JPH10217289A - ディスク基盤成形金型 - Google Patents

ディスク基盤成形金型

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JPH10217289A
JPH10217289A JP2246097A JP2246097A JPH10217289A JP H10217289 A JPH10217289 A JP H10217289A JP 2246097 A JP2246097 A JP 2246097A JP 2246097 A JP2246097 A JP 2246097A JP H10217289 A JPH10217289 A JP H10217289A
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JP
Japan
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stamper
mold
hole
fixed mold
center
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JP2246097A
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English (en)
Inventor
Ikuo Asai
郁夫 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiki Seisakusho KK
Original Assignee
Meiki Seisakusho KK
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
    • B29C45/2632Stampers; Mountings thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
    • B29C2045/2667Particular inner or outer peripheral portions of the substrate

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク基盤にタテバリを発生させることな
く成形することができるディスク基盤成形金型を提供す
る。 【解決手段】 固定金型1の鏡面上に配置されたスタン
パ4の中心に形成された穴5にスタンパ位置決めカバー
部材7を挿通して固定金型1に取付ける。スタンパ4
は、その穴5とテーパー状に形成された中間部7cとの
間にクリアランスCを有する状態で固定金型1に対して
中心が位置決めされ、間隙36から空気を吸引されるこ
とにより穴5の内周縁近傍が鏡面に吸着される。クリア
ランスCは、フランジ7bにより覆われる。そのため、
このクリアランスCに溶融樹脂が入り込むことがなく、
したがって、成形完了後のディスク基盤にタテバリが発
生することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク基盤成形
金型に関し、更に詳しくは、音楽やコンピュータ用読み
取り専用プログラム等の情報が記録されたCDや、所謂
ビデオCDやレーザディスクに代表されるような画像や
音声等の情報が記録されたビデオディスク、あるいはD
VD等、情報が記録されたディスク基盤を成形するため
のディスク基盤成形金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスク成形用金型は一般に、固定金型
と、固定金型と協働してキャビティを形成する可動金型
と、ディスク基盤に情報を転写するためのスタンパとを
備えている。スタンパは、成形するディスク基盤に適合
するように、その中心に穴が形成されている。そして、
スタンパは、固定金型または可動金型のいずれか一方の
鏡面上に配置され、その中心に形成された穴の内周縁が
スタンパホルダに嵌着されることにより位置決めおよび
保持され、また、外周が外周押えリングにより保持され
る。スタンパは、ディスク基盤に情報を記録するための
もので、その表面には、記録する情報に対応するように
凹凸状に形成されたビットが、らせん状または同心円状
に設けられている。
【0003】ディスク基盤を成形する際には、可動金型
を固定金型に衝合させてスタンパと他方の金型の鏡面に
よってキャビティを形成し、キャビティの中央から加熱
溶融した成形材料を射出充填する。キャビティ内に溶融
された成形材料を射出充填してこれを冷却固化させる
と、成形されたディスク基盤にスタンパのビットが転写
され、情報が記録されることとなる。
【0004】スタンパホルダは、一般に、特開昭62−
30015号公報に開示されているように、先端外周に
フランジが形成されている。スタンパの中心に形成され
た孔にスタンパホルダを挿通することにより、スタンパ
の中心が位置決めされ、また、スタンパホルダのフラン
ジと配置された鏡面との間でスタンパの穴の内周縁を挟
持することにより、スタンパの内周縁が保持される。ち
なみに、従来のフランジの直径は、約37mm程度に設
定され、フランジはスタンパホルダ本体から径方向外側
に0.3mm程度突出するように設定されている。しか
しながら、近年においてはフランジの小型化が望まれて
おり、実際にはフランジの直径が25mm以下のものも
用いられるようになっている。この場合におけるフラン
ジは、スタンパホルダ本体から径方向外側に約0.1な
いし0.2mm程度突出するように設定されている。
【0005】ところで、可動金型を固定金型から離間移
動させて型開する際に、ディスク基盤の離型に伴ってス
タンパが引っ張られ、スタンパが鏡面から不規則に浮き
上がることがある。このスタンパの浮き上がりにより、
成形されたディスク基盤に離型ムラ等の成形不良が発生
したり、あるいは、成形材料から発生したガスがスタン
パと鏡面との間に滞留してスタンパを腐食させる等の不
都合が生じる場合がある。また、上記フランジの直径が
25mm以下のものにあっては、フランジの突出が充分
でないため、スタンパの中心に形成された穴の内周縁を
充分保持できない場合がある。
【0006】そこで、従来のディスク基盤成形金型に
は、上記特開昭62−30015号公報や、特開平6−
339953号公報および特開平8−142126号公
報に開示されているように、スタンパが配置される鏡面
上の、スタンパの内周縁および/または外周縁近傍に対
応する位置に開口する環状溝を設け、この環状溝を吸引
手段に接続することにより、スタンパを鏡面上に吸着さ
せて保持するものがある。そして、特開平6−3399
53号公報および特開平8−142126号公報に開示
されているように、スタンパの中心に形成された穴の内
周縁を位置決めおよび保持するためのスタンパホルダ
は、スタンパの穴が嵌着され得るようにその先端部周側
面に段部を形成することにより、あるいは、その端面を
突出させることにより、スタンパ挿入部が形成されてい
る。
【0007】このようなスタンパホルダによるスタンパ
の位置決めおよび保持ための構造を図3ないし図5に基
づいて以下に説明する。なお、この説明においては、ス
タンパを固定金型の鏡面に配置した場合で説明する。図
3に示すように、固定金型1を構成するミラーブロック
10の中央には貫通孔12が形成されており、この貫通
孔12内にスタンパホルダ50が配設されている。そし
て、スタンパホルダ50内には、射出装置のノズル(図
示を省略した)が当接されるスプルブッシュ51を担持
したメスカッタ52が取付けられている。スタンパホル
ダ50の可動盤2側(図面の左方)の端面は、周囲が固
定金型1のミラーブロック10の鏡面と連続して同一面
を構成するよう形成されており、その中心にはスタンパ
4の中心に形成された穴5を嵌着するためのスタンパ挿
入部53が突出するようにが形成されている。図4に示
すように、スタンパホルダ50の外周面の可動盤側の端
部近傍には環状溝54が形成されており、また、スタン
パホルダ50の環状溝54と可動盤側の端面との間の部
分50aは僅かに縮径するように形成されている。
【0008】図5に示すように、スタンパ挿入部53と
スタンパ4の中心の穴5との間には、スタンパ挿入部5
3に対してスタンパ4の中心の穴5を嵌着し得るよう
に、0より大となるクリアランスCが形成されている。
ミラーブロック10には、吸引手段(図示を省略した)
に接続された吸引通路33がスタンパホルダ50の環状
溝54に対応するように形成されている。
【0009】スタンパホルダ50の部分50aが縮径す
るよう形成されていることにより、ミラーブロック10
の貫通孔12との間に間隙36が鏡面に開口するように
形成される。この間隙36の開口は、スタンパ4の中心
の穴5をスタンパ挿入部53に嵌着することによりスタ
ンパ4を固定金型1の鏡面上に配置し位置決した際に、
スタンパ4の穴5の内周縁近傍に位置する。そして、吸
引手段を駆動することにより、固定金型1の鏡面に開口
する間隙36、環状溝54、吸引通路33を介して空気
が吸引され、スタンパ4の穴5の内周縁近傍は、固定金
型1の鏡面に吸着保持されることとなる。したがって、
スタンパホルダ50は、上述した特開昭62−3001
5号公報のようなスタンパ4を保持するための径方向外
側に突出するフランジが形成されることはなく、その端
面にスタンパ挿入部53が形成されるのみとなってい
る。
【0010】なお、図示した例においては、固定金型1
の外周側(図3に示された上側および下側)にはスタン
パ外周リング30がスタンパ4の外周縁を覆うように設
けられている。スタンパ外周リング30のスタンパ4に
対向する面は、スタンパ4の外周縁を押えることなく、
スタンパ4との間に僅かに間隙を有するよう設定されて
いる。また、ミラーブロック10の外周側には、吸引通
路33と連通する、あるいは吸引通路33とは独立した
別の吸引通路33’がスタンパ4の外周縁近傍に対応す
る位置に開口するように形成されている。スタンパ4の
外周縁は、スタンパ外周リング30に押えられることな
く、吸引通路33等を介して固定金型1の鏡面上に吸着
保持されていることにより、キャビティ3を形成して加
熱溶融された成形材料を射出充填した際に、成形材料の
熱による熱膨張を阻害されることがない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記スタンパ4の中心
の穴5をスタンパホルダ50のスタンパ挿入部53に嵌
着するためには、図5に示したように、スタンパ4の穴
5の径とスタンパホルダ50のスタンパ挿入部53の径
との間にクリアランスCを必要とする。しかしながら、
キャビティ3内に成形材料を射出充填する際に成形材料
がクリアランスCに入り込むこととなり、成形されたデ
ィスク基盤の平面に対して直交する方向に突出するバリ
(以下、タテバリという)が発生するという問題があっ
た。
【0012】ちなみに、スタンパの厚さ等によっても異
なるが、図5に示すように、クリアランスCが0より大
ないし30μm程度までの範囲で、スタンパ4の表面か
らスタンパ挿入部53の先端までの段差Dが0.1ない
し0.3mm程度の範囲で形成されたディスク基盤成形
金型を用いてディスク基盤を実際に成形した場合には、
ディスク基盤の高さ(厚さ)方向において50μm程度
のタテバリが形成された。
【0013】本発明は、上記問題を優位に解決するため
になされたもので、スタンパの中心の穴の内周縁近傍を
吸着保持するディスク基盤成形金型において、ディスク
基盤にタテバリを発生させることなく成形することがで
きるディスク基盤成形金型を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディスク基
盤成形金型は、上記目的を達成するため、固定金型と、
該固定金型に相対向して近接・離間移動可能に配置さ
れ、固定金型と協働してキャビティを形成する可動金型
と、中心に穴が形成され、固定金型または可動金型の少
なくとも一方の対向面に配置され、成形するディスク基
盤に情報を転写するためのスタンパと、スタンパの少な
くとも中心の穴の内周縁近傍を吸着保持するための吸着
手段と、該スタンパの中心の穴に挿通することにより配
置された固定金型または可動金型の対向面にスタンパを
位置決めするスタンパ位置決め手段と、該スタンパ位置
決め手段と挿通されたスタンパの中心の穴との間を覆う
クリアランスカバー手段とを備えたことを特徴とするも
のである。
【0015】本発明では、中心に穴が形成されたスタン
パを固定金型または可動金型の少なくとも一方の対向面
に配置し、位置決め手段をスタンパの中心の穴に挿通し
てスタンパが配置された固定金型または可動金型に取付
けることにより、スタンパを配置された固定金型または
可動金型に対して位置決めすると共に、吸着手段により
スタンパの少なくとも中心の穴の内周縁近傍を吸着保持
し、さらに、スタンパの中心の穴とスタンパホルダとの
間のクリアランスをクリアランスカバー手段により覆
う。その後、可動金型を固定金型に近接移動させて両者
を衝合させることによりキャビティを形成し、キャビテ
ィ内に加熱溶融した成形材料を射出充填する。このと
き、クリアランスカバー手段によりスタンパの中心の穴
とスタンパホルダとの間のクリアランスが覆われている
ため、このクリアランスに射出充填された成形材料が入
り込むことがなく、したがって、成形されたディスク基
盤にタテバリが発生することがない。続いて、成形材料
を冷却固化させ、可動金型を固定金型から離間移動させ
て型開し、成形されたディスク基盤を取り出す。型開す
る際には、吸着手段によりスタンパが固定金型または可
動金型の対向面に吸着固定されているために不規則に浮
き上がることがない。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係るディスク基盤成形金
型の実施の一形態を、図1および図2に基づいて詳細に
説明する。なお、図において同一符号は同一部分または
相当部分とする。
【0017】本発明に係るディスク基盤成形金型は、概
略、固定金型1と、該固定金型1に相対向して近接・離
間移動可能に配置され、固定金型1と協働してキャビテ
ィ3を形成する可動金型2と、中心に穴5が形成され、
固定金型1または可動金型2の少なくとも一方の対向面
に配置され、成形するディスク基盤に情報を転写するた
めのスタンパ4と、該スタンパ4の少なくとも中心の穴
5の内周縁近傍を配置された固定金型1または可動金型
2の対向面に吸着保持するための吸着手段6とを備えた
ものであって、スタンパ4の中心の穴5に挿通すること
により配置された固定金型1または可動金型2の対向面
にスタンパ4を位置決めすると共に、挿通されたスタン
パ4の中心の穴5との間に形成されるクリアランスCを
覆うスタンパ位置決めカバー部材7が設けられたもので
ある。
【0018】図1に示すように、固定金型1は、ミラー
ブロック10と、カバープレート11とを備えてなり、
中央に形成された貫通孔12内にミラーブロックインサ
ート13が配設されている。ミラーブロック10および
ミラーブロックインサート13の可動金型2と対向する
面は、連続した平滑な鏡面を形成している。この実施の
形態においては、固定金型1の鏡面上にスタンパ4が配
置される。
【0019】ミラーブロック10の反可動金型側(図面
右側)には、連続する一条以上の溝14が形成されてお
り、この溝14の開口を水密に閉塞するようにカバープ
レート11が設けられている。これにより、固定金型1
の内部には、所定の温度に調整するための温調流体が循
環供給される流路が構成されている(以下、この溝によ
り構成される温調流路に符号14を付す)。温調流体と
しては、所定の温度に調整された水や蒸気、あるいは油
等を用いることができる。
【0020】固定金型1は、ミラーブロックリテーナプ
レート15を介して固定盤(図示を省略した)に取付け
られる。固定盤の反可動金型側(図面右側)には、加熱
溶融された成形材料である樹脂(以下、溶融樹脂とい
う)を射出するための射出装置のノズル(図示を省略し
た)が近接・離間可能に設けられている。ミラーブロッ
クリテーナプレート15には、スプルブッシュ16がミ
ラーブロックインサート13の中心軸と同軸上に配設さ
れている。スプルブッシュ16は、射出装置のノズルが
当接され、これからキャビティ3内に溶融樹脂を導入す
る。また、スプルブッシュ16には、スプルスリーブ1
7およびメスカッタスリーブ18が順次外嵌されてい
る。さらに、ミラーブロックリテーナプレート15とス
プルスリーブ17およびメスカッタスリーブ18のフラ
ンジ17a,18aとの間には、傘歯車19がメスカッ
タスリーブ18等の軸回りに回動可能に配設されてい
る。
【0021】可動金型2は、固定盤と型締装置(図示を
省略した)との間に設けられたタイバー(図示を省略し
た)に、固定盤に対して近接・離間可能に挿通された可
動盤(図示を省略した)にミラーブロックリテーナプレ
ート25を介して取付けられるもので、固定金型1と同
様に、ミラーブロック20と、カバープレート21とを
備えてなり、中央に形成された貫通孔22内にミラーブ
ロックインサート23が配設されている。ミラーブロッ
ク20およびミラーブロックインサート23の固定金型
1と対向する面は、連続した平滑な鏡面を形成してい
る。また、ミラーブロック20には、温調流体を循環供
給するための流路24を構成する溝が形成されている。
【0022】可動金型2の中心には、センタ突き出しピ
ン27、オスカッタスリーブ28およびエジェクタスリ
ーブ29がそれぞれ鏡面から固定金型1に向かって突出
するように、軸方向に移動可能に配設されている。
【0023】可動盤を固定盤に近接移動させて可動金型
2を固定金型1に衝合させると、固定金型1の鏡面上に
配置されたスタンパ4と可動金型2の鏡面との間にキャ
ビティ3が形成される。
【0024】スタンパ4は、平板円盤状のもので、その
表面には記録する情報に対応するように凹凸状に形成さ
れたビット(図示は省略する)が、らせん状または同心
円状に設けられている。スタンパ4の外周縁は、固定金
型1のミラーブロック10の外周側に着脱可能に取付け
られたスタンパ外周リング30により、押えられること
なく覆われている。
【0025】吸着手段6は、図2に示すように、真空ポ
ンプ等の吸引装置(図示を省略した)に吸引通路33が
接続され、ミラーブロック10の貫通孔12内に配設さ
れたミラーブロックインサート13の外周面の可動金型
2側の端部近傍に環状溝35が形成され、この環状溝1
3から鏡面に開口するように、ミラーブロック10の貫
通孔12とミラーブロックインサート13との間に間隙
36が形成されてなるものである。吸引通路33は、図
1に鎖線でその概略を示すように、ミラーブロックリテ
ーナプレート15からカバープレート11およびミラー
ブロック10を通って、ミラーブロックインサート13
の環状溝35と対応するように、貫通孔12内に開口す
るよう形成されている。図2に示すように、ミラーブロ
ック10の貫通孔12とミラーブロックインサート13
との間の間隙36は、この実施の形態の場合、ミラーブ
ロックインサート13の環状溝36から鏡面にわたる部
分13aを縮径させることにより形成されている。な
お、吸着手段6は、スタンパの中心の孔の内周縁近傍に
開口することができるものであれば、例えば、ミラーブ
ロック10の貫通孔12内に環状溝を形成し、この環状
溝からミラーブロック10の鏡面にわたる部分を拡径さ
せることにより間隙を形成する等、この実施の形態とは
異なる他の実施の形態とすることもできる。さらに、こ
の実施の形態では、ミラーブロック10の、スタンパ4
の外周縁近傍に対応する位置にも吸引通路33’が開口
するように設けられている。吸引通路33’は、吸引通
路33と共通の、あるいは別の吸引装置に接続すること
ができる。
【0026】スタンパ位置決めカバー部材7は、ミラー
ブロックインサート13とメスカッタスリーブ18との
間に、その軸方向に移動可能に、且つ、軸回りに回動不
能に挿通される。スタンパ位置決めカバー部材7の反可
動金型側(図の右側)の端部には、傘歯車19に噛合さ
れるねじ部7a(図1)が形成されている。他方、スタ
ンパ位置決めカバー部材7の可動金型2側(図の左側)
の端部は、スタンパ4の中心の穴5が挿通された際に、
この穴5とスタンパ位置決めカバー部材7との間に形成
されるクリアランスC(後述する)を覆うクリアランス
カバー手段として、径方向外側に突出するフランジ7b
が形成されている。また、スタンパ位置決めカバー部材
7の中間部7cは、ねじ部7aからスタンパ4の中心の
穴5がに挿通されるフランジ7b側に向かって暫時拡径
するようにテーパー状に形成され、スタンパ位置決め手
段を構成している。そして、図2に示すように、スタン
パ位置決めカバー部材7の中間部7cとフランジ7bと
の境界部分は、スタンパ4の穴5と間に所定のクリアラ
ンスCを有する径となるように設定されている。
【0027】なお、上述した実施の形態ではスタンパ位
置決めカバー部材7にスタンパ位置決め手段としてテー
パー状に形成された中間部7cと、クリアランスカバー
手段としてフランジ7bとを設けた場合によって説明し
たが、本発明に係るディスク基盤成形金型は、これに限
定されることなく、例えば、スタンパに応じてフランジ
7bをスタンパ位置決めカバー部材7とは別体に形成
し、フランジ7bとスタンパ位置決めカバー部材7とを
着脱可能とする等、他の実施の形態とすることもでき
る。
【0028】以上のように構成されたこの実施の形態に
おけるディスク基盤成形金型の作動について説明する。
ディスク基盤の成形に先立ち、固定金型1の鏡面上(上
述の実施の形態の場合)に既に取付けられていたスタン
パ4を交換する、あるいは新たにスタンパ4を位置決め
および保持する場合には、可動金型2を固定金型1から
離間させた状態で、固定金型1の鏡面上にスタンパ4を
配置し、スタンパ位置決めカバー部材7のねじ部7a
を、スタンパ4中央の穴5を介してミラーブロックイン
サート13とメスカッタスリーブ18との間に挿通す
る。続いて、図示しないハンドル等を操作することによ
り傘歯車19を回転させてスタンパ位置決めカバー部材
7のねじ部7aに噛合させ、スタンパ位置決めカバー部
材7を固定盤側(図の右方向)に移動させる。スタンパ
4は、スタンパ位置決めカバー部材7のテーパー状に形
成された中間部7cを中心の穴5に挿通することにより
固定金型1に対して中心が位置決めされると共に、スタ
ンパ4の中心の穴5と、これに挿通されたスタンパ位置
決めカバー部材7の中間部7cとフランジ7bとの境界
部分との間のクリアランスCがフランジ7bにより覆わ
れることとなる。なお、スタンパ4の中心の穴5の内周
縁は、固定金型1の鏡面とスタンパ位置決めカバー部材
7のフランジ7bとの間で押えられるように挟まれ保持
されてはいない。
【0029】次に、図示しない真空ポンプ等の吸引装置
を駆動し、吸引通路33、ミラーブロックインサート1
3に形成された環状溝35および縮径された部分13a
とミラーブロックインサート13の貫通穴12との間の
間隙36を介してスタンパ4の中心の穴5の内周縁近傍
を鏡面に吸着させることにより保持する。また、ミラー
ブロック10の吸引通路33’を介してスタンパ4の外
周縁近傍を鏡面上に吸着させて保持する。
【0030】その後、可動金型2を固定金型1に近接移
動させて両者1,2を衝合させることによりキャビティ
3を形成し、図示しない射出装置のノズルをスプルブッ
シュ16に当接させ、溶融樹脂をキャビティ3内に射出
充填する。このとき、固定金型1および可動金型2の内
部の流路14,24には、溶融樹脂を射出充填するのに
適した温度となるような温調流体が循環供給されてい
る。スタンパ4の中心の穴5とスタンパ位置決めカバー
部材7の中間部7cとの間のクリアランスCがフランジ
7bにより覆われているため、このクリアランスCに溶
融樹脂が入り込むことがなく、したがって、成形完了後
のディスク基盤にタテバリが発生することがない。さら
に、スタンパ4の内周縁および外周縁の近傍を、スタン
パ位置決めカバー部材7のフランジ7bおよびスタンパ
外周リング30により押えつけることなく、固定金型1
の鏡面上に吸着させて保持しているため、スタンパ4が
キャビティ3内に射出充填された溶融樹脂の熱を受けて
熱膨張するのを阻害されることがない。
【0031】続いて、固定金型1および可動金型2の内
部の流路14,24に循環供給されていた溶融樹脂を射
出充填するのに適した温調流体から溶融樹脂を冷却する
ような温調流体に切り替えて供給循環し、あるいは、溶
融樹脂を射出充填するのに適した温調流体の供給を停止
して溶融樹脂が固化する温度となるまで放置し、ディス
ク基盤の成形を完了する。なお、キャビティ3内に溶融
樹脂が射出充填されてから、冷却固化するまでの間に、
可動金型2に設けられたオスカッタスリーブ28を所定
のタイミングで突出させて、ディスク基盤の中心穴を打
ち抜き成形する。
【0032】ディスク基盤の成形が完了したら、可動金
型2を固定金型1から離間移動させて型開し、センタ突
き出しピンを突出させてスプルを突き出し、その後エジ
ェクタスリーブを突出させることにより成形されたディ
スク基盤を取り出す。型開する際には、吸着手段により
スタンパが固定金型または可動金型の対向面に吸着固定
されているために不規則に浮き上がることがない。な
お、型開をする際に、成形されたディスク基盤とスタン
パとの間およびディスク基盤と可動盤の鏡面との間の内
周側および/または外周側から圧縮空気等を噴出させる
ことにより、離型を促進させるように構成することもで
きる。型開の途中または完了後、センタ突き出しピンを
突出させてスプルを突き出し、その後エジェクタスリー
ブを突出させて成形されたディスク基盤を取り出す。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る真空多段積層装置によれ
ば、固定金型または可動金型の対向面に配置されたスタ
ンパの少なくとも中心の穴の内周縁近傍を吸着手段によ
り吸着保持し、しかも、位置決めされたスタンパの中心
の穴と位置決め手段との間のクリアランスをクリアラン
スカバー手段により覆うよう構成したことにより、ディ
スク基盤にタテバリを発生させることなく成形すること
ができるという効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク基盤成形金型の全体を示
す断面図である。
【図2】図1に示した本発明に係るディスク基盤成形金
型の部分拡大図である。
【図3】従来から一般的に用いられているディスク基盤
成形金型の全体を示す断面図である。
【図4】図3に示した本発明に係るディスク基盤成形金
型の部分拡大図である。
【図5】従来のスタンパホルダの先端に設けられたスタ
ンパ挿入部にスタンパを嵌着した状態の両者のクリアラ
ンスを示す断面図である。
【符合の説明】
1 固定金型 2 可動金型 3 キャビティ 4 スタンパ 5 穴 6 吸着手段 7 スタンパ位置決めカバー部材 C クリアランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29L 17:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型と、該固定金型に相対向して近
    接・離間移動可能に配置され、固定金型と協働してキャ
    ビティを形成する可動金型と、中心に穴が形成され、固
    定金型または可動金型の少なくとも一方の対向面に配置
    され、成形するディスク基盤に情報を転写するためのス
    タンパと、スタンパの少なくとも中心の穴の内周縁近傍
    を吸着保持するための吸着手段と、該スタンパの中心の
    穴に挿通することにより配置された固定金型または可動
    金型の対向面にスタンパを位置決めするスタンパ位置決
    め手段と、該スタンパ位置決め手段と挿通されたスタン
    パの中心の穴との間を覆うクリアランスカバー手段とを
    備えたことを特徴とするディスク基盤成形金型。
JP2246097A 1997-02-05 1997-02-05 ディスク基盤成形金型 Pending JPH10217289A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090010147A1 (en) * 2007-06-28 2009-01-08 Taiyo Yuden Co., Ltd. Optical disk and molding die apparatus

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US20090010147A1 (en) * 2007-06-28 2009-01-08 Taiyo Yuden Co., Ltd. Optical disk and molding die apparatus

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