JP3087270B2 - 成形用金型装置 - Google Patents
成形用金型装置Info
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/263—Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
-
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- B29C45/27—Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
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- B29C45/2896—Closure devices therefor extending in or through the mould cavity, e.g. valves mounted opposite the sprue channel
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は射出成形機用の金型に係
り、具体的には成形時にスプルーランナを形成すること
が無く、しかも成形効率の良い成形用金型装置に関する
ものである。
り、具体的には成形時にスプルーランナを形成すること
が無く、しかも成形効率の良い成形用金型装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般にプラスチック製品などを形成する
手段として良く知られているのが射出成形機であり、こ
の種の射出成形機によって機器のプラスチック部品はも
とよりデジタル信号が高密度に記録された光学的情報記
録媒体としての、例えば音楽情報を記録したコンパクト
ディスク及び映像情報を記録したビデオディスクなどの
高密度情報記録媒体に至るものまでが製造可能となって
いることは周知のことである。上記射出成形機として
は、固定側金型(第1金型)に相対向する可動側金型
(第2金型)とからなる一対の成形用金型を備えてお
り、ペレット状の原材料を収納しているポッパより供給
された原材料は、固定側金型と可動側金型とで形成され
る密閉した射出空間(キャビティ)内に溶融樹脂となっ
てゲートより射出される。
手段として良く知られているのが射出成形機であり、こ
の種の射出成形機によって機器のプラスチック部品はも
とよりデジタル信号が高密度に記録された光学的情報記
録媒体としての、例えば音楽情報を記録したコンパクト
ディスク及び映像情報を記録したビデオディスクなどの
高密度情報記録媒体に至るものまでが製造可能となって
いることは周知のことである。上記射出成形機として
は、固定側金型(第1金型)に相対向する可動側金型
(第2金型)とからなる一対の成形用金型を備えてお
り、ペレット状の原材料を収納しているポッパより供給
された原材料は、固定側金型と可動側金型とで形成され
る密閉した射出空間(キャビティ)内に溶融樹脂となっ
てゲートより射出される。
【0003】キャビテイ内に射出された溶融樹脂は冷却
機構によって冷却されることにより所定の形状に形成さ
れた後、駆動手段によって可動側金型を固定側金型より
所定の間隔だけ離反させ、しかる後取出し手段によって
成形品を取り出すことにより所定の成形サイクルが終了
する。
機構によって冷却されることにより所定の形状に形成さ
れた後、駆動手段によって可動側金型を固定側金型より
所定の間隔だけ離反させ、しかる後取出し手段によって
成形品を取り出すことにより所定の成形サイクルが終了
する。
【0004】上記成形品として高密度情報記録媒体であ
る、例えばビデオディスクなどの光学的記録媒体を成形
する場合は、情報信号が同心状または螺旋状に凹凸のピ
ットとして形成されたスタンパなるものをキャビティ内
に配置することにより、このキャビティ内に射出された
溶融樹脂がスタンパに形成した凹凸のピットに対応した
形状として情報が転写されることにより、大量の情報記
録媒体を製造することが可能となる。
る、例えばビデオディスクなどの光学的記録媒体を成形
する場合は、情報信号が同心状または螺旋状に凹凸のピ
ットとして形成されたスタンパなるものをキャビティ内
に配置することにより、このキャビティ内に射出された
溶融樹脂がスタンパに形成した凹凸のピットに対応した
形状として情報が転写されることにより、大量の情報記
録媒体を製造することが可能となる。
【0005】上記したような射出成形機の金型によって
成形品を形成する際には、ノズルより射出される溶融樹
脂は固定側金型に嵌合されたスプルーブッシュを介して
キャビティ内に導入されるものであり、コンパクトディ
スクのような小径で厚みが薄い成形品の成形等にあって
は、成形品取出し時、成形品と連設されるスプルー(ス
プルーランナ)における成形材料の本成形品に占める割
合は極めて大きいものとなる。
成形品を形成する際には、ノズルより射出される溶融樹
脂は固定側金型に嵌合されたスプルーブッシュを介して
キャビティ内に導入されるものであり、コンパクトディ
スクのような小径で厚みが薄い成形品の成形等にあって
は、成形品取出し時、成形品と連設されるスプルー(ス
プルーランナ)における成形材料の本成形品に占める割
合は極めて大きいものとなる。
【0006】また、スプルーブッシュ内にあるスプルー
は比較的径が大きく、しかも長さが極めて長いものであ
るから冷却に際して時間がかかり、しかも成形品取出し
サイクルにおける可動側金型の拡開時には、少なくとも
スプルーの長さ分だけ可動側金型を離間させる必要があ
るため、成形サイクルタイムを短縮するためには大きな
問題点を含むものである。また更に、成形時に発生する
スプルーは原材料の無駄になることは勿論のことでもあ
り、それゆえ射出成形機におけるスプルーレスの技術が
望まれてきている。
は比較的径が大きく、しかも長さが極めて長いものであ
るから冷却に際して時間がかかり、しかも成形品取出し
サイクルにおける可動側金型の拡開時には、少なくとも
スプルーの長さ分だけ可動側金型を離間させる必要があ
るため、成形サイクルタイムを短縮するためには大きな
問題点を含むものである。また更に、成形時に発生する
スプルーは原材料の無駄になることは勿論のことでもあ
り、それゆえ射出成形機におけるスプルーレスの技術が
望まれてきている。
【0007】上記した課題解決のための一手段として射
出成形におけるスプルーレス用の成形金型が、例えば特
開平5−212757号公報にて提案されており、その
概略構成及び動作を図14,図15にて説明する。
出成形におけるスプルーレス用の成形金型が、例えば特
開平5−212757号公報にて提案されており、その
概略構成及び動作を図14,図15にて説明する。
【0008】金型は固定金型1と可動金型2とから構成
されてなり、溶融樹脂はノズル6よりホットブロック3
内を通ってゲート開口9よりキャビテイ11内に射出さ
れるものである。その外周面をヒータ4,4で加熱され
たホットブロック3内には、プランジャ5が軸線方向に
移動可能に配置されており、図14に示す樹脂射出時に
はプランジャ5が駆動手段8にてノズル6側(X1 方
向)に移動することにより、プランジャ5の先端の小径
部5aがゲート開口9より退避し、この小径部5aにて
流動が阻止されていた溶融樹脂はキャビティ11内に流
入が許容され、成形が行われる。
されてなり、溶融樹脂はノズル6よりホットブロック3
内を通ってゲート開口9よりキャビテイ11内に射出さ
れるものである。その外周面をヒータ4,4で加熱され
たホットブロック3内には、プランジャ5が軸線方向に
移動可能に配置されており、図14に示す樹脂射出時に
はプランジャ5が駆動手段8にてノズル6側(X1 方
向)に移動することにより、プランジャ5の先端の小径
部5aがゲート開口9より退避し、この小径部5aにて
流動が阻止されていた溶融樹脂はキャビティ11内に流
入が許容され、成形が行われる。
【0009】そして、所定の射出工程が終了すると、図
15に示すようにプランジャ5が駆動手段8によって固
定金型2側(X2 方向)に移動することにより、ホット
ブロック3のゲート開口9を封止し、溶融樹脂の流動を
阻止すると共に成形品の中央部をカットする。しかる
後、金型が拡開してエジェクタピン10がプランジャ5
の先端との間に存在する余分な樹脂カット部12を除去
するようX1 方向に突出することにより、上記したよう
なスプルーを発生させることなく一連の成形工程が終了
するものである。
15に示すようにプランジャ5が駆動手段8によって固
定金型2側(X2 方向)に移動することにより、ホット
ブロック3のゲート開口9を封止し、溶融樹脂の流動を
阻止すると共に成形品の中央部をカットする。しかる
後、金型が拡開してエジェクタピン10がプランジャ5
の先端との間に存在する余分な樹脂カット部12を除去
するようX1 方向に突出することにより、上記したよう
なスプルーを発生させることなく一連の成形工程が終了
するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記したスプルーレス
による射出成形機における金型装置にあっては、溶融樹
脂の流動をコントロールするプランジャ5はヒータ4,
4を備えたホットブロック5内をX1 及びX2 方向に進
退自在に配置してあり、しかも、このプランジャ5は空
圧シリンダのような駆動手段8にて動作されるためには
大径部5bが連結杆7と接続される必要がある。従っ
て、連結杆7は溶融樹脂が充填されているホットブロッ
ク3の内外をシールしつつ連通されるため、プランジャ
5を動作するための駆動機構の複雑さに伴ってホットブ
ロック5を始めとして金型構造が複雑となる。
による射出成形機における金型装置にあっては、溶融樹
脂の流動をコントロールするプランジャ5はヒータ4,
4を備えたホットブロック5内をX1 及びX2 方向に進
退自在に配置してあり、しかも、このプランジャ5は空
圧シリンダのような駆動手段8にて動作されるためには
大径部5bが連結杆7と接続される必要がある。従っ
て、連結杆7は溶融樹脂が充填されているホットブロッ
ク3の内外をシールしつつ連通されるため、プランジャ
5を動作するための駆動機構の複雑さに伴ってホットブ
ロック5を始めとして金型構造が複雑となる。
【0011】また、この様な可動のプランジャ5を採用
することにより、プランジャ5のホットブロック3に対
する組立て精度、即ちプランジャ5がホットブロック3
の中心位置より微妙にずれてしまうと、溶融樹脂の正確
なカット動作を期待することが困難となり、その結果と
して成形品の中心孔近傍に歪み及びひび割れが生じて成
形不良となり、この様な成形品は廃棄しなければならな
い。従ってプランジャ5のホットブロック3に対する芯
出しのための部品精度及び組立て精度には細心の注意を
払う必要があり、しかもプランジャ5には駆動手段8の
動力が作用するため、その分必要以上に設計精度を考慮
しなければならず、金型全体としてコスト高となる。ま
た、プランジャ5のホットブック3に対する芯出し不良
は、先端の小径部5aが可動金型2に配置されたエジェ
クタピン10と不整合なる位置関係を余儀なくされるこ
とにより、溶融樹脂カット時、プランジャ5の先端の小
径部5aが可動金型2の端面に衝突して、不用意にキャ
ビテイを開放してしまったり、ひいては可動金型2を損
傷してしまうなどの問題点が発生する可能性がある。
することにより、プランジャ5のホットブロック3に対
する組立て精度、即ちプランジャ5がホットブロック3
の中心位置より微妙にずれてしまうと、溶融樹脂の正確
なカット動作を期待することが困難となり、その結果と
して成形品の中心孔近傍に歪み及びひび割れが生じて成
形不良となり、この様な成形品は廃棄しなければならな
い。従ってプランジャ5のホットブロック3に対する芯
出しのための部品精度及び組立て精度には細心の注意を
払う必要があり、しかもプランジャ5には駆動手段8の
動力が作用するため、その分必要以上に設計精度を考慮
しなければならず、金型全体としてコスト高となる。ま
た、プランジャ5のホットブック3に対する芯出し不良
は、先端の小径部5aが可動金型2に配置されたエジェ
クタピン10と不整合なる位置関係を余儀なくされるこ
とにより、溶融樹脂カット時、プランジャ5の先端の小
径部5aが可動金型2の端面に衝突して、不用意にキャ
ビテイを開放してしまったり、ひいては可動金型2を損
傷してしまうなどの問題点が発生する可能性がある。
【0012】上記したような問題点をすべて解消するた
めには、金型の取付け状態は元よりプランジャ5及びホ
ットブロック3との位置関係、更には駆動手段8との接
続関係を十分考慮した設計及び組立てが要求され、金型
全体が極めて高価なものとなる。
めには、金型の取付け状態は元よりプランジャ5及びホ
ットブロック3との位置関係、更には駆動手段8との接
続関係を十分考慮した設計及び組立てが要求され、金型
全体が極めて高価なものとなる。
【0013】また更に、プランジャ5はホットブロック
3内を移動する構成であるため、ノズル6からホットブ
ロック3内に射出される溶融樹脂は、プランジャ5の大
径部5bで上記した連結杆7及び複数の流路にて分流さ
れ、更に小径部5aが配置されている先端部分でキャビ
テイ11に流入されるために複雑に分流・合流されて射
出されることになる。この溶融樹脂がキャビテイ11に
到達するまでの過程では、分流が少ないものほど成形品
の品質の大きく寄与することができる。即ち、溶融樹脂
の流動過程で分流により温度変化が起こると考えられる
ことから、各流動位置毎にヒータ4,4を配置して温度
制御することにより、より良い成形品を追及するもので
ある。
3内を移動する構成であるため、ノズル6からホットブ
ロック3内に射出される溶融樹脂は、プランジャ5の大
径部5bで上記した連結杆7及び複数の流路にて分流さ
れ、更に小径部5aが配置されている先端部分でキャビ
テイ11に流入されるために複雑に分流・合流されて射
出されることになる。この溶融樹脂がキャビテイ11に
到達するまでの過程では、分流が少ないものほど成形品
の品質の大きく寄与することができる。即ち、溶融樹脂
の流動過程で分流により温度変化が起こると考えられる
ことから、各流動位置毎にヒータ4,4を配置して温度
制御することにより、より良い成形品を追及するもので
ある。
【0014】通常の機械部品等の成形品の成形に際して
は特段大きな問題が発生しないにしても、上記したよう
に光学的情報記録媒体としてのコンパクトディスク等に
あっては溶融樹脂の流動過程での分流による微妙な温度
変化によって、溶融樹脂は各流動点において微視的に内
部応力が変化した溶融体を構成するものであるから、こ
れら内部応力が場所毎に変化している溶融樹脂はキャビ
テイ内で必ずしも圧力の伝達が一定とはならず、この複
雑な内部応力を含んだ溶融樹脂にて形成された光学的情
報記録媒体は、複屈折が生じてしまう。従って、このよ
うな複屈折を有する光学的情報記録媒体を再生装置にて
再生すると、樹脂応力歪み等による信号の欠落などが発
生してしまって商品にはならない。
は特段大きな問題が発生しないにしても、上記したよう
に光学的情報記録媒体としてのコンパクトディスク等に
あっては溶融樹脂の流動過程での分流による微妙な温度
変化によって、溶融樹脂は各流動点において微視的に内
部応力が変化した溶融体を構成するものであるから、こ
れら内部応力が場所毎に変化している溶融樹脂はキャビ
テイ内で必ずしも圧力の伝達が一定とはならず、この複
雑な内部応力を含んだ溶融樹脂にて形成された光学的情
報記録媒体は、複屈折が生じてしまう。従って、このよ
うな複屈折を有する光学的情報記録媒体を再生装置にて
再生すると、樹脂応力歪み等による信号の欠落などが発
生してしまって商品にはならない。
【0015】また、従来の金型のように溶融樹脂の流路
内に連結杆7のような部材が存在すると、樹脂の分流は
もとより分流部分に樹脂が滞留し、後続のショットで溶
融状態の異なる樹脂が混入されるため、一般成形におけ
る材料の色変え等をスムースに行うことができない。
内に連結杆7のような部材が存在すると、樹脂の分流は
もとより分流部分に樹脂が滞留し、後続のショットで溶
融状態の異なる樹脂が混入されるため、一般成形におけ
る材料の色変え等をスムースに行うことができない。
【0016】また通常の成形機としては、1駆動回路の
突き出し機構しか設けられていないが、上記したような
特殊成形ではプランジャ5及びイジェクタピン10を駆
動するための2駆動回路となるような特殊仕様となるた
め、これによっても大幅なコスト高を余儀なくされる。
突き出し機構しか設けられていないが、上記したような
特殊成形ではプランジャ5及びイジェクタピン10を駆
動するための2駆動回路となるような特殊仕様となるた
め、これによっても大幅なコスト高を余儀なくされる。
【0017】このために、本発明における第1の目的
は、中心孔のような孔を有する成形品を射出成形により
形成する際、ノズルより射出された溶融樹脂によつて形
成され得るスプルーを出すことなく製品を成形すること
により、原材料を有効に利用すると共に、成形サイクル
を短縮することにある。
は、中心孔のような孔を有する成形品を射出成形により
形成する際、ノズルより射出された溶融樹脂によつて形
成され得るスプルーを出すことなく製品を成形すること
により、原材料を有効に利用すると共に、成形サイクル
を短縮することにある。
【0018】また、第2の目的は、構造が簡単でしかも
廉価な金型装置を得ることにある。
廉価な金型装置を得ることにある。
【0019】そして、第3の目的は、光学的情報記録媒
体を成形する際に内部応力を押さえて複屈折のない高品
質な成形品を得ることにある。
体を成形する際に内部応力を押さえて複屈折のない高品
質な成形品を得ることにある。
【0020】更に第4の目的は、成形材料の色変えを極
めて容易することにある。
めて容易することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明はそのための手段
として、固定金型と相対向する可動金型とからなる一対
の成形用金型を有し、前記固定金型に配置され、一端を
溶融樹脂を射出するノズルに臨ませると共に他端をキャ
ビティに臨ませ、かつ前記両端を連通する導入路を形成
した樹脂案内手段と、前記樹脂案内手段と対応するよう
前記可動金型に配置された可動手段と、前記可動手段と
前記樹脂案内手段との間を移動可能に配置され、前記可
動手段の動作によって前記樹脂案内手段側に移動し、こ
の樹脂案内手段の前記キャビティに臨む他端を封止して
なる弁手段とよりなることを特徴とする成形用金型装置
を提供するものである。
として、固定金型と相対向する可動金型とからなる一対
の成形用金型を有し、前記固定金型に配置され、一端を
溶融樹脂を射出するノズルに臨ませると共に他端をキャ
ビティに臨ませ、かつ前記両端を連通する導入路を形成
した樹脂案内手段と、前記樹脂案内手段と対応するよう
前記可動金型に配置された可動手段と、前記可動手段と
前記樹脂案内手段との間を移動可能に配置され、前記可
動手段の動作によって前記樹脂案内手段側に移動し、こ
の樹脂案内手段の前記キャビティに臨む他端を封止して
なる弁手段とよりなることを特徴とする成形用金型装置
を提供するものである。
【0022】
【実施例】以下に本発明に係る成形用金型装置の一実施
例を図1乃至図8を参照して詳細に説明する。
例を図1乃至図8を参照して詳細に説明する。
【0023】射出成形機に使用される金型20はパーテ
ィングライン21を境にして図中、左側に可動金型22
が、またこれと正対する右側には固定金型23がそれぞ
れ配置され、両金型はセンタリングされた状態で図示せ
ぬ成形機のプラテンに取付けられ、図示せぬ駆動機構に
よって相互に接合及び離間される。
ィングライン21を境にして図中、左側に可動金型22
が、またこれと正対する右側には固定金型23がそれぞ
れ配置され、両金型はセンタリングされた状態で図示せ
ぬ成形機のプラテンに取付けられ、図示せぬ駆動機構に
よって相互に接合及び離間される。
【0024】固定金型23のパーティングライン21に
おける可動金型22との対向面には成形品を形成するた
めのキャビティ(空間)24を有する固定型板25が配
置され、このキャビティ24の形成面と反対側には、溶
融樹脂を射出するためのノズル26を導入するスリーブ
27が嵌合固定されている。上記キャビティ24は例え
ば光学的情報記録媒体を成形するための所定の外径寸法
及び深さを有し、固定型板25側の成形凹面24aは鏡
面としてある。
おける可動金型22との対向面には成形品を形成するた
めのキャビティ(空間)24を有する固定型板25が配
置され、このキャビティ24の形成面と反対側には、溶
融樹脂を射出するためのノズル26を導入するスリーブ
27が嵌合固定されている。上記キャビティ24は例え
ば光学的情報記録媒体を成形するための所定の外径寸法
及び深さを有し、固定型板25側の成形凹面24aは鏡
面としてある。
【0025】ノズル26の先端には固定型板25内に嵌
挿されている円環状のスリーブ29を介して樹脂案内手
段である円筒状のホットスプル28が配置されている。
スリーブ29のキャビティ24側の端面は、ゲート開口
29aとして成形品の中心孔を形成することになる。
挿されている円環状のスリーブ29を介して樹脂案内手
段である円筒状のホットスプル28が配置されている。
スリーブ29のキャビティ24側の端面は、ゲート開口
29aとして成形品の中心孔を形成することになる。
【0026】上記ホットスプル28のノズル26を受入
れる一方の端面28aはノズル26の先端形状と対応し
た形状としてあり、実施例においては球面を呈してい
る。また、ホットスプル28の他方の端面28bは、本
発明におけるスプルーレス成形品を得るための後述する
弁部材を受入れることが可能な形状とされ、実施例では
円錐形状としてある。この端面28bはキャビテイ24
の凹面(成形面)より後退した位置に配置され、ゲート
開口29a内に臨む。これにより成形時の溶融樹脂のカ
ットが可能となることが後述する動作によって明らかに
なる。
れる一方の端面28aはノズル26の先端形状と対応し
た形状としてあり、実施例においては球面を呈してい
る。また、ホットスプル28の他方の端面28bは、本
発明におけるスプルーレス成形品を得るための後述する
弁部材を受入れることが可能な形状とされ、実施例では
円錐形状としてある。この端面28bはキャビテイ24
の凹面(成形面)より後退した位置に配置され、ゲート
開口29a内に臨む。これにより成形時の溶融樹脂のカ
ットが可能となることが後述する動作によって明らかに
なる。
【0027】そして、ホットスプル28には両端面28
a,28bを連通した単一の導入路28cが形成される
ことによりノズル26から射出される溶融樹脂は、それ
以後分流されることなく単一の導入路28cを経てキャ
ビティ24内に導入される。この導入路28cはキャビ
テイ24の空所のディスク平面に対して直角なる位置関
係となっているため、ディスク成形材料であるポリカー
ボネイト等の溶融樹脂はゲート開口29aより半径方向
外側に向かって一定圧力で均一に流動することができ
る。
a,28bを連通した単一の導入路28cが形成される
ことによりノズル26から射出される溶融樹脂は、それ
以後分流されることなく単一の導入路28cを経てキャ
ビティ24内に導入される。この導入路28cはキャビ
テイ24の空所のディスク平面に対して直角なる位置関
係となっているため、ディスク成形材料であるポリカー
ボネイト等の溶融樹脂はゲート開口29aより半径方向
外側に向かって一定圧力で均一に流動することができ
る。
【0028】また上記ホットスプル28のキャビテイ2
4側の端面28b近傍には、導入路28c内の溶融樹脂
の成形サイクルにおける温度を制御するヒータ30aが
内蔵されており、このヒータ30aは図示せぬ制御手段
によってオン・オフされ、キャビティ24内に流入する
溶融樹脂を瞬時にコントロールする。30bは導入路2
8c内の溶融樹脂を加熱するためのヒータであり、適切
な条件で溶融樹脂を射出するために上記した制御手段に
よって常時温度管理がなされるようになっている。
4側の端面28b近傍には、導入路28c内の溶融樹脂
の成形サイクルにおける温度を制御するヒータ30aが
内蔵されており、このヒータ30aは図示せぬ制御手段
によってオン・オフされ、キャビティ24内に流入する
溶融樹脂を瞬時にコントロールする。30bは導入路2
8c内の溶融樹脂を加熱するためのヒータであり、適切
な条件で溶融樹脂を射出するために上記した制御手段に
よって常時温度管理がなされるようになっている。
【0029】31は型冷却用の冷却水循環路であり、固
定型板25の外周面よりスリーブ29を介してキャビテ
ィ24の背面に冷却水を導くように形成されている。
定型板25の外周面よりスリーブ29を介してキャビテ
ィ24の背面に冷却水を導くように形成されている。
【0030】一方、可動金型22はキャビティ24を形
成するための固定型板25と対向する可動型板32と、
受板33とにより主体部を構成してある。
成するための固定型板25と対向する可動型板32と、
受板33とにより主体部を構成してある。
【0031】両板32,33を貫いてキャビティ24の
平面に対して直角に配置される進退自在なパンチ部材3
4は、可動型板32に嵌挿されたシールブッシュ35及
び受板33に嵌挿されたブッシュ36により前後位置が
案内・支持されており、射出終了後における金型拡開直
前にロッドである押出し圧手段37によるX4 方向に押
出され、この押圧力によってパンチ部材34が受板33
との間に介装されたコイルばねのような弾性手段38に
抗して移動することにより、パンチ部材34の先端に収
納・保持された弁部材39が固定型板25側に受け渡さ
れ、ホットスプル28の他方の端面28b(ゲート開
口)を封止することにより溶融樹脂の流動を阻止(カッ
ト)する。
平面に対して直角に配置される進退自在なパンチ部材3
4は、可動型板32に嵌挿されたシールブッシュ35及
び受板33に嵌挿されたブッシュ36により前後位置が
案内・支持されており、射出終了後における金型拡開直
前にロッドである押出し圧手段37によるX4 方向に押
出され、この押圧力によってパンチ部材34が受板33
との間に介装されたコイルばねのような弾性手段38に
抗して移動することにより、パンチ部材34の先端に収
納・保持された弁部材39が固定型板25側に受け渡さ
れ、ホットスプル28の他方の端面28b(ゲート開
口)を封止することにより溶融樹脂の流動を阻止(カッ
ト)する。
【0032】なお、42は可動型板32の外周より内部
に向かって形成された型冷却用の冷却水循環路であり、
可動型板32と固定型板25とによって形成されるキャ
ビティ24の他面24bを冷却する。そして、この面2
4bには光学的情報記録媒体を成形するための所定の外
径寸法を備え、情報信号が微小のピットとして同心状ま
たは螺旋状に形成されたスタンパ(図示せぬ)が取り付
けられる。
に向かって形成された型冷却用の冷却水循環路であり、
可動型板32と固定型板25とによって形成されるキャ
ビティ24の他面24bを冷却する。そして、この面2
4bには光学的情報記録媒体を成形するための所定の外
径寸法を備え、情報信号が微小のピットとして同心状ま
たは螺旋状に形成されたスタンパ(図示せぬ)が取り付
けられる。
【0033】ここで、本発明の要部の一部を構成する弁
部材、パンチ部材及びホットスプル相互の関係を説明す
る。
部材、パンチ部材及びホットスプル相互の関係を説明す
る。
【0034】図2は上記弁部材39とパンチ部材34及
びホットスプル28との関係を示す一部破断斜視図、図
3は採用し得る弁部材39の形態を示す断面図である。
びホットスプル28との関係を示す一部破断斜視図、図
3は採用し得る弁部材39の形態を示す断面図である。
【0035】図2において、上記パンチ部材34はその
先端部で弁部材39を収納しかつ出没できるように、先
端部を弁部材39の後部と略対応した形状としてある。
先端部で弁部材39を収納しかつ出没できるように、先
端部を弁部材39の後部と略対応した形状としてある。
【0036】即ち、弁部材39は図3に併せて示すよう
に、ホットスプル28の端面28bと対応した形状の円
錐形の先端封止部39aと、この先端封止部39aの下
部より径大なる円盤状のフランジ部39bと、このフラ
ンジ部39bと連設した円錐台形の保持部39cとによ
り一体的に構成してあり、主として磁性材よりなる。
に、ホットスプル28の端面28bと対応した形状の円
錐形の先端封止部39aと、この先端封止部39aの下
部より径大なる円盤状のフランジ部39bと、このフラ
ンジ部39bと連設した円錐台形の保持部39cとによ
り一体的に構成してあり、主として磁性材よりなる。
【0037】弁部材39の先端封止部39aにおけるホ
ットスプル28の導入路28cと対応した先端部39a
1 もまた磁性材より形成され、筒状の非磁性材40内に
同心状に嵌合されている。保持部39c内には永久磁石
41が埋設され、底部39c1 を磁性材にて封止して、
ホットスプル28の端面28bに保持されるための磁気
回路を形成している。また、保持部39cはフランジ部
39bから底部にかけて均一な傾斜面とするよりも図に
示すように底部近傍を径小とするほうが望ましい形態で
あり、これによりパンチ部材34に対する挿脱動作が円
滑となる。
ットスプル28の導入路28cと対応した先端部39a
1 もまた磁性材より形成され、筒状の非磁性材40内に
同心状に嵌合されている。保持部39c内には永久磁石
41が埋設され、底部39c1 を磁性材にて封止して、
ホットスプル28の端面28bに保持されるための磁気
回路を形成している。また、保持部39cはフランジ部
39bから底部にかけて均一な傾斜面とするよりも図に
示すように底部近傍を径小とするほうが望ましい形態で
あり、これによりパンチ部材34に対する挿脱動作が円
滑となる。
【0038】一方、弁部材39を収納・保持する軸状の
パンチ部材34の先端部34aは、上記保持部39cを
収納できるようにこれと対応した形状の円錐台形の凹部
34bが形成されており、この凹部34b内に弁部材3
9が収納された状態にあっては、フランジ部39bの外
径はパンチ部材34の先端部34aの外径と一致するた
め、収納位置が規制されることになる。また、フランジ
部39bはゲート開口29aの外径と略一致させてあ
り、このフランジ部39bにても溶融樹脂のキャビティ
24への流出が阻止される。
パンチ部材34の先端部34aは、上記保持部39cを
収納できるようにこれと対応した形状の円錐台形の凹部
34bが形成されており、この凹部34b内に弁部材3
9が収納された状態にあっては、フランジ部39bの外
径はパンチ部材34の先端部34aの外径と一致するた
め、収納位置が規制されることになる。また、フランジ
部39bはゲート開口29aの外径と略一致させてあ
り、このフランジ部39bにても溶融樹脂のキャビティ
24への流出が阻止される。
【0039】パンチ部材34の材質としては1成形サイ
クル毎に弁部材39が出没するため、所定の硬度及び所
定の表面粗さを具備する必要があり、そのためには適宜
な素材を選択する必要があり、更に必要に応じて焼き入
れ及び研磨がなされる。一方、弁部材39もまた適宜な
素材が選択され、単一素材の切削加工などによる一体物
あるいは複数の部品を組み合わせて形成した複合体とす
るなど、種々の形態が考えられる。
クル毎に弁部材39が出没するため、所定の硬度及び所
定の表面粗さを具備する必要があり、そのためには適宜
な素材を選択する必要があり、更に必要に応じて焼き入
れ及び研磨がなされる。一方、弁部材39もまた適宜な
素材が選択され、単一素材の切削加工などによる一体物
あるいは複数の部品を組み合わせて形成した複合体とす
るなど、種々の形態が考えられる。
【0040】この弁部材39はパンチ部材34にて押し
出されて上記ホットスプル28におけるゲート開口29
aの封止は、内蔵した永久磁石41の磁気吸引力によっ
てホットスプル28の端面28bに磁気吸着されること
により実行され、このためにはホットスプル28は当然
磁性体であることが要求される。また、上記永久磁石の
ような磁気吸着手段をホットスプル28側に配置しても
同様な結果を得ることができ、この場合弁部材39の先
端保持部39aは磁気吸着可能な材料が選択される。磁
気吸着手段としての永久磁石材料としては使用環境が高
温であることから、高温でも磁力が劣化しない希土類磁
石が好ましい。
出されて上記ホットスプル28におけるゲート開口29
aの封止は、内蔵した永久磁石41の磁気吸引力によっ
てホットスプル28の端面28bに磁気吸着されること
により実行され、このためにはホットスプル28は当然
磁性体であることが要求される。また、上記永久磁石の
ような磁気吸着手段をホットスプル28側に配置しても
同様な結果を得ることができ、この場合弁部材39の先
端保持部39aは磁気吸着可能な材料が選択される。磁
気吸着手段としての永久磁石材料としては使用環境が高
温であることから、高温でも磁力が劣化しない希土類磁
石が好ましい。
【0041】要するに、弁部材39は1成形サイクルに
おいてパンチング部材34からホットスプル28間で授
受されれば良く、しかもホットスプル28からの溶融樹
脂の流出及び阻止を確実に行えば良いことであるから、
その形状は特に制約する必要はないが、単一の導入路2
8cによって導かれる溶融樹脂がキャビティ24内に導
入する過程で分流しないような形状であれば良い。その
ための形状としては、上記した円錐形を初めとして半円
球など半径方向に均一な放射状となっていることが好ま
しい形状である。そして、弁部材39の移動中心はパン
チ部材34の中心及び上記導入路28cの中心と一致す
ることが好ましい。また、弁部材39が接合する表面粗
は研磨されたような良好なものほど好ましく、このよう
な良好な表面を形成することにより、弁部材39はホッ
トスプル28の接合面に密着保持され得る。
おいてパンチング部材34からホットスプル28間で授
受されれば良く、しかもホットスプル28からの溶融樹
脂の流出及び阻止を確実に行えば良いことであるから、
その形状は特に制約する必要はないが、単一の導入路2
8cによって導かれる溶融樹脂がキャビティ24内に導
入する過程で分流しないような形状であれば良い。その
ための形状としては、上記した円錐形を初めとして半円
球など半径方向に均一な放射状となっていることが好ま
しい形状である。そして、弁部材39の移動中心はパン
チ部材34の中心及び上記導入路28cの中心と一致す
ることが好ましい。また、弁部材39が接合する表面粗
は研磨されたような良好なものほど好ましく、このよう
な良好な表面を形成することにより、弁部材39はホッ
トスプル28の接合面に密着保持され得る。
【0042】また、パンチ部材34の移動に伴う弁部材
39のホットスプル28に対する受渡しだけで成形1サ
イクルが終了するため、金型装置としては1駆動回路の
みで構成することができ、全体として廉価に構成し得
る。
39のホットスプル28に対する受渡しだけで成形1サ
イクルが終了するため、金型装置としては1駆動回路の
みで構成することができ、全体として廉価に構成し得
る。
【0043】ここで、上記した構成の本発明の成形用金
型装置における成形工程を図4乃至図8にて詳細に説明
する。
型装置における成形工程を図4乃至図8にて詳細に説明
する。
【0044】成形開始時、固定金型23及び可動金型2
2は駆動機構にて拡開して図4の位置にある。この時、
弁部材39はその円錐形の先端封止部39aがホットス
プル28の端面28bと磁気吸着力により密に嵌合する
と同時にフランジ部39bがゲート開口29aと嵌合し
てホットスプル28側の端面28bを確実に封止してお
り、しかもノズル26からの溶融樹脂圧は遮断されてい
る。
2は駆動機構にて拡開して図4の位置にある。この時、
弁部材39はその円錐形の先端封止部39aがホットス
プル28の端面28bと磁気吸着力により密に嵌合する
と同時にフランジ部39bがゲート開口29aと嵌合し
てホットスプル28側の端面28bを確実に封止してお
り、しかもノズル26からの溶融樹脂圧は遮断されてい
る。
【0045】そして、成形に際しては図5に示すよう
に、プラテンを介した駆動機構の動作によって可動金型
22がX4 方向に移動して固定金型23に接合されるこ
とにより、接合面にて成形品の形状と対応した形状の成
形空間であるキャビティ24が区画形成され射出待機状
態となる。この時パンチ部材34は弁部材39と対応し
てこれを受入れ可能となる。
に、プラテンを介した駆動機構の動作によって可動金型
22がX4 方向に移動して固定金型23に接合されるこ
とにより、接合面にて成形品の形状と対応した形状の成
形空間であるキャビティ24が区画形成され射出待機状
態となる。この時パンチ部材34は弁部材39と対応し
てこれを受入れ可能となる。
【0046】しかる後、図6に示すようにノズル26よ
り溶融樹脂が矢印P方向より押し出されヒータを備えた
単一の導入路28c導入されると、その射出圧によって
弁部材39が溶融樹脂と共に後退し、この後退位置でパ
ンチ部材34の凹部34a内に円錐台形の保持部39c
が収納されると共に、弁部材39のフランジ部39bが
凹部34aの端面に当接して位置規制される。これによ
って、導入路28c、ゲート開口29a及びキャビテイ
24が連通される。そして、導入路28cをキャビティ
24に向かって流れる溶融樹脂はゲート開口29aの部
位にて一気にキャビティ24内に拡散され、スタンパに
記録された情報信号である微小の凹凸ピットが転写され
る。この射出時の溶融樹脂の流動経路には何も遮るもの
がないため、先に従来で示したような溶融樹脂の分流に
よつて生じる内部応力を発生することがない。また、こ
のように溶融樹脂の分流部分がないことは、この溶融樹
脂が滞留する部分がないことであるから、一般の成形部
品を形成する場合等、樹脂の色変えを極めて容易になし
得るので効果的である。
り溶融樹脂が矢印P方向より押し出されヒータを備えた
単一の導入路28c導入されると、その射出圧によって
弁部材39が溶融樹脂と共に後退し、この後退位置でパ
ンチ部材34の凹部34a内に円錐台形の保持部39c
が収納されると共に、弁部材39のフランジ部39bが
凹部34aの端面に当接して位置規制される。これによ
って、導入路28c、ゲート開口29a及びキャビテイ
24が連通される。そして、導入路28cをキャビティ
24に向かって流れる溶融樹脂はゲート開口29aの部
位にて一気にキャビティ24内に拡散され、スタンパに
記録された情報信号である微小の凹凸ピットが転写され
る。この射出時の溶融樹脂の流動経路には何も遮るもの
がないため、先に従来で示したような溶融樹脂の分流に
よつて生じる内部応力を発生することがない。また、こ
のように溶融樹脂の分流部分がないことは、この溶融樹
脂が滞留する部分がないことであるから、一般の成形部
品を形成する場合等、樹脂の色変えを極めて容易になし
得るので効果的である。
【0047】しかして、所定量の樹脂のキャビティ24
内への充填が終了すると、これと同時または僅かに遅れ
たタイミングで、図7に示すように成形機の押出し手段
37がX4 方向に動作してパンチ部材34を弾性復帰手
段38の弾性力に抗して移動させる。この移動によって
パンチ部材34にて保持されている弁部材39のフラン
ジ部39bがゲート開口29aと嵌合すると同時に円錐
形の先端封止部39aがホットスプル28の端面28b
と密に嵌合することにより、弁部材39は可動金型22
側より固定金型23側に受け渡され、かつ磁気吸引力に
よって保持されることになる。この弁部材39の移動に
よってフランジ部39bにて溶融樹脂がカットされ、光
学的情報記録媒体の中心孔が正確に形成される。このよ
うに、成形過程で動作するものはパンチ部材34と一体
的な弁部材39だけであるため、装置自体が簡素化され
安定した成形を行い得る。
内への充填が終了すると、これと同時または僅かに遅れ
たタイミングで、図7に示すように成形機の押出し手段
37がX4 方向に動作してパンチ部材34を弾性復帰手
段38の弾性力に抗して移動させる。この移動によって
パンチ部材34にて保持されている弁部材39のフラン
ジ部39bがゲート開口29aと嵌合すると同時に円錐
形の先端封止部39aがホットスプル28の端面28b
と密に嵌合することにより、弁部材39は可動金型22
側より固定金型23側に受け渡され、かつ磁気吸引力に
よって保持されることになる。この弁部材39の移動に
よってフランジ部39bにて溶融樹脂がカットされ、光
学的情報記録媒体の中心孔が正確に形成される。このよ
うに、成形過程で動作するものはパンチ部材34と一体
的な弁部材39だけであるため、装置自体が簡素化され
安定した成形を行い得る。
【0048】図7に示す工程で成形品が取り出し可能な
温度まで冷却され、駆動機構によってプラテンが動作し
て図8に示すように可動金型22がX3 方向に拡開する
と、弁部材39はホットスプル28の端面28aとの間
に極僅かに溶融した樹脂層43を介し、かつ内蔵の永久
磁石41の吸引力、または先端封止部39aとホットス
プル28の端面28aとの間の面吸着力(真空力)など
の相互の吸着力によってホットスプル28の端面28a
を封止し、溶融樹脂の流出を阻止する。
温度まで冷却され、駆動機構によってプラテンが動作し
て図8に示すように可動金型22がX3 方向に拡開する
と、弁部材39はホットスプル28の端面28aとの間
に極僅かに溶融した樹脂層43を介し、かつ内蔵の永久
磁石41の吸引力、または先端封止部39aとホットス
プル28の端面28aとの間の面吸着力(真空力)など
の相互の吸着力によってホットスプル28の端面28a
を封止し、溶融樹脂の流出を阻止する。
【0049】成形品44の取出しに際しては、図8に示
すように可動金型22の前面と弁部材39の後面との距
離aを、成形品44の厚みとその前後の取出しに安全な
最小限の長さを加味するだけで良いので、成形サイクル
を短縮することができる。
すように可動金型22の前面と弁部材39の後面との距
離aを、成形品44の厚みとその前後の取出しに安全な
最小限の長さを加味するだけで良いので、成形サイクル
を短縮することができる。
【0050】そして、図8における成形1サイクルが終
了すると、図5に示す状態位置に金型が閉じて、再び上
記した成形工程を経て次の成形品の成形が行われる。
了すると、図5に示す状態位置に金型が閉じて、再び上
記した成形工程を経て次の成形品の成形が行われる。
【0051】図9(A)は弁部材の第2の実施例を示す
外観斜視図であり、この実施例における弁部材45は、
上記した構成と同様に円錐形の先端封止部45a、フラ
ンジ部45b及び円錐台形の保持部45cとから構成さ
れ、円錐形の先端封止部45aの表面には、中心より放
射状に複数個の楕円状の凹部45a1 が形成されてい
る。そしてこの表面を流れる溶融樹脂の状態を図9
(B)に拡大して示すごとく、ヒータの組込み如何に拘
らず積極的に樹脂固化層46を形成し、この樹脂固化層
46を断熱膜とすることで流動層の温度の安定化を図る
ことができる。
外観斜視図であり、この実施例における弁部材45は、
上記した構成と同様に円錐形の先端封止部45a、フラ
ンジ部45b及び円錐台形の保持部45cとから構成さ
れ、円錐形の先端封止部45aの表面には、中心より放
射状に複数個の楕円状の凹部45a1 が形成されてい
る。そしてこの表面を流れる溶融樹脂の状態を図9
(B)に拡大して示すごとく、ヒータの組込み如何に拘
らず積極的に樹脂固化層46を形成し、この樹脂固化層
46を断熱膜とすることで流動層の温度の安定化を図る
ことができる。
【0052】上記した各弁部材はゲート開口の封止及び
キャビティへの溶融樹脂の流動形態のために種々の工夫
がなされるが、溶融樹脂の流動形態をより円滑にするた
めには、弁部材にあっても加熱手段であるヒータ(発熱
部)等を設けることがさらに効果的である。そのため
に、弁部材は図10,図11に示すような構成が望まれ
るものである。
キャビティへの溶融樹脂の流動形態のために種々の工夫
がなされるが、溶融樹脂の流動形態をより円滑にするた
めには、弁部材にあっても加熱手段であるヒータ(発熱
部)等を設けることがさらに効果的である。そのため
に、弁部材は図10,図11に示すような構成が望まれ
るものである。
【0053】即ち、弁部材47は上記実施例と同様な外
形形状とされ、図10に示すように磁気吸着手段(図示
せず)及び発熱部47aを内蔵する。発熱部47aは弁
部材47の底部に接触端子47bを突出させてある。一
方、パンチ部材341 はその線端部341aに形成したた
円錐台形の凹部341 bの底面上に電極48が臨ませて
あり、弁部材47が凹部341 bに収納されることによ
って接触端子47bと電極48とが接続され、発熱部4
7aが加熱され、これにより溶融樹脂の流動性がより良
くなる。
形形状とされ、図10に示すように磁気吸着手段(図示
せず)及び発熱部47aを内蔵する。発熱部47aは弁
部材47の底部に接触端子47bを突出させてある。一
方、パンチ部材341 はその線端部341aに形成したた
円錐台形の凹部341 bの底面上に電極48が臨ませて
あり、弁部材47が凹部341 bに収納されることによ
って接触端子47bと電極48とが接続され、発熱部4
7aが加熱され、これにより溶融樹脂の流動性がより良
くなる。
【0054】図11は弁部材49を加熱するための他の
実施例であり、パンチ部材342 における凹部342 b
の底面にカートリッジ状の発熱部50を突出してある。
この発熱部50による熱は輻射熱として弁部材49の底
部に伝達される一方、先端部342 aに伝達されて、弁
部材49の側面より直接加熱するようになり、これによ
っても溶融樹脂の流動性がより良くなる。
実施例であり、パンチ部材342 における凹部342 b
の底面にカートリッジ状の発熱部50を突出してある。
この発熱部50による熱は輻射熱として弁部材49の底
部に伝達される一方、先端部342 aに伝達されて、弁
部材49の側面より直接加熱するようになり、これによ
っても溶融樹脂の流動性がより良くなる。
【0055】また、弁部材は必ずしも永久磁石のような
保持手段を必要とするようなことはなく、図12に示す
ように、弁部材は1成形サイクルが終了する成形品の取
出し時における金型の拡開時、ホットスプル28側に移
動して溶融樹脂の粘性によって保持することも可能であ
る。また成形初期においてホットスプル28が空の時が
考えられるが、この時を考慮して弁部材51をパンチ部
材34に保持させることが望ましい。このためには、パ
ンチ部材343 側に永久磁石52を配置しておくことに
より解決される。従って弁部材51をホットスプル28
側に移動させるためには永久磁石52の保持力は溶融樹
脂の粘性より小であることが望ましい。
保持手段を必要とするようなことはなく、図12に示す
ように、弁部材は1成形サイクルが終了する成形品の取
出し時における金型の拡開時、ホットスプル28側に移
動して溶融樹脂の粘性によって保持することも可能であ
る。また成形初期においてホットスプル28が空の時が
考えられるが、この時を考慮して弁部材51をパンチ部
材34に保持させることが望ましい。このためには、パ
ンチ部材343 側に永久磁石52を配置しておくことに
より解決される。従って弁部材51をホットスプル28
側に移動させるためには永久磁石52の保持力は溶融樹
脂の粘性より小であることが望ましい。
【0056】図13は弁部材53の他の実施例における
ホットスプル側への保持可能形態を示すもので、ホット
スプル28側に移動する弁部材53の先端封止部53a
は、ホットスプル28の円錐形の端面28bの傾斜角よ
り角度を大としてある。従って、この弁部材53はその
先端封止部53aとホットスプル28の円錐形の端面2
8bとの間には溶融樹脂が介在することにより樹脂の粘
性による保持力が大となり、ゲート開口を封止し得る。
この場合、弁部材53のフランジ部53bとゲート開口
との微小隙間に溶融樹脂の介在を可能とするよう両者間
の寸法を適宜設定すれば良く。これによっての保持力が
増大する。
ホットスプル側への保持可能形態を示すもので、ホット
スプル28側に移動する弁部材53の先端封止部53a
は、ホットスプル28の円錐形の端面28bの傾斜角よ
り角度を大としてある。従って、この弁部材53はその
先端封止部53aとホットスプル28の円錐形の端面2
8bとの間には溶融樹脂が介在することにより樹脂の粘
性による保持力が大となり、ゲート開口を封止し得る。
この場合、弁部材53のフランジ部53bとゲート開口
との微小隙間に溶融樹脂の介在を可能とするよう両者間
の寸法を適宜設定すれば良く。これによっての保持力が
増大する。
【0057】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係る成形用金型装
置によると、請求項1では中心孔のような孔を有する成
形品を射出成形により形成する際、ノズルより射出され
た溶融樹脂によつて形成され得るスプルーを出すことな
く製品を成形できることにより、原材料を有効に利用す
ると共に成形サイクルを短縮し得、また成形過程におけ
る金型内の可動部を少なくすることができ、廉価な金型
及び成形装置を構成し得る。
置によると、請求項1では中心孔のような孔を有する成
形品を射出成形により形成する際、ノズルより射出され
た溶融樹脂によつて形成され得るスプルーを出すことな
く製品を成形できることにより、原材料を有効に利用す
ると共に成形サイクルを短縮し得、また成形過程におけ
る金型内の可動部を少なくすることができ、廉価な金型
及び成形装置を構成し得る。
【0058】請求項2,3にあっては溶融樹脂の流動経
路が簡素化されるため、例えば光学的記録媒体の成形に
あつては、樹脂の内部応力による複屈折をなくして高品
質な製品を製造し得ると共に、成形材料の色変えをスム
ースに行うことができる、という効果がある。
路が簡素化されるため、例えば光学的記録媒体の成形に
あつては、樹脂の内部応力による複屈折をなくして高品
質な製品を製造し得ると共に、成形材料の色変えをスム
ースに行うことができる、という効果がある。
【0059】また、請求項4〜6にあっては弁手段の正
確な移動を保証し得る。
確な移動を保証し得る。
【0060】更に、請求項7,8にあっては溶融樹脂の
流動性を向上させることができる。
流動性を向上させることができる。
【図1】本発明の成形用金型装置の一実施例を示す概略
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明の成形用金型装置のホットスプル及び弁
部材の関係を示す一部破断斜視図である。
部材の関係を示す一部破断斜視図である。
【図3】本発明の成形用金型装置における弁部材の一実
施例を示す一部破断正面図である。
施例を示す一部破断正面図である。
【図4】本発明の成形用金型装置における成形第1工程
を説明する図である。
を説明する図である。
【図5】本発明の成形用金型装置における成形第2工程
を説明する図である。
を説明する図である。
【図6】本発明の成形用金型装置における成形第3工程
を説明する図である。
を説明する図である。
【図7】本発明の成形用金型装置における成形第4工程
を説明する図である。
を説明する図である。
【図8】本発明の成形用金型装置における成形第5工程
を説明する図である。
を説明する図である。
【図9】本発明に適用し得る弁部材の第2の実施例の外
観斜視図である。
観斜視図である。
【図10】本発明における弁部材の第1の加熱態様を示
す説明図である。
す説明図である。
【図11】本発明における弁部材の第2の加熱態様を示
す説明図である。
す説明図である。
【図12】本発明における弁部材を保持するための他の
実施例を示す説明図である。
実施例を示す説明図である。
【図13】本発明における弁部材を保持するための更に
他の実施例を示す説明図である。
他の実施例を示す説明図である。
【図14】従来の成形用金型における成形工程を説明す
る図である。
る図である。
【図15】従来の成形用金型における図14に続く成形
工程を説明する図である。
工程を説明する図である。
20…金型、22…可動金型、23…固定金型、24…
キャビティ、26…ノズル、28…ホットスプル、34
…パンチ部材、39…弁部材。
キャビティ、26…ノズル、28…ホットスプル、34
…パンチ部材、39…弁部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−398792(JP,A) 特開 平4−78515(JP,A) 特開 昭63−11316(JP,A) 特開 昭58−171931(JP,A) 特開 昭57−191032(JP,A) 特開 昭55−61438(JP,A) 特開 平5−237877(JP,A) 特開 昭61−63427(JP,A) 特開 平5−212757(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/26 - 45/44
Claims (8)
- 【請求項1】固定金型と相対向する可動金型とからなる
一対の成形用金型を有し、 前記固定金型に配置され、一端を溶融樹脂を射出するノ
ズルに臨ませると共に、他端をキャビティに臨ませ、か
つ前記両端を連通する導入路を形成した樹脂案内手段
と、 前記樹脂案内手段と対応するよう前記可動金型に配置さ
れた可動手段と、 前記可動手段と前記樹脂案内手段との間を移動可能に配
置され、前記可動手段の動作によって前記樹脂案内手段
側に移動し、この樹脂案内手段の前記キャビティに臨む
他端を封止してなる弁手段とよりなることを特徴とする
成形用金型装置。 - 【請求項2】前記樹脂案内手段は前記ノズルから射出さ
れる溶融樹脂を案内する単一の導入路を備えると共に、
この導入路より前記溶融樹脂を分流することなくキャビ
ティ内に導入する拡開した開口を備えてなる請求項1記
載の成形用金型装置。 - 【請求項3】前記弁手段は前記樹脂案内手段と前記可動
手段とを結ぶ線上に配置してなる請求項1記載の成形用
金型装置。 - 【請求項4】前記弁手段は前記可動手段と前記樹脂案内
手段とに保持されるための保持手段を備えてなる請求項
1,3記載の成形用金型装置。 - 【請求項5】前記弁手段の前記樹脂案内手段に対する保
持手段は、前記弁手段または前記樹脂案内手段に設けた
磁気的吸着手段とした請求項3,4記載の成形用金型装
置。 - 【請求項6】前記弁手段の前記樹脂案内手段に対する保
持手段は前記導入路より半径方向に拡開した平滑面であ
る請求項4記載の成形用金型装置。 - 【請求項7】前記樹脂案内手段の導入路の外周部に導入
された溶融樹脂の温度を制御する加熱手段を配置してな
る請求項1記載の成形用金型装置。 - 【請求項8】前記弁手段及び前記可動手段の一方にこの
弁手段を加熱する加熱手段を設けてなる請求項1記載の
成形用金型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07100539A JP3087270B2 (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | 成形用金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07100539A JP3087270B2 (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | 成形用金型装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08267513A JPH08267513A (ja) | 1996-10-15 |
JP3087270B2 true JP3087270B2 (ja) | 2000-09-11 |
Family
ID=14276764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07100539A Expired - Lifetime JP3087270B2 (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | 成形用金型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3087270B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014080703A (ja) * | 2012-10-16 | 2014-05-08 | Bijii Biibaa:Kk | 引き出し式ポケット構造 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4900823B2 (ja) * | 2007-03-26 | 2012-03-21 | 株式会社名機製作所 | 導光板の射出圧縮成形金型および導光板の射出圧縮成形方法 |
-
1995
- 1995-03-30 JP JP07100539A patent/JP3087270B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014080703A (ja) * | 2012-10-16 | 2014-05-08 | Bijii Biibaa:Kk | 引き出し式ポケット構造 |
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---|---|
JPH08267513A (ja) | 1996-10-15 |
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