JP2005207670A - 内面溝付管、内面溝付管の製造装置及び内面溝付管の製造方法 - Google Patents

内面溝付管、内面溝付管の製造装置及び内面溝付管の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 転造加工に起因する螺旋状の凹凸がなく外表面が平滑で、フィンプレートとの密着性がよく、且つヘアピン曲げ加工における割れ及びLWCの巻き解き時のばらけ等が発生しにくい内面溝付管、その製造装置及び製造方法を提供する。
【解決手段】 保持プラグ2にプラグ軸4を介して溝付プラグ5が連結され、素管1の外面には複数個の転造ボール6が素管1の管軸を中心として管円周方向に公転回転可能に配置され、転造ボール6よりも管引き抜き方向下流側にはフランジ部が形成された筒状部材12が設けられ、筒状部材12よりも管引き抜き方向下流側には表面整形ダイス13と整形ダイス8とが設けられている製造装置により、内面に断面形状が台形状で、リード角が25乃至50°、山頂角が10乃至30°である螺旋状の溝が形成されており、外表面の管軸方向の最大表面粗さが3.2μm以下、平均表面粗さが0.35μm以下である内面溝付管を製造する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、家庭用及び業務用エアコンディショナ等に使用される空冷式熱交換器に組み込まれる伝熱管として好適なシームレス内面溝付管、その製造装置及び製造方法に関し、特に、転造ボールにより金属管を溝付プラグに押圧して前記金属管の内面に溝を形成するボール転造法によりその内面に溝が形成された内面溝付管、その製造装置及び製造方法に関する。
内面溝付管は、エアコンディショナ等に使用される空冷式熱交換器に組み込まれる伝熱管として使用されている。内面溝付管には、転造加工により製造されるシームレス内面溝付管及び高周波誘導溶接等により製造される溶接内面溝付管の2種類がある。溶接内面溝付管は、溶製後の鋳塊を一旦板材に成形し、この板材に溝ロールにより溝加工を施し、その後ロールフォーミングにより前記板材を円弧状に丸め、高周波誘導溶接又はTIG(Tungsten Inert Gas)溶接により管に成形することにより製造される。このため、溶接内面溝付管の製造においては、生産性を向上させるために加工速度を増加すると、溶接品質の安定性が低下すると共に、高電流を加熱コイルに流すことになるため、加熱コイルの寿命が短くなるという問題がある。また、溶接内面溝付管の製造においては、電力消費量が大きくなり、製造コストがかえって増大するという問題もある。一方、シームレス内面溝付管は、溶製後の鋳塊に押出、圧延及び抽伸等の加工を行い、この管に溝加工を施すことにより製造される。このため、シームレス内面溝付管は、前述の溶接内面溝付管よりも製造に要する工程が少なく、生産性において溶接内面溝付管よりも優れている。
以下、従来のシームレス内面溝付管(以下、内面溝付管という)の製造装置及び製造方法について説明する。先ず、従来のシームレス内面溝付管の製造装置について説明する。図8は、従来の内面溝付管の製造装置を示す断面図である。図8に示すように、従来の内面溝付管の製造装置においては、素管1の内部に、保持プラグ2が挿入されている。この保持プラグ2の形状は、素管1の引き抜き方向上流側の外径が素管1の内径よりやや小さく、素管1の引き抜き方向下流側の外径は管供給側の外径よりも小さくなっている。保持プラグ2と整合する位置における素管1の外面には、保持プラグ2と共に素管1を縮径加工する保持ダイス3が配置されている。また、保持プラグ2には棒状のプラグ軸4を介して溝付プラグ5が連結されている。この溝付プラグ5の外周面には、素管1の内周面に形成すべき形状の溝5aが形成されている。溝付プラグ5はプラグ軸4を軸として自在に回転することができる。
そして、この溝付プラグ5に整合する位置の素管1の外面には、複数個の転造ボール6が素管1の管軸を中心として管円周方向に公転回転可能に配設されている。この転造ボール6は加工リング10により保持されている。各転造ボール6は自転することができ、各転造ボール6は素管1の外面に転接しながら、加工リング10内を遊星回転することができる。溝付プラグ5及び転造ボール6は転造部7を構成する。更に、転造部7における素管1の引抜き方向下流側には、内面に溝が形成された素管1の外径を所定の寸法に縮径加工する整形ダイス8が設けられている。なお、ここでは転造ボール6を使用した従来の内面溝付管の製造装置について述べたが、転造ボール6の代わりに転造ロールを備えた従来の装置もあり、その場合、転造ロールは、その軸が素管1の管軸と平行になるように加工リング10により保持される。
次に、上述の製造装置を使用した内面溝付管の製造方法について説明する。先ず、素管1の内部における保持プラグ2の上流側に抽伸油11を充填する。そして、素管1を保持プラグ2及び保持ダイス3により縮径加工する。次に、この縮径加工された素管1を、素管1の外側を遊星回転する転造ボール6によって押圧することによって縮径すると共に、溝付プラグ5に押圧する。これにより、素管1の内面に溝付プラグ5の溝5aが転写され、螺旋状に延びるフィン9aが形成される。このとき、溝付プラグ5は、素管1の内面に自らが形成したフィン9aに、溝斜面が押されて自転する。
また、このとき、溝付プラグ5はプラグ軸4を介して保持プラグ2に連結されており、この保持プラグ2は素管1の引抜きによる摩擦力及び保持ダイス3からの抗力により、保持ダイス3と整合する位置に静止しているため、溝付プラグ5も転造ボール6と整合する位置に停止している。次に、転造部7を通過した内面に溝が形成された素管1は、整形ダイス8により更に縮径され、所定の外径を有する内面溝付管9となる。なお、管の内面におけるフィン9a間が溝となる。
このようにして転造加工された内面溝付管は、整列して巻取られてLWC(Level Wound Coil:整列巻取りコイル)となる。このLWCは焼鈍された後、エアコンメーカ等に向けて出荷される。
前述の従来の内面溝付管の製造装置には以下に示す問題点がある。図9(a)は従来の内面溝付管の外表面を示す側面図であり、図9(b)は図9(a)の拡大断面図である。上述の内面溝付管の製造方法においては、転造部7において転造ボール6により素管1を溝付プラグ5に押し付けて素管1の内面に溝を形成するが、その際、図9(a)に示すように、素管1の外表面に螺旋状の凹凸(ボールマーク)が形成される。図9(b)に示すように、このボールマークは、段差dが最大で5μm程度で、ピッチpが0.6mm程度である。このため、整形ダイス8にて素管1が縮径加工された後も平坦化されず、内面溝付管9の表面にも同様のボールマークが残ってしまう。
内面溝付管9の外表面のボールマークが大きくなると、伝熱管として熱交換器に組み込まれる際に、フィンプレートとの密着性が低下し、熱交換器の伝熱性能が低下するという問題がある。また、このような内面溝付管9にヘアピン曲げ加工を施すと、ヘアピントップ部で割れが発生しやすいという問題もある。更に、このような内面溝付管9をLWCにした場合、相互に隣接する管同士の接触面積が小さくなるため、LWCを焼鈍した際の管同士の密着力が弱くなり、エアコンメーカ等でヘアピン曲げ等の加工を行うためにLWCを巻き解く際に、巻き解きを停止してLWCにかかる張力が弛緩すると、LWCの内周に近い部分がスプリングバックによりほどけて、LWC全体がばらけてしまうという問題もある。この問題は、相互に隣接する管の接触部における密着力が、スプリングバックの力よりも小さいために生じる。LWCがばらけると、作業を停止しなければならないため、作業効率が低下する。
前述の従来の内面溝付管の製造方法においては、転造ボールを備えた装置を使用する場合について述べたが、転造ロールを備えた装置を使用して内面溝付管を製造することもできる。この転造ロールを備えた装置を使用した場合、転造ロールと管外表面とが線接触するため、転造ボールにより加工した場合に比べて素管の外表面の凹凸は軽微になるが、転造ロールの長さは引き抜き力との関係等により制限されるため、素管の外表面における凹凸の発生を完全になくすことは困難である。
そこで、従来、内面溝付管の表面粗度を改善するために、種々の方法が提案されている(例えば、特許文献1乃至4参照)。例えば、特許文献1に記載の内面溝付管の製造装置においては、転造部において金属管の内面に溝を形成した後で、転造ボールより大径である複数個のボールを高速で回転することにより金属管縮径加工すると共に外表面を平滑化している。また、特許文献2に記載の方法では、転造部において金属管の内面に溝を形成した後で、2個の鼓形のロールを高速で回転させることにより金属管を両側から押圧して縮径加工すると共に外表面を平滑化している。更に、特許文献3に記載の熱交換器用銅管においては、銅管製造時の精整工程においてブラッシング等を行うことによりその表面粗さを調節している。更にまた、特許文献4に記載の内面溝付管においては、管外面の管軸方向における中心線平均粗さRaを0.8μm以下としており、この要件を満たすために、溝の断面積と山部の断面積との比、溝深さと管外径との比、及び山頂角を規定している。
特開昭61−99517号公報 (第5頁、第6図) 特開昭61−286018号公報 (第4頁、第1図) 特開平09−303985号公報 (第2−3頁) 特開平08−14786号公報 (第2−4頁)
しかしながら、上述の従来の技術には以下に示す問題点がある。先ず、特許文献1に記載の方法は、転造ボールより大径のボールを使用しているため、転造ボールによって形成されたボールマークの全てを平滑化することはできないという問題点がある。また、転造開始及び転造終了時等ボールの回転数が変化するときに、ボールと管との接触状態が変化するため、十分な平滑効果が得られないという問題点、並びに、溝の深さ及びリード角等を変えると、ボールの回転数も変わるため、その度にボール径を変更する必要があるという問題点もある。更に、特許文献2に記載の方法は、ロールが接触していない部分は平滑化されないという問題点がある。更にまた、特許文献3に記載の方法は、銅管表面の表面粗さをブラッシング等の研磨により調節しているが、この方法でボールマークを平滑化するためには、研磨力が大きい研磨装置が必要であり、却って銅管を疵付けたり、研磨粉を発生させたりする等の問題点があり、更に、ボールマークの深さが深い場合には、研磨量を大きくしなければならないため、管の外径が小さくなってしまい、管とアルミフィンとの間に隙間ができやすくなるという問題点もある。
更にまた、特許文献4に記載の内面溝付管は、管軸に直交する断面における溝の断面積S1とこの溝の間の山部の断面積S2との比(S1/S2)を2.5乃至4.5とし、前記溝の深さhと前記管外径Dとの比(h/D)を0.008乃至0.016とし、前記山部の両斜面のなす山頂角αを40乃至60°とし、中心線平均粗さRaを0.8μm以下にしており、溝深さが浅く、山頂角が大きいものである。一方、R410系等の非共沸冷媒を使用する熱交換器に使用される内面溝付管は、伝熱性能向上のために溝深さが深く、山頂角が小さく、且つ溝のリード角が大きくなっている。管外表面のボールマーク及び表面粗さは、溝深さが深い程、山頂角が小さい程、リード角が大きい程大きくなるため、特許文献4に記載されているような加工方法では、このような高性能の内面溝付管を製造することは難しい。上述した理由から、先述の特許文献1乃至4に記載の方法では、転造ボールにより形成された内面溝付管の外表面における螺旋状の凹凸をなくすことは困難であった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、転造加工に起因する螺旋状の凹凸がなく外表面が平滑で、フィンプレートとの密着性がよく、且つヘアピン曲げ加工における割れ及びLWCの巻き解き時のばらけ等が発生しにくい内面溝付管、その製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
本願第1発明に係る内面溝付管は、転造ボールにより金属管を溝付プラグに押圧して前記金属管の内面に溝を形成するボール転造法又は転造ロールにより金属管に溝付プラグを押圧して前記金属管の内面に溝を形成するロール転造法によりその内面に複数の螺旋状の溝が形成された内面溝付管において、前記溝が延びる方向に対して垂直な断面における溝形状が台形状であり、前記溝が延びる方向と管軸方向とがなすリード角が25乃至50°であり、相互に隣接する1対の溝間に形成された山部の両斜面がなす山頂角が10乃至30°であり、前記溝の深さが0.18乃至0.35mmであり、外表面における管軸方向の最大表面粗さが3.2μm以下であり、平均表面粗さが0.35μm以下であることを特徴とする。
本発明においては、従来のボール転造法又はロール転造法により製造された内面溝付管に比べて外表面が平滑であるため、フィンプレートとの密着性がよく、また、ヘアピン曲げ加工における割れ及びLWCの巻き解き時におけるばらけ等が発生しない。
前記内面溝付管は、外面における前記最大表面粗さが2.7μm以下であり、前記平均表面粗さが0.30μm以下であることが好ましい。
本願第2発明に係る内面溝付管の製造装置は、金属管の外表面に接触する保持ダイスと、前記金属管の内部に配置され前記保持ダイスと共に前記金属管を縮径加工する保持プラグと、前記保持プラグのプラグ軸に回転可能に軸支され外面に溝が形成された溝付プラグと、前記金属管の外面に転接しながら遊星回転して前記金属管を前記溝付プラグに向けて押圧し前記金属管の内面に溝を形成する複数個の転造ボール又は転造ロールと、この転造ボール又は転造ロールよりも前記金属管の引き抜き方向下流側に配置され前記金属管の表面を平滑にする表面整形ダイスと、この表面整形ダイスよりも前記金属管の引き抜き方向下流側に配置され前記金属管を所定の製品外径に縮径加工する整形ダイスと、を有し、前記表面整形ダイスにおける前記金属管の縮径加工率Dが0.5乃至3.0%であり、前記整形ダイスにおける前記金属管の縮径加工率Dが10乃至25%であり、前記溝が延びる方向に対して垂直な断面における溝形状が台形状であり、前記溝が延びる方向と管軸方向とがなすリード角が25乃至50°であり、相互に隣接する1対の溝間に形成された山部の両斜面がなす山頂角が10乃至30°であり、前記溝の深さが0.18乃至0.35mmであり、外面における管軸方向の最大表面粗さが3.2μm以下であり、平均表面粗さが0.35μm以下である内面溝付管を製造することを特徴とする。
本発明においては、整形ダイスよりも管引き抜き方向上流側に、金属管の表面を整形して、転造部において形成された金属管の外面の凹凸を平滑にする表面整形ダイスが設けられているため、外面が平滑な内面溝付管を製造することができる。
前記表面整形ダイスには、前記金属管の引き抜き方向に向かって直径が小さくなるテーパ状の開口部が形成されていてもよく、この開口部の最小内径をr(mm)とし、前記溝付きプラグの直径をa(mm)、内面溝付管における底肉厚の設計値をb(mm)としたとき、前記最小内径rは下記数式1の範囲内であり、前記開口部におけるテーパ角が7乃至15°であることが好ましい。これにより、前記金属管の外表面の表面粗度をより小さくすることができる。
Figure 2005207670
また、前記開口部の前記金属管の引き抜き方向下流側端部には、直径が一定である部分が形成されていてもよい。更に、前記表面整形ダイスには、潤滑油を前記金属管の引き抜き方向下流側に通過させる油抜き孔を設けてもよい。これにより、前記表面整形ダイスを前記整形ダイスの直前に配置した場合においても、整形ダイスにて縮径加工される際に前記金属管に潤滑油が供給されるため、前記金属管の引き抜き荷重が増加しない。更にまた、前記表面整形ダイスが複数個配置される場合には、前記表面整形ダイス及び前記整形ダイスの前記金属管の引き抜き方向上流側の面に、前記油抜き孔を通過した潤滑油を前記金属管外面に供給する凹部を形成し、前記開口部及び前記油抜き孔を前記凹部に形成することができる。
本願第3発明に係る内面溝付管の製造方法は、軸方向に引き抜かれる金属管の管外に配置された保持ダイス及び管内に配置され前記保持ダイスに係合する保持プラグにより前記金属管を縮径加工する工程と、前記保持プラグのプラグ軸に回転可能に軸支され外面に溝が形成された溝付プラグと前記金属管の外面に転接しながら遊星回転する転造ボール又は転造ロールにより前記金属管を前記溝付プラグに押圧して前記金属管を縮径加工しながら前記金属管の内面に溝を形成する工程と、表面整形ダイスにより前記金属管の外面を平滑にする工程と、整形ダイスにより前記金属管を縮径加工して前記金属管を所定の製品外径にして、前記溝が延びる方向に対して垂直な断面における溝形状が台形状であり、前記溝が延びる方向と管軸方向とがなすリード角が25乃至50°であり、相互に隣接する1対の溝間に形成された山部の両斜面がなす山頂角が10乃至30°であり、前記溝の深さが0.18乃至0.35mmであり、外面における最大表面粗さが3.2μm以下であり、平均表面粗さが0.35μm以下である内面溝付管にする工程と、を有し、前記表面整形ダイスにおける前記金属管の縮径加工率Dが0.5乃至3.0%であり、前記整形ダイスにおける前記金属管の縮径加工率Dが10乃至25%であることを特徴とする。
本発明においては、整形ダイスよりも管引き抜き方向上流側に設けられた表面整形ダイスにより、前記整形ダイスにて縮径加工される前に、転造部において形成された金属管の外面の凹凸を平滑にするため、外面が平滑な内面溝付管を製造することができる。
本発明によれば、内面溝付管の製造装置の整形ダイスより管引き抜き方向上流側に、素管の表面を整形して、素管表面を平滑にする表面整形ダイスを設けることにより、従来のボール転造法又はロール転造法により製造された内面溝付管に比べて管外表面を平滑にすることができるため、フィンプレートとの密着性を向上することができると共に、ヘアピン曲げ加工における割れ及びLWCの巻き解き時におけるばらけ等の発生を防ぐことができる。
以下、本発明の実施形態に係る内面溝付管について、添付の図面を参照して具体的に説明する。先ず、本発明の第1の本実施形態に係る内面溝付管について説明する。本実施形態の内面溝付管は、管内面にボール転造法又はロール転造法により、螺旋状に延びる複数の溝が形成されている。この内面溝付管においては、溝が延びる方向に対して垂直な断面における溝形状が台形状であり、溝が延びる方向と管軸方向とがなすリード角が25乃至50°であり、相互に隣接する1対の溝間に形成された山部の両斜面がなす山頂角が10乃至30°であり、溝の深さが0.18乃至0.35mmである。また、外表面における管軸方向の最大表面粗さRmaxは3.2μm以下であり、平均表面粗さRaは0.35μm以下である。なお、本実施形態の内面溝付管の外径は、例えば5.0乃至9.52mmであり、平均肉厚は、例えば0.25乃至0.4mmである。更に、溝数は、例えば50乃至80であり、溝部における底肉厚は、例えば0.19乃至0.35mmであり、溝深さと管外径との比(=溝深さ/管外径)は、例えば0.018以上である。次に、本実施形態の内面溝付管における各数値の限定理由について説明する。
リード角:25乃至50°
非共沸混合冷媒用の熱交換器に使用される内面溝付管においては、冷媒の相変化において液体と気体が混在している状態が発生する。このため、凝縮性能及び蒸発性能を向上させるためには、リード角を大きくして冷媒の撹拌を積極的に行うことが効果的である。リード角が25°未満では、その効果が小さく、十分な伝熱性能を発揮することができない。また、リード角が50°を超えると、冷媒の流れの抵抗が大きくなり、コンプレッサーの能力を大きくしなければならなくなるため、熱交換器の大きさが大きくなると共に価格が上昇する。
山頂角:10乃至30°
相互に隣接する1対の溝間に形成される山部の幅を狭くすることにより、管内表面積を大きくすることができ、蒸発及び凝縮性能を向上させることができる。山頂角が30°を超えると、管内表面積が狭くなり、十分な蒸発及び凝縮性能が得られない。また、山頂角が10°未満の場合、管内表面積が広くなり、蒸発及び凝縮性能は向上するが、熱交換器の組み立て工程における拡管時に、山部の倒れ及び潰れが大きくなり、目的とする熱交換性能が得られない。
溝の深さ:0.18乃至0.35mm
溝が深い程冷媒の撹拌効果及び管内表面積が大きくなり、伝熱性能を向上させる効果が大きい。溝の深さが0.18mmよりも浅いと、十分な伝熱性能が得られない。また、溝深さが0.35mmを超えると、伝熱性能は向上するが、圧力損失及び山部の倒れ及び潰れ等の問題が生じる。
最大表面粗さRmax:3.2μm以下、平均表面粗さRa:0.35μm以下
ボール転造法により製造された従来の内面溝付管の外表面は、管軸方向の最大表面粗さRmaxが2.64乃至6.40μm程度であり、平均表面粗さRaが0.40乃至1.00μm程度である。一方、本実施形態の内面溝付管は、外表面における管軸方向の最大表面粗さRmaxを3.2μm以下とし、平均表面粗さRaを0.35μm以下にしている。これにより、従来の内面溝付管よりも外表面の平滑性が向上するため、フィンプレートとの密着性を向上させることができると共に、ヘアピン曲げ加工における割れ及びLWCの巻き解き時におけるばらけ等を防止することができる。また、より好ましくは、最大表面粗さRmaxが2.7μm以下であり、平均表面粗さRaが0.30μm以下である。
次に、本発明の第2の実施形態として、前述の第1の実施形態の内面溝付管を製造する製造装置について説明する。図1は本実施形態の内面溝付管の製造装置を示す断面図である。なお、図1に示す構成要素のうち、図8に示す従来の装置の構成要素と同じものには同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図1に示すように、本実施形態の内面溝付管の製造装置は、保持プラグ2に、プラグ軸4を介して溝付プラグが連結されている。この溝付プラグ5は、プラグ軸4を回転軸にして回転可能に取り付けられており、その外周面には素管1の内周面に形成すべき形状の溝5aが加工されている。また、素管1の外側における溝付プラグ5に整合する位置には、複数個の転造ボール6が素管1の管軸を中心として管円周方向に公転回転可能に配置されている。この転造ボール6は加工リング10により保持されている。更に、各転造ボール6は自転することができ、これらは素管1の外面に転接しながら、加工リング10内を遊星回転することができる。そして、この溝付プラグ5及び転造ボールにより転造部7が形成されている。
本実施形態の内面溝付管の製造装置においては、転造部7より素管1の引き抜き方向下流側には、内径が素管1の外径より大径で、素管1の引き抜き方向上流側にフランジ部が形成された筒状部材12が配置されている。この筒状部材12は、フランジ部が転造ボール6に接触することにより、転造ボール6が素管1の引き抜き方向に移動することを防止する。また、前述の筒状部材12より素管1の引き抜き方向下流側には、内面に溝が形成された素管1の外径を所定の寸法に加工する整形ダイス8が設けられている。
そして、この整形ダイス8より素管1の引き抜き方向上流側、即ち、筒状部材12と整形ダイス8との間には、素管1の表面を平滑にする表面整形ダイス13が設けられている。図2(a)は本実施形態の内面溝付管の製造装置における表面整形ダイスの形状を示す断面図であり、図2(b)は図2(a)に示すA−A線による断面図である。図2(a)に示すように、表面整形ダイス13は、円環状であり、素管1はその開口部15に挿通される。表面整形ダイス13の内面はテーパ状になっており、開口部15の内径は管引き抜き方向に沿って減少するようになっている。また、開口部15の周囲には、素管1の外面に塗布された潤滑油を通過させて整形ダイス8に供給する3個の油抜き孔16が形成されている。この表面整形ダイス13が整形ダイス8の近傍に配置された場合、油抜き孔16がないと、整形ダイス8に十分な潤滑剤が供給されないため、引き抜き荷重が増加して素管1が破断する虞がある。なお、本実施形態においては、3個の油抜き孔16が形成されている場合について述べたが、本発明はこれに限定されるものではなく、油抜き孔16は1個以上形成されていればよい。
更に、図2(b)に示すように、表面整形ダイス13における開口部15の最小内径r(mm)は、溝付プラグの直径をa(mm)、内面溝付管9における底肉厚の設計値をb(mm)としたとき、下記数式2の範囲内であることが好ましい。
Figure 2005207670
表面整形ダイス13の最小内径rが、上記数式2の範囲より大きいと、素管1に対する整形効果がなく、素管1の表面が平滑にならない。一方、表面整形ダイス13の最小内径rが、上記数式1の範囲より小さいと、転造加工時に発生した銅粉等により疵が発生することがある。また、表面整形ダイス13における開口部15の管引き抜き方向下流側端部には、曲率半径が0.5乃至2.0mmになるように、R面取り加工が施されている。この開口部15の管引き抜き方向下流側端部に面取り加工が施されていないか、又は平面状に面取り加工されていると、表面整形ダイス13を洗浄する際に、この部分に微小な欠損が発生しやすい。表面整形ダイス13の内面の欠損は、製品に疵を発生させるため、好ましくない。
更に、表面整形ダイス13において、中心軸xを含む断面における内側面と中心軸と直交する線分lとがなす角度、即ち、テーパ角θは、7乃至15°であることが好ましい。テーパ角θが7°未満では、素管1と表面整形ダイス13の内側面との接触面積が増加するため、十分な表面整形が行われず、素管1の表面の平滑性を改善する効果が得られない。特に、テーパ角θを5°にした場合は、管引き抜き方向における素管1と表面整形ダイス13の内側面との接触長さが0.57mmになり、図9(b)に示すボールマークのピッチpと同等になるため、素管1の表面を平滑にする効果が無くなる。一方、テーパ角θが15°を超えると、表面整形ダイス13の内面の摩耗が多くなり、経済的ではない。更に、加工中に表面整形ダイス13の内面の摩耗が進むと、素管1の表面を平滑にする効果が低減する。
本実施形態における表面整形ダイス13の厚さtは、適宜選択することができるが、例えば、10mm程度である。表面整形ダイス13の厚さtを10mm程度にすると、従来の装置を改造せずに、表面整形ダイス13を、整形ダイス8の管引き抜き方向に対して直前の位置に配置することができる。また、表面整形ダイス13は、超硬合金により構成されていることが好ましい。表面整形ダイス13を、合金鋼等により構成すると、加工中の摩耗が激しくなるため、超硬合金により構成したものに比べて耐久性が低下する。更に、表面整形ダイス13の内面には、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学蒸着)法又はPVD(Physical Vapor Deposition:物理蒸着)法等により、非晶質炭素、TiN、SiC、Si、サイアロン等からなる被膜を形成してもよい。これにより、ダイスの耐久性がより向上する。
次に、本発明の第2の実施形態の変形例に係る内面溝付管の製造装置について説明する。本変形例の内面溝付管の製造装置は、内面に管引き抜き方向に沿って直径が小さくなるテーパ部17と、直径が一定である平行部18とが形成された表面整形ダイス14を使用する以外は、前述の実施形態と同様である。図3は本変形例における表面整形ダイスの形状を示す断面図であり、図2(a)に示すA−A線による断面図に相当する。本変形例における表面整形ダイス14は、図3に示すように、管引き抜き方向上流側端部から、内面に管引き抜き方向に沿って直径が小さくなるテーパ部17が形成されており、このテーパ部17の管引き抜き方向下流側には、直径が一定である平行部18が形成されている。表面整形ダイスの管引き抜き方向下流側端部にR面取り加工を施さない場合、表面整形ダイス内面における素管1と接触する部分が摩耗しやすくなり、表面を平滑にする効果が低減するが、本変形例の表面整形ダイス14のように、テーパ部17の管引き抜き方向下流側に平行部18を設けることにより、素管1と接触する部分の摩耗を低減することができる。但し、この平行部18の管引き抜き方向における長さが長くなると、素管1との接触面積が増加して、素管1の引き抜き荷重が増加する。このため、平行部18の管引き抜き方向における長さは、3mm以下であることが好ましい。
次に、本実施形態の内面溝付管の製造装置の動作、即ち、前述の第1の実施形態の内面溝付管の製造方法について説明する。本実施形態の内面溝付管の製造方法においては、前述の如く構成された製造装置の所定の位置に素管1を設置する。この素管1を形成する材料は、管に加工可能な金属であれば何でもよいが、例えば、伝熱性及び加工性が良好な銅又は銅合金等が使用される。その寸法は、例えば、外径が8.0乃至15.88mmであり、肉厚が0.25乃至0.70mmである。次に、素管1の内部における保持プラグ2の上流側に抽伸油10を充填すると共に、保持ダイス3より管引き抜き方向上流側、保持ダイス3と転造部7との間、筒状部材12と表面整形ダイス13との間において、素管1の外表面に潤滑油を供給する。この潤滑油及び抽伸油10としては、例えば、炭化水素系抽伸油等が使用される。そして、素管1を、整形ダイス8より管引き抜き方向下流側における引き抜き速度が20乃至100m/分になるように、引き抜き方向に引き抜く。
このとき、素管1は保持プラグ2及び保持ダイス3により、5乃至23%程度縮径された後、転造部7において溝付プラグ5及び転造ボール6により、2.5乃至4%程度縮径されると共にその内面に溝が形成される。この転造ボール6の回転数は、例えば、20000乃至40000回転/分である。その後、素管1は表面整形ダイス13により、表面が平滑になるようにその表面部のみ整形される。このときの素管1の縮径加工率Dは、0.5乃至3.0%である。表面整形ダイス8における縮径加工率Dが0.5%未満であると、整形効果が低く、素管1の表面が平滑にならない。一方、縮径加工率Dが3.0%を超えると、表面に疵が発生しやすくなる。更に、整形ダイス8により所定の製品外径になるように縮径されると共に管軸直交断面が真円形になるように成形されて、内面溝付管9になる。このときの縮径加工率Dは、10乃至25%である。なお、本実施形態における縮径加工率とは、縮径加工前後における素管1の外径の変化率である。具体的には、縮径加工率Dの場合、加工を止めて、転造ボール6等の転造装置と表面整形ダイス13との間から素管1を採取し、その外径をマイクロメータにより測定する。このとき、素管1の表面には深さが数乃至10μm程度の凹凸が形成されているが、本実施形態においては、外径の測定にマイクロメータを使用するため、素管1の外径は、素管1の表面の凸部における外径、即ち、素管1の最大外径となる。
本実施形態の内面溝付管の製造装置は、整形ダイス8より管引き抜き方向上流側に、素管1の表面を整形して、転造部7において形成された素管1表面のボールマークを平滑にする表面整形ダイス13が設けられているため、表面が平滑な内面溝付管9を製造することができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る内面溝付管の製造装置について説明する。前述の第2の実施形態においては、整形ダイスと筒状部材との間に表面整形ダイスを1個だけ設けた場合について述べたが、本発明はそれに限定されるものではなく、表面整形ダイスを2個以上設けることもできる。図4は本実施形態の内面溝付管の製造装置を示す断面図であり、図5はその表面整形ダイス及び整形ダイスの形状及び配置を示す断面図である。図4に示すように、本実施形態の内面溝付管の製造装置は、整形ダイス19と筒状部材12との間に、2個の表面整形ダイス20及び21が設けられており、それ以外は、前述の第1の実施形態と同様である。
図5に示すように、本実施形態における2個の表面整形ダイス20及び21のうち、管引き抜き方向上流側に配置されている表面整形ダイス20は、図2(a)及び(b)に示す第1の実施形態における整形ダイス13と同じ形状である。また、表面整形ダイス20と整形ダイス19との間に配置されている表面整形ダイス21は、その管引き抜き方向上流側の面、即ち、表面整形ダイス20と接する面に凹部24が形成されている。そして、この凹部24から管引き抜き方向に1個以上の油抜き孔23が形成されている。更に、整形ダイス19の管引き抜き方向上流側の面、即ち、表面整形ダイス21と接する面にも凹部25が形成されている。そして、表面整形ダイス20及び表面整形ダイス21は、夫々の油抜き孔22及び23が凹部24を介して連続しないように、位相をずらして配置されている。
次に、本実施形態の内面溝付管の製造装置の動作について説明する。先ず、前述の如く構成された製造装置の所定の位置に素管1を設置する。次に、素管1の内部における保持プラグ2の上流側に抽伸油10を充填すると共に、保持ダイス3より管引き抜き方向上流側、保持ダイス3と転造部7との間、筒状部材12と表面整形ダイス21との間において、素管1の外表面に潤滑油を供給する。そして、素管1を、整形ダイス8より管引き抜き方向下流側における引き抜き速度が20乃至100m/分になるように、引き抜き方向に引き抜く。
これにより、素管1は保持プラグ2及び保持ダイス3により、縮径された後、転造部7において溝付プラグ5及び転造ボール6により、縮径されると共にその内面に溝が形成される。その後、素管1は表面整形ダイス20により、表面が平滑になるようにその表面部のみ整形され、更に、表面整形ダイス21により、その表面部のみ整形される。そして、整形ダイス19により縮径されると共に管軸直交断面が真円形になるように成形され、内面溝付管9になる。このとき、表面整形ダイス20より管引き抜き方向上流側で供給された潤滑油は、油抜き孔22を通って、表面整形ダイス21における凹部24にて素管1に供給され、更に、油抜き孔23を通って、整形ダイス8の凹部25にて素管1に供給される。
本実施形態の内面溝付管の製造装置においては、整形ダイス19より管引き抜き方向上流側に、2個の表面整形ダイスが設けられているため、管外表面における表面粗さをより小さくすることができる。
以下、本発明の実施例の効果について、本発明の範囲から外れる比較例と比較して説明する。
第1実施例
本発明の第1実施例として、前述の第2の実施形態の内面溝付管の製造装置を使用し、表面整形ダイスの形状を変えて、外径が9.52mmである内面溝付管を製造した。その際、素管としては、JIS C1220に規定されているりん脱酸銅を、焼鈍により調質した焼鈍材(O材)を使用した。このりん脱酸銅の引張強さは235乃至274N/mm、伸びは49%以上、耐力値は88乃至108N/mm、管軸方向に平行な断面において肉厚方向に測定した平均結晶粒径は0.010乃至0.020mmである。本実施例における共通の製造条件を下記表1に示す。
Figure 2005207670
そして、上述の条件で作製したNo.1乃至No.11の内面溝付管及び同様の条件で表面整形ダイスを使用せずに作製したNo.12の内面溝付管について、JIS規格 B0601に規定されている方法で、その表面粗さを測定した。その際、測定長さは4mmとした。また、本実施例において作製した長さが3500mの内面溝付管を巻回して、内径560mm、1層あたりの巻き数が31であるLWCに加工し、炉内雰囲気が650℃であるローラーハース炉で焼鈍した後、縦型アンコイラーにより巻き解いてばらけの有無を確認した。その具体的な確認方法としては、LWCを一定速度で回転させながら3m/秒の速度で管を200m連続的に引き出し、その後5秒間停止した。この連続引き出し−停止を繰り返し、停止時の張力弛緩によるLWCの内周付近における管のばらけ(巻き層の乱れ及びもつれ)の発生の有無を確認した。その結果、巻き解き途中でばらけが発生した場合を「ばらけ有り」、最後までばらけが発生しなかった場合を「ばらけ無し」とした。
更に、本実施例において作製した内面溝付管を熱交換器に加工して、冷媒の凝縮時及び蒸発時における熱交換性能を評価した。図6は本実施例において作製した内面溝付管を使用した熱交換器を示す模式図であり、図7はこの熱交換器の伝熱性能の測定に使用した空気熱交換器性能測定装置の構成を示す模式図である。図6に示すように、熱交換器21は、アルミニウムからなるフィンプレート29及びこのフィンプレート29に通された内面溝付管30から構成されている。冷媒は凝縮試験時には矢印31が示す方向に流れ、蒸発試験時には矢印32が示す方向に流れる。この熱交換器21の共通の仕様を下記表2に示す。
Figure 2005207670
また、図7に示すように、測定装置は、恒温恒湿機能付きの吸引型風洞22、冷媒供給装置(図示せず)及び空調機(図示せず)からなる。吸引型風洞22においては、空気の流通経路に熱交換器21が配置され、この熱交換器21の上流側及び下流側に夫々エアーサンプラー23及び24が配置されている。エアーサンプラー23及び24には夫々温湿度測定装置25及び26が連結されている。温湿度測定装置25及び26は夫々エアーサンプラー23及び24により採取された空気の乾球温度及び湿球温度を測定することにより、この空気の温度及び湿度を測定するものである。温湿度測定装置25及び26には温度を測定するための白金抵抗体が夫々2本設けられており、前記2本の白金抵抗体のうち1本は乾球温度測定用であり、他の1本は湿球温度測定用である。湿球温度測定用の白金抵抗体は常に水を含んだガーゼ(ウィック)に包まれている。また、熱交換器21とエアーサンプラ−24との間には、熱交換器21を通過した空気を整流する整流器27が設けられており、エアーサンプラ−24の下流側には横流ファン(Cross Flow Fan)28が設けられている。熱交換器21の入口及び出口には、冷媒の温度を測定する白金抵抗体及び冷媒の圧力を測定する歪ゲージ式圧力伝送器の双方が設けられている。
更に、冷媒供給装置は冷媒の圧力及び温度を調節して吸引型風洞22に供給するものであり、凝縮器及び熱交換器を備えている。冷媒供給装置には、冷媒の温度及び圧力を測定する白金抵抗体及び歪みゲージ式圧力伝送器が設けられており、冷媒の流量を測定するコリオリ式流量計も設けられている。更に、空調機は空気の温度及び湿度を制御して吸引型風洞12に供給するものであり、冷却用熱交換器、空気加熱ヒータ及び加湿装置を備えている。
そして、上述の測定装置に空気及び冷媒(R410A)を供給して熱交換させ、冷媒の出入り口におけるエンタルピー差と冷媒流量から熱交換量を算出した。下記表3に空気及び冷媒の条件を夫々示す。なお、R410Aの物性算出には、米国のNational Institute of Standards and Technology (NIST)社製のコンピュータソフトREFPROP Ver6.01を使用した。
Figure 2005207670
以上の評価結果を下記表4にまとめて示す。なお、下記表4に示す熱交換性能は、従来例であるNo.12の内面溝付管を使用して作製した熱交換器の凝縮及び蒸発性能を100としたときの相対値である。
Figure 2005207670
上記表4に示すNo.1乃至7は本発明の実施例である。この実施例No.1乃至7の内面溝付管は、平均表面粗さRaが0.33μm以下、最大表面粗さRmaxが2.92μm以下であり、平滑性に優れていた。このため、LWCに加工した際もバラケの発生がなく、熱交換性能においても、凝縮及び蒸発共に優れていた。
一方、No.8乃至12は本発明の比較例である。表面整形ダイスを使用せずに作製したNo.12の内面溝付管は、平均表面粗さRaが0.98μm、最大表面粗さRmaxが6.58μmであり、前述のNo.1乃至7の内面溝付管より平滑性が劣っていた。このため、LWCに加工した際もバラケが発生し、熱交換性能も本発明の実施例であるNo.1乃至7の内面溝付管を使用して作製した熱交換器よりも劣るものであった。また、表面整形ダイスの開口部の最小内径rが本発明の範囲より小さいNo.8の内面溝付管は、表面に擦り疵が発生していた。更に、表面整形ダイスの開口部の最小内径rが本発明の範囲より大きいNo.9の内面溝付管は、平均表面粗さRaが0.85μm、最大表面粗さRmaxが5.86μmであり、平滑性が劣っていた。このため、LWCに加工した際もばらけが発生し、熱交換性能も表面整形ダイスを使用しなかったNo.12と同等であった。更にまた、テーパ角が本発明の範囲より小さいNo.10の内面溝付管、及びテーパ角が本発明の範囲より大きいNo.11の内面溝付管も、表面が粗く、ばらけが発生し、熱交換性能も低かった。
第2実施例
次に、本発明の第2実施例として、前述の第2の実施形態の内面溝付管の製造装置を使用し、外径が7.00mmである内面溝付管を製造した。その際、素管としては、前述の第1実施例と同様に、JIS C1220に規定されているりん脱酸銅を、焼鈍により調質した焼鈍材(O材)を使用した。本実施例における共通の製造条件を下記表5に示す。
Figure 2005207670
上述の条件で作製したNo.13及び14の内面溝付管及び同様の条件で表面整形ダイスを使用せずに作製したNo.15の内面溝付管を、前述の第1実施例と同様の方法で評価した。その結果を下記表6に示す。
Figure 2005207670
上記表6に示すNo.13及14の内面溝付管は、本発明の実施例である。実施例No.13及び14の内面溝付管は、平均表面粗さRaが0.23μm以下、最大表面粗さRmaxが2.41μm以下であり、表面整形ダイスを使用せずに作製したNo.15の内面溝付管に比べて平滑性に優れていた。このため、LWCに加工した際もバラケの発生がなく、熱交換性能も凝縮及び蒸発共に優れていた。
第3実施例
次に、本発明の第3実施例として、表面整形ダイスを2個設けた前述の第3の実施形態の内面溝付管の製造装置を使用し、外径が6.00mmである内面溝付管を製造した。その際、素管としては、前述の第1及び第2実施例と同様に、JIS C1220に規定されているりん脱酸銅を、焼鈍により調質した焼鈍材(O材)を使用した。本実施例における共通の製造条件を下記表7に示す。
Figure 2005207670
上述の条件で作製したNo.16及び17の内面溝付管及び同様の条件で表面整形ダイスを1枚にして作製したNo.18の内面溝付管を、前述の第1及び第2実施例と同様の方法で評価した。その結果を下記表8に示す。
Figure 2005207670
上記表8に示すNo.16乃至18の内面溝付管は、本発明の実施例である。本実施例のNo.16乃至18の内面溝付管は、平滑性に優れており、LWCに加工した際もバラケの発生がなく、熱交換性能も凝縮及び蒸発共に優れていた。更に、表面整形ダイスを2個設けた製造装置で製造された実施例No.16及び17の内面溝付管は、表面整形ダイスが1個の製造装置で製造された実施例No.18の内面溝付管より、平均表面粗さ及び最大表面粗さの値が小さくなっていた。
本発明の第1の実施形態の内面溝付管の製造装置を示す断面図である。 (a)は本発明の第2の実施形態の内面溝付管の製造装置における表面整形ダイスの形状を示す平面図であり、(b)は(a)に示すA−A線による断面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例における表面整形ダイスの形状を示す断面図であり、図2(a)に示すA−A線による断面図に相当する。 本発明の第3の実施形態の内面溝付管の製造装置を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態の内面溝付管の製造装置における表面整形ダイス及び整形ダイスの形状及び配置を示す断面図である。 本実施例の内面溝付管を使用した熱交換器を示す模式図である。 図6に示す熱交換器の熱交換性能の測定に使用した空気熱交換器性能測定装置の構成を示す模式図である。 従来の内面溝付管の製造装置を示す断面図である。 (a)は従来の内面溝付管の外表面を示す側面図であり、(b)は(a)の拡大断面図である。
符号の説明
1;素管
2;保持プラグ
3;保持ダイス
4;プラグ軸
5;溝付プラグ
5a;溝
6;転造ボール
7;転造部
8、19;整形ダイス
9、30;内面溝付管
9a;フィン
10;加工リング
11;抽伸油
12;筒状部材
13、14、20、21;表面整形ダイス
15;開口部
16;油抜き孔
17;テーパ部
18;平行部
21;熱交換器
22;吸引型風洞
23、24;エアーサンプラー
25、26;温湿度測定装置
27;整流器
28;横流ファン
29;フィンプレート
31、32;矢印
d;段差
p;ピッチ

Claims (11)

  1. 転造ボールにより金属管を溝付プラグに押圧して前記金属管の内面に溝を形成するボール転造法又は転造ロールにより金属管に溝付プラグを押圧して前記金属管の内面に溝を形成するロール転造法によりその内面に複数の螺旋状の溝が形成された内面溝付管において、前記溝が延びる方向に対して垂直な断面における溝形状が台形状であり、前記溝が延びる方向と管軸方向とがなすリード角が25乃至50°であり、相互に隣接する1対の溝間に形成された山部の両斜面がなす山頂角が10乃至30°であり、前記溝の深さが0.18乃至0.35mmであり、外表面における管軸方向の最大表面粗さが3.2μm以下であり、平均表面粗さが0.35μm以下であることを特徴とする内面溝付管。
  2. 前記最大表面粗さが2.7μm以下であり、前記平均表面粗さが0.30μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の内面溝付管。
  3. 金属管の外表面に接触する保持ダイスと、前記金属管の内部に配置され前記保持ダイスと共に前記金属管を縮径加工する保持プラグと、前記保持プラグのプラグ軸に回転可能に軸支され外面に溝が形成された溝付プラグと、前記金属管の外面に転接しながら遊星回転して前記金属管を前記溝付プラグに向けて押圧し前記金属管の内面に溝を形成する複数個の転造ボール又は転造ロールと、この転造ボール又は転造ロールよりも前記金属管の引き抜き方向下流側に配置され前記金属管の表面を平滑にする表面整形ダイスと、この表面整形ダイスよりも前記金属管の引き抜き方向下流側に配置され前記金属管を所定の製品外径に縮径加工する整形ダイスと、を有し、前記表面整形ダイスにおける前記金属管の縮径加工率Dが0.5乃至3.0%であり、前記整形ダイスにおける前記金属管の縮径加工率Dが10乃至25%であり、前記溝が延びる方向に対して垂直な断面における溝形状が台形状であり、前記溝が延びる方向と管軸方向とがなすリード角が25乃至50°であり、相互に隣接する1対の溝間に形成された山部の両斜面がなす山頂角が10乃至30°であり、前記溝の深さが0.18乃至0.35mmであり、外面における管軸方向の最大表面粗さが3.2μm以下であり、平均表面粗さが0.35μm以下である内面溝付管を製造することを特徴とする内面溝付管の製造装置。
  4. 前記表面整形ダイスには、前記金属管の引き抜き方向に向かって直径が小さくなるテーパ状の開口部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の内面溝付管の製造装置。
  5. 前記開口部の最小内径をr(mm)とし、前記溝付きプラグの直径をa(mm)、内面溝付管における底肉厚の設計値をb(mm)としたとき、前記最小内径rは下記の数式の範囲内であり、前記開口部におけるテーパ角が7乃至15°であることを特徴とする請求項4に記載の内面溝付管の製造装置。
    Figure 2005207670
  6. 前記開口部の前記金属管の引き抜き方向下流側端部には、直径が一定である部分が形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の内面溝付管の製造装置。
  7. 前記表面整形ダイスには、潤滑油を前記金属管の引き抜き方向下流側に通過させる油抜き孔が設けられていることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の内面溝付管の製造装置。
  8. 前記表面整形ダイスが複数個配置され、前記表面整形ダイス及び前記整形ダイスの前記金属管の引き抜き方向上流側の面には、前記油抜き孔を通過した潤滑油を前記金属管に供給する凹部が形成され、前記開口部及び前記油抜き孔は前記凹部に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の内面溝付管の製造装置。
  9. 軸方向に引き抜かれる金属管の管外に配置された保持ダイス及び管内に配置され前記保持ダイスに係合する保持プラグにより前記金属管を縮径加工する工程と、前記保持プラグのプラグ軸に回転可能に軸支され外面に溝が形成された溝付プラグと前記金属管の外面に転接しながら遊星回転する転造ボール又は転造ロールにより前記金属管を前記溝付プラグに押圧して前記金属管を縮径加工しながら前記金属管の内面に溝を形成する工程と、表面整形ダイスにより前記金属管の外面を平滑にする工程と、整形ダイスにより前記金属管を縮径加工して前記金属管を所定の製品外径にして、前記溝が延びる方向に対して垂直な断面における溝形状が台形状であり、前記溝が延びる方向と管軸方向とがなすリード角が25乃至50°であり、相互に隣接する1対の溝間に形成された山部の両斜面がなす山頂角が10乃至30°であり、前記溝の深さが0.18乃至0.35mmであり、外面における最大表面粗さが3.2μm以下であり、平均表面粗さが0.35μm以下である内面溝付管にする工程と、を有し、前記表面整形ダイスにおける前記金属管の縮径加工率Dが0.5乃至3.0%であり、前記整形ダイスにおける前記金属管の縮径加工率Dが10乃至25%であることを特徴とする内面溝付管の製造方法。
  10. 前記表面整形ダイスには、潤滑油を通過させる油抜き孔が設けられおり、前記表面整形ダイスより前記金属管の引き抜き方向上流側にて前記金属管の外面に供給された潤滑油は前記油抜き孔を通過して、前記表面整形ダイスの前記金属管の引き抜き方向下流側端部にて前記金属管外面に供給されることを特徴とする請求項9に記載の内面溝付管の製造方法。
  11. 前記表面整形ダイスが複数個配置され、前記表面整形ダイス及び前記整形ダイスの前記金属管の引き抜き方向上流側の面には凹部が形成され、前記開口部及び前記油抜き孔は前記凹部に形成されており、前記表面整形ダイスより前記金属管の引き抜き方向上流側にて前記金属管の外面に供給された潤滑油は、前記油抜き孔を通過して、前記表面整形ダイス及び前記整形ダイスの前記凹部にて前記金属管外面に供給されることを特徴とする請求項9又は10に記載の内面溝付管の製造方法。
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