JPH10211537A - 伝熱管及びその製造方法 - Google Patents

伝熱管及びその製造方法

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JPH10211537A
JPH10211537A JP1163897A JP1163897A JPH10211537A JP H10211537 A JPH10211537 A JP H10211537A JP 1163897 A JP1163897 A JP 1163897A JP 1163897 A JP1163897 A JP 1163897A JP H10211537 A JPH10211537 A JP H10211537A
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JP
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tube
groove
heat transfer
stage
metal tube
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JP1163897A
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Tetsuya Sumitomo
哲也 住友
Koji Yamamoto
孝司 山本
Toshiaki Hashizume
利明 橋爪
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F1/00Tubular elements; Assemblies of tubular elements
    • F28F1/10Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses
    • F28F1/40Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only inside the tubular element

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乱流効果により非共沸冷媒の沸騰を促進さ
せ、蒸発又は凝縮の際の熱伝達率をさらに向上させ得る
内面溝付き伝熱管を提供すること。 【解決手段】 金属管1の内面に、ともに管軸方向に不
連続な所定の長さの小さな多数の第1種の溝10と第2
種の溝11とを、管軸に対して螺旋状にかつ交互に形成
したことを特徴とする。金属管1を一定方向へ引抜きな
がら、第1の溝付きプラグ30と適数の第1段加工ボー
ル50とにより、所定幅の未加工部分である螺旋状平滑
部12を残して、管内面に管軸方向に不連続な多数の小
さい所定長さの第1種の溝10を螺旋状に形成し、次い
で、前記第2の溝付きプラグ31と適数の第2段加工ボ
ール51により、前記金属管1内面の前記螺旋状平滑部
12へ管軸方向に不連続な多数の小さい所定長さの第2
種の溝11を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般的には伝熱
管及びその製造方法に関するものであり、さらに具体的
には、空調機などの熱交換器に使用される内面溝付き伝
熱管及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍機やルームエアコンなどの空調機用
熱交換器に使用される伝熱管には、伝熱性能を高めるた
め、内面に微細な多数の螺旋状の溝を形成した伝熱管が
使用されている。一方、伝熱管内に流通させる冷媒とし
て従来使用されていたフレオンR22,R21などは、
地球のオゾン層を破壊するので全廃される方向に推移し
ており、オゾン層を破壊しないフレオンR32,R13
4a,R125などの代替品に代りつつある。特に、こ
れらの冷媒を混合した「R32/R134a/R12
5」や、「R32/R125」などの混合冷媒は、従来
のフレオンR22などに近い特性を有し、しかも不燃性
であるため代替品として高く評価されている。しかしな
がら、「R32/R134a/R125」や、「R32
/R125」などの混合冷媒は、非共沸冷媒であって、
液化開始温度(露点)と気化開始温度(沸点)が異なる
ため、蒸発又は凝縮する際に、液相側に高沸点成分が濃
縮するとともに、気相側に低沸点成分が濃縮する。そし
て、この濃度差が拡散抵抗や熱抵抗を生じさせ、蒸発又
は凝縮の際における熱伝達率を低下させる。前述のよう
な非共沸冷媒の熱伝達率の低下を防止するため、沸騰型
伝熱管として、例えば特開平1−317637号公報で
開示されているように、管内面に管軸に対して逆方向の
リード角を有する螺旋状の溝を交差状に形成した、いわ
ゆる内面クロス溝付き管が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公開公報で提案さ
れている内面クロス溝付き伝熱管は、内面でクロスした
溝によって冷媒の乱流を活発化させ、これによって沸騰
を促進させるものであるが、全体として溝の形状変化が
微細であるため、一定以上の乱流効果を期待することは
できなかった。また、前記公報で開示されている伝熱管
は、第1の溝付きプラグと当該プラグに対して遊星回転
する加工ロール群又は加工ボール群とにより、管軸に対
して所定のリード角を有する多数の平行な第1の溝を管
内面に形成し、第2の溝付きプラグと当該プラグに対し
て遊星回転する加工ロール群又は加工ボール群とによ
り、管軸に対して逆方向のリード角を有する多数の平行
な第2の溝を管内面に形成することによって製造され
る。そして、第1の溝を加工することによって加工硬化
した金属管に、さらに第2の溝を加工するため、管外表
面に微細な割れが生じ易く、表面品質を低下させ易いと
いう課題があった。
【0004】この発明の目的は、溝変化がより大きく、
冷媒の乱流をより活発化させることによって非共沸冷媒
の沸騰を促進させ、蒸発又は凝縮の際の熱伝達率をさら
に向上させることができる高品質の内面溝付き伝熱管を
提供することにある。この発明の他の目的は、前述のよ
うな目的が達成される伝熱管をより効率的に製造するこ
とができる製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による伝熱管及
びその製造方法は、前述の課題を解決するため以下のよ
うに構成したものである。すなわち、請求項1に記載の
伝熱管は、金属管1の内面に、管軸に対するリード角,
溝形状,溝ピッチ又は溝寸法のいずれか一つ以上を異に
し、ともに管軸方向に不連続な所定の長さの小さな多数
の第1種の溝10と第2種の溝11とを、管軸に対して
螺旋状にかつ交互に形成したことを特徴としている。
【0006】請求項2に記載の伝熱管の製造方法は、第
1の溝付きプラグ30と、第1の溝付きプラグ30の溝
とは軸心に対するリード角,溝形状,溝ピッチ又は溝寸
法のいずれか一つ以上を異にする溝を外周に有する第2
の溝付きプラグ31とを、金属管1へ所定の間隔でかつ
回転自在に挿入する工程と、前記金属管1を一定方向へ
引抜きながら、前記第1の溝付きプラグ30の回りに適
数の第1段加工ボール50を遊星回転させつつ、この第
1段加工ボール50により前記金属管1を第1の溝付き
プラグ30へ押圧し、当該金属管1の内面に前記第1段
加工ボール50によって押圧されていない所定幅の螺旋
状平滑部12を残して、管軸方向に不連続な多数の小さ
い所定長さの第1種の溝10を螺旋状に形成し、次い
で、前記第2の溝付きプラグ31の回りに適数の第2段
加工ボール51を遊星回転させつつ、この第2段加工ボ
ール51により前記金属管1を第2の溝付きプラグ31
へ押圧し、当該金属管1内面の前記螺旋状平滑部12へ
管軸方向に不連続な多数の小さい所定長さの第2種の溝
11を形成する工程とを含むことを特徴としている。
【0007】請求項3に記載の伝熱管の製造方法は、請
求項2の製造方法において、前記第1段加工ボール50
と第2段加工ボール51の総数は3〜6個であり、前記
第1段加工ボール50と第2段加工ボール51は、一つ
のボール保持器5で保持されており、第1段加工ボール
50と第2段加工ボール51の周方向の間隔は、第1段
加工ボール50と第2段加工ボール51とで前記第1の
溝付きプラグ30の軸心と第2の溝付きプラグ31の軸
心とを支持し得る状態に設定されている。
【0008】
【発明の実施の形態】図1はこの発明による製造方法を
実施するための引抜き装置の一例を示す概略断面図、図
2は図1の装置における第1段目加工ボールと第2段目
加工ボールと金属管との配置関係を示す部分省略断面
図、図3は溝加工中の金属管の展開図、図4(a)〜
(d)はそれぞれこの発明による伝熱管の断面図、図5
(e)〜(k)はこの発明による製造方法の実施例と比
較例において、それぞれ第1段目加工ボールと第2段目
加工ボール及び金属管との一関係を示した概略断面図、
図6はこの発明の実施例の伝熱管と従来の伝熱管との管
内蒸発熱伝達率を比較した線図、図7はこの発明の実施
例の伝熱管と従来の伝熱管との管内凝縮熱伝達率を比較
した線図である。
【0009】図1において、1は銅管からなる被加工中
の金属管、2はダイスである。金属管1にはフローティ
ングプラグ3と、このフローティングプラグ3へタイロ
ッド32を介して連結され、それぞれ回転自在な第1の
溝付きプラグ30と第2の溝付きプラグ31が、金属管
1の引き抜き方向に沿って所定の間隔を保って挿入され
ている。第1の溝付きプラグ30と第2の溝付きプラグ
31の外周面には、それらの軸心に対するリード角が逆
になるように、それぞれ小さな多数の溝が形成されてい
る。
【0010】ダイス2よりも金属管1の引き抜き方向に
沿った前方の位置には、加工ヘッド4が設置されてお
り、この加工ヘッド4には、引き抜き方向後方側へベア
リング40を介して筒状のボール保持器5が回転自在に
保持されている。前記ボール保持器5には、前記第1の
溝付きプラグ30と対応する位置に第1段加工ボール5
0が、第2の溝付きプラグ31と対応する位置に第2段
加工ボール51が、それぞれ遊転自在に保持されてい
る。加工ヘッド4の引き抜き方向後方位置には、第2段
加工ボール51の半径方向への動きを規制するフランジ
53がライナ55を介して設置され、さらにその後方位
置には、第1段加工ボール50の半径方向への動きを規
制するフランジ52がライナ54を介して設置されてい
る。
【0011】フランジ52,53の内周面は、金属管1
の引き抜き方向に沿って僅かに末広がり状に形成されて
おり、ライナ54,55を厚みの異なるものに代えるこ
とにより、フランジ52,53の管軸方向の位置を変更
し、加工ボール50,51による金属管1への押込み量
を調整することができるように構成されている。
【0012】図2は、図1の装置におけるプラグ30
(31)、第1段加工ロール50,第2段加工ロール5
1、金属管1及び各フランジ52,53の位置関係を、
引き抜き方向に沿って前方から後方に向かって見た概略
図であり、第1段加工ロール50は細斜線を付して表さ
れ、他の構成部分は省略してある。同図のように、第1
段加工ロール50及び第2段加工ロール51はともに二
個ずつ使用され、各ロール50,50及び51,51を
それぞれ90°の間隔でほぼ均等に配置することによ
り、各第1段加工ロール50と第2段加工ロール51と
によって、溝付きプラグ30及び31の軸心が安定して
支持されるように設計されている。
【0013】製造方法の実施例 図1のような状態で金属管(銅管)1をダイス2にセッ
トし、当該金属管1内にフローティングプラグ3及び第
1,第2の溝付きプラグ30,31を挿入し、引き抜き
速度を60m/min、加工ボール50,51の公転数
を20,000rpmにそれぞれ設定して金属管1を加
工する。金属管1はダイス2とフローティングプラグ3
とによって所定の外径に縮径され、次いで、第1の溝付
きプラグ30と第1段加工ロール50とにより、金属管
1の内面には、図3のように、管軸に対して所定のリー
ド角を有する小さな所定長さの多数の第1種の溝10が
螺旋状にかつ不連続に形成され、同時に、金属管1は所
定量縮径される。このとき、金属管1の内面において第
1種の溝10が形成された螺旋軌跡の間には、第1段加
工ロール50が接触していない螺旋状平滑部12が残
る。次いで、金属管1の内面における前記螺旋状平滑部
12には、第2の溝付きプラグ31と第2段加工ロール
51とにより、管軸に対して前記第1種の溝10とはリ
ード角が逆になった小さな所定長さの多数の第2種の溝
11が螺旋状に形成され、同時に、金属管1は所定量縮
径される。前述のように加工された金属管1を、図1の
装置の後方に設置されている図示されていない仕上げダ
イスに通し、φ7mmの伝熱管を製造した。
【0014】伝熱管の実施形態 図4には、図1及び図2で示した装置を使用し、第1の
溝付きプラグ30と第2の溝付きプラグ31や、引き抜
き速度などの加工条件を変化させて製造した伝熱管の各
実施形態が示されている。同図(a)の伝熱管は、第1
種の溝10と第2種の溝11とが管軸に対するリード角
を逆にしている。同図(b)の伝熱管における第1種の
溝10と第2種の溝11は、管軸に対するリード角は同
じ方向であるが、両者の角度を異にしている。同図
(c)の伝熱管は、第1種の溝10の長さよりも第2種
の溝11の長さを小さくしている。同図(d)の伝熱管
は、第1種の溝10と第2種の溝11との間に比較的幅
の狭い螺旋状の平滑部13が形成されている。
【0015】この発明による伝熱管は、図1のような装
置において、第1の溝付きプラグ30と第2の溝付きプ
ラグ31の構造や寸法、溝付きプラグ30,31及び加
工ボール50,51相互の間隔、引き抜き速度、加工ボ
ール50,51の公転数などの相対的関係を適宜選択す
ることによって製造される。例えば、図4の(a)〜
(c)図の形態の伝熱管は、主として溝付きプラグ30
と31の構造や寸法を選択することによって製造され、
(d)図の形態の伝熱管は、引き抜き速度を(a)図の
伝熱管を製造する場合よりも適当量大きくすることによ
って製造される。この発明による伝熱管は、前述の実施
形態に限らず、例えば第1種の溝10と第2種の溝11
との溝形状や溝ピッチを異ならせたものであっても実施
することができる。
【0016】試験例−1 図1の装置を使用し、図5(e)〜(k)のように、第
1段加工ロール50と第2段加工ロール51の配置数及
び配置の位置関係を変えて、それぞれ表−1に示すよう
な加工条件により、第1種の溝10と第2種の溝11と
が管軸に対するリード角を逆にした図4(a)のような
伝熱管(φ7mm)を製造するとともに、内面にクロスし
た多数の小さな溝を有するクロス溝付き伝熱管(φ7m
m)と、内面に螺旋溝を有する伝熱管(φ7mm)とを製
造し、それらについて、溝の形成状態と、管の外観状態
を観察,評価した。溝の形成状態は、溝が全体的に均一
な状態に形成されているものを「良好」、不均一である
ものを「不良」と評価した。また、管の外観状態は、管
外周面の転造模様がばらついている(例えば波形に曲が
った転造模様)ものを「不良1」、管外周面に微細な割
れや亀裂状の傷が形成されているものを「不良2」と評
価するとともに、転造模様のばらつきや亀裂などのない
ものを「良好」と評価した。なを、図5は図2と同様
に、プラグ31(30)、第1段加工ロール50,第2
段加工ロール51、金属管1及び各フランジ52,53
の位置関係を、引き抜き方向に沿って前方から後方に向
かって見た概略図であり、第1段加工ロール50は細斜
線を付して表され、他の構成部分は省略してある。
【0017】
【表1】
【0018】表−1には、加工ボール50,51の配置
例が請求項3の範囲内である場合が実施例のサンプルと
して、その他の場合の例が比較例サンプルとして掲げら
れている。表−1で明らかなように、この発明の実施例
であるサンプル1〜5の伝熱管は、いずれも溝の形成状
態及び管の外観状態が良好であり、しかも、比較例であ
るサンプル8,9の伝熱管を製造する場合よりも、加工
速度がより高速である。これに対し、比較例のサンプル
6は、第1段加工ボール50と第2段加工ボール51が
それぞれ一個であるため、それらの加工ボール50,5
1によって溝付きプラグ30,31の軸心を充分支持す
ることができず、加工中に金属管1の軸が振れて溝の形
成状態が不良になり、管の外観状態も不良であった。比
較例のサンプル7は、第1段加工ボールと第2段加工ボ
ールの総数が多過ぎ、加工ボール一個当りに加わる引抜
き力が低下し、加工中ボールが暴れることによって溝の
形成状態が不良になり、管の外観状態も不良であった。
なお、前記試験例におけるこの発明の実施例中、第1段
加工ボール50と第2段加工ボール51の配置数が1:
3,1:4,1:5,2:3又は2:4(又はそれらの
逆)である場合については記載されていないが、これら
の配置例であっても、加工ボール50,51の周方向の
位置が、加工ボール50と51とによってプラグ30,
31の軸心を支持し得る状態であれば、円滑に高品質の
伝熱管を製造することができた。
【0019】試験例−2 外径(7mm)及び肉厚が同じで、溝ピッチ及び溝数がそ
れぞれ同じである伝熱管(銅管)であって、前記実施例
の方法によって製造された図4(a)の伝熱管と、内面
クロス溝付き管と、内面螺旋溝付き管とを準備し、前二
者には被共沸混合冷媒「R32/R134a/R12
5」を使用し、後者にはフロンR22(共沸冷媒)を使
用して、それぞれについて管内蒸発熱伝達率及び管内凝
縮熱伝達率を測定した。その結果は図6及び図7で示し
たとおりであり、この前記実施例の方法で製造した前記
実施形態の伝熱管は、非共沸冷媒を使用しても、内面ク
ロス溝付き管や内面螺旋溝付き管と比較して高い伝熱特
性を示した。
【0020】
【発明の効果】請求項1に記載の発明による伝熱管は、
管内面に、管軸方向に不連続な所定の長さの小さな多数
の第1種の溝10と第2種の溝11とを、管軸に対して
螺旋状にかつ交互に形成したので、溝変化がより大き
く、冷媒の乱流をより活発化させることによって非共沸
冷媒の沸騰を促進させ、蒸発又は凝縮の際の熱伝達率を
さらに向上させることができる。
【0021】請求項2に記載の伝熱管の製造方法によれ
ば、請求項1のような構成の伝熱管を効率よくかつより
高速で製造することができる。
【0022】請求項3に記載の伝熱管の製造方法によれ
ば、第1段加工ロールと第2段加工ロールとを一つのボ
ール保持器で保持させているので、第1段加工ロールと
第2段加工ロールの軸方向の間隔を均一に保つことがで
き、前記のような伝熱管に対する溝加工をより円滑に行
うことができる。また、第1段加工ボールと第2段加工
ボールとの配置関係が合理的であるので、より均一に溝
を加工することができるとともに、かつ外観状態が良好
な伝熱管を加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による製造方法を実施するための引抜
き装置の一例を示す概略断面図である。
【図2】図1の装置における第1段目加工ボールと第2
段目加工ボールと金属管との配置関係を示す部分省略断
面図である。
【図3】溝加工中の金属管の展開図である。
【図4】(a)〜(d)はそれぞれこの発明による伝熱
管の実施形態を示す部分拡大断面図である。
【図5】(e)〜(k)はこの発明による製造方法の実
施例と比較例において、それぞれ第1段目加工ボールと
第2段目加工ボール及び金属管との一関係を示した概略
断面図である。
【図6】この発明の実施例の伝熱管と従来の伝熱管との
管内蒸発熱伝達率を比較した線図である。
【図7】この発明の実施例の伝熱管と従来の伝熱管との
管内凝縮熱伝達率を比較した線図である。
【符号の説明】
1 金属管 10 第1種の溝 11 第2種の溝 12 螺旋状平滑部 13 螺旋状の平滑部 2 ダイス 3 フローティングプラグ 30 第1の溝付きプラグ 31 第2の溝付きプラグ 32 タイロッド 4 加工ヘッド 40 ベアリング 5 ボール保持器 50 第1段加工ボール 51 第2段加工ボール 52,53 フランジ 54,55 ライナ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属管1の内面に、管軸に対するリード
    角,溝形状,溝ピッチ又は溝寸法のいずれか一つ以上を
    異にし、ともに管軸方向に不連続な所定の長さの小さな
    多数の第1種の溝10と第2種の溝11とを、管軸に対
    して螺旋状にかつ交互に形成したことを特徴とする、伝
    熱管。
  2. 【請求項2】 第1の溝付きプラグ30と、第1の溝付
    きプラグ30の溝とは軸心に対するリード角,溝形状,
    溝ピッチ又は溝寸法のいずれか一つ以上を異にする溝を
    外周に有する第2の溝付きプラグ31とを、金属管1へ
    所定の間隔でかつ回転自在に挿入する工程と、 前記金属管1を一定方向へ引抜きながら、前記第1の溝
    付きプラグ30の回りに適数の第1段加工ボール50を
    遊星回転させつつ、この第1段加工ボール50により前
    記金属管1を第1の溝付きプラグ30へ押圧し、当該金
    属管1の内面に前記第1段加工ボール50によって押圧
    されていない所定幅の螺旋状平滑部12を残して、管軸
    方向に不連続な多数の小さい所定長さの第1種の溝10
    を螺旋状に形成し、 次いで、前記第2の溝付きプラグ31の回りに適数の第
    2段加工ボール51を遊星回転させつつ、この第2段加
    工ボール51により前記金属管1を第2の溝付きプラグ
    31へ押圧し、当該金属管1内面の前記螺旋状平滑部1
    2へ管軸方向に不連続な多数の小さい所定長さの第2種
    の溝11を形成する工程とを含むことを特徴とする、 伝熱管の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1段加工ボール50と第2段加工
    ボール51の総数は3〜6個であり、 前記第1段加工ボール50と第2段加工ボール51は、
    一つのボール保持器5で保持されており、 第1段加工ボール50と第2段加工ボール51の周方向
    の間隔は、第1段加工ボール50と第2段加工ボール5
    1とで前記第1の溝付きプラグ30と第2の溝付きプラ
    グ31の軸心を支持し得る状態に設定されている、 請求項2に記載の伝熱管の製造方法。
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