JPH10211862A - 車両用エアバックシステム及び車両用乗員拘束システム - Google Patents

車両用エアバックシステム及び車両用乗員拘束システム

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JPH10211862A
JPH10211862A JP9016724A JP1672497A JPH10211862A JP H10211862 A JPH10211862 A JP H10211862A JP 9016724 A JP9016724 A JP 9016724A JP 1672497 A JP1672497 A JP 1672497A JP H10211862 A JPH10211862 A JP H10211862A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員の状態が検出できない場合にも安全性が
確保された適切な展開及び動作制御が可能な車両用エア
バックシステム及び車両用乗員拘束システムの提供。 【解決手段】 助手席乗員の状態(チャイルドシートの
装着状態を含む)が検出できる場合は、その検出状態に
基づいてエアバックを制御し(S19,S21)、その検出状態
をRAMに記憶する(S23)。助手席にて、チャイルドシ
ートの「位置ずれ」、「入力信号異常」、「ハード不
良」、或は乗員検知センサフェイルの何れかの状態が発
生したことを検出した場合は(S12-S15)、RAMを参照
して当該発生した状態が検出される1サイクル前の各セ
ンサの状態に基づいて、エアバック等を制御する(S2
2)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用のエアバッ
クシステム及び拘束システムに関し、特に代表的な車両
としての自動車のエアバックシステム及び車両用乗員拘
束システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、代表的な車両である自動車への運
転席用及び助手席用のエアバックシステムの装着が急速
に普及しつつある。これらのエアバックシステムのフェ
イルセイフを図るべく、例えば実開平4−52956号
には、エアバックを展開させる基となる乗員検知センサ
の故障時にはエアバックの展開を常に許容状態とする手
法が開示されている。また、これらのエアバックシステ
ムは、緊急時に確実に展開することは言うまでもない
が、一旦展開動作が行われると交換・調整しなければな
らない部品が発生するため、その手間や費用の観点から
不用意に展開させたくないという要求がある。このよう
なエアバックシステムの制御において、特に助手席エア
バックの展開制御は、運転席エアバックと異なり助手席
に乗員が着座していない場合が多く、乗員が着座してい
るか否かの判断が重要である。また、車両に助手席エア
バックを備えた場合に新たに考慮すべき問題として、乳
幼児を着座させる所謂チャイルドシートを助手席に装着
した場合の展開制御の問題がある。これは、助手席にチ
ャイルドシートを前向きに装着した場合は助手席エアバ
ックの展開を許容すべきであるが、チャイルドシートを
後ろ向きに装着した場合は、助手席エアバックの展開に
よるチャイルドシート及びそのチャイルドシートに着座
している乳幼児への衝撃を防止する必要が有るため、助
手席エアバックの展開は禁止しなければならないという
問題である。
【0003】この問題を解決する手法として、例えば特
開平7−165011号には、シート内に送受信機構を
設けてチャイルドシートとの通信を行うことによりチャ
イルドシートの有無を検出する手法が開示されている。
【0004】また、本願出願人らは、上記の問題を解決
する詳細且つ具体的な手法として、先行する特願平9−
2130号から特願平9−2134号において助手席エ
アバックの展開制御及び乗員への報知に関する手法を提
案している。
【0005】また、安全性を更に向上すべく、運転席用
及び助手席用のエアバックの装着だけに留まらず、乗員
への車両側方からの衝撃を緩和する所謂サイドエアバッ
クの装着をも要求されつつある。更に近年では、乗員の
平常時の拘束感の緩和と非常時の確実な拘束を両立させ
るべく、衝撃検知時にシートベルトを引き込んで乗員を
拘束する所謂シートベルトプリテンショナ、そして衝突
時にシートベルトを緩めて乗員への衝撃を緩和する所謂
シートベルトロードリミッタが開発されつつある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、本願出願人
らによる上記提案における助手席用エアバックの展開制
御に関する手法を更に進め、乗員の状態が検出できない
場合にも安全性が確保された適切な展開及び動作制御が
可能な車両用エアバックシステム及び車両用乗員拘束シ
ステムの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の車両用エアバックシステムは以下の構成を
特徴とする。
【0008】即ち、車両用シートの乗員の状態を検出す
る状態検出手段と、その状態検出手段の検出結果に応じ
て該車両用シートのエアバックの展開の要非を制御する
制御手段と、を備える車両用エアバックシステムであっ
て、前記車両用シートの乗員の状態を検出するセンサの
故障を検出する故障検出手段を備え、前記制御手段は、
該故障検出手段がセンサの故障を検出したときは、該セ
ンサの出力を故障検出以前の状態に保持し、その状態に
基づいて前記エアバックを制御することを特徴とする。
【0009】好ましくは、前記状態検出手段は、前記チ
ャイルドシートが装着されているか否かを検出するチャ
イルドシート検出手段を含み、前記乗員の状態には、前
記チャイルドシートの有無が含まれるとよい。
【0010】更に、好ましくは前記状態検出手段は、前
記チャイルドシートの装着方向を特定する特定手段を含
み、前記乗員の状態には、前記チャイルドシートの向き
が含まれるとよい。
【0011】これらの構成により、センサ故障時にはそ
の故障検出以前の状態にエアバックを制御し、フェイル
セーフ性能を確保する。
【0012】または、車両用シート上のチャイルドシー
トの装着状態を検出したときに、該車両用シートのエア
バックの展開を禁止する制御手段を備える車両用エアバ
ックシステムであって、前記車両用シートの装着状態を
検出するセンサの故障を検出する故障検出手段を備え、
前記制御手段は、該故障検出手段がセンサの故障を検出
したときは、該センサの出力を故障検出以前の前記チャ
イルドシートの装着状態に保持し、前記エアバックを展
開を禁止することを特徴とする。
【0013】これにより、チャイルドシートを装着して
いるときにセンサ故障が発生した場合のフェイルセーフ
性能を確保する。
【0014】また、例えば前記制御手段は、前記車両の
イグニッションスイッチがオンにされてから所定時間は
前記エアバックの展開を禁止するとよい。
【0015】これにより、一般に乗員の状態やチャイル
ドシートの装着状態が不安定であるイグニッションスイ
ッチの操作後の時間帯に、エアバックが展開して乗員が
負傷することを防止する。
【0016】または、上記の目的を達成するため、これ
らの構成を、車両用乗員拘束システムのシートベルトプ
リテンショナ及び/またはシートベルトロードリミッタ
に適用してもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るエアバックシ
ステムが、代表的な車両である自動車に適用された各実
施形態を図面を参照して説明する。尚、各実施形態にお
いて、第1の実施形態と同様な構成の場合は、図面の参
照番号及びフローチャートのステップ番号を同一のもの
とし、説明を省略する。
【0018】
【第1の実施形態】はじめに、本実施形態におけるエア
バックシステムの概要を図1及び図2を参照して説明す
る。
【0019】図2は、本発明の第1の実施形態としての
エアバックシステムが備えられた自動車の概略図であ
る。
【0020】図中、自動車1には、運転席10の乗員の
ための運転席エアバック2(展開状態を示す)がステア
リングホイール6の内部に、そして助手席13の乗員の
ための助手席エアバック3(展開状態を示す)が助手席
エアバック収納部5の内部に備えられている。また、運
転席10及び助手席13の車体側方と後部座席9の両側
とに、それぞれ側方方向からの衝撃を緩和するサイドエ
アバック4A〜4D(展開状態を示す)が備えられてい
る。
【0021】また、自動車1は、これらのエアバックを
展開させるトリガ信号を出力する複数の衝撃検知センサ
を図示の如く備えている。即ち、自動車1の車体には、
前方からの衝撃を検知する前面衝撃検知センサ14、右
側方からの衝撃を検知する右側方衝撃検知センサ35、
そして左側方からの衝撃を検知する左側方衝撃検知セン
サ36が備えられている。
【0022】153は、助手席エアバックの現在の制御
状態を表わす状態表示ランプであり、例えば助手席エア
バック3の展開を禁止している時に点灯し、展開を許容
しているときは消灯しているものとする。
【0023】尚、161は、後述の他の実施形態で使用
する状態確認スイッチであり、乗員が自ら現在の助手席
エアバック3の展開の要非(展開を許容/禁止)を確認
する場合に操作される。
【0024】図1は、本発明の第1の実施形態としての
エアバックシステムの概要を示す構成図である。
【0025】図中、本実施形態におけるエアバックシス
テムの制御ユニット11には、上述の前面衝撃検知セン
サ14、右側方衝撃検知センサ35、そして左側方衝撃
検知センサ36、チャイルドシート12の装着状態を通
信するシートセンサユニット18(詳細は後述する)、
助手席エアバック3を展開させる助手席用インフレータ
16、助手席サイドエアバック4Aを展開させる助手席
サイド用インフレータ32、運転席用エアバック2を展
開させる運転席用インフレータ17、運転席用サイドエ
アバック4Bを展開させる運転席サイド用インフレータ
31が接続されている。
【0026】また、制御ユニット11には、助手席エア
バック3の現在の制御状態を表わす運転席10の前方の
計器パネル15内に設けられた状態表示ランプ151、
助手席エアバック3の故障状態を表わす運転席10の前
方の計器パネル15内に設けられた故障警告表示ランプ
152、前述の状態表示ランプ153が接続されてい
る。
【0027】更に、制御ユニット11には、衝撃検知時
にシートベルト41を引き込んで乗員を拘束する所謂シ
ートベルトプリテンショナ(S・B・P・T)の駆動ユ
ニット33、そして衝突時にシートベルト41を緩めて
乗員への衝撃を緩和する所謂シートベルトロードリミッ
タ(S・B・L・L)の駆動ユニット34が接続されて
いる。
【0028】また、詳細は後述するが、同図は助手席1
3にチャイルドシート12が装着された状態を示してい
る。シートセンサユニット18には、助手席13内に埋
め込まれて乗員の着座の有無を重量により検知する乗員
検知センサ133と助手席13の内部に埋め込まれた受
信アンテナ131及び送信アンテナ132とが接続され
ており、チャイルドシート12に備えられたトランスポ
ンダ121との間で無線通信を行うと共に、受信アンテ
ナ131が受信した信号を所定のフォーマットに基づい
て変換し、制御ユニット11に送信する。
【0029】<シートベルトプリテンショナ及びシート
ベルトロードリミッタの動作>ここで、シートベルトプ
リテンショナ及びシートベルトロードリミッタの動作に
ついて説明する。
【0030】シートベルトプリテンショナ:制御ユニッ
ト11からの作動信号を受け取ることによって、シート
ベルトプリテンショナ駆動ユニット33が駆動される。
駆動ユニット33は、上記の作動信号を受け取ると不図
示のシートベルトプリテンショナ用インフレータを作動
させ、エアバックが乗員に接触する前にシートベルトを
所定の長さだけ引き込むものとする。或は、シートベル
トプリテンショナ用インフレータの代わりに、シートベ
ルトプリテンショナ用スプリング(シートベルトを引き
込む方向に付勢されている)とそのスプリングの付勢を
規制するストッパーとを備え、制御ユニット11からの
作動信号を受け取ることによって、上記のシートベルト
プリテンショナ用スプリングのストッパーによる規制を
解除してエアバックが乗員に接触する前にシートベルト
を所定の長さだけ引き込むものとする。
【0031】尚、本実施形態においてシートベルトプリ
テンショナ駆動ユニット33は、制御ユニット11から
の信号により作動の許容状態/禁止状態が決定されるも
のとする。
【0032】シートベルトロードリミッタ:車両の衝突
時にシートベルトによる乗員への荷重の集中を防止すべ
く、シートベルトが所定の長さだけ引き出されるものと
する。シートベルトを所定長だけ引き出す機構として
は、例えば、シートベルトに乗員による所定値以上の荷
重が加えられたときに、シートベルト自体、シートベル
トのリトラクタ、或はリトラクタの車体への取り付け機
構が、塑性変形、または摩擦摺動することによって、乗
員への荷重を軽減する機構が用いられるとよい。その一
例を図34から図36に示す。
【0033】図34から図36は、本発明の一実施形態
としてのシートベルトロードリミッタの動作を説明する
図である。
【0034】図中、シートベルトロードリミッタ301
は、シートベルトのウエビング303、ウエビング30
3を巻き取る変形部材、ウエビング303を挟持するク
ランプA〜D、ロックレバー305等により構成されて
いる。クランプC,Dは、制御ユニット11からの作動
信号によりシートベルトロードリミッタの動作を許容状
態(ウエビング303を挟持しない状態)、禁止状態
(ウエビング303を挟持する状態)に制御する。図3
4は、シートベルトロードリミッタの動作許容状態であ
り、正常な状態を表わす。図35は、動作許容状態にお
いて制御ユニット11からの作動指令を受け取った時を
示している。この作動指令により、ロックレバー305
は反時計方向に所定量回動する(この時点で変形部材3
02に巻き取られているウエビング303の引き出しも
禁止されるものとする)。ロックレバー305の回動に
よりクランプA,Bはウエビング303を挟持する。そ
の際、ウエビング303は、乗員に加わる荷重により上
方向に引き出されていくため、クランプA,Bはウエビ
ング303を挟持しながら同図の上方向に移動していく
ことになり、当該上方向に移動するのに従って、ウエビ
ング303を把持する力が大きくなる。図36は、クラ
ンプA,Bがウエビング303を挟持しながら移動を続
け、ストッパ304に当接した状態を示している。この
状態において、クランプA,Bがウエビング303を挟
持する力はこれ以上大きくなることはない。そこで、ク
ランプA,Bがウエビング303を挟持する力が、車両
の衝突による乗員への衝撃力によってウエビング303
が引き出される程度の大きさになる位置に予めストッパ
304の位置を決める。これにより車両の衝突による乗
員への衝撃力が発生した場合には、ウエビング303が
引き出されることになるが、その引き出し量は、変形部
材302が変形してウエビング303の巻き取り半径が
小さくなることにより得られる所定の長さだけになる。
【0035】<制御ユニット及びシートセンサユニット
の機器構成>次に、制御ユニット11及びシートセンサ
ユニット18の機器構成を図3及び図4を参照して説明
する。
【0036】図3は、本発明の第1の実施形態としての
制御ユニット11の概略を示すブロック構成図である。
【0037】図中、通信インタフェース(I/F)10
2は、シートセンサユニット18と接続されて所定のシ
リアル通信を行う(詳細は後述する)。センサ入力イン
タフェース(I/F)103には、衝撃検知センサ14
からの入力信号が入力される。操作入力インタフェース
(I/F)104には、後述する他の実施形態で使用す
る状態確認スイッチ161,162からの状態確認要求
信号が入力される。出力インタフェース(I/F)10
7は、助手席用インフレータ16等の各インフレータに
展開信号を出力する。状態通知インタフェース(I/
F)108は、状態表示ランプ151,153や故障警
告表示ランプ152の点灯/消灯を行う。ROM(リー
ドオンリメモリ)105には、本実施形態で後述する助
手席エアバック及びサイドエアバックの展開制御やシー
トセンサユニット18との通信プログラムや各種の固定
パラメータ等が予め格納されている。RAM(ランダム
アクセスメモリ)106は、制御プログラム動作時のワ
ーキングエリア及び可変パラメータ等が一時記憶され
る。これらの各構成は、バス109により互いに接続さ
れており、ROM105に記憶されている制御プログラ
ムに従って動作するCPU101により制御される。
【0038】図4は、本発明の第1の実施形態としての
シートセンサユニット18の概略を示すブロック構成図
である。
【0039】図中、送信回路202は、送信アンテナ1
32から所定の周波数Faを送出する。受信回路203
F,203Rは、受信アンテナ131F,131Rによ
り外部からの電波を受信する。通信インタフェース(I
/F)206は、制御ユニット11と接続されて所定の
シリアル通信を行う(詳細は後述する)。ROM(リー
ドオンリメモリ)204には、受信回路203F,20
3Rに受信した信号及び乗員検知センサ133からの入
力信号を所定のフォーマットに変換し、制御ユニット1
1に送信する通信プログラムや各種の固定パラメータ等
が予め格納されている。また、ROM204には、チャ
イルドシート13及び/または乗員検知センサ133の
ハード不良を検出可能なプログラムも格納されているも
のとする。RAM(ランダムアクセスメモリ)205
は、通信プログラム動作時のワーキングエリア及び可変
パラメータ等が一時記憶される。これらの各構成は、バ
ス209により互いに接続されており、ROM204に
記憶されている通信プログラムに従って動作するCPU
201により制御される。
【0040】<制御ユニット・シートセンサユニット間
の通信構成>次に、制御ユニット11とシートセンサユ
ニット18間のシリアル通信について、図5及び図6を
参照して説明する。
【0041】図5は、本発明の第1の実施形態としての
通信フォーマットを示す図である。本実施形態では、一
例として制御ユニット11とシートセンサユニット18
間のシリアル通信に図5に示す13ビットのデータビッ
トと2ビットのパリティビットとからなるプロトコルを
使用する。これらのビットの割り付けを説明すれば、ビ
ット0及びビット1は、乗員検知センサ133による助
手席乗員の検知結果を表わす乗員検知フィールドであ
る。ビット2からビット7は、チャイルドシート12の
装着状態を表わすチャイルドシート状態フィールドであ
る。ビット8からビット12は、予備のビットである。
そして、ビット13は奇数ビットのパリティビットであ
り、ビット14は偶数ビットのパリティビットである。
これらのパリティビットを使用して、制御ユニット11
の通信インタフェース102は一般的な手法によって通
信誤りを検出する。また、本実施形態では、これらの各
ビットの「0」及び「1」の表現をビット長の違いによ
り表現している。このような構成のシリアルデータが、
所定の周期でシートセンサユニット18から制御ユニッ
ト11に送出されるものとする(尚、本実施形態では、
乗員検知センサ133の自己診断機能によるハード異
常、チャイルドシート13の自己診断機能によるハード
異常がシートセンサユニット18で検出可能であり、そ
の結果が通信データとして制御ユニットに送出されるも
のとする)。その一例を図6に示す。
【0042】図6は、本発明の第1の実施形態としての
通信データの一例を説明する図であり、同図は送出され
たデータ「001000001001011」の状態を
示している。尚、各ビットの「0」または「1」の組み
合わせにより表わされる具体的な内容の説明は省略する
が、シートセンサユニット18から制御ユニット11に
送出されるデータの説明は図10を参照して後述する。
【0043】<助手席とチャイルドシート間の通信>次
に、助手席13とチャイルドシート12間の通信につい
て説明する。本実施形態では、助手席13にチャイルド
シート12が装着されているか否か、そして装着されて
いる場合にはどのような状態で装着されているかを検出
するために助手席13とチャイルドシート12間で無線
通信を利用する。その概要を述べれば、助手席13側の
送信アンテナ132から所定の周波数Faを常時送出す
る。チャイルドシート12を助手席13に装着すると、
チャイルドシート12に備えられたトランスポンダ12
1は、送信アンテナ132からの周波数Faを受信し、
その周波数Faとは異なる所定の周波数Fbを送出す
る。この周波数Fbを助手席13側の受信アンテナ13
1F及び/または受信アンテナ131Rで受信した状態
に基づいて、チャイルドシート12の装着の有無と共に
向きをも検出する。また、本実施形態においてトランス
ポンダ121は、送信アンテナ132からの周波数Fa
により受動的に駆動される構造を備えるものとする。従
って、周波数Faは、トランスポンダ121を駆動する
のに必要十分な出力を有するものとする。このような構
成にした理由としては、チャイルドシート12に一般的
な電池駆動による送受信回路を使用した場合、その電池
容量や取り扱いの激しさによる送受信動作の停止が安全
上大きな問題となることが予想されるためである。従っ
て、更に好ましくは、トランスポンダ121は液体によ
るショート等を防止するため密封構造にするとよい。
尚、このような問題を解決できるのであれば、例えばチ
ャイルドシートには送信回路を備え、そして助手席側に
は受信回路を備える構成としてもよいことは言うまでも
ない。
【0044】また、トランスポンダ121には、不図示
のブザー(及び/またはランプ)が設けられており、送
信アンテナ132からの電波により動作が開始されると
自己診断を行い、正常であれば当該ブザーを所定時間発
報(及び/または当該ランプがトランスポンダ121動
作中常時点灯)するように構成されている。これによ
り、チャイルドシートがフェイルしているか否かを使用
者が判断できる。
【0045】次に、図7及び図8を参照して助手席13
とチャイルドシート12の構成を説明する。
【0046】図7は、本発明の第1の実施形態としての
助手席13に備えられたアンテナを説明する図である。
同図は、助手席13を上から眺めた状態を示しており、
シート座面内部には、シートセンサユニット18の送信
回路202から出力された周波数Faの信号を外部に送
出する送信アンテナ132、外部から受信した信号をシ
ートセンサユニット18の受信回路203F,203R
にそれぞれ入力する受信アンテナ131F,131Rが
備えられている。本実施形態では、同図に示すように送
信アンテナ132はシート座面と略同様の大きさの□型
の形状であり、受信アンテナ131Fはシート座面の前
方半分、そして受信アンテナ131Rはシート座面の後
方半分と略同様の大きさの□型の形状としている。シー
トセンサユニット18の受信回路203F,203R
は、それぞれトランスポンダ121からの周波数Fbを
受信する訳であるが、CPU201はこれらの2つの受
信回路が受信した信号強度の違いを相対的に比較するこ
とによってトランスポンダ121がどちらの受信アンテ
ナの範囲に位置するかを判断する。また、どちらの受信
アンテナの範囲に位置する場合であっても、それぞれの
受信回路における信号強度が所定のしきい値より小さい
場合には、チャイルドシート12が正しく装着されてい
ない(ずれている)と判断する。
【0047】図8は、本発明の第1の実施形態としての
チャイルドシート12に備えられたトランスポンダを説
明する図である。同図は、チャイルドシート12を上か
ら眺めた状態を示しており、シート座面内部または底部
の前方には、トランスポンダ121が備えられている。
尚、チャイルドシート12には、シートベルト122も
設けられている。
【0048】<チャイルドシートの装着状態>次に、助
手席13へのチャイルドシート12の装着状態を図9を
参照して説明する。
【0049】図9は、本発明の第1の実施形態としての
チャイルドシートの装着状態のバリエーションを示す図
である。同図において、(A)から(D)はそれぞれ助
手席13にチャイルドシート12が装着された状態、ま
たは助手席13上に置かれた状態を、図面の記載の便宜
上助手席13の受信アンテナ131F,131R及びチ
ャイルドシート12のトランスポンダ121(何れも実
線で示す)により表わしている。また、矢印は助手席1
3の前方を表わす。以下、(A)から(D)の状態を順
に説明する。
【0050】(A)は、チャイルドシート12が前向き
に正常に装着された状態を示しており、トランスポンダ
121が受信アンテナ131Fの範囲に位置している。
この場合、シートセンサユニット18は、受信回路20
3Fによりトランスポンダ121からの周波数Fbを受
信することによりチャイルドシート12が前向きに正常
に装着されていることを検出する。
【0051】(B)は、チャイルドシート12が後ろ向
きに正常に装着された状態を示しており、トランスポン
ダ121が受信アンテナ131Rの範囲に位置してい
る。この場合、シートセンサユニット18は、受信回路
203Rによりトランスポンダ121からの周波数Fb
を受信することによりチャイルドシート12が後ろ向き
に正常に装着されていることを検出する。
【0052】(C)は、チャイルドシート12が前向き
に斜めに装着された状態を示しており、トランスポンダ
121が受信アンテナ131Fの範囲に位置している
が、この場合、シートセンサユニット18は、チャイル
ドシート12のずれにより受信回路203Fが所定の信
号強度を受信できないので異常と判断する。また、チャ
イルドシート12が後ろ向きにずれている場合も同様の
判断を行うものとする。
【0053】(D)は、チャイルドシート12が横向き
に置かれた状態を示しており、トランスポンダ121が
受信アンテナ131Fと131Rとの両方にまたがって
位置している。このような場合、シートセンサユニット
18は、受信回路203Fと203Rにより得られる信
号強度を相対的に比較してチャイルドシート12が横向
きに置かれた状態であると判断する。
【0054】<エアバック、表示ランプ、シートベルト
の制御動作>次に、本実施形態におけるエアバックシス
テムのエアバック、表示ランプ、並びにシートベルトの
制御動作について、図10を参照して具体的に説明す
る。
【0055】図10は、本発明の第1の実施形態として
の制御動作を説明する図である。
【0056】同図の縦の欄は、制御ユニット11におけ
るエアバック、表示ランプ、並びにシートベルトの制御
のための判断要素である。以下、各要素を説明すれば、
「チャイルドシート(同図ではC・S)位置ずれ」は、
シートセンサユニット18により検出したチャイルドシ
ート13の位置ずれを表わす。「入力信号異常」は、チ
ャイルドシート13及び/または乗員検知センサ133
からシートセンサユニット18に入力された信号が所定
のものではない場合を表わす。「ハード不良」は、シー
トセンサユニット18が検出したチャイルドシート13
及び/または乗員検知センサ133のハード異常を表わ
す。「C・S前向き検出」は、シートセンサユニット1
8によりチャイルドシート13が前向きに装着されてい
ることを検出した場合を表わす。「C・S後ろ向き検
出」は、シートセンサユニット18によりチャイルドシ
ート13が後ろ向きに装着されていることを検出した場
合を表わす。「C・S無し」は、シートセンサユニット
18によりチャイルドシート13が検出できない場合
と、チャイルドシート13のハードが完全にフェイルし
たことをシートセンサユニット18により検出した場合
を表わす。上記の判断要素は、図5の通信データの内容
である。
【0057】また、同図の横の欄は、制御ユニット11
におけるエアバック、表示ランプ、並びにシートベルト
の制御のための判断要素である。以下、各要素を説明す
れば、「乗員検知」は、乗員検知センサ133により乗
員有りを検知した場合を表わす。「乗員未検知」は、乗
員検知センサ133により乗員を検知していない場合を
表わす。「乗員検知センサ不良」は、乗員検知センサ1
33のハードが完全にフェイルした場合、即ち乗員検知
センサ133からの信号が全く得られない場合を表わ
す。上記の判断要素は、図5の通信データの内容であ
る。
【0058】また、同図中の「A・B制御」は、助手席
エアバック3及びサイドエアバック4Aについて展開を
許容する場合を「○」、展開を禁止する場合を「×」で
表わす。
【0059】また、同図中の「表示ランプ」のうち「状
態」は、状態表示ランプ151,153の表示状態であ
り、「ON」は点灯(本実施形態では助手席エアバック
3の展開禁止状態)、「OFF」は消灯(本実施形態で
は助手席エアバック3の展開許容状態)を表わす。そし
て、「表示ランプ」のうち「警告」は、故障警告表示ラ
ンプ152の表示状態であり、「ON」は点灯(本実施
形態では乗員検知センサ133の完全フェイルまたは自
己診断機能によるハード異常、チャイルドシート13の
自己診断機能によるハード異常)、「OFF」は消灯
(本実施形態では乗員検知センサ133及びシートセン
サユニット18の正常動作)を表わす。
【0060】また、同図中の「S・B制御」は、シート
ベルトプリテンショナ及びシートベルトロードリミッタ
の作動を許容する場合を「○」、展開を禁止する場合を
「×」で表わす。
【0061】ここで、チャイルドシート12が助手席1
3に装着されている場合に、シートベルトプリテンショ
ナ及びシートベルトロードリミッタが作動した場合のチ
ャイルドシート12の挙動を、図16及び図17を参照
して説明する。
【0062】図16は、本発明の第1の実施形態として
のシートベルトプリテンショナ作動時のチャイルドシー
トの挙動を説明する図である。
【0063】図中、(A)はチャイルドシートが前向き
に装着されており、(B)では後ろ向きに装着されてい
る。そして、これらの状態においてシートベルトプリテ
ンショナが作動し、シートベルト41が矢印方向に引き
込まれた場合を考える。(A)の場合は、チャイルドシ
ート12はより強く助手席13の背もたれ方向に拘束さ
れるため安全上の問題は特にない(尚、チャイルドシー
ト12自体には、シートベルト122もある)。一方、
(B)の場合は、作動により図示の如くチャイルドシー
ト12の位置がチャイルドシート12の座面の先端部を
軸として時計方向に回転するように急激に変化するため
安全上の大きな問題となる。そこで本実施形態では、
(A)の場合は、シートベルトプリテンショナの作動を
許容し、(B)の場合には作動を禁止する。
【0064】図17は、本発明の第1の実施形態として
のシートベルトロードリミッタ作動時のチャイルドシー
トの挙動を説明する図である。
【0065】図中、(A)はチャイルドシートが前向き
に装着されており、(B)では後ろ向きに装着されてい
る。そして、これらの状態においてシートベルトロード
リミッタが作動し、シートベルト41による拘束状態が
矢印方向に緩和された場合を考える。(A)の場合は、
衝突時のチャイルドシート12への衝撃が緩和される
(尚、チャイルドシート12自体には、シートベルト1
22もある)。一方、(B)の場合は、作動により図示
の如くチャイルドシート12の位置が変化するため、ダ
ッシュボード42にぶつかることが予想される。そこで
本実施形態では、(A)の場合は、シートベルトロード
リミッタの作動を許容し、(B)の場合には作動を禁止
する。尚、(B)の場合においてダッシュボード42と
の位置関係によりぶつかることがない場合には、シート
ベルトロードリミッタの作動を許容してもよい。
【0066】次に、図10の各欄の内容を説明する。
【0067】(「C・S位置ずれ」の場合のエアバック
制御について):乗員検知センサ133の検知状態に関
らずに、助手席エアバック3及びサイドエアバック4A
の展開を禁止する。これは、位置ずれではあるが、前向
きか後ろ向きにチャイルドシート12が実際に装着され
ていることが検出できたからである。尚、位置ずれにお
いて助手席エアバック3の展開を禁止とするのは、チャ
イルドシート12自体にもシートベルト122があるた
め、安全上最も問題となるチャイルドシート12が後ろ
向きの場合に助手席エアバック3の展開を禁止すること
を優先するためである。また、位置ずれにおいて助手席
サイドエアバック4Aの展開を禁止とするのは、実際に
はチャイルドシート12が後ろ向きの場合、サイドエア
バック4Aが展開しても衝撃を緩和する効果が得られな
い場合が多く、チャイルドシート12自体にはシートベ
ルト122があり、且つチャイルドシート12の側面形
状が図8の如く幼児を覆うような構造であるためであ
る。従って、不必要な展開による修理頻度の確率が大き
くなるが、助手席サイドエアバック4Aの展開は許容状
態としてもよい。
【0068】(「入力信号異常」及び「ハード不良」の
場合のエアバック制御について):「C・S位置ずれ」
の場合と同様な理由から、乗員検知センサ133の検知
状態に関らずに、助手席エアバック3及びサイドエアバ
ック4Bの展開を禁止する。
【0069】(「C・S前向き検出」の場合のエアバッ
ク制御について):乗員検知センサ133の検知状態に
関らずに、助手席エアバック3及びサイドエアバック4
Bの展開を許容する。これは、チャイルドシート12が
前向きに正常に装着されていることを検知したからであ
る。
【0070】(「C・S後ろ向き検出」の場合のエアバ
ック制御について):乗員検知センサ133の検知状態
に関らずに、助手席エアバック3及びサイドエアバック
4Bの展開を禁止する。これは、チャイルドシート12
が後ろ向きに正常に装着されていることを検知したから
である。
【0071】(「C・S無し」の場合のエアバック制御
について):乗員を未検知の場合以外は、助手席エアバ
ック3及びサイドエアバック4Bの展開を許容する。こ
れは、乗員を検知した場合に展開を許容することは言う
までもないが、乗員検知センサ133が完全フェイルの
場合でも乗員が着座しているかもしれないことに対応す
るためである。尚、乗員検知センサ133が完全フェイ
ルの場合において、制御ユニット11が「C・S無し」
と判断した場合には、チャイルドシート12のトランス
ポンダ121が故障した場合、即ち実際には助手席13
上にチャイルドシート12が存在する場合が含まれてい
る。このような場合に、操作者は、警告表示ランプ15
2の点灯及びチャイルドシート装着時のトランスポンダ
121からのブザーの報知が得られないことにより当該
状態を認知できる。
【0072】(「C・S位置ずれ」の場合のシートベル
ト制御について):乗員検知センサ133の検知状態に
関らずに、シートベルトプリテンショナ及びシートベル
トロードリミッタの作動を禁止する。これは、位置ずれ
ではあるが、前向きか後ろ向きにチャイルドシート12
が実際には装着されていることを検出したため、安全上
最も問題となるチャイルドシート12が後ろ向きの場合
に前述の図16(B)及び図17(B)の状態が発生す
るのを防止するためである。
【0073】(「入力信号異常」及び「ハード不良」の
場合のシートベルト制御について):「C・S位置ず
れ」の場合と同様な理由から、乗員検知センサ133の
検知状態に関らずに、シートベルトプリテンショナ及び
シートベルトロードリミッタの作動を禁止する。
【0074】(「C・S前向き検出」の場合のシートベ
ルト制御について):乗員検知センサ133の検知状態
に関らずに、シートベルトプリテンショナ及びシートベ
ルトロードリミッタの作動を許容する。これは、チャイ
ルドシート12が前向きに正常に装着されていることを
検知したからである。
【0075】(「C・S後ろ向き検出」の場合のシート
ベルト制御について):乗員検知センサ133の検知状
態に関らずに、シートベルトプリテンショナ及びシート
ベルトロードリミッタの作動を禁止する。これは、チャ
イルドシート12が後ろ向きに正常に装着されているこ
とを検知したため、前述の図16(B)及び図17
(B)の状態が発生するのを防止するためである。
【0076】(「C・S無し」の場合のシートベルト制
御について):乗員を未検知の場合以外は、シートベル
トプリテンショナ及びシートベルトロードリミッタの作
動を許容する。これは、乗員を検知した場合に展開を許
容することは言うまでもないが、乗員検知センサ133
が完全フェイルの場合でも乗員が着座しているかもしれ
ないことに対応するためである。
【0077】(状態表示ランプ151,153のオン・
オフ制御について):本実施形態では、「C・S前向き
検出」の場合と、「C・S無し」の場合であって乗員を
検知した場合と、だけオフ(消灯)とし、それ以外の場
合はオン(点灯)させる。即ち、状態表示ランプ15
1,153は、助手席エアバック3及びサイドエアバッ
ク4Aの展開が禁止されているときだけオンされる。
【0078】(警告表示ランプ152のオン・オフ制御
について):本実施形態では、「C・S位置ずれ」、
「入力信号異常」、「ハード不良」、そして乗員検知セ
ンサ完全フェイルの場合の何れかが発生した場合にオン
(点灯)させる。
【0079】<フローチャートの説明>次に、図10の
具体的な動作、即ちエアバック制御、表示ランプのオン
・オフ制御、シートベルト制御を、それぞれ図18、図
21及び図25、そして図26を参照して説明する。こ
れらの処理は、制御ユニット11のCPU101にて時
分割に並行して行われるものとする。
【0080】図18は、本発明の第1の実施形態として
のエアバックの制御処理を示すフローチャートである。
この制御処理は、シートセンサユニット18から受信し
た前述の通信データに基づいて、制御ユニット11にて
実行される。
【0081】図中、イグニッションキーがONにされて
処理が開始されると、制御ユニット11は、各センサの
状態を読み込む(ステップS11)。次に、制御ユニッ
ト11は、「C・S位置ずれ」、「入力信号異常」、
「ハード不良」の何れかの状態が発生しているかを判断
し(ステップS12〜ステップS14)、発生している
場合はステップS19に進む。一方、「C・S位置ず
れ」、「入力信号異常」、「ハード不良」の何れの状態
でもない場合は、乗員検知センサ133がフェイルして
いるかを判断し(ステップS15)、YESの場合はス
テップS20に、NOの場合はステップS16に進む。
【0082】ステップS20では、「C・S前向き検
出」かを判断し、YESの場合はステップS21にて助
手席エアバック3及びサイドエアバック4Aの展開を許
容状態とする。一方、ステップS20でNOの場合は、
ステップS18に進む。
【0083】次に、制御ユニット11は、ステップS1
6にて乗員検知センサ133により乗員を検知している
場合、またはステップS17にて「C・S前向き検出」
の場合、ステップS21にて助手席エアバック3及びサ
イドエアバック4Aの展開を許容状態とし、リターンす
る。一方、ステップS17でNOの場合は、「C・S後
ろ向き検出」かを判断し(ステップS18)、YESの
場合は助手席エアバック3及びサイドエアバック4Aの
展開を禁止状態とし(ステップS19)、リターンす
る。一方、ステップS18でNOの場合は、「C・S無
し」の場合に相当するため、助手席エアバック3及びサ
イドエアバック4Aの展開を許容し(ステップS2
1)、リターンする。
【0084】図21は、本発明の第1の実施形態として
の状態表示ランプの制御処理を示すフローチャートであ
る。この制御処理は、シートセンサユニット18から受
信した前述の通信データに基づいて、制御ユニット11
にて実行される。
【0085】図中、イグニッションキーがONにされて
処理が開始されると、制御ユニット11は、各センサの
状態を読み込む(ステップS31)。次に、制御ユニッ
ト11は、「C・S位置ずれ」、「入力信号異常」、
「ハード不良」の何れかの状態が発生しているかを判断
し(ステップS32〜ステップS34)、発生している
場合は状態表示ランプ151,153をオンにし(ステ
ップS39)、リターンする。
【0086】一方、「C・S位置ずれ」、「入力信号異
常」、「ハード不良」の何れの状態でもない場合は、
「C・S前向き検出」かを判断し(ステップS35)、
YESの場合は、状態表示ランプ151,153をオフ
にし(ステップS40)、リターンする。一方、ステッ
プS35にてNOの場合は、「C・S後ろ向き検出」か
を判断し(ステップS36)、YESの場合は上述した
ステップS39に進む。ステップS36でNO場合は、
乗員検知センサ133がフェイルしているかを判断し
(ステップS37)、YESの場合は上述したステップ
S39に進む。一方、ステップS37でNOの場合は、
乗員検知センサ133により乗員を検知しているかを判
断し(ステップS38)、YESの場合は上述したステ
ップS40に、NOの場合は上述したステップS39に
進む。
【0087】図25は、本発明の第1の実施形態として
の警告表示ランプの制御処理を示すフローチャートであ
る。この制御処理は、シートセンサユニット18から受
信した前述の通信データに基づいて、制御ユニット11
にて実行される。
【0088】図中、イグニッションキーがONにされて
処理が開始されると、制御ユニット11は、各センサの
状態を読み込む(ステップS51)。次に、制御ユニッ
ト11は、「C・S位置ずれ」、「入力信号異常」、
「ハード不良」、乗員検知センサ133のフェイル、の
何れかの状態が発生しているかを判断し(ステップS5
2〜ステップS55)、発生している場合は故障警告表
示ランプ152をオンにし(ステップS57)、リター
ンする。
【0089】一方、「C・S位置ずれ」、「入力信号異
常」、「ハード不良」、乗員検知センサ133のフェイ
ル、の何れの状態でもない場合は、故障警告表示ランプ
152をオフにし(ステップS57)、リターンする。
【0090】図26は、本発明の第1の実施形態として
のシートベルトの制御処理を示すフローチャートであ
る。この制御処理は、シートセンサユニット18から受
信した前述の通信データに基づいて、制御ユニット11
にて実行される。
【0091】図中、イグニッションキーがONにされて
処理が開始されると、制御ユニット11は、各センサの
状態を読み込む(ステップS71)。次に、制御ユニッ
ト11は、「C・S位置ずれ」、「入力信号異常」、
「ハード不良」の何れかの状態が発生しているかを判断
し(ステップS72〜ステップS74)、発生している
場合はシートベルトプリテンショナ及びシートベルトロ
ードリミッタの作動を禁止状態とし(ステップS8
0)、リターンする。
【0092】一方、「C・S位置ずれ」、「入力信号異
常」、「ハード不良」の何れの状態でもない場合は、
「C・S前向き検出」かを判断し(ステップS75)、
YESの場合は、シートベルトプリテンショナ及びシー
トベルトロードリミッタの作動を許容状態とし(ステッ
プS79)、リターンする。一方、ステップS75にて
NOの場合は、「C・S後ろ向き検出」かを判断し(ス
テップS76)、YESの場合は上述したステップS8
0に進む。ステップS76でNO場合は、乗員検知セン
サ133がフェイルしているかを判断し(ステップS7
7)、YESの場合は上述したステップS79に進む。
一方、ステップS77でNOの場合は、乗員検知センサ
133により乗員を検知しているかを判断し(ステップ
S78)、YESの場合は上述したステップS79に、
NOの場合は上述したステップS80に進む。
【0093】尚、本実施形態では、シートベルトプリテ
ンショナとシートベルトロードリミッタとを両方備える
システムについて説明したが、何れか一方を備えるシス
テムであってのよいことは言うまでもない。
【0094】また、本実施形態では、エアバックシステ
ムの動作状態を乗員にランプによって報知したが、それ
に限られるものではなく、音声出力を併用してもよいこ
とは言うまでもない。
【0095】
【第2の実施形態】次に、本発明の第2の実施形態を説
明する。
【0096】図11は、本発明の第2の実施形態として
の制御動作を説明する図である。本実施形態では、第1
の実施形態と異なり、乗員検知センサ133の検知状態
に関らずに、助手席13にチャイルドシート12が前向
きに装着されている場合は、エアバック4Aの展開を禁
止する。このような場合は、サイドエアバック4Aが展
開してもあまり効果が期待できないため、側方からの衝
撃に対してはチャイルドシート12の側面形状、即ち図
8の如く幼児を覆うような構造により対応するものと
し、不必要な展開による修理頻度の確率を低減させるこ
とを趣旨とする。
【0097】図19は、本発明の第2の実施形態として
のエアバックの制御処理を示すフローチャートである。
このフローチャートが前述した図18と異なる部分を説
明すれば、ステップS17及びステップS20にて「C
・S前向き検出」の場合に、ステップS22にて助手席
エアバック3の展開は許容状態とし、サイドエアバック
4Aは展開を禁止状態とする部分が異なるだけである。
【0098】上記の構成以外は、第1の実施形態と同様
なため説明を省略する。
【0099】
【第3の実施形態】次に、本発明の第3の実施形態を説
明する。
【0100】図12は、本発明の第2の実施形態として
の制御動作を説明する図である。本実施形態では、チャ
イルドシート12にて「C・S位置ずれ」、「入力信号
異常」、「ハード不良」、或は乗員検知センサフェイル
の何れかの状態が発生したことを制御ユニット11で検
出した場合は、その発生した状態が検出される1サイク
ル前の各センサの状態に基づいて、エアバック、表示ラ
ンプ、並びにシートベルトを制御するものである。これ
は、チャイルドシート12が助手席13に装着されてい
る場合に、上記の何れかの異常状態が発生したとして
も、実際の状態と当該異常状態が発生する1サイクル前
の各センサの状態とが異なることは希であるため、1サ
イクル前の各センサの状態を採用してエアバック、表示
ランプ、並びにシートベルト制御することによりフェイ
ルセーフを図ることを趣旨とする。尚、同図では、「C
・S位置ずれ」、「入力信号異常」、「ハード不良」の
欄を不定状態で示す。
【0101】次に、図20、図24、そして図28を参
照して本実施形態における処理を説明する。
【0102】図20は、本発明の第3の実施形態として
のエアバックの制御処理を示すフローチャートである。
このフローチャートが前述した図18と異なる部分を説
明すれば、ステップS19またはステップS21にて助
手席エアバック3及びサイドエアバック4Aの制御状態
を決定した後、毎回ステップS23で制御ユニット11
のRAM106の所定のアドレスに各センサの状態を格
納・更新しておく。そして、「C・S位置ずれ」、「入
力信号異常」、「ハード不良」、或は乗員検知センサフ
ェイルの何れかの状態が発生した場合には、ステップS
22でRAM106の所定のアドレスを参照し、格納さ
れている前回の各センサの検出状態に基づいて、助手席
エアバック3及びサイドエアバック4Aの制御を行うこ
とである。
【0103】図24は、本発明の第3の実施形態として
の状態表示ランプの制御処理を示すフローチャートであ
る。このフローチャートが前述した図21と異なる部分
を説明すれば、「C・S位置ずれ」、「入力信号異
常」、「ハード不良」、或は乗員検知センサフェイルの
何れかの状態が発生した場合には、ステップS41でR
AM106の所定のアドレスを参照し、格納されている
前回の各センサの検出状態に基づいて、状態表示ランプ
151,153のオン・オフ制御を行うことである。
【0104】図28は、本発明の第3の実施形態として
のシートベルトの制御処理を示すフローチャートであ
る。このフローチャートが前述した図26と異なる部分
を説明すれば、「C・S位置ずれ」、「入力信号異
常」、「ハード不良」、或は乗員検知センサフェイルの
何れかの状態が発生した場合には、ステップS81でR
AM106の所定のアドレスを参照し、格納されている
前回の各センサの検出状態に基づいて、シートベルトプ
リテンショナ及びシートベルトロードリミッタの制御を
行うことである。
【0105】上記の構成以外は、第1の実施形態と同様
なため説明を省略する。
【0106】<第3の実施形態の変形例>次に、第3の
実施形態の変形例を図33を参照して説明する。本変形
例では、上述の図20のエアバック制御への割り込み処
理として、イグニッションキーがONにされて処理が開
始された後、各センサの故障診断が終了するまでは自動
車1に備えられた各エアバック(助手席エアバック3及
びサイドエアバック4Aだけでもよい)の展開を禁止状
態とする。これは、イグニッションキーがONにされた
初期状態においては、各センサの前回の検出値が得られ
ないことに対応するためである。
【0107】図33は、本発明の第3の実施形態の変形
例としてのエアバック制御の割り込み処理を示すフロー
チャートである。
【0108】図中、イグニッションキーがONにされて
処理が開始されると、制御ユニット11は自動車1に備
えられた各エアバックの展開を禁止状態とし(ステップ
S111)、1回目の各センサの故障診断が終了したか
を判断する(ステップS112)。ステップS112に
てYESの場合は、センサ故障が発生していたかを判断
し(ステップS113)、YESの場合は警告表示ラン
プ152をオンにし(ステップS114)、リターンす
る。一方、ステップS113にてNOの場合は、各エア
バックの展開禁止状態を解除し(ステップS115)、
処理を終了する。
【0109】また、本変形例において、図33のステッ
プS112の処理を、予め設定した所定時間の経過を判
断するものとすることにより、新たな効果が得られる。
これは、一般的にイグニッションキーがONにされてか
らある程度の時間が経過するまでは車内の乗員の状態
(チャイルドシート12の装着動作を含む)が定まらな
いことが予想されるため、そのような状態においてエア
バックの展開を許容状態とするのは安全上問題となるか
らである。
【0110】上記の構成以外は、第3の実施形態と同様
なため説明を省略する。
【0111】尚、図33のステップS112の処理にて
所定時間の経過を判断する場合には、第3の実施形態に
おけるエアバック制御処理(図20)に限らず、他の実
施形態におけるエアバック制御処理について採用しても
よい。また、シートベルト制御について採用しても安全
性を向上できる。
【0112】
【第4の実施形態】次に、本発明の第4の実施形態を説
明する。
【0113】図13は、本発明の第4の実施形態として
の制御動作を説明する図である。本実施形態では、第1
の実施形態と異なり、助手席13にチャイルドシート1
2が無い場合であって、乗員検知センサ133により乗
員が検出されない場合に助手席エアバック3及びサイド
エアバック4Aの展開を禁止するのは不用意な展開によ
る修理頻度を低減する上で好ましく、そのような場合は
乗員(特に、運転者)の意識を運転操作に集中させるべ
く、状態表示ランプ151,153の点灯させない。ま
た、チャイルドシート12が無い場合であって、乗員検
知センサ133がフェイルした場合に、実際には助手席
に乗員が着座していた場合に対しては、警告表示ランプ
152により対応するものとする。
【0114】図22は、本発明の第4の実施形態として
の状態表示ランプの制御処理を示すフローチャートであ
る。このフローチャートが前述した図21と異なる部分
を説明すれば、ステップS36の「C・S後ろ向き検
出」においてNOの場合は、「C・S無し」の場合に相
当するため、そのような場合は乗員検知センサ133の
検知状態に関らずに、ステップS40にて状態表示ラン
プ151,153をオフにすることである。
【0115】上記の構成以外は、第1の実施形態と同様
なため説明を省略する。
【0116】
【第5の実施形態】次に、本発明の第5の実施形態を説
明する。
【0117】図14は、本発明の第5の実施形態として
の制御動作を説明する図である。本実施形態では、前記
の第4の実施形態の考え方を更に進め、乗員(特に、運
転者)の意識を運転操作に集中させるべく、更に状態表
示ランプ151,153の点灯の機会を少なくすること
を趣旨とする。そこで、助手席13にチャイルドシート
12が後ろ向きに装着されている場合であって、乗員検
知センサ133がフェイルしていない場合だけ、状態表
示ランプ151,153をオンにする(尚、助手席13
にチャイルドシート12が後ろ向きに装着されている場
合であって、乗員検知センサ133がフェイルしている
場合にも状態表示ランプ151,153をオンにしても
よい)。
【0118】図23は、本発明の第5の実施形態として
の状態表示ランプの制御処理を示すフローチャートであ
る。
【0119】図中、イグニッションキーがONにされて
処理が開始されると、制御ユニット11は、各センサの
状態を読み込む(ステップS31)。次に、制御ユニッ
ト11は、ステップS32からステップS35にて「C
・S位置ずれ」、「入力信号異常」、「ハード不良」、
「C・S前向き検出」の何れかの状態が発生した場合
は、状態表示ランプ151,153をオフとし(ステッ
プS40)、リターンする。また、ステップS35でN
Oの場合は、「C・S後ろ向き検出」かを判断し(ステ
ップS36)、NOの場合は前記のステップS40に進
む。ステップS36でYESの場合は、乗員検知センサ
がフェイルしているかを判断し(ステップS37)、Y
ESの場合はステップS40に進み、NOの場合はステ
ップS39にて状態表示ランプ151,153をオンに
し、リターンする。
【0120】上記の構成以外は、第1の実施形態と同様
なため説明を省略する。
【0121】
【第6の実施形態】次に、本発明の第6の実施形態を説
明する。
【0122】図15は、本発明の第6の実施形態として
の制御動作を説明する図である。本実施形態では、乗員
検知センサ133の状態に関らず、前述した図17の
(A)の場合、即ち、チャイルドシート12が前向きに
装着されている場合にシートベルトプリテンショナの作
動を禁止する。これは、チャイルドシート12自体には
シートベルト122があり、且つ助手席エアバック3及
びシートベルトロードリミッタがそれぞれ動作すれば安
全上問題にはならないからである。
【0123】図27は、本発明の第3の実施形態として
のシートベルトの制御処理を示すフローチャートであ
る。このフローチャートが前述した図26と異なる部分
を説明すれば、ステップS75で「C・S前向き検出」
の場合に、ステップS81でシートベルトプリテンショ
ナの作動は禁止状態とし、シートベルトロードリミッタ
の動作は許容状態とすることである。
【0124】上記の構成以外は、第1の実施形態と同様
なため説明を省略する。
【0125】
【第7の実施形態】次に、本発明の第7の実施形態を説
明する。本実施形態では、前記の第4及び第5の実施形
態の考え方を更に進め、乗員(特に、運転者)の意識を
運転操作に集中させるべく、更に状態表示ランプ15
1,153の点灯の機会を少なくすることを趣旨とす
る。そこで、状態表示ランプ151,153のオン・オ
フ制御における状態が変化したとき、所定時間だけ実際
にランプを点灯(点灯状態から消灯状態にする場合は、
所定時間だけ当該ランプを点滅させてから消灯)させる
ものとする。
【0126】図29は、本発明の第7の実施形態として
の状態表示ランプのオン制御を示すフローチャートであ
り、上述した図21から図24におけるステップS39
に相当する。
【0127】図中、ステップS391では状態表示ラン
プを現在点灯させているかを判断する。点灯していない
場合(この場合CPU101による制御値は点灯を意味
する1である)は、状態表示ランプの点灯時間を計時す
るタイマAをリセットスタートさせ、点滅時間を計時す
るタイマBを停止させた後、状態表示ランプを点灯させ
る(ステップS392,ステップS393)。
【0128】一方、ステップS391で状態表示ランプ
が現在点灯中の場合は、タイマAにより所定時間Aが経
過したかを判断し、経過している場合はタイマAを停止
させた後、状態表示ランプを消灯する(ステップS39
4〜ステップS396)。
【0129】図30は、本発明の第7の実施形態として
の状態表示ランプのオフ制御を示すフローチャートであ
り、上述した図21から図24におけるステップS40
に相当する。
【0130】図中、ステップS401では状態表示ラン
プを現在消灯(点滅状態を含む)させているかを判断す
る。点灯している場合(この場合CPU101による制
御値は点灯を意味する0である)は、状態表示ランプの
点滅時間を計時するタイマBをリセットスタートさせ、
点灯時間を計時するタイマAを停止させた後、状態表示
ランプの点滅を開始する(ステップS402,ステップ
S403)。
【0131】一方、ステップS401で状態表示ランプ
が現在消灯中の場合は、タイマBにより所定時間Bが経
過したかを判断し、経過している場合はタイマBを停止
させた後、状態表示ランプを消灯する(ステップS40
4〜ステップS406)。
【0132】上記の構成以外は、第1の実施形態と同様
なため説明を省略する。尚、助手席側の状態表示ランプ
153には本実施形態を適用しなくてもよいことは言う
までもない。また、上記の図29または図30の処理を
終え、状態表示ランプが消灯した後、定期的に点灯また
は点滅を行なうようにしてもよい。また、本実施形態で
は、状態表示ランプ151,153を状態表示信号によ
りオン・オフさせているがそれぞれのランプを2灯式と
し、状態表示信号の状態により何れかを点灯させてもよ
いことは言うまでもない。
【0133】
【第8の実施形態】次に、本発明の第8の実施形態を説
明する。前述の第7の実施形態では、各センサの状態が
変化して図29または図30の処理により状態表示ラン
プを点灯または点滅させた後は、当該センサの状態が変
化しない限り状態表示ランプはオフのままの状態とな
る。そこで、乗員が自らの意志で状態表示ランプの現在
の状態を確認できるようにするものである。
【0134】図31は、本発明の第8の実施形態として
のエアバックシステムの概要を示す構成図である。同図
が図1と異なる部分は、運転者用の状態確認スイッチ1
61と助手席の乗員用の状態確認スイッチ162とが備
えられ、状態表示ランプ151,153への信号が別々
になっていることである。
【0135】図32は、本発明の第8の実施形態として
の状態表示の確認処理を示すフローチャートであり、制
御ユニット11にて実行される。
【0136】図中、イグニッションキーがONにされて
処理が開始されると、制御ユニット11は、状態確認ス
イッチ161または162が押下されたかを判断する
(ステップS91)。YESの場合は、状態表示ランプ
のCPU101における現在の制御値を読み込み(ステ
ップS92)、状態表示ランプの所定の点灯または点滅
時間を計時するタイマCをリセットスタートし(ステッ
プS93)、当該現在の制御値に応じて状態表示ランプ
を点灯または点滅させる(ステップS94)。そして、
所定時間Cが経過したらタイマCを停止させ、状態表示
ランプを消灯し、リターンする(ステップS95〜ステ
ップS97)。
【0137】また、好適な実施形態においては、上記の
図32の確認処理を状態確認スイッチ162の操作によ
っては状態表示ランプ151、状態確認スイッチ161
によっては状態表示ランプ153としてそれぞれ独立さ
せるとよい。これは、助手席側の状態確認スイッチ16
1の押下により運転席側の状態表示ランプ151の点灯
(点滅)が開始されると、運転者の運転操作への集中力
が低下することが予想されるからである。このような構
成とする場合、各センサの状態変化により状態表示ラン
プを点灯(点滅)させるときは状態表示ランプ151,
153を連動させることは言うまでもない。
【0138】また、例えば、上述した各実施形態に従っ
た表示は状態表示ランプ151にて行い、状態表示ラン
プ153では助手席エアバックの展開許容・禁止状態を
表示するように構成してもよい。
【0139】尚、上述の各実施形態は、説明の便宜上第
1の実施形態をベースに説明したが、それに限られるも
のではなく、他の実施形態をベースに適当に組み合わせ
られた構成であっても本発明の開示範囲に含まれること
は言うまでもない。
【0140】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
乗員の状態が検出できない場合にも安全性が確保された
適切な展開及び動作制御が可能な車両用エアバックシス
テム及び車両用乗員拘束システムの提供が実現する。即
ち、助手席におけるチャイルドシートの検出状態または
乗員検知センサの検出状態が異常状態となったときは、
その発生した状態が検出される以前の各センサの状態に
基づいて、エアバック、表示ランプ、並びにシートベル
トを制御する。これにより、異常状態となったときにも
フェイルセーフ性能が確保できる。
【0141】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態としてのエアバックシ
ステムの概要を示す構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態としてのエアバックシ
ステムが備えられた自動車の概略図である。
【図3】本発明の第1の実施形態としての制御ユニット
11の概略を示すブロック構成図である。
【図4】本発明の第1の実施形態としてのシートセンサ
ユニット18の概略を示すブロック構成図である。
【図5】本発明の第1の実施形態としての通信フォーマ
ットを示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態としての通信データの
一例を説明する図である。
【図7】本発明の第1の実施形態としての助手席13に
備えられたアンテナを説明する図である。
【図8】本発明の第1の実施形態としてのチャイルドシ
ート12に備えられたトランスポンダを説明する図であ
る。
【図9】本発明の第1の実施形態としてのチャイルドシ
ートの装着状態のバリエーションを示す図である。
【図10】本発明の第1の実施形態としての制御動作を
説明する図である。
【図11】本発明の第2の実施形態としての制御動作を
説明する図である。
【図12】本発明の第3の実施形態としての制御動作を
説明する図である。
【図13】本発明の第4の実施形態としての制御動作を
説明する図である。
【図14】本発明の第5の実施形態としての制御動作を
説明する図である。
【図15】本発明の第6の実施形態としての制御動作を
説明する図である。
【図16】本発明の第1の実施形態としてのシートベル
トプリテンショナ作動時のチャイルドシートの挙動を説
明する図である。
【図17】本発明の第1の実施形態としてのシートベル
トロードリミッタ作動時のチャイルドシートの挙動を説
明する図である。
【図18】本発明の第1の実施形態としてのエアバック
の制御処理を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第2の実施形態としてのエアバック
の制御処理を示すフローチャートである。
【図20】本発明の第3の実施形態としてのエアバック
の制御処理を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第1の実施形態としての状態表示ラ
ンプの制御処理を示すフローチャートである。
【図22】本発明の第4の実施形態としての状態表示ラ
ンプの制御処理を示すフローチャートである。
【図23】本発明の第5の実施形態としての状態表示ラ
ンプの制御処理を示すフローチャートである。
【図24】本発明の第3の実施形態としての状態表示ラ
ンプの制御処理を示すフローチャートである。
【図25】本発明の第1の実施形態としての警告表示ラ
ンプの制御処理を示すフローチャートである。
【図26】本発明の第1の実施形態としてのシートベル
トの制御処理を示すフローチャートである。
【図27】本発明の第3の実施形態としてのシートベル
トの制御処理を示すフローチャートである。
【図28】本発明の第3の実施形態としてのシートベル
トの制御処理を示すフローチャートである。
【図29】本発明の第7の実施形態としての状態表示ラ
ンプのオン制御を示すフローチャートである。
【図30】本発明の第7の実施形態としての状態表示ラ
ンプのオフ制御を示すフローチャートである。
【図31】本発明の第8の実施形態としてのエアバック
システムの概要を示す構成図である。
【図32】本発明の第8の実施形態としての状態表示の
確認処理を示すフローチャートである。
【図33】本発明の第3の実施形態の変形例としてのエ
アバック制御の割り込み処理を示すフローチャートであ
る。
【図34】本発明の第1の実施形態としてのシートベル
トロードリミッタの動作を説明する図である。
【図35】本発明の第1の実施形態としてのシートベル
トロードリミッタの動作を説明する図である。
【図36】本発明の第1の実施形態としてのシートベル
トロードリミッタの動作を説明する図である。
【符号の説明】 1 自動車 2 運転席エアバック 3 助手席エアバック 4A〜4D サイドエアバック 5 助手席エアバック収納部 6 ステアリングホイール 9 後部座席 10 運転席 11 制御ユニット 12 チャイルドシート 14 前面衝撃検知センサ 15 計器パネル 16 助手席用インフレータ 17 運転席用インフレータ 18 シートセンサユニット 31 運転席サイド用インフレータ 32 助手席サイド用インフレータ 33 シートベルトプリテンショナ駆動ユニット 34 シートベルトロードリミッタ駆動ユニット 35 右側方衝撃検知センサ 36 左側方衝撃検知センサ 41 シートベルト 42 ダッシュボード 121 トランスポンダ 131F,131R 受信アンテナ 132 送信アンテナ 133 乗員検知センサ 151,153 状態表示ランプ 152 故障警告表示ランプ 161,162 状態確認スイッチ 102,206 通信インタフェース 103 センサ入力インタフェース 104 操作入力インタフェース 107 出力インタフェース 108 状態通知インタフェース 105,204 ROM 106,205 RAM 109,209 バス 101,201 CPU 202 送信回路 203F,203R 受信回路 301 シートベルトロードリミッタ 302 変形部材 303 ウエビング 304 ストッパ 305 ロックレバー

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用シートの乗員の状態を検出する状
    態検出手段と、その状態検出手段の検出結果に応じて該
    車両用シートのエアバックの展開の要非を制御する制御
    手段と、を備える車両用エアバックシステムであって、 前記車両用シートの乗員の状態を検出するセンサの故障
    を検出する故障検出手段を備え、前記制御手段は、該故
    障検出手段がセンサの故障を検出したときは、該センサ
    の出力を故障検出以前の状態に保持し、その状態に基づ
    いて前記エアバックを制御することを特徴とする車両用
    エアバックシステム。
  2. 【請求項2】 前記状態検出手段は、前記チャイルドシ
    ートが装着されているか否かを検出するチャイルドシー
    ト検出手段を含み、前記乗員の状態には、前記チャイル
    ドシートの有無が含まれることを特徴とする請求項1記
    載の車両用エアバックシステム。
  3. 【請求項3】 前記状態検出手段は、前記チャイルドシ
    ートの装着方向を特定する特定手段を含み、前記乗員の
    状態には、前記チャイルドシートの向きが含まれること
    を特徴とする請求項2記載の車両用エアバックシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 車両用シート上のチャイルドシートの装
    着状態を検出したときに、該車両用シートのエアバック
    の展開を禁止する制御手段を備える車両用エアバックシ
    ステムであって、 前記車両用シートの装着状態を検出するセンサの故障を
    検出する故障検出手段を備え、前記制御手段は、該故障
    検出手段がセンサの故障を検出したときは、該センサの
    出力を故障検出以前の前記チャイルドシートの装着状態
    に保持し、前記エアバックを展開を禁止することを特徴
    とする車両用エアバックシステム。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記車両のイグニッシ
    ョンスイッチがオンにされてから所定時間は前記エアバ
    ックの展開を禁止することを特徴とする請求項4記載の
    車両用エアバックシステム。
  6. 【請求項6】 前記所定時間は、前記故障検出手段によ
    り、前記センサの故障が発生しているか否かを検出する
    のに要する時間であることを特徴とする請求項1または
    請求項4記載の車両用エアバックシステム。
  7. 【請求項7】 車両用シートの乗員の状態を検出する状
    態検出手段と、その状態検出手段の検出結果に応じて該
    車両用シートのシートベルトプリテンショナ及び/また
    はシートベルトロードリミッタの動作の要非を制御する
    制御手段と、を備える車両用乗員拘束システムであっ
    て、 前記車両用シートの乗員の状態を検出するセンサの故障
    を検出する故障検出手段を備え、前記制御手段は、該故
    障検出手段がセンサの故障を検出したときは、該センサ
    の出力を故障検出以前の状態に保持し、その状態に基づ
    いて前記シートベルトプリテンショナ及び/またはシー
    トベルトロードリミッタを制御することを特徴とする車
    両用乗員拘束システム。
  8. 【請求項8】 前記状態検出手段は、前記チャイルドシ
    ートが装着されているか否かを検出するチャイルドシー
    ト検出手段を含み、前記乗員の状態には、前記チャイル
    ドシートの有無が含まれることを特徴とする請求項7記
    載の車両用乗員拘束システム。
  9. 【請求項9】 前記状態検出手段は、前記チャイルドシ
    ートの装着方向を特定する特定手段を含み、前記乗員の
    状態には、前記チャイルドシートの向きが含まれること
    を特徴とする請求項7記載の車両用乗員拘束システム。
  10. 【請求項10】 車両用シート上のチャイルドシートの
    装着状態を検出したときに、該車両用シートのシートベ
    ルトプリテンショナ及び/またはシートベルトロードリ
    ミッタの動作を禁止する制御手段を備える車両用乗員拘
    束システムであって、 前記車両用シートの装着状態を検出するセンサの故障を
    検出する故障検出手段を備え、前記制御手段は、該故障
    検出手段がセンサの故障を検出したときは、該センサの
    出力を故障検出以前の前記チャイルドシートの装着状態
    に保持し、前記シートベルトプリテンショナ及び/また
    はシートベルトロードリミッタの作動を禁止することを
    特徴とする車両用乗員拘束システム。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記車両のイグニッ
    ションスイッチがオンにされてから所定時間は前記シー
    トベルトプリテンショナ及び/またはシートベルトロー
    ドリミッタの動作を禁止することを特徴とする請求項1
    0記載の車両用乗員拘束システム。
  12. 【請求項12】 前記所定時間は、前記故障検出手段に
    より、前記センサの故障が発生しているか否かを検出す
    るのに要する時間であることを特徴とする請求項7また
    は請求項10記載の車両用乗員拘束システム。
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