JPH10217029A - 不定形物品の搬送装置及び試験片切出し装置 - Google Patents

不定形物品の搬送装置及び試験片切出し装置

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JPH10217029A
JPH10217029A JP2181997A JP2181997A JPH10217029A JP H10217029 A JPH10217029 A JP H10217029A JP 2181997 A JP2181997 A JP 2181997A JP 2181997 A JP2181997 A JP 2181997A JP H10217029 A JPH10217029 A JP H10217029A
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JP2181997A
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Inventor
Koji Kaneko
晃司 金子
Tsuyoshi Shimomura
強 下村
Hideji Hashimoto
秀二 橋本
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼片から試験片を切り出す作業を自動化する
ためには、切断装置に対して鋼片を常に一定状態でセッ
トし、固定する作業の自動化が必要になる。しかし、こ
の作業は、鋼片の形状が不定であることがネックとな
り、従来において自動化は不可能なものとされていた。 【解決手段】 鋼片Wの一端部には、おおまかではある
が、尻すぼみ状の両面傾斜がついている。そこで、この
傾斜のうちの下向きの面を電磁石13に吸着させつつ、
これを後押しして搬送路12上を滑らせ、切断装置4へ
搬入させるようにした。このようにすると、鋼片Wの前
面側は搬送路12と略直角となり、切断装置4でのセッ
ト状態を一定にできる。そのため、試験片の切出し作業
全体を自動化できるものとなった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不定形物品の搬送
装置と、これを用いて構成した試験片切出し装置とに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ブルーム等の鋼片から、内部品質判定用
のマクロ試験や成分分析等を行うための試験片を切り出
すには、鋼片の形状が不定であることから、殆ど、人手
によって行っているのが現状である。すなわち、この切
り出し作業は、まずサンプルとして取り出した鋼片に切
断予定位置や略番等をマーキングしたうえで、これを切
断装置の切断テーブル上へ置く。そして、鋼片をクサビ
状の補助治具や舟等を用いて一定の載置状態が得られる
ようにする。
【0003】次に、切断機の鋸刃をある程度下降させた
状態にして、この鋸刃位置に対して鋼片にマーキングし
た切断予定位置を合わせるようにする。そして、この鋼
片の位置付けを保持しつつ、切断テーブルに設けられた
バイスを締め付ける。このようにしたうえで切断機を作
動させ、鋼片を所定厚さ分だけ切断し、その後、切断さ
れた試験片を取り出して所定ストック場所へ収納させる
と共に、バイス側に残った残材を取り出して、これを鋼
種ごとに決められた廃棄回収箱へ投棄していた。
【0004】なお、一つの鋼片から、切断面を平行させ
ながら複数の試験片を切り出すようにする場合もあり、
この場合には、試験片の取り出しと、バイスの再設定及
び切断とを、必要回数だけ繰り返すようにする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、鋼片から試験片
を切り出す作業を自動化できない理由は、上記したよう
に鋼片の形状が不定であることがネックとなるためであ
る。従って、切り出し作業全体が煩雑で、熟練を要し、
且つ非能率的であるという問題があった。そのため、こ
の作業の自動化が希求されていた。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、鋼片等、形状が不定である不定形物品から試
験片を切り出すような作業に関して、その自動化を図る
うえで使用することができる不定形物品の搬送装置と、
この切り出し作業全体の自動化を可能にした試験片切出
し装置とを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る不定形物品の搬送装置では、不定形物品を搬送
中において支持する搬送路と、該搬送路の搬入側へ供給
される不定形物品に対しその後面を吸着可能とされた物
品保持具と、該物品保持具を上記搬送路上に沿って搬出
側へ移動可能にする移動体とを有し、移動体と物品保持
具とが、不定形物品の前面を搬送路の上面に対して所定
角度範囲に合わすべく首振り自在に連結された構成とな
っている。
【0008】このような構成の搬送装置では、不定形物
品における後面の角度が、ある程度、バラツキを有して
いたとしても、物品保持具が移動体に対して首振り自在
であるため、物品保持具は不定形物品の後面に対して確
実な吸着状態となる。また、不定形物品は、物品保持具
との吸着時に受ける引き付け作用により、搬送路に対す
る載置状態を安定させるべく、その向きや傾き等が自然
に調節されるようになる。そして、このような不定形物
品の動きが、物品保持具と移動体との間の首振りによっ
て容易且つ柔軟に対応可能なものになっている。
【0009】このようなことから、不定形物品の前面
(搬出側へ向く面)が搬送路の上面との間で成す角度
を、直角等の所定角度に合わせ易くなるという利点が得
られる。従って、このことが、切断装置等との組み合わ
せにおいて、その搬入条件を一定化し易くなり、その結
果、試験片の切り出し作業を自動化するうえで好適なも
のとなる。
【0010】ところで、上記搬送路は、不定形物品を滑
らすことができるテーブルやフリーコロコンベヤ等の非
駆動の構造を有したものでもよいし、また移動体と同期
的に作動可能なコンベヤ等の駆動構造を有したものでも
よい。すなわち、これらの構造の違いにより、物品保持
具は、不定形物品に対して「後押し」及び「姿勢保持」
の作用を兼ねる場合と、「姿勢保持」の作用だけを奏す
る場合とに分かれることになるが、本発明は、このいず
れの構成を採用することもできる。
【0011】上記したように本発明の搬送装置を切断装
置と組み合わせれば、不定形物品を一定条件のもとで切
断装置へ搬入することが可能となるが、実際に不定形物
品を切断するには、不定形物品をしっかりと固定させる
ことが必要になる。そこで本発明の試験片切出し装置で
は、上記した本発明の搬送装置と、この搬送装置によっ
て所定位置へ搬送された不定形物品に対してその前面に
吸着具を当接させて保持させる位置決め装置と、この位
置決め装置によって保持された不定形物品を両側から挟
持するバイス装置と、これら位置決め装置及びバイス装
置によって三点支持状態に保持された不定形物品を所定
部位で切断する切断装置とを有した構成としている。
【0012】すなわち、切断装置に搬入された不定形物
品は、位置決め装置とバイス装置とによる三点支持の状
態とされるから、しっかりした固定状態が得られる。な
お、位置決め装置が不定形物品の前面を吸着する構造に
なっていることは、不定形物品から複数の試験片を切り
出すに際して、少なくとも2個目以降の試験片切出し時
において不定形物品に対する吸着具の吸着状態を常に面
対偶にできることになる。従って、不定形物品の固定を
一層確実且つ強固にできるという利点がある。
【0013】位置決め装置において、搬送装置の配置側
とは反対方向へ向けて吸着具を移動可能な構成とし、ま
たこの吸着具の移動経路中の2箇所に対して、切り出し
た試験片を収納する受取装置と、残材を回収する残材回
収装置とを設けておけば、位置決め装置を活用して試験
片を所定部位へ収納する作業や、試験片を切り出した後
に残る残材を回収する作業をも自動化できるものとな
る。またこのことは、全体としての装置の小型化につな
がる。
【0014】試験片受取装置及び残材回収装置におい
て、品種やサイズに応じた複数の搬入部を有した構造と
することで、位置決め装置によって自動的且つ同時的に
仕分けができるようになり、一貫した作業としての全自
動化をも可能にできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図3に示すように本発明に係る試
験片切出し装置1は、搬送装置2、バイス装置3、切断
装置4(以上、図1も参照)、位置決め装置5、試験片
受取装置6、残材回収装置7(以上、図2も参照)、及
びマーキング装置8(図6も参照)を有している。
【0016】なお、対象とする不定形物品Wは、鋼片と
している。鋼片の大きさは、一辺85〜155mm、長
さ70〜200mmのものとした。図例では、2本のラ
インを構成するように2台の試験片切出し装置1が併設
され、それぞれの搬送装置2に対してその搬入部に搬入
コンベヤ9が接続されたものとしている。従って、全体
が二重のL字状を呈するようになっている。また、残材
回収装置7だけは、双方の試験片切出し装置1において
共用させる構成としてある。
【0017】外側のL字状を呈する試験片切出し装置1
は、適用可能な不定形物品Wとして概略形体が立方体状
のものだけを対象としており、内側のL字状を呈する試
験片切出し装置1は、立方体状のものだけでなく直方体
状の不定形物品Wをも対象としている。これらの試験片
切出し装置1における構成上の違いは、不定形物品Wの
大きさに伴うサイズ的なものだけである。
【0018】上記搬送装置2は、図1に示すように不定
形物品Wを搬送中において支持する搬送路12と、この
搬送路12の搬入側へ供給される不定形物品Wに対しそ
の後面を吸着可能とされた物品保持具13と、この物品
保持具13を搬送路12上に沿って搬出側へ移動可能に
する移動体14とを有している。搬送路12は、搬入コ
ンベヤ9との接続部からバイス装置3までの間に設けら
れたテーブルであって、搬入コンベヤ9の上面と面一に
なっており、その上面で不定形物品Wを滑らすことがで
きる。この搬送路12には、その長手方向の一辺側に沿
って不定形物品Wを沿わすようにするサイドレール16
が設けられている。
【0019】物品保持具13には電磁石を用いてある。
従って、必要に応じて吸着と解除とを切り換えることが
できる。移動体14は、搬送路12の側部上方に設けら
れた摺動案内部17と、この摺動案内部17に保持され
た移動台18と、この移動台18を摺動案内部17に沿
って移動可能にする駆動部19と、移動台18から搬送
路12上へ向けて垂下状に設けられた支持柱20と、不
定形物品Wの検出部21とを有している。
【0020】駆動部19は、チェン等の巻き掛け駆動機
構、ネジ送り機構、流体圧シリンダ等を用いた外部伝動
方式や、ラックとピニオンとの噛合構造を利用した自走
方式等によって構成されている。支持柱20は移動台1
8と一体的に結合されており、図4に示すようにその下
端は搬送路12の上面から少し浮いた状態を保持するよ
うになっている。そして、この支持柱20に対して、上
記物品保持具13が連結されている。
【0021】支持柱20と物品保持具13との連結部分
は、物品保持具13が上下方向に首振り自在となるよう
に横軸23を介した構造となっている。また、支持柱2
0側には物品保持具13の裏面側へ向けて突出する角度
調節具24が設けられている。この角度調節具24は、
支持柱20に螺合されたボルト等によって構成されたも
ので、その突出度合を異ならせることで、物品保持具1
3の待機角度をある程度、変更できるようになってい
る。
【0022】ところで、上記のように物品保持具13の
首振り方向を上下方向だけでよいものとし、また角度調
節具24を具備させているのは、本実施形態において不
定形物品Wを鋼片としていることに起因するものであ
る。すなわち、鋼片は、一般に長さ方向の一端側が尻す
ぼみ状に両側から傾斜した形体を有している。この形体
は、鋼片の製造過程から必然的に付与されるものであ
り、しかもその傾斜の角度は、だいたいにおいて(漠然
とした範囲として)所定範囲内に入っているという事情
がある。
【0023】そこで、この尻すぼみ状となる端部が後向
きとなるように搬送路12へ供給することにして、物品
保持具13による被吸着面を、尻すぼみの下向きの傾斜
面とさせるようにしている。このようなことから、物品
保持具13の傾きを、当初から不定形物品Wの被吸着面
角度に大まかに合わせておき、またその上方側での上下
方向だけの首振りとさせて、首振り動作の無駄を省いて
いるわけである。
【0024】上記検出部21は、図5に示すように移動
台18に設けられた起立基板27に対し、横送り手段2
8を介して保持された横移動台29と、この横移動台2
9に昇降手段30を介して吊り下げ保持された接触体3
1と、横移動台29の移動量から物品有無判定を行う判
定部(図示略)を有している。横送り手段28は、ガイ
ドレール33と、このガイドレール33に沿って摺動自
在なガイドブロック34とによって起立基板27に対す
る横移動台29の横移動を保持しつつ、起立基板27と
横移動台29とを連結する流体圧シリンダ等の進退駆動
具35によって駆動を伝える構造を採用している。
【0025】なお、起立基板27には、横移動台29の
移動量限界部に緩衝器37が設けられている。昇降手段
30には、ガイドバー38をそのまま昇降駆動軸として
兼用させる構造の流体圧シリンダを用いてある。なお、
これら横送り手段28や昇降手段30には、その他の各
種電動駆動機構や各種流体圧シリンダ等を適用すること
も可能である。
【0026】上記判定部としては、例えば、横送り手段
28の進退駆動具35に近接スイッチ付きのものを用い
て、所定ストロークの動作をしたか否かを検出させる方
法や、始点位置及び終点位置の各緩衝器37に対して、
横移動台29との接触を検出可能なセンサやスイッチ類
を内蔵させる方法等を採用することができる。すなわ
ち、この検出部21は、搬送路12に対する搬入位置
(図例では搬入コンベヤ9の搬出端部としている)へ不
定形物品Wが供給されたときに、この不定形物品Wの側
方へ接触片31を下降させ、そのまま横送り手段28を
作動させて接触片31を不定形物品W側へ移動させる。
【0027】このような動作の中で、接触片31の横送
り量が所定ストロークに達しない場合に、不定形物品W
の「有」信号を出し、接触片31が所定ストローク一杯
まで移動したときには「無」信号を出すようになってい
る。上記バイス装置3(図1参照)は、搬送装置2のサ
イドレール16の延長側に設けられた固定側クランプ体
40と、この固定側クランプ体40の側方で対向状に設
けられた可動側クランプ体41とを有している。
【0028】可動側クランプ体41は、流体圧シリンダ
等の駆動具42によって固定側クランプ体40に対して
挟持・解放動作を行うようになっている。なお、双方の
クランプ体40,41を同期的に相互近接・相互離反可
能にさせることも可能である。また、駆動具42として
モータ駆動式のネジ送り機構等を採用することも可能で
ある。
【0029】上記切断装置4は、切断位置に対して上下
揺動可能となった帯鋸盤を用いてある。位置決め装置5
は、図2に示すようにバイス装置3へ向けて搬送される
不定形物品Wに対してその前面に当接可能にされた吸着
具45と、この吸着具45を所定位置付けで保持するア
ーム部46と、搬送装置2の配置側とは反対側領域でア
ーム部46を前後動可能にする進退手段47とを有して
いる。
【0030】吸着具45には電磁石を用いてある。従っ
て、必要に応じて吸着と解除とを切り換えることができ
る。この吸着具45の吸着面は、搬送装置2における搬
送路12の上面に対して直角となっている。アーム部4
6は、搬送装置2の搬送方向に沿って長い突き押し部4
6aを有しており、この突き押し部46aの後端部が吸
着具45の結合位置となっている。突き押し部46aの
長さは、吸着具45がバイス装置3を通り抜けて搬送装
置2側まで達するのに必要な寸法となっている。
【0031】進退手段47は、図6に概略的に示すよう
にガイドレール49と、このガイドレール49に沿って
摺動自在なガイドブロック50とによってアーム部46
の移動を保持しつつ、チェン等の巻き掛け駆動機構、ネ
ジ送り機構、流体圧シリンダ等を用いた外部伝動方式
や、ラックとピニオンとの噛合構造を利用した自走方式
等(いずれも図示略)によってアーム部46を移動駆動
させるようになっている。
【0032】この進退手段47は、搬送装置2上で吸着
具45が不定形物品Wを吸着した後、この不定形物品W
をバイス装置3内へセットする位置と、この不定形物品
Wから切り出された試験片を以下に説明するマーキング
装置8に対してセットする位置と、続いてこの試験片を
以下に説明する試験片受取装置6の搬入部へ投入させる
位置と、バイス装置3内に残る残材を以下に説明する残
材回収装置7の搬入部へ投入させる位置とで、それぞれ
必要に応じて停止可能になっている。
【0033】試験片受取装置6(図2参照)には、バケ
ットコンベヤを用いてある。すなわち、コンベヤフレー
ム53内に設けられた巻き掛け駆動手段54に対し、そ
の周方向の所定間隔おきに、多数のバケット55が連結
された構造を有している。この試験片受取装置6は、切
断装置4から所定間隔だけ離れた位置に設置されてい
る。
【0034】そして、例えば、これらバケット55のう
ち、最も搬送装置2に近い位置で上方へ口を向けたもの
が、この試験片受取装置6としての搬入部を構成するよ
うになっている。なお、このような搬入部の位置付けは
限定されるものではなく、他のバケット55を搬入部と
して使用することも可能である。また、バケットコンベ
ヤの搬送方向は、上下方向とする場合等をも含めて、搬
送装置2の搬送方向と異ならせることが可能である。
【0035】更に、この試験片受取装置6としてバケッ
トコンベヤを用いることは何ら限定されるものではな
く、他のコンベヤでもよいし、棚のような固定式のもの
にしてもよい。残材回収装置7には、台車走行手段を用
いてある。すなわち、切断装置4と試験片受取装置6と
の間を横切るようにして、回収箱を搭載した台車57が
レール58に沿って走行可能になっている。
【0036】この台車57に搭載された回収箱は、図3
に示すようにその開口が複数(図例では3つ)に区画さ
れている。従って、台車57の停車する位置決めに応じ
て、これら3つの開口部のそれぞれを搬入部とさせるこ
とができる。前記したように、この残材回収装置7は、
2ラインの試験片切出し装置1に対して共用されるもの
であると共に、レール58が建物外の残材投棄ステーシ
ョン60へ向けて延びており、残材の投棄までが一貫し
て行えるようになっている。
【0037】なお、台車57を走行させるための構造
は、巻き掛け駆動機構を採用したり、台車57に自走機
構を搭載したり、或いは作業者の手押しによるもの等、
何ら限定されるものではない。上記マーキング装置8
は、図6に示すようにマーク動作部62と、このマーク
動作部62を昇降可能にするための昇降駆動手段63と
を有している。
【0038】マーク動作部62には、刻印機を用いてあ
る。この刻印機は、不定形物品Wから切り出された後に
位置決め装置5の吸着部45に保持されている試験片に
対して、略番等を打刻する。なお、この刻印機に変え
て、塗料等を用いて数字や記号等を描いたり色分けした
りするような塗料付着機等や、標識付着機を用いること
も可能である。
【0039】昇降駆動手段63は、上下方向の摺動案内
部65によってマーク動作部62を昇降自在に保持しつ
つ、流体圧シリンダ等の駆動具66によってマーク動作
部62を昇降させるようになっている。なお、駆動具6
6は、チェン等の巻き掛け駆動機構、ネジ送り機構等
や、ラックとピニオンとの噛合構造等に置換することも
可能である。
【0040】図1に示した搬入コンベヤ9は、多数の物
品載置板(図示略)をエンドレスに連結することによっ
て搬送面を構成させたものであるが、各物品載置板に
は、不定形物品Wが相互に搬送ピッチ及び搬送向きを一
定に揃えられるようにするための、仕切片67が設けら
れている。この搬入コンベヤ9は、各物品載置板が搬送
装置2との接続位置へ達するごとに停止し、搬送装置2
側から所定の信号が送られるまで再動作しない、いわゆ
る間欠送りが行われるようになっている。
【0041】次に、このような構成の試験片切出し装置
1の動きを説明する。まず、搬入コンベヤ9によって搬
送装置2の搬入側位置へ不定形物品Wが供給され、搬入
コンベヤ9が停止すると、搬送装置2(図1参照)で
は、検出部21が接触片31を下降させ、その後、横移
動させて不定形物品Wの有無を判定する。
【0042】不定形物品Wの供給が確認された後、搬送
装置2は移動体14を切断装置4へ向けて移動させる。
このとき、物品保持具13は励磁状態とする。物品保持
具13が不定形物品Wの後面に当接し、これを吸着した
とき、図4に示したように不定形物品Wは、物品保持具
13の首振りによって面対偶状の確実な吸着状態とされ
る。また、不定形物品Wは、物品保持具13側への引き
付け作用を受けて、搬送路12に対する載置状態を安定
させるべく、その向きや傾き等が自然に調節されるよう
になる。
【0043】このようなことから、不定形物品Wの前面
と搬送路12の上面との間で成す角度は、略直角に合わ
される。移動体14は、物品保持具13が不定形物品W
と当接する時点でも停止することなく移動を続けるの
で、図7に示すように不定形物品Wは、物品保持具13
を介してこの移動体14によって後押しされる状態とな
り、切断装置4へ向けて進行してゆく。
【0044】一方、位置決め装置5では、この段階で既
に、吸着具45をバイス装置3から突き出させて搬送装
置2の搬送路12上で待機させた状態にある。そして、
吸着具45を励磁させている。そのため、図8に示すよ
うに移動体14によって不定形物品Wが所定位置まで搬
送された後に、この不定形物品Wは吸着具45へと受け
渡される。なお、この受渡しにおいて、移動体14側の
物品保持具13によって生じる磁界と、吸着具45によ
って生じる磁界とが相互干渉を起こすのを防止するた
め、受け渡し直前に、物品保持具13が励磁を解除し、
吸着具45が不定型物品Wを吸着するようなタイミング
に設定することもできる。
【0045】次に、位置決め装置5は、図9に示すよう
に不定形物品Wがバイス装置3内へ挟まれる位置付けに
すると共に、切断装置4における鋸刃当接位置に対し
て、不定形物品Wの前面が所定寸法だけ突出した状態
(例えば5〜30mm)となるように、進退手段47
(図6参照)を作動させる。このような位置合わせ終了
した後、バイス装置3が可動側クランプ体41を移動さ
せて不定形物品Wを固定側クランプ体40との間で挟持
する。このときも、位置決め装置5の吸着具45は、不
定形物品Wの前面を吸着した状態のままとされる。その
ため、不定形物品Wは三点支持状態となって、しっかり
と固定される。
【0046】この後、切断装置4による試験片の切出し
が行われる。切断終了時点において、切り出された試験
片は位置決め装置5の吸着具45に吸着されたまま残
る。そのため、次に位置決め装置5は、この試験片が試
験片受取装置6(図2参照)の搬入部上部へ達するま
で、進退手段47を作動させる。そして、所定位置に到
達した時点で吸着具45の励磁を解除し、試験片を所定
のバケット55内へ投入する。
【0047】一方、位置決め装置5は、再び進退手段4
7を逆方向へ作動させ、バイス装置3に挟持されている
不定形物品Wへ吸着具45を吸着させる。そして、これ
に応じてバイス装置3は可動側クランプ体41を開き、
不定形物品Wを解放する。ここで、この不定形物品Wか
ら更に試験片を切り出す必要があるときには、上記の位
置合わせ、切出し作業乃至試験片受取装置6への投入ま
でを、必要回数だけ繰り返すようにする。
【0048】試験片受取装置6は、その後、不定型物品
W1個/ピッチ送り動作をして停止する。しかし、不定
形物品Wから試験片を切り出す必要が無い場合、即ち、
吸着具45に吸着した不定形物品Wが残材とされる場合
には、位置決め装置5はこの残材が残材回収装置7の台
車57上方へ達するように進退手段47を作動させ、こ
こで吸着具45の励磁を解除する。従って、残材は、台
車57内に投入される。
【0049】残材回収装置7は、台車57内に所定量の
残材が溜まった時点で建物外へ走行し、残材を残材投棄
ステーション60に対して所定通り廃棄する。ところ
で、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、不定形物品Wの大きさ、形状、材質等は限定さ
れない。このため、搬送装置2において物品保持具13
を左右方向等へも首振り可能にしたり、切断装置4にお
いて丸鋸盤等や、その他の切断方式を採用したりするこ
とが可能になる。
【0050】また、搬送装置2の物品保持具13や位置
決め装置5の吸着具45として、エア方式による吸着を
行うものに置換することも可能である。搬入コンベヤ9
と搬送装置2とをL字状に接続することは何ら限定され
るものではない。また、搬入コンベヤ9は、他の方式の
コンベヤや、他の供給方法を適用した装置等に置換する
ことが可能である。更に、搬入コンベヤ9を設けずに、
作業者が直接、搬送装置2の搬入部へ不定形物品Wを供
給させるようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る不定形物品の搬送装置及び試験片切出し装置では、
鋼片等の形状が不定である不定形物品から試験片を切り
出すような作業に関して、その自動化を図ることが可能
になる。従って、この種作業の作業能率を飛躍的に高め
ることができると共に、この作業に携わる作業者として
熟練を要することがなく、そのうえで作業精度を均一に
できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の白抜き矢符A方向から見た斜視図であ
る。
【図2】図3の白抜き矢符B方向から見た斜視図であ
る。
【図3】本発明に係る試験片切出し装置を示す平面図で
ある。
【図4】本発明に係る搬送装置の要部拡大側面図であ
る。
【図5】図3のC−C線矢視拡大図である。
【図6】図3のD−D線矢視拡大図である。
【図7】搬送装置による不定形物品の搬送状況を示す平
面図である。
【図8】位置決め装置による不定形物品の位置決め動作
状況を示す平面図である。
【図9】バイス装置による不定形物品の固定状況を示す
平面図である。
【符号の説明】
1 試験片切出し装置 2 搬送装置 3 バイス装置 4 切断装置 5 位置決め装置 6 受取装置 7 回収装置 8 マーキング装置 9 搬入コンベヤ 12 搬送路 13 物品保持具 14 移動体 45 吸着具 W 不定形物品

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形状が不定である不定形物品(W)を搬
    送中において支持する搬送路(12)と、該搬送路(1
    2)の搬入側へ供給される不定形物品(W)に対しその
    後面を吸着可能とされた物品保持具(13)と、該物品
    保持具(13)を上記搬送路(12)上に沿って搬出側
    へ移動可能にする移動体(14)とを有しており、 移動体(14)と物品保持具(13)とが、不定形物品
    (W)の前面を搬送路(12)の上面に対して所定角度
    範囲に合わすべく首振り自在に連結されていることを特
    徴とする不定形物品の搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の搬送装置(2)と、該搬
    送装置(2)によって所定位置へ搬送された不定形物品
    (W)に対してその前面に吸着具(45)を当接させて
    保持させる位置決め装置(5)と、該位置決め装置
    (5)によって保持された不定形物品(W)を両側から
    挟持するバイス装置(3)と、これら位置決め装置
    (5)及びバイス装置(3)によって三点支持状態に保
    持された不定形物品(W)を所定部位で切断する切断装
    置(4)とを有していることを特徴とする試験片切出し
    装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決め装置(5)は、前記搬送装
    置(2)の配置側とは反対方向へ向けて上記吸着具(4
    5)を移動可能となっており、該吸着具(45)の移動
    経路中の2箇所に、切り出した試験片を収納する試験片
    受取装置(6)と残材を回収する残材回収装置(7)と
    が設けられていることを特徴とする請求項2記載の試験
    片切出し装置。
  4. 【請求項4】 前記試験片受取装置(6)及び残材回収
    装置(7)は、品種やサイズに応じた複数の搬入部を有
    していることを特徴とする請求項3記載の試験片切出し
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021028102A (ja) * 2019-08-09 2021-02-25 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 棒材切断機

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