JPH0414072Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は、洗面台用石鹸置きに係り、特に、洗
面台の脇部分に設置される洗面台用石鹸置きの改
良に関する。

考案の技術的背景ならびにその問題点 一般の洗面台には、水を溜めたり流したりする
水受け部は設けられるとともに、この水受け部の
周囲に縁台部が一体的に形成されている。さら
に、上記縁台部の脇部分には、石鹸を置くために
石鹸置きが設置されることがある。この石鹸置き
は、石鹸を載置しうるような皿状体から形成され
るのが一般的である。

ところが、このような従来の石鹸置きにおいて
は、石鹸から溶け出す溶融物が底部に溜り易く、
使用上不快感を与えることが多い。この石鹸の溶
融物の付着現象は、石鹸の表面部分が濡れること
により溶融された状態で石鹸置きに置かれる場合
のみならず、石鹸表面が乾いた状態であつても石
鹸置き自体に水が溜つている場合にも生じてしま
う。

考案の目的 そこで本考案は、石鹸の溶融物の付着を防止し
て、快感に使用することができるようにした洗面
台用石鹸置きを提供することを目的とする。

考案の概要 上記目的を達成するため、本考案は、洗面台の
水受け部の周囲に形成された縁台部に石鹸を置く
ように設置される洗面台用石鹸置きにおいて、石
鹸を載置して保持せしめる石鹸載置部と、この石
鹸載置部上に存在する石鹸の溶融物を水受け部ま
で案内して排出せしめる案内排出部とを備えてい
る。

このような構成からなる洗面台用石鹸置きにお
いては、石鹸載置部上に石鹸が置かれる。そし
て、石鹸載置部上に生じた石鹸の溶融物は、石鹸
載置部から案内排出部を通つて水受け部に流出さ
れるようになつている。また、石鹸を置く前に石
鹸載置部に水が付着された場合、その水は、上記
と同様に石鹸載置部から案内排出部を通つて水受
け部に流出される。

したがつて、本考案によれば、石鹸載置部に溜
ろうとする石鹸の溶融物を、すべて洗面台側に流
してしまうことができ、石鹸載置部に常に清浄な
状態に維持して洗面台の使用感を向上させること
ができる。

考案の具体的説明 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。

図に示すように、洗面台に設けられた水受け部
１の周囲には、縁台部２が一体的に形成されてい
る。この縁台部２の奥側脇部分には、石鹸置き３
が設置されている。

上記石鹸置き３は、縁台部２上に載置される台
座４を有し、この台座４の後端部には、支柱５が
湾曲するように立設されている。そして、この支
柱５の上端部には、本体部が連設されている。

上記本体部は、前記支柱５に連設された皿状体
からなる石鹸載置部６と、この石鹸載置部６から
前方側すなわち水受け部１側に向かつて延出する
溝状態からなる案内排出部７とから構成されてい
る。

上記石鹸載置部６は、石鹸を載置する所定のス
ペースを有し、この石鹸載置部６を構成する皿状
体の底部８は、後述する案内排出部７と連続する
所定の傾斜が付けられている。この傾斜は、水受
け部１側に向かつて下降する下だり傾斜に設定さ
れており、石鹸の溶融物あるいは水を、水受け部
１側に流動せしめるようになされている。

案内排出部７を構成する溝状態は、前方側に向
かつて細くなるように絞られており、その細溝状
の前端部が、水受け部１に開口されている。すな
わち、この案内排出部７の底部９の幅寸法は、該
案内排出部７の絞り込みに対応して、前方に行く
にしたがつて次第に縮小されるように形成されて
いる。また、この案内排出部７の底部９には、上
記石鹸載置部６の底部８と同様な傾斜が付けられ
ており、石鹸載置部６から流出してきた石鹸溶融
物あるいは水を、水受け部１まで流動・案内せし
めるようになつている。

さらに、上記石鹸載置部６および案内排出部７
の両側壁部１１，１１は、石鹸の滑り落ちを防ぐ
石鹸支持部としての機能を備えている。この両側
壁部１１，１１は、石鹸載置部６および案内排出
部７の各底部８，９の両端辺部から斜め上方に広
がるよに延出されており、その高さは、前端部で
最大に形成されるとともに、後端部でほとんどな
くなるように形成されている。また、この両側壁
部１１，１１の間隔幅寸法は、前述した底部９と
同様に、前方に行くにしたがつて次第に縮小され
ており、その途中部分に石鹸が当接されて石鹸の
滑り落ちが防がれるようになつている。なお、こ
の両側壁部１１，１１の周縁部には、安全のため
のカーリング１２が設けられている。

このような実施例においては、石鹸は、石鹸載
置部６上に置かれる。この場合、石鹸を置く前に
おいて、石鹸載置部６上に水が付着されると、そ
の水は、石鹸載置部６の傾斜にしたがつて流され
ていく、さらに、案内排出部７の傾斜によつて水
受け部１まで導かれて排出される。一方、石鹸自
体に水が付着されて石鹸の表面部が溶融状態にな
つているときには、その石鹸の溶融物が石鹸載置
部６上に付着されようとする。しかし、この石鹸
の溶融物も上記水と同様に、石鹸載置部６の傾斜
および案内排出部７の傾斜によつて水受け部１ま
で導かれて排出されることとなる。

なお、上記実施例における石鹸置きは、洗面台
上に載置するようにして設置するものであるが、
洗面台に凹部を形成してその凹部に石鹸置きを組
み込んだり、石鹸置きを洗面台と一体的に形成す
るようにしてもよい。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例における石鹸置きを表わ
した外観斜視図である。 １……水受け部、３……石鹸置き、６……石鹸
載置部、７……案内排出部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 洗面台の水受け部の周囲に形成された縁台部
   に石鹸を置くように設置される洗面台用石鹸置
   きにおいて、石鹸を載置して保持せしめる石鹸
   載置部と、この石鹸載置部上に存在する石鹸の
   溶融物を水受け部まで案内して排出せしめる案
   内排出部とを備えてなることを特徴とする洗面
   台用石鹸置き。 (2) 案内排出部は、水受け部に開口するように石
   鹸置き部から延出されるとともに、上記石鹸置
   き部および案内排出部の底部には、水受け部側
   に向かつて下降する下だり傾斜が付けられてい
   ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の洗面台用石鹸置き。 (3) 石鹸載置部および案内排出部の両端部には、
   石鹸載置部上の石鹸を滑り落ちないように支持
   せしめる石鹸支持部が設置されていることを特
   徴とする実用新案登録請求の範囲第１項または
   第２項記載の洗面台用石鹸置き。