JPH10216849A - 金属製鏡板の製造方法及びこれを用いた燃料タンクの製造方法 - Google Patents

金属製鏡板の製造方法及びこれを用いた燃料タンクの製造方法

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JPH10216849A
JPH10216849A JP9016734A JP1673497A JPH10216849A JP H10216849 A JPH10216849 A JP H10216849A JP 9016734 A JP9016734 A JP 9016734A JP 1673497 A JP1673497 A JP 1673497A JP H10216849 A JPH10216849 A JP H10216849A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】深絞り加工により鏡板に発生する圧縮残留応力
を低減できる。また溶接後の燃料タンクの歪みを低減で
きる。 【解決手段】金属板から所定の形状の平板素材21を打
抜く。角形凹部23aを有するダイス23のこの角形凹
部の口元コーナ部に案内突起23bが形成され、このダ
イスの上面に角形凹部を覆うように平板素材を載せる。
上記角形凹部に遊挿可能な角柱状に形成されたポンチ2
4に案内突起に対向する角柱コーナ部に沿って逃げ溝2
4aが形成され、このポンチを角形凹部に押込んで平板
素材を深絞り加工することにより角形箱状の鏡板14を
成形する。上記平板素材の深絞り加工時に平板素材の四
隅の材料余り部21bが案内突起により案内され、折畳
まれながら逃げ溝内に進入して余肉部14cを形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板から鏡板を
製造する方法と、この鏡板を用いて燃料タンクを製造す
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トラック等の車両に搭載される直
方体状の燃料タンクとして、角筒状に形成された鋼板製
のタンク本体の端部に鋼板製の鏡板を突合せ、この状態
で上記突合せ部を溶接することにより製造された燃料タ
ンクが知られている。この燃料タンクの鏡板は比較的深
い角形箱状に形成されるため、深絞り加工により成形さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、燃費の向上等を
目的とする車両の軽量化を図るため、燃料タンクをアル
ミニウム板又はアルミニウム合金板により製造する方法
が試みられている。しかし、鋼板の伸び率は約30%で
あるのに対し、アルミニウム板等の伸び率は約20%と
小さいため、アルミニウム板等から深絞り加工により角
形箱状の鏡板を成形すると、平板素材の打抜き寸法を十
分に調整しても、平板素材の四隅の材料余り部により圧
縮残留応力が鏡板の側壁コーナ部の周縁に発生し、次工
程の溶接時の熱により変形する恐れがあった。この結
果、燃料タンクの精度が低下し、燃料タンクの品質確保
が難しい問題点があった。本発明の目的は、深絞り加工
により鏡板に発生する圧縮残留応力を低減できる、金属
製鏡板の製造方法を提供することにある。本発明の別の
目的は、溶接後の燃料タンクの歪みを低減できる、金属
製鏡板を用いた燃料タンクの製造方法を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、金属板から所定の形状の平板素材2
1を打抜く工程と、角形凹部23aを有しかつ角形凹部
23aの口元コーナ部に案内突起23bが形成されたダ
イス23の上面に角形凹部23aを覆うように平板素材
21を載せる工程と、角形凹部23aに遊挿可能な角柱
状に形成されかつ案内突起23bに対向する角柱コーナ
部に沿って逃げ溝24aが形成されたポンチ24を角形
凹部23aに押込んで平板素材21を深絞り加工するこ
とにより角形箱状の鏡板14を成形する工程とを含む金
属製鏡板の製造方法である。その特徴ある構成は、平板
素材21の深絞り加工時に平板素材21の四隅の材料余
り部21bが案内突起23bにより案内され、折畳まれ
ながら逃げ溝24a内に進入して余肉部14cを形成す
ることを特徴とする。この請求項1に係る金属製鏡板の
製造方法では、打抜かれた平板素材21を深絞り加工す
ると、平板素材21の四隅の材料余り部21bが鏡板1
4の内側に逃げて余肉部14cとなるので、鏡板14に
発生する圧縮残留応力を低減できる。
【0005】請求項2に係る発明は、図5〜図8に示す
ように、角筒状に形成された金属製のタンク本体13の
端部に金属製のバッフルプレート16をその一部が突出
するように挿入する工程と、請求項1記載の鏡板14を
バッフルプレート16の突出部に嵌入して鏡板14をタ
ンク本体13の端部に突合せる工程と、タンク本体13
と鏡板14との突合せ部をバッフルプレート16ととも
に溶接する工程と、タンク本体13に溶接された鏡板1
4の側壁コーナ部14dの折畳まれた余肉部14cを互
いに溶接する工程とを含む金属製鏡板を用いた燃料タン
クの製造方法である。この請求項2に係る金属製鏡板を
用いた燃料タンクの製造方法では、タンク本体13と鏡
板14との突合せ部をバッフルプレート16ともに溶接
するときに、この溶接長さが長く比較的長い溶接時間を
必要とするため、鏡板14に熱伸びが生じるけれども、
この熱伸びが鏡板14の側壁コーナ部14dの余肉部1
4cにて吸収される。
【0006】請求項3に係る発明は、図5〜図8に示す
ように、請求項1記載の鏡板14に金属製のバッフルプ
レート16をその一部が突出するように挿入する工程
と、角筒状に形成された金属製のタンク本体13の端部
にバッフルプレート16の突出部を挿入して鏡板14を
タンク本体13の端部に突合せる工程と、タンク本体1
3と鏡板14との突合せ部をバッフルプレート16とと
もに溶接する工程と、タンク本体13に溶接された鏡板
14の側壁コーナ部14dの折畳まれた余肉部14cを
互いに溶接する工程とを含む金属製鏡板を用いた燃料タ
ンクの製造方法である。この請求項3に係る金属製鏡板
を用いた燃料タンクの製造方法では、上記請求項2に係
る燃料タンクの製造方法と同様に、溶接による熱伸びが
鏡板14の側壁コーナ部14dの余肉部14cにて吸収
される。
【0007】請求項4に係る発明は、請求項2又は3に
係る発明であって、更に図6及び図7に示すように、タ
ンク本体13と鏡板14との突合せ部をバッフルプレー
ト16とともに溶接するときに、先ず第1辺31を溶接
し、次いで第1辺32に対向する第3辺33を溶接し、
次に第2辺32又は第4辺34を溶接し、更に第2辺3
2又は第4辺34に対向する第4辺34又は第2辺32
を溶接することを特徴とする。この請求項4に係る金属
製鏡板を用いた燃料タンクの製造方法では、タンク本体
13と鏡板14との突合せ部のうち互いに対向する2つ
の辺31,33を溶接した後に、他の互いに対向する2
つの辺32,34を溶接することになるので、燃料タン
ク11の変形を更に低減できる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。図1〜図9に示すように、本
発明の燃料タンク11は直方体状に形成され、一対の取
付バンド12,12によりトラック10のシャシフレー
ム10aに取付けられる。この燃料タンク11は角筒状
に形成されたタンク本体13と、タンク本体13の両端
にそれぞれ突合せて溶着されタンク本体13の両端を閉
塞する角形箱状の一対の鏡板14,14と、タンク本体
13及び鏡板14,14の突合せ部に位置するようにタ
ンク本体13及び鏡板14,14内にそれぞれ挿入され
た一対のバッフルプレート16,16とを備える(図4
〜図6及び図9)。タンク本体13、鏡板14及びバッ
フルプレート16はこの実施の形態ではアルミニウム板
又はアルミニウム合金板により形成される。
【0009】鏡板14は矩形の底壁14a(図1
(c)、図4〜図6)と、この底壁14aの各辺からそ
れぞれ立上がり比較的高さの高い4つの側壁14b(図
1(c)、図3〜図6及び図8)と、各側壁14b間の
側壁コーナ部14dから内側に突設された4つの余肉部
14c(図1(c)、図3、図4及び図6〜図8)とを
有する。底壁14a表面には底壁14aを補強するため
の略X字状の補強凹部14eが形成される(図5)。ま
た各余肉部14cの一端は鏡板14の開口端から側壁コ
ーナ部14dに沿って所定の距離だけ鏡板14内に入っ
た箇所に位置し、他端は底壁14a近傍に達する(図1
(c)、図4及び図6)。これらの余肉部は2つに折畳
まれた状態で一端から他端に向うに従って次第に突出長
が短くなるようにそれぞれ突設される(図1(c)、図
3、図4及び図6〜図8)。鏡板14の開口端から余肉
部14cの一端までの間にはバッフルプレート16が挿
入可能に構成される(図6)。
【0010】更にバッフルプレート16は鏡板14の底
壁14aより僅かに小さい矩形の仕切部16aと、この
仕切部16aの各辺からそれぞれ立上がり比較的高さの
低い4つのフランジ部16bとを有する(図5〜図7及
び図9)。一対のバッフルプレート16,16をタンク
本体13及び鏡板14,14内に挿入することにより、
タンク本体13及び鏡板14,14内が3つの小室11
aに区画される(図9)。また仕切部16aには鉛直方
向に延びる複数の長孔16c(図5及び図7)がそれぞ
れ形成され、これらの長孔16cにより上記3つの小室
11aが連通される。バッフルプレート16はトラック
10の急発進、急制動又は急旋回等による燃料タンク1
1内の燃料の流動を抑制するために設けられる。
【0011】このように構成された鏡板の製造方法を図
1〜図4に基づいて説明する。先ず所定の厚さのアルミ
ニウム板又はアルミニウム合金板から図示しないプレス
抜き型にて所定の形状の平板素材21を打抜く(図1
(a))。この打抜かれた平板素材21は長方形の板の
四隅を切り落した形状に形成され、各四隅にはそれぞれ
深さの浅い切欠き部21aを有する材料余り部21bが
形成される。これらの切欠き部21aは、後述する深絞
り加工後の余肉部14cの一端が鏡板14の開口端から
側壁コーナ部14dに沿って所定の距離だけ鏡板14内
に入った箇所に位置させるために形成される(図1
(c)及び図4)。
【0012】次に上記平板素材21をダイス23とポン
チ24を備えた深絞り型22により深絞り加工する(図
1(b)、図1(c)、図2及び図3)。ダイス23は
鏡板14の底壁14aに相応する形状に形成されかつ鏡
板14の側壁14bの高さより深い角形凹部23aを有
する。この角形凹部23aの4つの口元コーナ部には案
内突起23bがそれぞれ形成される。またポンチ24は
上記角形凹部23aに平板素材21のほぼ板厚分だけギ
ャップを設けて遊挿可能な角柱状に形成され、かつ上記
案内突起23bに対向する角柱コーナ部に沿って逃げ溝
24bがそれぞれ形成される。
【0013】上記平板素材21を深絞り型22のダイス
23の上面に角形凹部23aを覆うように載せ(図1
(b))、この状態でポンチ24を角形凹部23aに所
定の圧力で押込むと(図1(c))、平板素材21は角
形箱状の鏡板14に成形される(図1(c)及び図
4)。このとき平板素材21の四隅の材料余り部21b
が角形凹部23aの案内突起23bにより案内され、2
つに折畳まれながらポンチ24の逃げ溝24a内に進入
して余肉部14cが形成される(図3)。このように材
料余り部21bを余肉部14cとして鏡板14の内側に
逃したので、鏡板14に発生する圧縮残留応力を低減で
きる。
【0014】このように製造された鏡板を用いた燃料タ
ンクの製造方法を図5〜図8に基づいて説明する。予め
タンク本体13をアルミニウム板又はアルミニウム合金
板等を角筒状に折曲げてシーム溶接することにより、或
は引抜き加工にて形成された角パイプを所定の長さに切
断することにより成形する(図5)。またバッフルプレ
ート16をアルミニウム板又はアルミニウム合金板を所
定の形状に打抜いた後、通常の絞り型(図示せず)にて
絞り加工することにより成形する。バッフルプレート1
6を通常の絞り型にて絞り加工しても、フランジ部16
bの高さが比較的低いので、バッフルプレート16に発
生する圧縮残留応力は小さく、溶接により熱が加わって
も殆ど変形しない。
【0015】先ずタンク本体13の両端に一対のバッフ
ルプレート16,16をそれぞれ挿入する。このときバ
ッフルプレート16,16の一部がタンク本体13の両
端からそれぞれ突出するように挿入し、この状態で溶接
等により一時的に固定する。次いで一対の鏡板14,1
4を一対のバッフルプレート16,16の突出部に嵌入
してタンク本体13の両端に突合せる(図6)。次に固
定治具26によりタンク本体13と鏡板14とを突合わ
せた状態で固定し、ガスシールドアーク溶接機27(イ
ナートガスアーク溶接機)にて上記突合せ部をバッフル
プレート16とともに溶接する。
【0016】この溶接機27は図6及び図8に詳しく示
すように、先端が上記突合せ部又は鏡板14の側壁コー
ナ部14dに対向しローラ(図示せず)により順次送り
出される細径の裸ワイヤ27aと、このワイヤ27aに
嵌入されワイヤ27aに給電するチップ27bと、ワイ
ヤ27a及びチップ27bを覆う大径のノズル27cと
を備える。ノズル27cからはアルゴンガス・ヘリウム
ガス・炭酸ガス等の不活性ガス・中性ガス等が噴射さ
れ、このガスにより裸ワイヤ27aのアークと溶接部2
7dとが大気から遮断される。この結果、溶接部27d
に酸化物・窒化物が生成しないので、溶接部27dの材
質は劣化せず、また溶融金属の還元性を高めることがで
きる。またガスシールドアーク溶接機27のうち、溶接
部27dの材質(アルミニウム又はアルミニウム合金)
とほぼ同種の裸ワイヤ27aを用いるミグ溶接機により
溶接することが好ましい。
【0017】タンク本体13と鏡板14との突合せ部を
バッフルプレート16ともに溶接するとき、この溶接長
さが長く比較的長い溶接時間を必要とするため、鏡板1
4に熱伸びが生じる。しかし、この熱伸びは鏡板14の
側壁コーナ部14dの余肉部14cにて吸収され、その
後、鏡板14の側壁コーナ部14dの折畳まれた余肉部
14cをガスシールドアーク溶接機27にて互いに溶接
する。この結果、燃料タンク11の歪みを低減できる。
またタンク本体13と鏡板14との突合せ部の溶接は図
7に詳しく示すように、−−−の順に行う。即
ち第1辺31を溶接した後に、第1辺31に対向する第
3辺33を溶接し、次に第2辺32を溶接し、更に第2
辺32に対向する第4辺34を溶接する。このような順
序で溶接すると、タンク本体13と鏡板14との角形リ
ング状の突合せ部のうち互いに対向する2つの辺31,
33を溶接した後に、他の互いに対向する2つの辺3
2,34を溶接することになるので、燃料タンク11の
変形を更に低減できる。
【0018】なお、この実施の形態では、タンク本体の
両端に一対のバッフルプレートをそれぞれ挿入した後
に、一対の鏡板を一対のバッフルプレートの突出部に嵌
入して、一対の鏡板をタンク本体の両端に突合せたが、
一対の鏡板に一対のバッフルプレートを挿入し、タンク
本体の両端に一対のバッフルプレートの突出部を挿入し
て一対の鏡板をタンク本体の端部に突合せてもよい。ま
た、この実施の形態では、タンク本体と鏡板との突合せ
部を溶接するときに、先ず第1辺を溶接した後に、第1
辺に対向する第3辺を溶接し、次に第2辺を溶接し、更
に第2辺に対向する第4辺を溶接したが、先ず第1辺を
溶接した後に、第1辺に対向する第3辺を溶接し、次に
第4辺を溶接し、更に第4辺に対向する第2辺を溶接し
てもよい。更に、この実施の形態では、タンク本体、鏡
板及びバッフルプレートをアルミニウム板又はアルミニ
ウム合金板により形成したが、ステンレス鋼板又はその
他の鋼板等により形成してもよい。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、金
属板から所定の形状の平板素材を打抜き、角形凹部の口
元コーナ部に案内突起が形成されたダイスの上面に角形
凹部を覆うように平板素材を載せ、角柱コーナ部に沿っ
て逃げ溝が形成された角柱状のポンチを角形凹部に押込
んで平板素材を深絞り加工することにより角形箱状の鏡
板を成形したので、打抜かれた平板素材を深絞り加工す
るときに、平板素材の四隅の材料余り部がダイスの角形
凹部の案内突起により案内され、折畳まれながらポンチ
の逃げ溝内に進入して余肉部が形成される。この結果、
材料余り部が余肉部として鏡板の内側に逃げることにな
るので、鏡板に発生する圧縮残留応力を低減できる。
【0020】また金属製のタンク本体の端部に金属製の
バッフルプレートをその一部が突出するように挿入し、
上記鏡板をバッフルプレートの突出部に嵌入して鏡板を
タンク本体の端部に突合せ、タンク本体と鏡板との突合
せ部をバッフルプレートとともに溶接し、更に鏡板の側
壁コーナ部の折畳まれた余肉部を互いに溶接したので、
タンク本体と鏡板との突合せ部をバッフルプレートとも
に溶接するときに、この溶接長さ及び溶接時間が比較的
長く鏡板に熱伸びが生じても、この熱伸びが鏡板の側壁
コーナ部の余肉部にて吸収される。この結果、上記熱伸
びが吸収された後に鏡板の側壁コーナ部の余肉部が溶接
されるので、燃料タンクの歪みを低減できる。
【0021】また上記鏡板に金属製のバッフルプレート
をその一部が突出するように挿入し、金属製のタンク本
体の端部にバッフルプレートの突出部を挿入して鏡板を
タンク本体の端部に突合せ、タンク本体と鏡板との突合
せ部をバッフルプレートとともに溶接し、更に鏡板の側
壁コーナ部の折畳まれた余肉部を互いに溶接しても、上
記と同様の効果が得られる。更にタンク本体と鏡板との
突合せ部をバッフルプレートとともに溶接するときに、
第1辺、第1辺に対向する第3辺、第2辺又は第4辺、
第2辺又は第4辺に対向する第4辺又は第2辺の順に溶
接すれば、上記突合せ部のうち互いに対向する2つの辺
を溶接した後に、他の互いに対向する2つの辺を溶接す
ることになるので、燃料タンクの変形を更に低減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施形態の金属製鏡板の製造方法を示
す工程図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1のB−B線断面図。
【図4】深絞り加工された鏡板の斜視図。
【図5】その鏡板をタンク本体の端部に突合わせる前の
状態を示す、鏡板、バッフルプレート及びタンク本体の
分解斜視図。
【図6】鏡板をタンク本体にバッフルプレートとともに
溶接している状態を示す図7のC−C線断面図。
【図7】鏡板をタンク本体にバッフルプレートともに溶
接する順序を示す燃料タンクの側面図。
【図8】鏡板の側壁コーナ部の折畳まれた余肉部を互い
に溶接している状態を示す図6のD−D線断面図。
【図9】その燃料タンクを搭載した車両の側面図。
【符号の説明】
11 燃料タンク 13 タンク本体 14 鏡板 14c 余肉部 14d 側壁コーナ部 16 バッフルプレート 21 平板素材 21b 材料余り部 23 ダイス 23a 角形凹部 23b 案内突起 24 ポンチ 24a 逃げ溝 31 第1辺 32 第2辺 33 第3辺 34 第4辺

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板から所定の形状の平板素材(21)を
    打抜く工程と、 角形凹部(23a)を有しかつ前記角形凹部(23a)の口元コー
    ナ部に案内突起(23b)が形成されたダイス(23)の上面に
    前記角形凹部(23a)を覆うように前記平板素材(21)を載
    せる工程と、 前記角形凹部(23a)に遊挿可能な角柱状に形成されかつ
    前記案内突起(23b)に対向する角柱コーナ部に沿って逃
    げ溝(24a)が形成されたポンチ(24)を前記角形凹部(23a)
    に押込んで前記平板素材(21)を深絞り加工することによ
    り角形箱状の鏡板(14)を成形する工程とを含む金属製鏡
    板の製造方法であって、 前記平板素材(21)の深絞り加工時に前記平板素材(21)の
    四隅の材料余り部(21b)が前記案内突起(23a)により案内
    され、折畳まれながら前記逃げ溝(24a)内に進入して余
    肉部(14c)を形成することを特徴とする金属製鏡板の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 角筒状に形成された金属製のタンク本体
    (13)の端部に金属製のバッフルプレート(16)をその一部
    が突出するように挿入する工程と、 請求項1記載の鏡板(14)を前記バッフルプレート(16)の
    突出部に嵌入して前記鏡板(14)を前記タンク本体(13)の
    端部に突合せる工程と、 前記タンク本体(13)と前記鏡板(14)との突合せ部を前記
    バッフルプレート(16)とともに溶接する工程と、 前記タンク本体(13)に溶接された前記鏡板(14)の側壁コ
    ーナ部(14d)の折畳まれた余肉部(14c)を互いに溶接する
    工程とを含む金属製鏡板を用いた燃料タンクの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の鏡板(14)に金属製のバッ
    フルプレート(16)をその一部が突出するように挿入する
    工程と、 角筒状に形成された金属製のタンク本体(13)の端部に前
    記バッフルプレート(16)の突出部を挿入して前記鏡板(1
    4)を前記タンク本体(13)の端部に突合せる工程と、 前記タンク本体(13)と前記鏡板(14)との突合せ部を前記
    バッフルプレート(16)とともに溶接する工程と、 前記タンク本体(13)に溶接された前記鏡板(14)の側壁コ
    ーナ部(14d)の折畳まれた余肉部(14c)を互いに溶接する
    工程とを含む金属製鏡板を用いた燃料タンクの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 タンク本体(13)と鏡板(14)との突合せ部
    をバッフルプレート(16)とともに溶接するときに、先ず
    第1辺(31)を溶接し、次いで前記第1辺(31)に対向する
    第3辺(33)を溶接し、次に第2辺(32)又は第4辺(34)を
    溶接し、更に前記第2辺(32)又は前記第4辺(34)に対向
    する第4辺(34)又は第2辺(32)を溶接する請求項2又は
    3記載の金属製鏡板を用いた燃料タンクの製造方法。
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