JPH10214727A - 冷却システム - Google Patents

冷却システム

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JPH10214727A
JPH10214727A JP1502797A JP1502797A JPH10214727A JP H10214727 A JPH10214727 A JP H10214727A JP 1502797 A JP1502797 A JP 1502797A JP 1502797 A JP1502797 A JP 1502797A JP H10214727 A JPH10214727 A JP H10214727A
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JP
Japan
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temperature
cooling
water
piping
circulating water
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JP1502797A
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English (en)
Inventor
Seiichiro Ono
征一郎 小野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】密閉型の冷却塔を使用した変圧器の水冷システ
ムで、システム系外への高温排熱供給及び冷却塔の小形
化・据付面積の縮少化のため、冷却塔の入口側及び出口
側の循環水温条件と循環水配管材の合理的な設定を図
る。 【解決手段】冷却塔3をはさんで、低温配管9にSUS304
材、高温配管10に応力腐食防止可能な特殊ステンレス
鋼材、例えばSUS316などを使用し、低温冷却水温度を約
60℃以下、高温冷却水温度を変電機器の運転に支障が
ない程度に高く保持した循環水配管系からなる水冷シス
テムとし、高温配管10に排熱利用可能な熱交換器12
を低温配管9側に循環水ポンプ11を配備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷却システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】地下変電所で、屋内地下に設置された変
圧器,リアクトル等の変電機器を冷却する水冷式の冷却
器と屋上または屋内上階に設置された密閉式冷却塔とこ
れらを閉回路に接続して送水する循環水ポンプと循環水
配管から構成される水冷システムで、変電機器から出る
排熱量を直接冷却塔から放出する標準方式に対し、循環
水配管系に熱交換器を設置して、熱交換器から排熱を取
り出して変電所あるいは隣接ビル等の冷暖房や給湯のエ
ネルギ供給のために排熱利用を行う方式が注目されてい
る。
【0003】水冷システムに使用される冷却水の水質に
よっては、機能障害を生じたり、機器の寿命が短くなる
ことがあるため、適切な水質の冷却水を使用すること
は、冷却器,冷却塔,循環水配管,熱交換器,弁類など
の冷却装置の腐食やスケール生成の防止上重要なことで
あり、水冷システムの運用にあたっては、電気協同研
究,第30巻,第6号,大容量変圧器の事故防止対策
(昭和50年3月)に指針として記述されている水質基
準に則した水質管理が一般的になされている。また、冷
却水に直接接する配管や伝熱管については、スケール付
着や壊食防止のために適正範囲の流速の設計がなされる
と共に、腐食防止の為に耐食性のある高合金やステンレ
ス鋼の材料が採用されている。
【0004】近年になり、不燃性で運転運度の高い変圧
器が実用化されると共に、水冷システムから水温レベル
の高い排熱供給が期待されると共に地下変電所に据付け
られる冷却装置の小形化と据付面積の縮少化が要求され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 (1)運転温度の高い不燃変圧器の実用化に伴い、良質
で高温の排熱利用をはかるには、冷却水の温度レベルを
上げる必要がある。しかし、水温を約60℃以上に高く
すると、循環水配管材として使用して来たオーステナイ
ト系のステンレス鋼SUS304では、応力腐食割れを起こす
可能性が高く、より高価で各種の成分を添加調質した特
殊ステンレス鋼を採用する必要がある。高温排熱の供給
が可能で、かつ応力腐食対策として高価な特殊ステンレ
ス鋼の使用量を極力削減可能とすべく、水温と配管材の
選定を図る必要がある。
【0006】(2)冷却塔の小形化あるいは据付面積を
縮少化するには、冷却塔の冷却容量が伝熱面積と熱伝達
率と温度差の積で表されるため、温度差、すなわち、外
気温に対して水温を高くすれば、その分だけ伝熱面積を
小さくすることが出来る。水温を高くとると、循環水配
管材に応力腐食割れを防止するべく高価な高殊ステンレ
ス鋼を採用する必要がある。冷却塔の小形化と据付面積
の縮少化が可能で、かつ応力腐食対策として高価な特殊
ステンレス鋼の使用量を極力削減可能とすべく、水温と
配管材の選定が必要である。
【0007】
【課題を解決するための手段】高温排熱供給および冷却
塔の小形化と据付面積の縮少化が可能である冷却水温の
高温化には、従来の安価で入手容易であったオーステナ
イト系のSO304に代わり、高価な特殊ステンレス鋼
を使用して、応力腐食対策を行うことが前提となる。
【0008】冷却水温は、冷却塔出口の低温水と冷却塔
入口の高温水の混合平均温度で考えることが出来るゆ
え、冷却塔出口の低温水は従来のステンレス鋼304の
配管が使用可能な温度レベル以下に抑え、冷却塔入口の
高温水は高温排熱と冷却塔の小形化をねらって出来るだ
け高温度に保持して、応力腐食防止可能な特殊ステンレ
ス鋼の配管を使用したシステム構成とする。
【0009】すなわち、冷却水の高温化に伴う特殊ステ
ンレス鋼の配管材の使用量削減のため、冷却塔の出口側
配管には従来のSUS304機が使用可能な低水温とし、冷却
塔の入口側配管には特殊SUS管材を使用して高水温と
し、低温水と高温水の混合平均温度レベルが極力高く保
持できるシステムを構築する。このような手段を構築す
ることにより、高価な特殊ステンレス鋼の使用量を抑制
しながら、高温排熱供給と冷却塔の小形化と据付面積の
縮少化が可能となる訳である。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に本発明の実施例と構成を示
す。1は変圧器、リアクトルなどの変電機器、2は変電
機器を冷却する水冷式の冷却器、3は冷却器から送水さ
れた熱水の熱量を大気放散する密閉型冷却塔、4〜8は
冷却塔の構成品で、4は伝熱管、5は散水管、6は散水
槽、7は散水ポンプ、8は送風機である。9,10は循
環水配管で9は低温配管、10は高温配管、11は循環
水ポンプ、12は排熱供給用の熱交換器、13は排熱利
用配管である。また、14,15,16は発明の内容を
説明するために必要な流体温度を示す部位で、14は外
気湿球温度、15は低温冷却水温度、16は高温冷却水
温度を示す。
【0011】熱交換器12からの高温排熱供給,冷却塔
3の小形化と据付面積縮少化をはかるために、低温配管
9には従来標準的に使用されて来た安価で入手容易なオ
ーステナイト系SUS304材を採用し、高温配管10には応
力腐食防止可能な特殊ステンレス鋼材として、例えば、
SUS316あるいはフエライト系ステンレス鋼材を使用す
る。低温冷却水温度15をオーステナイト系SUS304の応
力腐食発生温度限界として文献等で云われている約60
℃以下に抑え、高温冷却水温度16は、変電機器の運転
に支障のない範囲内で、出来るだけ高温に保持した温度
条件、例えば60〜90℃とすることを特徴とした水冷
システムを提供する。
【0012】従来、水冷システムの循環水配管9,10
に最も多く使用されている配管材はSUS304であるが、高
温排熱供給や冷却塔3の小形化のために、冷却水温1
5,16を約60℃以上に上げると、SUS304であっても
応力腐食割れを起こす可能性が高くなるのは一般によく
知られている。例えば、ステンレス協会編“ステンレス
鋼便覧”第3版1995年1月,日刊工業新聞社発行に
よれば、SUS304における応力腐食割れが発生する最低の
プロセス流体温度は約60℃との記述がある。応力腐食
割れを防ぐためには、より高価で各種の金属成分を添加
調質した特殊ステンレス鋼、例えばSUS316やフエライト
系ステンレスを採用する必要がある。高価な特殊ステン
レス鋼の使用量を抑制するべく、高温配管10にのみ特
殊ステンレス鋼,低温配管には安価なSUS304を使用出来
る温度条件について、従来システムの温度条件等と比較
して、図2,図3および図4に説明する。
【0013】図2は低温排熱供給の従来システムの温度
条件の代表例であり、外気湿球温度は28℃,低温冷却
水温度43℃,高温冷却水温度53℃の場合を示す。排
熱供給可能な温度は53℃以下の低温であると共に、冷
却水温もSUS304の応力腐食限界温度60℃以下であるた
め、循環水配管9,10いずれもSUS304が使用されて来
た。
【0014】図3は高温排熱供給及び冷却塔3の小形
化,据付面積縮少化をはかるべく、循環水の温度レベル
を高くした代表例であり、外気湿球温度は28℃,低温
冷却水温度63℃,高温冷却水温度73℃の場合を示す
排熱供給可能な温度は73℃以下で、図2の従来システ
ムに比べ、高温排熱の確保ができるが、低温及び高温冷
却水温度がいずれも60℃を越えるので、循環水配管
9,10いずれも高価な特殊ステンレス鋼材の使用が可
能となる。
【0015】図4は本発明による温度条件を採用した代
表例であり、高温排熱供給と冷却塔3の小形化・据付面
積縮少化が可能で、かつ低温配管には安価なSUS304が使
用可能な配管系統にしたものである。外気湿球温度は2
8℃,低温冷却水温度58℃,高温冷却水温度78℃の
場合を示す。冷却水の混合平均温度は68℃で図3の場
合と変わらず、冷却塔の大きさ・据付面積も図3の場合
と大きく変わらない。しかし、排熱供給可能な温度は7
8℃以下で、図3に比べて更に高温排熱の確保が出来る
と共に、低温冷却水温度が58℃であるため、SUS304の
応力腐食限界温度60℃以下で、低温配管にはSUS304、
高温配管には特殊ステンレス鋼の材質選定が可能とな
る。
【0016】図5はSUS304ステンレス鋼の応力腐食割れ
に関する流体温度依存性を示す関係図で、先に述べた文
献から引用したものである。流体温度が高くなると、応
力腐食割れの発生が認められ、流体温度が約60℃以下
になると、応力腐食割れが認められない。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、冷却塔をはさんで、低
温配管にSUS304材、高温配管に特殊ステンレス鋼材を使
用し、低温冷却水温度を約60℃以下、高温冷却水温度
は変電機器の運転に支障がない程度に高く保持すること
により、高温排熱供給が可能で、冷却塔の小形化,据付
面積の縮少化もはかることが出来ると同時に、経済的な
配管構成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す冷却システムの説明図。
【図2】従来システムによる温度条件の代表例の説明
図。
【図3】高温排熱供給,冷却塔の小形化を実施するため
の温度条件の代表例の説明図。
【図4】本発明の実施例を説明する温度条件の代表例の
説明図。
【図5】引用文献の写し、SUS304の応力腐食割れの特性
図。
【符号の説明】
1…変電機器、2…冷却器、3…密閉型冷却塔、4…伝
熱管、5…散水管、6…散水槽、7…散水ポンプ、8…
送風機、9…低温配管、10…高温配管、11…循環水
ポンプ、12…熱交換器、13…排熱利用配管、14…
外気湿球温度、15…低温冷却水温度、16…高温冷却
水温度。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変電機器を冷却する水冷式の冷却器と密閉
    式冷却塔とこれを閉回路に接続して送水する循環水配管
    と循環水ポンプを含む水冷システムにおいて、上記冷却
    器の出口側の循環水低温配管にオーステナイト系のステ
    ンレス鋼SUS304材を使用し、上記冷却塔の入口側の循環
    水高温配管には応力腐食割れ対策を施した特殊ステンレ
    ス鋼材を使用し、低温冷却水温度をSUS304材の応力腐食
    割れ限界温度約60℃以下に、高温冷却水温度として変
    電機器の運転に支障がない程度の温度条件,例えば60
    °〜90℃にしたことを特徴とする冷却システム。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記循環水高温配管に
    排熱利用可能な熱交換器を取付けた冷却システム。
  3. 【請求項3】請求項1において、上記循環水低温配管に
    循環水ポンプを取付けた冷却システム。
JP1502797A 1997-01-29 1997-01-29 冷却システム Pending JPH10214727A (ja)

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