JPH10218765A - カプサイシン凍結乾燥組成物 - Google Patents

カプサイシン凍結乾燥組成物

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JPH10218765A
JPH10218765A JP9027669A JP2766997A JPH10218765A JP H10218765 A JPH10218765 A JP H10218765A JP 9027669 A JP9027669 A JP 9027669A JP 2766997 A JP2766997 A JP 2766997A JP H10218765 A JPH10218765 A JP H10218765A
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capsaicin
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freeze
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JP9027669A
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Toshio Sato
利夫 佐藤
Hideaki Kori
英明 郡
Hiroko Inoue
裕子 井上
Ippei Yamaoka
一平 山岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】辛味が緩和され、多量の摂取、服用の容易なカ
プサイシン凍結乾燥組成物を提供する。 【解決手段】カプサイシンを液体油に溶解した液と蛋白
水溶液との乳化液を凍結乾燥して得られることを特徴と
するカプサイシン凍結乾燥組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカプサイシンの凍結
乾燥組成物、より詳しくは辛みが緩和され、多量の摂
取、服用も容易なカプサイシン凍結乾燥組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カプサイシンは、トウガラシ(Capsaici
n annum L.、ナス科)の果皮に存在する辛味成分であ
り、化学名をN−(4−オキシ−3−メトキシベンジ
ル)−8−メチル−6−ノネンアミドといい、無色結晶
でおそらく立体異性体と考えられる2種の類似物質の混
合物である。
【0003】従来古くから、該カプサイシンは、脂肪代
謝促進作用を有することが知られており、抗肥満薬乃至
抗肥満食品としての利用が提案されているが、その辛味
のために多量を摂取したり長期間摂取したりすることは
困難であった。事実、ラットを用いた実験において、赤
トウガラシ5%を含む組成物を4週間摂取させると著し
い体重減少が生じ、回復までに4週間もかかったことが
報告されており〔Nutr. Rep. Int., vol.21, No.3, pp.
455-467 (1980)〕、本発明者らも同様の実験結果を得て
いる。
【0004】このように、カプサイシンは、脂肪代謝促
進作用を有することが知られているにもかかわらず、そ
の辛味のために、長期に亘る服用、摂取は困難であり、
抗肥満薬乃至抗肥満食としての効果を発揮させ得ること
が困難で、実用し難い現状にあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、カプサイシンの辛味を緩和、改善して長期服用、摂
取を可能とし、その本来の作用より抗肥満薬乃至抗肥満
食として有効利用できる新しいカプサイシン含有組成物
を提供する点にある。
【0006】本発明者らは上記目的より鋭意研究の結
果、蛋白水溶液を利用して得られるカプサイシンの乳化
液を凍結乾燥させるときには、上記目的に合致する組成
物が得られることを見出し、ここに本発明を完成するに
至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明によれば、
カプサイシンを液体油に溶解した液と蛋白水溶液との乳
化液を凍結乾燥して得られることを特徴とするカプサイ
シン凍結乾燥組成物が提供される。
【0008】また、本発明によれば、液体油がオリーブ
油、サフラワー油、大豆油及びコーン油から選ばれる上
記カプサイシン凍結乾燥組成物、蛋白水溶液が卵白水溶
液である同カプサイシン凍結乾燥組成物及び蛋白水溶液
が飽和水溶液である同カプサイシン凍結乾燥組成物が提
供される。
【0009】本発明カプサイシン凍結乾燥組成物は、上
記構成としたことに基づいて、カプサイシンの有する辛
味を緩和して、多量投与、長期服用等を容易なものと
し、その投与、服用によって、カプサイシン本来の脂肪
代謝促進作用による抗肥満効果等を充分に発揮できると
共に、投与、服用時の粘膜刺激等も著しく軽減され、か
くして、消化管等への潰瘍形成等の胃腸障害の副作用も
殆ど伴わない利点を有している。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係わるカプサイシン凍結
乾燥組成物は、上記の通り、カプサイシンを液体油に溶
解した液と蛋白水溶液との乳化液を凍結乾燥することに
より得ることができる。ここで、カプサイシンとして
は、トウガラシ等より常法に従い調製される調製物、そ
の市販品等をいずれも利用することができる。
【0011】液体油としては、上記カプサイシンを溶解
でき且つ食用に供し得る限り特に限定されず、各種の食
用油(動植物油)を利用することができる。その代表例
としては、オリーブ油、サフラワー油、大豆油、コーン
油等を例示でき、之等は一種単独で用いることもでき、
2種以上を併用することもできる。この液体油へのカプ
サイシンの溶解は、単に油中に所定量のカプサイシンを
投入して攪拌等を行なうことにより実施でき、その際、
溶解性を高めるために加温等を行なうこともでき、また
超音波処理等を行なうことも可能である。かくして、調
製されるカプサイシン溶解液におけるカプサイシン濃度
は、特に限定されないが、一般には、できるだけ高濃度
であるのが好ましく、通常5〜6w/v%程度の範囲か
ら選択されるのが望ましい。
【0012】また、蛋白水溶液としては、通常卵白水溶
液を利用できるが、特にこれに限定されるわけではな
い。該蛋白水溶液は飽和状態に近づくほど本発明所期の
カプサイシンの辛味緩和効果に優れる傾向があり、従っ
て飽和水溶液で利用されるのが好ましい。
【0013】凍結乾燥によって本発明組成物を与える乳
化液は、上記カプサイシン溶解液と蛋白水溶液とを適当
に混合、乳化させることにより調製される。その配合比
率は得られる乳化液がO/W型エマルジョンとなること
を前提として適宜決定することができ、通常はカプサイ
シン溶解液に対して、少なくとも4〜5倍量(容量)の
蛋白水溶液を用いることができる。所望の乳化液は、よ
り好ましくは適当なホモジナイザー等を用いて調製され
る。
【0014】上記方法に従い調製される乳化液を凍結乾
燥することにより、所望の本発明組成物を調製できる。
この凍結乾燥処理は、常法に従うことができ、用いられ
る装置や処理条件等も公知の各種のものと同様のものと
することができる。例えば装置としては、IWAKI社製FRE
EZEDRYER FRD-50M等を利用でき、一般には15〜20時
間程度の凍結乾燥条件を採用することができる。
【0015】かくして、所望のカプサイシン凍結乾燥組
成物(パウダー)を得ることができる。該組成物は、通
常の各種医薬製剤と同様に、更に適当な製剤担体乃至希
釈剤を利用して、投与、服用に適した各種の医薬品形態
乃至食品形態に賦形して、実用することができる。ま
た、該組成物は、そのまま(パウダー)で、もしくは上
記各種形態に賦形した後、通常摂食される飲食品に添加
剤等として添加配合して、実用することもできる。
【0016】上記医薬品形態の代表例としては、錠剤、
丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤
等を例示でき、之等はいずれも常法に従い調製できる。
その際用いられる製剤担体乃至希釈剤及びその他の添加
剤としては、充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊
剤、表面活性剤、滑沢剤等の担体乃至希釈剤や、溶解補
助剤、緩衝剤、着色剤、保存剤、香料、風味料、甘味料
等の添加剤等を例示できる。
【0017】之等は通常必要とする患者に、その適当量
を経口投与される。投与量は、患者の年齢、性別、体
重、肥満度、所望の抗肥満効果等に応じて適宜決定され
特に限定はないが、一般には、一日成人一人当たり、カ
プサイシン量として約200〜400mgが摂取される
量を目安とすることができ、これは本発明組成物の重量
では約4〜8g程度の量に相当する。
【0018】また、上記食品形態の例としては、上記医
薬品形態と同様の錠剤等の経口投与形態の他、スープ
類、ドリンク類、ヨーグルト類、菓子類、ブロック等を
例示すでき、之等も常法に従って容易に調製でき、その
際用いられる他の成分も、通常用いられる小麦粉、澱
粉、糖類、油脂類等の各種蛋白質、脂質、澱粉質食品素
材のいずれでもよい。更に、本発明組成物は、各種の液
体及び固体調味料、ふりかけ類、スープの素等にこれを
添加剤として配合して、之等の加工食品形態で、これを
食品に適用して必要とする患者等に摂食させることもで
きる。之等各種食品形態での本発明組成物の摂食量は、
上記医薬品形態のそれを参照して適宜決定することがで
きる。
【0019】かくして、本発明によれば、脂肪代謝促進
作用を有し、抗肥満薬乃至抗肥満食等として摂取、服用
の容易な、カプサイシン凍結乾燥組成物が提供され、そ
の摂取、服用によれば、胃腸障害や粘膜刺激等の副作用
を殆ど起こすことなく、所望の抗肥満効果を達成するこ
とができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため、本
発明組成物の調製例を実施例として挙げ、次いで本発明
組成物につき行なわれた試験例を挙げる。
【0021】
【実施例1】水100mlに卵白アルブミン5gを投入
溶解させて5%卵白アルブミン水溶液を調製した。一
方、オリーブ油10mlにカプサイシン0.6gを加
え、約30分間超音波処理(inchi VS-100III SUNPAR使
用)して溶解させて、6%カプサイシン液を調製した。
【0022】上記卵白アルブミン水溶液47.5ml
に、上記6%カプサイシン液の全量を加えて、氷冷下に
約30分間、ホモジナイザー(KINEMATIC, POLYTRON, T
YPE PT10/35使用)を用いて乳化処理した。
【0023】得られた乳化物を、一夜凍結乾燥(IWAKI,
FREEZE DRYER FRD-50M使用)して、1g中にカプサイ
シン49mgを理論量として含む、本発明カプサイシン
凍結乾燥組成物(パウダー)を調製した。
【0024】このものの卵白アルブミン:カプサイシ
ン:オリーブ油(重量比)は、4:1:15.5であ
り、X線解析による測定の結果、非晶質(アモロファ
ス)構造を有することが確認された。
【0025】
【試験例1】 辛味試験 6週齢のSD系ラットを体重によって以下の4群に群分
けし、3週間個別飼育した。
【0026】1群(本発明群)…実施例1で調製した本
発明組成物0.05%を添加した普通食(AIN−93
M、オリエンタル酵母社製)飼料摂餌群、 2群(比較群)…カプサイシン0.05%を添加した普
通食(AIN−93M)飼料摂餌群、 3群(本発明群)…実施例1で調製した本発明組成物
0.1%を添加した普通食(AIN−93M)飼料摂餌
群、及び 4群(比較群)…カプサイシン0.1%を添加した普通
食(AIN−93M)飼料摂餌群。
【0027】各群ラットへの各飼料の摂餌は、それぞれ
週の始めの3日間は、上記各供試飼料を与え、残りの4
日間は普通食(AIN−93M)を与えた。
【0028】また、比較対照として供試薬物無添加の普
通食(AIN−93M飼料)を試験期間中の全日与える
群を設けた。以下、これを5群(正常群)とする。
【0029】試験期間中、各群ラットの摂餌量を毎日測
定、記録した。各週の2日目の摂餌量測定値(試験群ラ
ット数(n、匹数)の平均値)を、下記表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】表1より、次のことが明らかである。
【0032】即ち、カプサイシン0.05%投与(低用
量)の比較では、本発明群(1群)の摂餌量は、1週間
目から正常量(5群、23.6±1.8g/日)に近
く、比較群(2群)とはかなりの有意差が認められた
(p<0.01)。また、カプサイシン0.1%投与の
高用量では、2週間目までは、本発明群(3群)も比較
群(4群)も正常量に比し摂餌量が低値を示したが、3
週間目には本発明群では正常量近くまで回復したのに対
して、比較群では依然として低値(6.9±13.1)
を示しており、有意差が認められた(p<0.05)。
【0033】このように、カプサイシンをそのまま投与
する場合(比較群)は、その辛味、刺激のために摂餌量
が極端に減少し、動物によっては摂餌できずに死亡する
例がみられる(n数の減少)のに対して、カプサイシン
を蛋白水溶液を用いた乳化液の形態で凍結乾燥して凍結
乾燥品として投与するとき(本発明群)には、辛味が緩
和され、摂餌量低下やこれによる死亡例の出現の少ない
ことが明らかである。尚、比較群(2群及び4群)で
は、摂食不可能となるラットが出現し、これが食餌量の
バラツキを大きくしたのに対して、本発明群ではそのよ
うなラットの出現は殆ど見られず従って食餌量のバラツ
キもあまり認められなかった。
【0034】
【試験例2】 体重及び摂餌量変化試験(1) 高脂肪高蔗糖食(オリエンタル酵母社製)で肥満させた
C57Bl/KsJマウス(11週齢、雄性)の1群5
匹に、3週間に亘って、実施例1で調製した本発明組成
物を、カプサイシン量として50mg/kgの用量で、
毎日強制経口投与した。その後、同投与量を150mg
/kgに増量して、1週間連日投与した(本発明群)。
【0035】また、対照として、本発明組成物に代えて
カプサイシン無添加の組成物、即ち実施例1において、
卵白アルブミン水溶液とオリーブ油との乳化物を同様に
して凍結乾燥して調製した組成物を用いて、上記と同一
の試験を繰り返した(対照群)。
【0036】尚、各マウスには、試験期間中、高脂肪高
蔗糖食を自由摂餌させた。
【0037】上記各群マウスについて、経口投与量を増
量する前日(Day0)、増量4日目(Day4)及び
増量8日目(Day8)に、それぞれ体重を測定し、体
重変化値(試験開始前の体重測定値を基準とする、各群
ラットの平均値)を求めた。
【0038】また、摂餌量より、摂取カロリー量(kcal
/日)を求めた(増量8日目)。
【0039】結果を図1(体重変化値、縦軸:体重変化
g数、横軸:投与日)及び図2(摂取カロリー量、縦
軸:kcal/日、横軸:各群)に示す。尚、図2には、A
IN−93M飼料のみを自由摂餌させた群(n=8、正
常群)の同結果を併記する。
【0040】之等各図より、摂取カロリー量において、
本発明群と対照群とは、差はない(いずれも正常群と対
比すれば若干低下傾向にある、図2参照)が、体重変化
において、対照群は増加傾向を示すのに対して、本発明
群では減少しており、このことから、本発明組成物の投
与によれば、食餌量の低下に基づかない体重減少効果が
奏されることが明らかである。
【0041】
【試験例3】 体重及び摂餌量変化試験(2) 高脂肪高蔗糖食で肥満させたC57Bl/6Jマウス
(20週齢、雄性)の1群5匹に、33日間に亘って、
実施例1で調製した本発明組成物の水溶液を、カプサイ
シン量として、0〜5日は10mg/kg、6〜14日
は20mg/kg、15〜20日は50mg/kg及び
21日以降は100mg/kgとなる用量で、1日1回
連日強制経口投与した(本発明群)。
【0042】また、同マウスの他の1群5匹には、本発
明組成物水溶液に代えて、カプサイシン無添加の卵白ア
ルブミン−オリーブ油(4:15.5)混合凍結乾燥品
(試験例2に同じ)の同量を、同様に連日強制経口投与
した(対照群)。
【0043】尚、上記各群のマウスには、試験期間中、
高脂肪高蔗糖食を自由摂餌させた。
【0044】上記各群マウスの体重(各群マウスの平均
値)及び摂餌量を経日的に求めた結果を、図3(体重変
化、縦軸:マウス体重、横軸:日数(投与量を矢印で併
記))及び図4(摂餌量変化、縦軸:摂餌量(g/
日)、横軸:日数)にそれぞれ示す。
【0045】之等の各図からも、本発明群と対照群とで
は、食餌量に差はないが、体重は、本発明群が投与量を
50mg/kg(カプサイシン量として)に増加させた
頃から減少し始め、それ以降において対照群に比べて低
値を示すことが判る。
【0046】
【試験例4】 生存率試験 高脂肪高蔗糖食で肥満させたC57Bl/KsJマウス
(11週齢、雄性)の1群5匹に、3週間に亘って、実
施例1で調製した本発明組成物を、カプサイシン量とし
て50mg/kgの用量で、連日強制経口投与した。そ
の後、同投与量を150mg/kgに増量して、1週間
連日投与した(本発明群)。
【0047】また、上記において、本発明組成物に代え
てカプサイシンの6%オリーブ油溶液を用いて、同一試
験を繰り返した(比較群)。
【0048】尚、各マウスには、試験期間中、高脂肪高
蔗糖食を自由摂餌させた。
【0049】上記各群マウスについて、経口投与量を増
量する前日をDay0として、その日以降経日的に各群
マウスの生存率を調べた。
【0050】得られた結果を図5(縦軸:生存率
(%)、横軸:日数)に示す。
【0051】図5より、比較群では、カプサイシンの辛
味乃至刺激によって、漸次死亡例が出現し、生存率低下
が認められたのに対して、本発明群では死亡例は認めら
れず、このことから、本発明組成物がカプサイシンの辛
味、刺激を良好に緩和乃至低下させていることが明らか
である。
【0052】その理由は、現在明確ではないが、本発明
組成物は、その特有の製法に基づいて、非晶質(アモロ
ファス)構造をとっており、このためカプサイシンの消
化管粘膜や口腔粘膜に対する刺激が緩和されるものと考
えられる。
【0053】
【試験例5】 体重変化試験 C57Bl/ksJマウス(体重:23〜24g、7週
齢、雄性)を高脂肪高蔗糖食の自由摂取により飼育しな
がら、その1群8匹に、1週間に亘って、実施例1で調
製した本発明組成物の水溶液を、カプサイシン量として
10mg/kg又は50mg/kgとなる用量で、1日
1回連日強制経口投与した(10mg/kg投与群を
「本発明群1」と、50mg/kg投与群を「本発明群
2」とする)。
【0054】試験期間の最終日(終了日)における上記
マウスの体重変化(試験開始前の体重を基準として各群
マウスの平均値)を求めた結果を、図6(縦軸:体重変
化g数、横軸:群)に示す。
【0055】尚、図6には、本発明組成物の水溶液を投
与しない対照群の同試験期間における体重変化の結果を
併記する。
【0056】該図より、1週間後の体重変化は、本発明
群1では、1.38±0.22g、本発明群2では、−
1.24±0.94gであり、之等はいずれも対照群
(3.33±0.24g)に比して低値を示し、このこ
とから、本発明組成物が、用量依存的に、高カロリー食
による体重増加を顕著に抑制する作用を奏することが明
らかとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例2に示す試験に従う各群マウスの体重変
化値を示すグラフである。
【図2】試験例2に示す試験に従う各群マウスの摂取カ
ロリー量を示すグラフである。
【図3】試験例3に示す試験に従う各群マウスの体重変
化を示すグラフである。
【図4】試験例3に示す試験に従う各群マウスの摂餌量
変化を示すグラフである。
【図5】試験例4に示す試験に従う各群マウスの生存率
を示すグラフである。
【図6】試験例5に示す試験に従う各群マウスの体重変
化を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山岡 一平 徳島県鳴門市撫養町立岩字5枚144 ハイ ツフェニックスB202

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カプサイシンを液体油に溶解した液と蛋
    白水溶液との乳化液を凍結乾燥して得られることを特徴
    とするカプサイシン凍結乾燥組成物。
  2. 【請求項2】 液体油がオリーブ油、サフラワー油、大
    豆油及びコーン油から選ばれる請求項1に記載のカプサ
    イシン凍結乾燥組成物。
  3. 【請求項3】 蛋白水溶液が卵白水溶液である請求項1
    又は2に記載のカプサイシン凍結乾燥組成物。
  4. 【請求項4】 蛋白水溶液が飽和水溶液である請求項1
    〜3のいずれかに記載のカプサイシン凍結乾燥組成物。
JP9027669A 1997-02-12 1997-02-12 カプサイシン凍結乾燥組成物 Pending JPH10218765A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6932987B1 (en) * 2002-05-29 2005-08-23 Jose A. Diaz Chemical composition and method for enhancing metabolism
JP2009191073A (ja) * 2009-05-25 2009-08-27 Miwa Science Laboratory Inc 脂肪減少用外用剤及び脂肪減少装置
CN109090223A (zh) * 2018-09-06 2018-12-28 北京化工大学 一种辣椒碱单体食品杀菌剂

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