JPH10222040A

JPH10222040A - 電子写真式印刷装置

Info

Publication number: JPH10222040A
Application number: JP9024766A
Authority: JP
Inventors: Yasushi Hashimoto; 靖司橋本; Akira Terakado; 晃寺門; Yukinori Sakuma; 行則佐久間; Tatsuya Shiraishi; 竜也白石; Yoshitaka Fujinuma; 善隆藤沼
Original assignee: Hitachi Koki Co Ltd
Current assignee: Koki Holdings Co Ltd
Priority date: 1997-02-07
Filing date: 1997-02-07
Publication date: 1998-08-21

Abstract

(57)【要約】【課題】安価な構成で、感光体ドラムの取り付け及び取
り外し作業が容易で且つ、十分な感光体ドラムの回転ム
ラ抑止効果を有する電子写真式印刷装置を提供する。ま
た、感光体接地経路が安定して確保された電子写真式印
刷装置を提供する。【解決手段】感光体ドラムの反駆動側軸受け機構部(2)
とそれに対向する感光体ドラム(1)の端面の間にブレー
キパッド(18)と該ブレーキパッドを感光体ドラムの軸方
向に押しつけるための押し圧ばね(17)と該ブレーキパッ
ドと摺擦するブレーキディスク(19)を設けた。また、ブ
レーキパッド(18)、押し圧ばね(17)及びブレーキディス
ク(19)を導電性材料で構成し感光体とフレームグランド
の接地経路とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式印刷装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図３により、従来技術の感光体機構部の
構成を説明する。感光体ドラム１は抜き止めリング２２
により感光体ドラム１から脱落しないように軸方向の移
動量を制限されて感光体ドラム１の反駆動側の回転軸上
に移動可能に取り付けられている反駆動側軸受け機構部
２と駆動側軸受け機構部３に支持された駆動軸４に取り
外し自在なカップリング機構５により連結されて、回転
自在にフレーム６に取り付けられている。駆動軸４はギ
ヤ列７,８を介して、ドラム駆動モータ９による所定の
回転力及び回転数を感光体ドラム１に伝達する。

【０００３】反駆動側軸受け機構部２の内部に組み込ま
れたドラム押し圧バネ１３は、感光体ドラム１を駆動軸
４側に押し込む様に配置されており、カップリング機構
５での感光体ドラム１と駆動軸４の間の動力伝達を確実
にするためのものである。感光体ドラム１の反駆動側端
部に配置された電極１５は図示されない構成により感光
体ドラム外周に配置された感光体と電気的に接続されて
いる。反駆動側軸受け機構部２に配置されたグランドプ
レート１４は反駆動側軸受け機構部２とフレーム６を介
して接地されている。

【０００４】グランドプレート１４と電極１５が接触す
ることで感光体の接地経路が形成される。感光体ドラム
１の駆動側端部に配置されたブレーキロータ１０の外周
には、図示されない構成によりフレーム６に指示された
ブレーキパッド１１がブレーキバネ１２により押しつけ
られており、これにより感光体ドラム１が所定の速度以
上で回転することにより発生する回転ムラを抑止してい
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記の構成の場合に
は、以下の問題がある。（１）装置のメンテナンス等の目的で感光ドラム１を装
置から取り外し及び取り付け作業を行う場合に、ブレー
キパッド１１を作業毎にブレーキロータ１０から取り外
し及び取り付け作業が必要となり作業が煩雑になる不具
合があった。この不具合を解決する構成としては、図４
に示すように駆動軸４にパウダブレーキ１６等のブレー
キ機構を組み込む構成が考えられるが、この場合駆動軸
４を介して感光体ドラム１にブレーキをかけるため、カ
ップリング機構５部で発生する駆動軸４と感光体ドラム
１の位相ズレにより感光体ドラム１の回転ムラ抑止効果
が低下する不具合がある。また、駆動側軸受け機構部３
の構成が複雑となり装置の製造コストを押し上げる原因
となる。

【０００６】（２）感光体の接地経路を形成するための
グランドプレート１４は、安価に作るために一般的に板
ばねであるため、形状が不安定になりやすく電極１５と
の接触不良が発生する危険性が高い。また、グランドプ
レート１４と電極１５との接触部は相対速度が低いため
に腐食し易く接触抵抗が高くなる危険性が高い。感光体
の接地経路の接触不良は電子写真式印刷装置では、印刷
抜けの原因であり致命的な問題となる。

【０００７】本発明の第１の目的は、安価な構成で、感
光体ドラムの取り付け及び取り外し作業が容易で且つ、
十分な感光体ドラムの回転ムラ抑止効果を有する電子写
真式印刷装置を提供することである。また、本発明の第
２の目的は、感光体接地経路が安定して確保された電子
写真式印刷装置を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では感光体ドラムの反駆動側軸受け機構部と
それに対向する感光体ドラムの端面の間にブレーキパッ
ドと該ブレーキパッドを感光体ドラムの軸方向に押しつ
けるための押し圧ばねと該ブレーキパッドと摺擦するブ
レーキディスクを配置した。また、該ブレーキパッド、
押し圧バネ及びブレーキディスクを導電性材料で構成す
ることで感光体とフレームグランドの接地経路とした。
上記構成では、反駆動側軸受け機構部とそれに対向する
感光体ドラムの端面の間に感光体ドラムの回転ムラ抑止
ブレーキ力が発生する。また、ブレーキパッドの押し圧
ばねはブレーキパッドを押しつけると同時に感光体ドラ
ムを駆動軸側に押しつける作用を持つ。ブレーキパッド
は感光体ドラムの端面に配置されているために、ブレー
キディスクとの間には感光体ドラムの回転による相対速
度が発生する。これにより、ブレーキパッドとブレーキ
ディスクの接触面は感光体の回転に応じて擦りあわされ
るために自己清掃作用が発生する。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、実施例図面を参照して本発
明を説明する。図１において、導電性材料で作られたブ
レーキばね１７及びブレーキパッド１８は感光体の接地
経路と電気的に接続された感光体ドラム１の反駆動軸側
端面に明けられた穴に収納されている。導電材料で作ら
れたブレーキディスク１９はフレームグランドと電気的
に接続された反駆動側軸受け機構部２の感光体ドラム１
と対向する面に配置されている。反駆動側軸受け機構
部２は抜き止めリング２２により、ブレーキばね１７及
びブレーキパッド１８が感光体ドラム１から脱落しない
程度に軸方向の移動量を制限されて感光体ドラム１の反
駆動側の回転軸上に移動可能に取り付けられている。

【００１０】以上のように構成された感光体ドラム１と
反駆動側軸受け機構部２を駆動軸４に取り付けた場合、
感光体ドラム１の駆動軸側に配されているカップリング
機構部５のＶ溝が駆動軸４のピンに突き当たることによ
り感光体ドラム１の軸方向の位置が決まる。この状態で
さらに反駆動側軸受け機構部２をフレーム６に押しつけ
て固定することで、ブレーキばね１７はさらに圧縮され
てカップリング機構部５のＶ溝と駆動軸４のピンの押し
つけ力は増し感光体ドラム１の駆動力のの伝達を確実な
ものにする。また、同時にブレーキパッド１８はブレー
キディスク１９に押しつけられることで、感光体ドラム
１の回転ムラを抑止するに十分な摩擦力を発生させると
ともに、感光体ドラム１とフレームグラウンドの電気的
接合を確実にする。

【００１１】なお、以上の構成において、ブレーキばね
１７及びブレーキパッド１８を反駆動側軸受け機構部２
に、ブレーキディスク１９を感光体ドラム１側に設けて
も当然同様の効果が得られる。

【００１２】図２に示される実施例では、ブレーキばね
１７を挟んでブレーキパッド１８に埋め込まれた電線２
１の先端に固定された電極２０を配している。図２に示
される実施例では、感光体の接地経路をより確実にする
ことができるとともに、ブレーキばねとブレーキパッド
がアッセンブリになるため、組立作業時のハンドリング
を容易にできる。

【００１３】以上のように上記構成によれば、ユニット
化した反駆動側軸受け機構部と感光体ドラム間にブレー
キ機構を組み込むことができるので、感光体ドラムの取
り外し及び取り付け作業毎のブレーキ機構の取り外し及
び取り付け作業が不要である。また、直接感光体ドラム
にブレーキをかけることができるため、感光体ドラムの
回転むら抑止効果が確実である。さらに、ブレーキパッ
ドの押し圧ばねは感光体ドラムを駆動軸側に押しつける
方向に作用するために感光体ドラムと感光体駆動軸を接
続するための感光体ドラムの押し圧ばねの作用を兼ねる
ことができ、感光体ドラムの構造が簡単になり安価に製
造することができる。

【００１４】感光体の接地経路を構成するブレーキパッ
ドは十分な接触圧を保ちながら、且つ感光体ドラムの端
面上に配置されているためブレーキディスクとの相対速
度が高く自己清掃作用が働くために腐食による接触不良
がなく安定した接地経路を確保できる。また、反駆動側
軸受け機構部と感光体ドラムの間に配置されているため
に外部から保護されており、感光体ドラムユニットの取
り外し及び取り付け作業時にもに破損することがない。

【００１５】

【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、安価
な構成で、感光体ドラムの取り付け及び取り外し作業が
容易で且つ十分な感光体ドラムの回転ムラ抑止効果を有
する電子写真式印刷装置を提供することができる。ま
た、感光体接地経路が安定して確保された電子写真式印
刷装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電子写真式印刷装置の感光体ドラム構
成の一実施例を示す概略構成図。

【図２】ブレーキパッド取付部の他の実施例を示す要部
構成図。

【図３】従来技術を示す概略構成図。

【図４】従来技術を示す概略構成図。

【符号の説明】

１は感光体ドラム、２は反駆動側軸受け機構部、３は駆
動側軸受け機構部、４は駆動軸、５はカップリング機構
部、６はフレーム、７はドラム駆動ギヤ、８はモータギ
ヤ、９はドラム駆動モータ、１０はブレーキロータ、１
１はブレーキパッド、１２はブレーキばね、１３はドラ
ム押付けばね、１４はグランドプレート、１５は電極、
１６はパウダブレーキ、１７はブレーキばね、１８はブ
レーキパッド、１９はブレーキディスク、２０は電極、
２１は電線、２２は抜き止めリングである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者白石竜也茨城県ひたちなか市武田1060番地日立工機株式会社内 (72)発明者藤沼善隆茨城県ひたちなか市武田1060番地日立工機株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】外周部に光導電性感光体を保持した回転可
能な感光体ドラムと、前記感光体ドラムを軸方向に押し
つけることで感光体ドラムと感光体ドラム回転駆動軸を
連結するカップリング機構部と、前記感光体ドラムが駆
動力を与えられた時に所定の回転速度以上になることに
より発生する回転ムラを抑止するための感光体ドラムの
ブレーキ機構部とを備えた電子写真式印刷装置におい
て、前記ブレーキ機構部は、感光体ドラム端面に配置さ
れる弾性部材と、該弾性部材により感光体ドラムの軸方
向に押圧される導電性材料からなるブレーキパッドと、
装置本体のフレームグランドに接地され且つ前記ブレー
キパッドと摺擦することで摩擦力を発生させるブレーキ
ディスクとを有することを特徴とする電子写真式印刷装
置。
【請求項２】前記ブレーキパッドは感光体の接地経路を
なすことを特徴とする請求項１記載の電子写真式印刷装
置。
【請求項３】前記ブレーキパッドおよび弾性部材は、感
光体ドラムの回転軸以外の端面に配置されていることを
特徴とする請求項１記載の電子写真式印刷装置。
【請求項４】前記ブレーキ機構部が、前記感光体ドラム
と感光体駆動軸とのカップリング機構部が配置されてい
る感光体ドラムの軸の反対側の軸側に配置されているこ
とを特徴とする請求項１記載の電子写真式印刷装置。
【請求項５】前記弾性部材が、前記感光体ドラムを前記
カップリング機構部に押し付けるための押付手段を兼ね
ることを特徴とする請求項１記載の電子写真式印刷装
置。