JPH10213766A - 2次元光偏向装置 - Google Patents
2次元光偏向装置Info
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- JPH10213766A JPH10213766A JP9028355A JP2835597A JPH10213766A JP H10213766 A JPH10213766 A JP H10213766A JP 9028355 A JP9028355 A JP 9028355A JP 2835597 A JP2835597 A JP 2835597A JP H10213766 A JPH10213766 A JP H10213766A
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Abstract
駆動機構30a、30b、30c、30dを有する。駆
動機構は球体Sの中心Cを交点として直交するX軸とY
軸上に中心Cからそれぞれ等距離の位置に設けられてい
る。駆動機構30aおよび30bにより偏向部20をX
軸回りにx1方向もしくはx2方向に回動させるととも
に、同時に駆動機構30cおよび30dにより偏向部2
0をY軸回りにy1方向もしくはy2方向に回動させつ
つ光ビームを中心Cに照射する。X軸回りおよびY軸回
りの回動の方向、角度を制御して偏向部20を逐次所定
の角度に位置決めすることにより、2次元的な光偏向走
査が行われる。
Description
走査に用いられる2次元光偏向装置に関する。
源から照射される光ビームを偏向する機構としてポリゴ
ンミラー、ガルバノミラー、ホログラムスキャン等を用
いた光偏向器が知られている。これらの光偏向器はいず
れも1軸の周りに回転する回転体の一部の面にミラーも
しくはホログラムを設け、その回転体を回転させること
により光ビームを偏向させている。そのため、光ビーム
は常に1次元的に走査され、2次元的な走査は行えなか
った。
次元的に偏向させるためには、例えばポリゴンミラーで
あれば回転軸に対する各ミラーの角度を変えたり、ホロ
グラムスキャンであれば回転する円板を複数の領域に分
割し、各領域に異なるホログラムを設けなければならな
い。また、これらの光偏向器を組み合わせるといったこ
とが必要である。
の数はミラーやホログラムの数により制限されてしま
う。また、高度な2次元走査を行おうとすると光偏向器
が大型化したり、複雑化するという問題があった。
り、簡易な構成で2次元的に光を偏向することが可能な
光偏向器を提供することを目的としている。
向装置は、互いに交わる2軸の交点を中心とする球体の
外周面の一部から成る壁部とミラー部とを有する光偏向
部と、光偏向部の壁部の外周面を摺動可能に支持する開
口部が設けられた受部と、2軸のそれぞれの軸の延長上
に設けられた駆動機構とを有し、駆動機構が光偏向部の
位置を制御することを特徴とする。
永久磁石と受部内に埋設されたヨークとコイルとから成
り、コイルは永久磁石とヨークにより形成される磁束内
に位置するよう配設される。
回動させることにより光偏向部の位置制御が行われる。
上に設けられる平面ミラーである。
設けられ、また2軸上にそれぞれ2つ設けられている。
沿って湾曲している。
ング状である。
を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る光偏向
装置の斜視図である。光偏向装置1は、受部10と偏向
部20を有する。受部10は直方体であり、開口部11
が設けられている。偏向部20は開口部11内に摺動可
能に支持されている。
斜視図、図3は偏向部20のみを示す斜視図である。受
部10の開口部11の内壁11aは球状空間を区画する
壁面の一部であって、球の中心を通る平面と交差する部
分の近傍部分を構成するリング状壁面である。すなわ
ち、開口部11は受部10の底面に平行な面で切断した
断面形状が円であり、その直径は受部10の中心を通り
かつ底面に平行な面で切断した場合に最も大きく、両底
面に近づくにつれ次第に小さくなるよう形成されてい
る。
2を有している。壁部21は円板22の側端部周囲に設
けられ、円板22と一体的である。また、壁部21の外
側面は開口部11の内壁11aに合致した形状を有し、
内壁11aに摺動可能に支持される。
る。上述のように受部10の開口部11の内壁11aお
よび偏向部20の壁部21の外側面は球体Sの外周面の
一部に相当する形状を有している。また、偏向部20の
断面形状はほぼH字型であり、壁部21の環状内側面2
1aおよび21bは円板22に向かってテーパー状に傾
斜している。さらに、円板22の一方の表面には球体S
の中心を通る平面上に位置するよう平面ミラー23が設
けられている。
機構30aが設けられている。駆動機構30aは、壁部
21に埋設された永久磁石31a、受部10に埋設され
たコイル32aおよび金属板であるヨーク33aを有す
る。コイル32aは永久磁石31aとヨーク33aの間
に位置決めされ、平面ミラー23を駆動するのに十分な
長さを有している。さらに永久磁石31aおよびヨーク
33aは球体Sの外周囲に沿って湾曲した形状を有して
いる。同様に偏向部20の左端部には駆動機構30bが
設けられている。駆動機構30bは駆動機構30aと同
様、壁部21に埋設された永久磁石31b、受部10に
埋設されたコイル32bおよび金属板であるヨーク33
bを有する。また、コイル32bは永久磁石31bとヨ
ーク33bの間に位置決めされかつ平面ミラー23を駆
動するのに十分な長さを有しており、永久磁石31bお
よびヨーク33bは球体Sの外周囲に沿って湾曲した形
状を有している。
とコイル32aに流れる電流と電磁力の関係を模式的に
表した図である。コイル32aは、永久磁石31aとヨ
ーク33aの間の磁束密度Bの影響を受ける位置に位置
決めされている。電流がi1方向に流れるとコイル32
aにはフレミングの法則によりF1方向の電磁力が作用
する。駆動機構30aにおいてコイル32aは固定され
ているため、永久磁石31aにF2方向の推力が働く。
一方、電流がi2方向に流れるとコイル32aにはフレ
ミングの法則によりF2方向の電磁力が作用し、永久磁
石31aにはF1方向の推力が働く。
bは偏向部20の壁部21に埋設され、かつ偏向部20
は受部10の開口部11に摺動可能に支持されているた
め、コイル32aおよび32bに所定の向きの電流を流
すと、それぞれの駆動機構内で発生する力により偏向部
20は図4において中心Cを中心として時計回りあるい
は反時計回りに回動する。例えば駆動機構30aにおい
てi1方向(図5参照)に電流を流すと、偏向部20は
図4において時計回りに回動する。
流す電流の方向および強さを制御することにより光走査
が行われる。すなわち、このような光偏向装置1に光源
(図示せず)から光ビームLを発射してミラー23に照
射しながら、偏向部20を回動させることにより光走査
が行われる。尚、本実施形態においては、光ビームLが
偏向部20のミラー23の中心(球体Sの中心C)にあ
たるよう、光源および光偏向装置1は配設される。
に必要以上に大きな電流が流れて偏向部20が受部10
の開口部11から離脱することがないよう、不図示のス
トッパー部材が所定の位置に設けられている。
れた方向から示す平面図である。本実施形態の光偏向装
置1には駆動機構が4つ設けられている。すなわち、球
体Sの中心Cを交点として直交するX軸とY軸上に中心
Cからそれぞれ等距離の位置に設けられている。X軸上
には中心Cを挟んで駆動機構30cと30dが配設さ
れ、Y軸上には中心Cを挟んで駆動機構30aと30b
が配設されている。駆動機構30cおよび30dは、駆
動機構30a、30bと同様の構成を有している。すな
わち、駆動機構30cは、永久磁石31c、コイル32
c、ヨーク33cを有し、駆動機構30dは永久磁石3
1d、コイル32d、ヨーク33dを有している。
に流す電流の向きおよび強さを制御することにより、偏
向部20はX軸、Y軸回りに回動する。駆動機構30a
および30bによりX軸回りの回動が制御され、駆動機
構30cおよび30dによりY軸回りの回動が制御され
る。
な光偏向走査は以下のように行う。駆動機構30aおよ
び30bにより偏向部20をX軸回りにx1方向もしく
はx2方向に回動させるとともに、同時に駆動機構30
cおよび30dにより偏向部20をY軸回りにy1方向
もしくはy2方向に回動させつつ光ビームを中心Cに照
射する。X軸回りおよびY軸回りの回動の方向、角度を
制御して偏向部20を逐次所定の角度に位置決めするこ
とにより、2次元的な光偏向走査が行われる。
である。駆動機構30aおよび30bにより偏向部20
をX軸回りにx1方向に所定の角度まで回動させて位置
決めしたまま光ビームを中心Cに照射し、同時に駆動機
構30cおよび30dにより偏向部20をY軸回りにy
1およびy2方向に回動させて1ライン分の走査を行
う。次に駆動機構30aおよび30bにより偏向部20
をx1方向にさらに所定の角度まで回動させて位置決め
したまま、駆動機構30cおよび30dにより偏向部2
0をY軸回りにy1およびy2方向に回動させ、次の1
ライン分の走査を行う。このような動作を繰り返すこと
により従来のテレビやプリンター等で行われているよう
な2次元的光偏向走査が行われる。
ムを反射させる平面ミラーを直交する2軸の周りに回動
させることにより2次元的な光偏向走査を行っているた
め、装置構成が簡易であり、また大型化することもな
い。
転軸の交点に照射されるのでミラー面が回動しても照射
位置は移動しないため精度の高い2次元走査を行うこと
ができる。
を制御することにより、走査線のピッチを自由に制御す
ることができる。
いるがこれに限るものではなく、直交する2軸の回りに
回動することが可能なように、各軸の延長上にそれぞれ
少なくとも1つ設けられていればよい。
0の底面の辺と平行に延びているがこれに限るものでは
ない。
向部20の中心に配設されているがこれに限るものでは
なく、光ビームの2次元走査が可能な位置に配設されて
いればよい。
な光偏向走査を容易に行うことができる。
断面図である。
成を示す模式図である。
である。
bは偏向部20の壁部21に埋設され、かつ偏向部20
は受部10の開口部11に摺動可能に支持されているた
め、コイル32aおよび32bに所定の向きの電流を流
すと、それぞれの駆動機構内で発生する力により偏向部
20は図4において中心Cを中心として時計回りあるい
は反時計回りに回動する。例えば駆動機構30aにおい
てi1方向(図5参照)に電流を流すと、偏向部20は
図4において時計回りに回動する(図6参照)。
Claims (12)
- 【請求項1】 互いに交わる2軸の交点を中心とする球
体の外周面の一部から成る壁部とミラー部とを有する光
偏向部と、前記光偏向部の壁部の外周面を摺動可能に支
持する開口部が設けられた受部と、前記2軸のそれぞれ
の軸の延長上に設けられた駆動機構とを有し、前記駆動
機構が前記光偏向部の位置を制御することを特徴とする
2次元光偏向装置。 - 【請求項2】 前記駆動機構が前記光偏向部に埋設され
た永久磁石と前記受部内に埋設されたヨークとコイルか
ら成り、前記コイルは前記永久磁石と前記ヨークにより
形成される磁束内に位置するよう配設されていることを
特徴とする請求項1に記載の2次元光偏向装置。 - 【請求項3】 前記駆動機構が前記光偏向部を前記2軸
の回りに回動させることにより前記光偏向部の位置制御
が行われることを特徴とする請求項1に記載の2次元光
偏向装置。 - 【請求項4】 前記2軸が直交していることを特徴とす
る請求項1に記載の2次元光偏向装置。 - 【請求項5】 前記ミラーが前記2軸の交点を通る平面
上に設けられる平面ミラーであることを特徴とする請求
項1または請求項4に記載の2次元光偏向装置。 - 【請求項6】 光ビームが前記交点に照射されることを
特徴とする請求項1または請求項4に記載の2次元光偏
向装置。 - 【請求項7】 前記駆動機構が前記2軸の交点から等距
離に設けられていることを特徴とする請求項1または請
求項4に記載の2次元光偏向装置。 - 【請求項8】 前記駆動機構が前記2軸上にそれぞれ2
つ設けられていることを特徴とする請求項1または請求
項4に記載の2次元光偏向装置。 - 【請求項9】 前記永久磁石が前記球体の外周面に沿っ
て湾曲していることを特徴とする請求項2に記載の2次
元光偏向装置。 - 【請求項10】 前記ヨークが前記球体の外周面に沿っ
て湾曲していることを特徴とする請求項2に記載の2次
元光偏向装置。 - 【請求項11】 前記平面ミラーが円形であることを特
徴とする請求項5に記載の2次元光偏向装置。 - 【請求項12】 前記壁部がリング状であることを特徴
とする請求項1に記載の2次元光偏向装置。
Priority Applications (2)
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1998
- 1998-01-23 US US09/010,920 patent/US5959758A/en not_active Expired - Lifetime
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