JP2001188094A - 原子炉等冷却設備 - Google Patents

原子炉等冷却設備

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JP2001188094A
JP2001188094A JP2000183017A JP2000183017A JP2001188094A JP 2001188094 A JP2001188094 A JP 2001188094A JP 2000183017 A JP2000183017 A JP 2000183017A JP 2000183017 A JP2000183017 A JP 2000183017A JP 2001188094 A JP2001188094 A JP 2001188094A
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cooling
reactor
cooling water
fuel pool
heat
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JP2000183017A
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Itaru Kuwano
格 桑野
Takeo Shimizu
建男 清水
Akio Shioiri
章夫 塩入
Yuji Yamamoto
雄司 山本
Hiroshi Matsuki
博 松木
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Original Assignee
Toshiba Corp
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Abstract

(57)【要約】 【課題】定期点検期間中、原子炉圧力容器及び燃料プー
ルの除熱が継続して行うことができ、冷却水配管の物量
を低減する原子炉等冷却設備を提供する。 【解決手段】燃料プール3に接続したFPC系熱交換器
13の二次側冷却水供給配管22,冷却水戻り配管26に冷水
供給配管25と冷水戻り配管27を接続し、冷水供給配管25
と冷水戻り配管27を空気式冷凍機23に接続する。二次側
配管22,26にはそれぞれ切替弁28を設け、冷水供給配管
25には温度調節弁38を設け、冷却水戻り配管27に冷水戻
り弁40を設けた原子炉等冷却設備であるので、通常の海
水系以外の除熱系を用いてRPV及び燃料プールの除熱
が定期点検中の大半の期間継続して冷却することがで
き、同時に冷却が必要な原子炉補機冷却系及びタービン
補機冷却系の冷却系も継続して冷却することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沸騰水型原子力プ
ラントにおいて、原子炉停止時に発生する原子炉炉心の
崩壊熱、使用済燃料プール内の崩壊熱、その他の機器か
ら発生する熱を除去するための原子炉等冷却設備に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の沸騰水型原子力プラントにおける
原子炉停止時の原子炉等冷却設備を図4を参照しながら
説明する。原子炉停止時には原子炉ウエル1に設置した
原子炉圧力容器(以下、RPVと記す)2内の燃料から
崩壊熱が発生する。この崩壊熱はRPV2内の冷却水に
より奪われ、冷却水とともにRPV2に接続した残留熱
除去系ポンプ(以下、RHRポンプと記す)5及び供給
ラインを通して残留熱除去系熱交換器(以下、RHR熱
交換器と記す)6に流入して冷却され、戻りラインを通
して再びRPV2に戻している。
【0003】ここで、RHR熱交換器6には残留熱除去
系海水ポンプ(以下、RHRSポンプと記す)7からの
海水が流入し、RHR熱交換器6内を冷却し、加熱され
た海水は最終的に海に放出されて除熱(冷却)される。
RHR熱交換器6とRHRSポンプ7による除熱冷却系
は複数基並列に設置されている。
【0004】また、使用済燃料プール(以下、燃料プー
ルと記す)3内に貯蔵された使用済燃料から発生する崩
壊熱は燃料プール3内のプール水により奪われ、加熱さ
れたプール水をスキマサージタンク4から燃料プール冷
却浄化系ポンプ(以下、FPCポンプと記す)12を通し
て燃料プール冷却浄化系ろ過脱塩装置(以下、FPC−
F/Dと記す)14に流入して浄化後、燃料プール冷却浄
化系熱交換器(以下、FPC熱交換器と記す)13を通し
て冷却し、戻りラインを通し、再び燃料プール3内に戻
している。
【0005】ここで、FPC熱交換器13からの除熱(冷
却)系は複数基並列に設置されており、原子炉補機冷却
系ポンプ(以下、RCWポンプと記す)15による冷却水
の循環により原子炉補機冷却系熱交換器(以下、RCW
熱交換器と記す)16と熱交換し、常用海水ポンプ17によ
りRCW熱交換器16内を流れる海水により熱を奪い取
り、最終的に海に放出して除熱(冷却)される。また、
定検中に通常時の海水系以外の除熱系を用いた除熱を行
う際はCUW再生熱交換器9を用い、かつCUW非再生
熱交換器11への冷却水をFPC熱交換器13からの冷却水
により行うことで、RPV2の冷却を行うことができ
る。さらに、原子炉冷却材浄化系ろ過脱塩装置(以下、
CUW−F/Dと記す)10とCUWポンプ8を用いるこ
とにより、系統流量を増加させることで除熱能力の向上
を図ることができる。
【0006】さらに、原子炉補機冷却系(以下、RCW
と記す)の冷却負荷20、又はタービン補機冷却系(以
下、TCWと記す)の冷却負荷21の除熱についてはそれ
ぞれRCWポンプ15、又はTCWポンプ18による冷却水
の循環によりRCW熱交換器16又はTCW熱交換器19を
経て常用海水ポンプ17により最終的に海に放出して除熱
(冷却)される。
【0007】ここで、従来非常用設備としての海水を汲
み上げるRHRSポンプ7は多重性の観点から系統毎に
別々の取水槽から取水しており、また、複数設置されて
いる常用海水ポンプ17も非常用ポンプ近傍に別々の取水
槽から取水している。さらに、プラントによっては海水
冷却系の放水配管が最終的に1本となっているプラント
もあり、除熱構成も非常用設備についても海水直接冷却
を行っていないプラントもあるが、いずれにしても海水
により熱を奪い、最終的には海に放出して除熱(冷却)
を行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】現在設計されている除
熱(冷却)系はRHR熱交換器6,RCW熱交換器16及
びTCW熱交換器19により海水系を通じて最終的には全
て海に放出して除熱する設計となっており、原子炉停止
時の除熱系の運用上、特に問題は生じていない。しか
し、今後、原子炉停止時において次のような課題が発生
することが懸念される。
【0009】すなわち、通常運転時の除熱手段である海
水系は通常運転中に点検ができないため、原子炉停止時
に合わせて点検を行っており、しかも、原子炉停止時に
もRPV又は燃料プール内の崩壊熱及びクーラの除熱も
継続する必要があるため、海水系を全台停止することは
できない。そのため、交互に点検を行うことによる切替
運転を行っているが、今後の定期検査短縮を考慮した場
合、原子炉停止後、早期の交互点検又は全台停止による
対応をとる必要が生じる。
【0010】また、海水系の配管を共有しているプラン
トについてはその共有部の配管点検実施に伴い、RPV
又は燃料プール内の崩壊熱、補機クーラの熱除去が困難
となることが懸念される。
【0011】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、原子炉停止時に海水系を全台停止した場合、
通常の海水系以外の除熱系を用いてRPV及び燃料プー
ルの除熱が定期点検中の大半の期間継続して冷却するこ
とができ、同時に冷却が必要な原子炉補機冷却系及びタ
ービン補機冷却系の冷却系も継続して冷却することがで
き、しかも冷却水配管物量及び配管の結露防止対策に付
帯するトータル物量を低減し得る原子炉等冷却設備を提
供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
原子炉停止時に発生する炉心又は燃料プールの燃料崩壊
熱或いは機器から発生する熱を冷却する原子炉等冷却設
備において、原子力発電所に設置されている燃料プール
に接続した燃料プール冷却浄化系熱交換器の二次側冷却
水供給配管と冷却水戻り配管に切替弁を介して大気冷却
式冷凍機を接続し、前記原子炉停止時の前記燃料プール
で発生する崩壊熱又は原子炉圧力容器から発生する炉心
崩壊熱を前記切替弁の切替えにより除去できるように配
管接続してなることを特徴とする。
【0013】請求項1記載の発明によれば、海水系の全
台停止を考慮した場合、定期点検中にRPV又は燃料プ
ール内の崩壊熱の除去を残留熱除去系熱交換器に代り燃
料プール冷却浄化系熱交換器だけで大気冷却式冷凍機に
よる冷水によって冷却を全部或いは一部行うことで課題
を解決できる。ここで、燃料プール冷却浄化系熱交換器
としては条件に応じて使用済燃料プール内の崩壊熱を除
去する容量より大きな容量とすることもある。
【0014】請求項2記載の発明は、原子炉停止時に発
生する炉心又は燃料プールの燃料崩壊熱或いは機器から
発生する熱を冷却する原子炉等冷却設備において、原子
力発電所に設置されている原子炉補機冷却系、タービン
補機冷却系のいずれか1系統或いは両系統の冷却水供給
配管及び冷却水戻り配管に切替弁を介して大気冷却式冷
凍機を接続し、前記原子炉補機冷却系及び前記タービン
補機冷却系の循環水に冷却水を混合させることにより、
前記原子炉停止時に前記原子炉補機冷却系及び前記ター
ビン補機冷却系で発生する熱を除去するように配管接続
してなることを特徴とする。
【0015】請求項2記載の発明によれば、原子炉補機
冷却系及びタービン補機冷却系の冷却水供給配管へ大気
冷却式冷凍機による冷水供給配管を追加することによ
り、原子炉補機クーラ及びタービン補機クーラの除熱の
必要な負荷の除熱を十分に行うことが可能となるような
冷却水を供給できる設備とすることで課題を解決でき
る。
【0016】請求項3記載の発明は、原子炉停止時に発
生する炉心又は燃料プールの燃料崩壊熱或いは機器から
発生する熱を冷却する原子炉等冷却設備において、原子
力発電所に設置されている残留熱除去系の残留熱除去系
熱交換器の二次側冷却水供給配管と冷却水戻り配管に切
替弁を介して大気冷却式冷凍機を接続し、前記原子炉停
止時の燃料プールで発生する崩壊熱及び原子炉圧力容器
から発生する炉心崩壊熱を前記切替弁の切替えにより除
去できるように配管接続してなることを特徴とする。
【0017】請求項3記載の発明によれば、海水系の全
台停止を考慮した場合、定期点検中にRPV又は燃料プ
ール内の崩壊熱の除去を燃料プール冷却浄化系熱交換器
を用いず残留熱除去系熱交換器だけで大気冷却式冷凍機
による冷水によって冷却を行うことで課題を解決する。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1記載の大
気冷却式冷凍機の冷却水系と、請求項2記載の大気冷却
式冷凍機の冷却水系を共通とすることを特徴とする。請
求項4記載の発明によれば、請求項1記載の発明と請求
項2記載の発明の大気冷却式冷凍機の冷却系を共用化す
ることで課題を解決できるとともに、設備を最適化する
ことができる。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項2記載の大
気冷却式冷凍機の冷却水系と、請求項3記載の大気冷却
式冷凍機の冷却水系を共通とすることを特徴とする。請
求項5記載の発明によれば、請求項2記載の発明と請求
項3記載の発明の大気冷却式冷凍機の冷却水系を共用化
することで課題を解決できるとともに、設備を最適化す
ることができる。
【0020】請求項6記載の発明は、原子炉停止時に発
生する炉心又は燃料プールの燃料崩壊熱或いは機器から
発生する熱を冷却する原子炉等冷却設備において、原子
力発電所に設置されている原子炉補機冷却系、タービン
補機冷却系のいずれか1系統或いは両系統に換気空調冷
水系からの冷却水供給配管及び冷却水戻り配管に切替弁
を介して接続し、前記原子炉補機冷却系及び前記タービ
ン補機冷却系の循環水に換気空調冷水系から冷水を混合
させることにより、前記原子炉停止時に原子炉補機冷却
系及びタービン補機冷却系で発生する熱を換気空調冷水
系で除去するように配管接続してなることを特徴とす
る。
【0021】請求項6記載の発明によれば、原子炉補機
冷却系及びタービン補機冷却系の冷却水供給配管へ換気
空調系の冷凍機による冷水供給配管を設けることによ
り、原子炉補機クーラ及びタービン補機クーラの除熱に
必要な負荷の除熱を十分に行うことができる冷却水を供
給できる。
【0022】請求項7記載の発明は、原子炉停止時に発
生する炉心又は燃料プールの燃料崩壊熱或いは機器から
発生する熱を冷却する原子炉等冷却設備において、原子
力発電所に設置されている原子炉冷却材浄化系非再生熱
交換器の二次側冷却水供給配管と冷却水戻り配管に切替
弁を介して大気冷却式冷凍機を接続し、前記原子炉停止
時の前記燃料プールで発生する崩壊熱又は原子炉圧力容
器から発生する炉心崩壊熱を前記切替弁の切替え及び原
子炉冷却材浄化系再生熱交換器の胴側バイパス配管を運
用することとにより除去できるように配管接続してなる
ことを特徴とする。
【0023】請求項7記載の発明によれば、海水系の全
台停止を考慮した場合、定期点検中にRPV又は燃料プ
ール内の崩壊熱の除去の一部を残留熱除去系熱交換器に
代り原子炉冷却材熱交換器により大気冷却式冷凍機によ
る冷水によって冷却を行うことで課題の一部を解決でき
る。
【0024】請求項8記載の発明は、請求項1記載の前
記大気冷却式冷凍機の冷却水系と、請求項2記載の前記
大気冷却式冷凍機の冷却水系と、請求項7記載の前記大
気冷却式冷凍機の冷却水系を共通とすることを特徴とす
る。
【0025】請求項8記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と請求項2記載の発明と請求項7記載の発明の
大気冷却式冷凍機の冷却系を共用化することで課題を解
決できるとともに、設備を最適化することができる。
【0026】請求項9記載の発明は、原子炉停止時に発
生する炉心又は燃料プールの燃料崩壊熱或いは機器から
発生する熱を冷却する原子炉等冷却設備において、原子
力発電所に設置されている燃料プールに接続した燃料プ
ール冷却浄化系熱交換器の二次側冷却水供給配管と二次
側冷却として燃料プール冷却浄化系を冷却している原子
炉補機冷却系の冷却水戻り母管に切替弁を介して大気冷
却式冷凍機を接続し、前記原子炉停止時の前記燃料プー
ルで発生する崩壊熱又は原子炉圧力容器から発生する炉
心崩壊熱及び原子炉補機冷却系で発生する熱を前記切替
弁の切替えにより除去できるように配管接続してなるこ
とを特徴とする。
【0027】請求項9記載の発明によれば、海水系の全
台停止を考慮した場合、定期点検中にRPV又は燃料プ
ール内の崩壊熱の除去を残留熱除去系熱交換器に代り燃
料プール冷却浄化系熱交換器だけで大気冷却式冷凍機に
よる冷水によって全部或いは一部の冷却、さらに原子炉
補機冷却系で発生する熱の冷却も行うことで課題を解決
できるとともに、設備を最適化することができる。
【0028】請求項10記載の発明は、原子炉停止時に発
生する炉心又は燃料プールの燃料崩壊熱或いは機器から
発生する熱を冷却する原子炉等冷却設備において、原子
力発電所に設置されている原子炉冷却材浄化系非再生熱
交換器の二次側冷却水供給配管と二次側冷却として原子
炉冷却材浄化系を冷却している原子炉補機冷却系の冷却
水戻り母管に切替弁を介して大気冷却式冷凍機を接続
し、前記原子炉停止時の前記燃料プールで発生する崩壊
熱又は原子炉圧力容器から発生する炉心崩壊熱及び原子
炉補機冷却系で発生する熱を前記切替弁の切替え及び原
子炉冷却材浄化系再生熱交換器の胴側バイパス配管を運
用することとにより除去できるように配管接続してなる
ことを特徴とする。
【0029】請求項10記載の発明によれば、海水系の全
台停止を考慮した場合、定期点検中にRPV又は燃料プ
ール内の崩壊熱の除去の一部を残留熱除去系熱交換器に
代り原子炉冷却浄化系熱交換器により大気冷却式冷凍機
による冷水によって冷却を行うこと、さらに原子炉補機
冷却系で発生する熱の冷却も行うことで課題の一部を解
決できるとともに、設備を最適化することができる。
【0030】請求項11記載の発明は、原子炉停止時に発
生する炉心又は燃料プールの燃料崩壊熱或いは機器から
発生する熱を冷却する原子炉等冷却設備において、原子
力発電所に設置されている残留熱除去系の残留熱除去系
熱交換器の二次側冷却水供給配管と二次側冷却として残
留熱除去系を冷却している原子炉補機冷却系の冷却水戻
り母管に切替弁を介して大気冷却式冷凍機を接続し、前
記原子炉停止時の前記燃料プールで発生する崩壊熱又は
原子炉圧力容器から発生する炉心崩壊熱及び原子炉補機
冷却系で発生する熱を前記切替弁の切替えにより除去で
きるように配管接続してなることを特徴とする。
【0031】請求項11記載の発明によれば、海水系の全
台停止を考慮した場合、定期点検中にRPV又は燃料プ
ール内の崩壊熱の除去の一部を燃料プール冷却浄化系熱
交換器を用いず残留熱除去系熱交換器だけで大気冷却式
冷凍機による冷水によって冷却を行うことで課題を解決
する。
【0032】請求項12記載の発明は、前記原子炉補機冷
却系及び前記タービン補機冷却系へ接続した前記大気冷
却式冷凍機の冷却水系冷却水供給配管に温度調節弁を設
置してなることを特徴とする。
【0033】請求項12記載の発明によれば、請求項2,
請求項4,請求項5,請求項6,請求項8の発明に加
え、原子炉補機冷却系及びタービン補機冷却系の冷却水
供給配管に温度調節弁を設けて、原子炉補機クーラ、タ
ービン補機クーラの冷却水供給温度を一定に保つように
大気冷却式冷凍機からの冷水量を制御することで課題を
解決できる。
【0034】なお、本発明においては、請求項9,請求
項10,請求項11の何れかに記載された発明における大気
冷却式冷凍機の冷却水系と、請求項2記載の発明のター
ビン補機冷却系を冷却する大気冷却式冷凍機の冷却水系
とを共通とする構成をとってもよい。あるいは、請求項
2,請求項9,請求項10,請求項11の何れかに記載され
た大気冷却式冷凍機の冷却水系を発電所内で複数号機に
ついての共用設備とする構成をとってもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1により
本発明に係る原子炉等冷却設備の第1の実施の形態を説
明する。なお、図1中、図4と同一部分には同一符号を
付して重複説明は省略する。
【0036】本実施の形態は図1に示したように、燃料
プール浄化系のFPC熱交換器13の二次側冷却水を供給
するRCW冷却水供給配管22に、空気式冷凍機23を冷却
源とし冷水ポンプ24により冷水供給を行う冷水供給配管
25を、またRCW冷却水戻り配管26に空気式冷凍機23を
冷却源とし冷水ポンプ24により冷水供給を行う冷水戻り
配管27を接続する。更にRCW冷却水供給配管22及び戻
り配管26上にRCW側切替弁28を、冷水供給配管25及び
冷水戻り配管27上に冷水側切替弁29を設置する(請求項
1対応)。
【0037】原子炉冷却材浄化系のCUW非再生熱交換
器11の二次側冷却水であるRCW冷却水供給配管22に空
気式冷凍機23を冷却源とし冷水ポンプ24により冷水供給
を行う冷水供給配管25を、またRCW冷却水戻り配管26
に空気式冷凍機23を冷却源とし冷水ポンプ24により冷水
供給を行う冷水戻り配管27を接続する。更にRCW冷却
水供給配管22及び戻り配管26上にRCW側切替弁28を、
冷水供給配管25及び冷水戻り配管27上に冷水側切替弁29
を設置する(請求項7対応)。
【0038】原子炉補機冷却水系のRCW冷却水供給母
管30に大気冷却式冷凍機、例えば空気式冷凍機23を冷却
源とし冷水ポンプ24により冷水供給を行う冷水供給配管
25を、RCW冷却水戻り母管31に空気式冷凍機23を冷却
源とし冷水ポンプ24により冷水供給を行う冷水戻り配管
27を接続する。
【0039】タービン補機冷却系のTCW冷却水供給母
管32に空気式冷凍機23をを冷却源とし冷水ポンプ24によ
り冷水供給を行う冷水供給配管25を接続し、TCW冷却
水戻り母管33に空気式冷凍機23を冷却源とし冷水ポンプ
24により冷水供給を行う冷水戻り配管27を接続する(請
求項2,4,8対応)。
【0040】また冷水供給配管25からRCW冷却水系冷
却負荷34,35(CUW非再生熱交換器11も含む)及びT
CW冷却水系冷却負荷36,37への冷水供給は、原子炉補
機冷却水系及びタービン補機冷却水系へ接続した冷水供
給配管25に温度調節弁38を設置して、RCW冷却水供給
配管22又はTCW冷却水供給母管32に設置された温度計
により一定温度の冷却水が供給できるように冷却水量を
調整する。
【0041】さらにRCW冷却水供給母管30への冷水供
給配管25に温度調節弁38を、TCW冷却水供給母管32へ
の冷水供給配管25に温度調節弁38を設置、RCW冷却水
戻り母管31への冷水戻り配管27上に冷水戻り弁40を、T
CW冷却水戻り母管33への冷水供給配管25に冷水戻り弁
40を設置する(請求項12対応)。
【0042】次に本実施の形態の作用を説明する。通常
の原子炉停止時の熱の除去のうち、RPV2の冷却はR
HRポンプ5、RHRSポンプ7によりRHR熱交換器
6を介して行い、燃料プール3の冷却はFPCポンプ12
により循環する燃料プール水をFPC熱交換器13を介し
てRCWポンプ15により循環する原子炉補機冷却水をR
CW熱交換器16を介してSWポンプ17により海水冷却を
行っている。
【0043】また、原子炉補機冷却水系及びタービン補
機冷却水系の除熱負荷のうち、FPC熱交換器13以外で
除熱が必要な熱負荷は原子炉補機冷却水をRCW熱交換
器16を介してSWポンプ17、或いはタービン補機冷却水
をTCW熱交換器19を介してSWポンプ17により海水冷
却を行っている。
【0044】これに対し、今後の定検短縮等で定検中に
通常の海水系以外の除熱系を用いた除熱を行う際は、F
PC熱交換器13への冷却水を空気式冷凍機23を用いて冷
水ポンプ24により供給される冷水により行う。これによ
りRPV2及び燃料プール3の崩壊熱の除去を残留熱除
去系に繋がる海水系或いは原子炉補機冷却水系に繋がる
海水系を用いることなく達成することが可能となる。な
お、ここでFPC熱交換器13については必要な除熱が可
能な容量のものとする。
【0045】またFPC熱交換器13のみならずCUW非
再生熱交換器11への冷却水も空気式冷凍機23を用いて冷
水ポンプ24により供給される冷水により行う。ここでC
UW系の冷却能力を向上されるためCUW再生熱交換器
9についてはCUW再生熱交換器バイパス配管43を運用
する。これによりRPV2及び燃料プール3の崩壊熱の
除去を残留熱除去系に繋がる海水系或いは原子炉補機冷
却水系に繋がる海水系を用いることなく達成することが
可能となる。
【0046】また、同様に原子炉補機冷却水系及びター
ビン補機冷却水系の負荷についても冷却水供給及び戻り
配管25,27によって空気式冷凍機23を用い冷水ポンプ24
により供給される冷水を供給することで、RCW熱交換
器16或いはTCW熱交換器19による除熱を必要とせず、
結果的に海水系を用いずに除熱が可能となる。
【0047】ここで、原子炉補機冷却水系及びタービン
補機冷却水系各負荷への冷却水の供給はRCWポンプ15
或いはTCWポンプ18によって循環される冷却水に空気
式冷凍機23、冷水ポンプ24による冷水供給配管25から冷
水を必要量供給することで除熱を行うこととなり、この
冷水供給配管25へ温度調節弁38を設けることで、一定温
度の冷却水を原子炉補機冷却水系及びタービン補機冷却
水系各負荷に供給することが可能となる。
【0048】本実施の形態によれば、原子炉停止時に海
水系を全台停止した場合、通常の海水系以外の除熱系を
用いて燃料プール3及びRPV2内の除熱が定期点検中
の大半の期間継続して冷却可能となる。また、定期点検
中に冷却が必要な原子炉補機冷却水系及びタービン補機
冷却水系の冷却も最適な系統構成により継続して行うこ
とができる。
【0049】(第2の実施の形態)図2により本発明に
係る原子炉等冷却設備の第2の実施の形態を説明する。
本実施の形態は、燃料プール浄化系のFPC熱交換器13
の二次側冷却水であるRCW冷却水供給配管22に空気式
冷凍機23を冷却源とし冷水ポンプ24により冷水供給を行
う冷水供給配管25を、また、RCW冷却水戻り配管26に
空気式冷凍機23を冷却源とし冷水ポンプ24により冷水供
給を行う冷水戻り配管27を接続する。
【0050】さらに、RCW冷却水供給配管22及び戻り
配管26上にRCW側切替弁28を設け、冷水供給配管25及
び冷水戻り配管27上に冷水側切替弁29を設置する(請求
項1対応)。
【0051】原子炉補機冷却水系の原子炉補機冷却水供
給母管30に換気空調冷水系設備42を冷却源とした冷水供
給配管25を、RCW冷却水戻り母管31に換気空調冷水系
設備42を冷却源とした冷水戻り配管27を接続する。
【0052】タービン補機冷却水系のTCW冷却水供給
母管32に換気空調冷水系設備42を冷却源とした冷水供給
配管25を接続し、TCW冷却水戻り母管33に換気空調冷
水系設備42を冷却源とした冷水戻り配管27を接続する
(請求項6対応)。
【0053】また、冷水供給配管25からRCW冷却水系
冷却負荷34,35(CUW非再生熱交換器11も含む)及び
TCW冷却水系冷却負荷36,37へ冷水供給は、原子炉補
機冷却水系及びタービン補機冷却水系へ接続した冷水供
給配管25に温度調節弁38を設置して、RCW冷却水供給
配管22又はTCW冷却水供給母管32に設置された温度計
により一定温度の冷却水が供給できるように冷却水量を
調整する。
【0054】さらに、RCW冷却水供給母管30への冷水
供給配管25に温度調節弁38を設け、TCW冷却水供給母
管32への冷水供給配管25に温度調節弁38を設け、RCW
冷却水戻り母管31への冷水戻り配管27に冷水戻り弁40を
設け、TCW冷却水戻り母管33への冷水供給配管25上に
冷水戻り弁40を設ける(請求項12対応)。
【0055】次に本実施の形態の作用を説明する。通常
の原子炉停止時の熱の除去のうち、RPV2の冷却はR
HRポンプ5、RHRSポンプ7によりRHR熱交換器
6を介して行い、燃料プール3の冷却はFPCポンプ12
により循環する燃料プール水をFPC熱交換器13を介し
てRCWポンプ15により循環する原子炉補機冷却水をR
CW熱交換器16を介してSWポンプ17により海水冷却を
行っている。
【0056】また、原子炉補機冷却水系及びタービン補
機冷却水系の除熱負荷のうち、FPC熱交換器13以外で
除熱が必要な熱負荷は原子炉補機冷却水をRCW熱交換
器16を介してSWポンプ17、又はTCW冷却水をTCW
熱交換器19を介してSWポンプ17により海水冷却を行っ
ている。
【0057】これに対し、今後の定期点検短縮等で定期
点検中に通常の海水系以外の除熱系を用いた除熱を行う
際は、FPC熱交換器13への冷却水を空気式冷凍機23を
用い冷水ポンプ24により供給される冷水により行うこと
で、RPV2及び燃料プール3の崩壊熱の除去を残留熱
除去系に繋がる海水系又は原子炉補機冷却水系に繋がる
海水系を用いることなく達成することができる。なお、
ここで、FPC熱交換器13については必要な除熱が可能
な容量のものとする。
【0058】また、同様に原子炉補機冷却水系及びター
ビン補機冷却水系の負荷についても冷水供給配管25及び
冷水戻り配管27によって換気空調冷水系設備42を用いた
冷水を供給することでRCW熱交換器16又はTCW熱交
換器19による除熱を必要とせず、結果的に海水系を用い
ることなく除熱が可能となる。
【0059】ここで、原子炉補機冷却水系及びタービン
補機冷却水系各負荷への冷却水の供給はRCWポンプ15
又はTCWポンプ18によって循環される冷却水に換気空
調冷水系設備42から冷水供給配管25を経て冷水を必要量
供給することで、除熱を行うことができる。また、この
冷水供給配管25へ温度調節弁38を設けることで、一定温
度の冷却水を原子炉補機冷却水系及びタービン補機冷却
水系各負荷に供給することができる。
【0060】本実施の形態によれば、今後想定される前
述したような状況の際に通常の海水系以外の除熱系を用
いて燃料プール3及びRPV2内の除熱が定期点検中の
大半の期間継続して冷却可能となり、また、定期点検中
に冷却が必要な原子炉補機冷却水系及びタービン補機冷
却水系の冷却も最適な系統構成により継続して行うこと
ができる。
【0061】(第3の実施の形態)図1により本発明に
係る原子炉等冷却設備の第3の実施の形態を説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態で説明した原子炉等冷
却設備の概要図である。本実施の形態はFPC熱交換器
13の二次側のRCW冷却水配管22,26への冷水供給配管
25、冷水戻り配管27を接続するのではなく、RHR熱交
換器6の二次側冷却水配管へ接続を行い、冷水供給配管
25ないしは冷水戻り配管27上に切替弁29を設置する(請
求項3,5対応)。
【0062】次に本実施の形態の作用を説明する。通常
の原子炉停止時の熱の除去のうち、RPV2の冷却はR
HRポンプ5、RHRSポンプ7によりRHR熱交換器
6を介して行い、燃料プール3の冷却はFPCポンプ12
により循環する燃料プール水をFPC熱交換器13を介し
てRCWポンプ15により循環する原子炉補機冷却水をR
CW熱交換器16を介してSWポンプ17により海水冷却を
行っている。
【0063】また、原子炉補機冷却水系及びタービン補
機冷却水系の除熱負荷のうち、FPC熱交換器13以外で
除熱が必要な熱負荷は原子炉補機冷却水をRCW熱交換
器16を介してSWポンプ17又はタービン補機冷却水をT
CW熱交換器19を介してSWポンプ17により海水冷却を
行っている。
【0064】これに対し、今後の定期点検短縮等で定期
点検中に通常の海水系以外の除熱系を用いた除熱を行う
際は、RHR熱交換器6への冷却水を空気式冷凍機23を
用い冷水ポンプ24により供給される冷水で行うことで、
RPV2及び燃料プール3の崩壊熱の除去を残留熱除去
系に繋がる海水系或いは原子炉補機冷却水系に繋がる海
水系を用いることなく達成することができる。
【0065】また、同様に原子炉補機冷却水系及びター
ビン補機冷却水系の負荷についても冷却水供給配管25及
び戻り配管27によって空気式冷凍機23を用い冷水ポンプ
24により供給される冷水を供給することでRCW熱交換
器16又はTCW熱交換器19による除熱を必要とせず、結
果的に海水系を用いることなく除熱が可能となる。
【0066】ここで、原子炉補機冷却水系及びタービン
補機冷却水系各負荷への冷却水の供給はRCWポンプ15
又はTCWポンプ18によって循環される冷却水に空気式
冷凍機23、冷水ポンプ24による冷水供給配管25から冷水
を必要量供給することで除熱を行うこととなり、この冷
水供給配管25へ温度調節弁38を設けることで一定温度の
冷却水を原子炉補機冷却水系及びタービン補機冷却水系
各負荷に供給することが可能となる。
【0067】本実施の形態によれば、今後想定される前
述したような状況の際に通常の海水系以外の除熱系を用
いて燃料プール3及びRPV2内の除熱が定期点検中の
大半の期間継続して冷却可能となり、また定期点検中に
冷却が必要な原子炉補機冷却水系及びタービン補機冷却
水系の冷却も最適な系統構成により継続して行うことが
できる。
【0068】(第4の実施の形態)図1及び図2により
本実施の形態に係る原子炉等冷却設備の第4の実施の形
態を説明する。
【0069】本実施の形態は図1及び図2において、原
子炉補機冷却水系及びタービン補機冷却水系へ接続した
冷水供給配管25に温度調節弁38の代りに流量調節弁を設
置する。その他は第1から第2の実施の形態と同様であ
る。
【0070】次に本実施の形態の作用を説明する。作用
については第1及び第2の実施の形態のなかで温度調節
弁38を流量調節弁に代えることにより、原子炉補機冷却
水系及びタービン補機冷却水系各負荷への冷水の供給を
一定流量で行い、最終的には原子炉補機冷却水系及びタ
ービン補機冷却水系各負荷への冷却水供給を制御するこ
とが可能となる。
【0071】本実施の形態によれば、今後想定される前
述したような状況の際に通常の海水系以外の除熱系を用
いて燃料プール3及びRPV2内の除熱が定検中の大半
の期間継続して冷却可能となり、また定検中に冷却が必
要な原子炉補機冷却水系及びタービン補機冷却水系の冷
却も継続して行うことができる。
【0072】(第5の実施の形態)図3により本発明に
係る原子炉等冷却設備の第5の実施の形態を説明する。
なお、図3中、図4と同一部分には同一符号を付して重
複説明は省略する。
【0073】本実施の形態は図3に示したように、燃料
プール浄化系のFPC熱交換器13の二次側冷却水である
RCW冷却水供給配管22に空気式冷凍機23を冷却源とし
冷水ポンプ24により冷水供給を行う冷水供給配管25を、
また原子炉補機冷却水系のRCW冷却水戻り母管31に空
気式冷凍機23を冷却源とし冷水ポンプ24により冷水供給
を行う冷水戻り配管27を接続する。更にRCW冷却水供
給配管22上にRCW側切替弁28、冷水供給配管25及び冷
水戻り配管27上に冷水側切替弁29を設置する(請求項9
対応)。
【0074】原子炉冷却材浄化系のCUW非再生熱交換
器11の二次側冷却水であるRCW冷却水供給配管22に空
気式冷凍機23を冷却源とし冷水ポンプ24により冷水供給
を行う冷水供給配管25を、また原子炉補機冷却水系のR
CW冷却水戻り母管31に空気式冷凍機23を冷却源とし冷
水ポンプ24により冷水供給を行う冷水戻り配管27を接続
する。更にRCW冷却水供給配管22上にRCW側切替弁
28、冷水供給配管25及び冷水戻り配管27上に冷水側切替
弁29を設置する(請求項10対応)。なお、ここでの冷水
戻り配管27及びその配管上の冷水側切替弁29は前段落の
ものと共用する。
【0075】タービン補機冷却系のTCW冷却水供給母
管32に空気式冷凍機23を冷却源とし冷水ポンプ24により
冷水供給を行う冷水供給配管25を接続し、TCW冷却水
戻り母管33に空気式冷凍機23を冷却源とし冷水ポンプ24
により冷水供給を行う冷水戻り配管27を接続する。
【0076】また冷水供給配管25からTCW冷却水系冷
却負荷36,37への冷水供給は、タービン補機冷却水系へ
接続した冷水供給配管25に温度調節弁38を設置して、T
CW冷却水供給母管32に設置された温度計により一定温
度の冷却水が供給できるように冷却水量を調整する。
【0077】さらにTCW冷却水供給母管32への冷水供
給配管25に温度調節弁38を設置、TCW冷却水戻り母管
33への冷水供給配管25に冷水戻り弁40を設置する(請求
項12対応)。
【0078】次に本実施の形態の作用を説明する。通常
の原子炉停止時の熱の除去のうち、RPV2の冷却はR
HRポンプ5、RHRSポンプ7によりRHR熱交換器
6を介して行い、燃料プール3の冷却はFPCポンプ12
により循環する燃料プール水をFPC熱交換器13を介し
てRCWポンプ15により循環する原子炉補機冷却水をR
CW熱交換器16を介してSWポンプ17により海水冷却を
行っている。
【0079】また、原子炉補機冷却水系及びタービン補
機冷却水系の除熱負荷のうち、FPC熱交換器13以外で
除熱が必要な熱負荷は原子炉補機冷却水をRCW熱交換
器16を介してSWポンプ17、或いはタービン補機冷却水
をTCW熱交換器19を介してSWポンプ17により海水冷
却を行っている。
【0080】これに対し、今後の定検短縮等で定検中に
通常の海水系以外の除熱系を用いた除熱を行う際は、C
UW非再生熱交換器11或いはFPC熱交換器13への冷却
水を空気式冷凍機23を用いて冷水ポンプ24により供給さ
れる冷水により行う。ここでCUW系の冷却能力を向上
されるためCUW再生熱交換器9についてはCUW再生
熱交換器バイパス配管43を運用する。これによりRPV
2及び燃料プール3の崩壊熱の除去を残留熱除去系に繋
がる海水系或いは原子炉補機冷却水系に繋がる海水系を
用いることなく達成することが可能となる。
【0081】また、ここで原子炉補機冷却水系の負荷に
ついてはCUW熱交換器11或いはFPC熱交換器13を冷
却した冷水はRCW冷却水戻り母管31部で他のRCW負
荷の出口冷却水と合流するが、温度的には十分他のRC
W負荷の冷却可能なため、RCWポンプ15を経てRCW
冷却水供給母管30により他のRCW負荷への冷却水供給
の循環継続が可能となる。最終的にはCUW熱交換器1
1、FPC熱交換器13を冷水にて、他のRCW負荷は冷
水より温度が高い冷却水の供給により冷却が達成され結
果的にRCW熱交換器16による除熱を必要とせず、即ち
海水系を用いずに除熱が可能となる。なお、最終的な除
熱はRCW冷却水戻り母管31に接続する冷水戻り配管27
を経て空気式冷凍機により行われる。
【0082】また、同様にタービン補機冷却水系の負荷
についても冷却水供給及び戻り配管25,27によって空気
式冷凍機23を用い冷水ポンプ24により供給される冷水を
供給することで、TCW熱交換器19による除熱を必要と
せず、結果的に海水系を用いずに除熱が可能となる。
【0083】ここで、タービン補機冷却水系各負荷への
冷却水の供給はTCWポンプ18によって循環される冷却
水に空気式冷凍機23、冷水ポンプ24による冷水供給配管
25から冷水を必要量供給することで除熱を行うこととな
り、この冷水供給配管25へ温度調節弁38を設けること
で、一定温度の冷却水をタービン補機冷却水系各負荷に
供給することが可能となる。
【0084】本実施の形態によれば、原子炉停止時に海
水系を全台停止した場合、通常の海水系以外の除熱系を
用いて燃料プール3及びRPV2内の除熱が定期点検中
の大半の期間継続して冷却可能となる。また、定期点検
中に冷却が必要な原子炉補機冷却水系及びタービン補機
冷却水系の冷却も最適な系統構成により継続して行うこ
とができる。
【0085】(第6の実施の形態)図3により本発明に
係る原子炉等冷却設備の第6の実施の形態を説明する。
図3は本発明の第5の実施の形態で説明した原子炉等冷
却設備の概要図である。本実施の形態はFPC熱交換器
13の二次側のRCW冷却水配管22への冷水供給配管25、
RCW冷却水戻り母管31への冷水戻り配管27を接続する
のではなく、RHR熱交換器6の二次側冷却水配管へ接
続を行い、冷水供給配管25ないしはRCW冷却水戻り母
管31上に切替弁29を設置する(請求項11対応)。
【0086】次に本実施の形態の作用を説明する。通常
の原子炉停止時の熱の除去のうち、RPV2の冷却はR
HRポンプ5、RHRSポンプ7によりRHR熱交換器
6を介して行い、燃料プール3の冷却はFPCポンプ12
により循環する燃料プール水をFPC熱交換器13を介し
てRCWポンプ15により循環する原子炉補機冷却水をR
CW熱交換器16を介してSWポンプ17により海水冷却を
行っている。
【0087】また、原子炉補機冷却水系及びタービン補
機冷却水系の除熱負荷のうち、FPC熱交換器13以外で
除熱が必要な熱負荷は原子炉補機冷却水をRCW熱交換
器16を介してSWポンプ17、或いはタービン補機冷却水
をTCW熱交換器19を介してSWポンプ17により海水冷
却を行っている。
【0088】これに対し、今後の定検短縮等で定検中に
通常の海水系以外の除熱系を用いた除熱を行う際は、R
HR熱交換器6或いはCUW非再生熱交換器11への冷却
水を空気式冷凍機23を用いて冷水ポンプ24により供給さ
れる冷水により行う。これによりRPV2及び燃料プー
ル3の崩壊熱の除去を残留熱除去系に繋がる海水系或い
は原子炉補機冷却水系に繋がる海水系を用いることなく
達成することが可能となる。
【0089】また、ここで原子炉補機冷却水系の負荷に
ついてはRHR熱交換器6或いはCUW熱交換器11を冷
却した冷水はRCW冷却水戻り母管31部で他のRCW負
荷の出口冷却水と合流するが、温度的には十分他のRC
W負荷の冷却可能なため、RCWポンプ15を経てRCW
冷却水供給母管30により他のRCW負荷への冷却水供給
の循環継続が可能となる。最終的にはRHR熱交換器
6、CUW熱交換器11を冷水にて、他のRCW負荷は冷
水より温度が高い冷却水の供給により冷却が達成され結
果的にRCW熱交換器16による除熱を必要とせず、即ち
海水系を用いずに除熱が可能となる。ここで図3ではR
HR熱交換器6は通常時は海水にて直接冷却される構成
となっているが、原子炉補機冷却系の負荷となっている
発電所もあり、その場合は上記作用が可能である。な
お、最終的な除熱はRCW冷却水戻り母管31に接続する
冷水戻り配管27を経て空気式冷凍機により行われる。
【0090】また、同様にタービン補機冷却水系の負荷
についても冷却水供給及び戻り配管25,27によって空気
式冷凍機23を用い冷水ポンプ24により供給される冷水を
供給することで、TCW熱交換器19による除熱を必要と
せず、結果的に海水系を用いずに除熱が可能となる。
【0091】ここで、タービン補機冷却水系各負荷への
冷却水の供給はTCWポンプ18によって循環される冷却
水に空気式冷凍機23、冷水ポンプ24による冷水供給配管
25から冷水を必要量供給することで除熱を行うこととな
り、この冷水供給配管25へ温度調節弁38を設けること
で、一定温度の冷却水をタービン補機冷却水系各負荷に
供給することが可能となる。
【0092】本実施の形態によれば、原子炉停止時に海
水系を全台停止した場合、通常の海水系以外の除熱系を
用いて燃料プール3及びRPV2内の除熱が定期点検中
の大半の期間継続して冷却可能となる。また、定期点検
中に冷却が必要な原子炉補機冷却水系及びタービン補機
冷却水系の冷却も最適な系統構成により継続して行うこ
とができる。
【0093】(第7の実施の形態)図1により本発明に
係る原子炉等冷却設備の第7の実施の形態を説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態で説明した原子炉等冷
却設備の概要図である。本実施の形態はこの原子炉等冷
却設備の冷水供給配管25、冷水戻り配管27、空気式冷凍
機23及び冷水ポンプ24を発電所内の号機間共用とし、各
号機のFPC熱交換器13等に接続する。
【0094】次に本実施の形態の作用を説明する。通常
の原子炉停止時の熱の除去のうち、RPV2の冷却はR
HRポンプ5、RHRSポンプ7によりRHR熱交換器
6を介して行い、燃料プール3の冷却はFPCポンプ12
により循環する燃料プール水をFPC熱交換器13を介し
てRCWポンプ15により循環する原子炉補機冷却水をR
CW熱交換器16を介してSWポンプ17により海水冷却を
行っている。
【0095】また、原子炉補機冷却水系及びタービン補
機冷却水系の除熱負荷のうち、FPC熱交換器13以外で
除熱が必要な熱負荷は原子炉補機冷却水をRCW熱交換
器16を介してSWポンプ17又はタービン補機冷却水をT
CW熱交換器19を介してSWポンプ17により海水冷却を
行っている。
【0096】これに対し、今後の定期点検短縮等で定期
点検中に通常の海水系以外の除熱系を用いた除熱を行う
際は、RHR熱交換器6への冷却水を空気式冷凍機23を
用い冷水ポンプ24により供給される冷水で行うことで、
RPV2及び燃料プール3の崩壊熱の除去を残留熱除去
系に繋がる海水系或いは原子炉補機冷却水系に繋がる海
水系を用いることなく達成することができる。
【0097】また、同様に原子炉補機冷却水系及びター
ビン補機冷却水系の負荷についても冷却水供給配管25及
び戻り配管27によって空気式冷凍機23を用い冷水ポンプ
24により供給される冷水を供給することでRCW熱交換
器16又はTCW熱交換器19による除熱を必要とせず、結
果的に海水系を用いることなく除熱が可能となる。
【0098】ここで、原子炉補機冷却水系及びタービン
補機冷却水系各負荷への冷却水の供給はRCWポンプ15
又はTCWポンプ18によって循環される冷却水に空気式
冷凍機23、冷水ポンプ24による冷水供給配管25から冷水
を必要量供給することで除熱を行うこととなり、この冷
水供給配管25へ温度調節弁38を設けることで一定温度の
冷却水を原子炉補機冷却水系及びタービン補機冷却水系
各負荷に供給することが可能となる。
【0099】更に、本冷却設備は発電所内の複数号機間
の共用の冷水系であるため、定検期間の重複しない号機
については本冷却設備が有効に活用され、設備の更なる
最適化が可能となる。
【0100】本実施の形態によれば、今後想定される前
述したような状況の際に通常の海水系以外の除熱系を用
いて燃料プール及びRPV内の除熱が定期点検中の大半
の期間継続して冷却可能となり、また定期点検中に冷却
が必要な原子炉補機冷却水系及びタービン補機冷却水系
の冷却も最適な系統構成により継続して行うことがで
き、更に発電所内の複数号機の共用の冷水系とすること
から、発電所としても最適な設備構成とすることができ
る。
【0101】なお、上記各実施の形態において、原子炉
補機冷却水系又はタービン補機冷却水系の冷却に空気式
冷凍機23の代りに換気空調冷水系設備42を用いて説明し
たが、原子炉補機冷却水系のみ換気空調冷水系を利用又
はタービン補機冷却水系のみ換気空調冷水系を利用し、
他方は空気式冷凍機を利用した場合においても本各実施
の形態と同様の効果が得られる。又、大気冷却式冷凍機
としての空気式冷凍機23、換気空調冷水系設備42に代り
空気式冷却器(AFC)を利用しても本実施の形態と同
様の効果が得られる。
【0102】
【発明の効果】本発明によれば、原子炉停止時に海水系
を全台停止した場合、通常の海水系以外の除熱系を用い
てRPV及び燃料プールの除熱が定期点検中の大半の期
間継続して冷却することができる。また、同時に冷却が
必要な原子炉補機冷却系及びタービン補機冷却系の冷却
系も継続して冷却することができ、しかも冷却水配管物
量及び配管の結露防止対策に付帯するトータル物量を低
減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原子炉等冷却設備の第1の実施の
形態を説明するための機器と配管の系統図。
【図2】本発明に係る原子炉等冷却設備の第2の実施の
形態を説明するための機器と配管の系統図。
【図3】本発明に係る原子炉等冷却設備の第5の実施の
形態を説明するための機器と配管の系統図。
【図4】従来の原子炉等冷却設備を示す機器と配管の系
統図。
【符号の説明】
1…原子炉ウエル、2…原子炉圧力容器(RPV)、3
…燃料プール、4…スキマサージタンク、5…RHRポ
ンプ、6…RHR熱交換器、7…RHRSポンプ、8…
CUWポンプ、9…CUW再生熱交換器、10…CUW−
F/D、11…CUW非再生熱交換器、12…FPCポン
プ、13…FPC熱交換器、14…FPC−F/D、15…R
CWポンプ、16…RCW熱交換器、17…常用海水ポン
プ、18…TCWポンプ、19…TCW熱交換器、20…RC
W冷却負荷、21…TCW冷却負荷、22…RCW冷却水供
給配管、23…空気式冷凍機、24…冷水ポンプ、25…冷水
供給配管、26…RCW冷却水戻り配管、27…冷水戻り配
管、28…RCW側切替弁、29…冷水側切替弁、30…RC
W冷却水供給母管、31…RCW冷却水戻り母管、32…T
CW冷却水供給母管、33…TCW冷却水戻り母管、34,
35…RCW冷却水系冷却負荷、36,37…TCW冷却水系
冷却負荷、38…温度調節弁、39…FPC−F/Dバイパ
ス配管、40…冷水戻り弁、41…非常用炉心冷却系補機類
冷却負荷(ECCS負荷)、42…換気空調冷水系設備、
43…CUW再生熱交換器バイパス配管。
フロントページの続き (72)発明者 塩入 章夫 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 山本 雄司 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 松木 博 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉停止時に発生する炉心又は燃料プ
    ールの燃料崩壊熱或いは機器から発生する熱を冷却する
    原子炉等冷却設備において、原子力発電所に設置されて
    いる燃料プールに接続した燃料プール冷却浄化系熱交換
    器の二次側冷却水供給配管と冷却水戻り配管に切替弁を
    介して大気冷却式冷凍機を接続し、前記原子炉停止時の
    前記燃料プールで発生する崩壊熱又は原子炉圧力容器か
    ら発生する炉心崩壊熱を前記切替弁の切替えにより除去
    できるように配管接続してなることを特徴とする原子炉
    等冷却設備。
  2. 【請求項2】 原子炉停止時に発生する炉心又は燃料プ
    ールの燃料崩壊熱或いは機器から発生する熱を冷却する
    原子炉等冷却設備において、原子力発電所に設置されて
    いる原子炉補機冷却系、タービン補機冷却系のいずれか
    1系統或いは両系統の冷却水供給配管及び冷却水戻り配
    管に切替弁を介して大気冷却式冷凍機を接続し、前記原
    子炉補機冷却系及び前記タービン補機冷却系の循環水に
    冷却水を混合させることにより、前記原子炉停止時に前
    記原子炉補機冷却系及び前記タービン補機冷却系で発生
    する熱を除去するように配管接続してなることを特徴と
    する原子炉等冷却設備。
  3. 【請求項3】 原子炉停止時に発生する炉心又は燃料プ
    ールの燃料崩壊熱或いは機器から発生する熱を冷却する
    原子炉等冷却設備において、原子力発電所に設置されて
    いる残留熱除去系の残留熱除去系熱交換器の二次側冷却
    水供給配管と冷却水戻り配管に切替弁を介して大気冷却
    式冷凍機を接続し、前記原子炉停止時の燃料プールで発
    生する崩壊熱及び原子炉圧力容器から発生する炉心崩壊
    熱を前記切替弁の切替えにより除去できるように配管接
    続してなることを特徴とする原子炉等冷却設備。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の前記大気冷却式冷凍機の
    冷却水系と、請求項2記載の前記大気冷却式冷凍機の冷
    却水系を共通とすることを特徴とする原子炉等冷却設
    備。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の前記大気冷却式冷凍機の
    冷却水系と、請求項3記載の前記大気冷却式冷凍機の冷
    却水系を共通とすることを特徴とする原子炉等冷却設
    備。
  6. 【請求項6】 原子炉停止時に発生する炉心又は燃料プ
    ールの燃料崩壊熱或いは機器から発生する熱を冷却する
    原子炉等冷却設備において、原子力発電所に設置されて
    いる原子炉補機冷却系、タービン補機冷却系のいずれか
    1系統或いは両系統に換気空調冷水系からの冷却水供給
    配管及び冷却水戻り配管に切替弁を介して接続し、前記
    原子炉補機冷却系及び前記タービン補機冷却系の循環水
    に換気空調冷水系から冷水を混合させることにより、前
    記原子炉停止時に原子炉補機冷却系及びタービン補機冷
    却系で発生する熱を換気空調冷水系で除去するように配
    管接続してなることを特徴とする原子炉等冷却設備。
  7. 【請求項7】 原子炉停止時に発生する炉心又は燃料プ
    ールの燃料崩壊熱或いは機器から発生する熱を冷却する
    原子炉等冷却設備において、原子力発電所に設置されて
    いる原子炉冷却材浄化系非再生熱交換器の二次側冷却水
    供給配管と冷却水戻り配管に切替弁を介して大気冷却式
    冷凍機を接続し、前記原子炉停止時の前記燃料プールで
    発生する崩壊熱又は原子炉圧力容器から発生する炉心崩
    壊熱を前記切替弁の切替え及び原子炉冷却材浄化系再生
    熱交換器の胴側バイパス配管を運用することとにより除
    去できるように配管接続してなることを特徴とする原子
    炉等冷却設備。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の前記大気冷却式冷凍機の
    冷却水系と、請求項2記載の前記大気冷却式冷凍機の冷
    却水系と、請求項7記載の前記大気冷却式冷凍機の冷却
    水系を共通とすることを特徴とする原子炉等冷却設備。
  9. 【請求項9】 原子炉停止時に発生する炉心又は燃料プ
    ールの燃料崩壊熱或いは機器から発生する熱を冷却する
    原子炉等冷却設備において、原子力発電所に設置されて
    いる燃料プールに接続した燃料プール冷却浄化系熱交換
    器の二次側冷却水供給配管と二次側冷却として燃料プー
    ル冷却浄化系を冷却している原子炉補機冷却系の冷却水
    戻り母管に切替弁を介して大気冷却式冷凍機を接続し、
    前記原子炉停止時の前記燃料プールで発生する崩壊熱又
    は原子炉圧力容器から発生する炉心崩壊熱及び原子炉補
    機冷却系で発生する熱を前記切替弁の切替えにより除去
    できるように配管接続してなることを特徴とする原子炉
    等冷却設備。
  10. 【請求項10】 原子炉停止時に発生する炉心又は燃料
    プールの燃料崩壊熱或いは機器から発生する熱を冷却す
    る原子炉等冷却設備において、原子力発電所に設置され
    ている原子炉冷却材浄化系非再生熱交換器の二次側冷却
    水供給配管と二次側冷却として原子炉冷却材浄化系を冷
    却している原子炉補機冷却系の冷却水戻り母管に切替弁
    を介して大気冷却式冷凍機を接続し、前記原子炉停止時
    の前記燃料プールで発生する崩壊熱又は原子炉圧力容器
    から発生する炉心崩壊熱及び原子炉補機冷却系で発生す
    る熱を前記切替弁の切替え及び原子炉冷却材浄化系再生
    熱交換器の胴側バイパス配管を運用することとにより除
    去できるように配管接続してなることを特徴とする原子
    炉等冷却設備。
  11. 【請求項11】 原子炉停止時に発生する炉心又は燃料
    プールの燃料崩壊熱或いは機器から発生する熱を冷却す
    る原子炉等冷却設備において、原子力発電所に設置され
    ている残留熱除去系の残留熱除去系熱交換器の二次側冷
    却水供給配管と二次側冷却として残留熱除去系を冷却し
    ている原子炉補機冷却系の冷却水戻り母管に切替弁を介
    して大気冷却式冷凍機を接続し、前記原子炉停止時の前
    記燃料プールで発生する崩壊熱又は原子炉圧力容器から
    発生する炉心崩壊熱及び原子炉補機冷却系で発生する熱
    を前記切替弁の切替えにより除去できるように配管接続
    してなることを特徴とする原子炉等冷却設備。
  12. 【請求項12】 前記原子炉補機冷却系及び前記タービ
    ン補機冷却系へ接続した前記大気冷却式冷凍機の冷却水
    系冷却水供給配管に温度あるいは流量を調節する調節手
    段を具備してなることを特徴とする請求項2,請求項
    4,請求項5,請求項6,請求項8記載の原子炉等冷却
    設備。
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