JPH10211723A - サーマルヘッド装置 - Google Patents

サーマルヘッド装置

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JPH10211723A
JPH10211723A JP9018254A JP1825497A JPH10211723A JP H10211723 A JPH10211723 A JP H10211723A JP 9018254 A JP9018254 A JP 9018254A JP 1825497 A JP1825497 A JP 1825497A JP H10211723 A JPH10211723 A JP H10211723A
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JP
Japan
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thermal head
recording
fins
thermal
heat sink
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JP9018254A
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Satoshi Ito
藤 智 伊
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】B4サイズ以上の画像記録に対応し、比較的小
型でありながら、過度な温度上昇を効率的に防止しつ
つ、高画質な画像記録を行うことが可能なサーマルヘッ
ド装置の提供。 【解決手段】発熱素子を一方向に配列してなるグレーズ
が形成され、感熱記録材料に画像を記録するサーマルヘ
ッドと、サーマルヘッドのグレーズと反対側に設けら
れ、サーマルヘッドを放冷するヒートシンクとを具備
し、ヒートシンクは、平板状の基部と、複数枚のフィン
とを有し、基部の厚さが5.0〜8.0mm、フィンの
先端部分の厚さが2.5mm以下、フィンの根元部分の
厚さが2.5〜4.5mm、フィンの長さが35mm以
上、基部とフィンの合計の高さが35mm以上であり、
フィンのピッチが5.0〜8.0mmの部分が30箇所
以上設けられ、フィンの合計数が40以上であることに
より、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱記録材料によ
る画像記録の技術分野に属し、詳しくは、B4サイズ以
上の感熱記録材料に画像記録を行うサーマルヘッド装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波診断等の画像記録に感熱記録材料
(以下、感熱材料とする)を用いた画像記録が利用され
ている。また近年では、湿式の現像処理が不要であり、
取り扱いが簡単である等の利点を有することから、感熱
材料を用いた画像記録(以下、感熱画像記録ともいう)
は、超音波診断のような小型の画像記録のみならず、M
RI診断やX線診断等の大型の画像が要求される医療診
断への利用も検討されている。
【0003】周知のように感熱画像記録は、感熱材料を
加熱して画像を記録する加熱記録点(記録ドット)が一
方向に配列されてなるサーマルヘッドを用い、サーマル
ヘッドと感熱材料とをドットの配列方向と直交する方向
に相対的に移動することにより画像記録を行う。すなわ
ち、感熱画像記録においては、サーマルヘッドの記録ド
ットにエネルギーを供給して、記録ドットを加熱して感
熱材料を加熱することにより画像記録を行う。しかしな
がら、この感熱記録点による発熱は全て感熱材料の加熱
に消費されるのではなく、感熱記録に消費されずに残っ
た熱がサーマルヘッドの温度を上昇させることから、冷
却手段を施さなければサーマルヘッドが過度に温度上昇
してしまう。従って、サーマルヘッドの温度制御が困難
になると同時に、感熱材料の非画像領域を発色させてし
まうなどの異常をきたすおそれもある。このため、サー
マルヘッドには金属製の板状のフィンが多段に形成され
てなるヒートシンクが設けられ、サーマルヘッドの熱
を、例えば別個に設けられた冷却ファンにより送り込ま
れる空気に放散することにより、サーマルヘッドの過度
の温度上昇を防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、MRI診断やX線診断等の用途においては、大型
の、具体的には、B4サイズ以上(例えば、B4サイ
ズ、半切サイズ)の画像記録が求められており、これに
対応するためには従来のサーマルヘッドよりも大型のサ
ーマルヘッドが必要とされる。従ってこれに伴い、ヒー
トシンクもこの大型化に対応させる必要が生じる。しか
しながら、ヒートシンクの形状は、サーマルヘッドが搭
載される感熱記録装置の構成などの種々の要因により大
きな制約を受けながら、その制約の範囲内で最適な冷却
効率を確保しなければならず、サーマルヘッドの大型化
に対応してより効率的な冷却が可能なヒートシンクを作
製するのは容易ではない。
【0005】本発明の目的は、上記実情に鑑みてなされ
たものであり、B4サイズ以上の大型の画像記録に対応
するサーマルヘッド装置であって、比較的小型でありな
がら、過度な温度上昇を効率的に防止しつつ、高画質な
画像記録を行うことが可能なサーマルヘッド装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、発熱素子を一方向に配列してなるグレー
ズが形成され、B4サイズ以上の感熱記録材料に画像を
記録するサーマルヘッドと、このサーマルヘッドのグレ
ーズと反対側に設けられ、前記サーマルヘッドを放冷す
るヒートシンクとを具備するサーマルヘッド装置であっ
て、前記ヒートシンクは、平板状の基部と、この基部か
ら垂直方向に板状に突出して延在し、互いに平行に設け
られる複数枚のフィンとを有し、前記基部の厚さが5.
0〜8.0mmで、前記フィンは、先端方向に向かって
厚さが減少するテーパー状に形成され、前記フィンの先
端部分の厚さが2.5mm以下、前記フィンの根元部分
の厚さが2.5〜4.5mm、前記フィンの長さが35
mm以上、前記基部と前記フィンの合計の高さが35m
m以上であり、前記フィンのピッチが5.0〜8.0m
mの部分が30箇所以上設けられ、前記フィンの合計数
が40以上であることを特徴とするサーマルヘッド装置
を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明のサーマルヘッド装
置について、添付の図面に示される好適実施例をもとに
詳細に説明する。
【0008】図1に、本発明のサーマルヘッド装置を用
いた感熱画像記録装置の概略図が示される。図1に示さ
れる感熱画像記録装置12(以下、記録装置12とす
る)は、B4以上の所定サイズ(例えば、B4サイズ、
半切サイズ)の感熱記録材料(以下、感熱材料とす
る)、いわゆるカットシートの感熱材料Aを用いて、本
発明のサーマルヘッド装置10によって感熱材料Aに感
熱画像記録を行うものであり、装填部14、供給搬送部
16、記録搬送部18、本発明のサーマルヘッド装置1
0を用いる記録部20および排出部22を有して構成さ
れる。
【0009】この記録装置12においては、感熱材料A
は感熱記録層を下面として、マガジン24に多数枚積層
されて収納されている。マガジン24は、蓋体26を有
する筐体で、記録装置12の装填部14に装填される。
装填部14は、記録装置12のハウジング28に形成さ
れた挿入口30、案内板32および案内ロール34,3
4、停止部材36を有しており、マガジン24は、蓋体
26側を先にして挿入口30から記録装置12内に挿入
され、案内板32および案内ロール34に案内されつ
つ、停止部材36に当接する位置まで押し込まれること
により、記録装置12の所定の位置に装填される。
【0010】供給搬送手段16は、吸盤40を用いる枚
葉機構、搬送手段42および搬送ガイド44を有するも
のであり、マガジン24から感熱材料Aを取り出して、
搬送方向下流の記録搬送部18に搬送する。搬送手段4
2は、搬送ローラ46と、搬送ローラ46と同軸のプー
リ47a、回転駆動源と接続されるプーリ47b、なら
びにテンションプーリ47cと、この3つのプーリに張
架されるエンドレスベルト48と、搬送ローラ46に押
圧されるニップローラ50とを有して構成され、吸盤4
0によって枚葉された感熱シートAの先端を搬送ローラ
46とニップローラ50とによって挟持して、感熱シー
トAを下流に搬送する。
【0011】記録装置12においては、記録開始の指示
が出されると、図示しない開閉機構によって蓋体26が
開放され、吸盤40を用いた枚葉機構が感熱材料Aの先
端を搬送手段42(搬送ローラ46とニップローラ5
0)に供給する。供給された感熱材料Aは、搬送ガイド
44によって案内されつつ搬送手段42によって記録搬
送部18に搬送される。なお、搬送ローラ46とニップ
ローラ50とによって感熱材料Aが挟持された時点で、
吸盤30による吸引は開放され、また、記録に供される
感熱材料Aがマガジン24から完全に排出された時点
で、前記開閉手段によって蓋体26が閉塞される。
【0012】記録搬送部18は、規制ローラ対52、搬
送ローラ対56およびガイド58を有するものであり、
感熱材料Aは、先ず、その先端が規制ローラ対52に至
る。従って、搬送ガイド44によって規定される搬送手
段42から規制ローラ対52までの距離は、感熱材料A
の搬送方向の長さより若干短く設定される。規制ローラ
対52は最初は停止しており、感熱材料Aの先端が規制
ローラ対52に至ると、サーマルヘッド本体64の温度
が確認され、サーマルヘッド本体64の温度が所定温度
であれば、規制ローラ対52による感熱材料Aの搬送が
開始され(この点に関しては、後に詳述する)、ガイド
58に案内にされつつ記録部20に搬送される。
【0013】記録部20は、サーマルヘッド装置10、
プラテンローラ60およびガイド62を有する。サーマ
ルヘッド装置10のサーマルヘッド本体64(図2参
照)ならびにヒートシンク66は、支点68aを中心に
矢印a方向および逆方向に回動自在な支持部材68に支
持されている。感熱材料Aが搬送される前は、支持部材
68は上方(矢印a方向と逆方向)に回動しており、サ
ーマルヘッド本体64とプラテンローラ60とは接触し
ていない。記録搬送部18によって感熱材料Aの先端が
記録開始位置(サーマルヘッド本体64のグレーズ70
に対応する位置)に搬送されると、支持部材68が矢印
a方向に回動して、感熱材料Aがサーマルヘッド本体6
4とプラテンローラ60とによって挟持された状態とな
り、感熱材料Aは、プラテンローラ60によって所定位
置に保持されて下流に搬送されつつ、サーマルヘッド本
体64によって感熱画像記録される。このサーマルヘッ
ド装置10については、後に詳述する。
【0014】感熱画像記録が終了した感熱材料Aは、ガ
イド62に案内されつつ、プラテンローラ60および搬
送ローラ対63に搬送されて排出部22のトレイ72に
排出される。トレイ72は、ハウジング28に形成され
た排出口74を経て記録装置12の外部に突出してお
り、画像が記録された感熱材料Aは、この排出口74を
経て外部に排出され、取り出される。
【0015】図2に、このサーマルヘッド装置10の概
略斜視図が示される。サーマルヘッド装置10は、例え
ば、最大B4サイズまでの画像記録が可能な、約300
dpiの記録(画素)密度の感熱画像記録を行うもので
あって、感熱材料Aへの感熱画像記録を行う部分である
グレーズ70が形成された(電気)基板であるサーマル
ヘッド本体64、このサーマルヘッド本体64に直接固
定される冷却手段として機能する、本発明の特徴である
ヒートシンク66、ヒートシンク66と共に冷却手段を
構成する3つの冷却ファン76、加熱手段としての面状
ヒータ78、冷却ファン76および面状ヒータ78の駆
動を制御する制御手段80を有する。
【0016】図3にヒートシンク66の部分拡大概略図
が示される。ヒートシンク66は、グレーズ70におい
て発生した熱を放散させることにより、サーマルヘッド
本体64を冷却するためのものであり、サーマルヘッド
本体64においてグレーズ70と反対側の面に設けられ
るアルミニウム製の部材であり、基本的にフィン66a
と、基部66bとから構成される。
【0017】基部66bは、フィン66aが設けられる
ための基体を形成する板状の部材であり、サーマルヘッ
ド本体64に貼着して設けられる。こうすることによ
り、サーマルヘッド本体64(より具体的にはグレーズ
70)で発生した熱を直接ヒートシンク66に伝達させ
ることができる。基部66bの厚さt3 は、5.0〜
8.0mmとする。t3 が5mm未満では、サーマルヘ
ッド本体64をプラテンローラ60に押圧したときの剛
性を十分に確保することができないため好ましくない。
また、t3 が8.0mm超では、上記範囲のピッチpを
始めとする各仕様を満たしていても冷却を十分にするこ
とができない場合があるため好ましくない。
【0018】フィン66aは、基部66bから垂直方向
に突出して、基本的に所定のピッチpで互いに平行に多
段に形成される複数枚の板状部材であり、ヒートシンク
66の表面積を大きくすることにより、ファン76から
送り込まれる空気への放熱を効率的に行うためのもので
ある。具体的には、ピッチpを5.0〜8.0mm、フ
ィンの長さLを35mm以上(好ましくは35mm〜5
0mm)、基部66bを含めたフィン66bの高さh
(すなわち、ヒートシンク66の高さ)が35mm以上
で、フィン66bの枚数を40枚以上とする。この範囲
内であると、冷却を十分にするための放熱面積を十分に
確保することができ、感熱材料に悪影響(例えば、非画
像領域の発色)を与えないレベルにまでサーマルヘッド
本体64を効率的に冷却することができる。
【0019】ここで、ピッチpが5.0mm未満では、
冷却風経路が狭まるため効率的に放熱することができ
ず、却って冷却効率が落ちてしまうことから、ピッチp
が8.0mm超では、ヒートシンク66の大きさに対し
て必要な表面積を得ることができず、サーマルヘッド本
体64の冷却にもむらが生じるため好ましくない。ま
た、フィン66bの長さLが35mm未満では表面積が
小さくなり、十分な冷却効率が得られないことから好ま
しくなく、一方、フィン66bの長さLの上限は、適用
するサーマルヘッドに必要とされる冷却効率に応じて適
宜決定すればよく、特に限定されないが、あまりにもL
を大きくすると、表面積が大きくなりすぎ、却ってサー
マルヘッド本体64を冷却しすぎてしまうため好ましく
ない。
【0020】また、高さhが35mm未満では、表面積
が小さくなり、十分な冷却効率が得られないことから好
ましくない。なお、高さhの上限は、フィン66bがそ
の厚さが上に向かって小さくなるテーパー状に形成され
ていることから、このテーパーの角度に応じて必然的に
決定されるし、装置の構造にも左右されるため、特に限
定されない。さらに、フィン66bの枚数が40枚未満
では、表面積が小さくなり、十分な冷却効率が得られな
いことから好ましくない。また、サーミスタの配線等を
設けるためにフィン66bのピッチpを部分的に広くし
てもよいが、この場合には、ピッチpが5.0〜8.0
mmの部分を少なくとも30箇所以上有していればよ
い。
【0021】フィン66aの形状は、フィン66aの基
部66b側の根元部分からその厚さがフィン66aの先
端に向かって小さくなるようなテーパー状に形成され
る。このような形状とすることにより、ダイカスト製造
によりヒートシンク66を作製する際に、フィン66a
を型から容易に抜き出すことが可能となるので、ヒート
シンク66の生産性が向上し、製造コストも削減でき
る。具体的には、フィン66aの先端部分の厚さt1
2.5mm以下とする。t 1 を2.5mm以下とするの
は、上記範囲のピッチpを満たし、かつ、根元部分の厚
さt2 よりも小さくして、上述のように型から抜き出し
やすい形状とするためである。なお、感熱記録時にはフ
ィン66aの先端をグレーズ70方向に押圧することに
より、グレーズ70をプラテンローラ60方向に加圧し
て画像記録が行われるため、この押圧に十分に耐えうる
程度のフィン66aの厚さを確保するため、t1 は0.
5mm以上とするのが好ましい。これに対し、フィン6
6aの根元部分の厚さt2 は2.5〜4.5mmとす
る。上記範囲のピッチpを満たし、かつ、先端部の厚さ
1 よりも大きくして、上記同様に成形時における型か
らの抜き出しを容易にするためである。なお、フィン6
6aには、先端部分や根元部分の角をとって丸みを設け
てもよい。
【0022】また、ヒートシンク66のフィン66a
は、グレーズ70や他の接続部材に対応する部分に複数
箇所の切り欠き66c,66c……を有し、この部分の
ヒートシンク66の基部66bには、サーミスタが配置
されている。この切り欠き66cの箇所の個数(すなわ
ち、サーミスタの個数)としては、B4サイズに対応す
るサーマルヘッド装置の場合には5箇所、半切サイズに
対応するサーマルヘッド装置の場合には7箇所が好適に
例示されるが、これに限定されるものではない。サーマ
ルヘッド装置10においては、グレーズ70上部におけ
る基部66bの温度を測定することにより、サーマルヘ
ッド本体64(グレーズ70)の温度を検知し、制御手
段80は、この結果、より具体的には、中央のサーミス
タ(すなわち配線80aに対応するサーミスタ)による
温度検出結果に応じて、記録待機時の冷却ファン76お
よび面状ヒータ78の駆動を制御する。また、中央以外
のサーミスタは、断線時等に主に利用される。なお、サ
ーマルヘッド本体64の温度検出方法は、これに限定は
されず、公知の各種の方法が利用可能である。
【0023】図示例のサーマルヘッド装置10において
は、加熱手段としてヒートシンク66の基部66bに貼
着される(フレキシブル)面状ヒータ78を用いてい
る。この面状ヒータ78は、ステンレス等の金属を発熱
体として、これをポリイミド等の絶縁体で挟持してなる
ものであり、例えば、三井東圧ファイン社からフレキシ
ブル面状発熱体の商品名で市販されている。この面状ヒ
ータ78は、用途に応じて任意の形状に設計して作製す
ることができるので、サーマルヘッド本体64やヒート
シンク66の形状等に応じて、任意の形状にすることが
できる。しかも、面状であるので、場所も取らない。従
って、面状ヒータ78を用いることにより、好適な冷却
効率と加熱効率とを両立して実現することができ、サー
マルヘッド本体64(より具体的にはグレーズ70)を
狭い温度範囲内で好適にコントロールすることが可能に
なり、高感度でかつ高寿命なサーマルヘッドを実現する
ことができる。
【0024】本発明のサーマルヘッド装置10におい
て、加熱手段はこれに限定はされず、感熱材料Aに感熱
記録が成されない程度にグレーズ70を加熱する、いわ
ゆる空打ちをもって冷却手段とする態様も好適に例示さ
れる。この空打ちによれば、別途加熱部材は不要である
ので、前述の面状ヒータ78を同様、ヒートシンク66
の形状等を優先した設計が可能であり、サーマルヘッド
本体64を狭い温度範囲内で好適にコントロールするこ
とができる。空打ちを行う場合は、記録時以外の待機時
は常に空打ちを行うようにヘッド本体64の駆動を制御
してもよく、あるいは、前記サーミスタによる測温結果
に応じてヘッド本体64の駆動を制御してもよい。な
お、この空打ちにおけるヘッド本体64の駆動制御は、
画像記録用の制御部が行ってもよく、また、空打ち用の
制御部を別途設けてもよい。
【0025】前述のように、図示例のサーマルヘッド装
置10は、ヒートシンク66と冷却ファン76とによっ
て冷却手段を構成している。ここで、図2に示される態
様においては、前述のように、好ましい態様として、グ
レーズ70が形成された(電気)基板であるサーマルヘ
ッド本体64に、直接ヒートシンク66の基部66bを
固定している。
【0026】通常のサーマルヘッドは、図4に示される
本発明の別の態様のように、サーマルヘッド本体64に
金属板等からなるベース82が貼着されて構成されてお
り、ヒートシンク66を取り付ける場合には、このベー
ス82にヒートシンク66の基部66bを固定する。こ
れに対し、図示例のサーマルヘッド装置10は、サーマ
ルヘッド本体64に、冷却手段であるヒートシンク66
の基部66bを直接固定することにより、放冷効果を向
上して、より好適な冷却効果を得ることができる。な
お、図4に示される、ベース82を有する通常のサーマ
ルヘッドにも、本発明は好適に利用可能である。
【0027】本発明のサーマルヘッド装置10におい
て、ヒートシンク66の形状は図示例に限定はされず、
例えば、図4に示されるような、サーミスタを付けるた
めの切り欠きを有さないものであってもよいのはもちろ
んである。
【0028】ヒートシンク66と共に冷却手段を構成す
る冷却ファン76は、グレーズ70の延在方向に4つ配
列され、主にフィン66aに冷却風を当ててフィン66
aを冷却することにより、サーマルヘッド本体64(グ
レーズ70)を冷却する。冷却ファン76の個数は4つ
に限られず、3つ以下であっても、あるいは5つ以上で
あってもよい。また、冷却ファン76の風量は、2.0
3 /min以上とすれば、ヒートシンク66の冷却効
率がより十分に得られるので好ましい。
【0029】図示例のサーマルヘッド装置10において
は、冷却ファン76は、好ましい態様として、ファンボ
ックス84に配置されている。図1に示されるように、
ファンボックス84は、ハウジング28に形成される吸
気口86から冷却ファン76に至る通気経路を形成する
と共に、この通気経路と記録装置12内の他の領域とを
略隔離する。感熱画像記録を行う記録装置12において
は、機内の温度上昇が大きい。そのため、図示例のよう
なダクトを形成するファンボックス84を有することに
より、装置外の空気を取り込んでヒートシンク66等の
冷却を行うことができ、より優れた冷却効率を得ること
ができる。なお、本発明は、このようなファンボックス
84を有する態様に限定はされない。
【0030】また、図示例においては、冷却ファン76
はヒートシンク66に対して若干傾いた状態で配置され
ているが、本発明はこれに限定されるものではなく、よ
り大きく角度を付けて冷却ファン76を配置してもよ
く、また、垂直に冷却ファン76を配置してもよい。す
なわち、本発明においては、冷却ファン76は、記録装
置12のデザイン等に応じて、好適にヒートシンク66
等を冷却できる位置および角度で冷却ファン76を配置
すればよい。
【0031】また、図2に示されるように、サーマルヘ
ッド装置10には、ヒートシンク66のフィン66aに
サーマルプロテクタ88を設けられるのが好ましい。サ
ーマルプロテクタ88は、フィン66aの温度を測定す
ることにより、サーマルヘッド装置10の異常加熱を検
出するものであり、サーマルプロテクタ88によって検
出される温度が所定値を越えた場合には、少なくともサ
ーマルヘッド本体64へのエネルギーの供給は停止さ
れ、記録装置12においては、サーマルヘッド装置10
が異常加熱した旨のメッセージが表示される。
【0032】以上、本発明のサーマルヘッド装置につい
て詳細に説明したが、本発明は上記の例に限定はされ
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改
良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0033】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
サーマルヘッド装置によれば、比較的小型でありなが
ら、過度な温度上昇を効率的に防止しつつ、B4サイズ
以上の大型の感熱材料に対して高画質な画像記録を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のサーマルヘッド装置を利用する感熱
画像記録装置の概念図である。
【図2】 本発明のサーマルヘッド装置の一例の概略斜
視図である。
【図3】 本発明のサーマルヘッド装置のヒートシンク
の一例の部分拡大概略図である。
【図4】 本発明のサーマルヘッド装置の別の例の概略
斜視図である。
【符号の説明】
10 サーマルヘッド装置 12 (感熱画像)記録装置 14 装填部 16 供給搬送部 18 記録搬送部 20 記録部 22 排出部 24 マガジン 26 蓋体 28 ハウジング 30 挿入口 32 案内板 34 案内ロール 36 停止部材 40 吸盤 42 搬送手段 44 搬送ガイド 46 搬送ローラ 48 エンドレスベルト 50 ニップローラ 52 規制ローラ対 56,63 搬送ローラ対 58,62 ガイド 60 プラテンローラ 64 (サーマル)ヘッド本体 66 ヒートシンク 68 支持部材 70 グレーズ 72 トレイ 74 排出口 76 冷却ファン 78 面状ヒータ 80 制御手段 82 ベース 84 ファンボックス 86 吸気口 88 サーマルプロテクタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発熱素子を一方向に配列してなるグレーズ
    が形成され、B4サイズ以上の感熱記録材料に画像を記
    録するサーマルヘッドと、 このサーマルヘッドのグレーズと反対側に設けられ、前
    記サーマルヘッドを放冷するヒートシンクとを具備する
    サーマルヘッド装置であって、 前記ヒートシンクは、平板状の基部と、この基部から垂
    直方向に板状に突出して延在し、互いに平行に設けられ
    る複数枚のフィンとを有し、 前記基部の厚さが5.0〜8.0mmで、 前記フィンは、先端方向に向かって厚さが減少するテー
    パー状に形成され、前記フィンの先端部分の厚さが2.
    5mm以下、前記フィンの根元部分の厚さが2.5〜
    4.5mm、前記フィンの長さが35mm以上、 前記基部と前記フィンの合計の高さが35mm以上であ
    り、 前記フィンのピッチが5.0〜8.0mmの部分が30
    箇所以上設けられ、前記フィンの合計数が40以上であ
    ることを特徴とするサーマルヘッド装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6543521B1 (en) * 1999-10-04 2003-04-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Cooling element and cooling apparatus using the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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