眺め方、あるいは、
その逆の眺め方である。情報システムでこれを実現する
と、特定の意図を持って情報を取出して眺め(この情報
を中心データと呼ぶ)、中心データにおける課題の解決
を支援または補完する役割を果たすように、中心データ
が提示されてから適切な時間間隔をおいて(もちろん同
時の場合もある)、中心データの関連情報(これらの情
報を周辺データと呼ぶ)を自動的に計算・検索して表出
するということになる。
【0011】ここで、タシットビューイングを実現する
ためには、次の技術課題がある。すなわち、中心データ
が決定されたときに、(1)周辺データをどのように決
定するか、(2)周辺データをどのタイミングを捉えて
表出するか、(3)どのような表出方法をとるか、さら
に、この逆パターンか、がもっとも重要な技術課題とな
る。なぜならば、(1)について言えば、周辺データは
どういう観点での周辺なのかを多様に制御できるところ
にコンピュータパワーを活用する利点があるからであ
る。また(2)について言えば、人間は、注視とその解
除を、或る時間幅の中で行っているので、より適切なタ
イミングを捉えるところに配慮が払われないならば、タ
シットビューイングの効果は減じられてしまうからであ
る。さらに(3)については、周辺決定が多様になされ
る場合、中心との関係の理解を困難にしてしまう場合が
あると懸念されるので、中心とどのような関連であるか
ということが、簡単かつ瞬時に了解できるような表出方
法の工夫が必要であるからである。
【0012】次に、従来より知られているデータ出力に
関する技術との比較で、タシットビューイングを説明す
る。
【0013】”C. M. Neuwirth, D. S. Kaufer, R. Cha
ndhok, and J. H. Morris: Issuesin the Design of Co
mputer Support for Co-authoring and Commenting, Pr
oc.of CSCW '90, pp. 183-195, 1990.”に記載されてい
るシステムは、ドキュメント作成の過程において、共著
者や査読者とのコミュニケーションの支援を目的とした
システムであり、ドキュメントの内容に積極的に注釈を
つけることを奨励し、そのための機能を提供している。
画面の中央に本文、その左右に共著者や査読者のコメン
トを書き込むなどの利用例が記載されており、本文と注
釈との両方の内容を表示することにより、注目するデー
タとその関連データとの一覧性を高めている。
【0014】しかしながら、タシットビューイングを実
現するためには、次の4つの問題点が解決されない。す
なわち、タシットビューイングでは、中心と周辺の関係
を多様に柔軟に決定できなければならないが、この技術
では、そこが固定的で一意である(問題点1)。また、
コメント群は、本文に対して固定的に存在しており、1
つのコメントを指定して、それを中心すなわち本文とす
ることはできない(問題点2)。また、データ間の関係
はデータ作成時にユーザにより指定される必要があるた
め、ユーザに対して、関係付けの負荷を大きく強いてし
まう(問題点3)。また、タシットビューイングでは、
中心が表出されてから周辺をどいうタイミングで表出す
るかの制御が出来なければならないが、そのような機構
は存在していない(問題点4)。
【0015】”F. G. Halasz, T. P. Moran, and R. H.
Trigg: NoteCards in a Nutshell,CHI+GI, 1987.”に
記載されているシステムは、ハイパーメディア・データ
からなるデータベースにおけるデータ間の関係を閲覧す
るため、データベースにおけるデータに対応するアイコ
ンをノードとし、データ間のリンクに従ってノードを結
んだネットワークのようにして表示する。これにより、
データベース全体の概要を把握し、自分が現在注目して
いるデータが全体のどういう位置にあるのか、また、そ
のデータのまわりにはどのようなデータがあるのかを把
握することができる。また、部分的に注目したい場合に
は、それを拡大して表示することができる。さらに、ア
イコンを指示することにより対応するデータの内容を見
ることができる典型的なオーバービューのシステムであ
る。
【0016】しかしながら、タシットビューイングを実
現するためには、上記した(問題点1)、(問題点
3)、(問題点4)の3つの問題点がある他、次の一覧
性に関する問題点が存在する。すなわち、ノードとして
表示されたデータは、データを抽象化したアイコンとそ
れを象徴する短い文章のみであり、データの内容までは
ユーザは把握できない。ユーザがデータの内容を見る場
合には、そのデータの内容を別のウィンドウに表示する
よう指示する必要があり、また、その近傍のデータの内
容を見る際には、その近傍のデータに対して同様の指示
をする必要がある。これはユーザに負荷を強いるだけで
なく、ユーザのデータの内容の一覧性も阻害するもので
ある(問題点5)。
【0017】”K. Utting and N. Yankelovich: Contex
t and Orientation in HypermediaNetworks, ACM Trans
actions on Information Systems, Vol. 7, No. 1, pp.
58-83, 1989.”に記載されているシステムは、ハイパ
ーメディア・データからなるデータベースをネットワー
クのように表示するシステムであり、”Global Ma
p”、”Local Map”、”Local Tracking Map”という3
つの機能が提供されている。”Global Map”では、デー
タベース全体をデータをノードとしたネットワークのよ
うに表示することにより、ユーザのデータベース全体の
把握を支援する。”Local Map”では、ユーザが指定し
たユーザが注目するノードと、そこから直接リンクで結
ばれたノードを取り出して、ユーザが指定したノードを
中心に、それと直接リンクで結ばれているノード群をそ
の周辺に配置して”Global Map”における局所的なデー
タの関係を表示する。ユーザは、周辺配置されたデータ
群の中から新たに注目するデータとして中心に持ってく
るデータを指示できる。さらに、ユーザの注目するノー
ドの変更に応じて、”Local Map”における注目するノ
ードを動的に変動可能にしたものが”Local Tracking M
ap”である。しかしながら、タシットビューイングを実
現するためには、上記した(問題点1)、(問題点
3)、(問題点4)、(問題点5)という4つの問題点
が解決されていない。
【0018】特開平4−321144号公報に記載され
たハイパーテキストのブラウジング処理装置では、ハイ
パーテキストからなるデータベースに対し、任意のノー
ドを起点として、そこからの木構造を、下位のノードに
なるに従い順次インデントを施すことにより表現する。
さらに、ノードが木構造の最下位(これ以上、下位ノー
ドを有しないノード)である場合には、そのノードの先
頭に'-'記号を与え、そうでない場合には'+'記号を与え
るなどの応用例も合わせて提案している。しかしなが
ら、このシステムでも、タシットビューイングを実現す
るためには、上記した(問題点1)、(問題点3)、
(問題点4)、(問題点5)という4つの問題点が解決
されていない。
【0019】上記のように、従来においてはタシットビ
ューイングを実現するため問題点が解決されておらず、
特に、周辺データを表出する時間の制御が出来るか(問
題点4)が解決されていない。なお、時間の制御に関連
したプレゼンテーション関連の技術としては、次のよう
なシステムが知られている。
【0020】特開平8−147275号公報に記載され
たスピーチ原稿作成支援システムでは、持ち時間内にス
ピーチを終らせるために、単語を抽出し、単語毎に読み
時間辞書を参照して、スピーチに要する時間を算定す
る。しかしながら、タシットビューイングでは、中心デ
ータの理解に要する時間は、過去に見た事があるかどう
か等様々な要因で大きく変化するため、これらに対応し
て適切な時間制御をするためには、スピーチという音読
の一方的な発信時間算定だけでは、まったく不十分であ
り、この技術を応用したとしてもタシットビューイング
におけるタイミング制御機構を実現することはできな
い。
【0021】特開平2−7162号公報に記載されたプ
レゼンテーション見積もり装置では、プレゼンテーショ
ン資料を解析して、情報提示量を算出し、これに基づい
て、所要時間を見積もるようにしている。このシステム
では、基本的には聴衆の理解スピードに合わせる点、お
よび、重要度に応じてかける時間を制御するなどが説明
されている。しかしながら、このシステムにあっても、
情報の発信ということが重要な目的であり、受け手(聴
衆)が固定的ではなく或る程度の多様性をもっているこ
とを勘案すれば、過去の事例が時間制御にそのまま大き
な要因となるという事態は想定できない。また、用いる
言語や用語なども、場面に合わせて予め想定されている
ことから、それらがシステム側で時間制御の要因として
捉えられることはない。
【0022】上記のように、時間制御に関係する従来の
技術にあっては、タシットビューイングの要求を実現す
ることができない。その理由は、制御の対象となる中心
データが、必ずしもユーザ自身が発信したものではな
く、むしろ、言語、専門領域、メディアの形式など多く
の観点から、予期できない多様性を持ったもであるから
である。また、ユーザ自身の興味や関心の程度なども考
慮されなければならないが、従来の技術ではユーザ(聴
衆)の個々の都合に合わせることができないからであ
る。さらに、タシットビューイングは、基本的に黙読す
なわち受信であるので、過去にそのデータが表出された
実績があるかどうかは、そのデータの把握に要する時間
に大きな影響を及ぼすが、発信主体の制御技術では、こ
の概念が見当たらない。要するに、従来の時間制御は発
信のための制御技術であり、ここからタシットビューイ
ングなどの受信のための制御技術を導く事は困難であ
る。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来に
あっては、タシットビューイングを実現するために周辺
データを表出しようとした際に、中心データの使用言
語、専門領域、メディアの形式などの多様性、およびユ
ーザの興味・関心に対応した時間見積もりできず、ま
た、中心データの過去の表出実績に基づいた時間見積も
りができないという問題点があった。すなわち、タシッ
トビューイングの実現に不可欠な機能の内の「中心デー
タを表出した後に、中心データに対するユーザの注視か
らの解放に合わせて周辺データの表出タイミングを制御
する機能(問題点4に対応)」を実現することができな
かった。さらに具体的に言えば、予期不可能な中心デー
タの多様性に柔軟かつ適切に対応して、ユーザが中心デ
ータを読了(把握)するのに要する時間(すなわち、読
了(把握)時間)を算定する機能が実現されてはいなか
った。
【0024】本発明は上記従来の事情に鑑みなされたも
ので、ユーザが或る時点で注意を向けている中心データ
に対して関連性がある周辺データを絶妙なタイミングで
表出させることにより、タシットビューイングを実現し
たデータ出力システムを提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明に係るデータ出力
システムでは、データ保持手段が保持する複数のデータ
の内から中心データ指示手段によりユーザが注目するデ
ータを中心データとして選択し、この中心データを中心
データ表出手段が出力手段から出力させる。また、周辺
データ決定手段によりデータ保持手段が保持する複数の
データの内から中心データに対する関連度に基づいて周
辺データを選択し、タイミング決定手段がこの周辺デー
タの表出タイミングを前記中心データの属性に基づいて
決定し、周辺データ表出手段が当該周辺データを決定さ
れた表出タイミングで出力手段から出力させる。したが
って、提供された中心データに対するユーザの読了時間
を中心データの属性に基づいて見積もり、これに基づい
た表出タイミングでユーザに対して周辺データを提供す
る。
【0026】ここで、中心データは、ユーザが注目する
データであり、他のデータと区別可能なように、起動時
にシステムが自動的に表出したものやユーザが選択して
システムに表出させたものである。また、周辺データ
は、システムが中心データと区別可能なようにユーザに
表出するデータである。また、データの出力あるいは表
出とは、そのデータのメディア種別に応じた出力形態を
意味し、例えば、テキストデータや画像データでは画面
表示し、音声データでは音声データである旨を画面表示
すると共にスピーカから音声出力する。また、中心デー
タの属性としては、テキスト、静止画、動画、音声等と
言った中心データのメディアの種類、テキストデータで
は文字数やその使用言語、等と言った中心データの読了
或いは把握するに要する時間に影響する属性である。ま
た、データ保持手段は、例えばローカルサーバにおいて
データを集中管理するデータベースにより構成する場合
の他、ネットワーク上に分散しているデータをそれぞれ
保持する手段の集合により構成してもよく、更には、こ
れら個々の保持手段は統一された形式のものでなくとも
よい。要するに、データ保持手段は、本発明のデータ出
力システムにおいて、中心データおよび周辺データとし
て扱われるデータを利用可能に保持する手段であればよ
い。
【0027】中心データがテキストデータである場合に
は、本発明に係るデータ出力システムでは、特に、言語
管理手段により表示タイミングを決定するための情報と
して言語の種類に応じたユーザの読解能力を管理すると
ともに、タイミング指示獲得手段により表出タイミング
を変更させるためのユーザからの要求を受け付け可能と
している。これによって、タイミング決定手段は中心デ
ータの言語の種類に基づいて選択された周辺データの表
出タイミングを決定するとともに、当該決定に際してユ
ーザからの要求がある場合には、これに応じて当該表出
タイミングを時間的に前後させる。したがって、中心デ
ータが比較的慣れ親しんだ言語で記述されている場合に
は、比較的早い表示タイミングで周辺データを表出さ
せ、この逆の場合には比較的遅い表出タイミングで周辺
データを表出させ、ユーザが中心データを読了した絶妙
なタイミングで周辺データを提供する。さらに、個々の
ユーザの読了能力に応じて、これら表示タイミングを変
更することができる。
【0028】また、本発明に係るデータ出力システムで
は、タイミング決定手段が周辺データの表出タイミング
を中心データの過去における表出履歴に基づいて決定す
る。すなわち、一般的に、幾度も見たデータや最近見た
データについてはユーザの読了あるいは把握に要する時
間は短くて済むことから、このような中心データの過去
における表出履歴に基づいて、絶妙なタイミングで周辺
データを提供する。
【0029】また、本発明に係るデータ出力システムで
は、タイミング決定手段が周辺データの表出タイミング
をユーザの属性に基づいて決定する。すなわち、個々の
ユーザは、性別、年齢、職業、専門領域、関心事、趣味
等と言った様々な属性を有しており、これらに応じてユ
ーザがデータを読了あるいは把握に要する時間は長短す
るため、このようなユーザの属性に基づいて、絶妙なタ
イミングで周辺データを提供する。なお、本発明に係る
データ出力システムは、中心データの属性、中心データ
の過去における表出履歴、ユーザの属性等を任意に組合
せ、それに基づいて表示タイミングを決定するように構
成することもできる。
【0030】また、本発明に係るデータ出力システムで
は、タイミング決定手段が周辺データの表出タイミング
をランダムに決定する。日常の活動を想定してみると、
予想もしていない事柄が発生すると、当該事柄が深く印
象に残ったり、あるいは、当該事柄から新たな発想が生
まれる等と言ったことがある。したがって、このような
効果を実現するためにの絶妙なタイミング、すなわち、
ユーザが予想もしていないランダムなタイミングで周辺
データを提供する。
【0031】また、本発明に係るデータ出力システムで
は、表出指示獲得手段により周辺データを表出させるべ
きユーザからの表出指示を受け付け、タイミング決定手
段により決定された表出タイミングに係わらず、当該表
出指示に基づいて周辺データを表出させる。すなわち、
ユーザの意図に従って周辺データを提供する。また、本
発明に係るデータ出力システムでは、履歴管理手段によ
り過去に周辺データを出力手段から出力させた際の中心
データに対する遅延タイミングの履歴を管理し、ユーザ
からの表出指示を受け付けた際に、当該遅延タイミング
の履歴の平均値を対応する中心データの表示時刻に加え
たタイミングで、周辺データを表出させる。
【0032】図1〜図4には、本発明の概要を具体的に
説明するための画面表示の一例が示してある。まず、図
1に示すように、ユーザが中心データとして「本日のス
ケジュール」を指示した場合、画面Gの中央部に「本日
のスケジュール」のデータ1が表出され、そのデータ1
が現在のユーザの注目点であることがユーザに認識され
る。これと同時にシステムは、この中心データ1と関連
のある周辺データ2〜8を探し、それらを中心データ1
の表出から一呼吸おいて、図2に示すように、画面G上
の中心データ1の周辺にぼんやりと表出する。そして、
これら周辺データ2〜8を次第に明確に表出する。
【0033】この例では、本日届いたメールのテキスト
2、スケジュールに登場するA氏の顔写真3、時間に関
連する以前に読んだ本のスクラップ4、スケジュールに
登場するBグループの以前の会議での議題内容5、Bグ
ループを写した画像6、スケジュールに登場するC氏の
顔写真7、定時後に打ち合わせすることになっている
「フォーラム '96」の案内文8が、中心データ1の周辺
に周辺データとして表出されている。このように中心デ
ータと周辺データとの表出を行うことにより、次のよう
なデータの利用形態が実現される。
【0034】例えば、その日に届いたメールの内容2に
より、その日のスケジュールの内容1が変わることがあ
る。したがって、スケジュール1とともにメール2を見
ることにより、ユーザは今日の予定に変更があるかどう
かを簡単に確認することができる。また、例えば、スケ
ジュール1に登場する人の写真や絵3を見ることによ
り、ユーザはその人をイメージしやすくなる。こうし
て、ユーザは、単にスケジュール1でA氏の名前を読む
よりもずっと鮮明にA氏をイメージでき、前回会った時
A氏とどんな話をしたか、今日はどんな話をするのかが
鮮明になる。また、「フォーラム '96」の打ち合わせに
ついても、その案内8を見ることにより、その日時、場
所、主催者などが明らかになる。また、案内8に記述さ
れていなくても、ユーザはその案内8を見ることによ
り、案内を受け取った時に得た、それがどういう趣旨で
行われるのか、どんな人が参加するのかなどを知ること
により、打ち合わせまでに準備すべきこと、打ち合わせ
で確認すべきことがより鮮明になり、ユーザの思考を促
進することができる。
【0035】また、Bグループでの会議についても、ユ
ーザは周辺データとして表示されているBグループの画
像6により、Bグループがどういう人から構成されてい
るのかを知ることができ、Bグループの会議での前回の
議題であった「経済と流通」の議事録5を見ることによ
り、前回の会議の状況を思い出し、今回の会議で行うこ
と、注意すべきことが明確になる。また、スケジュール
1の最後の行に記述されている「定時」という言葉に関
連して以前の読書ノートから「時間の問題」というスク
ラップ4が周辺データとして表出されている。なにげな
い「時」という言葉から、すでに忘れていたかつての読
書ノートを見ることにより、ユーザは時間というものに
ついて深く考えるきっかけを得ることができる。こうし
たことにより、ユーザは「気づき」を得て、それを日常
の生活に生かすことができる。したがって、ユーザは注
目するデータに関連する周辺のデータを表示されること
により刺激を受け、ユーザの創造的活動の支援をするこ
とができる。
【0036】次に、ユーザが現在の周辺データである
「フォーラム '96のお知らせ」の内容8に注目すること
を考えた場合(すなわち、確認したかった今日のスケジ
ュール1から「フォーラム '96」にユーザの思考が移行
した場合)には、ユーザは「フォーラム ‘96のお知ら
せ」のデータ8を指示することにより、図4に示すよう
に、そのデータ8が中心データとして表示させることが
できる。そして、これによって、「フォーラム '96のお
知らせ」に関連する周辺データ9〜15が中心データ8
の周辺に表示される。これにより、周辺データ9〜15
が中心データ8である「フォーラム '96のお知らせ」の
理解を促進し、ユーザにより鮮明なイメージを抱かせ、
また忘れかけていた情報から刺激を受けることが可能と
なる。このように、現在注目するデータ(中心データ)
を変更することにより、その都度、関連する情報を注目
するデータの周辺に配置し、さらに、その注目するデー
タの指定を現在周辺にあるものに指定可能とすること
は、我々が普段行う思考の形態であり、我々の思考を促
進することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明に係るデータ出力システム
の実施形態を図面を参照して説明する。図6には第1の
実施形態に係るデータ出力システムの構成を示し、図5
には当該システムで扱うデータ構造を示してある。図5
に示すように、当該システムで扱われるデータは、デー
タの題名20と、データの内容21と、その検索に利用
するキーワード22との集合から成っている。ここで、
題名、内容、キーワードに相当するものが決定できれば
よいのであって、厳密にこの3つのフィールドから構成
されていなければならないというものではない。例え
ば、直接関係のない他のフィールドがあってもよく、ま
た、キーワードを他のフィールドから算出するなど、最
初から題名、内容、キーワードの3つが全てそろってい
ない場合もあり得る。
【0038】図6に示すように、データ出力システム
は、テキストや画像等と言った様々なメディア形式のデ
ータを多数保持したデータベース25と、キーボードや
ポインティングデバイス等によって構成された入力手段
26と、表示画面や音声出力用のスピーカ等で構成され
た出力手段27と、ユーザにより入力手段26から入力
されたどれを中心データとするかの指示を受け取って中
心データを決定する中心データ決定手段28と、メディ
ア種別に応じて出力手段27により中心データを表示ま
たは再生させる中心データ表出手段29と、中心データ
に対する周辺データを計算に基づいて決定する周辺デー
タ決定手段30と、周辺データを出力手段27のディス
プレイ画面上のどこに配置するかを決定するレイアウト
決定手段31と、周辺データをどのようなタイミングで
表示または再生するかを決定するタイミング決定手段3
2と、決定されたレイアウトに従って決定されたタイミ
ングで周辺データを出力手段27から表出させる周辺デ
ータ表出手段33と、を備えている。なお、データベー
ス25は、ネットワーク上に分散している様々のデータ
から指定されるものを取り出す仕組みであってもよく、
必ずしもローカルサーバ上の集中管理的データベースの
みを指すものではない。
【0039】中心データ決定手段28は、システム起動
時に、データベース25に保持されているデータの内の
どれを中心データとするかの指示を獲得し、システム起
動後は、ユーザが入力手段26から入力した中心データ
の指示を受け付ける指示獲得部35を有している。中心
データ表出手段29は、中心データがテキストデータや
静止画像のときは出力手段27のディスプレイ画面に表
示出力させ、音声データや動画像のときは出力手段27
のスピーカから再生出力させる中心データ表出部36を
有している。周辺データ決定手段30は、データ間の関
連度を距離として算出する距離算出部37と、中心デー
タから距離的に近い(すなわち、関連度が高い)8個の
データをデータベース25から選び、それらを周辺デー
タとする周辺データ決定部38とを有している。
【0040】レイアウト決定手段31は、周辺データを
どのように配置するかを決定するレイアウト決定部39
と、どのデータが出力手段27のディスプレイ画面上の
どの位置に配置されるかを管理するレイアウト・テーブ
ル40とを有している。タイミング決定手段32は、ユ
ーザによって入力手段26から入力されたタイミングを
どのようにして決定するかの指示を獲得するタイミング
指示獲得部41と、中心データの表出時間やタイミング
決定方法さらにはその詳細を管理するタイミング・テー
ブル42と、周辺データをどのようなタイミングで表示
または再生するかを決定するタイミング決定部43とを
有している。周辺データ表出手段33は、レイアウト決
定部39が決定したレイアウトに従い、かつ、タイミン
グ決定部43が決定した表出タイミングに従って、周辺
データを出力手段27から表出させてユーザに提示する
周辺データ表出部44を有している。
【0041】なお、図6において、点線の矢印はテーブ
ルへのデータの書き込み並びに読み込みを表しており、
テーブルへの点線の矢印はテーブルへのデータの書き込
みを表し、テーブルからの点線の矢印はテーブルからの
データの読み込みを表している。
【0042】すなわち、上記した中心データ指示獲得部
35は、ユーザからどれを中心データとするかの指示を
受け付け、指示された中心データを中心データ表出部3
6に受け渡す処理を行う。なお、システム起動中等のよ
うに処理対象のデータが既にデータベース25から読み
出されている場合には、中心データとして選択指示され
たデータをそのまま中心データ表出部36に受け渡す
が、システム起動時等のように選択指示されたデータが
未だデータベース25から読み出されていない場合に
は、中心データ指示獲得部35は中心データとして選択
指示されたデータをデータベース25から読み出して中
心データ表出部36に受け渡す処理を行う。
【0043】また、中心データ表出部36は、中心デー
タ指示獲得部35から渡された中心データを、本実施形
態では図7に示すディスプレイ画面G上の(1)の位置
に表示させる処理を行う。なお、図7は(1)〜(9)
の9個の領域に分割したディスプレイ画面を示してい
る。さらに、中心データ表出部36は、後述するよう
に、タイミング・テーブル42に現在の時刻(すなわ
ち、中心データを表示出力させた時刻)を記述し、さら
に、タイミング・テーブル42のタイミング決定方法の
欄が読了予想時間であるときには、中心データの内容を
タイミング・テーブル42の数値情報の欄に格納する処
理を行う。
【0044】また、周辺データ決定部38は、データベ
ース25から距離的に近い8個のデータを選び、それら
を周辺データとしてレイアウト決定部39に渡す処理を
行う。この距離の計算は距離算出部37に依頼すること
により行われ、距離算出部37は、周辺データ決定部3
8からデータの組みを渡され、それらデータ間の距離を
算出してその結果を周辺データ決定部38に返す処理を
行う。なお、距離の決定方法については後で詳細に説明
する。また、レイアウト決定部39は、周辺データ決定
部38から渡された周辺データの集合に対して、どこに
どれを配置するかをランダムに決定する処理を行う。さ
らに、レイアウト・テーブル40の各々の領域に、そこ
に表示される周辺データへのポインタを格納し、制御を
タイミング決定部43に渡す処理を行う。
【0045】また、レイアウト・テーブル40は、出力
手段27に備えられたディスプレイ画面上のどの位置に
どのデータを配置するかを管理する手段であり、図8に
示すように、ディスプレイ上の領域を示す(2)〜
(9)の数字と、そこに表示されるデータへのポインタ
を格納する。なお、領域(1)は中心データの表示領域
として除かれている。また、タイミング指示獲得部41
は、どのようなタイミング決定方法に従うかの情報を入
力手段26を介してユーザから獲得する処理を行う。ユ
ーザは、タイミング決定方法として、「時間指定」、
「読了予想時間」、「ノーアクション時間」のいずれか
を選択でき、さらに、それらの詳細を設定することがで
きる。そして、ユーザからのこれらの指示を獲得する
と、タイミング指示獲得部41は、タイミング・テーブ
ル42にタイミング決定方法、およびその詳細を記述す
る処理を行う。
【0046】また、タイミング・テーブル42は、図9
に示すように、「中心データの表出時間」、周辺データ
を表示する「タイミングの決定方法」、タイミング決定
方法に従ったその詳細情報である「数値情報」の3つの
項目を有している。ここに、数値情報とは、タイミング
決定方法が「時間指定」あるいは「ノーアクション時
間」のときは、中心データが表出されてからあるいは最
後のキー入力から周辺データを表出するまでの待ち時間
であり、タイミング決定方法が「読了予想時間」のとき
には、中心データの内容である。
【0047】また、タイミング決定部43は、タイミン
グ・テーブル42に保持されているタイミング決定方法
に従って、周辺データをどのようなタイミングで表示ま
たは再生するかを決定する処理を行う。タイミング決定
方法が「時間指定」のときは、中心データが表出されて
からユーザにより明示的に指定された時間が経過した後
に周辺データを表出させる処理を行う。タイミング決定
方法が「読了予想時間」であるときには、ユーザが中心
データを読み終わるであろう時間を予測して、中心デー
タが表出されてからこの時間の経過後に周辺データを表
出させる処理を行う。タイミング決定方法が「ノーアク
ション時間」のときは、中心データが表出された後、ユ
ーザからの入力手段26(マウスやキーボード等)によ
る最後の入力操作から、ユーザが指定した時間が経過し
た後に周辺データを表出させる処理を行う。
【0048】また、周辺データ表出部44は、レイアウ
ト・テーブル40を読み込んで図7に示すディスプレイ
の割り当てに従い、かつ、タイミング決定部43により
決定されたタイミングで、各領域に対応するデータをデ
ィスプレイ画面に表示させる処理を行う。なお、周辺デ
ータ表出部44は、周辺データを表出する準備ができて
も、タイミング決定部43により決定された表出タイミ
ングになるまでは、周辺データを表出せずに待機する処
理を行う。またこれとは逆に、周辺データを表出する準
備ができたとき、すでにタイミング決定部43により決
定された表出タイミングを過ぎていた場合には、直ちに
周辺データを表出させる処理を行う。
【0049】次に、上記データ出力システムによる中心
データおよび周辺データの表出処理を説明する。まず、
本実施形態のデータ出力システムが、どのようにして起
動されるかを説明する。図10には、データベースに格
納されているデータを検索してユーザに表示する検索シ
ステムを示してあり、この検索システムは、本実施形態
に係るデータ出力システムとは別のシステムとして構築
されている。なお、この検索システムによって検索され
たデータがデータ出力システムにおける中心データとな
るため、この検索システムでも本実施形態と同様に、デ
ータの内容、検索に利用するキーワードの集合、データ
を象徴して識別子的役割をもつ題名の3つの組みからな
るデータを管理の対象としている。
【0050】この検索システムでは、ディスプレイ画面
に表示された検索ボタン45の右の窓46に文字列を記
述し、検索ボタン45をクリックすると、記述された文
字列をキーワードとするデータを検索して、その題名の
リスト47が表示される。図示の例では、検索されたデ
ータの題名が「ウィットゲンシュタイン入門」、「○○
××」、・・・ として表示されている。また、リスト表示
47されている題名の一つをクリックすることにより、
そのデータの題名48、著者等の情報49、キーワード
・リスト50が表示される。図示の例では、「ウィット
ゲンシュタイン入門」が選択され、その題名、著者等の
情報、キーワード・リストが表示されている。
【0051】また、ディスプレイ画面の右上に「中心・
周辺」というボタン51が設けられており、このボタン
51が本実施形態のデータ出力システムを起動するため
のボタンとして機能する。このボタン51は、図10に
示す状態のように、或るデータが選択されている状態で
のみ有効であり、そうでないときには、ボタン51をク
リックしてもデータ出力システムは起動されない。すな
わち、有効な状態のときにボタン51をクリックする
と、図10のシステムにおいて内容が表示されているデ
ータが中心データとして中心データ指示獲得部35に渡
され、本実施形態のデータ出力システムが起動される。
ここでは、中心データは図10のシステムにおいて現在
選択されている「ウィットゲンシュタイン入門」とな
り、その周辺データがデータ出力システムにより決定さ
れて表出されることになる。
【0052】このようにデータ出力システムが起動され
ると、中心データとその周辺データについてタシュドビ
ューイングが実行されるが、システムが起動されてか
ら、ユーザは、中心データが表出されてから周辺データ
をどのタイミングで表出するかのタイミング決定方法を
指定することが可能である。すなわち、出力手段27の
ディスプレイ画面には図11に示すようなUI(ユーザ
インタフェース)が表示され、ユーザは入力手段26を
操作してこのUIから指示を入力できるようになってい
る。タイミング指示獲得部41は、このUIからユーザ
の指示を獲得し、タイミング・テーブル42に指示に応
じた記述を行う。
【0053】具体的には、ユーザがデータ出力システム
のユーザ設定メニューを起動すると、項目53がいくつ
か表示出力され、その中の「表示タイミング設定」とい
う項目を選択すると、タイミング設定ダイアログ54が
表示出力される。このダイアログ54には、「時間指
定」、「読了予想時間」、「ノーアクション時間」とい
うタイミング決定方法の項目が設けられており、ユーザ
はこれらの内の一つを選択可能となる。なお、この選択
は3つの項目の先頭にある丸いボックスをチェックする
ことにより行われ、これらの項目の内のどれか一つを選
択しているときは、他は選択できない。また、選択され
ている項目についてはその詳細を設定することもでき
る。図11に示す例では、現在、「読了予測時間」がチ
ェックされており、その項目の先頭の丸いボックスが黒
にチェックされている。なお、読了予測時間に関しては
詳細の設定はない。
【0054】さらに、タイミング設定ダイアログ54の
下部に、「OK」、「キャンセル」、「デフォルト」の
3つのボタン55、56、57がある。「OK」のボタ
ン55は、タイミング設定ダイアログ54で設定した内
容に対してユーザが了解を示す指示に、「キャンセル」
のボタン56は、ユーザがタイミング設定ダイアログ5
4に設定した変更を取り消す指示に、「デフォルト」の
ボタン57は、タイミング設定ダイアログ54に設定さ
れる内容をデフォルトに戻すことを指示するために用い
られる。なお、本実施形態では、デフォルトは「読了予
測時間」となる。
【0055】図12には、タイミング設定ダイアログ5
4で「時間指定」が選択されたときの場合を示してあ
る。「時間指定」の項目の先頭の丸いボックスをチェッ
クすることにより、そのボックスが黒くなり、他のボッ
クスは白くなる。ここでは、詳細として、中心データが
表出されてから周辺データが表出されるまでの時間を指
定することが可能であり、現在は10秒に設定されてい
る。この時間設定”ゼロ”にすると、中心データと同時
に周辺データも表示することになり、これとは逆に、時
間指定を”無限大”にすると、周辺データは表示せず
に、中心データのみ表示することになる。
【0056】また、図13には、タイミング設定ダイア
ログ54で「ノーアクション時間」が選択されたときの
場合を示してある。「ノーアクション時間」の項目の先
頭の丸いボックスをチェックすることにより、そのボッ
クスが黒くなり、他のボックスは白くなる。ここでは、
詳細として、中心データが表出された後に、ユーザから
の操作入力がなくなってから周辺データが表出されるま
での時間を指定することが可能であり、現在は10秒に
設定されている。タイミング指示獲得部41は、上記の
ようにして獲得したタイミング情報(タイミング決定方
法とその詳細)をタイミング・テーブル42の対応する
欄に記述する。
【0057】次に、データ出力システムにおいて、ユー
ザが中心データを指示してから、中心データとその周辺
データが表示されるまでの処理を、図14を参照して説
明する。まず、中心データ指示獲得部35でユーザから
の指示を獲得する(ステップS1)。この指示は、図1
0に示した検索システムにおける「中心・周辺」ボタン
51のクリックか、もしくは、本システムにおいて中心
データに変更するために周辺データをクリックすること
によって行われる。前者の場合は、図10の検索システ
ムにおいて現在内容が表示されているデータが中心デー
タとなり、後者の場合はクリックされた周辺データが中
心データとなる。どちらの場合も、これ以降の処理の流
れは同じである。そして、中心データ指示獲得部35
は、こうして指示された中心データを中心データ表出部
36に渡す。
【0058】中心データ表出部36は、中心データ指示
獲得部35から渡された中心データを、出力手段27に
より図7に示した領域(1)に表出させる(ステップS
2)。ここで、中心データの内容がテキストデータのと
きは、その内容をディスプレイ画面に表示するが、領域
(1)に収まりきらない場合は、スクロールを利用して
表示する。また、中心データが静止画像で内容が領域
(1)に収まりきらない場合には、収まるよう画像を縮
小して表示する。また、中心データが動画像で内容が領
域(1)に収まりきらない場合には、連続画像全体を縮
小して再生表示する。また、中心データが音声データの
ときは、領域(1)に「音声データです」という趣旨の
情報を表示し、音声データをスピーカから再生する。
【0059】そして、中心データ表出部36は、タイミ
ング・テーブル42の「中心データの表出時間」の欄に
現在の時刻を記述し(ステップS3)、さらに、タイミ
ング・テーブル42の「タイミング決定方法」の欄が読
了予想時間であるときには、タイミング・テーブル42
の「数値情報」の欄に中心データの内容を格納して(ス
テップS4、S5)、周辺データ決定部38に当該中心
データを渡す。周辺データ決定部38は、データベース
25における中心データ以外のデータと中心データとの
距離の算出を距離算出部37に依頼する。これに応じ
て、距離算出部37が全てのデータに対して距離の算出
を行い、この算出結果に基づいて周辺データ決定部38
が中心データに距離的に近いデータを8個選んで、これ
らを周辺データとし(ステップS6)、これら周辺デー
タをレイアウト決定部39に渡す。なお、中心データか
らの距離で並べたときに8番目に相当するデータが複数
個存在するときには、本実施形態では、これらデータの
中からランダムに適当な個数を選んで8個になるように
する。また、距離算出部37は、周辺データ決定部38
から2つのデータの組みを渡されると、後述するように
してこれらデータ間の距離を算出し、その算出結果を周
辺データ決定部38に返す処理を行う。
【0060】レイアウト決定部39は、周辺データ決定
部38から渡された周辺データの集合に対して、図15
を参照して後述するようにして、どこにどれを配置する
かをランダムに決定する。そして、レイアウト・テーブ
ル40の各々の領域(2)〜(9)に、そこに表示され
る周辺データへのポインタを格納し(ステップS7)、
制御をタイミング決定部43に渡す。タイミング決定部
43は、タイミング・テーブル42からタイミング決定
方法を読み込み、後述するようにして、その決定方法に
従って表示のタイミングを決定する(ステップS8)。
【0061】そして、周辺データ表出部44が、タイミ
ング決定部43で定められたタイミングとなったところ
で(ステップS9)、レイアウト・テーブル40を読み
込んで図7に示すディスプレイの割り当てに従って、各
領域(2)〜(9)に対応する周辺データをディスプレ
イ画面上に表出する(ステップS10)。ここで、中心
データの場合と同様に、周辺データの内容がテキストデ
ータのときは、その内容を表示し、指定された領域に収
まりきらない場合は、スクロールを利用する。また、周
辺データが静止画像で内容が指定された領域に収まりき
らない場合には、収まるよう画像を縮小する。また、周
辺データが動画像で、内容が収まらない場合には連続画
像全体を縮小して再生表示する。また、周辺データが音
声データのときは、指定された領域に「音声データで
す」という趣旨の情報を表示し、音声データを再生す
る。
【0062】ここで、図16に示すように、ディスプレ
イ画面Gに、周辺データが動画像の場合は、対応する領
域に「動画像です」という趣旨の情報を表示するととも
に、動画像の再生を開始させるボタン58を表示してお
き、ユーザがボタン58をクリックしたことにより当該
動画像の再生を開始するようにしてもよい。このように
すると、ユーザの知らない間に、システムが決定したタ
イミングに従って勝手に動画像が再生される事態が防止
される。なお、図16には、図3に示したときと同様
に、中心データを1、周辺データを2〜8で示してあ
る。また、ディスプレイ画面Gの右下隅に周辺データ表
出ボタン60が設けられており、後述する実施形態で説
明するように、当該ボタン60の操作によって周辺デー
タの表出タイミングを変更することも可能となってい
る。
【0063】また、同様に、周辺データが音声データの
場合には、対応する領域に「音声データです」という趣
旨の情報を表示するとともに、音声の再生を開始させる
ボタン59を表示しておき、ユーザがボタン59をクリ
ックしたことによって音声データの再生を開始するよう
にしてもよい。さらに、上記のような表示を行う場合、
動画像データや音声データの内容が何であるかをユーザ
に示すため、そして、周辺データとしての動画像データ
や音声データが複数個ある場合に、それらを区別させる
ために、データに付随する題名を「動画像です」等とい
った情報表示に付記しておくこともできる。
【0064】上記したレイアウト決定部39の処理(ス
テップS7)は図15に示す手順で行われ、まず、
(2)〜(9)領域の番号を指定するカウンタを初期
値”2”にセットする(ステップS11)。そして、表
示領域外まだ設定されていない周辺データをの内の1つ
をランダムに選択して、当該周辺データをレイアウト・
テーブル40のカウンタで示される領域に格納する(ス
テップS12)。そして、カウンタ値を1つ増やして次
の領域へ移行し(ステップS13)、上記と同様な処理
をカウンタ値が”9”となって、(2)〜(9)の全て
の領域が埋まるまで繰り返し行う(ステップS14)。
【0065】次に、上記したデータ間の距離の算出方法
を詳細に説明する。本実施形態では、データxとデータ
yとの関連度r(x,y)を、r(x,y)=P+T
(x,y)、として定めている。ただし、Pはデータx
のキーワードで、かつ、データyのキーワードでもある
単語の個数であり、T(x,y)はxとyの差に従って
単調減少するような関数で、ここではデータxとデータ
yを作成した時刻の差が1時間以内なら”2”、1日以
内なら”1”、それ以外なら”0”となる関数である。
そして、データxとデータyとの間の距離d(x,y)
をr(x,y)の逆数とし、d(x,y)=1/r
(x,y)として定める。すなわち、本実施形態では、
同じキーワードをもつデータ間は関連度が高いと仮定
し、また、作成時刻が時間的に近いデータ間は互いに関
連度が高いと仮定している。
【0066】図17には、中心データAと周辺データB
との距離を、距離算出部37が計算する処理手順を示し
てある。まず、上記のPの値から計算し、初めPの値を
ゼロに初期化する(ステップS21)。そして、中心デ
ータAのキーワードの集合Sが空になるまで(ステップ
S22)、単語(キーワード)を1つずつ取り出し(ス
テップS23)、当該単語が周辺データBのキーワード
の集合に含まれるか否かをチェックし、含まれている場
合にはPの値に”1”を加える(ステップS24)。
【0067】次いで、Tの値を計算し、中心データAと
周辺データBとが同じ日付に生成されたものかをチェッ
クし(ステップS25)、同じ日付でない場合にはTの
値をゼロとする(ステップS26)。一方、同じ日付で
ある場合には、中心データAと周辺データBとの作成時
刻の時間差を計算し(ステップS27)、この時間差が
1時間以内かをチェックする(ステップS28)。この
結果、1時間を超える場合にはTの値を”1”とし(ス
テップS29)、1時間以内である場合にはTの値を”
2”とする(ステップS30)。そして、得られたPの
値とTの値とを加算して関連度r(x,y)を求め(ス
テップS31)、この関連度r(x,y)の逆数をとっ
て、中心データAから周辺データBへの距離d(x,
y)を算出する(ステップS32)。
【0068】次に、上記したタイミング決定部43にお
けるタイミング決定処理を、図18および図19を参照
して説明する。なお、本実施形態では、読了予想時間の
算出に中心データを記述している文字数を利用する場合
の、タイミング決定処理を採用している。また、本実施
形態における周辺データの表出のタイミングの決定処理
は、ユーザの指定したタイミングの決定方法に従って振
る舞いを変え、さらに、データのメディア種別により振
る舞いを変える。すなわち、動画像データや音声データ
のときはデータの再生時間として読了予想時間を設定
し、静止画像のときは、把握に時間を要しないという仮
定に基づいて、適度な間合いとして5秒に設定し、テキ
ストデータのときは文字数に比例させるが、外国語は母
国語よりも読了スピードが遅いという仮定に基づいて、
文字数に対する比例の度合いを外国語の方が低くなるよ
うにしている。
【0069】まず、タイミング決定部43がタイミング
・テーブル42から中心データの表出時刻を読み込み、
この時刻を値Cに設定する(ステップS41)。そし
て、タイミング・テーブル42からタイミング決定方法
を読み込み(ステップS42)、タイミング決定方法に
従って場合分けを行うために、このタイミング決定方法
が「時間指定」であるかをチェックする(ステップS4
3)。この結果、タイミング決定方法が「時間指定」の
ときは、タイミング・テーブル42から数値情報(詳細
情報)も読み込む(ステップS44)。この数値情報は
上記したように、中心データが表出されてから周辺デー
タが表示されるまでの待ち時間Lであり、周辺データの
表出時刻(表出タイミング)をC+Lに決定する(ステ
ップS45)。
【0070】一方、タイミング決定方法が「時間指定」
でない場合には、タイミング決定方法が「ノーアクショ
ン時間」であるかをチェックし(ステップS46)、
「ノーアクション時間」であるときは、タイミング・テ
ーブル42から数値情報も読み込む(ステップS4
7)。この数値情報は上記したように、中心データを表
出した後、ユーザによる最後の入力操作から周辺データ
を表示するまでの待ち時間Lであり、周辺データの表出
時刻(表出タイミング)を最後の入力操作が行われた時
刻からL秒後に決定する(ステップS48)。
【0071】一方、タイミング決定方法が「時間指定」
と「ノーアクション時間」とのいずれでもなく、「読了
予想時間」であるときは、図19に示すように、中心デ
ータを読み込んで(ステップS49)、そのメディア種
別により場合分けをして、読了予想時間を決定する。す
なわち、動画像データもしくは音声データのときは(ス
テップS50)、再生時間を読了予想時間とする(ステ
ップS51)。なお、再生時間が長く、ユーザが再生終
了まで待てない場合には、ユーザは図16に示した周辺
データ表出ボタン60をクリックすることにより、中心
データの再生終了まで待つことなく周辺データを表出さ
せることができるようになっている。
【0072】一方、静止画像のときは(ステップS5
2)、読了予想時間を5秒とする(ステップS53)。
なお、一般的に静止画像の把握に多くの時間は必要とし
ないため、本実施形態では、静止画像が表示されてから
一呼吸置いた時間、すなわち、比較的短い時間として5
秒を読了時間としている。ただし、この時間が長い場合
には、ユーザは周辺データ表出ボタン60をクリックす
ることが可能である。
【0073】一方、中心データが画像データや音声デー
タではなく、テキストデータのときは言語により場合分
けを行う。すなわち、日本語で書かれたテキストデータ
のときは(ステップS54)、中心データの内容を記述
している文字数をカウントし(ステップS55)、その
値Mを”10”で割った値を読了予想時間とする(ステ
ップS56)。一方、英語で書かれたテキストデータの
ときは(ステップS57)、中心データの内容を記述し
ている単語数をカウントし(ステップS58)、その値
Mを”2”で割った値を読了予想時間とする(ステップ
S59)。なお、日本語と英語とのいずれでもない言語
で記述されたテキストデータに対しては、読了予想時間
を5秒とする(ステップS53)。そして、上記のよう
にして決定した読了予想時間を中心データの表出時刻C
に加えた値を、周辺データの表出タイミングとする(ス
テップS60)。
【0074】ここで、母国語の日本語の読了予想時間を
文字数を”10”で割ったものとした理由は、日本人が
日本語を読む場合、一般的に、1分間に600文字、す
なわち1秒間に10文字のスピードであるという事実に
よる。また、慣れ親しんだ外国語である英語の読了予想
時間を単語数を”2”で割った理由は、英語を母国語と
する人が英語を読むスピードは、一般に、1分間に33
0単語、すなわち1秒間に5単語であるという事実によ
る。なお、この標準の読了時間に関しては、”マイケル
・I・ポズナー、「言語への認知的接近」、産業図書”
に紹介されている。
【0075】次に、本実施形態のシステムによる表出処
理を、具体例を用いてさらに詳細に説明する。なお、以
下の説明においても取り扱うデータは、図5に示したよ
うに、題名、内容、キーワードの集合からなる構造であ
る。ここで、システムは、周辺データを表出するタイミ
ングの決定方法をユーザから獲得するが、この例では、
デフォルトの「読了予想時間」であるとする。また、中
心データとして図20に示すデータ「本日のスケジュー
ル」が選ばれたとする。
【0076】この結果、中心データ指示獲得部35はこ
の指示を獲得し、中心データを中心データ表出部36に
渡す。中心データ表出部36は、図7に示した領域
(1)に中心データを表出させ、タイミング・テーブル
42に現在の時刻と中心データの内容を格納する。図2
1には、このときのタイミング・テーブル42の内容が
示してあり、中心データの表出時刻として13時46分
22秒、タイミング決定方法として読了予想時間、数値
情報として「本日のスケジュール」の内容データが記述
される。
【0077】次いで、周辺データ決定部38が、図20
に示す中心データと図22に示す他のデータ「電子メー
ル」との距離を、次のようにして算出する。なお、この
例では、中心データと周辺データは異なる日に作成され
たものとする。中心データのキーワードの集合Sは、図
20に示すように、{○月×日、スケジュール、A氏、
Bグループ、フォーラム、C氏}であり、周辺データの
キーワードの集合は、図22に示すように、{○月×
日、電子メール、A○、○○}である。したがって、中
心データと周辺データとにキーワードとして出現するも
のは、{○月×日}であり、よって、Pの値は”1”と
なる。次いで、Tの値を計算することとなるが、中心デ
ータと周辺データは異なる日に作成されたのであるの
で、Tの値は”0”となる。よって、この中心データと
周辺データの関連度は”1”となり、距離は”1”とな
る。
【0078】このようにして全てのデータに対して中心
データとの距離を計算し、距離的に近いものを8個を集
めたものが、レイアウトを決定され、且つ、その表出タ
イミングを決定されて、図1に示したように表出され
る。すなわち、周辺データのレイアウトはランダムに決
定され、決定された配置はレイアウト・テーブル40に
格納される。また、周辺データを表出するタイミング
は、この例では読了予想時間であるので、まずはタイミ
ング・テーブル42から中心データの内容を獲得し、内
容を記述している文字数を数え、これに基づいて決定す
る。例えば文字数が81個であれば、これを”10”で
割ると8.1となり、これを中心データの表出時刻(1
3時46分22秒)に加えて、周辺データの表出時刻は
13時46分30.1秒となる。
【0079】なお、本実施形態についての上記の説明で
は、周辺データの個数を8個としたがこれに限定される
ものではない。ただし、人間が一度に記憶できる情報の
かたまりの数は5〜9として知られていることからする
と、周辺データの個数を8とすることにより、画面上に
表示されるデータの数は中心データを加えて9となり、
人間が一度に記憶可能な情報のかたまりの数の範囲内に
設定することができる。さらにまた、画面Gが四角であ
り、表示されるデータも四角形の領域であるとし、中心
データを中央に配置するとすると、画面Gをきれいに分
割できるのは9個が限度であるとも考えられる。
【0080】また、中心データは1つとしたが、多くの
場合、中心データは1つであるが、必ずしも1つに限定
されるわけではない。ユーザにとって一かたまりと認識
できるものであれば複数個でもよい。ここで、かたまり
がどんなものであるかはユーザの求める粒度により、1
つのデータに注目したときもあれば、依存し合った複数
のデータを同時に注目したい場合もある。例としてクラ
ス階層を考えると、アプリケーションの実装者であるユ
ーザは、クラス毎に見たい場合と、クラス階層となった
モジュールを見たい場合もある。また、そのモジュール
も、ユーザにより見たい粒度は異なる。
【0081】また、中心データを常に表示領域の中央に
配置することにより、それを中心データとユーザに認識
させているが、データの配置される位置ではなく、デー
タを表示する枠の形、色、データの内容の形(文字のフ
ォント)、色などによりユーザに中心データと周辺デー
タを識別させるようにしてもよい。また、ディスプレイ
画面の分割は固定としたが、中心データやそれにともな
って選別される周辺データにより表示領域の分割は変動
させてもよい。また、中心データと周辺データとは共
に、データが指定された領域に収まらない場合、テキス
トはスクロール、静止画像や動画像は縮小するようにし
たが、テキストに関しては要約してもよいし、静止画像
や動画像にスクロールを利用してもよい。
【0082】また、周辺データの表出タイミング決定に
おいて、文字数のみを利用したものと、メディア種別、
言語、文字数の3つを組み合わせたものの2つの例を示
したが、下記のように、メディア種別と言語、メディア
種別と文字数、言語と文字数を組み合わせて利用しても
よい。また、同一言語で書かれたテキストデータは文字
数によらず一定の読了時間としてもよい。また、上記で
は中心データのメディア種別に応じて周辺データの表出
タイミングを決定するようにしたが、中心データのメデ
ィア種別のみならず周辺データのメディア種別をも表出
タイミングを決定する基準としてもよい。
【0083】図23には、本発明の第2の実施形態に係
るデータ出力システムの構成を示してある。なお、当該
システムで扱うデータの構造は図5に示したものと同様
であり、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し
て重複する説明は割愛する。本実施形態は、前に見たデ
ータはそうでないデータに比べて読了時間が速いという
経験則に基づいており、中心データが以前に表出された
回数に従って周辺データの表出タイミングを決定するも
のである。
【0084】本実施形態のデータ出力システムには、図
6に示した構成に加えて、中心データ表出手段29に中
心データ履歴テーブル61が設けられている。中心デー
タ履歴テーブル61は、図24に示すように、データを
識別するための識別子62と、当該データが以前に中心
データとして表出された回数63とを対応付けて保持し
ている。この回数63は中心データ表出部36によりカ
ウントされ、このテーブル61の情報はタイミング決定
部43により利用される。中心データ履歴テーブル61
は拡張可能でり、今までに中心データとして指示された
データのみがこのテーブルで管理される。そして、今ま
でに中心データとして指示されていないデータが中心デ
ータとして指示された場合には、中心データ表出部36
が中心データ履歴テーブル61に新たにそのデータのた
めに行を追加し、識別子62および回数63を記録す
る。
【0085】本実施形態のシステムにおける処理は、中
心データ表出部36での処理とタイミング決定部43で
の処理を除いて、前述した第1の実施形態と同様であ
り、以下に当該相違する処理部分を説明する。中心デー
タ表出部36での処理は、図25に示す手順で行われ、
まず、中心データ指示獲得部35から中心データを受け
取ると(ステップS61)、当該中心データを第1の実
施形態と同様にして図7に示した領域(1)に表出させ
る(ステップS62)。そして、タイミング・テーブル
42の「中心データの表出時間」の欄に現在の時刻を格
納し(ステップS63)、タイミング・テーブル42の
「タイミング決定方法」の欄が読了予想時間であるとき
には(ステップS64)、タイミング・テーブル42の
数値情報に当該中心データの内容を格納する(ステップ
S65)。
【0086】次いで、この表出させた中心データが中心
データ履歴テーブル61に存在するか否かをチェックし
(ステップS66)、該当する中心データが中心データ
履歴テーブル61に存在するときは、中心データ履歴テ
ーブル61におけるそのデータの欄62の回数の欄63
に”1”を加算する(ステップS67)。一方、中心デ
ータが中心データ履歴テーブル61に存在しないとき
は、中心データ履歴テーブル61の再下段に新たに項目
行を1つ追加し(ステップS68)、そこに当該中心デ
ータの識別子を記述するとともに回数として”1”を記
述する(ステップS69)。この後、中心データ表出部
36が周辺データ決定部38に中心データを渡して処理
を終了する(ステップS70)。
【0087】また、タイミング決定部43は、図26に
示す処理手順を実行することにより、以前に表出させた
ことのあるデータが中心データとして指示された場合に
は、そうでないデータが指示された場合に比べて早く表
示するようにタイミングを設定する。まず、タイミング
決定部43は、第1の実施形態と同様にして、一旦、周
辺データの表出タイミングを決定し、その後、図26に
示す処理を行う。なお、中心データを表出した時刻は
C、中心データの表示タイミングをT、タイミング決定
方法が読了予想時間のときの中心データの読了予想時間
をRとする。
【0088】すなわち、中心データがテキストデータか
否かをチェックし(ステップS71)、テキストデータ
以外の場合には、タイミング決定部43は周辺データの
表出タイミングを変更することなくTのままとする(ス
テップS72)。さらに、テキストデータである場合に
は、タイミング決定部43はタイミング決定方法が「読
了時間」か否かをチェックし(ステップS73)、「読
了時間」以外の場合には、周辺データの表出タイミング
を変更することなくTのままとする(ステップS7
2)。さらに、「読了時間」である場合には、タイミン
グ決定部43は中心データ履歴テーブル61に現在の中
心データの項目があるか否かをチェックし(ステップS
74)、該当する項目がない場合には当該データは中心
データとして初めて表出されるので、周辺データの表出
タイミングを変更することなくTのままとする(ステッ
プS72)。
【0089】一方、中心データ履歴テーブル61に現在
の中心データの項目がある場合には、このデータが以前
に中心データとして表出されているため、タイミング決
定部43が中心データ履歴テーブル61から、現在の中
心データが以前に中心データとして表出された回数Nを
読み込む(ステップS75)。そして、タイミング決定
部43が、C+R*(0.9)Nによって、周辺データ
の表出タイミングを算出して決定する(ステップS7
6)。
【0090】なお、本実施形態では、テキストデータに
対してのみ以前に中心データとして表出されたものの読
了時間を早めているが、動画像データ、音声データ、静
止画像データについても同様の処理が可能である。ま
た、以前に見たことのあるデータは読了時間が早くなる
としているが、以前と全く同じでなくても、以前と似て
いる場合にも読了時間は早くなるであろうと考えられ
る。そこで、以前に見たことのないデータ(中心データ
履歴テーブル61にないデータ)に対しても、それに似
たデータが以前に存在したか(似たデータが中心データ
履歴テーブル61に格納されているか)をチェックし、
そうである場合には、上記したようにして読了予想時間
を短くしてもよい。このときの類似度については、デー
タを形態素解析して単語ベクトルを生成し、2つのデー
タの単語ベクトルの内積を計算することにより、2つの
データの類似度を計算することができ、しきい値を定め
て、このしきい値を超えたときには、類似したデータが
以前に表出されたと判断するようにすればよい。
【0091】図27には、本発明の第3の実施形態に係
る中心データ履歴テーブル61の構成を示してある。な
お、本実施形態のシステム構成は、中心データ履歴テー
ブル61の構造を除いて、第2の実施形態と同様であ
る。本実施形態は、最近見たデータはそうでないデータ
に比べて読了時間が速いという経験則に仮定に基づいて
おり、中心データが最後に表出された時刻を利用して周
辺データの表出タイミングを決定するものである。中心
データ履歴テーブル61は上記の第2実施形態と異なっ
て、図27に示すように、データを識別するための識別
子62と、当該データが中心データとして最後に表出さ
れた日時64とを対応付けて保持している。
【0092】本実施形態のシステムにおける処理は、中
心データ表出部36での処理とタイミング決定部43で
の処理を除いて、前述した第2の実施形態(図25)と
同様であり、以下に当該相違する処理部分を説明する。
中心データ表出部36での処理は図28に示す手順で行
われるが、ステップS61〜ステップS66までは第2
の実施形態と同様である。そして、表出させた中心デー
タが中心データ履歴テーブル61に存在するか否かをチ
ェックし(ステップS66)、該当する中心データが中
心データ履歴テーブル61に存在するときは、中心デー
タ履歴テーブル61におけるそのデータの欄の「中心デ
ータとして最後に表出された日時」の欄64に現在の時
刻を上書きして記述する(ステップS80)。すなわ
ち、「中心データとして最後に表出された日時」の欄6
4の内容が、最も最近の日時に更新される。
【0093】一方、中心データが中心データ履歴テーブ
ル61に存在しないときは、中心データ履歴テーブル6
1の再下段に新たに項目行を1つ追加し(ステップS6
8)、そこに当該中心データの識別子を記述するととも
に「中心データとして最後に表出された日時」の欄64
に現在の時刻を記述する(ステップS81)。この後、
中心データ表出部36が周辺データ決定部38に中心デ
ータを渡して処理を終了する(ステップS70)。
【0094】また、タイミング決定部43は、図29に
示す処理手順を実行することにより、中心データが最近
見たデータである場合には、そうでないデータに比べ
て、その周辺データを早く表示するようにタイミングを
設定する。まず、タイミング決定部43は、第2の実施
形態と同様に、一旦、周辺データの表出タイミングを決
定し、その後、図29に示す処理を行う。なお、中心デ
ータを表出した時刻はC、中心データの表示タイミング
をT、タイミング決定方法が読了予想時間のときの中心
データの読了予想時間をRとする。
【0095】すなわち、中心データ履歴テーブル61に
現在の中心データの識別子が存在するか否かチェックし
(ステップS83)、存在しない場合には、周辺データ
の表出のタイミングをTとする(ステップS84)。一
方、存在する場合には、そのデータが以前に中心データ
として表出さたことを示しているので、タイミング決定
部43が中心データ履歴テーブル61から、その中心デ
ータが最後に表出された日時を獲得する(ステップS8
5)。そして、この日時をチェックし(ステップS8
6、S87)、当該時刻が現在から一時間以内の場合に
は、周辺データの表出タイミングをC+5とし(ステッ
プS88)、当該時刻が現在から一週間以内の場合に
は、周辺データ表出のタイミングをC+0.5*Rとし
(ステップS89)、これら以外の場合には、周辺デー
タの表出タイミングをTとする(ステップS84)。し
たがって、最近見たことのある中心データである場合に
は、その表出がどの程度最近かに応じて、対応する周辺
データの表出タイミングが早められる。
【0096】図30には、本発明の第4の実施形態に係
るデータ出力システムの構成を示してある。なお、当該
システムで扱うデータの構造の図5に示したものと同様
であり、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し
て重複する説明は割愛する。本実施形態では、ユーザの
属性に基づいて周辺データの表出タイミングを決定する
ものである。ここで、ユーザの属性といっても、性別、
年齢、職業、専門領域、関心事、趣味等、様々であるの
で、ここでは、中心データに対してどのくらいユーザの
関心があるかにより、周辺データの表出タイミングを決
定する場合を例にとって説明する。
【0097】ユーザは自分の関心が弱い情報ほどざっと
読み流したり、あるいは、それを読む目的が達成されれ
ばその時点で読むことを止めたりする傾向、つまり、ユ
ーザは自分の関心が弱いと判断したデータに対してはな
るべく時間をかけないようにする傾向があり、また、中
心データが既知情報(初見でない情報)の場合は、そう
でない場合に比べて短時間で読み終わる傾向がある。そ
こで、本実施形態は、中心データに対するユーザ関心度
(ユーザの関心の度合い)を判定する関心事辞書を利用
している。なお、ここでは関心度を判定する辞書を利用
した場合について説明するが、ユーザの専門領域や趣味
に関連するデータなのかを判定するための辞書を同様な
形式で作成し、実施することが可能である。
【0098】本実施形態のデータ出力システムには、図
6に示した第1の実施形態の構成に加えて、関心事辞書
66と関心度算出部67とを有した関心度決定手段68
が設けられている。関心事辞書66は、ユーザの関心の
手掛かりとなるキーワード(単語)と、その重みの組み
から構成されている。この辞書66は、例えば次のよう
にして作成される。
【0099】まず、ユーザが自ら蓄積する情報ベースが
あるとする。忘備録としてメモ情報を蓄積したり、関心
のある記事をためておくことなどはよく行われている
が、その情報ベースから情報を検索する場合には、単語
(キーワード)を指定して所望の情報を取り出すように
している。また、高速に取り出すためや頻繁に使用する
単語で検索できるようにするために、キーワードを付与
して蓄積される情報ベースもある。ユーザが情報を取り
出すときに指定した単語(キーワード)を収集し、その
使用頻度に比例して値を設定して、関心事辞書66を作
成する。なお、値はキーワードの字種に基づいて調整さ
れてもよい。例えば、漢字やカタカナで構成されている
キーワードには、より高い値を設定するようにしてもよ
い。もちろん、そのユーザ自らが調整してもよい。
【0100】本実施形態のシステムにおける処理は、関
心度決定手段68での処理を除いて、前述した第1の実
施形態と同様であり、以下に当該相違する処理部分(関
心度決定手段68により中心データの関心度が決定さ
れ、その値に基づいて周辺データの表出タイミングがタ
イミング決定部43にて決定される)を説明する。タイ
ミング決定部43での処理は図31に示す手順で行わ
れ、図18および図19に示した処理を行った後に(ス
テップS90)、次の処理を実行する。まず、中心デー
タがテキストデータで且つタイミング決定方法が「読了
予想時間」であるかをチェックし(ステップS91)、
この条件に合致する場合には、中心データの内容を形態
素解析して、自立語(名詞、動詞、形容詞など、それ自
体で意味をなすもの)を抽出する(ステップS92)。
【0101】次いで、関心事辞書66を参照することに
より、各自立語に対する値(自立語の重み)を取得する
(ステップS93)。なお、この場合に、重複して抽出
された自立語は1つにまとめる。また、関心事辞書66
で抽出された自立語の出現頻度に応じて重みを設定して
もよく、このときには、関心事辞書66に載っていない
単語の値はゼロとする。そして、こうして計算された中
心データの自立語の重みの総和が、タイミング決定部4
3に設定されている既定値より大きいか否かをチェック
する(ステップS94)。なお、本例では自立語の重み
の総和と既定値とを比較しているが、自立語の重みの平
均値と既定値とを比較するようにしてもよい。
【0102】この結果、既定値以下のときには、この中
心データはユーザの関心事でないとみなされて、読了予
想時間を初見か否かにより変更するか否かを決定する
(ステップS98、S99)。すなわち、初見でないデ
ータのときには、読了予想時間を10%減じたものとし
(ステップS99)、初見の場合には変更しない。一
方、既定値より大きいときには、この中心データはユー
ザの関心事であるとみなされ、初見か否かに応じて変更
の度合いを決定する(ステップS95〜S97)。すな
わち、初見の場合は読了予想時間を20%減じたものと
し(ステップS95)、初見でないデータのときには、
読了予想時間を30%減じたものとする(ステップS9
7)。
【0103】なお、関心事辞書66は、データがユーザ
の関心事か否かのチェックの利用に限定されるわけでは
なく、辞書の作成により、ユーザの興味を表す興味辞
書、ユーザの現在の専門領域を表す専門領域辞書として
も利用可能である。また、データがユーザの関心事であ
るか否かの判定に、中心データに含まれる自立語を抽出
し、重みの平均を利用したが、データが検索に利用する
キーワードのリストを保持している場合には、中心デー
タに付与されているキーワードの重みの総和、もしく
は、その平均を利用することも可能である。また、タイ
ミング決定部43には、データがユーザの専門領域であ
るか否かの判定に利用する既定値を予め設定したが、こ
の既定値をユーザがその都度自由に指定できるようにし
てもよい。
【0104】また、中心データの作成者や作成日時に依
存して、周辺データの表出タイミングを決定することも
可能である。このときは、関心事辞書66を、作成者辞
書、作成日時辞書として作成することにより可能であ
る。このようにすれば、ユーザの上司などユーザにとっ
て重要な人の作成したデータはじっくり読みたいなどと
いう場合に、重要な人が作成したデータが中心データと
して表出されたときには、遅めに周辺データを表出する
ようにしておくことは有効である。また、毎週水曜日の
午前中は会議と決まっている場合に、その時間に作成し
たデータは重要と考えて辞書を作成することもできる。
【0105】上述した第1の実施形態では中心データの
履歴、第2および第3の実施形態では中心データの表出
履歴、第4の実施形態ではユーザの属性にそれぞれ基づ
いて周辺データの表出タイミングを決定したが、これら
を全て、或いはこれらの内の任意の2つを組み合わせて
周辺データの表出タイミングを決定してもよい。例え
ば、図18および図19に示したようにして中心データ
の属性に基づき読了予想時間を算出し、次いで、この読
了予想時間をRとして、図26に示したようにして中心
データの表出履歴に基づき補正した読了予想時間を算出
し、次いで、この読了予想時間を図31に示したように
してユーザ属性に基づき更に補正し、この結果得られた
読了予想時間を中心データの表出時刻Cに加えて、周辺
データの表出のタイミング(時刻)を決定する。
【0106】具体的には、中心データを日本語(母国
語)で記述された文字数が600のテキストデータと
し、この中心データは以前に2回表出され、その内容は
現在のユーザの関心事であるとすると、周辺データの表
出タイミングは次のようにして決定されることとなる。
まず、図18および図19に示した処理によって、中心
データのメディア種別、記述言語、文字数から読了予想
時間は60秒と算出される。次いで、この60秒をRと
して図26に示した処理により、周辺データの表出タイ
ミングは、C+60*(0.9)2=C+48.6とな
り、読了予想時間は48.6秒に補正される。次いで、
この48.6秒をRとして図31に示した処理により、
読了予想時間は10%減じられて、43.74秒に補正
される。したがって、最終的には、周辺データの表出タ
イミングは、中心データの表出時刻Cにこれを加えて、
C+43.74秒に決定される。
【0107】図32には、本発明の第5の実施形態に係
るタイミング決定部の処理手順を示してある。なお、本
実施形態におけるシステム構成は第1の実施形態(図
6)と同様であり、また、このタイミング決定処理を除
いて他の処理も第1の実施形態と同様である。
【0108】本実施形態では、タイミング決定部43
は、データのメディア種別、記述言語を問わず、任意の
データに対して、表出タイミングを決定するための数を
ランダムに決定する。すなわち、タイミング・テーブル
42から中心データを表出した時刻Tを取得し(ステッ
プS100)、表出タイミングを決定するための数Uを
ランダムに決定し(ステップS101)、中心データの
表出時刻にランダムに決定した数Uを加算して(ステッ
プS102)、その加算結果の時刻を周辺データ表出タ
イミングとする。したがって、周辺データの表出タイミ
ングをランダムに決定することにより、ユーザには意外
なタイミングで周辺データが表出されることになる。な
お、ランダムなタイミングの決定方法は、第1の実施形
態におけるタイミング決定方法と組み合わせて利用する
ことも可能である。その利用例としては、メディア種別
により場合分けを行い、特定のメディア種別のものにつ
いてだけランダムなタイミングで表出するなどというこ
とが考えられる。
【0109】図33には、本発明の第6の実施形態に係
るデータ出力システムの構成を示してある。なお、当該
システムで扱うデータの構造は図5に示したものと同様
であり、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し
て重複する説明は割愛する。本実施形態のシステムに
は、図6に示した第1の実施形態の構成に加えて、周辺
データ表出指示獲得手段70が設けられている。この周
辺データ表出指示獲得手段70は、タイミング決定部4
3が決定したタイミング以前に周辺データを表出させる
ために入力手段26からユーザによって入力された指示
を獲得する表出指示獲得部71と、ユーザからの指示の
履歴を保持するタイミング履歴テーブル72とを有して
いる。
【0110】本実施例のシステムにおける処理は、以下
に説明するタイミング決定処理を除いて、第1の実施形
態と同様であり、表出指示獲得部71は、タイミング決
定部43が決定したタイミング以前に周辺データを表示
するようユーザからの指示を獲得し、これによって、自
身の表出フラグをオンにする。この表出フラグは、周辺
データ表出部44に読み込まれ、オンのときには、周辺
データ表出部44は、タイミング決定部43により決定
されたタイミングを待つことなく直ちに周辺データを表
出させる。なお、表出フラグは、周辺データ表出部44
によって、周辺データが表出されたところでオフに設定
される。また、タイミング履歴テーブル72は、図34
に示すように、過去に周辺データを表出した回数73、
そのときの中心データの表出した時刻と周辺データの表
出した時刻との差の平均(すなわち平均待ち時間)74
を保持している。
【0111】表出指示獲得部71のUIとして図16に
示すような周辺データを直ちに表示することを要求する
ボタン60が用意されており、ユーザはこれをクリック
することにより、タイミング決定部43により指示され
たタイミングまで待つことなく直ちに周辺データを表出
することが可能である。すなわち、図35に示す処理手
順が実行され、まず、中心データ表出部36が中心デー
タ指示獲得部35から中心データを受け取ると(ステッ
プS110)、当該中心データを第1の実施形態と同様
にして図7に示した領域(1)に表出させる(ステップ
S111)。そして、タイミング・テーブル42の「中
心データの表出時間」の欄に現在の時刻を格納し(ステ
ップS112)、タイミング・テーブル42の「タイミ
ング決定方法」の欄が読了予想時間であるときには(ス
テップS113)、タイミング・テーブル42の数値情
報に当該中心データの内容を格納する(ステップS11
4)。
【0112】次いで、第1の実施形態と同様にして、距
離算出部37が中心データとそれ以外のデータとの距離
を算出して、周辺データ決定部38が中心データに距離
的に近いデータを8個選んで、これらを周辺データとし
(ステップS115)、これら周辺データをレイアウト
決定部39に渡す。レイアウト決定部39は、周辺デー
タ決定部38から渡された周辺データの集合に対してそ
の配置を決定し、レイアウト・テーブル40の各々の領
域(2)〜(9)に周辺データへのポインタを格納し
(ステップS116)、制御をタイミング決定部43に
渡す。タイミング決定部43は、タイミング・テーブル
42からタイミング決定方法を読み込み、その決定方法
に従って表示のタイミングを決定する(ステップS11
7)。
【0113】そして、周辺データ表示部44が表示フラ
グがオンとなっているか否かをチェックし(ステップS
118)、オンとなっていない場合には、さらに、タイ
ミング決定部43で決定された表出タイミング(時刻)
に達したか否かをチェックする(ステップS119)。
この結果、表示フラグがオンとなっていた場合、あるい
は、決定された表出タイミングとなった場合には、周辺
データ表出部44が、レイアウト・テーブル40を読み
込んで図7に示すディスプレイの割り当てに従って、各
領域(2)〜(9)に対応する周辺データをディスプレ
イ画面上に表出する(ステップS120)。そして、周
辺データ表出部44が、表示フラグをオフとし(ステッ
プS121)、タイミング履歴テーブル72を書き換え
て(ステップS122)、処理を終了する。
【0114】ここで、上記の処理において、タイミング
決定部43は、タイミング履歴テーブル72から「周辺
データ表出の待ち時間の平均」、タイミング・テーブル
42から「中心データの表出時刻」の値を読み取り、そ
れら値の和を周辺データの表出の時刻とする。また、周
辺データ表出部44は、タイミング履歴テーブル72の
「周辺データを表示した回数」の項目の値に”1”加算
し、中心データの表出時刻と周辺データの表出時刻との
差の平均を再計算し、その値を「周辺データ表出の待ち
時間」の項目の値として格納する。なお、この値は、
「新しい平均 =((古い平均*古い回数)+今回の差)
/(古い回数+1)」によって計算できる。
【0115】なお、本実施形態では、履歴の利用方法と
して、単に周辺データ表出までの待ち時間の平均を利用
したが、これを中心データの各々のメディア種別や言語
の種類に従った読了予測時間の平均まで拡張することも
できる。また、履歴の利用方法としては、連続して何回
か周辺データ表出の指示をユーザから獲得したら、表出
時間を数パーセント早めるなどの利用も可能である。
【0116】図36には、本発明の第7の実施形態に係
るデータ出力システムの構成を示してある。なお、当該
システムで扱うデータの構造の図5に示したものと同様
であり、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し
て重複する説明は割愛する。本実施形態のシステムに
は、図6に示した第1の実施形態の構成に加えて、タイ
ミング決定手段32に言語リスト・テーブル75が設け
られている。また、本実施形態におけるタイミング・テ
ーブル42は、その構成が第1の実施形態とは異なった
ものとなっている。
【0117】言語リスト・テーブルは、図37に示すよ
うに、言語の欄76、母国語のときの黙読スピードの欄
77、母国語ではないが慣れ親しんだ外国語のときの黙
読スピードの欄78の3つの項目を保持しており、日本
語、英語などの母国語とし慣れ親しんだ外国語としての
黙読スピードが格納されている。本実施形態では、これ
らの黙読スピードは予め設定されたデフォルト値として
いるが、必要に応じて任意にユーザが変更できるように
してもよい。本実施形態のタイミング・テーブル42
は、図38に示すようなデータ構造となっており、タイ
ミング・テーブル42は、タイミング決定方法テーブル
80、形式テーブル81、言語テーブル82、母国語テ
ーブル83、慣れ親しんだ外国語テーブル84の5つの
テーブルからなっている。なお、これらのテーブル80
〜84は他のテーブル80〜84と互いに関係を有して
いる。
【0118】タイミング設定方法テーブル80は、中心
データの表出時間の欄85、タイミング決定方法の欄8
6、詳細情報の欄87の項目を有しており、タイミング
決定方法が「時間指定」または「ノーアクション時間」
であるときには、詳細情報の欄87には時間を表す数値
が格納され、タイミング決定方法が「読了予想時間」の
ときには、詳細情報の欄87には形式テーブル81への
ポインタが格納される。形式テーブル81は、タイミン
グ決定方法が「読了予想時間」のときにのみ利用され、
データのメディア種別毎に、動画・音声の欄88、静止
画像の欄89、テキストの欄90の項目を有しており、
テキストの欄90にはユーザが言語別に設定を行うとき
にのみ言語テーブルへ82のポインタが格納される。
【0119】言語テーブル82は、タイミング決定方法
が「読了予想時間」のときにのみ利用され、母国語の欄
91、慣れ親しんだ外国語の欄92、その他の言語の欄
93の項目を有しており、母国語の欄91には母国語テ
ーブル83へのポインタが格納され、慣れ親しんだ外国
語の欄92には慣れ親しんだ外国語テーブル84へのポ
インタが格納され、その他の言語の欄93には、その他
の言語のときの読了予想時間が格納される。母国語テー
ブル83と慣れ親しんだ外国語テーブル84は、それぞ
れ、言語と、その言語を1秒間に何文字もしくは何単語
読めるかを格納する欄を有しており、言語は複数個格納
可能であり、新たな言語を追加するときはテーブルを拡
張することが可能である。
【0120】本実施例のシステムにおける処理は、以下
に説明するタイミング指示獲得部41での処理とタイミ
ング決定部43での処理を除いて、第1の実施形態と同
様である。まず、タイミング指示獲得部41は、図11
に示したのと同様に、図39および図40に示すような
UIを出力手段27のディスプレイ画面に表示させて、
入力手段26を介してユーザからの指示を獲得する。な
お、図39に示すダイアログ54には、図11に示した
ものに加えて、「読了予想時間」の設定の欄中に「早
く」、「遅く」、「詳細設定」のボタン94〜96が設
けられており、この詳細設定ボタン96をクリックする
ことにより、図40に示すタイミング詳細設定ダイアロ
グ97がディスプレイ画面に表示される。
【0121】そして、このタイミング詳細設定ダイアロ
グ97を編集することにより、ユーザは、動画、音声、
静止画、慣れ親しんでいない言語で記述されたテキスト
データの読了時間の見積もりを変更するカスタマイズが
可能である。また、母国語、慣れ親しんだ言語を選択す
ることが可能であり、この選択は、母国語、慣れ親しん
だ言語を選択するボックスの右にある三角形の印のある
ボタン98、99をクリックすることにより、表示され
る選択可能な言語の中から選択することができる。この
タイミング詳細設定ダイアログ97で編集した内容は、
タイミング・テーブル42の対応する欄に格納される。
【0122】また、タイミング設定ダイアログ54に設
けられている「早く」ボタン94をクリックすると、タ
イミング・テーブル42における母国語、慣れ親しんだ
外国語の値を10パーセント増加させることができる。
これにより、1秒間に読める文字数、もしくは単語数が
増加し、読了予想時間の見積もりの値は小さくなる。す
なわち、中心データが表出された後に、周辺データが表
出されるまでの待ち時間が短くなる。また、「遅く」ボ
タン95をクリックすることにより、「早く」ボタンの
場合とは逆に、タイミング・テーブル42における母国
語、慣れ親しんだ外国語の値を10パーセント減少させ
ることができる。これにより、読了予想時間の見積もり
の値が大きくなり、中心データが表出された後に、周辺
データが表出されるまでの待ち時間が長くなる。
【0123】タイミング決定部43の処理では、図18
および図19に示したものと同様にして、読了予想時間
を決定する。ただし、図18および図19で説明した読
了予想時間の決定方法と異なるところは、読了予想時間
の決定方法がシステムにおいて固定の値を用いていたの
に対し、本実施形態では、タイミング・テーブル42に
格納されたユーザにより設定された値を用いるというこ
とである。すなわち、中心データがテキストで、その記
述言語が母国語であるときには、タイミング・テーブル
42の母国語の欄91から値を読み込み、記述言語が慣
れ親しんだ外国語のときには、タイミング・テーブル4
2の慣れ親しんだ外国語の欄92から値を読み込み、テ
キストを記述している言語の種類に応じて周辺データの
表出タイミングを決定する。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のデータ処
理システムによれば、中心データに対する周辺データの
表出タイミングを絶妙に設定することができ、データ出
力においてタシットビューイングを実現することができ
る。これにより、次のような種々な効果を得ることがで
きる。
【0125】(1)コミュニケーションの支援;会議で
の議論や電話でのやりとり電子メールのやりとりにおい
て、本題(主題)と関連する案件を周辺表示することに
より、つい忘れてしまうことを防ぎ、また、ついでに
片付ける事によって効率の上がる案件を思い起こさせて
効率の良いコミュニケーションを支援する、本題(主
題)と関連する案件の表示は常に本題(主題)以外のこ
とも含めてなされ、話題が豊富になる等と言った効果が
得られる。また、本題(主題)が中心データとして表出
されている時に、その関連データを周辺に配置して表出
すると、周辺を中心の補足や注釈にした場合は、本題
(主題)がよりよく効率的に理解され、本題(主題)の
理解が促進され、周辺を中心の課題処理のための注意
事項などにしておけば、漏れの無いより十分な仕事をす
ることができ、論理の詰めができる等と言った効果が得
られる。
【0126】(2) 発想・着想支援; 関連はあるものの、中心データからは予期しにくい周
辺データを表出することにより、ユーザにとって意外な
刺激となるようにすると、本題とは直接関係のないとこ
ろでも、アイデアが浮かぶ可能性があり、セレンディピ
ティ効果が期待でき、中心から周辺、周辺から中心
へ、を繰り返しながら、次々と背景(周辺)を変えて、
自分の感性にしたがった情報の散策ができる等と言った
効果が得られる。
【0127】さらに、或るデータを注視するときは、
そのデータだけが中央に表示され、そのデータを読み終
るタイミングを自動的に予測して、その時間が来たら関
連の周辺データを表示するようにすると、ユーザの集中
を妨げることなくかつ効率よく関連データを処理できた
め、次から次へと絶妙のタイミングで情報を表出し、ユ
ーザの集中状態を自然に長く持続させることができる。
このことから、具体的には、不必要な意識の散漫化を防
ぐので処理効率が向上する、発想や着想が、精神の集中
と弛緩の律動の中で生まれることを考えると、発想や着
想を導く良い弛緩を誘導するための集中状態を半強制的
に作ることができる。
【0128】さらに、周辺データは、ユーザが全く予
期できないタイミングで(場合によってはいつまでたっ
ても表出されないこともある)表出されるようにする
と、周辺データの内容の意外性に加え、タイミングとし
ての意外性効果が発生するため、期待されていない時に
データを表出することによって意外性を増幅することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 中心データの画面表示例を示す図である。
【図2】 中心データに対して周辺データをぼんやりと
表示した画面表示例を示す図である。
【図3】 中心データに対して周辺データを鮮明に表示
した画面表示例を示す図である。
【図4】 中心データを変更した場合の画面表示例を示
す図である。
【図5】 本発明の一実施形態に係るデータ構造を示す
図である。
【図6】 本発明の第1の実施形態に係るシステム構成
図である。
【図7】 ディスプレイ画面の領域分割を説明する図で
ある。
【図8】 本発明の第1の実施形態に係るレイアウト・
テーブルの構成図である。
【図9】 本発明の第1の実施形態に係るタイミング・
テーブルの構成図である。
【図10】 検索システムを説明する画面表示例を示す
図である。
【図11】 本発明の第1の実施形態に係るタイミング
指示獲得部のUIを示す図である。
【図12】 本発明の第1の実施形態に係るタイミング
設定ダイアログの一例を示す図である。
【図13】 本発明の第1の実施形態に係るタイミング
設定ダイアログの他の一例を示す図である。
【図14】 本発明の第1の実施形態に係る全体的な処
理の手順を示すフローチャートである。
【図15】 本発明の第1の実施形態に係るレイアウト
決定処理の手順を示すフローチャートである。
【図16】 本発明の第1の実施形態に係る音声や動画
像を表出させる画面表示を示す図である。
【図17】 本発明の第1の実施形態に係る距離算出処
理の手順を示すフローチャートである。
【図18】 本発明の第1の実施形態に係るタイミング
決定処理の手順を示すフローチャートである。
【図19】 本発明の第1の実施形態に係る読了予想時
間の算出処理の手順を示すフローチャートである。
【図20】 中心データの具体例を示す図である。
【図21】 タイミングテーブルの具体的な内容を示す
図である。
【図22】 周辺データの具体例を示す図である。
【図23】 本発明の第2の実施形態に係るシステム構
成図である。
【図24】 本発明の第2の実施形態に係る中心データ
履歴テーブルの構成図である。
【図25】 本発明の第2の実施形態に係る中心データ
表出処理の手順を示すフローチャートである。
【図26】 本発明の第2の実施形態に係るタイミング
決定処理の手順を示すフローチャートである。
【図27】 本発明の第3の実施形態に係る中心データ
履歴テーブルの構成図である。
【図28】 本発明の第3の実施形態に係る中心データ
表出処理の手順を示すフローチャートである。
【図29】 本発明の第3の実施形態に係るタイミング
決定処理の手順を示すフローチャートである。
【図30】 本発明の第4の実施形態に係るシステム構
成図である。
【図31】 本発明の第4の実施形態に係るタイミング
決定処理の手順を示すフローチャートである。
【図32】 本発明の第5の実施形態に係るタイミング
決定処理の手順を示すフローチャートである。
【図33】 本発明の第6の実施形態に係るシステム構
成図である。
【図34】 本発明の第6の実施形態に係る履歴テーブ
ルの構成図である。
【図35】 本発明の第6の実施形態に係る全体的な処
理の手順を示すフローチャートである。
【図36】 本発明の第7の実施形態に係るシステム構
成図である。
【図37】 本発明の第7の実施形態に係る言語リスト
・テーブルの構成図である。
【図38】 本発明の第7の実施形態に係るタイミング
・テーブルの構成図である。
【図39】 本発明の第7の実施形態に係るタイミング
指示獲得部のUIを示す図である。
【図40】 本発明の第7の実施形態に係るタイミング
詳細設定ダイアログの一例を示す図である。
【符号の説明】
1、8・・・中心データ、 2〜8、9〜15・・・周
辺データ、25・・・データベース、 26・・・入力
手段、 27・・・出力手段、28・・・中心データ指
示手段、 29・・・中心データ表出手段、30・・・
周辺データ決定手段、 31・・・レイアウト決定手
段、32・・・タイミング決定手段、 33・・・周辺
データ表出手段、

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心データと当該中心データに依存して
    選択された周辺データとを出力手段から出力させるデー
    タ出力システムにおいて、 複数のデータを保持するデータ保持手段と、 データ保持手段が保持する複数のデータの内からユーザ
    が注目するデータを中心データとして選択する中心デー
    タ指示手段と、 選択された中心データを出力手段から出力させる中心デ
    ータ表出手段と、 データ保持手段が保持する複数のデータの内から選択さ
    れた中心データに対する関連度に基づいて周辺データを
    選択する周辺データ決定手段と、 選択された周辺データの表出タイミングを前記中心デー
    タの属性に基づいて決定するタイミング決定手段と、 前記周辺データを決定された表出タイミングで出力手段
    から出力させる周辺データ表出手段と、 を備えたことを特徴とするデータ出力システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデータ出力システムに
    おいて、 前記中心データは言語の種類を属性として有したテキス
    トデータであるとともに、表示タイミングを決定するた
    めの情報として言語の種類に応じたユーザの読解能力を
    管理する言語管理手段と、表出タイミングを変更させる
    ための要求をユーザから受け付けるタイミング指示獲得
    手段と、を更に備え、 前記タイミング決定手段は出力された中心データの言語
    の種類に基づいて選択された周辺データの表出タイミン
    グを決定するとともに、当該決定に際してユーザからの
    要求に応じて当該表出タイミングを時間的に前後させる
    ことを特徴とするデータ出力システム。
  3. 【請求項3】 中心データと当該中心データに依存して
    選択された周辺データとを出力手段から出力させるデー
    タ出力システムにおいて、 複数のデータを保持するデータ保持手段と、 データ保持手段が保持する複数のデータの内からユーザ
    が注目するデータを中心データとして選択する中心デー
    タ指示手段と、 選択された中心データを出力手段から出力させる中心デ
    ータ表出手段と、 出力手段から出力された中心データの表出履歴を管理す
    る中心データ履歴管理手段と、 データ保持手段が保持する複数のデータの内から選択さ
    れた中心データに対する関連度に基づいて周辺データを
    選択する周辺データ決定手段と、 選択された周辺データの表出タイミングを前記中心デー
    タの過去における表出履歴に基づいて決定するタイミン
    グ決定手段と、 前記周辺データを決定された表出タイミングで出力手段
    から出力させる周辺データ表出手段と、 を備えたことを特徴とするデータ出力システム。
  4. 【請求項4】 中心データと当該中心データに依存して
    選択された周辺データとを出力手段から出力させるデー
    タ出力システムにおいて、 ユーザの属性を管理するユーザ属性管理手段と、 複数のデータを保持するデータ保持手段と、 データ保持手段が保持する複数のデータの内からユーザ
    が注目するデータを中心データとして選択する中心デー
    タ指示手段と、 選択された中心データを出力手段から出力させる中心デ
    ータ表出手段と、 データ保持手段が保持する複数のデータの内から選択さ
    れた中心データに対する関連度に基づいて周辺データを
    選択する周辺データ決定手段と、 選択された周辺データの表出タイミングを前記ユーザの
    属性に基づいて決定するタイミング決定手段と、 前記周辺データを決定された表出タイミングで出力手段
    から出力させる周辺データ表出手段と、 を備えたことを特徴とするデータ出力システム。
  5. 【請求項5】 中心データと当該中心データに依存して
    選択された周辺データとを出力手段から出力させるデー
    タ出力システムにおいて、 複数のデータを保持するデータ保持手段と、 データ保持手段が保持する複数のデータの内からユーザ
    が注目するデータを中心データとして選択する中心デー
    タ指示手段と、 選択された中心データを出力手段から出力させる中心デ
    ータ表出手段と、 データ保持手段が保持する複数のデータの内から選択さ
    れた中心データに対する関連度に基づいて周辺データを
    選択する周辺データ決定手段と、 選択された周辺データの表出タイミングを前記中心デー
    タの属性、出力手段から出力された当該中心データの表
    出履歴、当該システムを利用するユーザの属性の内の少
    なくとも2つの組合せ情報に基づいて決定するタイミン
    グ決定手段と、 前記周辺データを決定された表出タイミングで出力手段
    から出力させる周辺データ表出手段と、 を備えたことを特徴とするデータ出力システム。
  6. 【請求項6】 中心データと当該中心データに依存して
    選択された周辺データとを出力手段から出力させるデー
    タ出力システムにおいて、 複数のデータを保持するデータ保持手段と、 データ保持手段が保持する複数のデータの内からユーザ
    が注目するデータを中心データとして選択する中心デー
    タ指示手段と、 選択された中心データを出力手段から出力させる中心デ
    ータ表出手段と、 データ保持手段が保持する複数のデータの内から選択さ
    れた中心データに対する関連度に基づいて周辺データを
    選択する周辺データ決定手段と、 選択された周辺データの表出タイミングをランダムに決
    定するタイミング決定手段と、 前記周辺データを決定された表出タイミングで出力手段
    から出力させる周辺データ表出手段と、 を備えたことを特徴とするデータ出力システム。
  7. 【請求項7】 中心データと当該中心データに依存して
    選択された周辺データとを出力手段から出力させるデー
    タ出力システムにおいて、 複数のデータを保持するデータ保持手段と、 データ保持手段が保持する複数のデータの内からユーザ
    が注目するデータを中心データとして選択する中心デー
    タ指示手段と、 選択された中心データを出力手段から出力させる中心デ
    ータ表出手段と、 データ保持手段が保持する複数のデータの内から選択さ
    れた中心データに対する関連度に基づいて周辺データを
    選択する周辺データ決定手段と、 中心データおよび選択された周辺データのメディアの種
    類に基づいて当該選択された周辺データの表出タイミン
    グを決定するタイミング決定手段と、 前記周辺データを決定された表出タイミングで出力手段
    から出力させる周辺データ表出手段と、 を備えたことを特徴とするデータ出力システム。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に
    記載のデータ出力システムにおいて、 周辺データ決定手段により選択された周辺データを表出
    させるべきユーザからの表出指示を受け付ける表出指示
    獲得手段を更に備え、 前記タイミング決定手段により決定された表出タイミン
    グに係わらず、前記周辺データ表出手段は当該ユーザか
    らの表出指示に基づいて前記周辺データを出力手段から
    出力させることを特徴とするデータ出力システム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のデータ出力システムに
    おいて、 過去に前記周辺データを出力手段から出力させた際の中
    心データに対する遅延タイミングの履歴を管理する履歴
    管理手段を更に備え、 前記ユーザからの表出指示を受け付けた際に、当該遅延
    タイミングの履歴から算出される値を対応する中心デー
    タの表示時刻に加えたタイミングで、前記周辺データ表
    出手段は前記周辺データを出力手段から出力させること
    を特徴とするデータ出力システム。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれか1項
    に記載のデータ出力システムにおいて、 前記出力手段は前記中心データと前記周辺データとを同
    一画面上に表示出力する手段であり、 当該画面上における中心データに対する周辺データの表
    示位置を決定するレイアウト決定手段を更に備え、 前記周辺データ表出手段は決定された表示位置で周辺デ
    ータを出力手段から出力させることを特徴とするデータ
    出力システム。
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