JPH10220466A - 旋回座軸受 - Google Patents

旋回座軸受

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JPH10220466A
JPH10220466A JP9020231A JP2023197A JPH10220466A JP H10220466 A JPH10220466 A JP H10220466A JP 9020231 A JP9020231 A JP 9020231A JP 2023197 A JP2023197 A JP 2023197A JP H10220466 A JPH10220466 A JP H10220466A
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peripheral surface
outer ring
inner ring
inclined surface
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良平 八木
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    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
    • F16C19/34Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
    • F16C19/36Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with a single row of rollers
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸方向が異なる単列複式スラスト軸受30を構
成する各コロ4a,4bに掛かる負荷を均等化し、円滑な旋
回を得る旋回座軸受1を提供する。 【解決手段】 作業装置を固定する外輪部2の内周面に
第1の傾斜面8および第2の傾斜面9にて内輪部3に拡
開する外輪溝部7を設ける。第1の傾斜面8は垂線が軸
方向に対して16.7°以上42°以下の角度θ1 で傾
斜し、第2の傾斜面9は48°以上73.3°以下の角
度θ2 で傾斜する。作業装置を保持させる本体に固定す
る内輪部3の外周面に第3の傾斜面22および第4の傾斜
面23にて外輪部2に向けて拡開する内輪溝部21を設け
る。第3の傾斜面22は第2の傾斜面9に平行に対向し、
第4の傾斜面23は第1の傾斜面8に平行に対向する。外
輪溝部7および内輪溝部21間に軸方向を直交させて交互
に配設したコロ4a,4bの大きさの異なる軸受荷重に対す
る荷重容量が異なり、負荷が均等化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外輪部および内輪
部間に略円柱状の転動体を有する単列複式スラスト軸受
を備えた旋回座軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばクレーンなどの物揚機械や
油圧ショベルなどの建設機械等の旋回する作業装置を回
転自在に支持する軸受として、例えば図9および図10
に示すように、単列複式スラスト軸受を備えたクロスロ
ーラ形の旋回座軸受41が知られている。
【0003】この図9および図10に示す旋回座軸受41
は、作業装置が取り付けられる環状の外輪部42と、この
外輪部42の内周側に同軸上に配設される環状の内輪部43
と、外輪部42の内周面および内輪部43の外周面との間に
回転自在に外周面が挟持され軸方向が直交するように交
互に複数配設され外輪部42および内輪部43を相対的に回
転自在に連結する転動体である円柱状のコロ44a ,44b
とを備えている。そして、外輪部42には作業装置と連結
する図示しないボルトが取り付けられるボルト孔45が設
けられ、内輪部43には作業装置を保持する本体と連結す
る図示しないボルトが取り付けられるボルト孔46が設け
られている。また、内輪部43の内周面には、図示しない
作業装置の駆動手段の歯車が係合するギア47が設けられ
ている。
【0004】また、外輪部42の内周面および内輪部43の
外周面には、コロ44a ,44b の外周面が当接する一対の
軌道面48,48が拡開するV字状の溝部49,49がそれぞれ
対向するように設けられている。そして、これら溝部4
9,49間に、コロ44a ,44b が軸方向を外輪部42および
内輪部43の径方向に対して45°傾斜して互いに直交さ
れ、コロ44a ,44b 間の距離を保持するプラスチックな
どの図示しないセパレータを介在させて交互に複数配設
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図9お
よび図10に示す旋回座軸受41は、コロ44a ,44b が軸
方向を外輪部42および内輪部43の径方向に対して45°
傾斜して互いに直交されて配設されている。このため、
例えば作業装置が取り付けられる外輪部42に掛かる作業
装置の重量や作業装置の作業の際に加わる重力方向の外
力F1 は、回転軸aが一方に傾いたコロ44a にのみ掛か
る。すなわち、全コロ44a ,44b の半数のみで重力方向
の荷重を受け、回転軸bが他方に傾いたコロ44b は外周
面が当接せずに荷重が掛からず無負荷状態となる。同様
に、作業装置の作業の際に加わる反重力方向の外力F2
は、回転軸bが他方に傾いたコロ44b にのみ掛かる。そ
して、外力F1 と外力F2 とを比較すると、作業装置の
重力による負荷の分および作業装置の転倒などを防止す
るために、外力F1 の負荷の方が外力F2 の負荷より大
きい。
【0006】このため、回転軸aのコロ44a に掛かる負
荷が回転軸bのコロ44b に掛かる負荷より大きくなり、
例えば溝部49,49の一方の軌道面48,48の摩耗速度が早
くなるなどにより、円滑な作業装置の旋回が損なわれる
おそれがある。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、軸方向が異なる各転動体に掛かる負荷を均等化し、
円滑な旋回が得られる旋回座軸受を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の旋回座軸
受は、内周面が円筒状の外輪部と、この外輪部の内周側
に位置し外周面が前記外輪部の内周面に対向する内輪部
と、前記外輪部および前記内輪部間にこれら外輪部およ
び内輪部の径方向に対して軸方向が交差しかつ互いに軸
方向が交差して交互に複数配設された略円柱状の転動体
を有する単列複式スラスト軸受とを備え、前記軸方向が
一方向の転動体の前記外輪部および前記内輪部の軸方向
に沿って掛かる荷重に対する荷重容量が、前記軸方向が
他方向の転動体に掛かる荷重に対する荷重容量より大き
いものである。そして、外輪部および内輪部の径方向に
対して軸方向が一方向に傾斜する略円柱状の転動体の外
輪部および内輪部に掛かる軸方向に沿った荷重に対する
荷重容量を、軸方向が他方向に傾いた転動体に掛かる荷
重に対する荷重容量より大きくなるように、外輪部およ
び内輪部間に位置して外輪部および内輪部の径方向に対
して軸方向が交差しかつ互いに軸方向が交差して交互に
略円柱状の転動体を複数配設して単列複式スラスト軸受
を構成したため、軸方向が異なる各転動体に外輪部およ
び内輪部の軸方向に沿って異なる大きさの反対方向の荷
重が掛かっても各転動体に掛かる負荷が均等化し、円滑
な旋回が得られる。
【0009】請求項2記載の旋回座軸受は、請求項1記
載の旋回座軸受において、軸方向が一方向の転動体の外
輪部および内輪部に掛かる軸方向に沿った最大荷重の方
向への外周面の投影長さが、軸方向が他方向の転動体の
前記最大荷重の方向と反対方向への外周面の投影長さよ
り大きいものである。そして、外輪部および内輪部に掛
かる軸方向に沿った最大荷重の方向への軸方向が一方向
へ傾いた転動体の外周面の投影長さを、軸方向が他方向
に傾いた転動体の最大荷重の方向と反対方向への外周面
の投影長さより大きくしたため、外輪部および内輪部に
掛かる軸方向に沿った異なる大きさの反対方向の荷重に
対する軸方向の異なる各転動体の荷重容量が異なるの
で、異なる大きさの反対方向の荷重が掛かっても簡単な
構成で各転動体に掛かる負荷が均等化する。
【0010】請求項3記載の旋回座軸受は、請求項1ま
たは2記載の旋回座軸受において、外輪部は、内周面に
転動体の外周面が当接する第1の傾斜面および第2の傾
斜面を有し内輪部側に向けて拡開する外輪溝部を有し、
前記内輪部は、外周面に前記第2の傾斜面に平行に対向
し前記転動体の外周面が当接する第3の傾斜面および前
記第1の傾斜面に平行に対向し前記転動体の外周面が当
接する第4の傾斜面を有し前記外輪部に向けて拡開する
内輪溝部を有し、前記第1の傾斜面および前記第4の傾
斜面の前記外輪部および前記内輪部の軸方向に沿って掛
かる最大荷重の方向への投影長さが、前記第2の傾斜面
および前記第3の傾斜面の前記最大荷重の方向と反対方
向への投影長さより大きいものである。そして、外輪部
の内周面に内輪部に向けて拡開する外輪溝部の第1の傾
斜面と内輪部の外周面に外輪部に向けて拡開する内輪溝
部の第1の傾斜面に平行に対向する第4の傾斜面との外
輪部および内輪部の軸方向に沿って掛かる最大荷重の方
向への投影長さを、外輪溝部の第2の傾斜面および内輪
部の第2の傾斜面に平行に対向する第3の傾斜面の最大
荷重の方向と反対方向への投影長さより大きくしたた
め、外輪部および内輪部に掛かる軸方向に沿った異なる
大きさの反対方向の荷重に対する軸方向の異なる各転動
体の荷重容量が異なるので、異なる大きさの反対方向の
荷重が掛かっても簡単な構成で各転動体に掛かる負荷が
均等化する。
【0011】請求項4記載の旋回座軸受は、請求項1な
いし3いずれか一記載の旋回座軸受において、外輪部
は、内周面に外輪溝部の第1の傾斜面の縁側に設けられ
た径小内周面と、前記外輪溝部の第2の傾斜面の縁側に
前記径小内周面より径大に略同軸上に設けられた径大内
周面とを有し、内輪部は、外周面に内輪溝部の第3の傾
斜面の縁側に設けられ前記外輪部の径小内周面に対向す
る径小外周面と、前記内輪溝部の第4の傾斜面の縁側に
前記径小外周面より径大に略同軸上に設けられた径大外
周面とを有したものである。そして、外輪部の内周面の
外輪溝部の第1の傾斜面の縁側に径小内周面を設けると
ともに、外輪溝部の第2の傾斜面の縁側に径小内周面よ
り径大に略同軸上に径大内周面を設け、内輪部の外周面
の内輪溝部の第3の傾斜面の縁側に外輪部の径小内周面
に対向する径小外周面を設けるとともに、内輪溝部の第
4の傾斜面の縁側に径小外周面より径大に略同軸上に径
大外周面を設けたため、外輪部および内輪部の径方向に
沿った荷重に対して異なる荷重容量となる各転動体が、
簡単な構成で内輪部および外輪部が干渉せず容易に配設
され小型化する。
【0012】請求項5記載の旋回座軸受は、請求項1な
いし4いずれか一記載の旋回座軸受において、軸方向が
一方向の転動体は、外輪部および内輪部に当接する外周
面の垂線が前記外輪部および前記内輪部に掛かる軸方向
に沿った最大荷重の方向に対して16.7°以上42°
以下の角度で配設されたものである。そして、外周面の
垂線が外輪部および内輪部に掛かる軸方向に沿った最大
荷重の方向に対して16.7°以上42°以下の角度と
なるように軸方向を傾斜させて転動体を配設して単列複
式スラスト軸受を構成したため、各転動体に掛かる負荷
がほぼ均等化して、円滑な旋回が得られる。なお、角度
が16.7°より小さくなると一方向の荷重容量は大き
くなるが、異なる大きさの反対方向の荷重が掛かった際
の各転動体に掛かる負荷の均等化が図れず、円滑な旋回
が得られにくくなり、角度が42°より大きくなると、
外輪部および内輪部に掛かる軸方向に沿った荷重に対す
る荷重容量が小さくなり、荷重が支持しきれなくなるお
それがあるため、16.7°以上42°以下の角度に設
定する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の旋回座軸受の実施
の一形態を図面を参照して説明する。
【0014】図1および図2において、1は旋回座軸受
で、この旋回座軸受1は、例えばクレーンなどの物揚機
械や油圧ショベルなどの建設機械である図示しない作業
装置を車両や船舶などの本体に回転自在に取り付け作業
装置を旋回可能に軸支するように作業装置および本体間
に介在して取り付けられる。
【0015】そして、旋回座軸受1は、略環状の外輪部
2と、この外輪部2の内周側に外輪部2の内周面に外周
面が対向して位置して配設された略環状の内輪部3と、
外輪部2および内輪部3間に挟持され外輪部2および内
輪部3を相対的に回転自在に連結保持する複数の円柱状
の転動体であるコロ4a,4bとを備えている。
【0016】また、外輪部2は、例えば硬質鋼材にて内
周面が円筒状である略環状に形成され、作業装置を取り
付ける図示しないボルトなどの取付部材が挿通される軸
方向に沿った挿通孔6が複数設けられている。さらに、
外輪部2の内周面には、略中央に周方向に沿って内輪部
3の外周面に向けて拡開する略V字溝状の外輪溝部7が
設けられている。
【0017】そして、外輪溝部7は、第1の傾斜面8お
よび第2の傾斜面9にて内方に拡開するように略V字溝
状に形成されている。なお、第1の傾斜面8は、垂線が
上下方向である軸方向に対して所定の角度θ1 、例えば
16.7°以上42°以下の角度θ1 となるように傾斜
して形成されている。また、第2の傾斜面9は、垂線が
上下方向である軸方向に対して所定の角度θ2 、例えば
48°以上73.3°以下の角度θ2 、すなわち90°
−θ1 の角度θ2 となるように傾斜して形成されてい
る。さらに、外輪溝部7の第1の傾斜面8および第2の
傾斜面9との間には、略円弧状の逃げ部10が設けられて
いる。
【0018】さらに、外輪部2は、第1の傾斜面8の縁
に連続する内周面が径小に形成された径小内周面12とな
り、第2の傾斜面9の縁に連続する内周面が径小内周面
12より径大で略同軸上に形成された径大内周面13とな
り、径小内周面12の部分が径大内周面13の部分に比して
肉厚に形成されている。
【0019】また、外輪部2には、外周面から内周面に
貫通する円形の投入口14が開口形成され、この投入口14
を閉塞して図示しないボルトまたはノックピンなどで固
定される蓋体15が設けられている。
【0020】一方、内輪部3は、外輪部2と同様に例え
ば硬質鋼材にて外周面が円筒状である略環状に形成さ
れ、車両や船舶などの本体に取り付ける図示しないボル
トなどの取付部材が挿通される軸方向に沿った挿通孔20
が複数設けられている。さらに、内輪部3の外周面に
は、略中央に周方向に沿って外輪部2の外輪溝部7に対
向する外輪部2の内周面に向けて拡開する略V字溝状の
内輪溝部21が設けられている。
【0021】そして、内輪溝部21は、第3の傾斜面22お
よび第4の傾斜面23にて外方に拡開するように略V字溝
状に形成されている。なお、第4の傾斜面23は、外輪溝
部7の第1の傾斜面8に平行に対向、すなわち垂線が上
下方向である軸方向に対して所定の角度θ1 、例えば1
6.7°以上42°以下の角度θ1 となるように傾斜し
て形成されている。また、第3の傾斜面22は、第2の傾
斜面9に平行に対向、すなわち垂線が上下方向である軸
方向に対して90°−θ1 の所定の角度θ2 、例えば4
8°以上73.3°以下の角度θ2 となるように傾斜し
て形成されている。さらに、内輪溝部21の第3の傾斜面
22および第4の傾斜面23との間には、外輪溝部7と同様
に略円弧状の逃げ部24が設けられている。
【0022】さらに、内輪部3は、第3の傾斜面22の縁
に連続する外周面が径小に形成された径小外周面26とな
り、第4の傾斜面23の縁に連続する外周面が径小外周面
26より径大で略同軸上に形成された径大外周面27とな
り、径小外周面26の部分が径大外周面27の部分に比して
肉薄に形成されている。
【0023】また、内輪部3の内周面には、作業装置に
設けられた図示しない駆動手段の歯車が噛み合うギヤ29
が形成されている。
【0024】一方、コロ4a,4bは、外輪部2および内輪
部3と同様に例えば硬質鋼材にて端部縁が面取りされて
略円柱状に形成されている。そして、コロ4a,4bは、外
周面が外輪溝部7の第1の傾斜面8および内輪溝部21の
第4の傾斜面23に当接する回転軸aの状態と、外周面が
外輪溝部7の第2の傾斜面9および内輪溝部21の第3の
傾斜面22に当接する回転軸bの状態とが、回転軸aおよ
び回転軸bを直交するように交互に位置して、対向する
外輪溝部7および内輪溝部21間に挟持されるように配設
されている。そして、これら外輪溝部7、内輪溝部21お
よびコロ4a,4bにて単列複式スラスト軸受30が構成され
ている。
【0025】また、回転軸aの状態のコロ4aは、外周面
が当接する第1の傾斜面8および第4の傾斜面23と同様
に傾斜、すなわち外周面の垂線が第1の傾斜面8および
第4の傾斜面23の垂線と平行で上下方向である外輪部2
および内輪部3の軸方向に対して例えば16.7°以上
42°以下の角度θ1 となるように傾斜して形成されて
いる。さらに、回転軸bの状態のコロ4bも同様に、外周
面が当接する第2の傾斜面9および第3の傾斜面22と同
様に傾斜、すなわち外周面の垂線が第2の傾斜面9およ
び第3の傾斜面22の垂線と平行で上下方向である外輪部
2および内輪部3の軸方向に対して90°−θ1 の角度
θ2 である例えば48°以上73.3°以下の角度θ2
となるように傾斜して形成されている。
【0026】なお、各コロ4a,4bの軸方向の端面は、外
輪溝部7および内輪溝部21に負荷が掛かった状態で当接
しないように若干の間隙が設けられて配設されている。
【0027】また、各コロ4a,4b間には、コロ4a,4b間
の間隔を保持してコロ4a,4bをがたつきなく外輪溝部7
および内輪溝部21間に配設するプラスチックなどにて形
成された間隙保持部材である図示しないセパレータが配
設されている。
【0028】そして、コロ4a,4bの配設により、外輪部
2および内輪部3が相対的に回転自在に連結保持されて
いる。
【0029】また、作業装置の駆動手段の駆動により、
内輪部3のギヤ29に噛み合う駆動手段の歯車が内輪部3
の内周側を転動して、本体に取り付け固定された内輪部
3に対して外輪部2とともに作業装置が回転して旋回す
る。
【0030】次に、上記実施の一形態の旋回座軸受の組
み立て動作を説明する。
【0031】まず、あらかじめ外輪部2の内周側に内輪
部3を同軸上に位置させ、外輪部2の投入口14からコロ
4a,4bおよびセパレータを外輪溝部7および内輪溝部21
間に交互に投入する。なお、コロ4a,4bは、回転軸aの
状態および回転軸bの状態が交互に位置するように投入
する。そして、外輪溝部7および内輪溝部21内にコロ4
a,4bおよびセパレータを配設後、蓋体15を図示しない
ボルトまたはノックピンなどにて投入口14を閉塞のため
外輪部2に取り付け、旋回座軸受1を組み立てる。
【0032】次に、上記実施の一形態の旋回座軸受1の
作用を説明する。
【0033】例えばクレーンなどの物揚機械や油圧ショ
ベルなどの建設機械である図示しない作業装置を、旋回
座軸受1の径方向が水平方向となるように配設して旋回
可能に取り付けた場合について説明する。
【0034】まず、作業装置が駆動していない状態にお
いて、作業装置の重心が外輪部2の中心上方に位置する
場合には、旋回座軸受1にはこの旋回座軸受1の軸方向
である重力方向に沿った鉛直方向の荷重である図2に示
す矢印Fのアキシアル荷重Fが軸受荷重として掛かる。
また、作業装置の重心が外輪部2の外側上方に位置する
場合には、アキシアル荷重Fの他に図2に示す矢印Mの
モーメント荷重Mが軸受荷重として掛かる。なお、歯車
の噛み合いで生じるラジアル荷重は小さい。
【0035】また、作業装置が駆動した際には大きなモ
ーメント荷重Mが軸受荷重として掛かる。そして、これ
らアキシアル荷重Fやモーメント荷重Mにより、旋回座
軸受1の軸方向に沿って下向きである重力方向に掛かる
アキシアル荷重Fおよびモーメント荷重Mの一部である
軸受荷重F1 は、旋回座軸受1の軸方向に沿って上向き
である反重力方向に掛かるモーメント荷重Mの一部であ
る軸受荷重F2 より大きく、一般に、図3に示すよう
に、F2 はF1 の略0.3〜0.9倍の大きさの荷重で
あることが知られている。
【0036】そして、図13に示すように、コロ4aの外
周面の垂線が旋回座軸受1の軸方向に対して平行な状態
(旋回座軸受1の中心軸に垂直な平面と外輪部2および
内輪部3によってコロ4aに与えられる作用線とのなす角
である接触角が90°)の場合における軸受荷重の掛か
る方向への外周面の投影長さLは最大長となる。また、
図11に示すように、従来のコロ44a の外周面の垂線が
旋回座軸受41の軸方向に対して45°傾斜した場合(接
触角が45°)には、軸受荷重の掛かる方向への外周面
の投影長さL1 は、回転軸a,bの傾斜する方向にかか
わらず、 L1 =L2 =L×cos45°=0.7071L となり、図12に示すように、軸受荷重に対するコロ44
a ,44b で支えられる荷重容量Q1 ,Q2 も同一とな
る。
【0037】一方、図4に示すように、回転軸aの状態
のコロ4aの外周面の垂線が旋回座軸受1の軸方向に対し
て35°傾斜した場合(接触角は、55°)には、軸受
荷重の掛かる方向への外周面の投影長さL1 は、 L1 =L×cos35°=0.8192L で、回転軸bの状態のコロ4bにおける外周面の投影長さ
2 は、 L2 =L×cos(90°−35°)=L×cos55
°=0.5736L となる。
【0038】また、図1に示すように、コロ4a,4bの外
周面に当接する外輪溝部7および内輪部3の溝深さ
1 ,l2 、すなわち第1の傾斜面8および第4の傾斜
面23の旋回座軸受1の軸方向に沿った方向への投影長さ
1 および第2の傾斜面9および第3の傾斜面22の旋回
座軸受1の軸方向に沿った方向への投影長さl2 を、ほ
ぼ l1 =L1 ,L2 =L2 となるように形成して、コロ4a,4bの外周面のほぼ全長
が外輪溝部7および内輪溝部21のほぼ全長に当接するよ
うにする。
【0039】このため、軸受荷重に対するコロ4a,4bで
支えられる荷重容量も異なり、回転軸aの状態のコロ4a
の方が大きくなる。すなわち、コロ4a,4bの回転軸a,
bの傾斜状態となる外周面の垂線が旋回座軸受1の軸方
向である鉛直方向に対して傾斜する度合により、回転軸
aの状態のコロ4aと回転軸bの状態のコロ4bとの荷重容
量Q1 ,Q2 が反比例に可変することとなる。
【0040】そして、図12に示す回転軸が45°傾斜
した場合のコロに掛かる転動体荷重F1 を支持する荷重
容量Qに対して、図4に示す回転軸aの状態のコロ4aの
荷重容量Q1 は、 Q1 =(cos35°/cos45°)Q= 1.158Q で、図5に示す回転軸bの状態のコロの荷重容量Q
2 は、 Q2 =(cos55°/cos45°)Q= 0.811Q となる。
【0041】ここで、反重力方向に掛かる軸受荷重F2
は、重力方向に掛かる軸受荷重F1の略0.3〜0.9
倍の大きさの荷重であることから、回転軸bの状態のコ
ロ4bの荷重容量Q2 も回転軸aの状態のコロ4aの荷重容
量Q1 の略0.3〜0.9倍の容量があれば十分に軸受
荷重F2 を支持できる。
【0042】このため、 Q2 =0.3Q1 またはQ2 =0.9Q1 , Q2 /Q1 =cos(90°−θ1 )/cosθ1 上式から求める角度θ1 は、それぞれ約16.7°およ
び約42°(接触角で約73.3°および約48°)と
なる。
【0043】そして、重力方向に向けて掛かる軸受荷重
1 を支持する回転軸aの状態のコロ4aを、外周面の垂
線が旋回座軸受の軸方向である鉛直方向に対して約1
6.7°以上約42°以下の角度θ1 (接触角で48°
以上73.3°以下)に傾斜し、反重力方向に向けて掛
かる軸受荷重F2 を支持する回転軸bの状態のコロ4b
を、90°−θ1 の式から48°以上73.3°以下の
角度θ2 (接触角で16.7°以上42°以下)に傾斜
する状態に外輪溝部7および内輪溝部21を設計形成して
配設する。この軸受荷重F1 ,F2 の大きさに対応して
角度を適宜設定して配設することにより、図6および図
7に示すように、大きい負荷である重力方向に掛かる軸
受荷重F1 を支持する回転軸aの状態のコロ4aの荷重容
量Q1 が増大する一方、小さい負荷である反重力方向に
掛かる軸受荷重F2 を支持する回転軸bの状態のコロ4b
の荷重容量Q2 が減少するので、重力方向に掛かる軸受
荷重F1 と反重力方向に掛かる軸受荷重F2 との大きさ
が異なる場合でも、回転軸aの状態のコロ4aと回転軸b
の状態のコロ4bとで受ける軸受荷重F1 ,F2 による負
荷はほぼ均等化する。
【0044】このため、例えば回転軸aの状態のコロ4a
の摩耗が回転軸bの状態のコロ4bの摩耗より早くなるこ
とにより、片減りした状態となって作業装置が円滑に旋
回しなくなるなどを防止でき、円滑な作業装置の旋回が
得られて、作業性を向上できる。
【0045】また、回転軸aの状態のコロ4aと回転軸b
の状態のコロ4bとの荷重容量Q1 ,Q2 を可変させる構
成として、コロ4a,4bを第1の傾斜面8および第2の傾
斜面9を有した外輪溝部7と第3の傾斜面22および第4
の傾斜面23を有した内輪溝部21間に挟持し、大きな軸受
荷重を支持するコロ4aの軸方向に沿った大きな軸受荷重
が掛かる方向への投影長さが、小さい軸受荷重である反
対方向の軸受荷重を支持するコロ4bの軸方向に沿った反
対方向への投影長さより大きくなるように、コロ4aの外
周面に当接する第1の傾斜面8および第4の傾斜面23の
大きな軸受荷重が掛かる方向への投影長さが、コロ4bの
外周面に当接する第2の傾斜面9および第3の傾斜面22
の反対方向への投影長さより大きくなるように形成した
ため、簡単な構成で容易にコロ4a,4bに掛かる負荷を均
等化できる。
【0046】さらに、外輪部2の第1の傾斜面8の縁側
に連続する内周面に径小内周面12を設け、第2の傾斜面
9の縁側に連続する内周面に径大内周面13を設けるとと
もに、内輪部3の第3の傾斜面22の縁側に連続する外周
面に径小外周面26を設け、第4の傾斜面23の縁側に連続
する外周面に径大外周面27を設けたため、簡単な構成で
容易に内輪部3および外輪部2が干渉せずに、コロ4aの
外周面に当接する第1の傾斜面8および第4の傾斜面23
の大きな軸受荷重が掛かる方向への投影長さが、コロ4b
の外周面に当接する第2の傾斜面9および第3の傾斜面
22の反対方向への投影長さより大きくなるように形成で
きる。
【0047】なお、上記実施の一形態において、旋回座
軸受1の径方向が水平方向となるように配設して説明し
たが、例えば径方向を鉛直方向に配設し常時は軸方向に
荷重が掛かる状態で使用するなど、軸方向に沿った一方
側の荷重が反対方向の荷重より大きくなるようないずれ
の場合でも軸受として利用できる。
【0048】そして、外輪部2および内輪部3を略環状
に形成したが、外輪部2の外周側および内輪部の内周側
の構成は、利用態様により適宜設定される。
【0049】また、転動体として、円柱状のコロ4a,4b
を用いて説明したが、円筒状に近い樽状でも異なる荷重
に対する容量が異なるようないずれの形状のものでもで
きる。
【0050】さらに、コロ4a,4bを配設する構成とし
て、蓋体15にて閉塞される投入口14から投入する場合に
限らず、例えば図8に示す構成の旋回座軸受31のよう
に、外輪部32を2分割し、2分割された第1の外輪部33
および第2の外輪部34を合わせつつコロ4a,4bを配設す
るなど、いずれの構成でもよい。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の旋回座軸受によれば、外
輪部および内輪部の径方向に対して軸方向が一方向に傾
斜する転動体の外輪部および内輪部に掛かる軸方向に沿
った荷重に対する荷重容量を、軸方向が他方向に傾いた
転動体に掛かる荷重に対する荷重容量より大きくなるよ
うに単列複式スラスト軸受を構成したため、軸方向が異
なる各転動体に外輪部および内輪部の軸方向に沿って異
なる大きさの反対方向の荷重が掛かっても、各転動体に
掛かる負荷を均等化でき、円滑な旋回が得られる。
【0052】請求項2記載の旋回座軸受によれば、請求
項1記載の旋回座軸受の効果に加え、外輪部および内輪
部に掛かる軸方向に沿った最大荷重の方向への軸方向が
一方向へ傾いた転動体の外周面の投影長さを、軸方向が
他方向に傾いた転動体の最大荷重の方向と反対方向への
外周面の投影長さより大きくしたため、外輪部および内
輪部に掛かる軸方向に沿った異なる大きさの反対方向の
荷重に対する軸方向の異なる各転動体の荷重容量が異な
り、異なる大きさの反対方向の荷重が掛かっても簡単な
構成で各転動体に掛かる負荷を均等化できる。
【0053】請求項3記載の旋回座軸受によれば、請求
項1または2記載の旋回座軸受の効果に加え、外輪部の
内周面に設けた外輪溝部の第1の傾斜面と内輪部の外周
面に設けた内輪溝部の第1の傾斜面に対向する第4の傾
斜面との外輪部および内輪部の軸方向に沿って掛かる最
大荷重の方向への投影長さを、外輪溝部の第2の傾斜面
および内輪部の第2の傾斜面に対向する第3の傾斜面の
最大荷重の方向と反対方向への投影長さより大きくした
ため、外輪部および内輪部に掛かる軸方向に沿った異な
る大きさの反対方向の荷重に対する軸方向の異なる各転
動体の荷重容量が異なり、異なる大きさの反対方向の荷
重が掛かっても簡単な構成で各転動体に掛かる負荷を均
等化できる。
【0054】請求項4記載の旋回座軸受によれば、請求
項1ないし3いずれか一記載の旋回座軸受の効果に加
え、外輪部の外輪溝部の第1の傾斜面の縁側に径小内周
面を設け、外輪溝部の第2の傾斜面の縁側に径小内周面
より径大に略同軸上の径大内周面を設けるとともに、内
輪部の内輪溝部の第3の傾斜面の縁側に外輪部の径小内
周面に対向する径小外周面を設け、内輪溝部の第4の傾
斜面の縁側に径小外周面より径大に略同軸上の径大外周
面を設けたため、外輪部および内輪部の径方向に沿った
荷重に対して異なる荷重容量となる各転動体が、簡単な
構成で内輪部および外輪部が干渉せず容易に配設でき、
小型化できる。
【0055】請求項5記載の旋回座軸受によれば、請求
項1ないし4いずれか一記載の旋回座軸受の効果に加
え、外周面の垂線が外輪部および内輪部に掛かる軸方向
に沿った最大荷重の方向に対して16.7°以上42°
以下の角度となるように軸方向を傾斜させて転動体を配
設したため、簡単な構造で容易に各転動体に掛かる負荷
をほぼ均等化でき、円滑な旋回が容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の旋回座軸受の実施の一形態を示す一部
を切り欠いた断面図である。
【図2】同上旋回座軸受の断面図である。
【図3】同上旋回座軸受に掛かる軸受荷重の状況を示す
説明図である。
【図4】同上一方のコロの傾斜状態を示す説明図であ
る。
【図5】同上他方のコロの傾斜状態を示す説明図であ
る。
【図6】同上軸受荷重の大きさの異なる割合が小さい際
の各コロの荷重容量の状況を示す説明図である。
【図7】同上軸受荷重の大きさの異なる割合が大きい際
の各コロの荷重容量の状況を示す説明図である。
【図8】本発明の旋回座軸受の他の実施の形態を示す一
部を切り欠いた断面図である。
【図9】従来例の旋回座軸受の一部を切り欠いた断面図
である。
【図10】同上旋回座軸受の断面図である。
【図11】同上コロの傾斜状態を示す説明図である。
【図12】同上各コロの荷重容量の状況を示す説明図で
ある。
【図13】従来の他の旋回座軸受のコロの傾斜状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
1,31 旋回座軸受 2,32 外輪部 3 内輪部 4a,4b 転動体としてのコロ 7 外輪溝部 8 第1の傾斜面 9 第2の傾斜面 12 径小内周面 13 径大内周面 21 内輪溝部 22 第3の傾斜面 23 第4の傾斜面 26 径小外周面 27 径大外周面 30 単列複式スラスト軸受
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】また、図1に示すように、コロ4a,4bの外
周面に当接する外輪溝部7および内輪部3の溝深さ
1 ,l2 、すなわち第1の傾斜面8および第4の傾斜
面23の旋回座軸受1の軸方向に沿った方向への投影長さ
1 および第2の傾斜面9および第3の傾斜面22の旋回
座軸受1の軸方向に沿った方向への投影長さl2 を、ほ
ぼ l1 =L1 2 =L2 となるように形成して、コロ4a,4bの外周面のほぼ全長
が外輪溝部7および内輪溝部21のほぼ全長に当接するよ
うにする。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面が円筒状の外輪部と、 この外輪部の内周側に位置し外周面が前記外輪部の内周
    面に対向する内輪部と、 前記外輪部および前記内輪部間にこれら外輪部および内
    輪部の径方向に対して軸方向が交差しかつ互いに軸方向
    が交差して交互に複数配設された略円柱状の転動体を有
    する単列複式スラスト軸受とを備え、 前記軸方向が一方向の転動体の前記外輪部および前記内
    輪部の軸方向に沿って掛かる荷重に対する荷重容量が、
    前記軸方向が他方向の転動体に掛かる荷重に対する荷重
    容量より大きいことを特徴とした旋回座軸受。
  2. 【請求項2】 軸方向が一方向の転動体の外輪部および
    内輪部に掛かる軸方向に沿った最大荷重の方向への外周
    面の投影長さが、軸方向が他方向の転動体の前記最大荷
    重の方向と反対方向への外周面の投影長さより大きいこ
    とを特徴とする請求項1記載の旋回座軸受。
  3. 【請求項3】 外輪部は、内周面に転動体の外周面が当
    接する第1の傾斜面および第2の傾斜面を有し内輪部側
    に向けて拡開する外輪溝部を有し、 前記内輪部は、外周面に前記第2の傾斜面に平行に対向
    し前記転動体の外周面が当接する第3の傾斜面および前
    記第1の傾斜面に平行に対向し前記転動体の外周面が当
    接する第4の傾斜面を有し前記外輪部に向けて拡開する
    内輪溝部を有し、 前記第1の傾斜面および前記第4の傾斜面の前記外輪部
    および前記内輪部の軸方向に沿って掛かる最大荷重の方
    向への投影長さが、前記第2の傾斜面および前記第3の
    傾斜面の前記最大荷重の方向と反対方向への投影長さよ
    り大きいことを特徴とした請求項1または2記載の旋回
    座軸受。
  4. 【請求項4】 外輪部は、内周面に外輪溝部の第1の傾
    斜面の縁側に設けられた径小内周面と、前記外輪溝部の
    第2の傾斜面の縁側に前記径小内周面より径大に略同軸
    上に設けられた径大内周面とを有し、 内輪部は、外周面に内輪溝部の第3の傾斜面の縁側に設
    けられ前記外輪部の径小内周面に対向する径小外周面
    と、前記内輪溝部の第4の傾斜面の縁側に前記径小外周
    面より径大に略同軸上に設けられた径大外周面とを有し
    たことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の
    旋回座軸受。
  5. 【請求項5】 軸方向が一方向の転動体は、外輪部およ
    び内輪部に当接する外周面の垂線が前記外輪部および前
    記内輪部に掛かる軸方向に沿った最大荷重の方向に対し
    て16.7°以上42°以下の角度で配設されたことを
    特徴とする請求項1ないし4いずれか一記載の旋回座軸
    受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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