JPH10212519A - 誘導加熱コイル及び誘導加熱方法 - Google Patents

誘導加熱コイル及び誘導加熱方法

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JPH10212519A
JPH10212519A JP9015728A JP1572897A JPH10212519A JP H10212519 A JPH10212519 A JP H10212519A JP 9015728 A JP9015728 A JP 9015728A JP 1572897 A JP1572897 A JP 1572897A JP H10212519 A JPH10212519 A JP H10212519A
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JP
Japan
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induction heating
heating coil
wall
angle
heated
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JP9015728A
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Toshiji Arishima
利治 有島
Mitsuo Azuma
三男 東
Eiji Muto
栄二 武藤
Junichi Goya
純一 合屋
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Neturen Co Ltd
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Neturen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】例えば誘導加熱した後に急冷して焼入れしても
一様な深さの硬化層が得られるように、一様な深さに金
属部品を誘導加熱できる誘導加熱方法を提供する。 【解決手段】金属部品60の中空部62の内壁64を焼
入れ温度に誘導加熱するに当っては、誘導加熱コイル8
0を予め傾斜させておく。この傾斜角度Θ2は、回転軸
66に直交する方向66’に対して境界線88が8°以
上15°以下の範囲内の角度だけ傾斜する角度とする。
このように傾斜させた誘導加熱コイル80の下方から、
載置台70と共に金属部品60を上昇させて中空部62
に誘導加熱コイル80を挿入する。この状態で回転軸6
6を中心にして載置台70と共に金属部品60を回転さ
せながら誘導加熱コイル80に交流電流を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導加熱を利用し
て金属部材を加熱する誘導加熱方法、及び、誘導加熱す
る際に使用する誘導加熱コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、誘導加熱を利用して金属部材
を加熱する技術が広く知られている。誘導加熱で金属部
材を加熱した後は、この金属部材を急冷したり加工した
りするなど目的に応じた作業が行われる。金属部材を誘
導加熱した後に急冷する作業は高周波焼入れと呼ばれ、
例えば金属部材の中空部の内壁などがこの高周波焼入れ
によって硬化される。
【0003】金属部材の中空部の内壁を誘導加熱する際
には、通常、この内壁に沿う形状を有する複数巻きに巻
かれた誘導加熱コイルを中空部に挿入し、内壁を均等に
加熱するために所定の回転軸を中心にして金属部材を回
転させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した複数巻きの誘
導加熱コイルは、一般に、複数巻きのうちの互いに隣接
する2巻きの境界線は耐熱性ガラス繊維製の絶縁物が差
し込まれたものであり、互いに隣接する2巻きが電気的
に接触しないように構成されている。このような誘導加
熱コイルを用いて金属部材の中空部の壁面を硬化する技
術を、図6を参照して説明する。
【0005】図6は、4巻きの誘導加熱コイルと、この
誘導加熱コイルによって硬化された金属部材の中空部の
壁面を模式的に示す断面図である。
【0006】誘導加熱コイル10は4巻きの銅製のもの
であり、各1巻き12,14,16,18のうちの互い
に隣接するもの同士の境界には耐熱性ガラス繊維製の絶
縁物20が差し込まれて、隣接する2巻き(例えば第1
巻き目12と第2巻き目14)はその境界で互いに電気
的に絶縁されている。誘導加熱コイル10の第1巻き目
12の一端部12aと第4巻き目18の一端部18aに
はそれぞれ導体(図示せず)が接続されており、この導
体を介して誘導加熱コイル10が高周波電源(図示せ
ず)に接続されている。
【0007】一方、金属部材30には太鼓状の中空部3
2が形成されている。この中空部32の内壁34を焼入
れ温度に誘導加熱する際には、図6に示すように誘導加
熱コイル10を中空部32に挿入し、回転軸36を中心
にして金属部材30を回転させながら誘導加熱コイル1
0に交流電流を供給する。これにより、金属部材30を
貫く交番磁束が発生してうず電流を誘導し、このうず電
流によるジュール熱で内壁34が焼入れ温度に加熱され
る。
【0008】ところが、内壁34のうち、絶縁物20が
差し込まれた部分に対応する部分34aでは、絶縁物2
0が差し込まれた部分が絶縁されているので磁界が弱
い。この結果、内壁34の部分34aには十分なうず電
流が流れず、この部分34aは内壁34の他の部分に比
べて焼入れ温度に加熱される層の深さが浅い。従って、
内壁34を焼入れ温度に加熱して急冷しても、内壁34
の硬化層38のうち、絶縁物20が差し込まれた部分に
対応する部分34aの硬化層深さが他の部分の硬化層深
さに比べて浅くなる。即ち、図6に示すように、内壁3
4の硬化層38に深い部分と浅い部分とができ、硬化層
深さがばらつく。このように硬化層深さがばらつくと、
このばらつきに起因して、金属部材30の各部分におけ
る変形量に差が生じて変形量がばらつくおそれがある。
【0009】ところで、中空部32の内壁34を焼入れ
硬化した後は一般に金属部材30を研摩して一定の仕上
げ寸法にするが、この研摩を省略しても一定の仕上げ寸
法になるようにしたい場合がある。しかし、上述したよ
うに焼入れ硬化した後の金属部材30の各部分における
変形量がばらついていると、一定の仕上げ寸法にならな
いので研摩を省略できない。
【0010】本発明は、上記事情に鑑み、例えば誘導加
熱した後に急冷して焼入れしても一様な深さの硬化層が
得られるように、一様な深さに金属部材を誘導加熱でき
る誘導加熱コイル及び誘導加熱方法を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の誘導加熱コイルは、所定の回転軸を中心にし
て金属部材を相対的に回転させながらこの金属部材の中
空部の内壁を誘導加熱する場合において、(1)複数巻
きのうちの互いに隣接する2巻きの境界線が上記所定の
回転軸に対して90°未満の範囲内の所定角度傾斜し、
上記中空部に挿入されることを特徴とするものである。
【0012】ここで、(2)上記所定角度は、75°以
上82°以下の範囲内の角度であることが好ましい。
【0013】また、上記目的を達成するための本発明の
誘導加熱方法は、中空部を有する金属部材のこの中空部
に複数巻きの誘導加熱コイルを挿入し、所定の回転軸を
中心にして上記金属部材と上記誘導加熱コイルとを相対
的に回転させながら上記中空部の内壁を誘導加熱する誘
導加熱方法において、(3)上記複数巻きのうちの互い
に隣接する2巻きの境界線を、上記所定の回転軸に対し
て90°未満の範囲内の所定角度傾斜させた状態で、上
記金属部材と上記誘導加熱コイルとを相対的に回転させ
ることを特徴とするものである。
【0014】ここで、(4)上記所定角度を75°以上
82°以下の範囲内の角度にして上記金属部材と上記誘
導加熱コイルとを相対的に回転させることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。
【0016】図1を参照して、本発明の一実施形態の誘
導加熱コイルについて説明する。
【0017】図1は、一実施形態の誘導加熱コイルを用
いて金属部品を加熱している状態を模式的に示す断面図
である。
【0018】誘導加熱コイル40は太鼓状の銅製のもの
であり、3巻きに巻かれている。3巻きのうちの互いに
隣接する2巻き(例えば第1巻き目42と第2巻き目4
4)の境界線50は、誘導加熱コイル40の中心軸66
(後述する回転軸66でもある)に直交する方向66’
に対して8°以上15°以下の範囲内の角度Θ1だけ傾
斜している。即ち、境界線50は、中心軸66に対して
75°以上82°以下の範囲の角度傾斜している。これ
らの境界線50は、耐熱性ガラス繊維製の絶縁物50’
が差し込まれたものである。この絶縁物50’によっ
て、互いに隣接する2巻きはその境界線50で互いに電
気的に絶縁されている。第1巻き目42の一端部42a
と第3巻き目46の一端部46aにはそれぞれ導体(図
示せず)が接続されており、この導体を介して誘導加熱
コイル40が高周波電源(図示せず)に接続されてい
る。
【0019】誘導加熱コイル40で誘導加熱される金属
部品(本発明にいう金属部材の一例である)60には太
鼓状の中空部62が形成されている。この中空部62の
内壁64を焼入れ温度にまで誘導加熱する際には、図1
に示すように、載置台70に金属部品60を載置して載
置台70を上昇させることにより金属部品60の中空部
62に誘導加熱コイル40を挿入し、回転軸66を中心
にして載置台70と共に金属部品60を回転させながら
誘導加熱コイル40に交流電流を供給する。誘導加熱コ
イル40に流れる交流電流によって金属部品60を貫ら
ぬく交番磁束が発生し、この交番磁束によって金属部品
60内にうず電流が誘導され、このうず電流によるジュ
ール熱で中空部62の内壁64が加熱される。
【0020】上述したように、第1,第2,第3巻き目
42,44,46のうちの互いに隣接するもの同士の境
界線50は電気的に絶縁されている。このため、内壁6
4のうち、境界線50に向き合う部分64aにはほとん
どうず電流が流れず、この部分64aは加熱されない。
しかし、金属部品60は回転軸66を中心にして回転し
ており、また、境界線50は、回転軸66に直交する方
向66’に対して傾斜している。従って、境界線50に
向き合う部分64aの位置が時々刻々と移動し、この部
分64aは金属部品60の一回転当り1〜2回だけ内壁
64の同じ位置にくる。このため、金属部品60が回転
している間中、内壁64の一部が加熱されにくいという
ことが無く、内壁64の全ての部分が均等に加熱され
る。この結果、内壁64の壁面層はどの位置でも一様な
深さにまで同程度に加熱され、この加熱された内壁64
を急冷した場合、内壁64のどの位置でも一様な深さの
硬化層が得られる。従って、硬化層深さのばらつきに起
因する金属部品の変形量のばらつきを無くすことができ
る。
【0021】ここで、境界線50の傾斜角度Θ1を8°
以上15°以下の範囲内の角度にした理由は、傾斜角度
Θ1をこの範囲内の角度にした場合、この範囲を外れた
角度にした場合よりも金属部品60を貫く交番磁束の平
均密度を高くでき、高い密度のうず電流が誘導されて効
率良く金属部品60を加熱できるからである。
【0022】図2、図3を参照して、上述の誘導加熱コ
イル40を用いて金属部品60の内壁64を硬化した実
験結果について説明する。
【0023】図2は、内壁64の硬化層64bを模式的
に示す断面図であり、図3は、図2の硬化層64bの硬
さ分布を示すグラフである。
【0024】この実験では、高さH55mm、最大径L
80.5mm、最小径S70.0mmの太鼓状の誘導加
熱コイルを使用した。また、金属部品を軸受鋼で製作
し、誘導加熱する際の周波数を8.5kHz、出力を2
20kWとし、加熱時間を5.0秒間とした。加熱後
は、内壁64に冷却水を13秒間噴出してこの内壁64
を急冷した。
【0025】上述したように内壁64の壁面層64bは
どの位置でも一様な深さにまで同程度に加熱され、この
結果、内壁64の硬化層64bは、図2に示すように、
一様な深さになり、誘導加熱コイル40の各1巻き4
2,44,46の境界線50に起因すると考えられる硬
化層深さのばらつき(図6参照)は無かった。また、内
壁64の各部分a,b,cの硬さ分布は、図3に示すよ
うに、ほぼ同一の硬さ分布となった。 次に、図4、図
5を参照して、本発明の一実施形態の誘導加熱方法につ
いて説明する。
【0026】図4は、使用した誘導加熱コイルを示す側
面図であり、図5は、図4の誘導加熱コイルを使用して
金属部品を誘導加熱する方法を模式的に示す断面図であ
る。これらの図では、図1の構成要素と同一の構成要素
には同一の符号が付されている。
【0027】誘導加熱コイル80は太鼓状の銅製のもの
であり、3巻きに巻かれている。3巻き82,84,8
6のうちの互いに隣接するもの(例えば、第1巻き目8
2と第2巻き目84)の境界線88は、誘導加熱コイル
80の中心軸90に直交している。これらの境界線88
は、耐熱性ガラス繊維製の絶縁物88’が差し込まれた
ものである。この絶縁物88’によって、第1巻き目8
2と第2巻き目84、及び、第2巻き目84と第3巻き
目86それぞれは境界線88で互いに電気的に絶縁され
ている。第1巻き目82の一端部82aと第3巻き目8
6の一端部86aにはそれぞれ導体(図示せず)が接続
されており、この導体を介して誘導加熱コイル80が高
周波電源(図示せず)に接続されている。
【0028】金属部品60の中空部62の内壁64を焼
入れ温度にまで誘導加熱するに当っては、図5に示すよ
うに、誘導加熱コイル80を予め傾斜させておく。この
傾斜角度Θ2は、回転軸66に直交する方向66’に対
して境界線88が8°以上15°以下の範囲内の角度だ
け傾斜する角度とする。即ち、境界線88を、回転軸6
6に対して75°以上82°以下の範囲の角度だけ傾斜
させている。このように傾斜させた誘導加熱コイル80
の下方から、載置台70と共に金属部品60を上昇させ
て金属部品60の中空部62に誘導加熱コイル80を挿
入する。この状態で回転軸66を中心にして載置台70
と共に金属部品60を回転させながら誘導加熱コイル8
0に交流電流を供給する。誘導加熱コイル80に流れる
交流電流によって金属部品60を貫らぬく交番磁束が発
生し、この交番磁束によって金属部品60内にうず電流
が誘導され、このうず電流によるジュール熱で中空部6
2の内壁64が加熱される。
【0029】誘導加熱コイル80の第1巻き目82と第
2巻き目84の境界線88は、上述したように、誘導加
熱コイル80の中心軸90に直交している。このため、
誘導加熱コイル80を傾斜させずに、中心軸90と回転
軸66とが一致するように金属部品60の中空部62に
誘導加熱コイル80を挿入して内壁64を誘導加熱した
場合、図6を参照して説明したように内壁64の加熱層
の深さがばらつき、この結果、硬化層深さもばらつく。
【0030】しかし、ここでは、回転軸66に直交する
方向66’と境界線88とのなす角度Θ2が8°以上1
5°以下の範囲内であり、また、金属部品60は回転軸
66を中心にして回転している。従って、境界線88に
向き合う部分64aの位置が時々刻々と移動し、この部
分64aは金属部品60の一回転当り1〜2回だけ内壁
64の同じ位置にくる。このため、金属部品60が回転
している間中、内壁64の一部がほとんど加熱されない
ということが無く、内壁64の全ての部分が均等に加熱
される。この結果、内壁64の壁面層はどの位置でも一
様な深さにまで同程度に加熱され、この加熱された内壁
64を急冷した場合、内壁64のどの位置でも一様な深
さの硬化層が得られる。従って、硬化層深さのばらつき
に起因する金属部品の変形量のばらつきを無くすことが
できる。
【0031】ここで、回転軸66に直交する方向66’
と境界線88とのなす角度Θ2を8°以上15°以下の
範囲内の角度にした理由は、上述したように、傾斜角度
をこの範囲内の角度にした場合、この範囲を外れた角度
にした場合よりも金属部品60を貫く交番磁束の平均密
度を高くでき、高い密度のうず電流が誘導されて効率良
く金属部品60を加熱できるからである。
【0032】上述したように、金属部品60の中空部6
2で誘導加熱コイル80を傾斜させた状態で金属部品6
0を回転させても、図2、図3に示すと同様に、内壁6
4の壁面層はどの位置でも一様な深さにまで同程度に加
熱され、内壁64の硬化層は、一様な深さになる。な
お、上述した各実施形態では金属部品を回転させたが、
金属部品を固定しておき誘導加熱コイルを回転させる構
成にしてもよい。また、誘導加熱コイルとして金属部品
の中空部に挿入されるものを例にしたが、これに限定さ
れず、本発明は、金属部品が誘導加熱コイルの内部に挿
入されるものにも適用できる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の誘導加熱
コイルによれば、複数巻きのうちの互いに隣接する2巻
きの境界線が、金属部品の回転軸に対して90°未満の
範囲内の所定角度傾斜しているので、誘導加熱コイルを
金属部品の中空部に挿入した場合、中空部の内壁のう
ち、境界に向き合う部分の位置が時々刻々と移動する。
このため、金属部品が回転している間中、内壁の一部が
加熱されにくいということが無く、内壁の全ての部分が
均等に加熱される。この結果、内壁の壁面層はどの位置
でも一様に加熱され、この加熱された内壁を急冷した場
合、内壁のどの位置でも一様な深さの硬化層が得られ
る。従って、硬化層深さのばらつきに起因する金属部品
の変形量のばらつきを無くすことができる。
【0034】また、本発明の誘導加熱方法によれば、金
属部品と誘導加熱コイルとを相対的に回転させる際に、
複数巻きのうちの互いに隣接する2巻きの境界線を回転
軸に対して90°未満の範囲内の所定角度傾斜させるの
で、誘導加熱コイルが挿入された中空部の内壁のうち、
境界に向き合う部分の位置が時々刻々と移動する。この
ため、金属部品が回転している間中、内壁の一部が加熱
されにくいということが無く、内壁の全ての部分が均等
に加熱される。この結果、内壁の壁面層はどの位置でも
一様に加熱され、この加熱された内壁を急冷した場合、
内壁のどの位置でも一様な深さの硬化層が得られる。従
って、硬化層深さのばらつきに起因する金属部品の変形
量のばらつきを無くすことができる。
【0035】ここで、上記の所定角度が、75°以上8
2°以下の範囲内の角度である場合は、金属部品を貫く
交番磁束の平均密度を高くでき、高い密度のうず電流が
誘導されて効率良く金属部品を誘導加熱できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の誘導加熱コイルを用いて
金属部品を加熱している状態を模式的に示す断面図であ
る。
【図2】図1の金属部品の内壁の硬化層を模式的に示す
断面図である。
【図3】図2の硬化層の硬さ分布を示すグラフである。
【図4】本発明の一実施形態の誘導加熱方法に使用した
誘導加熱コイルを示す側面図である。
【図5】図4の誘導加熱コイルを使用して金属部品を誘
導加熱する方法を模式的に示す断面図である。
【図6】従来の3巻きの誘導加熱コイルとこの誘導加熱
コイルによって硬化された金属部品の中空部の壁面を模
式的に示す断面図である。
【符号の説明】
40,80 誘導加熱コイル 42,44,46,82,84,86 誘導加熱コイル
の1巻き 50,88 境界線 60 金属部品 62 中空部 64 内壁 66 回転軸 66’ 回転軸に直交する方向 Θ1,Θ2 傾斜角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 合屋 純一 愛知県刈谷市西境町治右田84番地10 高周 波熱錬株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の回転軸を中心にして金属部材を相
    対的に回転させながら該金属部材の中空部の内壁を誘導
    加熱する場合において、 複数巻きのうちの互いに隣接する2巻きの境界線が前記
    所定の回転軸に対して90°未満の範囲内の所定角度傾
    斜し、前記中空部に挿入されることを特徴とする誘導加
    熱コイル。
  2. 【請求項2】 前記所定角度は、75°以上82°以下
    の範囲内の角度であることを特徴とする請求項1記載の
    誘導加熱コイル。
  3. 【請求項3】 中空部を有する金属部材の該中空部に複
    数巻きの誘導加熱コイルを挿入し、所定の回転軸を中心
    にして前記金属部材と前記誘導加熱コイルとを相対的に
    回転させながら前記中空部の内壁を誘導加熱する誘導加
    熱方法において、 前記複数巻きのうちの互いに隣接する2巻きの境界線を
    前記所定の回転軸に対して90°未満の範囲内の所定角
    度傾斜させた状態で、前記金属部材と前記誘導加熱コイ
    ルとを相対的に回転させることを特徴とする誘導加熱方
    法。
  4. 【請求項4】 前記所定角度を75°以上82°以下の
    範囲内の角度にして前記金属部材と前記誘導加熱コイル
    とを相対的に回転させることを特徴とする請求項3記載
    の誘導加熱方法。
JP9015728A 1997-01-29 1997-01-29 誘導加熱コイル及び誘導加熱方法 Pending JPH10212519A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013532233A (ja) * 2010-07-02 2013-08-15 アクティエボラゲット・エスコーエッフ 機械構成要素、および表面硬化方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013532233A (ja) * 2010-07-02 2013-08-15 アクティエボラゲット・エスコーエッフ 機械構成要素、および表面硬化方法

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