JPH10218205A - 内容物吐出容器のスリットバルブ - Google Patents
内容物吐出容器のスリットバルブInfo
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Abstract
ラップのずれを防止するようにした新規なスリットバル
ブとその開閉蓋を提供すること。 【解決手段】 スリットバルブを取着した内容物吐出容
器において、前記スリットバルブは、スリットを形成し
たオリフィス形成壁と、該オリフィス形成壁を支持する
保持筒壁とを具備し、前記オリフィス形成壁は、その外
側表面と内側表面を球面とし中央部を周辺部より薄くし
て肉厚に形成されており、内側表面の周縁に沿ってオリ
フィス形成壁の側周面が形成され、該側周面と保持筒壁
との間に空間が形成されていることを特徴とする。
Description
バルブを取着した内容物吐出容器、とくにスリットバル
ブのオリフィス形成壁の構造と、スリットバルブの保持
手段、およびスリットバルブの開閉蓋に関する。
より成型され、バルブヘッドのオリフィス形成壁にスリ
ットを形成したスリットバルブを装着し、容器胴部を手
で押圧することによってスリットバルブを開閉させ、所
定量の内容物を吐出するようにした吐出容器は従来より
知られている。
定厚のオリフィス形成壁にスリットを形成しているか
ら、オリフィス形成壁の開閉がくり返されることによっ
てスリット端にくり返して働く引裂き力、あるいは内容
物充填後の容器の運搬、あるいは使用時における容器の
落下衝撃、振動等のウォーターハンマー現象によるスリ
ットバルブへの負荷等によって、スリットの切込み長さ
が設定された長さより大きくなり、使用中にバルブの吐
出流量が増加するという問題、あるいは切込みの広が
り、フラップのずれ等による吐出方向の不安定化、液切
れ低下、気密性低下という問題があった。
平−132979号公報にみられるように、オリフィス
形成壁(バルブヘッド5)の厚さを肉厚にしたスリット
バルブが提案されている。
報記載のオリフィス形成壁(バルブヘッド5)は、球面
の外側表面(38)と截頭球面の内側表面(39)によ
って構成されているため、オリフィス形成壁(バルブヘ
ッド5)内側表面は、曲面からなる末端部分(40)と
円形の平面からなる中心部分(41)とからなってい
る。したがって、中心部分(41)の中央部は、末端部
分(40)に比して薄肉となっており、中心部分の内側
表面と末端部の内側表面は、その境界をなす中心部分
(41)の縁(44)においては、平面と球面とが交わ
ることになり、表面が不連続面となっている。
ド5)の末端部分(40)と中心部分(41)とでは、
変形時に発生する応力の変化が不連続となり、オリフィ
ス形成壁(バルブヘッド5)が縁(44)において屈曲
し、その部分が速く弱化するという問題があり、また、
中心部分(41)の中央部は肉薄になっているので、オ
リフィス形成壁(バルブヘッド5)の開閉のくり返し、
およびウォーターハンマー現象等によって生じる前記問
題点を完全に解決することができなかった。
5)は、コネクタースリーブ(7)によって容器口部
(20)に連結されており、オリフィス形成壁(バルブ
ヘッド5)の移動がコネクタースリーブ(7)の転がり
によって行われるので、コネクタースリーブ(7)に大
きな曲げモーメントが働き、コネクタースリーブ(7)
が弱化するという問題があった。
壁(バルブヘッド5)の円周方向への拡がりがコネクタ
ースリーブ(7)によって制約されるので、オリフィス
形成壁(バルブヘッド5)を平らにし、さらに外側に向
かって屈曲させるために大きな負荷を必要とするという
問題が生じてきた。
ッド5)の動きを拘束するため、滑り封鎖物(70)ま
たはキャップ(71)が用いられているが、オリフィス
形成壁(バルブヘッド5)の外側表面(38)が球面で
中央部が凹んでいるため、オリフィス形成壁(バルブヘ
ッド5)と封鎖物(70,71)との間に空間が形成さ
れ、容器を落としたり、内容物を混合させるため容器を
振ったりした場合に、ウォーターハンマー現象によっ
て、オリフィス形成壁(バルブヘッド5)に負荷がかか
り、それによってスリットの切込み長さ、切込み巾の変
化、フラップのずれ等が助長されるという問題が生じ、
また、スリットから液洩れが生じるという問題があっ
た。
の妄動を阻止するため、開閉蓋の上壁下面に、閉蓋時に
前記オリフィス形成壁の周辺に係合する係止リングを設
けることが提案されているが、開閉蓋が平板であり、オ
リフィス形成壁が球面で中央部が凹んでいるため、上記
のものと同様な現象が生じ上記問題を解決することはで
きなかった。
を技術的課題として、スリットの切込み長さ、切込み巾
の変化、フラップのずれを防止するようにした新規なス
リットバルブとその開閉蓋を提供することを目的とす
る。
課題を達成するため、スリットバルブとして、スリット
バルブを取着した内容物吐出容器において、前記スリッ
トバルブは、スリットを形成したオリフィス形成壁と、
該オリフィス形成壁を支持する保持筒壁とを具備し、前
記オリフィス形成壁は、その外側表面と内側表面を球面
とし中央部を周辺部より薄くして肉厚に形成されてお
り、内側表面の周縁に沿ってオリフィス形成壁の側周面
が形成され、該側周面と保持筒壁との間に空間が形成さ
れていることを特徴とする構成を採用する。
バルブを、中栓とキャップによって定位置に保持し容器
口筒部に取着するようにした内容物吐出容器において、
前記スリットバルブは、バルブヘッドとバルブ基体から
なり、バルブヘッドはスリットを形成したオリフィス形
成壁と、該オリフィス形成壁を支持する保持筒壁と、該
保持筒壁とバルブ基体を接続する連結壁とを具備してお
り、前記オリフィス形成壁は、その外側表面と内側表面
を球面とし中央部を周辺部より薄くして肉厚に形成され
ており、外側表面の外周縁の径は、内側表面の外周縁の
径より大きくし、内側表面の周縁に沿ってオリフィス形
成壁の側周面が形成されており、前記保持筒壁は、外側
表面の周端縁に連なる傾斜壁と垂直壁とからなり、保持
筒壁とオリフィス形成壁側周面との間に空間が形成され
ており、前記連結壁は、保持筒壁よりも薄肉に形成され
ていることを特徴とする構成を採用する。
して、中栓に保持されたスリットバルブのバルブ基体の
筒壁とキャップに設けたバルブ保持筒との間隙、および
バルブヘッドの保持筒壁とキャップ上壁に設けた開口と
の間の間隙を大きくし、スリットバルブを締着保持した
キャップがスリットバルブの変形に干渉しないようにし
たことを特徴とする構成を採用する。
バルブを閉じる開閉蓋の頂壁内面に、スリットバルブに
設けたオリフィス形成壁の外側表面の球面にほぼ等しい
球面状の突出部を設け、突出部外周にオリフィス形成壁
の外側表面の周端縁を囲む係止リングを設けたことを特
徴とする構成を採用する。
て、図面を参照して説明する。図1,2において、Aは
容器、Bはキャップ、B1はキャップ基体、B2はキャ
ップに蝶番によって取着された開閉蓋、Cは中栓、Dは
スリットバルブである。容器Aは、口筒部1と胴部2お
よび底部3とからなっており、可撓性を有する合成樹脂
を素材として成型されている。
5、および保持突条6が形成されている。胴部2は、断
面扁平楕円状に形成され、前記口筒部1に連続する肩部
7と、上端をキャップBを載置する段部8とし、対向す
る扁平面を押圧面9とした胴壁10を有し、胴壁10は
押圧面9の押圧操作に応じて、形状変形、復元可能とな
っている。容器Aの内容物として、家庭用の洗剤、化粧
料、食料等が、粉体、液体、粘性液、粘性流動物の形態
で充填される。
ャップ基体B1と、該キャップ基体B1に蝶番11によ
って開閉自在に取着された開閉蓋B2とからなり、合成
樹脂によって成型されている。キャップ基体B1は、口
筒部1に被嵌し、中栓を介してスリットバルブDを保持
する嵌着部12と、外周形状を容器Aの胴壁10外周と
ほぼ同形の扁平楕円状に形成した外筒13と、覆壁14
とを具えている。
該上壁15の下面から垂設された嵌着筒16とバルブ保
持筒17とからなっている。上壁15は、外筒13の前
後に対向する周壁18a,18bの間に架設されてお
り、上壁15の中央部にスリットバルブが挿通される円
形の開口19が設けられている。上壁15の側端縁に
は、上方に起立する側壁20が設けられ、該側壁20の
上端は覆壁14に接続している。
記口筒部1に形成した嵌合突条5に係合する嵌合突条2
1が設けられ、中間の所定個所には、下側に膨出部22
を設けた中栓Cの嵌合部23が形成されている。バルブ
保持筒17は、嵌着筒16の内側に垂設され、キャップ
Bの嵌着時にスリットバルブDを中栓Cに位置決め保持
するようにしている。バルブ保持筒17と嵌着筒16と
の間に複数個の係止板24が架設されており、キャップ
Bの嵌着時に中栓Cを口筒部1上端に押圧するようにし
ている。
対応する部分の上端には、突出縁25が設けられてお
り、前部の周壁18bの前記突出縁25に対向する位置
には、凹部26が形成されており、その上端は、上壁1
5上面との間に段差を有する段部27となっている。外
筒13の上端周縁には、前記突出縁25と凹部26の範
囲を除いて膨出部28が設けられている。
垂する側壁30を有しており、該側壁30は、後端壁3
1と左右の側端壁32とからなっている。開閉蓋B2を
キャツプ基体B1に取着する前記蝶番11は、後端壁3
1上端と外筒13に設けられた突出縁25上端を連結
し、閉鎖時に頂壁29上面が覆蓋14と面一になるよう
に形成されている。
スリットバルブDのオリフィス形成壁58に接合する球
面を有する突出部33とオリフィス形成壁58の上端外
周に係合する係止リング34が設けられている。頂壁2
9の蝶番11の反対側には、前記周壁18bの段部27
に係合する指掛け部35が下垂するように形成されてお
り、指掛け部35上端は、頂壁29より上方に膨出し
て、その中央に突起36が設けられている。
には膨出部(図示しない)が設けられ、開閉蓋B2の閉
鎖時には、キャップ基体B1の側壁20に設けられた係
止凹部37に係合して、開閉蓋B2を締着するようにな
っている。周壁18aの所定個所には、前記突起36が
嵌合される係止孔38が設けられ、開閉蓋B2の解放時
にその上面を外筒13の周壁18a表面に接合して係止
するようにしている。
硬質の合成樹脂によって成型され、保持壁40と、該保
持壁40から立設されたバルブを挟持する内側保持筒4
1と外側保持筒42とを有しており、内側保持筒41の
外周には膨出突条43が設けられている。スリットバル
ブDは、保持壁40の上面44と内外の保持筒41,4
2の間で保持される。保持壁40の下面には、口筒部1
内周に嵌合する嵌合筒45が設けられ、保持壁40の外
周46は、キャップBの嵌着筒16の嵌合部23に嵌合
支持されるようになっている。
バルブ基体50とバルブヘッド51とからなり、シリコ
ンゴム、エラストマー、軟質の合成樹脂によって成型さ
れている。バルブ基体50は、環状の基板52を有して
おり、該基板52の上面には、内周縁から立ち上がるよ
う筒壁53が立設され、外周部上面には、断面台形の保
持リング54が突設されている。基板52内周には、中
栓Cの膨出突条43に係合される膨出環55が設けら
れ、外周面56には、嵌合突条57が設けられている。
8と、該オリフィス形成壁58に連なる保持筒壁59
と、該保持筒壁59から下方に連続し、前記筒壁53の
上端に接続する薄肉の連結壁60とを具えている。オリ
フィス形成壁58は、その外側表面61を一定の半径を
有する球面に形成し、内側表面62を外側表面の半径よ
り大きな半径を有する球面に形成しており、中央部が周
辺部より薄肉となっている。本実施形態では、中央部の
厚さを0.6〜1.0mmとしている。内側表面62の外
周縁の径は、外側表面61の外周縁の径より小さくなっ
ており、内側表面62の外周縁によってオリフィス形成
壁58の側周面63が形成されている。
のスリット64が切り込まれており、スリット64によ
って区分された四つのフラップ65a,b,c,dが形
成され、該フラップ65の開閉によってオリフィスが形
成されるようになっている。スリットの形状は、十字状
に限定されるものでなく、一本のスリット、三本のスリ
ットをY字状に配置したもの、三本のスリットを等角に
交差配置したもの、四本のスリットを米字状に配置した
ものであってもよい。スリット64の切込み長さは、従
来技術と同様に、内容物の粘度、一回毎に所望する吐出
量、スリットバルブの材質、形状に応じて設定される。
8の外側表面61の周端縁66から下方に傾斜させた傾
斜壁67と、該傾斜壁67の下端から下方に連なる垂直
壁68とを具えており、保持筒壁59内面とオリフィス
形成壁58の側周面63との間には環状の空間69が形
成されている。
直部70と傾斜部71とからなっている。垂直部70の
上端は、前記垂直壁68の下端に連なり、傾斜部71の
周端は、バルブ基体50の筒壁53に連接されている。
連結壁60は、保持筒壁59よりも薄肉となっており、
変形がより容易になっている。
プBのバルブ保持筒17および上壁15の開口19との
関連について、図8を参照して説明する。吐出容器の組
立は、まず、スリットバルブDを中栓Cに取着し、次い
で、スリットバルブDを取着した中栓CをキャップBに
嵌着し、スリットバルブDを中栓CとキャップBによっ
て位置決め保持する。次に、キャップBを、内容物を充
填した容器Aの口筒部1に打栓することによって吐出容
器が構成され、スリットバルブDは、キャップB、中栓
Cを介して容器Aの口筒部1に取着される。
中栓C、キャップBによって組み立てられた状態におい
ては、バルブ基体50の基板52は、キャップBのバル
ブ保持筒17によって中栓Cの保持壁40の上面44に
押圧されており、バルブ基体50の保持リング54の外
周面56は、バルブ保持筒17の傾斜面17aが保持リ
ング54の傾斜面54aに係合されることによって、中
栓Cの外側保持筒42の内周に接合されている。
の膨出突条43に係合され、筒壁53の浮き上がりが阻
止されるようにして、バルブ基体50が、内外の保持筒
41,42の間に嵌着保持される。そして、バルブ保持
筒17は、その内周とバルブ基体50の筒壁53との間
に間隙S1 が形成されるよう配設されており、筒壁53
が膨出突条43と膨出環55との接合点を軸として屈曲
することを許容している。
上壁15に設けられた開口19より露出するようになっ
ている。開口19は、スリットバルブDの自由な変形、
膨張を妨げないように形成させる必要があるので、従来
の開口より大きい径としており、開口19の内周と保持
筒壁59の外周との間には間隙S2 が形成されている。
開口19の内径は、オリフィス形成壁58の外側表面6
1が球面から平面に変形した時の周径の拡大と、保持筒
壁59の広がりによる周径の拡大とを考慮して設定され
る。
リットバルブDのオリフィス形成壁58の外側表面61
の球面径とほぼ等しく取られており、係止リング34の
内周は、保持筒壁59の外周と僅かな間隙S3 を持つよ
う配置され、傾斜壁67と同一方向に傾斜している。
要について説明する。容器の使用にあたっては、まずキ
ャップBの開閉蓋B2を開いて、バルブヘッド51のオ
リスィス形成壁58を露出させ、容器Aの胴壁10の押
圧面9を手で押圧すると、容器内の内圧の増加ととも
に、バルブヘッド51が上昇し、内圧が一定圧に達する
とオリフィス形成壁58の凹部が上昇し、平らな状態に
なり、さらに加圧されるとフラップ65が開いてオリフ
ィスが形成され、内容物が吐出される。
容器Aが元の状態に復帰し、その際内圧が低下するの
で、バルブヘッド51は元の状態に復元するとともにフ
ラップ65が内側方向に開かれ大気が導入される。内圧
が大気圧に等しくなるとフラップ65が閉じられ、内容
物の密封が維持される。所望の内容物を吐出し容器を使
用しないときには、開閉蓋B2を閉じて置くと、突出部
33と係止リング34によってオリフィス形成壁58外
側表面が封鎖されるとともにバルブヘッド51の妄動が
防止される。
しく説明する。前述のように、使用者が容器Aを押圧
し、内圧が一定圧力となると、薄肉の連結壁60が広が
り、図9(a)に示すように、傾斜部71がバルブ基体
50の筒壁53上端を軸にして反転し、オリフィス形成
壁58が外方に向かって推進する。その際、オリフィス
形成壁58は厚肉であるので、変形しないで実質的に平
行に移動する。
定圧力に達すると、図9(b)に示すように、連結壁6
0とともに保持筒壁59が広がり、オリフィス形成壁5
8の外側表面61、内側表面62は、球面が平面になる
ように変形される。その際、バルブ基体50とバルブ保
持筒17との間には間隙S1 が設けられているので、連
結壁60の広がりとともにバルブ基体50の筒壁53の
上端も広がることになる。
と保持筒壁59との間が環状の空間69となっているの
で、傾斜壁67が、オリフィス形成壁58の外側表面6
1の周端縁66を軸として変形され、保持筒壁59が容
易に膨張し、オリフィス形成壁58を径方向に広げるこ
とになる。そして、上壁15の開口19の径は大きくと
られ、保持筒壁59との間に所定の間隙S2 が設けられ
ているので、スリットバルブDの変形を妨げることがな
い。
げを受けないで内圧によって膨張し、オリフィス形成壁
58は、直接受ける内圧と保持筒壁59の膨張力によっ
て容易に平らな状態となる。次いで、図9(b)の点線
に示すように、フラップ65が外方に開き、オリフィス
が形成され、一定量の内容物を吐出する。
説明する。オリフィス形成壁58は、肉厚に形成されて
いるので、吐出がくり返され、繰り返し引き裂き力が働
いても、スリットの切込み長さ、巾の増加を防ぐことが
でき、またフラップ相互のずれを防ぐことができる。
する。開閉蓋B2の頂壁29下面には、スリットバルブ
のオリフィス形成壁58の外側表面61にほぼ等しい球
面の突出部33と係止リング34が形成されているか
ら、開閉蓋B2の閉鎖時には、突出部33がオリフィス
形成壁58の外側表面61に接合し、スリットバルブの
周端縁66を環状の係止リング34で囲むことになる。
したがって、開閉蓋B2によってバルブヘッド51の上
昇とオリフィス形成壁58の妄動が阻止され、吐出容器
を落としたり、必要に応じて容器を振っても内容物のウ
ォーターハンマー現象によってオリフィス形成壁58が
動いたり、スリット64が開くことはなく、オリフィス
形成壁58の変形、スリット64からの液洩れを防ぐこ
とができる。
について説明する。容器Aについて、前記各実施形態で
は容器Aの胴部2を扁平状に形成したが、胴部2が押圧
操作に応じて変形、復元可能なものであれば、円形容
器、角形容器であってもよく、その形状は扁平状に限定
されない。また、容器Aとしてチューブ容器も採用する
ことができ、容器使用中の保存時には、容器は直立、横
倒し、倒立のいずれの状態であってもよい。
態では容器Aの口筒部1に嵌合突条5を設け、キャップ
Bの嵌着筒16内周に嵌合突条21を設け、キャップB
を容器の口筒部1に打栓するようにしているが、口筒部
1外周とキャップBの嵌着筒16内周とにそれぞれネジ
を設け、キャップBを容器Aの口筒部1に螺着するよう
にしてもよい。
ではキャップB外筒13の外周形状を容器Aの胴壁10
とほぼ同形状に形成しているが、口筒部1外周に嵌着さ
れる円形のキャップであってもよい。また、キャップB
の開閉蓋B2は、蝶番式でなく、キャップ基体B1に嵌
着するようにしてもよい。
特定の構成を有するものを採用したが、本発明の開閉蓋
B2は、オリフィス形成壁58が、その外側表面61を
一定の半径を有する球面に形成しているものであれば、
従来の薄肉のものであっても適用することができ、スリ
ットバルブの構成は前記実施形態に限定されないことは
言うまでもない。
から次の効果を奏する。スリットバルブのオリフィス形
成壁を、肉厚にし、かつ形成壁の外側表面と内側表面の
双方を球面で形成することで厚さの変化が連続的になっ
ているので、使用中にオリフィス形成壁にくり返し働く
引き裂き力、ウォーターハンマー現象等による負荷など
に対して、スリットの切込み長さ、切込み巾の変化、フ
ラップのずれが無くなった。
に空間を形成するようにしているので、内容物の吐出に
あたって、保持周壁が広がり、オリフィス形成壁が、肉
厚に形成されていても、フラップを開くために働く力を
大きくする必要はない。
リフィス形成壁の外側表面にほぼ等しい球面の突出部を
形成しているから、開閉蓋によってバルブヘッドの上昇
とオリフィス形成壁の妄動が阻止され、吐出容器を落と
したり、必要に応じて容器を振っても内容物のウォータ
ーハンマー現象によるオリフィス形成壁の変形、スリッ
トからの液洩れを防ぐことができる。
は一部断面正面図、(c)は底面図である。
る。
面正面図である。
(b)は断面正面図である。
説明図である。
はバルブヘッドの進出時、(b)はオリフィス形成前の
バルブヘッドを示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 スリットバルブを取着した内容物吐出容
器において、 前記スリットバルブは、スリットを形成したオリフィス
形成壁と、該オリフィス形成壁を支持する保持筒壁とを
具備し、 前記オリフィス形成壁は、その外側表面と内側表面を球
面とし中央部を周辺部より薄くして肉厚に形成されてお
り、内側表面の周縁に沿ってオリフィス形成壁の側周面
が形成され、該側周面と保持筒壁との間に空間が形成さ
れていることを特徴とするスリットバルブ。 - 【請求項2】 スリットバルブを、中栓とキャップによ
って定位置に保持し容器口筒部に取着するようにした内
容物吐出容器において、 前記スリットバルブは、バルブヘッドとバルブ基体から
なり、バルブヘッドはスリットを形成したオリフィス形
成壁と、該オリフィス形成壁を支持する保持筒壁と、該
保持筒壁とバルブ基体を接続する連結壁とを具備してお
り、 前記オリフィス形成壁は、その外側表面と内側表面を球
面とし中央部を周辺部より薄くして肉厚に形成されてお
り、外側表面の外周縁の径は、内側表面の外周縁の径よ
り大きくされ、内側表面の周縁に沿ってオリフィス形成
壁の側周面が形成されており、 前記保持筒壁は、外側表面の周端縁に連なる傾斜壁と垂
直壁とからなり、保持筒壁とオリフィス形成壁側周面と
の間に空間が形成されており、 前記連結壁は、保持筒壁よりも薄肉に形成されているこ
とを特徴とするスリットバルブ。 - 【請求項3】 中栓に保持されたスリットバルブのバル
ブ基体の筒壁とキャップに設けたバルブ保持筒との間
隙、およびバルブヘッドの保持筒壁とキャップ上壁に設
けた開口との間の間隙を大きくし、スリットバルブを締
着保持したキャップがスリットバルブの変形に干渉しな
いようにしたことを特徴とする請求項2記載のスリット
バルブを保持する保持手段。 - 【請求項4】 スリットバルブを閉じる開閉蓋の頂壁内
面に、スリットバルブに設けたオリフィス形成壁の外側
表面の球面にほぼ等しい球面状の突出部を設け、突出部
外周にオリフィス形成壁の外側表面の周端縁を囲む係止
リングを設けたことを特徴とするスリットバルブの開閉
蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04480097A JP3729299B2 (ja) | 1997-02-13 | 1997-02-13 | スリットバルブを取着した内容物吐出容器 |
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