JPH10215545A - 回転/直動変換用モータ - Google Patents

回転/直動変換用モータ

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JPH10215545A
JPH10215545A JP9014332A JP1433297A JPH10215545A JP H10215545 A JPH10215545 A JP H10215545A JP 9014332 A JP9014332 A JP 9014332A JP 1433297 A JP1433297 A JP 1433297A JP H10215545 A JPH10215545 A JP H10215545A
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JP
Japan
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rotation
motor
rotor
motor shaft
rotation restricting
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JP9014332A
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Sotsuo Miyoshi
帥男 三好
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/06Means for converting reciprocating motion into rotary motion or vice versa
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K31/00Actuating devices; Operating means; Releasing devices
    • F16K31/02Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転を直動に変換するモータシャフトのネジ
部、回転規制部、ストッパ面の、相対位相の精度が悪
く、また製作のコストが高くなる問題があった。 【解決手段】 正逆に回転するロータ32と、ブッシュ
41により摺動案内され、ロータ32と螺合してロータ
の回転を直動に変換するモータシャフト33を有する回
転/直動変換用モータにおいて、モータシャフト33
は、ロータと螺合するネジ部33aと、ブッシュ41に
嵌合する回転規制部33bからなり、回転規制部33b
は、ロータ端部に形成された回転位置決め用のストッパ
部32bと当接する当接部33cを有する構成とした。
そのため、精度に関連する部位を3カ所から2カ所に低
減し、精度の向上が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、モータの回転動
作を往復動作(直動)に変換する機構を内蔵した回転/
直動変換用モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のモータとしては、従来、特開平
7−27023号公報に代表される様に以下の様な構成
を採用していた。図10はモータとしてステッパモータ
を使用した、電動式制御弁装置であるステッパモータ駆
動式排気ガス再循環制御弁の内部構造図である。図にお
いて、ハウジング1は、エンジンの排気系に連通する入
力ポート2と、エンジンの吸気系に連通する出力ポート
3、還流通路4a、4b、及びモータ及び弁本体の冷却
を行う水冷通路14を有する。バルブシート6は、還流
通路4a内に圧入され、ロールピン13にて抜け止めが
なされている。9は軸受けであるブッシュ、8はブッシ
ュ9へのデポジット進入防止のためのホルダであり、バ
ルブシート6と同一軸上でハウジング1との間に挟まれ
ている。5はバルブであり、バルブシート6に当接する
よう配置され、バルブシャフト7にカシメ構造により固
定される。バルブシャフト7はブッシュ9を貫通し、バ
ルブ5と反対側でスプリングホルダA10及びワッシャ
13をかしめ構造にて固定している。12はスプリング
Aであり、スプリングホルダA10とハウジング1間に
バルブ5が閉弁方向に付勢するよう縮設されている。
【0003】20はステッパモータ本体で、取り付けネ
ジ46により軸心が一致するようにハウジング1に取り
付けられている。22はボビンで、コイル23が巻き付
けられ、外周に磁路となるヨークA24、ヨークB25
が設けられる。29はターミナルで、コイル23と電気
的に接続されており、モータハウジング21によりコネ
クタ部を形成する。27は2つのコイル部を磁気的に遮
蔽するプレートA、26はモータハウジング21が外装
成形されるときにコイル部内周に樹脂が流れ込むのを防
止するプレートBである。31はマグネット、32はマ
グネット31を保持し内周部にモータシャフト33のネ
ジ部33aと螺合するネジ部32a、及びモータシャフ
ト33の軸方向ストッパ部32bを有するロータ、30
はロータ32両端に装着されるベアリング、28はベア
リング側圧用の板バネ、33はネジ部33aを有し、こ
れがネジ部32aと螺合してロータ32の回転を直線運
動に変換するよう往復動するモータシャフト、34はモ
ータシャフト33に圧入されたストッパピン、41はモ
ータシャフト33の軸受け作用、及び断面がD形状の穴
による回転防止作用をするモータブッシュ、40はモー
タハウジング21に同心でハウジング1との間に配置さ
れたモータホルダで、ベアリング30及びモータブッシ
ュ41を保持する。
【0004】以上の様に構成された従来のモータでは、
まずバルブ開弁動作時は、ターミナル29にコントロー
ルユニット(図示せず)から送られたパルス状の電圧に
より、マグネット31を含むロータ32がステップ状に
開弁方向回転を行う。この時、送信パルス数とステップ
数は一致しており、正確なオープンループ制御が行え
る。このステップ状の回転はロータ32のネジ部32a
とモータシャフト33のネジ部33aによりモータシャ
フト33に伝えられる。モータシャフト33は、断面が
半円形になされたいわゆるD部33bとブッシュ41の
D穴により回転方向の動きが規制されているため、ロー
タ32の回転がモータシャフト33の直線運動に変換さ
れ、開弁方向(図示下方)に移動する。
【0005】ところで、この回転/直動変換用モータの
場合、オープンループ制御を前提としたステッパモータ
であるため、モータシャフト33の制御に先立ち、正確
にモータの零位置を出し、この位置を基準としてコント
ロールユニットの初期位相と、モータの初期位相を一致
させるイニシャライズ作業が必要である。具体的には、
モータシャフトの全縮時または全伸時を零位置に定めれ
ばよい。このためモータ全縮時に、ストッパピン34が
ストッパ部に当たる位置を零位置としている。従って、
イニシャライズ時には、モータに全ステップ数以上の閉
弁信号を送り、モータの機械的な全縮時位相と同じ位相
で駆動を停止することにより、コントロールユニットと
モータの位相を一致させる。
【0006】このイニシャライズ時に、モータシャフト
33に固定されたストッパピン34と、モータシャフト
33の回転規制のためのD部33bは、正確なイニシャ
ライズの実行とイニシャライズ時の作動音を低下させる
ため、位相を正確に規定しており、その他、モータのヨ
ークA24、ヨークB25、モータブッシュ41、マグ
ネット31、ロータ32のネジ部32a、ロータ32の
ストッパ部32bについてもイニシャライズ時の位置に
おいてそれぞれの相対位置を正確に一致するよう構成し
ている。さらに、イニシャライズ後のシャフト33の軸
方向突き出し量を一定にするために、モータシャフト3
3のネジ部33aの位相と回転防止のためのD部33b
の位相をも一定にしている。
【0007】ここで言う「位相」に付いて正確に理解す
ることが、本願を理解するためにきわめて重要であるの
で、その理解を助けるため、図11にモータシャフト3
3のネジ部33aと回転規制部33bの位相関係を例と
して説明する。図に於いて60はねじ部33aのネジの
山の切始め部である。61はネジの山の切始め部60の
円周方向の角度位置を示す説明補助線である。62は回
転規制部33bの中心角度位置を示す説明補助線であ
る。
【0008】今、図11ではネジ部33aの長さをAと
するため、ネジの山の切始め部60はモータシャフト3
3の右端から距離Aの位置にある。ここでネジの切始め
の位置は、距離Aの位置でさえあればモータシャフト3
3の表面円周上のどの位置でも良いというわけではな
い。即ち、説明補助線62の位置からネジが切始められ
ている場合(説明補助線62と61とが一致する場合)
を仮に位相0度と呼ぶことにすれば、説明補助線62か
ら円周上角度αの位置(図に向って下方)から切始めら
れている場合は位相α度に相当するわけである。そし
て、ロータ32がモータシャフト33の周りを回転し、
モータシャフト33が図11に対して左右に移動すると
き、ロータ32の同じ回転角度位置に対してモータシャ
フト33の位置は上記ネジの切始め位置が位相何度であ
るかによって最大1ネジピッチ分異なることとなる。し
たがってロータ32の回転角度によってシャフト33の
位置を正確に制御するためには上記位相が製品毎にばら
つくことのないようにする必要がある。ここではネジ部
33aと回転規制部33bとの関係についてのみ説明し
たが前述の他の部分についても同様である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
モータにおいては、イニシャライズ性能の確保のため、
ストッパピン34、回転規制部であるD部33b、及び
ネジ部33aの3点の相対位置関係つまり位相を正確に
一致させる必要があるが、これらを精度よく構成するた
めには、ストッパピンの精度、ストッパピンのモータシ
ャフトへの圧入の精度、ネジ部と回転規制部との位置関
係の精度等が関係し、その調整に多くの工数がかかりコ
ストの高いものとなっていた。また、シャフトとストッ
パピンは圧入により結合しているためピン脱落等の懸念
があった。さらに、ストッパピンは通常円形断面を有す
るため、ロータのストッパ部32bとの当接面積が少な
く、使用中にストッパ部32bが摩耗し、微妙な位相の
ずれが生じるという問題点があった。
【0010】この発明は上記の問題点を解消するために
なされたもので、ストッパピンを用いずに、モータシャ
フトの回転規制部に同様の機能を持たせることにより、
位相調整のより容易な回転/直動変換用モータを提供す
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る回転/直
動変換用モータは、正逆に回転するロータと、ブッシュ
により摺動案内され、上記ロータと螺合してロータの回
転を直動に変換するモータシャフトとを有するものにお
いて、上記モータシャフトは、ロータと螺合するネジ部
と、ブッシュに摺動案内される回転規制部とを有し、上
記回転規制部には、ロータ端部に形成された回転位置決
め用のストッパ部と当接する当接部を形成している。
【0012】また、モータシャフトを、金属射出成形法
によって製造し、かつネジ部外径と同一径の芯部を回転
規制部に形成している。
【0013】また、モータシャフトを、ネジ部が転造成
型法によって製造し、回転規制部をネジ部の一端にイン
サート成形している。また、回転規制部を樹脂で構成す
る。
【0014】また、モータシャフトは、ネジ部を金属塑
性加工法によって製造し、回転規制部を金属射出成形法
にて製造し、ネジ部と回転規制部を溶接により接合して
いる。また、回転規制部には、ロータ側のストッパ部に
平面同士で当接する当接部を形成している。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る回
転/直動変換用モータの主要部を示す分解斜視図であ
る。図において、50、51はステータ、31はマグネ
ット、32はロータ、32bはロータ32の一端面に形
成されたストッパ部である。33はモータシャフトで、
これは、ロータ32と螺合するネジ部33aと、平板状
の回転規制部33bと、軸端に設けられた押し出し部3
3dとから構成されている。また、回転規制部33bに
はそのネジ部側端部にロータ32のストッパ部32bに
当たり、モータシャフト33の軸方向の動きを制限する
当接部33cが形成されている。その他の構成は図示し
ていないが図10と同様である。
【0016】これらの部品の、位相(回転方向)合わせ
は、まず、ステータ50、51(図では爪部のみ表示)
は組み合わせ時に位相が一致するようにステータ外周に
設けられた凹凸を嵌合させることで決定しており、ステ
ータ50、51とモータハウジング21はモータハウジ
ングの成型時に金型にてステータの位相を一定にするよ
うに金型に設けられた凸部とステータに設けられた凹部
(または穴)により位相を合わせている。次に、モータ
ハウジング21とモータホルダ40も同様に凹凸構造に
より固定する。さらに、モータホルダ40とモータブッ
シュ41は、ブッシュ41の角状の外形形状により規定
する。一方、ロータ32は、マグネット31と凹凸構造
にて位相を決めており、マグネット31の磁極とストッ
パ部32bが位相決めされていると同時に、ネジ部32
aについても同様に位相を決めている。
【0017】さらに、モータシャフト33も同様にそれ
ぞれの機能部が位相を決められており、構造的には、ネ
ジ部33aと、ネジ部よりモータ出力側に設けられた平
板状の回転規制部33bを有し、回転規制部33bのネ
ジ部側の端面がロータ32のストッパ部32bと当接す
る平面状の当接部33cを形成し、そしてネジ部33a
と反対方向の延長上にバルブとの当接部である押し出し
部33dを有している。この回転規制部33bは必ずし
も平板状である必要はなく、モータシャフトの回転を規
制するものであればどのような断面形状でもよい。
【0018】モータシャフト33は、同一の加工機にて
丸棒より一体で削り出されるため、ネジ部33a、回転
規制部33b、当接部33cの相対位置関係即ち位相
は、従来のストッパピンをモータシャフトに圧入したも
のに比べ、非常に高い精度で確保することが可能であ
る。よって、総合的な位相が性能に影響するイニシャラ
イズ性を十分に確保することが出来る。
【0019】実施の形態2.実施の形態2を図2、図3
について説明する。全体的な構成は図1と同様である
が、モータシャフトのみ異なる。図2はステッパモータ
のモータシャフト単体を示す斜視図であり、図におい
て、従来と同一符号は同一または相当部分を示す。33
はモータシャフトであり、これはネジ部33aと、回転
規制部33bと、押し出し部33dとが一体に形成され
ている。回転規制部33bのネジ部側がロータ32のス
トッパ部32bと当接する平面状の当接部33cを形成
している。回転規制部33bにはネジ部33aと同一の
外径を持つ芯部33eが形成され、ここから平板部が両
側に突出しているが、片側だけでもよい。
【0020】このモータシャフト33は金属射出成形法
によって製造され、ネジ部33aの外径と芯部33e外
径を同一径とし、かつネジ部33aと、回転規制部33
bの位相は、成形金型により決定され、一定に規定され
る。金属射出成型法は、非常に細かい金属粉末を樹脂に
混ぜて射出成形加工し、その後樹脂部分を除去する脱脂
工程を経た後、高い温度での焼結工程を経てシャフト完
成品となる。そのため、成形金型で規定された位相等は
そのまま完成品まで継承されるため、高い精度で位相を
確保出来る。また、成形加工なみに大量に製造すること
が可能であり、安いコストで製造可能でもある。一方、
焼結行程で自重による変形が生じやすいため、回転規制
部33bの中央に設けたネジ部と同一の外形を持つ芯部
33eがなければ、図3に一点鎖線で示すように、自重
による変形を生じるが、上記のように芯部33eを設け
ることにより、回転規制部33bの自重による変形を防
止できる。
【0021】実施の形態3.実施の形態3を図4乃至図
6について説明する。全体的な構成は図1と同様である
が、モータシャフトのみ異なる。図はステッパモータの
モータシャフト単体図であり、図において従来と同一符
号は同一または相当部分を示す。33はモータシャフト
であり、ネジ部33aと、ネジ部と反対方向への延長上
にバルブとの当接部である押し出し部33dを有し、中
央部にローレット加工部33fを設けている。
【0022】一方、回転規制部42は上記とは別部品で
形成され、上記モータシャフト33のローレット加工部
33fに樹脂インサート成形加工により構成され、回転
規制部42の平板部42bのネジ部側がロータ32のス
トッパ部32bと平面で当接する当接部42cを形成し
ている。モータシャフト33との回り止めはローレット
加工部33fにて確保される。シャフトのネジ部33a
と回転規制部42の位相は、成形金型内に設けられたネ
ジ部(あるいはネジの形状の一部)によりネジ部33a
の位相を決めた上で樹脂インサート成形加工されるた
め、正確な位相決めが出来る。また、シャフトを金属塑
性加工(転造法)で、回転規制部を成形加工で製作する
ため、大幅に安価に製作することが出来る。
【0023】実施の形態4.実施の形態4を図7乃至図
9について説明する。全体的な構成は図1と同様である
が、モータシャフトのみ異なる。図はステッパモータの
モータシャフト単体図であり、図において従来と同一符
号は同一または相当部分を示す。33はモータシャフト
であり、ネジ部33aと、ネジ部と反対方向への延長上
にバルブとの当接部である押し出し部33dを有してい
る。
【0024】一方、回転規制部42は金属射出成形法に
より形成され、回転規制部42の平板部42bのネジ部
側がロータ32のストッパ部32bと平面で当接する当
接部42cを形成している。モータシャフト33との周
り止めは、回転規制部42のモータシャフト33との嵌
合部に設けられた穴42dにおいて、モータシャフト3
3と溶接43により固定されることで確保される。モー
タシャフトのネジ部33aと回転規制部42の位相は、
溶接時に使用する治具により、ネジ形状(あるいはネジ
の形状の一部)によりネジ部33aの位相を決めた上で
溶接加工により固定されるため、正確な位相決めが出来
る。また、モータシャフト33を金属塑性加工(転造
法)で、回転規制部42を金属射出成形法で製作するた
め、安価に製作することが出来る。また、実施の形態3
と異なり、樹脂部を有しないので耐熱性を持ちながら前
記利点を享受出来る。
【0025】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、位相
を決定する部分を、ネジ位相と回転規制部の2箇所に低
減できるため位相の決定が容易になり、またロールピン
圧入の行程を省き一体化したので、位相決めを簡単に精
度よく行うことができる。また、ストッパ部との当接面
についても、面当たりとすることが出来、摩耗による位
相ずれの問題も解決することが出来る。
【0026】また、モータシャフトの製造を全切削加工
から金属射出成形法に変更し、金属射出成形法の弱点で
ある変形を防止する構造としているため、より安価で、
精度の高い回転/直動変換用モータが得られる。
【0027】また、モータシャフトはネジ部を転造成型
法によって形成し、回転規制部を樹脂材にて構成し、ネ
ジ部と、樹脂材によって構成された回転規制部の位相を
一定にするようインサート成形して構成しているため、
位相決めを安価でかつ精度よく行うことのできるものが
得られる。また、ロータが樹脂の場合、当たり部材が樹
脂同士となり、ほぼ同一の硬度での面当たりとなり、摩
耗量の大幅な低減が可能となり、摩耗による位相ずれの
問題もさらに解決することが出来る。
【0028】また、モータシャフトはネジ部を金属塑性
加工法(転造加工)によって形成し、回転規制部を金属
射出成形法にて形成し、ネジ部と、回転規制部の接合を
位相を一定にするように溶接により固定することによ
り、量産が容易で、かつ、非常に高い温度雰囲気下でも
使用することが出来る回転/直動変換用モータが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る回転/直動変
換用モータの要部を示す分解斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係る回転/直動変
換用モータのモータシャフトを示す斜視図である。
【図3】 実施の形態2のモータシャフトの動作説明図
である。
【図4】 この発明の実施の形態3に係る回転/直動変
換用モータのモータシャフトを示す平面図である。
【図5】 図4のA−A線における断面図である。
【図6】 形態3に係るモータシャフトを示す側面図で
ある。
【図7】 この発明の実施の形態4に係る回転/直動変
換用モータのモータシャフトを示す平面図である。
【図8】 図7のB−B線における断面図である。
【図9】 形態4に係るモータシャフトを示す側面図で
ある。
【図10】 従来の回転/直動変換用モータを示す断面
図である。
【図11】 位相についての説明図である。
【符号の説明】
32 ロータ、32b ストッパ部、33 モータシャ
フト、33a ネジ部、33b 回転規制部、33c
当接部、33e 芯部、41 ブッシュ42 回転規制
部、42b 平板部、42c 当接部、43 溶接。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正逆に回転するロータと、ブッシュによ
    り摺動案内され、上記ロータと螺合してロータの回転を
    直動に変換するモータシャフトとを有する回転/直動変
    換用モータにおいて、上記モータシャフトは、ロータと
    螺合するネジ部と、このネジ部と一体に形成されブッシ
    ュに摺動案内される回転規制部とを有し、上記回転規制
    部は、ロータ端部に形成された回転位置決め用のストッ
    パ部と当接する当接部を有することを特徴とする回転/
    直動変換用モータ。
  2. 【請求項2】 モータシャフトは、金属射出成形法によ
    って製造され、かつネジ部外径と同一径の芯部を回転規
    制部に形成したことを特徴とする請求項1記載の回転/
    直動変換用モータ。
  3. 【請求項3】 モータシャフトは、ネジ部が転造成型法
    によって製造され、回転規制部をネジ部の一端にインサ
    ート成形したことを特徴とする請求項1記載の回転/直
    動変換用モータ。
  4. 【請求項4】 回転規制部は、樹脂で構成されているこ
    とを特徴とする請求項3記載の回転/直動変換用モー
    タ。
  5. 【請求項5】 モータシャフトは、ネジ部が金属塑性加
    工法によって製造され、回転規制部が金属射出成形法に
    て製造され、ネジ部の一端に回転規制部を溶接により接
    合したことを特徴とする請求項1記載の回転/直動変換
    用モータ。
  6. 【請求項6】 回転規制部は、ロータ側のストッパ部に
    平面同士で当接する当接部を有することを特徴とする請
    求項1乃至請求項5のいずれか一項記載の回転/直動変
    換用モータ。
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