JPH10213203A - ボールねじ用リターンチューブ - Google Patents
ボールねじ用リターンチューブInfo
- Publication number
- JPH10213203A JPH10213203A JP1838597A JP1838597A JPH10213203A JP H10213203 A JPH10213203 A JP H10213203A JP 1838597 A JP1838597 A JP 1838597A JP 1838597 A JP1838597 A JP 1838597A JP H10213203 A JPH10213203 A JP H10213203A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball
- return tube
- nut
- shaped
- screw
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H25/00—Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
- F16H25/18—Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying or interconverting oscillating or reciprocating motions
- F16H25/20—Screw mechanisms
- F16H25/22—Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members
- F16H25/2204—Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with balls
- F16H25/2214—Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with balls with elements for guiding the circulating balls
Abstract
(57)【要約】
【課題】 分割片を合わせたリターンチューブのボール
衝接部における変形を防止するとともに、ボールをリタ
ーンチューブ内で円滑に循環させること。 【解決手段】 ボールねじ１０は、ねじ軸１２とナット
１４との間に挿入されたボールを循環させ、ねじ軸１２
の回転運動をナットの直線運動に変換するものである。
リターンチューブ１６は、断面半円のＵ字状分割片を２
つ合わせて構成されている。Ｕ字状分割片は、ボール循
環軌道が屈曲するコーナー部のボール衝接部をレーザー
溶接されている。そして、リターンチューブ１６は、そ
の両端をナット１４の穿設孔に挿入され、リターンチュ
ーブ押え１８によりナット１４に装着される。
衝接部における変形を防止するとともに、ボールをリタ
ーンチューブ内で円滑に循環させること。 【解決手段】 ボールねじ１０は、ねじ軸１２とナット
１４との間に挿入されたボールを循環させ、ねじ軸１２
の回転運動をナットの直線運動に変換するものである。
リターンチューブ１６は、断面半円のＵ字状分割片を２
つ合わせて構成されている。Ｕ字状分割片は、ボール循
環軌道が屈曲するコーナー部のボール衝接部をレーザー
溶接されている。そして、リターンチューブ１６は、そ
の両端をナット１４の穿設孔に挿入され、リターンチュ
ーブ押え１８によりナット１４に装着される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールねじのボー
ルを循環させるリターンチューブに関する。
ルを循環させるリターンチューブに関する。
【０００２】
【従来の技術】ボールねじは、特開昭５７−５７９５３
号公報に記載されるように、ねじ軸とナットとの間に装
入された複数のボールを循環させ、ねじ軸の回転運動を
ナットの直線運動に変換するものである。ボールを循環
させるためにリターンチューブが利用される。このリタ
ーンチューブは、断面半円のＵ字状分割片を２つ合わせ
て構成され、ナットの穿設孔に挿入された後、リターン
チューブ押えでナットに固定されている。
号公報に記載されるように、ねじ軸とナットとの間に装
入された複数のボールを循環させ、ねじ軸の回転運動を
ナットの直線運動に変換するものである。ボールを循環
させるためにリターンチューブが利用される。このリタ
ーンチューブは、断面半円のＵ字状分割片を２つ合わせ
て構成され、ナットの穿設孔に挿入された後、リターン
チューブ押えでナットに固定されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、リターンチ
ューブはリターンチューブ押えでナットに固定されてい
るだけであるので、ボールねじの組立時及び使用中にお
いて分割片同士がずれてボールの循環不良が生じるとい
う問題があるばかりか、ボール循環軌道が屈曲する部位
においてリターンチューブ内壁にボールが衝接する際、
リターンチューブに摩耗及び変形が生じ、さらには、こ
のような状態でリターンチューブを使い続けると、ボー
ル衝接部において分割片の併せ面が開口してボールが飛
散する故障につながるという問題があった。
ューブはリターンチューブ押えでナットに固定されてい
るだけであるので、ボールねじの組立時及び使用中にお
いて分割片同士がずれてボールの循環不良が生じるとい
う問題があるばかりか、ボール循環軌道が屈曲する部位
においてリターンチューブ内壁にボールが衝接する際、
リターンチューブに摩耗及び変形が生じ、さらには、こ
のような状態でリターンチューブを使い続けると、ボー
ル衝接部において分割片の併せ面が開口してボールが飛
散する故障につながるという問題があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、ねじ軸とナッ
トとの間に挿入されたボールを循環させるボールねじ用
のＵ字状リターンチューブにおいて、断面半円のＵ字状
分割片を合わせて前記Ｕ字状リターンチューブを構成
し、ボール循環軌道のボール衝接部外縁でＵ字状分割片
同士を固着したことにより前記課題を解決した。
トとの間に挿入されたボールを循環させるボールねじ用
のＵ字状リターンチューブにおいて、断面半円のＵ字状
分割片を合わせて前記Ｕ字状リターンチューブを構成
し、ボール循環軌道のボール衝接部外縁でＵ字状分割片
同士を固着したことにより前記課題を解決した。
【０００５】
【作用】予め断面半円のＵ字状分割片同士を固着するこ
とにより、リターンチューブをナットへ装着する際にお
いても分割片同士がずれることもなく、また、ボールね
じの使用中においても分割片同士がずれることがない。
従って、ボール循環軌道は所期状態を維持して、ボール
はリターンチューブ内を円滑に循環する。そして、断面
半円のＵ字状分割片同士を固着するために、ボール衝接
部の外縁をレーザー溶接したので、Ｕ字状分割片は、リ
ターンチューブの内壁に裏波ビードを形成することな
く、ボールの衝接による変形起点において互いに強固に
溶接される。
とにより、リターンチューブをナットへ装着する際にお
いても分割片同士がずれることもなく、また、ボールね
じの使用中においても分割片同士がずれることがない。
従って、ボール循環軌道は所期状態を維持して、ボール
はリターンチューブ内を円滑に循環する。そして、断面
半円のＵ字状分割片同士を固着するために、ボール衝接
部の外縁をレーザー溶接したので、Ｕ字状分割片は、リ
ターンチューブの内壁に裏波ビードを形成することな
く、ボールの衝接による変形起点において互いに強固に
溶接される。
【０００６】
【実施例】ボールねじ１０は、図１に示すように、雄ね
じ溝が形成されたねじ軸１２と、雌ねじ溝が形成された
ナット１４との間に挿入されたボールを循環させ、ねじ
軸１２の回転運動をナット１４の直線運動に変換するも
のである。図２に示すように、リターンチューブ１６
は、縦割りされた断面半円のＵ字状分割片２０，２０を
２つ合わせて構成されている。この状態で、リターンチ
ューブの両端をナットの穿設孔に挿入すると、Ｕ字状分
割片は併せ面においてずれを生じるので、本発明のリタ
ーンチューブ１６は、ナットに装着する前において互い
に固着されている。すなわち、Ｕ字状分割片２０，２０
は、ボール循環軌道が屈曲するコーナー部のボール衝接
部において、リターンチューブ１６の稜線となる併せ面
をレーザー溶接されている。
じ溝が形成されたねじ軸１２と、雌ねじ溝が形成された
ナット１４との間に挿入されたボールを循環させ、ねじ
軸１２の回転運動をナット１４の直線運動に変換するも
のである。図２に示すように、リターンチューブ１６
は、縦割りされた断面半円のＵ字状分割片２０，２０を
２つ合わせて構成されている。この状態で、リターンチ
ューブの両端をナットの穿設孔に挿入すると、Ｕ字状分
割片は併せ面においてずれを生じるので、本発明のリタ
ーンチューブ１６は、ナットに装着する前において互い
に固着されている。すなわち、Ｕ字状分割片２０，２０
は、ボール循環軌道が屈曲するコーナー部のボール衝接
部において、リターンチューブ１６の稜線となる併せ面
をレーザー溶接されている。
【０００７】レーザー溶接するには、Ｕ字状分割片２
０，２０を合わせてリターンチューブ１６を構成して位
置決めする。そして、コーナー部のボール衝接部以外の
部分でリターンチューブ１６を把持してレーザー溶接す
る部分を確保する。その後、ボール衝接部をレーザー溶
接してＵ字状分割片２０，２０同士を固着する。そし
て、リターンチューブ１６の両端をナット１４の穿設孔
に挿入し、リターンチューブ１６をリターンチューブ押
え１８によりナット１４に装着する。
０，２０を合わせてリターンチューブ１６を構成して位
置決めする。そして、コーナー部のボール衝接部以外の
部分でリターンチューブ１６を把持してレーザー溶接す
る部分を確保する。その後、ボール衝接部をレーザー溶
接してＵ字状分割片２０，２０同士を固着する。そし
て、リターンチューブ１６の両端をナット１４の穿設孔
に挿入し、リターンチューブ１６をリターンチューブ押
え１８によりナット１４に装着する。
【０００８】上記のリターンチューブ１６を装着したボ
ールナねじ１０を運転すると、ねじ軸１２とナット１４
の間に挿入されたボールは、リターンチューブ１６に掬
い上げられた後、リターンチューブ１６のボール循環軌
道内を移動し、再度、ねじ軸１２とナット１４との間に
返還される。本発明のリターンチューブ１６では、ボー
ル衝接部においてＵ字状分割片がレーザー溶接により固
着されているので、ボールは循環中にリターンチューブ
内壁に衝突しても、衝突の作用によってリターンチュー
ブ１６が変形してＵ字状分割片が併せ面で開口すること
なく、長期に亘り円滑にボールを循環させることができ
る。
ールナねじ１０を運転すると、ねじ軸１２とナット１４
の間に挿入されたボールは、リターンチューブ１６に掬
い上げられた後、リターンチューブ１６のボール循環軌
道内を移動し、再度、ねじ軸１２とナット１４との間に
返還される。本発明のリターンチューブ１６では、ボー
ル衝接部においてＵ字状分割片がレーザー溶接により固
着されているので、ボールは循環中にリターンチューブ
内壁に衝突しても、衝突の作用によってリターンチュー
ブ１６が変形してＵ字状分割片が併せ面で開口すること
なく、長期に亘り円滑にボールを循環させることができ
る。
【０００９】また、レーザー溶接を利用することによ
り、図３に示すように、溶接範囲を狭小にして溶射深さ
を浅くでき、リターンチューブ１６の内壁に裏波ビード
を現出させることなく、Ｕ字状分割片２０，２０同士を
固着させることができる。従って、リターンチューブの
熱変形を抑制できるとともに、リターンチューブ１６の
内壁にボールの循環を阻害する突出物の発生を防止で
き、ボールを円滑に循環させることができる。
り、図３に示すように、溶接範囲を狭小にして溶射深さ
を浅くでき、リターンチューブ１６の内壁に裏波ビード
を現出させることなく、Ｕ字状分割片２０，２０同士を
固着させることができる。従って、リターンチューブの
熱変形を抑制できるとともに、リターンチューブ１６の
内壁にボールの循環を阻害する突出物の発生を防止で
き、ボールを円滑に循環させることができる。
【００１０】
【発明の効果】本発明は、断面半円のＵ字状分割片を合
わせてリターンチューブを構成し、そのＵ字状分割片同
士を固着したので、Ｕ字状分割片同士を正確に位置決め
した後にナットに装着でき、また、ボールねじの使用時
においてもＵ字状分割片同士がずれることがないので、
リターンチューブの内壁は常に平滑となり、ボールの循
環が良好となる。また、リターンチューブの変形起点と
なるボール衝接部においてＵ字状分割片同士を固着して
Ｕ字状分割片同士が離反することを防止したので、ボー
ル衝接部におけるＵ字状分割片の併せ面の開口すること
なく、リターンチューブの変形に対する信頼性が向上
し、ボールの飛散という問題も生じることもない。さら
に、ボール衝接部におけるＵ字状分割片同士をその外縁
からレーザー溶接により固着したので、外縁付近におい
てのみ溶接されてリターンチューブ内壁に裏波ビードを
形成することがないとともに、ボール衝接部における熱
変形を最小限に抑えることができ、ボールの循環軌道が
屈曲するボール衝接部においてボールの循環を円滑にす
ることができる。
わせてリターンチューブを構成し、そのＵ字状分割片同
士を固着したので、Ｕ字状分割片同士を正確に位置決め
した後にナットに装着でき、また、ボールねじの使用時
においてもＵ字状分割片同士がずれることがないので、
リターンチューブの内壁は常に平滑となり、ボールの循
環が良好となる。また、リターンチューブの変形起点と
なるボール衝接部においてＵ字状分割片同士を固着して
Ｕ字状分割片同士が離反することを防止したので、ボー
ル衝接部におけるＵ字状分割片の併せ面の開口すること
なく、リターンチューブの変形に対する信頼性が向上
し、ボールの飛散という問題も生じることもない。さら
に、ボール衝接部におけるＵ字状分割片同士をその外縁
からレーザー溶接により固着したので、外縁付近におい
てのみ溶接されてリターンチューブ内壁に裏波ビードを
形成することがないとともに、ボール衝接部における熱
変形を最小限に抑えることができ、ボールの循環軌道が
屈曲するボール衝接部においてボールの循環を円滑にす
ることができる。
【図１】 ボールねじの平面図である。
【図２】 本発明のリターンチューブの斜視図である。
【図３】 リターンチューブの溶接図の断面図である。
１０ ボールねじ １２ ねじ軸 １４ ナット １６ リターンチューブ ２０ Ｕ字状分割片
Claims (2)
- 【請求項１】 ねじ軸とナットとの間に挿入されたボー
ルを循環させるボールねじ用のＵ字状リターンチューブ
において、断面半円のＵ字状分割片を合わせて前記Ｕ字
状リターンチューブを構成し、ボール循環軌道のボール
衝接部外縁でＵ字状分割片同士を固着したことを特徴と
する、ボールねじ用リターンチューブ。 - 【請求項２】 ボール循環軌道のボール衝接部外縁でＵ
字状分割片同士をレーザー溶接して固着した、第１項の
ボールねじ用リターンチューブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1838597A JPH10213203A (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | ボールねじ用リターンチューブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1838597A JPH10213203A (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | ボールねじ用リターンチューブ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10213203A true JPH10213203A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=11970260
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1838597A Pending JPH10213203A (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | ボールねじ用リターンチューブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10213203A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7040189B2 (en) * | 2001-12-05 | 2006-05-09 | Thk Co., Ltd. | Circulation member of ball screw and ball screw using same |
| CN100425875C (zh) * | 2003-04-21 | 2008-10-15 | Thk株式会社 | 滚动体螺旋装置 |
| TWI606197B (zh) * | 2016-12-23 | 2017-11-21 | Hiwin Tech Corp | External circulation ball screw |
| CN113490804A (zh) * | 2019-02-28 | 2021-10-08 | 株式会社万都 | 滚珠螺母组件的滚珠返回管 |
| CN114263714A (zh) * | 2022-01-07 | 2022-04-01 | 天津德科智控股份有限公司 | 一种用于电动转向装置上滚珠螺母用的外循环返向器 |
-
1997
- 1997-01-31 JP JP1838597A patent/JPH10213203A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7040189B2 (en) * | 2001-12-05 | 2006-05-09 | Thk Co., Ltd. | Circulation member of ball screw and ball screw using same |
| CN100425875C (zh) * | 2003-04-21 | 2008-10-15 | Thk株式会社 | 滚动体螺旋装置 |
| TWI606197B (zh) * | 2016-12-23 | 2017-11-21 | Hiwin Tech Corp | External circulation ball screw |
| CN113490804A (zh) * | 2019-02-28 | 2021-10-08 | 株式会社万都 | 滚珠螺母组件的滚珠返回管 |
| CN113490804B (zh) * | 2019-02-28 | 2024-03-29 | 汉拿万都株式会社 | 滚珠螺母组件的滚珠返回管 |
| CN114263714A (zh) * | 2022-01-07 | 2022-04-01 | 天津德科智控股份有限公司 | 一种用于电动转向装置上滚珠螺母用的外循环返向器 |
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