JPH10212362A - フッ素樹脂フィルム - Google Patents

フッ素樹脂フィルム

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JPH10212362A
JPH10212362A JP9015164A JP1516497A JPH10212362A JP H10212362 A JPH10212362 A JP H10212362A JP 9015164 A JP9015164 A JP 9015164A JP 1516497 A JP1516497 A JP 1516497A JP H10212362 A JPH10212362 A JP H10212362A
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JP
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film
fluororesin film
fluororesin
stretched
diameter
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JP9015164A
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Kei Mizutani
圭 水谷
Hiroshi Tomita
博史 冨田
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Publication date
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
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    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

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  • Greenhouses (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐候性に優れ、耐久性がある農業用途の展張
材の開発。 【解決手段】 雹が落下衝突しても破損しにくく(耐雹
性)、鳥が嘴でつついても孔のあきにくく、しかも耐候
・耐久性を有する展張材の開発のため、未延伸フッ素樹
脂フィルムを少なくとも横方向に1軸延伸せしめて機械
的強度及び耐候性を付与してなるフッ素樹脂延伸フィル
ムによって前記課題を解決でき、しかも長期に光線透過
率を保持する効果も達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は農業用ハウスを中心
として、レジャー用ハウス、その他屋外展張用被覆フイ
ルムとして使用できるフッ素樹脂からなる積層フイルム
に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】現在、特に農業用途に供する
フィルムにはポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート
(PET)等がある。これらの材料を用いたハウスは、
フィルムが強風や鳥の嘴によるつつきにより破れたり、
太陽光により樹脂が劣化するため、その寿命は通常2〜
3年程度、良好な環境下では4〜5年である。しかし、
実際には汚れや藻による全光透過率の低下が問題となる
ため、1年程度で取り替えや清掃が必要となる。そし
て、これらの作業の大部分は人手に頼っていて、労働力
の確保の問題や、ハウス内の植物の育ちへの悪影響を避
けることが課題となっている。
【0003】前述のような問題点を解決する目的で、耐
久性に優れたフッ素樹脂フィルムが最近では使用されつ
つある。フッ素樹脂フィルムは、その素材故に耐候・耐
久性、耐酸性雨に優れ、寿命が10〜15年の実績があ
り、汚れにくく、また汚れが雨水で洗われやすいことな
どから農業用展張材として優れた材料である。しかしな
がら、フッ素樹脂フィルムを施設園芸用ハウスに用いた
場合、雹が降った際にはフイルムに穴があいたり、雹の
当たった部分が窪んで水がたまってしまったりという被
害が発生しているのも事実である。またフイルムに付着
した滴の部分やフイルムの光る部分をカラスや椋鳥等は
つつく性質があり、鋭利な嘴の先でつつかれると穴があ
いて被覆フイルムとしての機能が失われてしまうことも
問題となっている。さらにこの樹脂は表面張力が小さい
ためにハウス内の水蒸気がフィルム内面に凝集し、液滴
として付着してしまうため、光線透過率を低下せしめた
り、液滴が植物へたれてしまったりする現象から作物が
病気になりやすく、ハウスとしての効率を損なう欠点も
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐候・耐久
性、機械的強度等の優れたフッ素樹脂フィルムの特徴を
生かしたまま、上記のような問題点を解消する農業用フ
ィルムを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、未延伸フッ素
樹脂フイルムを横1軸延伸、又は逐次2軸延伸せしめて
なるフッ素樹脂延伸フィルムであって、その直径が10
0mmとなるように緊張も弛みもない状態で固定され、
該フィルムの中央部の位置に、該フィルム面に直角に、
直径1mmで先端形状半径が0.5mmの半球形の針を
毎分50±5mmの速度で突き刺したときの貫通時の最
大荷重が1.5kgf以上であるフッ素樹脂フィルムで
ある。以下、更に詳細に説明をする。
【0006】本発明に供するフッ素樹脂フィルムの構成
材料としては、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオ
ロプロピレン系共重合体(FEP)、テトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル系共重合
体(PFA)、エチレン−テトラフルオロエチレン系共
重合体(ETFE)、エチレン−モノクロロトリフルオ
ロエチレン(EMCTFE)系共重合体、ポリフッ化ビ
ニリデン(PVdF)、ポリフッ化ビニル(PVF)な
どが挙げられる。フィルムの機械的強度や光線透過率の
点でETFE、EMCTFE、PVdFおよびPVFが
好ましく、更に好ましくはETFE、EMCTFEであ
る。また耐久性、耐酸雨水性、取扱い易さ、製膜延伸の
難易等の観点からETFEが最適である。そこで、本発
明に供するフッ素樹脂フィルムの構成材料の代表例とし
て、ETFEを採り挙げて説明する。
【0007】ETFEとしては、エチレンとテトラフル
オロエチレンとが20/80〜90/10(モル比)の
割合で共重合されたものがてきする。さらに1種または
それ以上のフッ素含有のオレフィンや炭化水素(オレフ
ィン)などの他の成分(追加成分)を共重合せしめたも
のでもよい。この追加成分としては、プロピレン、ブテ
ン等のα−オレフィン、ヘキサフルオロプロピレン、フ
ッ化ビニリデン、パーフルオロブチルエチレン、トリフ
ルオロクロロチレン等の含フッ素オレフィン、エチルビ
ニルエーテル、パーフルオロメチルビニルエーテル、パ
ーフルオロプロピルビニルエーテル等のビニルエーテル
類、含フッ素アクリレート類等が挙げられる。これらの
追加成分を共重合する際には、ETFE中に50モル%
以下の範囲内で共重合させることが好ましい。要すれ
ば、10モル%以下の少量の追加成分を共重合せしめ
て、ETFEを改質せしめる程度でもよい。
【0008】ETFEの分子量は特には限定されない
が、その目安となる容量流速として5〜300mm3
sec程度が適当である。ここにおける容量流速は、高
化式フローテスターを使用して、310℃、30kg/
cm2荷重下で、直径0.8mm、長さ2.5mmのノ
ズルから単位時間に流出するETFEの容量で表される
値(単位はmm3/sec)で定義される。なお、ET
FEの製造に際しては、塊状重合、懸濁重合、乳化重
合、溶液重合等の従来公知の各種重合方法はすべて採用
可能である。
【0009】またETFE単独で製品化されたフイルム
やその他の形態のものを回収し、洗浄→乾燥→粉砕、場
合によってはペレット化したものを使用し、フッ素樹脂
の廃棄・燃焼の際の危険性(分解点ではフッ化水素を発
生し有毒である。)を考慮する必要がある。
【0010】このフッ素樹脂(延伸)フイルムの製品と
しての取り扱いや巻き取りを容易にする目的で樹脂に易
滑性を付与することもできる。易滑性付与手段として
は、例えば、クレー、マイカ、酸化チタン、炭酸カルシ
ウム、カオリン、タルク、湿式あるいは乾式シリカなど
の無機粒子、アクリル酸系ポリマー、ポリスチレン等を
構成成分とする有機粒子、フッ素樹脂との親和性を向上
させる目的で、滑剤とフィルムとの間にボイドを生じて
透明性を損わないような、凝集アルミナ、凝集炭酸カル
シウム、凝集シリカ等を配合する方法、フッ素樹脂重合
反応時に添加した触媒残渣等を析出せしめる所謂内部粒
子形成法、界面活性剤を塗布する方法等が適用できる。
透明性を維持する上では平均2次粒径(凝集状態の粒
径)が0.1〜1.0μm、好ましくは0.1〜0.5
μmの、粒径0.1〜0.5重量%、好ましくは0.3
〜0.5重量%の凝集シリカをETFE中に配合するこ
とが好ましい例として示される。配合の方法はチップと
粉体粒子を混合し溶融押出の時点で配合させしめる方法
や、ETFEの共重合時に添加する方法等が挙げられ、
後者の方が反応時間短縮できるため好ましい。
【0011】本発明の延伸フィルムは、上記に示したフ
ッ素樹脂を用いて、公知の方法によって製造することが
できる。例えば逐次延伸の場合はIダイ、Tダイ等によ
る押出法によってポリマーを押出した後、表面温度15
〜70℃のキャスティングドラム上に落とし冷却固化
後、ロールによって縦方向(樹脂の流れ方向)に延伸し
たり、テンターによって横方向(樹脂の流れ方向と直角
の方向)に延伸することからフィルムを製造できる。そ
の際加熱による延伸、非加熱による延伸のどちらでも延
伸フイルムを製造できるが、延伸後の厚み斑や透明性を
考慮すると70℃〜180℃程度、好ましくは90℃〜
160℃程度の加熱による延伸が好ましい。更に好まし
くは延伸後に前延伸の際の温度に比べて−10℃〜20
℃程度の温度において熱固定することが好ましい。製品
フイルムの厚みはフイルムの搬送性、展張性を考慮する
と20〜200μm、好ましくは20〜100μmと
し、ダイ口金のスリット幅、ポリマーの吐出量、キャス
ティングドラムの回転数を調整することによって、所望
の製品厚みや幅に調整することができる。
【0012】更に延伸は、縦1軸延伸、横1軸延伸、縦
横及び/又は横縦の逐次2軸延伸及び/又は同時2軸延
伸、横縦横、縦横縦の3段逐次2軸延伸、縦縦横の多段
縦逐次2軸延伸、縦横縦横の4段逐次2軸延伸を適用で
きる。製膜のしやすさや製品フイルムの製造コスト等を
考慮すると縦1軸延伸、横1軸延伸、逐次2軸延伸が好
ましい。ハウス等の用途ではフィルムの展張性を重点に
考慮すると横1軸延伸が更に好ましい。またその時製品
フイルムの機械的強度を考慮すると延伸倍率は横1軸延
伸、縦1軸延伸の場合は横倍が1.1〜10倍(好まし
くは3〜8倍)であり、2軸延伸の場合は面積倍率で
1.2倍〜100倍(好ましくは4倍〜25倍、更に好
ましくは7〜20倍)である。
【0013】上述の製造方法で得られた本発明のフッ素
樹脂フィルムをその直径が100mmとなるように緊張
も弛みもない状態で固定し、そのフィルムの中央部に、
フィルム面に直角に、直径が1mmで先端形状半径が
0.5mmの半球形の針を毎分50±5mmの速度で突
き刺したときの貫通時の最大荷重が1.5kgf以上の
ものである。 このフィルムの穿孔法は食品衛生法・食
品、添加物の規格基準についての昭和34年厚生省告示
第370号に準拠したものである。 フィルムの突き刺
し強度(最大荷重)はその延伸条件と20〜200μm
のフィルム厚みの範囲と更にその用途とを考慮して適宜
決定できる。
【0014】ハウスの内側面は性能を更に向上させるた
め、既知のどのような防曇処理、防霧処理を行ってもよ
い。ここに、防曇処理、防霧処理とはハウスの内側が曇
って太陽光線を遮ることがないように、結露や霧の発生
を抑える手段をいう。フィルム表面に結露防止剤を噴霧
・塗布したり、フィルム表面をプラズマ処理により親水
化して対応する。
【0015】一般的には噴霧・自然乾燥が適用でき、防
曇処理法として特許第2535185号に詳しく記載さ
れている。また、防曇処理剤の市販品として例えばサン
クレアを挙げることができる。この処理は、特に水の流
れやすさ、光線透過性を考慮するとシリカ系の防曇処理
剤を使用することが好ましい。また保温力を高めるため
に、ほう酸バリウムやほう酸亜鉛などを含有させたり、
金属膜を蒸着させたりすることができる。
【0016】用途によっては、フィルムの中もしくはそ
の表面に紫外線吸収剤を添加もしくは塗布することも可
能である。同様に、界面活性剤や他の添加剤を配合した
樹脂フィルムを用いることができる。
【0017】
【実施例】以下に実施例、比較例を挙げて更に本発明を
説明する。
【0018】[実施例1]内容積20リットルのオート
クレープにトリクロロモノフルオロメタン6.92k
g、トリクロロトリフルオロエタン13.04kg、t
−ブチルパーオキシイソブチレート4.76gを仕込
み、次いでテトラフルオロエチレン2452g、エチレ
ン164g、及びパーフルオロブチルエチレン(CH2
=CH−C49)52gを仕込んだ。次ぎに、その中に
2次平均粒径が0.3μmの凝集シリカ粒子を0.3重
量%添加した後、この混合物を充分撹袢しながら、反応
温度を65℃に保持して共重合反応を行わせた。共重合
反応進行中は系内にテトラフルオロエチレン/エチレン
/パーフルオロブチルエチレンのモル比が53/46.
3/0.7となるように混合ガスを導入して重合圧力を
16kg/cm2に保持したところ、5時間後に460
gに白色重合体を得た。該共重合体はC24/C24
CH2=CHC49の含有モル比がこの順に53/4
6.3/0.7であり、流動開始温度267℃、熱分解
開始温度360℃であった。
【0019】上記で得られたETFEを320℃の溶融
樹脂とし、2軸押出機を用いてIダイより押出した。こ
の樹脂を表面温度25℃に調節したキャスティングドラ
ム上に張り付け剥がすことにより未延伸シートを得た.
更にこのシートを横方向(流れ方向と直行する方向)に
元の長さの4倍の長さになるように(テンター入り口の
幅を1とすると出口の幅を4に設定。)延伸テンター内
温度を120℃で横1軸延伸を行ない、更に熱固定テン
ターに通し熱固定を100℃で5秒間行い、全厚60μ
mのフッ素樹脂延伸フィルムを得た。このフィルムの耐
雹性(ビー玉による窪み発生の程度)、つつき評価(突
き刺し試験)、透明性(ヘーズ)及び耐候性を表1に樹
脂の組成とともに示した。なお、表1ではパーフルオロ
ブチルエチレンの量0。7モル%の記載を省略している
(後述する実施例2〜3、比較例1も同様)。
【0020】[実施例2]実施例1と同様の製造方法に
よりETFE樹脂を製造し、製膜についてもシート横方
向に元の長さ2倍に延伸する他は実施例1と同様の方法
で行った。得られたフイルムの厚みは押出機の樹脂の吐
出量を調節することより延伸後のフイルムは60μmに
調節した。
【0021】[実施例3]実施例1と同様の製造方法に
てETFE樹脂を溶融押出法で製造し、製膜については
逐次2次延伸した。まず縦延伸は4本のロール速度比を
始めのロール速度を1とすると、2本目は1.5、3本
目は2.0、4本目速度を2.5となる様に調節しシー
ト縦方向に元の長さ2.5倍に延伸した。次ぎに横方向
に実施例1と同様の製膜方法で2.5倍に延伸し、面積
倍率として6.25倍の逐次2軸延伸フイルムを得た。
得られたフイルムの厚みは押出機の樹脂の吐出量を調節
することより延伸後のフイルムは60μmに調節した。
【0022】[実施例4]実施例1と同様の製造手順で
ETFEのエチレン/テトラフルオロエチレンのモル比
が65/35になるように製造し、製膜については、実
施例1と同様の製膜方法で横に5倍となるように延伸し
た。得られたフイルムの厚みは押出機の樹脂の吐出量を
調節することより延伸後のフイルムは60μmに調節し
た。
【0023】[実施例5]実施例4にて得られたETF
E樹脂を実施例2と同様の製膜条件にて製膜した。得ら
れたフイルムの厚みは押出機の樹脂の吐出量を調節する
ことより延伸後のフイルムは60μmに調節した。
【0024】[実施例6]実施例4にて得られたETF
E樹脂を実施例3と同様の製膜条件にて製膜した。得ら
れたフイルムの厚みは押出機の樹脂の吐出量を調節する
ことより延伸後のフイルムは60μmに調節した。
【0025】[比較例1、2]延伸を行わない以外はそ
れぞれ実施例1、4に対応し、未延伸フイルムの厚みは
押出し時の吐出量とダイの出口開度を調節することで実
施例1、4に示すフイルムの厚みのものを作成した。
尚、実施例1〜6、比較例1、2についてのフッ素樹脂
延伸フイルム及び未延伸フイルムサンプルについての評
価方法は以下のごとく測定されたものであり、評価結果
については表1に示す。
【0026】[評価方法] (1)耐雹性 得られた延伸フッ素樹脂フイルム又はその未延伸フイル
ムを30cm×30cmの枠に固定し地上と水平に15
cm上方に置き、直径1.5cmのビー玉をフイルム面
より20m上方から初速度0の状態で落下させフイルム
に当った部分の窪みの深さを測定し評価する。 ◎:フイルムの窪みは発生しない。 〇:フイルムの窪みは2mm未満 △:フイルムの窪みは2mm以上10mm未満 ×:フイルムの窪みは10mm以上、又はフイルムは破
損。
【0027】(2)突き刺し最大荷重 得られた延伸フッ素樹脂フイルム、又は未延伸フイルム
を直径10cmの枠に固定し、フイルム面に直径1.0
mm、先端形状半径0.5mmの半円径の針を毎分50
mmの速度で突き刺して針が貫通するまでの最大荷重を
測定しN=10の数平均値を採用する。得られた結果に
て下記の様に評価する。 ◎:最大荷重が2.0kgf以上 〇:最大荷重が1.5kgf以上2.0kgf未満 △:最大荷重が1.0kgf以上1.5kgf未満 ×:最大荷重が1.0kgf未満
【0028】(3)未延伸および延伸フッ素樹脂フイル
ムの内部ヘーズ(透明性) 光源を10ボルトで7.5アンペアの特殊タングステン
ランプ、受光器をシリコンフォトダイオードを装備した
ヘーズメーター(三菱化成工業株式会社製 ポイック積
分球式光線透過率計)にて1枚の厚みをあらかじめ測定
した未延伸及び延伸フッ素樹脂フイルムの光線透過率
(%)を測定した。得られた値Aを用いて下記の通り評
価する。尚ヘーズの測定方法は、JIS K7105
(1981)の測定法Aに準ずる。 〇:2.0≧A △:2.5≧A>2.0 ×:A>2.5
【0029】(4)耐候性 延伸及び未延伸フィルムを、サンシャインウエザオメー
ターにセットして2000時間経過後フィルムを取り出
し、上記同様の測定方法で内部ヘーズを測定し得られた
値をBとして下記式に代入し得られる値Cを下記の様に
評価する。
【0030】
【数1】B/A=C 〇:1.0≦C △:1.3≦C<1.5 ×:1.5≦C
【0031】(5)フッ素樹脂延伸及び未延伸フイルム
中に添加する粒子の添加量 フイルム100gを白金るつぼ中で1000℃程度の炉
の中で3時間以上燃焼させ、るつぼ中の燃焼物をテレフ
タル酸(粉体)と混合し50グラムの錠型のプレートを
作成し、そのプレートを波長分散型蛍光X線を用いて各
元素のカウント値を予め作成してある元素毎の検量線よ
り換算し粒子の添加量を決定する。蛍光X線を測定する
際のX線管はCr管が好ましくRh管で測定してもよ
い。X線出力は4KWと設定し分光結晶は測定する元素
毎に変更する。
【0032】(6)2次粒子(凝集粒子)の平均粒径 粒子を含有したフイルムを断面方向に厚さ100nmの
超薄切片とし、透過電子顕微鏡(例えば日本電子製JE
M−1200EX)を用いて、10万倍程度の倍率で粒
子を観察すると、凝集粒子(二次粒子)を観察できる。
この写真を用いて個々の粒子の面積円相当の直径を画像
解析装置等を用いて粒子1000個について測定し、平
均した粒子径を2次粒子の平均粒径とした。なお、粒子
種の同定はSEM−XMA、ICPによる金属元素の定
量分析などを使用して行うことができる。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明は、雹の落下衝突や鳥の嘴のつつ
きによる展張材(フイルム)の破損を防ぎ得る機械的強
度を備え、更に耐候性、防曇性、巻き取り易さを兼備す
るという効果を奏している。特に農業用途として使用し
た場合、その効果が最も優れたフッ素樹脂系延伸フイル
ムである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 27:12 B29L 7:00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1軸延伸または2軸延伸されたフッ素樹
    脂フイルムであって、その直径が100mmとなるよう
    に緊張も弛みもない状態で固定され、該フィルムの中央
    部の位置に、該フィルム面に直角に、直径1mmで先端
    形状半径0.5mmの半球形の針を毎分50±5mmの
    速度で突き刺したときの貫通時の最大荷重が1.5kg
    f以上であるフッ素樹脂フィルム。
  2. 【請求項2】 横1軸の延伸倍率が1.1倍〜10倍で
    ある請求項1に記載のフッ素樹脂フィルム。
  3. 【請求項3】 縦の延伸倍率が1.1倍〜10倍、横の
    延伸倍率が1.1倍〜10倍の逐次または同時2次延伸
    されてなる請求項1に記載のフッ素樹脂フィルム。
  4. 【請求項4】 フッ素系樹脂がエチレンとトリフルオロ
    モノクロルエチレン及び/又はテトラフルオロエチレン
    共重合体であり、エチレン重合単位とトリフルオロモノ
    クロルエチレン及び/又はテトラフルオロエチレン重合
    単位とのモル比が20:80〜90:10であることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフッ素樹脂
    フィルム。
  5. 【請求項5】 フッ素樹脂フイルムの少なくとも片面に
    防曇処理剤が施されてなる請求項1又は請求項4に記載
    のフッ素樹脂フィルム。
  6. 【請求項6】 フッ素樹脂に平均2次粒径(凝集状態の
    粒径)が0.1〜1.0μmの凝集粒子を0.1〜0.
    5重量%配合せしめてなる請求項1ないし6のいずれか
    に記載のフッ素樹脂フィルム。
  7. 【請求項7】 延伸されたフッ素樹脂フイルムの厚みが
    20〜200μmである請求項5又は6に記載のフッ素
    樹脂フィルム。
  8. 【請求項8】 トンネル、ハウス等の農業用被覆材とし
    て使用され得る請求項1ないし7に記載のフッ素樹脂フ
    ィルム。
JP9015164A 1997-01-29 1997-01-29 フッ素樹脂フィルム Pending JPH10212362A (ja)

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