JPH1022155A - 希土類永久磁石の製造方法および希土類永久磁石 - Google Patents

希土類永久磁石の製造方法および希土類永久磁石

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JPH1022155A
JPH1022155A JP8176100A JP17610096A JPH1022155A JP H1022155 A JPH1022155 A JP H1022155A JP 8176100 A JP8176100 A JP 8176100A JP 17610096 A JP17610096 A JP 17610096A JP H1022155 A JPH1022155 A JP H1022155A
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earth permanent
rare earth
rare
slurry
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Kimio Uchida
公穂 内田
Masahiro Takahashi
昌弘 高橋
Fumitake Taniguchi
文丈 谷口
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Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、長尺の薄肉リング形状の希土類永
久磁石が容易に製造でき、かつ製造過程での酸化を抑制
しうる希土類永久磁石の製造方法およびそれにより得ら
れる希土類永久磁石を提供することを目的とする。 【解決手段】 R−Fe−B系(RはYを含む希土類元
素の内1種または2種以上)希土類永久磁石用粗粉を酸
素濃度が0.005vol%以上である窒素ガス、アルゴンガ
ス、またはこれらの混合ガス気流中で微粉砕し、回収し
た微粉を消防法で定めるところの第4類第2、第3石油
類に属し、引火点が21℃以上で200℃未満でかつ1
気圧での分留点が400℃以下、常温での動粘度が10
cst以下の鉱物油または合成油と混合してスラリー化
し、このスラリー状の原料を配向磁界中で押し出し成形
して成形体とし、成形体中の含有鉱物油または合成油を
除去した後、焼結して焼結体とする希土類永久磁石の製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、R−Fe−B系
(RはYを含む希土類元素の内1種または2種以上)希
土類永久磁石の製造方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】焼結型の希土類永久磁石は、原料金属を
溶解し、鋳型に注湯して得られたインゴットを粉砕、成
形、焼結、熱処理、加工して製造される。あるいは希土
類酸化物を還元するいわゆる還元拡散法によって原料粉
を作製し、これを粉砕、成形、焼結、熱処理、加工して
製造される。粉砕は、不活性高圧ガス雰囲気中で粒子同
士を衝突させ乾粉の微粉を得るジェットミル粉砕法、ボ
ールミル、振動ミル等を用い、有機溶媒中で原料粉を粉
砕しその後有機溶媒を乾燥させて乾粉の微粉を得る湿式
粉砕法で行われるのが一般的である。微粉を成形するに
あたっては、所定量の微粉を秤量し、これを金型キャビ
ティ内に投入する、あるいはフィードボックス等を用い
て擦り切り法にて金型キャビティ内に投入する方法が採
られ、給粉後、配向磁界を印加して成形を行う。また、
あらかじめ磁界を印加したキャビティ内に上記方法で微
粉を給粉し、成形する方法が採られる場合もある。
【0003】近年、モータ類の小型化、高性能化の要求
に従い、この分野への焼結型希土類永久磁石の使用が顕
著である。焼結型の希土類永久磁石使用のメリットは、
その高い残留磁束密度と保磁力による磁石の薄肉化であ
り、これによってモータの小型軽量化が可能となる。こ
のような理由から薄肉リング形状の焼結型希土類永久磁
石の需要が高まっており、この傾向は今後ますます続く
ものと考えられる。薄肉リング形状の焼結型希土類磁石
の製造方法としては、例えば特開平1−27208号、
特開平1−107646号、特開平1−117003
号、特開平2−37703号、特開平2−272711
号等に、警報公に異方性を付与する場合の製造方法が提
案されている。これらにおいては、微粉砕された微粉を
先に述べたような一般的な方法で金型キャビティ内に給
粉し成形する。しかし、このような従来の製造方法にお
いては、成形体が薄肉であるため金型キャビティの間隔
が狭く、原料微粉をキャビティの奥深くまで均一に充填
することが困難であり、これに起因する成形体の割れや
密度の不均一が生じるという問題があった。成形体密度
の不均一は焼結段階での割れの発生や素材の変形、磁気
特性のバラツキをもたらす。
【0004】このため、薄肉リング形状の焼結型希土類
永久磁石を安定に製造するには寸法状の制限があり、焼
結体の外径をφD、焼結体の長さをLとした場合、L/
D≧0.3の焼結体を安定に製造することは極めて困難
であった。このような問題を解決して長尺の希土類永久
磁石を製造するために、乾粉の微粉のキャビティへの給
粉と成形を2回以上繰り返して行って、多層構造の1個
の成形体とし、これを焼結することによって、長尺の薄
肉リング形状の焼結型希土類永久磁石を製造する方法が
提案されている(特開平7−161524号)。しか
し、このような製造方法では、微粉の給粉と成形を何回
も繰り返して行わねばならず、生産性が劣るという欠点
がある。また、製造された焼結体においては、多層に成
形された境界部に相当する部分の磁気特性が低下し、表
面磁束密度のバラツキが大きくなるという問題が生じて
いる。また、以上に述べた従来の製造方法においては、
化学的に非常に活性である希土類永久磁石用微粉を乾粉
状態で給粉、成形するため、その過程で酸化が進行し、
磁気特性の劣化を招いてしまうという問題点もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、長尺の薄肉リング形状の希土類永久磁石が容易に製
造でき、かつ製造過程での酸化を抑制しうる希土類永久
磁石の製造方法およびそれにより得られる希土類永久磁
石を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、薄肉リン
グ状の希土類永久磁石の従来の製造方法の上記問題点を
解決すべく鋭意検討した結果、長尺の薄肉リング形状の
希土類永久磁石が容易に製造でき、かつ製造工程での酸
化の抑制が可能な製造方法を見出し本発明を完成するに
到った。均一な密度を有する長尺の薄肉リング形状の形
成体を製造するための本発明の第一の要点はR−Fe−
B系希土類永久磁石用の微粉と後述する鉱物油あるいは
合成油を混合しスラリー状の原料とし、このスラリー状
の原料を押し出し成形にて成形することにある。厳密に
配合比が管理され均一に混合されたスラリー状の原料を
金型より所定条件で押し出すことにより、成形体密度の
バラツキがなく均一で、焼結後の焼結体の外径φDと焼
結体の長さLの比L/Dが0.3以上となる長尺の成形
体の製造が可能である。この目的のためには、スラリー
状原料に占めるR−Fe−B系希土類磁石用微粉の量を
重量比率で50〜90%の範囲に管理する必要がある。
微粉の量が50%未満の場合には、溶媒である鉱物油あ
るいは合成油の量が多すぎ、例え初期の混合の段階でス
ラリー状の原料の均一混合が成されたとしても、短時間
で微粉と溶媒との分離が生じて、スラリー状の原料内の
微粉濃度に不均一が発生し、押し出し成形の過程での成
形体密度のバラツキの原因となる。また微粉の量が90
%より多い場合には、溶媒である鉱物油あるいは合成油
が少なすぎるため、押し出しがスムーズに行われず、こ
れが成形体密度のバラツキの原因となる。
【0007】本発明の第二の要点は、スラリー状の原料
を構成する溶媒として、消防法で定めるところの第4類
第2、第3石油類に属し、引火点が21℃以上200℃
未満で、かつ1気圧での分留点が400℃以下、常温で
の動粘度が10cSt以下の鉱物油あるいは合成油を使用
する点である。これらは一般有機溶媒に比較して水分、
酸素の含有量が極めて少なく、また希土類永久磁石用微
粉の表面を被覆して大気から遮断する。このため、これ
らを溶媒としたスラリー状の原料の酸化の進行は乾粉を
大気中で取り扱う場合に比べて極めて小さいものとな
る。更に、溶媒としての鉱物油あるいは合成油の効果は
これにとどまらず、押し出し成形時の金型と成形体との
摩擦力を低減し、スムーズな成形を助成する。これは成
形体密度の均一化に大きな効果をもたらす。また、鉱物
油あるいは合成油の潤滑効果によって、後述する磁界印
加時の微粉の配向性が助長され高い配向性が得られる。
ただし、溶媒として使用される鉱物油あるいは合成油は
消防法で定めるところの第4類第2、第3石油類に属
し、引火点が21℃以上200℃未満で1気圧での分留
点が400℃以下で常温での動粘度が10cSt以下のも
のに限定される。引火点か200℃以上で、分留点およ
び動粘度がこれらの値より大きな場合には、焼結の前段
階での脱溶媒処理が円滑に行われず、焼結体内部の残留
C量が多くなって良好な磁気特性が得られない。また、
引火点が21℃未満では、引火の危険性が大きく、工業
的に大量に取り扱うには安全性の維持に多大の費用を要
するため好ましくない。以上述べたように、次のような
製造方法を採ることによって、鉱物油あるいは合成油の
酸化防止効果により、R−Fe−B系希土類永久磁石用
微粉の酸素量のそれ以上の増加の進行を、磁気特性の低
下を防止することができる。
【0008】すなわち、本発明は、R−Fe−B系(R
はYを含む希土類元素の内1種または2種以上)希土類
永久磁石用粗粉を酸素濃度が0.005vol%以上である窒素
ガス、アルゴンガス、またはこれらの混合ガス気流中で
微粉砕し、回収した微粉を消防法で定めるところの第4
類第2、第3石油類に属し、引火点が21℃以上で20
0℃未満でかつ1気圧での分留点が400℃以下、常温
での動粘度が10cst以下の鉱物油または合成油と混
合してスラリー化し、このスラリー状の原料を配向磁界
中で押し出し成形して成形体とし、成形体中の含有鉱物
油または合成油を除去した後、焼結して焼結体とする希
土類永久磁石の製造方法である。
【0009】微粉砕時に、ジェットミル等の粉砕室に酸
素を導入し、窒素ガス、アルゴンガスあるいはこれらの
混合ガス中の酸素濃度を0.005vol%以上に制御しなが
ら、R−Fe−B系希土類永久磁石用の原料粗粉を微粉
砕するのは、後工程での大気中での取り扱いにおける微
粉の発火等を防止するためである。導入酸素量が0.005v
ol%未満では、発火が起こり微粉砕後の大気中での取り
扱いは極めて困難となる。また、微粉砕時に微粉が過剰
に酸化されるのを防止するためには、導入酸素量を0.5v
ol%以下とすることが好ましい。この様にして粉砕され
た微粉の酸素量の水準は通常0.3〜0.8wt%となり、この
微粉を前記の鉱物油あるいは合成油と混合してスラリー
状の原料とし、押し出し成形することで、以降の工程に
おける酸素量の増加が防止できる。また、R−Fe−B
系希土類永久磁石用の原料粗粉をn−ヘキサンやトルエ
ン等の有機溶媒中でボールミル、振動ミル、アトライタ
などを用いて微粉砕し、微粉を乾燥させて有機溶媒を除
去することで、同じく酸素量の水準が0.3〜0.8wt%の
微粉を得ることができ、この微粉を同じく鉱物油あるい
は合成油と混合してスラリー状の原料とすることで以降
の酸素量の増加が防止できる。以上のようにして作製し
たスラリー状の原料を押し出し成形し、得られた成形体
を後述する条件によって脱油し、焼結して得られる焼結
体の酸素量、炭素量、窒素量の水準は、重量百分率でそ
れぞれ0.3〜0.8%、0.01〜0.15%、0.005〜0.02%であ
る。
【0010】上記の鉱物油あるいは合成油の酸化防止効
果をより一層発揮するために、R−Fe−B系(RはY
を含む希土類元素の内1種または2種以上)希土類永久
磁石用粗粉を酸素濃度が0.005vol%以下である窒素ガ
ス、アルゴンガス、またはこれらの混合ガス気流中で微
粉砕し、微粉を窒素ガス、アルゴンガス、またはこれら
の混合ガス気流中で、消防法で定めるところの第4類第
2、第3石油類に属し、引火点が21℃以上で200℃
未満でかつ1気圧での分留点が400℃以下、常温での
動粘度が10cst以下の鉱物油または合成油中に直接
回収してスラリー化し、このスラリー状の原料を配向磁
界中で押し出し成形して成形体とし、成形体中の含有鉱
物油または合成油を除去した後、焼結して焼結体とする
ことも効果的である。微粉砕時のジェットミル粉砕室内
の窒素ガス、アルゴンガス、あるいはこれらの混合ガス
中の酸素濃度を0.005vol%以下とするため、微粉砕過程
での酸化による原料微粉の酸素量の増加はほとんどな
く、また粉砕後の微粉を大気に触れさせずに直接鉱物油
あるいは合成油中に回収してスラリー化するため、微粉
砕以降の酸素量の増加も防止される。このようなスラリ
ー状の原料を押し出し成形し、成形体を後述の条件下で
脱油し、焼結して得られる焼結体の酸素量の水準は重量
百分率で、0.05〜0.25%と低い。同時に焼結体中の炭素
量、窒素量の水準もすれぞれ重量百分率で0.01〜0.15
%、0.02〜0.15%の範囲となる。
【0011】本発明において、希土類永久磁石の希土類
元素RはYを含む希土類元素のうちの1種または2種以
上とし、Rの量は特に限定されるものではないが、請求
項1の方法で製造される請求項3および4の永久磁石で
は、重量百分比率で31.0%〜33.0%が好ましい。先に示
した請求項1の方法で製造した場合に得られる焼結体の
酸素量、窒素量、炭素量の範囲では、希土類元素の量が
33.0wt%を超えると焼結体内部の希土類に富む相内の
活性な希土類元素の量が多くなり耐食性が低下する。一
方、希土類元素の量が31.0wt%以下では、焼結体の緻
密化に必要な液相量が不足して焼結体密度が低下する。
また、請求項2の方法で製造される請求項6および7の
永久磁石では、重量百分比率で27.0%〜31.0%が好まし
い。先に示した請求項2の方法で製造した場合に得られ
る焼結体の酸素量、炭素量、窒素量の範囲では、希土類
元素の量が31.0%を超えると焼結体内部の希土類に富む
相内の活性な希土類元素の量が多くなり耐食性が低下す
る。27.0%未満では、焼結体の緻密化に必要な液相量が
不足して焼結体密度が低下する。請求項1の方法で製造
される請求項3および4の希土類永久磁石と請求項2の
方法で製造される請求項6および7の永久磁石とも、そ
れぞれに好ましい上記範囲に希土類元素の量を設定する
ことによって、良好な磁気特性を、特に実用材料として
必要な13kOe以上の保磁力iHcを得ることができる。
【0012】本発明のR−Fe−B系希土類永久磁石に
おいては、B0.5〜2.0wt%、残部Feとするが、Fe
の一部をNb,Al,Co,Ga,Cu,のうちの1種
または2種以上で置換することができ、以下に各元素の
置換量(ここでは置換後の永久磁石の全組成に対する重
量百分率)の望ましい範囲を説明する。Nbの置換量は
0.1〜2.0%が望ましい。Nbの添加によって、焼結過程
でNbの硼化物が生成し、これが結晶粒の異常粒成長を
抑制する。Nbの置換量が0.1%未満では、結晶粒の異
常粒成長の抑制効果が十分ではなくなる。一方、Nbの
置換量が2.0%を超えると、Nbの硼化物の生成量が多
くなるため残留磁束密度Brが低下する。Alの置換量は
0.02〜2.0%が好ましい。Alの添加は保磁力iHcを高め
る効果がある。Alの置換量が0.02%より少ない場合に
は、保磁力の向上効果が少ない。置換量が2.0%を超え
ると、残留磁束密度Brが急激に低下する。Coの置換量
は0.3〜5.0%が望ましい。Coの添加量はキューリ点の
向上、すなわち飽和磁化の温度係数の改善をもたらす。
Coの置換量が0.3%より少ない場合には、温度係数の
改善効果は小さい。Coの置換量が5.0%を超えると、
残留磁束密度Br、保磁力iHcが共に急激に低下する。G
aの置換量は0.01〜0.5%が望ましい。Gaの微量添加
は保磁力iHcの向上をもたらすが、置換量が0.01%より
少ない場合には、添加効果は小さい。一方、Gaの置換
量が0.5%を超えると、残留磁束密度Brの低下が顕著に
なるとともに保磁力iHcも低下する。Cuの置換量は0.0
1〜1.0%が望ましい。Cuの微量添加は保磁力iHcの向
上をもたらすが、置換量が1.0%を超えるとその添加効
果は飽和する。添加量が0.01%より少ない場合には、保
磁力の向上効果は小さい。
【0013】先に述べたスラリー状の原料を押し出し成
形し、成形体を作製する成形機は特に限定されるもので
はなく、押し出し方式もスクリュウ型、ピストン型など
種々のものから選ぶことができる。押し出し速度、圧力
も特に限定されるものではない。ただし、希土類永久磁
石用として作製した上記スラリー状原料を押し出し成形
するに際しては、その成形体密度を2.0g/cc以上とする
必要があり、成形体密度をこの範囲とするために押し出
し成形機が有する押し出し速度、圧力等の可変要因の条
件を設定しなければならない。成形体密度が2.0g/ccよ
り小さい場合には成形体強度の低下を招き、目的とする
長尺の焼結体を得るための成形体を安定に製造すること
ができない。押し出し成形にて成形するに際し、異方性
を付与するために配向磁界が印加される。磁界の印加方
法は静磁場印加、パルス磁界印加あるいは両者の組み合
わせなどを採ることができる。またその印加回数も必要
に応じて一回以上複数回行うことができる。異方性の付
与の方向は、配向ヨークの形状とコイルの組み合わせに
よって、種々のものとすることができる。なお、希土類
永久磁石の押し出し成形による成形体密度を先に示した
範囲にした場合、配向磁界の強度は2kOe以上とする必
要がある。配向磁界強度が2kOe未満の場合は十分な配
向度が得られず、残留磁束密度Brの低下を招く。
【0014】以上の方法で作製した成形体内部には鉱物
油、合成油などが残留している。これらの成形体を常温
から焼結温度である1000℃〜1200℃まで急激に
昇温すると成形体の内部温度が急激に上昇し、成形体内
に残留した鉱物油や合成油と成形体内の希土類元素が反
応することによって希土類炭化物が生成する。このため
焼結に十分な量の液相の発生が妨げられ、十分な密度の
焼結体が得られず磁気特性の劣化を招く恐れがある。こ
れを防止するためには、温度30〜350℃、圧力10
-1torr以下の条件下で30分以上保持する脱油処理を施
すことが望ましい。この処理により成形体中に残留した
鉱物油や合成油を十分に除去することができる。なお、
保持は30〜350℃の温度範囲であれば一点である必
要はなく二点以上であってもよい。また10-1torr以下
の圧力下で室温から350℃までの昇温速度を10℃/m
in以下、好ましくは5℃/min以下とする脱油処理を施す
ことによっても、温度30℃〜350℃、圧力10-1to
rr以下の条件で30分以上保持する処理と同様な効果を
得ることができる。以上の脱油処理後の成形体は、圧力
10-2torr以下、より好ましくは10-3torr以下の条件
下で1000〜1200℃の温度範囲で焼結される。同
一温度範囲でのアルゴンガス等の不活性ガス雰囲気での
焼結も可能である。
【0015】以上述べたように、本発明によって、長尺
の焼結型希土類永久磁石を容易に製造することが可能と
なり、本発明の工業的な意味は極めて大きい。なお、以
上の説明および後述の発明の実施の態様では、リング形
状の希土類永久磁石への本発明の適用を中心に述べてい
るが、本発明の適用は決してこの範囲にとどまるもので
はなく、ディスク形状、角形形状、アーク形状に対して
も有効である。この際、形状に応じた配向磁気回路の選
定をすることが必要であることはいうまでもない。ま
た、用途によっては、等方性の希土類永久磁石でよい場
合もあり、その場合は配向用磁気回路を使用せずに、押
し出し成形することによって製造される。
【0016】
【発明の実施の態様】以下に本発明を実施例をもって具
体的に説明するが、本発明はこれによって何らの制限を
受けるものでもない。なお、実施例1、2、4は図1に
示す押し出し成形機を用いて成形体を作製し、実施例3
は図2に示す押し出し成形機を用いて成形体を作製し
た。図1は、配向磁気回路を備える押し出し成形機の断
面図である。図1において、7は押し出し機であり、磁
性シャフト4と磁性ヨーク2とからなる成形部9にスラ
リー状原料6を押し出して成形体1が形成される。3は
磁界を発生するコイルであり、磁性ヨーク2と磁性シャ
フト3を介して、成形部9に押し出されたスラリーに配
向磁界を印加することにより、配向磁界中で成形を行
う。図2(a)は、コイルを複数個有する配向磁気回路
を備える押し出し成形機の断面図である。図2(b)
は、図2(a)のX−X’方向の断面図である。また、
比較例1は、図3に示す押し出し成形機を用い、押し出
し成形機により成形体を作製した後、配向磁界を印加し
て異方性を付与した。図3は、押し出し成形機7と、成
形後に成形体の磁界を印加するための配向磁気回路であ
る。図3では、押し出し成形機7により作製された成形
体1を切断装置8により切断した後、コイル3、磁性ヨ
ーク2、磁性シャフト4より構成される配向磁気回路に
て成形体を配向させる。
【0017】(実施例1)重量百分率でNd27.5%、P
r0.5%、Dy2.0%、B1.05%、Nb0.60%、Al0.08
%、Co2.3%、Ga0.09%、Cu0.08%、O0.03%、
C0.005%、N0.004%、残部Feの組成を有する、厚さ
が0.2〜0.4mmの薄体状合金をストリップキャスト法で
作製した。この薄体状合金をArガス雰囲気中で100
0℃で2時間加熱した。次に水素炉を使用し、この薄体
状合金を常温で水素ガス雰囲気中で水素吸蔵させ、自然
崩壊させた。次いで炉内を真空排気しつつ550℃まで
薄体状合金を加熱し、その温度で1時間保持して、32
mesh以下の原料粗粉とした。この原料粗粉の組成を分析
したところ、Nd27.5%、Pr0.5%、Dy2.0%、B1.
05%、Nb0.60%、Al0.08%、Co2.3%、Ga0.09
%、Cu0.08%、O0.13%、C0.02%、N0.008%、残
部Feという分析値を得た。この原料粗粉50kgをジ
ェットミル内に装入した後、ジェットミル内部をN2
スで置換し、N2ガス中の酸素濃度を実質的に0%(酸
素分析計値で0.002vol%)とした。次いで、粉砕圧力7.
0kg/cm2、原料粗粉の供給量10kg/Hrの条件で粉砕した。
微粉の平均粒度は4.2μmであった。ジェットミルの微粉
回収口には鉱物油(商品名出光スーパーゾルPA−30,出
光興産製:引火点81℃、1気圧での分留点204〜282℃、
常温での動粘度2.0cSt)を満たした容器を直接設置し、
2ガス雰囲気中で微粉を直接鉱物油中へ回収した。回
収後の原料は、鉱物油の量を加減することで微粉の純分
が80重量%のスラリー状の原料とした。このスラリー状
の原料を図1に示す押出し成形機と配向磁気回路にて、
5.5kOeの配向パルス磁界を3回印加して径方向への
異方性を付与しながら押し出し成形し、切断して成形体
とした。成形体の密度は4.0g/ccであった。また、切断
後の成形体の寸法は、φ40.5(外径)×φ35.0(内径)×1
8.0(長さ)mmであった。次に成形体に5×10-2torrの圧力
下で、200℃×1時間の脱油処理をした後、3×10-3t
orrの圧力下で1070℃×2時間の条件で焼結した。
焼結体の寸法はφ30.0(外径)×φ26.0(内径)×15.0(長
さ)mm(L/D=0.5)であった。また、曲り、ソリ、クラ
ック等はなかった。重量百分比率で、焼結体の酸素量は
0.15%、炭素量は0.06%、窒素量は0.05%であった。焼
結体にArガス雰囲気中で900℃×2時間と500℃
×1時間の熱処理を各1回施した。機械加工によって、
焼結体から測定用の試料を切り出し、その磁気特性を測
定したところ、表1に示すような良好な値が得られた。
【0018】(実施例2)重量百分率で、Nd22.3%、
Pr3.0%、Dy4.5%、B1.0%、Al0.2%、Co2.0
%、Ga0.09%、Cu0.1%、O0.004%、C0.005%、
N0.003%、残部Feの組成を有するインゴットを作製
した。このインゴットをArガス雰囲気中で1100℃
で1時間加熱した。次に水素炉を使用し、このインゴッ
トを常温で水素ガス雰囲気中で水素吸蔵させ、自然崩壊
させた。次いで炉内を真空排気しつつ550℃までイン
ゴットを加熱し、その温度で1時間保持して脱水素処理
を行った。崩壊した合金を窒素ガス雰囲気中で機械的に
破砕して、32mesh以下の原料粗粉とした。この原料粗
粉を分析したところ、Nd22.3%、Pr3.0%、Dy4.5
%、B1.0%、Al0.2%、Co2.0%、Ga0.09%、C
u0.1%、O0.11%、C0.02%、N0.006%、残部Feと
いう分析値を得た。この原料粗粉100Kgをジェットミ
ル内に装入した後、ジェットミル内部をN2ガスで置換
し、N2ガス中の酸素濃度を実質的に0%(酸素分析計
値で0.001vol%)とした。次いで、粉砕圧力8.0kg/c
m2、原料粗粉の供給量12kg/Hrの条件で微粉砕した。微
粉の平均粒度は4.0μmであった。ジェットミルの回収口
には、引火点が45℃以上70℃未満で1気圧での分留点
が200℃〜350℃の軽油を満たした容器を直接設置し、N
2ガス雰囲気中で微粉を直接軽油中へ回収した。回収後
の原料は、軽油の量を加減することで微粉の純分が68重
量%のスラリー状の原料とした。このスラリー状原料を
図1に示す押し出し成形機と配向磁気回路にて3.5kOeの
配向静磁界を印加して径方向への異方性を付与しながら
押し出し成形し、切断して成形体とした。成形体の密度
は3.5g/ccであった。また、切断後の成形体の寸
法は、φ40.5(外径)×φ35.0(内径)×40(長さ)mm
であった。次に成形体に5×10-2torrの圧力下で、15
0℃×2時間の脱油処理をを施した後、5×10-3torrの
圧力下で1080℃×2時間の条件で焼結した。焼結体の寸
法はφ30.0(外径)×φ26.0(内径)×33(長さ)mm(L/D
=1.1)であった。また、曲がり、ソリ、クラック等
はなかった。重量百分比率で、焼結体の酸素量は0.13
%、炭素量は0.06%、窒素量は0.06%であった。焼結体
にArガス雰囲気中で900℃×2時間と500℃×1
時間の熱処理を各1回施した。機械加工によって、焼結
体から測定用の試料を切り出し、その磁気特性を測定し
たところ、表1に示すような良好な値が得られた。
【0019】(実施例3)実施例1で作製したスラリー
状の原料を図2に示す押し出し成形機と配向磁気回路に
て7.0kOeの配向静磁界を印加して異方性を付与しながら
押し出し成形し、切断して成形体とした。成形体の密度
は4.5g/CCであった。また、切断後の成形体の寸法はφ6
0.0(外径)×φ53.4(内径)×18.0(長さ)mmであった。次
に、成形体に4×10-2torrの圧力下で180℃×2時間
の脱油処理を施し、次いで2×10-4torrの圧力下で1070
℃×2時間の条件で焼結した。焼結後の寸法はφ44.5
(外径)×φ39.5(内径)×15.0(長さ)mm(L/D=0.3
4)であった。また、焼結体に変形、曲がり、ソリ、ク
ラック等はなかった。重量百分率で、焼結体の酸素量は
0.16%、炭素量は0.06%、窒素量は0.04%であった。焼
結体にArガス気流中で900℃×2時間と500℃×
1時間の熱処理を各1回施した。機械加工によって、焼
結体から磁極部に相当する部分から測定用の試料を切り
出し、その磁気特性を測定したところ、表1に示すよう
な良好な値が得られた。
【0020】(実施例4)重量百分率でNd23.3%、P
r6.7%、Dy2.0%、B1.05%、Nb1.0%、Al0.08
%、Ga0.09%、Cu0.10%、O0.03%、C0.005%、
N0.004%、残部Feの組成を有する、厚さ0.1〜0.3mm
の薄体状合金をストリップキャスト法で作製した。この
薄体状合金をArガス雰囲気中で1050℃で4時間加熱し
た。次に水素炉を使用し、この薄体状合金を常温で水素
ガス雰囲気中で水素吸蔵させ、自然崩壊させた。次いで
炉内を真空排気しつつ550℃まで薄体状合金を加熱し、
その温度で1時間保持して脱水素処理を行った。崩壊し
た合金を窒素ガス雰囲気中で機械的に破砕して、32mesh
以下の原料合金とした。この原料粗粉の組成を分析した
ところ、Nd23.3%、Pr6.7%、Dy2.0%、B1.05
%、Nb1.0%、Al0.08%、Ga0.09%、Cu0.10
%、O0.15%、C0.02%、N0.008%、残部Feという
分析値を得た。この原料粗粉50kgをジェットミル内に装
入した後、ジェットミル内部をN2ガスで置換し、N2
ス中の酸素濃度を0.10vol%とした。次いで、粉砕圧力
7.0kg/cm2、原料粗粉の供給量7.0kg/Hrの条件で粉砕し
た。微粉の平均粒度は4.1μmであった。この微粉の酸素
量は重量百分率で0.5%であった。この微粉を大気中で
鉱物油(商品名出光スーパーゾルPA−30、出光興産製:
引火点81℃、1気圧での分留点204℃〜282℃、常温での
動粘度2.0cSt)と混合し、微粉の純分が65重量%のスラ
リー状の原料とした。このスラリー状の原料を図1に示
す押し出し成形機と配向磁気回路にて2.5kOeの配向静磁
界を印加して径方向への異方性を付与しながら押し出し
成形し、切断して成形体とした。成形体の密度は4.2g/c
cであった。また、切断後の成形体の寸法は、φ40.5(外
径)×φ35.0(内径)×22.0mmであった。次に成形体に3×
10-2torrの圧力下で200℃×1時間の脱油処理を施した
後、5×10-3torrの圧力下で1100℃×4時間の条件下で
焼結した。焼結体のφ30.0(外径)×φ26.0(内径)×18.3
mm(L/D=0.61)であった。また、曲がり、ソリ、
クラック等はなかった。重量百分率で焼結体の酸素量は
0.48%、炭素量0.05%、窒素量は0.008%であった。焼
結体にArガス雰囲気中で900℃×2時間と620℃
×1時間の熱処理を各1回施した。機械加工によって焼
結体から測定用の試料を切り出し、その磁気特性を測定
したところ、表1に示すような良好な値が得られた。
【0021】(比較例1)実施例1で作製したスラリー
状の原料を図3に示す押し出し成形機と配向磁気回路に
て、φ40.5(外径)×φ35.0(内径)×18.0(長さ)mmの予備
成形体を作製した後、5.5kOeの配向パルス磁界を3回印
加して径方向への異方性を付与し、成形体を作製した。
得られた成形体を実施例1と同一の条件下で、脱油処
理、焼結したところ、寸法φ30.0(外径)×φ26.0(内径)
×15.0(長さ)mm(L/D=0.5)の焼結体が得られた。ま
た、曲がり、ソリ、クラック等はなかった。重量百分率
で、焼結体の酸素量は0.15%、炭素量は0.06%、窒素量
は0.05%であった。焼結体に実施例1と同一の条件で熱
処理を施し、機械加工によって、焼結体から測定用の試
料を切り出し、その磁気特性を測定したところ、表1に
示すような磁気特性が得られた。表1の実施例1と比較
例1とを比較すると、配向磁界中で押し出し成形する実
施例1の方が優れた磁気特性が得られることがわかる。
【0022】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明により、長尺の薄肉リング形状の
希土類永久磁石が容易に製造でき、かつ製造過程での酸
化を抑制しうる希土類永久磁石の製造方法およびそれに
より希土類永久磁石が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法を実施するに好適な押し出し
成形機と配向磁気回路の断面模式図である。
【図2】本発明の製造方法を実施するに好適な押し出し
成形機と配向磁気回路の断面模式図である。
【図3】押し出し成形機と配向磁気回路の断面模式図で
ある。
【符号の説明】
1 成形体、2 磁性ヨーク、3 コイル、4、 磁性
シャフト、5 非磁性シャフト、6 原料混合物、7
押し出し機、8 切断装置、11 押し出し成形機

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 R−Fe−B系(RはYを含む希土類元
    素の内1種または2種以上)希土類永久磁石用粗粉を酸
    素濃度が0.005vol%以上である窒素ガス、アルゴンガ
    ス、またはこれらの混合ガス気流中で微粉砕し、回収し
    た微粉を消防法で定めるところの第4類第2、第3石油
    類に属し、引火点が21℃以上で200℃未満でかつ1
    気圧での分留点が400℃以下、常温での動粘度が10
    cst以下の鉱物油または合成油と混合してスラリー化
    し、このスラリー状の原料を配向磁界中で押し出し成形
    して成形体とし、成形体中の含有鉱物油または合成油を
    除去した後、焼結して焼結体とすることを特徴とする希
    土類永久磁石の製造方法。
  2. 【請求項2】 R−Fe−B系(RはYを含む希土類元
    素の内1種または2種以上)希土類永久磁石用粗粉を酸
    素濃度が0.005vol%以下である窒素ガス、アルゴンガ
    ス、またはこれらの混合ガス気流中で微粉砕し、微粉を
    窒素ガス、アルゴンガス、またはこれらの混合ガス気流
    中で、消防法で定めるところの第4類第2、第3石油類
    に属し、引火点が21℃以上で200℃未満でかつ1気
    圧での分留点が400℃以下、常温での動粘度が10c
    st以下の鉱物油または合成油中に直接回収してスラリ
    ー化し、このスラリー状の原料を配向磁界中で押し出し
    成形して成形体とし、成形体中の含有鉱物油または合成
    油を除去した後、焼結して焼結体とすることを特徴とす
    る希土類永久磁石の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の希土類永久磁石の製造
    方法で製造した希土類永久磁石であって、焼結体の外径
    φDと焼結体の長さLの比率がL/D≧0.3であるこ
    とを特徴とする希土類永久磁石。
  4. 【請求項4】 重量百分率で、酸素量が0.3〜0.8
    %、炭素量が0.01〜0.15%、窒素量が0.00
    5〜0.02%である請求項3に記載の希土類永久磁
    石。
  5. 【請求項5】 保磁力iHcが13kOe以上である請求項3
    または4に記載の希土類永久磁石。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の希土類永久磁石の製造
    方法で製造した希土類永久磁石であって、焼結体の外径
    φDと焼結体の長さLの比率がL/D≧0.3であるこ
    とを特徴とする希土類永久磁石。
  7. 【請求項7】 重量百分率で、酸素量が0.05〜0.
    25%、炭素量が0.01〜0.15%、窒素量が0.
    02〜0.15%である請求項6に記載の希土類永久磁
    石。
  8. 【請求項8】 保磁力iHcが13kOe以上である請求項6
    または7に記載の希土類永久磁石。
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