JPH10218065A - スクータ型車両の車体フレーム - Google Patents

スクータ型車両の車体フレーム

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JPH10218065A
JPH10218065A JP9025038A JP2503897A JPH10218065A JP H10218065 A JPH10218065 A JP H10218065A JP 9025038 A JP9025038 A JP 9025038A JP 2503897 A JP2503897 A JP 2503897A JP H10218065 A JPH10218065 A JP H10218065A
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bent
rear inclined
head pipe
rigidity
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Mitsuo Nakagawa
光雄 中川
Yoshi Hoshi
好 星
Yuji Sumino
祐二 角野
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K11/00Motorcycles, engine-assisted cycles or motor scooters with one or two wheels
    • B62K11/02Frames
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K11/00Motorcycles, engine-assisted cycles or motor scooters with one or two wheels
    • B62K11/02Frames
    • B62K11/10Frames characterised by the engine being over or beside driven rear wheel

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ヘッドパイプと、該ヘッドパイプから後下りに
延びる後方傾斜部と、下方に向けて凸に屈曲して前記後
方傾斜部の後端に連結される屈曲部と、該屈曲部から後
方に延びるステップ部とを備える車体フレームにおい
て、外力を吸収し易くして乗り心地を向上する。 【解決手段】ヘッドパイプ13と、1または複数のフレ
ーム要素141 ;151,152 ,153 ;161 ,1
2 ,163 でそれぞれ構成される後方傾斜部14、屈
曲部15およびステップ部16とが一体に形成され、各
フレーム要素14 1 ,151 ,152 ,153 ;1
1 ,162 ,163 の横断面形状が、上方に開口した
溝形に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクータ型車両の
車体フレームに関し、特に、ヘッドパイプと、該ヘッド
パイプから後下りに延びる後方傾斜部と、下方に向けて
凸に屈曲して前記後方傾斜部の後端に連結される屈曲部
と、該屈曲部から後方に延びるステップ部とを備える車
体フレームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平3−186492号公報で
開示されたスクータ型車両では、ヘッドパイプと一体に
鋳造成形されたダウンフレームの後端に、鋳造成形され
た後部フレームが備えるステップ部が締結されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報で
開示されたものでは、車両の全幅にほぼ対応した幅を有
するとともに下方を開放した枠形にダウンフレームが構
成されるとともに、ダウンフレームとの締結部では車両
の全幅にほぼ対応する幅を有するようにして後方に向う
につれて幅広となる形状で、下方を開放した枠形にステ
ップ部が構成されており、ダウンフレームおよび後部フ
レームの締結部の結合強度を高めるために、該締結部の
近傍でダウンフレームおよびステップ部にリブがそれぞ
れ設けられている。このような構造では、ヘッドパイプ
からステップ部までのフレーム構造の上下方向の剛性が
高く、したがって、路面の段差や悪路等の走行時に車体
フレームにかかる外力が運転者に直接伝達され易く、乗
り心地が優れているとは言い難い。ここで、単に上下方
向の剛性を低下させるべくリブの高さを低く設定する
と、たとえばねじり剛性等にも影響が出てしまう。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、外力を吸収し易くして乗り心地を向上したス
クータ型車両の車体フレームを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ヘッドパイプと、該ヘッド
パイプから後下りに延びる後方傾斜部と、下方に向けて
凸に屈曲して前記後方傾斜部の後端に連結される屈曲部
と、該屈曲部から後方に延びるステップ部とを備えるス
クータ型車両の車体フレームにおいて、ヘッドパイプ
と、1または複数のフレーム要素でそれぞれ構成される
後方傾斜部、屈曲部およびステップ部とが一体に形成さ
れ、前記各フレーム要素の横断面形状が、上方に開口し
た溝形に形成されることを特徴とする。
【0006】このような構成によれば、後方傾斜部、屈
曲部およびステップ部を構成する各フレーム要素がそれ
ぞれ上向きに開口した溝形の横断面形状を有するもので
あることにより、車両走行時に外力が車体フレームに作
用したときには、各フレーム要素の両側部が上部開口面
積を変化させるように撓んで上記外力を吸収することが
可能であり、外力が運転者に直接作用することを極力抑
えて、乗り心地の向上を図ることができる。
【0007】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、前記屈曲部の上下方
向の剛性が、後方傾斜部およびステップ部の上下方向の
剛性よりも低く設定されることにより、外力が主として
屈曲部で吸収されることになり、外力吸収による操向ハ
ンドルの変位を極力抑えることが可能となるとともに、
ステップ振動が大きくなるのを防止し得る程度にステッ
プ部の剛性を高めることが可能であり、しかもヘッドパ
イプ、後方傾斜部、屈曲部およびステップ部が一体成形
されるものであるので、ヘッドパイプからステップ部ま
での各部位毎の剛性バランスを容易に設定可能である。
【0008】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明の構成に加えて、後方傾斜部およびステッ
プ部の剛性を屈曲部よりも高めるべく、後方傾斜部およ
びステップ部を構成するフレーム要素の少なくとも一部
にリブがそれぞれ設けられることにより、後方傾斜部お
よびステップ部の剛性をリブによって比較的大とし、屈
曲部の剛性を比較的小さくする構造を容易に形成するこ
とができる。
【0009】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
3記載の発明の構成に加えて、前記各リブが、前記ヘッ
ドパイプの軸線に平行な平面にほぼ沿ってそれぞれ形成
されることにより、ヘッドパイプの軸線に沿う方向を型
開き方向とした簡単な型構造で、ヘッドパイプからステ
ップ部までのリブ付きのフレームを一体成形することが
可能となる。
【0010】さらに請求項5記載の発明によれば、上記
請求項2記載の発明の構成に加えて、後方傾斜部および
ステップ部の剛性を屈曲部よりも高めるべく、後方傾斜
部およびステップ部の上下方向に沿う横断面形状での上
下長さが、屈曲部の上下方向に沿う横断面形状での上下
長さよりも大きく設定されることにより、後方傾斜部お
よびステップ部の剛性をリブによって比較的大とし、屈
曲部の剛性を比較的小さくする構造を容易に形成するこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0012】図1ないし図7は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1はスクータ型車両の車体フレームを斜
め前方から見た斜視図、図2は車体フレームの側面図、
図3はヘッドパイプを垂直に配置した状態での前部フレ
ームの拡大側面図、図4は図3の4矢視平面図、図5は
図4の5−5線断面図、図6は図4の6−6線断面図、
図7は図4の7−7線断面図である。
【0013】先ず図1および図2において、このスクー
タ型車両の車体フレームFは、前部フレーム11および
後部フレーム12が相互に締結されて成る。
【0014】前部フレーム11は、ヘッドパイプ13
と、該ヘッドパイプ13から後下りに延びる後方傾斜部
14と、下方に向けて凸に屈曲して前記後方傾斜部14
の後端に一体に連結される屈曲部15と、該屈曲部15
から後方に延びるステップ部16と、ステップ部16の
後端に一体に設けられるクロスメンバー部17とを有し
て、たとえばアルミニウム合金等の軽金属により一体に
鋳造成形される。
【0015】後部フレーム12は、上方から見たときに
前方を開いた略U字状に形成されるフレーム主部12a
と、該フレーム主部12aの前部寄り両側間にわたる前
部補強フレーム部12bと、前記フレーム主部12aの
後部寄り両側間にわたる後部補強フレーム部12cとを
備え、たとえばアルミニウム合金等の軽金属により一体
に鋳造成形される。
【0016】而して後部フレーム12におけるフレーム
主部12aの前端部両側が、前部フレーム11の後端部
両側すなわちクロスメンバー部17の両側に複数ずつの
ボルト18…およびナット19…により締結され、前部
フレーム11への締結状態で後部フレーム12は後上が
りに傾斜した姿勢となる。
【0017】前部フレーム11のヘッドパイプ13に
は、上端に操向ハンドル21を備えるとともに下端に前
輪WFが軸支されたフロントフォーク22が操向可能と
して支承される。また前部補強フレーム部12bの近傍
で、後部フレーム12におけるフレーム主部12aに
は、制限された範囲での上下揺動を可能としてリンク2
3が支軸24を介して連結されており、エンジンおよび
変速機から成るパワーユニット25が前記リンク23を
介して後部フレーム12に懸架され、該パワーユニット
25の後部に後輪WRが軸支される。また後部フレーム
12の後部補強フレーム部12cに一体に設けられたブ
ラケット26には、パワーユニット25および後部フレ
ーム12間に設けられるリヤクッション27の上端が連
結される。
【0018】図3および図4を併せて参照して、前部フ
レーム11における後方傾斜部14は車体フレームFの
幅方向中央部でヘッドパイプ13の下部に連なって後下
りに延びるフレーム要素141 で構成されるものであ
り、該フレーム要素141 は、上方を開放したU字形お
よびV形等の溝形の横断面形状を有するように形成され
る。
【0019】図5および図6をさらに併せて参照して、
屈曲部15は、第1ないし第3のフレーム要素151
152 ,153 で構成されるものであり、第1のフレー
ム要素151 は下方に向けて凸に屈曲しつつ後方に向う
につれて車体フレームFの幅方向中心から左側に離れる
ようにして前記フレーム要素141 の下端部に一体に連
なり、第2のフレーム要素152 は下方に向けて凸に屈
曲しつつ後方に向うにつれて車体フレームFの幅方向中
心から右側に離れるようにして前記フレーム要素141
の下端部に一体に連なり、第3のフレーム要素153
車体フレームFの幅方向中央部で下方に向けて凸に屈曲
しつつ前記フレーム要素141 の下端部に一体に連なる
ものであり、各フレーム要素151 〜153 は、上方を
開放したU字形およびV形等の溝形の横断面形状を有す
るようにそれぞれ形成される。
【0020】図7を併せて参照して、ステップ部16
は、第1ないし第3のフレーム要素161 ,162 ,1
3 で構成されるものであり、第1のフレーム要素16
1 は車体フレームFの前後方向に沿うようにして屈曲部
15における第1のフレーム要素151 の後端部に一体
に連なり、第2のフレーム要素162 は車体フレームF
の前後方向に沿うようにして屈曲部15における第2の
フレーム要素152 の後端部に一体に連なり、第3のフ
レーム要素163 は、車体フレームFの幅方向に沿って
延びるようにして第1および第2のフレーム要素1
1 ,162 の前端部に一体に連なるものであり、各フ
レーム要素161 〜163 は、上方を開放したU字形お
よびV形等の溝形の横断面形状を有するようにそれぞれ
形成される。
【0021】クロスメンバー部17は、ステップ部16
における第1のフレーム要素161の後端に連なる後方
延長部171 と、ステップ部16における第2のフレー
ム要素162 の後端に連なる後方延長部172 と、両後
方延長部171 ,172 間を連結する連結部173 とか
ら成るものであり、両後方延長部171 ,172 は、後
部フレーム12を締結するためのボス部28…,29…
を前、後端にそれぞれ有して上方を開放した函形に形成
される。また連結部173 には、図2で示すように、図
示しないスタンドを取付けるためのブラケット30が締
結される。
【0022】このような前部フレーム11において、各
フレーム要素141 ,151 〜15 3 ,161 〜163
および後方延長部171 ,172 は、上方を開放した横
断面形状に形成されるものであるが、前部フレーム11
のアルミニウム合金等による鋳造成形時の型抜きを考慮
して、各フレーム要素141 ,151 〜153 ,16 1
〜163 および後方延長部171 ,172 の両側は、上
方に向うにつれて幅広となるようにわずかに傾斜して形
成されている。
【0023】また前部フレーム11において、屈曲部1
5の上下方向の剛性は、後方傾斜部14およびステップ
部16の上下方向の剛性よりも低く設定されるものであ
り、そのように剛性を設定するために、後方傾斜部14
のフレーム要素141 には3つのリブ31,32,33
が設けられ,またステップ部16における第1および第
2のフレーム要素161 ,162 に3つのリブ34,3
5,36がそれぞれ設けられる。すなわちリブ31は前
方側を開放した略V字形に形成されてフレーム要素14
1 の前部に設けられ、リブ32は略X字形に形成されて
フレーム要素141 の中間部から後方側にかけて設けら
れ、リブ33は左右方向に延びてフレーム要素141
後端に設けられる。またステップ部16における第1お
よび第2のフレーム要素161 ,162 には、第3のフ
レーム要素163 の両端に対応した位置で該フレーム要
素163 の長手方向延長線上に位置するように一対のリ
ブ34,35がそれぞれ設けられるとともに、第1およ
び第2のフレーム要素16 1 ,162 の長手方向中間部
で車体フレームFの幅方向に沿うようにしてリブ36が
それぞれ設けられる。さらに、クロスメンバー部17の
後方延長部171 ,172 における前後端のボス部2
8,29もリブとして機能するものであり、クロスメン
バー部17の上下方向の剛性も屈曲部15の上下方向の
剛性よりも高く設定される。
【0024】しかも各リブ31〜36は、ヘッドパイプ
13の軸線に沿う平面にほぼ沿うように形成されるもの
であり、ボス部28,29もヘッドパイプ13の軸線に
ほぼ沿う軸線を有するように形成される。
【0025】さらに、後方傾斜部14の上下方向に沿う
横断面形状での上下長さL1 (図5参照)と、ステップ
部16の上下方向に沿う横断面形状での上下長さL
2 (図7参照)とは、屈曲部15の上下方向に沿う横断
面形状での上下長さL3 (図6参照)よりも大きく設定
されており、このように、上下方向長さL1 ,L2 ,L
3を設定することによっても、屈曲部15の上下方向の
剛性が後方傾斜部14およびステップ部16の上下方向
の剛性よりも低くなる。
【0026】ところで、前部フレーム11の各フレーム
要素141 ,151 〜153 ,16 1 〜163 および後
方延長部171 ,172 は、上方に開放した溝形形状に
形成されるので、それらのフレーム要素141 ,151
〜153 ,161 〜163 および後方延長部171 ,1
2 内に雨水等が溜まる可能性があり、そのような雨水
の排水を図るために、各フレーム要素141 ,151
153 ,161 〜16 3 および後方延長部171 ,17
2 において、仕切られた区画毎の最低部に通じる排水孔
37,37…が前部フレーム11に設けられている。
【0027】次にこの実施例の作用について説明する
と、路面の段差を乗り越えるときや悪路を走行している
ときに、図1の矢印Aで示すように前輪WFからフロン
トフォーク22を介してヘッドパイプ13を後方側斜め
上方に押す力と、図1の矢印Bで示すように後輪WRか
らリヤクッション27および後部フレーム12を介して
前部フレーム11を前方側斜め上方に押す力と、図1の
矢印Cで示すように図示しないシートからの運転者の体
重により支軸24のまわりに前部フレーム11を下方に
押す力とが、前部フレーム11に外力として作用するこ
とになり、この際、前部フレーム11の上下方向の剛性
が高いものであるときには、前記外力が運転者に直接伝
達され易く、良好な乗り心地が得られない。しかるに、
前部フレーム11のうち後方傾斜部14、屈曲部15お
よびステップ部16を構成する各フレーム要素141
151 〜153 ,161 〜163 がそれぞれ上向きに開
口した溝形の横断面形状を有するものであることによ
り、各フレーム要素141 ,151 〜153 ,161
163 の両側部が上部開口面積を変化させるように撓
む。この際、各フレーム要素141 ,151 〜153
161 〜163 の両側は、上方に向うにつれて幅広とな
るようにわずかに傾斜して形成されているので、各フレ
ーム要素141 ,151 〜153 ,161 〜163 の両
側は、それらの上端開口部の面積を広げるように撓んで
上記外力を吸収することになり、外力が運転者に直接作
用することを極力抑えて、乗り心地を向上させることが
できる。
【0028】しかも、前部フレーム11において、屈曲
部15の上下方向の剛性が、後方傾斜部14、ステップ
部16およびクロスメンバー部17の上下方向の剛性よ
りも低く設定されており、図6の鎖線で示すように、屈
曲部15における各フレーム要素151 〜153 の両側
が比較的大きく撓んで、前記外力を主として屈曲部15
で吸収することになる。これにより、上下方向の変形に
よる外力吸収時に操向ハンドル21の変位を極力抑える
ことが可能となり、またステップ振動が大きくなるのを
防止し得る程度にステップ部16の剛性を高めることが
可能である。またヘッドパイプ13、後方傾斜部14、
屈曲部15、ステップ部16およびクロスメンバー部1
7が一体鋳造成形されるものであるので、ヘッドパイプ
13からクロスメンバー部17までの各部位毎の剛性バ
ランスを容易に設定することができる。
【0029】ところで、上記上下方向の剛性に差をつけ
るにあたって、屈曲部15よりも前方側に在る後方傾斜
部14のフレーム要素141 にリブ31〜33が、また
屈曲部15よりも後方側のステップ部16における第1
および第2のフレーム要素161 ,162 にそれぞれ3
つずつのリブ34〜36が設けられており、後方傾斜部
14およびステップ部16の剛性をリブ31〜36によ
って比較的大とし、屈曲部15の剛性を比較的小さくす
る構造を容易に形成することができる。さらに後方傾斜
部14およびステップ部16の上下方向に沿う横断面形
状での上下長さL1 ,L2 が、屈曲部15の上下方向に
沿う横断面形状での上下長さL3 よりも大きく設定され
ており、これによっても、屈曲部15の剛性を比較的小
さくする構造を容易に形成することができる。
【0030】さらに前記各リブ31〜36と、クロスメ
ンバー部17におけるボス部28…,29…は、ヘッド
パイプ13の軸線に平行な平面にほぼ沿ってそれぞれ形
成されるものであり、ヘッドパイプ13の軸線に沿う方
向を型開き方向とした簡単な型構造で、ヘッドパイプ1
3からクロスメンバー部17までのリブ付きの前部フレ
ーム11を容易に鋳造成形することができる。
【0031】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0032】たとえば上記実施例では、クロスメンバー
部17を一体に有して前部フレーム11が構成されてい
たが、ヘッドパイプ13からステップ部16までで前部
フレームが構成されるものにも本発明を適用することが
できる。また本発明は、ヘッドパイプ13からステップ
部16までが、樹脂材料による射出成形で形成されるも
のにも適用可能である。
【0033】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、各フレーム要素の両側部が上部開口面積を変化させ
るように撓んで外力を吸収することが可能であり、外力
が運転者に直接作用することを極力抑えて、乗り心地の
向上を図ることができる。
【0034】また請求項2記載の発明によれば、外力が
主として屈曲部で吸収されることになり、外力吸収によ
る操向ハンドルの変位を極力抑えることが可能となると
ともに、ステップ振動が大きくなるのを防止し得る程度
にステップ部の剛性を高めることができ、しかもヘッド
パイプからステップ部までの各部位毎の剛性バランスを
容易に設定可能である。
【0035】請求項3および5記載の発明によれば、後
方傾斜部およびステップ部の剛性をリブによって比較的
大とし、屈曲部の剛性を比較的小さくする構造を容易に
形成することができる。
【0036】さらに請求項4記載の発明によれば、ヘッ
ドパイプの軸線に沿う方向を型開き方向とした簡単な型
構造で、ヘッドパイプからステップ部までのリブ付きの
フレームを一体成形することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スクータ型車両の車体フレームを斜め前方から
見た斜視図である。
【図2】車体フレームの側面図である。
【図3】ヘッドパイプを垂直に配置した状態での前部フ
レームの拡大側面図である。
【図4】図3の4矢視平面図である。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【図6】図4の6−6線断面図である。
【図7】図4の7−7線断面図である。
【符号の説明】
13・・・ヘッドパイプ 14・・・後方傾斜部 141 ,151 ,152 ,153 ,161 ,162 ,1
3 ・・・フレーム要素 15・・・屈曲部 16・・・ステップ部 31〜36・・・リブ F・・・車体フレーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドパイプ(13)と、該ヘッドパイ
    プ(13)から後下りに延びる後方傾斜部(14)と、
    下方に向けて凸に屈曲して前記後方傾斜部(14)の後
    端に連結される屈曲部(15)と、該屈曲部(15)か
    ら後方に延びるステップ部(16)とを備えるスクータ
    型車両の車体フレームにおいて、ヘッドパイプ(13)
    と、1または複数のフレーム要素(141 ;151 ,1
    2 ,153 ;161 ,162 ,163 )でそれぞれ構
    成される後方傾斜部(14)、屈曲部(15)およびス
    テップ部(16)とが一体に形成され、前記各フレーム
    要素(141 ,151 ,152 ,153 ;161 ,16
    2 ,163 )の横断面形状が、上方に開口した溝形に形
    成されることを特徴とするスクータ型車両の車体フレー
    ム。
  2. 【請求項2】 前記屈曲部(15)の上下方向の剛性
    が、後方傾斜部(14)およびステップ部(16)の上
    下方向の剛性よりも低く設定されることを特徴とする請
    求項1記載のスクータ型車両の車体フレーム。
  3. 【請求項3】 後方傾斜部(14)およびステップ部
    (16)の剛性を屈曲部(15)よりも高めるべく、後
    方傾斜部(14)およびステップ部(16)を構成する
    フレーム要素(141 ;161 〜163 )の少なくとも
    一部(141 ;161 ,162 )にリブ(31,32,
    33;34,35,36)がそれぞれ設けられることを
    特徴とする請求項2記載のスクータ型車両の車体フレー
    ム。
  4. 【請求項4】 前記各リブ(31〜36)が、前記ヘッ
    ドパイプ(13)の軸線に平行な平面にほぼ沿ってそれ
    ぞれ形成されることを特徴とする請求項3記載のスクー
    タ型車両の車体フレーム。
  5. 【請求項5】 後方傾斜部(14)およびステップ部
    (16)の剛性を屈曲部(15)よりも高めるべく、後
    方傾斜部(14)およびステップ部(16)の上下方向
    に沿う横断面形状での上下長さが、屈曲部(15)の上
    下方向に沿う横断面形状での上下長さよりも大きく設定
    されることを特徴とする請求項2記載のスクータ型車両
    の車体フレーム。
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