JPH10212745A - シャワーフック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャワーヘッドを壁面の下方位置でシャワー
フックに保持させて使用する際に、長く余分となるシャ
ワーホースを床面上で邪魔にならないように保持するこ
とができるシャワーフックを提供する。 【解決手段】 シャワーフック本体１の上部前方にシャ
ワーヘッド２を縦方向で着脱自在に保持するヘッド保持
部３を形成し、同シャワーフック本体１の下部後方にシ
ャワーホース４を横方向で着脱自在に保持するホース保
持部５を形成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、浴室、シャワール
ーム等の壁面に付設され、シャワーホースの先端に設け
られるシャワーヘッドを着脱自在に保持するシャワーフ
ックに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、図５に示す如く、浴室、シャ
ワールーム等の壁面８に付設され、シャワーホース４の
先端に設けられるシャワーヘッド２を着脱自在に保持す
るシャワーフック19は知られている。この場合、浴室の
壁面８の下部に設けられる給水栓13よりシャワーホース
４が延設され、該シャワーホース４の先端に湯水を吐出
するシャワーヘッド２が設けられ、該シャワーヘッド２
を壁面８の上下で着脱自在に保持するように、シャワー
フック19は同壁面８の上下に配設されている。

【０００３】又、給水栓13は湯水混合水栓であり、該給
水栓13には吐水口14が設けられており、該吐水口14、シ
ャワーホース４のいずれか一方に切り換えられて、適宜
温度に調節された湯水が同吐水口14或いは同シャワーホ
ース４先端のシャワーヘッド２から吐出される。又、同
給水栓13の側方の浴室内には浴槽16が、同給水栓13の上
方の壁面８にはミラー18が、各々配設されている。

【０００４】又、ミラー18の側方の壁面８にはその上下
に各々前記シャワーフック19が配設固定されており、い
ずれか一方のシャワーフック19にシャワーヘッド２が着
脱自在に保持される。この場合、人が起立状態でシャワ
ーを浴びる際には、シャワーヘッド２を上方のシャワー
フック19に保持させて使用し、人が着座状態でシャワー
を浴びる際には、同シャワーヘッド２を下方のシャワー
フック19に保持させて使用する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、シャワーヘッド２を下方のシャワ
ーフック19に保持させて使用する際に、長く余分なシャ
ワーホース４が床面21上で弛んで邪魔になり、該床面21
上に汚水が溜まったり同シャワーホース４が汚れたりす
る等の問題が発生していた。

【０００６】本発明は、上記従来の技術における問題を
解決するために発明されたもので、すなわち、その課題
は、シャワーヘッドを壁面の下方位置でシャワーフック
に保持させて使用する際に、長く余分となるシャワーホ
ースを床面上で邪魔にならないように保持することがで
きるシャワーフックを提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１記載の
シャワーフックは、シャワーフック本体の上部前方にシ
ャワーヘッドを縦方向で着脱自在に保持するヘッド保持
部を形成し、同シャワーフック本体の下部後方にシャワ
ーホースを横方向で着脱自在に保持するホース保持部を
形成してなる。

【０００８】したがって、この場合、シャワーフック本
体は壁面の下方位置に設けられ、該シャワーフック本体
のホース保持部にシャワーホースの長く余分となる部分
を横方向にして保持させ、その上から、同シャワーフッ
ク本体のヘッド保持部にシャワーヘッドを縦方向にして
保持させてやると、同シャワーホースの長く余分となる
部分は輪状に撓むように保持されて床面上で邪魔になら
ないよう浮いた状態に支持され、該床面上に汚水が溜ま
ったり同シャワーホースが汚れたりする等の問題は発生
しない。しかも、この場合、シャワーホースの長く余分
となる部分をホース保持部に保持させた状態のままで
も、その上からヘッド保持部に保持されるシャワーヘッ
ドを着脱させて該シャワーヘッドを支障なく使用するこ
とができて使い勝手が良い。又、シャワーホースをホー
ス保持部から外して伸張させ、該シャワーホース先端の
シャワーヘッドを壁面の上方位置に別途設けられるシャ
ワーフックに保持させて使用することもできる。

【０００９】本発明の請求項２記載のシャワーフック
は、上記請求項１記載のシャワーフックにおいて、ヘッ
ド保持部及びホース保持部を各々前方に開口した切欠溝
を有する筒状体で形成したことを特徴とする。

【００１０】したがって、この場合は特に、ヘッド保持
部及びホース保持部が各々前方に開口した切欠溝を有す
る筒状体で形成されているので、切欠溝からシャワーヘ
ッド或いはシャワーホースを出し入れして容易に着脱さ
せることができ更に使い勝手が良くなる。

【００１１】本発明の請求項３記載のシャワーフック
は、上記請求項２記載のシャワーフックにおいて、ヘッ
ド保持部を形成する縦方向の筒状体を斜め前方へ傾倒さ
せて設けたことを特徴とする。

【００１２】したがって、この場合は特に、ヘッド保持
部を形成する縦方向の筒状体が斜め前方へ傾倒している
ので、該ヘッド保持部に縦方向にして保持されるシャワ
ーヘッドも斜め前方へ傾倒した状態に保持されて、該シ
ャワーヘッドを同ヘッド保持部に対して着脱させ易くな
ると共に、同シャワーヘッドから吐出される湯水の吐出
方向も適切となる。

【００１３】

【発明の実施の形態】図１〜４は、本発明の請求項１〜
３全てに対応する一実施形態を示し、該実施形態のシャ
ワーフックは、シャワーフック本体１の上部前方にシャ
ワーヘッド２を縦方向で着脱自在に保持するヘッド保持
部３を形成し、同シャワーフック本体１の下部後方にシ
ャワーホース４を横方向で着脱自在に保持するホース保
持部５を形成してなる。この場合、ヘッド保持部３及び
ホース保持部５が各々前方に開口した切欠溝６を有する
筒状体７で形成され、同ヘッド保持部３を形成する縦方
向の筒状体７は斜め前方へ傾倒させて設けられている。

【００１４】該実施形態のシャワーフックにおいては、
シャワーフック本体１が合成樹脂や金属等でなり、該シ
ャワーフック本体１にヘッド保持部３及びホース保持部
５は一体に形成されている。又、シャワーフック本体１
は壁面１の下方位置に設けられており、この場合、ヘッ
ド保持部３の底部分の上下に形成された取付孔９に挿通
されるビス10が同壁面１にねじ込まれることによって取
着固定されており、同両取付孔９はこれに嵌合固定され
るカバー材11によって閉塞され覆い隠されている。又、
シャワーホース４は鋼線材が埋設された軟質合成樹脂或
いはゴム等で形成されて弾性を有しており、ホース保持
部５に保持された状態では、図４に実線で示す如く、円
形状に近い輪状に保持される。該シャワーホース４の先
端には湯水を吐出するシャワーヘッド２が接続部12を介
して設けられており、該シャワーヘッド２の接続部12の
部分がヘッド保持部３に嵌合保持される。

【００１５】又、実施形態の施工状態においては、図４
に示す如く、壁面８が浴室の壁面８であり、該壁面８の
下部にはカウンターとなる凸段部15が設けられ、該凸段
部15の前面に給水栓13が突設されている。該給水栓13は
湯水混合水栓であり、該給水栓13には吐水口14が設けら
れており、該吐水口14、シャワーホース４のいずれか一
方に切り換えられて、適宜温度に調節された湯水が同吐
水口14或いは同シャワーホース４先端のシャワーヘッド
２からシャワー状に吐出される。又、同給水栓13の側方
の浴室内には凸段部15の上面と同じ高さで連続するよう
に浴槽16が設けられており、該浴槽16の上方の壁面８に
湯水混合水栓でなる吐水具17が突設されている。

【００１６】又、前記給水栓13の上方の壁面８にはミラ
ー18が設けられており、該ミラー18の浴槽16側の壁面８
の下方にシャワーフック本体１が、上方に従前のシャワ
ーフック19が各々配設固定されていて、同シャワーフッ
ク本体１のヘッド保持部３或いはシャワーフック19のい
ずれか一方にシャワーヘッド２が着脱自在に保持され
る。この場合、人が起立状態でシャワーを浴びる際に
は、シャワーヘッド２を上方のシャワーフック19に保持
させて使用し、人が着座状態でシャワーを浴びる際に
は、同シャワーヘッド２を下方のシャワーフック本体１
のヘッド保持部３に保持させて使用する。又、同ミラー
18の反対側の壁面８のコーナー部分には、上下方向に複
数段の棚板20が配設されている。

【００１７】したがって、該実施形態のシャワーフック
においては、図４に示す如く、シャワーフック本体１が
壁面８の下方位置に設けられ、図４に実線で示す如く、
該シャワーフック本体１のホース保持部５にシャワーホ
ース４の長く余分となる部分を横方向にして保持させ、
その上から、同シャワーフック本体１のヘッド保持部３
にシャワーヘッド２を縦方向にして保持させてやると、
同シャワーホース４の長く余分となる部分は輪状に撓む
ように保持されて床面21上で邪魔にならないよう浮いた
状態に支持され、該床面21上に汚水が溜まったり同シャ
ワーホース４が汚れたりする等の問題は発生しない。

【００１８】しかも、この場合、シャワーホース４の長
く余分となる部分をホース保持部５に保持させた状態の
ままでも、その上からヘッド保持部３に保持されるシャ
ワーヘッド２を着脱させて該シャワーヘッド２を支障な
く使用することができて使い勝手が良い。又、図４に二
点鎖線で示す如く、シャワーホース４をホース保持部５
から外して伸張させ、該シャワーホース４先端のシャワ
ーヘッド２を壁面８の上方位置に別途設けられる従前の
シャワーフック19に保持させて使用することもできる。

【００１９】又、該実施形態のシャワーフックにおいて
は、ヘッド保持部３及びホース保持部５が各々前方に開
口した切欠溝６を有する筒状体７で形成されているの
で、切欠溝６からシャワーヘッド２或いはシャワーホー
ス４を出し入れして容易に着脱させることができ更に使
い勝手が良くなる。又、ヘッド保持部３を形成する縦方
向の筒状体７が斜め前方へ傾倒しているので、該ヘッド
保持部３に縦方向にして保持されるシャワーヘッド２も
斜め前方へ傾倒した状態に保持されて、該シャワーヘッ
ド２を同ヘッド保持部３に対して着脱させ易くなると共
に、同シャワーヘッド２から吐出される湯水の吐出方向
も適切となる。

【００２０】

【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項１記載のシ
ャワーフックにおいては、シャワーホースの長く余分と
なる部分が輪状に撓むように保持されて床面上で邪魔に
ならないよう浮いた状態に支持され、該床面上に汚水が
溜まったり同シャワーホースが汚れたりする等の問題は
発生せず、しかも、この状態のままでも、シャワーヘッ
ドを着脱させて支障なく使用することができて使い勝手
が良く、又、シャワーホースを伸張させてその先端のシ
ャワーヘッドを壁面の上方位置で保持させて使用するこ
ともできる。

【００２１】又、本発明の請求項２記載のシャワーフッ
クにおいては、特に、ヘッド保持部及びホース保持部が
各々前方に開口した切欠溝を有する筒状体で形成されて
いるので、切欠溝からシャワーヘッド或いはシャワーホ
ースを出し入れして容易に着脱させることができ更に使
い勝手が良くなる。

【００２２】又、本発明の請求項３記載のシャワーフッ
クにおいては、特に、ヘッド保持部に縦方向にして保持
されるシャワーヘッドが斜め前方へ傾倒した状態に保持
されるので、該シャワーヘッドを同ヘッド保持部に対し
て着脱させ易くなると共に同シャワーヘッドから吐出さ
れる湯水の吐出方向も適切となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態であるシャワーフックの使
用状態における正面図。

【図２】同シャワーフックの使用状態における断面図。

【図３】同シャワーフックの斜視図。

【図４】同シャワーフックの施工状態を示す正面図。

【図５】従来例であるシャワーフックの施工状態を示す
正面図。

【符号の説明】

１ シャワーフック本体 ２ シャワーヘッド ３ ヘッド保持部 ４ シャワーホース ５ ホース保持部 ６ 切欠溝 ７ 筒状体

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シャワーフック本体の上部前方にシャワ
   ーヘッドを縦方向で着脱自在に保持するヘッド保持部を
   形成し、同シャワーフック本体の下部後方にシャワーホ
   ースを横方向で着脱自在に保持するホース保持部を形成
   してなるシャワーフック。
2. 【請求項２】 ヘッド保持部及びホース保持部を各々前
   方に開口した切欠溝を有する筒状体で形成したことを特
   徴とする請求項１記載のシャワーフック。
3. 【請求項３】 ヘッド保持部を形成する縦方向の筒状体
   を斜め前方へ傾倒させて設けたことを特徴とする請求項
   ２記載のシャワーフック。