JPH10213052A - 燃料噴射装置の取付構造 - Google Patents

燃料噴射装置の取付構造

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JPH10213052A
JPH10213052A JP2722497A JP2722497A JPH10213052A JP H10213052 A JPH10213052 A JP H10213052A JP 2722497 A JP2722497 A JP 2722497A JP 2722497 A JP2722497 A JP 2722497A JP H10213052 A JPH10213052 A JP H10213052A
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JP
Japan
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fuel injection
mounting bracket
injection device
bolt
cylinder head
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JP2722497A
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Hiroshi Osawa
宏 大澤
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M61/00Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
    • F02M61/14Arrangements of injectors with respect to engines; Mounting of injectors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料噴射装置の取付構造において、部品点数
を少なくして作業性を向上させると共に、シール性を良
くし、かつ、ボルトのボスと取付ブラケットとの干渉を
なくす。 【解決手段】 板状部材で形成した取付ブラケット31
の端縁部に複数の嵌合凹部33を形成すると共に、切欠
部34を形成し、この複数の嵌合凹部33を各々、エン
ジンの各燃焼室9に噴射口を臨ませた、燃料噴射装置3
に係合させ、かつ、切欠部34でシリンダヘッド2のボ
ルト用ボスへの干渉を回避させる。さらに、この取付ブ
ラケット31を複数の締付ボルト18によって固定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの燃焼室
内に燃料を吹き込む燃料噴射装置の取付構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】自動車には、燃料(ガソリン)を直接、
燃焼室内に吹き込む燃料噴射装置を備えたものがある。
この燃料噴射装置を設けたエンジン、すなわちGDI
(ガソリンダイレクトインジェクション)エンジンを、
図6に基づいて簡単に説明する。図において、符号1は
ポート中心を断面で示したGDIエンジンの一部であ
る。このエンジン1のシリンダヘッド2には後述する各
燃焼室9に燃料噴射口を臨ませた燃料噴射装置3が取り
付けられている。燃料噴射装置3の上端部にはデリバリ
パイプ4が接続され、デリバリパイプ4には高圧ポンプ
5が接続されている。
【0003】また、シリンダヘッド2の下部に配設され
たシリンダブロック6にはシリンダ部7が形成されてお
り、シリンダ部7にはピストン8が摺動自在に配設され
ると共に、シリンダ部7の内周壁と、シリンダヘッド2
とにより前記燃焼室9が形成されている。この燃焼室9
内には燃料噴射装置3によって燃料10が噴射される。
また、燃焼室9には燃焼室9を開閉する吸気バルブ11
及び排気バルブ12が移動可能に設けられている。な
お、図6において、符号25で示すものは吸気ポート、
符号27で示すものは排気ポートである。また、符号2
3で示すものはブローバイガス通路、符号28で示すも
のはウォータジャケットである。
【0004】燃料噴射装置3は、燃焼室9に直接、燃料
10を吹き込んでおり、しかも、圧縮工程中のピストン
ヘッド8aの頂部に向けて燃料を吹き込むようにしてい
るので、燃料噴射装置3は燃料10を相当高い燃料噴射
圧力(燃圧)で噴射させている(略50気圧程度)。こ
のため従来は、燃料を噴射する際、燃圧による反力で燃
料噴射装置3が押し上げられないように、図7乃至図9
に示すような、取付ブラケット13によって燃料噴射装
置3をシリンダヘッド2に押え付けていた。
【0005】取付ブラケット13は、図7及び図9に示
すように、板材14の一側にU字形の凹部15を、他側
に板材14の面に直交する方向に折曲する折曲突部16
を形成し、さらに、板材14の中央部にボルト孔14a
(図9参照)を設けたものである。
【0006】このような取付ブラケット13を燃料噴射
装置3に取り付ける場合、取付ブラケット13の凹部1
5を燃料噴射装置3に嵌め込んで鍔部17を押えるよう
にし、さらに、折曲突部16をシリンダヘッド2に当接
させて、ボルト孔14aに挿通させた締付ボルト18を
シリンダヘッド2に螺合させて締め付けることにより、
取付ブラケット13を固定させている。これにより、取
付ボルト18を締め付けた際、折曲突部16が支点とな
って、てこの原理により、燃料噴射装置3を押さえ付け
ることができる(図8参照)。
【0007】なお、図9において、符号19で示すもの
は燃料噴射装置3の取付座面、符号20は取付ブラケッ
ト13の締付ボルト18の座を各々示しており、符号2
1はシリンダヘッド2の取付ボルトのボスを示してい
る。また、符号22はデリバリパイプの取付ボルトのボ
スを示し、符号23はシリンダヘッド2の長手方向の両
側に設けられたブローバイガス通路を示している。
【0008】また、符号24は冷却水の連通孔、符号2
5は吸気ポート、符号26は点火栓用のボルト孔を各々
示し、さらに、符号27は排気ポート、符号28はシリ
ンダヘッド2のウォータジャケット、符号29はオイル
落とし孔を各々示している。
【0009】なお、一般のガソリン車用の燃料噴射装
置、すなわち、図10に示すガソリンMPI(マルチポ
イントインジェクション)エンジンのインジェクタ3A
は、例えば、インジェクタ3Aを各気筒の吸気ポート2
5に一本づつ設置して、燃料10を燃焼室9ではなく、
吸気ポート25内に噴射するようにしているので、燃料
噴射圧力は低く(略2気圧〜3気圧程度)、燃料噴射時
における反力は小さい。このためインジェクタ3Aが押
し上げられず、燃料噴射装置3の取付剛性は小さくてよ
い。これにより、インジェクタ3Aはクッション(Oリ
ング)30を介してデリバリパイプ4によってシリンダ
ヘッド2に押さえ付けられている。
【0010】なお、内燃機関用ユニットインジェクタの
取付構造として、実開平4−79966号公報に開示さ
れているものがある。この公報に開示されているもの
は、内燃機関用のユニットインジェクタのフランジ部
を、片側をてこの支点にしたブラケットによって押さえ
付けるようにしたものである。
【0011】また、内燃機関の燃料噴射用のポンプノズ
ルとして、特開昭60−219452号公報に開示され
ているものがある。この公報のものも上記のものと同様
に、インジェクタを片方をてこの支点にしたブラケット
によって押さえ付けるようにしたものである。
【0012】さらに、ユニット型燃料噴射装置として、
実開昭62−61971号公報に開示されているものが
ある。この公報に開示されているものは、ユニット型燃
料噴射装置のフランジ状の取付座を二又のアームによっ
て押えるようにしたものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来技術
において、燃料を直接、燃焼室内に吹き込んでいるGD
Iエンジンは、燃料噴射装置の燃料噴射圧力が高いの
で、噴射時の反力により燃料噴射装置が押し上げられな
いように取付ブラケットで燃料噴射装置を押さえるよう
にしているが、このようにすると、取付ブラケットが燃
料噴射装置の数だけ必要になって、部品点数が多くなり
作業性が悪くなる問題がある。
【0014】また、図8によって、燃料噴射装置の締付
荷重Cをみた場合、締付荷重CはC=A×a/(a+
b)となる。この場合、Aはボルトの荷重、aはボルト
から折曲突部までの長さ、bはボルトから燃料噴射装置
までの長さである。そして、a≒bとすれば、C≒A×
1/2となって、燃料噴射装置の締付荷重Cはボルトの
荷重の半分になって、シール性が低下する問題がある。
【0015】さらに、図9に示すように、燃料噴射装置
をシリンダヘッドの側面(吸気側)に取付ける場合、シ
リンダヘッドの取付ボルトのボスと、取付ブラケットの
端部に設けた折曲突部とが干渉し、取付ブラケットが取
り付けにくい問題がある。
【0016】また、一般のガソリンMIP(マルチポイ
ントインジェクション)エンジンのインジェクタと同じ
ように、デリバリパイプでGDIエンジンの燃料噴射装
置を押え付けても、燃料噴射圧力の高い燃料噴射装置を
完全に押え付けることができず、シール性が悪くなる問
題がある。
【0017】なお、実開平4−79966号公報及び特
開昭60−219452号公報に開示されているもの
は、インジェクを、片方をてこの支点にしたブラケット
によって押え付けるようにしたものであるが、個々のイ
ンジェクタを各々のブラケットによって押さえ付けてい
るので、部品が多くなって作業性が悪くなる問題があ
る。また、ブラケットの中間部をボルトによって押えて
いるので、インジェクタの締付荷重がボルトの荷重の約
半分になってしまう虞があり、シール性が低下する問題
もある。
【0018】さらに、実開昭62−61971号公報に
開示されているユニット型燃料噴射装置は、燃料噴射装
置を二又のアームによって押えるようにしたものである
が、1個の燃料噴射装置を1個のアームによって押える
ようにしているので、これによっても部品点数が多くな
って作業性が悪くなり、また、アームの略中間をボルト
によって固定しているので、締付力が十分でなく、シー
ル性が低下する虞がある。
【0019】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、二つの燃料噴射装置を一枚のブラケ
ットによって固定するようにし、部品点数を少なくして
作業性を向上させると共に、シール性を良くし、かつ、
シリンダヘッドに設けたボルトのボス等と、取付ブラケ
ットの折曲突部との干渉をなくした燃料噴射装置の取付
構造を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
シリンダヘッドに、エンジンの各燃焼室に噴射口を臨ま
せた燃料噴射装置を取り付け、該燃料噴射装置を取付ブ
ラケットで固定した燃料噴射装置の取付構造において、
前記取付ブラケットに複数の嵌合凹部を形成し、該複数
の嵌合凹部を各々前記燃料噴射装置に係合させると共
に、前記取付ブラケットを複数の固定手段によって固定
したことを特徴とするものである。
【0021】このようにシリンダヘッドに、噴射口を燃
焼室に臨ませた燃料噴射装置を取り付け、この燃料噴射
装置の複数本の各々に取付ブラケットに設けた複数個の
嵌合凹部を係合させ、さらに、取付ブラケットを複数本
のボルトによって固定させて、複数本の燃料噴射装置を
一つの取付ブラケットによって固定させる。
【0022】請求項2記載の発明は、請求項1に記載さ
れたものにおいて、前記取付ブラケットを一枚の板状部
材で形成し、該板状部材の縁部に前記嵌合凹部を形成す
ると共に、切欠部を設け、前記各嵌合凹部を二つの燃料
噴射装置の各々に嵌合させると共に、前記板状部材を二
つの固定手段によって固定したことを特徴とするもので
ある。
【0023】このように、一枚の板状部材で形成した取
付ブラケットの縁部に嵌合凹部を設けると共に、切欠部
を設け、前記嵌合凹部を2本の燃料噴射装置に各々嵌合
させ、さらに、切欠部でシリンダヘッドに設けたボルト
のボスを回避させ、この取付ブラケットを2本のボルト
によって固定させて、ボルトの締付荷重と燃料噴射装置
の締付荷重とを等しくさせる。
【0024】請求項3記載の発明は、二つの燃料噴射装
置に嵌合凹部を各々嵌合させた取付ブラケットを一つの
固定手段によって固定したことを特徴とするものであ
る。
【0025】このように、取付ブラケットの縁部に設け
た嵌合凹部を2本の燃料噴射装置に嵌合させ、1本のボ
ルトによって必要な締付荷重が得られるようにボルトの
締め付けの位置決めをし、2本の燃料噴射装置を1本の
ボルトによって固定させる。
【0026】請求項4記載の発明は、請求項1、2また
は3に記載されたものにおいて、二つの燃料噴射装置を
一つの取付ブラケットによって固定し、該取付ブラケッ
トが位置しない前記シリンダヘッドにブローバイガス通
路を設けたことを特徴とするものである。
【0027】このように、一つの取付ブラケットによっ
て、複数本の燃料噴射装置を固定させ、さらに、取付ブ
ラケットが位置しないシリンダヘッドの位置にブローバ
イガス通路を設ける。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一例
を図1及び図2に基づき図6ないし図9と同一の部材に
は同一の符号を付して詳細な説明は省略する。図1に示
すものは、GDIエンジンのシリンダヘッド2である。
このシリンダヘッド2は4気筒用のものであり、第1気
筒(#1)及び第2気筒(#2)には燃料噴射装置3が
取り付けられている。なお、第3気筒(#3)及び第4
気筒(#4)には燃料噴射装置3は取り付けられていな
い。
【0029】燃料噴射装置3の下端部の噴射口は、図3
及び図4に示すように、GDIエンジンに形成された燃
焼室9に臨んでいる。また、燃料噴射装置3の上端部に
はデリバリパイプ4が接続しており、デリバリパイプ4
には高圧ポンプ5が接続されている。さらに、シリンダ
ヘッド2の下部に配設されたシリンダブロック6のシリ
ンダ部7にはピストン8が摺動自在に設けられている。
なお、燃焼室9はシリンダ部7の内周壁と、シリンダヘ
ッド2とにより形成されている。
【0030】燃料噴射装置3のシリンダヘッド2より外
方に突出した部分には取付ブラケット31が配設されて
おり、この取付ブラケット31によって燃料噴射装置3
の鍔部17が押え付けられている。取付ブラケット31
は一枚の板部材32によって形成されており(図1及び
図2参照)、板部材32の長手方向の両端部には嵌合凹
部33が形成されている。
【0031】また、板部材32の長手縁部の略中央には
デリバリパイプ4の取付ボルト(図示省略)のボス22
を避けるための切欠部34が形成されている。さらに、
取付ブラケット31の板部材32の平面部には、締付ボ
ルト18を挿通させるためのボルト孔(図示省略)が2
個形成されている。
【0032】取付ブラケット31はその両端縁に形成さ
れた嵌合凹部33を2本の燃料噴射装置3に一体に嵌合
させ、平面部に設けた2個のボルト孔(図示省略)を通
した固定手段である締付ボルト18を2本、シリンダヘ
ッド2に締め付けることによって取付ブラケット31を
シリンダヘッド2に固定させている(図2参照)。
【0033】このように取付ブラケット31を2本の締
付ボルト18によって固定しているのは、2本の燃料噴
射装置3に取付ブラケット31を各々嵌合させ、取付ブ
ラケット31の中央に締付ボルト18を挿通させて固定
させた場合、締付ボルト18がシリンダヘッド2の取付
ボルトのボス21に干渉してしまうためと、燃料噴射装
置3を堅固に固定するためである。そして、燃料噴射装
置3に締付ボルト18の荷重を与えるために取付ブラケ
ット31の下面とシリンダヘッド2の上面との間にはク
リアランスLが設けられている(図2参照)。
【0034】このように取付ブラケット31を2本の締
付ボルト18によって固定した場合、一方の燃料噴射装
置3を力点とし、他方の燃料噴射装置3を支点とすれ
ば、クリアランスLがあるので、締付ボルト18が作用
点となり、燃料噴射装置3の締付荷重は締付ボルト18
の荷重に等しくなって、燃料噴射装置3を堅固に固定す
ることができる。
【0035】上記したように燃料噴射装置3を常時、力
点及び支点とし、取付ブラケット31に、母材であるシ
リンダヘッド2への接点(従来の折曲突部16)がな
く、また、締付ボルト18の本数によって作用点を変え
るようにすれば、燃料噴射装置3を堅固に固定すること
が可能になる(この場合、締付ボルト18を力点とし
て、燃料噴射装置3を支点、作用点としてもよい)。
【0036】なお、実施の形態においては、固定手段に
締付ボルト18を用いて取付ブラケット31を締め付け
たが、このほか、シリンダヘッド2にスタッドボルトを
立て、ナットで締め付けて取付ブラケット31を押えて
も良いし、または、他の取付部材、例えばマニホルドか
ら係合部を延出させて押えるようにしても良い。このよ
うに取付ブラケット31を取外可能にすれば、メンテナ
ンスの際に作業性が良くなる効果がある。
【0037】なお、図3において、符号10で示すもの
は燃料であり、符号11及び12で示すものは、燃焼室
9を開閉する吸気バルブ及び排気バルブである。また、
図3及び図4において、符号25で示すものは吸気ポー
ト、符号27で示すものは排気ポートである。さらに、
符号23で示すものはブローバイガス通路、符号28で
示すものはウォータジャケットである。
【0038】次に、本実施の形態の作用を説明する。シ
リンダヘッド2に、噴射口を燃焼室9に臨ませた燃料噴
射装置3を取り付け、この燃料噴射装置3の2本を一枚
の板状部材の取付ブラケット31によって押える。その
際、取付ブラケット31の両端縁に設けた嵌合凹部33
を燃料噴射装置3に嵌合させ、さらに、略中央縁に設け
た切欠部34をシリンダヘッド2の取り付けボルトのボ
ス21に位置させて、ボス21と取付ブラケット31と
の干渉を回避する。
【0039】このようにした取付ブラケット31を2本
の締付ボルト18によって固定させ、2本の燃料噴射装
置3を一つの取付ブラケット31によって固定する。こ
れによって、締付ボルト18の締付荷重と燃料噴射装置
3の締付荷重とが等しくなり燃料噴射装置3を堅固に取
り付けることができる。
【0040】なお、本実施の形態において、取付ブラケ
ット31に取り付ける締付ボルト18を2本にしたが、
シリンダヘッド2の取付ボルトのボス21が取付ブラケ
ット31に干渉しない車両においては、図5に示すよう
に、締付ボルト18を1本にしても良い。この場合、必
要な燃料噴射装置3の締付荷重が得られれば、締付ボル
ト18は真ん中でなくてもよく、適宜位置に取り付ける
ことができる。
【0041】このように取付ブラケット31を1本の締
付ボルト18によって固定した場合、一方の燃料噴射装
置3を力点とし、他方の燃料噴射装置3を支点とすれ
ば、作用点は1本の締付ボルト18となる。これはいず
れの燃料噴射装置3が力点であってもクリアランスLが
あることにより作用点は締付ボルト18となり、燃料噴
射装置3を堅固に固定することができる。
【0042】また、エンジンが小型になるほど、取付ブ
ラケット31に取り付ける複数本の締付ボルト18の取
付位置が重複する可能性が高くなり、取付ブラケット3
1がシリンダヘッド2への接点(従来の折曲突部16)
を有していないことをも含め、1本の締付ボルト18の
締付力増大の効果を得ることができる。
【0043】このように、一つの取付ブラケット31に
よって、2本の燃料噴射装置3を固定させていることに
より、取付ブラケット31が位置しないシリンダヘッド
2の位置にブローバイガス通路23を設けることができ
る。すなわち、エミッション関係やシリンダブロックの
剛性アップのために、大きくなりがちなブローバイガス
通路の外方向への膨らみを避け、膨らみ部分と膨らみ部
分との間(デッドスペース)に取付ブラケットを配置す
ることができる。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の発明においては、シリン
ダヘッドに、噴射口を各燃焼室に臨ませた燃料噴射装置
を取り付け、この燃料噴射装置の各々に取付ブラケット
に設けた複数の嵌合凹部を係合させ、さらに、取付ブラ
ケットを複数本のボルトによって固定させたので、複数
の燃料噴射装置を一枚の取付ブラケットによって固定す
ることができる。これによって、高圧の燃料噴射装置が
噴射時の反力によって、押し上げられるのを押えること
ができ、シール性を向上させることができる。
【0045】また、取付ブラケットを一枚の板で形成す
ることができ、かつ、従来の折曲突部もないので、加工
性を向上させることができる。したがって、折曲突部の
当接部をシリンダヘッドに設ける必要がなくなり、ブラ
ケット取り付けの自由度が増す。さらに、取付ブラケッ
トは気筒の外壁同士を連結することになるので、シリン
ダヘッド全体及び外壁の強度を向上させることができ
る。
【0046】請求項2記載の発明おいては、一枚の板状
部材で形成した取付ブラケットの縁部に嵌合凹部を設け
ると共に、切欠部を設け、前記嵌合凹部を二つの燃料噴
射装置に各々嵌合させ、さらに、切欠部でボルトのボス
を回避させると共に、取付ブラケットを二つの固定手段
によって固定させたので、ボルトの締付荷重と燃料噴射
装置の締付荷重とを等しくさせることができる。これに
よって、燃料噴射装置を堅固に固定することができると
共に、シール性を向上させることができる。
【0047】請求項3記載の発明においては、取付ブラ
ケットの縁部に設けた嵌合凹部を二つの燃料噴射装置に
各々嵌合させ、一つの固定手段によって、必要な締付荷
重が得られるようにボルトの締め付け位置を適宜選択す
れば、取付ブラケットを一つの固定手段によって固定す
ることができる。このように、固定手段の位置決めを
し、一つの固定手段を取付ブラケットに取り付ければ、
コンパクトな配置にすることができる。
【0048】請求項4記載の発明においては、一つの取
付ブラケットによって、二つの燃料噴射装置を固定させ
たので、この取付ブラケットが装着していないシリンダ
ヘッドの位置にブローバイガス通路を設けることができ
る。これによって、ブローバイガス通路を楽にレイアウ
トすることができる。すなわち、エミッション関係やシ
リンダブロックの剛性アップのために、大きくなりがち
なブローバイガス通路の外方向の膨らみと膨らみとの間
(デッドスペース)に取付ブラケットを配置することが
できる。これによって、エンジンの車体幅方向を小さく
することができると共に、隣接気筒を連結させて剛性ア
ップをすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の形態の一例を示す上面図で
ある。
【図2】図1の、取付ブラケットで押えた燃料噴射装置
の断面正面図である。
【図3】図1に示すGDIエンジンのポート中心の断面
図である。
【図4】図1に示すエンジンのシリンダ軸からみた断面
図である。
【図5】本発明の実施の形態の他の例を示す断面図であ
る。
【図6】燃料噴射装置を従来の取付ブラケットで押えた
エンジンの断面図である。
【図7】図6の取付ブラケットの斜視図である。
【図8】図7に示す取付ブラケットによって燃料噴射装
置を押えた断面図である。
【図9】シリンダヘッドを説明するための上面図であ
る。
【図10】従来のガソリンMPIエンジンの燃料噴射装
置の押えを示す断面図である。
【符号の説明】
2 シリンダヘッド 3 燃料噴射装置 9 燃焼室 18 締付ボルト 21 ボス 23 ブローバイガス通路 31 取付ブラケット 32 嵌合凹部 33 切欠部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドに、エンジンの各燃焼室
    に噴射口を臨ませた燃料噴射装置を取り付け、該燃料噴
    射装置を取付ブラケットで固定した燃料噴射装置の取付
    構造において、前記取付ブラケットに複数の嵌合凹部を
    形成し、該複数の嵌合凹部を各々前記燃料噴射装置に係
    合させると共に、前記取付ブラケットを複数の固定手段
    によって固定したことを特徴とする燃料噴射装置の取付
    構造。
  2. 【請求項2】 前記取付ブラケットを一枚の板状部材で
    形成し、該板状部材の縁部に前記嵌合凹部を形成すると
    共に、切欠部を設け、前記各嵌合凹部を二つの燃料噴射
    装置の各々に嵌合させると共に、前記板状部材を二つの
    固定手段によって固定したことを特徴とする請求項1記
    載の燃料噴射装置の取付構造。
  3. 【請求項3】 二つの燃料噴射装置に嵌合凹部を各々嵌
    合させた取付ブラケットを一つの固定手段によって固定
    したことを特徴とする燃料噴射装置の取付構造。
  4. 【請求項4】 二つの燃料噴射装置を一つの取付ブラケ
    ットによって固定し、該取付ブラケットが位置しない前
    記シリンダヘッドにブローバイガス通路を設けたことを
    特徴とする請求項1、2または請求項3記載の燃料噴射
    装置の取付構造。
JP2722497A 1997-01-27 1997-01-27 燃料噴射装置の取付構造 Pending JPH10213052A (ja)

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JP2722497A JPH10213052A (ja) 1997-01-27 1997-01-27 燃料噴射装置の取付構造

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009236101A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Denso Corp 燃圧センサ搭載構造及び燃圧検出システム
JP2013189892A (ja) * 2012-03-13 2013-09-26 Kubota Corp エンジン

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