JPH10211473A - エアナイフ、エアナイフの支持装置およびエアナイフを用いた処理装置 - Google Patents

エアナイフ、エアナイフの支持装置およびエアナイフを用いた処理装置

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JPH10211473A
JPH10211473A JP1533497A JP1533497A JPH10211473A JP H10211473 A JPH10211473 A JP H10211473A JP 1533497 A JP1533497 A JP 1533497A JP 1533497 A JP1533497 A JP 1533497A JP H10211473 A JPH10211473 A JP H10211473A
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JP
Japan
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air knife
substrate
air
knife
angle
Prior art date
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Application number
JP1533497A
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English (en)
Inventor
Hidenori Oishi
英範 大石
Hiroyuki Gokan
裕之 後閑
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Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Engineering Works Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の水切れ性が良好であり、かつ圧縮空気
の流量を削減可能であるとともに、エアナイフの角度調
整を容易に行うことが可能なエアナイフ、エアナイフの
支持装置、およびエアナイフを用いた処理装置を提供す
ること。 【解決手段】 基板11表面に圧縮空気を噴射してこの
基板11に付着した処理液を除去するエアナイフ18
a,18bにおいて、パッキン21を介して接合された
一対の板状体19a,19bからなるナイフ本体20
と、上記一対の板状体19a,19bの接合面間に形成
された圧縮空気が供給される導入路23およびこの導入
路23を上記ナイフ本体20の先端面20aに開口連通
させたノズル孔24と、上記一対の板状体を所定の締め
付け力で結合することで上記ノズル孔24の間隔を設定
する結合手段25a,25bと、を具備したことを特徴
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は搬送手段により搬送
される基板に対して圧縮空気を吹き付けて処理液を除去
するエアナイフ、エアナイフの支持装置およびエアナイ
フを用いた処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にLCDなどの基板製造工程では、
搬送手段によって基板を洗浄処理槽内で洗浄した後、濡
れた基板を乾燥させる工程が必要とされている。特に近
年は、生産性向上のためスピーディかつ強力な乾燥力が
求められている。そこで、従来より基板に付着した水滴
等を取り除くエアナイフ機構が提案されている。以下こ
のエアナイフ機構の構造の従来例を図6に基づいて説明
する。
【0003】基板1は複数の回動自在な搬送ローラ5を
有する搬送機構により下方から支持されて図中矢印で示
す方向に搬送され、この搬送される基板1に対して上側
エアナイフ2および下側エアナイフ3によりエアAが噴
射されるようになっている。このエアナイフ2,3は、
両端部を支持体7に支持されて、角度調整および上下方
向にスライド自在な構成となっている。
【0004】つまり上記支持体7はコ字状の板状部材に
形成されており、この支持体7の中央部に支持軸7aが
設けられている。この支持軸7aには、一対のガイド部
材6の一端が回動自在に取り付けられている。そして、
このガイド部材6の他端が、この支持体7の上下両辺の
長孔8に所望の傾斜角度でねじ9aによって係止される
ようになっている。
【0005】上記ガイド部材6には、エアナイフ2,3
がスライド自在に設けられる。このガイド部材6の他端
は、上記エアナイフ2,3の他端側と調整ねじ9bを介
して取り付けられ、この調整ねじ9bを回転させること
により、上記エアナイフ2,3の基板1に対する距離を
調整することが可能となっている。
【0006】そしてこのエアナイフ2,3が基板1の上
面1aおよび下面1bにそれぞれ近接して、上側エアナ
イフ2と下側エアナイフ3がガイド部材6を介して摺動
自在に配設されている。これによりガイド部材6は位置
規制され、所望の位置で固定されるようになっている。
【0007】また、上下のエアナイフ2,3は例えばsu
s304を材質として形成され、この先端は窄まってノズル
孔4が形成され、このノズル孔4からエアAが噴射され
るようになっている。具体的には、このノズル孔4先端
部の間隔が200 μmとなるように形成されている。更
に、基板1の搬送方向に対して、エアナイフ2,3は所
定の角度で、かつノズル孔4を互いに対向させて配設さ
れている。
【0008】また上記エアナイフ2,3は、上記搬送ロ
ーラ5により搬送される基板1に対して、このエアナイ
フ2,3が直交する角度で取り付けられている。このエ
アナイフ2,3は、上述のようにねじ9aおよび調整ね
じ9bを使用して保持固定されており、この調整時には
工具を用いて角度及び上下調整を行う構造としている。
【0009】以上のような構成を有する従来例によれ
ば、図6に示すように、基板1が搬送ローラ5により前
方(図中矢印方向)に搬送されつつ、上下のエアナイフ
2,3のノズル孔4から圧縮空気Aを噴射して、基板1
表面に付着した処理液を後方に吹き飛ばすことで、基板
1を乾燥させるようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のエア
ナイフ機構は以下に述べるような欠点を有している。す
なわち上記エアナイフでは、ノズル孔4の性能低下を招
くことなく、空気の使用量の低減を図ることが要求され
ている。そのため、ノズル孔4の隙間を従来の10分の
1程度にすることが考えられているが、そのような微少
隙間のノズル孔4を加工形成することは、加工精度上非
常に難しい。
【0011】さらに上記エアナイフ2,3は、その長手
方向を搬送装置による基板1の搬送方向に対して直交さ
せて配置されている。そのため、上記基板1の表面に付
着した処理液等を取り除く場合、圧縮空気Aの吹き出し
により基板1の後端部に処理液が集められ、基板1の後
端部の側縁全長に亘って付着するため、この側縁での水
切れ性が良好なものとはなっていない。
【0012】さらに上記エアナイフ2,3はねじ9a、
調整ねじ9bにより固定されているため、上記基板1に
対する上下方向の高さおよび傾斜角度をわざわざ工具に
より調整しなければならず、そのため手間が掛かるもの
となっている。
【0013】本発明は上記の事情にもとづきなされたも
ので、その目的とするところは、基板からの処理液の水
切れ性が良好であり、かつ圧縮空気の流量を削減するこ
とが可能であるとともに、エアナイフの角度調整を容易
に行うことが可能なエアナイフ、エアナイフの支持装
置、およびエアナイフを用いた処理装置を提供しようと
するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
基板表面に圧縮空気を噴射してこの基板に付着した処理
液を除去するエアナイフにおいて、パッキンを介して接
合された一対の板状体からなるナイフ本体と、上記一対
の板状体の接合面間に形成された圧縮空気が供給される
導入路およびこの導入路を上記ナイフ本体の先端面に開
口連通させたノズル孔と、上記一対の板状体を所定の締
め付け力で結合することで上記ノズル孔の間隔を設定す
る結合手段と、を具備したことを特徴とするエアナイフ
である。
【0015】請求項2記載の発明は、上記導入路には所
定間隔ごとに導入路の間隔を保つためのスペーサが設け
られていることを特徴とする請求項1記載のエアナイフ
である。
【0016】請求項3記載の発明は、搬送される基板に
エアナイフにより圧縮空気を噴射してこの基板に付着し
た処理液を除去するエアナイフを用いた処理装置におい
て、上記エアナイフは、この長手方向が上記基板の搬送
方向に対して所定角度傾斜して設けられていることを特
徴とするエアナイフを用いた処理装置である。
【0017】請求項4記載の発明は、上記エアナイフ
は、この長手方向が上記基板の搬送方向に対して略45
度傾斜して設けられていることを特徴とする請求項3記
載のエアナイフを用いた処理装置である。
【0018】請求項5記載の発明は、基板の上面側にエ
アを噴射する第1のエアナイフ、および基板の下面側に
エアを噴射する第2のエアナイフを具備し、基板両面に
付着した処理液を除去するエアナイフの支持装置におい
て、ガイド体と、上記第1、第2のエアナイフの端部に
設けられた支持部分と、上記ガイド体により上下方向に
スライド自在にガイドされ、上記第1のエアナイフの端
部を回動自在に支持する第1のブロックと、上記ガイド
体により上下方向にスライド自在にガイドされ、上記第
2のエアナイフの端部を回動自在に支持する第2のブロ
ックと、上記ガイド体に回転自在に設けられるととも
に、上記第1のブロックに螺合され、この第1のブロッ
クの上下方向へのスライドを回転により調整する第1の
ナイフ上下調整機構と、上記ガイド体に回転自在に設け
られるとともに、上記第2のブロックに螺合され、この
第2のブロックの上下方向へのスライドを回転により調
整する第2のナイフ上下調整機構と、上記ガイド体に回
転自在に設けられ、その回転により第1のエアナイフの
角度を調整する第1の角度調整機構と、上記ガイド体に
回転自在に設けられ、その回転により第2のエアナイフ
の角度を調整する第2の角度調整機構と、を具備するこ
とを特徴とするエアナイフの支持装置である。
【0019】請求項1の発明によると、パッキンを介し
て一対の板状体からなるナイフ本体が接合され、上記接
合面間に圧縮空気が供給される導入路、およびこの導入
路を上記ナイフ本体の先端面に開口連通させたノズル孔
が形成され、上記一対の板状体を所定の締め付け力で結
合することで上記ノズル孔の間隔を設定する結合手段が
設けられたため、上記ノズル孔の間隔を締め付けにより
簡易に調整可能となり、そのため圧縮空気の噴射圧力を
所望の圧力に調整可能となっている。
【0020】請求項2の発明によると、上記導入路には
所定間隔ごとに導入路の間隔を保つためのスペーサが設
けられているため、上記導入路を一定間隔に維持するこ
とが可能となり、そのため上記導入路が撓むことがなく
なる。
【0021】請求項3の発明によると、上記エアナイフ
は、この長手方向が上記基板の搬送方向に対して所定角
度傾斜して設けられているため、上記基板に付着した処
理液を良好に除去することが可能となり、上記基板での
水切れ性を向上させることが可能となる。
【0022】請求項4の発明によると、上記エアナイフ
は、この長手方向が上記基板の搬送方向に対して略45
度傾斜して設けられているため、処理液を基板の隅角部
に集め、水切れ性良く除去することが可能となる。
【0023】請求項5の発明によると、上記ガイド体に
回転自在に設けられるとともに、上記第1、第2のブロ
ックに螺合され、この第1、第2のブロックの上下方向
へのスライドを回転により調整する第1、第2のナイフ
上下調整機構が設けられ、さらに回転によりエアナイフ
の角度を調整する第1、第2の角度調整機構が設けられ
ているため、上記第1、第2のエアナイフの上下方向の
高さ、および傾斜角度をこれらの調整機構を、手動操作
するだけで簡単に調整することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図1ないし図4に基づいて説明する。図1に示す
エアナイフを用いた処理装置10は筐体10aを有し、
この筐体10aの内部には、矩形状の基板11を所定方
向に搬送する搬送機構12が設けられている。この搬送
機構12には、基板11の搬送路を形成する複数の搬送
ローラ13が配設されて、またこの搬送ローラ13の両
端部には、この搬送ローラ13を回動自在に支持する支
持部14が設けられている。これら搬送ローラ13には
それぞれ第1のプーリ13aが取り付けられており、こ
の第1のプーリ13aに所定の張力を有して第1のベル
ト15が掛け渡されている。そしてこれら搬送ローラ1
3の一つには、外方側に第2のプーリ13bが設けられ
ている。
【0025】一方、上記搬送機構12の外縁側には、駆
動源としてモータ16が設けられ、またこのモータ16
には、駆動プーリ16aが設けられている。そして、こ
の駆動プーリ16aと上記第2のプーリ13bとの間に
は、第2のベルト17が掛け渡され、これら第1のベル
ト15、第2のベルト17を介してそれぞれの搬送ロー
ラ13に駆動力が伝達されるようになっている。
【0026】上記搬送機構12は、搬送される基板11
両面に圧縮空気を噴射する第1、第2のエアナイフ18
a,18bを上記搬送ローラ13の上下両方に有してい
る。この搬送機構12は、搬送される基板11に対して
圧縮空気を噴射し、前工程での処理の際等に付着した処
理液をこの基板11から飛散させる乾燥処理を行うため
に設けられている。
【0027】このエアナイフ18a,18bは、図2に
示すように、長尺状の二つの板状部材19a,19bか
ら構成され、またアルミニウムを材質としてこの表面に
無電解ニッケルメッキを施して耐腐食性を有するように
構成されている。ここで、本実施の形態では、上記エア
ナイフ18a,18bの長さは、基板11が最大600m
mの幅を有している場合でも処理可能な長さに形成され
ている。
【0028】なお、上記板状部材19a,19bは、ア
ルミニウムの表面が無電解ニッケルメッキ処理されるも
のに限られず、例えばこの表面がタフラム処理されるも
のであっても構わない。
【0029】これら二つの板状部材19a,19bを接
合させることにより、ナイフ本体20が構成されるが、
これら板状部材19a,19bの外周側は接合面となっ
ている。この接合面は、長手方向の一面側が開放するよ
うに設けられ、後述するノズル孔24が形成されるよう
になっている。そしてこの接合面に、例えば材質がPF
Aなどの合成樹脂からなるパッキン21を設け、このパ
ッキン21を介して板状部材19a,19bが接合され
て、板状部材19a,19bの隙間が封止されるように
なっている。
【0030】この二つの板状部材19a,19bは、締
付けボルト22により接合固定される。この締付けボル
ト22は、上記弾性部材から形成されるパッキン21を
所定だけ弾性変形させて挟持するようになっている。こ
のような締付けボルト22が上記板状部材19a,19
bの長手方向に沿い、所定間隔ごとに設けられている。
【0031】上記パッキン21を介して接合された板状
部材19a,19bの接合面間には、内部に上記圧縮空
気を導入するための導入路23が形成されている。この
導入路23は、上記板状部材19aの高さ方向に形成さ
れた凹部が、他方の板状部材19bと接合されることに
よって形成されており、その結果ナイフ本体20内部に
長尺状スペースが設けられている。
【0032】この導入路23の先端部分には、上記ナイ
フ本体20の先端面20aに開口したノズル孔24が設
けられている。本実施の形態では、上記導入路23の先
端側は例えば50度ほど屈曲して設けられており、上記搬
送機構12により搬送される基板11に対し、ノズル孔
24からこの角度で圧縮空気を噴射するように窄まって
形成されている。
【0033】ここで、上記ノズル孔24の間隔を調整す
るために、上記板状部材19aおよび板状部材19bに
は、一対の孔止めネジ25a,25bが螺合されてお
り、この孔止めネジ19a,19bのそれぞれの先端が
上記導入路23で当接して押し引き構造を形成してい
る。すなわち、例えば一方の孔止めネジ19aを固定
し、他方の孔止めネジ19bをねじ込むことにより、上
記ノズル孔24の間隔は広がるようになっており、また
これとは逆の動作をすれば、上記ノズル孔24の間隔が
狭まるようになっている。
【0034】このノズル孔24は、上記孔止めネジ25
a,25bで調整した場合、例えばこの間隔が20μmと
なるように形成されている。そのためこのノズル孔24
からは、上記導入路23に導入された空気が所定の圧力
を有する圧縮空気となって噴射されるようになってい
る。
【0035】上記導入路23には、外部に設けられた図
示しない清浄空気の供給手段に連結された導入管23a
が、この板状部材19aの側面側から連通して設けられ
ている。この導入管23aは、上記導入路23の長手方
向に沿って、所定間隔ごと複数個配置されて設けられて
いる。
【0036】上記導入路23内部の上記締付けボルト2
2と孔止めネジ25a,25bの間には、上記板状部材
19aと一体的に形成されている複数のスペーサ26が
所定間隔ごとに配置されている。このスペーサ26は上
記締付けボルト22で板状部材19a,19bを締付け
ても、板状部材19a,19bを撓ませず、上記導入路
23の間隔を一定に維持させるために設けるものであ
る。
【0037】なお、上記スペーサ26は、板状部材19
aと一体的でなく、別体的に形成されていても構わな
い。上記搬送機構12の下方の筐体10aには、このナ
イフ本体20を支持する支持機構27が取り付けられて
いる。この支持機構27は、上記ナイフ本体20の長手
方向が、上記基板11の搬送方向に対して所定角度、例
えば45度程傾斜して取り付けられるようになっている。
【0038】なおこの場合、上記エアナイフ18bによ
り上記基板11の下面への圧縮空気の噴射が遮断されな
いよう、それぞれ搬送ローラ13は、エアナイフ18b
より噴射される圧縮空気の流路部分、すなわち上記ナイ
フ本体20の45度程の傾斜角度に対応した位置で搬送ロ
ーラ13が位置しないよう、ローラの長さが設定されて
いる。そのため上記搬送ローラ13は、二つに分割され
たり、あるいはローラ部分の長さが制限されて、上記圧
縮空気を遮らずに流通可能としている。
【0039】上記支持機構27は、筐体10aの下面に
取付固定されるガイド体27aを有している。このガイ
ド体27aは、図3乃至図5に示すように、側壁28お
よび上板28a、下板28bより構成されている。この
側壁28は、水平断面が搬送ローラ13側が開放したコ
字状に形成されており、この上端に上板28a、下端に
下板28bがそれぞれボルトにより固定されている。
【0040】上記コ字状に形成された側壁28の内壁に
は、上下方向に沿うガイド溝29が設けられ、このガイ
ド溝29には第1、第2のブロック30a,30bが上
下動自在に設けられている。これらブロック30a,3
0bの側面には図5に示すように支持孔31が形成され
ており、上記エアナイフ18a,18bの両端に設けら
れた支持軸32が、この支持孔31で回動自在に支持さ
れている。そのため、上記エアナイフ18a,18bの
圧縮空気の噴射角度を調整できるようになっている。
【0041】上記上板28aには、後述する上下調整つ
まみ35a,35bおよび角度調整つまみ42a,42
bを挿通させる挿通孔33が形成されている。そしてこ
の挿通孔33を挿通して、上記ブロック30a,30b
の高さ方向に形成されたねじ孔34a,34bに上下調
整つまみ35a,35bが螺合される。この上下調整つ
まみ35a,35bは、上端部につまみ部36を有し、
また下端側にねじ溝37が形成されている。
【0042】さらに、上下調整つまみ35a,35bに
は、つまみ部36の下方にストッパ38が取り付けら
れ、これら上下調整つまみ35a,35bが上板28a
に係止され、相対位置が変わらないように設けられてい
る。そのため、上下調整つまみ35a,35bの回転に
より、ブロック30a,30bが上下方向に沿ってスラ
イドされ、よってこのブロック30a,30bに支持さ
れているエアナイフ18a,18bが上下方向に移動可
能な構成となっている。
【0043】また上記ブロック30aには、上記下方側
の上下調整つまみ35bを貫通させ、ブロック30bの
ねじ孔34bへと螺合させる貫通孔39が形成されてい
る。上記ブロック30a,30bには、空洞部40が形
成されている。この空洞部40には、上記支持軸32に
取り付けられたギヤ41が内設される。そしてこのギヤ
41には、上端につまみ部43を有する角度調整つまみ
42a,42bの下端側に設けられたウォームギヤ44
が噛合される。そのため、この角度調整つまみ42a,
42bを回転させると、上記エアナイフ18a,18b
の傾斜角度を調整可能となっている。
【0044】ここで、上記上下調整つまみ35a,35
b、および角度調整つまみ42a,42bは、ともにつ
まみ部36,43の上面に、回転角度を設定するための
図示しない目盛りが付されている。
【0045】以上のような構成を有するエアナイフを用
いた処理装置10の作用について、以下に説明する。圧
縮空気による基板11へ付着した処理液の除去を行う前
に、エアナイフ18a,18bの傾斜角度および上記基
板11に対する間隔を調整する。この調整では、上下調
整つまみ35aを回転させると、上記ブロック30aが
螺合回転により上下動し、このため上記エアナイフ18
aが上下動されるようになっている。同様に、上記上下
調整つまみ35bを回転させると、エアナイフ18bも
上下動されるようになっている。
【0046】そしてこの上下方向の調整と前後して、上
記角度調整つまみ42a,42bを回転させ、上記エア
ナイフ18a,18bの傾斜角度を調整する。この後
に、上記搬送ローラ13により搬送される基板11に対
して圧縮空気を噴射して、上記基板11に付着した処理
液の除去を行う。
【0047】このような構成のエアナイフを用いた処理
装置10によると、上記エアナイフ18a,18bに
は、パッキン21を介して二つの板状部材19a,19
bに螺合された孔止めネジ25a,25bが設けられて
いるため、この孔止めネジ25a,25bをねじ込んだ
り、あるいは緩めたりして押し引き具合を調整すれば、
上記ノズル孔24の間隔を適宜に調整可能となってい
る。
【0048】また上記エアナイフ18a,18bは、上
記搬送機構12上を搬送される基板11に対して、45度
傾斜して取り付けられているため、圧縮空気を上記矩形
状の基板11に吹き付けても、付着した処理液が上記基
板11の側辺部に達しても、この流出速度をそれぞれの
側辺部でほぼ同一にして流出させることが可能となる。
そのため処理液を隅角部の一点に集中させることが可能
となり、よって上記基板11に付着した処理液を良好に
排出することが可能となり、基板11での水切れ性を向
上させている。
【0049】さらに上記導入路23には、一体形成され
た複数のスペーサ26が所定間隔ごとに配置されている
ため、この導入路23の間隔を撓ませずに一定に保つこ
とが可能となるとともに、上記ノズル孔24の間隔をも
一定に保つことが可能となる。
【0050】また上記ナイフ本体20は、アルミニウム
を材質としてこの表面が電解ニッケルメッキ処理された
ものであるため、ナイフ本体20が軽量化されるととも
に耐蝕性に優れた構造となる。
【0051】そして上記エアナイフ18a,18bは基
板11に対する上下方向の高さ、および傾斜角度を、上
下調整つまみ35a,35b、および角度調整つまみ4
2a,42bを回転させるだけで調整可能であるため、
この調整が容易に行えるようになる。
【0052】ここで調整の際には、上記つまみ部36,
43の上面に付された目盛りにより調整可能であり、そ
のため上下方向の高さおよび調整角度の調整をより正確
に、かつ容易に行うことが可能となる。
【0053】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となってい
る。以下それについて述べる。上記実施の形態では、エ
アナイフ18a,18bの傾斜角度を略45度となるよう
に設けているが、この傾斜角度はこれに限らずに種々変
化させることが可能である。その他、本発明の要旨を変
更しない範囲において、種々変形可能となっている。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によると、パッキンを介して一対の板状体からなるナ
イフ本体が接合され、上記接合面間に圧縮空気が供給さ
れる導入路、およびこの導入路を上記ナイフ本体の先端
面に開口連通させたノズル孔が形成され、上記一対の板
状体を所定の締め付け力で結合することで上記ノズル孔
の間隔を設定する結合手段が設けられたため、上記ノズ
ル孔の間隔を締め付けにより簡易に調整可能となり、そ
のため圧縮空気が噴射圧力を所望の圧力に調整すること
ができる。
【0055】また、締め付けにより上記ノズル孔の隙間
を微小に設定して使用空気量を低減することができる。
請求項2記載の発明によると、上記導入路には所定間隔
ごとに導入路の間隔を保つためのスペーサが設けられて
いるため、上記導入路を一定間隔に維持でき、そのため
上記導入路が撓むことがなくなる。
【0056】請求項3記載の発明によると、上記エアナ
イフは、この長手方向が上記基板の搬送方向に対して所
定角度傾斜して設けられているため、上記基板に付着し
た処理液を良好に除去することが可能となり、上記基板
での水切れ性を向上させることができる。
【0057】請求項4記載の発明によると、上記エアナ
イフは、この長手方向が上記基板の搬送方向に対して略
45度傾斜して設けられているため、上記矩形状の基板
の隅角部への圧縮空気による処理液の流出速度を、この
隅角部を構成するそれぞれの側辺部でほぼ同一にして流
出させることができる。そのため、処理液を隅角部に集
中させることが可能となり、基板に付着した処理液を良
好に排出することができる。
【0058】請求項5記載の発明によると、上記ガイド
体に回転自在に設けられるとともに、上記第1、第2の
ブロックに螺合され、この第1、第2のブロックの上下
方向へのスライドを回転により調整する第1、第2のナ
イフ上下調整機構が設けられ、さらに回転によりエアナ
イフの角度を調整する第1、第2の角度調整機構が設け
られているため、上記第1、第2のエアナイフの上下方
向の高さ、および傾斜角度をこれらの調整機構を、例え
ば手により回転させるだけで簡単に調整することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わるエアナイフを用
いた処理装置の構成を示す図。
【図2】同実施の形態に係わるエアナイフの構成を示す
断面図。
【図3】同実施の形態に係わるエアナイフの支持機構を
示す平面図。
【図4】同実施の形態に係わるエアナイフの支持機構を
示す平面断面図。
【図5】同実施の形態に係わるエアナイフの支持機構の
側面を示す部分断面図。
【図6】従来のエアナイフおよび支持体の構成を示す側
面図。
【符号の説明】
11…基板 12…搬送機構 13…搬送ローラ 18a,18b…エアナイフ 19a,19b…板状部材 20…ナイフ本体 21…パッキン 22…締付けボルト 23…導入路 24…ノズル孔 25a,25b…孔止めネジ 26…スペーサ 27…支持機構 27a…ガイド体 30a,30b…ブロック 35a,35b…上下調整つまみ 42a,42b…角度調整つまみ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板表面に圧縮空気を噴射してこの基板
    に付着した処理液を除去するエアナイフにおいて、 パッキンを介して接合された一対の板状体からなるナイ
    フ本体と、 上記一対の板状体の接合面間に形成された圧縮空気が供
    給される導入路およびこの導入路を上記ナイフ本体の先
    端面に開口連通させたノズル孔と、 上記一対の板状体を所定の締め付け力で結合することで
    上記ノズル孔の間隔を設定する結合手段と、 を具備したことを特徴とするエアナイフ。
  2. 【請求項2】 上記導入路には所定間隔ごとに導入路の
    間隔を保つためのスペーサが設けられていることを特徴
    とする請求項1記載のエアナイフ。
  3. 【請求項3】 搬送される矩形状の基板にエアナイフに
    より圧縮空気を噴射してこの基板に付着した処理液を除
    去するエアナイフを用いた処理装置において、 上記エアナイフは、この長手方向が上記基板の搬送方向
    に対して所定角度傾斜して設けられていることを特徴と
    するエアナイフを用いた処理装置。
  4. 【請求項4】 上記エアナイフは、この長手方向が上記
    基板の搬送方向に対して略45度傾斜して設けられてい
    ることを特徴とする請求項3記載のエアナイフを用いた
    処理装置。
  5. 【請求項5】 基板の上面側にエアを噴射して処理液を
    除去する第1のエアナイフ、および基板の下面側にエア
    を噴射して処理液を除去する第2のエアナイフを支持す
    るためのエアナイフの支持装置において、 ガイド体と、 上記第1、第2のエアナイフの端部に設けられた支持部
    と、 上記ガイド体により上下方向にスライド自在にガイドさ
    れ、上記第1のエアナイフの端部を回動自在に支持する
    第1のブロックと、 上記ガイド体により上下方向にスライド自在にガイドさ
    れ、上記第2のエアナイフの端部を回動自在に支持する
    第2のブロックと、 上記ガイド体に回転自在に設けられるとともに、上記第
    1のブロックに螺合され、この第1のブロックの上下方
    向へのスライドを回転により調整する第1のナイフ上下
    調整機構と、 上記ガイド体に回転自在に設けられるとともに、上記第
    2のブロックに螺合され、この第2のブロックの上下方
    向へのスライドを回転により調整する第2のナイフ上下
    調整機構と、 上記ガイド体に回転自在に設けられ、その回転により第
    1のエアナイフの角度を調整する第1の角度調整機構
    と、 上記ガイド体に回転自在に設けられ、その回転により第
    2のエアナイフの角度を調整する第2の角度調整機構
    と、 を具備することを特徴とするエアナイフの支持装置。
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